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Patent Searching and Data


Title:
CHALCOGENIDE FILM AND METHOD FOR PRODUCING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/063950
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a chalcogenide film which is formed in a contact hole, which is formed in an insulating layer on a substrate, by sputtering and is composed of a chalcogen compound containing a melting point lowering material which lowers the melting point.

Inventors:
KIKUCHI SHIN (JP)
NISHIOKA YUTAKA (JP)
KIMURA ISAO (JP)
JIMBO TAKEHITO (JP)
SUU KOUKOU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/070706
Publication Date:
May 22, 2009
Filing Date:
November 13, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ULVAC INC (JP)
KIKUCHI SHIN (JP)
NISHIOKA YUTAKA (JP)
KIMURA ISAO (JP)
JIMBO TAKEHITO (JP)
SUU KOUKOU (JP)
International Classes:
H01L27/105; C23C14/06; H01L45/00
Foreign References:
JP2004241535A2004-08-26
JP2006245251A2006-09-14
JP2005340837A2005-12-08
JP2006156886A2006-06-15
JP2005059258A2005-03-10
JP2008235904A2008-10-02
Attorney, Agent or Firm:
SHIGA, Masatake et al. (Marunouchi Chiyoda-ku, Tokyo 20, JP)
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Claims:
 基板上の絶縁層に形成されたコンタクトホール内にスパッタリングにより成膜され、融点を降下させる融点降下材料を含むカルコゲン化合物からなることを特徴とするカルコゲナイド膜。
 前記融点降下材料が、Si,Al,B,Cの群から選択される1種または2種以上を含有していることを特徴とする請求項1に記載のカルコゲナイド膜。
 前記融点降下材料が、前記カルコゲン化合物の融点を、このカルコゲン化合物の構成元素の揮発温度未満にすることを特徴とする請求項1に記載のカルコゲナイド膜。
 前記カルコゲン化合物が、S、Se、Teの群から選択される1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載のカルコゲナイド膜。
 前記カルコゲン化合物が、Teを30at%以上かつ60at%以下、Geを10at%以上かつ70at%以下、Sbを10at%以上かつ40at%以下、Seを10at%以上かつ70at%以下含有することを特徴とする請求項4に記載のカルコゲナイド膜。
 前記コンタクトホールの深さが、前記コンタクトホールの開口幅に対して少なくとも2倍以上であることを特徴とする請求項1に記載のカルコゲナイド膜。
 基板上の絶縁層に形成されたコンタクトホール内に、カルコゲン化合物からなるカルコゲナイド膜を成膜する方法であって、
 前記基板の温度を前記カルコゲン化合物の構成元素が揮発しない温度に保ちつつ、前記コンタクトホール内にスパッタリングおよびリフローにより融点降下材料を混合した前記カルコゲン化合物を埋め込む工程を備える
ことを特徴とするカルコゲナイド膜の製造方法。
 前記融点降下材料が、Si,Al,B,Cの群から選択される1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項7に記載のカルコゲナイド膜の製造方法。
 前記カルコゲン化合物を埋め込む工程における前記基板の温度を、300℃以上かつ400℃以下にすることを特徴とする請求項7に記載のカルコゲナイド膜の製造方法。
Description:
カルコゲナイド膜およびその製 方法

 本発明は、カルコゲナイド膜およびその製 方法に関し、更に詳しくは、相変化メモリ の不揮発動作可能な高集積度メモリの記録 に好適に用いられ、内部に空隙やクラック の欠陥が無いカルコゲナイド膜およびその 造方法に関する。
 本出願は、特願2007-297702号を基礎出願とし その内容をここに取り込む。

 近年、携帯用電話機や携帯用情報端末等の 帯用機器においては、画像データ等の多量 情報を取り扱うニーズが高まっており、こ らの携帯用機器に搭載される記憶素子につ ても、高速、低消費電力、大容量かつ小型 不揮発性メモリへの要求が高まっている。
 中でも、カルコゲン化合物を利用した、結 状態により抵抗値が変化する抵抗変化型不 発性メモリ(抵抗変化型記憶素子)は、高集 化かつ不揮発動作可能なメモリとして注目 集めている(例えば、下記特許文献1参照)。
 この抵抗変化型不揮発性メモリは、記録層 なるカルコゲナイド膜を2つの電極で挟持し た単純な構造で、室温でも記録状態を安定に 維持することができ、10年を越える記憶保持 十分可能な優れたメモリである。

 ところで、従来の抵抗変化型不揮発性メモ では、高集積化するために、単純に素子サ ズを微細化していくと、隣接する素子との 隔が極めて狭くなってしまう。例えば、1つ の素子の記録層を相変化させるためにその上 下の電極に所定の電圧を印加すると、この下 部電極からの発熱が隣接する素子へ悪影響を 及ぼす虞があるという問題点があった。
 そこで、基板上に熱伝導率の低い絶縁層を 膜し、この絶縁層に小径の孔(コンタクトホ ールと称する)を形成し、このコンタクトホ ルにカルコゲン化合物を埋め込むことによ 、素子を分離する構造が考えられる。この 造は、従来、コンタクトホールにカルコゲ 化合物をスパッタリングによって埋め込む 法により実現していた。

特開2004-348906号公報

 しかしながら、上述したように、カルコ ン化合物をスパッタリングによってコンタ トホールに埋め込む方法では、製造したカ コゲナイド膜がコンタクトホールから離脱 て、ボイド(空隙)ができてしまうという問 があった。また、スパッタリングによる成 の特性上、コンタクトホールの直径に対し 孔の深さが2倍程度以上になると、カルコゲ 化合物によってコンタクトホールを完全に められず、中心部分にボイドが残ってしま という問題もあった。コンタクトホールを めるカルコゲン化合物にボイドが生じると 電気抵抗が増加し、導通不良を引き起こす いう問題があった。

 本発明は、上記事情に鑑みてなされたも であって、内部に空隙やクラック等の欠陥 無いカルコゲナイド膜と、その製造方法と 提供を目的とする。

 上記問題を解決して係る目的を達成するた に、本発明は以下の手段を採用した。
(1)本発明のカルコゲナイド膜は、基板上の絶 縁層に形成されたコンタクトホール内にスパ ッタリングにより成膜され、融点を降下させ る融点降下材料を含むカルコゲン化合物から なる。
(2)上記(1)に記載のカルコゲナイド膜では、前 記融点降下材料が、Si,Al,B,Cの群から選択され る1種または2種以上を含有しているのが好ま い。

(3)上記(1)に記載のカルコゲナイド膜では、前 記融点降下材料が、前記カルコゲン化合物の 融点を、このカルコゲン化合物の構成元素の 揮発温度未満にするのが好ましい。
(4)上記(1)に記載のカルコゲナイド膜では、前 記カルコゲン化合物が、S、Se、Teの群から選 される1種または2種以上を含有するのが好 しい。

(5)上記(4)に記載のカルコゲナイド膜では、前 記カルコゲン化合物が、Teを30at%以上かつ60at% 以下、Geを10at%以上かつ70at%以下、Sbを10at%以 かつ40at%以下、Seを10at%以上かつ70at%以下含有 するのが好ましい。
(6)上記(1)に記載のカルコゲナイド膜では、前 記コンタクトホールの深さが、前記コンタク トホールの開口幅に対して少なくとも2倍以 であるのが好ましい。

(7)本発明のカルコゲナイド膜の製造方法は 、基板上の絶縁層に形成されたコンタクトホ ール内に、カルコゲン化合物からなるカルコ ゲナイド膜を成膜する方法であって、前記基 板の温度を前記カルコゲン化合物の構成元素 が揮発しない温度に保ちつつ、前記コンタク トホール内にスパッタリングおよびリフロー により融点降下材料を混合した前記カルコゲ ン化合物を埋め込む工程を備える。

(8)上記(7)に記載のカルコゲナイド膜の製造方 法では、前記融点降下材料が、Si,Al,B,Cの群か ら選択される1種または2種以上を含有するの 好ましい。
(9)上記(7)に記載のカルコゲナイド膜の製造方 法では、前記カルコゲン化合物を埋め込む工 程における前記基板の温度を、300℃以上かつ 400℃以下にするのが好ましい。

 本発明のカルコゲナイド膜では、カルコ ン化合物に融点降下材料を混合して、低い 度で成膜しており、このカルコゲナイド膜 結晶粒径が小さくなる。このような、微細 結晶粒子をもつカルコゲン化合物によって ンタクトホールを埋めるカルコゲナイド膜 形成することによって、コンタクトホール 内壁面に対するカルコゲナイド膜の接触面 が大きくなり、コンタクトホールとカルコ ナイド膜との密着性が大幅に高められる。

 よって、カルコゲナイド膜がコンタクト ールから剥離(離脱)してコンタクトホール ボイドとなり、これが原因となって下部電 と上部電極との間で導通不良を引き起こす といった不具合を確実に防止することがで る。

 また、本発明のカルコゲナイド膜の製造 法によれば、カルコゲン化合物に融点降下 料を混合してからリフローしている。よっ 、例えば、コンタクトホールの深さが開口 の2倍以上となるような深い孔であっても、 形成されたカルコゲナイド膜にボイドなどの 微小空間が生じることがない。このため、カ ルコゲナイド膜がボイドによって電気抵抗が 高くなることを防止し、優れた導電性のカル コゲナイド膜を形成することができる。

 また、カルコゲナイド膜を低温で成膜す ことによって、カルコゲン化合物に揮発成 が含まれる場合であっても、揮発成分を揮 させること無くカルコゲナイド膜の化学量 的組成を維持することが可能になる。

図1は、本発明のカルコゲナイド膜の一 実施形態を示す断面図である。 図2Aは、本発明のカルコゲナイド膜の 造方法を示す断面図である。 図2Bは、同カルコゲナイド膜の製造方 を示す断面図である。 図2Cは、同カルコゲナイド膜の製造方 を示す断面図である。

符号の説明

 11 基板
 12 絶縁膜
 13 コンタクトホール
 14 カルコゲナイド膜
 15 下部電極
 16 上部電極

 以下、本発明に係るカルコゲナイド膜の最 の形態について、図面に基づき説明する。
 なお、本実施形態は、発明の趣旨をより良 理解させるために具体的に説明するもので り、特に指定のない限り、本発明を限定す ものではない。

 図1は、本発明のカルコゲナイド膜を備え た半導体装置の一例を示す断面図である。こ の半導体装置10は、抵抗変化型不揮発性メモ として好適に用いられるもので、基板11上 絶縁膜12に形成されたコンタクトホール13と このコンタクトホール13内に成膜されたカ コゲナイド膜14とを備えている。また、この 半導体装置10には、一端がコンタクトホール1 3の底部13aで露呈してカルコゲナイド膜14と接 する下部電極15と、カルコゲナイド膜14の上 に形成される上部電極16とが形成されている 。

 基板11として、例えば、シリコンウェー が挙げられる。絶縁膜12としては、例えば、 シリコンウェーハの表面を酸化させたシリコ ン酸化膜、シリコン窒化物等が挙げられる。 コンタクトホール13の深さDは、コンタクトホ ール13の開口幅Wに対して少なくとも2倍以上 あるのが好ましい。

 カルコゲナイド膜14は、カルコゲン化合物 融点降下材料を混合し、カルコゲン化合物 融点を降下させた混合物からなる。
 カルコゲン化合物は、S、Se、Teの群から選 される1種または2種以上を含有していればよ い。例えば、カルコゲン化合物として、Teを3 0at%以上かつ60at%以下、Geを10at%以上かつ70at%以 下、Sbを10at%以上かつ40at%以下、Seを10at%以上 つ70at%以下含有し、かつ、これらTe、Ge、Sb及 びSeの含有率の合計が100at%以下であるものが ましい。

 融点降下材料は、上述したようなカルコ ン化合物の融点を、カルコゲン化合物の構 元素の揮発温度未満にさせるものであれば く、例えば、Si,Al,B,Cの群から選択される1種 または2種以上を含有していればよい。特に カルコゲン化合物の中でも揮発しやすいTeの 揮発温度である400℃未満になるように、融点 降下材料をカルコゲン化合物に混合するのが 好ましい。

 このように、コンタクトホール13内に成 されるカルコゲナイド膜14として、カルコゲ ン化合物に融点降下材料を混合したものを用 いることによって、カルコゲナイド膜14の成 時における成膜温度を下げることができる これによって、カルコゲン化合物の結晶構 を微細なものにすることが可能になる。

 例えば、450℃などの高温環境でカルコゲ イド膜を成膜した場合、カルコゲン化合物 結晶粒径が大きい六方晶の形態をとる。こ した六方晶のカルコゲン化合物だけでコン クトホールを埋めていた場合、コンタクト ールの内壁面に対するカルコゲナイド膜の 子の接触面積が少ないため、カルコゲナイ 膜がコンタクトホールから剥離(離脱)して まうことがあった。

 しかし、カルコゲン化合物に融点降下材 を混合して、上述した高温環境よりも低い 度でカルコゲナイド膜を成膜した場合、カ コゲン化合物は結晶粒径が六方晶よりも小 い面心立方晶となる。このような、微細な 晶粒子をもつカルコゲン化合物によってコ タクトホール13を埋めるカルコゲナイド膜14 を形成することによって、コンタクトホール 13の内壁面に対するカルコゲナイド膜14の接 面積が大きくなり、コンタクトホール13とカ ルコゲナイド膜14との密着性が大幅に高めら る。

 これにより、カルコゲナイド膜14がコン クトホール13から剥離(離脱)してコンタクト ール13がボイドとなり、下部電極15と上部電 極16との間で導通不良を引き起こすといった 具合を確実に防止することができる。

 次に、図1に示したカルコゲナイド膜につ いて、その製造方法を以下に述べる。図1に した構成のカルコゲナイド膜の製造にあた ては、まず図2Aに示すように、基板11の絶縁 12にコンタクトホール13と下部電極15とを形 する。コンタクトホール13は、例えば開口 Wに対して深さDが2倍以上であってもよい。

 次に、図2Bに示すように、コンタクトホ ル13の周囲に所定のパターンでレジスト膜30 形成してから、コンタクトホール13内にカ コゲナイド膜14を埋め込む。カルコゲナイド 膜14は、融点降下材料を混合したカルコゲン 合物を用いる。融点降下材料は、Si,Al,B,Cの から選択される1種または2種以上を含有し いればよい。

 このカルコゲン化合物を埋め込む工程に いては、基板11の温度をカルコゲン化合物 構成元素が揮発しない温度、例えば、基板11 の温度を300℃以上かつ400℃以下にして、コン タクトホール13内にスパッタリングおよびリ ローによって、融点降下材料を混合したカ コゲン化合物を埋め込むことで、カルコゲ イド膜14が形成される。

 このように、カルコゲン化合物に融点降 材料を混合してからリフローすることによ て、例えば、コンタクトホール13の深さDが 口幅Wの2倍以上となるような深い孔であっ も、形成されたカルコゲナイド膜14にボイド などの微小空間が生じることがない。このた め、カルコゲナイド膜14がボイドによって電 抵抗が高くなることを防止し、優れた導電 のカルコゲナイド膜14を形成することがで る。

 また、カルコゲン化合物を400℃以下にす ことによって、カルコゲン化合物に揮発成 が含まれる場合、例えばTeが含まれる場合 あっても、カルコゲナイド膜14の化学量論的 組成を維持することが可能になる。

 以上のように、カルコゲン化合物に融点 下材料を混合することによって、コンタク ホール13の内壁面に対してカルコゲナイド 14の密着性が大幅に高められる。これにより 、カルコゲナイド膜14がコンタクトホール13 ら剥離(離脱)してコンタクトホール13がボイ となり、下部電極15と、後工程で形成する 部電極16との間で導通不良を引き起こすとい った不具合を確実に防止することができる。

 この後、図2Cに示すように、カルコゲナ ド膜14に重ねて上部電極16を形成し、レジス 膜30を除去すれば、電気的特性に優れたカ コゲナイド膜14を備えた半導体装置10、例え 、抵抗変化型不揮発性メモリを製造するこ が可能になる。

 以下、本発明の効果を検証するために、 ルコゲン化合物に対して融点降下材料を混 した際の融点降下の効果を検証した結果を 施例として示す。検証にあたって、Ge22.2(at% ),Sb22.2(at%),Te55.6(at%)からなるカルコゲン化合 に対して、融点降下材料としてAl,Si,B,Cをそ ぞれ段階的に添加(at%)して、融点降下の度合 いδT(℃)を調べた。この検証結果を表1に示す 。

 表1に示す検証結果によれば、Al,Si,Bでは 加量が5at%~12at%の範囲でカルコゲン化合物の 点を大きく降下させる効果があることが確 された。特に、Alは、添加量が8at%前後でカ コゲン化合物の融点を50℃程度、降下させ れることが判明した。

 本発明のカルコゲナイド膜では、カルコゲ 化合物に融点降下材料を混合して、低い温 で成膜しており、このカルコゲナイド膜の 晶粒径が小さくなる。このような、微細な 晶粒子をもつカルコゲン化合物によってコ タクトホールを埋めるカルコゲナイド膜を 成することによって、コンタクトホールの 壁面に対するカルコゲナイド膜の接触面積 大きくなり、コンタクトホールとカルコゲ イド膜との密着性が大幅に高められる。