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Title:
DIGGING TOOL, DIGGING BIT, AND DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/034740
Kind Code:
A1
Abstract:
A digging tool for taking the digging debris produced during digging operation efficiently into the inner circumferential side of a casing pipe and discharging the digging debris to the outside. In a digging tool (10) including a casing top (11), a casing pipe (15), a rod (60), a device (40), and a digging bit (20), a discharge groove (46) for discharging the digging debris is formed in the outer circumferential surface of the device (40), the digging bit (20) has a head portion (22) and a skirt portion (23), and the device (40) can be inserted into the inner circumference of the skirt portion (23). A face groove (27) opening to the forward end face and extending radially outward, a communication groove (28) continuous to the outer circumferential end of the face groove (27) and extending toward the rear end side, and an uptake hole (29) opening to the inner circumferential side of the skirt portion (23) from the communication groove (28) and communicating with the discharge groove (46) of the device (40) are formed in the head portion (22), and a shield wall (35) stretching radially outward greatly from the casing top (11) is formed at the rear end of the communication groove (28).

Inventors:
HIWASA YONEO (JP)
HISADA MASAYA (JP)
NAKAMURA KAZUYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057716
Publication Date:
March 19, 2009
Filing Date:
April 22, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI MATERIALS CORP (JP)
HIWASA YONEO (JP)
HISADA MASAYA (JP)
NAKAMURA KAZUYOSHI (JP)
International Classes:
E21B10/38; E21B17/04
Foreign References:
JP3903881B22007-04-11
JP2001140578A2001-05-22
Other References:
See also references of EP 2189617A4
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Claims:
 ケーシングパイプの先端に配置される掘削ビットと、前記ケーシングパイプと前記掘削ビットの内部に同芯上に配置されていて、掘削装置から打撃力と推力と回転を受けるデバイスと、を備えた掘削工具において、
 前記デバイスには、その外周面に掘削時に発生した掘削ずりを排出するための排出溝が前記軸線方向後端側に向けて形成されるとともに、前記軸線に沿って延びる流体供給孔が設けられており、
 前記掘削ビットは、前記デバイスから回転と打撃を受けるスカート部と、前記デバイスの前記流体供給孔に連通するとともに前記掘削ビットの先端面に開口する流体吐出孔と、前記掘削ビットの先端面に形成され、径方向外方に向けて延びるフェイス溝と、前記掘削ビットの外周面に形成され、前記フェイス溝の外周端に連なり前記軸線方向後端側に向けて延びる連絡溝と、この連絡溝から前記スカート部の内周側に開口して前記デバイスの前記排出溝へと連通する取込孔と、を備えていることを特徴とする掘削工具。
 前記連絡溝の後端には、径方向外側に大きく張り出した遮蔽壁が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の掘削工具。
 前記デバイスには、前記流体供給孔から径方向外方に向かうにしたがい漸次前記軸線方向後端側へと向かって前記排出溝へと開口する流体噴出孔が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の掘削工具。
 前記デバイスに設けられた前記流体噴出孔は、前記掘削ビットの前記スカート部の内周側に位置していることを特徴とする請求項3に記載の掘削工具。
 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の掘削工具に用いられる掘削ビットであって、
 前記デバイスから回転と打撃を受けるスカート部と、前記デバイスの前記流体供給孔に連通するとともに前記掘削ビットの先端面に開口する流体吐出孔と、前記掘削ビットの先端面に形成され、径方向外方に向けて延びるフェイス溝と、前記掘削ビットの外周面に形成され、前記フェイス溝の外周端に連なり前記軸線方向後端側に向けて延びる連絡溝と、この連絡溝から前記スカート部の内周側に開口する取込孔と、を備えていることを特徴とする掘削ビット。
 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の掘削工具に用いられるデバイスであって、
 先端に、掘削ビットのスカート部に装入される装入部が形成され、
 外周面に掘削時に発生した掘削ずりを排出するための排出溝が前記軸線方向後端側に向けて設けられるとともに、前記軸線に沿って延びる流体供給孔と、この流体供給孔から径方向外方に向かうにしたがい漸次前記軸線方向後端側へと向かって前記排出溝へと開口する流体噴出孔が設けられており、
 該流体噴出孔が、前記装入部に設けられていることを特徴とするデバイス。
Description:
掘削工具、掘削ビット及びデバ ス

 本発明は、岩盤等に掘削孔を形成すると もに、掘削孔にケーシングパイプを建て込 、いわゆる二重管ビット式の掘削工具及び れに用いられる掘削ビット、デバイスに関 るものである。

 一般に、岩盤等に掘削孔を形成する際には 円筒状のケーシングパイプ内に挿入された ッドの先端に掘削ビットを装着した二重管 ット式の掘削工具が多用されており、前記 ッドを介して掘削ビットに回転、推力及び 撃力を与えて掘削を行い、こうして掘削さ た削孔にケーシングパイプを建て込んで削 の崩落を防ぐようにしている(例えば、特許 文献1、2参照)。

 詳述すると、軸線方向に推力と打撃力が伝 されるケーシングトップと、このケーシン トップの後端側に接続されるケーシングパ プと、このケーシングパイプの内部に同芯 に配置されていて、軸線方向に推力と打撃 が伝達されるとともに回転力が伝達される ッドと、該ロッドの先端部に取り付けられ デバイスと、該デバイスの先端に該デバイ に対する回転が拘束されて装着される掘削 ットとを備えており、ロッドによって回転 推力及び打撃をデバイスに与えることで、 削ビットによって掘削孔を形成するととも 、この掘削孔にケーシングパイプを建て込 でいくものである。

 このような掘削工具においては、掘削時に 生する掘削ずりを掘削孔の外部へと排出す 必要がある。例えば、特許文献1には、掘削 ビットの先端面の中心近傍に掘削ずりの取込 孔を開口させ、この取込孔を通じて掘削ずり をケーシングパイプの内周側に取り込んで排 出するものが開示されている。また、特許文 献2には、掘削ビットの先端面に径方向外方 向けて延びるフェイス溝を形成するととも 、掘削ビットの外周面に前記フェイス溝の 周端に連なり、軸線方向後端側に延びる溝 を形成し、この溝部とケーシングトップと 隙間からケーシングパイプの内周側に掘削 りを取り込んで掘削孔の外部へと排出する のが開示されている。

特許第3726179号公報

特許第3903881号公報

 ところで、特許文献1に開示された掘削工具 においては、掘削ずりをケーシングパイプの 内周側に取り込む取込孔が掘削ビットの先端 面の中心近傍に開口させられているので、掘 削工具の回転による遠心力によって径方向外 方へと移動する掘削ずりをケーシングパイプ の内周側に取り込むことができず、掘削ずり の排出を効率的に行うことができないといっ た問題があった。

 また、特許文献2に開示された掘削工具にお いては、掘削ビットの先端面に径方向外方へ 向けて延びるフェイス溝が形成されるととも に掘削ビットの外周面に溝部が形成されてい るので、掘削工具の回転による遠心力によっ て径方向外方へと移動する掘削ずりをフェイ ス溝から外周面の溝部を通じて、ケーシング トップの内周側に取り込むことが可能となる 。しかしながら、掘削ずりの一部が掘削孔の 内周面とケーシングトップおよびケーシング パイプの間に入り込んでしまうおそれがあっ た。これにより、掘削抵抗の増加や掘削孔、 ケーシングトップ及びケーシングパイプの損 傷が発生し、ケーシングパイプを建て込むこ とができなくなってしまうおそれがあった。

 この発明は、前述した事情に鑑みてなされ ものであって、掘削時に発生する掘削ずり 効率良くケーシングパイプの内周側に取り んで外部へと排出することが可能な掘削工 及びこの掘削工具に用いられる掘削ビット デバイスを提供することを目的とする。

 このような課題を解決して、前記目的を達 するために、本発明の掘削工具は、ケーシ グパイプの先端に配置される掘削ビットと 前記ケーシングパイプと前記掘削ビットの 部に同芯上に配置されていて、掘削装置か 打撃力と推力と回転を受けるデバイスと、 備えた掘削工具において、前記デバイスに 、その外周面に掘削時に発生した掘削ずり 排出するための排出溝が前記軸線方向後端 に向けて形成されるとともに、前記軸線に って延びる流体供給孔が設けられており、 記掘削ビットは、前記デバイスから回転と 力と打撃を受けるスカート部と、前記デバ スの前記流体供給孔に連通するとともに前 掘削ビットの先端面に開口する流体吐出孔 、前記掘削ビットの先端面に形成され、径 向外方に向けて延びるフェイス溝と、前記 削ビットの外周面に形成され、前記フェイ 溝の外周端に連なり前記軸線方向後端側に けて延びる連絡溝と、この連絡溝から前記 カート部の内周側に開口して前記デバイス 前記排出溝へと連通する取込孔と、を備え いることを特徴としている。

 この構成の掘削工具においては、掘削ビッ の先端面に径方向外方へと延びるフェイス が形成されているので、掘削時に発生する 削ずりは、掘削工具の回転による遠心力及 流体吐出孔から吐出される流体の流れによ てフェイス溝を通じて掘削ビットの外周側 と移動する。掘削ずりは、フェイス溝の外 端に連なり前記軸線方向後端側に向けて延 る連絡溝及び取込孔を介してデバイスの排 溝へと取り込まれ、排出溝より後方のケー ングパイプ内部を通じて掘削孔の外部へと 出される。このようにして、掘削時に発生 る掘削ずりを、効率良く掘削孔の外部へと 出することが可能となる。

 ここで、前記連絡溝の後端に、径方向外側 大きく張り出した遮蔽壁を形成してもよい
この場合、連絡溝と掘削孔との間の隙間を通 過する掘削ずりがケーシングパイプの外周面 と掘削孔の内周面との間に入り込むことが防 止されることになり、掘削抵抗の増加や掘削 孔、ケーシングパイプの損傷を確実に防止す ることができる。これにより、掘削孔へのケ ーシングパイプの建て込みを確実に行うこと ができる。

 また、前記デバイスに、前記流体供給孔か 径方向外方に向かうにしたがい漸次前記軸 方向後端側へと向かって前記排出溝へと開 する流体噴出孔を設けてもよい。
 この場合、流体噴出孔から噴出される流体 流れによって、掘削ずりが、連絡溝及び取 孔を介してデバイスの排出溝へと取り込ま 易くなり、掘削ずりの排出をさらに促進さ ることができる。

 さらに、前記流体噴出孔を、前記掘削ビッ の前記スカート部の内周に位置するように てもよい。
 この場合、径方向外側に向かうにしたがい 次前記軸線方向後端側へと向かって前記排 溝へと開口する流体噴出孔が、掘削ビット 先端面の近傍に設けられることになり、こ 流体噴出孔から噴出される流体の流れによ て掘削ずりを効率良く取り込むことが可能 なる。

 さらに、本発明の掘削ビットは、前述の掘 工具に用いられる掘削ビットであって、前 デバイスから回転と推力と打撃を受けるス ート部と、前記デバイスの前記流体供給孔 連通するとともに前記掘削ビットの先端面 開口する流体吐出孔と、前記掘削ビットの 端面に形成され、径方向外方に向けて延び フェイス溝と、前記掘削ビットの外周面に 成され、前記フェイス溝の外周端に連なり 記軸線方向後端側に向けて延びる連絡溝と この連絡溝から前記スカート部の内周側に 口する取込孔と、を備えていることを特徴 している。

 さらに、本発明の掘削ビットは、前述の掘 工具に用いられる掘削ビットであって、前 デバイスから回転と推力と打撃を受けるス ート部と、前記デバイスの前記流体供給孔 連通するとともに前記掘削ビットの先端面 開口する流体吐出孔と、前記掘削ビットの 端面に形成され、径方向外方に向けて延び フェイス溝と、前記掘削ビットの外周面に 成され、前記フェイス溝の外周端に連なり 記軸線方向後端側に向けて延びる連絡溝と この連絡溝から前記スカート部の内周側に 口する取込孔と、を備えていることを特徴 している。

 このような構成とされた本発明の掘削ビッ 及びデバイスを用いることにより、前述し 本発明の掘削工具を構成することができる

 本発明によれば、掘削時に発生する掘削ず を効率良くケーシングパイプの内周側に取 込んで外部へと排出することが可能な掘削 具及びこの掘削工具に用いられる掘削ビッ 、デバイスを提供することができる。

本発明の実施形態である掘削工具の側 部分断面図である。 図1におけるX方向矢視図である。 図1におけるY-Y断面図である。 図1に示す掘削工具の掘削ビット、デバ イス及びケーシングトップの分解斜視図であ る。 図4に示す掘削ビットの側面図である。 図5におけるZ方向矢視図である。 図4に示すデバイスの側面図である。 図7におけるX方向矢視図である。 本発明の他の実施形態である掘削工具 側面部分断面図である。 本発明の他の実施形態である掘削工具 の側面部分断面図である。 本発明の他の実施形態である掘削工具 の側面部分断面図である。 本発明の他の実施形態である掘削工具 の側面部分断面図である。 本発明の他の実施形態である掘削工具 の側面部分断面図である。 本発明の他の実施形態である掘削工具 の側面部分断面図である。

符号の説明

10、110、210、310、410、510、610 掘削工具
11、111、211、311、511、611 ケーシングトップ
15、115、215、315、415、515、615 ケーシングパ プ
20、120、220、320、420、520、620 掘削ビット
23、123、223、323、423、523、623 スカート部
27、127、227、327、427、527、627 フェイス溝
28、128、228、328、428、528、628 連絡溝
29、129、229、329、429、529、629 取込孔
31、131、231、331、431、531、631 流体吐出孔
35、135、235、335、435、535、635 遮蔽壁
40、140、240、340、440、540、640 デバイス
41、141、241、341、441、541、641 装着軸部(装入 )
46、146、246、346、446、546、646 排出溝
49、149、249、349、449、549、649 流体供給孔
50、150、250、350、450、550、650 流体噴出孔

 以下に、本発明の実施形態である掘削工具 ついて添付した図面を参照して説明する。
 この掘削工具10は、図1に示すように、中心 Oに沿って延びる概略多段円柱状をなすデバ イス40と、このデバイス40の先端側(図1におい て左側)に装着された掘削ビット20と、デバイ ス40の後端側に挿入されたロッド60と、掘削 ット20及びデバイス40の外周側に嵌合された ーシングトップ11と、ケーシングトップ11の 後端側に連設されたケーシングパイプ15と、 備えている。

 ケーシングトップ11は、図1及び図4に示すよ うに概略多段円筒状をなしており、掘削ビッ ト20及びデバイス40の外周側に嵌合される構 とされ、デバイス40から打撃を受けて推進力 が与えられるものである。ケーシングトップ 11の先端部には、径方向外方へと凹んで環状 延びる係止凹部12が形成されている。また ケーシングトップ11の後端側部分は、外径及 び内径が一段小さくされた接続部13が設けら ており、この接続部13にケーシングパイプ15 が接続される。

 ケーシングパイプ15は、円筒状をなし、そ 外径がケーシングトップ11の先端部の外径と 略同一あるいは小さくされ、内径がケーシン グトップ11の接続部13の外径と略同一とされ いる。なお、このケーシングパイプ15は、ケ ーシングトップ11の接続部13に嵌合された状 で、先端部がケーシングトップ11に溶接され ている。

 掘削ビット20は、図1から図3に示すように、 超硬合金等の硬質材料で構成されたチップ21 複数植設され、概略円柱状をなすヘッド部2 2と、このヘッド部22の後端側に連なり中心軸 Oに沿って延びるスカート部23とを備えている 。この掘削ビット20には、その後端側に開口 て後述するデバイス40が装入される装着孔 24が設けられている。
 ヘッド部22は、中心軸Oに対して直交する方 に延在する平面部25と、この平面部25の外周 端に連なり、径方向外方に向かうにしたがい 漸次後端側へと後退するテーパ面部26と、を えている。この平面部25及びテーパ面部26に それぞれ複数のチップ21が植設されている。

 平面部25には、先端側に開口するとともに 心軸Oの近傍から径方向外方に向けて延びる ェイス溝27が形成されている。なお、本実 形態では、図2及び図4に示すように、3つの ェイス溝27が周方向に120°間隔に設けられて る。

 また、ヘッド部22の外周面には、外周側に けて開口するとともに中心軸Oと平行に延び 連絡溝28が形成されている。この連絡溝28は 、テーパ面部26の部分を切り欠いて形成され おり、フェイス溝27の外周端に連設されて る。本実施形態では、3つのフェイス溝27の 周端にそれぞれ連なるように3つの連絡溝28 周方向に120°間隔に設けられている。この連 絡溝28の後端側には、図1に示すように、ケー シングトップ11の外径よりも大きく径方向外 に向けて張り出した遮蔽壁35が画成されて る。

 この連絡溝28の後端部分には、図1に示すよ に、後端側に向かうにしたがい漸次径方向 方へと向かうように中心軸Oに対して傾斜す る方向に延在する取込孔29が開口されている なお、本実施形態では、取込孔29は、延在 向に直交する断面が概略長円形状をなして る。また、ヘッド部22には、装着孔部24の底 に開口するとともに中心軸Oに沿って延びる 止まり孔30と、この止まり孔30に連通すると もにフェイス溝27の内周端に開口する流体吐 出孔31と、が形成されている。

 スカート部23は、概略円筒状をなしており その外径はヘッド部22よりも一段小径とされ 、前述のケーシングトップ11の係止凹部12が 成された部分の内径と略同一に設定されて る。このスカート部23の外周面には環状凹部 32が形成されており、この環状凹部32に、弾 変形によって拡縮径可能な止め輪33が嵌め込 まれている。また、スカート部23の後端には 装着孔部24の内周側へと突出した係合凸部34 が形成されている。この係合凸部34は、前述 取込孔29の後端側部分とは異なる位置に部 的に形成されている。

 次に、デバイス40について説明する。デバ ス40は、図1、図7及び図8に示すように、中心 軸Oに沿って延びる概略多段円柱状をなして り、前述した掘削ビット20の装着孔部24に嵌 される装着軸部41と、この装着軸部41の後端 側に連なるとともに装着軸部41と同等または 段大径とされた本体部42と、本体部42の後端 側に連なるとともに本体部42よりも一段大径 された大径部43と、大径部43の後端側に連な るとともに大径部43よりも小径のとされた小 部44と、を有している。

 装着軸部41には、径方向外方に向けて突出 る係合部45が設けられている。本実施形態で は、図8に示すように、3つの係合部45が中心 Oを中心として120°等間隔に配設されている この係合部45は、前述の掘削ビット20の装着 部24に設けられた係合凸部34と互いに係合可 能な構成とされている。つまり、装着軸部41 、係合部45が形成されていない部分の外径 、装着孔部24の係合凸部34が形成された部分 内径より小径とされており、係合部45が形 された部分の外径が、装着孔部24の係合凸部 34より大きく、係合凸部34が形成されていな 部分の内径より小径とされているのである また、係合部45の中心軸O方向長さは、装着 部24の底面から係合凸部34の先端面までの中 軸O方向長さよりも短く設定されている。

 本体部42は、図1に示すように、その外径が 掘削ビット20の装着孔部24の係合凸部34が形 された部分の内径よりも大きく、前述のケ シングトップ11の接続部13の内径と略同一に 設定されている。この本体部42と装着軸部41 の間に位置する段差部が掘削ビット20の係合 凸部34の後端部分に当接する構成とされてい 。つまり、掘削ビット20の係合凸部34は、そ の先端側が装着軸部41に設けられた係合部45 係合し、後端側が本体部42と装着軸部41との に位置する段差部に係合することになり、 バイス40と掘削ビット20とが中心軸O方向に 動可能な構成とされている。

 大径部43は、図1に示すように、その外径が ケーシングトップ11の接続部13の内径よりも 大きく、ケーシングトップ11の後端側に連設 れるケーシングパイプ15の内径よりも僅か 小さくなるように設定されている。この大 部43と本体部42との間に位置する段差部がケ シングトップ11の後端に当接し、ロッド60か らの打撃と推力をケーシングトップ11へと伝 することが可能な構成とされている。

 そして、このデバイス40には、その外周面 、中心軸Oに平行に延びるとともに装着軸部4 1の先端面から大径部43の後端面にまで達する 排出溝46が形成されている。本実施形態では 図8に示すように、3つの排出溝46が中心軸O 中心として120°等間隔に配設されている。

 また、このデバイス40には、図1に示すよう 、小径部44の後端面に開口して中心軸Oに沿 て延びて装着軸部41の後端にまで達する挿 孔部47が形成されている。この挿入孔部47の 周面には雌ネジが形成されている。また、 入孔部47の開口端近傍には、挿入孔部47に挿 入されるロッド60を係止する係止ピン18を嵌 するためのピン孔48が配設されている。
 この挿入孔部47の先端側には、図1に示すよ に、中心軸Oに沿ってデバイス40の先端面に 口する流体供給孔49が連設されている。ま 、装着軸部41には、流体供給孔49から径方向 方に向かうにしたがい漸次後端側へと向か ように延びてそれぞれの排出溝46の溝底に 口する流体噴出孔50が設けられている。本実 施形態では、図8に示すように、3つの流体噴 孔50が中心軸Oを中心として120°等間隔に配 されている。

 ロッド60は、図1に示すように、先端側が一 小径とされるとともにデバイス40の挿入孔 47に挿入可能な構成とされた挿入軸部61と、 端側に向かうにしたがい漸次外径が大きく る肩部62と、この肩部62の後端側に連なり断 面正六角形をなすロッド本体63と、を備えて る。挿入軸部61の外周面には雄ネジが形成 れている。また、ロッド60には、中心軸Oに って延びて先端面に開口に開口する流体孔64 が形成されている。

 このロッド60の挿入軸部61が、デバイス40の 入孔部47に挿入されて係止ピン18によって係 止される。このとき、ロッド60の先端面が挿 孔部47の底面に密着させられ、流体孔64と流 体供給孔49とが連通されることになる。

 また、デバイス40の先端に形成された装着 部41が掘削ビット20の装着孔部24へと嵌入さ 、係合凸部34と係合部45とが互いに係止する うにしてデバイス40と掘削ビット20が、中心 軸O方向に僅かに摺動可能な状態で接続され 。このとき、図2及び図3に示すように、掘削 ビット20に形成された連絡溝28及び取込孔29と デバイス40に設けられた排出溝46の周方向位 が互いに一致するように、デバイス40と掘削 ビット20との周方向の相対位置が決定されて る。また、装着軸部41の先端面が装着孔部24 の底面に密着させられ、流体供給孔49と止ま 孔30とが連通されることになる。

 また、ケーシングトップ11の先端部分が掘 ビット20のスカート部23に外嵌され、ケーシ グトップ11の係止凹部12に、スカート部23の 状凹部32に収容された止め輪33が係合し、ケ ーシングトップ11が掘削ビット20に対して中 軸O方向に僅かに摺動可能な状態で接続され いる。
 このようにして、本実施形態である掘削工 10が構成される。

 この掘削工具10は、掘削機械(図示なし)に備 えられた打撃装置及び回転駆動装置によって 駆動され、掘削工具10に回転力、打撃力及び 力が伝達され、掘削工具10の先端に形成さ た掘削ビット20によって岩盤等の被掘削物を 破壊して掘削孔を形成するとともに、この掘 削孔の内部にケーシングパイプ15を建て込ん いくものである。このとき、前記掘削機械 ら、ロッド60の流体孔64及びデバイス40の流 供給孔49を通じてエア等の流体が掘削工具10 の先端側へと供給される。

 本実施形態である掘削工具10においては、 削ビット20のヘッド部22の先端面に径方向外 へと延びるフェイス溝27が形成されている で、掘削時に発生する掘削ずりは、掘削工 10の回転による遠心力及び流体供給孔49に止 り孔30を介して連通した流体吐出孔31から吐 出されるエア等の流体の流れにより、フェイ ス溝27を通じてヘッド部22の外周側へと移動 る。

 ここで、デバイス40には径方向外側に向か にしたがい漸次中心軸O方向後端側へと向か て排出溝46へと開口する流体噴出孔50が設け られているので、この流体噴出孔50から噴出 れる流体の流れによって掘削ずりが、フェ ス溝27の外周端に連なり後端側に向けて延 る連絡溝28及びこの連絡溝28の後端部に形成 れた取込孔29を介して、デバイス40の外周面 に形成された排出溝46へと取り込まれるとと に後端側へと排出される。また、掘削ずり 、連絡溝28及び取込孔29を介してデバイスの 排出溝へと取り込まれ易くなり、掘削ずりの 排出をさらに促進させることができる。

 ヘッド部22の外周面に形成された連絡溝28の 後端には、ケーシングトップ11よりも径方向 方まで大きく張り出した遮蔽壁35が形成さ ているので、連絡溝28と掘削孔の内周面との 間の隙間を通過する掘削ずりがケーシングト ップ11の外周面と掘削孔の内周面との間に入 込むことがこの遮蔽壁35によって防止され 掘削時の掘削抵抗の増加や掘削孔、ケーシ グトップ11及びケーシングパイプ15の損傷を 実に防止することができる。これにより、 削孔へのケーシングパイプ15の建て込みを 実に行うことができる。

 また、デバイス40の装着軸部41に流体噴出孔 50が形成されており、この装着軸部41が掘削 ット20のスカート部23の内周側に位置させら ているので、流体噴出孔50が、掘削ビット20 のヘッド部22近傍に配設されることになり、 の流体噴出孔50から噴出されるエア等の流 の流れによって、掘削ずりを、効率良くデ イス40の排出溝46に取り込むことが可能とな 。よって、掘削ずりをさらに効率良く掘削 の外部へと排出できる。

 以上、本発明の実施形態である掘削工具に いて説明したが、本発明はこれに限定され ことはなく、その発明の技術的思想を逸脱 ない範囲で適宜変更可能である
 例えば、排出溝、フェイス溝、連絡溝及び 込孔を3つ周方向に等間隔に設けたものとし て説明したが、これに限定されることはなく 、これら排出溝、フェイス溝、連絡溝及び取 込孔の数や配置は、掘削する掘削孔の大きさ 等を考慮して適宜設定することが好ましい。

 また、掘削ビットとケーシングトップとの 止構造は、本実施形態に限定されることは く、適宜変更することができる。例えば、 9に示す掘削工具110のように、ケーシングト ップ111と掘削ビット120とをネジ171で連結して もよい。

 また、掘削ビット、デバイスの形状は本実 形態に限定されることはなく、掘削時の状 等に併せて適宜変更しても良い。
 また、ロッドの後端側が断面正六角形をな ものとして説明したが、これに限定される とはなく、六角形以外の多角柱状又は円柱 をなしていてもよい。
 さらに、ロッドを有する掘削工具に限定さ ることはなく、例えば図10に示す掘削工具21 0ように、デバイス240がダウンザホールドリ 272に装着される構成とされていてもよい。

 また、デバイスがケーシングトップに打撃 を伝達するものとして説明したが、例えば 11に示す掘削工具310のように、ケーシング ップ311及びケーシングパイプ315に打撃が伝 されない構成とされていてもよい。
 さらに、ケーシングトップを備えたものと て説明したが、例えば図12に示す掘削工具41 0のように、ケーシングトップを有していな 構成であってもよい。また、掘削ビット420 スカート部423の外径をヘッド部422の外径と 一に設定してもよい。

 また、例えば図13に示す掘削工具510のよう 、ケーシングトップ511と掘削ビット520とが 合せず、ケーシングトップ511と掘削ビット52 0との間に空間が形成されていてもよい。
 さらに、例えば図14に示す掘削工具610のよ に、掘削ビット620のスカート部623の後端面 デバイス640との間に空間を形成し、掘削ビ ト620はデバイス640の先端部分からのみ打撃 受けるように構成してもよい。