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Title:
DC-DC CONVERTER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/096073
Kind Code:
A1
Abstract:
A DC-DC converter is provided with an inductor (L1), a capacitor (C2), and output voltage detecting circuits (R1, R2), comprises a synchronous rectifier circuit composed of a rectifier-side synchronous rectifying element (Q21) and a commutation-side synchronous rectifying element (Q22), passes an electric current through a closed loop provided with the commutation-side synchronous rectifying element (Q22), the inductor (L1), and a second secondary battery (B2) by turning on the commutation-side synchronous rectifying element (Q22), and performs the characteristic evaluation of the secondary battery (B2) on the basis of the voltage drop of a detected voltage (Vout) of an output voltage (Vo). With this, the measurement of the effective capacity or detection of the characteristic deteriorated state of a secondary battery is performed by a circuit for charging a secondary battery without providing any dedicated circuit.

Inventors:
HARA TAKASHI (JP)
NISHIYAMA TAKAYOSHI (JP)
UEKI KOICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/068732
Publication Date:
August 06, 2009
Filing Date:
October 16, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MURATA MANUFACTURING CO (JP)
HARA TAKASHI (JP)
NISHIYAMA TAKAYOSHI (JP)
UEKI KOICHI (JP)
International Classes:
H02M3/28; G01R31/36; H02J7/00; H02M7/21
Foreign References:
JP2007174784A2007-07-05
JPH11204150A1999-07-30
JPH09230010A1997-09-05
JP2002238103A2002-08-23
JP2005069889A2005-03-17
Attorney, Agent or Firm:
KOMORI, Hisao (Noninbashi Chuo-k, Osaka-shi Osaka 11, JP)
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Claims:
 入力端子に接続される入力電源の電圧を変換して、出力端子に接続される二次電池を充電するDC-DCコンバータであって、
 前記DC-DCコンバータは整流側同期整流素子および転流側同期整流素子を含む同期整流回路を構成し、
 前記整流側同期整流素子がオンし前記転流側同期整流素子がオフしている期間に電気エネルギーを蓄積し、前記整流側同期整流素子がオフし前記転流側同期整流素子がオンしている期間に前記蓄積した電気エネルギーを放出するインダクタと、前記同期整流回路によって整流された電圧を平滑するコンデンサと、前記出力端子の出力電圧を検出する出力電圧検出回路と、を備え、
 DC-DCコンバータの非動作時に、前記転流側同期整流素子をオンさせることにより、前記転流側同期整流素子、前記インダクタ、および前記二次電池を備える閉ループに電流を通電するとともに、前記出力電圧検出回路によって検出される電圧の、前記通電時の降下または降下の傾きを基に、前記二次電池の実効容量の測定または特性劣化状態の検知を行う特性評価手段を備えたことを特徴とするDC-DCコンバータ。
 前記特性評価手段により前記二次電池が寿命末期に達したことを検知したとき、使用者にその旨を警告する手段を備えた請求項1に記載のDC-DCコンバータ。
 前記特性評価手段による評価時に遮断されるスイッチ素子を前記コンデンサに対して直列に接続した請求項1または2に記載のDC-DCコンバータ。
 前記DC-DCコンバータの出力端子と、前記二次電池との間に過電流遮断器を設け、前記特性評価手段による評価時に、前記閉ループに電流が流れないことを検出することによって前記過電流遮断器の遮断状態を検出する手段を備えた請求項1~3のいずれかに記載のDC-DCコンバータ。
 前記特性評価手段は、コンバータ動作の起動前の所定時間内に前記二次電池の実効容量の測定または特性劣化状態の検知を行う請求項1~4のいずれかに記載のDC-DCコンバータ。
 前記入力電源は、発電機によって充電される、前記二次電池より出力電圧の高い二次電池である請求項1~5のいずれかに記載のDC-DCコンバータ。
Description:
DC-DCコンバータ

 この発明は、例えばハイブリッド自動車 用いられ、従来のガソリン車に搭載されて るものと同様の12Vの鉛蓄電池の実効容量の 定や特性劣化状態の検知を行えるようにし DC-DCコンバータに関するものである。

 一般に、二次電池は充放電を繰り返す程 内部の物理化学的特性の劣化に起因してそ 実効容量は低下する。この実効容量がある 度低下して時点で二次電池の寿命が尽きた 見なし、その二次電池を交換することにな 。

 セルモータでエンジンを始動する自動車 おいては、鉛蓄電池が完全放電する所謂「 ッテリー上がり」を起こさないように、バ テリーの実効容量の低下の程度を把握する とは重要である。

 一方、近年、ガソリンエンジンと電機モ タの両方を搭載した所謂「ハイブリッドカ 」が普及しつつある。ハイブリッドカーは 高速道路等の加減速が少なく燃費が良い領 でガソリンエンジンを駆動するとともに電 モータによって電力を発電し、それをリチ ムイオン電池等の二次電池に蓄積し、一般 のような加減速の多い、ガソリンエンジン とって燃費の良くない領域ではリチウムイ ン電池から電力供給を受け、電機モータを 動することによって走行する。

 一般的なハイブリッドカーの場合、車を 行させるための電機モータに電力を供給す リチウムイオン電池は約300~400V程度の電圧 発生する。同時に従来のガソリンエンジン 同様、電装品を駆動させたり、ガソリンエ ジンを始動させたりするための鉛蓄電池(出 電圧12V)も搭載する必要がある。

 従来のガソリン車では、ガソリンエンジ にオルタネータ(発電機)を取り付け、エン ンが回っている間に鉛蓄電池に充電すると う方法が採られているが、ハイブリッドカ の場合、電機モータが既に付いているのに もう1つ別にオルタネータを付けるのはスペ ス的に無駄である。そこで、電機モータが 生する約300~400V程度の電圧をDC-DCコンバータ によって降圧して12Vの電圧を発生することに よって、オルタネータなしで、鉛蓄電池への 充電を可能としている。

 ところが、鉛蓄電池が「バッテリー上がり を起こしていると、ガソリンエンジンを始 できないため、ハイブリッドカーでありな ら、ガソリン車同様、鉛蓄電池のバッテリ 上がりで「動かない」という事態に陥る。 に、リチウムイオン電池によってガソリン ンジンを始動するとしても、DC-DCコンバー にはセルモータを駆動するだけの電流容量 なく、ガソリンエンジンは始動できない。
 このようにハイブリッドカーにおいても鉛 電池の実効容量の測定や特性劣化状態の検 、すなわち寿命末期状態であるか否かの判 や寿命末期に達する時期の予測は重要であ 。

 バッテリーの実効容量を測定する装置の一 として特許文献1が開示されている。この特 許文献1の装置について図1を基に説明する。
 この装置は、マイコン1、二次電池2を充電 るための充電器3、A/D変換器4、定電流負荷5 表示装置7、条件設定部6、および外部装置8 備え、二次電池2はスイッチ10を介して充電 3に接続されるとともに、スイッチ11を介し 定電流負荷5に接続されるように構成されて る。A/D変換器4および定電流負荷5は、充電 了後に二次電池2の放電特性を測定するため 用いられる。この放電測定時には、マイコ 1からの負荷電流値の指令に従った値の定電 流負荷が調整されるとともに、スイッチ11が ンされて、定電流負荷5が二次電池2に接続 れる。この時、充電器3につながるスイッチ1 0はオフされる。

 このようにして、バッテリーに接続された 荷に対して所定値の電流を流し、その際の ッテリー両端電圧の降下時間(所定の閾値電 圧まで下がるのにどれだけの時間が掛かるか )を測定する。

実開平2-45476号公報

 ところが、特許文献1に示されている例で もそうであるように、従来の二次電池の実効 容量を測定するための装置は、充電回路とは 別に測定回路を設けておく必要があり、スペ ース的、コスト的な負担が大きくなる。

 この発明の目的は、専用の回路を設ける となく、二次電池を充電する回路で、二次 池の実効容量の測定または特性劣化状態の 知を行えるようにしたDC-DCコンバータを提 することにある。

 前記課題を解決するために、この発明は次 ように構成する。
(1)入力端子に接続される入力電源の電圧を変 換して、出力端子に接続される二次電池を充 電するDC-DCコンバータであって、
 前記DC-DCコンバータは整流側同期整流素子 よび転流側同期整流素子を含む同期整流回 を構成し、
 前記整流側同期整流素子がオンし前記転流 同期整流素子がオフしている期間に電気エ ルギーを蓄積し、前記整流側同期整流素子 オフし前記転流側同期整流素子がオンして る期間に前記蓄積した電気エネルギーを放 するインダクタと、前記同期整流回路によ て整流された電圧を平滑するコンデンサと 前記出力端子の出力電圧を検出する出力電 検出回路と、を備え、
 DC-DCコンバータの非動作時に、前記転流側 期整流素子をオンさせることにより、前記 流側同期整流素子、前記インダクタ、およ 前記二次電池を備える閉ループに電流を通 するとともに、前記出力電圧検出回路によ て検出される電圧の、前記通電時の降下ま は降下の傾きを基に、前記二次電池の実効 量の測定または特性劣化状態の検知を行う 性評価手段を備えたことを特徴としている

 この構成により、二次電池の充電のため 必要なDC-DCコンバータを用い、その他の専 の回路を設けることなく、二次電池の実効 量の測定または特性劣化状態の検知を行え 。

 なお、絶縁型DC-DCコンバータの場合には 整流側同期整流素子のオンにより整流側同 整流素子にも放電電流が流れるので、転流 同期整流素子と共に整流側同期整流素子も ンしてもよい。

(2)前記特性評価手段により前記二次電池が 寿命末期に達したことを検知したとき、使用 者にその旨を警告する手段を備えてもよい。 このことにより適切な時期に二次電池の交換 を行うことができ、所謂バッテリー上がりに よる問題が回避できる。

(3)前記特性評価手段による評価時に遮断さ れるスイッチ素子を前記コンデンサに対して 直列に接続してもよい。このことにより、前 記インダクタまたは線路のインダクタンス成 分と前記コンデンサとによる共振を防いで、 整流側同期整流素子または転流側同期整流素 子に過大電圧が印加されるのを防止できる。

(4)前記DC-DCコンバータの出力端子と、前記 次電池との間に過電流遮断器(例えばヒュー ズ)を設け、前記特性評価手段による評価時 、前記閉ループに電流が流れないことを検 することによって前記過電流遮断器の遮断 態を検出する手段を備えてもよい。

 この構成により、二次電池の実効容量の 定または特性劣化状態の検知時に電流が流 ないことによって過電流遮断器の遮断状態 検出もできることになる。

(5)前記特性評価手段は、例えばコンバータ 動作の起動前の所定時間内に前記二次電池の 実効容量の測定または特性劣化状態の検知を 行う。このことにより、二次電池への充電開 始前に評価できるので、二次電池の実効容量 の測定または特性劣化状態の検知をより正確 に行える。また、DC-DCコンバータ本来の二次 池の充電という機能を阻害することがない で、二次電池の充電性能が低下することも い。

(6)前記入力電源は、例えば発電機によって 充電される、前記二次電池より出力電圧の高 い二次電池とする。

 これにより、例えばハイブリッドカーの うに、高電圧大容量のリチウムイオン電池 備えるとともに、ガソリンエンジンを始動 るセルモータ駆動用の鉛蓄電池をDC-DCコン ータで充電するような回路構成の装置に、 別な回路を付加することなく適用できる。

 この発明によれば、二次電池の充電のた に必要なDC-DCコンバータの回路を有効に利 し、特別な専用の回路を設けることなく二 電池の実効容量の測定または特性劣化状態 検知を行える。そのため、スペースが増さ 、コスト上昇を伴うこともなく、二次電池 実効容量の低下による問題を未然に回避で る。

特許文献1に示されている二次電池の限 界容量測定装置の構成を示す図である。 第1の実施形態に係るDC-DCコンバータの 成をその周辺回路部分も含めて表した図で る。 同DC-DCコンバータの通常動作時および 性評価時の電流経路を示す図である。 二次電池の特性評価の動作について説 する図である。 第1の実施形態に係るDC-DCコンバータの イッチング制御回路の起動直後から通常動 にいたるまでの各部の動作を表す波形図で る。 第2の実施形態に係るDC-DCコンバータの 成をその周辺回路部分も含めて表した図で る。 第3の実施形態に係るDC-DCコンバータの 成をその周辺回路部分も含めて表した図で る。 第4の実施形態に係るDC-DCコンバータの 成をその周辺回路部分も含めて表した図で る。

符号の説明

 21-電機モータ(発電機)
 22-充放電制御回路
 23-スイッチ回路
 24-ヒューズ
 31-スイッチング制御回路
 32-絶縁回路
 101~104-DC-DCコンバータ
 T-トランス
 B1-第1の二次電池(リチウムイオン電池)
 B2-第2の二次電池(鉛蓄電池)
 QA,QB,QC,QD-スイッチ素子
 Q11,Q21-整流側同期整流素子
 Q12,Q22-転流側同期整流素子
 Q3-スイッチ素子
 L1-インダクタ
 C2-コンデンサ
 Lp-寄生インダクタ
 Vo-第2の二次電池B2の出力電圧
 Vout-出力端子電圧の検出電圧
 Io-放電電流

 《第1の実施形態》
 図2は第1の実施形態に係るDC-DCコンバータの 回路構成をその周辺回路も含めて表した回路 図である。
 この回路はハイブリッドカーの充放電回路 であり、電機モータ(発電機)21、第1の二次 池B1および第2の二次電池B2を備えている。

 電機モータ(発電機)21はハイブリッドカー においてガソリンエンジンでの走行中は発電 機として作用し、リチウムイオン電池で駆動 される時には電機モータとして作用する。

 電機モータ(発電機)21と第1の二次電池B1と の間には充放電制御回路22を設けている。ま 第1の二次電池B1とDC-DCコンバータ101の入力 との間にスイッチ回路23を設けている。DC-DC ンバータ101の出力側にはヒューズ24を介し 第2の二次電池B2を接続している。このDC-DCコ ンバータ101の出力部と第2の二次電池B2との間 の線路のインダクタンスを寄生インダクタLp して表している。この第2の二次電池B2およ DC-DCコンバータ101には、スイッチSWを介して 負荷(各種電装品)25が接続されることになる

 このように、DC-DCコンバータ101は、入力 子に接続される入力電源の電圧を変換して 出力端子に接続される第2の二次電池B2を充 する。

 DC-DCコンバータ101にはホストコントロー 35が接続されている。このホストコントロー ラ35は各種制御回路の制御を行い、表示器36 各種状態の表示を行う。例えば、後述する 2の二次電池B2の実効容量または寿命末期に したか否かの状態等を表示する。

 DC-DCコンバータ101はトランスTを備え、そ 一次側に4つのスイッチ素子QA,QB,QC,QDを備え スイッチング回路FBおよび平滑コンデンサC1 を設けている。トランスTの二次側には、整 側同期整流素子Q21、転流側同期整流素子Q22 インダクタL1、コンデンサC2による同期整流 路を構成している。また出力端子間には、 抗R1,R2による出力電圧検出回路を設けてい 。

 スイッチング制御回路31は、パルストラ ス等の絶縁回路32を介して駆動回路33へ制御 号を出力する。駆動回路33は、4つのスイッ 素子QA,QB,QC,QDを備えるスイッチング回路FBを 所定のオンデューティ比で駆動する。また、 スイッチング制御回路31は、スイッチング回 FBの駆動タイミングに同期して整流側同期 流素子Q21および転流側同期整流素子Q22をオ /オフすることによって同期整流する。また このスイッチング制御回路31は出力電圧の 出電圧Voutを入力し、DC-DCコンバータ101の出 電圧が安定化するように、スイッチング回 FBのオンデューティ比を制御する。

 図3は、図2に示したDC-DCコンバータ101の通 常動作時(第2の二次電池B2の充電時)および第2 の二次電池B2の実効容量の測定または特性劣 状態の検知(以下特性評価という。)の時の 流経路について示している。但し、トラン Tの二次側の主要部のみ表している。

 通常動作時は、図3(A)に示すように、トラ ンスTの一次側のスイッチ素子QA,QDのオンに同 期して整流側同期整流素子Q21がオンし、この 状態でトランスTの二次巻線の起電圧によっ 電流Iaが流れる。この電流Iaによってインダ タL1に電気エネルギーが蓄積される。

 その後、スイッチ素子QA,QDのオフおよびス ッチ素子QB,QCのオンに同期して整流側同期整 流素子Q21がオフし、転流側同期整流素子Q22が オンすると、インダクタL1に蓄積されていた ネルギーが放出される際に電流Ibが流れる
 この繰り返しにより同期整流を行う。

 一方、第2の二次電池B2の特性評価時は、 ランスTの一次側のスイッチ素子QA~QDはすべ オフ状態のまま転流側同期整流素子Q22をオ させる。この時、図3(B)に示す経路で電流Io 流れ、第2の二次電池B2の放電経路が生じる この時に整流側同期整流素子Q21もオンさせ もよい。これにより、図中破線で示す経路 電流が流れる。

 前記特性評価時の特性評価の方法は次のと りである。
 図4(B)は第2の二次電池B2の放電電流Ioに対す 出力電圧(二次電池B2の端子電圧)Voの関係を している。第2の二次電池が定格通りの実効 容量を備えている場合、特性S1で示すように 放電電流が大きいほど(放電率が高いほど) 部抵抗が増大して出力電圧は低下する。二 電池の特性劣化が進行して実効容量が減少 ている状態では、特性S2で示すように、比較 的放電電流が小さくても(放電率が低くても) 力電圧がより低下することになる。

 そのため、図4(A)に示すように、転流側同 期整流素子Q22のオンにより、第2の二次電池B2 の放電電流Ioが流れるが、この時の傾きは、 2,図3に示したインダクタL1および寄生イン クタLpのインダクタンスと第2の二次電池B2の 出力電圧Voとによって定まる。但し、Q22がオ している期間(Ton)の間に出力電圧Voは低下す るので、この電流Ioの傾きは多少頭打ち形状 なる。出力電圧Voについては電流Ioの変化に 伴って低下する。

 図中(1)は実効容量が大きい場合、(2)は小 い場合である。実効容量が大きい場合、Q22 t0でオンしてTon経過後(t2の時)の電圧はVd1、 効容量が小さい場合はVd2となる。

 そこで、Q22をt0でオンしてからTon経過後 電圧降下によって実効容量を評価する。実 容量が大きい場合には降下電圧(Vd0-Vd1)は小 く、実効容量が小さい場合には降下電圧(Vd0- Vd2)が大きくなる。このように降下電圧と実 容量との間には相関関係があるので、これ 利用して実効容量を求める。または上記降 電圧が予め定めた値を超えた時、第2の二次 池B2の寿命が末期に達したことと見なして 告を発するようにする。

 上記降下電圧と実効容量との間には相関 係を利用する別の評価方法として、Q22のオ 状態での所定期間での出力電圧Voの傾きに づいて特性評価を行ってもよい。例えば、 も単純な例として、Q22のオン期間Tonの中間 イミングt1での出力電圧と終了タイミングt2 の出力電圧との差分をこの出力電圧変化曲 の傾きとして求める。第2の二次電池B2の実 容量が小さいほど、または特性劣化状態が 行しているほど、この傾きが大きくなるこ から評価するわけである。

 図2に示したスイッチング制御回路31は、 抗R1,R2による出力端子電圧の検出回路によ 検出電圧Vout(第2の二次電池B2の出力電圧Voの 例電圧)をホストコントローラ35へ出力して 上記特性評価をホストコントローラ35側で ってもよいが、スイッチング制御回路31をDSP で構成する場合には、その内部でA/D変換し、 ディジタル演算によって上記特性評価を行い 、その結果をホストコントローラ35へ出力す 。

 なお、図2に示したヒューズ24が溶断して ると上記放電電流Ioが流れず、電圧Voの降下 も生じないので、そのことからヒューズ24の 断を検出することができる。上記特性評価 はその判定プログラムも含まれている。上 ヒューズ以外にも過電流遮断器であれば同 に作用する。

 図5は、図2に示したスイッチング制御回路31 の起動直後から通常動作にいたるまでの期間 に亘って各部の状態を波形で表したものであ る。
 スイッチング制御回路31がDSPで構成されて る場合、図2に示したスイッチ回路23が導通 ると、図外の補助電源によってスイッチン 制御回路31が起動して、先ずDSPの初期設定を 行う。

 その後、転流側同期整流素子Q22をオンする また、この例では整流側同期整流素子Q21も ンする。これにより放電電流Ioが流れる。 のQ22(Q21)のオン期間Tonは、最大電流をImax、 2に示したインダクタL1と寄生インダクタLpの 合成インダクタンスをL、第2の二次電池B2の 格出力電圧をVで表すと、
 Ton=Imax×L/V
の関係で定める。

 通常に乗用車に搭載されるものと同様の イブリッドカーに搭載される通常の鉛蓄電 を例にすると、Imaxは例えば150Aである。ま 、Tonは数μs~数十μsのオーダーである。すな ち、V=L×di/dtで表すと、電気自動車用の場合 、V=12[V]、di=150[A]、L=3[μH]程度である。コンバ ータの出力インダクタンスを数μHとすると( ッテリーまでの寄生インダクタンスはせい い数百pH~数μHである)、dtはおよそ数μs~数十 sのオーダーとなる。

 このように特性評価に要する時間Tonが短 間であると、運転者はエンジン始動時にこ 特性評価に要する時間だけ実際のエンジン 動が遅れても、殆ど気づくことはない。

 実質的な特性評価のための測定はTonの時 (t2のタイミング)で終了するが、評価の結果 に応じて、その後の制御が変わるので、2Ton 経過したt3のタイミング以降に通常動作を開 始する。

 通常動作では、まずt3~t4の期間に亘って イッチ素子QA,QDをオンするとともに整流側同 期整流素子Q21をオンする。これにより電流Ia( 図3(A)参照)が流れる。その後、t4~t5の期間に ってQA,QD,Q21をオフし、QB,QCをオンするととも に転流側同期整流素子Q22をオンする。これに より電流Ib(図3(A)参照)が流れる。以降同様の 作を繰り返す。これにより、発生される電 によって第2の二次電池B2が充電される。

 《第2の実施形態》
 図6は第2の実施形態に係るDC-DCコンバータの 構成をその周辺回路とともに表した図である 。このDC-DCコンバータ102が、第1の実施形態で 図2に示したDC-DCコンバータ101と異なるのは、 コンデンサC2に対して直列にスイッチ素子Q3 設けた点である。スイッチング制御回路31は 、第2の二次電池B2の特性評価時にのみオフし 、通常動作時はオン状態を保つ。その他の構 成は図2に示したものと同様である。

 このように特性評価時にのみコンデンサC 2に流れる電流経路をスイッチ素子Q3で遮断す ることによって、インダクタL1または寄生イ ダクタLpとコンデンサC2とのLC共振動作を阻 する。すなわち、スイッチ素子Q3を設けて ない状態で、特性評価時に転流側同期整流 子Q22をオンすると、上記LC共振によって過大 電圧が発生する場合がある。この過大電圧に よって整流側同期整流素子Q21および転流側同 期整流素子Q22が破壊されるおそれがあるが、 上記スイッチ素子Q3を設けることによってそ を防止することができ、高耐圧のQ21,Q22を用 いる必要がなくなる。

 《第3の実施形態》
 第1・第2の実施形態では絶縁型のDC-DCコンバ ータを例に挙げたが、第3の実施形態では非 縁型DC-DCコンバータを例に挙げる。
 図7は第3の実施形態に係るDC-DCコンバータの 構成をその周辺回路とともに表した図である 。図7に示すDC-DCコンバータ103以外の構成は第 1・第2の実施形態の場合と同様である。DC-DC ンバータ103は、整流側同期整流素子Q11、転 側同期整流素子Q12、インダクタL1、およびコ ンデンサC2を備え、これらによって同期整流 路を構成している。また、入力側に平滑コ デンサC1、出力側に抵抗R1,R2を備える出力電 圧検出回路を備えている。

 スイッチング制御回路41は、整流側同期 流素子Q11および転流側同期整流素子Q12を制 することによって同期整流を行う。また出 端子電圧の検出電圧Voutを基準電圧と比較し DC-DCコンバータ103の出力電圧が所定電圧に るようにQ11のオンデューティを制御する。 らにスイッチング制御回路41は第2の二次電 B2の特性評価を行い、その評価結果をホスト コントローラ35へ出力する。

 図7に示した非絶縁型のDC-DCコンバータ103 用いて第2の二次電池B2の特性評価を行う場 には、DC-DCコンバータ103の起動時に整流側 期整流素子Q11をオンすることなく転流側同 整流素子Q12をオンすることによって放電電 Ioを流し、出力端子電圧の検出電圧Voutを基 、第1の実施形態で示した方法と同様に評価 行う。

 《第4の実施形態》
 図8は第4の実施形態に係るDC-DCコンバータの 構成をその周辺回路とともに表した図である 。このDC-DCコンバータ104が、第3の実施形態で 図7に示したDC-DCコンバータ103と異なるのは、 コンデンサC2に対して直列にスイッチ素子Q3 設けた点である。スイッチング制御回路31は 、第2の二次電池B2の特性評価時にのみオフし 、通常動作時はオン状態を保つ。

 このように特性評価時にのみコンデンサC 2に流れる電流経路をスイッチ素子Q3で遮断す ることによって、インダクタL1または寄生イ ダクタLpとコンデンサC2とのLC共振動作を阻 する。そのため、LC共振による過大電圧に って転流側同期整流素子Q12または整流側同 整流素子Q11が破壊されるのを防止できる。