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Patent Searching and Data


Title:
COOKING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/001544
Kind Code:
A1
Abstract:
A cooking device in which heating operation is not unintentionally turned on or off and heating operation setting does not change even if drops of water splash over the vicinity of a touch switch and even if the vicinity of the touch switch is wiped with a damp cloth. Left and right cancellation electrodes (5a, 5b) are placed at positions that are between the positions of the left and right heating coils (3a, 3b) and the positions of the key electrodes (4a1, 4a2, 4a3, 4b1, 4b2, 4b3) and are near the key electrodes. A control section (6) switches between effectiveness and ineffectiveness of an input from a key electrode depending on whether variations in the capacitances of the left and right cancellation electrodes (5a, 5b) are greater than or equal to predetermined values.

Inventors:
KOMADA MASAMICHI
TOMINAGA HIROSHI
ISODA KEIKO
Application Number:
PCT/JP2008/001622
Publication Date:
December 31, 2008
Filing Date:
June 23, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
KOMADA MASAMICHI
TOMINAGA HIROSHI
ISODA KEIKO
International Classes:
H05B6/12; F24C7/04; F24C15/00; H01H36/00
Foreign References:
JP2005300030A2005-10-27
JPS5810335A1983-01-20
JP2003303674A2003-10-24
JPS5267367A1977-06-03
JP2003279055A2003-10-02
JP2006207843A2006-08-10
Attorney, Agent or Firm:
TANAKA, Mitsuo et al. (IMP Building3-7, Shiromi 1-chome, chuo-k, Osaka-shi Osaka 01, JP)
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Claims:
 外郭を構成する本体と、
 前記本体の上面に設けられたトッププレートと、
 被加熱物を加熱する加熱部と、
 前記トッププレート裏面に設けられたキー電極を備えた静電容量式タッチスイッチと、
 前記キー電極と大地との間に形成される静電容量を検知し、前記キー電極の静電容量が前記キー電極の基準静電容量として設定された値に対して第1所定量以上増加し且つその状態が第1所定時間以上連続したことを検知すると前記キー電極が押されたと判断してそのキー電極に割り当てられた制御命令を入力する制御部と、を備え、
 前記加熱部が配置された位置と前記キー電極が配置された位置との間で前記キー電極の近傍に設けられたキャンセル電極を有し、
 前記制御部は、前記キャンセル電極と大地との間に形成される静電容量を検知し、
 前記キャンセル電極の静電容量が前記キャンセル電極の基準静電容量として設定された値に対して第2所定量以上増加したことを第2所定時間以上且つ第3所定時間未満連続して検知したときは前記キー電極が押されたと判断してもそのキー電極に割り当てられた制御命令の実行を禁止し、
 前記キャンセル電極の前記静電容量が前記キャンセル電極の基準静電容量に対して前記第2所定量以上増加したことを前記第3所定時間以上連続して検知したときは、前記キー電極が押されたと判断するとそのキー電極に割り当てられた制御命令を実行する、加熱調理器。
 外郭を構成する本体と、
 前記本体の上面に設けられたトッププレートと、
 被加熱物を加熱する加熱部と、
 前記トッププレート裏面に設けられたキー電極を備えた静電容量式タッチスイッチと、
 前記キー電極と大地との間に形成される静電容量を検知し、前記キー電極の静電容量が前記キー電極の基準静電容量として設定された値に対して第1所定量以上増加し且つその状態が第1所定時間以上連続したことを検知すると前記キー電極が押されたと判断してそのキー電極に割り当てられた制御命令を実行する制御部と、を備え、
 前記加熱部が配置された位置と前記キー電極が配置された位置との間で前記キー電極の近傍に設けられたキャンセル電極を有し、
 前記制御部は、前記キャンセル電極と大地との間に形成される静電容量を検知し、
 前記キャンセル電極の静電容量が前記キャンセル電極の基準静電容量に対して第2所定量以上増加したことを第2所定時間以上且つ第3所定時間未満連続して検知したときは前記キー電極が押されたと判断してもそのキー電極に割り当てられた制御命令の実行を禁止し、
 前記キャンセル電極の前記静電容量が前記キャンセル電極の基準静電容量として設定された値に対して前記第2所定量以上増加したことを前記第3所定時間以上連続して検知したときは、前記キャンセル電極の前記基準静電容量を、現在検知している前記キャンセル電極の静電容量に変更して、前記キー電極が押されたと判断するとそのキー電極に割り当てられた制御命令を実行する、加熱調理器。
 前記制御部は、前記キャンセル電極の静電容量が前記キャンセル電極の基準静電容量に対して第2所定量以上増加したことを第2所定時間以上且つ第3所定時間未満連続して検知したとき、少なくとも加熱動作をオフとする制御命令が割り当てられた前記キー電極が押されたと判断してもその制御命令の実行を禁止する、請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
 いずれの前記キー電極からも制御命令を入力できない状態から少なくとも1つの前記キー電極を押すことにより制御命令を入力することができるようにするための電源スイッチを備え、前記制御部は、前記電源スイッチがオンしたときの前記キー電極及び前記キャンセル電極の静電容量をそれぞれの基準静電容量の初期値として設定する請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
 前記制御部は、前記キャンセル電極に所定の静電容量を有するコンデンサを介在させて所定の電圧値を有する高周波電圧を加え、前記コンデンサと前記キャンセル電極の静電容量とで分割され前記キャンセル電極に加わる前記高周波電圧の大きさを検知するキャンセル電極電圧検知部を備え、前記キャンセル電極電圧検知部が検知する電圧の、設定されたキャンセル電極基準検知電圧からの低下量に基づき前記キャンセル電極の静電容量の増加量を検知する請求項4に記載の加熱調理器。
 前記キャンセル電極電圧検知部は、所定の容量値を有するコンデンサの一端と前記キャンセル電極を接続し、前記コンデンサの他端に高周波電圧を与えるとともに、前記キャンセル電極に加わる前記高周波電圧の分割電圧を整流して直流電圧に変換して出力する請求項5に記載の加熱調理器。
 前記制御部が、前記キャンセル電極の静電容量が前記キャンセル電極の基準静電容量に対して第2所定量以上増加したことを第2所定時間以上且つ第3所定時間未満連続して検知し前記キー電極からの前記入力命令の実行を禁止している時、そのことを音又は光で報知する報知部をさらに有する、請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
 プリント配線板の銅箔パターンで前記キー電極または前記キャンセル電極を構成し、前記プリント配線板を前記トッププレート直下に配置する、請求項1から請求項5のいずれかの請求項に記載の加熱調理器。
Description:
加熱調理器

 本発明は、天板と同一面上にキー電極を けて、タッチ入力による操作を可能とする 熱調理器に関する。

 従来の加熱調理器は、操作部の近傍に周囲 態検知部を設けて、周囲状態検知部の上に が置かれているときは、操作部入力を禁止 非加熱状態にしている(例えば、特許文献1 照)。

特開2006-207843号公報

 しかしながら、従来の構成では、周囲状 検知部が上に物が置かれていることを検知 た場合に常に非加熱状態となり、例えば加 中に水滴等の飛び散りや、スイッチ近傍を れ雑巾を用いて拭き掃除した場合に、意図 ず加熱動作がオフしてしまい、使い勝手が くないという課題を有していた。

 本発明は、従来の課題を解決するもので 使い勝手の良い加熱調理器を提供すること 目的とする。具体的には、タッチスイッチ 傍に水滴が飛び散った時や、タッチスイッ 近傍を濡れ雑巾等で手入れした時等でも意 せず加熱動作がオンもしくはオフしたり、 熱動作設定が変わってしまうことがない、 熱調理器を提供することを目的とする。

 前記従来の課題を解決するために、本発 の加熱調理器は、外郭を構成する本体と、 体の上面に設けたトッププレートと、被加 物を加熱する加熱コイルと、トッププレー 裏面に設けられたキー電極を備えた静電容 式タッチスイッチと、キー電極と大地との に形成される静電容量を検知し、キー電極 静電容量がキー電極の基準静電容量に対し 第1所定量以上増加し且つその状態が第1所 時間以上連続したことを検知するとキー電 が押されたと判断してそのキー電極に割り てられた制御命令を入力する制御部と、を え、加熱部が配置された位置とキー電極が 置された位置との間でキー電極の近傍に設 られたキャンセル電極を有し、前記制御部 、キャンセル電極と大地との間に形成され 静電容量を検知し、キャンセル電極の静電 量がキャンセル電極の基準静電容量に対し 第2所定量以上増加したことを第2所定時間以 上且つ第3所定時間未満連続して検知したと はキー電極が押されたと判断してもそのキ 電極に割り当てられた制御命令の実行を禁 し、キャンセル電極の静電容量がキャンセ 電極の基準静電容量に対して第2所定量以上 加したことを第3所定時間以上連続して検知 したときは、キー電極が押されたと判断する とそのキー電極に割り当てられた制御命令を 実行する。

 キャンセル電極をキー電極の近傍に設け ことにより、タッチスイッチを構成するキ 電極の周辺状態を精度よく検出することが きる。具体的には、タッチスイッチ回りへ 水又は調理物の付着や濡れ雑巾等による手 れによる作動と、実際のタッチスイッチ操 による作動と、を容易に識別することがで る。タッチスイッチの誤検知を防ぐことが きる。よって、使用者が意図していないと に、動作状態が変わってしまうことを防ぐ とができる。これにより、使い勝手が良く る。また、周辺状態を検出するためのキャ セル電極は、加熱コイルとキー電極の間に けられているため、被加熱物である鍋等を 用者が鍋振り操作等行い、タッチスイッチ までずらしたとしても、意図しない動作の 行は起こらず、使い勝手が良い。

 また、制御部は、キャンセル電極の静電 量がキャンセル電極の基準静電容量に対し 第2所定量以上増加したことを第2所定時間 上且つ第3所定時間未満連続して検知したと はキー電極が押されたと判断してもそのキ 電極に割り当てられた制御命令の実行を禁 し、キャンセル電極の静電容量がキャンセ 電極の基準静電容量に対して第2所定量以上 増加したことを第3所定時間以上連続して検 したときは、キー電極が押されたと判断す とそのキー電極に割り当てられた制御命令 実行することにより、濡れ雑巾等による手 れ等の比較的短時間のキー電極回りへの接 操作と、使用者による調理物や調味料等の 図的なキー電極回りへ載置を識別すること できる。手入れ時にはタッチスイッチ操作 なわちキー電極からの入力を無効とするこ で使い勝手がよくなる。調理物や調味料等 意図的にタッチスイッチ操作部周辺すなわ キャンセル電極部に置かれたとしても、キ 操作を行なうことができる。このように、 用環境を精度よく検知するため使い勝手が い。

 制御部は、外郭を構成する本体と、本体 上面に設けたトッププレートと、被加熱物 加熱する加熱コイルと、トッププレート裏 に設けられたキー電極を備えた静電容量式 ッチスイッチと、キー電極と大地との間に 成される静電容量を検知し、キー電極の静 容量がキー電極の基準静電容量に対して第1 所定量以上増加し且つその状態が第1所定時 以上連続したことを検知するとキー電極が されたと判断してそのキー電極に割り当て れた制御命令を入力する制御部と、を備え 加熱部が配置された位置とキー電極が配置 れた位置との間でキー電極の近傍に設けら たキャンセル電極を有し、前記制御部は、 ャンセル電極と大地との間に形成される静 容量を検知し、キャンセル電極の静電容量 キャンセル電極の基準静電容量に対して第2 定量以上増加したことを第2所定時間以上且 つ第3所定時間未満連続して検知したときは ー電極が押されたと判断してもそのキー電 に割り当てられた制御命令の実行を禁止し キャンセル電極の静電容量がキャンセル電 の基準静電容量に対して第2所定量以上増加 たことを第3所定時間以上連続して検知した ときは、キャンセル電極の基準静電容量とし て設定している値を、現在検知しているキャ ンセル電極の静電容量値に変更するように置 き換える。

 これにより、濡れ雑巾等による手入れ等 比較的短時間のキー電極回りへの接触操作 、使用者による調理物や調味料等の意図的 キー電極回りへの載置を識別することがで る。手入れ時にはタッチスイッチ操作すな ちタッチスイッチを構成するキー電極から 入力を無効とすることで、使い勝手がよく る。調理物や調味料等が意図的にタッチス ッチ操作部周辺すなわちキャンセル電極部 置かれたとしても、キー操作を行なうこと できる。このように、使用環境を精度よく 知するため使い勝手が良い。また、調理物 調味料等がおかれた状態すなわち所定時間 上キャンセル電極が押下されたときは、調 物や調味料等がおかれた状態を基準状態と て再度タッチスイッチ回りの状態をキャン ル電極で検出するため、調理物や調味料等 おかれた状態でも、濡れ雑巾等による手入 等の比較的短時間のキー電極回りへの接触 作であるか否かを判別でき、使い勝手が良 。

 制御部は、キャンセル電極の静電容量が ャンセル電極の基準静電容量に対して第2所 定量以上増加したことを第2所定時間以上且 第3所定時間未満連続して検知したとき、少 くとも加熱動作をオフとする制御命令が割 当てられたキー電極が押されたと判断して その制御命令の実行を禁止するようにして よい。加熱中は特に、水滴や調理物の飛び り等の発生頻度は高いが、これらの付着物 タッチスイッチ周りに付着したとしても、 作状態は変更されないため、使い勝手が良 。また、タッチスイッチであるにもかかわ ず調理状態を維持したままタッチスイッチ わり清掃等の手入れが可能となる。特に自 炊飯等のオート調理機能を有している機器 おいては、加熱等を実施している時の意図 ない加熱オフは調理物廃棄につながる。そ ため、キャンセル電極により、加熱オフの 動作を抑制する効果は大きい。

 いずれのキー電極からも制御命令を入力 きない状態から少なくとも1つのキー電極を 押すことにより制御命令を入力することがで きるようにするための電源スイッチを備え、 制御部は、電源スイッチがオンしたときのキ ー電極の静電容量及びキャンセル電極の静電 容量をそれぞれの基準静電容量の初期値とす ることができる。電源スイッチを操作すると き、キャンセル電極及びキー電極に触れる可 能性が少ないので、基準静電容量を適切な値 に設定できる。

 制御部は、キャンセル電極に所定の静電 量を有するコンデンサを介在させて所定の 圧値を有する高周波電圧を加え、コンデン の静電容量とキャンセル電極の静電容量と 分割されたキャンセル電圧に加わる高周波 圧の大きさを検知するキャンセル電極電圧 知部を備え、キャンセル電極電圧検知部が 知する電圧の、設定されたキャンセル電極 準検知電圧からの低下量に基づきキャンセ 電極の静電容量の増加量を検知するように てもよい。キャンセル電極に高周波電圧を える信号線とキャンセル電極の電圧を測定 る信号線を共通にして1本にすることができ るので、制御部とキャンセル電極の接続を簡 単にすることができる。なお、キー電極につ いても同様の構成を採用することにより全体 を簡素な構成とすることができる。

 キャンセル電極電圧検知部は、所定の容 値を有するコンデンサの一端とキー電極を 続し、コンデンサの他端に高周波電圧を与 るとともに、キャンセル電極に加わる高周 電圧の分割電圧を整流して直流電圧に変換 て出力するようにしてもよい。これにより キャンセル電極電圧検知部出力が直流電圧 あるので、制御部は、検知電圧の測定を簡 に且つ精度良くすることができ、また外来 高周波雑音の影響を受けにくくして、安定 静電式タッチキーを実現することができる なお、キー電極についても同様の構成を採 することにより全体を簡素な構成とするこ ができる。

 加熱調理器は、制御部が、キャンセル電 の静電容量がキャンセル電極の基準静電容 に対して第2所定量以上増加したことを第2 定時間以上且つ第3所定時間未満連続して検 しキー電極からの入力命令の実行を禁止し いる時、そのことを音又は光で報知する報 部をさらに具備してもよい。これにより、 用者にタッチスイッチ回りの状況を知らし ることができ、水の付着の除去やタッチス ッチ回りの載置物の除去等を促進させる効 がある。

 プリント配線板の銅箔パターンでキー電 またはキャンセル電極を構成し、プリント 線板を前記トッププレート直下に配置して よい。トッププレート印刷と制御部を電気 に接続する導電部材が不要となり安価な構 となる。

 本発明の加熱調理器は、タッチスイッチ を構成するキー電極の周囲にキャンセル電 を設けることにより、拭き掃除等の手入れ タッチスイッチが押されたか、又は意図的 使用者がタッチスイッチ操作したかを判別 ることができる。制御部は、キャンセル電 部の静電容量の変化が所定量以上か否かに って、キー電極からの入力の有効もしくは 効を切り替えるため、意図的な操作でなけ ばキー操作を無効とすることができる。ま 、キャンセル電極の所定量以上の静電容量 化が比較的長時間継続する場合に再度キー 作を有効とすることができるので、意図せ 物体が放置されている場合においてもキー 作ができるようになる。よって、使い勝手 向上できる。

本発明の実施形態1~4における加熱調理 の構成図 本発明の実施形態1における加熱調理 のタッチスイッチ構成図であって、(a)は平 図、(b)は正面図、(c)は制御部と電極の接続 分を示す正面図 (a)は本発明の実施形態1におけるキー 極の検知動作を示す図、(b)は本発明の実施 態1におけるキャンセル電極の検知動作を示 図 本発明の実施形態1における手入れの 作例の図 本発明の実施形態1における手入れ時 タッチスイッチ検知動作例の図 本発明の実施形態1における水付着の の図 本発明の実施形態1における水付着時 タッチスイッチ検知動作例の図 本発明の実施形態2におけるキャンセ 電極上への物体載置の例の図 本発明の実施形態2におけるキャンセ 電極上への物体載置時のタッチスイッチ検 動作例の図 本発明の実施形態3におけるキャンセ 電極上への物体載置の例の図 本発明の実施形態3におけるキャンセ 電極上への物体載置時のタッチスイッチ検 動作例の図 本発明の実施形態4における加熱調理器 のタッチスイッチ構成図

符号の説明

 1   本体
 2   トッププレート
 3a  左加熱コイル(加熱部)
 3b  右加熱コイル(加熱部)
 4a1 左ダウンスイッチ(キー電極)
 4b1 右ダウンスイッチ(キー電極)
 4a2 左アップスイッチ(キー電極)
 4b2 右アップスイッチ(キー電極)
 4a3 左加熱切/入スイッチ(キー電極)
 4b3 右加熱切/入スイッチ(キー電極)
 5a  左キャンセル電極
 5b  右キャンセル電極
 6   制御部
 6a  接続端子
 6b  接続端子
 7a  左液晶表示装置(報知部)
 7b  右液晶表示装置(報知部)
 9a  キー電極接続部
 9b  キャンセル電極接続部
 10  電源スイッチ
 11  高周波電源
 12a~12c キー電極電圧検知部
 12d キャンセル電極電圧検知部

 以下、本発明の実施形態について、図面 参照にしながら説明する。なお、この実施 態によって本発明が限定されるものではな 。

 (実施形態1)
 図1は、本発明の実施形態1における加熱調 器の構成図を示すものである。外郭を構成 る本体1の上面に、トッププレート2が設けら れる。トッププレート2上に載置された被加 物を加熱するため、本体左側の天板2の下部 は加熱部である左加熱コイル3a、本体右側 天板2の下部には加熱部である右加熱コイル3 bが破線で示す位置に設けられている。左加 コイル3a及び右加熱コイル3bは、高周波電流 流れることで磁界を発生し当該加熱コイル 部の被加熱物を誘導加熱する。

 トッププレート2の裏面には、加熱の入切 を制御するタッチスイッチである左加熱切/ スイッチのキー電極4a3及び右加熱切/入スイ チのキー電極4b3と、加熱の出力の調整を行 うタッチスイッチである左ダウンスイッチ キー電極4a1、左アップスイッチのキー電極4 a2、右ダウンスイッチのキー電極4b1、及び右 ップスイッチのキー電極4b2とが設けられる 各タッチスイッチの後方には、左右それぞ の加熱部の動作状態や設定状態を表示する 知部である左液晶表示装置7a、右液晶表示 置7bがそれぞれ設けられている。

 トッププレート2の裏面には、トッププレ ート2の上方から見て、左加熱コイル3aと左タ ッチスイッチ群を構成するキー電極4a1、4a2、 4a3との間で且つ左タッチスイッチ群を構成す るキー電極4a1、4a2、4a3近傍に帯状にかつ全体 が櫛状に形成された左キャンセル電極5aが各 ー電極の使用者側を除いて、各電極と周囲 領域を区切るように配置されている。また 同様に、右加熱コイル3bの直上の位置と右 ッチスイッチ群を構成するキー電極4b1、4b2 4b3との間で且つ前記右タッチスイッチ群を 成するキー電極4b1、4b2、4b3近傍に帯状にか 全体が櫛状に形成された右キャンセル電極5b が各キー電極の使用者側を除いて、各電極と 周囲の領域を区切るように配置されている。

 ここで、前述した各タッチスイッチを構 するキー電極及びキャンセル電極は、静電 量式のタッチスイッチを構成する電極部分 ある。

 本体前方側面には、機器の主電源をオン フする電源スイッチ10が配置される。トッ プレート2下方に、制御部6を有している。制 御部6は、左加熱切/入スイッチを構成するキ 電極4a3、左ダウンスイッチを構成するキー 極4a1、左アップスイッチを構成するキー電 4a2、及び左キャンセル電極5aから信号を入 する。制御部6は、左加熱コイル3aに高周波 流を供給するインバータを含み、その加熱 力を制御するとともに、左液晶表示装置5aへ の信号を出力する。また制御部6は、右加熱 /入スイッチ構成するキー電極4b3、右ダウン イッチを構成する電極4b1、右アップスイッ 構成するキー電極4b2及び右キャンセル電極5 bから信号を入力し、右加熱コイル3aに高周波 電流を供給するインバータを含み、その加熱 出力を制御するとともに、右液晶表示装置5a 信号を出力する。なお、電源スイッチ10は 機器の主電源をオンオフするものに限定さ ない。電源スイッチ10は、いずれのキー電極 からも制御命令を入力できない状態から少な くとも1つのキー電極を押すことにより制御 令を入力することができるようにするため スイッチであればよい。

 本実施形態では、加熱コイル、加熱切/入 スイッチ、アップスイッチ、ダウンスイッチ 、液晶表示装置、キャンセル電極を左、右に それぞれ独立して備えており、前述の構成要 素は左ブロック、右ブロック単位で同一の作 用を行なうため、右ブロックの説明は省略し 、左ブロックの説明で代用する。

 図2Aに、左タッチスイッチの詳細の構成 示す。図2Bに制御部6のタッチスイッチ検知 号を図示している。各タッチスイッチを構 するキー電極4a1、4a2、4a3は、導電性の材料 トッププレート下面に印刷されて形成され おり、絶縁物(ここでは、結晶化セラミック どの耐熱ガラスとする)で構成される天板( ッププレート)2の電極直上部分を誘電体とし 、当該電極直上部分の表面とキー電極4a1、4a2 、4a3とを対向電極としたコンデンサ構成が形 成される。制御部6はプリント配線板上に構 されており、例えば、制御部6に一端が接続 定された導電性の弾性を有する接続端子6a 6bの他端が、電極4a1、キャンセル電極5aに接 して、制御部6とキー電極4a1、キャンセル電 極5aとが接続される。制御部6と他のキー電極 、キャンセル電極との接続も同様に行うこと ができる。キャンセル電極5aはキー電極の後 に設けられる帯状の後部8cと、キー電極の 部8a、8bにより全体が櫛状に形成される。キ 電極4a1に後方に突出する部分を設けて接続 9aとしている。キャンセル電極5aの側部8bに 続部9bを設けている。接続部9aには、接続端 子6aの先端が圧接され、接続部9bには、接続 子6bの先端が圧接される。なお、キャンセル 電極5aの接続部9bを外側の側部8aに設けるより 、内側の側部8bに設ける方がキャンセル電極8 aに対する手で触れた場合の場所による制御 6からみた静電容量の差異が小さくなるので 力感度設定をする際に好ましい。

 各タッチスイッチのキー電極4a1、4a2、4a3 対向したトッププレート上面部分に人の指 触れると、トッププレート上面部分が、人 を介して大地静電容量に結合し、制御部6か らみた各キー電極の大地との間の静電容量が 増加する。制御部6はこの静電容量の変化を 出することにより、各キー電極4a1、4a2、4a3 静電容量式タッチスイッチの機能を発揮さ ることができる。例えば、制御部6のコモン 位と大地との間のインピーダンスを一定に ておけば、制御部6は、コモン電位とキー電 極4a1、4a2、4a3間の静電容量の変化を検知する ことができる。静電容量の変化を測定するた め、例えば、所定の容量を有するキー電極4a1 、4a2、4a3、キャンセル電極5aと一端を接続し コンデンサの他端とコモン電位間に高周波 源11により高周波電圧を加え、キー電極4a1 4a2、4a3とコモン電位間に加わる分割電圧を 力して、キー電極電圧検知部12a~12c、及びキ ンセル電極電圧検知部12dにより測定するこ ができる。本実施の形態では、さらにその 流電圧である分割電圧を整流して直流に変 してキー電極検知電圧及びキャンセル電極 知電圧を得ている。各タッチスイッチのキ 電極4a1、4a2、4a3と対向したトッププレート 面部分に人の指が触れると、図2Bに示すよ にキー電極検知電圧が非タッチ時の検知電 である基準検知電圧V1から基準検知電圧V1よ 低い電圧であるタッチ時検知電圧値V2に変 する。制御部6は、電源スイッチ10がオンし 時に測定したキー電極検知電圧を、基準検 電圧V1の初期値として設定する。キャンセル 電極5aが非受付状態の場合、制御部6は、各キ ー電極4a1、4a2、4a3による受付を、測定したキ ー電極検知電圧Vが変動し、且つ基準検知電 V1からの変動電圧があらかじめ設定された第 1所定電圧低下量Vθを超え、かつその状態が らかじめ設定された第1所定時間t1θ(ここで 、例えば、0.1秒とする)の間連続した時に有 とする。

 左加熱切/入スイッチ4aに人が触れると、 の信号は制御部6に入力される。制御部6は 左加熱コイル3aの加熱オンオフの制御及び左 液晶表示装置7aの動作状態表示を行う。左ダ ンスイッチ4a1、左アップスイッチ4a2に人が れると、その信号は制御部6に入力される。 制御部6は、左加熱コイル3aの加熱出力の増減 を行う。また、その際、左液晶表示装置7aの 作状態表示も併せて行う。

 図2Aにあるように、左キャンセル電極5aも 各スイッチと同様に、導電性のキャンセル電 極をトッププレート下面に有しており、絶縁 物(ここではガラスとする)で構成される天板2 の電極直上部を誘電体としたコンデンサ構成 となっている。キャンセル電極5aはトッププ ート上面から見た場合、左加熱コイル3aと キー電極の間にあり、且つ核キー電極を囲 ように配置されている。

 左キャンセル電極は各スイッチと同様に ンデンサ構成となっていることから、図2B(b )で示すように左キャンセル電極は、キャン ル電極と対向したトッププレート上面に導 性が高いもの、大地に対する静電容量が比 的大きなもの、例えば、水に濡れた雑巾、 ットボトル入り調味料等の物体が載置され と、キャンセル電極検知電圧が基準検知電 Vb1からVb2に変動する。制御部6は、は、電源 イッチ10がオンした時に、すなわち、キャ セル電極5aの上部に物体が存在しないとき測 定したキャンセル電極検知電圧Vb1を、キャン セル電極の基準検知電圧の初期値として設定 する。キャンセル電極5aの受付は、制御部6で 、基準検知電圧Vb1からあらかじめ設定された 第2所定電圧低下量Vbθを超える低下量で低下 た電圧が、あらかじめ設定された第2所定時 間tb1θ(ここでは0.1秒とする)の間連続して検 された時に有効としている。以下、このキ ンセル電極5aが有効な状態を「キャンセル電 極5aがオン状態にある」と記載することもあ 。

 左キャンセル電極5a上方のトッププレー 2に物が載置されると、左キャンセル電極5a らの信号は制御部6に入力される。制御部6が 、各キー電極について、仮にキー電極の検知 信号Vが、キー電極基準検知電圧V1から第1所 電圧低下量Vθを超える低下量で低下した電 が第1所定時間t1θ続いて検知したとしても、 各タッチスイッチの入力動作を無効にする。 前述の動作を行うことで、タッチスイッチ回 りへの水、調理物の付着や濡れ雑巾等による 手入れの場合等には、スイッチ操作を無効と することができ、使用者が意図しないのに動 作状態がかわってしまうことを防ぐことがで きる。よって、使い勝手がよい。

 また、周辺状態を検出するためのキャン ル電極5aは、加熱コイルとキー電極の間に けられているため、被加熱物である鍋等を 用者が鍋振り操作等行い、タッチスイッチ までずらしたとしても、鍋によるキャンセ 電極の電圧変動で前述した動作と同様の検 を行うため、意図しない動作の移行はおこ ない。よって、更に使い勝手が良い。

 図3A及び図3Bは、本実施形態で、濡れ雑巾 でスイッチ部を手入れしたときの検知動作を 示したものである。図3Aに示すように、加熱 /入スイッチの右横位置から左方向に、濡れ 雑巾で拭き掃除した場合、図3Bに示すように まず最初にキャンセル電極検知電圧がキャ セル電極基準検知電圧Vb1からVb2に低下する この電圧低下量が第2所定電圧低下量Vbθ以 で、この状態が第2所定時間tb1θ(ここでは、 えば、0.1秒とする)の間連続すると、キャン セル電極5aの静電容量が第2所定量以上増加し たと判断する。

 濡れ雑巾は左から右に動かされているた 、キャンセル電極5aのオンに続いて、加熱 /入スイッチのキー電極4a3、アップスイッチ ー電極4a2、ダウンスイッチキー電極4a1の順 キー電極の検知電圧Vに同様の電圧低下が起 こる。例では、その変動幅はそれぞれ第1所 電圧低下量Vθ以上で第1所定時間t1θ以上継続 している。

 本実施形態では、制御部6は、キャンセル 電極のキー電極の入力命令禁止作用が有効な 時は、各キー電極4a3、4a2、4a1から検出される 検知電圧Vが第1所定電圧低下量Vθ以上の低下 で低下しかつ第1所定時間t1θ以上継続した とを検知したとしてもキー電極4a1、4a2、4a3 よる制御命令入力動作を無効としている。 方、キャンセル電極5aがオン状態にない時は 、各キー電極4a1、4a2、4a3により検出するスイ ッチ検知電圧が第1所定電圧低下量Vθ以上の 圧低下量で第1所定時間t1θ以上継続した場合 、キー電極4a1、4a2、4a3による制御命令入力動 作を有効としている。よって、濡れ雑巾等の 手入れ時に、意図せずタッチスイッチを受け 付けてしまうことを防ぐことができる。キャ ンセル電極5aの状態が有効であるかないかで 各タッチスイッチ操作の有効無効を切り替 ているため、各タッチスイッチ回りに物体 ない状態での、各スイッチ操作は所望の検 レベルで行なえる。

 以上のように本実施形態によれば、調理 の付着や濡れ雑巾等による手入れの場合と 実際のスイッチ操作を、容易に識別するこ ができ、使用者が意図しないのに動作状態 変わってしまうことを防ぐことができる。 って、使い勝手が良い。

 また、本実施形態ではキャンセル電極5a 、加熱コイルとキー電極の間に設けられて るため、被加熱物である鍋等を使用者が鍋 り操作等行い、タッチスイッチ部までずら た場合も、図3の濡れ雑巾による手入れの場 と同様に、キャンセル電極が有効になった と各スイッチが検知する動作となる。よっ 、各スイッチ入力を無効とすることができ 。鍋振り操作等においても意図しない動作 移行はおこらず、更に使い勝手が良い。

 図4A及び図4Bは、本実施形態で、タッチス イッチ部に水が付着した時の検知動作を示し たものである。図4Aにあるように、加熱切/入 スイッチのキー電極4a1とキャンセル電極5aの 上の天板2表面に水が付着した場合、キャン セル電極5aの検知電圧Vbは第2所定電圧低下量V bθ以上低下し、その状態が第2所定時間tb1θ以 上継続して、キャンセル電極5aのキー電極に る制御命令の入力の禁止機能が有効となる ほぼ同時に加熱切/入スイッチのキー電極4a3 の検知電圧は、第1所定電圧低下量Vθ以上の 下量で低下し、この状態が第1所定時間t1θ以 上継続した変動となる。しかし、キャンセル 電極5aのキー電極による制御命令の入力の禁 機能が有効になっているため、加熱切/入ス イッチのキー電極4a1の入力動作は無効となる 。本実施形態では、キャンセル電極5aのキー 極による制御命令の入力の禁止機能が有効 時、加熱切/入スイッチのキー電極4a1の入力 動作を無効としているため、例えば加熱時の 水吹き零れ等で意図せず加熱動作がオフとな るのを防ぐことができる。キャンセル電極5a 状態に基づいて、各タッチスイッチ操作の 効無効を切り替えているため、各タッチス ッチ回りに物体がない状態での、各タッチ イッチ操作は所望の検知レベルで行なえる

 加熱中は特に、水滴や調理物の飛び散り の発生頻度は高く、特に自動炊飯等のオー 調理機能を有している機器においては、加 等を実施している時の意図しない加熱オフ 調理物廃棄につながるため、キャンセル電 により加熱オフ誤動作を抑制する効果は大 い。

 本実施形態では、キー電極及びキャンセ 電極の静電容量の変化は、高周波電圧を電 とした分圧電圧による検知方法で説明した 、静電容量の変化を高周波電圧を電源とし 、電極を介して得られるパルスカウント方 であるとしても同等の効果が得られる。

 尚、本実施形態では、加熱部を誘導加熱 して説明したが、加熱部は電熱加熱、ラジ ントヒータ加熱、ガス加熱であっても同等 効果が得られる。

 また報知部である液晶表示装置は、キャ セル電極の働きで、キー電極が無効となっ いるとき、そのことを表示する機能を併せ っている。よって、使用者にタッチスイッ 回りの状況を知らしめることができ、水の 着の除去やタッチスイッチ回りの載置物の 去等を促進させる効果がある。

 また、キャンセル電極5aに後方の領域と 切る帯状の後部8cと、側方の領域とを区切る 帯状の側部8aを儲け、外側を囲むようにして るので上記効果を高めることができる。ま 、キー電極間に側部8bを設けているため、 の効果をさらに高めることができる。

 なお、制御部6は、キャンセル電極5aに所 の静電容量を有するコンデンサC4を介在さ て所定の電圧値を有する高周波電圧を加え コンデンサC4の静電容量とキャンセル電極の 静電容量とで分割されたキャンセル電極に加 わる高周波電圧の大きさを検知するキャンセ ル電極電圧検知部12dを備え、キャンセル電極 電圧検知部12dが検知する電圧の、設定された キャンセル電極基準検知電圧からの低下量に 基づきキャンセル電極の静電容量の増加量を 検知するようにしてもよい。キャンセル電極 5aに高周波電圧を加える信号線とキャンセル 極5aの電圧を測定する信号線を共通にして1 にすることができるので、制御部6aとキャ セル電極5aの接続を簡単にすることができる 。なお、キー電極4a1~4a3についても同様の構 を採用することにより全体を簡素な構成と ることができる。

 キャンセル電極電圧検知部12dは、所定の 量値を有するコンデンサC4の一端とキャン ル電極5aを接続し、コンデンサC4の他端に高 波電圧を与えるとともに、キャンセル電極5 aに加わる高周波電圧の分割電圧を整流して 流電圧に変換して出力するようにしてもよ 。これにより、キャンセル電極電圧検知部 力が直流電圧となるので、制御部は、検知 圧の測定を簡単に且つ精度良くすることが き、また外来の高周波雑音の影響を受けに くして、安定な静電式タッチキーを実現す ことができる。なお、キー電極についても 様の構成を採用することにより全体を簡素 構成とすることができる。

 (実施形態2)
 本発明の実施形態2における加熱調理器は、 図1に示す構成を有する。よって、その説明 割愛する。本実施形態では、制御部6が、キ ンセル電極5aが第2所定時間tb1(ここでは、例 えば、0.1秒)以上且つ第3所定時間tb2(ここでは 、例えば、5秒)未満連続してオンしている間 、各タッチスイッチの入力を無効とし、キ ンセル電極5aが第3所定時間tb2(ここでは、例 えば、5秒)以上連続してオンしている間は各 ッチスイッチの入力を無効とする。

 本実施形態では、キャンセル電極5aのオ 状態継続時間によって、各タッチスイッチ 入力動作の有効無効を切り替えることが最 の特徴ある。よって、図5A及び図5Bに示すよ に、キャンセル電極5a上に容器入り調味料 が載置された場合に、各タッチスイッチが 続して入力無効となることを防ぐことがで る。濡れ雑巾による手入れ等の比較的短時 の動作による、各キー電極4a1、4a2、4a3の静 容量変化が起こる時は各タッチスイッチを 効とし、キャンセル電極2a上部のトッププレ ート2上への調味料等の載置や、キャンセル 極5a単独位置上部のトッププレート2上への 付着などによる長時間のキャンセル電極2aの 静電容量変化が起きる時は各タッチスイッチ を再度有効としているため、手入れ時の誤受 付を防止し、且つ、スイッチまわりに物体を 置いたり水が付着したりした時にタッチスイ ッチによる入力操作ができないといった不具 合を解消できる。使用環境に最適なスイッチ 操作を実現しているため、使い勝手がよい。

 (実施形態3)
 本発明の実施形態3における加熱調理器は、 図1の構成を有する。よって、その説明は割 する。本実施形態では、キャンセル電極5aの 検知電圧Vbが基準検知電圧Vb1から第2所定電圧 低下量Vbθ以上の低下量で低下し、且つその 態が第2所定時間t1b(ここでは0.1秒)以上且つ 3所定時間t2b(ここでは5秒)未満連続している は各タッチスイッチのキー電極4a1、4a2、4a3 らの制御命令の入力操作を無効とし、キャ セル電極5aの検知電圧Vbが基準検知電圧Vb1か ら第2所定量で第3所定時間t2b(ここでは5秒)以 連続してオンした場合は現在検知レベルを 制的に基準検知レベルに置き換える(キャン セル電極基準検知電圧Vb1をVb2に置き換える)

 図6A及び図6Bに示すように、キャンセル電 極5a上に容器入り調味料等が載置された場合 、各タッチスイッチが継続して制御命令の 力操作無効の状態となることを防ぐことが きる。第2所定時間tb1(ここでは0.1秒)以上且 第3所定時間tb2(ここでは5秒)未満の間キー操 作を無効としているのは、濡れ雑巾等の手入 れ時のスイッチ誤入力を防ぐためである。こ れにより使い勝手が良くなる。また、本実施 形態では、キャンセル電極検知電圧Vbが基準 知電圧Vb1から第2所定電圧低下量Vbθ以上の 下量で低下し、且つその状態が第3所定時間t b2(ここでは5秒)以上経過すると、単にタッチ イッチの操作を無効にするのではなく、キ ンセル電極の基準検知電圧として設定され 値Vb1を、現在検知している検知電圧Vb2に変 するように置き換えており、第3所定時間tb2 (ここでは5秒)以上経過したときは、一旦スイ ッチ操作が有効となると共に、現在の検知電 圧Vb2(第3所定時間t2b以上経過時の基準検知レ ル)から更に第2所定電圧低下量Vbθ以上の低 量で、キャンセル電極検知電圧Vbが低下す とスイッチ入力無効とするように作用して る。

 以上、本実施形態にあるように第3所定時 間tb2(ここでは5秒)以上経過時にキャンセル電 極の基準検知電圧を、設定していたVb1から現 在検知電圧V2に変更することで、図6のような キャンセル電極部に調味料置かれた状態でも 、水付着によるスイッチ誤検知を抑制でき、 また濡れ雑巾等の手入れ時の誤動作も抑制で きる。よって、使い勝手が良い。

 また、更に第3所定時間t2b(ここでは5秒)以 上経過時に現在検知レベルを基準検知レベル におきかえることで、スイッチまわりに物体 を置いたり、水が付着した時にスイッチ操作 ができないといった不具合を解消でき、使い 勝手が良い。

 (実施形態4)
 本発明の実施形態4における加熱調理器は、 図1の構成を有する。よって、その説明は割 する。図7(a)(b)は、左スイッチの詳細構成を 示したものである。各スイッチは、トップ レート直下に配置されたプリント配線板70 に、それぞれ独立して銅箔パターンとして けられ、また同様にキャンセル電極もプリ ト配線板70上に、独立して銅箔パターンとし て設けられている。各スイッチ及びキャンセ ル電極は、トッププレート2の銅箔パターン 上部を誘電体としたコンデンサ構成となっ おり、その静電容量の変化でスイッチ操作 キャンセル電極直上への物体の載置を静電 量の変化で検知する構成となっている。図7( b)にあるように、例えば両面プリント配線板 使用し、電極パターンを形成する面の裏面 制御部6の一部もしくは全てを配置し、左加 熱コイル、左液晶表示装置等への接続配線を 最適最小化すれば、安価な構成となる。

 本発明にかかる加熱調理器は、タッチス ッチを意図的に使用者がスイッチ操作した 否かを判別し、スイッチ操作の有効、無効 切り替えることができるため、電熱加熱、 導加熱のみならずガス加熱調理器の用途に 適用できる。