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Patent Searching and Data


Title:
DC MOTOR AND PUMP HAVING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/013982
Kind Code:
A1
Abstract:
When a phase changeover control is implemented cyclically by controlling means over a current flowing through a three-phase motor coil based on a cycle according to changes in a magnetic pole resulted from rotations of a magnet rotor (8), if a peak value of the current flowing through the motor coil has reached a threshold value which is generated by converting a rotation speed signal (SP signal), the current supply to the motor coil from a phase from which the current is supplied during a cycle which includes a point of time at which the threshold value has been reached, is forcibly stopped during a period between a time point at which the threshold value is reached and a time point at which the cycle terminates, thereby alleviating a total loss of a semiconductor switch which is one of constituent parts of a motor driving apparatus, to suppress heat generation in the semiconductor switch, and to allow miniaturization and cost reduction of heat-dissipation components and extension of the semiconductor switch's lifetime.

Inventors:
KINOSHITA KOJI
Application Number:
PCT/JP2008/062071
Publication Date:
January 29, 2009
Filing Date:
July 03, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC ELEC WORKS CO LTD (JP)
KINOSHITA KOJI
International Classes:
H02P6/08; H02P6/06
Foreign References:
JP2007174835A2007-07-05
JP2007143265A2007-06-07
Attorney, Agent or Firm:
MIYOSHI, Hidekazu et al. (2-8 Toranomon 1-chom, Minato-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 複数相のモータ巻線に流れる電流によりステータに発生する磁界とマグネットロータの磁界との反発・吸引により回転トルクを発生して該マグネットロータを回転させるDCモータであって、
 外部からの回転速度信号の大きさに応じて当該DCモータの出力を制御する制御手段と、
 前記制御手段の制御出力に応じて前記複数相のモータ巻線に流れる電流を切り換え制御して当該DCモータを駆動するスイッチング手段と、を有し、
 前記制御手段は、前記マグネットロータの回転によって生じる磁極の変化に応じた周期に基づいて前記複数相のモータ巻線に流れる電流を循環的に相切換え制御しているときに、前記モータ巻線に流れる電流のピーク値が前記回転速度信号を変換して生成される閾値に達した場合、その閾値に達した時を含む周期において電流供給している相のモータ巻線への電流供給をその閾値に達した時から該周期の終わりまでの期間だけ強制的に停止することを特徴とするDCモータ。
 前記制御手段は、外部からの回転速度信号の大きさが相対的に小さい所定値以下であるときに、前記モータ巻線への電流供給を強制的に停止する制御をリセットすることを特徴とする請求項1に記載のDCモータ。
 請求項1または請求項2の何れか1項に記載のDCモータを備えることを特徴とするポンプ。
Description:
DCモータおよびそれを備えたポ プ

 本発明はDCモータおよびそれを備えたポ プに係り、特に、モータ駆動回路の構成部 の1つである半導体スイッチの全損失を低減 て該半導体スイッチの発熱を抑制し、放熱 品の小型化、低コスト化、或いは半導体ス ッチの長寿命化を図り得るDCモータおよび れを備えたポンプに関する。

 従来、DCブラシレスモータの近傍に設け れたエンコーダやホール素子等の位置セン によりロータ回転位置を検出し、検出した ータ回転位置の情報に基づいてパルス幅変 制御(以下、PWM制御という)を行って、モータ を駆動するモータ駆動制御が知られている。

 また一方で、部品コストの低減や製造工 を低減する目的で、位置センサを不要とし センサレス駆動方式も提案されており、例 ば、特開平1-122387号公報に開示の「センサ スブラシモータ」では、励磁コイルの誘起 圧に基づいてロータの回転基準位置を検出 、その基準位置からの遅延により励磁コイ の通電切り換え点を定めると共に、モータ 度に応じてその遅延量を加減することによ 、モータの速度変化に対応させて適正位置 て通電切り換えを行うようにする技術が提 されている。

 上述した従来のPWM制御によるモータ駆動 御では、PWM制御信号出力は直流ブラシレス ータの駆動電流を検出したデータに基づい 制御されており、この制御によりモータの 電流を調整し、特にモータの起動時の過電 と通常運転時で一定の過電流を流すことに り、確実なモータ駆動を行うものであり、 た、PLLロックを確実に短時間で行うもので る。しかしながら、PWM制御の特性上、DCモ タを駆動する駆動回路の構成部品である半 体スイッチ(例えばトランジスタ等)は、飽和 損失とPWM制御のキャリア周波数に応じて生じ るスイッチング損失(例えばデューティ比1~99% )との和が全損失となり、半導体スイッチを 発熱させてしまい、放熱部品の大型化や高 スト化、或いは半導体スイッチの短寿命化 招くおそれがあった。

 本発明は、上記従来の事情に鑑みてなさ たものであって、モータ駆動回路の構成部 の1つである半導体スイッチの全損失を低減 して半導体スイッチの発熱を抑制し、放熱部 品の小型化、低コスト化、或いは半導体スイ ッチの長寿命化を図り得るDCモータおよびそ を備えたポンプを提供することを目的とし いる。

 上記目的を達成するために、本発明に係 DCモータは、複数相のモータ巻線に流れる 流によりステータに発生する磁界とマグネ トロータの磁界との反発・吸引により回転 ルクを発生して該マグネットロータを回転 せるDCモータであって、外部からの回転速度 信号の大きさに応じて当該DCモータの出力を 御する制御手段と、前記制御手段の制御出 に応じて前記複数相のモータ巻線に流れる 流を切り換え制御して当該DCモータを駆動 るスイッチング手段とを備え、前記制御手 は、前記マグネットロータの回転によって じる磁極の変化に応じた周期に基づいて前 複数相のモータ巻線に流れる電流を循環的 相切換え制御しているときに、前記モータ 線に流れる電流のピーク値が前記回転速度 号を変換して生成される閾値に達した場合 その閾値に達した時を含む周期において電 供給している相のモータ巻線への電流供給 その閾値に達した時から該周期の終わりま の期間だけ強制的に停止することを特徴と る。

図1は、実施例1のDCモータの主として駆 動制御回路部分の構成図である。 図2は、本発明の実施例に係るDCモータ 備えたポンプの概略断面構成図である。 図3は、電圧Vi(sp)>電圧Vo(im)のピーク でDCモータが運転状態にあるときの各種信号 のタイミングチャートである。 図4は、電圧Vi(sp)<電圧Vo(im)のピーク でDCモータが運転状態にあるときの各種信号 のタイミングチャートである。 図5は、実施例2のDCモータの主として駆 動制御回路部分の構成図である。 図6は、実施例2におけるSP増幅器11の出 電圧Vo(sp)と、DCモータの動作/停止閾値電圧V ssと、ラッチ回路20のリセット電圧Vrの関係を 説明する説明図である。 図7は、マグネットロータ8の拘束時に ける動作および拘束解除後の復帰動作を説 するタイミングチャートである。 図8は、実施例3の浴槽水の循環装置の 成図である。

 以下、本発明のDCモータおよびそれを備 たポンプの実施例について、〔実施例1〕、 実施例2〕の順に図面を参照して詳細に説明 する。

〔実施例1〕
 図2は本発明の実施例1に係るDCモータを備え たポンプの概略断面構成図であり、図1は実 例1のDCモータの主として駆動制御回路部分 構成図である。

 まず、図2を参照して本実施例のDCモータ 備えたポンプについて説明する。同図に示 ように、ポンプにはDCモータが搭載され、DC モータは、薄い鉄板が積層されたステータ7 該ステータ7に巻かれた複数相のモータ巻線 回転子としてのマグネットロータ8、該マグ ネットロータ8の回転と共に回転しマグネッ ロータ8の回転中心を貫通するように配置さ た回転軸9、並びに、マグネットロータ8の 転位置を検出する位置検出部10などからなっ ている。ここで、位置検出部10はホール素子 により構成される。なお、位置検出部10は モータ巻線の誘起電圧を利用してマグネッ ロータ8の回転位置を検出する構成であって よい。

 このようなDCモータでは、位置検出部10に よって検出したマグネットロータ8の回転位 の情報がDCモータの駆動制御回路に送信され 、該駆動制御回路において複数相のモータ巻 線への通電状態が決定され、決定された通電 状態に従って複数相のモータ巻線へ電流が供 給される。これにより、DCモータは、ステー 7が電磁石として作用し、電磁石の磁界とマ グネットロータ8との磁極が吸引・反発して グネットロータ8に回転トルクを発生させる とで、駆動することとなる。

 DCモータの駆動制御回路は、電装基板6上 形成されている。このDCモータの駆動制御 路は、モータ巻線に電流を供給するにあた 、電流のピーク即ち電流の最大値を制限し 所定のモータ出力(回転数)が得られるように 調整するようになっている。この制御を電流 ピーク制御という。

 より詳しく説明すると、電流ピーク制御 、複数相のモータ巻線への電流供給をデュ ティ比100%で行うと共に、モータ巻線に通電 する電流の値が所定電流値(第2所定電流値)に 達したときに、モータ巻線への通電の次回の 相切替時点までモータ巻線への電流供給を停 止する制御をいう。また、DCモータの駆動制 回路は、DCモータの駆動初期段階においてPW M制御を行うようになっており、DCモータの始 動をスムーズにさせるようにしている。

 さらに、ポンプには信号入出力部1が設け られ、該信号入出力部1を通じてDCモータの駆 動制御回路に各種信号が入出力されるように なっている。具体的に、信号入出力部1の信 線2を介してDCモータの駆動電圧が供給され 信号線3を介して駆動制御回路の基準電圧(GND )が供給される。また、信号線4を介してDCモ タの駆動制御回路の制御電圧が供給され、 号線5を介して回転速度信号(以下SP信号とい )が入力される。ここで、SP信号は、DCモー の回転速度の目標となる信号であり、DCモー タの駆動制御回路は、該SP信号の電圧の大き に応じてDCモータの回転数、即ちDCモータ出 力を制御することとなる。

 次に、図1を参照して、DCモータの駆動制 回路について説明する。同図に示すように DCモータの駆動制御回路は、大まかに、外 からの回転速度信号(SP信号)の大きさに応じ DCモータの出力を制御する制御手段と、制 手段の制御出力に応じて三相のモータ巻線 流れる電流を切り換え制御してDCモータを駆 動するスイッチング手段(上アーム側FET群17a よび下アーム側FET群17b)と、を備える構成で る。なお、図1に示すスイッチング手段(上 ーム側FET群17aおよび下アーム側FET群17b)、ス ータ7および位置検出部10を除く各構成要素 制御手段に含まれる。

 まず、制御手段は、基本的構成要素とし SP増幅器11およびコントロールIC12を備えて る。SP増幅器11の非反転入力端子には信号線5 を介してSP信号が入力されており、該SP信号(5 )は抵抗R1およびR2の比率でSP増幅器11により増 幅され、また該SP増幅器11の出力電圧Vo(sp)は ントロールIC12に入力される。ここで、SP信 (5)の電圧値をViとするとき、SP増幅器11の出 電圧Vo(sp)は、「Vo(sp)=(1+R2/R1)×Vi」で表すこと ができる。

 また、コントロールIC12は、信号線4を介 て供給される制御電圧により動作するもの あり、SP増幅器11の出力電圧Vo(sp)の大きさに じてDCモータの出力を制御する。

 本実施例のコントロールIC12は、汎用三相 ブラシレスモータコントロールICであり、SP 幅器11の出力電圧Vo(sp)の大きさに応じてDCモ タの回転速度を制御するPWM制御部と、位置 出部10からの電圧信号に応じて相切換えを う分配回路と、PWM制御を分配回路に重畳し 相切換え出力する上アーム側出力部と分配 路の相切換えを出力する下アーム側出力部 を持つ三相分配出力回路と、位相検出部10の 出力信号に応じて回転信号13を生成して出力 る回転出力回路と、内部回路の電源と、当 コントロールIC12の外部に対して基準電圧14 出力する電源回路と、を備えている。なお 汎用のコントロールIC12を用いる代わりに、 ロジックICやディスクリート半導体部品を使 して同等の処理を行う回路を組み立てて用 るようにしても良い。

 また、コントロールIC12の出力の内、15aは 三相分配出力回路から出力される上アーム側 のU相出力信号であり、15bは三相分配出力回 から出力される上アーム側のV相出力信号で り、15cは三相分配出力回路から出力される アーム側のW相出力信号である。

 またこれら出力信号15a,15b,15cは、ブート トラップ回路16に出力されるが、このブート ストラップ回路16は、上アーム側の各相出力 号15a,15b,15cをDCモータの駆動電圧(2)の電位ま でレベルシフトするもので、各相毎に独立し たブートストラップ回路を備えている。

 また、ブートストラップ回路16でレベルシ トされた各相の信号は、スイッチング手段 上アーム側FET群17aに供給される。上アーム FET群17aは、半導体スイッチ(FET)で構成され、 レベルシフトされた各相の信号に応じてステ ータ7に電流を出力する上アーム側駆動手段 ある。また、下アーム側FET群17bは、半導体 イッチ(FET)で構成され、コントロールIC12の 相分配出力回路から出力される下アーム側 各相出力信号に応じてステータ7に電流を出 する下アーム側駆動手段である
 また、制御手段は、マグネットロータ8の回 転によって生じる磁極の変化に応じた周期に 基づいて三相のモータ巻線に流れる電流を循 環的に相切換え制御しているときに、モータ 巻線に流れる電流のピーク値が回転速度信号 (SP信号)を変換して生成される閾値に達した 合、その閾値に達した時を含む周期におい 電流供給している相のモータ巻線への電流 給をその閾値に達した時から該周期の終わ までの期間だけ強制的に停止する機能を持 が、この機能を実現するために、以下で説 するI/V増幅器18、S/I比較器19およびラッチ回 20並びにこれらに付属する抵抗群を備えて る。

 I/V増幅器18は、コントロールIC12が生成す 基準電圧14を電源電圧としており、モータ 転時にステータ7に流れた電流Imをシャント 抗R5によって変換した電圧を増幅する。I/V増 幅器18の出力電圧Vo(im)は、モータ電流Imの電 波形と相似の電圧波形となる。また、モー 電流Im、シャント抵抗R5、抵抗R6,R7によって I/V増幅器18の出力電圧Vo(im)は、「Vo(im)=(1+R7/R6 )×Im×R5」で表すことができる。

 また、S/I比較器19は、コントロールIC12が 成する基準電圧14を電源電圧としており、SP 信号の電圧を抵抗R3,R4で分圧した電圧Vi(sp)と I/V増幅器18の出力電圧Vo(im)とを比較する。 こで、SP信号の電圧を抵抗R3,R4で分圧した電 Vi(sp)は、モータ回転時にステータス7に流れ る電流Imをオフすべきピーク電流の閾値であ 。また、S/I比較器19の電圧Vi(sp)を入力する 子は、さらに抵抗R8(抵抗R4の10倍程度の抵抗 を持つ)を介してコントロールIC12が生成す 基準電圧14に接続されている。

 S/I比較器19の出力電圧Vo(si)は、SP信号の電 圧を抵抗R3,R4で分圧した電圧Vi(sp)によって、 の関係で表すことができる。すなわち、「 圧Vi(sp)>電圧Vo(im)のピーク値のとき、S/I比 較器19の出力電圧Vo(si)はLレベルとなり、この 時のモータ状態は停止状態またはPWM制御運転 状態」であり、また、「電圧Vi(sp)<電圧Vo(im )のピーク値のとき、S/I比較器19の出力電圧Vo( si)はHレベルとなり、この時のモータ状態はPW M制御と電流ピーク制御を同時に行う制御運 状態または電流ピーク制御運転状態」であ 。

 また、ラッチ回路20は、回転信号13の電圧 レベルの切換えタイミング毎にリセットされ 、S/I比較器19の出力電圧Vo(si)の電圧レベルがH レベルのときラッチ動作する。該ラッチ回路 20の出力は、コントロールIC12の三相分配出力 回路から出力される上アーム側の各相出力信 号15a,15b,15cにそれぞれアノード端子が接続さ ているダイオードD1a,D1b,D1cのカソード端子 接続されている。つまり、ラッチ回路20がラ ッチ動作して回転信号13の電圧レベルの切換 タイミングでリセットされるまでの期間、 アーム側の各相出力信号15a,15b,15cを強制的 Lレベルにする。

 次に、本実施例のDCモータの駆動制御回 によるDCモータの駆動制御について、図3お び図4を参照しながら説明する。

 図3は、電圧Vi(sp)>電圧Vo(im)のピーク値 DCモータが運転状態にあるときの各種信号の タイミングチャートであり、図3(a)は各相の 置検出信号10a,10b,10cを、図3(b)は上アーム側 各相出力信号15a,15b,15cを、図3(c)は回転信号13 を、図3(d)はS/I比較器19の入力信号(電圧Vi(sp) 電圧Vo(im))をそれぞれ示す。

 DCモータが運転状態にあるときには、位 検出部10により、マグネットロータ8の回転 って生じる磁極の変化に応じて、図3(a)に示 ような各相の位置検出信号10a,10b,10cが出力 れる。コントロールIC12の回転出力回路では この各相の位置検出信号10a,10b,10cに応じて 図3(c)に示すような回転信号13を生成して出 する。また、S/I比較器19の2つの入力信号(SP 号電圧を分圧した電圧Vi(sp)とI/V増幅器18の出 力電圧Vo(im))の関係は、図3(d)に示すように電 Vi(sp)>電圧Vo(im)のピーク値の関係にあるの で、ラッチ回路20はラッチ許可状態のままで ッチ動作することはない。

 したがって、コントロールIC12の三相分配 出力回路では、各相の位置検出信号10a,10b,10c 応じて図3(b)に示すような上アーム側の各相 出力信号15a,15b,15cが生成され、ブートストラ プ回路16でレベルシフトされた後、上アー 側FET群17aに供給されることになる。

 また図4は、電圧Vi(sp)<電圧Vo(im)のピー 値でDCモータが運転状態にあるときの各種信 号のタイミングチャートであり、図4(a)はS/I 較器19の入力信号(SP信号の電圧を抵抗R3,R4で 圧した電圧Vi(sp)と電圧Vo(im))を、図4(b)は上 ーム側の各相出力信号15a,15b,15cを、図4(c)は 転信号13をそれぞれ示す。なお図4中、図3に 応した波形を点線で示している。

 図3に示したタイミングチャートからも分 かるように、モータ巻線に流れる電流の循環 的な相切換え制御は、回転信号13の電圧レベ の切換えに同期して、換言すれば回転信号1 3の周期(または半周期)に基づいて行われてい る。この回転信号13の半周期の間に、I/V増幅 18の出力電圧Vo(im)が立ち上がり、ピーク電 の閾値であるSP信号電圧を分圧した電圧Vi(sp) に達すると、S/I比較器19の出力電圧Vo(si)がHレ ベルとなり、ラッチ回路20がラッチ動作する ととなり、その時点から回転信号13の電圧 ベルの切換えタイミングでラッチ回路20がリ セットされるまでの期間、上アーム側の各相 出力信号15a,15b,15cは強制的にLレベルとなる。

 例えば、図4(c)に示す回転信号13の第1周期 の前半周期において、上アーム側のU相出力 号15aは、電圧Vo(im)が電圧Vi(sp)に達するタイ ング(図4(a)参照)でLレベルとなる。このとき ートストラップ回路16もオフし、それに接 された上アーム側FET群17aもオフする。する 、モータ電流Imは瞬時にゼロになり、I/V増幅 器18の出力電圧Vo(im)もゼロ(Lレベル)になる。

 一方、マグネットロータ8は、モータ電流 Imがゼロの状態でも回転慣性により位相切換 位置まで回転する。これにより、位置検出 10はマグネットロータ8の磁極の切り替わり 検出して、回転信号13の電圧レベルはHレベ からLレベルへ、或いはLレベルからHレベル 切り替わることとなる。この回転信号13の 圧レベルの切り替わりにより、ラッチ回路20 は、上アーム側のU相出力信号15aをLレベルに た状態を瞬時にリセット(解放)して、ラッ 許可状態になる。

 同時に、コントロールIC12には、磁極の切 り替わった情報が入力され、出力相が上アー ム側のU相出力信号15aから上アーム側のV相出 信号15bに切換えられることとなる。すると 上アーム側のV相出力信号15bはHレベルとな 、ブートストラップ回路16を介して上アーム 側FET群17aがオン制御されることとなり、モー タ電流Imが生じることで、I/V増幅器18の出力 圧Vo(im)が立ち上がる。

 以上の一連の位相切換え動作をU相、V相 W相の順に循環的に繰り返すことで、マグネ トロータ8は回転を続ける。これにより、マ グネットロータ8の回転によって生じる磁極 変化に応じてラッチ回路20をリセットするラ ッチ許可信号を出力する回路構成ができ、容 易に位相毎の電流ピーク制御を行うことがで きる。またその結果として、DCモータを駆動 る駆動回路の構成部品の1つである半導体ス イッチ(FET)の全損失を軽減して半導体スイッ (FET)の発熱を抑制し、放熱部品の小型化、 コスト化、或いは半導体スイッチ(FET)の長寿 命化を図ることができる。

 以上説明したように、本実施例のDCモー では、三相のモータ巻線に流れる電流によ ステータ7に発生する磁界とマグネットロー 8の磁界との反発・吸引により回転トルクを 発生して該マグネットロータ8を回転させるDC モータであって、外部からの回転速度信号の 大きさに応じて当該DCモータの出力を制御す 制御手段と、該制御手段の制御出力に応じ 三相のモータ巻線に流れる電流を切り換え 御して当該DCモータを駆動するスイッチン 手段(上アーム側FET群17aおよび下アーム側FET 17b)と、を備え、制御手段は、マグネットロ ータ8の回転によって生じる磁極の変化に応 た周期に基づいて三相のモータ巻線に流れ 電流を循環的に相切換え制御しているとき 、モータ巻線に流れる電流のピーク値が回 速度信号(SP信号)を変換して生成される閾値 達した場合、その閾値に達した時を含む周 において電流供給している相のモータ巻線 の電流供給をその閾値に達した時から該周 の終わりまでの期間だけ強制的に停止する なお、上記周期の1周期は回転信号13の半周 が該当する。

 これにより、位相切換え毎の電流ピーク 御ができ、DCモータを駆動する駆動回路の 成部品の1つである半導体スイッチの全損失 低減して半導体スイッチの発熱を抑制し、 熱部品の小型化、低コスト化、或いは半導 スイッチの長寿命化を図ることができる。

〔実施例2〕
 次に、図5は本発明の実施例2に係るDCモータ の主として駆動制御回路部分の構成図である 。同図において、図1(実施例1)と重複する部 には同一の符号を附して説明を省略する。

 図5に示す実施例2の駆動制御回路の構成 、実施例1(図1参照)の構成に対して、カソー 端子をSP増幅器11の出力に、アノード端子を ラッチ回路20のリセット入力端子にそれぞれ 続したダイオードD3を付加したものである

 次に、本実施例のDCモータの駆動制御回 によるDCモータの駆動制御について、図6お び図7を参照しながら説明する。

 図6は、SP増幅器11の出力電圧Vo(sp)と、DCモ ータの動作/停止閾値電圧Vssと、ラッチ回路20 のリセット電圧Vrを例示して、電圧Vo(sp)と閾 電圧Vssの関係におけるDCモータの状態を説 する説明図である。ここで、DCモータの動作 /停止閾値電圧Vssは、コントロールIC12で設定 れものである。また、ラッチ回路20のリセ ト電圧Vrは閾値電圧Vssに設定される。

 図6において、T1およびT3の期間は電圧Vo(sp )<閾値電圧Vssであり、モータ停止状態であ 。また、T2の期間は電圧Vo(sp)>閾値電圧Vss あり、モータ運転状態である。

 ラッチ回路20のリセット動作は、次の関 で表すことができる。すなわち、「電圧Vo(sp )<リセット電圧Vrのとき、ラッチ回路はリ ット状態にあり、また、電圧Vo(sp)>リセッ 電圧Vrのとき、ラッチ回路はラッチ動作状 およびラッチ許可状態にある」という関係 ある。

 次に、図7はマグネットロータ8の拘束時 おける動作および拘束解除後の復帰動作を 明するタイミングチャートであり、図7(a)はS /I比較器19の入力信号(SP信号の電圧を抵抗R3,R4 で分圧した電圧Vi(sp)と電圧Vo(im))を、図7(b)は アーム側の各相出力信号15a,15b,15cを、図7(c) 回転信号13をそれぞれ示す。

 マグネットロータ8の拘束時には、I/V増幅 器18の出力電圧Vo(im)が立ち上がり、ピーク電 の閾値であるSP信号電圧を分圧した電圧Vi(sp )に達すると、S/I比較器19の出力電圧Vo(si)がH ベルとなり、ラッチ回路20がラッチ動作する こととなり、その時点から回転信号13の電圧 ベルの切換えタイミングでラッチ回路20が セットされるまでの期間、上アーム側の各 出力信号15a,15b,15cは強制的にLレベルとなる

 図7の例では、上アーム側のU相出力信号15 aは、電圧Vo(im)が電圧Vi(sp)に達するタイミン でLレベルとなっている。このときブートス ラップ回路16もオフし、それに接続された アーム側FET群17aもオフする。すると、モー 電流Imは瞬時にゼロになり、I/V増幅器18の出 電圧Vo(im)もゼロ(Lレベル)になる。

 一方、マグネットロータ8が拘束状態のた め、位置検出部10はマグネットロータ8の磁極 の切り替わりを検出できず、回転信号13の電 レベルは切り替わらない。同様に、上アー 側のV相出力信号15bも、ラッチ回路20のラッ 動作によりLレベルとなったままであり、ブ ートストラップ回路16および上アーム側FET群1 7aもオフ状態のままである。

 次に、マグネットロータ8の拘束解除後の 復帰動作は、外部から入力されるSP信号の電 レベルを下げることで、SP増幅器11を介して 電圧Vo(sp)も同様に電圧レベルが下がり、ラッ チ回路20のリセット電圧Vrに達するとラッチ 路20はリセットされる。また、ラッチ回路20 リセットされたとき、すでに電圧Vo(sp)<閾 値電圧Vssでモータ停止状態である。よって、 リセット後にDCモータが再起動することはな 安全である。モータの再起動は、SP信号の 圧レベルを上げることにより、SP増幅器11の 力電圧Vo(sp)の電圧レベルを上げて行われる とになる。

 このように、マグネットロータ8の拘束時 の復帰動作を自由に外部から制御することが でき、マグネットロータ8の拘束時の復帰動 を容易に行うことができる。また、半導体 イッチ(FET)を瞬時にオフ制御するため、半導 体スイッチ(FET)の全損失を軽減して半導体ス ッチ(FET)の発熱を抑制することができ、結 として、放熱部品の小型化、低コスト化、 いは半導体スイッチの長寿命化を図ること できる。

 以上説明したように、本実施例のDCモー では、外部からの回転速度信号(SP信号)の大 さが相対的に小さい所定値以下であるとき 即ちSP増幅器11の出力電圧Vo(sp)の電圧レベル がラッチ回路20のリセット電圧Vr以下となっ ときに、モータ巻線への電流供給を強制的 停止する制御をリセットする。

 これにより、マグネットロータ拘束時の 帰動作を自由に外部から制御することがで 、マグネットロータ拘束時の復帰動作を容 に行うことができる。また、半導体スイッ を瞬時にオフ制御するため、半導体スイッ の全損失を低減して半導体スイッチの発熱 抑制することができ、結果として、放熱部 の小型化、低コスト化、或いは半導体スイ チの長寿命化を図ることができる。

〔実施例3〕
 次に、実施例1または実施例2の何れかに示 れたDCモータを備えたポンプを、例えば浴槽 水の循環装置に組み込んだ適用例について説 明する。図8は、本実施例の浴槽水の循環装 の構成図である。

 同図に示すように、本実施例の浴槽水の 環装置は、人工大理石やステンレスまたはF RP(繊維強化プラスチック)等からなる浴槽50を 備えており、また、該浴槽50の外側には、浴 50内の浴槽水60を吸入して吐出するためのポ ンプ51と、浴槽水60を加熱するためのガスや 気または灯油等を用いた加熱部53と、を備え ている。

 浴槽50の下部の側面には、浴槽水60の流出 口54が取り付けられていて、その流出口54に 、耐熱塩ビ(塩化ビニル)やステンレス等から なる循環往路55が接続されている。また、循 往路55の途中には、ポンプ51が取り付けられ ていて、さらに循環往路55は加熱部53に接続 れている。

 そして、加熱部53には、同じく耐熱塩ビ( 化ビニル)やステンレス等からなる循環復路 56が接続されていて、その循環復路56は、浴 50の側面であって流出口54の上方に取り付け れた流入口57に接続されている。

 このように、実施例1または実施例2のDCモ ータを給水装置等に使用されるポンプに組み 込むことにより、ポンプの使い勝手を大いに 高めることができる。

 本発明に係るDCモータおよびそれを備え ポンプでは、位相切換え毎の電流ピーク制 ができ、DCモータを駆動する駆動回路の構成 部品の1つである半導体スイッチの全損失を 減して半導体スイッチの発熱を抑制し、放 部品の小型化、低コスト化、或いは半導体 イッチの長寿命化を図ることができる。ま 、マグネットロータ拘束時の復帰動作を自 に外部から制御することができ、マグネッ ロータ拘束時の復帰動作を容易に行うこと できる。さらに、本発明のDCモータを給水装 置等に使用されるポンプに組み込むようにす れば、ポンプの使い勝手を大いに高めること ができる。

 本発明のDCモータおよびそれを備えたポ プは、今後様々な分野(例えば、燃料電池、 載用モータ/ポンプまたはヒートポンプ装置 等)で使用される能力可変を用いた省エネの ータおよびポンプへの応用が期待できる。