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Title:
DICING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028364
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a dicing apparatus, which arranges an oil pan (20) just below X-tables (16 and 18) thereby to retain the capacity of the oil pan (20) sufficiently and to improve the drainage. In the dicing apparatus (1), guide rails (22 and 36) and ball screws (24 and 38) for guiding the X-tables (16 and 18) movably in an X-direction are arranged along the side faces of the oil pan (20), and a pair of bellows (34 and 46) for covering the guide rails (22 and 36) and the ball screws (24 and 38) are likewise arranged vertically along the side faces of the oil pan (20). The remnants having stuck to the bellows (34 and 46) flow down along the bellows (34 and 46) by their own weights, and drop into the oil pan (20) having a sufficient capacity, so that they are discharged. As a result, the remnants do not deposit in the bellows (34 and 46), so that the breakage of the bellows (34 and 46), as might otherwise be caused by the deposition of the remnants, can be prevented.

Inventors:
ITO JUNICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064799
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
August 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOKYO SEIMITSU CO LTD (JP)
ITO JUNICHI (JP)
International Classes:
B24B27/06; B24B55/06; H01L21/301
Foreign References:
JP2005349551A2005-12-22
JP2003197560A2003-07-11
Attorney, Agent or Firm:
MATSUURA, Kenzo (P.O. Box 176Shinjuku Sumitomo Bldg. 39F,6-1, Nishi-shinjuku 2-chom, Shinjuku-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 ワークを載置したワークテーブルをX方向に研削送りするXテーブルと、前記ワークテーブルをθ方向に回転させるθ回転軸と、先端に回転刃が取付けられ、X方向に直交するY方向のインデックス送りがなされるスピンドルとを備え、前記回転刃でワークの溝加工や切断加工を行うダイシング装置であって、
 前記Xテーブルの下方には、研削水や洗浄水の廃水を受けるオイルパンが配置され、
 前記オイルパンの側面には該側面に沿って、前記XテーブルをX方向に移動自在に案内するガイド機構と前記XテーブルをX方向に移動させる駆動機構とが配置され、
 前記θ回転軸は、前記ワークテーブルが水平面上でθ方向に回転するように前記Xテーブルに固定され、
 前記オイルパン側にその一端部が固定されるとともに前記Xテーブル側にその他端部が固定され、Xテーブルの移動に伴い伸縮動作されて前記ガイド機構及び駆動機構を覆う一対の蛇腹部材が前記オイルパンの側面に配置されている、ダイシング装置。
 ワークを載置した第1のワークテーブルをX方向に研削送りする第1のXテーブルと、ワークを載置した第2のワークテーブルをX方向に研削送りする第2のXテーブルと、前記第1のワークテーブルをθ方向に回転させる第1のθ回転軸と、前記第2のワークテーブルをθ方向に回転させる第2のθ回転軸と、先端に回転刃が各々取付けられ、X方向に直交するY方向のインデックス送りがなされる第1のスピンドル、及び第2のスピンドルとを有し、前記各々回転刃でワークの溝加工や切断加工を行うダイシング装置であって、
 前記第1のXテーブル、及び第2のXテーブルの下方には、研削水や洗浄水の廃水を受けるオイルパンが配置され、
 前記オイルパンの一方の側面には該一方の側面に沿って、前記第1のXテーブルをX方向に移動自在に案内する第1のガイド機構と前記第1のXテーブルをX方向に移動させる第1の駆動機構とが配置され、
 前記第1のθ回転軸は、前記第1のワークテーブルが水平面上でθ方向に回転するように前記第1のXテーブルに固定され、
 前記オイルパン側にその一端部が固定されるとともに前記第1のXテーブル側にその他端部が固定され、第1のXテーブルの移動に伴い伸縮動作されて前記第1のガイド機構及び第1の駆動機構を覆う第1の一対の蛇腹部材が前記オイルパンの一方の側面に配置され、
 前記オイルパンの他方の側面には該他方の側面に沿って、前記第2のXテーブルをX方向に移動自在に案内する第2のガイド機構と前記第2のXテーブルをX方向に移動させる第2の駆動機構とが配置され、
 前記第2のθ回転軸は、前記第2のワークテーブルが水平面上でθ方向に回転するように前記第2のXテーブルに固定され、
 前記オイルパン側にその一端部が固定されるとともに前記第2のXテーブル側にその他端部が固定され、第2のXテーブルの移動に伴い伸縮動作されて前記第2のガイド機構及び第2の駆動機構を覆う第2の一対の蛇腹部材が前記オイルパンの他方の側面に配置されている、ダイシング装置。
Description:
ダイシング装置

 本発明はダイシング装置に関し、特に半 体や電子部品材料等のワークに溝加工や切 加工を行うダイシング装置に関する。

 半導体や電子部品材料等のワークに溝加 や切断加工(以下、加工と称する)を行うダ シング装置においては、高速で回転するブ ードと称する薄型砥石で研削水をかけなが ワークを加工する。

 図5に示す従来のダイシング装置100は、特 開2003-197560号公報(特許文献1)において従来の 術を説明するために開示されたものである 同図に示すように、研削水ノズル101から薄 砥石(ブレード)102に向けて研削水が供給さ 、ワークWの加工ポイントで加工に寄与した 削水は、その後ワークテーブル103を囲うよ に配置された溝状のオイルパン104に流れ込 。オイルパン104に流れ込んだ研削水は、オ ルパン104の四隅の内の一つの隅に形成され 排水口105から排水ダクト106を経由して工場 インの排水溝に排水される。

 図6は、ダイシング装置100のワークテーブ ル103まわりの断面図である。図5、図6に示す うに、このダイシング装置100は、マシンベ ス107上に設けられたX軸ガイドレール108、108 と、これらのX軸ガイドレール108、108に係合 るスライダ109、109と、ボールねじ110と、ボ ルナット111とによってX方向に研削送りされ Xテーブル112とを有している。このXテーブ 112にはθテーブル113が載置され、θテーブル1 13にはワークWを吸着保持するワークテーブル 103が取り付けられている。また、ワークテー ブル103を囲うようにして、オイルパン104がそ の脚板104A、104Aを介してマシンベース107のブ ケット114、114にネジ止めされている。この イルパン104には蛇腹支持板115、115が設けら ており、蛇腹支持板115、115上には、X軸ガイ ドレール108、108等のガイド機構やボールねじ 110等の駆動機構を覆うようにして一対の蛇腹 116、116が載っている。

 図7は、オイルパン104と一対の蛇腹116、116の 形状を示した組立斜視図である。このオイル パン104には、底板117と、底板117の中央部の開 口部118を囲む内側フェンス119と、外側フェン ス120とが形成されている。また、底板117の一 隅には排水口105が形成され、排水口105に排水 ダクト121が溶接されている。オイルパン104の 開口部118の上方にはテーブルカバー122を挟ん で蛇腹116、116が両側に設けられている。加工 にあたってワークWに供給された研削水や先 水は、蛇腹116、116の溝を伝わってオイルパ 104に流れ落ち、排水口105から排水ダクト121 排水される。

特開2003-197560号公報

 従来のダイシング装置100は、Xテーブル112 のガイド機構と駆動機構とがXテーブル112の 方に配置され、Xテーブル112上にθテーブル11 3が載置される構造であるため、オイルパン10 4の底板117には開口部118が必要であった。そ て、この開口部118から研削水や先浄水が入 込まないように、開口部118をテーブルカバ 122及び蛇腹116、116で覆う構造であった。

 このため、従来のダイシング装置のオイ パン104は、実質的に底板117の中央部の開口 118を囲む溝状のものであり、その容積が小 いため排水効率が悪く、ワークの加工の際 生じた端材が堆積するという問題があった

 また、従来のダイシング装置100は、蛇腹1 16、116が水平に配置されているため、前述し 端材が蛇腹116、116の溝に堆積し易く、堆積 た端材と蛇腹の伸縮動作とによって蛇腹が 損するという欠点もあった。

 本発明は、このような事情に鑑みてなさ たもので、排水効率が向上するとともに、 材に起因する蛇腹の破損を防止することが きるダイシング装置を提供することを目的 する。

 前記目的を達成するために、本発明の第1 態様に係るダイシング装置は、ワークを載置 したワークテーブルをX方向に研削送りするX ーブルと、前記ワークテーブルをθ方向に 転させるθ回転軸と、先端に回転刃が取付け られ、X方向に直交するY方向のインデックス りがなされるスピンドルとを備え、前記回 刃でワークの溝加工や切断加工を行うダイ ング装置であって、前記Xテーブルの下方に は、研削水や洗浄水の廃水を受けるオイルパ ンが配置され、前記オイルパンの側面には該 側面に沿って、前記XテーブルをX方向に移動 在に案内するガイド機構と前記Xテーブルを X方向に移動させる駆動機構とが配置され、 記θ回転軸は、前記ワークテーブルが水平面 上でθ方向に回転するように前記Xテーブルに 固定され、前記オイルパン側にその一端部が 固定されるとともに前記Xテーブル側にその 端部が固定され、Xテーブルの移動に伴い伸 動作されて前記ガイド機構及び駆動機構を う一対の蛇腹部材が前記オイルパンの側面 配置されている。

 第1態様に係るダイシング装置では、Xテ ブルの下方(真下)にオイルパンを配置するこ とにより、オイルパンの容積を十分に確保し 、排水性を向上させている。また、第1態様 係るダイシング装置では、XテーブルをX方向 に移動自在に案内するガイド機構とXテーブ をX方向に移動させる駆動機構とをオイルパ の側面に沿って配置することにより、ガイ 機構と駆動機構とによってXテーブルを片持 ち支持し、かつ、ガイド機構及び駆動機構を 覆う一対の蛇腹部材も同様にオイルパンの側 面に沿って鉛直方向に配置している。そのた め、蛇腹部材に付着した端材は自重により蛇 腹部材に沿って流下し、十分な容積を有する オイルパンに落下して排出される。したがっ て、蛇腹部材には、端材が堆積しないので、 端材の堆積に起因する蛇腹部材の破損を防止 することができる。また、第1態様に係るダ シング装置では、蛇腹部材を鉛直方向(縦型) に配置し、蛇腹部材の上下縁部を、オイルパ ンに対して上下方向に接触させて摺動させる 構造とする。そのため、その摺動部にミスト の堆積による水溜まりはできるもののミスト が蛇腹部材の内側に浸入するのを防止できる 。ひいては、ミスト浸入に起因するガイド機 構と駆動機構の不具合を防止することができ る。

 また、本発明の第2態様に係るダイシング 装置は、ワークを載置した第1のワークテー ルをX方向に研削送りする第1のXテーブルと ワークを載置した第2のワークテーブルをX方 向に研削送りする第2のXテーブルと、前記第1 のワークテーブルをθ方向に回転させる第1の θ回転軸と、前記第2のワークテーブルをθ方 に回転させる第2のθ回転軸と、先端に回転 が各々取付けられ、X方向に直交するY方向 インデックス送りがなされる第1のスピンド 、及び第2のスピンドルとを有し、前記各々 回転刃でワークの溝加工や切断加工を行うダ イシング装置であって、前記第1のXテーブル 及び第2のXテーブルの下方には、研削水や 浄水の廃水を受けるオイルパンが配置され 前記オイルパンの一方の側面には該一方の 面に沿って、前記第1のXテーブルをX方向に 動自在に案内する第1のガイド機構と前記第1 のXテーブルをX方向に移動させる第1の駆動機 構とが配置され、前記第1のθ回転軸は、前記 第1のワークテーブルが水平面上でθ方向に回 転するように前記第1のXテーブルに固定され 前記オイルパン側にその一端部が固定され とともに前記第1のXテーブル側にその他端 が固定され、第1のXテーブルの移動に伴い伸 縮動作されて前記第1のガイド機構及び第1の 動機構を覆う第1の一対の蛇腹部材が前記オ イルパンの一方の側面に配置され、前記オイ ルパンの他方の側面には該他方の側面に沿っ て、前記第2のXテーブルをX方向に移動自在に 案内する第2のガイド機構と前記第2のXテーブ ルをX方向に移動させる第2の駆動機構とが配 され、前記第2のθ回転軸は、前記第2のワー クテーブルが水平面上でθ方向に回転するよ に前記第2のXテーブルに固定され、前記オ ルパン側にその一端部が固定されるととも 前記第2のXテーブル側にその他端部が固定さ れ、第2のXテーブルの移動に伴い伸縮動作さ て前記第2のガイド機構及び第2の駆動機構 覆う第2の一対の蛇腹部材が前記オイルパン 他方の側面に配置されている。

 第2態様に係るダイシング装置では、Xテ ブルを2台備えたツインテーブル仕様のダイ ング装置を対象としており、その基本的な イルパン構造、及びガイド機構、駆動機構 蛇腹部材の構造は第1態様に係るダイシング 装置と同様である。よって、このツインテー ブル仕様のダイシング装置によっても、排水 効率が向上するとともに、端材に起因する蛇 腹の破損を防止でき、さらに、ミスト浸入に 起因するガイド機構と駆動機構の不具合を防 止することができる。

 本発明に態様に係るダイシング装置によ ば、Xテーブルの下方にオイルパンを配置し たので、オイルパンの容積を十分に確保でき 、排水性を向上させることができる。また、 ガイド機構及び駆動機構をオイルパンの側面 に沿って配置し、かつ、ガイド機構及び駆動 機構を覆う一対の蛇腹部材も同様にオイルパ ンの側面に沿って鉛直方向に配置したため、 端材の堆積に起因する蛇腹部材の破損を防止 することができる。

図1は、本発明の実施の形態に係るダイ シング装置の外観を示す斜視図であり; 図2は、図1に示したダイシング装置の 工部の構造を示した斜視図であり; 図3は、図2に示した加工部の要部構造 示した断面図であり; 図4は、図2に示した加工部の平面図で り; 図5は、従来のダイシング装置の加工部 の側断面図であり; 図6は、図5に示した加工部の正面断面 であり; 図7は、図5に示した加工部のオイルパ の組立斜視図である。

符号の説明

1…ダイシング装置
5…顕微鏡
9…回転ブレード
10…スピンドル
12、14…ワークテーブル
16、18…Xテーブル
20…オイルパン
22…ガイドレール
24…ボールねじ
26…サーボモータ
28…ボールナット
30…スライダ
32…θテーブル
34…蛇腹
36…ガイドレール
38…ボールねじ
40…サーボモータ
44…θテーブル
46…蛇腹
48…ガイドベース
50…スピンドルYガイド
52…スピンドルYテーブル
54…スピンドルZテーブル
56…ホルダ
58、60…顕微鏡駆動装置
62…顕微鏡Yガイド
64…顕微鏡Yテーブル
66…顕微鏡Zテーブル

 以下、添付図面に従って本発明に係るダ シング装置の好ましい実施の形態について 説する。

 図1に示した実施の形態に係るダイシング 装置1は、複数のワークが収納されたカセッ を外部装置との間で受け渡すロードポート2 吸着部3を有しワークを装置各部に搬送する 搬送装置4、ワークの上面を観察する一対の 微鏡5、5、加工部6、加工後のワークを洗浄 乾燥させるスピンナ7、及び装置各部の動作 制御するコントローラ8等を備える。加工部 6は、2本対向して配置され、回転ブレード9が 取り付けられた高周波モータ内蔵型のエアー ベアリング式スピンドル(若しくはメカスピ ドル)10、10を備える。これらのスピンドル10 10は30,000rpm~60,000rpmで高速回転されるととも 、互いに独立して図のY方向のインデックス 送りとZ方向の切込み送りとがなされる。回 ブレード9は手前側と下方が開口した図示し いフランジカバーで囲われ、フランジカバ に設けられた研削ノズルから研削水が加工 イントに向けて供給される。また、フラン カバーは、不図示の洗浄ノズルを備え、こ 洗浄ノズルから加工ポイントに向けて洗浄 が供給される。回転ブレード9は薄い円盤状 の砥石であり、ダイヤモンド砥粒やCBN砥粒を ニッケルで電着した電着ブレード、又は樹脂 で結合したレジンブレードが用いられる。更 に、加工部6は、ワークを吸着載置する2台の 形状のワークテーブル12、14を備え、これら は後述する図2のXテーブル16、18の移動によっ て図1のX方向に研削送りされる。

 図2は、ダイシング装置1の加工部6の主要 を示した斜視図である。

 同図に示すように加工部6のワークテーブ ル12、14の下方には、2台のワークテーブル12 14を十分に囲むように箱状のオイルパン20が 平に配置されている。このオイルパン20の 側面には、2本で一対のガイドレール(ガイド 機構)22、22が図の矢印X方向に沿って配設され ており、これらのガイドレール22、22の間に 、駆動機構を構成するボールねじ24がガイド レール22、22と平行に、かつオイルパン20の左 側面に沿って配設されている。

 また、このボールねじ24を回転駆動する ーボモータ26がボールねじ24の端部側に配置 れている。更に、ガイドレール22、22で案内 され、サーボモータ26によるボールねじ24の 転でX方向に駆動されるXテーブル16が縦方向 配置されている。Xテーブル16には、図3に示 すようにボールねじ24と螺合するボールナッ 28と、ガイドレール22、22に摺動自在に係合 るスライダ30、30とが設けられるとともにZ 向(図1参照)を軸にθ回転するθテーブル(θ回 軸)32が搭載され、このθテーブル32にワーク テーブル12が取り付けられている。θテーブ 32の回転軸は、ワークテーブル12が水平面上 θ方向に回転するようにXテーブル16に固定 れている。

 更にまた、Xテーブル16のX方向の移動に伴 い伸縮動作されてガイドレール22、22、及び ールねじ24を覆う一対の蛇腹(蛇腹部材)34、34 がオイルパン20の左側面に配置されている。 方の蛇腹34は、一端がオイルパン20の奥行き 方向手前側に固定され、他端がXテーブル16の 奥行き方向手前側縁部に固定されている。ま た、他方の蛇腹34は、一端がオイルパン20の 行き方向手奥側に固定され、他端がXテーブ 16の奥行き方向奥側縁部に固定されている なお、図2では、他方の蛇腹34を省略してい 。また、Xテーブル16に対する一対の蛇腹34、 34の配置関係、取付構造は図5に示した従来の ものと基本的に同一である。

 一方で、図2の如くオイルパン20の右側面 も同様に、2本で一対のガイドレール(ガイ 機構)36、36が図1の矢印X方向に沿って配設さ 、これらのガイドレール36、36の間にも、駆 動機構を構成するボールねじ38がガイドレー 36、36と平行に、かつオイルパン20の右側面 沿って配設されている。

 また、このボールねじ38を回転駆動する ーボモータ40がボールねじ38の端部側に配置 れている。更に、ガイドレール36、36で案内 され、サーボモータ40によるボールねじ38の 転でX方向に駆動されるXテーブル18が配置さ ている。Xテーブル18には、ボールねじ38と 合するボールナット(不図示)と、ガイドレー ル36、36に摺動自在に係合するスライダ(不図 )とが設けられるとともにZ方向(図1参照)を にθ回転するθテーブル(θ回転軸)44が搭載さ 、このθテーブル44にワークテーブル14が取 付けられている。θテーブル44の回転軸は、 ワークテーブル14が水平面上でθ方向に回転 るようにXテーブル18に固定されている。

 更にまた、Xテーブル18のX方向の移動に伴 い伸縮動作されてガイドレール36、36、及び ールねじ38を覆う一対の蛇腹(蛇腹部材)46、46 がオイルパン20の右側面に配置されている。 方の蛇腹46は、一端がオイルパン20の奥行き 方向手前側に固定され、他端がXテーブル18の 奥行き方向手前側縁部に固定されている。ま た、他方の蛇腹46は、一端がオイルパン20の 行き方向手奥側に固定され、他端がXテーブ 18の奥行き方向奥側縁部に固定されている なお、図2では、他方の蛇腹46を省略してい 。また、Xテーブル18に対する一対の蛇腹46、 46の配置関係、取付構造は図5に示した従来の ものと基本的に同一である。

 また、図4に示すように、加工部6には門 形状のガイドベース48が立設されている。ガ イドベース48の図4中左側面には、図の矢印Y 向に向けて水平にスピンドルYガイド50が取 付けられ、さらに、そのスピンドルYガイド5 0にガイドされ、図示しない駆動機構によっ Y方向にインデックス送りされるスピンドルY テーブル52、52が2台設けられている。各々の ピンドルYテーブル52には、図示しないガイ レールと駆動機構によって図1の矢印Z方向 切込み送りされるスピンドルZテーブル54が けられる。各々のスピンドルZテーブル54に 、ホルダ56を介してスピンドル10が取り付け れている。2本のスピンドル10、10は互いに 向するように配置され、各々のスピンドル10 には先端に回転ブレード9が取り付けられて る。このような機構により、2枚の回転ブレ ド9、9は各々独立してZ方向の切込み送りとY 方向のインデックス送りとがされる。また、 スピンドルYテーブル16、18、及びスピンドルZ テーブル54の駆動機構としては、リニアモー が用いられてもよいし、サーボモータとリ ドスクリューが用いられてもよい。

 ガイドベース48の図4中右側面には、2台の 顕微鏡駆動装置58、60が設けられている。こ らの顕微鏡駆動装置58、60は、ガイドベース4 8の右側面に取り付けられ、図の矢印Y方向に けて水平に配置された顕微鏡Yガイド62、顕 鏡Yガイド62にガイドされ、図示しない駆動 構によってY方向に移動される顕微鏡Yテー ル64、及び顕微鏡Yテーブル64に設けられた図 示しないガイドレールと駆動機構によって図 の矢印Z方向に送られる顕微鏡Zテーブル66を える。顕微鏡Zテーブル66には、ワークWの上 を観察する顕微鏡5が取り付けられている。

 このように構成された顕微鏡駆動装置58 60により、顕微鏡5、5は図のY方向とZ方向と 送られる。なお、顕微鏡Yガイド62、及び顕 鏡Zテーブル66の駆動機構も、リニアモータ るいは、サーボモータとリードスクリュー の既知の駆動装置が用いられる。顕微鏡5に 図示しないCCDカメラが組み込まれており、 のCCDカメラで撮像したワークWの画像を図1 コントローラ8内に設けられた画像処理装置 パターンパッチング処理をして、ワークWの アライメントが行われる。これら各部の駆動 装置の制御、アライメント動作の制御、加工 部6の制御、搬送装置4の制御等は全てコント ーラ8によって行われる。

 次に、このように構成されたダイシング 置1の作用について説明する。

 まず、ワークが収納されたカセットが、 部搬送装置によってダイシング装置1のロー ドポート2に受け渡される。このカセットに 、ダイシングテープを介してフレームに貼 されたワークWが複数枚収納されている。次 、ワークWはダイシング装置1の搬送装置4に って1枚ずつカセットから引き出され、ワー クテーブル12に吸着される。その後、ワーク ーブル12が顕微鏡Yガイド62の下方に移動す とともに、顕微鏡5、5が顕微鏡Yテーブル64に よってワークの真上に搬送される。ここで顕 微鏡Zテーブル66によって顕微鏡5、5の焦点が わされる。次いで、ワークWの上面に形成さ れているパターン部分が顕微鏡5、5に組み込 れたCCDカメラで撮像され、既知のパターン ッチング手法を用いてアライメントされる なお、このワークアライメントされている に、次のワークWがワークテーブル14に載置 れる。

 アライメントされたワークWは、ワークテ ーブル12によって加工部6に搬送される。ここ では、2枚の回転ブレード9、9が夫々必要な切 り込み送りがされ、ワークテーブル12のX方向 研削送りによって2本の加工領域(ストリート) が同時に加工される。次に、回転ブレード9 9がY方向に必要ピッチ分インデックス送りさ れて次のストリートに位置付けられ、ワーク テーブル12のX方向研削送りによってこの2本 ラインも加工される。この動作が繰り返さ てワークWの1方向の全てのストリートが加工 される。1方向の全ラインが加工されると、θ テーブル32の回転によりワークは90度回転さ 、先程のストリートと直行するストリート 加工される。最初のワークWが加工部6で加工 されている間に、次のワークWが顕微鏡Yガイ 62の下に移動され、顕微鏡5、5が顕微鏡Yテ ブル64によってこのワークWの真上に搬送さ る。ここでも同様にして、顕微鏡Zテーブル6 6によって顕微鏡5、5の焦点が合わされ、次の ワークWの上面に形成されているパターン部 が顕微鏡5、5に組み込まれているCCDカメラで 撮像されてアライメントが行われる。最初の ワークWの加工が終了すると、アライメント 終了した次のワークWが加工部6に搬入され、 同様に加工される。

 全加工終了した最初のワークWは、必要に より顕微鏡5、5の下で加工溝の形状やチッピ グ状況が計測されて評価される。加工溝の 価が終了すると、ワークWは搬送装置4によ てスピンナ7に搬送され、ここでスピン洗浄 スピン乾燥とが行われる。洗浄及び乾燥が 了したワークWは、再び搬送装置4によって のカセットに収納される。次のワークWも同 にして、加工、洗浄、及び乾燥されて、元 カセットに収納される。以上のような動作 次々と繰り返されて、カセット内の全部の ークWが加工される。以上が本発明に係るダ イシング装置によってワークWを加工すると の流れである。

 ところで、実施の形態に係るダイシング 置1は、Xテーブル16、18の下方に、研削水や 浄水の廃水を受ける十分な容積を有するオ ルパン20が配置されている。そして、この イルパン20の側面には、Xテーブル16、18をX方 向に移動自在に案内するそれぞれ一対のガイ ドレール22、36とXテーブル16、18をX方向に移 させるボールねじ24、38とが配置される。さ に、一対の蛇腹34、46がオイルパン20の両側 に配置される。一対の蛇腹34、46は、それぞ れ、その一端部がオイルパン20側に固定され その他端部がXテーブル16、18側に固定され Xテーブル16、18の移動に伴い伸縮動作されて ガイドレール22、36とボールねじ24、38とを覆 。

 すなわち、実施の形態に係るダイシング 置1によれば、Xテーブル16、18の真下にオイ パン20を配置することにより、オイルパン20 の容積を十分に確保し、排水性を向上させて いる。

 また、Xテーブル16、18をX方向に移動自在 案内するガイドレール22、36と、ボールねじ 24、38とをオイルパン20の側面に沿って配置す ることにより、ガイドレール22、36とボール じ24、38とによってXテーブル16、18を片持ち 持し、かつ、ガイドレール22、36とボールね 24、38とを覆うそれぞれ一対の蛇腹34、46も 様にオイルパン20の側面に沿って鉛直方向に 配置した。蛇腹34、46に付着した端材は自重 より蛇腹34、46に沿って流下し、十分な容積 有するオイルパン20に落下して排出される これにより、蛇腹34、46には、端材が堆積し いので、端材の堆積に起因する蛇腹34、46の 破損を防止することができる。

 また、蛇腹34、46を鉛直方向(縦型)に配置 、蛇腹34、46の上下縁部を、オイルパン20に して上下方向に接触させて摺動させる構造 することにより、その摺動部にミストの堆 による水溜まりはできるものの、ミストが 腹34、46の内側に浸入することを防止できる ので、ミスト浸入に起因するガイドレール22 36とボールねじ24、38の不具合を防止するこ ができる。

 なお、本実施の形態ではワークテーブル1 2、14を2台設けたが、これに限らず、1台であ てもよい。この場合には、オイルパン20の 方側の側面にガイド機構、駆動機構、蛇腹 材を設ければよい。

 本発明の実施形態について説明したが、 発明の精神と範囲を逸脱することなく様々 変更が可能であることはいうまでもない。




 
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