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Title:
COMPOSITION CONTAINING PLANT-DERIVED EXTRACT AND/OR PLANT-DERIVED PROCESSED PRODUCT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175579
Kind Code:
A1
Abstract:
The present invention provides an exercise-efficiency-improving composition, a fatigue-reducing composition, and a dynamic visual acuity-improving composition characterized by containing a plant-derived extract and/or a plant-derived processed product.

Inventors:
IKEDA YASUTAKA (JP)
MIZOKAMI TSUBASA (JP)
AKIYAMA MINORU (JP)
ABIRU YASUHIRO (JP)
OYAMA AYUKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/007858
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 26, 2020
Export Citation:
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Assignee:
OTSUKA PHARMA CO LTD (JP)
International Classes:
A61P3/00; A61K31/352; A61K35/644; A61K36/31; A61K36/82; A61K36/88; A61P3/02; A61P11/00; A61P27/02
Domestic Patent References:
WO2019043846A12019-03-07
WO2019044964A12019-03-07
WO2014171333A12014-10-23
Foreign References:
JP2009155333A2009-07-16
CN102138998A2011-08-03
JP2007228855A2007-09-13
JP2013542924A2013-11-28
Other References:
HABBU PRASANNA V, K M MAHADEVAN, VENKATRAO KULKARNI, C DAULATSINGH: "Adaptogenic and in vitro antioxidant activity of flavanoids and other fractions of Argyreia speciosa (Burm. f) Boj. in acute and chronic stress paradigms - in rodents.", INDIAN JOURNAL OF EXPERIMENTAL, January 2010 (2010-01-01), pages 53 - 60, XP055734631
BILYK A. ET AL.: "Distribution of Quercetin and Kaempferol in Lettuce, Kale, Chive, Garlic, Chive, Leek, Horseradish, Red Radish, and Red Cabbage Tissues.", J. AGRIC. FOOD CHEM., vol. 33, 1985, pages 226 - 228, XP055734637
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WILKINS, R.L. ET AL.: "Clinical assessment in respiratory care", RELATIONSHIP BETWEEN AGE, PAO, AND SATURATION, 2004
M. MONTEROC.D. LOBATONE. HERNANDEZ-SANMIGUEL ET AL.: "Direct activation of the mitochondrial calcium uniporter by natural plant flavonoids", BIOCHEM. J., vol. 384, 2004, pages 19 - 24, XP055235620, DOI: 10.1042/BJ20040990
DA-SILVA WSHARNEY JWKIM BWLI JBIANCO SDCRESCENZI ACHRISTOFFOLETE MAHUANG SABIANCO AC: "The small polyphenolic molecule kaempferol increases cellular energy expenditure and thyroid hormone activation", DIABETES, vol. 56, 2007, pages 767 - 776
"Oxygen uptake effciency slope (OUES): Sono seirigaku-teki kiso to rinsho oyo' ' [Oxygen uptake effciency slope (OUES): its physiological basis and clinical application", THE TOKAI JOURNAL OF SPORTS MEDICAL SCIENCE, vol. 11, March 1993 (1993-03-01), pages 9 - 14
MINI REV MED CHEM, vol. 11, no. 4, 2011, pages 298 - 344
See also references of EP 3932485A4
Attorney, Agent or Firm:
YAMAO, Norihito et al. (JP)
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Claims:
\¥0 2020/175579 25 卩(:17 2020 /007858

請求の範囲

[請求項 1 ] 西洋わさびエキス、 サフランエキス、 茶葉エキス、 ケールエキス、 プロポリスエキス、 高菜エキス、 ルツコラエキス、 およびこれらの混 合から選択される植物由来エキス、 および/または、 西洋わさび加工 品、 サフラン加工品、 茶葉加工品、 ケール加工品、 プロポリス加工品 、 高菜加工品、 ルツコラ加工品、 およびこれらの混合から選択される 植物由来加工品を含有する運動効率向上組成物。

[請求項 2] 該運動効率向上が持久力の向上である、 請求項 1 に記載の運動効率 向上組成物。

[請求項 3] 該運動効率向上が息切れ軽減である、 請求項 1 に記載の運動効率向 上組成物。

[請求項 4] 西洋わさびエキス、 サフランエキス、 茶葉エキス、 ケールエキス、 プロポリスエキス、 高菜エキス、 ルツコラエキス、 およびこれらの混 合から選択される植物由来エキス、 および/または、 西洋わさび加工 品、 サフラン加工品、 茶葉加工品、 ケール加工品、 プロポリス加工品 、 高菜加工品、 ルツコラ加工品、 およびこれらの混合から選択される 植物由来加工品を含有する疲労軽減組成物。

[請求項 5] 西洋わさびエキス、 サフランエキス、 茶葉エキス、 ケールエキス、 プロポリスエキス、 高菜エキス、 ルツコラエキス、 およびこれらの混 合から選択される植物由来エキス、 および/または、 西洋わさび加工 品、 サフラン加工品、 茶葉加工品、 ケール加工品、 プロポリス加工品 、 高菜加工品、 ルツコラ加工品、 およびこれらの混合から選択される 植物由来加工品を含有する動体視力改善組成物。

[請求項 6] 西洋わさびエキスを含む、 請求項 1〜 5のいずれか 1つに記載の組 成物。

[請求項 7] 西洋わさび加工品を含む、 請求項 1〜 6のいずれか 1つに記載の組 成物。

[請求項 8] 該植物由来エキスおよび/または該植物由来加工品がケンペロール 〇 2020/175579 26 卩(:171? 2020 /007858

を含有する、 請求項 1〜 7のいずれか 1つに記載の組成物。

[請求項 9] 該ケンペロールを 0. 1 ~200〇19含有することを特徴とす る、 請求項 1〜 8のいずれか 1つに記載の組成物。

[請求項 10] 該ケンペロールが 1回あたり〇. 1 〇19〜 200〇! 投与されるこ とを特徴とする、 請求項 1〜 9のいずれか 1つに記載の組成物。

[請求項 11] 該ケンペロールが、 1回あたり 0. される ことを特徴とする、 請求項 1〜 1 0のいずれか 1つに記載の組成物。

[請求項 12] 低酸素状態である対象に投与されることを特徴とする、 請求項 1〜

1 1のいずれか 1つに記載の組成物。

[請求項 13] 飲食品である、 請求項 1〜 1 2のいずれか 1つに記載の組成物。

[請求項 14] 医薬組成物である、 請求項 1〜 1 2のいずれか 1つに記載の組成物

Description:
\¥0 2020/175579 1 ?<:17 2020 /007858 明 細 書

発明の名称 :

植物由来エキス及び/又は植物由来加工品 有組成物

技術分野

[0001 ] 本願は、 運動効率向上組成物、 疲労軽減組成物、 および動体視力改善組成 物に関する。

背景技術

[0002] 激しいトレーニングをするアスリートのみな らず、 一般人の日常的な労働 (例えば家事、 荷物運び、 階段の昇降) においても運動効率の向上、 疲労軽 減、 動体視力改善は非常に重要である。 酸素利用はエネルギー産生の指標で あり、 スポーツや日常生活において、 疲れや息切れを感じることなく持続的 に 「運動」 ができるには、 酸素利用効率を向上することがカギとなる。 一般に安静時の動脈血酸素飽和度は 9 6 %以上が正常とされているが、 激 しい運動時には 9 3〜 8 8 %まで低下する (非特許文献 1) 。 また動脈血酸 素飽和度 (安静時) は、 2 0代では約 9 7 %であるものの加齢と共にこの数 値は低下し、 6 0代では約 9 3 %となる (非特許文献 2) 。 すなわち激しい スポーツのときの急激な酸素状態の低下に加 え、 一般人の日常生活において も加齢や労働、 また悪天候 (低気圧) や無呼吸症候群などにより酸素状態の 低下は起こりうる。

スポーツのときのみならず一般人の日常生活 においても酸素状態の低下は 起こりうるため、 通常の酸素状態に加え酸素状態が低下してい る場合であっ ても、 酸素利用効率を改善でき、 運動効率を向上し、 疲れをためにくくする ことができ、 または動体視力を改善できるものであって、 日常的に継続して 安全に摂取できる製剤が望まれる。

[0003] ケンペロールは茶、 ブロッコリー、 グレープフルーツ、 キャベツ、 ケール 、 豆類、 キクヂシャ、 セイヨウニラネギ、 トマト、 イチゴ、 ブドウ、 メキャ べツ、 リンゴ、 キヌア、 西洋わさび、 サフラン、 プロポリス、 高菜、 ルッコ ラ等多くの食用植物等に含まれる天然フラボ ノイ ドの一種である。

[0004] ケンペロールを含む天然フラボノイ ドについてはその多様な生理作用に着 目した研究がなされており、 例えば、 ケンペロールのミ トコンドリア機能へ の関与 (特許文献 1、 特許文献 2、 および非特許文献 3) 、 およびケンペロ —ルの細胞エネルギー消費および甲状腺ホル モンへの影響 (非特許文献 4) が挙げられるが、 これらはいずれもインビトロの研究に関する ものである。 特許文献 3はクエルセチンの乳酸濃度への影響につい 開示するものであ るが、 他のフラボノイ ドを使った具体的な記載はない。

先行技術文献

特許文献

[0005] 特許文献 1 :国際公開第 201 4/1 7 1 333号

特許文献 2 :特開 2007 -228855号公報

特許文献 3 :特表 201 3-542924号公報

非特許文献

[0006] 非特許文献 1 : Williams JH, Powers SK, Stuart MK (1986) Hemoglobin desa turat i on in highly trained athletes during heavy exercise. Med Sci Sp orts Exerc 18: 168-173

非特許文献 2 : Wi Lkins, R. L. et al. Clinical assessment in respiratory care, (2004), Relationship between Age, PaO, and Saturation

非特許文献 3 : M. Montero, C.D. Lobaton, E. Hernandez-Sanmigue L, et a L , Direct activation of the mitochondrial· calcium uniporter by natural· plant f Lavonoids, Biochem. J. 384 (2004) 19-24.

非特許文献 4 : da-Si Lva WS, Harney JW, Kim BW, Li J, Bianco SD, Crescen z i A, Chr i stof fo Lete MA, Huang SA, Bianco AC 2007 The sma L L po Lypheno L i c mo Lecu Le kaempfero L increases ceLLuLar energy expenditure and thy roid hormone activation. Diabetes 56:767-776

非特許文献 5 : Oxygen uptake effciency slope (OUES) : その生理学的基礎 と臨床応用、 東海大学スポーツ医科学雑誌 11, 9-14, 1999-03、 東海大学 〇 2020/175579 3 卩(:171? 2020 /007858

[0007] 本明細書において引用する先行技術文献の開 示は全て参照することにより 、 本明細書に組み込まれる。

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0008] 本願の課題は、 酸素利用効率を向上する (つまり酸素を利用する能力が高 める) ことで運動効率の低下を抑制または運動効率 を向上できもしくは疲労 を軽減することができ、 または動体視力の低下を抑制または動体視力 を改善 できる組成物あって、 通常の酸素状態に加え酸素状態が低下してい る場合で あってもこれらの作用を奏しうる組成物を提 供することである。

課題を解決するための手段

[0009] 本発明者等は、 上記課題を解決すべく鋭意検討を行ったとこ ろ、 ケンペロ —ルを含有する組成物をヒトへ経口投与する ことにより、 日常生活程度の軽 度の運動から激しいスポーツに相当する強度 の運動にわたる広い強度範囲の 運動において、 酸素利用効率は増加し、 運動効率は向上し、 疲労感は軽減さ れ、 動体視力は改善されることを見出した。 さらに、 本発明者等は、 ケンペ 口ール (ケンペロール配糖体を含む) を含むと知られる食用植物等のなかで 、 特に、 西洋わさび葉、 サフラン、 紅茶葉、 ケール、 プロポリス、 ルツコラ 、 キヌア、 および高菜にはケンペロールまたはケンペロ ール配糖体が非常に 多く含まれることを明かにし、 本願発明に至った。

[0010] 本願発明は下記を提供する :

[ 1 ] 西洋わさびエキス、 サフランエキス、 茶葉エキス、 ケールエキス、 プ ロポリスエキス、 高菜エキス、 ルツコラエキス、 およびこれらの混合から選 択される植物由来エキス、 および/または、 西洋わさび加工品、 サフラン加 エ品、 茶葉加工品、 ケール加工品、 プロポリス加工品、 高菜加工品、 ルツコ ラ加工品、 およびこれらの混合から選択される植物由来 加工品を含有する運 動効率向上組成物。

[ 2 ] 該運動効率向上が持久力の向上である、 [ 1 ] に記載の運動効率向上 組成物。 〇 2020/175579 4 卩(:171? 2020 /007858

[3] 該運動効率向上が息切れ軽減である、 [1] に記載の運動効率向上組 成物。

[001 1] [4] 西洋わさびエキス、 サフランエキス、 茶葉エキス、 ケールエキス、 プ ロポリスエキス、 高菜エキス、 ルツコラエキス、 およびこれらの混合から選 択される植物由来エキス、 および/または、 西洋わさび加工品、 サフラン加 エ品、 茶葉加工品、 ケール加工品、 プロポリス加工品、 高菜加工品、 ルツコ ラ加工品、 およびこれらの混合から選択される植物由来 加工品を含有する疲 労軽減組成物。

[0012] [5] 西洋わさびエキス、 サフランエキス、 茶葉エキス、 ケールエキス、 プ ロポリスエキス、 高菜エキス、 ルツコラエキス、 およびこれらの混合から選 択される植物由来エキス、 および/または、 西洋わさび加工品、 サフラン加 エ品、 茶葉加工品、 ケール加工品、 プロポリス加工品、 高菜加工品、 ルツコ ラ加工品、 およびこれらの混合から選択される植物由来 加工品を含有する動 体視力改善組成物。

[0013] [6] 西洋わさびエキスを含む、 [1] 〜 [5] のいずれか 1つに記載の組 成物。

[0014] [7] 西洋わさび加工品を含む、 [1] 〜 [6] のいずれか 1つに記載の組 成物。

[0015] [8] 該植物由来エキスおよび/または該植物由来 工品がケンペロールを 含有する、 [1] 〜 [7] のいずれか 1つに記載の組成物。

[0016] [9] 該ケンペロールを〇.

、 [1] 〜 [8] のいずれか 1つに記載の組成物。

[0017] [ 1 0] 該ケンペロールを〇.

る、 [1] 〜 [9] のいずれか 1つに記載の組成物。

[0018] [ 1 1] 該ケンペロールが 1回あたり〇. されるこ とを特徴とする、 [1] 〜 [1 〇] のいずれか 1つに記載の組成物。

[0019] [1 2] 該ケンペロールが、 1回あたり〇. される ことを特徴とする、 [1] 〜 [1 1] のいずれか 1つに記載の組成物。 〇 2020/175579 5 卩(:171? 2020 /007858

[0020] [ 1 3] 該ケンペロールが、 1 日あたり〇. 1 111 9〜 6 0 0 01 9投与される ことを特徴とする、 [1] 〜 [1 2] のいずれか 1つに記載の組成物。

[0021] [ 1 4] 該ケンペロールが、 1 日あたり〇. される ことを特徴とする、 [1] 〜 [1 3] のいずれか 1つに記載の組成物。

[0022] [1 5] 低酸素状態である対象に投与されることを特 徴とする、 [1] 〜 [

1 4] のいずれか 1つに記載の組成物。

[0023] [1 6] 飲食品である、 [1] 〜 [1 5] のいずれか 1つに記載の組成物。

[0024] [1 7] 医薬組成物である、 [1] 〜 [1 5] のいずれか 1つに記載の組成 物。

[0025] さらに本願発明は、 運動効率向上組成物、 疲労軽減組成物、 または動体視 力改善組成物の製造における、 西洋わさびエキス、 サフランエキス、 茶葉エ キス、 ケールエキス、 プロポリスエキス、 高菜エキス、 ルツコラエキス、 お よびこれらの混合から選択される植物由来エ キス、 および/または、 西洋わ さび加工品、 サフラン加工品、 茶葉加工品、 ケール加工品、 プロポリス加工 品、 高菜加工品、 ルツコラ加工品、 およびこれらの混合から選択される植物 由来加工品の使用を提供する。

[0026] さらに本願発明は、 西洋わさびエキス、 サフランエキス、 茶葉エキス、 ケ —ルエキス、 プロポリスエキス、 高菜エキス、 ルツコラエキス、 およびこれ らの混合から選択される植物由来エキス、 および/または、 西洋わさび加工 品、 サフラン加工品、 茶葉加工品、 ケール加工品、 プロポリス加工品、 高菜 加工品、 ルツコラ加工品、 およびこれらの混合から選択される植物由来 加工 品を投与することを含む、 運動効率を向上する方法、 疲労を軽減する方法、 または動体視力を改善する方法を提供する。

[0027] 加えて本願発明は、 運動効率向上、 疲労軽減、 または動体視力改善におけ る使用のための、 西洋わさびエキス、 サフランエキス、 茶葉エキス、 ケール エキス、 プロポリスエキス、 高菜エキス、 ルツコラエキス、 およびこれらの 混合から選択される植物由来エキス、 または西洋わさび加工品、 サフラン加 エ品、 茶葉加工品、 ケール加工品、 プロポリス加工品、 高菜加工品、 ルツコ 〇 2020/175579 6 卩(:171? 2020 /007858

ラ加工品、 およびこれらの混合から選択される植物由来 加工品を提供する。 発明の効果

[0028] 本発明の組成物は酸素利用効率 (酸素を利用する能力) を上げることがで き、 それにより日常の動作およびスポーツを含む あらゆる 「運動」 において その効率を向上すること、 例えば息切れが軽減された状態、 または持久力が 向上した状態で運動できることを可能にしう る。 本発明の組成物は、 息切れ 軽減組成物あるいは、 持久力向上組成物としても用いることができ る。 加え て、 本発明の組成物は疲労を軽減することができ 、 スポーツや日常の家事等 を、 疲れを感じずに行うことが可能となり得る。 さらに本発明の組成物は動 体視力を改善し得、 例えばスポーツでの成果の向上に寄与し得る 。

図面の簡単な説明

[0029] [図 1]各運動強度における酸素利用量 ( 〇 2 ) を示す。

[図 2]漸増負荷運動開始後の酸素消費効率 を示す。

[図 3]漸増負荷運動における各用量の酸素摂取 率勾配 (0 11巳3) を示す。 [図 4]漸増負荷運動における各用量の最大酸素 用量 を示す。 [図 5]漸増負荷運動における各用量の最大運動 荷量を示す。

[図 6-1]階段上り時相当の酸素利用量における運 動強度 (%! ![¾) と自覚運動 強度 (8 巳) 。

[図 6-2]ジョギング時相当の酸素利用量における 運動強度 (%! ![¾) と自覚運 動強度 (8 巳) 。

[図 7]漸増負荷運動前後の横方向動体視力 (〇 ) を示す。

[図 8]低酸素環境下における各化合物の 丁 産生への影響を示す。

[図 9-1]ヒラメ筋 (3〇 丨) における八丁 含量を示す。

[図 9-2]全脳における 丁 含量を示す。

[図 10]原料に含まれるケンペロールおよびケン ロール配糖体の量を示す。 はケンペロールである。

発明を実施するための形態

[0030] 本発明は、 運動効率向上組成物、 疲労軽減組成物、 または動体視力改善組 〇 2020/175579 7 卩(:171? 2020 /007858

成物に関し、 これらの組成物は、 西洋わさびエキス、 サフランエキス、 茶葉 エキス、 ケールエキス、 プロポリスエキス、 高菜エキス、 ルツコラエキス、 およびこれらの混合から選択される植物由来 エキス (好ましくは西洋わさび エキス、 さらに好ましくは西洋わさび葉エキス) 、 および/または、 西洋わ さび加工品、 サフラン加工品、 茶葉加工品、 ケール加工品、 プロポリス加工 品、 高菜加工品、 ルツコラ加工品、 およびこれらの混合から選択される植物 由来加工品 (好ましくは西洋わさび加工品、 さらに好ましくは西洋わさび葉 加工品) を含有することを特徴とするものである。

[0031 ] 本発明において、 植物由来エキスは、 西洋わさびエキス、 サフランエキス 、 茶葉エキス、 ケールエキス、 プロポリスエキス、 高菜エキス、 およびルツ コラエキスから選択される。 本発明において、 植物由来エキスは 1種または 複数種を組み合わせて用いても良い。 本発明において、 「西洋わさびエキス 、 サフランエキス、 茶葉エキス、 ケールエキス、 プロポリスエキス、 高菜エ キス、 ルツコラエキス、 およびこれらの混合」 における 「混合」 とは、 当該 列記されたエキスの任意の組み合わせを意味 する。

[0032] 本発明において、 植物由来加工品は、 西洋わさび加工品、 サフラン加工品 、 茶葉加工品、 ケール加工品、 プロポリス加工品、 高菜加工品、 およびルツ コラ加工品から選択される。 本発明において、 植物由来加工品は 1種または 複数種を組み合わせて用いても良い。 本発明において、 「西洋わさび加工品 、 サフラン加工品、 茶葉加工品、 ケール加工品、 プロポリス加工品、 高菜加 エ品、 ルツコラ加工品、 およびこれらの混合」 における 「混合」 とは、 当該 列記された加工品の任意の組み合わせを意味 する。

[0033] 本発明において植物由来エキスとは、 原料 (西洋わさび (例えばその葉部 分) 、 サフラン、 茶葉 (例えば紅茶葉) 、 ケール、 プロポリス、 高菜、 また はルツコラ) に対し、 ケンペロール配糖体をケンペロールアグリコ ンに変換 するための酵素処理 (酵素を産生しうる微生物を用いても良い) および/ま たは酸加水分解処理、 および、 抽出処理を施して得られたエキスを意味する 。 植物由来エキスの製造は抽出処理後の精製工 程を含んでいても良い。 [0034] 本発明において植物由来加工品とは、 原料 (西洋わさび (例えばその葉部 分) 、 サフラン、 茶葉 (例えば紅茶葉) 、 ケール、 プロポリス、 高菜、 また はルツコラ) に対し、 ケンペロール配糖体をケンペロールアグリコ ンに変換 するための酵素処理 (酵素を産生しうる微生物を用いても良い) および/ま たは酸加水分解処理を施して得られた加工品 であって抽出工程を含まずに製 されたものを意味する。

[0035] 本発明において西洋わさびエキスとは、 西洋わさび (Armoracia rust icana ) を原料にして得られた植物由来エキスを意味 する。 本発明において西洋わ さび加工品とは、 西洋わさび (Armoracia rust icana) を原料にして得られた 植物由来加工品を意味する。 西洋わさびの葉にはケンペロール配糖体 (例え ばケンペロール 3 _0—キシロシルガラクトシド) が多く含まれるため、 原 料として葉部分を用いることが好ましい。 本開示において、 西洋わさび葉エ キスおよび西洋わさび葉加工品とは、 主として西洋わさびの葉部分を用いて 製造された西洋わさびエキスおよび西洋わさ び加工品をそれぞれ意味する。

[0036] 本発明においてサフランエキスとはサフラン (Crocus sativus) を原料に して得られた植物由来エキスを意味する。 本発明においてサフラン加工品と はサフラン (Crocus sativus) を原料にして得られた植物由来加工品を意味 する。

サフランにはケンペロール 7-0-/S-d-グルコピラノシド(kaempferol 7-0- /S -d-g lucopyranos ide)が含まれることが知られている (Mini Rev Med Chem.

11(4):298-344.2011) 。

[0037] 本発明において茶葉エキスとは茶 (Camellia sinensis) の葉 (茶葉) を原 料にして得られた植物由来エキスを意味する 。 本発明において茶葉加工品と は茶 (Came Ilia sinensis) の葉 (茶葉) を原料にして得られた植物由来加工 品を意味する。 茶葉は生であっても、 乾燥および/または発酵させたもの ( 例えば、 緑茶葉、 ウーロン茶葉、 紅茶葉) であっても良い。

茶葉には、 ケンペロール 3-0-(2-0-/S-D-ガラクトピラノシル- 6-0-a-L-ラ ムノピラノシル)-/ S-D-グルコピラノシド (kaempferol 3-0-(2-0-(3 -D-ga lac \¥02020/175579 9 卩(:17 2020 /007858

topyranosy L-6-0-a-L-rhamnopyranosy L)-/S -D-g Lucopyranos ide) N ケンペ 口ール 3-0-(2-0-/S-D-キシロピラノシルト 6-0-a-L-ラムノピラノシル)- - D-グルコピラノシド (kaempferoL 3-〇-(2-〇- (3 -D-xy Lopy ranosy L-6-0- a -L-r hamnopyranosy L)-/S -D-g Lucopyranos ide) N ケンペロール 3 -グルコシル- (1 ®3) -ラ厶ノシル (1®6)ガラクトシド (kaempferoL 3-g Lucosy 1-(1 ®3)-rhamn osyL(1®6)gaLactoside) 、 ケンペロール 3-0-[2 -クマロイル- 3-0-/S-D-グル コシル- 3-0-/S-D-グルコシルルチノシド] (kaempferoL 3-〇-[2-coumaroy L-3- 0- (3 -D-g Lucosy L-3-0-/S -D-g Lucosy L rut i nos ide]) が含まれることが知られ ている (Mini Rev Med Chem. 11 (4) : 298-344· 2011 ) 。

[0038] 本発明においてケールエキスとはケール (Brassica oleracea) を原料にし て得られた植物由来エキスを意味する。 本発明においてケール加工品とはケ —ル (Brassica oleracea) を原料にして得られた植物由来加工品を意味 する ケールにはケンペロール 3 -シナボイル-ジ-グルコシド- 7 -ジ-グルコシド ( kaempfero I 3-s i napoy l-d i -g lucos i de-7-d i -g lucos i de) が含まれることが知 られている (Mini Rev Med Chem. 11 (4) =298-344.2011 ) 。

[0039] 本発明においてプロポリスエキスとはプロポ リスを原料にして得られた植 物由来エキスを意味する。 本発明においてプロポリス加工品とはプロポ リス を原料にして得られた植物由来加工品を意味 する。

[0040] 本発明において高菜エキスとは高菜 (Brassica juncea) を原料にして得ら れた植物由来エキスを意味する。 本発明において高菜加工品とは高菜 (Brass ica juncea) を原料にして得られた植物由来加工品を意味 する。

高菜にはケンペロール 7-0-/S-D-グルコピラノシル- (1®3)-[/S-D-グルコ ピラノシル- (1 ®6)]- グルコピラノシド (kaempferoL 7-0- (3 -D-g lucopy rano sy 1-(1 ®3)-[ (3 -D-g lucopy ranosy 1-(1 ®6)]-g lucopyranos ide) が含まれるこ とが知られている (Mini Rev Med Chem. 11 (4) =298-344.2011 ) 。

[0041] 本発明においてルツコラエキスとはルツコラ (Eruca sativa) を原料にし て得られた植物由来エキスを意味する。 本発明においてルツコラ加工品とは \¥0 2020/175579 10 卩(:17 2020 /007858

ルツコラ 53† ' ^3) を原料にして得られた植物由来加工品を意味 する

ルツコラにはケンペロール ジ -0-グリコシド (kaempfero l d i -O-g lycos i de ) が含まれることが知られている (M i n i Rev Med Chem. 1 1(4): 298-344. 201 1

[0042] 植物由来エキス/加工品を製造するにあたり 原料は、 生の状態であって もよいし、 乾燥品や粗乾燥品であってもよいが、 ケンペロールまたはその配 糖体を効率的に酵素処理/酸加水分解処理/抽 するという観点から、 原料 を常法により粉砕してから用いることが好ま しい。

[0043] 抽出方法は、 特に限定されず、 製剤学または食品工学の分野で通常用いら れる方法によって行うことができる。 例えば、 エタノール、 メタノール、 ブ タノール、 エーテル、 エチルアセテートおよびクロロホルムよりな る群から 選ばれるいずれか一種以上の有機溶媒、 または、 これらの有機溶媒と水との 混合溶媒を用いる抽出が挙げられる。

[0044] 植物体には通常、 アグリコンよりも配糖体が多く含まれる一方 、 通常グル コース配糖体以外の配糖体はアグリコンより も体内で吸収されにくいため、 本願の植物由来エキスおよび植物由来加工品 の製造においては、 ケンペロー ル配糖体をケンぺ口ールアグリコンに変換す るための酵素処理/酸加水分解 処理工程が含まれる。 上記の植物由来エキスの原料に含まれうるケ ンペロー ル配糖体としては、 グルコース、 ガラク ト—ス、 ラムノ—ス、 キシロ—ス、 およびこれらの組合せ (例えば、 ソホロース (グルコース +グルコース) 、 ルチノース (ラムノース +グルコース) 、 ネオヘスペリ ドース (ラムノース +グルコース) ) が、 ケンペロールの 3位、 6位、 および/または 7位に〇- グリコシド結合しているケンペロール配糖体 が挙げられる。 各原料に含まれ うる配糖体の糖としては、

サフラン : グルコース ;

茶葉: グルコース、 ガラクトース +ラムノース +グルコース、 キシロース +ラムノース +グルコース、 ガラクトース +グルコース、 グルコース +ルチ 〇 2020/175579 11 卩(:171? 2020 /007858

ノース (ラムノース十グルコース) ;

ケール : ソホロース (グルコース十グルコース)

高菜: グルコース十グルコース十グルコース

ルツコラ : グルコース

西洋わさび葉:ガラクトース十キシロース

が挙げられる。

酵素処理は、 含まれうる配糖体をアグリコンに変換するの に適した酵素、 例えば、 グルコシダーゼ〇 ^008 ' ^886) % アラビノシダーゼ

、 ラムノシダーゼ キシロシダーゼ(乂 1〇3 _1(^36)、 セルラー ゼ(0611111836)、 ヘスペリジナーゼ(1163卩6「 _1〇1 _1 36)、 ナリギナーゼ( 「 _1叩 _1门 ㊀)、 グルクロニダーゼ ぺクチナーゼ( 6〇1;丨 36)、 ガラ ク トシダーゼ(9318〇1;03丨〇^ ㊀)、 アミログルコシダーゼ(811^ 1〇9111003丨〇^ ㊀)、 またはアミラーゼ (8111 336) を適宜組み合わせて用いて行われ得る。 該酵素 を産生しうる微生物、 例えばアスペルギルス(83 6「9_111 )属、 バチルス( 〇 丨 11 )属、 ぺニシリウム(penici 11丨11111)属、 クモノカスビ(「11丨 〇 )属、 リゾ ムコール(「 1å011111(;0「)属、 タラロマイセス ビフィ ドバクテ リウム モルティエラ(1110「1;_16「6113)属、 クリプトコツ カス(0「 1;0(;0001^)属、 またはミクロバクテリウム 属を適 宜組み合わせて用いて酵素処理を行ってもよ い。

例えば、 西洋わさびエキスの製造においては、 グルコシダーゼとキシラー ゼ (あるいはこれらを産生しうる微生物を用い て酵素処理が行われ得る。 あるいは、 酸加水分解処理により配糖体をアグリコンに 変換しても良い。

[0045] 本願において、 植物由来エキスおよび植物由来加工品にはケ ンペロールア グリコンが高濃度で含まれることが好ましい が、 食品組成物または医薬品組 成物の材料として使用可能な程度 (例えば 1 9/9以上、 あるいは 3111 9 / 9 以上、 好ましくは 101119 以上、 さらに好ましくは 20019/9以上、 より好ま しくは 501119 以上) に含まれていれば良い。 植物由来エキス/加工品にはケ ンぺ口ール配糖体が残存していても良い。 植物由来エキスおよび植物由来加 〇 2020/175579 12 卩(:171? 2020 /007858

エ品にはケンペロール 3—〇ーグルコシドが含まれていてもよい。

植物由来エキスおよび植物由来加工品中のケ ンペロールアグリコンの定量 方法は特に限定されず、 常法により行われ得るが、 例えば本願実施例の試験 例 6の方法に従って行われ得る。

[0046] 植物由来エキスの製造において、 抽出工程と酵素/酸加水分解処理の順序 およびそれらの回数は特に限定されず、 例えば、

原料を溶媒で抽出し、 得られた抽出物を酵素/酸加水分解処理して 造し ても良く ;

原料を酵素/酸加水分解処理し、 得られた処理物を溶媒で抽出して製造し ても良く ; または

原料を溶媒で抽出し、 得られた抽出物を酵素/酸加水分解処理し、 得られ た処理物を溶媒で抽出して製造しても良い。

これらの製造方法はいずれも、 抽出物に精製処理および/または濃縮処理 を適宜行っても良い。

[0047] 本発明において、 植物由来エキス/加工品は水、 アルコール、 糖等の希釈 媒で希釈したものであっても良く、 凍結乾燥した粉末であっても良い。

[0048] 例えば、 西洋わさびエキスは下記 (1 ) 〜 (6) の工程により製造される

( 1 ) 西洋わさび葉を収穫後、 洗浄 ·殺菌し, 熱風乾燥する。

(2) 乾燥した西洋わさび葉を〇〜 50 / %の水を含むエタノールにて 抽出する。

(3) 抽出液を樹脂カラムにて吸着、 脱離を行い、 精製する。

(4) 精製液を適当な酸または塩基で 1 ~ 13— 7に調整し、 30_50°〇に て適当な時間加水分解酵素による酵素反応を 実施する。

(5) 60°〇以上で酵素を失活させる。

(6) 凍結乾燥したものを西洋わさびエキス (粉末) とする。

[0049] 本発明の組成物は、 植物由来エキスおよび/または加工品が、 1回の投与 あたり、 例えば 0. 05〇1 9 ~5 9 、 好ましくは〇. 1 〇1 9 ~3 9 、 さらに 〇 2020/175579 13 卩(:171? 2020 /007858 好ましくは〇. 5〇19~2 9 、 さらにより好ましくは 1 0〇19~ 1. 5 9 投 与されるものであり得る。 あるいは該植物由来エキスおよび/または加 品 の下限値の例として 0. 05〇19、 0. 1 〇19、 0. 5〇19、 1 0〇! 、 2 0〇19、 50〇19、 1 001119、 2001119、 5001119、 および 700 9が挙げられ、 上限値の例として 1 9、 1. 5 9 、 2 9 、 3 9 、 および 5 9 が挙げられ、 該植物由来エキスおよび/または加工品の好 しい範囲は該上 限値と該下限値の組合せにより示されうる。

[0050] 本発明の組成物おいて、 植物由来エキスおよび/または加工品は 1 日あた り、 例えば〇. 好ましくは〇. 5 9 、 さら に好ましくは〇. 投与され得る。 該植物由来エキスおよび/ま たは加工品の下限値の例として〇. 051119、 0. 1 〇19、 〇. 5〇19、 1 0〇19、 20〇19、 50〇19、 2001119、 5001119、 および 7001119 が挙げられ、 上限値の例として 1 9、 1. 5 9 、 2 9 、 3 9 、 5 9 、 7. 5 9、 および 1 09が挙げられ、 該植物由来エキスおよび/または加工品の好 ましい範囲は該上限値と該下限値の組合せに より示されうる。 1 日あたりに 投与されうる植物由来エキスおよび/または 工品が 1回の投与で投与され ても、 複数回 (例えば 2回、 3回、 4回、 および 5回) に分けて投与されて もよい。

[0051] 本発明の組成物中 (飲食品、 医薬組成物等) に含まれうる、 植物由来エキ スおよび/または加工品 (あるいはケンペロール) の量、 1回の投与あたり に投与される植物由来エキスおよび/または 工品 (あるいはケンペロール ) の量、 および 1 日あたりに投与される植物由来エキスおよび /または加工 品 (あるいはケンペロール) の量は、 目的の効果が発揮されうる範囲であれ ば特に制限されず、 組成物の形態や投与回数、 対象の健康状態等に応じて適 宜選択されうる。 本発明の組成物の投与期間は目的の効果が発 揮されうる範 囲であれば特に制限されず、 単回であっても、 継続的に投与されても良い。 運動効率向上、 疲労軽減、 または動体視力改善の効果を継続的に得るた めに 、 本発明の組成物は長期間にわたり継続して投 与されることが望ましく、 例 〇 2020/175579 14 卩(:171? 2020 /007858

えば 2日間、 3日間、 1週間、 1 0日間、 1箇月、 3箇月以上投与されうる

[0052] 本発明の組成物には、 組成物の全重量にもよるが、 植物由来エキスおよび /または加工品は、 ケンペロールとして、 例えば〇.

好ましくは〇. 5〇19〜 1 00〇! 、 さらに好ましくは1 〇19~3〇1119、 さらにより好ましくは 2 9含まれる。 該ケンペロールの下限値 の例として 0. 1 〇19、 〇. 5〇19、 1 〇19、 2〇19、 および 2. 5〇19が 挙げられ、 上限値の例として 200〇! 、 1 50〇! 、 1 00〇! 、 9、 30〇19、 25〇19、 1 5〇19、 1 01119、 5〇19、 3〇19、 および 2 . 5019が挙げられ、 該ケンペロールの好ましい範囲は該上限値と 該下限値 の組合せにより示されうる。

[0053] 本発明の組成物は、 植物由来エキスおよび/または加工品が、 1回の投与 あたり、 ケンペロールとして、 例えば〇. 1 〇1 9 ~200〇1 9 、 好ましくは 〇. 5〇19〜 1 00〇! 、 さらに好ましくは1 〇19~3〇1119、 さらにより 好ましくは 2〇19~ 1 0 9投与されるものであり得る。 該ケンペロールの 下限値の例として 0. 〇. 5〇19、 1 〇19、 2〇19、 および 2. 5 1119が挙げられ、 上限値の例として 200〇! 、 1 50〇! 、 1 00〇! 、 50〇19、 301119、 25〇19、 1 5〇19、 1 01119、 5〇19、 3〇19、 お よび 2. 5 9が挙げられ、 該ケンペロールの好ましい範囲は該上限値と 該 下限値の組合せにより示されうる。

[0054] 本発明の組成物おいて、 植物由来エキスおよび/または加工品は 1 日あた りケンペロールとして、 例えば〇. 1 9、 好ましくは 0. 5 200〇! 、 さらに好ましくは 1 〇19~ 1 00019投与され得る。 該 ケンペロールの下限値の例として 0. 1 〇19、 〇. 5〇19、 1 〇19、 2〇19

、 および 2. 5〇! 9が挙げられ、 上限値の例として 600〇! 9、 300〇! 9 、 2001119、 1 501119、 1 001119、 50〇19、 30〇19、 25〇19、 1 5019、 1 0〇! 、 5〇19、 3〇19、 および 2. 51119が挙げられ、 該ケ ンぺ口ールの好ましい範囲は該上限値と該下 限値の組合せにより示されうる 〇 2020/175579 15 卩(:171? 2020 /007858

。 1 日あたりに投与されうるケンペロールが 1回の投与で投与されても、 複 数回 (例えば 2回、 3回、 4回、 および 5回) に分けて投与されてもよい。

[0055] 本発明の組成物は好ましくは経口投与製剤と して製剤化されることが好ま しく、 製剤型は特に限定されないが、 例えば、 錠剤、 顆粒剤、 カプセル剤、 粉末剤、 チユアプル錠、 菓子類 (クッキー、 ビスケッ ト、 チョコレート菓子 、 チップス、 ケーキ、 ガム、 キャンディー、 グミ、 饅頭、 羊羹、 プリン、 ゼ リー、 ヨーグルト、 アイスクリーム、 シャーベッ トなど) 、 パン、 麵類、 ご 飯類、 シリアル食品、 飲料 (液剤、 清涼飲料、 炭酸飲料、 栄養飲料、 粉末飲 料、 果実飲料、 乳飲料、 ゼリー飲料など) 、 スープ (粉末、 フリーズドライ ) 、 味噌汁 (粉末、 フリーズドライ) 等の通常の食品形態であり得る。

[0056] 本発明の組成物は飲食品または医薬組成物で あり得、 例えば機能性表示食 品、 特定保健用食品、 健康食品、 栄養補助食品 (サプリメント) 、 医療用食 品などの飲食品として利用されうる。

[0057] 本発明の組成物は植物由来エキス/加工品の に、 薬学的に許容される基 剤や担体、 食品に使用可能な添加物等を添加して、 経口投与製剤に製剤化さ れうる。 本発明の組成物に使用される植物由来エキス /加工品以外の材料は ケンペロールの安定性を害さないものが望ま しく、 更に本発明の組成物の目 的とする効果 (例えば酸素利用効率向上、 運動効率向上、 疲労軽減、 または 動体視力改善) を害するものでないことが望ましい。

[0058] 本発明において 「酸素利用効率向上」 とは、 酸素を利用する能力が高まる ことを意味する。 具体例として、 本願実施例に記載の酸素消費効率 ( 〇 2 / 巳) の増加に加え、 所定の運動強度下での酸素利用量 ( 0 2 ) の増加、 酸 素摂取効率勾配 (〇 11巳 3の増加) 、 および最大酸素利用量 の 増加が挙げられる。

[0059] 本明細書において 「運動」 とは体を動かすことを意味し、 日常の家事、 荷 物運び、 階段の昇降、 スポーツ等あらゆる態様を含む。

[0060] 本発明において 「運動効率向上」 とは、 あらゆる運動の場面で、 体をより 楽に動かせられることを意味する。 例えば持久力が向上してより楽な状態で 〇 2020/175579 16 卩(:171? 2020 /007858

長く運動を継続することが可能であり、 または息切れが軽減された状態でよ り楽に運動することができることが挙げられ る。 運動効率向上の指標の例と しては、 所定の運動強度下での酸素利用量 ( 0 2 ) の増加、 酸素消費効率 ( ▽ 0 2 / 巳) の増加、 酸素摂取効率勾配 (0 11巳3の増加) 、 最大酸素利用 量 の増加、 最大運動負荷量の増加、 所定の酸素利用量 ( 0 2 ) 下での運動強度の減少、 または自覚運動強度の減少 (これらの用語は本願 実施例に説明される) が挙げられる。

本願発明の組成物が運動効率向上のために投 与される場合、 その用量およ び投与回数は特に限定されず、 例えば上記に例示する投与量、 投与回数、 投 与期間で投与されうる。

[0061 ] 本発明において疲労軽減とは、 あらゆる運動の場面で、 より疲れが少なく 運動できることを意味する。 疲労軽減の指標の例としては運動強度または 自 覚運動強度 (これらの用語は本願実施例に説明される) が減少することが挙 げられる。

本願発明の組成物が疲労軽減のために投与さ れる場合、 その用量および投 与回数は特に限定されず、 例えば上記に例示する投与量、 投与回数、 投与期 間で投与されうる。

[0062] 本発明において動体視力改善とは、 動体視力の低下を防ぐまたは動体視力 を向上することを意味する。

本願発明の組成物が動体視力改善のために投 与される場合、 その用量およ び投与回数は特に限定されず、 例えば上記に例示する投与量、 投与回数、 投 与期間で投与されうる。

[0063] 本発明の組成物は酸素利用効率を向上する (つまり酸素を利用する能力が 高まる) 効果を有し得る。 従って、 本発明の組成物は酸素利用効率向上剤と しても使用されうる。

[0064] 本発明において、 低酸素状態とは体内の酸素が不足している状 態を意味し 、 例えば動脈血酸素飽和度が 9 5 %未満の状態であることが挙げられる。 本発明の組成物は低酸素状態の対象において も酸素利用効率を向上する効 \¥0 2020/175579 17 卩(:17 2020 /007858

果を有し得るため、 当該低酸素状態の対象においても、 運動効率向上、 疲労 軽減、 動体視力改善に寄与しうる。

[0065] 本発明の組成物の投与対象は特に限定されな いが、 好ましくはヒトである 。 スポーツの前後、 屋外での作業の前後、 日常の労動 (階段の上り下り、 家 事など) の前後、 日頃の疲れが抜けないと感じるとき、 効率的に作業をした いとき、 加齢で動きが鈍くなったと感じたときに投与 することが好ましい。 実施例

[0066] 以下、 製剤例および試験例を挙げて本発明を説明す るが、 本発明はこれら に限定されるものではない。

[製剤例 1 ] クッキー (ケンペロール含量 2 .

キヌア抽出物 3 7重量%

メープルシロップ 2 2重量%

牛乳 2 2重量%

バター (含塩) 1 5重量%

グラニュー糖 4重量%

合 計 1 0 0重量%

これらを混合し、 常法によりオーブン温度約 1 4 0 ° 〇で 2 0分間焼成して 、 クッキーを製造した。 クッキー 1枚あたりのケンペロールの含量は 2 . 5 〇! による) であった。

キヌア抽出物* :酵素処理によりケンペロール配糖体をケン ロールアグリ コンに変換した抽出物。

[0067] <試験例 1 : 自転車こぎ漸増負荷運動試験>

健常成人男性 2 5名に対して、 3用量のケンペロール含有クッキー状食品 (ケンペロールとして、 2 . を含む) およびプ ラセボクッキー状食品 (ケンペロールを含まない) を試験食品として、 1 日 1回 8日間の連続摂取を、 クロスオーバー法にて 4セッ ト繰り返した。 摂取 1 日目 (単回摂取時) および摂取 8日目 (連続摂取時) の試験食品摂取 3時 間後から、 呼気ガスを採取しながら自転車こぎ漸増負荷 運動を実施し、 酸素 〇 2020/175579 18 卩(:171? 2020 /007858

利用量を算出した。 運動中は、 心拍数および自覚的運動強度をモニターした 。 また、 運動前後に動体視力を測定した。 各評価項目の詳細を以下に示す。

[0068] <1 :酸素利用量 の評価 >

酸素利用量 ( !_/ 丨 n/k g) を、 吸った息 (大気) に含ま れる酸素の量と呼気ガスに含まれる酸素の量 の差より算出した。

自転車こぎ漸増負荷運動において、 ペダルの重さが被験者の限界に近づく と心拍数 (!! [¾) は最大となる。 安静時の心拍数から最大心拍数までの心拍 数の増加を運動強度の 1 〇〇%として、 各運動強度における酸素利用量 (V 〇 2 ) をプロッ トした。

すなわち、 例えば運動強度 50%!! [¾の場合、 下式:

1 〇〇 (X-安静時心拍数) / (最大心拍数-安静時心拍数) =50%!·^ 中の 「X」 の心拍数を示すときの酸素利用量 が 「運動強度 50%!·! における酸素利用量 ( 〇 2 ) 」 となる。

結果を図 1 に示す。

図 1 に示されるとおり、 単回摂取後および連続摂取後共に、 運動強度 50 %、 60%、 70%、 80%、 90%、 および 1 00%の全てにおいて、 ケ ンぺ口ールを摂取した方がケンペロールを摂 取しない場合に比べて、 酸素利 用量は増加したことが確認された。

[0069] <2 :酸素消費効率 の評価 >

酸素消費効率を下式により算出した。

酸素消費効率 =酸素利用量/換気量

図 2に示されるとおり、 単回摂取後および連続摂取後共に、 ケンペロール を摂取した方がケンペロールを摂取しない場 合に比べて、 酸素消費効率 (V 〇 2 / 巳) の増加が認められた。

[0070] <3 :酸素摂取効率勾配 (011巳 3) の評価 >

漸増負荷運動開始時から 1分毎の換気量と 〇 2 を利用して酸素摂取効率勾 配 (〇11巳3) を算出した。 具体的には横軸に 「換気量 ( 巳) の I 〇 9値 」 、 縦軸に 「 〇 2 」 をプロッ トした直線性のグラフを得、 その一次関数グラ フの傾きを〇11巳3とする。 詳しくは非特許文献 5を参照。

図 3に示されるとおり、 単回摂取後および連続摂取後共に、 ケンペロール を摂取した方がケンペロールを摂取しない場 合に比べて、 酸素摂取効率勾配 (OU ES) は増加し、 漸増負荷運動の間を通して酸素が効率良く利 用でき たことが確認された。

[0071] <4 :最大酸素利用量 (V〇 2peak ) の評価 >

図 4に示すとおり、 単回摂取後および連続摂取後共に、 ケンペロールを摂 取した方がケンペロールを摂取しない場合に 比べて、 最大酸素利用量 (V〇 2 p e a k) (m L/m i n / k g) は増加した。

[0072] <5 :最大運動負荷量の評価 >

図 5に示すとおり、 単回摂取後および連続摂取後共に、 ケンペロールを摂 取した方がケンペロールを摂取しない場合に 比べて、 最大運動負荷量 (ぺダ ルの重さ (wa t t) ) は増加した。

[0073] <6 : 日常生活における運動強度への影響 >

階段を上る際およびジョギング時の酸素利用 量 (V〇 2 ) は一般にそれぞれ 1 4mL/m i n/k gおよび 24. 5 mL/m i n/k gであるとの報告 がある。

漸増負荷運動において、 酸素利用量 (V〇 2 ) が階段の上りおよびジョギン グにそれぞれ相当する 1 4 m L/m i n/k gおよび 24. 5 m L/m i n /k gのときの運動強度 (%H R) と自覚運動強度 (R P E) を評価した。 酸素利用量 (V0 2 ) および運動強度 (%H R) の算出方法は上記と同じで ある。

自覚運動強度 (R P E) は、 下記の表に従って漸増負荷運動開始時から 1 分間隔で被験者が評価し、 各被験者の回答値を平均して算出した。

図 6— 1および 6— 2に示すとおり、 階段を上る際およびジョギング時に 相当する酸素利用量 (V0 2 ) の両方において、 単回摂取後および連続摂取後 共に、 ケンペロールを摂取した方がケンペロールを 摂取しない場合に比べて 、 運動強度および自覚運動強度は低下した。

[0074] 上記 1〜 6の評価結果に示されたとおり、 ケンペロール含有食品の摂取に より、 同じ運動強度下で酸素利用量、 酸素利用効率は増加した。 さらに最大 運動負荷量が増大した。 また、 同じ酸素利用量下での運動強度を想定した場 合、 心拍数は低下しており、 被験者は持久力が向上して息切れなく楽に運 動 できる可能性が示唆された。 このように運動効率が向上したため、 被験者の 疲労感も軽減すると考えられる。 実際、 ケンペロール含有食品の摂取により 、 被験者が自覚する運動強度は低下しており、 息切れや疲労感は軽減された 。 したがって、 本組成物は息切れ軽減組成物及び/又は持久 向上組成物と して使用できることが示唆された。

[0075] <7 :動体視力への影響 >

漸増負荷運動の前と後 (運動後約 1 分以内) に横方向動体視力 (DVA ) および奥行方向動体視力 (KVA) を測定して、 動体視力への影響を調べ た。

[0076] (1) 横方向動体視力 (DVA : Dynamic Visual Acuity) の測定

測定機器:

動体視力計 HI-10Dynamic Vision Tester (興和株式会社)

測定方法:

被験者を中心として円弧上を水平に移動する ランドルト氏環の視認しうる 最も速いスピードを測定した。 目標物は回転するごとに自動的に徐々に減速 していき、 ランドルト氏環の切れ目が分かったとき、 被験者は手元のスイッ チを押し、 切れ目の方向 (上下左右) を答えさせた。 デジタル表示されたそ のときの回転数を記録用紙に記載し、 検査成績とした。 結果を図 7に示す。

[0077] <試験例 2 :低酸素環境下における AT P産生への影響 > 〇 2020/175579 21 卩(:171? 2020 /007858

馬血清により分化させた〇 2 12 骨格筋細胞を得、 種々の化合物 (最終濃度 2 0 1\/1) あるいは陰性対照としてジメチルスルホキシ ド 〇) を添 加し、 低酸素インキュベータ (3 %〇 2 ) にて 2 4時間培養後、 細胞中の八丁 含量を東洋ビーネッ ト (株) 製キッ ト (ルシフエラーゼ発光法) を用いて 定量した。

活性値は口 IV! 3 0添加サンプルの八丁 含量を 1 0 0 %としたときの%値 にて表示した。

結果を図 8に示す。

[0078] <試験例 3 : ラッ トにおけるケンペロールまたはケンペロール 3— 0—グ ルコシドの影響>

9週齢雄性 3 0ラッ トに対して、 ケンペロール

9体重) 、 またはケンペロール 3—〇ーグルコシド

リコン換算値として〇. 1、 〇. 2または を毎朝 9時に 1 日 1回、 8日間連続経口投与した (酸素 2 1 %で飼育した) 。 投与 8日目 に、 0〇 n I群は酸素 2 1 %に 1時間暴露した後、 それ以外の群は酸素濃度 1 2 %に 1時間暴露した後、 ヒラメ筋 (3〇 I) 、 全脳を摘出し、 組織中の 八丁 含量を測定した。

結果を図 9— 1 - 2に示す。

[0079] <試験例 4 :原料に含まれるケンペロールおよびケンペ ール配糖体の量> 西洋わさび葉、 サフラン、 紅茶葉、 ケール、 プロポリス、 高菜、 およびル ッコラを検体として、 これらに含まれるケンペロールおよびケンペ ロール配 糖体の量を、 下記の方法に従って測定した。 結果を図 1 0に示す。

(1) 50 1111_ チューブに検体 0. 8 9を電子天秤で秤量し ( = 1 ~3) 、 メス シリンダーで 70%エタノール水溶液 40 111を分取し、 添加 秤量する。 ポリ ト ロンホモジナイザーで、 室温、 2, 000 rp.ii, 1分間懸濁を行った。

(2) 懸濁液を十分に反転混和し、 懸濁液 1 >111_を 1 (111_ピぺッ トマンにて 14(111_ ガラス試験管に分注 ·秤量した (N = 1〜 3) 。

(3) 2!\!塩酸 1 111を 1 1111_ピペッ トマンにて添加し、 ボルテックスにて混合後 \¥02020/175579 22 卩(:17 2020 /007858

、 ヒートブロックにて 100 、 20分間加熱した (酸加水分解によるケンペロー ル配糖体のケンペロールアグリコンへの変換 ) 。 加熱終了後 5分以上氷冷した

(4) ドラフト内で、 ディスペンサーにてヘキサン 5 111を添加した。 手で水 平に 20回振盪した。 大型冷却遠心機にて 4°(:、 12,000 rp.ii, 5分間遠心を行っ た。

(5) ドラフト内で、 パスツールピペッ トにて上層を廃棄した。 ディスペン サーにて酢酸エチル 5 111を添加した。 振盪機で室温、 150 111、 10分間水平に 振盪した。 大型冷却遠心機にて 4°〇、 12,000 rp.ii, 5分間遠心を行った。

(6) ドラフト内で、 パスツールピペッ トにて上層を乾固用の 14〇!ガラス試 験管に回収した。 回収した上層は吹付式窒素乾固機にて 60 ° 〇で窒素乾固を行 った。 下層にはディスペンサーにて酢酸エチル 5 1111_を添加した。 振盪機で室 温、 150 111、 10分間水平に振盪した。

大型冷却遠心機にて 4°〇、 12,000 111、 5分間遠心を行った。

(7) 乾固用の 14 しガラス試験管を取り出した (乾固が完了しなくてもよい ) 。 ドラフト内で、 パスツールピぺッ トにて上層を乾固用の 14〇!ガラス試験 管に回収した。 回収した上層は吹付式窒素乾固機にて 60 ° 〇で窒素乾固を行っ た。

(8) 乾固が終了したら 14 しガラス試験管を取り出し、 70%エタノール水溶 液 1 111を 1 1111_ピペッ トマンにて添加し、 ボルテックスにて溶解した。 超音波 発生装置にて 1分間 X 2回超音波処理してボルテックスにて溶解し 。 ミニユ ニフィルターに 1 〇!ピぺッ トマンにて溶解液 400 〇!を添加しフィルターを通 した。

(9) 1_(:分析に供した。

[0080] <試験例 5 :西洋わさびエキスの製造>

西洋わさびエキスを下記 (1 ) 〜 (6) の工程により製造した。

( 1 ) 西洋わさび葉を収穫後、 洗浄 ·殺菌し, 熱風乾燥した。

(2) 乾燥した西洋わさび葉 (ケンペロール含量 (ァグリコン換算) 1 1 〇 2020/175579 23 卩(:171? 2020 /007858

/9) を 50%エタノールにて抽出し、 濃縮した。

(3) 抽出濃縮液を樹脂カラムに吸着および脱離し て、 ケンペロールを精製 -濃縮した。

(4) 精製液を適当な酸または塩基で 1 ~ 15. 0に調整し、 50°〇にて適当 な時間加水分解酵素による酵素反応を実施し た。

(5) 80°〇で酵素を失活させた。

(6) 凍結乾燥したものを西洋わさびエキス (粉末) とした。

[0081] <試験例 6 :西洋わさびエキス中のケンペロールの定量

試験例 5で得られた西洋わさびエキス (粉末、 乾燥重量) に含まれるケン ペロールアグリコンの量を下記の方法で定量 した。 西洋わさびエキス (粉末 、 乾燥重量) 中のケンペロール含量は 1 6 ^ ^ g / 9であった。

定量方法

(1 ) 50 111 チューブに検体 0.2 9を電子天秤で秤量し ( =1~3) 、 メス シリンダーで 70%エタノール水溶液 40 111を分取し、 添加 秤量する。 ポリ ト ロンホモジナイザーで、 室温、 2,000 rp.ii, 1分間懸濁を行った。

(2) 懸濁液を十分に反転混和し、 懸濁液 1 >111_を 1 (111_ピぺッ トマンにて 14 (111_ ガラス試験管に分注 ·秤量した (N =1〜 3) 。

(3) ミリ 01 111を 1 111ピペッ トマンにて添加し、 ボルテックスにて混合後、 ヒートブロックにて 100°〇、 20分間加熱した。 加熱終了後 5分以上氷冷した。

(4) ドラフト内で、 ディスペンサーにてヘキサン 5 111を添加した。 手で水 平に 20回振盪した。 大型冷却遠心機にて 4°(:、 12,000 rp.ii, 5分間遠心を行っ た。

(5) ドラフト内で、 パスツールピペッ トにて上層を廃棄した。 ディスペン サーにて酢酸エチル 5 111を添加した。 振盪機で室温、 150 111、 10分間水平に 振盪した。 大型冷却遠心機にて 4°〇、 12,000 rp.ii, 5分間遠心を行った。

(6) ドラフト内で、 パスツールピペッ トにて上層を乾固用の 141111_ガラス試 験管に回収した。 回収した上層は吹付式窒素乾固機にて 60 ° 〇で窒素乾固を行 った。 下層にはディスペンサーにて酢酸エチル 5 1111_を添加した。 振盪機で室 20/175579 24 卩(:171? 2020 /007858

温、 150 111、 10分間水平に振盪した。

大型冷却遠心機にて 4°〇、 12,000 111、 5分間遠心を行った。

(7) 乾固用の 14 しガラス試験管を取り出した (乾固が完了しなくてもよい ) 。 ドラフト内で、 パスツールピぺッ トにて上層を乾固用の 141111_ガラス試験 管に回収した。 回収した上層は吹付式窒素乾固機にて 60 ° 〇で窒素乾固を行っ た。

(8) 乾固が終了したら 14 しガラス試験管を取り出し、 70%エタノール水溶 液 10 (11!_を 10 1111_ピぺッ トマンにて添加し、 ボルテックスにて溶解した。 超音 波発生装置にて 1分間 X 2回超音波処理してボルテックスにて溶解し 。 ミニ ユニフィルターに 1 111ピぺッ トマンにて溶解液 400 1111_を添加しフィルターを 通した。

(9) 1_(:分析に供した。