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Patent Searching and Data


Title:
COOLANT DEVICE OF GRINDING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/048106
Kind Code:
A1
Abstract:
The configuration is simplified and the device is made compact. A static pressure/cooling oil (83) stored in a tank (82) is supplied as a static pressure oil to first and second slide sections (101, 103) by a static pressure pump (91), as a cooling oil to a processing portion of a work by a work cooling pump (92), and to the portion to be cooled of wheel spindles (21-23) by a spindle cooling pump (93), respectively. Meanwhile, the static pressure/cooling oil (83) is fed through a bed (1) and collected in an oil collection pan (81), filtered by first through third filters (85-87), pressure fed to the tank (82) by first and second tank pressure feed pumps (88, 89), stored in the tank to be recycled.

Inventors:
ANDO ISAO (JP)
SAMPEI MICHIYA (JP)
NISHIZAWA TAIRA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/068384
Publication Date:
April 16, 2009
Filing Date:
October 09, 2008
Export Citation:
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Assignee:
BOSCH CORP (JP)
ANDO ISAO (JP)
SAMPEI MICHIYA (JP)
NISHIZAWA TAIRA (JP)
International Classes:
B24B55/03; B23Q11/10; B23Q11/12
Foreign References:
JPH0187858U1989-06-09
JPH01228768A1989-09-12
JPH11235642A1999-08-31
JPH0362752U1991-06-19
Attorney, Agent or Firm:
ABIKO, Tsutomu (Paredoru-Nihonbashi 6-3, Nihonbashi-Horidome-cho 1-chome, Chuo-k, Tokyo 12, JP)
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Claims:
研削装置におけるクーラント装置であって、
 前記研削装置のベッドから流れ落ちる静圧兼冷却液を回収可能に回収用皿が設けられると共に、当該回収用皿に回収された静圧兼冷却液を貯留するタンクが設けられ、前記回収用皿と前記タンクとの間には、前記回収用皿に回収された静圧兼冷却液を濾過すると共に、前記タンクへ圧送する貯留用濾過・圧送手段が設けられる一方、
  前記タンクと前記研削装置の静圧液の導入部分の間には、前記タンクの静圧兼冷却液を圧送、供給する静圧用圧送・供給手段が設けられ、
 前記タンクと前記研削装置におけるワークの加工部分の間には、前記タンクの静圧兼冷却液を圧送、供給するワーク冷却用圧送・供給手段が設けられ、
 前記タンクと前記研削装置のスピンドルの被冷却部分の間には、前記タンクの静圧兼冷却液を圧送、供給するスピンドル冷却用圧送・供給手段が設けられ、
 前記静圧用圧送・供給手段には、静圧兼冷却液を濾過する静圧用フィルタが設けられてなること特徴とする研削装置のクーラント装置。
貯留用濾過・圧送手段は、回収用皿とタンクが配管接続されると共に、前記回収用皿に回収された静圧兼冷却液を前記タンクへ圧送するタンク圧送用ポンプと、前記静圧兼冷却液を濾過する貯留用濾過手段とが設けられてなり、
 静圧用圧送・供給手段は、前記タンクと研削装置の静圧部とが配管接続されると共に、前記静圧部に前記タンクに貯留された静圧兼冷却液を圧送する静圧用ポンプが設けられてなり、
 ワーク冷却用圧送・供給手段は、前記タンクに貯留された静圧兼冷却液をワークの加工部分へ圧送するワーク冷却用ポンプが設けられる共に、当該ワーク冷却用ポンプにより前記ワークの冷却部分へ静圧兼冷却液を圧送可能に配管が設けられてなり、
 スピンドル冷却用圧送・供給手段は、前記タンクと研削装置のスピンドルの被冷却部分とが配管接続されると共に、前記タンクに貯留された静圧兼冷却液を前記スピンドルの被冷却部分に圧送するスピンドル冷却用ポンプが設けられてなることを特徴とする請求項1記載の研削装置のクーラント装置。
静圧用フィルタは、静圧部に設けられた静圧ノズルの開口径及び又は静圧軸受け用ギャップより大きな異物の濾過を可能としたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2いずれか記載の研削装置のクーラント装置。
Description:
研削装置のクーラント装置

 本発明は、研削装置におけるクーラント 置係り、特に、構成の簡素化、装置の小型 等を図ったものに関する。

 従来、研削装置などに代表される機械部品 加工装置にあっては、加工作業中に発生す 熱対策として、熱の発生部位に応じた冷却 策を採るのが一般的であった。
 例えば、研削装置を例に採れば、砥石スピ ドル、ワークスピンドルの軸受け部分で発 する熱の冷却には、冷却水を、また、切削 において発生する加工熱については、クー ント油(切削油、研削油等)を、それぞれ用 るのが一般的であり、このような従来の研 装置については、例えば、特許文献1等にお て開示されている。

 しかしながら、上述のような従来の研削装 等の機械部品加工装置にあっては、それぞ の冷却媒体毎に、その供給のための機構が 要である。すなわち、従来の研削装置等に いては、概略的には、冷却媒体を貯留する ンク、タンクに貯留された冷却媒体を汲み げて圧送するためのポンプ、タンクに貯留 れた冷却媒体を適温に保つための温調装置 大別されて構成される冷却媒体の供給機構 、冷却媒体毎に備える必要がある。そのた 、装置構成の複雑化を招き、しかも、研削 置全体の高価格化を招く原因となっている
 さらに、研削装置等においては、静圧テー ルを用いるものがあるが、この静圧油の供 機構も、上述のような冷却媒体の供給機構 同様に、概略的には、タンク、ポンプ及び 調装置から構成されるのが一般的であり、 置構成のさらなる複雑化、さらなる高価格 を招くものとなっている。

特開平11-77531号公報

 本発明は、上記実状に鑑みてなされたも で、構成の簡素化、装置の小型化を可能と る研削装置用のクーラント装置を提供する のである。

 本発明の形態によれば、前記研削装置のベ ドから流れ落ちる静圧兼冷却液を回収可能 回収用皿が設けられると共に、当該回収用 に回収された静圧兼冷却液を貯留するタン が設けられ、前記回収用皿と前記タンクと 間には、前記回収用皿に回収された静圧兼 却液を濾過すると共に、前記タンクへ圧送 る貯留用濾過・圧送手段が設けられる一方
  前記タンクと前記研削装置の静圧油の導 部分の間には、前記タンクの静圧兼冷却液 圧送、供給する静圧用圧送・供給手段が設 られ、
 前記タンクと前記研削装置におけるワーク 加工部分の間には、前記タンクの静圧兼冷 液を圧送、供給するワーク冷却用圧送・供 手段が設けられ、
 前記タンクと前記研削装置のスピンドルの 冷却部分の間には、前記タンクの静圧兼冷 液を圧送、供給するスピンドル冷却用圧送 供給手段が設けられ、
 前記静圧用圧送・供給手段には、静圧兼冷 液を濾過する静圧用フィルタが設けられて る研削装置用のクーラント装置が提供され 。

 本発明によれば、一種類の静圧兼冷却液 、静圧用、ワークの冷却用、及び、スピン ルの冷却用に共通に用いることができるよ にしたので、従来と異なり、構成要素の共 化により構成の簡素化、装置の小型化が容 なクーラント装置を提供することができる いう効果を奏するものである。

本発明の実施の形態における研削装置 全体構成を示す図であって、図1(A)は正面図 、図1(B)は側面図である。 図2は、本発明の実施の形態における研 削装置の主要部の構成例を示す全体斜視図で ある。 本発明の実施の形態における研削装置 用いられる第1のスライド部の縦断面図であ る。 本発明の実施の形態における研削装置 用いられる静圧パッドの一構成例における 面図である。 図4に示された静圧パッドのA-A線断面図 である。 図4に示された静圧パッドのB-B線断面図 である。 本発明の実施の形態におけるクーラン 装置の構成例を示す構成図である。

符号の説明

11…第1のベースプレート
12…第1のテーブルプレート
14…第2のベースプレート
15…第2のテーブルプレート
24…第1の砥石
25…第2の砥石
26…第3の砥石
40…静圧パッド
43…静圧ノズル
81…油回収皿
82…タンク
83…静圧兼冷却油
101…第1のスライド部
102…第2のスライド部
103…ワーク保持部
204…濾過装置
205…油圧装置

 以下、本発明の実施の形態について、図1乃 至図7を参照しつつ説明する。
 なお、以下に説明する部材、配置等は本発 を限定するものではなく、本発明の趣旨の 囲内で種々改変することができるものであ 。
 最初に、本発明の実施の形態におけるクー ント装置が用いられる研削装置の全体構成 ついて、図1を参照しつつ説明する。
 本発明の実施の形態における研削装置Sは、 特に、その全体外観、寸法が従来装置に比し て非常に小型化されたもので、その正面側の 横幅は、従来の大凡1/3程度の細身となってい る(図1(A)参照)。また、研削装置Sの奥行きは 従来とほぼ同程度であるが(図1(B)参照)、上 のように正面横幅の縮小化が図られている めに、その設置スペースが従来に比して大 に削減できるものとなっている。このよう 小型化を可能としたのは、詳細は後述する 、ワーク研削部分の構造にある。

 本発明の研削装置Sは、ワークの研削を行 う砥石などが配設される本体部201と、本体部 201の上方に配設され、研削量などを設定する 操作盤202と、操作盤202の設定データなどを基 に、研削動作の制御等を行う電子回路が収納 され、操作盤202の後方に配設される制御盤203 と、制御盤203の後方に配設され、後述する静 圧兼冷却用油の濾過を行う濾過装置204と、こ の濾過装置204に積層されるよう設けられ、静 圧兼冷却油の圧力を制御する油圧装置205と、 この油圧装置205に積層されるように設けられ る冷却のため霧状に放出された静圧兼冷却油 の回収を行うミストコレクタ206とに大別され て構成されたものとなっている。

 本体部201の正面ほぼ中央には、前面扉201a が開閉可能に設けてあり、その開閉によって 、内部に設けられたワーク保持用のチャック (図示せず)へ対するワークの取り付けや取り しなどの作業が行えるようになっている。

 図2には、本体部201内に収納、配設される研 削装置Sの主要部の構成例が示されており、 下、同図を参照しつつ、その構成例につい 説明する。
 本体部201の底部側には、基台部としてのベ ド1が設けられており、このベッド1に形成 れた水平面であるスライド設置面2に、後述 る第1及び第2のスライド手段としての第1及 第2のスライド部101,102やワーク保持手段と てのワーク保持部103などが設けられるもの なっている。なお、ベッド1は、低熱膨張鋳 を用いて形成するのが、熱変位を最小限に える観点から好ましい。

 本発明の実施の形態におけるベッド1の平 面外観形状、すなわち、図2に示された本体 201の主要部を上方向から見た場合の形状は 矩形状に形成されたものとなっているが、 の一つの辺に沿ってスライド設置面2より高 段部1cが形成されており、その頂部1dには、 第1乃至第3の砥石スピンドル21~23等が設けら る(詳細は後述)ものとなっている。

 スライド設定面2上には、第1のスライド 101が設けられている。この第1のスライド部1 01は、スライド設定面2に接合されるように設 けられた第1のベースプレート(ベース部材)11 、この第1のベースプレート11に対向するよ に設けられた第1のテーブルプレート(テー ル部材)12と、第1のベースプレート11と第1の ーブルプレート12との間に設けられたリニ モータ13とに大別されて構成されたものとな っている。なお、図2においては、第1のスラ ド部101は、その概略が示されたものとなっ おり、第1のスライド部101のより詳細な構造 については後述する。

 本発明の実施の形態において、第1のベース プレート11は、その全体外観形状が大凡長方 となっており、その長辺は、上述の段部1c 反対側のベッド1の一辺とほぼ同じ長さに設 されたものとなっている。
 また、第1のテーブルプレート12は、その横 が第1のベースプレート11の短辺とほぼ同一 あるが、この短辺と直交する方向の辺の長 は、第1のベースプレート11の長辺の大凡1/3~ 2/3程度の長さとなっており、後述するように 第1のベースプレート11の長辺に沿っての往復 動が容易となるようにしてある。

 なお、この第1のテーブルプレート12は、リ アモータ13の駆動力を受けて、後述する案 部30によって第1のベースプレート11の長辺に 平行するように案内されて往復動するものと なっている。
 ここで、第1のテーブルプレート12が往復動 る方向を、便宜的にX軸方向とする(図2参照) 。

 そして、第1のテーブルプレート12には、第2 のスライド部102が載置されるように設けられ ている。
 この第2のスライド部102は、その基本的な構 造は、先の第1のスライド部101と同一のもの 、第2のベースプレート(ベースプレート部材 )14と、この第2のベースプレート14に対向する ように設けられた第2のテーブルプレート(テ ブル部材)15と、第2のベースプレート14と第2 のテーブルプレート15との間に設けられたリ アモータ16とに大別されて構成されたもの なっている。なお、図2における第2のスライ ド部102は、先の第1のスライド部101同様、そ 概略が示されたものとなっており、より詳 な構造については後述する。

 本発明の実施の形態における第2のベースプ レート14は、その横幅、すなわち、X軸方向の 長さが第1のテーブルプレート12のX軸方向の さにほぼ等しく設定されている一方、X軸を む水平面内においてX軸と直交する方向(以 、この方向を便宜的に「Z軸方向」と称する) の長さは、第1のテーブルプレート12のZ軸方 の長さよりもやや長目のものとなっている  
 一方、第2のテーブルプレート15は、その横 、すなわち、X軸方向の長さが第2のベース レート14のX軸方向の長さにほぼ等しく設定 れている一方、Z軸方向の長さは、第2のベー スプレート14のZ軸方向の長さよりも短めに設 定されたものとなっている。
 そして、第2のテーブルプレート15は、リニ モータ16の駆動力を受けて、Z軸方向で往復 せしめられるようになっている。

 さらに、第2のテーブルプレート15の上には ワーク保持部103が載置されたものとなって る。
 すなわち、ワーク保持部103は、図示されな ワークを着脱可能に保持するチャック17と 内部にモータ(図示せず)を有してチャック17 回転自在に保持する主軸18とから構成され ものとなっている。
 本発明の実施の形態においては、ベッド1に 形成された段部1c側に位置する第2のテーブル プレート15の縁からチャック17が段部1c方向へ 突出するように主軸18及びチャック17が設け れたものとなっている。

 また、第2のテーブルプレート15上におい 、ワーク保持部103の近傍には、ドレススピ ドル19が設けられており、後述する第1乃至 3の砥石24~26のドレス作業が可能となってい 。

 一方、段部1cの頂部1dには、第1乃至第3の 石保持手段としての第1乃至第3の砥石スピ ドル21~23がX軸方向において適宜な間隔を隔 て設けられている。これら第1乃至第3の砥石 スピンドル21~23には、それぞれ第1の砥石24、 2の砥石25、第3の砥石26が回転可能に取り付 られており、第1乃至第3の砥石スピンドル21 ~23は、第1乃至第3の砥石24~26が、ワーク保持 103に臨むように段部1cに固設されたものとな っている。換言すれば、第1乃至第3の砥石ス ンドル21~23は、その軸方向がZ軸方向となる うに設けられている。

 また、段部1cには、これら第1乃至第3の砥石 スピンドル21~13の近傍に、ワーク交換のため ローディング装置104が設けられている。
 本発明の実施の形態におけるローディング 置104は、旋回シリンダ71と、上下シリンダ72 と、2つのエアチャック73,74を主たる構成要素 としてなるものである。
 段部1cに設けられた旋回シリンダ71は、水平 面内で回転可能となっているもので、この旋 回シリンダ71に上下シリンダ72が載置されて る。
 上下シリンダ72は、垂直方向での上下動が 能となっており、この上下シリンダ72に第1 び第2のエアチャック73,74が積層するように けられている。
 かかる構成により、旋回シリンダ71による 回と、上下シリンダ72による上下動により、 チャック17に対して適切な位置でローディン 、アンローディング作業が行えるようにな ている。

    また、本発明の実施の形態において 、第1のエアチャック73には、シート深さ測 用の第1の測定子75が、また、第2のエアチャ ック74には、内径ポスプロ測定用の第2の測定 子76が、それぞれ適宜な位置に取着されてお 、ローディングの際に、それぞれ測定可能 構成されたものとなっている。

 かかる構成において、図示されないワーク 研削作業は、まず、チャック17にワーク(図 せず)を取着させ、操作盤202において、所望 する研削に応じた設定を行う。そして、図示 されない始動スイッチを押下することによっ て、第1のテーブルプレート12がX軸方向に、 2のテーブルプレート15がZ軸方向に、制御盤2 03からの制御によって所望する研削に応じて 復動されながら、第1乃至第3の砥石24~26が適 宜選択され、研削が行われるものとなってい る。
 本発明の実施の形態においては、第1の砥石 24は内径研削に、第2の砥石25はシート研削に 第3の砥石26は端面研削に、それぞれ供され ものとなっている。

 次に、第1及び第2のスライド部101,102のより 体的な構成について、図3乃至図6を参照し つ説明することとする。
 まず、図3には、第1のスライド部101の縦断 図が示されているが、本発明の実施の形態 おいては、第2のスライド部102の構成も、基 的に第1のスライド部101と同一であり、以下 、第1のスライド部101の構成の説明を以て、 2のスライド部102の構成の説明に代えること する。

 本発明の実施の形態において、第1のベース プレート11と第1のテーブルプレート12との間 は、第1のテーブルプレート12をX軸方向(図3 おいて紙面表裏方向)に案内する案内部30が けられている。
 すなわち、本発明の実施の形態における案 部30は、第1のベースプレート11に固設され 第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bと、第1の ーブルプレート12に固設された第1及び第2の 可動側ガイド部材32a,32bと、これら第1及び第2 の基準ガイド部材31a,31bと第1及び第2の可動側 ガイド部材32a,32bとの間に設けられた複数の 圧パッド40とに大別されて構成されたものと なっている。

 第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bは、第1の テーブルプレート11の往復動方向と直交する 向、すなわち、換言すれば、Z軸方向で適宜 な間隔を隔てて第1のベースプレート11に固設 されたものとなっている。
 本発明の実施の形態において、第1のベース プレート11は、その長手軸方向、すなわち、X 軸方向の両側部近傍が、扁平の段部34a,34bに 成されており、この扁平の段部34a,34bに挟ま る部位は、平坦部35となっている。

 第1のベースプレート11は、少なくとも平坦 35が水平面となっている必要がある。
 第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bは、この 坦部35の両側縁部分、すなわち、扁平の段 34a,34bに隣接する側縁部分に沿って固設され ものとなっている。
 本発明の第1及び第2の基準ガイド部材31a,31b 、大凡角柱状に形成された部材を用いてな 、その一面部分が山形に形成された山形部3 6となっている。そして、かかる第1及び第2の 基準ガイド部材31a,31bは、山形部35が、第1の ースプレート11の長手方向と直交する方向、 すなわち、Z軸方向において、外方へ向かう うに平坦部35に固設されたものとなっている 。

 一方、可動側ガイド部材32a,32bは、第1及 第2の基準ガイド部材31a,31b同様、大凡角柱状 に形成された部材を用いてなり、その一面部 分が先の第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bの 山形部36が遊嵌できるよう溝部37を形成した のとなっている。

 そして、第1及び第2の可動側ガイド部材32 a,32bは、その溝部37がZ軸方向において第1のス ライド部101の内側を向くように、換言すれば 、第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bの山形部 36に臨むように第1のテーブルプレート12の下 側(図3において紙面下側)においてX軸方向の 両側縁部分に固設されたものとなっている。

 なお、第1のリニアモータ13は、第1のコイ ル13aと、第1の永久磁石13bとに大別されてな 公知・周知の構成を有してなるもので、上 の第1の基準ガイド部材31a及び第1の可動側ガ イド部材32aと、第2の基準ガイド部材31b及び 2の可動側ガイド部材32bとの間において、第1 のコイル13aが第1のテーブルプレート12の下面 側に、第1の永久磁石13bが第1のベースプレー 11に、それぞれ固着されたものとなってい 。

 さらに、本発明の実施の形態においては、 部37の斜面部分に、次述するように静圧パ ド40が設けられている。
 以下、図4乃至図6を参照しつつ静圧パッド40 について説明する。
 まず、静圧パッド40の基本的な構成として 、図4に示されたように、リセス41と、この セス41の周囲を囲むように形成されるランド 42とからなり(図4参照)、ランド42に対向する うに静圧を生じさせたい相手側部材、すな ち、本発明の実施の形態においては、第1及 第2の基準ガイド部材31a,31bが位置するもの なっている(図5参照)。

 さらに、リセス41の底部には、後述する油 50に連通する静圧ノズル43の開口43aが形成さ ており、開口43aから所定圧で静圧兼冷却用 を噴出させることで、第1の基準ガイド部材 31aと第1の可動側ガイド部材32aとの間、第2の 準ガイド部材31bと第2の可動側ガイド部材32b との間、それぞれにおいて静圧を生じせしめ ることができるようになっている。
 そして、かかる静圧によって、第1の基準ガ イド部材31aと第1の可動側ガイド部材32a(第2の 基準ガイド部材31bと第2の可動側ガイド部材32 b)の間には、いわゆる静圧軸受けが実現され 互いに、間隙(静圧軸受け用ギャップ)を介 て対向状態に保持されることとなる。
 なお、静圧軸受け用ギャップの大きさLgは 静圧パッド40が形成されていない部分でLg=l1 すると(図6参照)、静圧パッド40が形成され 部分では、当然のことではあるが、ランド42 の厚み分だけ狭くなり、Lg=l2(<l1)となる。

 本発明の実施の形態においては、静圧パッ 40へ所定圧で後述する静圧兼冷却用油を供 するために、第2のテーブルプレート12と第1 び第2の可動側ガイド部材32a,32bに油路50が形 成されている(図3参照)。
 すなわち、まず、油路50は、第2のテーブル レート12においては、その内部に、第2のテ ブルプレート12の往復動方向と直交する方 、すなわち、Z軸方向において、第2のテーブ ルプレート12の側部近傍まで形成されている( 図3参照)。
   そして、油路50の一部が第2のテーブルプ レート12の外面に開口して、後述するクーラ ト装置Scからの静圧油としての静圧兼冷却 が供給されるようになっている(図3参照)。 お、油路50は、X軸方向の静圧パッド40の数に 応じて設けられたものとなっている。

 次に、図7を参照しつつ本発明の実施の形態 におけるクーラント装置Scの構成について説 する。
 本発明の実施の形態におけるクーラント装 Scは、濾過装置204と油圧装置205とに大別さ てなるもので、特に、静圧兼冷却油として 静圧兼冷却油83を、第1乃至第3の砥石スピン ル21~23の冷却水に代わるものとして、また ワークの研削部分に対する冷却油として、 らに、第1及び第2のスライド部101,102の静圧 として共通に用いることができるよう構成 れたものである。
 本発明の実施の形態における静圧兼冷却油8 3は、通常、ワークの冷却用に用いられるも で、それを、第1乃至第3の砥石スピンドル21~ 23の冷却水に代わるものとして、また、ワー の研削部分に対する冷却油として、さらに 第1及び第2のスライド部101,102の静圧油とし 共通に用いるようにしたものである。
 すなわち、かかる静圧兼冷却油83としては 切削油やスピンドル油等の冷却油が用いら るが、静圧兼冷却液としては油以外の例え 、冷却水を用いるようにしても良い。

 以下、具体的に説明すれば、まず、ベッド1 (図2参照)の下部の適宜な位置には、油回収皿 81が設けられており、第1乃至第3の砥石スピ ドル21~23の冷却に用いられた静圧兼冷却油83 びワーク作業の冷却に用いられた静圧兼冷 油83は、ベッド1を伝わって油回収皿81に流 込むようになっている。
 また、第1及び第2のスライド部101,102の静圧 として用いられた静圧兼冷却油83は、図示 れない排出口から油回収皿81に注ぎ込まれる ようになっている。

 油回収皿81に回収された静圧兼冷却油83は、 タンク82に貯留されるが、油回収皿81とタン 82との間には、貯留用配管84が設けられると に、その途中には、第1乃至第3のフィルタ85 ~87、第1及び第2のタンク圧送用ポンプ89,90が 宜な間隔で設けられている。
 すなわち、貯留用配管84には、油回収皿81側 から第1のフィルタ85、第1のタンク圧送用ポ プ89、第2のフィルタ86、第2のタンク圧送用 ンプ90及び第3のフィルタ87が順に設けられて いる。

 第1及び第2のタンク圧送用ポンプ89,90は、公 知・周知の構成を有するもので、油回収皿81 静圧兼冷却油83をタンク82へ圧送するための ものである。
 また、第1のフィルタ85は、特に、公知・周 の構成を有してなるマグネットセパレータ 用いられており、回収された静圧兼冷却油8 3に混入している金属材の切削くずを磁石を いて分離回収できるようになっている。

 さらに、第2及び第3のフィルタ86,87は、マ グネットセパレータでは分離、回収しきれな い比較的小さなごみや、切り粉を濾過するた めのもので、後述する静圧用フィルタ95に比 て比較的大きめのごみ等の除去を目的とし ものである。本発明の実施の形態において 、第2及び第3のフィルタ86,87の孔径は、大凡 10ミクロン程度に設定されたものが用いられ いる。

 タンク82に貯留された静圧兼冷却油83は、静 圧用ポンプ91、ワーク冷却用ポンプ92、スピ ドル冷却用ポンプ93により、それぞれ次述す るように所定の部位に圧送されるようになっ ている。
 すなわち、静圧用ポンプ91は、タンク82の静 圧兼冷却油83を第1及び第2のスライド部101,102 圧送するためのもので、その吐出側と、先 説明した第1及び第2のスライド部101,102の油 50との間には、両者を接続する静圧用配管94 が設けられており、静圧兼冷却油83が流通可 となっている。
 なお、静圧用配管94は、図7においては、詳 を省略してあるが、第1及び第2のスライド 101,102の近傍において二股に分岐し、それぞ 第1及び第2のスライド部101,102の油路50に接 されるようになっている。

 また、本発明の実施の形態においては、静 用配管94の途中の適宜な位置、例えば、静 用ポンプ91の近傍に静圧用フィルタ95が設け れている。これは、静圧に用いられる油は 冷却に用いられるものと比較して高い浄化 が要求されるためである。かかる静圧用フ ルタ95の孔径は、静圧兼冷却油83に混入した ごみ等が静圧ノズル43に入り込まないように る観点から、静圧ノズル43の内径よりも十 に小さく設定されるべきものであり、本発 の実施の形態においては、大凡3ミクロン程 設定されたものとなっている。
 なお、先に述べた静圧軸受け用ギャップの きさ、特に、静圧パッド40が形成された部 の静圧軸受け用ギャップの大きさLg=l2(図6参 )が、静圧ノズル43の内径より小である場合 あっては、静圧用フィルタ95の孔径は、そ l2以下に設定されるべきものである。それに よって、静圧軸受け用ギャップの部分に、静 圧兼冷却油83へ混入したごみ等が噛み込むよ なことが確実に防止されることとなる。

 また、ワーク冷却用ポンプ92は、タンク82の 静圧兼冷却油83をワークの加工部分へ圧送す ためのもので、その吐出側には、砥石24~26 近傍に突出口を有するワーク用配管96が接続 されており、静圧兼冷却油83が流通可能とな ている。
 本発明の実施の形態においては、ワーク用 管96の途中の適宜な位置、例えば、ワーク 却用ポンプ92の近傍にワーク用フィルタ97が けられており、タンク82から汲み上げられ 静圧兼冷却油83をさらに浄化している。本発 明の実施の形態におけるワーク用フィルタ97 、孔径が大凡5ミクロン程度に設定されたも のが用いられている

 さらに、スピンドル冷却用ポンプ93は、 1乃至第3の砥石スピンドル21~23の冷却のため タンク82の静圧兼冷却油83を圧送するための もので、その吐出側には、スピンドル冷却用 配管98が接続されており、このスピンドル冷 用配管98を介して第1乃至第3の砥石スピンド ル21~23の被冷却部分に静圧兼冷却油83の放出 できるようになっている。

 また、調温装置105がタンク82近傍に設け れており、タンク82に貯留された静圧兼冷却 油83を、ほぼ一定温度に保つことができるよ にしてある。なお、調温装置105は、公知・ 知の構成を有するものである。このような 温装置105としては、例えば、コイル状に形 された熱交換用パイプ105aに適温に調整され た冷媒を流通させ、この熱交換用パイプ105a 被調温液体(例えば、静圧兼冷却油83)に浸す とで、被調温液体を所望する温度に調整可 としたものなどがある。

 なお、本発明の実施の形態においては、第1 乃至第3のフィルタ85~87、静圧用フィルタ95及 ワーク用フィルタ97は、濾過装置204に、第1 び第2のタンク圧送用ポンプ88,89、静圧用ポ プ91、ワーク冷却用ポンプ92及びスピンドル 冷却用ポンプ93は、油圧装置205に、それぞれ けられたものとなっている。
 本発明の実施の形態においては、貯留用配 84、第1乃至第3のフィルタ85~87、第1及び第2 タンク圧送用ポンプ88,89により貯留用濾過・ 圧送手段が形成されたものとなっている。

 また、静圧用配管94、静圧用フィルタ95及 び静圧用ポンプ91により静圧用圧送・供給手 が、ワーク用配管96、ワーク用フィルタ97及 びワーク冷却用ポンプ92によりワーク冷却用 送・供給手段が、スピンドル冷却用配管98 びスピンドル冷却用ポンプ93によりスピンド ル冷却用圧送・供給手段が、それぞれ形成さ れたものとなっている。

 かかる構成における静圧兼冷却油83の循環 ついて概括的に説明すれば、まず、タンク82 に貯留されている静圧兼冷却油83は、静圧用 ンプ91により、第1及び第2のスライド部101,10 3へ静圧油として供給され、図示されない排 口から放出されて、油回収皿81に回収される 。
 また、タンク82の静圧兼冷却油83は、ワーク 冷却用ポンプ92により、ワークの加工部分へ 却用油として供給され、放出されるように っており、放出後は、ベッド1を伝わって油 回収皿81に回収される。
 さらに、タンク82の静圧兼冷却油83は、スピ ンドル冷却用ポンプ93により、砥石スピンド 21~23の被冷却部分に供給され、放出される うになっており、放出後は、ベッド1を伝わ て油回収皿81に回収される。

 そして、上述のようにして油回収皿81に 収された静圧兼冷却油83は、第1乃至第3のフ ルタ85~87により濾過されて、第1及び第2のタ ンク圧送用ポンプ88,89によりタンク82に圧送 れ、タンク82に貯留され、循環的に、静圧、 冷却に用いられるものとなっている。

 上述のように、本発明の実施の形態にお ては、静圧兼冷却油83を、第1乃至第3の砥石 スピンドル21~23の冷却水に代わるものとして また、ワークの研削部分に対する冷却油と て、さらに、第1及び第2のスライド部101,102 静圧油として共通に用いるようにしたので 従来に比して、構成が簡素になるだけでは く、例えば、従来、砥石スピンドルの冷却 水を用いていていたため、そのタンクの錆 発生が回避し難いものであったが、静圧兼 却油83を用いることで、そのような錆の発 を回避することができる。

 また、従来は、スピンドルの冷却用の冷却 、ワーク冷却用の冷却油、静圧油を、それ れ別個に、必要な箇所に供給するような構 が一般的であった。このような構成におい 、特に、高い浄化品質が必要とされる静圧 にあっては、その供給路に外部から切り粉 どの異物の混入が確実に回避できるよう、 の構成には、配慮が必要であった。
 これに対して、本発明の実施の形態におい は、静圧兼冷却油83を共通に用いることが きるようにしたので、従来と異なり、特定 部位だけに、切り粉等の混入を心配する必 がなく、従来に比して、使い勝手が極めて 好なものとなっている。

 ワークやスピンドルの冷却油と、静圧テ ブルの静圧油が共用でき、クーラント装置 共に研削装置の小型化が可能となるため、 小な設置スペースにおけるクーラント装置 研削装置の設置要求に適する。




 
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