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Patent Searching and Data


Title:
A/D CONVERSION CIRCUIT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/136627
Kind Code:
A1
Abstract:
An A/D conversion is equipped with a pulse transit circuit (10) to which a power source or a current source and a pulse signal is input and through which the pulse signal travels, a transit position detection part that detects the transit position of the pulse signal in the pulse transit circuit and outputs data corresponding thereto, and a digital data generation part that generates digital data corresponding to the magnitude of the power source or current source based on said data output by the transit position detection part. The pulse transit circuit is comprised of a plurality of inverters (111 to 142) connected in series. The plurality of inverters are comprised of the same logic elements wherein the delay time between input and output signals varies corresponding to the magnitude of said power source or current source. In the pulse transit circuit, a start signal used for starting travel of the pulse signal is input to one of said plurality of inverters, and the transit position detection part detects the transit position of the pulse signal in the pulse transit circuit based on the output signal from each of the plurality of inverters.

Inventors:
HAGIHARA YOSHIO (JP)
HARADA YASUNARI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/058647
Publication Date:
November 12, 2009
Filing Date:
May 07, 2009
Export Citation:
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Assignee:
OLYMPUS CORP (JP)
DENSO CORP (JP)
HAGIHARA YOSHIO (JP)
HARADA YASUNARI (JP)
International Classes:
H03M1/50; H03K3/03
Foreign References:
JPH05259907A1993-10-08
JP2002043524A2002-02-08
JP2000244285A2000-09-08
Attorney, Agent or Firm:
TANAI Sumio et al. (JP)
Sumio Tanai (JP)
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Claims:
 電源又は電流源およびパルス信号が入力され、前記パルス信号が走行するパルス走行回路と、
 前記パルス走行回路内での前記パルス信号の走行位置を検出し、前記走行位置に応じたデータを出力する走行位置検出部と、
 前記走行位置検出部が出力した前記データに基づいて、前記電源又は前記電流源の大きさに対応するデジタルデータを生成するデジタルデータ生成部と、を備え、
 前記パルス走行回路は直列に連結される複数の反転回路からなり、
 前記複数の反転回路は、入力信号と出力信号との遅延時間が前記電源又は電流源の大きさに応じて変化する同一の論理素子からなり、
 前記パルス走行回路では、前記複数の反転回路のうちの1つに対して、前記パルス信号の走行を開始させる起動信号が入力され、
  前記走行位置検出部は、前記複数の反転回路の各々からの前記出力信号に基づき前記パルス走行回路内での前記パルス信号の前記走行位置を検出するA/D変換回路。
 前記論理素子がNAND回路である請求項1に記載のA/D変換回路。
 前記論理素子がNOR回路である請求項1に記載のA/D変換回路。
 前記論理素子が全差動型遅延回路である請求項1に記載のA/D変換回路。
Description:
A/D変換回路

 本発明は、アナログ信号をデジタル信号に 換するA/D変換回路に関する。
 本願は、2008年5月7日に日本に出願された特 2008-121208号に基づき優先権を主張し、その 容をここに援用する。

 従来、A/D(アナログ/デジタル)変換回路の 例として、図19に示す構成が知られている( えば、非特許文献1参照)。図19は、従来知ら れているA/D変換回路の構成を示した図である 。

 図示する例では、A/D変換回路190は、パル 走行回路191と、カウンタ192と、エンコーダ1 93と、第1のラッチ回路194と、第2のラッチ回 195と、第3のラッチ回路196と、演算器197とを む。パルス走行回路191では、起動用反転回 としての1個のNAND(否定論理積)回路1911と、 転回路としての複数のインバータ(INV)回路191 2とがリング状に連結されている。NAND回路1911 は、一方の入力端にパルス信号StartPを受けて 動作する。カウンタ192およびエンコーダ193は 、パルス走行回路191からの出力信号を計測す る。第1のラッチ回路194は、カウンタ192から 出力信号を保持する。第2のラッチ回路195は エンコーダ193からの出力信号を保持する。 3のラッチ回路196は、第1のラッチ回路194お び第2のラッチ回路195からの出力信号を加算 て保持する。演算器197は、第3のラッチ回路 196を用いて前信号と現信号との差分を演算し 、この結果を外部の後段回路へ出力する。

 また、図示する例では、パルス走行回路1 91のNAND回路1911およびインバータ回路1912に電 の供給を行うための電源ライン1913は、入力 端子198と接続している。入力端子198には、A/D 変換を行う対象であるアナログ入力信号Vinが 入力される。また、エンコーダ193と第1およ 第2のラッチ194,195はクロック(CLK)信号CKsの入 を受け付ける。

 次に、A/D変換回路190の動作について説明 る。図19に示したとおり、パルス走行回路19 1では、パルス信号StartPは、リング状に構成 れた1個のNAND回路1911と複数のインバータ回 1912からなる回路内を周回する。

 パルス信号StartPは、アナログ入力信号Vin 大きさ(電圧)およびクロック(CLK)信号CKsの周 期に応じて変化する。カウンタ192は、パルス 信号StartPがパルス走行回路191内の回路を周回 した回数をカウントし、この結果を二進数の デジタルデータとして出力する。エンコーダ 193は、パルス走行回路191内の回路におけるパ ルス信号StartPの位置を検出し、この結果を二 進数のデジタルデータとして出力する。

 第1のラッチ回路194はカウンタ192が出力す るデジタルデータを保持する。第2のラッチ 路195はエンコーダ193が出力するデジタルデ タを保持する。第3のラッチ回路196は、第1の ラッチ回路194が保持したデジタルデータを上 位ビット、第2のラッチ回路195がラッチした ジタルデータを下位ビットとして取り込み これらのデジタルデータを加算する。これ より、第3のラッチ回路196は、クロック信号C Ksの周期毎にアナログ入力信号Vinの大きさに じた二進数のデジタルデータを生成し保持 る。

 演算器197は、第3のラッチ回路196が保持し たデジタルデータと、第3のラッチ回路196が 持する前のデジタルデータとの差分を演算 、演算したデジタルデータDTを外部の後段回 路に出力する。

 図20は、A/D変換回路190におけるアナログ 力信号Vinの大きさと、回路内を走行するパ ス信号StartPの伝播遅延時間との関係を示し 図である。A/D変換回路190では、アナログ入 信号Vinの大きさが低い場合、パルス信号Start Pの伝播遅延時間は大きくなり、アナログ入 信号Vinの大きさが高い場合、パルス信号Start Pの伝播遅延時間は小さくなる。したがって このパルス信号StartPの伝播遅延時間に応じ デジタルデータがA/D変換回路190から出力さ る。

 図21は、A/D変換回路190におけるサンプリ グ周期とデジタルデータを出力するタイミ グとの関係を示した図である。A/D変換回路19 0は、サンプリング周期であるクロック信号CK sの周期毎に、デジタルデータDTを周期的に出 力する。図示する例では、サンプリング周期 2111ではデジタルデータ2121を出力し、サンプ ング周期2112ではデジタルデータ2122を出力 、サンプリング周期2113ではデジタルデータ2 123を出力している。

 上述したとおり、A/D変換回路190は、アナ グ入力信号Vinの大きさに対応したデジタル ータDTを、クロック信号CKsの周期毎に周期 に出力する。

“An All-Digital Analog-to-Digital Converter With  12-μV/LSB Using Moving-Average Filtering”, IEEE JO URNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, VOL.38, NO.1, JANUARY  2003

 しかしながら、上述したA/D変換回路190で 、パルス走行回路191を構成する反転回路と て、NAND回路1911とインバータ回路1912とを混 している。NAND回路1911とインバータ回路1912 は、それぞれが回路固有の伝播遅延時間を しており、一般的にそれらの伝搬遅延時間 互いに異なる。従って、この伝播遅延時間 差に起因して、エンコーダ193が出力する下 ビットの精度が劣化する可能性がある。

 本発明は、上記の課題を解決するために されたものであり、容易な回路構成でA/D変 の精度の劣化を抑圧可能なA/D変換回路を提 することを目的とする。

 本発明の一態様のA/D変換回路は、電源又 電流源およびパルス信号が入力され、前記 ルス信号が走行するパルス走行回路と;前記 パルス走行回路内での前記パルス信号の走行 位置を検出し、前記走行位置に応じたデータ を出力する走行位置検出部と;前記走行位置 出部が出力した前記データに基づいて、前 電源又は前記電流源の大きさに対応するデ タルデータを生成するデジタルデータ生成 と、を備え、前記パルス走行回路は直列に 結される複数の反転回路からなり、前記複 の反転回路は、入力信号と出力信号との遅 時間が前記電源又は電流源の大きさに応じ 変化する同一の論理素子からなり、前記パ ス走行回路では、前記複数の反転回路のう の1つに対して、前記パルス信号の走行を開 させる起動信号が入力され、前記走行位置 出部は、前記複数の反転回路の各々からの 記出力信号に基づき前記パルス走行回路内 の前記パルス信号の前記走行位置を検出す 。

 本発明のA/D変換回路によると、パルス走 回路が同一の論理素子で構成されるため、 ルス走行回路に設けられる論理素子が異な ことに起因するA/D変換精度の劣化が発生し い。従って、高精度のA/D変換回路を実現す ことが可能となる。

 また、本発明のA/D変換回路において、前 論理素子はNAND回路であることが好ましい。

 これにより、パルス走行回路を構成する 転回路が同一の論理素子で構成されたとし も、論理回路で使用されるトランジスタの の増加を最低限に抑えることが可能となる 従って、A/D変換回路が設けられるチップの 積等の増加を抑えることが可能となる。

 また、本発明のA/D変換回路において、前 論理素子はNOR回路であることが好ましい。

 また、本発明のA/D変換回路において、前 論理素子は、全差動型遅延回路であること 好ましい。

 本発明のA/D変換回路によれば、容易な回 構成でA/D変換の精度の劣化を抑圧すること できる。

本発明の第一の実施形態におけるパル 走行回路を示した回路図である。 本発明の第一の実施形態におけるパル 走行回路の一部を示した部分拡大図である 本発明の第一の実施形態におけるパル 走行回路の一部を示した部分拡大図である 本発明の第一の実施形態におけるパル 走行回路の一部を示した部分拡大図である 本発明の第一の実施形態におけるパル 走行回路の一部を示した部分拡大図である 本発明の第一の実施形態の変形例にお るパルス走行回路を示した回路図である。 本発明の第二の実施形態におけるパル 走行回路を示した回路図である。 本発明の第二の実施形態におけるパル 走行回路の一部を示した部分拡大図である 本発明の第二の実施形態におけるパル 走行回路の一部を示した部分拡大図である 本発明の第二の実施形態におけるパル ス走行回路の一部を示した部分拡大図である 。 本発明の第二の実施形態におけるパル ス走行回路の一部を示した部分拡大図である 。 本発明の第二の実施形態の変形例にお けるパルス走行回路を示した回路図である。 本発明の第三の実施形態におけるパル ス走行回路を示した回路図である。 本発明の第三の実施形態におけるパル ス走行回路の一部を示した部分拡大図である 。 本発明の第三の実施形態におけるパル ス走行回路の一部を示した部分拡大図である 。 本発明の第三の実施形態におけるパル ス走行回路の一部を示した部分拡大図である 。 本発明の第三の実施形態におけるパル ス走行回路の一部を示した部分拡大図である 。 本発明の第三の実施形態の変形例にお けるパルス走行回路を示した回路図である。 従来知られているA/D変換回路の構成を 示した構成図である。 A/D変換回路におけるアナログ入力信号 の大きさと、回路内を走行するパルス信号の 伝播遅延時間との関係を示した図である。 A/D変換回路におけるサンプリング周期 とデジタルデータを出力するタイミングとの 関係を示した図である。

 (第一の実施形態)
 以下、図面を参照し、本発明の第一の実施 態を説明する。本実施形態におけるA/D(アナ ログ/デジタル)変換回路は、パルス走行回路 、パルス走行回路からの出力信号を計測す カウンタおよびエンコーダ(走行位置検出部 )と、カウンタからの出力信号を保持する第1 ラッチ回路と、エンコーダからの出力信号 保持する第2のラッチ回路と、第1のラッチ 路および第2のラッチ回路からの出力信号を 算して保持する第3のラッチ回路と、第3の ッチ回路を用いて前信号と現信号との差分 演算し、外部の後段回路へ出力する演算器( ジタルデータ生成部)とを含んでいる。

 また、本実施形態におけるA/D変換回路は 図19で示したA/D変換回路とパルス走行回路 構成のみが異なり、パルス走行回路以外の 部は図19で示した各部と同様の構成である。

 図1は、本実施形態におけるパルス走行回 路10を示した回路図である。図示する例では パルス走行回路10は、NAND回路111~142が直列に 32個接続されている回路である。

 本実施形態におけるパルス走行回路10で 、起動用反転回路である1個のNAND回路(NAND回 111)と、反転回路として動作する多数のNAND 路(NAND回路112~142)とがリング状に連結される NAND回路111は、一方の入力端にパルス信号Sta rtPを受け、他方の入力端に前段のNAND回路142 出力を受けて動作する。それぞれのNAND回路1 12~141は、一方の入力端に前段のNAND回路(例え 、NAND回路112の場合はNAND回路111)の出力を受 、他方の入力端にHighレベル(アナログ入力 号VinまたはA/D変換回路の電源VDD)を受けて動 する。NAND回路142は、一方の入力端に前段の NAND回路141の出力を受け、他方の入力端にはHi ghレベルではなくフィードフォワードループ してNAND回路138からの出力を受ける。これに より、パルス信号StartPが入力されている間、 NAND回路111~142の遅延時間に応じた周期で各NAND 回路の出力が発振する。

 なお、フィードフォワードループの構成 、上述した構成に限らない。例えば、NAND回 路140の一方の入力端のみ、Highレベルではな フィードフォワードループとしてNAND回路136 らの出力を受けるようにしてもよい。また パルス走行回路10を構成するNAND回路の総数 32個に限定されず、4個以上の偶数個であれ 、特に制限は無い。

 図2から図5は、本実施形態におけるパル 走行回路10の一部(図1における符号101の部分) を示した部分拡大図である。本実施形態にお けるパルス走行回路10全体の構成を図2から図 5に示す構成としてもよい。図2に示す例では 反転回路の伝播遅延時間は、アナログ入力 号Vinのレベル(大きさ)を反転回路の電源と て用いることにより制御される。また、図3 示したとおり、パルス走行回路10に入力す アナログ入力信号Vinのレベルを反転回路のGN D側に接続するようにしてもよい。また、図4 示したとおり、反転回路の伝播遅延時間を アナログ入力信号Vinのレベルに応じた電流 を有する電流源41~43を用いることにより制 するようにしてもよい。また、図5に示した おり、電流源41~43を反転回路のGND側に接続 るようにしてもよい。また、図示しないが 電流源を反転回路の電源VDD側、GND側の各々 接続してもよい。

 なお、4個以上の偶数個のNAND回路からな パルス走行回路10の例を説明したが、本実施 形態でのパルス走行回路は3個以上の奇数個 NAND回路からなるパルス走行回路20としても い。

 図6は、本実施形態の変形例におけるパル ス走行回路20を示した回路図である。図示す 例では、パルス走行回路20は、NAND回路111~141 が直列に31個接続されている回路である。

 本変形例におけるパルス走行回路20では 起動用反転回路である1個のNAND回路(NAND回路1 11)と、反転回路として動作する多数のNAND回 (NAND回路112~141)とがリング状に連結される。N AND回路111は、一方の入力端にパルス信号StartP を受け、他方の入力端に前段のNAND回路141の 力を受けて動作する。NAND回路112~141は、一方 の入力端に前段のNAND回路の出力を受け、他 の入力端にHighレベル(アナログ入力信号Vinま たはA/D変換回路の電源VDD)を受けて動作する

 なお、パルス走行回路20を構成するNAND回 の総数は31個に限定されず、3個以上の奇数 であれば、特に制限は無い。また、パルス 行回路20の構成は、パルス走行回路10と同様 に、図2から図5に示した構成としてもよい。 た、パルス走行回路20の構成は、図示しな が、電流源を反転回路の電源VDD側、GND側の 々に接続する構成としてもよい。

 上述したとおり、本実施形態では、パル 走行回路を構成する反転回路を、同一の論 素子(NAND回路)のみを用いて構成することが き、各反転回路間の伝播遅延時間の差が無 パルス走行回路を実現することができる。 って、本実施形態によれば、容易な回路構 でA/D変換の精度の劣化を抑圧することがで る。

 (第二の実施形態)
 以下、図面を参照し、本発明の第二の実施 態を説明する。本実施形態におけるA/D変換 路は、図19で示したA/D変換回路とパルス走 回路の構成のみが異なり、パルス走行回路 外の各部は図19で示した各部と同様の構成で ある。

 また、本実施形態と第一の実施形態との いは、パルス走行回路を構成する反転素子 してNOR(否定論理和)回路を用いたことであ 。

 図7は、本実施形態におけるパルス走行回 路30を示した回路図である。図示する例では パルス走行回路30は、NOR回路211~242が直列に3 2個接続されている回路である。

 本実施形態におけるパルス走行回路30で 、起動用反転回路である1個のNOR回路(NOR回路 211)と、反転回路として動作する多数のNOR回 (NOR回路212~242)とがリング状に連結される。NO R回路211は、一方の入力端にパルス信号StartP 受け、他方の入力端に前段のNOR回路242の出 を受けて動作する。NOR回路212~241は、一方の 力端に前段のNOR回路(例えば、NOR回路212の場 合はNOR回路211)の出力を受け、他方の入力端 Lowレベル(GND)を受けて動作する。NOR回路242は 、一方の入力端に前段のNOR回路241の出力を受 け、他方の入力端にLowレベルではなくフィー ドフォワードループとしてNOR回路238からの出 力を受ける。これは、本実施形態において、 パルス走行回路30は偶数個のNOR回路により構 されているため、パルス信号StartPが通過す 毎にNOR回路211~242が異なる値を出力するよう に、NOR回路242の出力を反転するためである。 また、パルス走行回路30は反転回路としてNOR 路を用いているので、パルス信号StartPがHigh レベルからLowレベルに変化することで起動さ れる。

 なお、フィードフォワードループの構成 、上述した構成に限らない。例えば、NOR回 240の一方の入力端のみ、Lowレベルではなく ィードフォワードループとしてNOR回路236か の出力を受けるようにしてもよい。また、 ルス走行回路30を構成するNOR回路の総数は32 個に限定されず、4個以上の偶数個であれば 特に制限は無い。

 図8から図11は、本実施形態におけるパル 走行回路30の一部(図7における符号701の部分 )を示した部分拡大図である。本実施形態に けるパルス走行回路30全体の構成を図8から 11に示す構成としてもよい。図8に示す例で 、反転回路の伝播遅延時間は、アナログ入 信号Vinのレベルを反転回路の電源として用 ることにより制御される。また、図9に示し とおり、パルス走行回路30に入力するアナ グ入力信号Vinのレベルを反転回路のGND側に 続するようにしてもよい。また、図10に示し たとおり、反転回路の伝播遅延時間を、アナ ログ入力信号Vinのレベルに応じた電流値を有 する電流源41~43を用いることにより制御する うにしてもよい。また、図11に示したとお 、電流源41~43を反転回路のGND側に接続するよ うにしてもよい。また、図示しないが、電流 源を反転回路の電源VDD側、GND側の各々に接続 してもよい。

 なお、4個以上の偶数個のNOR回路からなる パルス走行回路30の例を説明したが、本実施 態でのパルス走行回路は3個以上の奇数個の NOR回路からなるパルス走行回路40としてもよ 。

 図12は、本実施形態の変形例におけるパ ス走行回路40を示した回路図である。図示す る例では、パルス走行回路40は、NOR回路211~241 が直列に31個接続されている回路である。

 本変形例におけるパルス走行回路40では 起動用反転回路である1個のNOR回路(NOR回路211 )と、反転回路として動作する多数のNOR回路(N OR回路212~241)とがリング状に連結される。NOR 路211は、一方の入力端にパルス信号StartPを け、他方の入力端に前段のNOR回路241の出力 受けて動作する。NOR回路212~241は、一方の入 端に前段のNOR回路の出力を受け、他方の入 端にLowレベル(GND)を受けて動作する。

 なお、パルス走行回路40を構成するNOR回 の総数は31個に限定されず、3個以上の奇数 であれば、特に制限は無い。また、パルス 行回路40の構成は、パルス走行回路30と同様 、図8から図11に示した構成としてもよい。 た、パルス走行回路40の構成は、図示しな が、電流源を反転回路の電源VDD側、GND側の 々に接続する構成としてもよい。

 上述したとおり、本実施形態では、パル 走行回路を構成する反転回路を、同一の論 素子(NOR回路)のみを用いて構成することが き、各反転回路間の伝播遅延時間の差が無 パルス走行回路を実現することができる。 って、本実施形態によれば、容易な回路構 でA/D変換の精度の劣化を抑圧することがで る。

 (第三の実施形態)
 以下、図面を参照し、本発明の第三の実施 態を説明する。本実施形態におけるA/D変換 路は、図19で示したA/D変換回路とパルス走 回路の構成のみが異なり、パルス走行回路 外の各部は図19で示した各部と同様の構成で ある。

 また、本実施形態と第一の実施形態およ 第二の実施形態との違いは、パルス走行回 を構成する反転素子として全差動型遅延回 (DE)を用いたことである。

 図13は、本実施形態におけるパルス走行 路50を示した回路図である。図示する例では 、パルス走行回路50は、DE311~342が直列に32個 続されている回路である。

 本実施形態におけるパルス走行回路50で 、起動用反転回路である1個の全差動型遅延 路(DE311)と、多数の全差動型遅延回路(DE312~34 2)とがリング状に連結する。DE311は、トリガ にパルス信号StartPを受け、正の入力端に前 の全差動型遅延回路DE342の正の出力を受け、 負の入力端に前段の全差動型遅延回路DE342の の出力を受けて動作する。DE312~342は、正の 力端に前段の全差動型遅延回路(DE312の場合D E311)の負の出力を受け、負の入力端に前段の 差動型遅延回路の正の出力を受けて動作す 。

 なお、本実施形態のパルス走行回路50で 、DE311のトリガ端にLowが入力された場合はDE3 11~342の入出力端電圧が固定され、DE311のトリ 端にHighが入力された場合はDE311~342の入出力 端電圧が固定されず動作が起動される。また 、パルス走行回路50を構成するDEの総数は32個 に限定されず、4個以上の偶数個であれば、 に制限は無い。

 図14から図17は、本実施形態におけるパル ス走行回路50の一部(図13における符号1301の部 分)を示した部分拡大図である。本実施形態 おけるパルス走行回路50全体の構成を図14か 図17に示す構成としてもよい。図14に示す例 では、反転回路の伝播遅延時間は、アナログ 入力信号Vinのレベルを反転回路の電源として 用いることにより制御される。また、図15に したとおり、パルス走行回路50に入力する ナログ入力信号Vinのレベルを反転回路のGND に接続するようにしてもよい。また、図16に 示したとおり、反転回路の伝播遅延時間を、 アナログ入力信号Vinのレベルに応じた電流値 を有する電流源41~43を用いることにより制御 るようにしてもよい。また、図17に示した おり、電流源41~43を反転回路のGND側に接続す るようにしてもよい。また、図示しないが、 電流源を反転回路の電源VDD側、GND側の各々に 接続してもよい。

 なお、4個以上の偶数個の全差動型遅延回 路からなるパルス走行回路50の例を説明した 、本実施形態でのパルス走行回路は3個以上 の奇数個の全差動型遅延回路からなるパルス 走行回路60としてもよい。

 図18は、本実施形態の変形例におけるパ ス走行回路60を示した回路図である。図示す る例では、パルス走行回路60は、DE311~341が直 に31個接続されている回路である。

 本変形例におけるパルス走行回路60では 起動用反転回路である1個の全差動型遅延回 (DE311)と、多数の全差動型遅延回路(DE312~341) がリング状に連結する。DE311は、トリガ端 パルス信号StartPを受け、正の入力端に前段 全差動型遅延回路DE341の負の出力を受け、負 の入力端に前段の全差動型遅延回路DE341の正 出力を受けて動作する。DE312~341は、正の入 端に前段の全差動型遅延回路の負の出力を け、負の入力端に前段の全差動型遅延回路 正の出力を受けて動作する。

 なお、本変形例のパルス走行回路では、D E311のトリガ端にLowが入力された場合はDE311~34 1の入出力端電圧が固定され、DE1のトリガ端 Highが入力された場合はDE311~341の入出力端電 が固定されず、動作が起動される。

 なお、パルス走行回路60を構成するDEの総 数は31個に限定されず、3個以上の奇数個であ れば、特に制限は無い。また、パルス走行回 路60の構成は、パルス走行回路50と同様に図14 から図17に示した構成としてもよい。また、 ルス回路60の構成は、図示しないが、電流 を反転回路の電源VDD側、GND側の各々に接続 る構成としてもよい。

 上述したとおり、本実施形態では、パル 走行回路を構成する反転回路を、同一の論 素子(DE)のみを用いて構成することができ、 各反転回路間の伝播遅延時間の差が無いパル ス走行回路を実現することができる。よって 、本実施形態によれば、容易な回路構成でA/D 変換の精度の劣化を抑圧することができる。

 以上、この発明の実施形態について図面 参照して詳述してきたが、具体的な構成は の実施形態に限られるものではなく、この 明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含ま る。

 本発明のA/D変換回路によれば、容易な回 構成でA/D変換の精度の劣化を抑圧すること できる。

 10,20,30,40,50,60,191  パルス走行回路
 41~43  電流源
 111~142,1911  NAND回路
 190  A/D変換回路
 192  カウンタ
 193  エンコーダ
 194  第1のラッチ回路
 195  第2のラッチ回路
 196  第3のラッチ回路
 197  演算器
 211~242  NOR回路
 311~342  全差動型遅延回路(DE)
 1912  インバータ回路