Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
CLOCK-LESS TRANSMISSION SYSTEM AND CLOCK-LESS TRANSMISSION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/111395
Kind Code:
A1
Abstract:
A clock-less transmission system has a display controller (101) and a display driver (106). The display controller (101) outputs normal data in which a clock is multiplexed by coding serialized pixel data to a data communication section for each pixel data and is provided with a data transmission circuit (102) for outputting a predetermined control signal to a blanking section. The display driver (106) is provided with a clock data reproducing circuit (107) for outputting the pixel data from the normal data of the display controller (101) and reproducing and outputting the clock by making a loop gain of a feedback loop for the clock reproduction larger than that when the normal data has been received depending on the control data of the control signal and a display drive circuit (109) for outputting a signal for driving a display on the basis of the pixel data and the reproduced clock.

Inventors:
YAMAGUCHI KOUICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053371
Publication Date:
September 18, 2008
Filing Date:
February 27, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
NEC CORP (JP)
YAMAGUCHI KOUICHI (JP)
International Classes:
G09G3/36; G09G3/20; H04L7/00; H04L7/033; H04L25/49
Foreign References:
JPS62102636A1987-05-13
JPH04240936A1992-08-28
JPH08191294A1996-07-23
JP2001345964A2001-12-14
JPH08263020A1996-10-11
Attorney, Agent or Firm:
MIYAZAKI, Teruo et al. (16th Kowa Bldg. 9-20, Akasaka 1-chomeMinato-k, Tokyo 52, JP)
Download PDF:
Claims:
 ディスプレイ・コントローラと、
 ディスプレイ・ドライバと、を有し、
 前記ディスプレイ・コントローラが、
 シリアル化した画素データを符号化することによってクロックを多重化した通常データを、データ通信区間に画素データごとに出力するとともに、ブランキング区間に、予め決められた制御信号を出力するデータ送信回路を具備し、
 前記ディスプレイ・ドライバが、
 前記ディスプレイ・コントローラからの前記通常データから前記画素データを出力し、前記制御信号の制御データに応じてクロック再生のためのフィードバックループのループゲインを前記通常データ受信時より大きくしてクロックを再生して出力するクロックデータ再生回路と、
 前記画素データと前記再生されたクロックとを基にディスプレイを駆動するための信号を出力するディスプレイ駆動回路と、を具備する、
 クロックレス伝送システム。
 前記ディスプレイ・ドライバが、データ通信区間とブランキング区間とを交互に繰り返してディスプレイを駆動する、請求項1記載のクロックレス伝送システム。
 前記ディスプレイ・ドライバが、クロックの多重化に8B10B符号化を用いることによって、前記制御データを伝送する、請求項1または2記載のクロックレス伝送システム。
 前記ディスプレイ・ドライバが、前記制御信号に特殊キャラクタを選択することによって、前記制御データを検知する、請求項3記載のクロックレス伝送システム。
 前記特殊キャラクタが、符号化データした画素データと同じビット数のトグル信号(010101・・・)からなる、請求項4記載のクロックレス伝送システム。
 前記クロックデータ再生回路が、ブランキング区間にクロック再生のためのフィードバックループのループゲインを大きくする、請求項1から5のいずれか1項に記載のクロックレス伝送システム。
 前記クロックデータ再生回路が、VCO(Voltage Controlled Oscillator)およびチャージポンプを用いたPLL(Phase Locked Loop) 型クロックデータ再生回路である、請求項1から6のいずれか1項に記載のクロックレス伝送システム。
 クロックレス伝送システムによるクロックレス伝送方法であって、
 ディスプレイ・コントローラにおいて、シリアル化した画素データを符号化することによってクロックを多重化した通常データを、データ通信区間に画素データごとに出力するとともに、ブランキング区間に、予め決められた制御信号を出力し、
 ディスプレイ・ドライバにおいて、クロックデータ再生回路が、ディスプレイ・コントローラからの入力信号における前記通常データから前記画素データを出力し、前記制御信号の制御データに応じてクロック再生のためのフィードバックループのループゲインを前記通常データ受信時より大きくしてクロックを再生して出力することによって、ディスプレイを駆動する、クロックレス伝送方法。
 前記ディスプレイ・ドライバが、データ通信区間とブランキング区間とを交互に繰り返してディスプレイを駆動する、請求項8記載のクロックレス伝送方法。
 前記ディスプレイ・ドライバが、クロックの多重化に8B10B符号化を用いることによって、前記制御データを伝送する、請求項8または9記載のクロックレス伝送方法。
 前記ディスプレイ・ドライバが、前記制御信号に特殊キャラクタを選択することによって、前記制御データを検知する、請求項10記載のクロックレス伝送方法。
 前記特殊キャラクタが、符号化データした画素データと同じビット数のトグル信号(010101・・・)からなる、請求項11記載のクロックレス伝送方法。
 前記クロックデータ再生回路が、ブランキング区間にクロック再生のためのフィードバックループのループゲインを大きくする、請求項8から12のいずれか1項に記載のクロックレス伝送方法。
Description:
クロックレス伝送システムおよ クロックレス伝送方法

 本発明は、ディスプレイ駆動回路等が動 するときのような、大きなノイズが発生す 環境下でも、クロックデータ再生回路にお る再生クロックと入力信号との同期が失わ る恐れがない、クロックレス伝送システム よびクロックレス伝送方法に関する。

 近年におけるフラットパネル・ディスプ イの大型化に伴って、ディスプレイ・コン ローラからディスプレイ・ドライバに供給 べきデータ量が増大している。例えば、UXGA (1920×1200)のディスプレイでは、(1920+180)*(1200+3 00)*60Hz=189MHzの周期(180/300はブランキング区間 相当する)で、データを各画素に供給する必 要がある。従って、ディスプレイ・ドライバ に供給すべきデータ量は、毎秒189MHz*12bit*3(RGB )=6.8Gbitに達する。

 これまでディスプレイ・ドライバ用高速 ンタフェース(IF)技術としては、RSDS(Reduced S wing Differentiol Signaling)や、Mini-LVDS(Low Voltage  Differentiol Signaling)が知られている。RSDSは、 ス接続された12~15チャネルの伝送路で、170Mbi t程度のデータを伝送する方式である。また Mini-LVDSは、3~6チャネルの伝送路をポイント ーポイント接続して、データとクロックと 受信側に供給することによって、データを 送する方式である。

 しかしながら、RSDSでは、バス接続された 伝送路でインピーダンス不整合が生じるため 、信号の多重反射によって伝送速度が制限さ れるという問題がある。また、Mini-LVDSでは、 並走するクロック信号とデータ信号のスキュ ーによって伝送速度が制限されるという問題 がある。従って、これらの伝送方式を用いた 場合には、大容量化の際にチャネル数を増加 する必要があるため、基板の多層化等による 伝送媒体のコスト上昇を回避することが困難 であった。

 このような問題を解決するために、ディ プレイ・ドライバ用高速インタフェースの 野で注目されているのは、クロックデータ 生回路を用いたクロックレス伝送である。

 図1は、関連するクロックレス伝送システ ムの構成を示すブロック図であって、クロッ クレス伝送システムをディスプレイ・ドライ バ用インタフェースに適用した例を示してい る。このクロックレス伝送システムは、ディ スプレイ・コントローラ501と、伝送媒体504と 、ディスプレイ・ドライバ506と、からなる。

 図1において、ディスプレイ・コントロー ラ501では、画像データをシリアル化するとと もに、それぞれ8ビットからなるR(赤),G(緑),B( )の画素データを、10ビットの信号に変換す 8B10B符号化等の符号化を行う。そして、デ タ送信回路502は、符号化によってクロック 号を多重化した通常データを、出力信号503 して伝送媒体504に送出する。

 ディスプレイ・ドライバ506では、クロッ データ再生回路507は、伝送媒体504から入力 号505として入力された通常データから、ク ック信号を再生して出力するとともに、符 化された信号から画素データを分離して出 する。ディスプレイ駆動回路508は、再生さ たクロック信号と分離された画素データと 、図示されないディスプレイに出力する。

 このような仕組みによって、クロック信 と画素データ信号のスキューの問題が解決 れて、高速信号伝送が可能になる。さらに リアル化および高速化によってチャネル数 削減できるため、クロックレス伝送では伝 媒体の低コスト化も期待できる。

 しかしながら、図1に示されたクロックレ ス伝送システムにおけるクロックデータ再生 回路507を、ディスプレイ・ドライバ用インタ フェースに適用した場合には、ディスプレイ ・ドライバ506中のディスプレイ駆動回路508が 発生する、大きな電源ノイズが問題になる。

 図2は、図1に示されたクロックレス伝送 ステムの動作を説明するものであって、電 ノイズ前後での入力信号と再生クロック(ハ フレート)との位相関係を示したものである 。

 一般に、ディスプレイ・ドライバ506の動 を区間分けすると、図2の(a)に示すように、 ディスプレイにおいて表示すべきデータを受 信するデータ通信区間と、受信したデータの 画素への書き込みを行うブランキング区間と の繰り返しになる。

 ディスプレイ駆動回路508は、図2の(b)に示 すように、ディスプレイ・ドライバ506が担当 している一列分の画素データを受信し終わっ た後に、画素データの書き込みを行う。この とき、ディスプレイ駆動回路508は、画素デー タの書き込み時に大電流を消費するため、大 きな電源ノイズが発生する。

 この電源ノイズの影響によって、図2の(c) に示すように、クロックデータ再生回路507に 含まれる、再生クロック発生用の発振回路の クロック位相が大きく変化する。すなわち、 電源ノイズ発生前には入力信号と再生クロッ クとが同期していたのに、電源ノイズ発生後 には入力信号と再生クロックとの同期が失わ れている。その結果、ブランキング区間が終 了して、次にディスプレイに書き込むべき画 素データの先頭ビットを受信する際に、エラ ーが発生することになるという問題がある。

 これに対して、特許文献1記載の光ディス ク装置においては、異常パターン検出回路は 、光ディスクから読み取られた再生信号S1の ターン長異常を検出し、この検出量を示す 出信号S2を出力する。ゲイン制御回路は、 出信号S2に応じて制御信号S3を生成し、検出 号S2によって示される検出量が増加すると 、PLL回路のオープンループゲインを減少さ る。このような動作によって、再生信号S1の 信頼性が低いとき、PLL回路が再生信号S1に追 しにくくなり、生成されるクロックのジッ の増加が抑制され、安定したクロックが供 されるので、再生信号S1の復号エラーが減 する。

 このように、特許文献1には、光ディスク 装置において、光ディスクの傷や汚れに起因 する再生信号の復号エラーを低減することが できる旨が記載されている。

 しかしながら、特許文献1には、クロック レス伝送システムにおいて、電源ノイズに基 づくエラーの発生を防止することについては 、なんら記載されていない。

 また、特許文献2記載のシリアルデータ受 信回路においては、PLL回路は、入力クロック からマルチフェイズクロックを生成する。オ ーバーサンプル回路は、ブランキング期間に おいて入力シリアルデータをオーバーサンプ リングする。サンプリングクロック選択回路 は、PLL回路が生成するマルチフェイズクロッ クの中から最適な位相を与える1つのサンプ ングクロックを選択する。そして、非ブラ キング期間では、この選択した1つのサンプ ングクロックを用いた1サンプリングによっ てデータを取り込む。

 このように、特許文献2には、チャネル間 にタイミングスキューが発生する多チャネル 高速シリアル伝送システムにおいて、少ない サンプリング数で正しくデータの確定が行え るようにし、低消費電力化および小型化を図 れる旨が記載されている。

 しかしながら、特許文献2には、クロック レス伝送システムにおいて、電源ノイズに基 づくエラーの発生を防止することについては 、なんら記載されていない。

 また、特許文献3記載の光伝送装置におい ては、ホスト機器から出力される複数のディ ジタル画像信号を蓄えるためのFIFOと、FIFOに えられた複数のディジタル画像信号を所定 順番で読み出して、光信号に変換して光フ イバからなる通信路により画像表示装置に 次伝送するパケットジェネレータ、8B10Bエ コーダ、および光送信器からなる伝送手段 、が設けられている。伝送手段は、画像表 装置で画面を描画する際に水平方向のタイ ングを計るための水平同期信号を画像表示 置に伝送すべき期間に、FIFOに蓄えられたデ ジタル画像信号を伝送する。これによって 送帯域の削減を可能にし、光伝送システム 小規模化を図ることができる。

 このように、特許文献3には、ディジタル 信号で光伝送する際に必要な伝送帯域を狭め ることで、システムの小規模化を可能にする ことができる旨が記載されている。

 しかしながら、特許文献3には、クロック レス伝送システムにおいて、電源ノイズに基 づくエラーの発生を防止することについては 、なんら記載されていない。

 また、特許文献4記載の液晶表示システム においては、パソコンでは、そのビデオ信号 出力部で発生したドット・クロック・バース トを水平同期信号に重畳し、これらを合成同 期信号として液晶表示装置に供給するように する。そして、液晶表示装置では、合成同期 信号からドット・クロック・バーストを抜き 出し、これに基づいてドット・クロックを再 生するようにしている。

 このように、特許文献4には、液晶表示シ ステムにおいて、パソコン側での大幅な仕様 変更を招くことなく、液晶パネル側にドット ・クロックを生成するための信号を供給する ことができる旨が記載されている。また、液 晶パネル側でのドット・クロックの生成を簡 単なものとするとともに、ドットのちらつき や画面の揺れのない安定した液晶パネルによ る画像表示を得ることができる旨が記載され ている。

 しかしながら、特許文献4には、クロック レス伝送システムにおいて、電源ノイズに基 づくエラーの発生を防止することについては 、なんら記載されていない。

 また、特許文献5記載のPLL回路においては 、カラーバースト信号に同期するようにクロ ック信号を発生するPLLの位相ループのゲイン を、垂直ブランキング期間は低くするように 制御している。

 このように、特許文献5には、カラーバー スト信号および垂直ブランキング期間を有す る復号映像信号を入力して、カラーバースト 信号に同期するクロック信号を抽出するPLL回 路において、複合映像信号のカラーバースト 信号が存在しない期間において生成されるク ロック信号の周波数変動を、過渡期のクロッ ク引き込みを遅くすることなく、抑制するこ とができる旨が記載されている。

 しかしながら、特許文献5には、クロック レス伝送システムにおいて、電源ノイズに基 づくエラーの発生を防止することについては 、なんら記載されていない。

 また、特許文献6記載のPLLループフィルタ 切替回路においては、入力信号方式の各場合 ごとに抵抗とコンデンサからなるPLL回路のル ープフィルタの複数の定数を切り替えるスイ ッチとして動作するNPNおよびPNPの複数の抵抗 内蔵トランジスタと、場合分けの条件判断を するための論理回路とが設けられており、入 力信号方式を検出し、各条件ごとに自動的に PLLループフィルタの複数の定数を最適値に切 り替えている。

 このように、特許文献6には、マルチスキ ャンの液晶ディスプレイモニタにおいて、外 部から入力されるアナログRGB信号を、PLL回路 にて生成する信号をクロックとするA/Dコンバ ータでサンプリングし制御する構成の場合に 、画面品位に多大な影響を及ぼすクロックジ ッタを対象となる入力信号に応じて最小限に することができる旨が記載されている。

 しかしながら、特許文献6には、クロック レス伝送システムにおいて、電源ノイズに基 づくエラーの発生を防止することについては 、なんら記載されていない。

 上述したように、通常のクロックデータ再 回路をディスプレイ・ドライバ用インタフ ースに適用した場合は、ディスプレイ・ド イバにあるディスプレイ駆動回路から発生 る大きな電源ノイズに起因して、クロック ータ再生回路の再生クロックと、入力信号 の同期が失われるという課題があった。

特開2004-234808号公報(請求項1,〔0038〕、〔 0050〕,請求項15))

特開2004-328063号公報(〔0022〕,〔0030〕)

特開2005-311879号公報(〔0053〕)

特開平9-044122号公報(〔0013〕、〔0018〕、 30)

特開平09-182100号公報(請求項1,図2、〔0029 )

特開平10-178343号公報(〔0019〕,請求項1、 0019〕,〔0024〕,請求項4、〔0018〕)

 本発明の目的は、上述した課題を解決す クロックレス伝送システムおよびクロック ス伝送方法を提供することを目的としてい 。

 上記課題を解決するため、本発明のクロッ レス伝送システムは、
 ディスプレイ・コントローラと、
 ディスプレイ・ドライバと、を有し、
 前記ディスプレイ・コントローラが、
 シリアル化した画素データを符号化するこ によってクロックを多重化した通常データ 、データ通信区間に画素データごとに出力 るとともに、ブランキング区間に、予め決 られた制御信号を出力するデータ送信回路 具備し、
 前記ディスプレイ・ドライバが、
 前記ディスプレイ・コントローラからの前 通常データから前記画素データを出力し、 記制御信号の制御データに応じてクロック 生のためのフィードバックループのループ インを前記通常データ受信時より大きくし クロックを再生して出力するクロックデー 再生回路と、
 前記画素データと前記再生されたクロック を基にディスプレイを駆動するための信号 出力するディスプレイ駆動回路と、を具備 る。

 上記課題を解決するため、本発明のクロッ レス伝送方法は、
 クロックレス伝送システムによるクロック ス伝送方法であって、
 ディスプレイ・コントローラにおいて、シ アル化した画素データを符号化することに ってクロックを多重化した通常データを、 ータ通信区間に画素データごとに出力する ともに、ブランキング区間に、予め決めら た制御信号を出力し、
 ディスプレイ・ドライバにおいて、クロッ データ再生回路が、ディスプレイ・コント ーラからの入力信号における前記通常デー から前記画素データを出力し、前記制御信 の制御データに応じてクロック再生のため フィードバックループのループゲインを前 通常データ受信時より大きくしてクロック 再生して出力することによって、ディスプ イを駆動する。

 本発明のクロックレス伝送システムによ ば、耐ノイズ性が大きいので、ディスプレ 駆動回路の動作に起因する電源ノイズ等が 生しても、クロックデータ再生回路におけ 再生クロックと、入力信号との同期が失わ ることがなく、高速な信号伝送を行うこと 可能になるという利点がある。

関連するクロックレス伝送システムの 成を示すブロック図である。 関連するクロックレス伝送システムの 作を説明するためのタイミングチャートで る。 本発明の一実施形態のクロックレス伝 システムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態のクロックレス伝 システムの動作を説明するためのタイミン チャートである。 本発明の一実施形態におけるクロック ータ再生回路の閉ループ特性を示す図であ 。 本発明の一実施形態におけるクロック ータ再生回路の入力信号のアイ表示を示す である。

 以下に、本発明を実施するための最良の 態について図面を参照して説明する。

 図3は、本発明の一実施形態のクロックレ ス伝送システムの構成を示すブロック図であ る。図4は、本実施形態のクロックレス伝送 ステムの動作を示すタイミングチャートで る。図5は、本実施形態におけるクロックデ タ再生回路の閉ループ特性を示す図である 図6は、本実施形態におけるクロックデータ 再生回路の入力信号のアイ表示を示す図であ る。

 本実施形態のクロックレス伝送システム 、図3に示すように、ディスプレイ・コント ローラ101と、伝送媒体104と、ディスプレイ・ ドライバ106と、から構成されている。さらに 、ディスプレイ・コントローラ101は、データ 送信回路102を含んでいる。また、ディスプレ イ・ドライバ106は、クロックデータ再生回路 107と、CDR制御回路108と、ディスプレイ駆動回 路109とを含んでいる。

 ディスプレイ・コントローラ101では、デ タ送信回路102は、画像データをシリアル化 て8B10B符号化等の符号化を行ってクロック 号を多重化した通常データと、予め決めら た制御信号とを、出力信号103として伝送媒 104に送出する。

 ディスプレイ・ドライバ106では、クロッ データ再生回路107は、伝送媒体104から入力 号105として入力された通常データから、受 データ110を出力するとともに、クロック111 再生して出力する。また、クロックデータ 生回路107は、CDR(Clock & Data Recovery)制御 路108からCDR制御信号112を受けたとき、クロ ク再生の際のループゲインを通常データを 信する場合よりも大きくする。CDR制御回路1 08は、クロックデータ再生回路107からの受信 ータ110から制御信号の受信を検知すると、 ロックデータ再生回路107にCDR制御信号112を 給する。ディスプレイ駆動回路109は、受信 ータ110中の画素データと、再生されたクロ ク111とによって、図示されてないディスプ イを駆動するための信号を出力する。例え 、ディスプレイがアクティブマトリクス型 液晶ディスプレイである場合は、これを制 するために必要な信号として、画素を選択 るためのディジタル信号からなる走査線信 と、各画素に対応するディジタル画素デー をアナログ化したデータ線信号とが出力さ る。

 次に、図3に示すクロックレス伝送システ ムの動作を、図4に示すタイミングチャート 参照して説明する。

 図1に示したクロックレス伝送システムと 同様に、本実施形態のディスプレイ・ドライ バ106も、図4の(a)に示すように、データ通信 間とブランキング区間とを交互に繰り返す ただし、本実施形態のクロックレス伝送シ テムでは、データ送信回路102はブランキン 期間中に予め決められた制御信号を送信す 。

 ここで、クロックの多重化に8B10B符号化 用いている場合は、制御信号として特殊キ ラクタからなる制御データを選択すること よって、図4の(b)に示すように、通常データ 制御データとを一意に区別することが可能 ある。

 通常データにおいては、例えば8B10B符号 されたRGBデータが、順次、シリアルに配列 れている。

 次に、ディスプレイ・ドライバ106中のCDR 御回路108は、クロックデータ再生回路107か 出力される受信データ110から制御信号の受 を検知すると、クロックデータ再生回路107 CDR制御信号112を供給する。クロックデータ 生回路107は、CDR制御信号112を受けたとき、 れに反応して、クロック再生の際のループ インを通常データ受信時よりも大きくする

 この際、制御データに選択する特殊キャ クタとして、例えば、画素データと同じ12 ットの「010101・・・」の繰り返しからなる グル信号データを用いる。そして、このト ル信号データを受信したとき、CDR制御回路10 8が、クロックデータ再生回路107のクロック 生時のループゲインを、通常データ受信時 2倍にする等の制御を行うようにする。

 ここで、チャージポンプとVCO(Voltage Contro lled Oscillator)を用いたPLL(Phase Locked Loop)型ク ックデータ再生回路を例にとると、開ルー ゲインH(s)は、次式で示される。

 H(s)=K VCO I CP (R+1/sC)・・・(1)
 ここで、K VCO はVCOのゲイン、I CP はチャージポンプの注入電流量、Rはループ ィルタの抵抗、Cはループフィルタの容量で る。

 そのため、K VCO ,I CP の設定を変えることによって、開ループゲイ ンを変更することができる。

 この際、開ループゲインを大きくする前 後とでの、閉ループ伝達関数は図5に示すよ うになる。

 図5において、Aは、クロックデータ再生 路内部で発生する位相ずれと再生クロック 位相との間の伝達関数であって、次式で示 れるハイパス・フィルタの特性を示す。

 A=1/(1+H(s))・・・(2)
 また、Bは、入力信号のジッタと再生クロッ クの位相との間の伝達関数であって、次式で 示されるローパス・フィルタの特性を示す。

 B=H(s)/(1+H(s))・・・(3)
 図5に示すように、開ループゲインH(s)を大 くすることによって、内部ノイズ成分に対 るハイパス・フィルタの阻止帯域を、f BW →f BW ’のように高くすることができる。これによ って、電源ノイズ等に起因するクロックデー タ再生回路107内部の位相ずれの影響が軽減さ れ、図4の(c)に示すように、電源ノイズの前 で、入力信号と再生クロックとの同期が保 れるようになる。

 ここで、開ループゲインを大きくすること よって、外部ノイズ成分に対するローパス フィルタの通過帯域f BW が高くなってしまうという問題がある。すな わち、入力信号に含まれるジッタ成分が再生 クロック信号に与える影響が大きくなる。

 しかしながら、クロックデータ再生回路107 帯域f BW が高くなっている区間では、入力信号は制御 データとなっている。

 図6に示すように、ランダムデータである 通常データと比較して、固定パターンとなる 制御データのジッタ成分は小さい。従って、 本実施形態のクロックレス伝送システムのよ うに、制御データ入力時に、選択的にクロッ クデータ再生回路107のゲインを高める構成に しても、ゲインを大きくしたことによる入力 信号のジッタ成分の影響は小さい。

 このように、本実施形態のクロックレス 送システムでは、データ送信回路102が、ブ ンキング区間に予め定められた制御信号を 信することによって、ディスプレイ・ドラ バ106のクロックデータ再生回路107とCDR制御 路108との、クロック再生時の開ループゲイ を通常データを受信する際よりも大きくす ことができる。

 これによって、内部ノイズ成分に対するハ パス・フィルタの阻止帯域f BW を高くして、電源ノイズ等に起因するクロッ クデータ再生回路107内部の位相ずれの影響を 軽減することができる。なお、この際、固定 パターンとなる制御データのジッタ成分は小 さいため、制御データ入力時に選択的にクロ ックデータ再生回路107のゲインを高くしても 、入力信号におけるジッタ成分の影響は小さ く抑えられる。

 以上、本発明の実施形態を図面により詳 してきたが、本発明の具体的な構成は上記 施形態に限られるものではなく、本発明の 旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっ も本発明に含まれる。例えば、図3に示され たクロックレス伝送システムの回路構成は一 例を示したものであって、同じ機能、動作を 実現できるものであれば、これとは異なる回 路構成であってもよい。

 本出願は、2007年3月9日に出願された日本 願特願2007-059292を基礎とする優先権を主張 、その開示の全てをここに取り込む。

 本発明は、フラットパネル・ディスプレ に限らず、画像表示を実現できる各種の表 装置において利用可能なものである。