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Title:
DRIVE CONTROLLER OF ELECTRICALLY DRIVEN VEHICLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/081509
Kind Code:
A1
Abstract:
A drive controller of an electrically driven vehicle performing drive control on a vehicle which is driven with electric power generated by power generated by an internal combustion engine (1) in order to cool a power converter (3) without increasing an engine rotation speed during deceleration of a locomotive using an electric brake comprises a brake resistor (10) for consuming electric power generated from a main rotary machine (4) and supplied from the power converter (3), a fan motor (7) which can switch the number of poles and to which AC power having a frequency proportional to the rotation speed of the internal combustion engine (1) and generated from an auxiliary generator (6) is supplied, a fan (8) being driven by the fan motor (7) to generate air stream for cooling the power converter (3), a number-of-pole switching switch (9) for switching the number of poles of the fan motor (7), and a section for controlling the internal combustion engine (1), the power converter (3), the brake resistor (10) and the number-of-pole switching switch (9).

Inventors:
KOJIMA SHIGERU (JP)
Application Number:
PCT/JP2006/326080
Publication Date:
July 10, 2008
Filing Date:
December 27, 2006
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
KOJIMA SHIGERU (JP)
International Classes:
B60K6/46; B60L1/00; B60L7/02; B60L50/13; B60L50/15; B60W10/06; B60W10/08; B60W10/18; B60W20/00; H02P27/06
Foreign References:
JP2000023305A2000-01-21
JPS62207105A1987-09-11
JP2005304151A2005-10-27
JPS52105408A1977-09-03
JPS5795247A1982-06-14
Attorney, Agent or Firm:
TAKAHASHI, Shogo et al. (7-3 Marunouchi 2-chom, Chiyoda-ku Tokyo 10, JP)
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Claims:
内燃機関が発生した動力で発電された電力により駆動される車両を駆動制御する電気駆動車両の駆動制御装置であって、
 動力を発生する内燃機関と、
 該内燃機関が発生した動力を与えられて発電する主発電機及び補助発電機と、
 該主発電機により発電された電力を供給されて車両を駆動する力を発生させ、車両の減速時に発電する主回転機と、
 前記主発電機で発電された電力を変換して前記主回転機に与え、前記主回転機で発電された電力を受けとる電力変換装置と、
 前記主回転機で発電された電力を前記電力変換装置から供給されて消費するブレーキ抵抗器と、
 前記補助発電機で発電された前記内燃機関の回転数に比例した周波数の交流電力を供給される極数を切換可能な送風電動機と、
 該送風電動機により駆動されて前記電力変換装置を冷却する風を発生させる送風機と、
 前記送風電動機の極数を切換る極数切換スイッチと、
 前記内燃機関、前記電力変換装置、前記ブレーキ抵抗器及び前記極数切換スイッチを制御する制御部とを備えた電気駆動車両の駆動制御装置。
前記主回転機が発電している場合に、前記極数切換スイッチを極数が小さくなるように制御することを特徴とする請求項1に記載の電気駆動車両の駆動制御装置。
内燃機関が発生した動力で発電された電力により駆動される車両を駆動制御する電気駆動車両の駆動制御装置であって、
 動力を発生する内燃機関と、
 該内燃機関が発生した動力を与えられて発電する主発電機及び補助発電機と、
 該主発電機により発電された電力を供給されて車両を駆動する力を発生させる主回転機と、
 前記主発電機で発電された電力を変換して前記主回転機に与える電力変換装置と、
 前記補助発電機で発電された前記内燃機関の回転数に比例した周波数の交流電力を供給される極数を切換可能な送風電動機と、
 該送風電動機により駆動されて前記電力変換装置を冷却する風を発生させる送風機と、
 前記送風電動機の極数を切換る極数切換スイッチと、
 前記内燃機関、前記電力変換装置及び前記極数切換スイッチを制御する制御部と、
 この車両の位置を求めて前記制御部に入力する位置決定部とを備え、
 前記位置決定部が求めた位置がトンネル内の場合に、前記極数切換スイッチを極数が小さくなるように制御することを特徴とする電気駆動車両の駆動制御装置。
内燃機関が発生した動力で発電された電力により駆動される車両を駆動制御する電気駆動車両の駆動制御装置であって、
 動力を発生する内燃機関と、
 該内燃機関が発生した動力を与えられて発電する主発電機及び補助発電機と、
 該主発電機により発電された電力を供給されて車両を駆動する力を発生させる主回転機と、
 前記主発電機で発電された電力を変換して前記主回転機に与える電力変換装置と、
 前記補助発電機で発電された前記内燃機関の回転数に比例した周波数の交流電力を供給される極数を切換可能な送風電動機と、
 該送風電動機により駆動されて前記電力変換装置を冷却する風を発生させる送風機と、
 前記送風電動機の極数を切換る極数切換スイッチと、
 前記内燃機関、前記電力変換装置及び前記極数切換スイッチを制御する制御部と、
 前記電力変換装置の温度を計測して前記制御部に入力する温度計とを備え、
 前記温度計が計測した温度が所定値以上の場合に、前記極数切換スイッチを極数が小さくなるように制御することを特徴とする電気駆動車両の駆動制御装置。
Description:
電気駆動車両の駆動制御装置

 この発明は、内燃機関が発生した動力で 電された電力により駆動される車両を駆動 御する電気駆動車両の駆動制御装置に関す ものである。

 従来のディーゼル電気機関車では、ディー ルエンジンに直結された主発電機により電 を発生し、電力変換装置を通じて走行電動 に電力を供給している。ディーゼルエンジ と主発電機は発熱するため、エンジンと機 的に直結したエンジン送風機により冷却し いる。一方、走行電動機と電力変換装置に いても発熱するため、エンジン送風機また エンジンと直結した補助発電機によって駆 される電動送風機により冷却している。
 エンジン送風機はエンジンと同一回転数で 転するため、その風量はエンジン回転数に ぼ比例する。一方、補助発電機には保守性 優れた交流発電機を用いるのが一般的で、 の出力周波数はエンジン回転数に比例する 電動送風機には保守性に優れた誘導電動機 用いるのが一般的で、その回転数は電源周 数にほぼ比例するため、風量はエンジン回 数にほぼ比例する。

 機関車の加速時には、ディーゼルエンジ の出力パワーが主発電機および電力変換装 を経由して走行電動機に供給されるため、 機器の発熱量はディーゼルエンジンの出力 ワーにほぼ比例する。したがって、ディー ルエンジンの回転数を出力パワーとほぼ比 させ、エンジン送風機及び電動送風機の風 がディーゼルエンジンの回転数にほぼ比例 るようにしている。ディーゼルエンジンは 力パワーとほぼ比例した回転数で運転する 燃料効率が高いので、こうすることにより 加速時には効率の良いシステム構成となっ いる。

 一方、機関車の減速時には、機関車および 車の運動エネルギーを走行電動機と電力変 装置により電力に変換し、ブレーキ抵抗器 この電力を消費している。この時、エンジ はほとんど動力を発生していないが、走行 動機と電力変換装置は発熱するため、エン ン送風機または電動送風機で冷却する必要 ある。どちらの送風機もエンジン回転数と ぼ比例した回転数で回転し、送風機の風量 回転数に比例するため、これらの送風機で 分な冷却を行うにはエンジンを高速に回転 せる必要がある。
 ディーゼル電気機関車がトンネルなどに入 と冷却効率が悪化するため、発熱量が冷却 能な範囲になるように、列車の速度を抑え いた。

特開平2000-203420号公報

 従来のディーゼル電気機関車では、電気ブ ーキを使用する機関車の減速時に走行電動 と電力変換装置を送風機で冷却するために エンジンの出力パワーがほとんどゼロであ にもかかわらずエンジンを高速に回転させ 必要があった。そのため、減速時の燃料効 が低かった。
 トンネルなど冷却効率が悪化する場所では 速度を抑えていた。

 この発明に係る電気駆動車両の駆動制御 置は、内燃機関が発生した動力で発電され 電力により駆動される車両を駆動制御する 気駆動車両の駆動制御装置であって、動力 発生する内燃機関と、該内燃機関が発生し 動力を与えられて発電する主発電機及び補 発電機と、該主発電機により発電された電 を供給されて車両を駆動する力を発生させ 車両の減速時に発電する主回転機と、前記 発電機で発電された電力を変換して前記主 転機に与え、前記主回転機で発電された電 を受けとる電力変換装置と、前記主回転機 発電された電力を前記電力変換装置から供 されて消費するブレーキ抵抗器と、前記補 発電機で発電された前記内燃機関の回転数 比例した周波数の交流電力を供給される極 を切換可能な送風電動機と、該送風電動機 より駆動されて前記電力変換装置を冷却す 風を発生させる送風機と、前記送風電動機 極数を切換る極数切換スイッチと、前記内 機関、前記電力変換装置、前記ブレーキ抵 器及び前記極数切換スイッチを制御する制 部とを備えたものである。

 また、内燃機関が発生した動力で発電さ た電力により駆動される車両を駆動制御す 電気駆動車両の駆動制御装置であって、動 を発生する内燃機関と、該内燃機関が発生 た動力を与えられて発電する主発電機及び 助発電機と、該主発電機により発電された 力を供給されて車両を駆動する力を発生さ る主回転機と、前記主発電機で発電された 力を変換して前記主回転機に与える電力変 装置と、前記補助発電機で発電された前記 燃機関の回転数に比例した周波数の交流電 を供給される極数を切換可能な送風電動機 、該送風電動機により駆動されて前記電力 換装置を冷却する風を発生させる送風機と 前記送風電動機の極数を切換る極数切換ス ッチと、前記内燃機関、前記電力変換装置 び前記極数切換スイッチを制御する制御部 、この車両の位置を求めて前記制御部に入 する位置決定部とを備え、前記位置決定部 求めた位置がトンネル内の場合に、前記極 切換スイッチを極数が小さくなるように制 することを特徴とするものである。

 さらに、内燃機関が発生した動力で発電 れた電力により駆動される車両を駆動制御 る電気駆動車両の駆動制御装置であって、 力を発生する内燃機関と、該内燃機関が発 した動力を与えられて発電する主発電機及 補助発電機と、該主発電機により発電され 電力を供給されて車両を駆動する力を発生 せる主回転機と、前記主発電機で発電され 電力を変換して前記主回転機に与える電力 換装置と、前記補助発電機で発電された前 内燃機関の回転数に比例した周波数の交流 力を供給される極数を切換可能な送風電動 と、該送風電動機により駆動されて前記電 変換装置を冷却する風を発生させる送風機 、前記送風電動機の極数を切換る極数切換 イッチと、前記内燃機関、前記電力変換装 及び前記極数切換スイッチを制御する制御 と、前記電力変換装置の温度を計測して前 制御部に入力する温度計とを備え、前記温 計が計測した温度が所定値以上の場合に、 記極数切換スイッチを極数が小さくなるよ に制御することを特徴とするものである。

 この発明に係る電気駆動車両の駆動制御 置は、内燃機関が発生した動力で発電され 電力により駆動される車両を駆動制御する 気駆動車両の駆動制御装置であって、動力 発生する内燃機関と、該内燃機関が発生し 動力を与えられて発電する主発電機及び補 発電機と、該主発電機により発電された電 を供給されて車両を駆動する力を発生させ 車両の減速時に発電する主回転機と、前記 発電機で発電された電力を変換して前記主 転機に与え、前記主回転機で発電された電 を受けとる電力変換装置と、前記主回転機 発電された電力を前記電力変換装置から供 されて消費するブレーキ抵抗器と、前記補 発電機で発電された前記内燃機関の回転数 比例した周波数の交流電力を供給される極 を切換可能な送風電動機と、該送風電動機 より駆動されて前記電力変換装置を冷却す 風を発生させる送風機と、前記送風電動機 極数を切換る極数切換スイッチと、前記内 機関、前記電力変換装置、前記ブレーキ抵 器及び前記極数切換スイッチを制御する制 部とを備えたものなので、電気ブレーキを 用する電気駆動車両の減速時にエンジン回 数を高くしなくても電力変換装置と走行電 機を冷却することができ、エンジンの燃料 率を高くすることができるという効果が有 。

 また、内燃機関が発生した動力で発電さ た電力により駆動される車両を駆動制御す 電気駆動車両の駆動制御装置であって、動 を発生する内燃機関と、該内燃機関が発生 た動力を与えられて発電する主発電機及び 助発電機と、該主発電機により発電された 力を供給されて車両を駆動する力を発生さ る主回転機と、前記主発電機で発電された 力を変換して前記主回転機に与える電力変 装置と、前記補助発電機で発電された前記 燃機関の回転数に比例した周波数の交流電 を供給される極数を切換可能な送風電動機 、該送風電動機により駆動されて前記電力 換装置を冷却する風を発生させる送風機と 前記送風電動機の極数を切換る極数切換ス ッチと、前記内燃機関、前記電力変換装置 び前記極数切換スイッチを制御する制御部 、この車両の位置を求めて前記制御部に入 する位置決定部とを備え、前記位置決定部 求めた位置がトンネル内の場合に、前記極 切換スイッチを極数が小さくなるように制 することを特徴とするものなので、トンネ 内で冷却のために電気駆動車両の速度を低 させなくてもよいという効果が有る。

 さらに、内燃機関が発生した動力で発電 れた電力により駆動される車両を駆動制御 る電気駆動車両の駆動制御装置であって、 力を発生する内燃機関と、該内燃機関が発 した動力を与えられて発電する主発電機及 補助発電機と、該主発電機により発電され 電力を供給されて車両を駆動する力を発生 せる主回転機と、前記主発電機で発電され 電力を変換して前記主回転機に与える電力 換装置と、前記補助発電機で発電された前 内燃機関の回転数に比例した周波数の交流 力を供給される極数を切換可能な送風電動 と、該送風電動機により駆動されて前記電 変換装置を冷却する風を発生させる送風機 、前記送風電動機の極数を切換る極数切換 イッチと、前記内燃機関、前記電力変換装 及び前記極数切換スイッチを制御する制御 と、前記電力変換装置の温度を計測して前 制御部に入力する温度計とを備え、前記温 計が計測した温度が所定値以上の場合に、 記極数切換スイッチを極数が小さくなるよ に制御することを特徴とするものなので、 ンネル内で冷却のために電気駆動車両の速 を低下させなくてもよいという効果が有る

この発明の実施の形態1に係る電気駆動 車両の駆動制御装置をディーゼル電気機関車 に適用した場合の構成図である。 この発明の実施の形態2に係る電気駆動 車両の駆動制御装置をディーゼル電気機関車 に適用した場合の構成図である。 この発明の実施の形態3に係る電気駆動 車両の駆動制御装置をディーゼル電気機関車 に適用した場合の構成図である。

符号の説明

 1:ディーゼルエンジン(内燃機関)
 2:主発電機
 3:電力変換装置
 4:走行電動機(主回転機)
 5:送風機
 6:補助発電機
 7:極数を切換可能な誘導電動機(送風電動機)
 8:送風機
 9:極数切換スイッチ
10:ブレーキ抵抗器
11,11A,11B:コントローラ(制御部)
12:GPS装置(位置決定部)
13:温度計

 実施の形態1.
 図1は、この発明の実施の形態1に係る電気 動車両の駆動制御装置をディーゼル電気機 車に適用した場合の構成図である。図にお て、二本線は機械的な接続を意味し、太線 電気的接続を意味し、矢印つきの線は信号 流れを意味する。また、風の流れを、矢印 きの波線で表現する。
 内燃機関であるディーゼルエンジン1と機械 的に直結された主発電機2により交流の電力 発電する。発電された電力は、電力変換装 3を介して主回転機である走行電動機4に供給 される。走行電動機4は、供給される電力に り車両の駆動力を発生させる。また、減速 には発電してブレーキ力を発生させる。電 変換装置3は、走行電動機4が発電した電力を 受けとる。このように、電力変換装置3と走 電動機4の間では双方向に電力がやりとりさ る。

 送風機5はエンジン1と機械的に直結されて てエンジン1と主発電機2を冷却する。補助発 電機6もエンジン1と機械的に直結されていて エンジン回転数に比例した周波数の交流電 を発電する。補助発電機6で発電された電力 は、極数を例えば4極または8極に切換可能な 風電動機である誘導電動機7などに供給され る。極数の切換は、誘導電動機7の一次巻線 デルタ結線またはスター結線に切換ること より行う。PAM(pole amplitude modulations)方式に って、極数の切換を行ってもよい。
 誘導電動機7の回転軸には送風機8が直結さ ており、送風機8が送る風により電力変換装 3と走行電動機4を冷却する。送風機8が送る 量は、エンジン1の回転数に比例する。

 誘導電動機7に入力される交流電力の周波数 をf(Hz)とし、誘導電動機7の極数をPPとし、誘 電動機7の回転数をN(回/秒)とし、すべりを 視すると、以下の関係式が成立する。
   N=2*(f/PP)                    (1)
 式(1)によれば、同じ周波数fに対して極数PP 大きい場合に回転数Nが小さいことが分かる 。極数切換スイッチ9は、誘導電動機7の極数 低速側(8極)または高速側(4極)で切換るスイ チである。ここで、高速または低速は、同 周波数の交流電力に対して誘導電動機7の回 転数が多い場合を高速とし、小さい場合を低 速と呼ぶ。なお、誘導電動機7の極数は、2極 4極または6極と8極などでもよく、異なる極 を切換可能であればよい。切替える極数の は、目的に応じて適切に決める。

 ブレーキ抵抗器10は、機関車の減速時に 機関車および列車の運動エネルギーを入力 して走行電動機4で発電した電気エネルギー 消費するものである。ブレーキ抵抗器10は 走行により発生する風で冷却する。ブレー 抵抗器10で発生する熱が電力変換装置3及び 行電動機4の温度にほとんど影響を与えない 造である。ブレーキ抵抗器を使用する理由 、電気ブレーキを使用しつつ車両の燃費や 速能力などを維持するためである。なお、 気ブレーキにより発生する電力を貯蔵する 電池などを用いると、必要な容量の蓄電池 重く、車両の重量が増大する。車両の重量 増大すると、走行時の燃費や加速能力など 悪化する。

 制御部であるコントローラ11は、エンジ 1、電力変換装置3、極数切換スイッチ9及び レーキ抵抗器10を制御する。図示していない が、運転台からの指令信号がコントローラ11 入力される。

 動作を説明する。機関車の加速時は、エ ジン1を所定の回転数f1で回転させ、主発電 2及び補助発電機6が発電する。主発電機2で 電された電力が電力変換装置3により所定の 周波数と電圧の電力に変換され、この電力を 供給される走行電動機4が所定のトルクを発 させる。極数切換スイッチ9は低速側(8極)で り、誘導電動機7及び送風機8はN1(=f1/4)の回 数で回転する。こうすることにより、エン ン1、主発電機2、電力変換装置3及び走行電 機4の何れもが効率よく動作し、必要な冷却 なされる。

 機関車の減速時は、後述するように決まる 転数f2Aでエンジン1が回転する。主発電機2 発電せず、補助発電機6は誘導電動機7などが 使う電力を発電する。走行電動機4が発電動 になるような周波数の交流電圧を電力変換 置3が出力し、走行電動機4が発電した電力は 電力変換装置3を介してブレーキ抵抗器10に送 られ、ブレーキ抵抗器10がこの電力を消費す 。極数切換スイッチ9は高速側(4極)であり、 誘導電動機7及び送風機8はN2(=f2A/2)の回転数で 回転する。回転数N2は、電力変換装置3と走行 電動機4を冷却するのに必要な風を送風機8が 生できる回転数である。極数切換スイッチ9 を低速側(8極)の場合に、誘導電動機7及び送 機8の回転数がN2になるエンジンの回転数をf2 Bで表すことにすると、f2Aとf2Bの間には以下 関係がある。
   f2A=2*N2=f2B/2               (2)

 式(2)は、減速時に極数切換スイッチ9を高速 側(4極)にすることにより、低速側(8極)の場合 よりも、エンジン1の回転数を半減できるこ を示している。
 このように、この発明に係る電気駆動車両 駆動制御装置においては、極数切換可能な 導電動機と極数切換スイッチを用いること より、電気ブレーキを使用する機関車の減 時にエンジン回転数を高くしなくても電力 換装置と走行電動機を冷却することができ エンジンの燃料効率を高くすることができ という効果がある。極数切換可能な誘導電 機は通常の誘導電動機よりもやや価格が高 が、新たな高価な部品が不要なので、低コ トで減速時の燃料効率を高めることが可能 ある。

 減速への移行時には、以下の手順で制御が される。
手順1:エンジン1の回転数を所定の回転数f2Aま で低下させる。
手順2:電力変換装置3が、走行電動機4が発電 るような交流電圧を出力する。
手順3:ブレーキ抵抗器10が電力変換装置3から 電力を消費する状態にする。
手順4:極数切換スイッチ9を高速側(4極)にする 。
 減速時の制御手順の前後関係に関する制約 項を説明する。手順3は、手順2と同時か所 の時間差以内で実施する。手順2を実施後で 順3を実施前の状態Aでは、走行電動機4が発 した電力が消費されないで電力変換装置3の 内部にある平滑コンデンサに蓄積される。平 滑コンデンサが過電圧にならないように、状 態Aである時間が所定時間以内になるように る。手順3を実施後で手順2を実施前の状態B は、主発電機2で発電された電力が無駄にブ ーキ抵抗器10で消費される。状態Bも望まし なく、手順3が手順2よりも所定時間以上に 前にならないようにする。なお、状態Bは状 Aよりも緊急度が低いので、手順3が前にな 場合の所定時間は、後になる場合の所定時 よりも長く設定してもよい。
 誘導電動機7の回転数に上限があり、減速前 のエンジン1の回転数で極数切換スイッチ9を 速側(4極)にするとこの上限を越える状態Cに なる場合は、手順4は必ず手順1の後にする。 うでない場合は、手順4はどのような順番で 実施してもよい。

 減速からの移行時には、以下の手順で制御 行う。
手順5:極数切換スイッチ9を低速側(8極)とする 。
手順6:ブレーキ抵抗器10が電力を消費しない 態にする。
手順7:電力変換装置3が、走行電動機4が電動 として動作する交流電圧を出力する。
手順8:エンジン1の回転数を所定の回転数f1ま 増加させる。
 手順の前後関係に関する制約事項は、減速 の移行時と同様である。手順6を実施後で手 順7を実施前の状態は状態Aになり、手順7を実 施後で手順6を実施前の状態は状態Bと同じで る。状態A及び状態Bが所定時間以上になら いように、手順7と手順8は同時か所定の時間 差以内で実施する。手順5と手順8に関しても 状態Cが発生しない順番とする。

 この実施の形態では、1個のコントローラ11 、エンジン1、電力変換装置3及びブレーキ 抗器10も制御するようにしたが、複数の制御 装置を分担して制御するようにしてもよい。 その場合には、複数の制御装置が制御部を構 成する。送風機8が電力変換装置3と走行電動 4の両方を冷却したが、電力変換装置3だけ 冷却してもよい。その場合には、走行電動 4の冷却は、液冷や自分の回転により発生さ る冷却風などにより行う。
 ディーゼルエンジンを内燃機関の例として 明したが、ガソリンエンジンなど他の種類 内燃機関でもよい。機関車の場合で説明し が、自動車や建設機械などにも適用できる 内燃機関で発生する動力により発電した電 により駆動力を得る電気駆動車両であれば どのような車両でもよい。
 以上のことは、以下の実施の形態でもあて まる。

 実施の形態2.
 実施の形態2は、機関車がトンネルなどに入 っても冷却のために速度を抑えなくてもよく するために、送風機を回す電動機を極数切換 可能にする場合である。なお、トンネル内で はエンジンの排気ガスのためにトンネル内の 空気温度が上昇し、送風機から送られる空気 温度も高くなり、冷却能力が低下してしまう 。このため、従来は、トンネル内では、発熱 量が冷却可能な範囲になるように、機関車の 速度を抑えていた。

 図2は、この発明の実施の形態2に係る電 駆動車両の駆動制御装置をディーゼル電気 関車に適用した場合の構成図である。実施 形態1の図1と異なる点だけを説明する。車両 の位置を求める位置決定部であるGPS(Global Pos itioning System)装置12が追加されている。GPS装 12の信号は、コントローラ11Aに入力される。

 動作を説明する。GPS装置12で求めた機関 の位置が通常の冷却条件の場所である場合 、エンジン1を必要なトルクが発生できるよ な所定の回転数f1で回転させ、主発電機2及 補助発電機6が発電する。主発電機2で発電 れた電力が電力変換装置3により所定の周波 と電圧の電力に変換され、走行電動機4が所 定のトルクを発生させる。極数切換スイッチ 9は低速側(8極)であり、誘導電動機7及び送風 8はN1(=f1/4)の回転数で回転する。こうするこ とにより、エンジン1、主発電機2、電力変換 置3及び走行電動機4の何れもが効率よく動 し、必要な冷却もなされる。

 トンネルなど冷却効率が悪くなる場所に 関車がある場合は、コントローラ11Aは極数 換スイッチ9を高速側(4極)に切換る。なお、 エンジン1の回転数などは線路のカーブや勾 や停車駅との位置関係に応じて適切に制御 る。このことは、トンネル以外を走行して る場合でも同様である。

 こうすると、誘導電動機7及び送風機8の 転数は2倍すなわち2*N1(=f1/2)になり、送風量 2倍になる。トンネル内での冷却効率が通常 50%未満に減少することはまずないので、送 量を2倍にするとトンネル内でも冷却能力を 維持できる。このため、トンネル内で冷却の ために機関車の速度を低下させなくてもよい という効果がある。また、トンネル外を走っ ている時に過剰な冷却を行って、燃料を無駄 に消費することもない。

 常に極数切換スイッチ9を高速側(4極)にして おけば、トンネル内では適正な送風量が得ら れるが、トンネル外では過剰な送風量を送風 機が発生させることになる。過剰な送風を行 うことは、燃料を無駄に消費することになり 、避けるべきことである。
 位置決定部は、GPS装置ではなく、地上側の 置と情報のやり取りをして機関車の位置を めるものでもよい。
 電気ブレーキを使用しない場合は、ブレー 抵抗器を備えなくてもよい。
 以上のことは、以下の実施の形態にもあて まる。

 実施の形態3.
 実施の形態3は、電力変換装置の温度を計測 する温度計を備え、電力変換装置の温度が所 定値を越えた場合に、冷却能力が大きくなる ように極数切換スイッチを高速側にする場合 である。

 図3は、この発明の実施の形態3に係る電 駆動車両の駆動制御装置をディーゼル電気 関車に適用した場合の構成図である。実施 形態2の図2と異なる点だけを説明する。GPS装 置12の替わりに、電力変換装置3の温度を計測 する温度計13がある。温度計13で計測した温 がコントローラ11Bに入力される。

 動作を説明する。温度計13で計測した電力 換装置3の温度が所定値以下の場合は、実施 形態2で機関車がトンネル外にある場合と同 様に動作する。
 温度計13で計測した温度が所定値を越える 、コントローラ11Bは極数切換スイッチ9を高 側(4極)に切換る。こうすると、誘導電動機7 及び送風機8の回転数は2倍すなわち2*N1(=f1/2) なり、送風量も2倍になる。送風量すなわち 却能力が2倍になるので、電力変換装置3及 走行電動機4が十分に冷却できるようになる そして、電力変換装置3の温度が低下して、 温度計13で計測した温度が所定値以下になる 、コントローラ11Bは極数切換スイッチ9を低 速側(8極)に切換る。

 トンネル内などのように冷却効率が悪化 る場所を機関車が走る場合でも、冷却のた に機関車の速度を低下させなくてもよいと う効果がある。また、常時に過剰な冷却を って、燃料を無駄に消費することもない。

 以上の実施の形態に示した構成は、本発 の内容の一例であり、別の公知の技術と組 合わせることも可能であるし、本発明の要 を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、 更して構成することも可能である。