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Patent Searching and Data


Title:
COMPONENT-INCORPORATING MODULE AND ITS MANUFACTURING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/136251
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a component-incorporating module which can be reduced in cost, improved in yield, and has a high reliability. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] A component-incorporating module (A) comprises a module substrate (1) having interconnection electrodes (2) on the top face, a first circuit component (7) mounted on the interconnection electrodes (2), a sub-module (10) arranged in a region with no interconnection electrode (2) formed therein, and an insulation resin layer (20) so formed on the whole of the top face of the module substrate as to cover the first circuit component and at least part of the sub-module. A second circuit component (15) including an integrated circuit element is mounted on or incorporated in the sub-module (10). In the module substrate (1), via conductors (3) are formed from the bottom face thereof and are directly connected to terminal electrodes (14) on the bottom face of the sub-module (10). By using a substrate having a higher wiring accuracy than the module substrate (1) as the sub-module (10), the reliable component-incorporating module can be obtained.

Inventors:
YUDA KAZUYUKI (JP)
IEKI TSUTOMU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057155
Publication Date:
November 13, 2008
Filing Date:
April 11, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MURATA MANUFACTURING CO (JP)
YUDA KAZUYUKI (JP)
IEKI TSUTOMU (JP)
International Classes:
H05K3/46
Foreign References:
JP2006019361A2006-01-19
JPH08191128A1996-07-23
JP2003188538A2003-07-04
Other References:
See also references of EP 2141972A4
Attorney, Agent or Firm:
TSUTSUI, Hidetaka (2-5 Omiya-cho 7-chom, Nara-shiNara 15, JP)
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Claims:
上面及び下面に配線パターンを有し、上記下面の配線パターンから上面に至るビア導体又はスルーホール導体が形成されたモジュール基板と、
上記モジュール基板の上面の配線パターン上に実装された第1の回路部品と、
上記モジュール基板より小面積に形成され、下面に端子電極を有し、上記モジュール基板上面の上記配線パターンが形成されていない領域に配置されたサブモジュールと、
上記サブモジュール上に搭載され及び/又は上記サブモジュールに内蔵された第2の回路部品と、
上記モジュール基板の上面全面に、上記第1の回路部品及び上記サブモジュールの少なくとも一部を覆うように形成された絶縁樹脂層とを備え、
上記サブモジュールの端子電極は上記モジュール基板に形成された上記ビア導体又はスルーホール導体と直接接続されていることを特徴とする部品内蔵モジュール。
上記サブモジュールの下面は接着シートを介して上記モジュール基板の上面に接着され、上記ビア導体又はスルーホール導体は上記接着シートを貫通していることを特徴とする請求項1に記載の部品内蔵モジュール。
上記接着シートは、上記絶縁樹脂層と同一材料によって形成されていることを特徴とする請求項2に記載の部品内蔵モジュール。
上記サブモジュールは、その外周が上記モジュール基板の上面に形成されたレジストパターンによって位置決めされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の部品内蔵モジュール。
上記モジュール基板上面の上記配線パターンが形成されていない領域にはSnプリコートされた固定用ランドが形成され、上記サブモジュールの下面には上記端子電極から独立したダミー電極が形成され、上記ダミー電極を上記固定ランドに対してプリコート実装してなることを特徴とする請求項1に記載の部品内蔵モジュール。
上記第2の回路部品は多数の端子を持つ集積回路素子を含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の部品内蔵モジュール。
上記第1の回路部品は上記集積回路素子より端子数の少ない個別回路部品であることを特徴とする請求項6に記載の部品内蔵モジュール。
上記第1の回路部品は、上記第2の回路部品より背丈の高い回路部品を含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の部品内蔵モジュール。
上記絶縁樹脂層の上面にシールド層が設けられており、
上記サブモジュールの上面又は上記モジュール基板の上面にグランド電極が設けられており、
上記シールド層と上記グランド電極とを接続するビア導体が上記絶縁樹脂層に形成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の部品内蔵モジュール。
支持板上に配線パターンを形成する第1の工程と、
上記配線パターン上に第1の回路部品を実装する第2の工程と、
上記支持板上の上記配線パターンが形成されていない領域に、下面に端子電極を有し、第2の回路部品を内蔵及び/又は搭載したサブモジュールを配置する第3の工程と、
上記第1の回路部品と上記サブモジュールとの少なくとも一部を覆うように、上記支持板上に絶縁樹脂層を形成する第4の工程と、
上記支持板を上記配線パターン、上記サブモジュール及び上記絶縁樹脂層から剥離する第5の工程と、
上記配線パターン、上記サブモジュール及び上記絶縁樹脂層にモジュール基板を積層する第6の工程と、
上記モジュール基板に、上記サブモジュールの端子電極に接するようにビア導体又はスルーホール導体を形成する第7の工程と、を備える部品内蔵モジュールの製造方法。
上記第6の工程において、上記モジュール基板を半硬化の状態で積層することを特徴とする請求項10に記載の部品内蔵モジュールの製造方法。
上記第3の工程において、上記支持板上に接着シートを介して上記サブモジュールを接着することを特徴とする請求項10又は11に記載の部品内蔵モジュールの製造方法。
上記接着シートは、上記絶縁樹脂層と同一材料によって形成された樹脂シートであることを特徴とする請求項12に記載の部品内蔵モジュールの製造方法。
上記第3の工程において、上記支持板上にレジストパターンを形成し、該レジストパターンをガイドとして上記サブモジュールを配置することにより、上記サブモジュールの外周を位置決めすることを特徴とする請求項10ないし13のいずれか1項に記載の部品内蔵モジュールの製造方法。
上記支持板上の上記配線パターンが形成されていない領域にSnプリコートされた固定用ランドを形成し、上記サブモジュールの下面に上記端子電極から独立したダミー電極を形成し、上記配線パターン上に第1の回路部品をプリコート実装すると同時に上記ダミー電極を上記固定ランドに対してプリコート実装することを特徴とする請求項10又は11に記載の部品内蔵モジュールの製造方法。
上面に配線パターンを形成した硬化状態のモジュール基板を準備する第1の工程と、
上記配線パターン上に第1の回路部品を実装する第2の工程と、
上記モジュール基板上の上記配線パターンが形成されていない領域に、上記モジュール基板より小面積に形成され、下面に端子電極を有し、第2の回路部品を内蔵及び/又は搭載したサブモジュールを配置する第3の工程と、
上記第1の回路部品と上記サブモジュールとの少なくとも一部を覆うように、上記モジュール基板上に絶縁樹脂層を形成する第4の工程と、
上記モジュール基板の下面から上記サブモジュールの下面の端子電極に至るビア導体又はスルーホール導体を形成する第5の工程と、を備える部品内蔵モジュールの製造方法。
上記第2~第4の工程は、上記モジュール基板を補強板に固定した状態で行うことを特徴とする請求項16に記載の部品内蔵モジュールの製造方法。
Description:
部品内蔵モジュール及びその製 方法

本発明は、複数の回路部品を内蔵した部品 内蔵モジュール及びその製造方法に関するも のである。

従来、携帯電話、自動車電話などの無線機 器やその他の各種通信機器に、回路部品を絶 縁樹脂層に埋設する部品内蔵基板を用いた部 品内蔵モジュールが用いられている。この種 の部品内蔵モジュールとして、特許文献1に 、セラミック多層基板よりなるモジュール 板上に複数の回路部品を搭載し、モジュー 基板の上面全面に回路部品を包み込むよう 絶縁樹脂層を形成したモジュールが提案さ ている。

モジュール基板上に搭載される回路部品に は、半導体集積回路のような集積回路素子の ほか、フィルタ、コンデンサのような周辺受 動部品も含まれる。フィルタ等の受動部品は 、端子数が少ないため、それを搭載する基板 のランドや配線の寸法精度はさほど高い精度 を必要としない。一方、集積回路素子の入出 力端子数は非常に多く、これら端子が狭ピッ チで配置されているため、外部の回路と接続 するために、集積回路素子を搭載する基板に は多数のランドや配線を高精度で形成してお く必要がある。

1枚のモジュール基板に集積回路素子と受 部品とを並列的に搭載した部品内蔵モジュ ルの場合、モジュール基板に形成されるラ ドや配線の寸法精度は集積回路素子に対応 た高い精度が求められる。そのため、ラン や配線を高い精度で形成したモジュール基 を準備する必要があり、コスト上昇の原因 なるという問題があった。

また、BGA(Ball Grid Array)やWLP(Wafer Level Package) など多ピン、狭ピッチの集積回路素子をモジ ュール基板に搭載する場合、フリップチップ 実装することが多い。この場合、実装状態( 続状態)が正常であるかどうかを確認しにく 、モジュール完成後に検査によって接続不 が発見される可能性が高く、歩留り低下の 因になるという問題がある。

特開2003-188538号公報

そこで、本発明の好ましい実施形態の目的 は、コスト低減が可能で、歩留り向上を達成 でき、かつ信頼性の高い部品内蔵モジュール 及びその製造方法を提供することにある。

本発明の好ましい実施形態にかかる部品内 蔵モジュールは、上面及び下面に配線パター ンを有し、上記下面の配線パターンから上面 に至るビア導体又はスルーホール導体が形成 されたモジュール基板と、上記モジュール基 板の上面の配線パターン上に実装された第1 回路部品と、上記モジュール基板より小面 に形成され、下面に端子電極を有し、上記 ジュール基板上面の上記配線パターンが形 されていない領域に配置されたサブモジュ ルと、上記サブモジュール上に搭載され及 /又は上記サブモジュールに内蔵された第2の 回路部品と、上記モジュール基板の上面全面 に、上記第1の回路部品及び上記サブモジュ ルの少なくとも一部を覆うように形成され 絶縁樹脂層とを備え、上記サブモジュール 端子電極は上記モジュール基板に形成され 上記ビア導体又はスルーホール導体と直接 続されていることを特徴とするものである

本発明の好ましい第1の実施形態にかかる 品内蔵モジュールの製造方法は、支持板上 配線パターンを形成する第1の工程と、上記 線パターン上に第1の回路部品を実装する第 2の工程と、上記支持板上の上記配線パター が形成されていない領域に、下面に端子電 を有し、第2の回路部品を内蔵及び/又は搭載 したサブモジュールを配置する第3の工程と 上記第1の回路部品と上記サブモジュールと 少なくとも一部を覆うように、上記支持板 に絶縁樹脂層を形成する第4の工程と、上記 支持板を上記配線パターン、上記サブモジュ ール及び上記絶縁樹脂層から剥離する第5の 程と、上記配線パターン、上記サブモジュ ル及び上記絶縁樹脂層にモジュール基板を 層する第6の工程と、上記モジュール基板に 上記サブモジュールの端子電極に接するよ にビア導体又はスルーホール導体を形成す 第7の工程と、を備えるものである。

本発明の好ましい第2の実施形態にかかる 品内蔵モジュールの製造方法は、上面に配 パターンを形成した硬化状態のモジュール 板を準備する第1の工程と、上記配線パター 上に第1の回路部品を実装する第2の工程と 上記モジュール基板上の上記配線パターン 形成されていない領域に、下面に端子電極 有し、第2の回路部品を内蔵及び/又は搭載し たサブモジュールを配置する第3の工程と、 記第1の回路部品と上記サブモジュールとの なくとも一部を覆うように、上記モジュー 基板上に絶縁樹脂層を形成する第4の工程と 、上記モジュール基板の下面から上記サブモ ジュールの下面の端子電極に至るビア導体又 はスルーホール導体を形成する第5の工程と を備えるものである。

ここで、本発明の実施形態にかかる部品内 蔵モジュールについて説明する。モジュール 基板の上面の配線パターン上に第1の回路部 を実装し、モジュール基板上面の配線パタ ンが形成されていない領域にサブモジュー を配置する。配線パターンとは、回路部品 実装するためのランドと、ランド同士を相 に接続し、あるいはランドと他の電極とを 続するための配線とを含むものである。サ モジュールを配置した時点で、モジュール 板とサブモジュールとが電気的に接続され いる必要はない。サブモジュールはモジュ ル基板より小面積であり、下面に端子電極 有している。サブモジュールには、第2の回 部品が搭載されるか又は内蔵されている。 しくは、複数の第2の回路部品がサブモジュ ール上に搭載され、かつサブモジュールの中 に内蔵されていても良い。モジュール基板の 上面全面に、第1の回路部品及びサブモジュ ルの少なくとも一部を覆うように絶縁樹脂 を形成することで、部品内蔵モジュールが 成される。モジュール基板には、下面の配 パターンから上面に至るビア導体又はスル ホール導体が形成されており、このビア導 又はスルーホール導体の上端部がサブモジ ールの端子電極に接している。つまり、モ ュール基板の配線パターンとサブモジュー の端子電極とがビア導体又はスルーホール 体を介して直接接続されている。

例えば、第1の回路部品がフィルタやコン ンサのような端子数の少ない個別部品で、 2の回路部品が端子数の多い集積回路素子の 合、第2の回路部品を搭載及び/又は内蔵す サブモジュールとして配線精度の高い基板( えば多層基板など)を用い、第1の回路部品 搭載するモジュール基板としては比較的配 精度の低い基板、つまり単価の低い基板を いることができる。この場合、サブモジュ ルの単位面積当たりの単価はモジュール基 に比べて高いが、サブモジュールはモジュ ル基板より小形であるため、モジュール基 全体を配線精度の高い基板で形成する場合 比べてコストを低減できる。

サブモジュールの下面には端子電極が設け られるが、サブモジュールの内部で適切な配 線接続を行うことで、端子電極の数をサブモ ジュールに搭載され又は内蔵される集積回路 素子の端子数に比べて減らしたり、端子電極 の間隔を集積回路素子の端子の間隔より広げ ることが可能である。そのため、比較的配線 精度の低いモジュール基板の上に、配線精度 の高いサブモジュールを配置できる。

サブモジュールに搭載される第2の回路部 がフリップチップ実装される集積回路素子 ある場合、多端子であるため、その搭載状 (接続状態)を確認しにくく、モジュール完成 後に検査によって不良品が発見されることが あり、歩留り低下の原因になる。これに対し 、本発明では、第2の回路部品をサブモジュ ルに搭載しているため、サブモジュールの 階で第2の回路部品の接続状態を検査できる 接続不良を発見した場合には、修復も可能 あり、歩留り低下を抑制できる。

第1の回路部品が第2の回路部品より背丈の い回路部品を含む場合に、本発明は効果的 ある。近年、携帯機器等に用いられる半導 集積回路のパッケージは、従来のモールド ッケージではなく、シリコンウエハーに直 バンピングしたフリップチップ構造や再配 後に半田バンプを取り付けたウエハレベル ッケージ等、小型・薄型化が進んでいる。 のような集積回路素子に比べて、フィルタ コンデンサ等の周辺受動部品の方が背が高 なる場合が多い。そこで、背の低い第2の回 路部品をサブモジュールに搭載及び/又は内 し、背の高い第1の回路部品をモジュール基 上に搭載することで、第1の回路部品の高さ とサブモジュールの高さとを平均化でき、さ らなるモジュールの薄型化を実現することが できる。また、モジュール基板下面の配線パ ターンとサブモジュールの端子電極とがビア 導体又はスルーホール導体を介して直接接続 されているので、モジュール基板上面にサブ モジュール実装用パッドを形成する必要がな い。その上、サブモジュール実装用の接合材 も不要なので、モジュール全体の高さを低く することができる。また、サブモジュールの 実装にはんだが用いられないので、リフロー 工程ではんだフラッシュが発生する懸念もな い。

絶縁樹脂層の形成方法としては、例えばB テージ(半硬化)状態の絶縁樹脂層をモジュー ル基板上に圧着し、硬化させてもよいし、モ ジュール基板上に液状の絶縁樹脂をモールド し、硬化させてもよい。そのほか、絶縁樹脂 層の形成方法は任意である。絶縁樹脂層を形 成することで、モジュール基板とサブモジュ ールとの固定、及びモジュール基板と第1の 路部品との固定が確実になる。

サブモジュールの下面を接着シートを介し てモジュール基板の上面に接着し、ビア導体 又はスルーホール導体が接着シートを貫通し てもよい。絶縁樹脂層を形成する際、サブモ ジュールが位置ずれするのを防止するため、 サブモジュールをモジュール基板上に固定し ておくのが望ましいが、接着シートを用いれ ば、サブモジュールを均一にモジュール基板 上に面接着できる。接着シートとしては、例 えば熱硬化性樹脂シートを用いるのがよい。

上記接着シートを上記絶縁樹脂層と同一材 料によって形成した場合には、サブモジュー ルの周囲を包囲する材料をすべて同材質にす ることができ、熱膨張係数が同じとなり、構 造及び特性が安定する。

さらに、上記サブモジュールの外周を上記 モジュール基板の上面に形成されたレジスト パターンによって位置決めするのがよい。す なわち、レジストパターンはサブモジュール の外形に合わせて形成されており、サブモジ ュールの位置がレジストパターンによって固 定されているのがよい。接着シートによって サブモジュールをモジュール基板上に接着す る際、接着シートに高温が加わると軟化し、 サブモジュールが位置ずれする可能性がある 。これに対し、レジストパターンは高温によ る変形が少ないので、サブモジュールの外周 を安定に保持でき、位置ずれを防止できる。 レジストパターンは応力が加わるとずれる可 能性があるが、接着シートとレジストパター ンを併用することで、高精度にかつ安定して サブモジュールを固定できる。

サブモジュールをモジュール基板に固定す る手段として、接着シートを用いる方法に限 らず、Snプリコート実装を用いることもでき 。すなわち、配線パターンが形成されてい いモジュール基板の上面にSnプリコートさ た固定用ランドを形成し、サブモジュール 下面に端子電極から独立したダミー電極を 成し、このダミー電極を固定ランドに対し プリコート実装する方法である。固定用ラ ドはモジュール基板に設けられるビア導体 はスルーホール導体とは導通せず、ダミー 極も端子電極とは導通しない独立した電極 ある。この方法は、第1の回路部品をモジュ ル基板の配線パターンにSnプリコート実装 る際に、サブモジュールも同時にプリコー 実装できるので、作業を効率化できる。

上記絶縁樹脂層の上面にシールド層を設け 、上記サブモジュールの上面又は上記モジュ ール基板の上面にグランド電極を設け、上記 シールド層と上記グランド電極とを接続する ビア導体を上記絶縁樹脂層に形成してもよい 。この場合には、シールド層がモジュール基 板の上面全体を覆うので、外部からの電磁ノ イズを遮蔽できるとともに、内部から発生す る電磁ノイズが外部に漏れるのを防止でき、 シールド性に優れた部品内蔵モジュールを実 現できる。

本発明にかかる部品内蔵モジュールの製造 方法の1つとして、支持板上に配線パターン 形成し、この配線パターン上に第1の回路部 を実装するとともに、支持板上の配線パタ ンが形成されていない領域にサブモジュー を配置し、第1の回路部品とサブモジュール との少なくとも一部を覆うように、支持板上 に絶縁樹脂層を形成する方法がある。そして 、絶縁樹脂層を硬化させた後、支持板を配線 パターン、サブモジュール及び絶縁樹脂層か ら剥離し、支持板を剥離した下面側にモジュ ール基板を積層し、モジュール基板にサブモ ジュールの端子電極に接するようにビア導体 又はスルーホール導体を形成する方法を用い てもよい。この場合には、サブモジュールの 周囲に絶縁樹脂層を形成した後で、モジュー ル基板を積層し、その後でビア導体又はスル ーホール導体を形成するので、ビア導体又は スルーホール導体をサブモジュールの下面の 端子電極に確実に接続することができ、絶縁 樹脂層の硬化収縮によるランドや接合材の剥 離といった不具合がない。

支持板を剥離した後の配線パターン、サブ モジュール及び絶縁樹脂層にモジュール基板 を積層する際、モジュール基板が半硬化の状 態で接着するのがよい。この場合には、接着 剤等を用いることなく、モジュール基板の粘 着性を利用して容易に積層することができる 。

支持板上にサブモジュールを配置する場合 に、単に載置しただけではサブモジュールの 位置が安定しない。そこで、支持板上に接着 シートを介してサブモジュールを接着するこ とによって、絶縁樹脂層を形成する前の段階 でのサブモジュールの位置ずれを防止できる 。なお、接着シートにサブモジュールを圧着 したとき、サブモジュールの側面側にも接着 シートを回り込ませるようにすれば、より強 固に固定することができる。接着シートによ りサブモジュールの下面全面を支持板に接着 することで、隙間を無くすことができる。

本発明にかかる部品内蔵モジュールの製造 方法の他の方法として、上面に配線パターン を形成した硬化状態のモジュール基板を準備 し、配線パターン上に第1の回路部品を実装 、モジュール基板上の配線パターンが形成 れていない領域に、サブモジュールを配置 、第1の回路部品とサブモジュールとの少な と一部を覆うように、モジュール基板上に 縁樹脂層を形成する方法もある。そして、 縁樹脂層を形成した後、モジュール基板の 面からサブモジュールの下面の端子電極に るビア導体又はスルーホール導体を形成し もよい。この場合には、硬化状態のモジュ ル基板を使用するので、工程数を少なくで る。

上記製造方法において、薄型化のためには できるだけ薄肉なモジュール基板を使用する のが望ましいが、モジュール基板に変形が発 生しやすく、精度を確保しにくい。そこで、 第1の回路部品の実装、サブモジュールの配 、絶縁樹脂層の形成の各工程をモジュール 板を補強板に固定した状態で実施すること 、変形を抑制できる。

以上のように、本発明に係る部品内蔵モジ ュールによれば、モジュール基板の上に第1 回路部品とサブモジュールとを搭載し、サ モジュールに第2の回路部品を搭載及び/又は 内蔵するようにしたので、第1の回路部品と 2の回路部品とをそれぞれの配線精度に応じ 最適な基板に配置することができる。特に 第2の回路部品として集積回路素子を用いた 場合、サブモジュールとして配線精度の高い 基板を使用することで、信頼性の高いモジュ ールを実現でき、かつモジュール基板全体を 配線精度の高い基板とした場合に比べて、コ スト低減を図ることができる。さらに、第2 回路部品をサブモジュールに実装した段階 検査を実施できるので、モジュール完成後 検査を実施する場合に比べて歩留りを改善 きる。

以下に、本発明の好ましい実施の形態を、 実施例を参照して説明する。

図1~図3は本発明にかかる部品内蔵モジュー ルの第1実施例を示す。図1は部品内蔵モジュ ルの全体断面図、図2は絶縁樹脂層を除外し た平面図、図3はサブモジュールの拡大断面 である。

部品内蔵モジュールAは、樹脂基板などの 縁性基板よりなるモジュール基板1を備えて る。ここでは、モジュール基板1として単層 構造の基板を示したが、多層基板を用いても よい。図1に示すように、モジュール基板1の 面の一部には複数の配線電極2が形成されて おり、ビア導体3を介して下面の配線電極5と 続されている。配線電極5の一部は部品内蔵 モジュールAの端子電極となっている。ビア 体3は、後述するサブモジュール10が取り付 られる領域、つまり配線電極2が形成されな 領域にも形成されている。モジュール基板1 の上面の配線電極2に対して、フィルタやコ デンサのような端子数の少ない第1の回路部 7が実装されている。第1の回路部品7には、 述する第2の回路部品15より背丈の高い部品7 aと、背丈の低い部品7bとが含まれている。

配線電極2が形成されていないモジュール 板1の領域上に、図3に示すサブモジュール10 接着固定されている。サブモジュール10は モジュール基板1より小面積の樹脂基板など りなるサブモジュール基板11と、その上面 搭載された第2の回路部品15と、第2の回路部 15を包み込むようにサブモジュール基板11上 に形成された樹脂層16とで構成されている。 まり、この実施例のサブモジュール10は部 内蔵基板で構成されている。樹脂層16は、例 えば熱硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂と無機フ ィラーとの混合物よりなる樹脂組成物で構成 されている。サブモジュール基板11の上面に 複数の配線電極12がパターン形成されてお 、下面には複数の端子電極14が独立して形成 されている。配線電極12はビア導体13を介し 端子電極14と接続されている。第2の回路部 15は、集積回路素子15aや個別受動部品15bなど で構成されており、集積回路素子15aは配線電 極12に対してフリップチップ実装され、受動 品15bは別の配線電極12にプリコートやはん 、導電性接着剤などにより実装されている ここでは、第2の回路部品15として集積回路 子15a以外に個別受動部品15bを実装したが、 積回路素子15aのみを実装してもよい。サブ ジュール基板11の内部で適切な配線接続を行 うことで、下面の端子電極14を上面の配線電 12のランド部の個数より少なくし、あるい 電極間隔を広げることができる。樹脂層16の 上面には銅箔などよりなるシールド電極17が 成され、このシールド電極17とグランド用 配線電極12、さらにはグランド用の端子電極 14とがビア導体18,13によって接続されている

モジュール基板1の上面全面には絶縁樹脂 20が形成され、第1の回路部品7及びサブモジ ール10が絶縁樹脂層20の中に埋設されている 。絶縁樹脂層20は、例えば熱硬化性樹脂又は 硬化性樹脂と無機フィラーとの混合物より る樹脂組成物であり、モジュール基板1とサ ブモジュール10、モジュール基板1と第1の回 部品7のそれぞれの固定強度を高める機能を する。絶縁樹脂層20の上面には銅箔などよ なるシールド層21が形成され、このシールド 層21はモジュール基板1上のグランド用の配線 電極2及びサブモジュール10の上面のシールド 電極17とビア導体22を介して接続されている

上記のように、サブモジュール10の下面は ジュール基板1の配線電極2が形成されてい い領域に接着固定されており、サブモジュ ル10の下面に形成された端子電極14に、モジ ール基板1に形成されたビア導体3が直接接 されている。つまり、サブモジュール10と対 向するモジュール基板1の上面には実装用の 線電極が形成されておらず、かつサブモジ ール10を実装するための接合材も設けられて いない。そのため、サブモジュール10をモジ ール基板1上に密着状態で固定でき、部品内 蔵モジュールAを薄型に構成できる。

サブモジュール10のサブモジュール基板11 よび樹脂層16を構成する材料、モジュール基 板1および絶縁樹脂層20を構成する材料として 、同質材料又は熱膨張係数が近い材料を使用 してもよい。また、サブモジュール基板11お び樹脂層16を構成する材料として、熱膨張 数が集積回路素子15aと近い材料を使用し、 ジュール基板1として、熱膨張係数がサブモ ュール10と部品内蔵モジュールAを搭載すべ マザーボードの熱膨張係数との中間となる 料を使用してもよい。この場合には、集積 路素子15aとマザーボードの熱膨張係数の違 を、モジュール基板1とサブモジュール10を いて緩和することができ、温度変化に伴う 極(端子)の剥離といった不具合を解消でき 。なお、絶縁樹脂層20もモジュール基板1と 様に中間的な熱膨張係数を有する材料を使 してもよい。

第1の回路部品7には第2の回路部品15に比べ 背丈の高い部品7aが含まれているので、第1 回路部品7の高さとサブモジュール10の高さ が平均化され、全体として薄型化できる。 1では、第1の回路部品7の方がサブモジュー 10の厚みよりやや厚い例を示したが、サブ ジュール10の方が第1の回路部品7の厚みより くてもよいし、第1の回路部品7とサブモジ ール10の厚みが同等でもよい。また、絶縁樹 脂層20の上面のシールド層21およびビア導体22 を省略してもよい。

上記のように、サブモジュール10に多端子 狭ピッチの集積回路素子15aを内蔵し、モジ ール基板1に個別受動部品7を搭載した場合 サブモジュール10はモジュール基板1に比べ 高い配線精度が必要になる。すなわち、サ モジュール10としてモジュール基板1に比べ 厳しい設計ルールに基づいて製造された基 が必要である。そのため、サブモジュール10 の単位面積当たりの単価はモジュール基板1 比べて高くなるが、モジュール基板1より小 であるため、モジュール基板1全体を配線精 度の高い基板で構成する場合に比べてコスト を低減できる。

集積回路素子15aはサブモジュール基板11上 フリップチップ実装されるが、外観から実 状態(接続状態)を確認することが困難であ ため、電気的に検査を行う必要がある。部 内蔵モジュールAを完成した後で検査を行う とも可能であるが、もし不良が発見された 合には、モジュールA全体を廃棄しなければ ならない。これに対し、この実施例では、集 積回路素子15aをサブモジュール基板11に実装 ているので、サブモジュール10の段階(樹脂 16の形成前)で集積回路素子15aの接続状態を 査することができる。具体的には、サブモ ュール10の端子電極14を利用して電気特性を 測定すればよい。この段階で不良が発見され れば、集積回路素子15aをサブモジュール基板 11から取り外し、再度実装しなおすことも可 であり、歩留りを向上させることができる

ここで、上記構成よりなる部品内蔵モジュ ールAの製造方法の一例を、図4を参照して説 する。ここでは、子基板状態における部品 蔵モジュールAの製造方法について説明する が、実際には子基板を複数個集合した集合基 板状態で製造され、その後で子基板に分割さ れる。

図4の(a)のように、サブモジュール10と第1 回路部品7とを準備するとともに、支持板30 準備する。支持板30の上面の一部には、図5 示すように、例えば金属箔をパターニング ることにより配線電極2が形成され、配線電 2が形成されていない領域Sを取り囲むよう 、複数のレジストパターン31が形成されてい る。サブモジュール10がこの領域Sに取り付け られる。サブモジュール10の下面、つまり端 電極14が形成された面には、接着シート32が 接着されている。接着シート32は、例えば厚 が50μm程度の薄肉な熱硬化性樹脂シートで る。なお、接着シート32として、サブモジュ ール10の樹脂層16やモジュール基板1の絶縁樹 層20と同材質のものを使用するのが望まし 。これによって、サブモジュールを包囲す 材料を全て同材質にすることができ、熱膨 係数等に偏りがなく、構造及び特性が安定 るためである。接着シート32は予め成形した シートである必要はなく、例えば支持板30の 面またはサブモジュール10の下面に印刷法 どによって塗布した未硬化の接着層であっ もよい。

図4の(b)は、支持板30の領域S上に、サブモ ュール10を接着シート32を介して接着すると もに、サブモジュール10に隣接して第1の回 部品7を配線電極2に実装した状態を示す。 ブモジュール10を接着する際、サブモジュー ル10の外周をレジストパターン31で位置決め る。レジストパターン31はサブモジュール10 外形に合わせて形成されている。第1の回路 部品7の実装方法は、プリコート実装やリフ ーはんだ付け、バンプを用いたフリップチ プ実装でもよいし、さらには導電性接着剤 用いた実装でもよい。

サブモジュール10を支持板30に接着する際 支持板30を加熱した状態でサブモジュール10 支持板30に圧着し、接着シート32を軟化、流 動させるのがよい。これによって、接着シー ト32の厚みが例えば20~30μm程度に薄くなると もに、サブモジュール10の側面にも接着シー ト32を回り込ませることができる。したがっ 、サブモジュール10の固定強度が増す。ま 、サブモジュール10の下面には端子電極14が 成されているので、僅かな凹凸が生じるが 加熱圧着によって接着シート32は軟化して 凹凸によるサブモジュール10と支持板30との 間を確実に埋めることができる。軟化によ てサブモジュール10が位置ずれする可能性 あるが、サブモジュール10の外周を耐熱性を 持つレジストパターン31で位置決めすること より、位置ずれを抑止できる。接着後、接 シート32を硬化させる。

図4の(c)は、支持板30の上面全面にサブモジ ュール10及び第1の回路部品7を包み込むよう 絶縁樹脂層20を形成し、その上面にシールド 層21を形成した状態を示す。絶縁樹脂層20及 シールド層21の形成方法としては、例えばB テージ(半硬化)状態の絶縁樹脂層20を、その 面にシールド層21となる銅箔を配して支持 30上に圧着し、硬化させてもよいし、支持板 30上に絶縁樹脂をモールドし、硬化させた後 、絶縁樹脂層20の上面にシールド層21を無電 解めっき等によって形成してもよい。そのほ か、絶縁樹脂層20及びシールド層21の形成方 は任意である。なお、ここでは絶縁樹脂層20 がサブモジュール10及び第1の回路部品7の全 を包み込む例を示したが、サブモジュール10 又は第1の回路部品7の一部が絶縁樹脂層20か 露出していてもよい。

図4の(d)は、絶縁樹脂層20の硬化後、絶縁樹 脂層20に支持板30の上面のグランド電極2及び ブモジュール10の上面のシールド電極17に至 るビア穴を形成し、その中に導電性ペースト などの導体を充填、硬化させることで、ビア 導体22を形成し、シールド層21と接続した状 を示す。ビア穴は、絶縁樹脂層20上面の銅箔 のビア穴を形成したい箇所を開口させ、当該 開口を通るようにレーザーを照射する等、公 知の方法によって形成できる。また、ビア穴 に導電性ペーストなどの導体を充填、硬化し た後、その露出部を覆うように蓋めっきする ことが好ましい。なお、ビア導体22は内部に 体を充填したものに限らず、ビア穴の内面 電極膜を無電解めっき等によって形成した ルーホール導体でもよい。

図4の(e)は、絶縁樹脂層20の硬化後、支持板 30を剥離した状態を示す。支持板30を剥離し 下面には、配線電極2、絶縁樹脂層20及びサ モジュール10の下面(硬化した接着シート32) 露出している。

図4の(f)は、支持板30を剥離した下面に、薄 層なモジュール基板1を貼り付けた状態を示 。貼り付け時にモジュール基板1は半硬化状 (Bステージ)であり、モジュール基板1を圧着 することにより、モジュール基板1と配線電 2、絶縁樹脂層20及びサブモジュール10とが密 着する。この状態で、モジュール基板1を硬 させる。

図4の(g)は、硬化後のモジュール基板1に、 面側よりビア穴3aをレーザーを用いて形成 た状態を示す。このとき、ビア穴3aは、配線 電極2に到達する深さに形成するとともに、 ブモジュール10の下面に接着された接着シー ト32を貫通して端子電極14に到達する深さに 成する。

図4の(h)は、ビア穴3aに導体を埋め込むか、ビ ア穴3aの内面にめっき処理を行うことにより ビア導体3又はスルーホール導体を形成した 状態を示す。ビア導体3の形成後、モジュー 基板1の下面にビア導体3を覆うように配線電 極5をパターン形成することで、配線電極5と 線電極2とが接続されるとともに、配線電極 5と端子電極14とが接続される。以上のように して、部品内蔵モジュールAが完成する。
-他の製造方法-

図6は部品内蔵モジュールAの別の製造方法 示す。図4と同一部分には同一符号を付して 重複説明を省略する。

この方法では、図6の(a)で示すように、硬 状態のモジュール基板1を最初から準備して き、モジュール基板1の上面に配線電極2を 成しておく。一方、配線電極2が形成されて ない領域Sには、それを取り囲むようにレジ ストパターン31を形成しておく。モジュール 板1が薄層基板の場合、強度が低く、反りや 撓みが発生しやすい。そこで、モジュール基 板1の下面を平坦度が高く、高強度の補強板35 で支持するのがよい。この場合、耐熱テープ や温度で粘着力が変化するシートなどを用い てモジュール基板1を補強板35に貼り付けても よい。さらに、補強板35として通気穴を持つ を使用し、真空引きによりモジュール基板1 を支持してもよい。

図6の(b)では、配線電極2に第1の回路部品7 実装するとともに、領域S上に接着シート32 介してサブモジュール10を接着固定する。こ のとき、サブモジュール10の外周をレジスト ターン31で位置決めすることにより、サブ ジュール10の位置ずれを防止する。接着時に 接着シート32を加熱圧着することで、接着シ ト32が軟化し、モジュール基板1とサブモジ ール10との隙間を埋めるとともにサブモジ ール10を固定することができる。

図6の(c)では、モジュール基板1上に絶縁樹 層20を圧着、あるいはモールドし、その上 にシールド層21を形成した状態を示す。絶縁 樹脂層20を形成することで、絶縁樹脂層20の に第1の回路部品7とサブモジュール10とが埋 される。

図6の(d)は、絶縁樹脂層20の硬化後、絶縁樹 脂層20にモジュール基板1上面のグランド電極 2及びサブモジュール10上面のシールド電極17 至るビア穴を形成し、その中に導体を充填 硬化させることで、ビア導体22を形成し、 ールド層21と接続した状態を示す。

図6の(e)は、モジュール基板1の下面を支え いる補強板35を除去した状態を示す。モジ ール基板1と補強板35とを耐熱テープで貼り けた場合には、テープ剥離を実施し、温度 粘着力が変化するシートを用いた場合には 粘着力が低下する温度にして補強板35を除去 する。

図6の(f)は、モジュール基板1に、下面側よ ビア穴3aをレーザーを用いて形成した状態 示す。このとき、ビア穴3aは、配線電極2お びサブモジュール10下面の端子電極14に到達 る深さに形成する。

図6の(g)は、ビア穴3aに導体を埋め込むか、 ビア穴3aの内面にめっき処理を行うことによ 、ビア導体3又はスルーホール導体を形成し 、さらにモジュール基板1の下面に配線電極5 パターン形成した状態を示す。これにより 配線電極5と配線電極2とが接続されるとと に、配線電極5と端子電極14とが接続され、 品内蔵モジュールAが完成する。

この実施例では、硬化済みのモジュール基 板1を使用するので、図4に示す製造方法に比 て硬化処理工程を1回少なくすることができ る。また、図4では一般に支持板30を使い捨て するが、図6ではモジュール基板1が支持板を ねるので、不要な基材が発生しない。なお 図6の(a)では下面に配線電極5を持たないモ ュール基板1を使用したが、下面に予め配線 極5をパターン形成したモジュール基板1を 用してもよい。また、モジュール基板1の変 を抑制するため補強板35に貼り付けたが、 工程で補強板35を容易に除去でき、絶縁樹脂 層20の形成時における温度や圧力に耐え得る 法であれば、どんな支持方法でも構わない

図7,図8は部品内蔵モジュールの第2実施例 示す。第1実施例との対応部分には同一符号 付して重複説明を省略する。

この部品内蔵モジュールBでは、サブモジ ール10Aとして、図8に示すような多層構造の ブモジュール基板11Aを使用したものである サブモジュール基板11Aの内部に内層電極19 形成することにより、内部に容量や抵抗を 成することができ、多機能なサブモジュー 10Aを構成できる。この場合のサブモジュー 基板11Aの材質としては、樹脂組成物やセラ ック材料などを用いることができる。サブ ジュール基板11Aの上面に、第2の回路部品15 構成する集積回路素子15aと個別受動部品15b が実装されており、樹脂層16(図3参照)を有し ていない。第2の回路部品15は、第1の回路部 7と同じ樹脂層20の中に埋設されている。

この部品内蔵モジュールBでは、サブモジ ール10Aが樹脂層16を備えていないので、その 分だけサブモジュール10Aの厚みを薄くできる 。特に、第1の回路部品7の高さが比較的低い 合には、第1の回路部品7とサブモジュール10 Aとの高さを揃えることができ、モジュールB さらなる薄型化を図ることができる。

図9~図11は部品内蔵モジュールの第3実施例 示す。この実施例は、サブモジュールをモ ュール基板に固定するための他の方法を示 ものである。第1実施例との対応部分には同 一符号を付して重複説明を省略する。

この部品内蔵モジュールCでは、サブモジ ール10Bの下面に図10に示すようなマトリック ス状の端子電極14が形成され、これら端子電 14の隙間に適数個(ここでは4個)のダミー電 40が形成されている。ダミー電極40はサブモ ュール10Bとモジュール基板1との電気的接続 に関与しないランドであり、端子電極14とは 立して形成されている。実装性や、サブモ ュールの電気的特性に悪影響を与えなけれ 、ダミー電極40のサイズ、位置、数は特に 定しない。ダミー電極40に対応するモジュー ル基板1上には、図11に示すようにサブモジュ ール固定用ランド41が形成されている。この ンド41は後の工程で形成されるビア導体3と 続されないランドである。サブモジュール 定用ランド41には、第1の回路部品7(7a,7b)を 装するための配線電極2のランド部と同様にS nめっきが施されている。サブモジュール10B 第1の回路部品7と共に、モジュール基板1にSn プリコート実装することで、サブモジュール 10Bをモジュール基板1上に固定することがで る。そのため、第1実施例のような接着シー を必要としない。その後の方法は、図6の(c) ~(g)と同様である。なお、サブモジュール10B 端子電極14は図10に示したマトリックス状で くてもよく、ペリフェラル(周辺配置)やラ ダム配置などであってもよい。

この実施例では、ダミー電極40を用いてサ モジュール10Bをモジュール基板1に固定した 後、サブモジュール10B及び第1の回路部品7を うように樹脂層20を形成する。図6とは異な 、サブモジュール10Bとモジュール基板1との 間に狭小ながらスペースが形成されるが、樹 脂層20を形成する際に、この狭小なスペース も樹脂が充填されるように、樹脂を流動さ る。その後、図6の(d)~(g)と同様の工程を行 。図6の(f)ではビア穴がモジュール基板1と接 着シート32とを貫通してサブモジュールの端 電極に達するようにしたが、この実施例で 接着シート32が存在しないので、ビア穴を ブモジュール10Bの下側の樹脂層20を貫通し、 サブモジュール10Bの端子電極14に達するよう 形成する。したがって、ビア導体3は樹脂層 20を貫通して端子電極14と接続される。

この方法の場合には、第1の回路部品7と同 Snプリコート工法でサブモジュール10Bをモ ュール基板1に固定できる。つまり、第1の回 路部品7とサブモジュール10Bとを一括実装で ることから、工程数を削減できる。また、Sn プリコートを適用することで、サブモジュー ルをモジュール基板に対してはんだ付けによ り実装する場合と比較して、大幅にはんだ量 が少なくなり、耐はんだフラッシュ性能が高 くなる。さらに、はんだ実装を行う場合には 、サブモジュール固定用ランド41にメタルマ クを施した上ではんだペーストを形成する め80~100μm程度の厚みが必要となるが、Snプ コート実装の場合にはサブモジュール固定 ランド41に厚み1μm程度のSnめっきを施すだけ で実装できるので、部品内蔵モジュール全体 の低背化を実現することができる。

本発明は上記実施例に限定されるものでは ない。上記実施例では、モジュール基板上に 1つのサブモジュールを搭載した例を示した 、モジュール基板上に複数のサブモジュー を搭載してもよい。この場合、複数のサブ ジュールを間隔をあけて搭載し、その中間 置に第1の回路部品を搭載してもよい。この 合には、第1の回路部品の両側にサブモジュ ールが配置されるので、モジュール基板の反 りと衝撃に対する強度とを改善することがで きる。なお、複数のサブモジュールを搭載し た場合に、全てのサブモジュールに集積回路 素子を搭載または内蔵する必要はなく、第1 回路部品と同様な受動部品だけを搭載した のであってもよい。

上記実施例では、サブモジュールとして、 単層または多層構造のサブモジュール基板に 第2の回路部品を実装したもの、あるいはサ モジュール基板に第2の回路部品を実装した 、その上に樹脂層を形成したものを用いた 、サブモジュール基板を備えず、樹脂層だ でサブモジュールを構成してもよい。その 合のサブモジュールの製造方法は、図4の(a) ~(e)と同様に行えばよい。上記実施例では、 ブモジュールを部品内蔵基板で構成した例 及びサブモジュール基板に第2の回路部品を 載して構成した例を示したが、サブモジュ ルのサブモジュール基板を部品内蔵基板で 成し、さらにその上面に第2の回路部品を搭 載してもよい。

本発明にかかる部品内蔵モジュールの 1実施例の断面図である。 図1の部品内蔵モジュールの絶縁樹脂層 を除外した平面図である。 図1に示す部品内蔵モジュールのサブモ ジュールの拡大断面図である。 図1に示す部品内蔵モジュールの製造工 程図である。 図4に示す製造工程で使用される支持板 の平面図である。 図1に示す部品内蔵モジュールの別の製 造工程図である。 本発明にかかる部品内蔵モジュールの 2実施例の断面図である。 図7に示す部品内蔵モジュールのサブモ ジュールの拡大断面図である。 本発明にかかる部品内蔵モジュールの 3実施例の断面図である。 図9に示す部品内蔵モジュールのサブ ジュールの底面図である。 図9に示す部品内蔵モジュールのモジ ール基板の平面図である。

符号の説明

A,B,C        部品内蔵モジュール
1                モジュール基板
2                配線電極(配線パタ ン)
3                ビア導体
4                シールド電極
5                配線電極(配線パタ ン)
7                第1の回路部品
10              サブモジュール
11              サブモジュール基板
12              配線電極
13              ビア導体
14              端子電極
15              第2の回路部品
15a            集積回路素子
15b            個別受動部品
16              樹脂層
17              シールド電極
20              絶縁樹脂層
21              シールド層
22              ビア導体
30              支持板
31              レジストパターン
32              接着シート




 
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