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Title:
CLOSED LOOP TRANSMISSION POWER CONTROL METHOD, BASE STATION DEVICE, AND TERMINAL DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/157534
Kind Code:
A1
Abstract:
In a closed loop TPC for a channel using a wireless resource to which frequency hopping is applied, a high quality reception is achieved for all RBs without applying a different technique to each RB.  This transmission power control method is a method for, in a mobile communication system in which a signal is transmitted by frequency hopping among a plurality of resource blocks, performing, with a closed loop, transmission power control of a channel using a wireless resource to which frequency hopping is applied.  The method measures, based on a received signal, receiving channel quality for each of the resource blocks (RB1, RB2) and transmits TPC command bits through a downlink so that the reception quality measured independently between the resource blocks at each resource block coincides with a target reception quality.

Inventors:
KAWAMURA TERUO (JP)
KISHIYAMA YOSHIHISA (JP)
HIGUCHI KENICHI (JP)
SAWAHASHI MAMORU (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/061695
Publication Date:
December 30, 2009
Filing Date:
June 26, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NTT DOCOMO INC (JP)
KAWAMURA TERUO (JP)
KISHIYAMA YOSHIHISA (JP)
HIGUCHI KENICHI (JP)
SAWAHASHI MAMORU (JP)
International Classes:
H04W52/24; H04B1/04; H04B1/713; H04J11/00; H04L27/01; H04W52/08; H04W52/32
Domestic Patent References:
WO2007111132A12007-10-04
Foreign References:
JP2008092375A2008-04-17
JP2008167956A2008-07-24
Other References:
See also references of EP 2296409A4
Attorney, Agent or Firm:
AOKI, Hiroyoshi et al. (JP)
Hiroyoshi Aoki (JP)
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Claims:
 複数の周波数帯のいずれかにホッピングされた信号を所定の時間単位毎に端末装置から受信し、
 前記端末装置から受信した信号の品質を、前記信号がホッピングされた前記周波数帯毎に前記時間単位で別々に測定し、
 前記周波数帯毎の測定品質と目標品質とのそれぞれの差異に応じて、前記端末装置にて増減すべき上り送信電力量が示された送信電力制御情報を、前記各周波数帯で別々に生成し、
 前記周波数帯毎に別々に生成された送信電力制御情報を前記端末装置へ送信する
ことを特徴とする送信電力制御方法。
 請求項1記載の送信電力制御方法において、
 測定の対象となった測定信号と、時間的に前後するいずれかの隣接信号とが異なる周波数帯にホッピングされていた場合、測定信号のみの品質と目標品質との差異により、前記端末装置において増減すべき上り送信電力の量が示された送信電力制御情報を生成する
ことを特徴とする送信電力制御方法。
 請求項1記載の送信電力制御方法において、
 測定の対象となった測定信号と、時間的に前後するいずれかの隣接信号とが同一の周波数帯にホッピングされていた場合、測定した品質の時間平均と、目標品質との差異により、端末装置において増減すべき上り送信電力の量が示された送信電力制御情報を生成し、
 測定の対象となった測定信号と、時間的に前後するいずれかの隣接信号とが異なる周波数帯にホッピングされていた場合、測定信号のみを送信電力制御情報を生成する基として用いることを特徴とする送信電力制御方法。
 基地局装置からホッピングされる周波数帯毎に増減すべき上り送信電力の量が示された送信電力制御情報を受信し、
 各周波数帯にホッピングさせた信号の送信電力を、受信した送信電力制御情報にしたがって周波数帯毎に増減させることを特徴とする送信電力制御方法。
 複数の周波数帯のいずれかにホッピングされた信号を所定の時間単位毎に端末装置から受信する受信部と、
 前記端末装置から受信した信号の品質を、前記信号がホッピングされた前記周波数帯毎に前記時間単位で別々に測定する測定部と、
 前記周波数帯毎の測定品質と目標品質とのそれぞれの差異に応じて、前記端末装置にて増減すべき上り送信電力量が示された送信電力制御情報を、前記各周波数帯で別々に生成する生成部と、
 前記周波数帯毎に別々に生成された送信電力制御情報を前記端末装置へ送信する送信部と、
を具備したことを特徴とする基地局装置。
 請求項5記載の基地局装置において、
 前記生成部は、前記測定部によって測定の対象となった測定信号と、時間的に前後するいずれかの隣接信号とが異なる周波数帯にホッピングされていた場合、測定信号のみの品質と目標品質との差異により、端末装置において増減すべき上り送信電力の量が示された送信電力制御情報を生成する
ことを特徴とする基地局装置。
 請求項6記載の基地局装置において、
 前記生成部は、測定の対象となった測定信号と、時間的に前後するいずれかの隣接信号とが同一の周波数帯にホッピングされていた場合、測定した品質の時間平均と、目標品質との差異により、端末装置において増減すべき上り送信電力の量が示された送信電力制御情報を生成し、
 測定の対象となった測定信号と、時間的に前後するいずれかの隣接信号とが異なる周波数帯にホッピングされていた場合、測定信号のみを送信電力制御情報を生成する基として用いることを特徴とする基地局装置。
 基地局装置から、ホッピングされる周波数帯毎に増減すべき上り送信電力の量が示された送信電力制御情報を受信する受信部と、
 信号を複数の周波数帯にホッピングさせる周波数ホッピング部と、
 前記周波数ホッピング部によってホッピングさせた信号の送信電力を、前記受信部によって受信された送信電力制御情報を用いて、周波数帯毎に増減させる送信電力制御部と、
を具備したことを特徴とする端末装置。
Description:
閉ループ送信電力制御方法及び 地局装置、端末装置

 本発明は、制御チャネルのような固定レ トのチャネルに好適な閉ループ送信電力制 方法及び基地局装置、端末装置に関する。

 W-CDMA方式に基づいて無線通信する無線通 システムでは、同一セル内に存在する移動 装置(UE: User equipment)から送信される上りリ ンクの信号にユーザ固有のスクランブル符号 が乗算されており、上りリンクの受信信号が 同一セル内に存在するUE間で非直交となる。 こで、マルチユーザ干渉(すなわち、遠近問 題)の影響を低減するため、高速送信電力制 (TPC: Transmission Power Control)が必須となって る。

 一方、3GPP Release 8で規定されるLTE(Long Te rm Evolution)のシステム(以下、「Rel-8 LTE」と 称する)では、低いピーク対平均電力比(PAPR: Peak-to Average Power Ratio)を実現しカバレッジ 増大に有効であるSC-FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)方式が上りリンクの通 方式に採用されている。SC-FDMA方式では,基地 局によるスケジューリングにより、基本的に は、ある周波数リソースおよび時間リソース からなる無線リソースをひとつのUEに割り当 る。このため、同一セル内に存在する複数 ーザ間は周波数および時間領域で直交が実 されている。このため、同一セル内のマル ユーザ干渉を抑圧する観点からは,TPCは必ず しも必須ではない。しかしながら、Rel-8 LTE は全てのセルで同一の周波数を用いる1セル 波数繰り返しをベースとするため、周辺セ からの同一セル干渉が大きく、特にセル端 存在するUEが他セルのUEから受ける干渉レベ ルは高い。このため、このような周辺セル干 渉を補償し一定の受信品質を維持するため、 LTEにおいてもTPCを適用する必要がある。

 Rel-8 LTEの上りリンクでは、1)物理ランダ アクセスチャネル(PRACH: Physical Random Access Channel)、2)上りリンク物理共有チャネル(PUSCH:  Physical Uplink Shared Channel)、3)上りリンク物 制御チャネル(PUCCH: Physical Uplink Control Chan nel)が規定されている。

 PRACHに対しては,距離減衰,およびシャドウ イング変動を補償する低速のTPC(開ループTPC) みが適用される。

 PUSCHは、ユーザデータを送信する物理チ ネルであり、UEの受信チャネル状態に応じた 適応変復調・チャネル符号化(AMC: Adaptive Modu lation and channel Coding)、及び適応TPCが適用さ る。この場合,パスロス、シャドウイング変 動の補償には適応TPC(開ループTPC)を用いて対 し、瞬時のフェージング変動に対してはAMC よる適応レート制御で対応している。

 一方、PUCCHは、制御情報(典型的には,下り の受信チャネル品質(CQI: Channel Quality Indicato r)情報、下りの確認応答(ACK: Acknowledgement)/非 認応答(NACK: negative ACK)等)を伝送する物理 ャネルである。このような制御情報は,送信 ット数が予め決められているので,固定レー トであり、受信チャネル品質に応じたAMCによ る適応レート制御の必要はない。むしろ,PUCCH で伝送する情報は,下りリンクデータチャネ に適用されるAMCあるいは再送のためのフィ ドバックに必要不可欠であることから、一 の受信品質を維持することが重要である。 のため、PUCCHに対しては、パスロス、シャド ウイング変動、および瞬時フェージング変動 を含めて,受信レベルを補償する必要がある め、開ループTPCに加えて、閉ループTPCを適 すべきである。

 図2はRel-8 LTEの上りリンクにおけるPUCCHの構 成図である。
 PUCCHは、いつでも送信可能であること、及 低オーバヘッドであること、を両立するた 、狭い帯域幅(180kHz)の無線リソースが用いら れている。また、1msecのサブフレームは0.5 ms ecの2つのスロットで構成されている。狭い送 信帯域幅を用いた場合、一般的には周波数ダ イバーシチ利得が減少するが,1サブフレーム の2つのスロットを利用し送信スペクトラム の両端の帯域間でホッピングさせる周波数ホ ッピングを適用することで、大きな周波数ダ イバーシチ効果を得ることができる。周波数 ホッピングされる送信スペクトラム両端の帯 域に送信帯域RB1、2を割り付け、UE1はRB1のス ット1とRB2のスロット2との間で周波数ホッピ ングさせ、UE2はRB2のスロット1とRB1のスロッ 2との間で周波数ホッピングされる。送信帯 RB1、2はリソースブロック(RB: Resource Block) 呼ぶこともできる。さらに、同一の無線リ ースを用いた周波数ホッピングが適用され 複数移動局装置は、コード多重によって、 交化される。

 図5は、Rel-8 LTEで規定されているPUCCHに対 する閉ループTPCの概念図である。図5に示す うに、Rel-8 LTEの上りリンクでは、CQI情報をP UCCHにて周期的(TCQI)に送信するモードが規定 れている。この場合、基地局では,PUCCHで送 れるチャネル推定用の参照信号(RS: Reference  Signal)を用いて上りリンクの受信チャネル品 (SINR)を測定する。受信SINRと目標受信レベル が比較され、受信品質が一定となるように 信電力を制御するためのTPCコマンドビット 生成される。例えば、基地局は、ある周期( TTPC)でTPCコマンドビットを生成して移動局に 信する。移動局では,受信したTPCコマンドビ ットに応じて、PUCCHの送信電力が調整される このようにして、上りリンクの閉ループTPC 実現されている。

 図6はRel-8 LTEにおけるPUCCHに対するTPC法( 明細書では「RB共通TPC法」と呼称する)の概 図である。RB共通TPC法では、周波数ホッピン グするPUCCHのRB1及びRB2のそれぞれにおいて受 SINRを測定し、測定した受信SINRをRB1,RB2間で 均化して平均受信SINRを求める。平均受信SIN RがターゲットSINR値と一致するようにUEに対 てTPCコマンドビットを送信し、閉ループ制 を行う。

 RB共通TPC法は、周波数ホッピングに用い れる2つRB1,2の平均受信SINRをターゲットSINR値 に一致させるように,UEに対してRB間で共通の 力制御を行う方法である。図6に示すように 、送信側(Tx)では,RB1,2共通(同一)の電力に調整 されるが,移動局と基地局間のチャネル伝搬 において周波数選択性フェージングを受け ため,基地局における受信SINRはRB1,RB2間で異 る受信レベルとなる。図6に示す例では、RB1 RB2の平均受信SINRがターゲットSINRに一致し いるが,RB1に対してはターゲット値を上回る 剰品質で受信され,一方,RB2に対してはター ット値を下回る品質で受信されている様子 示されている。

3GPP, TS 36.213, V8.2.0, “Evolved Universal Te rrestrial Radio Access(E-UTRA); Physical layer procedur es”

 しかしながら、上記したRB共通TPC法では 平均受信SINRとターゲットSINR値とが一致する ようにRB間で共通の電力制御を行うので、RB 位では必ずしも高品質受信が実現されてい い場合もあった。

 また、平均受信SINRとターゲットSINR値と 一致する場合でも、周波数ホッピングされ RB間で残留する受信品質の大きなレベル差は 、別の技術(周波数ホッピング又は周波数ホ ピング前後のチャネル符号化)で改善するこ が必須である。

 本発明は、かかる点に鑑みてなされたも であり、閉ループTPCにおいて各RBについて の技術を適用することなく全てのRBについて 一定の受信品質を実現できる閉ループ送信電 力制御方法及び基地局装置、端末装置を提供 することを目的とする。

 本発明の送信電力制御方法は、複数の周 数帯のいずれかにホッピングされた信号を 定の時間単位毎に端末装置から受信し、前 端末装置から受信した信号の品質を、前記 号がホッピングされた前記周波数帯毎に前 時間単位で別々に測定し、前記周波数帯毎 測定品質と目標品質とのそれぞれの差異に じて、前記端末装置にて増減すべき上り送 電力量が示された送信電力制御情報を、前 各周波数帯で別々に生成し、前記周波数帯 に別々に生成された送信電力制御情報を前 端末装置へ送信することを特徴とする。

 また、本発明の送信電力制御方法は、複 の周波数帯のいずれかにホッピングされた 号を所定の時間単位毎に端末装置から受信 、受信された信号の品質を前記時間単位毎 測定し、測定の対象となった測定信号と、 間的に前後するいずれかの隣接信号とが異 る周波数帯にホッピングされていた場合、 定信号のみの品質と目標品質との差異によ 、前記端末装置において増減すべき上り送 電力の量が示された送信電力制御情報を生 し、前記端末装置に対して、生成された送 電力制御情報を送信することを特徴とする

 この構成によれば、測定の対象となった 定信号と、時間的に前後するいずれかの隣 信号とが異なる周波数帯にホッピングされ いた場合、測定信号のみの品質と目標品質 の差異により、端末装置において増減すべ 上り送信電力の量が示された送信電力制御 報を生成するので、異なる周波数帯の信号 質を平均する場合に比べて、各信号の品質 精度よく目標品質に一致させることができ 高品質受信を実現できる。

 また、本発明の送信電力制御方法は、測 の対象となった測定信号と、時間的に前後 るいずれかの隣接信号とが同一の周波数帯 ホッピングされていた場合、測定した品質 時間平均と、目標品質との差異により、端 装置において増減すべき上り送信電力の量 示された送信電力制御情報を生成し、測定 対象となった測定信号と、時間的に前後す いずれかの隣接信号とが異なる周波数帯に ッピングされていた場合、測定信号のみを 信電力制御情報を生成する基として用いる とを特徴とする。

 この構成によれば、測定信号と時間的に 後するいずれかの隣接信号とが同一の周波 帯にホッピングされていた場合と、測定信 と時間的に前後するいずれかの隣接信号と 異なる周波数帯にホッピングされていた場 とで、それぞれ高品質受信を実現できる。

 本発明によれば、閉ループTPCにおいて、 RBについて別の技術を適用することなく、 てのRBについて高品質受信を実現できる。

実施の形態に係る固定レートチャネル おける送信電力制御方法の概念図 Rel-8 LTE上りリンクにおけるPUCCHの構成 移動局装置(UE)の送信部及び受信部の機 能ブロック図 基地局装置の送信部及び受信部の機能 ロック図 Rel-8 LTE上りリンクにおけるPUCCHでの閉 ープTPCの概念図 Rel-8 LTEで採用されているRB共通TPC法の 念図 同一セル内のユーザ間で直交させるた の処理ブロックを記入した移動局装置の機 ブロック図 図7に示す移動局装置に対応した基地局 装置の機能ブロック図

 以下、本発明の実施の形態について添付図 を参照して詳細に説明する。
 図1を参照して本実施の形態に係る送信電力 制御方法について説明する。Rel-8 LTEに規定 れた上りリンクにおいて閉ループ送信電力 御されるチャネルとして図2に示すPUCCHを例 説明する。但し、本発明は周波数ホッピン が適用された上りリンクの固定レートチャ ルに限定されるものではなく、PUCCH以外のチ ャネルにも適用可能である。

 Rel-8 LTE上りリンクのPUCCHは、制御情報(典 型的にはCQI、ACK、NACK)を伝送するためのチャ ルである。1サブフレームは2つのスロット1, 2で構成される。スロット1とスロット2とで送 信スペクトラムの両端の帯域(RB1、RB2)を用い 周波数ホッピングが適用される。そして、 地局では、周期的にCQI情報を伝送するPUCCH のRSを用いて受信SINRが測定される。受信SINR ターゲットSINRが比較され、比較結果に応じ てPUCCHの送信電力を調整するためのTPCコマン ビットが生成される。生成されたPUCCHの送 電力用のTPCコマンドビットは,移動局装置に して対向リンクからフィードバック送信さ る。そして,移動局装置では、下りリンクで 受信したTPCコマンドビットに基づき,PUCCHの送 信電力を制御する。これにより,CQIを伝送す PUCCHの閉ループTPCが実現される。

 本実施の形態では、PUCCHの送信信号の周 数ホッピングに用いられる2つのRB(RB1,RB2)に いて、RB毎に個別に受信SINRを計算し、RB1,2間 で独立して夫々の受信SINRがターゲットSINR値 一致するように、適切なTPCコマンドビット 生成する。このようにRB1,RB2について個別に 求めたTPCコマンドビットを下りリンクでフィ ードバックする(以下、「RB独立TPC法」と呼称 する)。すなわち、RB独立TPC法では、異なる周 波数帯であるRB1及びRB2の受信SINRを平均化す のではなく、RB1の受信SINRをターゲットSINR値 に一致させるTPCコマンドビット(RB1)と、RB2の 信SINRをターゲットSINR値に一致させるTPCコ ンドビット(RB2)とをそれぞれ生成してUEへ送 する。UEではRB毎に指示されたTPCコマンドビ ット(RB1,RB2)で対応するRB1,2の送信電力を制御 る。

 また上記した本発明は、複数の周波数帯 いずれかにホッピングされた信号を所定の 間単位毎に受信し、受信された信号の品質 して受信SINRを時間単位毎に測定し、測定の 対象となった測定信号と、時間的に前後する いずれかの隣接信号とが異なる周波数帯にホ ッピングされていた場合、測定信号のみをTPC コマンドビットを生成する基として用いると いうこともできる。

 また上記した本発明は、複数の周波数帯 いずれかにホッピングされた信号を所定の 間単位毎に受信し、受信された信号の品質 して受信SINRを時間単位毎に測定し、測定の 対象となった測定信号と、時間的に前後する いずれかの隣接信号とが同一の周波数帯にホ ッピングされていた場合、測定した品質の時 間平均と、目標品質との差異により、端末装 置において増減すべき上り送信電力の量が示 された送信電力制御情報を生成する態様を含 んでも良い。すなわち、スロット単位での周 波数ホッピングではなく、サブフレーム単位 で周波数ホッピングさせる場合に適用可能で ある。具体的には、所定数のサブフレーム間 隔でCQI情報を送る態様では、あるサブフレー ムではRB1にて隣接する2スロット1,2を用いて 御信号を送信し、次にCQI情報を送る他のサ フレームではRB2にて隣接する2スロット1,2を いて制御信号を送信するように周波数ホッ ングさせる。この場合には、測定の対象と った測定信号(スロット1)と、時間的に前後 るいずれかの隣接信号(スロット2)とが同一 周波数帯(例えばR1)にホッピングされるので 、周波数帯(R1)については、測定した品質の 間平均(スロット1+スロット2)と、目標品質と の差異により、端末装置において増減すべき 上り送信電力の量が示された送信電力制御情 報を決定する。もう一方の周波数帯(R1)につ ても同様にして送信電力制御情報が決定さ る。

 したがって、図1に示すように、RB1とRB2の 伝搬路の状況が異なれば、送信側(Tx)となるUE に対してRB1とRB2とで異なる送信電力を指示す るTPCコマンドが指示されるが、受信側(Rx)と る基地局ではRB1とRB2の両方の受信SINRが最終 にはターゲットSINRと一致する。

 このように、PUCCHの閉ループTPCに上記し RB独立TPC法を適用することにより、RB共通TPC に比べて、各RB1,2の受信SINRをターゲットSINR 値に正確に一致させることができるので、全 てのRB1,2について高受信品質を実現できる。 の結果、SINRをターゲットSINR値に正確に一 させたPUCCHにおいて伝送される制御信号も高 品質に受信することができる。

 以下、本発明を適用した基地局装置及び移 局装置(UE)の実施例について説明する。
 図3は移動局装置(UE)の送信部及び受信部の 能ブロック図であり、図4は基地局装置の送 部及び受信部の機能ブロック図である。

 移動局装置(UE)の送信部は、制御情報の1 としてCQI情報を送信するための処理ブロッ 11と、RSを送信するための処理ブロック12と RSにCQI情報を多重する多重部13と、多重化信 を周波数ホッピングに用いられるRB1,2毎に 信電力制御する電力増幅部14とを備える。

 処理ブロック11では、受信部において下 リンクで受信したRSを基に推定した受信品質 情報であるCQI情報(CQIビット系列)をチャネル 号化部21でチャネル符号化する。チャネル 号化したCQI情報はデータ変調部22で所定の変 調方式で変調されてから、サブキャリアマッ ピング部23に供給される。サブキャリアマッ ング部23では、リソースブロック番号に基 いてスロット単位でCQI情報をRB1とRB2とに周 数ホッピングさせる。たとえば、RB1のスロ ト1とRB2のスロット2との間でホッピングさせ る。このとき、時系列の複数スロットをスロ ット毎に交互に異なる周波数帯にマッピング する場合と、連続する複数スロットの塊(例 ばサブフレーム単位)で交互に異なる周波数 にマッピングする場合とがある。IFFT部24に サブキャリアマッピング部23の出力信号を 速逆フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform) して時間軸波形信号とし、CP付与部25でガー インターバルを付与してから多重部13へ出力 する。

 RSの処理ブロック12では、受信部において 下りリンクで受信した制御信号から復号され たリソースブロック番号及び系列番号が取り 込まれる。RS系列の生成部31で系列番号に基 いてRSが生成される。サブキャリアマッピン グ部32でリソースブロック番号に基づいてス ット単位でRSをRB1とRB2とに周波数ホッピン する。IFFT部33にてサブキャリアマッピング 32の出力信号を高速逆フーリエ変換して時間 軸波形信号とし、CP付与部34でガードインタ バルを付与してから多重部13へ出力する。

 CQI情報の処理ブロック11から出力されるCQ I情報とRSの処理ブロック12から出力されるRS が多重部13において多重化される。多重部13 ら出力されるCQI情報とRSとの多重化信号が 力増幅部14において2つのRB1、RB2で独立して 信電力制御される。

 ここで、受信部において復号されるTPCコ ンド情報には、サブキャリアマッピング部2 3、32でスロット1とスロット2をマッピングし RB1とRB2のそれぞれに対するTPCコマンドが含 れている。電力増幅部14はRB1とRB2それぞれ 立にTPCコマンドで指示された送信電力で信 増幅する。このように、RB1とRB2それぞれ独 に送信電力が制御された送信信号は送信無 機から無線送信される。

 一方、基地局装置では、CQI情報とRSとが 重化された受信信号からRSが分離される。分 離されたRSは同期検出・チャネル推定・受信 質測定部51において同期検出に用いられ、 らに受信したRSと既知信号(RSの送信レプリカ )とを比較してチャネル推定する。さらに、 ソースブロック番号に基づいてRB1とRB2のそ ぞれについて受信SINR(RB1)、受信SINR(RB2)を測 する。TPCコマンド情報生成部52では、RB1とRB2 それぞれの受信SINRを取り込み、ターゲットSI NR値と比較する。そして、ターゲットSINR値と RB1の受信SINR(RB1)との比較結果に基づいて、受 信SINR(RB1)をターゲットSINR値に一致させるRB1 対するTPCコマンドビット(RB1)を生成する。ま たターゲットSINR値とRB2の受信SINR(RB2)との比 結果に基づいて、受信SINR(RB2)をターゲットSI NR値に一致させるRB2に対するTPCコマンドコマ ド(RB2)を生成する。このとき、測定の対象 なった信号(例えばスロット1)と、時間的に 後するいずれかの隣接信号(例えばスロット2 )とが異なる周波数帯にホッピングされてい 場合、測定信号(スロット1)のみをTPCコマン ビットを生成する基として用いると言い換 ることができる。また、測定の対象となっ 測定信号(スロット1)と、時間的に前後する ずれかの隣接信号(スロット2)とが異なる周 数帯にホッピングされていた場合、測定信 (スロット1)のみの受信SINRと目標SINRとの差異 により、移動局において増減すべき上り送信 電力の量が示されたTPCコマンドビットを生成 すると言い換えることができる。

 このように、RB独立TPC法では周波数ホッ ングに用いられる各RBの受信SINRをターゲッ SINR値に一致させるTPCコマンドビットをRB毎 独立に生成する。

 また、受信信号は同期検出・チャネル推 ・受信品質測定部51により検出されたタイ ングに基づきCP除去部53でガードインターバ が除去され、FFT部54で高速フーリエ変換さ た後、サブキャリアデマッピング部55でRB1,RB 2にそれぞれマッピングされている制御情報(C QI情報)がリソースブロック番号に基づいてデ マッピングされる。デマッピングされたCQI情 報はデータ復調部56で復調され、さらにデー 復号部57で復号される。

 一方、以上のようにしてRB毎に独立に生 されたTPCコマンド(RB1)及びTPCコマンド(RB2)は 上りTPCコマンド送信用制御チャネル(TPC-PDCCH )61を用いて、OFDM信号生成部63でOFDM信号に変 してから下りリンクで移動局装置(UE)へ送信 れる。また、上りリソース割り当て情報信 生成部(UL grant)62では上りリソース割り当て 情報を生成しており、上りリソース割り当て 情報信号にTPCコマンド情報を含めることでTPC -PDCCHとUL grantの双方を用いて送信することも できる。

 移動局装置では、基地局装置から受信し 受信信号をOFDM復調部41で復調し、TPCコマン ビット情報はTPCコマンドビット情報の復調 復号部42へ出力し、RSはCQI推定部43へ出力し 報知チャネル及び下り制御信号は復号部44 出力される。

 報知チャネル及び下り制御信号の復号部4 4では、受信信号の報知チャネル又は下り制 信号を復号して、系列番号及びリソースブ ック番号を得る。系列番号はRS系列の生成部 31へ与え、リソースブロック番号はサブキャ アマッピング部23,32へ与える。TPCコマンド 報の復調・復号部42では、TPC-PDCCH又はUL grant を介してRB毎に独立に生成されたTPCコマンド( RB1)及びTPCコマンド(RB2)を復調及び復号し、電 力増幅部14にTPCコマンド情報として与える。 記した通り、電力増幅部14は当該RB毎に独立 して生成されたTPCコマンドに基づいて送信電 力を制御する。このようにして閉ループTPCが 実現される。

 なお、PUCCHに周波数ホッピングを適用す 場合について説明したが、周波数ホッピン を適用しない場合であっても同様に適用可 である。図2において、UE1との間の伝送にはP UCCHをRB1に割り当て、UE2との間の伝送にはRB2 り当てる。UE1に着目すると、RB1のスロット1 スロット2を用いて制御情報を伝送する。こ のとき、TPCコマンドビットは、RB1とRB2の受信 SINRを平均化するのではなく、RB1の1サブフレ ム(2スロット分)を同相加算平均したものを いる。RB毎に1サブフレーム(2スロット分)を 相加算平均した受信SINRをターゲットSINRに 致させるTPCコマンドをRB毎に生成し、RB間で 立した閉ループTPCを行う。

 このように、1サブフレームを構成する2 ロット分を時間領域において同相加算平均 たものを用いることにより、チャネル推定 度および閉ループTPCに用いる受信SINR測定精 を改善でき、総合的なPUCCH情報を高品質受 および高精度な閉ループTPCを実現できる。

 図7は上りリンクの制御情報(CQI情報、RS) 同一セル内のユーザ間で直交させるための 理ブロックを記入した移動局装置の機能ブ ックを示しており、図8は図7に示す移動局装 置に対応した基地局装置の機能ブロックを示 している。

 図8に示すように、基地局装置の送信部に おける上りリソース割り当て情報信号生成部 62は、CAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation) 列の開始位置を示す系列番号、シフト量を す巡回シフト番号、及び移動局装置に割り てられた無線リソースを示すリソースブロ ク番号を生成する。基地局装置は、管理す 同一セル内に存在する移動局装置の上りリ クの制御信号を直交及び多重化するために 同一のCAZAC系列に対して、移動局装置毎に異 なる巡回シフトを割り当てる(すなわち、符 多重)。したがって、基地局装置は、管理す 同一セル内に存在する移動局装置に対して ユーザ間で共通の系列番号と、ユーザ毎に なる巡回シフト番号を生成して下りリンク 通知している。なお、CAZAC系列として、Zadof f-Chu系列を用いてもよい。

 図7に示すように、移動局装置の受信部に おける報知チャネル/下り制御信号復号部44は 、下りリンクのOFDM復調信号から、系列番号 リソースブロック番号、巡回シフト番号を む制御信号を復号する。

 移動局装置の送信部は、基地局装置から 知された系列番号に基づいてCAZAC系列信号 生成するCAZAC系列生成部26と、CAZAC系列生成 26で生成したCAZAC系列信号を巡回シフト番号 したがってシフトさせる巡回シフト部27と 巡回シフト部27でシフトさせたCAZAC系列信号 CQI情報に乗算する多重部28とを備える。こ 結果、この移動局装置が上りリンクで送信 るCQI情報は、他の移動局装置との関係では 交化された信号に符号化される。

 また、移動局装置の送信部は、RS系列生 部31で生成されたRS系列信号を巡回シフト番 にしたがってシフトさせる巡回シフト部35 備える。この結果、この移動局装置が上り ンクで送信するRSは、他の移動局装置との関 係では直交化された信号に符号化される。

 以上のようにして移動局装置において制 信号(CQI,RS)が他のユーザ間で直交多重化さ た後、上りリンクで周波数ホッピングさせ 送信される。

 基地局装置の受信部は、FFT部54によって 波数領域に戻された信号(CQI情報)が入力され 、その信号から巡回シフト番号に基づいてCQI 情報を分離する巡回シフト分離部58を備える 巡回シフト番号はユーザ毎に異なる値を割 当てているので、ユーザに割当てた巡回シ ト番号を用いて信号分離することで各ユー から受信したCQI情報を取り出すことができ 。

 また基地局装置の受信部は、移動局装置- 基地局装置館で受けるチャネル変動を、RSを いて推定したチャネル推定値に基づいて戻 (補償する)チャネル補償部59を備える。サブ キャリアデマッピン後に、移動局装置-基地 装置館で受けるチャネル変動を補償してか データ復調部56へ渡している。

 本明細書は、2008年6月26日出願の特願2008-1 67956号に基づく。この内容はすべてここに含 ておく。

 本発明は、Rel-8 LTEの上りリンクPUCCHにお る閉ループの送信電力制御方法に適用可能 ある。