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Patent Searching and Data


Title:
DENTAL FLOSS HOLDER, AND DENTAL FLOSS MOUNTING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/072277
Kind Code:
A1
Abstract:
This aims to provide a dental floss holder which can arrange an arbitrary number of dental flosses so tensely as causes no slackness, and a method for attaching the dental flosses. The dental floss attaching method has the following procedures. In Procedure 1, the leading ends of the dental flosses (3) are fitted and fixed in a slit (11). In Procedure 2, the dental flosses thus fixed in the slit are guided along a guide groove (15) and wound along the top of one branch (7) and on the whole longitudinal periphery. In Procedure 3, the dental flosses thus wound in that guide groove are further wound in first winding grooves (17) of one tine (7). In Procedure 4, the dental flosses thus wound in the first winding grooves are tensed between forked portions (5), and are then wound in second winding grooves (19) of the other tine. In Procedure 5, the dental flosses thus wound in the second winding grooves are retained in retaining grooves (21) substantially at the center of the forked portion. In Procedure 6, the dental flosses thus retained in the retaining grooves are fixed by fitting them in the slit (11).

Inventors:
SHIMIZU MASAKAZU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/003573
Publication Date:
June 11, 2009
Filing Date:
December 03, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHIMIZU MASAKAZU (JP)
International Classes:
A61C15/04
Foreign References:
JP2000051242A2000-02-22
GB2272161A1994-05-11
US20030029472A12003-02-13
JPH08501964A1996-03-05
JPH0535112U1993-05-14
Attorney, Agent or Firm:
KURIHARA, Hiroyuki et al. (9th floor 2nd Hayakawa Bldg.,2-12-2 Iwamotocho, Chiyoda-ku, Tokyo 32, JP)
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Claims:
 歯科衛生のための歯間清掃具であるデンタルフロスを取り付けて使用するためのフロスホルダーにおいて、前記デンタルフロスが張り渡されるための二股部と、この二股部を構成する2本の枝部と、前記二股部に連続し使用時に手で保持されるホルダーと、前記2本の枝部のうちの少なくとも一方の枝部の基部に設けられ、前記デンタルフロスの始めと終わりを止めるためのスリットと、このスリットに止められた前記デンタルフロスを案内するため、前記一方の枝部に沿ってこの枝部の頂部を通る縦全周線の少なくとも一部に形成される案内溝と、この案内溝を通った前記デンタルフロスを巻き付けるため、前記一方の枝部の先端の周囲に形成される複数の第1巻付用溝と、この第1巻付用溝に巻き付けた前記デンタルフロスを、前記二股部に張り渡した後に、他方の枝部に巻き付けるために、その枝部の先端の周囲に形成される複数の第2巻付用溝と、前記第2巻付用溝に巻き付けられた前記デンタルフロスが係止されるために、前記二股部の略中央の外側に形成される係止用溝と、を有することを特徴とするデンタルフロスホルダー。
 前記案内溝が、前記一方の枝部に沿ってこの枝部の頂部を通り縦全周にわたって形成される請求項1に記載のデンタルクロスホルダー。
 請求項2に記載のデンタルフロスホルダーにデンタルフロスを取り付ける方法であって、前記スリットに前記デンタルフロスの始めをかませて止める手順1と、このスリットに止められた前記デンタルフロスを前記案内溝に沿って、前記一方の枝部の頂部を通り縦全周に巻く手順2と、この案内溝に巻いた前記デンタルフロスを、前記一方の枝部の第1巻付用溝に巻き付ける手順3と、この第1巻付用溝に巻き付けた前記デンタルフロスを、前記二股部に張り渡した後に、他方の枝部の第2巻付用溝に巻き付ける手順4と、この第2巻付用溝に巻き付けられた前記デンタルフロスを、前記二股部の略中央の前記係止用溝に係止させる手順5と、前記係止用溝に係止した前記デンタルフロスの終わりを、前記スリットにかませて止める手順6と、を有することを特徴とするデンタルフロスの取り付け方法。
 前記複数の第1巻付用溝及び前記複数の第2巻付用溝の数は、それぞれ3つであることを特徴とする請求項1または2に記載のデンタルフロスホルダー。
 前記係止用溝が前記二股部の略中央の外側に複数個形成される、請求項1、2、4のいずれかに記載のデンタルフロスホルダー。
 前記二股部の略中央の外側に形成された一組の係止用溝を少なくとも有し、該一組の係止用溝は前記二股部の表面から深くなるにつれて次第に近づく2つの溝からなる、請求項1、2、4のいずれかに記載のデンタルフロスホルダー。
 前記第1巻付用溝に巻きつけるデンタルフロスが前記案内溝を通ったデンタルフロスを押さえつけることが出来る程度に、第1巻付用溝および案内溝の深さが同程度である、請求項1、2、4~6のいずれかに記載のデンタルフロスホルダー。
 前記二股部およびこの二股部を構成する2本の枝部には突起物が形成されていない、請求項1、2、4~7のいずれかに記載のデンタルフロスホルダー。
 請求項4に記載のデンタルフロスホルダーにデンタルフロスを取り付ける方法であって、前記スリットに前記デンタルフロスの始めをかませて止める手順1と、このスリットに止められた前記デンタルフロスを前記案内溝に沿って、前記一方の枝部の頂部を通り縦全周に巻く手順2と、この案内溝に巻いた前記デンタルフロスを、前記一方の枝部の第1巻付用溝に巻き付ける手順3と、この第1巻付用溝に巻き付けた前記デンタルフロスを、前記二股部に張り渡した後に、他方の枝部の第2巻付用溝に巻き付ける手順4と、この第2巻付用溝に巻き付けられた前記デンタルフロスを、前記二股部の略中央の前記係止用溝に係止させる手順5と、この係止用溝に係止した前記デンタルフロスを、再度、巻き付けがなされていない他の巻付用溝を使用して、前記手順3、手順4、手順5を行うことを1回、または2回繰り返す手順5-2と、前記係止用溝に係止した前記デンタルフロスの終わりを、前記スリットにかませて止める手順6と、を有することを特徴とするデンタルフロスの取り付け方法。
 請求項2または4に記載のデンタルフロスホルダーにデンタルフロスを取り付ける方法であって、前記スリットに前記デンタルフロスの始めをかませて止める手順1と、このスリットに止められた前記デンタルフロスを前記案内溝に沿って、前記一方の枝部の頂部を通り縦全周に巻く手順2と、この案内溝に巻いた前記デンタルフロスを、前記一方の枝部の第1巻付用溝に巻き付ける手順3と、この第1巻付用溝に巻き付けた前記デンタルフロスを、前記二股部に張り渡した後に、他方の枝部の第2巻付用溝に巻き付ける手順4と、この第2巻付用溝に巻き付けられた前記デンタルフロスを、前記二股部の略中央の前記係止用溝に係止させる手順5と、この係止用溝に係止した前記デンタルフロスを、再度、前記巻き付けが既になされている巻付用溝を使用して、前記手順3、手順4、手順5を行うことを繰り返す手順5-2と、前記係止用溝に係止した前記デンタルフロスの終わりを、前記スリットにかませて止める手順6と、を有することを特徴とするデンタルフロスの取り付け方法。
Description:
デンタルフロスホルダー及びデ タルフロスの取り付け方法

 この発明は、歯科衛生のための歯間清掃 であるデンタルフロスを取り付けて使用す ためのフロスホルダーの構造、及び該フロ ホルダーへのデンタルフロスの取り付け方 に関する。

 図8に示すように、市販のデンタルフロスホ ルダー101にはデンタルフロス103を二股部105に 一体的に固定したものがある。これでは、消 耗品であるデンタルフロスを取り替えること ができず、全てを廃棄しなければならず不経 済である。
 これに対し、特許文献1~8には、使用者がデ タルフロスを取り付けて使用するためのフ スホルダーが提案されている。

特開2006-051325号公報

特開2000-245750号公報

特開2003-164471号公報

実開平5-35112号公報

実開平2-82319号公報

実開昭60-97113号公報

特開2007-130418号公報

特開2000-157561号公報

 しかしながら、特許文献1、2のものは、デ タルフロスを1本しか張ることができず、任 の複数本を並べて張ることができない。
 特許文献3のものは、デンタルフロスを止め るための切り込みは複数が形成されているが 、これはデンタルフロスの始めと終わりをし っかりと止めるためのものと考えられる。こ れらの切込みを、複数本のデンタルフロスを 張るために用いると、各デンタルフロスの張 りに緩みが生じてしまうと考えられる。やは りデンタルフロスは1本しか張ることができ 、任意の複数本を並べて張ることができな と、考えられる。
 特許文献4~8のものも、デンタルフロスを緩 せずに張ることが困難であったり、口内を つけるおそれのある突起があったり、貫通 を設けるなど複雑な構造を要したりする。

 この発明は、以上の問題点を解決するた に、デンタルフロスを任意の複数本を並べ 張ることができ、張りに緩みが生じにくい ンタルフロスホルダー、及びデンタルフロ の取り付け方法を提供することを目的とす 。

 以上の課題を解決するために本発明者は以 の発明を完成した。
(1)歯科衛生のための歯間清掃具であるデンタ ルフロスを取り付けて使用するためのフロス ホルダーにおいて、前記デンタルフロスが張 り渡されるための二股部と、この二股部を構 成する2本の枝部と、前記二股部に連続し使 時に手で保持されるホルダーと、前記2本の 部のうちの少なくとも一方の枝部の基部に けられ、前記デンタルフロスの始めと終わ を止めるためのスリットと、このスリット 止められた前記デンタルフロスを案内する め、前記一方の枝部に沿ってこの枝部の頂 を通る縦全周線の少なくとも一部に形成さ る案内溝と、この案内溝を通った前記デン ルフロスを巻き付けるため、前記一方の枝 の先端の周囲に形成される複数の第1巻付用 溝と、この第1巻付用溝に巻き付けた前記デ タルフロスを、前記二股部に張り渡した後 、他方の枝部に巻き付けるために、その枝 の先端の周囲に形成される複数の第2巻付用 と、前記第2巻付用溝に巻き付けられた前記 デンタルフロスが係止されるために、前記二 股部の略中央の外側に形成される係止用溝と 、を有することを特徴とするデンタルフロス ホルダー。
(2)前記案内溝が、前記一方の枝部に沿ってこ の枝部の頂部を通り縦全周にわたって形成さ れる(1)に記載のデンタルクロスホルダー。
(3)(1)又は(2)に記載のデンタルフロスホルダー にデンタルフロスを取り付ける方法であって 、前記スリットに前記デンタルフロスの始め をかませて止める手順1と、このスリットに められた前記デンタルフロスを前記案内溝 沿って、前記一方の枝部の頂部を通り縦全 に巻く手順2と、この案内溝に巻いた前記デ タルフロスを、前記一方の枝部の第1巻付用 溝に巻き付ける手順3と、この第1巻付用溝に き付けた前記デンタルフロスを、前記二股 に張り渡した後に、他方の枝部の第2巻付用 溝に巻き付ける手順4と、この第2巻付用溝に き付けられた前記デンタルフロスを、前記 股部の略中央の前記係止用溝に係止させる 順5と、前記係止用溝に係止した前記デンタ ルフロスの終わりを、前記スリットにかませ て止める手順6と、を有することを特徴とす デンタルフロスの取り付け方法。
(4)前記複数の第1巻付用溝及び前記複数の第2 付用溝の数は、それぞれ3つであることを特 徴とする(1)又は(2)に記載のデンタルフロスホ ルダー。
(5)前記係止用溝が前記二股部の略中央の外側 に複数個形成される、(1)、(2)、(4)のいずれか に記載のデンタルフロスホルダー。
(6)前記二股部の略中央の外側に形成された一 組の係止用溝を少なくとも有し、該一組の係 止用溝は前記二股部の表面から深くなるにつ れて次第に近づく2つの溝からなる、(1)、(2) (4)のいずれかに記載のデンタルフロスホル ー。
(7)前記第1巻付用溝に巻きつけるデンタルフ スが前記案内溝を通ったデンタルフロスを さえつけることが出来る程度に、第1巻付用 および案内溝の深さが同程度である、(1)、( 2)、(4)~(6)のいずれかに記載のデンタルフロス ホルダー。
(8)前記二股部およびこの二股部を構成する2 の枝部には突起物が形成されていない、(1) (2)、(4)~(7)のいずれかに記載のデンタルフロ ホルダー。
(9)(1)、(2)、(4)~(7)に記載のデンタルフロスホ ダーにデンタルフロスを取り付ける方法で って、前記スリットに前記デンタルフロス 始めをかませて止める手順1と、このスリッ に止められた前記デンタルフロスを前記案 溝に沿って、前記一方の枝部の頂部を通り 全周に巻く手順2と、この案内溝に巻いた前 記デンタルフロスを、前記一方の枝部の第1 付用溝に巻き付ける手順3と、この第1巻付用 溝に巻き付けた前記デンタルフロスを、前記 二股部に張り渡した後に、他方の枝部の第2 付用溝に巻き付ける手順4と、この第2巻付用 溝に巻き付けられた前記デンタルフロスを、 前記二股部の略中央の前記係止用溝に係止さ せる手順5と、この係止用溝に係止した前記 ンタルフロスを、再度、巻き付けがなされ いない他の巻付用溝を使用して、前記手順3 手順4、手順5を行うことを1回、または2回繰 り返す手順5-2と、前記係止用溝に係止した前 記デンタルフロスの終わりを、前記スリット にかませて止める手順6と、を有することを 徴とするデンタルフロスの取り付け方法。
(10)(1)、(2)、(4)~(7)に記載のデンタルフロスホ ダーにデンタルフロスを取り付ける方法で って、前記スリットに前記デンタルフロス 始めをかませて止める手順1と、このスリッ トに止められた前記デンタルフロスを前記案 内溝に沿って、前記一方の枝部の頂部を通り 縦全周に巻く手順2と、この案内溝に巻いた 記デンタルフロスを、前記一方の枝部の第1 付用溝に巻き付ける手順3と、この第1巻付 溝に巻き付けた前記デンタルフロスを、前 二股部に張り渡した後に、他方の枝部の第2 付用溝に巻き付ける手順4と、この第2巻付 溝に巻き付けられた前記デンタルフロスを 前記二股部の略中央の前記係止用溝に係止 せる手順5と、この係止用溝に係止した前記 ンタルフロスを、再度、前記巻き付けが既 なされている巻付用溝を使用して、前記手 3、手順4、手順5を行うことを繰り返す手順5 -2と、前記係止用溝に係止した前記デンタル ロスの終わりを、前記スリットにかませて める手順6と、を有することを特徴とするデ ンタルフロスの取り付け方法。

 本発明によれば、第1巻付用溝及び第2巻付 溝は各々複数が形成され、デンタルフロス 任意の複数本を並べて張ることができる。
 のみならず、スリットにデンタルフロスの めをかませて止め、デンタルフロスを、案 溝に沿って一方の枝部の頂部を通り縦全周 巻き、この一方の枝部の第1巻付用溝に巻き 付けるので、デンタルフロスの始めは、スリ ットにかまされた上に、案内溝の中の部分が 、第1巻付用溝に巻き付けられた部分により 押さえ込まれるので、より強固に止められ 。また、二股部に張り渡された後のデンタ フロスは、二股部の略中央の係止用溝に係 されることで、一度方向を変えた後に、デ タルフロスの終わりを、スリットにかませ 止められるので、より強固に止められる。 って、張りに緩みが生じにくい。

 本発明の好適な態様によれば、さらに、デ タルフロスは最大3本を並べて張ることがで きる。
 本発明の別の好適な態様によれば、さらに 両枝部間に複数本のデンタルフロスを枝部 平行な同一平面上に揃えて張ることができ 歯間への挿入を極めて容易にすることがで る。
 本発明のさらに別の好適な態様によれば、 らに、デンタルフロスは重ねて太く張るこ ができ、歯の間の大きな隙間に、対応でき 。

この発明の一実施形態を示すデンタル ロスホルダーの構造を示すものであり、(A) 側面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は正 図である。 この発明の一実施形態を示すデンタル ロスの取り付け方法により1本張りとする手 順を示すもので、(A)~(H)は側面図の一部を拡 して示す手順図であり、(a)~(h)は反対側の側 図の一部を拡大して示す手順図である。 この発明の一実施形態を示すデンタル ロスの取り付け方法により2本張りとする手 順を示すもので、(A)~(H)は側面図の一部を拡 して示す手順図であり、(a)~(h)は反対側の側 図の一部を拡大して示す手順図である。 この発明の一実施形態を示すデンタル ロスの取り付け方法により3本張りとする手 順を示すもので、(A)~(H)は側面図の一部を拡 して示す手順図であり、(a)~(h)は反対側の側 図の一部を拡大して示す手順図である。 この発明の一実施形態を示すデンタル ロスの取り付け方法により二重張りとする 順を示すもので、(A)~(H)は側面図の一部を拡 大して示す手順図であり、(a)~(h)は反対側の 面図の一部を拡大して示す手順図である。 この発明の一実施形態を示すデンタル ロスの取り付け方法により、1本張りで、右 利きの人が下顎の歯の掃除をするのに便利な ようにデンタルフロスを傾けて張る手順を示 すもので、図1中の符号に対応して、(C)~(H)は 面図の一部を拡大して示す手順図であり、( c)~(h)は反対側の側面図の一部を拡大して示す 手順図である。 この発明の一実施形態を示すデンタル ロスの取り付け方法により、1本張りで、右 利きの人が上顎の歯の掃除をするのに便利な ようにデンタルフロスを傾けて張る手順を示 すもので、図1中の符号に対応して、(C)(D)(H) 側面図の一部を拡大して示す手順図であり (c)(d)(h)は反対側の側面図の一部を拡大して す手順図である。 従来の市販のデンタルフロスホルダー 示す側面図である。

符号の説明

 1…フロスホルダー、3…デンタルフロス 5…二股部、7、8…枝部、9…ホルダー、11… リット、13…切り込まれた溝、15…案内溝、1 7…第1巻付用溝、19…第2巻付用溝、21・・係 用溝。

 図面を参照しながら、本発明を詳述する。 かし、本発明は図示されたものに限定され わけではない。
 この発明の実施形態に係るデンタルフロス ルダーの一例を、図1に示す。

[構造]
 このフロスホルダー1は、合成樹脂製で、デ ンタルフロス3が張り渡されるための略U字状 二股部5を有する。この二股部5は2本の枝部7 、8を有して構成される。二股部5に連続し使 時に手で保持されるホルダー9は、二股部5 U字状の基部中央に、U字状を2分する直線に 交する方向へ一体的に連続して設けられる これにより、フロスホルダー1の全体形状は 略F字形状になる。

 2本の枝部7、8のうちの少なくとも一方の 部7の基部に、デンタルフロス3の始めと終 りを止めるためのスリット11が設けられる。 このスリット11は、枝部7の基部に連続するホ ルダー9の背側に、切り込まれた溝13の奥から 、さらに内部に向かって斜めに形成され、1 ら数本のデンタルフロス3をきつくかんで止 る狭さを有する。

 このスリット11の終端で止められたデン ルフロス3を案内するため、案内溝15が形成 れる。この案内溝15は、一方の枝部7の両側 に沿い、この枝部7の頂部を通り、好ましく 、縦全周に形成される。この案内溝15は、 部7の頂部を通る縦全周ではなく、該縦全周 うちの一部のみに形成されていてもよい。

 この一方の枝部7の先端の周囲には、複数、 好ましくは3本のリング状の第1巻付用溝17が 定の間隔で形成される。これらの第1巻付用 17は案内溝15に直交する。
 他方の枝部8の先端の周囲にも、複数、好ま しくは3本のリング状の第2巻付用溝19が所定 間隔で形成される。

 第1巻付用溝17および案内溝15の深さは同 度、具体的には深さの差が好ましくは2mm以 、より好ましくは1mm以下である。第1巻付用 17および案内溝15の深さは同程度であること によって、第1巻付用溝17に巻きつけるデンタ ルフロスが案内溝15を通ったデンタルフロス 強く押さえつけることが出来るため、結果 して、デンタルフロスが強く張られ、使用 に緩みにくくなる。

 二股部5の略中央の外側に係止用溝21が形成 れる。
 好ましくは、係止用溝21は、二股部5の略中 の外側に複数個形成される。このように複 個形成されることで、デンタルフロスの張 方の選択肢が広がる。また、複数の係止用 21によって、デンタルフロスを伸長方向を えることができ、このことは、使用し易く るようにデンタルフロスを取り付けるため 大いに有用である。なぜなら、枝部7と8との 間にデンタルフロスを複数回、就中3回以上 張り渡すときに、張り渡された複数のデン ルフロスを枝部7,8と平行な同一平面上に揃 ることができるからである。図1(A)を参照し がら、より具体的に説明する。枝部7と8と 間にデンタルフロスを張り渡すためには、 部7と8の紙面手前側で張り渡すか、あるいは 、枝部7と8の紙面奥側で張り渡すかのいずれ が現実的である。デンタルフロスを枝部7と 8との間に複数回張り渡すときには、前記2通 の方法のいずれか一つの方法で毎回張り渡 れるべきである。そのように、毎回同じ方 でデンタルフロスを張り渡すことによって 枝部7と8との間に張り渡された複数のデン ルフロスが枝部7,8と平行な一平面上に揃う 枝部7,8と平行な平面とは、枝部7,8の伸びる 向と略平行な平面であり、図1(A)においては その紙面と略平行な平面である。その結果 用時に、歯間へ複数張り渡されたデンタル ロスを容易に挿入することができる。この うなことを容易に実現するためには、デン ルフロスの伸長方向を取り付けの途中で変 ることが重要である。二股部5の略中央の外 側に複数個の係止溝21が形成されることで、 股部5や枝部7,8に突起物が無くても上述した 有利な効果が奏されるとともに、デンタルフ ロスを強く張ることが出来る。

 より好ましくは、図1に示されるように、 この係止用溝は、ハの字に2つ21A,21Bが一組で 成される。「ハの字」とは、日本語で「ha と発音されるカタカナの文字である。具体 には、両係止用溝21A、21Bは二股部5の表面か 深くなるにつれて次第に近づくように形成 れている。このような一組の係止用溝によ 、より強固にデンタルフロスを取り付ける とが可能になるとともに、より容易に、デ タルフロスの伸長方向を容易に変えること でき、結果として、上述した、枝部7と8と 間に張り渡された複数のデンタルフロスを 部7,8と平行な同一平面上に揃えることがよ 容易に実現できる。

 好ましくは、二股部5および枝部7,8に突起 物が無く、そのことによって、使用時に、口 内清掃の妨げになることもなく、また、口内 を傷つけるおそれが著しく減少する。ただし 、デンタルフロスを伸ばす方向を変えるため に突起物を敢えて設けてもよい。

 以下、このデンタルフロスホルダーへの ンタルフロスの取り付け方法を図面を参照 ながら、説明する。ただし、以下は例示で って、本発明のデンタルフロスホルダーの 用方法を限定する趣旨ではない。

[デンタルフロス3の取り付け方法]
(1本張り)
 図2において、このデンタルフロスホルダー 1にデンタルフロス3を取り付ける方法であっ 、デンタルフロス3を1本張る方法を説明す 。この説明において、デンタルフロスホル ーの部分の名称と符号は、図1を参照された 。

 手順1:図中(A)(a)に示すように、デンタルフ ス3の始めの部分を、切り込まれた溝13の奥 らスリット11に入れる。そして、スリット11 奥で、デンタルフロス3の始めをかませて止 める。
 手順2:図中(B)(b)に示すように、このスリッ 11に止められたデンタルフロス3は、さらに 案内溝15に沿って、一方の枝部7の頂部を通 、この枝部7の縦全周に1周巻かれる。
 手順3:図中(C)(c)に示すように、この案内溝15 に巻いたデンタルフロス3を、一方の枝部7の 1巻付用溝17に巻き付ける。このとき、デン ルフロス3の案内溝15の中の部分が、第1巻付 用溝17に巻き付けられた部分により、押さえ まれることになる。

 手順4:図中(D)(d)に示すように、この第1巻付 溝17に巻き付けたデンタルフロス3を、二股 5に張り渡した後に、他方の枝部7の第2巻付 溝19に巻き付ける。
 手順5:図中(E)(e)、(F)(f)に示すように、この 2巻付用溝19に巻き付けられたデンタルフロ 3を、二股部5の略中央の係止用溝21に係止さ る。この時、係止用溝21のうち図中(E)ハの の右側のもの21Bに係止し、折り返して左側 もの21Aに係止する。これにより、デンタル ロス3の張りの緩みを予防できる。

 手順6:図中(G)(g)に示すように、係止用溝21 に係止したデンタルフロス3の終わりを、ス ット11にかませて止める。このときに、一旦 、ホルダー9を一周させた後に、かませて止 ることで、より緩みを防止できる。図中(H)(h )に示すように、余ったデンタルフロス3の部 をカットして、完成する。

(2本張り)
 図3において、このデンタルフロスホルダー にデンタルフロス3を取り付ける方法であっ 、デンタルフロス3を2本張る方法を説明する 。この説明において、デンタルフロスホルダ ーの部分の名称と符号は、図1を参照された 。

 上述した1本張りの手順1~手順5は同じで、そ の結果、図中(A)(a)に示すようになる。そして 、追加の手順として、
 手順5-2:係止用溝21に係止したデンタルフロ 3を、再度、巻き付けがなされていない他の 巻付用溝21を使用して、前記手順3、手順4、 順5を行うことを1回繰り返す。すなわち、
 繰り返しの手順3:図中(B)(b)に示すように係 用溝21に係止したデンタルフロス3を、図中(C )(c)に示すように一方の枝部7の、未だ巻き付 がなされていない上側の第1巻付用溝17に巻 付ける。

 繰り返しの手順4:図中(D)(d)に示すように、 の第1巻付用溝17に巻き付けたデンタルフロ 3を、二股部5に張り渡した後に、他方の枝部 7の、未だ巻き付けがなされていない上側の 2巻付用溝19に巻き付ける。
 繰り返し手順5:図中(E)(e)、(F)(f)に示すよう 、この第2巻付用溝19に巻き付けられたデン ルフロス3を、二股部5の略中央の係止用溝21 重ねて係止させる。この時、係止用溝21の ち図中(E)ハの字の右側のもの21Bに係止し、 り返して左側のもの21Aに係止する。

 手順6は、同じである(図中(G)(g)、(H)(h))。
 このようにして、デンタルフロス3の2本張 の取り付けが完成する。

(3本張り)
 図4において、このデンタルフロスホルダー にデンタルフロス3を取り付ける方法であっ 、デンタルフロス3を3本張る方法を説明する 。この説明において、デンタルフロスホルダ ーの部分の名称と符号は、図1を参照された 。
 上述した1本張りの手順1~手順5は同じである 。そして、追加の手順として、
手順5-2:係止用溝21に係止したデンタルフロス 3を、再度、巻き付けがなされていない他の 付用溝21を使用して、前記手順3、手順4、手 5を行うことを2回繰り返す。そして、1回繰 返したところで、図4中(A)(a)に示すように、 図3(E)(e)と同じ状態になる。
 2回目の繰り返しの手順3:図中(B)(b)、(C)(c)に すように、係止用溝21に係止したデンタル ロス3を、一方の枝部7の、未だ巻き付けがな されていない最上側の第1巻付用溝17に巻き付 ける。

 2回目の繰り返しの手順4:図中(D)(d)に示すよ に、この第1巻付用溝17に巻き付けたデンタ フロス3を、二股部5に張り渡した後に、他 の枝部7の、未だ巻き付けがなされていない 上側の第2巻付用溝19に巻き付ける。
 2回目の繰り返し手順5:図中(E)(e)、(F)(f)に示 ように、この第2巻付用溝19に巻き付けられ デンタルフロス3を、二股部5の略中央の係 用溝21に更に重ねて係止させる。この時、係 止用溝21のうち図中(E)ハの字の右側のもの21B 係止し、折り返して左側のもの21Aに係止す 。

 手順6は、同じである(図中(G)(g)、(H)(h))。
 このようにして、デンタルフロス3の3本張 の取り付けが完成する。

(二重張り)
 図5において、このデンタルフロスホルダー にデンタルフロス3を取り付ける方法であっ 、デンタルフロス3を二重に張る方法を説明 る。この説明において、デンタルフロスホ ダーの部分の名称と符号は、図1を参照され たい。
 上述した1本張りの手順1~手順5は同じで、そ の結果、図中(A)(a)に示すようになる。そして 、追加の手順として、
 手順5-2:この係止用溝21に係止したデンタル ロス3を用いて、再度、巻き付けが既になさ れている巻付用溝を使用して、前記手順3、 順4、手順5を行うことを繰り返す。ここでは 、二重張りであるので1回繰り返す。すなわ 、
 繰り返しの手順3:図中(B)(b)、(C)(c)に示すよ に、係止用溝21に係止したデンタルフロス3 、一方の枝部7の、既に巻き付けがなされて る同じ第1巻付用溝17に巻き付ける。

 繰り返しの手順4:図中(D)(d)に示すように、 の第1巻付用溝17に巻き付けたデンタルフロ 3を、二股部5に張り渡した後に、他方の枝部 7の、既に巻き付けがなされている同じ第2巻 用溝19に巻き付ける。
 繰り返し手順5:図中(E)(e)、(F)(f)に示すよう 、この第2巻付用溝19に巻き付けられたデン ルフロス3を、二股部5の略中央の係止用溝21 重ねて係止させる。この時、係止用溝21の ち図中(E)ハの字の右側のもの21Bに係止し、 り返して左側のもの21Aに係止する。

 手順6は同じである(図中(G)(g)、(H)(h))。
 このようにして、デンタルフロス3の二重張 りの取り付けが完成する。

(下顎用張り)
 図6において、このデンタルフロスホルダー にデンタルフロス3を取り付ける方法であっ 、右利きの人が下顎の歯の掃除をするのに 利なようにデンタルフロス3を傾けて張る方 を説明する。この説明において、デンタル ロスホルダーの部分の名称と符号は、図1を 参照されたい。傾けの方向は、図中の(C)~(H) 右下がりである。

 上述した1本張りの手順1~手順6はほぼ同じで ある。図1中の対応する手順の符号に合わせ 図6の符号を付す。図6中に符号のない手順は 、図1のものと同じであるので図示しない。 加の手順内容として、
手順3(図中(C))では、デンタルフロス3を、一 の枝部7の第1巻付用溝17に巻き付ける際に、3 本の第1巻付用溝17のうち、低い位置の第1巻 用溝17に巻き付ける。手順4(図中(D))では、デ ンタルフロス3を、他方の枝部7の第2巻付用溝 19に巻き付ける際に、3本の第2巻付用溝19のう ち、高い位置の第2巻付用溝19に巻き付ける。
 このようにして、デンタルフロス3の下顎用 張りの取り付けが完成する。

(上顎用張り)
 図7において、このデンタルフロスホルダー にデンタルフロス3を取り付ける方法であっ 、右利きの人が上顎の歯の掃除をするのに 利なようにデンタルフロス3を傾けて張る方 を説明する。この説明において、デンタル ロスホルダーの部分の名称と符号は、図1を 参照されたい。傾けの方向は、図中の(C)(D)(H) で右上がりである。

 上述した1本張りの手順1~手順6はほぼ同じで ある。図1中の対応する手順の符号に合わせ 図7の符号を付す。図7中に符号のない手順は 、図1のものと同じであるので図示しない。 加の手順内容として、
手順3(図中(C))では、デンタルフロス3を、一 の枝部7の第1巻付用溝17に巻き付ける際に、3 本の第1巻付用溝17のうち、高い位置の第1巻 用溝17に巻き付ける。手順4(図中(D))では、デ ンタルフロス3を、他方の枝部7の第2巻付用溝 19に巻き付ける際に、3本の第2巻付用溝19のう ち、低い位置の第2巻付用溝19に巻き付ける。
 このようにして、デンタルフロス3の上顎用 張りの取り付けが完成する。

「実施形態の効果」
 この実施形態によれば、第1巻付用溝及び第 2巻付用溝19は各々3本が形成され、デンタル ロス3を最大3本までの任意の本数を並べて張 ることができる。このため、歯間のプラーク などを効率よく掃除できる。

 のみならず、スリット11にデンタルフロ 3の始めをかませて止め、デンタルフロス3を 、案内溝15に沿って一方の枝部7の頂部を通り 縦全周に巻き、この一方の枝部7の第1巻付用 17に巻き付ける。よって、デンタルフロス3 始めは、スリット11にかまされた上に、案 溝15の中の部分が、第1巻付用溝17に巻き付け られた部分により、押さえ込まれるので、よ り強固に止められる。

 また、二股部5に張り渡された後のデンタ ルフロス3は、二股部5の略中央のハの字の係 用溝21に係止されることで、伸長方向を2回 えた後に、デンタルフロス3の終わりを、前 記スリット11にかませて止められる。よって 張りに緩みが生じにくいからより強固に取 付けられるとともに、上述したように、枝 7と8との間に張り渡される複数本のデンタ フロス3を同一平面上に揃えることが出来、 果として、用時に歯間に挿入しやすくなる また、二股部5、枝部7、8には突起物が無い ら、口内清掃のときの妨げが少ない。

 また、二重張りでは、デンタルフロス3は重 ねて太く張ることができ、歯の間の大きな隙 間に、対応できる。
 また、第1巻付用溝及び第2巻付用溝19は上下 に各々3本が形成されるので、デンタルフロ 3を傾けて張ることができ、右利き、あるい 左利きの人が、上顎あるいは下顎の歯の掃 をするのに便利なように、デンタルフロス3 を傾けて張ることができる。

「他の実施形態」
 以上の実施形態では、第1巻付用溝及び第2 付用溝19の数は、それぞれ3本であったが、 の実施形態では、1本、2本、あるいは4本以 でも良い。
 以上の実施形態では、係止用溝15はハの字 2つ一組で形成されるものであったが、他の 施形態では、3つ以上で組になるものでも良 く、あるいは1つでもよい。1つの時には、細 深い溝が好ましい。もしくは、係止用溝15 代わりに突起を設けてもよく、突起は1つ、 るいは2つ以上でも良い。

 以上の実施形態では、フロスホルダー1の全 体形状は、略F字形状であったが、他の実施 態では、略Y字形状でもよい。この略Y字の二 股部5はコの字状とすることで、スリット11を 設け易くできる。
 以上の図5の実施形態では、二重張りを説明 したが、他の実施形態では、その他の多重張 り、すなわち3本以上の多重張りとすること 、もちろん可能である。

 本発明によれば、デンタルフロスホルダー 使い捨てにすることなく、デンタルフロス 強固かつ容易に張ることができ、歯科衛生 分野への寄与が大である。本発明の好適態 では、二股部と枝部に突起物が無いから歯 清掃の妨げになり難い。本発明の別の好適 様では、2つの枝部間に複数のデンタルフロ スを同一平面上に張り渡すことが出来るから 、歯間の大きさや形状に個人差があっても、 歯間清掃のときにデンタルフロスを歯間に入 れ易い。
 本出願は、日本で2007年12月4日に出願された 特願2007-313108を基礎としており、その内容は 明細書にすべて包含されるものである。