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Patent Searching and Data


Title:
CONTROL DEVICE AND METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/014212
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are a control device and a control method which can realize unlocking and locking of a vehicle door which can easily be used by a user. A door knob sensor (140) includes: a radio sensor (161) where a radio detection region (121) is set, and an electrostatic capacity sensor (162) where an electrostatic detection region (123) is set. An ECU (12) controls door unlocking and locking according to a detection result by the radio sensor (161) and the detection result by the electrostatic capacity sensor (162).The present invention may be applied, for example, to a passive entry system.

Inventors:
ISHIHARA NAOYUKI (JP)
TOMITA YOSUKE (JP)
HIROBE NAOKI (JP)
NISHIGUCHI TADAO (JP)
MAFUNE SHOJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/063394
Publication Date:
January 29, 2009
Filing Date:
July 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
OMRON TATEISI ELECTRONICS CO (JP)
ISHIHARA NAOYUKI (JP)
TOMITA YOSUKE (JP)
HIROBE NAOKI (JP)
NISHIGUCHI TADAO (JP)
MAFUNE SHOJI (JP)
International Classes:
E05B49/00; B60R25/01; B60R25/24; B60R25/31; E05B1/00; E05B81/78; E05B85/16; E05B85/18
Foreign References:
JP2005511932A2005-04-28
JPH11315657A1999-11-16
JP2006144432A2006-06-08
JP2820816B21998-11-05
Attorney, Agent or Firm:
INAMOTO, Yoshio (11-18 Nishi-Shinjuku 7-chome, Shinjuku-k, Tokyo 23, JP)
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Claims:
 第1の検出領域の設定がなされた第1のセンサと、
 第2の検出領域の設定がなされた第2のセンサと、
 前記第1のセンサによる検出結果及び前記第2のセンサによる検出結果に基づいて、所定の動作を制御する制御部と
 を備える制御装置。
 前記第1のセンサは、検出領域の可変設定ができ、
 前記制御部は、前記第1の検出領域の設定がなされた前記第1のセンサの検出結果に基づいて、第1の動作を制御し、前記第2の検出領域の設定がなされた前記第2のセンサの検出結果に基づいて、第2の動作を制御する
 請求項1に記載の制御装置。
 前記制御装置は、車両のドアの施錠と開錠とを制御する装置であって、
 前記第1のセンサにおいては、前記車両の前記ドアに対して、第1の距離が前記第1の検出領域として設定され、前記第1の距離よりも短い第2の距離が前記第2の検出領域として設定され、
 前記車両の前記ドアの状態が施錠状態の場合、
  前記第1のセンサは、物体が前記第1の検出領域に入ったとき、前記物体を検出し、
  前記制御部は、前記第1のセンサにより前記物体が検出されたとき、前記第1の動作として、前記ドアを開錠する制御を行い、
 前記車両の前記ドアの状態が開錠状態の場合、
  前記第2のセンサは、物体が前記第2の検出領域に入ったとき、前記物体を検出し、
  前記制御部は、前記第2のセンサにより前記物体が検出されたとき、前記第2の動作として、前記ドアを施錠する制御を行う
 請求項2に記載の制御装置。
 前記制御部は、前記第1のセンサにより物体が検出されたとき、前記物体を人間の手として、さらに、前記手を有する前記人間の認証処理を行い、その認証に成功したとき、前記ドアの開錠または施錠の制御を行い、その認証に失敗したとき、前記ドアの開錠または施錠を禁止する制御を行う
 請求項3に記載の制御装置。
 前記制御装置は、車両のドアの施錠と開錠とを制御する装置であって、
 前記車両の前記ドアの状態が施錠状態の場合、
  前記第1のセンサは、物体が前記第1の検出距離に入ってきたとき、前記物体を検出し、
  前記制御部は、前記第1のセンサにより前記物体が検出されたとき、前記ドアを開錠する制御を行い、
 前記車両の前記ドアの状態が開錠状態の場合、
  前記第2のセンサは、物体が前記第2の検出距離に入ってきたとき、前記物体を検出し、
  前記制御部は、前記第2のセンサにより前記物体が検出されたとき、前記ドアを施錠する制御を行う
 請求項1に記載の制御装置。
 前記制御部は、前記第1のセンサにより前記物体が検出されたとき、さらに、前記車両の前記ドアの施錠を所定期間禁止する制御を行う
 請求項5に記載の制御装置。
 前記制御部は、前記ドアの施錠を所定期間禁止する制御として、前記第2のセンサによる検出動作を所定期間停止させる制御を行う
 請求項6に記載の制御装置。
 前記制御部は、前記ドアの施錠を所定期間禁止する制御として、前記第2のセンサによる検出結果に基づく前記車両の前記ドアの施錠を所定期間禁止する制御を行う
 請求項6に記載の制御装置。
 前記制御部は、前記第2のセンサにより前記物体が検出されたとき、さらに、前記車両の前記ドアの開錠を所定期間禁止する制御を行う
 請求項5に記載の制御装置。
 前記制御部は、前記ドアの開錠を所定期間禁止する制御として、前記第1のセンサによる検出動作を所定期間停止させる制御を行う
 請求項9に記載の制御装置。
 前記制御部は、前記ドアの開錠を所定期間禁止する制御として、前記第1のセンサによる検出結果に基づく前記車両の前記ドアの開錠を所定期間禁止する制御を行う
 請求項9に記載の制御装置。
 前記制御部は、前記車両の前記ドアの状態が施錠状態の場合、前記第1のセンサのみに電力を供給する制御を行い、前記車両の前記ドアの状態が開錠状態の場合、前記第2のセンサのみに電力を供給する制御を行う
 請求項5に記載の制御装置。
 前記第2のセンサは、静電容量センサであり、
 前記第1のセンサは、前記静電容量センサとは方式が異なる他方式センサであり、
 前記制御装置は、車両のドアの施錠と開錠とを制御する装置であって、
 前記第1のセンサにおいては、前記車両の前記ドアに対して、第1の距離が前記第1の検出領域として設定され、前記第1の距離よりも短い第2の距離が前記第2の検出領域として設定され、
 前記第1のセンサは、物体が前記第1の検出領域に入ったとき、前記物体を検出し、
 前記第2のセンサは、物体が前記第2の検出領域に入ったとき、前記物体を検出し、
 前記制御部は、前記第2のセンサにより前記物体が検出されたとき、前記ドアの開錠あるいは施錠を行う
 請求項1に記載の制御装置。
 前記静電容量センサと前記他方式センサとは、一体のモジュールとして構成される
 請求項13に記載の制御装置。
 前記静電容量センサと前記他方式センサとは、異なる場所に設置されている
 請求項13に記載の制御装置。
 前記静電容量センサは、前記他方式センサによる物体の検出の有無に応じて、前記静電容量センサの検出感度を変更する
 請求項13に記載の制御装置。
 前記静電容量センサは、前記他方式センサが物体を検出したことに基づいて、前記静電容量センサの検出感度を高くする
 請求項13に記載の制御装置。
 第1の検出領域の設定がなされた第1のセンサと、第2の検出領域の設定がなされた第2のセンサとを備える制御装置の制御方法において、
 前記第1のセンサによる検出結果及び前記第2のセンサによる検出結果に基づいて、所定の動作を制御する
 ステップを含む制御方法。
 前記第1のセンサは、検出領域の可変設定ができ、
 前記所定の動作の制御において、前記第1の検出領域の設定がなされた前記第1のセンサの検出結果に基づいて、第1の動作を制御し、前記第2の検出領域の設定がなされた前記第2のセンサの検出結果に基づいて、第2の動作を制御する
 請求項18に記載の制御方法。
Description:
制御装置及び方法

 本発明は、制御装置及び方法、並びにプ グラムに関し、特に、使用者が使いやすい 両のドアの開錠と施錠を実現できるように った制御装置及び方法、並びにプログラム 関する。

 パッシブエントリシステム(PES(Passive Entry  System))が広く知れ渡っている(例えば、特許 献1及び2参照)。かかるパッシブエントリシ テムには、車両のドアの外側に設けられた ンドル(以下、アウターハンドルと称する) のユーザの接近や接触を認識するセンサが 加される傾向がある。このセンサは、ユー の接近や接触の認識結果により開錠(アンロ ク)や施錠(ロック)を行うためのスイッチと て機能するセンサである。なお、ここで言 センサは、所定の検出量を電気信号等とし 出力する検出部と、検出部からの電気信号 から人の接近や接触を認識する認識部とか 構成されるとする。

 パッシブエントリシステムにおける開錠 施錠の制御に関する手法が幾つか存在する 例えば、開錠用と施錠用の検出部を個別に け、開錠用の検出部からの信号に基づく認 部による認識結果により開錠し、施錠用の 出部からの信号に基づく認識部による認識 果により施錠する手法(以下、個別検出制御 手法と称する)がある(例えば、特許文献1及び 2参照)。また、1つの検出部を設け、その検出 部からの信号に基づく認識部による認識結果 により、ドアが開錠状態であれば施錠し、ド アが施錠状態であれば開錠する手法(以下、 一検出制御手法と称する)がある。

 特許文献1では、開錠用と施錠用のそれぞ れの検出部を、アウターハンドルの異なる位 置のそれぞれに取り付ける個別検出制御手法 が提案されている。また、特許文献2では、1 の認識部に対して、アウターハンドルの表 裏のそれぞれに検出部が1つずつ設けられて いる。その認識部において、各検出部からの 信号により人の近接(接触せずに所定の短距 だけ離間すること)や接触を認識し、表の検 部からの信号で認識すると開錠し、裏の電 からの信号で認識すると施錠する個別検出 御手法が提案されている。

 上述した近接や接触を認識するセンサに 例えば静電容量センサが該当する。

 ここで、静電容量センサとは、自身と検 対象物体(ここでは車両に近づく手)で静電 量が形成された場合に、検出対象物体との の距離の変化に伴う静電容量の変化を利用 たセンサであって、かかる静電容量→電圧 換部、即ち、距離に比例した電圧を検出信 として出力する検出部を有するセンサをい 。

 また、接近(ある程度離れた距離だけ離間 すること)を認識するセンサがあるが、その うなセンサには例えば電波センサが該当す 。

 ここで、電波センサとは、送信波と、物体 反射されて戻ってくる受信波との時間差を 用したセンサであって、物体が検出領域に ったときに、所定の電気信号を検出信号と て出力する検出部を有するセンサをいう。 こで、検出領域とは、所定の検出物体まで 検出距離の範囲を意味する。

特開2002-295094号公報

特開2004-92027号公報

 上述した特許文献1と特許文献2の個別検 制御手法では、近接や接触を認識するセン を用いている。この場合、施錠は特に問題 ない。しかしながら、開錠においては、モ タで錠を駆動するというメカ動作を行うの 、アウターハンドルへのユーザの接触から 錠完了までにタイムラグが生じる。そのた 、開扉動作、即ち、アウターハンドルを引 てドアを開けるというユーザ動作に開錠が に合わず、スムーズに開扉できないという 題があった。

 また、個別検出制御手法において、開錠 と施錠用のセンサに、接近を認識するセン 、例えば、電波センサを用いた場合、比較 検出距離が長いために、使用者の意思に反 て施錠されてしまう場合があるという問題 あった。

 単一検出制御手法において、センサとし 、接触を認識するセンサ、例えば、静電容 センサを用いた場合、通常より小さい静電 量の変化も検出できるようにするために、 出感度を比較的高感度に設定する必要があ 。しかしながら、検出感度を高感度に設定 ると、外来ノイズや内部の素子の特性変化 によって、物体の近接や接触がないにもか わらず、物体の近接や接触を認識するとい 誤認識が生じる。このように、単一検出制 手法で静電容量センサを用いた場合、検出 度向上と誤認識低減とがトレードオフの関 にあり、それらを両立することが困難であ という問題があった。

 本発明は、このような状況に鑑みてなさ たものであり、使用者が使いやすい車両の アの開錠と施錠を実現できるようにするも である。

 本発明の一側面の制御装置は、第1の検出 領域の設定がなされた第1のセンサと、第2の 出領域の設定がなされた第2のセンサと、前 記第1のセンサによる検出結果及び前記第2の ンサによる検出結果に基づいて、所定の動 を制御する制御部とを備える。

 前記第1のセンサは、検出領域の可変設定 ができ、前記制御部には、前記第1の検出領 の設定がなされた前記第1のセンサの検出結 に基づいて、第1の動作を制御させ、前記第 2の検出領域の設定がなされた前記第2のセン の検出結果に基づいて、第2の動作を制御さ せることができる。

 前記制御装置は、車両のドアの施錠と開 とを制御する装置であって、前記第1のセン サにおいては、前記車両の前記ドアに対して 、第1の距離が前記第1の検出領域として設定 れ、前記第1の距離よりも短い第2の距離が 記第2の検出領域として設定され、前記車両 前記ドアの状態が施錠状態の場合、前記第1 のセンサには、物体が前記第1の検出領域に ったとき、前記物体を検出させ、前記制御 には、前記第1のセンサにより前記物体が検 されたとき、前記第1の動作として、前記ド アを開錠する制御を行わせ、前記車両の前記 ドアの状態が開錠状態の場合、前記第2のセ サには、物体が前記第2の検出領域に入った き、前記物体を検出させ、前記制御部には 前記第2のセンサにより前記物体が検出され たとき、前記第2の動作として、前記ドアを 錠する制御を行わせることができる。

 前記制御部には、前記第1のセンサにより 物体が検出されたとき、前記物体を人間の手 として、さらに、前記手を有する前記人間の 認証処理を行わせ、その認証に成功したとき 、前記ドアの開錠または施錠の制御を行わせ 、その認証に失敗したとき、前記ドアの開錠 または施錠を禁止する制御を行わせることが できる。

 前記制御装置は、車両のドアの施錠と開 とを制御する装置であって、前記車両の前 ドアの状態が施錠状態の場合、前記第1のセ ンサには、物体が前記第1の検出距離に入っ きたとき、前記物体を検出させ、前記制御 には、前記第1のセンサにより前記物体が検 されたとき、前記ドアを開錠する制御を行 せ、前記車両の前記ドアの状態が開錠状態 場合、前記第2のセンサには、物体が前記第 2の検出距離に入ってきたとき、前記物体を 出させ、前記制御部には、前記第2のセンサ より前記物体が検出されたとき、前記ドア 施錠する制御を行わせることができる。

 前記制御部には、前記第1のセンサにより 前記物体が検出されたとき、さらに、前記車 両の前記ドアの施錠を所定期間禁止する制御 を行わせることができる。

 前記制御部には、前記ドアの施錠を所定 間禁止する制御として、前記第2のセンサに よる検出動作を所定期間停止させる制御を行 わせることができる。

 前記制御部には、前記ドアの施錠を所定 間禁止する制御として、前記第2のセンサに よる検出結果に基づく前記車両の前記ドアの 施錠を所定期間禁止する制御を行わせること ができる。

 前記制御部には、前記第2のセンサにより 前記物体が検出されたとき、さらに、前記車 両の前記ドアの開錠を所定期間禁止する制御 を行わせることができる。

 前記制御部には、前記ドアの開錠を所定 間禁止する制御として、前記第1のセンサに よる検出動作を所定期間停止させる制御を行 わせることができる。

 前記制御部には、前記ドアの開錠を所定 間禁止する制御として、前記第1のセンサに よる検出結果に基づく前記車両の前記ドアの 開錠を所定期間禁止する制御を行わせること ができる。

 前記制御部には、前記車両の前記ドアの 態が施錠状態の場合、前記第1のセンサのみ に電力を供給する制御を行わせ、前記車両の 前記ドアの状態が開錠状態の場合、前記第2 センサのみに電力を供給する制御を行わせ ことができる。

 前記第2のセンサは、静電容量センサであ り、前記第1のセンサは、前記静電容量セン とは方式が異なる他方式センサであり、前 制御装置は、車両のドアの施錠と開錠とを 御する装置であって、前記第1のセンサにお ては、前記車両の前記ドアに対して、第1の 距離が前記第1の検出領域として設定され、 記第1の距離よりも短い第2の距離が前記第2 検出領域として設定され、前記第1のセンサ は、物体が前記第1の検出領域に入ったとき 、前記物体を検出させ、前記第2のセンサに 、物体が前記第2の検出領域に入ったとき、 記物体を検出させ、前記制御部には、前記 2のセンサにより前記物体が検出されたとき 、前記ドアの開錠あるいは施錠を行わせるこ とができる。

 前記静電容量センサと前記他方式センサ は、一体のモジュールとして構成されるよ にすることができる。

 前記静電容量センサと前記他方式センサ は、異なる場所に設置されているようにす ことができる。

 前記静電容量センサには、前記他方式セ サによる物体の検出の有無に応じて、前記 電容量センサの検出感度を変更させること できる。

 前記静電容量センサには、前記他方式セ サが物体を検出したことに基づいて、前記 電容量センサの検出感度を高くさせるよう することができる。

 本発明の一側面の制御方法は、第1の検出 領域の設定がなされた第1のセンサと、第2の 出領域の設定がなされた第2のセンサとを備 える制御装置の制御方法において、前記第1 センサによる検出結果及び前記第2のセンサ よる検出結果に基づいて、所定の動作を制 するステップを含む。

 前記第1のセンサは、検出領域の可変設定 ができ、前記所定の動作の制御において、前 記第1の検出領域の設定がなされた前記第1の ンサの検出結果に基づいて、第1の動作を制 御させ、第3の検出領域の設定がなされた前 第1のセンサの検出結果に基づいて、第2の動 作を制御させることができる。

 本発明によれば、使用者が使いやすい車 のドアの開錠と施錠を実現できる。

パッシブエントリシステムの構成例を すブロック図である。 図1のパッシブエントリシステムによる 開錠処理の一例を説明する図である。 図1のパッシブエントリシステムによる 施錠処理の一例を説明する図である。 図1のパッシブエントリシステムによる 開錠/施錠処理の一例を説明するフローチャ トである。 図1のドアノブセンサの他の構成の一例 を示す図である。 図1のドアノブセンサの他の構成の一例 を示すブロック図である。 図6のドアノブセンサを用いたパッシブ エントリシステムによる開錠処理の一例を説 明する図である。 図6のドアノブセンサを用いたパッシブ エントリシステムによる施錠処理の一例を説 明する図である。 図6のドアノブセンサを用いたパッシブ エントリシステムの構成の一例を示すブロッ ク図である。 図9のパッシブエントリシステムによ 開錠/施錠処理の一例を説明するフローチャ トである。 図9のパッシブエントリシステムによ 開錠/施錠処理の一例を説明するフローチャ トである。 図9のパッシブエントリシステムによ 開錠/施錠処理の一例を説明するフローチャ トである。 図9のパッシブエントリシステムによ 開錠/施錠処理の一例を説明するフローチャ トである。 図9のパッシブエントリシステムによ 開錠/施錠処理の一例を説明するフローチャ トである。 図1のパッシブエントリシステムの他 構成例を示すブロック図である。 図15のパッシブエントリシステムによ 開錠/施錠処理の一例を説明するフローチャ ートである。 図1のパッシブエントリシステムの他 構成例を示すブロック図である。 図6のドアノブセンサのドアに対する り付け位置の一例を説明する図である。 図6のドアノブセンサのドアに対する り付け位置の一例を説明する図である。 図1のパッシブエントリシステムのド ノブセンサの他の構成例における検出領域 示す図である。 図20のドアノブセンサの構成例を示す ロック図である。 図21の他方式センサによる多方式セン 検出処理を説明するフローチャートである 図21の静電容量センサによる静電セン 検出処理を説明するフローチャートである 図21の静電容量センサの構成例を示す である。 図24の静電容量センサの概念を説明す 回路図である。 図1のECUによるECU処理を説明するフロ チャートである。 本発明を適用したコンピュータのハー ドウェアの構成例を示すブロック図である。

符号の説明

 11 携帯電子キー, 12 ECU, 13 ドアノブセ サ, 15 モータ, 55 制御部, 101 手, 111 ア ターハンドル, 112 ドア, 121 遠方検出領域 (電波検出領域、他方式検出領域), 122 近傍 出領域, 123 静電検出領域, 140 ドアノブセ サ, 141 センサ制御部, 142 遅延生成部, 143  RF部, 144A 送信アンテナ, 144B 受信アンテ , 145 検出回路, 146 電極, 151 基準波信号 力部, 152 信号処理部, 153 検出制御部, 154 信号処理部, 161 電波センサ, 162 静電容量 ンサ, 201 ECU, 211 センサ電力供給部, 231  波センサ, 231A 電源部, 232 静電容量セン , 232A 電源部, 250 他方式検出領域, 251 ド ノブセンサ, 261 センサ制御部, 262 電極,  263 他方式センサ検出部, 271 静電容量変化 換部, 272 他方式センサ検出判定部, 273 静 センサ検出判定部, 281 静電容量センサ, 28 2 他方式センサ

 本実施の形態のうちの第1の実施の形態の 理解を容易にするために、従来のパッシブエ ントリシステムとその問題点について説明す る。

 従来のパッシブエントリシステム(例えば 、特開2003-20835号公報参照)には、車両のドア 開錠/施錠を行うために、車両のドアの開閉 を行う人間の手の接近や接触を認識するセン サが搭載されている。

 このようなセンサとして、静電容量セン やピエゾ等が存在する。

 ここで、ピエゾとは、加えられた圧力の きさ(開閉時の振動による機械エネルギーを 電気エネルギーに変換)に応じて電圧を発生 せ、かかる電圧を検出信号として出力する ンサをいう。

 また、センサとして電波センサを用いた 合には、アウターハンドルに10cm程度まで手 が近づいた事を検出することができる。

 アウターハンドルの近傍で手を検出する 電容量センサやピエゾ式センサでは、使用 の意思によって手を近づける必要があるた 、誤動作は少ない。しかしながら、手をセ サが検出してからドアロック開錠の制御が 始し、開錠が完了するまでに時間がかかる め、使用者がアウターハンドルを引いた時 は未だ開錠が完了されおらず、ドアを開け 事ができないという問題があった。

 一方、電波センサを用いた場合には検出 離が長いために、使用者の意思に反して施 されてしまうという問題があった。

 これらの問題、即ち、[発明が解決しよう とする課題]の欄に記述した問題を解決し、 用者が使いやすい車両のドアの開錠と施錠 実現できるようになったパッシブエントリ ステムが、以下に説明する第1の実施の形態 パッシブエントリシステムである。

 図1は、パッシブエントリシステムの構成 例を示すブロック図である。

 図1の例では、パッシブエントリシステム は、携帯電子キー11乃至モータ15を含むよう 構成されている。

 携帯電子キー11は、主に車両を運転する ーザにより携帯され、車両のドアの施錠/開 や、車両のエンジンスタート等を行うため 使用される。

 即ち、車両に搭載されたECU(Electronic Contro l Unit:電子制御装置)12は、携帯電子キー11と 線通信を行うことでその認証を行い、認証 成功した場合には、車両のドアの施錠/開錠 、エンジンスタート等の動作を制御する。

 図1の例では、ECU12は、LF用送信部51、UHF用 受信部53、および制御部55を含むように構成 れている。

 また、ECU12の制御部55には、ドアノブセン サ13とエンジン始動許可スイッチ14(以下、図1 の記載にあわせて、エンジン始動許可SW14と する)とが接続されている。

 ドアノブセンサ13は、例えば図2に示され ように電波センサとして構成され、ドア112 アウターハンドル111の内側や扉内に設置さ る。そこで、電波センサとしてのドアノブ ンサ13は、アウターハンドル111とユーザ(運 手等)の手101までの距離情報に基づいて、ユ ーザがドア112の開閉を行おうとすることをド ア112に触れる前に検出することができる。

 また、電波センサとしてのドアノブセン 13は、検出領域を1以上設定することが可能 ように構成されている。なお、所定の1つの 検出領域の距離幅自体は、特に限定されず、 設計者等の判断により自在に設定可能である 。例えば、距離幅がほぼ0である検出距離、 ち、1点を検出領域として採用することも可 であるし、距離幅が有限の検出領域、即ち 第1の距離以上第2の距離以下の範囲を検出 域として採用することも可能である。

 例えば本実施の形態では、電波センサと てのドアノブセンサ13は、検出領域として 図2の検出領域121と、図3の検出領域122とを切 り替えて設定できるように構成されている。 即ち、図2と図3とを比較して明確なように、 ア112に対して、図2の検出領域121は、図3の 出領域122よりも遠方の領域とされている。 体的には、図3の検出領域122が、手101がドア1 12にほぼ接触する程度の距離、例えば0cm乃至1 cm程度離間した領域とされているのに対して 図2の検出領域121は、手101がドア112に接触し ない距離、例えば5cm乃至10cm程度離間した領 とされている。そこで、以下、図2の検出領 121を、遠方検出領域121と称し、図3の検出領 域122を、近傍検出領域122と称する。

 これにより、次のようなドア112の開錠と 錠の制御が行うことができるようになる。 お、制御の動作主体は、特に限定されない 、例えば本実施の形態では、図1のECU12の制 部55とされている。

 開錠の制御としては、図2に示されるよう に、電波センサとしてのドアノブセンサ13が ドア112に対して近づきつつある手101を、遠 検出領域121において検出すると、即ち、ド 112に接触する前に検出すると、手101を検出 たことを示す信号(以下、起動信号と称する )を、ECU12の制御部55に出力する。

 制御部55は、この起動信号をトリガとし 、ドア112を開錠する制御を行う。具体的に 、ECU12の制御部55には、モータ15が接続され いる。モータ15は、車両のドア112の錠装置の 駆動源であるモータ、即ちドアロックアクチ ュエータである。そこで、制御部55は、モー 15を駆動してドア112の開錠を行う。

 但し、ドアノブセンサ13の検出結果だけ は、検出された手101は、ドア112の開閉者と て正当な権限を有する者の手であるのか、 れとも何等権限を有しない者の手であるの について、制御部55は認識することができな い。このような認識がなされないまま、ドア 112を開錠することは、防犯上問題がある。そ こで、例えば本実施の形態では、制御部55は 検出された手101を有する者に対する認証処 を行い、その認証に成功して初めて、モー 15を駆動してドア112の開錠を行う。なお、 証処理の詳細については、後述する。

 このような図2の開錠の制御に対して、施 錠の制御は、図3に示されるように実行され 。

 即ち、施錠の制御としては、図3に示され るように、電波センサとしてのドアノブセン サ13が、ドア112に対して近づきつつある手101 、近傍検出領域122において検出すると、即 、ドア112にほぼ接触した段階で検出すると 起動信号を、ECU12の制御部55に出力する。

 制御部55は、この起動信号をトリガとし 、ドア112を施錠する制御を行う。具体的に 、制御部55は、認証処理を行い(認証処理に いては後述する)、その認証に成功したとき モータ15を駆動してドア112の施錠を行う。

 以上の図2の開錠の制御と図3の施錠の制 とをユーザの操作の観点から、説明し直す 次の通りになる。

 ユーザは、ドア112を開扉したい場合には 図2に示されるように、ドア112の開錠につい ては特に意識することなく、ただ単に、自身 の手101をアウターハンドル111に近付けるだけ でよい。自身の手101が遠方検出領域121を通過 した時点で、ドア112の開錠が行われるからで ある。従って、ユーザは、自身の手101がアウ ターハンドル111を実際に掴んだ(接触した)時 では、ドア112は既に開錠されているので(開 錠の状態が保持されているので)、そのまま ア112の開扉を即座に行うことができるよう なる。

 これに対して、ユーザは、ドア112を閉扉 た後に施錠したい場合には、図3に示される ように、自身の手101をアウターハンドル111に 軽く触れるだけでよい。自身の手101が近傍検 出領域122を通過した時点で、ドア112の施錠が 行われるからである。なお、施錠のトリガと なる起動信号を出力するドアノブセンサ13の 出領域を、遠方検出領域121とせずに近傍検 領域122とした理由は、ドア112の施錠は、そ 開錠と異なり、防犯上、ユーザにその操作 意識して行わせる方が好適であり、意識し 行わせる操作としては、アウターハンドル1 11に触れるという操作が従来と比較してより 段と簡単な操作であるためである。換言す と、ユーザにとっては、施錠操作をアウタ ハンドル111の近傍で行うため、その施錠操 を確実に行ったことを認識することができ 施錠がしっかりと行われたのかといった不 を解消する効果がある。

 図1に戻り、このようなドア112の開錠/施 の制御を実行可能な制御部55には、LF用送信 51が接続されている。このLF用送信部51には たアンテナ52が接続されている。即ち、LF用 送信部51は、制御部55から提供された情報、 えば、携帯電子キー11を認証するための「リ クエスト」等を、LF(Low Frequency)の形態でアン テナ52から送信する。

 また、ECU12の制御部55には、UHF用受信部53 接続されている。このUHF用受信部53にはま アンテナ54が接続されている。即ち、UHF用受 信部53は、携帯電子キー11からUHF(Ultra High Fre quency)の形態で送信されてくる情報、例えば 述した「リクエスト」に対する「アンサ」 、アンテナ54を介して受信して適当な形態に 変換した上で制御部55に提供する。

 なお、本明細書で用いている語句「リク スト」とは、固定無線通信装置(本実施の形 態ではECU12)から送信される無線信号であって 、通信圏内に存在する携帯無線通信装置(本 施の形態では携帯電子キー11)がこの「リク スト」を受信したことに基づいて、携帯無 通信装置が信号を送信するようにさせる機 を有する無線信号である。

 また、本明細書で用いている語句「アン 」とは、前記「リクエスト」を受信したこ に基づいて、携帯無線通信装置から送信さ る無線信号である。「アンサ」の機能は、 に受信した事を示す機能であっても良いし 固定無線通信装置に対して何らかの動作を 求または実施させるものでも良い。その他 「アンサ」には、各無線通信装置のID、携 無線通信装置の位置情報、車両や固定無線 信装置に対する動作を求めるコードなどが まれてもよい。また本実施の形態では例え 、「アンサ」には、後述するように、認証 理に利用されるIDコードが含まれているとす る。

 即ち、本実施の形態では、上述したドア1 12の開錠/施錠の制御においては、このような 「リクエスト」と「アンサ」との授受が行わ れることによって認証処理が実行され、その 認証に成功すると、ドア112の開錠/施錠が行 れることになる。なお、この一連の処理の 体例については、図4を参照して後述する。

 制御部55は、図示はしないが例えば、各 情報を記憶する記憶部と、ECU12全体の制御や 必要な情報処理を行うマイクロコンピュータ 等を含むように構成される。ここで、図示せ ぬ記憶部は、例えば書き込み消去可能な不揮 発性のメモリ、より具体的には例えば、EEPROM (Electrically Erasable Programmable Read-only Memory)よ りなる。

 この制御部55が、上述した車両のドア112 開錠/施錠の制御処理(以下、開錠/施錠処理 称する)や、車両のエンジンスタートを行う めの制御処理等を実行する。

 例えば、制御部55は、エンジン始動許可SW 14の検出信号が入力されると、アンテナ52か 「リクエスト」を送信する。そして携帯電 キー11からの「アンサ」を受信し、そのIDコ ドが、正当な運転権限を有する者に与えら たコードと一致する場合には、エンジン始 許可信号を出力する。これにより、車両の ンジンがスタートする。

 また例えば、制御部55は、電波センサと てのドアノブセンサ13の検出領域の設定を切 り替える制御を行う。例えば本実施の形態で は、制御部55は、開錠/施錠処理において、ド アの開錠処理を行う場合には、図2の遠方検 領域121を設定し、また、ドアの施錠処理を う場合には、図3の近傍検出領域122を設定す 。なお、その他の開錠/施錠処理の内容につ いては、図4を参照して後述する。

 このようなECU12に対して、図1の例の携帯 子キー11は、アンテナ71乃至制御部75を含む うに構成されている。

 LF用受信部72は、アンテナ71に受信されたL Fを、適当な形態の情報に変換して制御部75に 提供する。ここに、アンテナ71にLFの形態で 信される情報としては、例えば、上述したEC U12からの「リクエスト」等が存在する。

 UHF用送信部73は、制御部75から提供された 情報を、UHFの形態でアンテナ74から送信する ここに、制御部75から提供された情報とし は、例えば、ECU12に対する「アンサ」等が存 在する。

 制御部75は、図示はしないが例えば、各 情報を記憶する記憶部と、携帯電子キー11全 体の制御や必要な情報処理を行うマイクロコ ンピュータ等を含むように構成される。ここ で、図示せぬ記憶部は、例えば書き込み消去 可能な不揮発性のメモリ、より具体的には例 えば、EEPROMよりなる。

 制御部75は、ECU12からの「リクエスト」に 対して、自身のIDコードを含む「アンサ」を 成し、UHF用送信部73に提供する。

 次に、図4のフローチャートを参照して、 図1のECU12やドアノブセンサ13等が実行する処 のうちの、開錠/施錠処理の一例について説 明する。

 ステップS1において、ECU12は、ドア112は施 錠状態であるのか否かを判定する。

 ドア112が施錠状態である場合には、ステ プS1の処理でYESであると判定されて、ドア11 2の開錠処理が、次のステップS2乃至S8の一連 処理として実行される。

 即ち、ステップS2において、ドアノブセ サ13は、ECU12の制御に基づいて、検出領域を 2の遠方検出領域121に設定する。

 ステップS3において、ドアノブセンサ13は 、手101を検出したか否かを判定する。

 図2に示されるように、手101が遠方検出領 域121に入ってこない限り、ドアノブセンサ13 手101を検出しない。従って、このような場 には、ステップS3の処理でNOであると判定さ れて、処理はステップS16に進む。但し、ステ ップS16以降の処理については後述する。

 これに対して、図2に示されるように、ユ ーザが、ドア112を開扉しようとして、自己の 手101をドア112のアウターハンドル111に近付け ると、その手101が遠方検出領域121に入ってき た段階で、ドアノブセンサ13は手101を検出す 。そこで、このような場合には、ステップS 3の処理でYESであると判定されて、処理はス ップS4に進む。

 ステップS4において、ドアノブセンサ13は 、通常モードであるか否かを判定する。

 ここで、通常モードとは、本実施の形態 は、禁止モードが設定されていないモード いう。禁止モードとは、人間の手101の接近 はありえないような短時間での検出有無の 度が規定の度合いに到達した場合のモード あって、かかる場合には、検出を無効とす モードである。即ち、手101を検出した場合 その検出の正当性を担保すべく、通常モー と禁止モードとが設けられているのである

 従って、ステップS3(YES)の処理における手 101の検出が不当であると判断される場合には 禁止モードとなり、ステップS4の処理でNOで ると判定されて、処理はステップS16に進む 但し、ステップS16以降の処理については後 する。

 これに対して、ステップS3(YES)の処理にお ける手101の検出が正当であると判断される場 合には通常モードとなる。そこで、ドアノブ センサ13は、ステップS4の処理でYESであると 定して、ステップS5において、起動信号をECU 12に出力する。

 すると、ステップS6において、ECU12は、携 帯電子キー11に「リクエスト」を送信する。

 ステップS7において、ECU12は、携帯電子キ ー11から「アンサ」を受信し、そのIDコード 一致したか否かを判定する。

 携帯電子キー11から「アンサ」自体が送 されてこない場合、または、「アンサ」自 は送信されてきてECU12に受信されたが、それ にIDコードが含まれていなかったり、含まれ いるIDコードが、正当な運転権限を有する に与えられたコードとは異なる場合には、 テップS7の処理でNOであると判定されて、処 はステップS16に進む。但し、ステップS16以 の処理については後述する。

 これに対して、携帯電子キー11から送信 れてきた「アンサ」がECU12に受信されて、そ のIDコードが、正当な運転権限を有する者に えられたコードと一致する場合には、ステ プS7の処理でYESであると判定されて、処理 ステップS8に進む。

 即ち、ステップS6とS7の処理で認証処理が 行われ、認証処理に失敗した場合には、ステ ップS7の処理でNOであると判定され、後述す ステップS16以降の処理が実行される。これ 対して、認証処理に成功した場合には、ス ップS7の処理でYESであると判定されて、処理 はステップS8に進む。

 ステップS8において、ECU12は、モータ15を 御して、ドア112を開錠する。

 ステップS16において、ECU12は、処理の終 が指示されたか否かを判定する。

 ステップS16において、処理の終了がまだ 示されていないと判定された場合には、処 はステップS1に戻され、それ以降の処理が り返される。

 これに対して、ステップS16において、処 の終了が指示されたと判定された場合には 開錠/施錠処理は終了となる。

 以上、開錠/施錠処理のうちの開錠処理に ついて説明した。

 次に、開錠/施錠処理のうちの施錠処理に ついて説明した。

 施錠処理を行う場合には、ドア112は開錠 態となっているので、ステップS1の処理でNO であると判定されて、処理はステップS9に進 。

 ステップS9において、ドアノブセンサ13は 、ECU12の制御に基づいて、検出領域を図3の近 傍検出領域122に設定する。

 ステップS10において、ドアノブセンサ13 、手101を検出したか否かを判定する。

 図3に示されるように、手101が近傍検出領 域122に入ってこない限り、即ち、手101がドア 112のアウターハンドル111に接触する程度に近 づかない限り、ドアノブセンサ13は手101を検 しない。従って、このような場合には、ス ップS10の処理でNOであると判定されて、処 はステップS16に進む。

 これに対して、図3に示されるように、ユ ーザが、ドア112の施錠をしようとして、自己 の手101をドア112のアウターハンドル111にほぼ 接触させると、その手101が近傍検出領域122に 入ることになるので、ドアノブセンサ13は手1 01を検出する。そこで、このような場合には ステップS10の処理でYESであると判定されて 処理はステップS11に進む。

 ステップS11において、ドアノブセンサ13 、通常モードであるか否かを判定する。

 ステップS10(YES)の処理における手101の検 が不当であると判断される場合には禁止モ ドとなり、ステップS11の処理でNOであると判 定されて、処理はステップS16に進む。

 これに対して、ステップS10(YES)の処理に ける手101の検出が正当であると判断される 合には通常モードとなる。そこで、ドアノ センサ13は、ステップS11の処理でYESであると 判定して、ステップS12において、起動信号を ECU12に出力する。

 すると、ステップS13において、ECU12は、 帯電子キー11に「リクエスト」を送信する。

 ステップS14において、ECU12は、携帯電子 ー11から「アンサ」を受信し、そのIDコード 一致したか否かを判定する。

 携帯電子キー11から「アンサ」自体が送 されてこない場合、または、「アンサ」自 は送信されてきてECU12に受信されたが、それ にIDコードが含まれていなかったり、含まれ いるIDコードが、正当な運転権限を有する に与えられたコードとは異なる場合には、 テップS14の処理でNOであると判定されて、処 理はステップS16に進む。

 これに対して、携帯電子キー11から送信 れてきた「アンサ」がECU12に受信されて、そ のIDコードが、正当な運転権限を有する者に えられたコードと一致する場合には、ステ プS14の処理でYESであると判定されて、処理 ステップS15に進む。

 即ち、ステップS13とS14の処理で認証処理 行われ、認証処理に失敗した場合には、ス ップS14の処理でNOであると判定され、ステ プS16以降の処理が実行される。これに対し 、認証処理に成功した場合には、ステップS1 4の処理でYESであると判定されて、処理はス ップS15に進む。

 ステップS15において、ECU12は、モータ15を 制御して、ドア112を施錠する。その後、処理 はステップS16に進む。

 以上、電波センサとしてのドアノブセン 13を利用したドア112の開錠/施錠の制御に対 て、本発明を適用した例について説明した しかしながら、本発明は、上述した例に特 限定されず、様々な実施の形態を取ること できる。

 例えば、ドアノブセンサ13が、手101の動 を検出できれば、即ち、そのような動きに り変化する信号を出力できれば、ECU12等は、 手101の動きにより変化する信号に基づいて、 ユーザが開錠もしくは施錠する意志を判断す ることができる。そこで、ECU12等は、かかる 断に基づいて、ドア112の開錠/施錠の制御を 行うこともできる。

 また例えば、ECU12等は、ドア112の開錠/施 の制御の一環として、ドア112の開錠/施錠が 行われたことをユーザに提示するようにして もよい。この場合の提示手法は、特に限定さ れず、例えば音や光、振動などを利用するこ ともできる。

 また例えば、ドアノブセンサ13は、検出 域の可変機能を有していれば足り、電波セ サで構成する必要はない。

 さらにまた例えば、ドアノブセンサ13は 1つのセンサ単体で構成する必要は特に無く 2以上のセンサの組合せで構成してもよい。

 具体的には例えば、図5に示されるように 、静電容量センサと電波センサとの組合せで ドアノブセンサ13を構成してもよい。

 なお、図5において、図2と対応する箇所 は対応する符号が付してあり、それらの箇 については、図2において説明済みであるの 、ここでは説明は省略する。点線で囲まれ 領域123は、静電容量センサの検出領域を示 ている。そこで、以下、領域123を、静電検 領域123と称する。

 この場合、例えば、図3の近傍検出領域122 の代わりに、静電検出領域123を採用し、図4 ステップS9の処理として、「静電検出領域に 設定する」という処理を採用することで、図 4の開錠/施錠処理が全く同様に実現できる。

 また例えば、次のような用途で、静電容 センサと電波センサとの組合せからなるド ノブセンサ13を利用することもできる。

 即ち、図5のドアノブセンサ13とは、静電 量センサのみからなる従来のドアノブセン に対して、その欠点を補うべく、さらに電 センサを組合せたものであるといえる。

 静電容量センサのみからなる従来のドア ブセンサが有する欠点とは、例えば次のよ なものをいう。

 静電容量センサは、図5の静電検出領域123 から明らかなように、検出範囲が非常に狭く (測定距離が非常に短く)、手101がアウターハ ドル111に接触またはほぼ接触した状態にな ないと、その手101を検出できない、という 点を有している。かかる欠点を有する静電 量センサにより、ドア112の開錠や施錠の制 がなされる場合には、その操作を行うユー に対して、開錠や施錠が完了するまでに待 時間を与えしまうことになる。

 また、静電容量センサは、常時キャリブ ーションが必要であり、そのキャリブレー ョンのタイミングが悪いと、手101の検出が 難になってしまう場合がある、という欠点 有している。

 これに対して、図5の構成のドアノブセン サ13では、このような静電容量センサの欠点 、電波センサが補うことができる。

 即ち、図5のドアノブセンサ13においては 電波センサによって、アウターハンドル111 接近してきている手101を、アウターハンド 111に接触する前に検出すること、具体的に 図5の例では、手101が遠方検出領域121を通過 した時点で検出することが可能となる。そこ で、この電波センサの検出結果を、静電セン サの検出に生かすことにより、手101を有する 者、即ち、ドア112の開閉者を待たせることな く、かつ、ドア112に接近する手101を検知でき るようになる、という効果を奏することも可 能になる。また、FS機能としても使える、と う効果を奏することが可能になる。

 また、アウターハンドル111より遠方部で 手101の検出を電波センサで行い、電波セン での手101の検出情報を、静電容量センサの ャリブレーションを行うための情報として 用することができ、その結果、誤作動防止 図られる、という効果を奏することが可能 なる。

 また、電波センサを有しているので、従 必要であった施錠用のボタンが不要になる という効果を奏することが可能になる。な 、かかる効果は、上述した図2や図3の電波 ンサのみから構成されるドアノブセンサ13に ついても、同様に奏することが可能になる。

 また、いわゆるデュアル機能を実現でき 、即ち、一方のセンサが反応しない場合に 、他方のセンサがその検出処理を継承でき 、という効果を奏することが可能になる。 お、一方のセンサが反応しない場合には、 の旨をユーザに提示するようにしてもよい この場合、検出処理の継承は行ってもよい 、或いは、その時点では行わずに、提示を けたユーザの判断に任せるようにしてもよ 。

 なお、このような静電容量センサと電波 ンサとの組合せからなるセンサは、本実施 形態ではドアノブセンサ13として利用され いるが、本実施の形態に特に限定されず、 々な用途に適用可能である。

 即ち、静電容量センサと電波センサとの 合せからなるセンサにおいては、電波セン によって広い空間を検出し、静電容量セン によって狭い空間の確実の検出ができる、 いう効果を奏することが可能である。かか 効果を有効的に活用できる用途は、様々な 術分野に存在すると思われる。

 次に、本実施の形態のうちの第2の実施の 形態について説明する。但し、その説明の前 に、第2の実施の形態の理解を容易にするた に、従来のパッシブエントリシステムと、 の問題点について説明する。

 従来のパッシブエントリシステムのうち 個別検出制御手法を採用しているシステム は、[背景技術]の欄に記述したように、開 用と施錠用のセンサに同一方式のセンサが いられている。

 しかしながら、パッシブエントリシステ における開錠と施錠のそれぞれの要件は異 る。なお、開錠の要件を、以下、開錠要件 称する。また、施錠の要件を、以下、施錠 件と称する。

 開錠要件について考えてみる。ユーザが ウターハンドルに接触または近接してから アの開錠を開始するというのでは、開錠が 了するまでに時間がかかり、ドアが開錠さ るまでの間、ユーザは待機することになる また、場合によっては、開錠前にユーザが ウターハンドルを引いてしまい、開錠が間 合わないこともありえる。そこで、開錠要 としては、ユーザがアウターハンドルに触 るまたは近接する前に開錠を開始している と、とするのが妥当である。なぜなら、こ 開錠要件を満たすことで、ユーザがアウタ ハンドルに接触または近接してからドアの 錠が完了するまでの時間が短縮するので、 りスムーズなドアの開錠を実現できるから ある。

 施錠条件について考えてみる。ユーザの 近を認識して施錠を行うとすると、ユーザ 意図しないで接近した場合でも、ユーザの 図に反して施錠される可能性がある。また 接近して施錠をしたとユーザが自認してい も、実際はユーザの接近が認識されておら 、ドアが施錠されていない可能性がある。 ずれの可能性も、許容しがたいことである そこで、施錠要件としては、ユーザの意思 確実に伝達可能な認識手法を用いること、 するのが妥当である。なぜなら、この施錠 件をを満たすことで、ユーザの意図しない 作による誤動作を防止することができ、そ 結果、防盗性を向上することができるから ある。

 このように、従来のパッシグエントリシ テムのうちの個別検出制御手法を採用して るシステムでは、開錠用と施錠用のセンサ 、近接や接触を認識するセンサを用いた場 、施錠要件を満たすことができるが、開錠 件を満たすことができないという問題があ た。また、開錠用と施錠用のセンサに、接 を認識するセンサを用いた場合、開錠要件 満たすことができるが、施錠要件を満たす とができないという問題があった。これは ち、[発明が解決しようとする課題]の欄に 述した問題があったということである。

 そのような問題を解決し、使用者が使い すい車両のドアの開錠と施錠を実現できる うになったパッシブエントリシステムが、 下に説明する第2の実施の形態のパッシブエ ントリシステムである。

 第2の実施形態では、開錠用のセンサとし て、ユーザの接近を検出するセンサを用い、 施錠用のセンサとして、ユーザの近接や接触 を検出するセンサを用いることにより、開錠 要件及び施錠要件を満たすことができる。し たがって、スムーズなドアの開錠が可能であ ることから、ユーザの利便性の向上を図るこ とができる。

 ここで、接近を検出するセンサとしては 数cm~十数cmの検出距離を有するセンサを想 している。このセンサよりも検出距離が長 センサを想定することも勿論可能ではある 、そのようなセンサを用いることで誤認識 可能性は高まる点に留意すべきである。

 より具体的には、第2の実施の形態では、 ユーザの接近を検出するセンサとして「電波 センサ」を、ユーザの近接や接触を検出する センサとして「静電容量センサ」を、それぞ れ用いるとする。

 電波センサは、物体の接近を非接触で認 することができるので、開錠用のセンサに している。電波センサの検出領域としては 数cm~十数cmを採用するとする。

 静電容量センサは、ユーザの接触や近接 静電容量のわずかな変化として捉えるセン である。そのため、ユーザは、静電容量セ サに自身の手を確実に接触あるいは近接し くてはならない。従って、静電容量センサ 、ユーザの意思を確実に伝達するのに適し おり、施錠用のセンサに適している。

 また、電波センサと静電容量センサは、 もに、メカスイッチのような、可動部が存 せず、耐久性に優れている。また、いずれ センサでも、アウターハンドル周りの樹脂 部分といったシャーシに穴等をあける必要 なく、アウターハンドルのデザイン性を損 うことがないという特長を有している。

 第2の実施の形態のパッシブエントリシス テムは、静電容量センサと電波センサという 性能や機能が大きく異なる2つのセンサから 成されているにもかかわらず、両センサの 識部の共通化が可能である。従って、静電 量センサと電波センサを一体のモジュール して構成するとする(この一体化されたモジ ールがドアノブセンサである)。これにより 、スペースが有効活用できるだけでなく、コ スト低減を図ることができる。但し、静電容 量センサと電波センサを一体のモジュールと して構成することは必須ではなく、従って、 例えば、静電容量センサと電波センサを異な る場所に設置してもよい点に留意すべきであ る。

 図6は、一体のモジュールとして構成され た静電容量センサと電波センサからなるドア ノブセンサ140の構成の一例を示すブロック図 である。

 ドアノブセンサ140は、センサ制御部141、 延生成部142、RF部143、送信アンテナ144A、受 アンテナ144B、検出回路145、及び電極146から 構成される。

 即ち、ドアノブセンサ140を静電容量セン と電波センサの組合せという観点からみる 、ドアノブセンサ140のうちの電波センサの 分(以下、電波センサ161と称する)は、セン 制御部141乃至受信アンテナ144Bから構成され また、ドアノブセンサ140のうちの静電容量 ンサの部分(以下、静電容量センサ162と称す る)は、センサ制御部141、検出回路145、及び 極146から構成されている。このように、セ サの認識部としてのセンサ制御部141は、電 センサ161と静電容量センサ162で共通化され いる。

 センサ制御部141には、機能毎のブロック して、図6に示されるように、基準波信号出 力部151乃至信号処理部154が設けられている。 ここで、基準波信号出力部151及び信号処理部 152は、静電容量センサ162に関するブロックで ある。従って、静電容量センサ162は、検出回 路145、電極146、検出制御部153、及び信号処理 部154から構成されると把握することができる 。また、基準波信号出力部151及び信号処理部 152は、電波センサ161に関するブロックである 。従って、電波センサ161は、遅延生成部142乃 至受信アンテナ144B、基準波信号出力部151、 びに信号処理部152から構成されていると把 することができる。

 なお、ドアノブセンサ140には、静電検出 域123として静電容量センサ162の検出領域の 定がなされている。また、ドアノブセンサ1 40には、遠方検出領域121として電波センサ161 検出領域が設定されている。この電波セン 161の検出領域を、静電検出領域123との対比 明確にする都合上、以下、電波検出領域121 称する。

 電波センサ161は、手101等の物体が電波検 領域121に入ってくると、その物体で反射し 戻ってくる電波を受信し、その受信結果に り、物体を検出する。即ち、電波センサ161 基準波信号出力部151は、基準波信号を生成 る。遅延生成部142は、電波センサ161に設定 れている電波検出領域121に応じて基準波信 を遅延させる。RF部143は、基準波信号からRF 信号を生成する。送信アンテナ144Aは、RF信号 に基づき電波を送信する。受信アンテナ144B 、物体から反射して戻ってくる電波を受信 、RF信号としてRF部143に供給する。RF部143は RF信号と、遅延後の基準信号とを混合し、そ の結果得られる処理信号を信号処理部152に供 給する。この処理信号は、電波検出領域121に 物体が存在すると振幅レベルが所定範囲とな る信号である。信号処理部152は、処理信号の 振幅レベルが所定範囲に入ると、物体を検出 し、物体が接近していることを示す接近検出 信号をECU12に出力する。

 静電容量センサ162は、手101等の検出対象 体が静電検出領域123に入ってくると、その 出対象物体と電極146との間の静電容量の変 により、物体を検出する。即ち、静電容量 ンサ162の検出制御部153は、検出回路145を制 することにより、検出対象物体と電極146と 間の静電容量を電圧に変換する。信号処理 154は、変換後の電圧が所定値以上となると 物体を検出し、物体が接触あるいは近接し いることを示す近接検出信号をECU12に出力 る。

 このような構成のドアノブセンサ140は、 7及び図8に示されるような電波検出領域121 静電検出領域123とを有する構成とされてい 。図7及び図8において、ユーザは、ドア112に 向かって手前からドア112を視認するとする。 そうすると、図7及び図8の例では、電波検出 域121は、アウターハンドル111の手前のやや の領域とされ、静電検出領域123は、アウタ ハンドル111のドアノブセンサ140が埋め込ま た部分の左側の部分に対して、即ち、図示 していないが電極146の埋め込まれた部分に して、近接した領域とされる。

 静電容量センサは、電極をアウターハン ルの筐体内に埋め込むことが可能なので、 ザインの自由度が高いというメリットを有 ている。その反面、電極自身が露出しない め、電極が埋め込まれている部分の位置を ーザに把握させるための何らかの工夫、例 ば、電極が埋め込まれている部分に凹凸や をつける等の工夫が必要となる。

 このような構成のドアノブセンサ140を用 たパッシブエントリシステムの構成は、図9 に示されているものとなる。なお、図9にお て、図1、図7、及び図8の対応する部分には じ符号が付してあり、その説明を省略する なお、図9では、携帯電子キー11の内部のブ ックの記載を省略している。

 次に、図10のフローチャートを参照して 図9のパッシブエントリシステムにおける開 /施錠処理の一例について説明する。

 ステップS31において、ECU12は、ドア112は 錠状態であるのか否かを判定する。

 ドア112が施錠状態である場合には、ステ プS31の処理でYESであると判定されて、処理 ステップS32に進む。ステップS32において、E CU12は、物体の接近を検出したか否かを判定 る。

 図7に示されるように、手101等の物体が電 波検出領域121に入ってこない限り、電波セン サ161は物体を検出しない。従って、このよう な場合には、ステップS32の処理でNOであると 定されて、処理はステップS37に進む。但し ステップS37以降の処理については後述する

 これに対して、図8に示されるように、ユ ーザが、ドア112を開扉しようとして、自己の 手101をドア112のアウターハンドル111に近づけ ると、その手101が電波検出領域121に入ってき た段階で、電波センサ161は手101を検出する。 そこで、このような場合には、ステップS32の 処理でYESであると判定されて、処理はステッ プS33に進む。

 ステップS33において、電波センサ161は、E CU12に接近検出信号を出力する。

 ステップS34において、図4のステップS6と 様に、ECU12は、携帯電子キー11に「リクエス ト」を送信する。

 ステップS35において、図4のステップS7と 様に、ECU12は、携帯電子キー11から「アンサ 」を受信し、そのIDコードが一致したか否か 判定する。

 携帯電子キー11から「アンサ」自体が送 されてこない場合、または、「アンサ」自 は送信されてきてECU12に受信されたが、それ にIDコードが含まれていなかったり、含まれ いるIDコードが、正当な運転権限を有する に与えられたコードとは異なる場合には、 テップS35の処理でNOであると判定されて、処 理はステップS37に進む。但し、ステップS37以 降の処理については後述する。

 これに対して、携帯電子キー11から送信 れてきた「アンサ」がECU12に受信されて、そ のIDコードが、正当な運転権限を有する者に えられたコードと一致する場合には、ステ プS35の処理でYESであると判定されて、処理 ステップS36に進む。

 即ち、ステップS34及びS35の処理で認証処 が行われ、認証処理に失敗した場合には、 テップS35の処理でNOであると判定され、後 するステップS37以降の処理が実行される。 れに対して、認証処理に成功した場合には ステップS35の処理でYESであると判定されて 処理はステップS36に進む。

 ステップS36において、図4のステップS8と 様に、ECU12は、モータ15を制御して、ドア112 を開錠する。

 ステップS37において、ECU12は、処理の終 が指示されたか否かを判定する。

 ステップS37において、処理の終了がまだ 示されていないと判定された場合には、処 はステップS31に戻され、それ以降の処理が り返される。

 これに対して、ステップS37において、処 の終了が指示されたと判定された場合には 開錠/施錠処理は終了となる。

 以上、開錠/施錠処理のうちの開錠処理に ついて説明した。

 次に、開錠/施錠処理のうちの施錠処理に ついて説明する。

 施錠処理を行う場合には、ドア112は開錠 態となっているので、ステップS31の処理でN Oであると判定されて、処理はステップS38に む。

 ステップS38において、静電容量センサ162 、物体(誘電体)の近接を検出したか否かを 定する。

 図8に示されるように、手101等の物体が静 電検出領域123に入ってこない限り、即ち、物 体がアウターハンドル111の静電検出領域123の 部分に接触する程度に近づかない限り、静電 容量センサ162は物体を検出しない。従って、 このような場合には、ステップS38の処理でNO あると判定されて、処理はステップS39に進 。

 これに対して、図7に示されるように、ユ ーザが、ドア112の施錠をしようとして、自己 の手101をドア112のアウターハンドル111にほぼ 接触させると、その手101が静電検出領域123に 入ることになるので、静電容量センサ162は手 101を検出する。そこで、このような場合には 、ステップS38の処理でYESであると判定されて 、処理はステップS39に進む。

 ステップS39において、静電容量センサ162 、近接検出信号をECU12に出力する。

 すると、ステップS40において、図4のステ ップS13と同様に、ECU12は、携帯電子キー11に リクエスト」を送信する。

 ステップS41において、図4のステップS14と 同様に、ECU12は、携帯電子キー11から「アン 」を受信し、そのIDコードが一致したか否か を判定する。

 携帯電子キー11から「アンサ」自体が送 されてこない場合、または、「アンサ」自 は送信されてきてECU12に受信されたが、それ にIDコードが含まれていなかったり、含まれ いるIDコードが、正当な運転権限を有する に与えられたコードとは異なる場合には、 テップS41の処理でNOであると判定されて、処 理はステップS37に進む。

 これに対して、携帯電子キー11から送信 れてきた「アンサ」がECU12に受信されて、そ のIDコードが、正当な運転権限を有する者に えられたコードと一致する場合には、ステ プS41の処理でYESであると判定されて、処理 ステップS42に進む。

 即ち、ステップS40とS41の処理で認証処理 行われ、認証処理に失敗した場合には、ス ップS41の処理でNOであると判定され、ステ プS37以降の処理が実行される。これに対し 、認証処理に成功した場合には、ステップS4 1の処理でYESであると判定されて、処理はス ップS42に進む。

 ステップS42において、図4のステップS15と 同様に、ECU12は、モータ15を制御して、ドア11 2を施錠する。その後、処理はステップS37に む。

 この図10の開錠/施錠処理には、誤動作が じる可能性がある。即ち、ドア112の施錠の めに静電検出領域123に入ってきた手101が、 ア112の施錠後、ドア112から離れていく途中 、電波検出領域121に入ってくる場合が多々 在する。この場合、ドア112の施錠直後に再 開錠されるという誤動作が発生してしまう あるいは、逆に、ドア112の開錠のために電 検出領域121に入ってきた手101が、ドア112の 錠後、誤って静電検出領域123に入ってくる 合がないとは限らない。この場合、ドア112 開錠直後に誤って施錠されるという誤動作 発生してしまう。

 このような誤動作を防ぐためには、上述 た図10の開錠/施錠処理に加えて、さらに、 電容量センサ162により物体が検出されたと にドアの開錠を所定期間禁止する制御を行 ことが有効である。あるいは、電波センサ1 61により物体が検出されたときにドアの施錠 所定期間禁止する制御を行うことが有効で る。

 ドアの開錠を所定期間禁止する制御を行 場合の開錠/施錠処理を図11及び図12を参照 て、また、ドアの施錠を所定期間禁止する 御を行う場合の開錠/施錠処理を図13及び図14 を参照して、それぞれ説明する。

 まず、図11のフローチャートを参照して 図9のパッシブエントリシステムにおける開 /施錠処理の他の一例について説明する。

 なお、図11のステップS51乃至S58の処理は 10のステップS31乃至S38の処理と、図11のステ プS60乃至S63の処理は図10のステップS39乃至S4 2の処理と、それぞれ同じであり、以下、そ らの説明を適宜省略する。

 物体の近接が検出された後、ステップS59 おいて、ECU12は、電波センサ161による電波 信を所定時間だけ禁止することを開始する その後、処理はステップS60に進む。

 なお、電波送信を禁止する時間は、特に 定されない。例えば、この電波送信を禁止 る時間を、ユーザが任意に指定できるよう してもよい。但し、本実施の形態では、電 送信を禁止する時間を、例えば、2秒とする 。

 ステップS60及びS61の処理後、処理はステ プS62に進む。例えば、手101を有するユーザ 正当な運転権限を有しており、携帯電子キ 11からの「アンサ」のIDコードが正当な運転 権限を有する者に与えられたコードと一致す る場合、ステップS62において、YESであると判 定されて、処理はステップS63に進む。ステッ プS63において、ECU12は、モータ15を制御して ドア112を施錠する。その後、処理はステッ S57に進む。

 ステップS57において、処理の終了が指示 れていない限り、NOであると判定され、処 はステップS51に進む。このとき、ドアは施 されており、ステップS51でYESと判定されて 処理はステップS52に進む。上述したように ドア112の施錠後、手101が、ドア112から離れ いく途中で、電波検出領域121に入ってくる 合が多々存在する。この場合でも、電波送 が禁止されている所定時間内である限り、 波センサ161は物体の接近を検出できないの 、ステップS52において、NOであると判定され て、処理はステップS57に進み、以降の処理が 繰り返される。

 このようにして、電波センサ161による電 送信が所定時間禁止されることで、物体の 接後の所定時間内におけるドアの開錠が禁 されることになる。

 次に、図12のフローチャートを参照して 図9のパッシブエントリシステムにおける開 /施錠処理の他の一例について説明する。

 なお、図12のステップS81乃至S83の処理は 10のステップS31乃至S33の処理と、図12のステ プS85乃至S89の処理は図10のステップS34乃至S3 8と、図12のステップS91乃至S94の処理は図10の テップS39乃至S42の処理と、それぞれ同じで り、以下、それらの説明を適宜省略する。

 物体の近接が検出された後、ステップS90 おいて、ECU12は、ドア112の開錠を所定時間 け禁止することを開始する。その後、処理 ステップS91に進む。

 なお、開錠を禁止する時間は、特に限定 れない。例えば、この開錠を禁止する時間 、ユーザが任意に指定できるようにしても い。但し、本実施の形態では、開錠を禁止 る時間を、例えば、2秒とする。

 また、本実施の形態では、電波センサ161 設置されているドアの開錠だけでなく、車 の全てのドアの開錠を禁止している。しか ながら、これに限定される必要はなく、例 ば、電波センサ161が設置されているドアの 錠だけを禁止するようにしてもよい。

 ステップS91及びS92の処理後、処理はステ プS93に進む。例えば、手101を有するユーザ 正当な運転権限を有しており、携帯電子キ 11からの「アンサ」のIDコードが正当な運転 権限を有する者に与えられたコードと一致す る場合、ステップS93において、YESであると判 定されて、処理はステップS94に進む。ステッ プS94において、ECU12は、モータ15を制御して ドア112を施錠する。その後、処理はステッ S88に進む。

 ステップS88において、処理の終了が指示 れていない限り、NOであると判定され、処 はステップS81に進む。このとき、ドアは施 されており、ステップS81の処理でYESである 判定されて、処理はステップS82に進む。上 したように、ドア112の施錠後、手101が、ド 112から離れていく途中で、電波検出領域121 入ってくる場合が多々存在する。この場合 ステップS82において、YESであると判定され 、処理はステップS83に進む。

 ステップS83の処理後、ステップSS84におい て、ECU12は、開錠は禁止されているか否かを 定する。

 開錠が禁止されている所定時間内である り、ステップS84において、YESであると判定 れて、処理はステップS88に進む。

 これに対して、開錠が禁止されている所 時間が過ぎると、ステップS84において、NO あると判定されて、処理はステップS85に進 、以降の処理が繰り返される。

 このようにして、物体の近接後の所定時 内における開錠が禁止される。

 次に、図13のフローチャートを参照して 図9のパッシブエントリシステムにおける開 /施錠処理の他の一例について説明する。

 なお、図13のステップS111及びS112の処理は 図10のステップS31及びS32の処理と、図13のス ップS114乃至S123の処理は図10のステップS33乃 S42の処理と、それぞれ同じであり、以下、 れらの説明を適宜省略する。

 物体の接近が検出された後、ステップS113 において、ECU12は、静電容量センサ162の動作 所定時間だけ禁止することを開始する。そ 後、処理はステップS114に進む。

 なお、静電容量センサ162の動作を禁止す 時間は、特に限定されない。例えば、この 電容量センサ162の動作を禁止する時間を、 ーザが任意に指定できるようにしてもよい 但し、本実施の形態では、静電容量センサ1 62の動作を禁止する時間を、例えば、2秒とす る。

 ステップS114及びS115の処理後、処理はス ップS116に進む。例えば、手101を有するユー が正当な運転権限を有しており、携帯電子 ー11からの「アンサ」のIDコードが正当な運 転権限を有する者に与えられたコードと一致 する場合、ステップS116において、YESである 判定されて、処理はステップS117に進む。ス ップS117において、ECU12は、モータ15を制御 て、ドア112を開錠する。その後、処理はス ップS118に進む。

 ステップS118において、処理の終了が指示 されていない限り、NOであると判定され、処 はステップS111に進む。このとき、ドアは開 錠されており、ステップS111でYESと判定され 、処理はステップS119に進む。上述したよう 、ドア112の開錠後、手101が誤って静電検出 域123に入ってくる場合がないとは限らない この場合でも、静電容量センサ162の動作が 止されている所定時間内である限り、静電 量センサ162は物体の近接を検出できないの 、ステップS119において、NOであると判定さ て、処理はステップS118に進み、以降の処理 が繰り返される。

 このようにして、静電容量センサ162の動 が所定時間禁止されることで、物体の接近 の所定時間内におけるドアの施錠が禁止さ ることになる。

 次に、図14のフローチャートを参照して 図9のパッシブエントリシステムにおける開 /施錠処理の他の一例について説明する。

 なお、図14のステップS141及びS142の処理は 図10のステップS31及びS32の処理と、図14のス ップS144乃至S150の処理は図10のステップS33乃 S39の処理と、図14のステップS152乃至S154の処 理は図10のステップS40乃至S42の処理と、それ れ同じであり、以下、それらの説明を適宜 略する。

 物体の接近が検出された後、ステップS143 において、ECU12は、ドア112の施錠を所定時間 け禁止することを開始する。その後、処理 ステップS144に進む。

 なお、ドア112の施錠を禁止する時間は、 に限定されない。例えば、このドア112の施 を禁止する時間を、ユーザが任意に指定で るようにしてもよい。但し、本実施の形態 は、ドア112の施錠を禁止する時間を、例え 、2秒とする。

 また、本実施の形態では、静電容量セン 162が設置されているドアの施錠だけでなく 車両の全てのドアの施錠を禁止している。 かしながら、これに限定される必要はなく 例えば、静電容量センサ162が設置されてい ドアの施錠だけを禁止するようにしてもよ 。

 ステップS144及びS145の処理後、処理はス ップS146に進む。例えば、手101を有するユー が正当な運転権限を有しており、携帯電子 ー11からの「アンサ」のIDコードが正当な運 転権限を有する者に与えられたコードと一致 する場合、ステップS146において、YESである 判定されて、処理はステップS147に進む。ス ップS147において、ECU12は、モータ15を制御 て、ドア112を開錠する。その後、処理はス ップS148に進む。

 ステップS148において、処理の終了が指示 されていない限り、NOであると判定され、処 はステップS141に進む。このとき、ドアは開 錠されており、ステップS141でYESと判定され 、処理はステップS149に進む。上述したよう 、ドア112の開錠後、手101が誤って静電検出 域123に入ってくる場合がないとは限らない この場合、ステップS149の処理でYESであると 判定されて、処理はステップS150に進む。ス ップS150の処理後、処理はステップS151に進む 。ステップS151において、ECU12は、施錠は禁止 されているか否かを判定する。

 施錠が禁止されている所定時間内である り、ステップS151において、YESであると判定 されて、処理はステップS152に進む。

 これに対して、施錠が禁止されている所 時間が過ぎると、ステップS151において、NO あると判定されて、処理はステップS152に進 み、以降の処理が繰り返される。

 このようにして、物体の接近後の所定時 内におけるドアの施錠が禁止される。

 以上の図10乃至図14の開錠/施錠処理にお ては、電波センサ161及び静電容量センサ162 両方に同時に電力が供給されている。しか ながら、両方のセンサに同時に電力を供給 ることは必須ではなく、例えば、施錠状態 応じて、電波センサ161と静電容量センサ162 うちのいずれか一方のみに電力を供給する うにしてもよい。これにより、より一層消 電力を低減させることが可能となる。

 図15は、パッシブエントリシステムの構 の他の一例を示す図である。

 なお、図15において、図9における対応す 部分には同じ符号を付しており、その説明 、以下、適宜省略する。なお、図15では、 帯電子キー11の図示を省略している。

 図15のパッシブエントリシステムでは、 9のドアノブセンサ140に代えて、ドアノブセ サ140を構成していた電波センサ161と静電容 センサ162が、それぞれ、個別のブロックと て設けられている。また、図15のECU201は、 9のECU12にセンサ電力供給部211を追加したも である。

 センサ電力供給部211は、電波センサ161及 静電容量センサ162のそれぞれの電源であり 制御部55の制御に基づいて、電波センサ161 び静電容量センサ162への電力の供給を開始 たり停止したりする。

 次に、図16のフローチャートを参照して 図15のパッシブエントリシステムにおける開 錠/施錠処理の一例について説明する。

 なお、図16のステップS171乃至S176の処理は 図10のステップS31乃至S36の処理と、図16のス ップS179乃至S184の処理は図10のステップS37乃 S42の処理と、それぞれ同じであり、以下、 れらの説明を適宜省略する。

 ドア112が施錠状態である場合には、ステ プS171において、YESであると判定されて、処 理はステップS172に進む。このとき、電波セ サ161には電力が供給されているので、手101 電波検出領域121に入ってきた場合、電波セ サ161は手101を検出することができる。そこ 、ステップS172の処理でYESであると判定され 、処理はステップS173に進む。

 ステップS173及びS174の処理後、処理はス ップS175に進む。例えば、手101を有するユー が正当な運転権限を有しており、携帯電子 ー11からの「アンサ」のIDコードが正当な運 転権限を有する者に与えられたコードと一致 する場合、ステップS175において、YESである 判定されて、処理はステップS176に進む。ス ップS176において、ECU12は、モータ15を制御 て、ドア112を開錠する。その後、処理はス ップS177に進む。

 ステップS177において、制御部55は、セン 電力供給部211を制御して、電波センサ161へ 電力の供給を停止する。

 ステップS178において、制御部55は、セン 電力供給部211を制御して、静電容量センサ1 62への電力の供給を開始する。

 ステップS179において、処理の終了が指示 されていない限り、NOであると判定され、処 はステップS171に進む。このとき、ドアは開 錠されており、ステップS171の処理でNOである と判定されて、処理はステップS180に進む。 のとき、静電容量センサ161には、電力が供 されているので、手101が静電検出領域123に ってきた場合、静電容量センサ162は手101を 出することができる。そこで、ステップS52 おいて、YESであると判定されて、処理はス ップS181に進む。

 ステップS181及びS182の処理後、処理はス ップS183に進む。例えば、手101を有するユー が正当な運転権限を有しており、携帯電子 ー11からの「アンサ」のIDコードが正当な運 転権限を有する者に与えられたコードと一致 する場合、ステップS183において、YESである 判定されて、処理はステップS184に進む。ス ップS184において、ECU12は、モータ15を制御 て、ドア112を施錠する。その後、処理はス ップS185に進む。

 ステップS185において、制御部55は、セン 電力供給部211を制御して、静電容量センサ1 62への電力の供給を停止する。

 ステップS186において、制御部55は、セン 電力供給部211を制御して、電波センサ161へ 電力の供給を開始する。その後、処理はス ップS179に進む。

 ステップS179において、処理の終了が指示 されていない限り、NOであると判定され、処 はステップS171に進む。このとき、ドアは施 錠されており、ステップS171の処理でYESであ と判定されて、処理はステップS172に進む。 のとき、電波センサ161には、電力が供給さ ているので、手101が電波検出領域121に入っ きた場合、電波センサ161は手101を検出する とができる。そこで、ステップS172において 、YESであると判定されて、処理はステップS17 3に進み、以降の処理が繰り返される。

 図16の例では、図10の例と同様に、物体の 接近を検出した直後でもドア112を施錠するこ とができ、また、物体の近接を検出した直後 でもドア112を開錠することができる。即ち、 上述したような、開錠直後に誤って施錠した り、施錠直後に誤って開錠したりするという 誤動作が生じてしまう。そこで、図10の例と 様に、静電容量センサ162により物体が検出 れたとき、ドアの開錠を所定期間禁止する 御を行うことが有効である。あるいは、電 センサ161により物体が検出されたとき、ド の施錠を所定期間禁止する制御を行うこと 有効である。

 また、図16の例では、ECU内にセンサ電力 給部211を設け、センサ電力供給部211から各 ンサに電力を供給するようにしたが、その 、電波センサ及び静電容量センサ自身に電 を設けるようにしてもよい。

 図17は、パッシブエントリシステムの構 の他の一例を示す図である。

 なお、図17において、図9における対応す 部分には同じ符号を付しており、その説明 、以下、適宜省略する。なお、図17では、 帯電子キー11の図示を省略している。

 図17のパッシブエントリシステムでは、 9のドアノブセンサ140に代えて、ドアノブセ サ140を構成していた電波センサと静電容量 ンサが、それぞれ、個別のブロックとして けられ、さらに、電波センサと静電容量セ サのそれぞれには、電源部が内蔵されてい 。これらの電波センサ及び静電容量センサ 、以下、それぞれ、電波センサ231及び静電 量センサ232と称する。また、電波センサ231 電源部を、以下、電源部231Aと称し、静電容 量センサ232の電源部を、以下、電源部232Aと する。

 図17のパッシブエントリシステムと図15の パッシブエントリシステムとを対比するに、 図17のパッシブエントリシステムでは、制御 55は、電波センサ231への電力の供給を制御 るために、電波センサ231の電源部231Aを制御 る。また、制御部55は、静電容量センサ232 の電力の供給を制御するために、静電容量 ンサ232の電源部232Bを制御する。

 これに対して、図15のパッシブエントリ ステムでは、制御部55は、電波センサ161への 電力の供給を制御するために、センサ電力供 給部211を制御し、電波センサ161に電力を供給 する。また、制御部55は、静電容量センサ162 の電力の供給を制御するために、センサ電 供給部211を制御し、静電容量センサ162に電 を供給する。

 このように、図17のパッシブエントリシ テムと図15のパッシブエントリシステムとは 、制御部55の制御対象が異なる。しかしなが 、電波センサと静電容量センサのそれぞれ の電力の供給を開始したり停止したりする いう点では同じである。従って、図17のパ シブエントリシステムは、図15のパッシブエ ントリシステムが行う開錠/施錠処理と同様 処理を行うことが可能である。

 次に、図18及び図19を参照して、上述した 静電容量センサと電波センサの組合せからな るセンサのドアに対する取り付け位置の例に ついて説明する。なお、図18及び図19では、 かるセンサの例として上述したドアノブセ サ140を採用している。

 現状、アウターハンドルとしては、主に フラップハンドルタイプとバーハンドルタ プが存在する。ここで、フラップハンドル は、フラップ形状のハンドルのことであり 車両のドアを正面に見たときに、アウター ンドルのやや上に位置する左右方向の軸を 心として手前上に持ち上がるように動くタ プのアウターハンドルをいう。また、バー ンドルとは、棒状のアウターハンドルのこ であり、ドアを正面に見たときに、アウタ ハンドルが手前にスライドして動くタイプ アウターハンドルをいう。

 図18のAは、フラップハンドルタイプのア ターハンドルにおけるドアノブセンサ140の り付け位置の一例を示す図である。図18のB 、フラップハンドルタイプのアウターハン ルの断面レイアウトの一例を示す図である 図18のCは、フラップハンドルタイプのアウ ーハンドルにおけるドアノブセンサ140の形 を示す図である。

 図18のAのフラップハンドルタイプのアウ ーハンドルは、基本的に、図7や図8に示し フラップハンドルタイプのアウターハンド と同じである。但し、基本的にと記述した は、図18のAのフラップハンドルタイプのア ターハンドルと図7や図8に示したフラップハ ンドルタイプのアウターハンドルとでは、静 電検出領域123の位置が異なるからである。即 ち、図18のAのフラップハンドルタイプのアウ ターハンドルでは、静電検出領域123がアウタ ーハンドルの上の領域とされているのに対し 、図7及び図8のフラップハンドルタイプのア ターハンドルでは、静電検出領域123がアウ ーハンドルの左端の領域とされている。

 図18のCのドアノブセンサ140は、上に凸状 基板であり、横方向に伸びる長方形状の基 13Aと、上方向に伸びる長方形状の基板13Bと ら構成される。基板13Aには、センサ制御部1 41や図示せぬ遅延生成部142乃至検出回路145が 置されている。基板13Bには、電極146と、電 146と検出回路145とを接続している電極線DS 配置されている。なお、ドアノブセンサ140 センサ制御部141が設けられている側の面を 以下、正面と称する。

 図18のBの例では、ドアノブセンサ140は、 の正面が手前下(図18のB中の左下)を向くよ に配置されている。これにより、電波検出 域121は、アウターハンドル111の手前下の方 に延びる楕円状の領域となる。その結果、 ラップハンドルタイプのアウターハンドル11 1に、開扉しようとして接近する手を検出す ことが可能となる。

 図19のAは、バーハンドルタイプのアウタ ハンドルにおけるドアノブセンサ140の取り け位置の一例を示す図である。図19のBは、 ーハンドルタイプのアウターハンドルの断 レイアウトの一例を示す図である。図19のC 、バーハンドルタイプのアウターハンドル おけるドアノブセンサ140の形状を示す図で る。

 図19のAのバーハンドルタイプのアウター ンドルでは、電波検出領域121は、アウター ンドル111の手前の領域とされている。また 静電検出領域123は、アウターハンドル111の 端の領域とされている。

 図19のCのドアノブセンサ140は、長方形状 基板である。ドアノブセンサ140には、セン 制御部141が中央やや左に配置され、その他 図示せぬ遅延生成部142乃至検出回路145が配 されている。また、電極146が右端に配置さ ている。電極146と検出回路145とは電極線DS 接続されている。

 図19のBの例では、ドアノブセンサ140の正 が手前(図19のB中の右)を向くように配置さ ている。これにより、電波検出領域121は、 ウターハンドル111の手前に位置するが、こ 例では、さらに、上下方向(図19のB中の上下 向)に広がる楕円形状とされる。その結果、 バーハンドルタイプのアウターハンドル111に 、開扉しようとして接近する手を検出するこ とが可能となる。

 次に、本実施の形態のうちの第3の実施の 形態について説明する。第3の実施の形態は 前述した第1及び第2の実施の形態とは、次の 点で大きく異なっている。

 即ち、第1及び第2の実施の形態は、開錠 び施錠の制御方式として、「電波センサを いて開錠し、静電容量センサを用いて施錠 る」という方式が採用されている。これに して、第3の実施の形態は、開錠及び施錠の 御方式として、「静電容量センサを用いて 錠あるいは施錠を行う。しかしながら、電 センサも併用して静電容量センサの誤動作 低減する」という方式が採用されている。

 このような第3の実施形態の説明の前に、 第3の実施の形態の理解を容易にするために 従来の静電容量センサと、その問題点につ て説明する。

 従来の静電容量センサは、人体等の誘電 からなる検出対象物体とセンサに設けられ 電極との間に構成される静電容量の変化に り、検出対象物体の接触や近接を認識する ここで、検出対象物体とあえて記述するの 、検出対象となりえる物体が、人体等の誘 体に限られるからである。なお、以下の静 容量センサの記述においては、特に断らな 限り、物体とは検出対象物体のことを指す する。従来の静電容量センサは、この静電 量の変化を、電圧や周波数等の電気信号の 化に変換し、変換後の電気信号を、予め設 された検出閾値と比較し、その検出閾値を えた場合に物体の接触や近接を認識する。

 従って、従来の静電容量センサでは、例 ば、手袋をはめた状態の手の接触や近接を 識する場合等、通常より小さい静電容量の 化により物体の接触や近接を認識する場合 検出閾値を通常値より低い値に設定するこ により、検出感度を通常感度より高感度に 定すればよい。しかしながら、検出感度を 感度に設定すると、携帯電話やハンディ無 機等からの外来ノイズや、静電容量センサ 構成するコンデンサの温度特性に応じた容 変化等によっても、電気信号が容易に検出 値を超えてしまう。これにより、物体の接 や近接がないのにもかかわらず、物体の接 や近接があったと認識するという誤認識が じる。このように、従来の静電容量センサ おいては、検出感度向上と誤検出低減とが レードオフの関係にあり、これらを両立す ことが困難であるという問題、即ち、[発明 が解決しようとする課題]の欄に記述した問 が生じるのである。

 そのような問題を解決した静電容量セン を用い、使用者が使いやすい車両のドアの 錠と施錠を実現できるようになったパッシ エントリシステムが、以下に説明する第3の 実施の形態のパッシブエントリシステムであ る。

 第3の実施形態のパッシブエントリシステ ムでは、静電容量センサと、静電容量センサ とは異なる方式の他方式センサとを組合せ、 これらの静電容量センサと他方式センサとは 、一体のモジュールで構成されるとする(こ 一体化されたモジュールがドアノブセンサ ある)。但し、そのような構成に限定する必 はなく、その他、例えば、静電容量センサ 他方式センサとが異なる場所に設置される 成等とすることができる。

 一体のモジュールとして構成される静電 量センサと他方式センサからなるドアノブ ンサ251には、静電容量センサの検出領域と て、図20の静電検出領域123が設定されてお 、他方式センサの検出領域として、図20の他 方式検出領域250が設定されている。不図示の ドアノブセンサ251が設けられている車両のド アに対して、他方式検出領域250は、静電検出 領域123よりも遠方の領域とされている。

 図21は、ドアノブセンサ251の構成の一例 示すブロック図である。

 ドアノブセンサ251は、センサ制御部261、 極262、及び他方式センサ検出部263から構成 れる。

 即ち、ドアノブセンサ251を静電容量セン と他方式センサの組合せという観点からみ と、ドアノブセンサ251のうちの他方式セン の部分(以下、他方式センサ282と称する)は センサ制御部261及び他方式センサ検出部263 ら構成され、また、ドアノブセンサ251のう の静電容量センサの部分(以下、静電容量セ サ281と称する)は、センサ制御部261及び電極 262から構成されている。このように、センサ の認識部としてのセンサ制御部261は、他方式 センサ282と静電容量センサ281で共通化される 。

 センサ制御部261には、機能毎のブロック して、図21に示されるように、静電容量変 変換部271乃至他方式センサ検出判定部272が けられている。ここで、静電容量変化変換 271及び静電センサ検出判定部273は、静電容 センサ281に関するブロックである。従って 静電容量センサ281は、電極262、静電容量変 変換部271、及び静電センサ検出判定部273か 構成されると把握することができる。また 他方式センサ検出判定部272は、他方式セン 282に関するブロックである。従って、他方 センサ282は、他方式センサ検出部263及び他 式センサ検出判定部272から構成されると把 することができる。

 静電容量センサ281は、人体等の物体が静 検出領域123に入ってくると、その物体と電 262との間の静電容量の変化により、物体を 出する。即ち、静電容量センサ281の静電容 変化変換部271は、物体と電極262との間の静 容量の変化を電圧や周波数等の電気信号の 化に変換する。静電センサ検出判定部273は 変換後の電気信号を計測し、電気信号が予 設定された検出閾値を超える(若しくは下回 る)と、検出対象物体を検出し、静電容量セ サが検出対象物体を検出したことを示す静 センサ検出信号を出力する。また、静電セ サ検出判定部273は、他方式センサ282による 出対象物体の検出の有無に応じて、自身の 出閾値を変更する。これにより、静電容量 ンサ281の検出感度が変更される。上述した ての静電容量センサ281の処理を、以下、静 センサ検出処理と称する。

 他方式センサ282は、人体等の物体が他方 検出領域121に入ってくると、他方式センサ 出部263に特有の電気信号等の変化により、 体を検出する。即ち、他方式センサ検出部2 63は、物体が他方式検出領域121に入ってくる 、所定範囲となる電気信号等を出力する。 方式センサ検出判定部272は、電気信号等が 定範囲となると、物体を検出し、他方式セ サ282が物体を検出したことを示す他方式セ サ検出信号を出力する。上述した全ての他 式センサ282の処理を、以下、他方式センサ 出処理と称する。

 このように、ドアノブセンサ140では、静 容量センサ281と他方式センサ282という2つの 方式のセンサが同時に独立して動作している 。

 まず、図22のフローチャートを参照して 他方式センサ282による他方式センサ検出処 の一例について説明する。

 ステップS201において、他方式センサ282の 他方式センサ検出判定部272は、物体を検出し たか否かを判定する。

 他方式センサ検出部263により出力された 気信号等の変化量が所定値を超えない限り ステップS201の処理でNOであると判定されて 処理はステップS201に戻され、以降の処理が 繰り返される。

 これに対して、他方式センサ検出部263に り出力された電気信号等の変化量が所定値 超えると、ステップS201の処理でYESであると 判定されて、処理はステップS202に進む。ス ップS202において、他方式センサ検出判定部2 72は、他方式センサ検出信号をECU12に出力す 。

 ステップS203において、他方式センサ検出 判定部272は、処理の終了が指示されたか否か を判定する。

 処理の終了が指示されない限り、ステッ S203の処理でNOであると判定されて、処理は テップS201に戻され、それ以降の処理が繰り 返される。

 これに対して、処理の終了が指示される 、ステップS203の処理でYESであると判定され て、他方式センサ検出処理は終了する。

 次に、図23のフローチャートを参照して 静電容量センサ281による静電センサ検出処 の一例について説明する。

 ステップS221において、静電容量センサ281 の静電センサ検出判定部273は、静電容量セン サ281の検出感度を通常感度に設定する。具体 的には、静電センサ検出判定部273は、自身が 用いる検出閾値を標準の閾値に設定する。

 ステップS222において、静電センサ検出判 定部273は、静電容量センサ281で物体を検出し たか否かを判定する。

 即ち、物体が静電検出領域123に入ったと 、静電容量変化変換部271による変換後の電 信号の変化量が所定値を超える。これによ 、静電容量センサ281は、前記物体を検出す 。

 従って、静電容量変化変換部271による変 後の電気信号の変化量が所定値を超えない り、ステップS222の処理でNOであると判定さ て、処理はステップS226に進む。なお、ステ ップS226以降の処理については後述する。

 これに対して、静電容量変化変換部271に る変換後の電気信号の変化量が所定値を超 ると、ステップS222の処理でYESであると判定 されて、処理はステップS223に進む。ステッ S223において、静電センサ検出判定部273は、 方式センサ282で物体を検出したか否かを判 する。

 即ち、物体が他方式検出領域250に入った き、他方式センサ検出判定部272から静電セ サ検出判定部273に他方式センサ検出信号が 給される。これにより、他方式センサ282は 前記物体を検出する。

 従って、他方式センサ検出判定部272から 電センサ検出判定部273に他方式センサ検出 号が供給されていない限り、ステップS223の 処理でNOであると判定されて、処理はステッ S228に進む。なお、ステップS228以降の処理 ついては後述する。

 これに対して、他方式センサ検出判定部2 72から静電センサ検出判定部273に他方式セン 検出信号が供給された場合、ステップS223の 処理でYESであると判定されて、処理はステッ プS224に進む。ステップS224において、静電セ サ検出判定部273は、静電センサ検出信号を 力する。

 ステップS225において、静電センサ検出判 定部273は、処理の終了が指示されたか否かを 判定する。

 処理の終了が指示されない限り、ステッ S225の処理でNOであると判定されて、処理は テップS221に戻され、それ以降の処理が繰り 返される。

 これに対して、処理の終了が指示される 、ステップS225の処理でYESであると判定され て、静電センサ検出処理は終了する。

 ところで、ステップS222の処理でNOである 判定されると、処理はステップS226に進む。 ステップS226において、静電センサ検出判定 273は、他方式センサ282で物体を検出したか かを判定する。

 他方式センサ検出判定部272から静電セン 検出判定部273に他方式センサ検出信号が供 されていない限り、ステップS226の処理でNO あると判定されて、処理はステップS221に戻 され、以上の処理が繰り返される。

 これに対して、他方式センサ検出判定部2 72から静電センサ検出判定部273に他方式セン 検出信号が供給された場合、ステップS226の 処理でYESであると判定されて、処理はステッ プS227に進む。ステップS227において、静電セ サ検出判定部273は、静電容量センサ281の検 感度を高感度に設定する。具体的には、静 センサ検出判定部273は、自身が用いる検出 値を標準の閾値より低い閾値に設定する。 の後、処理はステップS222に戻され、以降の 処理が繰り返される。

 また、ステップS223の処理でNOであると判 されると、処理はステップS228に進む。ステ ップS228において、静電センサ検出判定部273 、静電容量センサ281の検出感度を低感度に 定する。具体的には、静電センサ検出判定 273は、自身が用いる検出閾値を標準の閾値 り高い閾値に設定する。その後、処理はス ップS222に戻され、以降の処理が繰り返され 。

 このように、静電容量センサ281は物体を 出したが、他方式センサ282は物体を検出し いない場合、静電容量センサ281による物体 検出は誤検出であると推定されることから 静電容量センサ281の検出感度が低感度に設 される。また、静電容量センサ281は物体を 出していないが、他方式センサ282は物体を 出した場合、物体は静電検出領域123には入 ていないが他方式検出領域121には入ってい と推定されることから、わずかな容量変化 も検出できるように、静電容量センサ281の 出感度が予め高感度に設定される。以上の 作をさせることで、他方式検出領域250に物 が入ってきた場合のみに限定して静電容量 ンサ281の感度を高感度に設定することがで 、検知感度向上と誤動作低減の両立を図る とができる。

 静電容量センサでは、センサから5mm以下 度の領域を検出領域として設定できる。但 、静電容量センサは、上述したように、検 感度向上と誤動作低減の両立を図ることが 難であるという問題を有している。一方、 方式センサ、例えば、電波センサや、光学 センサ、超音波センサ等では、センサから1 50mm~50mmの領域を検出領域として設定できる。 但し、他方式センサは、センサが設置された 場所に触れる意図がユーザにない場合、例え ば、センサのすぐ横を通過した場合でも、検 出信号を出力してしまう場合があった。従っ て、他方式センサを、ドアの開錠施錠のため のスイッチに用いると、意図せずにドアの開 錠施錠がなされることがあるので、ユーザに 不安を与えてしまうという問題があった。

 そこで、第3の実施形態では、静電容量セ ンサ281と他方式センサ282を組合せ、他方式セ ンサ282からの他方式センサ検出信号に基づい て、静電容量センサ281の検出感度を高めて、 静電検出領域123に入ってくる物体を検出する ようにした。これにより、静電容量センサと 他方式センサのそれぞれの問題を解消し、ド アノブセンサ251の静電検出領域123に手を近づ けようとするユーザの意思を確実に捉えるこ とができる。さらに、他方式センサ282が物体 を検出した後に、静電容量センサ281が物体を 検出した場合のみ静電センサ検出信号を出力 する構成としたので、静電容量センサ281の検 出精度を一層高めることが可能となっている 。

 以上のように検出感度を変更可能な静電 量センサの構成について、図24を参照して 明する。

 図24は、静電容量センサの構成例を示す である。

 マイクロコンピュータ291は、CPU(Central Pro cessing Unit)、RAM(Random Access Memory)、および、R OM(Read Only Memory)などからなり、CPUが、ROMに 憶された所定のプログラムを必要に応じてRA Mに展開して、実行することにより各種の処 を実行する。より具体的には、マイクロコ ピュータ291は、プログラムを実行すること より、端子P0乃至P2に対して出力信号としてH i、Lowの信号を出力し、HiZ(高インピーダンス 態: 入力信号に対して高インピーダンスの 態で信号を受け付けない、出力信号がHiで Lowでもない状態)を設定するすると共に、必 に応じて入力信号(端子の電圧)を測定し、 定結果に応じた処理を実行する。

 端子P0は、コンデンサCaに充電する電力を 供給する端子であり、Hiに制御されるとき、 電電圧をコンデンサCaに印加する。なお、 子P0は、HiZ(高インピーダンス状態)に制御さ るとき、充電を停止する。

 端子P1は、コンデンサCaに充電された電荷 を抵抗Rを介して放電すると共に、コンデン Csに充電された電荷を放電する端子であり、 Lowに制御されるとき、コンデンサCa,Csに充電 れた電荷を放電し、HiZに制御されるとき放 を停止する。

 端子P2は、コンデンサCxに充電された電荷 を放電させると共に、コンデンサCxの充電電 を測定する端子であり、Lowに制御されると ンデンサCxに充電された電荷を放電し、HiZ 制御されるとコンデンサCxの放電を停止し、 さらに、Hiに制御されるとコンデンサCxの充 電圧Vxを測定する。

 コンデンサCaは、端子P0より印加される電 圧で電荷を充電し、端子P1により抵抗Rを介し て電荷を放電する。コンデンサCs,Cxは、直列 続されており、コンデンサCaに充電された 荷により、充電される。

 コンデンサCxは、回路構成上の表記であ 、電極Dに接触する人体などの静電容量の被 測物を蓄電器として示したものである。従 て、コンデンサCxの容量は、電極Dに人体が 触した場合の人体の静電容量であり、人体 電極Dに接触していない場合、非接触状態の 静電容量である。

 なお、電極Dは、人体が直接接触できる構 成としても良いし、絶縁物を介して間接的に 接触できる構成としても良いものである。以 降の説明においては、電極Dは、人体が絶縁 を介して間接的に接触する形式のものを採 した場合について説明を進めるが、当然の とながら、人体が直接接触する形式のもの あって良いことはいうまでもない。但し、 縁物を介して接触する形式としている場合 人体が直接接触する形式と比べて、静電容 の変化(人体が、接触している場合と非接触 場合のコンデンサCxの静電容量の差)は、小 くなる。

 図25は、図24の静電容量センサの概念を説 明する回路図である。

 スイッチSW1乃至SW3は、それぞれ端子P0乃 P2の動作状態を端的に示したものである。す なわち、端子P0がHiに制御されると、図25の回 路のスイッチSW1は、ONの状態とされ、その結 、電源Vccが、充電電圧VccでコンデンサCaを 電する。一方、端子P0が、HiZに制御されると 、スイッチSW1がOFFの状態とされる。また、端 子P1が、Lowに制御されると、図25の回路のス ッチSW2は、ONにされ、HiZに制御されると、OFF に制御される。

 さらに、端子P2が、Lowに制御されると、 イッチSW3は、ONにされ、HiZに制御されるとOFF にされる。また、端子P2が、Hiに制御される 、比較器CompがコンデンサCxの充電電圧Vxと、 参照電圧Vrefとを比較し、比較結果を出力す 。なお、比較器Compは、マイクロコンピュー 291により実現される機能であり、実際の比 回路ではない。

 なお、コンデンサCa,Cs,Cxの充電電圧は、 れぞれVa,Vs,Vxで示されるものとする。

 この静電容量センサによる処理は次のよ になる。

 第1のステップにおいて、マイクロコンピ ュータ291は、端子P0の出力をHiに制御して、 源VccよりコンデンサCaを充電する。すなわち 、端子P0の出力がHiに制御されることにより 図25で示されるスイッチSW1がONの状態となり 電源VccよりコンデンサCaに電力が供給され コンデンサCaが充電電圧Va=Vccで充電される。

 第2のステップにおいて、マイクロコンピ ュータ291は、所定の時間tだけ端子P0乃至P2を てHiZ(高インピーダンス状態)に制御して、 ンデンサCaの充電状態を保持する。すなわち 、端子P0乃至P2がHiZ状態に制御されることに り、図25で示されるスイッチSW1乃至SW2がOFFの 状態にされることにより、コンデンサCaは、 電電圧Va=Vccで充電された状態が維持される とになる。

 第3のステップにおいて、マイクロコンピ ュータ291は、カウンタnを1インクリメントす 。

 第4のステップにおいて、マイクロコンピ ュータ291は、所定の時間だけ、端子P0をHiZに 御し、端子P1,P2をLowに制御することにより ンデンサCa,Cs,Cxに充電された電荷を放電させ る。このとき、コンデンサCs,Cxに充電された 荷は、瞬時に接地部を介して放電されるこ になるが、コンデンサCaに充電された電荷 、抵抗Rを介してスイッチSW2より接地部に放 されることになるため、電荷の放電がゆっ りと進むことになり、所定の時間t内では、 コンデンサCaに充電されていた電荷の一部の が放電される。

 第5のステップにおいて、マイクロコンピ ュータ291は、所定の時間tだけ、端子P0乃至P2 HiZ状態に制御することにより、コンデンサC aに充電されている電荷(第4のステップの処理 により一部が放電された状態で残されている 電荷)がコンデンサCs,Cxに移動し、コンデンサ Ca,Cs,Cxが充電された状態で保持される。この き、コンデンサCaと、コンデンサCs,Cxの合成 コンデンサとは、並列回路が形成されること になるため、コンデンサCaの充電電圧Vaは、 ンデンサCs,Cxの充電電圧Vs,Vcの和に等しい状 となる。さらに、コンデンサCs,Cxの充電電 VsとVxは、コンデンサCs,Cxの容量の逆数比の 係となる。

 第6のステップにおいて、マイクロコンピ ュータ291は、所定の時間tだけ、端子P2をHi状 に制御し、所定の時間tだけ端子P2によりコ デンサCxの充電電圧Vxを計測することにより 、コンデンサCxの充電電圧を取得する。

 第7のステップにおいて、マイクロコンピ ュータ291は、計測されたコンデンサCxの充電 圧Vxが、参照電圧Vrefよりも小さいか否かを 定する。例えば、充電電圧Vxが参照電圧Vref りも小さくないと判定された場合、処理は 3のステップに戻される。すなわち、第7の テップにおいて、充電電圧Vxが参照電圧Vref りも小さいと判定されるまで、第3乃至第7の ステップの処理が繰り返され、カウンタnの が、その繰り返し処理回数に応じてインク メントされる。

 第7のステップにおいて、充電電圧Vxが参 電圧Vrefよりも小さいと判定された場合、第 8のステップにおいて、マイクロコンピュー 291は、カウンタnの値、コンデンサCa,Csの静 容量、抵抗R、及び電源Vccの充電電圧Vccに基 いて、静電容量Cxを計算し、コンデンサCxの 計測結果とする。そして、処理は終了する。

 以上に説明した静電容量センサの参照電 Vrefの電圧を引き上げる(引き下げる)ことに り、静電容量センサの検出感度を高くする( 低くする)ことができる。

 例えば、マイクロコンピュータ291は、端 P2により計測される充電電圧VxをA/D変換して 入力するとする。この場合、マイクロコンピ ュータ291では、参照電圧Vrefは、ソフトウェ 的な閾値として保持される。

 例えば、マイクロコンピュータ291は、大 い順に第1乃至第3の閾値を予め保持してお 、第1乃至第3の閾値のうちの第2の閾値を、 準の閾値として設定しているとする。この 合、マイクロコンピュータ291は、静電セン の検出感度を標準感度から高感度にすると 、第2の閾値から第1の閾値に変更する。また 、マイクロコンピュータ291は、静電センサの 検出感度を標準感度から低感度にするとき、 第2の閾値から第3の閾値に変更する。

 ところで、上述したドアノブセンサ251を 図1のパッシブエントリシステムにおけるド アノブセンサ140に代えて用いるとする。この 場合、ECU12は、ドアの開錠と施錠の制御処理 して、次に説明するECU処理を行うとする。

 図26のフローチャートを参照して、図1のE CU12によるECU処理について説明する。

 ステップS241において、ECU12は、静電セン 検出信号を受信したか否かを判定する。な 、静電容量センサ281は、物体を検出すると 静電センサ検出信号をECU12に出力し、ECU12は 、この静電センサ検出信号を受信する。従っ て、ECU12は、ステップS241の処理により、静電 容量センサ281による物体の検出がなされたか 否かを判定していることになる。

 静電容量センサ281からECU12に静電センサ 出信号が出力されない限り、ステップS241の 理でNOであると判定されて、処理はステッ S241に戻され、以降の処理が繰り返される。

 これに対して、静電容量センサ281からECU1 2に静電センサ検出信号が出力されると、ス ップS241の処理でYESであると判定されて、処 はステップS242に進む。ステップS242におい 、ECU12は、ドア112は施錠状態であるのか否か を判定する。

 ドア112が開錠状態である場合には、ステ プS242の処理でNOであると判定されて、処理 ステップS247に進む。なお、ステップS250以 の処理については後述する。

 これに対して、ドア112が施錠状態である 合には、ステップS242の処理でYESであると判 定されて、処理はステップS243に進む。ステ プS243において、ECU12は、携帯電子キー11に「 リクエスト」を送信する。

 ステップS244において、ECU12は、携帯電子 ー11から「アンサ」を受信し、そのIDコード が一致したか否かを判定する。

 携帯電子キー11から「アンサ」自体が送 されてこない場合、または、「アンサ」自 は送信されてきてECU12に受信されたが、それ にIDコードが含まれていなかったり、含まれ いるIDコードが、正当な運転権限を有する に与えられたコードとは異なる場合には、 テップS244の処理でNOであると判定されて、 理はステップS246に進む。但し、ステップS246 以降の処理については後述する。

 これに対して、携帯電子キー11から送信 れてきた「アンサ」がECU12に受信されて、そ のIDコードが、正当な運転権限を有する者に えられたコードと一致する場合には、ステ プS244の処理でYESであると判定されて、処理 はステップS245に進む。

 即ち、ステップS243及びS244の処理で認証 理が行われ、認証処理に失敗した場合には ステップS244の処理でNOであると判定され、 述するステップS246以降の処理が実行される これに対して、認証処理に成功した場合に 、ステップS244の処理でYESであると判定され て、処理はステップS245に進む。

 ステップS245において、ECU12は、モータ15 制御して、ドア112を開錠する。

 ステップS246において、ECU12は、処理の終 が指示されたか否かを判定する。

 ステップS246において、処理の終了がまだ 指示されていないと判定された場合には、処 理はステップS241に戻され、それ以降の処理 繰り返される。

 これに対して、ステップS246において、処 理の終了が指示されたと判定された場合には 、ECU処理は終了となる。

 ところで、ステップS242の処理でNOである 判定されると、ステップS247において、ECU12 、携帯電子キー11に「リクエスト」を送信 る。

 ステップS248において、ECU12は、携帯電子 ー11から「アンサ」を受信し、そのIDコード が一致したか否かを判定する。

 携帯電子キー11から「アンサ」自体が送 されてこない場合、または、「アンサ」自 は送信されてきてECU12に受信されたが、それ にIDコードが含まれていなかったり、含まれ いるIDコードが、正当な運転権限を有する に与えられたコードとは異なる場合には、 テップS248の処理でNOであると判定されて、 理はステップS246に進む。

 これに対して、携帯電子キー11から送信 れてきた「アンサ」がECU12に受信されて、そ のIDコードが、正当な運転権限を有する者に えられたコードと一致する場合には、ステ プS248の処理でYESであると判定されて、処理 はステップS249に進む。

 即ち、ステップS247及びS248の処理で認証 理が行われ、認証処理に失敗した場合には ステップS248の処理でNOであると判定され、 テップS246以降の処理が実行される。これに して、認証処理に成功した場合には、ステ プS249の処理でYESであると判定されて、処理 はステップS249に進む。

 ステップS249において、ECU12は、モータ15 制御して、ドア112を施錠する。その後、処 はステップS246に進み、以降の処理が繰り返 れる。

 ところで、上述した一連の処理(或いはそ のうちの一部分の処理)、例えば上述した図4 フローチャートのうちの少なくとも一部に った処理は、ハードウエアにより実行させ こともできるし、ソフトウエアにより実行 せることもできる。

 一連の処理(或いはそのうちの一部分の処 理)をソフトウエアにより実行させる場合に 、ドアノブセンサ140やECU12の全体若しくはそ の一部分は、例えば、図27に示されるような ンピュータで構成することができる。

 図27において、CPU301は、ROM302に記録され いるプログラム、または記憶部308からRAM303 ロードされたプログラムに従って各種の処 を実行する。RAM303にはまた、CPU301が各種の 理を実行する上において必要なデータなど 適宜記憶される。

 CPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304を介 て相互に接続されている。このバス304には た、入出力インタフェース305も接続されて る。

 入出力インタフェース305には、キーボー 、マウスなどよりなる入力部306、ディスプ イなどよりなる出力部307、ハードディスク どより構成される記憶部308、および、モデ 、ターミナルアダプタなどより構成される 信部309が接続されている。通信部309は、イ ターネットを含むネットワークを介して他 装置との通信処理を行う。さらにまた、通 部309は、図示せぬアンテナを介して携帯電 キー11との間の送受信処理も行う。即ち、EC U12側の通信部309は、上述した「リクエスト」 を携帯電子キー11に送信したり、また、携帯 子キー11からの「アンサ」を受信する。

 入出力インタフェース305にはまた、必要 応じてドライブ310が接続され、磁気ディス 、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半 体メモリなどよりなるリムーバブルメディ 311が適宜装着され、それらから読み出され コンピュータプログラムが、必要に応じて 憶部308にインストールされる。

 一連の処理をソフトウエアにより実行さ る場合には、そのソフトウエアを構成する ログラムが、専用のハードウエアに組み込 れているコンピュータ、または、各種のプ グラムをインストールすることで、各種の 能を実行することが可能な、例えば汎用の ーソナルコンピュータなどに、ネットワー や記録媒体からインストールされる。

 このようなプログラムを含む記録媒体は 図6に示されるように、装置本体とは別に、 ユーザにプログラムを提供するために配布さ れる、プログラムが記録されている磁気ディ スク(フロッピディスクを含む)、光ディスク( CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versat ile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk) 含む)、もしくは半導体メモリなどよりなる ムーバブルメディア(パッケージメディア)31 1により構成されるだけでなく、装置本体に め組み込まれた状態でユーザに提供される プログラムが記録されているROM302や、記憶 308に含まれるハードディスクなどで構成さ る。

 なお、本明細書において、記録媒体に記 されるプログラムを記述するステップは、 の順序に沿って時系列的に行われる処理は ちろん、必ずしも時系列的に処理されなく も、並列的あるいは個別に実行される処理 も含むものである。

 また、本発明が適用されるシステムは、 述した車両に搭載されるシステムのみなら 、物体の接近に基づいて動作を制御するシ テムであれば足りる。なお、ここに、シス ムとは、複数の処理装置や処理部により構 される装置全体を表すものである。

 例えば、上述した例では、ドアノブセン は、ユーザにより運転される車両(四輪車や 二輪車)に搭載されたが、その他例えば、小 飛行機などの乗物、機械、機器、建造物又 設備などに搭載可能である。