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Patent Searching and Data


Title:
COMBINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028309
Kind Code:
A1
Abstract:
A combine in which, despite the fact that a first grain lift tube (33) and a second grain return and lift tube (61) are arranged at one side of a thresher (5), a rocking sorter mechanism (27) has improved sorting processing ability. The combine has a cutter (3), the thresher (5) for separating grains from cut grain plants conveyed from the cutter (3), the rocking sorter mechanism (27) for sorting the separated grains sent from the thresher (5), a first conveyor (31) and a first grain lift tube (33) for taking out first selected grains through the rocking sorter mechanism (27), and a second conveyor (32) and a second return mechanism (60) for taking out secondly selected grains through the rocking sorter mechanism (27). The second return mechanism (60) has the second grain return and lift tube (61) connected to the second conveyer (32) and also has a second return and forwarding tube (62) connected to the second grain return and lift tube (61). The first grain lift tube (33) and the second grain return and lift tube (61) are arranged overlapped each other in a rear view. The first grain lift tube (33) and the second grain return and lift tube (61) are upwardly extended on the outward side of one side of the rocking sorter mechanism (27). The second return and forwarding tube (62) is placed within the width in the left-right direction of the rocking sorter mechanism (27) so as to be offset relative to the second grain return and lift tube (61). The feeding start point side of the second return and forwarding tube (62) is connected to the feeding end point side of the second grain return and lift tube (61).

Inventors:
TAKAGI MASAHUMI (JP)
KAMIKUBO KEITA (JP)
MASANO JUNICHI (JP)
MIYAMOTO AKIRA (JP)
KAMIKUBO KOUJI (JP)
KIRIHATA TOSHINORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064023
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
August 05, 2008
Export Citation:
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Assignee:
YANMAR CO LTD (JP)
TAKAGI MASAHUMI (JP)
KAMIKUBO KEITA (JP)
MASANO JUNICHI (JP)
MIYAMOTO AKIRA (JP)
KAMIKUBO KOUJI (JP)
KIRIHATA TOSHINORI (JP)
International Classes:
A01F12/52; A01F12/18
Foreign References:
JP2003325033A2003-11-18
JPH09191757A1997-07-29
JPS63165132U1988-10-27
JPS60153716A1985-08-13
JP2004033154A2004-02-05
Attorney, Agent or Firm:
ISHII, Akeo et al. (Kita 1-21 Tenjinbashi 2-chome,Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 41, JP)
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Claims:
 刈取装置と、前記刈取装置から搬送された穀稈を脱穀する脱穀装置と、前記脱穀装置からの脱粒物を選別する揺動選別機構と、前記揺動選別機構を介して一番選別物を取出す一番コンベヤ及び一番揚穀筒と、前記揺動選別機構を介して二番選別物を取出す二番コンベヤ及び二番還元機構とを備えてなるコンバインにおいて、
 前記二番還元機構は、前記二番コンベヤに連結する二番還元揚穀筒と、前記二番還元揚穀筒に連結する二番還元前方移送筒とを有し、前記一番揚穀筒と前記二番還元揚穀筒とを後面視でラップさせて配置し、
 前記揺動選別機構の一側の外側方に前記一番揚穀筒と前記二番還元揚穀筒とを上向きに延長し、前記二番還元揚穀筒に対して前記揺動選別機構の左右幅内に前記二番還元前方移送筒をオフセットさせて配置し、前記二番還元揚穀筒の送り終端側に二番還元前方移送筒の送り始端側を連結するように構成したことを特徴とするコンバイン。
 前記脱穀装置は、扱胴と、前記扱胴からの排塵を処理するための処理胴とを有する構造であって、前記扱胴と前記二番還元前方移送筒との間に前記処理胴を配置したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
 前記揺動選別機構は、前記扱胴からの脱粒物を選別するための揺動選別盤を有する構造であって、前記揺動選別盤の左右方向の幅内の上方に前記扱胴及び前記処理胴を配置し、前記揺動選別盤の上面より上方で前記処理胴の軸芯線より下方に前記二番還元前方移送筒を配置したことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
 前記脱穀装置は、扱胴及び扱室と、前記扱室から取出された排塵を処理する処理胴及び処理室とを有する構造である一方、前記揺動選別機構は、前記扱胴からの脱粒物を選別するための揺動選別盤を有する構造であり、
 前記二番還元揚穀筒の上端側から前向きに前記二番還元前方移送筒を延長し、前記揺動選別盤と前記処理室との間の脱穀機筐に沿わせて前記二番還元前方移送筒を配置したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
 側面視では前記揺動選別盤と前記処理室との間であり、且つ、平面視では前記二番還元揚穀筒と前記脱穀機筐との間の箇所に、前記二番還元前方移送筒を配置し、前記処理胴と平行に前記二番還元前方移送筒を延長したことを特徴とする請求項4に記載のコンバイン。
 前記二番還元前方移送筒の前端側でその軸芯線上に放出ケースを配置し、前記処理胴の前端側よりも前方の前記揺動選別盤の上面に向けて前記放出ケースの放出口を開口したことを特徴とする請求項4に記載のコンバイン。
 前記二番還元前方移送筒の前端側に、二番物を処理する二番物処理部を配置し、前記二番還元前方移送筒を構成する二番還元搬送コンベヤ軸の軸芯線上に、前記二番物処理部の二番物処理軸を配置したことを特徴とする請求項4に記載のコンバイン。
 前記二番物処理部に、二番物を取込む取込羽根と、二番物を処理する二番処理歯と、簡単に脱着できない受歯と、二番物を放出する放出羽根と、二番物を移送する放出オーガ体とを配置し、前記二番処理歯を配置した前記二番物処理軸の中間に前記放出オーガ体を被嵌し、前記放出オーガ体の送り始端側に前記取込羽根を配置し、前記放出オーガ体の送り終端側に前記放出羽根を配置したことを特徴とする請求項7に記載のコンバイン。
 前記二番物処理部に、二番物を取込む取込羽根と、二番物を放出する放出羽根と、二番物を移送する放出オーガ体とを配置し、前記二番物処理軸の中間に前記放出オーガ体を被嵌し、前記放出オーガ体の送り始端側に前記取込羽根を配置し、前記放出オーガ体の送り終端側に前記放出羽根を配置し、二番物処理部から揺動選別盤の上面側に二番物を戻すための放出口を、前記放出羽根に対向して形成したことを特徴とする請求項7に記載のコンバイン。

                                                                                
Description:
コンバイン

 本発明は、刈取装置によって圃場の未刈 穀稈を刈取り、刈取った穀稈を脱穀装置に って脱穀するコンバインに係り、より詳し は、脱穀装置から落下した脱粒物が揺動選 盤によって選別され、揺動選別盤を介して 番物(穀粒)が一番コンベヤによって取出さ 、揺動選別盤を介して二番物(穀粒と藁屑の 合物)が二番コンベヤによって取出されるよ うに構成したコンバインに関するものである 。

 従来、コンバインは、エンジンを搭載し 走行機体と、前記走行機体を支持する左右 走行部としての走行クローラ等と、操縦ハ ドル及び運転座席を有する運転部と、圃場 未刈り穀稈を刈取る刈取装置と、刈取った 稈を脱穀する脱穀装置とを備え、圃場の未 り穀稈を連続的に刈取って脱穀し、穀粒を 集するように構成している(例えば、特許文 献1参照)。

 この場合、従来のコンバインにおいては、 動選別盤から二番コンベヤによって取出さ た二番物が、二番還元筒を介して揺動選別 に戻されるように構成されている。また、 番還元筒の送り終端側に二番物処理部を配 し、二番物処理部によって二番物を処理し から、揺動選別盤に二番物を戻す構成(例え ば、特許文献2参照)も公知である。

実開昭62-193827号公報

特許第2589965号公報

 前記従来技術は、特許文献1又は特許文献 2に示されるように、脱穀装置の側方に、揺 選別盤の下方の一番コンベヤから一番物を 出す一番揚穀筒が立設されている。また、 動選別盤の後部の下方側で一番コンベヤよ 後方に配置された二番コンベヤの送り終端 に接続する二番還元筒は、一番揚穀筒が配 されている側の脱穀装置の側方で、一番揚 筒の後方から前方上方に延びるように配置 れている。その二番還元筒によって、揺動 別盤の前部の上面側に二番物を戻していた その結果、一番揚穀筒と、二番還元筒とが 揺動選別盤の側方で交叉するように配置さ るから、コンバイン(脱穀装置)の左右幅方向 の寸法が制限されていると、揺動選別盤の左 右方向の幅寸法が制限されて小さくなり、揺 動選別盤の選別処理能力を向上できない等の 問題がある。

 本発明の目的は、脱穀装置の一側に一番 穀筒及び二番還元揚穀筒等をコンパクトに 置できるものでありながら、揺動選別盤の 別処理能力を向上できるようにしたコンバ ンを提供するものである。

 前記目的を達成するため、請求項1に係る 発明のコンバインは、刈取装置と、前記刈取 装置から搬送された穀稈を脱穀する脱穀装置 と、前記脱穀装置からの脱粒物を選別する揺 動選別機構と、前記揺動選別機構を介して一 番選別物を取出す一番コンベヤ及び一番揚穀 筒と、前記揺動選別機構を介して二番選別物 を取出す二番コンベヤ及び二番還元機構とを 備えてなるコンバインにおいて、前記二番還 元機構は、前記二番コンベヤに連結する二番 還元揚穀筒と、前記二番還元揚穀筒に連結す る二番還元前方移送筒とを有し、前記一番揚 穀筒と前記二番還元揚穀筒とを後面視でラッ プさせて配置し、前記揺動選別機構の一側の 外側方に前記一番揚穀筒と前記二番還元揚穀 筒とを上向きに延長し、前記二番還元揚穀筒 に対して前記揺動選別機構の左右幅内に前記 二番還元前方移送筒をオフセットさせて配置 し、前記二番還元揚穀筒の送り終端側に二番 還元前方移送筒の送り始端側を連結するよう に構成したものである。

 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載 コンバインにおいて、前記脱穀装置は、扱 と、前記扱胴からの排塵を処理するための 理胴とを有する構造であって、前記扱胴と 記二番還元前方移送筒との間に前記処理胴 配置したものである。

 請求項3に記載の発明は、請求項2に記載 コンバインにおいて、前記揺動選別機構は 前記扱胴からの脱粒物を選別するための揺 選別盤を有する構造であって、前記揺動選 盤の左右方向の幅内の上方に前記扱胴及び 記処理胴を配置し、前記揺動選別盤の上面 り上方で前記処理胴の軸芯線より下方に前 二番還元前方移送筒を配置したものである

 請求項4に記載の発明は、請求項1に記載 コンバインにおいて、前記脱穀装置は、扱 及び扱室と、前記扱室から取出された排塵 処理する処理胴及び処理室とを有する構造 ある一方、前記揺動選別機構は、前記扱胴 らの脱粒物を選別するための揺動選別盤を する構造であり、前記二番還元揚穀筒の上 側から前向きに前記二番還元前方移送筒を 長し、前記揺動選別盤と前記処理室との間 脱穀機筐に沿わせて前記二番還元前方移送 を配置したものである。

 請求項5に記載の発明は、請求項4に記載 コンバインにおいて、側面視では前記揺動 別盤と前記処理室との間であり、且つ、平 視では前記二番還元揚穀筒と前記脱穀機筐 の間の箇所に、前記二番還元前方移送筒を 置し、前記処理胴と平行に前記二番還元前 移送筒を延長したものである。

 請求項6に記載の発明は、請求項4に記載 コンバインにおいて、前記二番還元前方移 筒の前端側でその軸芯線上に放出ケースを 置し、前記処理胴の前端側よりも前方の前 揺動選別盤の上面に向けて前記放出ケース 放出口を開口したものである。

 請求項7に記載の発明は、請求項4に記載 コンバインにおいて、前記二番還元前方移 筒の前端側に、二番物を処理する二番物処 部を配置し、前記二番還元前方移送筒を構 する二番還元搬送コンベヤ軸の軸芯線上に 前記二番物処理部の二番物処理軸を配置し ものである。

 請求項8に記載の発明は、請求項7に記載 コンバインにおいて、前記二番物処理部に 二番物を取込む取込羽根と、二番物を処理 る二番処理歯と、簡単に脱着できない受歯 、二番物を放出する放出羽根と、二番物を 送する放出オーガ体とを配置し、前記二番 理歯を配置した前記二番物処理軸の中間に 記放出オーガ体を被嵌し、前記放出オーガ の送り始端側に前記取込羽根を配置し、前 放出オーガ体の送り終端側に前記放出羽根 配置したものである。

 請求項9に記載の発明は、請求項7に記載 コンバインにおいて、前記二番物処理部に 二番物を取込む取込羽根と、二番物を放出 る放出羽根と、二番物を移送する放出オー 体とを配置し、前記二番物処理軸の中間に 記放出オーガ体を被嵌し、前記放出オーガ の送り始端側に前記取込羽根を配置し、前 放出オーガ体の送り終端側に前記放出羽根 配置し、二番物処理部から揺動選別盤の上 側に二番物を戻すための放出口を、前記放 羽根に対向して形成したものである。

 請求項1に係る発明によれば、刈取装置と 、前記刈取装置から搬送された穀稈を脱穀す る脱穀装置と、前記脱穀装置からの脱粒物を 選別する揺動選別機構と、前記揺動選別機構 を介して一番選別物を取出す一番コンベヤ及 び一番揚穀筒と、前記揺動選別機構を介して 二番選別物を取出す二番コンベヤ及び二番還 元機構とを備えてなるコンバインにおいて、 前記二番還元機構は、前記二番コンベヤに連 結する二番還元揚穀筒と、前記二番還元揚穀 筒に連結する二番還元前方移送筒とを有し、 前記一番揚穀筒と前記二番還元揚穀筒とを後 面視でラップさせて配置し、前記揺動選別機 構の一側の外側方に前記一番揚穀筒と前記二 番還元揚穀筒とを上向きに延長し、前記二番 還元揚穀筒に対して前記揺動選別機構の左右 幅内に前記二番還元前方移送筒をオフセット させて配置し、前記二番還元揚穀筒の送り終 端側に二番還元前方移送筒の送り始端側を連 結するように構成したものであるから、前記 脱穀装置の一側方で前後に前記一番揚穀筒及 び前記二番還元揚穀筒を一列状に配置できる 。前記一番揚穀筒及び二番還元揚穀筒の設置 によって、前記揺動選別機構の左右方向の幅 寸法が殆ど制限されないから、揺動選別盤の 選別処理能力を簡単に向上できるものである 。

 請求項2に係る発明によれば、前記脱穀装 置は、扱胴と、前記扱胴からの排塵を処理す るための処理胴とを有する構造であって、前 記扱胴と前記二番還元前方移送筒との間に前 記処理胴を配置したものであるから、前記処 理胴の下方側に形成されるスペースを利用し て、前記処理胴に沿わせて前記二番還元前方 移送筒を延長でき、前記脱穀装置の一側方に 前記二番還元前方移送筒をコンパクトに設置 できる。また、前記二番還元前方移送筒の下 方側に前記揺動選別機構の設置スペースを簡 単に確保でき、前記二番還元前方移送筒から 前記揺動選別機構の左右幅方向の中央寄りに 二番選別物を簡単に還元でき、前記二番選別 物の選別処理能力を向上できるものである。

 請求項3に係る発明によれば、前記揺動選 別機構は、前記扱胴からの脱粒物を選別する ための揺動選別盤を有する構造であって、前 記揺動選別盤の左右方向の幅内の上方に前記 扱胴及び前記処理胴を配置し、前記揺動選別 盤の上面より上方で前記処理胴の軸芯線より 下方に前記二番還元前方移送筒を配置したも のであるから、前記処理胴の下方側に形成さ れるスペースを利用して、前記処理胴に沿わ せて前記二番還元前方移送筒を延長でき、前 記脱穀装置の一側方に前記二番還元前方移送 筒をコンパクトに設置できる。また、前記二 番還元前方移送筒の下方側に前記揺動選別盤 の設置スペースを簡単に確保でき、前記二番 還元前方移送筒から前記揺動選別盤の左右幅 方向の中央寄りに二番選別物を簡単に還元で き、前記二番選別物の選別処理能力を向上で きるものである。

 請求項4に係る発明によれば、前記脱穀装 置は、扱胴及び扱室と、前記扱室から取出さ れた排塵を処理する処理胴及び処理室とを有 する構造である一方、前記揺動選別機構は、 前記扱胴からの脱粒物を選別するための揺動 選別盤を有する構造であり、前記二番還元揚 穀筒の上端側から前向きに前記二番還元前方 移送筒を延長し、前記揺動選別盤と前記処理 室との間の脱穀機筐に沿わせて前記二番還元 前方移送筒を配置したものであるから、前記 一番揚穀筒より後方の前記二番還元揚穀筒か ら、前記二番還元前方移送筒を介して、前記 揺動選別盤の前側の上面に二番物を戻して選 別処理できる。前記揺動選別盤と前記処理室 との間の前記脱穀機筐を内向きに窪ませて、 前記脱穀機筐の外側に前記二番還元前方移送 筒の設置スペースを簡単に確保でき、前記脱 穀装置の一側に二番還元機構をコンパクトに 配置できるものである。

 請求項5に係る発明によれば、側面視では 前記揺動選別盤と前記処理室との間であり、 且つ、平面視では前記二番還元揚穀筒と前記 脱穀機筐との間の箇所に、前記二番還元前方 移送筒を配置し、前記処理胴と平行に前記二 番還元前方移送筒を延長したものであるから 、前記揺動選別盤と前記処理室との間の脱穀 機筐を内向きに窪ませることによって、前記 二番還元前方移送筒をコンパクトに配置でき るものでありながら、前記処理室から漏下し た穀粒を前記揺動選別盤に落下させるガイド 体として、前記脱穀機筐の内面側を利用でき るものである。

 請求項6に係る発明によれば、前記二番還 元前方移送筒の前端側でその軸芯線上に放出 ケースを配置し、前記処理胴の前端側よりも 前方の前記揺動選別盤の上面に向けて前記放 出ケースの放出口を開口したものであるから 、前記二番還元前方移送筒の延長方向に前記 放出ケースを延長して、前記放出ケースの前 後方向の幅寸法を長尺に形成できる。前記処 理胴の前方に形成されるスペースに前記放出 ケースをコンパクトに組付けることができ、 前記処理胴等によって、前記放出ケースの形 状又は前記放出口の開口方向が殆ど制限され ない。したがって、前記揺動選別盤における 二番物の選別処理能力を簡単に向上できるも のである。

 請求項7に係る発明によれば、前記二番還 元前方移送筒の前端側に、二番物を処理する 二番物処理部を配置し、前記二番還元前方移 送筒を構成する二番還元搬送コンベヤ軸の軸 芯線上に、前記二番物処理部の二番物処理軸 を配置したものであるから、前記揺動選別盤 よりも上方の前記脱穀装置の一側に前記二番 還元機構及び前記二番物処理部等をコンパク トに配置できる。前記揺動選別盤の前後方向 に前記二番物処理軸が延長されるから、前記 二番物処理部から前記二番物処理軸の放射方 向に二番物が排出され、前記揺動選別盤の上 面に二番物を拡散させて落下させることがで きる。また、前記二番還元前方移送筒の下方 側に前記揺動選別盤の左右幅を拡張でき、前 記揺動選別盤の選別処理能力を向上できるも のである。

 請求項8に係る発明によれば、前記二番物 処理部に、二番物を取込む取込羽根と、二番 物を処理する二番処理歯と、簡単に脱着でき ない受歯と、二番物を放出する放出羽根と、 二番物を移送する放出オーガ体とを配置し、 前記二番処理歯を配置した前記二番物処理軸 の中間に前記放出オーガ体を被嵌し、前記放 出オーガ体の送り始端側に前記取込羽根を配 置し、前記放出オーガ体の送り終端側に前記 放出羽根を配置したものであるから、前記取 込羽根と前記放出オーガ体と前記放出羽根と によって二番物を連続して移送しながら、前 記二番処理歯と前記受歯とによって二番物を 連続して処理できる。したがって、前記揺動 選別盤に移送する二番物が前記二番還元機構 内に詰るのを防止しながら、前記揺動選別盤 における二番物の再選別作業性を向上できる ものである。

 請求項9に係る発明によれば、前記二番物 処理部に、二番物を取込む取込羽根と、二番 物を放出する放出羽根と、二番物を移送する 放出オーガ体とを配置し、前記二番物処理軸 の中間に前記放出オーガ体を被嵌し、前記放 出オーガ体の送り始端側に前記取込羽根を配 置し、前記放出オーガ体の送り終端側に前記 放出羽根を配置し、二番物処理部から揺動選 別盤の上面側に二番物を戻すための放出口を 、前記放出羽根に対向して形成したものであ るから、前記取込羽根と前記放出オーガ体と 前記放出羽根とによって二番物を連続して移 送でき、前記揺動選別盤に移送する二番物が 前記二番還元機構内に詰るのを防止でき、二 番物の還元作業性を向上できるものである。

4条刈り用のコンバインの左側面図であ る。 コンバインの右側面図である。 コンバインの平面図である。 コンバインの脱穀装置の左側面断面図 ある。 脱穀装置の正面図である。 脱穀装置の背面図である。 脱穀装置の平面図である。 脱穀装置の選別機構の左側断面図であ 。 第1実施形態における二番還元機構の左 側断面図である。 二番還元機構の背面断面図である。 扱胴と揺動選別盤と二番還元機構との 関係を示す正面断面図である。 第2実施形態における二番還元機構の 側断面図である。 第3実施形態における二番還元機構の 側断面図である。 第4実施形態における二番還元機構の 側断面図である。 第5実施形態における二番還元機構の 側断面図である。 第2実施形態の変形例を示す二番還元 構の左側断面拡大図である。 第6実施形態における二番還元機構の 側断面図である。 二番還元機構の一部の斜視図である。 第6実施形態の変形例を示す二番還元 構の左側断面図である。 図11の扱胴と揺動選別盤と二番還元機 との関係の変形構造を示す正面断面図であ 。

符号の説明

 5 脱穀装置
 26 扱胴
 26b 扱室
 27 揺動選別盤
 29 処理胴
 29b 処理室
 31 一番コンベヤ
 32 二番コンベヤ
 33 一番揚穀筒
 55 脱穀機筐
 60 二番還元機構
 61 二番還元揚穀筒
 62 二番還元搬送筒
 64 二番還元搬送コンベヤ
 64a 二番還元搬送コンベヤ軸
 80 放出ケース(二番物処理部)
 80a 放出口
 85 放出軸(二番物処理軸)
 86 取込羽根
 87 二番処理歯
 88 放出羽根
 89 ボス体
 90 受歯
 189 放出オーガ体

 以下に、本発明を具体化した実施形態を 面(図1~図20)に基づいて説明する。まず始め 、図1乃至図3を参照しながら、コンバイン 全体構造について説明する。なお、以下の 明では、走行機体1の前進方向に向かって左 を単に左側と称し、同じく前進方向に向か て右側を単に右側と称する。

 図1乃至図3に示されるように、本実施形 のコンバインは、左右一対の走行クローラ2( 走行部)にて支持された走行機体1を備えてい 。走行機体1の前部には、穀稈を刈取りなが ら取込む6条刈り用の刈取装置3が、単動式の 降用油圧シリンダ4によって刈取回動支点軸 4a回りに昇降調節可能に装着されている。走 機体1には、フィードチェン6を有する脱穀 置5と、脱穀後の穀粒を貯留する穀粒タンク7 とが横並び状に搭載されている。脱穀装置5 走行機体1の前進方向に向かって左側に配置 れている(図3参照)。また、穀粒タンク7が走 行機体1の前進方向に向かって右側に配置さ ている。穀粒タンク7の下方(走行機体1の上 側)に籾受け台8が設けられ、穀粒タンク7の 部の穀粒が、穀粒タンク7の下面側の籾排出 9から籾受け台8上の籾袋(図示省略)に排出さ れるように構成されている。刈取装置3の右 方で、穀粒タンク7の前側方には、運転部10 設けられている。

 運転部10には、オペレータが搭乗するス ップ11と、運転座席12を配置している。運転 席12の前方のハンドルコラム13に、操縦用の 左右のサイドクラッチレバー14,15が配置され いる。運転座席12の左側方のレバーコラム16 に、走行変速レバー17と、脱穀クラッチ及び 取クラッチ操作用の作業クラッチレバー18 が、配置されている。運転座席12の下方の走 行機体1には、動力源としてのエンジン20が配 置されている。

 図1及び図2に示されるように、走行機体1の 面側に左右のトラックフレーム21を配置し いる。トラックフレーム21には、走行クロー ラ2にエンジン20の動力を伝える駆動スプロケ ット22と、走行クローラ2のテンションを維持 するテンションローラ23と、走行クローラ2の 接地側を接地状態に保持する複数のトラック ローラ24とを設けている。駆動スプロケット2 2によって走行クローラ2の前側を支持し、テ ションロー
ラ23によって走行クローラ2の後側を支持し、 トラックローラ24によって走行クローラ2の接 地側を支持することになる。

 図1乃至図3に示されるように、刈取装置3 刈取回動支点軸4aに連結した刈取フレーム22 1の下方には、圃場の未刈り穀稈の株元を切 するバリカン式の刈刃装置222が設けられて る。刈取フレーム221の前方には、圃場の未 り穀稈を引起す4条分の穀稈引起装置223が配 されている。穀稈引起装置223とフィードチ ン6の前端部(送り始端側)との間には、刈刃 置222によって刈取られた刈取り穀稈を搬送 る穀稈搬送装置224が配置されている。なお 穀稈引起装置223の下部前方には、圃場の未 り穀稈を分草する4条分の分草体225が突設さ れている。エンジン20にて走行クローラ2を駆 動して圃場内を移動しながら、刈取装置3を 動して圃場の未刈り穀稈を連続的に刈取る とになる。

 図1及び図2、図4乃至図7に示されるように 、脱穀装置5には、穀稈脱穀用の扱胴26と、扱 胴26の下方に落下する脱粒物を選別する揺動 別機構としての揺動選別盤27と、揺動選別 27に選別風を供給する唐箕ファン28と、扱胴2 6の後部から取出される脱穀排出物を再処理 る処理胴29と、揺動選別盤27の後部の排塵を 外に排出する排塵ファン30とを備えている なお、扱胴26を回転させる扱胴軸26aは、フィ ードチェン6による穀稈の搬送方向(換言する 走行機体1の進行方向)に沿って延びている 刈取装置3から穀稈搬送装置224によって搬送 れた穀稈の株元側はフィードチェン6に受け 継がれて挟持搬送される。そして、この穀稈 の穂先側が脱穀装置5の扱室26b内に搬入され 扱胴26にて脱穀されることになる。

 図4に示されるように、フィードチェン6 後端側(送り終端側)には、排藁チェン34が配 されている。フィードチェン6の後端側から 排藁チェン34に受け継がれた排藁(穀粒が脱粒 された稈)は、長い状態で走行機体1の後方に 出されるか、又は脱穀装置5の後方側に設け た排藁カッタ35にて適宜長さに短く切断され のち、走行機体1の後方下方に排出されるこ とになる。

 図4に示されるように、揺動選別盤27の下 側には、揺動選別盤27にて選別された穀粒( 番物)を取出す一番コンベヤ31及び一番樋31a 、枝梗付き穀粒等の二番物を取出す二番コ ベヤ32及び二番樋32aとが設けられている。 実施形態の両コンベヤ31,32は、走行機体1の 行方向前側から一番コンベヤ31、二番コンベ ヤ32の順で、側面視において走行クローラ2の 後部上方の走行機体1の上面側に横設されて る。

 図4、図5に示されるように、揺動選別盤27 は、扱胴26の下方に張設された受網26cから漏 した脱穀物が、揺動選別盤27のフィードパ 271及びチャフシーブ272によって搖動選別(比 選別)されるように構成している。揺動選別 盤27のグレンシーブ273から落下した穀粒(一番 物)は、その穀粒中の粉塵が唐箕ファン28から の選別風によって除去され、一番コンベヤ31 落下することになる。一番コンベヤ31のう 脱穀装置5における穀粒タンク7寄りの一側壁 (実施形態では右側壁)から外向きに突出した 端部には、上下方向に延びる一番揚穀筒33 連通接続されている。一番コンベヤ31から取 出された穀粒は、一番揚穀筒33に内設された 番揚穀コンベヤ33aによって穀粒タンク7に搬 入され、穀粒タンク7に収集されることにな 。

 図4、図8に示されるように、チャフシーブ27 2の送り下流側(後方側)にストローラック274が 配置されている。揺動選別盤27は、搖動選別( 比重選別)によって、チャフシーブ272又はス ローラック274から枝梗付き穀粒等の二番物( 粒と藁屑等が混在した再選別用の還元再処 物)が二番コンベヤ32及び二番樋32aに落下す よ
うに構成している。二番コンベヤ32によって 出された二番物は、後述する二番還元揚穀 61を介してフィードパン271の上面側に戻さ て再選別されることになる。

 なお、チャフシーブ272及びストローラッ 274の上面側の比較的軽い藁屑は、排塵ファ 30の前側の吸引口30aに吸込まれて、排塵フ ン30の後側の排出口30bから機外に排出される ことになる。また、チャフシーブ272の送り下 流側(後方側)からストローラック274の上面側 移動した比較的重い藁屑は、揺動選別盤27 後端側の三番口36から機外に排出されること になる。

 図4、図8に示されるように、揺動選別盤27 は、脱穀装置5を形成した脱穀機筐55に、揺動 駆動軸56と、前側ガイドレール57及び後側ガ ドレール58とを介して、前方斜め下方乃至後 方斜め上方に移動可能に配置されている。エ ンジン20からの動力によって揺動駆動軸56を して揺動選別盤27が作動し、揺動選別盤27が 方斜め下方乃至後方斜め上方に往復移動す ことになる。その結果、扱胴26の下方に張 された受網37から漏下した脱粒物が、フィー ドパン271及びチャフシーブ272によって搖動選 別(比重選別)されるように構成している。

 図4、図8に示されるように、唐箕ファン28 の唐箕ファンケース28aには、グレンシーブ273 の下面側と一番コンベヤ31及び一番樋31aの上 とに向けて唐箕ファン28の選別風を供給す 主選別風路41と、フィードパン271の下面側か らチャフシーブ272の下面側に向けて唐箕ファ ン28の選別風を供給するプレ風路42とを形成 ている。上述の主選別風路41は、唐箕ファン 28からの選別風が、グレンシーブ273の前方の 方から、グレンシーブ273の後方の上方に向 て移動するように形成されている。

 また、上述の主選別風路41は、唐箕ファ 28からの選別風が、一番コンベヤ31及び一番 31aの上方で前方から後方に向けて移動する うに形成されている。即ち、グレンシーブ2 73から一番コンベヤ31及び一番樋31aに落下す 穀粒及び塵が、唐箕ファン28からの選別風に よって風選される。その結果、塵が除去され た後の穀粒だけが、一番コンベヤ31及び一番 31aに落下して、一番コンベヤ31によって穀 タンク7に取出されるように構成している。

 上述したプレ風路42は、唐箕ファン28から の選別風が、チャフシーブ272の前方下方から 後方上方に向けて移動するように形成されて いる。即ち、扱胴26から受網26cを介してフィ ドパン271の上面に落下した脱粒物が、フィ ドパン271の後端側からチャフシーブ272の前 側に落下するときに、唐箕ファン28からの 別風によって風選される。その結果、フィ ドパン271からチャフシーブ272の上面に移動 た脱粒物のうち、チャフシーブ272の上面に い脱粒物の下層側の藁屑(軽量物)が、選別風 によって上層側に移動されて、チャフシーブ 272から落下する藁屑量が低減することになる 。また、チャフシーブ272の比重選別作用と、 唐箕ファン28からの選別風の風選とによって 脱粒物の上層側の穀粒(重量物)が下層側に 動して、チャフシーブ272から早期に漏下す ことになる。チャフシーブ272の比重選別作 が、唐箕ファン28からの選別風によって助長 されて、その選別処理能力(選別精度)が向上 るように構成している。

 なお、主選別風路41と、プレ風路42とから 供給された唐箕ファン28からの選別風は、上 した排塵ファン30の排塵吸引口30aに吸い込 れて排出口30bから排出されたり、三番口36か ら脱穀機筐55の後方に移動するから、扱胴26 らの脱粒物中の藁屑及び粉塵等が、脱穀機 55の後部から圃場に向けて排出されることに なる。

 図4乃至図7に示されるように、上述した 理胴29は、処理胴29を回転させる処理胴軸29a 介して、処理胴ケース45と処理受網46とによ って形成された処理胴室29b内に配置されてい る。処理胴軸29aは、上述した扱胴軸26aと平行 に(換言すると走行機体1の進行方向)延びてい る。脱穀機筐55の前面側に処理胴軸29aの前端 を延長して、扱胴軸26aの前端側と処理胴軸2 9aの前端側とに、伝動ベルト47を介してエン ン20の動力を伝えて、扱胴26と処理胴29とが に連動して回動するように構成している。

 図6に示されるように、脱穀機筐55の右側 処理胴室29bを配置している。処理胴室29bの 端側には、扱室26bの後端側の右側に形成し 脱粒排塵口47を介して、扱室26bの後端側を 通している(図7参照)。扱胴26の脱粒作用によ って発生した扱室26bの脱粒排塵物(穀粒と藁 との混合物)が、扱胴26の後端側の扱歯の排 作用によって、扱室26bの後端側から、脱粒 塵口47を介して、処理胴室29bの前端側に移動 するように構成している。処理胴室29bに移動 した脱粒排塵物は、処理胴29によって処理(再 脱粒)されるように構成している。

 その結果、脱粒排塵物中の穀粒は、処理 網46から漏下し、下方のチャフシーブ272の 面側に落下して、一番コンベヤ31又は二番コ ンベヤ32によって取出されることになる。ま 、脱粒排塵物中の藁屑等の塵埃は、処理胴 29bの後端側の排塵口から下方のストローラ ク274の上面側に落下した後、三番口36から 外に排出されることになる。

 次に、図5乃至図11を参照しながら、本発 における第1実施形態の二番還元機構60の構 について説明する。図9及び図10に示す如く 二番還元機構60は、二番コンベヤ32の送り終 端側に連結する二番還元揚穀筒61と、二番還 揚穀筒61の送り終端側に連結する二番還元 方移送筒としての二番還元搬送筒62とを有し ている。二番還元揚穀筒61には二番還元揚穀 ンベヤ63が内設されている。二番還元搬送 62には二番還元搬送コンベヤ64が内設されて る。二番コンベヤ32のうち脱穀装置5におけ 穀粒タンク7寄りの一側壁(実施形態では右 壁)から外向きに突出した送り終端部には、 下方向に延びる二番還元揚穀コンベヤ63の り始端側(下端側)が連通接続されている。二 番還元揚穀コンベヤ63の送り終端部(上端側) は、前後方向に延びる二番還元搬送コンベ 64の送り始端側(後端側)が連通接続されてい 。

 図9及び図10に示されるように、脱穀機筐5 5における穀粒タンク7寄りの一側壁(実施形態 では右側壁)の外面には、下部受継ケース65が 配置されている。下部受継ケース65の上向き 口側に、二番還元揚穀筒61の下端側が連結 れている。脱穀機筐55の一側壁(右側壁)のう 下部側壁55aの外面に沿わせて二番還元揚穀 61が略垂直に立設されている。二番コンベ 32の二番コンベヤ軸32bの右側端側と、二番還 元揚穀コンベヤ63の二番還元揚穀コンベヤ軸6 3aの下端側とが、軸受ベヤリング65a,65bを介し て下部受継ケース65にそれぞれ回転可能に軸 されている。二番コンベヤ軸32bの右側端側 、ベベルギヤ機構66を介して、二番還元揚 コンベヤ軸63aの下端側が連結されている。

 図9及び図10に示されるように、二番還元 穀筒61の上端側に上部受継ケース67が配置さ れている。上部受継ケース67の横向き開口側 、二番還元搬送筒62の後端側が連結されて る。脱穀機筐55の一側壁(右側壁)のうち上部 壁55bの外面に沿わせて二番還元搬送筒62が 水平に横設されている。一番揚穀筒33より後 方で、二番コンベヤ32から上向きに二番還元 穀筒61を延長し、一番揚穀筒33の中間に二番 還元搬送筒62の中間を側面視において交叉さ るように構成している。

 即ち、扱胴26及び処理胴29の軸芯線と平行 に、前後方向に二番還元搬送筒62を延長して る(図7参照)。換言すると、揺動選別盤27の 側の外側方に一番揚穀筒33と二番還元揚穀筒 61とを上向きに延長し、二番還元揚穀筒61に して揺動選別盤27の左右幅内に二番還元搬送 筒62をオフセットさせて配置し、二番還元揚 筒61の送り終端側に二番還元搬送筒62の送り 始端側を連結するように構成している。

 図4、図6乃至図8に示されるように、扱胴 26aと、処理胴軸29aと、二番還元搬送コンベ 軸64aとが、走行機体1の前後方向に、側面視 及び平面視で略平行に延長されている。平面 視で、扱胴26と二番還元搬送筒62との間に処 胴29が配置されている(図7参照)。背面視で、 揺動選別盤27の左右方向の幅内の上方に扱胴2 6及び処理胴29が配置されている(図6参照)。背 面視で、揺動選別盤27の上面より上方で処理 29の軸芯線より下方に二番還元搬送筒62が配 置されている(図6参照)。

 図6及び図7、図10に示されるように、脱穀 機筐55の一側壁(右側壁)の外側方に、二番還 搬送筒62を挟んで、一番揚穀筒33と二番還元 穀筒61とが配置されている。一番揚穀筒33と 二番還元揚穀筒61とを後面視でラップさせて 置している。一番揚穀筒33と二番還元揚穀 61とは、二番還元搬送筒62に沿って前後方向 一列状に配列されるように構成している。 穀機筐55の下部側壁55a(右側壁の下方側)は、 上部側壁55b(右側壁の上方側)よりも穀粒タン 7寄りに配置されている(図10参照)。

 上記の記載及び図1、図4、図6乃至図11か 明らかなように、刈取り穀稈を脱穀する脱 装置5と、脱穀装置5からの脱粒物を選別する 揺動選別盤27と、揺動選別盤27によって選別 れた一番物を取出す一番コンベヤ31及び一番 揚穀筒33と、揺動選別盤27によって選別され 二番物を取出す二番コンベヤ31及び二番還元 機構60とを備え、脱穀装置5は、扱胴26及び扱 26bと、扱室26bから取出された排塵を処理す 処理胴29及び処理室29bとを有してなるコン インにおいて、二番還元機構60は、二番コン ベヤ31の送り終端側に送り始端側を接続する 番還元揚穀筒61と、二番還元揚穀筒61の送り 終端側に送り始端側を接続する二番還元搬送 筒62とを有し、一番揚穀筒33より後方で、二 コンベヤ31から上向きに二番還元揚穀筒61を 長し、二番還元揚穀筒61の上端側から前向 に二番還元搬送筒62を延長し、揺動選別盤27 処理室29bとの間の脱穀機筐55に沿わせて二 還元搬送筒62を配置している。したがって、 一番揚穀筒33より後方の二番還元揚穀筒61か 、二番還元搬送筒62を介して、揺動選別盤27 前側の上面に二番物を戻して選別処理でき 。揺動選別盤27と処理室29bとの間の脱穀機 55を内向きに窪ませて、脱穀機筐55の外側に 番還元搬送筒62の設置スペースを簡単に確 でき、脱穀装置5の一側に二番還元機構60を ンパクトに配置できる。

 図6及び図10に示されるように、上部側壁5 5bは、処理受網46と揺動選別盤27の上面との間 に配置する流穀ガイド体として形成されてい る。即ち、上部側壁55bの下端側は、内向きに 折り曲げられて、二番還元搬送筒62の左側で 揺動選別盤27の上面に向けて延長されてい 。換言すると、脱穀機筐55の上部側壁55bは、 揺動選別盤27と処理室49bの間で内向きに窪ま るように構成している。処理受網46から漏 した処理済みの穀粒(脱粒排塵物のうち処理 29によって再脱粒された処理物)が、上部側 55bの内面側の案内によって、揺動選別盤27 上面に向けて落下されることになる。

 上記の記載及び図4、図6、図7、図10から らかなように、側面視で揺動選別盤27と処理 室29bとの間に二番還元搬送筒62を配置し、平 視で二番還元揚穀筒61と脱穀機筐55との間に 二番還元搬送筒62を配置し、処理胴29と平行 二番還元搬送筒62を延長している。したがっ て、揺動選別盤27と処理室29bとの間の脱穀機 55を内向きに窪ませることによって、二番 元搬送筒62をコンパクトに配置できるもので ありながら、処理室29bから漏下した穀粒を揺 動選別盤27に落下させるガイド体として、脱 機筐55の内面側を利用できる。

 なお、図10に示されるように、下部側壁55 aの内側面に近接させて、揺動選別盤27の右側 枠板27aを対峙させている。右側枠板27aの上端 側に合成樹脂性の弾性シール材50の一端側を 着し、下部側壁55aの内側面に弾性シール材5 0の他端側を弾圧させている。下部側壁55aと 側枠板27aとの隙間を弾性シール材50によって 閉塞して、揺動選別盤27の上面側の未選別物( 脱粒物)が、下部側壁55aと右側枠板27aとの隙 に入り込むのを防止している。

 図9及び図10に示されるように、上部受継 ース67の外側面には、ベベルギヤ機構68を内 設したギヤケース69と、チェン伝動機構70を 設したチェンケース71とが配置されている。 二番還元揚穀コンベヤ軸63aの上端側に、ベベ ルギヤ機構68及びチェン伝動機構70を介して 二番還元搬送コンベヤ64の二番還元搬送コン ベヤ軸64aを連結している。即ち、二番コンベ ヤ軸32bに、二番還元揚穀コンベヤ軸63aを介し て、二番還元搬送コンベヤ軸64aが連結される 。その結果、二番コンベヤ32と連動して、二 還元揚穀コンベヤ63と、二番還元搬送コン ヤ64とが作動することになる。

 したがって、チャフシーブ272又はストロ ラック274から二番コンベヤ32及び二番樋32a 漏下した二番物は、二番コンベヤ32から二番 還元揚穀コンベヤ63に受継がれることになる また、二番還元揚穀コンベヤ63に受継がれ 二番物は、二番還元揚穀コンベヤ63の送り終 端側の掻き出し羽根63bによって、二番還元揚 穀コンベヤ63から二番還元搬送コンベヤ64に 継がれることになる。

 図5、図7、図9、図11に示されるように、 番還元筒33よりも前方に延長した二番還元搬 送筒62の前端側には、揺動選別盤27に二番物 戻す二番放出体又は二番物処理部としての 出ケース80が配置されている。フィードパン 271の上面の右側上方に放出ケース80が配置さ 、フィードパン271の上面の右側から左側方 向けて放出口80aが開口されている。即ち、 穀機筐55のうち受網26cに対向した脱穀側壁55 cの下端側と、放出ケース80の上面との間に、 上面側ガイド板体97を固設している(図11参照) 。上面側ガイド板体97によって、脱穀側壁55c 放出ケース80との間の隙間が閉塞されてい 。脱穀側壁55cの下方を介して、扱胴26の回転 下手側(扱室26bの底部の右寄り)に配置された 網26cの下面側に向けて、放出口80aが開設さ ている。放出口80aからフィードパン271の上 側に向けて、放出ケース80内の二番物が放 されることになる。

 その結果、図6において反時計方向に回転 する扱胴26の下側で脱粒された脱粒物が、フ ードパン271の上面の左側から右側方に向け 飛散するのに対して、放出口80aから放出さ た二番物は、フィードパン271の上面の右側 ら左側方に向けて飛散するように構成され いる。なお、放出口80aは、放出ケース80の 端側の左側面(後述する放出羽根88を設けた 端側)に形成されている。

 したがって、図5において時計方向に回転 する扱胴26からの脱粒物の飛散方向(フィード チェン6側から穀粒タンク7側に向けて飛散)と 、放出口80aからの二番物の飛散方向(穀粒タ ク7側からフィードチェン6側に向けて飛散) が、フィードパン271の左右幅の中央付近で 叉することになる。即ち、フィードパン271 左右幅の中央付近で前記脱粒物と二番物と 衝突して、フィードパン271の右側寄り(扱胴2 6の回転下手側)に前記脱粒物が堆積するのを 止できる。その結果、フィードパン271から ャフシーブ272に移動する前記脱粒物及び二 物が、チャフシーブ272の左右幅方向に拡散 て、チャフシーブ272における選別作業性を 上できる。

 図5、図7、図9に示されるように、前後方 に延長した略円筒状の放出ケース80の後端 が二番還元搬送筒62の前端側に着脱可能に連 結されている。即ち、二番還元搬送筒62の前 側に筒フランジ62aを熔接にて固着し、放出 ース80の後端側にケースフランジ80bを熔接 て固着し、筒フランジ62aにケースフランジ80 bがボルト81及びナット82にて着脱可能に締結 れている。なお、筒フランジ62aに軸受体83 ボルト84にて着脱可能に締結され、二番還元 搬送コンベヤ軸64aの前端側が軸受体83に回転 能に軸支されている。

 また、放出ケース80内には、前後方向に 長した二番物処理軸としての放出軸85を回転 可能に配置している。二番還元搬送コンベヤ 軸64aの前端側に放出軸85の後端側が着脱可能 連結され、二番還元搬送コンベヤ軸64aと放 軸85とが一体的に回転するように構成して る。なお、放出ケース80の前面壁に放出軸85 前端側が回転可能に軸支されている。放出 85上には、二番還元搬送筒62の前端側から放 出ケース80の内部に二番還元搬送筒62内の二 物を取入れる複数枚(2枚)の取込羽根86と、放 出ケース80内の二番物を撹拌する二又フォー 形状の複数本の二番処理歯87と、放出口80a らフィードパン271の上面に向けて放出ケー 80内の二番物を飛散させる複数枚(2枚)の放出 羽根88とを配置している。

 図7、図9に示されるように、放出軸85にボ ス体89を被嵌する。放出軸85の後端側にボス 89を介して取込羽根86を放射状に配置する。 番搬送コンベヤ64によって二番搬送筒62の前 端側に搬送された二番選別物が、取込羽根86 よって二番放出体としての放出ケース80内 取込まれることになる。放出軸85の中間にボ ス体89を介して二番処理歯87を放射状に配置 る。放出ケース80の内部に配置する受歯90は 2本一組の二番処理歯87の間を通過するよう 配置されている。即ち、放出ケース80には 二番処理歯87と、放出ケース80の外側から簡 に脱着できない受歯90とが設けられている 二番処理歯87と受歯90とによって二番選別物 処理されることになる。放出軸85の前端側 ボス体89を介して放出羽根88を放射状に配置 る。放出ケース80内の二番選別物が放出羽 88によって放出口80aから排出されることにな る。

 上記の構成により、刈取装置3によって圃 場の未刈り穀稈が刈取られ、刈取装置3から 給された刈取り穀稈が脱穀装置5によって脱 された場合、脱穀装置5から落下した脱粒物 が、揺動選別盤27によって選別される。揺動 別盤27によって選別された一番物としての 粒が、一番コンベヤ31によって穀粒タンク7 収集される。また、揺動選別盤27によって選 別された二番物としての穀粒と藁屑の混合物 が二番樋32aに落下した場合、その二番物は、 二番コンベヤ32から二番還元揚穀コンベヤ63 受継がれ、二番還元揚穀コンベヤ63から二番 還元搬送コンベヤ64に受継がれ、二番還元搬 コンベヤ64から放出ケース80内に搬送される 。

 取込羽根86によって二番還元搬送筒62の前 端側から放出ケース80の内部に取込まれた二 物は、二番処理歯87と受歯90とによって処理 (刺さり粒の脱粒及び藁屑の分離等の処理)さ た後、放出羽根88によって放出口80aからフ ードパン271の上面に排出され、揺動選別盤27 によって再び選別される。したがって、二番 物中の穀粒は、一番コンベヤ31から穀粒タン 7に搬入される。また、二番物中の藁屑は、 チャフシーブ272の上面を経て、排塵ファン30 は三番口36から機外に排出される。

 また、二番コンベヤ32と、二番還元揚穀 ンベヤ63と、二番還元搬送コンベヤ64とは、 に連動して回動するが、それぞれの回転数 異なる。二番コンベヤ32よりも二番還元揚 コンベヤ63が高速で回転し、二番還元揚穀コ ンベヤ63よりも二番還元搬送コンベヤ64が高 で回転する。二番コンベヤ32の単位時間当た りの搬送量よりも二番還元揚穀コンベヤ63の 位時間当たりの搬送量を多くし、二番還元 穀コンベヤ63の単位時間当たりの搬送量よ も二番還元搬送コンベヤ64の単位時間当たり の搬送量を多くし、二番還元揚穀コンベヤ63 は二番還元搬送コンベヤ64の搬送途中で二 物が詰るのを防止している。

 上記の記載から明らかなように、穀稈を 取る刈取装置3と、刈取装置3から搬送され 穀稈を扱胴26によって脱穀する脱穀装置5と 脱穀装置5からの脱粒物を選別する揺動選別 構としての揺動選別盤27と、揺動選別盤27を 介して一番物を取出す一番コンベヤ31及び一 揚穀筒33と、揺動選別盤27を介して二番物を 取出す二番コンベヤ32及び二番還元機構60と 備えてなるコンバインにおいて、二番還元 構60は、二番コンベヤ32に連結する二番還元 穀筒61と、二番還元揚穀筒61に連結する二番 還元搬送筒62とを有し、揺動選別盤27の一側 外側方に一番揚穀筒33と二番還元揚穀筒61と 上向きに延長し、二番還元揚穀筒61に対し 揺動選別盤27の左右幅内に二番還元搬送筒62 オフセットさせて配置し、二番還元揚穀筒6 1の送り終端側に二番還元搬送筒62の送り始端 側を連結するように構成している。したがっ て、脱穀装置5の一側方で一番揚穀筒33及び二 番還元揚穀筒61を前後に一列状に配置できる 一番揚穀筒33及び二番還元揚穀筒61の設置に よって、揺動選別盤27の左右方向の幅寸法が ど制限されないから、揺動選別盤27の選別 理能力を簡単に向上できる。

 また、従来の揺動選別構造に比べ、扱胴2 6から穀粒等の脱粒物が片寄って落下する回 下手側の方向に、揺動選別盤27の左右方向の 幅寸法を簡単に拡大できる。即ち、揺動選別 盤27の左右幅方向の中央寄りに扱胴26から脱 物を落下させることができるから、揺動選 盤27の揺動運動等によって、揺動選別盤27の 右幅方向に、扱胴26から片寄って落下する 粒物を簡単に分散させることができる。扱 26から片寄って落下する脱粒物の選別処理能 力を向上できる。

 上記の記載から明らかなように、脱穀装 5は、扱胴26からの排塵を処理するための処 胴29を有する構造であって、扱胴26と二番還 元搬送筒62との間に処理胴29を配置している したがって、処理胴29の下方側に形成される スペースを利用して、処理胴29に沿わせて二 還元搬送筒62を延長でき、脱穀装置5の一側 に二番還元搬送筒62をコンパクトに設置で る。また、二番還元搬送筒62の下方側に揺動 選別盤27の設置スペースを簡単に確保でき、 番還元搬送筒62から揺動選別盤27の左右幅方 向の中央寄りに二番物を簡単に還元でき、前 記二番物の選別処理能力を向上できる。

 上記の記載から明らかなように、揺動選 機構は、扱胴26からの脱粒物を選別するた の揺動選別盤27を有する構造であって、揺動 選別盤27の左右方向の幅内の上方に扱胴26及 処理胴29を配置し、揺動選別盤27の上面より 方で処理胴29の軸芯線より下方に二番還元 送筒62を配置している。したがって、処理胴 29の下方側に形成されるスペースを利用して 処理胴29に沿わせて二番還元搬送筒62を延長 でき、脱穀装置5の一側方に二番還元搬送筒62 をコンパクトに設置できる。また、二番還元 搬送筒62の下方側に揺動選別盤27の設置スペ スを簡単に確保でき、二番還元搬送筒62から 揺動選別盤27の左右幅方向の中央寄りに二番 を簡単に還元でき、前記二番物の選別処理 力を向上できる。

 次に、図12を参照しながら、本発明にお る第2実施形態の二番還元機構60の構造につ て説明する。図12に示す如く、二番還元搬送 コンベヤ64によって搬送された二番選別物を ィードパン271の上面に向けて放出する二番 出体としての放出ケース80-1の外面に、受歯 ホルダ91をボルト92にて脱着可能に配置して る。二番処理歯87に対応する各受歯90の基端 が受歯ホルダ91に熔接にて固着されている 放出ケース80-1の外面に受歯ホルダ91を締結 ることによって、複数本の二番処理歯87に受 歯90がそれぞれ対峙するように構成されてい 。即ち、二番放出体としての放出ケース80-1 には、二番処理歯87と、放出ケース80-1の外側 から簡単に脱着できる受歯90とが設けられて る。放出ケース80-1を分解組立することなく 、受歯90を取外したり装着したりすることに る。

 次に、図13を参照しながら、本発明にお る第3実施形態の二番還元機構60の構造につ て説明する。図13に示す如く、二番還元搬送 コンベヤ64によって搬送された二番選別物を ィードパン271の上面に向けて放出する二番 出体としての放出ケース80の内部に、放出 85を介して、二番還元搬送筒62内の二番選別 を取入れる複数枚の取込羽根86が配置され いる。なお、図9に示す二番処理歯87、放出 根88、受歯90は省略されている。即ち、二番 元搬送コンベヤ64によって二番還元搬送筒62 の前端側に移送された二番選別物は、取込羽 根86によって放出ケース80-2の内部に取入れら れ、取込羽根86によって放出口80aからフィー パン271の上面に向けて排出されるように構 している。その結果、放出ケース80-2からフ ィードパン271に戻された二番選別物は、揺動 選別盤27によって再び選別されることになる

 次に、図14を参照しながら、本発明にお る第4実施形態の二番還元機構60の構造につ て説明する。図14に示す如く、二番還元搬送 コンベヤ64によって搬送された二番選別物を ィードパン271の上面に向けて放出する二番 出体としての放出ケース80-3の内部には、図 9に示す取込羽根86に代えて、二番処理歯87を 置している。即ち、図9に示す放出ケース80 場合よりも二番処理歯87の設置数を多くし 図9に示す放出ケース80に比べ、放出ケース80 -3における二番処理歯87による二番選別物の 理能力を向上している。

 次に、図15を参照しながら、本発明にお る第5実施形態の二番還元機構60の構造につ て説明する。図15に示す如く、二番還元搬送 コンベヤ64によって搬送された二番選別物を ィードパン271の上面に向けて放出する放出 としての放出ケース80-4は、図9に示す取込 根86を省略し、放出軸85を介して、二番処理 87と放出羽根88とを配置している。即ち、図 9に示す放出軸85よりも放出ケース80-4の放出 85を短尺に形成し、図9に示す放出ケース80に 比べ、放出ケース80-4の前後方向の幅を短尺 形成し、図9に示す放出ケース80よりも放出 ース80-4の前面を後退させることによって、 ィードパン271の前後幅寸法又はフィードパ 271の前後移動量の制限を低減することにな 。換言すると、放出ケース80-4の前後方向の 幅によって、フィードパン271の前後幅寸法の 縮小、又はフィードパン271の前後移動量の縮 小等が制限されない。フィードパン271等の構 造を簡単に変更できる。

 図9、図12乃至図15に示されるように、取 羽根86と二番処理歯87と放出羽根88と外側か 簡単に脱着できない受歯90とを設けた二番放 出体としての放出ケース80(図9参照)、二番搬 筒62内の二番選別物を取入れるための取込 根86だけを設けた二番放出体としての放出ケ ース80-2(図13参照)、取込羽根86と二番処理歯87 と外側から簡単に脱着できる受歯90とを設け 二番放出体としての放出ケース80-1(図12参照 )、二番処理歯87と放出羽根88とを設けた二番 出体としての放出ケース80-3(図14参照)又は 出ケース80-4(図15参照)の少なくともいずれか 一つを、二番還元搬送筒62の送り終端側に交 可能に配置している。

 次に、図16を参照しながら、本発明にお る第2実施形態(図12参照)の変形例である二番 放出体としての放出ケース80-5の構造につい 説明する。図16に示す如く、二番還元搬送コ ンベヤ軸64aの前端側に放出軸85aの後端側が着 脱可能に連結され、二番還元搬送コンベヤ軸 64aと放出軸85aとが一体的に回転するように構 成している。放出軸85aの前端側が、放出ケー ス80-5の前面側の軸受体83aに回転可能に軸支 れている。放出軸85a上には、放出口80aから フィードパン271の上面に向けて、放出ケー 80-5内の二番選別物を飛散させる複数枚の放 羽根88aが配置されている。放出軸85aから放 方向に突出した各放出羽根88aの先端側に、 数の二番処理歯87aが一体的に形成されてい 。

 また、放出ケース80-5の外面には、支持フ レーム95が熔接にて固着されている。支持フ ーム95には、放出ケース80-5の外側から脱着 作できるように、受歯ホルダ91aがボルト92 て締結されている。二番処理歯87aに対応す 各受歯90aの基端側が受歯ホルダ91aに熔接に 固着されている。放出ケース80-5に配置する 歯90aは、各二番処理歯87aの間を通過するよ に配置されている。放出ケース80-5の外面に 支持フレーム95を介して受歯ホルダ91aを締結 ることによって、複数の二番処理歯87aに受 90aがそれぞれ対峙するように構成されてい 。即ち、二番放出体としての放出ケース80-5 には、二番処理歯87aと、放出羽根88aと、放出 ケース80-5の外側から簡単に脱着できる受歯90 aとが設けられている。放出ケース80-5を分解 立することなく、受歯90aを取外したり装着 たりすることになる。また、放出ケース80-5 内の二番選別物が放出羽根88によって放出口8 0aから排出されることになる。

 上記の構成により、収穫する穀稈の種類 はその性状又は二番選別物の脱粒状況(刺さ り粒の発生、藁屑量等)を考慮して、外側か 簡単に脱着できない受歯90とを設けた放出ケ ース80(図9参照)、取込羽根86だけを設けた放 ケース80-2(図13参照)、外側から簡単に脱着で きる受歯90とを設けた放出ケース80-1(図12参照 )、二番処理歯87と放出羽根88とを設けた放出 ース80-3(図14参照)若しくは放出ケース80-4(図 15参照)、又は放出ケース80-5(図16参照)の少な ともいずれか一方を選択して、放出ケース8 0,80-1,80-2,80-3,80-4,80-5を交換して仕様を変更す ことによって、二番選別物の処理機能を変 できる。

 上記の記載及び図4、図9乃至図16から明ら かなように、刈取り穀稈を脱穀する脱穀装置 5と、脱穀装置5からの脱粒物を選別する揺動 別盤27と、揺動選別盤27によって選別された 一番選別物を取出す一番コンベヤ31及び一番 穀筒33と、揺動選別盤27によって選別された 二番選別物を取出す二番コンベヤ32及び二番 元機構60とを備えてなるコンバインにおい 、二番還元機構60は、二番コンベヤ32の送り 端側に送り始端側を接続する二番還元揚穀 61と、二番還元揚穀筒61の送り終端側に送り 始端側を接続する二番還元搬送筒62とを有し 揺動選別盤27の左右幅内の上方に二番還元 送筒62を配置し、二番還元搬送筒62の送り終 側に、仕様の異なる二番放出体としての放 ケース80,80-1,80-2,80-3,80-4,80-5を交換可能に配 したものであるから、従来構造よりも揺動 別盤27の左右幅を簡単に拡張できて、揺動 別盤27の選別性能を向上できる。また、穀稈 の種類又は二番選別物の脱粒状況(二番選別 中の刺さり粒又は藁屑の量)等を考慮して、 出ケース80,80-1,80-2,80-3,80-4,80-5を交換して仕 を変更することによって、二番選別物の処 機能を変更でき、二番選別物の選別損失(機 外に排出される藁屑中の穀粒量、穀粒の損傷 等)を簡単に低減できる。

 上記の記載及び図9、図12乃至図16から明 かなように、二番還元搬送筒62内の二番選別 物を取入れる取込羽根86を設けた放出ケース8 0-2、又は二番処理歯87と外側から簡単に脱着 きる受歯90,90aとを設けた放出ケース80-1,80-5 又は二番処理歯87と外側から簡単に脱着で ない受歯90とを設けた放出ケース80の少なく もいずれか一つを、二番還元搬送筒62の送 終端側に交換可能に配置したものであるか 、二番選別物の脱粒状況(刺さり粒の発生、 屑量等)を考慮して、放出ケース80,80-1,80-2,80 -5を交換してその仕様を変更することによっ 、二番選別物の処理機能を変更でき、選別 失(機外に排出される藁屑中の穀粒量、穀粒 の損傷等)を簡単に低減できる。

 上記の記載及び図7乃至図16から明らかな うに、脱穀装置5に設けた扱胴26の回転下手 で揺動選別盤27の一側に接近させて、一番 穀筒33と、二番還元揚穀筒61とを配置し、揺 選別盤27の上方に配置した処理胴29に沿わせ て二番還元搬送筒62を延長し、処理胴29より 前方に延ばした二番還元搬送筒62の送り終端 側に放出ケース80,80-1,80-2,80-3,80-4,80-5を配置し 、二番還元搬送筒62から搬送された二番選別 が、放出ケース80,80-1,80-2,80-3,80-4,80-5を介し 、揺動選別盤27の上面で前記扱胴26の回転下 手側から回転上手側に向けて排出されるよう に構成したものであるから、処理胴29の設置 よって扱胴26の前半部の側方に形成される ペースを活用して、二番還元搬送筒62の前側 に放出ケース80,80-1,80-2,80-3,80-4,80-5を簡単に組 付けることができるものでありながら、揺動 選別盤27の左右幅方向の中央寄りに、扱胴26 らの脱粒物と、放出ケース80,80-1,80-2,80-3,80-4, 80-5からの二番選別物とを落下させることが き、揺動選別盤27の揺動運動等によって、揺 動選別盤27の左右幅方向に、扱胴26から片寄 て落下する脱粒物を簡単に分散させること でき、揺動選別盤27の処理能力を簡単に向上 できる。

 次に、図17及び図18を参照しながら、本発 明における第6実施形態の二番還元機構60の構 造について説明する。図17及び図18に示す如 、二番還元搬送コンベヤ64によって搬送され た二番選別物をフィードパン271の上面に向け て放出する二番放出体としての放出ケース80 内部に配置された放出軸85には、2条の放出 ーガ体189を被嵌する。放出軸85の後端側に 出オーガ体189を介して2枚の取込羽根86を放 状に配置する。二番還元搬送コンベヤ64によ って二番還元搬送筒62の前端側に搬送された 番物が、取込羽根86によって二番放出体と ての放出ケース80内に取込まれることになる 。放出軸85の中間に複数本の二番処理歯87を 射状に配置する。放出ケース80の内部に配置 する受歯90は、2本一組の二番処理歯87の間を 過するように配置されている。

 即ち、放出ケース80内には、2枚の取込羽 86と、複数本の二番処理歯87と、放出ケース 80の外側から簡単に脱着できない複数本の受 90と、2枚の放出羽根88と、2条の放出オーガ 189とが配置されている。取込羽根86によっ 放出ケース80内に取入れられた二番物は、放 出オーガ体189によって放出ケース80の後端側 ら前端側に送られながら、二番処理歯87と 歯90とによって処理(刺さり粒の脱粒又は藁 の揉み解し等)されることになる。放出軸85 前端側に放出オーガ体189を介して2枚の放出 根88を放射状に配置する。放出オーガ体189 よって放出ケース80の前端側に送られた処理 済みの二番物は、放出羽根88によって放出口8 0aから揺動選別盤27の上面に向けて排出され ことになる(図17参照)。

 上記の記載及び図17から明らかなように 二番還元搬送筒62の前端側で二番還元搬送コ ンベヤ64の軸芯線上に放出ケース80を配置し 処理胴29の前端側よりも前方の揺動選別盤27 上面に向けて放出ケース80の放出口80aを開 したものであるから、二番還元搬送筒62の延 長方向に放出ケース80を延長して、放出ケー 80の前後方向の幅寸法を長尺に形成できる 処理胴29の前方に形成されるスペースに放出 ケース80をコンパクトに組付けることができ 処理胴29等によって、放出ケース80の形状又 は放出口80aの開口方向が殆ど制限されない。 したがって、揺動選別盤27における二番物の 別処理能力を簡単に向上できる。

 次に、図19を参照しながら、本発明にお る第6実施形態(図17及び図18参照)の変形例で る二番還元機構60の構造について説明する 図19に示す二番還元機構60においては、図17 示す二番処理歯87と受歯90とを省略している 即ち、放出軸85上には、二番還元搬送筒62の 前端側から放出ケース80の内部に二番還元搬 筒62内の二番物を取入れる2枚の取込羽根86 、2条の放出オーガ体189と、放出口80aからフ ードパン271の上面に向けて放出ケース80内 二番物を飛散させる2枚の放出羽根88とを配 している。図9と同様に、放出軸85の後端側 放出オーガ体189を介して2枚の取込羽根86を 射状に配置する。二番還元搬送コンベヤ64に よって二番還元搬送筒62の前端側に搬送され 二番物が、取込羽根86によって二番放出体 しての放出ケース80内に取込まれることにな る。放出軸85の中間に2条の放出オーガ体189を 被嵌する。取込羽根86によって放出ケース80 に取入れられた二番物は、放出オーガ体189 よって放出ケース80の後端側から前端側に送 られることになる。放出軸85の前端側に2枚の 放出羽根88を放射状に配置する。放出オーガ 189によって放出ケース80の前端側に送られ 二番物は、放出羽根88によって放出口80aから 揺動選別盤27の上面に向けて排出されること なる。

 即ち、放出ケース80内には、2枚の取込羽 86と、2枚の放出羽根88と、2条の放出オーガ 189とが配置されている。したがって、二番 理歯87と受歯90とによって二番物が処理(刺 り粒の脱粒又は藁屑の揉み解し等)される図1 7の構造に比べ、二番処理歯87及び受歯90を省 した図19の構造を採用することによって、 出オーガ体189によって放出ケース80の前端側 に送られる二番物の移送抵抗が低減する。換 言すると、図17の構造に比べ、図19の構造の のは、放出オーガ体189によって放出ケース80 の前端側に送られる二番物の移送時間が短縮 される。その結果、放出ケース80内での二番 の滞留時間が短縮され、放出ケース80内で 粒が脱ぷするのを防止できたり、二番還元 構60の搬送途中に二番物(藁屑が多い二番物) 詰るのを防止できることになる。

 次に、図20を参照しながら、図11に示した 揺動選別盤27の変形構造について説明する。 20に示す如く、図11に示した揺動選別盤27の 右幅寸法に比べ、揺動選別盤27-2の左右幅寸 法を小さく形成している。したがって、フィ ードチェン6と、扱胴26と、二番還元機構60と 配置した脱穀装置5の左右幅寸法が一定の場 合、図11に示した揺動選別盤27では左右幅方 に設置場所を簡単に変更できないが、図20に 示す揺動選別盤27-2は、扱胴26の脱粒能力等に 応じて揺動選別盤27の設置場所を左右幅方向 簡単に変更できたり、脱穀装置5の各部を駆 動するための伝動ベルト又はプーリ等の設置 スペースを簡単に確保できることになる。

 以上まとめると、上記の記載及び図1、図 7乃至図11から明らかなように、穀稈を脱穀す る脱穀装置5と、脱穀装置5からの脱粒物を選 する揺動選別機構としての揺動選別盤27と 揺動選別盤27を介して一番選別物を取出す一 番コンベヤ31及び一番揚穀筒33と、揺動選別 27を介して二番選別物を取出す二番コンベヤ 32及び二番還元機構60とを備えてなるコンバ ンにおいて、二番還元機構60は、二番コンベ ヤ32に連結する二番還元揚穀筒としての二番 元揚穀筒61と、二番還元筒61に連結する二番 還元前方移送筒としての二番還元搬送筒62と 有し、一番揚穀筒33と二番還元揚穀筒61とを 後面視でラップさせて配置し、揺動選別盤27 一側の外側方に一番揚穀筒33と二番還元揚 筒61とを上向きに延長し、二番還元揚穀筒61 対して揺動選別盤27の左右幅内に二番還元 送筒62をオフセットさせて配置し、二番還元 揚穀筒61の送り終端側に二番還元搬送筒62の り始端側を連結するように構成したもので るから、脱穀装置5の一側方で一番揚穀筒33 び二番還元揚穀筒61を前後に一列状に配置で きる。一番揚穀筒33及び二番還元揚穀筒61の 置によって、揺動選別盤27の左右方向の幅寸 法が殆ど制限されないから、揺動選別盤27の 別処理能力を簡単に向上できる。

 また、従来の揺動選別構造に比べ、扱胴2 6から穀粒等の脱粒物が片寄って落下する回 下手側の方向に、揺動選別盤27の左右方向の 幅寸法を簡単に拡大できる。即ち、揺動選別 盤27の左右幅方向の中央寄りに扱胴26から脱 物を落下させることができるから、揺動選 盤27の揺動運動等によって、揺動選別盤27の 右幅方向に、扱胴26から片寄って落下する 粒物を簡単に分散させることができる。扱 26から片寄って落下する脱粒物の選別処理能 力を向上できる。

 上記の記載及び図5乃至図8から明らかな うに、脱穀装置5は、扱胴26と、扱胴26からの 排塵を処理するための処理胴29とを有する構 であって、扱胴26と二番還元搬送筒62との間 に処理胴29を配置したものであるから、処理 29の下方側に形成されるスペースを利用し 、処理胴29に沿わせて二番還元搬送筒62を延 でき、脱穀装置5の一側方に二番還元搬送筒 62をコンパクトに設置できる。また、二番還 搬送筒62の下方側に揺動選別盤27の設置スペ ースを簡単に確保でき、二番還元搬送筒62か 揺動選別盤27の左右幅方向の中央寄りに二 選別物を簡単に還元でき、前記二番選別物 選別処理能力を向上できる。

 上記の記載及び図5乃至図8から明らかな うに、揺動選別機構は、扱胴26からの脱粒物 を選別するための揺動選別盤27を有する構造 あって、揺動選別盤27の左右方向の幅内の 方に扱胴26及び処理胴29を配置し、揺動選別 27の上面より上方で処理胴29の軸芯線より下 方に二番還元搬送筒62を配置したものである ら、処理胴29の下方側に形成されるスペー を利用して、処理胴29に沿わせて二番還元搬 送筒62を延長でき、脱穀装置5の一側方に二番 還元搬送筒62をコンパクトに設置できる。ま 、二番還元搬送筒62の下方側に揺動選別盤27 の設置スペースを簡単に確保でき、二番還元 搬送筒62から揺動選別盤27の左右幅方向の中 寄りに二番選別物を簡単に還元でき、前記 番選別物の選別処理能力を向上できる。

 上記の記載及び図1、図4、図6乃至図11か 明らかなように、脱穀装置5は、扱胴26及び 室26bと、扱室26bから取出された排塵を処理 る処理胴29及び処理室29bとを有する構造であ る一方、揺動選別機構は、扱胴26からの脱粒 を選別するための揺動選別盤27を有する構 であり、二番還元揚穀筒61の上端側から前向 きに二番還元搬送筒62を延長し、揺動選別盤2 7と処理室29bとの間の脱穀機筐55に沿わせて二 番還元搬送筒62を配置したものであるから、 番揚穀筒33より後方の二番還元揚穀筒61から 、二番還元搬送筒62を介して、揺動選別盤27 前側の上面に二番物を戻して選別処理でき 。揺動選別盤27と処理室29bとの間の脱穀機筐 55を内向きに窪ませて、脱穀機筐55の外側に 番還元搬送筒62の設置スペースを簡単に確保 でき、脱穀装置5の一側に二番還元機構60をコ ンパクトに配置できる。

 上記の記載及び図4、図6、図7、図10から らかなように、側面視では揺動選別盤27と処 理室29bとの間であり、且つ、平面視では二番 還元揚穀筒61と脱穀機筐55との間の箇所に、 番還元搬送筒62を配置し、処理胴29と平行に 番還元搬送筒62を延長したものであるから 揺動選別盤27と処理室29bとの間の脱穀機筐55 内向きに窪ませることによって、二番還元 送筒62をコンパクトに配置できるものであ ながら、処理室29bから漏下した穀粒を揺動 別盤27に落下させるガイド体として、脱穀機 筐55の内面側を利用できる。

 上記の記載及び図9、図11から明らかなよ に、二番還元搬送筒62の前端側で二番還元 送コンベヤ64の軸芯線上に放出ケース80を配 し、処理胴29の前端側よりも前方の揺動選 盤27の上面に向けて放出ケース80の放出口80a 開口したものであるから、二番還元搬送筒6 2の延長方向に放出ケース80を延長して、放出 ケース80の前後方向の幅寸法を長尺に形成で る。処理胴29の前方に形成されるスペース 放出ケース80をコンパクトに組付けることが でき、処理胴29等によって、放出ケース80の 状又は放出口80aの開口方向が殆ど制限され い。したがって、揺動選別盤27における二番 物の選別処理能力を簡単に向上できる。

 上記の記載及び図17から明らかなように 二番還元搬送筒62の前端側に、二番物処理部 (二番放出体)としての放出ケース80を配置し 二番還元搬送筒62の二番還元搬送コンベヤ軸 64aの軸芯線上に、放出ケース80の二番物処理 としての放出軸85を配置したものであるか 、揺動選別盤27よりも上方の脱穀装置5の一 に二番還元機構60及び放出ケース80等をコン クトに配置できる。揺動選別盤27の前後方 に放出軸85が延長されるから、放出ケース80 ら放出軸85の放射方向に二番物が排出され 揺動選別盤27の上面に二番物を拡散させて落 下させることができる。また、二番還元搬送 筒62の下方側に揺動選別盤27の左右幅を拡張 き、揺動選別盤27の選別処理能力を向上でき る。

 上記の記載及び図17、図18から明らかなよ うに、放出ケース80に、二番物を取込む取込 根86と、二番物を処理する二番処理歯87と、 簡単に脱着できない受歯90と、二番物を放出 る放出羽根88と、二番物を移送する放出オ ガ体189とを配置し、二番処理歯87を配置した 放出軸85の中間に放出オーガ体189を被嵌し、 出オーガ体89の送り始端側に取込羽根86を配 置し、放出オーガ体189の送り終端側に放出羽 根88を配置したものであるから、取込羽根86 放出オーガ体189と放出羽根88とによって二番 物を連続して移送しながら、二番処理歯87と 歯90とによって二番物を連続して処理でき 。したがって、揺動選別盤27に移送する二番 物が二番還元機構60内に詰るのを防止しなが 、揺動選別盤27における二番物の再選別作 性を向上できる。

 上記の記載及び図17~図19から明らかなよう 、放出ケース80に、二番物を取込む取込羽根 86と、二番物を放出する放出羽根88と、二番 を移送する放出オーガ体189とを配置し、放 軸85の中間に放出オーガ体189を被嵌し、放出 オーガ体189の送り始端側に取込羽根86を配置 、放出オーガ体189の送り終端側に放出羽根8 8を配置し、放出ケース80から揺動選別盤27の 面側に二番物を戻すための放出口80aを、放 羽根88に対向して形成したものであるから 取込羽根86と放出オーガ体189と放出羽根88と よって二番物を連続して移送でき、揺動選 盤27に移送する二番物が二番還元機構60内に 詰るのを防止でき、二番物の還元作業性を向 上できる。