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Patent Searching and Data


Title:
DEVICE FOR REMOVING WATER FROM UMBRELLAS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/130877
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a device for removing water from umbrellas which makes it possible to reliably maintain a water absorbing function with virtually no maintenance and preferably without the need for consumption of electrical energy, which has a simple structure, and which makes it possible to adequately absorb/remove water clinging to the covering part of the umbrella simply, reliably and quickly. The device comprises: a housing; an umbrella insertion opening provided in the housing; a plurality of elastic water-absorbing bodies inside the housing which are radially provided with a specified interval between one another when seen from the upper side in a direction substantially normal to the upper surface of the umbrella insertion opening; an insertion space which is formed at the centre of the plurality of elastic water-absorbing bodies; and a compression device for compressing the elastic water-absorbing bodies. The elastic water-absorbing bodies have a substantially rectangular surface part which comes into surface contact with at least part of the main surface of the covering part of the umbrella in the length direction of the umbrella which has been folded, and moisture clinging to the covering part of the umbrella is absorbed/removed by these elastic water-absorbing bodies by insertion of the folded umbrella into the insertion space. The compression device compresses the elastic water-absorbing bodies in order to expel moisture which has been absorbed by the elastic water-absorbing bodies.

Inventors:
NATORI KOJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/001792
Publication Date:
October 29, 2009
Filing Date:
April 20, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NATORI KIMIKO (JP)
NATORI KOJI (JP)
International Classes:
A47G25/12; F26B5/16; F26B9/00
Domestic Patent References:
WO2004001307A12003-12-31
Foreign References:
JPS6433489A1989-02-03
JP2002347153A2002-12-04
JPH07218126A1995-08-18
JP2005201567A2005-07-28
Attorney, Agent or Firm:
NAKA, Koichi (JP)
Koichi Naka (JP)
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Claims:
 筐体と;
 前記筐体に設けられた傘差込口と;
 前記筐体内において、前記傘差込口の上面の略法線方向上側からみて、所定の間隔をあけて放射状に設けられた複数の弾性吸水体と;
 前記複数の弾性吸水体の中心部に形成された挿入空間と;
 前記弾性吸収体を搾る圧搾装置と;
を有し、
 前記弾性吸収体は、折り畳まれた傘の長さ方向において傘カバーの主面の少なくとも一部に面接触する略矩形面部分を有しており、
 前記折り畳まれた傘を前記挿入空間に挿入することにより、前記傘カバーに付着した水分を前記弾性吸収体によって吸収・除去し、前記圧搾装置によって前記弾性吸収体を搾ることにより、前記弾性吸収体に吸収された水分を排出すること
を特徴とする雨傘除水機。
 前記圧搾装置が、前記弾性吸収体を圧縮、延伸又は捻転により搾ることによって、前記弾性吸収体に吸収された水分を排出すること、
を特徴とする請求項1に記載の雨傘除水機。
 前記圧搾装置が手動式または電動式であること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の雨傘除水機。
 前記筐体の下部に設けられた排水機構を有すること、
を特徴とする請求項1~3のうちのいずれかに記載の雨傘除水機。
 前記弾性吸収体がポリビニルアルコール製スポンジ又はウレタン樹脂製スポンジで構成されていること、
を特徴とする請求項1~4のうちのいずれかに記載の雨傘除水機。
 前記弾性吸収体が少なくとも表面に抗菌剤又は防カビ剤を有すること、
を特徴とする請求項1~5のうちのいずれかに記載の雨傘除水機。
 前記挿入空間のうちの前記弾性吸収体の鉛直方向下側に、略円筒状部材が配置されており、前記折り畳まれた傘が、前記挿入空間に挿入した際に前記略円筒状部材内に侵入し、傘骨の開きが抑制するか、又は、傘骨を内側に押さえること、
を特徴とする請求項1~6のうちのいずれかに記載の雨傘除水機。
Description:
雨傘除水機

 本発明は、濡れた傘からしずくを除去す ための雨傘除水機に関する。

 従来から、公共施設や店舗等の建物等に る際、雨天時に使用して濡れた傘は建物等 出入口に備えた傘立てに立て掛けられるか しずくが落ちないようにビニル袋に入れて ち歩くのが一般的である。

 出入口に立て掛けるためにはそのための ペースが必要であったり、立て掛け具合に って出入口の安全性や景観が著しく損なわ たりするという問題があり、また、ビニル は一回使用されると再利用することなく廃 されて無駄があり、濡れているために焼却 分の際に過大なエネルギーを必要とすると う問題ある。

 このような問題に対し、近年では使い捨 のビニル袋に代わって、濡れた傘に空気流 当ててしずくを除去して乾燥させる装置や を回転させて遠心力によりしずくを飛散さ る等の特徴を有する装置等、種々の装置が 案乃至は実用化されている。

 例えば特許文献1においては、送風力を必 要以上に高めることなく、さまざまな様相を 呈する傘の除水に効率的に機能する傘除水機 を得ることを意図して、「すぼめた傘を、そ の石突きを下にし、露先を上にして挿抜及び 回転させることができる除水処理空間と、こ の除水処理空間に入れた傘の外表に露先側か ら石突き側に向かって高速空気流を噴出する 除水処理気流生成手段と、この除水処理気流 生成手段による高速空気流を前記除水処理空 間に入れた傘の外表に沿って露先側から石突 き側に向かって斜めに案内する気流ガイドと を備えた傘除水機。」が提案されている。

 ところが、特許文献1に記載の傘除水機は 、高速空気流を噴出する除水処理気流生成手 段が用いられていることから、装置の構造が 煩雑になるとともに電力エネルギーの消費も 必要とするため、その製造コスト及びランニ ングコストが高くならざるを得ないという問 題があり、あまり普及していないのが実情で ある。

 これに対し、例えば特許文献2においては 、シンプルな構造で電力エネルギーを一切必 要とせず、簡便かつ確実、短時間にしずくを 吸水することができ、しかも吸水能力を一定 に保持できる傘のしずく取り装置を提供する ことを意図して、装置ボディの傘の差込口に 弾性を有する複数の吸水体を各吸水体間に所 定間隔の隙間を形成するように放射状に設け 、放射状に設けた複数の吸水体の中心部に傘 の挿入空間を形成した傘のしずく取り装置が 提案されている(特許文献2、要約及び請求項1 等参照)。

 上記特許文献2では、閉じた濡れた傘を挿 入空間に差込んで隣接する各吸水体間の隙間 に傘地をそれぞれ挿入し、傘の差込方向に沿 って摺動させることで傘地表面のしずくを吸 水体で吸水して除去することができると記載 されている。また、上記特許文献2において 、前記吸水体に加えて、前記吸水体の下方 弾性を有する複数の吸水ローラを差込まれ 傘を取囲むように放射状に配置し、同各吸 ローラを押圧して吸水した水を絞出する押 片を設け、しずくを吸水しながら同時に絞 することにより吸水能力を一定に保持でき ようにすることが提案されている(特許文献2 、請求項10、図15~図18参照)。

特開2005-201567号公報

特再表2004-001307号公報

 しかしながら、上記特許文献2に記載のし ずく取り装置においては、吸水体に含まれた 水が吸水体から排出されにくく、ある程度の 水分を含んだ後はしずくを十分に吸水して除 去することができないという問題がある。ま た、上記特許文献2では、「ニットの裏側に 水コーティングを施された構造の布体を三 柱状の弾性材の表面に被覆し、同弾性材を 質の補強板に着脱自在に取付けた吸水体」 好ましい態様として記載されているが、か る吸水体は水を吸収する性能がさらに低く 分なしずく取り効果を維持することができ い。

 また、上記特許文献2において前記吸水体 に加えて別途設けられる複数の吸水ローラは 、折り畳まれた傘の先端部分に接する位置に 配置されており、かつローラ形状を有してい ることから、傘カバーの主面には接すること がなく、したがって、前記吸収体と組み合わ せても、単独でも、傘カバーに付着した水を 十分には吸水・除去することはできない。も し前記吸収体を省略し、前記吸水ローラの位 置を上昇させて傘カバーの主面の一部に接触 させる構成を採用したとしても、そのローラ 形状から、前記吸水ローラは傘カバーの主面 の一部により確実に接触させることができず 、依然として傘カバーに付着した水を十分に は吸水・除去することはできない。

 そこで、本発明は、上記の問題点を解消 べく、好ましくは電力エネルギーの消費を 要とせず、特に吸水能力をほぼメンテナン フリーで確実に維持することができ、シン ルな構造で、簡便かつ確実、短時間に、傘 バーに付着した水を十分に吸水・除去する とができる雨傘除水機を提供することを目 とする。

 本発明者は、上述のような課題を解決す く、折り畳まれた傘の傘カバーに接触する 性吸収体の構造について鋭意検討を重ね、 傘除水機の試作及び除水操作の実験を幾度 無く繰り返すことにより、折り畳まれた傘 長さ方向において傘カバーの主面の少なく も一部に面接触する略矩形部分を弾性吸収 に設けるとともに、当該弾性吸収体を搾る 搾装置を採用すれば、上記課題を有効に解 できることを見出し、本発明を完成するに った。

 即ち、本発明は、
 筐体と;
 前記筐体に設けられた傘差込口と;
 前記筐体内において、前記傘差込口の上面 略法線方向上側からみて、所定の間隔をあ て放射状に設けられた複数の弾性吸水体と;
 前記複数の弾性吸水体の中心部に形成され 挿入空間と;
 前記弾性吸収体を搾る圧搾装置と;
を有し、
 前記弾性吸収体は、折り畳まれた傘の長さ 向において傘カバーの主面の少なくとも一 に面接触する略平面状の略矩形面部分を有 ており、
 前記折り畳まれた傘を前記挿入空間に挿入 ることにより、前記傘カバーに付着した水 を前記弾性吸収体によって吸収・除去し、 記圧搾装置によって前記弾性吸収体を搾る とにより、前記弾性吸収体に吸収された水 を排出することを特徴とする雨傘除水機に する。

 ここで、本発明における「折り畳まれた の長さ方向において傘カバーの主面」とは 折り畳まれた傘の長さ方向において傘カバ 部分の中心位置を、少なくとも含む面のこ をいう。本発明における前記弾性吸収体が する「略平面状の略矩形面部分」は、傘カ ーの主面の少なくとも一部に面接触する機 を有するものであり、したがって、「略平 状」は、平滑な平面の他、微少な突起(連続 又は非連続の直線状のリブを含む。)、穴(ク ーター)、連続又は非連続の溝等を有する平 面を含む概念であり、また、完全な平面状で なくても、例えば周辺部に熱がかけられて全 体として外側に向かって緩やかな傾斜部を有 している平面をも含む概念である。「略矩形 」は、当然に正方形や長方形を含むが、必ず しも4隅の角度が直角である必要はなく、台 や平行四辺形も含む概念である。

 本発明における「圧搾装置」は、弾性吸 体を搾って弾性吸収体に含まれた水分を当 弾性吸収体の外部に排出する機能を有する のであり、バリエーションとして、方向を わず弾性吸収体の少なくとも一部を押し込 で水を排出する機構(圧縮搾り)、弾性吸収 を引っ張って水を排出する機構(延伸搾り)、 又は弾性吸収体を捻って水を排出する機構( 転搾り)等を含む。本発明においては、圧縮 延伸及び捻転等のいずれかの態様であるか 問わず、弾性吸収体に物理的な力(圧力)を えて当該弾性吸収体から水を排出させるこ を「圧搾」という。また、上記のような機 は手動式であっても電動式であってもよい 、電力エネルギーの消費を要しないという 点から、好ましくは手動式であるのが好ま い。なお、「手動式」とは、「電気式」の 対の概念であり、手を用いる場合も足を用 る場合も含む概念である。

 このような本発明の雨傘除水機によれば 好ましくは電力エネルギーの消費を必要と ず、吸水能力をほぼメンテナンスフリーで 実に維持することができるとともに、折り まれた傘の長さ方向において傘カバーの主 の少なくとも一部に面接触する略平面状の 矩形部分を有する弾性吸収体を具備するこ から、シンプルな構造で、簡便かつ確実、 時間にしずくを吸水することができ、かつ 弾性吸収体を搾る圧搾装置を具備すること ら、吸水能力をより確実に維持することが き、製造コスト及びランニングコストを低 することができる。

 以上のように、本発明によれば、好まし は電力エネルギーの消費を必要とせず、特 吸水能力をほぼメンテナンスフリーで確実 維持することができ、シンプルな構造で、 便かつ確実、短時間に、傘カバーに付着し 水を十分に吸水・除去することができる雨 除水機を提供することができる。

本発明の雨傘除水機の好適な一実施の 態の側面図である。 図1に示す雨傘除水機の縦断面図である 。 図1及び図2におけるX線方向から雨傘除 機をみた場合の図である。 本発明の一実施の形態の雨傘除水機に まれる弾性吸水体の構成を示す概略斜視図 ある。 本発明の一実施の形態の雨傘除水機の 成の一部の位置関係を概念的に示す図であ 。 本発明の一実施の形態の雨傘除水機の 構を説明するために、同雨傘除水機の一部 概念的に示す図である。 本発明の一実施の形態の雨傘除水機の 構を説明するために、同雨傘除水機の一部 概念的に示す図である。 弾性吸収体6の変形例を示す図である。 圧搾機構の変形例を示す図である。 圧搾機構の別の変形例を示す図である 。 本発明の雨傘除水機の好適な第二の実 施の形態の主要部分の構造を示す分解斜視図 である。 図11に示す雨傘除水機の主要部分にお る弾性吸収体6の構造を示す分解斜視図であ る。 弾性吸収体部分6aの変形例を示す図で る。 弾性吸収体部分6aの別の変形例を示す である。 弾性吸収体部分6aのさらに別の変形例 示す図である。

 以下、図面を参照しながら本発明の雨傘 水機の好適な実施の形態について説明する 、本発明はこれらのみに限定されるもので なく、特許請求の範囲に記載の発明の思想 範囲内において種々の設計変更が可能であ 、かかる設計変更後の発明も当然に本発明 含まれるものである。なお、図面に示す雨 除水機は思想としての本発明を概念的に説 するためのものであるから、各構成要素の 法やそれらの比は実際のものとは異なる場 もある。また、以下では、同一又は相当部 には同一符号を付し、重複する説明は省略 ることもある。

《第一の実施の形態》
 図1は、本発明の雨傘除水機の好適な第一の 実施の形態の側面図であり、図2は、図1に示 雨傘除水機の縦断面図である。また、図3は 、図1及び図2におけるX線方向から雨傘除水機 をみた場合の図である。図4は、本実施の形 の雨傘除水機に含まれる弾性吸水体の構成 示す概略斜視図であり、図5は、本実施の形 の雨傘除水機の構成の一部の位置関係を概 的に示す図である。さらに、図6及び図7は 本実施の形態の雨傘除水機の機構を説明す ために、同雨傘除水機の一部を概念的に示 図である。

 本実施の形態の雨傘除水機1は、図1~図3及 び図5に示すように、筐体2と、筐体2に設けら れた傘差込口4と、筐体2内において、傘差込 4の上面の略法線方向(即ち、図1及び図2にお けるX線方向)からみて、所定の間隔をあけて 射状に設けられた6個の弾性吸水体6と、6個 弾性吸水体6の中心部(即ち、図2において傘 込口4の外形を示す円の中心点付近)に形成 れた挿入空間8と、弾性吸収体6を搾るための 圧搾装置10と、を有する。特に、弾性吸収体6 は、図4に示すように、折り畳まれた傘の長 方向において傘カバーの主面の少なくとも 部に面接触する2つの略平面状の略矩形面を する弾性吸収体部分(略平面状の略矩形面部 分)6aを有する。

 この雨傘除水機1においては、濡れた雨傘 を折り畳んだ状態(巻いたり結んでいない状 )で挿入空間8に挿入すると、傘カバーに弾性 吸収体部分6が面接触し、雨傘に付着した水 が弾性吸収体6によって効果的に吸収・除去 れ、弾性吸収体6に吸収された水分は圧搾装 置10によって排出されるため、弾性吸収体6の 水分吸収・除去機能が長期に亘って維持され る。

 以下、本実施の形態の雨傘除水機1の構成 及び機構を、図面を参照しながらより詳細に 説明する。筐体2は、図1に示すように、雨傘 水機1の最外枠部分を構成する部材であり、 その内部は、逆円錐形部2aと、底面板2bと、 定板2cと、仕切板2dと、水平板2eとで構成さ ている。底面板2bは逆円錐形部2aの最下面部 に固定されており、固定板2cは逆円錐形部2a の内側面に固定されている。この逆円錐形部 2aの内部において、雨傘に付着した水分が吸 ・除去される。

 筐体2、逆円錐形部2a、底面板2b、固定板2c 、仕切板2d及び水平板2eは、それぞれ独立し 種々の材料で構成することができ、例えば リプロピレン又はポリエチレン等の熱可塑 樹脂やブリキやステンレス等の金属等で構 することができる。一体成型を用いること でき製造に便利という観点からは、筐体2、 円錐形部2a、底面板2b、固定板2c、仕切板2d び水平板2eのすべてを同じ材料で構成するの が好ましい。

 なかでも、特に雨傘除水機1のコアを構成 する逆円錐形部2a、底面板2b、固定板2c、仕切 板2d及び水平板2eを同じ材料で一体成型で構 するのが好ましい。このような態様によれ 、コア部分を共通させつつ筐体2を種々のデ インに対応させて設計変更することができ ユーザーの希望に応じた雨傘除水機1のデザ イン変更を容易に行うことができる。

 逆円錐形部2aの内部には、傘挿入口4側か 挿入空間8を形成しつつ6個の弾性吸収体6が 置され、これら6個の弾性吸収体6の少なく も底部が固定板2cに固定されている。また、 固定板2cの中心部分には、挿入空間8と略同一 の径の開口部が設けられている。

 傘挿入口4は、図3に示すように、例えば 星形の開口部4aを有しており、放射状に設け られた6個の弾性吸収体6の弾性吸収体部分6a 開口部4aから(即ち、傘差込口4の上面の略法 方向上側から)見えている。また、6個の弾 吸収体6の中心部分には、雨傘を挿入するこ のできる挿入空間8が形成されている。

 かかる傘挿入口4も、筐体2等と同様の材 で形成されていてよいが、弾性吸収体6の装 ・脱着を可能とするためにも、筐体1や逆円 錐形部2a等とは別部材として、筐体2又は逆円 錐形部2aにネジ又はボルト・ナット等で装着 び脱着が可能な態様で固定されるように構 されることが好ましい。

 次に、弾性吸収体6は、折り畳まれた傘の 長さ方向において傘カバーの主面の少なくと も一部に面接触する略平面状の略矩形面部分 を有するが、本実施の形態においてより具体 的には、図4に示すように、上底(L1+L1)が下底( L2+L2)よりも若干長い逆等脚台形の形状を、左 右対称に折り曲げた形状を有し、傘差込口24 上面の略法線方向からみてV字形状で、略法 線方向に長さを有し、2つの略平面状の略矩 面を有する弾性吸収体部分6aと、その裏面( 3における円の径方向外側の面)に接着された 押圧板6bと、で構成されている。

 弾性吸収体6の固定板2cへの固定の方法は に制限されないが、例えば、弾性吸収体6の 下底部分に略円筒形の穴部を形成するととも に、固定板2cの上面に略円筒形の突起部を設 、当該突起部を上記穴部に挿入して弾性吸 体6と固定板2cを嵌合させる方法、ボルト及 ナットで弾性吸収体6と固定板2cを結合する 法、接着剤で弾性吸収体6と固定板2cを接合 る方法等が挙げられる。これらの方法のう の複数を組み合わせて採用してもよい。

 また、弾性吸収体6(弾性吸収体部分6a)は 雨傘の形状(特に折り畳んだ状態の傘の傘カ ーの形状)に対応して沿うように変形する程 度の弾性と、雨傘に付着している水分を吸収 ・除去することができる程度の水吸収力と、 搾ることによって水分を排出することができ る水排出力と、を有することが必要である。

 かかる弾性吸収体6(弾性吸収体部分6a)を 成する材料としては、種々の材料を用いる とができ、例えばポリビニルアルコール(PVA) 、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステ ル、ポリ塩化ビニル及びゴム等の熱可塑性樹 脂、並びに天然繊維等が挙げられる。また、 弾性吸収体6の形態としては例えばスポンジ 不織布等が挙げられる。上記のような弾性 水吸収力及び水排出力をより確実に有する いう観点からは、弾性吸収体6(弾性吸収体部 分6a)は、PVAスポンジ等の熱可塑性樹脂製スポ ンジで構成されているのが好ましい。

 また、雨傘除水機1内において、弾性吸収 体部分6aは水分に曝される期間が長いため、 菌処理及び/又は抗カビ処理されていること が好ましい。弾性吸収体部分6aを抗菌処理及 /又は抗カビ処理の方法としては種々の方法 があるが、例えば弾性吸収体部分6aの製造工 (特にスポンジの製造工程)において、抗菌 及び/又は抗カビ剤を練り込むことが考えら る。

 このような抗菌処理及び/又は抗カビ処理 に用いることのできる抗菌剤及び/又は抗カ 剤としては従来公知のものを用いることが きるが、例えば北興産業(株)製の各種ホクス ター、ホクサイド、ホクシャイン、IRGAGUARD、 ZNOUVE、ドーブライト、ホクバリン、並びに竹 炭及び梅種炭等の活性炭等が挙げられる。雨 傘及び弾性吸収体部分6aがアルカリ及び酸に されると損傷を受けることが考えられるた 、例えばホクサイドZPT等の、pHが中性領域( えば約6.5~約7.5)である抗菌剤及び/又は抗カ 剤を用いるのが好ましい。

 また、弾性吸収体部分6aの裏面に設けら ている押圧板6bは、圧搾装置10によって弾性 収体部分6aに十分に圧搾力を伝達できる機 を有するものであり、即ち、ある程度の剛 及び硬度を有することが好ましい。例えば ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエ ステルやポリカーボネート(PC)等の熱可塑性 脂や、アルミニウムやステンレス等の金属 用いることができる。なお、弾性吸収体部 6aと押圧板6bとは、従来公知の接着剤等で接 すればよい。

 次に、本実施の形態の圧搾装置10は、圧 機構部と圧搾機構部に動力を伝える動力部 で構成される。圧搾機構部は、図2及び図5~ 7に示すように、円形板10a、円形板10aに係合 た多数の孔を有する中空の筒状部材10b、環 部材10c1及び10c2、並びに円形板10aと環状部 10c1及び10c2とを接続する2本の長尺状部材10d 含む。

 本実施の形態においては、2本の環状部材 10c1及び10c2と、2本の長尺状部材10dとを用いた が、本発明はこれらの本数に限定されるもの ではない。環状部材については、本数が多い ほど弾性吸収体6(弾性吸収体部分6a)を圧搾す 箇所が増えるため、より高い圧搾効果が得 れることが期待される。

 また、長尺状部材については、本数が多 ほど高い剛性が得られるため、強い力がよ 確実に弾性吸収体6(弾性吸収体部分6a)に伝 されてより高い圧搾効果が得られることが 待される。なお、長尺状部材の形状は棒状 限定されず、条状や板状等でもよい。動力 は、ペダル14、ペダル14に支点Aを経て部分B おいて回動可能に接続された棒状の動力伝 体14a、及び伝達体14aの一部に設けられた動 伝達フランジ14bを含む。

 これら圧搾機構部及び動力部は、弾性吸 体6(弾性吸収体部分6a)に強い力を伝達する のであるため、比較的強い剛性及び硬度を する必要があるため、例えばPET又はPC等の熱 可塑性樹脂やアルミニウム、鉄又はステンレ ス等の金属で構成されているのが好ましい。 ただし、金属を用いる場合には、防錆塗料を 塗布する等して錆止め処理を施しておくこと が好ましい。

 ここで、本実施の形態の雨傘除水機1の弾 性吸収体6に含まれている水分が排出される 構を、雨傘除水機1のコア部分の一部を概念 に示す図5と、かかるコア部分の動きを概念 的に示す図6及び図7を参照して、より詳細に 明する。

 まずステップ1として、ユーザーがペダル 14を踏むことにより、支点Aを経て部分Bに接 された棒状の動力伝達体14aが上側に移動す 。このとき、図6に示すような位置関係で圧 装置10の円形板10aに筒状部材10bが係合して るため、まず動力伝達体14aが筒状部材10bの を矢印X1の方向に押し上げる。

 そうすると、図7の(a)に示すように、筒状 部材10bのみが6個の弾性吸収体6の内側部分に しつつ挿入空間8に入り込む。これによって 、弾性吸収体6が内側(即ち、図2において傘差 込口4の外形を示す円の径方向内側)に向かっ 移動することが妨げられる。また、この際 長尺状部材10dは線m1及びm2で示される位置に 存在することになる。

 次にステップ2として、ユーザーがペダル 14を更に深く踏み込むことにより、動力伝達 14aが更に上側に移動し、動力伝達体14aに設 られた動力伝達フランジ14bが、円形板10aを 印X1の方向に押し上げる(図6)。

 そうすると、図7の(b)に示すように、6個 弾性吸収体6の内側への移動が筒状部材10bに って妨げられながら、円形板10aに接続され 環状部材10c1及び10c2並びに長尺状部材10dが 印X1の方向に押し上げられ、長尺状部材10dが 線m1及びm2で示される位置よりも内側に移動 て環状部材10c1及び10c2が弾性吸収体6を内側 圧縮することになる。

 これによって、弾性吸収体6のうちの弾性 吸収体部分6aが互いに圧縮し合って圧搾され 水分が弾性吸収体部分6aから排出されるこ になる。そして、ペダル14を離せば、筒状部 材10b及び円形板10aが下側に移動して挿入空間 8が確保され、再度本実施の形態の雨傘除水 1を使用することができる。

 したがって、ユーザーが雨傘除水機1を連 続して使用しても、定期的にペダル14を踏み むことによって弾性吸収体6の水分を排出さ せることができ、繰り返して雨傘除水機1を 用することができる。上記ではステップ1及 ステップ2に分けて説明したが、これらは一 連のペダル操作として行うことができるため 、ユーザーにとって雨傘除水機1の使用方法 非常に容易である。

 なお、仕切板2d及び水平板2eは、G線で示 れる水平面に略平行になるように、筐体2の 側面に固定されており、仕切板2dと水平板2e との間の空間12bは、水分を貯めたり筐体2か 排水したりするために利用される。

 例えば、上記空間12bは密閉させて、トレ (及びスポンジ等)を設置可能にしておき、 こに排水を貯めて定期的に処分すればよい また、上記トレイとともに、又は、上記ト イに代えて、上記空間12bから筐体2の外部に ューブ12a等を繋いでおけば、自動的に排水 ることが可能である。

 また、水平板2eの下部には、例えば鉄製 ある程度の重さを有する土台板16が設けられ ている。この土台板16は重さを有することに り、ペダル14の踏み込みや圧搾装置10の動き を伴う雨傘除水機1を安定的に使用すること できる。

 この土台板16には、図示していないが、 体2の上端付近又は上端よりも上方に延びる っ手、及び、キャスタを接続するのが好ま い。このような態様によってもペダル14の み込みや圧搾装置10の動きを伴う雨傘除水機 1を安定的に使用することができるし、雨傘 水機1の製造工程及び取扱いが容易となる。

 本実施の形態の雨傘除水機1においては、 例えば高さが70cmであり、図2における矢印Xの 方向と線Gの方向とが成す角度αが55°である 、高さは約50cm~約80cmであり、上記角度αが約 50°~約60°であるのが好ましい。このような範 囲であれば、短い傘から長い傘まで大人から 子供まで、雨傘を容易に傘差込口4から挿入 ることができる。

(変形例1-1)
 以上、本発明の第一の実施の形態について 明したが、本発明はこれらのみに限定され ものではない。例えば、弾性吸収体6の形状 は、図8に示すような形状を有していてもよ 。図8は、弾性吸収体6の変形例を示す図であ る。

 図8に示す弾性吸収体6は、折り畳まれた の長さ方向において傘カバーの主面の少な とも一部に面接触する2つの略平面状の略矩 面を有する弾性吸収体部分(略平面状の略矩 形面部分)6aを有するとともに、図4に示す弾 吸収体6の折り曲げられた内部空間にも弾性 収体が詰まったような形状を有し、上部扇 面と、上部扇形面よりも小さい面積の下部 形面と、が略平行に位置した略棒状の形状 有しており、外周面に押圧板6bが接合され いる。

(変形例1-2)
 また、上記実施の形態においては、圧搾装 10が弾性吸収体6を一定の方向に圧縮により 搾する態様を説明したが、これにのみ限定 れるものではない。例えば図9に示すように 、ペダル14にギア18及び20を接続して、ペダル 14を踏み込むことによって円形板10aが矢印X1 方向に押し上げられるような構成としても い。図9は、圧搾機構の変形例を示す図であ 。図9に示す構成によれば、弾性吸収体6は 2における矢印Xの方向において長手方向に圧 縮されて圧搾されることになる。このような 構成によっても、弾性吸収体6に含まれる水 を効果的に排出させることができる。

(変形例1-3)
 さらに、図9において、円形板10aが矢印X1の 向に押し上げられるのではなく、円周方向 回転する態様であってもよい。ただしこの 合、弾性吸収体6は固定板2cだけではなく、 えば傘差込口4にも固定しておく。そうすれ ば、上下で固定された弾性吸収体6は、円形 10aの回転によって捻られ、捻転によって圧 されて水分を排出することになる。

 弾性吸収体6の傘差込口4への固定は、種 の方法で行うことができ、円形板10aへの固 と同様に行えばよい。図8に示す弾性吸収体6 を用いる場合には、この弾性吸収体6の内部 上面から下面に貫通する孔を形成し、ここ 可撓性を有するチューブを円形板10aに接続 て固定し、当該チューブに弾性吸収体6を通 。そして、前記チューブの上端部を傘差込 4に固定できるように、傘差込口4の下面に 記チューブに差し込み可能な突起部を設け おけばよい。

(変形例1-4)
 さらに、図10に示すような態様も考えられ 。図10は、圧搾機構の別の変形例を示す図で ある。図10の(b)に示すように、この変形例で 、図8に示す弾性吸収体6のうちの弾性吸収 部分6aのみが10個配置されており、2個の弾性 吸収体6の対向する端面に、図10の(a)に示す構 造を有するスライド板22が設けられている。

 このスライド板22は、側面に長手方向に って突条部22aを有し、外側には、逆円錐形 2aの内周面に対向する部分に、突部22bを有す る。この変形例においては、逆円錐形部2aの 周面に、この突部22bが摺動可能に係合する を設ける。そして、ペダル14を踏み込むこ によって、図10の(b)における矢印の方向にこ れらスライド板22が移動し、10個の弾性吸収 6が当該矢印の方向に圧縮、圧搾されて、水 を排出することになる。

(変形例1-5)
 また、上記実施の形態の圧搾装置10に代え 、図8に示す弾性吸収体6のうちの弾性吸収体 部分6aの上端のみを傘差込口4に固定し、下端 に引っ張り部材を接続する態様も考えられる 。この態様によれば、ペダル14の踏み込みに って、引っ張り部材を引っ張ることによっ これに接続された弾性吸収体を延伸して搾 ことができる。これによっても弾性吸収体 水分を効果的に排出させることができる。

(変形例1-6)
 上記第一の実施の形態及び変形例1-1~変形例 1-5においては、ペダルを踏んで圧搾装置10を 作する足踏み式の態様について説明したが 圧搾装置10の操作はこれに限定されるもの はなく、例えば、レバー及びギアボックス 用いて手動で環状部材10c1及び10c2を上昇させ て弾性吸収体6を圧搾する手押し式の態様を 用してもよい。このとき、複数のギアを用 れば、ギア比をコントロールすることによ て、圧搾に必要な力を低減することもでき 。また、足踏み式と手押し式の両方を採用 てもよい。

 なお、第一の実施の形態においては、筒 部材10bを用いる態様を説明したが、筒状部 10bが無くても弾性吸収体6同士が互いに押圧 し合って水分を搾り合うことができるため、 筒状部材10bを省略することも可能である。ま た、第一の実施の形態では、筒状部材10bは平 常時は下部に位置しペダル14を踏むことによ て上昇する態様について説明したが、筒状 材10bが平常時から上部において弾性吸収体6 間に位置し、傘を挿入した際に下降する態様 としてもよい。

《第二の実施の形態》
 図11は、本発明の雨傘除水機の好適な第二 実施の形態の主要部分の構造を示す分解斜 図であり、図12は、図11に示す雨傘除水機の 要部分における弾性吸収体6の構造を示す分 解斜視図である。本実施の形態の雨傘除水機 は、上記第一の実施の形態と異なり、傘を差 し込む方向が略垂直方向である。なお、第一 の実施の形態において、変形例として、傘を 差し込む方向を略垂直方向としてもよいし、 後述するように、本第二の実施の形態におい て、傘を差し込む方向を、略垂直方向に対し て斜めの方向としてもよい。

 本実施の形態の雨傘除水機の主要部分は 図11に示すような構成を有している。即ち 天蓋21と、開口部24aを有する傘差込口(上蓋)2 4と、天蓋21及び傘差込口24を受けるとともに 開口部26a及び弾性吸収体6の上側から弾性吸 収体6の間に位置するガイド26bを有する内蓋26 と、8個の弾性吸収体6と(ただし、図11におい は、一部の弾性吸収体6を省略している。) 環状部材からなる圧搾装置10と、弾性吸収体 6を受ける本体部30と、が設けられている。8 の弾性吸水体6は、傘差込口24の上面の略法 方向上側からみて、所定の間隔をあけて放 状に設けられており、8個の弾性吸水体6の中 心部(即ち、図11において傘差込口24の外形を す略円の中心点付近)には挿入空間(図示せ 。)が形成されている。

 弾性吸収体6は、傘差込口24の上面の略法 方向(垂直方向)上側からみて、径方向に移 可能な状態で本体部30に配置されている。図 示しないが、例えば本体部30の上面には、弾 吸収体6が摺動可能な溝が設けられており、 内蓋26に設けられているガイド26bと、圧搾装 10に設けられているガイド32及びガイド32内 設けられている軸32a(この軸はガイド32内に いて連続でも非連続でもよい。)とによって 、弾性吸収体6は軸32aを支点として上記挿入 間の中心点側へと向かう方向に傾斜可能に 置決めされている。即ち、隣接する弾性吸 体6は、軸32aを支点として上記挿入空間の中 点側へと向かう方向に傾くことにより、互 に押し合って圧縮されて搾られる。

 筐体(図示せず。)の前面には、上下に移 可能なレバー34と、筐体(図示せず。)に設け れたレバーカバー36と、レバー34とともに上 下に移動可能なレバー受け38と、が設けられ おり、レバー受け38は支柱40a及び40bによっ 上下に移動可能に位置決めされている。

 レバー受け38は、平常時にはバネ42a及び42 bによって上側に位置し、レバー34を下に押す ことによって一緒に下降する。このとき、レ バー受け38に接続されるラック44aが下降する とによって、ギア46が回転し(回転軸48aによ て、本体部30に設けられた軸受け部48bに位 している。)、ラック44bに接続される側面受 50を上昇させる。

 このように、側面受部50が上昇すること より、側面受部50に接続された環状部材から なる圧搾装置10も同時に上昇する。そして、 搾装置10の上昇によって、弾性吸収体6が、 差込口24の上面の略法線方向からみて径方 内側に移動し、互いに押圧される。

 ここで、図12を参照しながら、本実施の 態における弾性吸収体6の構造について説明 る。図12に示すように、弾性吸収体6は、正 形ないしは長方形の形状を左右対称に折り げた形状を有し、傘差込口24の上面の略法 方向からみてV字形状で、略法線方向に長さ 有し、2つの略平面状の略矩形面を有する弾 性吸収体部分6aと、弾性吸収体部分6aが接続 れる弾性吸収体受6bと、弾性吸収体部分6bを 性吸収体受6bに接続するための押え板6cと、 弾性吸収体受6bに接続される押圧部材6dと、 含む。

 そして、図11に示すように、押圧部材6dに は、垂直方向に対し上側に向かって所定の角 度を有するスリット6eが設けられており、ス ット6eを有する耳部分6fも垂直方向に対して 上側に向かって所定の角度で外側に開いてい る。このスリット6eに、ガイド32内の軸32aが 置することになる(なお、変形例として、ス ット6eを有する耳部分6fは、垂直方向に対し て下側に向かって所定の角度で外側に開いて いてもよい。)。

 図11に示すように、このような構造を有 る弾性吸収体6の外側において、環状部材か なる圧搾装置10が上昇すると、圧搾装置10が 弾性吸収体6の耳部分6fを矢印Yの方向に押し( 12参照)、弾性吸収体6は、傘差込口24の上面 略法線方向からみて径方向内側に移動して いに押圧し合い、弾性吸収体部分6aに含ま る水分が排出されることになる。

 その後、レバー34をバネ42a及び42bの力に って自然上昇させると、圧搾装置10は下降し 、ガイド32に設けられた軸32aがスリット6e内 位置することから、弾性吸収体6には矢印Yと は反対の方向に力が働き、弾性吸収体6は傘 込口24の上面の略法線方向からみて径方向外 側に移動して元の位置に戻る。

(変形例2-1)
 以上、本発明の第二の実施の形態について 明したが、本発明はこれらのみに限定され ものではない。例えば、第二の実施の形態 おいて、弾性吸収体部分6aの形状は、図13又 は図14に示すような形状を有していてもよい 図13及び図14は、弾性吸収体部分6aの変形例 示す図である。図13及び図14に示す弾性吸収 体部分6aは、図12における矢印Z方向から弾性 収体部分6aをみた図であり、矢印で示され 方向に傘が挿入されてこの弾性吸収体部分6a に接触することになる。

 第一の実施の形態において説明したよう 、弾性吸収体部分6aは種々の材料を用いて 成することができるが、特に各種熱可塑性 脂のスポンジで構成した場合、表面が極め やか過ぎることがある。この場合、傘との 触面積が多くなって傘の滑り具合が悪くな 、傘を傘差込口24から挿入しにくくなるおそ れがある。これに対し、本変形例においては 、傘の挿入方向に対して略垂直な方向(図13) は略平行な方向(図14)に、複数本の溝52を設 る。

 このような溝を設けると、弾性吸収体部 6aと傘カバーとの接触面積が少なくなり、 の挿入に対する抵抗が低下し、挿入し易く るというメリットがある。また、特にポリ ニルアルコール製スポンジを弾性吸収体部 6aに用いる場合、ポリビニルアルコール製ス ポンジは乾燥時と湿潤時とで形状及び寸法が 変化するため、この変化を緩和することがで きるという点からも、溝を設けることは好ま しい。なお、溝の数や間隔については適宜選 択することができる。例えば5mm間隔で、幅2mm 及び深さ4mmの溝を設ければよい。

(変形例2-2)
 また、上記第二の実施の形態においては、 と弾性吸収体部分6aとの接触面積をさらに 下させて傘の挿入を容易とするため、図15に 示すように、傘が挿入される際に最初に接触 する部分に、縫い付け等によって天然繊維や 合成繊維製の網状物54を設けてもよい。不織 であってもよい。

 この際、網状物54の網目の形状や寸法は 宜選択すればよい。なお、図15では、図13の 性吸収体部分6aに網状物54を設けた態様を示 したが、図14の弾性吸収体部分6aに網状物54を 設けてもよく、また、図12に示すような溝を しない弾性吸収体部分6aに網状物54を設けて もよい。

(変形例2-3)
 また、上記第二の実施の形態においては、 えば、折り畳んだ傘を傘差込口24から挿入 ていった際に、傘骨の略中間部分に存在す ジョイント部分が、隣接する弾性吸収体6同 の間に入り込み過ぎて、弾性吸収体6間に引 っかかり、雨傘を引っ張り出しにくい場合が ある。そこで、折り畳んだ状態の傘を傘差込 口24から挿入した際に、傘骨の開きを抑制す か、又は、傘骨が内側に押さえられるよう 、弾性吸水体6の中心部の挿入空間において 、弾性吸水体6よりも鉛直方向下側に、略円 状部材を配置してもよい。

 このような略円筒状部材を配置すれば、 り畳んだ状態の傘が挿入されてきた際に、 の先端部分がこの略円筒状部材内に侵入し 傘骨の開きが抑制されるか、又は、傘骨が 側に押さえられることになる。ここで用い 略円筒状部材の形状、寸法及び高さ等は、 記のように、侵入した傘の傘骨の開きが抑 されるか、又は、傘骨が内側に押さえられ 、傘骨のジョイント部分の弾性吸収体6間へ の引っかかりが効果的に抑制されるように適 宜調整すればよい。

(変形例2-4)
 上記第二の実施の形態及び変形例2-1~変形例 2-3においては、一つのギアを用いてレバー34 押して圧搾装置10を操作する手押し式の態 について説明したが、複数のギアを用いれ 、ギア比をコントロールすることによって 圧搾に必要な力を低減することもできる。 た、圧搾装置10の操作はこれに限定されるも のではなく、例えば、ペダルを用いて環状部 材からなる圧搾装置10を上昇させて弾性吸収 6を圧搾する足踏み式の態様を採用してもよ い。また、足踏み式と手押し式の両方を採用 してもよい。

(変形例2-5)
 また、上記第二の実施の形態においては、 性吸収体6が軸32aを支点として上記挿入空間 の中心点側へと向かう方向に傾斜可能に位置 決めされている態様について説明したが、軸 32aをレール等に変更してもよい。例えば軸32a の代わりに、環状部材からなる圧搾装置10に 記中心点側に向かう方向に略水平のリブ状 ールを設けるとともに、弾性吸収体受6bに 続される押圧部材6dの下側部分に上記レール が嵌まって摺動可能な溝等を設け、環状部材 からなる圧搾装置10が上昇することによって 隣接する弾性吸収体6を、上記挿入空間の中 心点側へと向かう方向に略水平に移動させ、 互いに圧接し合って圧縮して搾る態様として もよい。逆に、環状部材からなる圧搾装置10 に前記中心点側に向かう方向に略水平の溝 有する部材を設け、弾性吸収体受6bに接続 れる押圧部材6dの下側部分に、上記溝に嵌ま って摺動可能なリブ状レールを設けてもよい 。

 以上、本発明の代表的な実施の形態につ て説明したが、本発明はこれらのみに限定 れるものではなく、上記実施の形態及び変 例の技術内容を互いに置換したり組み合わ たりして採用することも可能である。また 本発明の技術的思想の範囲内で、かつ本発 の効果をより確実とするために、種々の設 変更や工夫を採用することが考えられ、従 公知の方法は採用できる。例えば、傘差込 の開口部には、傘を抜き取る際に傘を巻き まないように、ガイドを設けることが考え れる。

 また、本発明の雨傘除水機の利用方法と ては種々の方法が考えられる。筐体は各種 成樹脂で作製することができるため、筐体 種々の形状やデザインを採用することがで る。また、筐体を覆う第二の筐体を用いて よい。筐体や第二の筐体には、例えばキノ 、ジュース缶、ポスト、トラック、電車、 イク、各種キャラクターの形状やデザイン 採用することができ、このようにすれば本 明の雨傘除水機を広告塔として利用するこ ができ、特に晴天時にもメリットがある。

 また、光透過性を有する合成樹脂を用い 筐体や第二の筐体を構成し、電飾、蛍光灯 はLED等の光源を内部に搭載すれば、夜間で っても雨傘除水機及び広告塔として使用す ことができる。

 本発明の雨傘除水機は、駅、バス停、商 ビル、オフィスビル、公共施設や店舗等の 物の出入口等、雨傘のしずくが落ちると好 しくないありとあらゆる場所において、好 に使用することができる。また、省エネで 境に優しいため、雨傘が使用される世界各 において使用されるべきものである。

 1・・・雨傘除水機、
 2・・・筐体、
 2a・・・逆円錐形部2a、
 2b・・・底面板、
 2c・・・固定板、
 2d・・・仕切板、
 2e・・・水平板、
 4、24・・・傘差込口、
 4a、24a、26a・・・開口部、
 6・・・弾性吸収体、
 6a・・・弾性吸収体部分、
 6b・・・押圧板、
 6c・・・押え板、
 6d・・・押圧部材、
 6e・・・スリット、
 6f・・・耳部分、
 8・・・挿入空間、
 10・・・圧搾装置、
 10a・・・円形板、
 10b・・・筒状部材、
 10c1、10c2・・・環状部材、
 10d・・・長尺状部材、
 12a・・・チューブ、
 12b・・・空間、
 14・・・ペダル、
 14a・・・動力伝達体、
 14b・・・動力伝達フランジ、
 16・・・土台板、
 18、20・・・ギア、
 21・・・天蓋、
 22・・・スライド板、
 22a・・・突条部、
 22b・・・突部
 26・・・内蓋、
 26b・・・ガイド、
 30・・・本体部、
 32・・・ガイド、
 32a・・・軸、
 34・・・レバー、
 36・・・レバーカバー、
 38・・・レバー受け、
 40a、40b・・・支柱、
 42a、42b・・・バネ、
 44a、44b・・・ラック、
 46・・・ギア、
 48a・・・回転軸、
 48b・・・軸受け部、
 50・・・側面受部、
 52・・・溝、
 54・・・網状物。