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Patent Searching and Data


Title:
DIP-TYPE HEATER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/096311
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a dip-type heater, which can avoid it completely that the outer circumference edge of a spiral heating element is pushed by the inner wall of a protecting tube, thereby to prevent the disconnection resulting from the contact between adjoining heating elements. The dip-type heater has a band-shaped metallic heating element (8), one edge portion of which is inserted into and held in a spiral groove (7) thereby to form a spiral heating portion (9). A cylinder supporting member (11), which has a diameter smaller than the internal diameter of a bottomed protecting tube (2) of ceramics and larger than the outer circumference diameter of the spiral heating portion (9) and which is fitted in the hollow portion in an insulating cylinder (6), is arranged at each of the openings of the leading end and the trailing end of the insulating cylinder (6).

Inventors:
MOCHIZUKI SHUNJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/050972
Publication Date:
August 06, 2009
Filing Date:
January 22, 2009
Export Citation:
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Assignee:
TOUNETSU CORP (JP)
MOCHIZUKI SHUNJI (JP)
International Classes:
H05B3/78; H05B3/44
Foreign References:
JPS58115792A1983-07-09
JPH07119969A1995-05-12
JPS53125546U1978-10-05
JPH07249477A1995-09-26
JPS6417387A1989-01-20
Attorney, Agent or Firm:
TANAKA, Mitsuo et al. (IMP Building3-7, Shiromi 1-chome, Chuo-k, Osaka-shi Osaka 01, JP)
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Claims:
 セラミック製有底保護管と、前記セラミック製有底保護管内に挿入された絶縁性円筒体と、前記絶縁性円筒体の外周面に形成した螺旋溝内に保持された金属発熱体と、前記セラミック製有底保護管の開口部を塞ぐ絶縁性蓋体と、前記金属発熱体の先端部と後端部とに一方端部がそれぞれ接続されるとともに他方端部が前記絶縁性蓋体を貫通して前記セラミック製有底保護管外に位置している第1、第2端子棒と
からなる浸漬型ヒータにおいて、
 前記金属発熱体が帯状をなしており、この帯状金属発熱体の一方のエッジ部が前記螺旋溝内に挿入保持されて螺旋状の発熱部を形成し、
 前記セラミック製有底保護管の内径より小径で、かつ、螺旋状の発熱部の外周径よりも大径である径を有するとともに前記絶縁性円筒体の中空部に嵌合する円筒体支持部材が前記絶縁性円筒体の先端および後端の各開口にそれぞれ配置されていることを特徴とする浸漬型ヒータ。
 前記先端側の円筒体支持部材に前記金属発熱体の先端部に接続される前記第1端子棒が貫通する貫通孔とこの第1端子棒の先端に連結固定された接続板が挿通する切欠部を、また、前記後端側の円筒体支持部材に前記第1端子棒が貫通する貫通孔と前記第2端子棒の先端に連結固定された接続板が挿通する切欠部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の浸漬型ヒータ。
 前記保護管内部であって、前記後端側の円筒体支持部材と前記蓋体との間の空間に断熱材が充填されることを特徴とする請求項1または2に記載の浸漬型ヒータ。
 前記セラミック製有底保護管の開口端部側の外周部が、先端に向かって細くなるテーパ形状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の浸漬型ヒータ。
 前記金属発熱体の先端部に接続されるように前記先端側の円筒体支持部材に固定された前記端子棒が前記円筒体、前記後端側の円筒体支持部材および前記蓋体を貫通して延伸し、前記蓋体の外部において前記端子棒に設けられた止め金具と前記蓋体との間に圧縮ばねが配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の浸漬型ヒータ。
 前記金属発熱体の先端部に接続される前記端子棒がパイプ状をなし、かつ、熱電対が前記パイプ状の端子棒内に挿入配置されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の浸漬型ヒータ。
 前記パイプ状の端子棒の先端開口に断熱材が充填されることを特徴とする請求項6に記載の浸漬型ヒータ。
 絶縁性円筒状スペーサが前記端子棒を収納した状態で前記後端側の円筒体支持部材と前記蓋体との間に配置されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の浸漬型ヒータ。
 前記絶縁性円筒体の周壁に複数の貫通開口が形成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の浸漬型ヒータ。
Description:
浸漬型ヒータ

 本発明は、例えば、アルミ保持炉などの 融金属用加熱設備に使用する浸漬型ヒータ 関し、詳しくは、Fe-Cr-Al系合金等の金属発 体を備えた浸漬型ヒータに関する。

 従来、アルミ溶湯などの溶融金属を加熱す ための浸漬型ヒータとして、金属発熱体を 用したものがある。例えば、特許文献1には 、有底円筒形状のセラミック製保護管(浸漬 )内に吊り下げ配置された絶縁性円筒体と、 の絶縁性円筒体の外周部に形成された螺旋 内に配置された断面円形の線状発熱体(発熱 部)と、前記セラミック製保護管の開口端を ぐ絶縁性蓋体とを有し、前記線状発熱体に 端がそれぞれ接続された各端子棒の他端が 記絶縁性蓋体を貫通してなる浸漬型ヒータ 開示されている。

実公平5-21275号公報

 しかしながら、上記特許文献1の浸漬型ヒ ータは、線状発熱体が嵌め込まれる絶縁性円 筒体を保護管内に吊り下げ保持する構成であ るため、金属発熱体として螺旋状に巻かれた 帯状のものを採用し、かつ、帯状発熱体の平 面部が互いに対向する螺旋状の発熱部とした 場合には、次のような問題が生じ得る。

 すなわち、保護管と円筒体との芯ずれが じると、螺旋状に巻かれた帯状発熱体の外 縁が保護管内壁に押し付けられることにな 、その結果、この押圧部において発熱体が 形して隣接する発熱体と接触するという不 合が生じる可能性がある。特に、横浸漬方 では、浸漬型ヒータの後端部を炉側壁で支 する水平片持ち支持となることから、発熱 も同様に水平片持ち支持となることに加え 、円筒体および発熱体の自重による下方へ 撓みが生じるため、螺旋状発熱体の下方(炉 床側)の外周縁が保護管内壁に押し付けられ い状態になり、上述したような不具合が生 る可能性がより高くなる。

 そこで、本発明は、螺旋状発熱体の外周 が保護管の内壁に押圧されることを完全に 避して、隣接する発熱体同士の接触による 線防止を図ることができる浸漬型ヒータを 供することを目的とする。

 前記目的を達成するため、本発明の浸漬型 ータは、セラミック製有底保護管と、前記 ラミック製有底保護管内に挿入された絶縁 円筒体と、前記絶縁性円筒体の外周面に形 した螺旋溝内に保持された金属発熱体と、 記セラミック製有底保護管の開口部を塞ぐ 縁性蓋体と、前記金属発熱体の先端部と後 部とに一方端部がそれぞれ接続されるとと に他方端部が前記絶縁性蓋体を貫通して前 セラミック製有底保護管外に位置している 1、第2端子棒とからなる浸漬型ヒータにお て、
 前記金属発熱体が帯状をなしており、この 状金属発熱体の一方のエッジ部が前記螺旋 内に挿入保持されて螺旋状の発熱部を形成 、
 前記セラミック製有底保護管の内径より小 で、かつ、螺旋状の発熱部の外周径よりも 径である径を有するとともに前記絶縁性円 体の中空部に嵌合する円筒体支持部材が前 絶縁性円筒体の先端および後端の各開口に れぞれ配置されている、ことを特徴とする のである。

 この構成からなる浸漬型ヒータによれば、 属発熱体に帯状のものを採用することで、 熱体表面積を大きくすることができるため 線状発熱体に比べて同一出力でも発熱体の 度を低く抑えることができ、焼き減りの抑 等で耐久性が向上する。
 また、帯状発熱体を螺旋状の発熱部として 持する円筒体の両端に取り付けられた円筒 支持部材が保護管内径より小径で、かつ、 旋状の発熱部の外周径よりも大径である径 有することから、帯状発熱体の外周縁と保 管の内壁面との間に隙間が確実に形成され ため、螺旋状発熱部の外周縁が保護管の内 に押圧されることを回避することができ、 の結果、帯状発熱体の外周縁の押圧による 形が生じることなく、隣接する帯状発熱体 士の接触による断線を確実に回避すること できる。

 本発明の浸漬型ヒータでは、前記先端側 円筒体支持部材に前記金属発熱体の先端部 接続される前記第1端子棒が貫通する貫通孔 とこの第1端子棒の先端に連結固定された接 板が挿通する切欠部を、また、前記後端側 円筒体支持部材に前記第1端子棒が貫通する 通孔と前記第2端子棒の先端に連結固定され た接続板が挿通する切欠部を形成してもよい 。

 この構成からなる浸漬ヒータによれば、 続板と金属発熱体の接続作業が容易に行う とができるとともに、電気的接続が確実に きる。

 本発明の浸漬型ヒータでは、前記保護管 部であって前記後端側の円筒体支持部材と 記蓋体との間の空間に断熱材が充填されて よい。

 この構成からなる浸漬型ヒータによれば 螺旋状発熱部から端子部への熱移動が抑制 れて端子棒の熱膨張による変形を防止でき とともに、横浸漬方式においては、保護管 破損時、溶融金属が外部に流出することを 止することができる。

 また、前記セラミック製有底保護管の開 端部側の外周部が、先端に向かって細くな テーパ形状に形成されていてもよい。

 この構成からなる浸漬型ヒータによれば 炉側壁に浸漬型ヒータを取り付ける際に、 側壁にテーパ状の外周部に係合するヒータ 付口を設けることで、ヒータの正確な位置 めと堅固な取り付けが可能になる。

 また、本発明の浸漬型ヒータでは、前記 属発熱体の先端部に接続されるように前記 端側の円筒体支持部材に固定された前記端 棒が前記円筒体、前記後端側円筒体支持部 および前記蓋体を貫通して延伸し、前記蓋 の外部において前記端子棒に設けられた止 金具と前記蓋体との間に圧縮ばねが配置さ ていてもよい。

 この構成からなる浸漬型ヒータによれば 端子棒に対して常に引っ張り力が付与され ことになり、端子棒の熱膨張による変形を 制できる。

 また、本発明の浸漬型ヒータによれば、 記金属発熱体の先端部に接続される前記端 棒がパイプ状をなし、かつ、熱電対が前記 イプ状の端子棒内に挿入配置されてもよい

 この構成からなる浸漬型ヒータによれば、 イプ状端子棒内に熱電対を挿入配置するこ により、発熱部を有する円筒体内での正確 温度測定が可能になる。
 この場合、前記パイプ状の端子棒の先端開 に断熱材が充填されることで、保護管の先 部の破損時、溶融金属がパイプ状端子棒の 部を通って外部に流出することを防止する とができる。

 また、本発明の浸漬型ヒータによれば、 縁性円筒状スペーサが前記端子棒を収納し 状態で前記後端側の円筒体支持部材と前記 体との間に配置されていてもよい。

 この構成からなる浸漬型ヒータによれば 円筒状スペーサの一端部が後端側の円筒体 持部材に、また、その他端部が蓋体にそれ れ当接し、これにより保護管内における円 体および発熱部の位置を正確に一定にする とができる。

 さらに、本発明の浸漬型ヒータによれば 前記絶縁性円筒体の周壁に複数の貫通孔が 成されていてもよい。

 この構成からなる浸漬型ヒータによれば 帯状発熱体の輻射熱が前記貫通孔を介して に与えられることで、熱電対による温度測 の応答性が向上するとともに、貫通孔が形 されることで発熱体を保持する円筒体の熱 量が小さくなって消費電力の低減を図れる

浸漬型ヒータの軸方向断面図。 蓋体の正面図および側面図。 一部断面を含む円筒体の側面図。 円筒体の螺旋溝と発熱体の拡大図。 発熱体の断面図。 円筒体支持部材の正面図および断面図 パイプ状第1端子棒および接続板を示 図。 棒状第2端子棒および接続板を示す図 第1端子棒に固定された接続板の発熱体 への接続状態を示す図。 第1端子棒に断熱材を充填した状態を示 す図。

符号の説明

1…浸漬型ヒータ
2…保護管
3…テーパ部材
4…蓋体
6…円筒体
7…螺旋溝
8…発熱体
9…発熱部
10…貫通開口
11…円筒体支持部材
12…第1端子棒
13…接続板
14…スペーサ
15…第2端子棒
16…充填材
18…止め金具
19…コイルばね(圧縮ばね)
20…熱電対

 以下に、本発明の実施の形態について添付 面を参照して説明する。
 図1は、本発明の一実施形態である浸漬型ヒ ータ1の長手方向(軸方向)断面図である。なお 、浸漬型ヒータ1を説明するにおいて、便宜 、炉装着時に炉内に挿入される側の端部を 先端」、その反対側端部を「後端」という

 浸漬型ヒータ1は、セラミック製の保護管 2を備えている。保護管2は窒化珪素質系等の ァインセラミックからなり、先端が閉塞し 端が開口した有底円筒体として形成されて る。保護管2の後端部外周部には、テーパ部 材3が保護管2の一部をなすように固定されて る。テーパ部材3は、保護管2と同様にセラ ック製のものであり、外周面が先端側に向 って先細り状のテーパ形状をなしている。 のテーパ部材3の外周テーパ形状は、浸漬型 ータ1が装着される炉側壁(図示せず)のヒー 取付口の内周面のテーパ形状に対応してい 。これにより、外部から炉側壁に浸漬型ヒ タを取り付ける際に、ヒータ取付口のテー 形状内周面に前記保護管2のテーパ部材3の ーパ形状外周面が係合することで、浸漬型 ータ1の正確な位置決めと堅固な取り付けが 能になる。なお、テーパ部材3は、保護管2 予め一体成形されていてもよい。

 保護管2の後端開口部は、ガラス繊維強化 複合材等の絶縁性断熱材料からなる蓋体4に って塞がれている。蓋体4は、図2の正面図お よび側面図に示すように、保護管2の開口部 挿入される小径の円盤状挿入部4aと、保護管 2の開口縁部に当接する大径のフランジ部4bと を有している。蓋体4には、後述する端子棒12 ,15を貫通させるための貫通孔5a,5bが形成され いる。一方の貫通孔5aは、略円盤状をなす 体4の中心に形成され、他方の貫通孔5bは蓋 4の外周寄りに形成されている。

 保護管2内には、アルミナ含有量が90%以上の セラミック等の絶縁性耐熱材料からなる円筒 体6が挿入配置されている。円筒体6の外周面 は、図3Aに示すように、先端から後端まで 続する螺旋溝7が形成されている。螺旋溝7は 、図3Bに示すように、底部に向かって両側壁 の寸法が狭くなるようなテーパ状に形成さ ている。なお、実施例では、溝の深さH:4mm 表面側の溝幅W 1 :2.3mm、底部側の溝幅W 2 :1.7mm、溝のピッチP:4.8mmであるが、これらに 定されない。

 螺旋溝7には、例えば、Fe-Cr-Al系合金等の金 からなる帯状(実施例では、幅10mm、厚さ1mm あるが、これに限定されない。)の発熱体8の 一方のエッジ部が保持され、発熱体8の他方 エッジ部は、円筒体6の外周面から、例えば 6~7mm程度突出している。これにより、円筒 6の外周部には、先端から後端まで連続する 旋状の発熱部9が構成される。
 なお、帯状の発熱体8は、図3Cに示すように 予め平面部が互いに対向するように螺旋状 形成され、この螺旋状の発熱体8の先端を円 筒体6の螺旋溝7内に位置させ、相対的に回転 せることで螺旋溝7に装着する。

 また、円筒体6の外周壁は、図3Aに示すよ に複数の貫通開口10が形成されている。本 施形態では、貫通開口10を略楕円形の長孔形 状とし、A-A断面およびB-B断面に示されるよう に軸方向に垂直な平面内において3つの貫通 口10が円周方向に等ピッチで形成されている 。なお、A-A断面とB-B断面とで、貫通開口10の 成位置を60度ずらしてあるのは、円筒体6の 度低下を抑制するためである。このような 周方向で3つ一組をなす貫通開口10が円筒体6 の軸方向において複数組形成されている。こ のように円筒体6に多数の貫通開口10を形成す ることによって、発熱体8の輻射熱が貫通開 10を介して、後述するように円筒体6内部に 置される熱電対20に直に与えられることで、 熱電対20による温度測定の応答性が向上する ともに、貫通開口10が形成されることで発 体8を保持する円筒体6の熱容量が小さくなっ て消費電力の低減を図れる。なお、貫通開口 10の形状、大きさ、数、形成位置等は、上述 ものに限定されず、適宜に変更可能である

 円筒体6の先端および後端には、アルミナ 含有量が70~80%のセラミック等の絶縁材料から なる円筒体支持部材11がそれぞれ取り付けら ている。円筒体支持部材11は、図4の正面図 よび断面図に示すように、円筒体6の各端部 開口から円筒体6の中空部に嵌合する円筒状 合部11aと、円筒体6の各端面に当接するフラ ジ部11bとから構成されている。円筒体支持 材11の中央には、後述する端子棒12が挿通さ れる貫通孔(挿通口)12aが形成されるとともに フランジ部11bの外周部には略矩形状の切欠 (挿通口)12bが形成されている。円筒体6の先 に取り付けられる円筒体支持部材11の切欠 12bには、図6に示すように、後述する端子棒1 2の接続板13が挿通され、円筒体6の後端に取 付けられる円筒体支持部材11の切欠部12bには 、図1に示すように、後述する端子棒15が挿通 される。

 円筒体6の前後に取り付けられる各円筒体 支持部材11のフランジ部11bは、保護管2の内径 よりも小径で、かつ、螺旋状の発熱部9の外 径よりも大径である直径を有している。こ により、円筒体6の内周面と発熱部9の外周縁 との間に隙間が確実に形成され、発熱部9(す わち、これを構成する帯状発熱体8)が保護 2の内周面に押し付けられるのを確実に防止 ることができる。

 図1を再度参照すると、浸漬型ヒータ1の 部には、その軸芯に沿って、例えば、ステ レス製パイプからなる第1端子棒12が挿入配 されている。第1端子棒12は、その先端が先 側の円筒体支持部材11の貫通孔12aに挿入され 、そこから円筒体6の内部を後方に延伸して 後端側の円筒体支持部材11の貫通孔12aおよび 蓋体4の貫通孔5aを貫通している。第1端子棒12 は、蓋体4から後方に突出する後端部に、給 用端子板12cを有している。また、図5A及び図 6に示すように、第1端子棒12の先端には側面 略L字状をなす接続板13が連結固定されてお 、接続板13の端部が発熱体8の先端に電気的 接続されている。なお、図7に示すように、 1端子棒12の先端開口に断熱材21を充填して くことで、万一保護管2の先端部が破損して 、溶融金属が第1端子棒12の内部を通って外 に流出することを防止することができる。

 また、第1端子棒12は、後端側の円筒体支 部材11と蓋体4との間で、絶縁性円筒状スペ サ14に収納された状態になっている。スペ サ14は、蓋体4と円筒体支持部材11との間隔を 規制する役割を果たすもので、これにより保 護管2内における円筒体6および発熱部9の位置 を正確に一定にすることができる。

 蓋体4の外部において、第1端子棒12には、 例えば、金属ワッシャからなる止め金具18が 定されており、この止め金具18と蓋体4との であって第1端子棒12の外周にコイルばね(圧 縮ばね)19が圧縮状態で装着されている。これ により、第1端子棒12に対して常に引っ張り力 が付与されることになり、この引っ張り力が 前後一対の円筒体支持部材11,11を介して円筒 6に作用することになるから、スペーサ14の 置決め作用と相俟って円筒体6の固定が堅持 できるとともに、第1端子棒12の熱膨張による 変形を抑制できる。

 また、パイプ状の第1端子棒12の内部には 熱電対20が挿入配置されている。熱電対20は 、第1端子棒12の後端部から挿入され、その先 端が発熱部9を保持する円筒体6内に位置して る。これにより、発熱部9を有する円筒体6 での正確な温度測定が可能になる。なお、 電対20を設けない場合には、第1端子棒12は中 実棒であってもよい。

 浸漬型ヒータ1の内部には、さらに、例え ば、ステンレス製棒からなる第2端子棒15が挿 入配置されている。第2端子棒15は、蓋体4の 通孔5bを貫通して後端側の円筒体支持部材11 切欠部12b内まで挿通されており、図5Bに示 ようにその先端に取り付けた接続板15aが帯 発熱体8の後端部に電気的に接続されている また、第2端子棒15は、後端部に給電用端子 15bを有している。

 保護管2内部であって後端側の円筒体支持 部材11と蓋体4との間の空間に、例えば、セラ ミックファイバーからなる断熱材16が充填さ ている。これにより、螺旋状発熱部9から端 子部への熱移動が抑制されて端子棒15の熱膨 による変形を防止できるとともに、横浸漬 式の場合においては、保護管2の破損時、溶 湯の流出を防止することができる。

 上記構成からなる浸漬型ヒータ1は、例え ば、アルミ保持炉の炉側壁に取り付けられ、 アルミニウムの溶湯(溶融金属)内に浸漬され 状態で、第1および第2端子棒12,15を介して給 電されて発熱部9が発熱することで、溶湯を 望温度に維持することができる。

 上述したように、本実施形態の浸漬型ヒー 1によれば、発熱体8に帯状のものを採用す ことで、発熱体8の表面積を大きくすること できるため、線状発熱体に比べて同一出力 も発熱体8の温度を低く抑えることができ、 焼き減りの抑制等で耐久性が向上する。
 また、帯状発熱体8を螺旋状の発熱部9とし 保持する円筒体6の両端に取り付けられた円 体支持部材11が保護管2の内径より小径で、 つ、螺旋状発熱部9の外周径よりも大径であ る径を有することから、帯状発熱体8の外周 と保護管2の内壁面との間に隙間が確実に形 されるため、螺旋状発熱部9の外周縁が保護 管2の内壁に押圧されることを回避すること でき、その結果、帯状発熱体8の外周縁の押 による変形が生じることなく、隣接する帯 発熱体8同士の接触による断線を確実に回避 することができる。




 
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