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Title:
DEVICE FOR MANUFACTURING SEAMLESS CAPSULE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2010/047236
Kind Code:
A1
Abstract:
A cooling liquid supply pipe (23) and an overflow pipe (24) are provided on the outer side of a capsule forming pipe (3) through which a cooling liquid (12) flows and into which liquid drops (13) are dropped from a nozzle (2).  The cooling liquid (12) is supplied to the cooling liquid supply pipe (23) by a low pulsation pump such as a rotary pump.  The flow of the cooling liquid (12) is regulated by a flow regulating block (26) provided in the cooling liquid supply pipe (23), passes through a cooling liquid introducing section (31) having a curved surface, and then flows into the capsule forming pipe (3) from an upper opening (34) in a cap (29) mounted to the upper part of the capsule forming pipe.  The cooling liquid (12) flows into the capsule forming pipe (3) and an excess portion of the cooling liquid (12) flows into the overflow pipe (24) from the entire periphery of the cooling liquid supply pipe (23).

Inventors:
IKEDA MASAYUKI (JP)
NAGAO HIROSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/067614
Publication Date:
April 29, 2010
Filing Date:
October 09, 2009
Export Citation:
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Assignee:
FREUND CORP (JP)
IKEDA MASAYUKI (JP)
NAGAO HIROSHI (JP)
International Classes:
B01J13/14; A23L1/00; A61J3/07
Foreign References:
JP2000189495A2000-07-11
JP2004209334A2004-07-29
JP2003190258A2003-07-08
JPH06218314A1994-08-09
JP2002136576A2002-05-14
JPH09155183A1997-06-17
JPH09155183A1997-06-17
JP2000189495A2000-07-11
JPH06124293A1994-05-06
Other References:
See also references of EP 2361680A4
Attorney, Agent or Firm:
TAKANO YASUSHI (JP)
Yasushi Takano (JP)
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Claims:
 硬化用液が流通するカプセル形成管内にノズルから液滴を吐出し、前記硬化用液中にて前記液滴の表面部分を硬化させることによりシームレスカプセルを製造するカプセル製造装置であって、
 前記カプセル形成管の外側を取り囲むように設けられると共に、その上端が前記カプセル形成管の上端よりも高い位置に配され、底部から供給された前記硬化用液がその中央部にて開口する前記カプセル形成管内に流入する硬化用液供給管と、
 前記硬化用液供給管の外側を取り囲むように設けられると共に、その上端が前記硬化用液供給管の上端よりも高い位置に配され、前記硬化用液供給管内の前記硬化用液が該硬化用液供給管の上端を超えて流入するオーバーフロー管と、を有することを特徴とするカプセル製造装置。
 請求項1記載のカプセル製造装置において、前記硬化用液供給管の上端部内面側に曲面状の硬化用液導入部を設けたことを特徴とするカプセル製造装置。
 請求項2記載のカプセル製造装置において、前記硬化用液供給管の上端部に着脱自在なキャップ部材を装着し、前記硬化用液導入部を該キャップ部材の上端部内面側に設けたことを特徴とするカプセル製造装置。
 請求項1記載のカプセル製造装置において、前記硬化用液供給管内に、軸方向に沿って延びる多数の整流孔を備え、該整流孔内を前記硬化用液供給管の底部から上昇する前記硬化用液が通過する整流ブロックを配置したことを特徴とするカプセル製造装置。
 請求項1記載のカプセル製造装置において、前記硬化用液は、低脈動形ポンプによって前記硬化用液供給管内に供給されることを特徴とするカプセル製造装置。
Description:
シームレスカプセル製造装置

 本発明は、食品や健康食品、医薬品、香 、香辛料等の充填物質を、ゼラチンや寒天 を含む皮膜によって被覆したシームレスカ セルの製造技術に関する。

 医薬品等に使用されるシームレスカプセ の多くは、従来より、滴下法と呼ばれる製 によって製造されている。この滴下法は一 に多重ノズルを用いて行われ、2層のカプセ ルの場合、内側にカプセル充填物質の吐出口 、外側に皮膜物質の吐出口を配した二重ノズ ルが使用される。充填物質と皮膜物質は各ノ ズル先端から硬化用液中に放出され、放出さ れた液滴はその表面張力によって球形となる 。そして、この液滴が一定速度で還流する硬 化用液中で冷却、凝固し、球形のシームレス カプセルが形成される。

 このようなシームレスカプセルの製造装 としては、従来より、例えば特許文献1~3の うなものが知られている。例えば、特許文 1には、加振装置付きの多重ノズルを用いた シームレスカプセル製造装置が記載されてい る。特許文献1の装置では、多重ノズルから カプセル形成用の液流を硬化用液内に噴出 せる。そして、この液流を硬化用液中にて 振・分断することにより、多層のシームレ カプセルを形成している。図3は、このよう 従来のシームレスカプセル製造装置の構成 示す説明図である。

 図3の装置では、多重ノズル51の上部に加振 置52が配されている。この加振装置52によっ てノズル51に振動が付与される。ノズル51に 、芯液53と外皮液54が供給される。ノズル51 先端部から、芯液53と外皮液54からなる多層 流55が硬化用の冷却液56中に噴出される。冷 却液56は、内側にカプセル形成管57、外側に 液供給管58を配した二重管構造の冷却液流入 部59に供給される。ノズル51から噴出した液 55は、カプセル形成管57内に滴下される。カ セル形成管57内の液流55は、加振装置52によ 振動によって小さな多層液滴61に分断され 。多層液滴61は、冷却液56の流れと共に冷却 56中を移動する。その際、多層液滴61の外層 が冷却液56中にて硬化し、多層のシームレス プセルが形成される。

特開平9-155183号公報

特開2000-189495号公報

特開平6-124293号公報

 しかしながら、このような従来のシーム スカプセル製造装置では、冷却液56の流量 不安定になったり、カプセル形成管57に流入 する冷却液56の流れが偏ったりすると、カプ ル形成管57内にて多層液滴61が変形してしま うおそれがある。多層液滴61に変形が生じる 、きれいな球形のシームレスカプセルが形 されず、球形カプセルを安定的に生産でき いという問題があった。

 本発明の目的は、カプセル形成管内にお る冷却液の流れを安定させ、球形のシーム スカプセルを安定的に生産可能とすること ある。

 本発明のカプセル製造装置は、硬化用液 流通するカプセル形成管内にノズルから液 を吐出し、前記硬化用液中にて前記液滴の 面部分を硬化させることによりシームレス プセルを製造するカプセル製造装置であっ 、前記カプセル形成管の外側を取り囲むよ に円筒状の硬化用液供給管を設け、該硬化 液供給管の上端を前記カプセル形成管の上 よりも高い位置に配し、該硬化用液供給管 底部から供給された前記硬化用液を該硬化 液供給管の中央部にて開口する前記カプセ 形成管内に流入させると共に、前記硬化用 供給管の外側を取り囲むように円筒状のオ バーフロー管を設け、該オーバーフロー管 上端を前記硬化用液供給管の上端よりも高 位置に配し、前記硬化用液供給管内の前記 化用液を該硬化用液供給管の上端を超えて オーバーフロー管に流入させるようにして 良い。

 本発明にあっては、カプセル形成管内に 化用液が流入すると共にノズルから液滴が 出される硬化用液流入部が、カプセル形成 の外側に硬化用液供給管とオーバーフロー を配した三重管構造となっている。硬化用 は、カプセル形成管内に流入するのみなら 、その余剰分は、硬化用液供給管の全周か オーバーフロー管に流出する。従って、硬 用液の供給量を厳密にコントロールするこ なく硬化用液流入部の液面位置が安定し、 面自体も波立たず平滑となる。

 前記カプセル製造装置において、前記硬 用液供給管の上端部内面側に曲面状の硬化 液導入部を設けても良い。これにより、カ セル形成管内に硬化用液がスムーズに流れ む。また、前記硬化用液供給管の上端部に 脱自在なキャップ部材を装着し、前記硬化 液導入部を該キャップ部材の上端部内面側 設けても良い。

 また、前記硬化用液供給管内に、軸方向 沿って延びる多数の整流孔を備え、該整流 内を前記硬化用液供給管の底部から上昇す 前記硬化用液が通過する整流ブロックを配 しても良い。これにより、硬化用液の流れ 軸方向に揃えられると共に、硬化用液の脈 も吸収される。

 さらに、低脈動形ポンプによって前記硬 用液を前記硬化用液供給管内に供給するよ にしても良い。これにより、脈動の少ない 定した液流状態の硬化用液が硬化用液供給 に供給される。

 本発明のカプセル製造装置にあっては、 プセル形成管内に硬化用液が流入する硬化 液流入部を、カプセル形成管の外側に硬化 液供給管とオーバーフロー管を配した三重 構造としたことにより、硬化用液がカプセ 形成管内に流入すると共に、その余剰分が 化用液供給管の全周からオーバーフロー管 流出するので、硬化用液の供給量を厳密に ントロールすることなく硬化用液流入部の 面位置が安定する。従って、硬化用液流入 の液面が波立たず平滑となり、ノズル先端 が液面に届かなくなることがない。また、 化用液流の乱れも抑えられるため、カプセ の変形を抑えることができ、シームレスカ セルを安定的に製造することが可能となる このため、製品の歩留まりが向上し、生産 ストの低減を図ることが可能となる。

本発明の一実施例であるシームレスカ セル製造装置の全体構成を示す説明図であ 。 図1のシームレスカプセル製造装置にお ける冷却液流入部の構成を示す説明図である 。 従来のシームレスカプセル製造装置に ける冷却液流入部の構成を示す説明図であ 。

 1  シームレスカプセル製造装置   2  多 重ノズル
 3  カプセル形成管         3A 上流部
 3B 下流部             3C 嵌合部
 4  芯液              5  芯液用タ ク
 6  ポンプ             7  皮膜液
 8  皮膜液用タンク         9  ポンプ
11  加振装置           12  冷却液(硬 用液)
13  多層液滴           14  分離器
15  メッシュ           16  分離タン
17  ポンプ            18  冷却タンク
19  冷却器            21  ポンプ
22  冷却液流入部(硬化用液流入部)23  冷却 供給管(硬化用液供給管)
24  オーバーフロー管       25  管路
26  整流ブロック         27  整流孔
28  カプセル形成管上端      29  キャッ プ
31  冷却液導入部(硬化用液導入部)32  キャ プ内面
33  カプセル形成管内面      34  上部開 口
35  ノズル先端部         36  冷却液供 給管上端
37  オーバーフロー管上端     38  リタ ン管
39  液面             51  多重ノズル
52  加振装置           53  芯液
54  外皮液            55  多層液流
56  冷却液            57  カプセル形 成管
58  用液供給管          59  冷却液流 部
61  多層液滴           SC  シームレ カプセル

 以下、本発明の実施例を図面に基づいて 細に説明する。図1は、本発明の一実施例で あるシームレスカプセル製造装置の全体構成 を示す説明図である。本発明のシームレスカ プセル製造装置1は、特許文献1の装置と同様 、多重構造のノズルを備えた液中ノズル式 装置となっており、この多重ノズル2(以下 ノズル2と略記する)からカプセル形成管3内 液滴を吐出してシームレスカプセルSCを製造 する。

 図1の装置では、カプセルの芯液(内層液)4 は、芯液用タンク5内に貯留される。芯液4は ポンプ6によってノズル2に圧送される。芯 4を被覆する皮膜液(外層液)7は、皮膜液用タ ク8内に貯留される。皮膜液7は、ポンプ9に ってノズル2に圧送される。ノズル2の先端 は、カプセル形成管3内に挿入設置されてい 。ノズル2からは、芯液4と皮膜液7が二層状 で吐出される。一方、ノズル2には、加振装 置11より振動が付与される。ノズル2から冷却 液(硬化用液)12中に吐出された二層液は、加 装置11によって付与された振動により適宜切 断される。カプセル形成管3内には、皮膜液7 よって芯液4の全周囲を被覆した多層液滴13( 以下、液滴13と略記する)が形成される。この 液滴13は、カプセル形成管3中の冷却液12によ て冷却硬化され、球形のシームレスカプセ SCが形成される。

 図1に示すように、カプセル形成管3は、 折形状の筒体に形成されている。カプセル 成管3は、略J字形の上流部3Aと、上流部3Aと れ子式に接合された逆J字形の下流部3Bとか 構成されている。上流部3Aと下流部3Bは、嵌 部3Cにて密封状態で嵌合固定されている。 流部3Bの出口端下方には、略漏斗形状の分離 器14が配置されている。分離器14内には、シ ムレスカプセルSCは通過させず、かつ冷却液 12のみを通過させるメッシュ15が張設されて る。

 分離器14にてシームレスカプセルSCから分 離された冷却液12は、下方の分離タンク16の に回収される。分離タンク16内の冷却液12は ポンプ17によって冷却タンク18に圧送される 。冷却液12は、冷却タンク18内にて冷却器19に より所定の温度に冷却される。冷却タンク18 の冷却液12は、ポンプ21によってカプセル形 成管3に再度供給される。一方、分離器14にて 冷却液12から分離されたシームレスカプセルS Cは、適当な量に達した時に、バッチ式に製 回収容器(図示せず)にて回収され、乾燥等さ れた上で製品化される。

 ここで、従来のシームレスカプセル製造 置では、前述のように、冷却液流の乱れに り、多層液滴が変形して球形カプセルを安 的に生産できないという問題があった。そ で、本発明によるシームレスカプセル製造 置1では、球形のシームカプセルを安定生産 すべく、冷却液12の流れを安定化させるため 種々の工夫が凝らされている。以下、当該 ームレスカプセル製造装置1にて採用されて いる冷却液流の各種安定化技術について説明 する。

 まず、シームレスカプセル製造装置1では 、カプセル形成管3内に冷却液12が流入すると 共にノズル2から二層液が吐出される冷却液 入部22が、3個の円筒部材を同心状に配した 重管構造となっている。図2は、カプセル形 管3の上端部近傍に設けられた冷却液流入部 22の構成を示す説明図である。図1,2に示すよ に、カプセル形成管3の上流部3Aの外周には 冷却液12が供給される冷却液供給管(硬化用 供給管)23と、余剰な冷却液12を排出するオ バーフロー管24が同心状に配置されている。

 冷却液供給管23の底部には、ポンプ21と接 続された管路25が取り付けられている。冷却 供給管23内には、管路25を介して、冷却タン ク18内の冷却液12がポンプ21によって供給され る。ポンプ21には、脈動の少ないロータリー ンプが使用されている。従って、冷却液供 管23には、脈動の少ない安定した液流状態 冷却液12が供給される。

 カプセル形成管3と冷却液供給管23との間 は、整流ブロック26が設置されている。整 ブロック26には、軸方向(冷却液供給管23の中 心軸が延びる方向、図2において上下方向)に って延びる多数の整流孔27が形成されてい 。整流孔27は、カプセル形成管3や冷却液供 管23の断面とは直角方向に直管状に形成され ており、冷却液12の流れを軸方向に揃え脈動 吸収する作用を有している。整流孔27が軸 向に対して傾いて配されると、整流ブロッ 26の下流側で冷却液12に渦流が生じ、カプセ 形成管3中の流れに乱れが生じる。従って、 冷却液均一化のためには、整流孔27は軸方向 沿って真っ直ぐに配置することが好ましい そこで、シームレスカプセル製造装置1にお いても、整流孔27は、軸方向に沿って真っ直 に配置されている。

 カプセル形成管3の上端28には、キャップ2 9が取り付けられている。キャップ29の上端部 内面側には、曲面状の冷却液導入部(硬化用 導入部)31が形成されている。冷却液導入部31 の内径とカプセル形成管3の内径は同径とな ている。キャップ29の内面32とカプセル形成 3の内面33は滑らかに接続され、キャップ29 カプセル形成管3の一部となる。キャップ29 中央上方には、上部開口34に臨んでノズル2 先端部35が配置されている。ノズル先端部35 、図2に示すように、カプセル形成処理中は 冷却液12内に没した状態となる。ノズル先端 35からは、芯液4と皮膜液7の二層液が冷却液 12中に吐出される。キャップ29は、カプセル 成管3の径に応じて適宜交換できる。

 冷却液流入部22では、まず、冷却液供給 23の底部に冷却液12が供給される。冷却液12 、脈動の少ないポンプにて供給されるため 冷却液12の供給量や流速は、冷却液流入部22 の流入時点から安定している。冷却液供給 23内に流入した冷却液12は、底部から上昇し て整流ブロック26を通過する。整流ブロック 過により、冷却液12の流れが整えられ、脈 がさらに抑えられる。整流ブロック26による 整流の後、冷却液12は、キャップ29の上部開 34からキャップ内へと流入する。冷却液供給 管23の上端36は、キャップ29の上端よりも高く 設定されているため、冷却液供給管23内の冷 液12は、上昇に伴ってキャップ29内にオーバ ーフローする。

 冷却液12は、整流ブロック26によって整流 された状態であるため、冷却液12は、渦等の れを生ずることなくキャップ29内に流入す 。また、冷却液12がキャップ29内に流入する 、キャップ29の上端部内面側に曲面状の冷 液導入部31が設けられているため、冷却液12 、キャップ29中へとスムーズに流れ込む。 らに、キャップ29とカプセル形成管3が同内 となっているため、継ぎ目部分によって冷 液12の流れが乱されることもない。従って、 冷却液12は、カプセル形成管3内に安定的かつ 均一に流入し、冷却液12内に滴下されたカプ ル形成用の二層液や液滴13にも急激なスピ ド変化は生じない。このため、二層液や液 13の流速急変によるカプセルの変形が抑えら れる。

 一方、冷却液流入部22の外側には、オー ーフロー管24が設けられている。オーバーフ ロー管24の上端37は、冷却液供給管23の上端36 りも高い位置に配置されている。すなわち 冷却液供給管23の上端36は、キャップ29の上 よりも高く、オーバーフロー管24の上端37よ りも低い位置に配されている。従って、冷却 液供給管23内の冷却液12は、まずキャップ29か らカプセル形成管3内へと流入するが、余剰 冷却液12が生じると、オーバーフロー管24か 適宜排出される。つまり、冷却液供給管23 、第1のオーバーフロー部として内側にカプ ル形成管3を有しつつ、冷却液供給管23自体 堰として機能して、外側に第2のオーバーフ ロー部を形成している。

 図2の構成において、オーバーフロー管24 存在しないと、カプセル形成管3内での冷却 液面を一定に維持するには、非常に厳密な流 量コントロールが必要となる。また、オーバ ーフロー管24にてオーバーフローを行い、冷 液面を安定させる場合も、管の一部分から ーバーフローさせると、流れがそこに偏っ しまう。オーバーフローに偏りが生じると カプセル形成管3内への冷却液12の流れ込み も偏りが生じる。そこで、シームレスカプ ル製造装置1では、冷却液流入部22の外側全 を囲む形でオーバーフロー管24を設けると に、冷却液供給管23の上端36全周から冷却液1 2を均等に溢出させることにより、カプセル 成管3内への冷却液12の流れ込みに偏りが生 ないようにしている。なお、冷却液12を均等 に溢れ出させるために、冷却液供給管23は均 な高さに形成されており、その上端36は水 状態で設置されている。オーバーフロー管24 内に流入した冷却液12は、リターン管38を介 て、冷却タンク18内に戻される。

 このように、本発明によるシームレスカ セル製造装置1においては、(1)脈動の少ない 低脈動形ポンプを使用して冷却液12を供給す と共に、(2)整流ブロック26によって冷却液12 の脈動をさらに抑制することにより、冷却液 12を安定供給する。また、(3)冷却液導入部31 曲面に形成することにより、カプセル形成 3へ冷却液12の流れ込みをスムーズにする。 らに、(4)冷却液12をカプセル形成管3内にオ バーフローさせるだけではなく、冷却液供 管23の外側にオーバーフロー管24を設けるこ により、冷却液の余剰分を冷却液供給管23 全周から流出させ、カプセル形成管3内に冷 液12を均等に流入させる。

 上述の(1)~(4)の工夫により、当該シームレ スカプセル製造装置1では、冷却液12が形成す る液面39が波立たず非常に静穏で平滑な状態 なり、液面39の中央が凹むような冷却液流 乱れが抑えられる。このため、カプセル形 管3内に形成される渦等の乱れや冷却液12の 速変化によるカプセルの変形が抑えられ、 形カプセルを安定的に製造することが可能 なる。また、冷却液12は適宜オーバーフロー 管24にも流出するため、冷却液12の供給量を 密にコントロールすることなく液面39の位置 を安定させることができる。このため、ノズ ル2の先端部35が液面39に届かなくなるなどの 都合も防止でき、この点においても、カプ ルの安定製造が図られる。

 本発明は前記実施例に限定されるものでは く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更 能であることは言うまでもない。
 例えば、前述の実施例では、ポンプ21にロ タリーポンプを使用した例を示したが、ポ プの種類はこれには限定されず、低脈動形 ポンプであれば、例えば、モノポンプのよ な容積移送式のポンプなども使用可能であ 。また、脈動抑制のために、管路25に蛇腹管 等の可撓性のホースを用いても良く、管路25 に脈動吸収用のプレッシャレギュレータを しても良い。