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Title:
DRIVING DEVICE AND DRIVING METHOD OF EMISSION DISPLAY PANEL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/107214
Kind Code:
A1
Abstract:
Driving TFT(T1), switching TFT(T3) and a light emitting element (E1) are connected between power supplies in series. A capacitor (Cs) into which a charge is written based on video data is arranged in a gate of driving TFT and one pixel is formed. Data writing scanning where the charge based on video data is written in the capacitor by a writing scanning pulse (GSP1) generated at every frame period of video data or at every sub-frame period obtained by dividing one frame period into a plurality of periods, and lighting scanning of the light emitting element, in which a lighting scanning pulse (GSP2) is applied to the gate of switching TFT after data writing scanning and the light emitting element is lighted/driven in accordance with pulse width of the lighting scanning pulse, are performed.

Inventors:
SEKI SHUICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053500
Publication Date:
September 03, 2009
Filing Date:
February 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PIONEER CORP (JP)
PIONEER TOHOKU CORP (JP)
SEKI SHUICHI (JP)
International Classes:
G09G3/30; G09G3/20; H01L51/50
Foreign References:
JP2001042822A2001-02-16
JP2001142427A2001-05-25
JP2006023460A2006-01-26
JP2002221936A2002-08-09
Attorney, Agent or Firm:
KINOSHITA, SHIGERU (JP)
Shigeru Kinoshita (JP)
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Claims:
 発光素子と、前記発光素子を点灯駆動する駆動用TFTと、前記発光素子および前記駆動用TFTと共に、電源間に直列に接続されたスイッチング用TFTと、前記駆動用TFTのゲートに接続され、映像データに基づいて電荷が書き込まれるキャパシタとをそれぞれ具備した画素が、複数の走査選択線および当該走査選択線と対となる複数の点灯制御線に沿ってそれぞれ配置されてなる発光表示パネルの駆動装置であって、
 映像データの1フレーム期間もしくは1フレーム期間を複数に分割した1サブフレーム期間に、前記各画素の前記キャパシタに対して、前記映像データに基づく電荷を前記走査選択線ごとに順次書き込むデータ書き込み走査を実行する書き込み走査用ドライバと、
 前記1フレーム期間もしくは1サブフレーム期間ごとに、前記各画素の前記スイッチングTFTに対して、点灯制御線ごとに順次オン制御信号を所定期間印加し、前記データ書き込み走査によって書き込まれた映像データに基づいて、前記発光素子を前記所定期間点灯駆動させる発光素子の点灯走査用ドライバと、
 が具備されていることを特徴とする発光表示パネルの駆動装置。
 発光素子と、前記発光素子を点灯駆動する駆動用TFTと、前記発光素子および前記駆動用TFTと共に、電源間に直列に接続されたスイッチング用TFTと、前記駆動用TFTのゲートに接続され、映像データに基づいて電荷が書き込まれるキャパシタとをそれぞれ具備した画素が、複数の走査選択線および当該走査選択線と対となる複数の点灯制御線に沿ってそれぞれ配置されてなる発光表示パネルの駆動方法であって、
 映像データの1フレーム期間もしくは1フレーム期間を複数に分割した1サブフレーム期間に、前記各画素の前記キャパシタに対して、前記映像データに基づく電荷を前記走査選択線ごとに順次書き込むデータ書き込み走査と、
 前記1フレーム期間もしくは1サブフレーム期間ごとに、前記各画素の前記スイッチングTFTに対して、前記点灯制御線ごとに順次オン制御信号を所定期間印加し、前記データ書き込み走査によって書き込まれた映像データに基づいて、前記発光素子を前記所定期間点灯駆動させる発光素子の点灯走査と、
 が実行されることを特徴とする発光表示パネルの駆動方法。
 前記対となる走査選択線および点灯制御線に接続された各画素は、前記データ書き込み走査の直後において、前記点灯走査をそれぞれ実行するように制御されることを特徴とする請求項2に記載された発光表示パネルの駆動方法。
 前記対となる走査選択線および点灯制御線に接続された各画素は、前記データ書き込み走査後における所定時間の経過後において、前記点灯走査が実行されるように制御され、前記対となる走査選択線および点灯制御線のそれぞれにおいて、前記所定時間が等しくなるように制御されることを特徴とする請求項2に記載された発光表示パネルの駆動方法。
 前記点灯走査に伴ってなされる発光素子を点灯駆動させる前記所定期間が、1フレーム期間もしくは1サブフレーム期間ごとに少なくとも階調表現に応じて制御されることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載された発光表示パネルの駆動方法。
Description:
発光表示パネルの駆動装置およ 駆動方法

 この発明は、画素を構成する発光素子、 えば有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子 をTFTによってアクティブ駆動させる発光表示 パネルの駆動装置および駆動方法に関する。

 携帯電話機や携帯型情報端末機(PDA)など 情報機器の普及によって、高精細な画像表 機能を有し、薄型かつ低消費電力化を実現 ることができる表示パネルの需要が増大し おり、従来より液晶表示パネルがその要求 満たす表示パネルとして多くの製品に採用 れてきた。

 一方、昨今においては自発光型素子であ という特質を生かした有機EL素子が実用化 れ、これが従来の液晶表示パネルに代わる 世代の表示パネルとして注目されている。 れは素子の発光層に、良好な発光特性を期 することができる有機化合物を使用するこ によって、実用に耐え得る高効率化および 寿命化が進んだことも背景にある。

 前記した有機EL素子は、基本的にはガラ 等の透明基板上に、例えばITOによる透明電 と発光機能層、およびアルミ合金などによ 背面電極とが順次積層されることで構成さ ている。そして、前記発光機能層は有機化 物による単一の発光層、あるいは有機正孔 送層と発光層による二層構造、または有機 孔輸送層と発光層および有機電子輸送層か なる三層構造、さらには前記透明電極と正 輸送層との間に正孔注入層を、また前記金 電極と電子輸送層との間に電子注入層を挿 した多層構造になされる場合もある。

 そして、一般的には前記透明電極を陽極 子とし、背面電極を陰極端子として駆動電 が供給される。この時に前記発光機能層に いて発生する光は、前記透明電極および透 基板を介して外部に導出される。

 かかる有機EL素子を用いた表示パネルと てEL素子を単にマトリクス状に配列したパッ シブマトリクス型表示パネルと、マトリクス 状に配列したEL素子の各々に、例えばTFTから る能動素子を加えたアクティブマトリクス 表示パネルが提案されている。後者のアク ィブマトリクス型表示パネルは、前者のパ シブマトリクス型表示パネルに比較して低 費電力化を実現することができ、また画素 のクロストークが少ないなどの特質を備え おり、特に大画面を構成する高精細度のデ スプレイに適している。

 前記したアクティブマトリクス型表示パ ルを用いて多階調表現を実現する手段とし 、映像信号の1フレーム期間もしくは1フレ ム期間を複数のサブフレーム期間に分割し 前記1フレームもしくは1サブフレーム期間ご とに前記表示素子を時分割点灯制御する手段 が提案されている。

 前記した時分割点灯制御を実現させる例 しては、DPS(Display-Period-Separated)駆動、およ SES(Simultaneous-Erasing-Scan)駆動などが知られて る。

 図1および図2は前者のDPS駆動を実現させ 1つの画素構成および点灯駆動のタイミング ャートを示したものである。図1に示す画素 構成においては、図示せぬデータドライバか らの映像信号に対応した映像データ(Vdata)が 符号T2で示すデータ書き込み用TFTのソースに 供給される。また前記書き込み用TFTのゲート には、図示せぬゲートドライバからの走査パ ルス(Select)が供給される。

 前記書き込み用TFT(T2)のドレインは、点灯 駆動用TFT(T1)のゲートに接続されると共に、 荷保持用キャパシタCsの一方の端子に接続さ れている。また、駆動用TFT(T1)のソースは前 キャパシタCsの他方に接続されると共に、駆 動電源Vccに接続されている。

 さらに駆動用TFT(T1)のドレインは電源制御 用TFT(T8)を介して、発光画素を構成する有機EL 素子E1のアノードに接続され、この有機EL素 E1のカソードは基準電位点(グランド)に接続 れている。そして、前記電源制御用TFT(T8)の ゲートには、スイッチSWを介してグランド電 、もしくは正電位V1が供給されるように構 されている。

 図1に示した画素構成において、書き込み 用TFT(T2)のゲートには、データ書き込み期間 おいてゲートドライバからの走査パルス(Sele ct)が供給される。これにより書き込み用TFT(T2 )のソース・ドレインを介してデータドライ から供給される映像データ(Vdata)に対応した 流をキャパシタCsに流し、これによりキャ シタCsは充電される。

 前記した走査に伴う映像データの書き込 動作は、図示せぬ走査選択線を介して書き み用TFT(T2)のゲートに順次供給されることで 実行され、この書き込み期間中においては図 1に示すスイッチSWはグランド側に接続されて いる。したがって各画素における電源制御用 TFT(T8)は、全てオフ状態となるように制御さ る。

 図2に示す書き込み期間はその様子を示し ており、各走査選択線が順次走査状態になさ れ、各走査選択線に接続された画素に対応し た前記キャパシタCsに、前記映像データ(Vdata) に対応した電荷を書き込むに必要な期間を示 している。そして、全ての画素に前記書き込 み動作がなされた後にスイッチSWは正電位V1 選択し、これにより各画素を構成するEL素子 E1は同時に前記キャパシタCsに書き込まれた 荷に応じて点灯制御されることになる。

 すなわち、前記したDPS駆動は、各走査選 線の全てを走査する所定の書き込み期間の 了後にスイッチSWが切り替えられ、点灯制 すべき各画素を構成するEL素子に対して同一 のタイミングで駆動電流が供給されるように 動作する。そして、前記スイッチSWが元の状 に戻されることで、各画素を構成するEL素 は同時に消灯される。

 次に、図3および図4は前記したSES駆動を 現させる1つの画素構成および点灯駆動のタ ミングチャートを示したものである。図3に 示すSES駆動を実現させる画素構成における駆 動用TFT(T1)、書き込み用TFT(T2)、キャパシタCs よびEL素子E1は、図1に基づいて説明したそれ ぞれの各素子と同一の機能を果たす。

 加えて、前記SES駆動を実現させる画素構 においては、図3に示したように駆動用TFT(T1 )のドレインにEL素子E1のアノードが直接接続 れると共に、電荷保持用キャパシタCsの両 には消去用TFT(T9)のソースおよびドレインが れぞれ接続されている。そして、消去用TFT( T9)のゲートには、図示せぬ消去信号線を介し て消去信号(Erase)が供給されるように構成さ ている。

 前記したSES駆動動作においては、キャパ タCsに画像データ(Vdata)に対応した電荷が順 書き込まれる書き込み動作の直後に、図4に 示すように画素が順次点灯されると共に、階 調制御に伴う所定時間の経過後に消去用TFT(T9 )がオンしてキャパシタCsの電荷を消去(放電) るように動作する。すなわち、データを書 込む走査と消去して行く走査とが同時に行 れるように作用する。

 なお、前記したDPS駆動による表示パネルの 灯制御については、特許文献1に開示されて おり、またSES駆動による表示パネルの点灯制 御については、特許文献2に開示されている

特開2002-149112号公報

特開2001-343993号公報

 ところで、前記したDPS駆動による画素の 灯制御によると、各走査選択線に接続され 各画素に対応するキャパシタCsにデータ信 に対応する電荷が順次書き込まれた後に、 2に示したように一斉に画素が点灯駆動され ように動作する。したがって、1フレーム期 間もしくは1サブフレーム期間においてそれ れ設けられる前記書き込み期間が、各画素 点灯時間率(発光デューティ)の低下を招くこ とになる。

 前記した各画素の点灯時間率の低下は、 示パネルの全体輝度を低下させることにな 、これを解消するには各画素を構成するEL 子に与える発光駆動電流を増大させる必要 生じ、これにより各EL素子にストレスを与え る度合いが増大し、表示パネルの発光寿命を 短縮させる要因になる。

 一方、前記したSES駆動による画素の点灯 御によると、前記したDPS駆動による画素の 灯時間率の低下の問題は解消されるものの 1フレームもしくは1サブフレームの期間の 過ごとに、電荷保持用キャパシタCsに書き込 んだ電荷をその都度消去(放電)させることに る。

 すなわち、一般に画像信号は相当数のフ ーム期間に跨がって、同一画素に対して同 データが設定されることが多い。しかしな ら、前記したSES駆動によると、1フレームも しくは1サブフレームごとにキャパシタに書 込んだ電荷を捨てることになり、このため 駆動電力の利用効率を向上させることがで ず、省電力化を図ることが困難となる。

 この発明は、DPS駆動ならびにSES駆動によ 前記した問題点に着目してなされたもので り、表示パネルに配列された各発光素子の 灯時間率(発光デューティ)を低下させるこ なく、また省電力化を図ることができる発 表示パネルの駆動装置および駆動方法を提 することを課題とするものである。

 前記した課題を解決するためになされた の発明にかかる発光表示パネルの駆動装置 、請求項1に記載のとおり、発光素子と、前 記発光素子を点灯駆動する駆動用TFTと、前記 発光素子および前記駆動用TFTと共に、電源間 に直列に接続されたスイッチング用TFTと、前 記駆動用TFTのゲートに接続され、映像データ に基づいて電荷が書き込まれるキャパシタと をそれぞれ具備した画素が、複数の走査制御 線および当該走査制御線と対となる複数の点 灯制御線に沿ってそれぞれ配置されてなる発 光表示パネルの駆動装置であって、映像デー タの1フレーム期間もしくは1フレーム期間を 数に分割した1サブフレーム期間に、前記各 画素の前記キャパシタに対して、前記映像デ ータに基づく電荷を前記走査制御線ごとに順 次書き込むデータ書き込み走査を実行する書 き込み走査用ドライバと、前記1フレーム期 もしくは1サブフレーム期間ごとに、前記各 素の前記スイッチング用TFTに対して、点灯 御線ごとに順次オン制御信号を所定期間印 し、前記データ書き込み走査によって書き まれた映像データに基づいて、前記発光素 を前記所定期間点灯駆動させる発光素子の 灯走査用ドライバとが具備されている点に 徴を有する。

 また、前記した課題を解決するためにな れたこの発明にかかる発光表示パネルの駆 方法は、請求項2に記載のとおり、発光素子 と、前記発光素子を点灯駆動する駆動用TFTと 、前記発光素子および前記駆動用TFTと共に、 電源間に直列に接続されたスイッチング用TFT と、前記駆動用TFTのゲートに接続され、映像 データに基づいて電荷が書き込まれるキャパ シタとをそれぞれ具備した画素が、複数の走 査制御線および当該走査制御線と対となる複 数の点灯制御線に沿ってそれぞれ配置されて なる発光表示パネルの駆動方法であって、映 像データの1フレーム期間もしくは1フレーム 間を複数に分割した1サブフレーム期間に、 前記各画素の前記キャパシタに対して、前記 映像データに基づく電荷を前記走査制御線ご とに順次書き込むデータ書き込み走査と、前 記1フレーム期間もしくは1サブフレーム期間 とに、前記各画素の前記スイッチング用TFT 対して、前記点灯制御線ごとに順次オン制 信号を所定期間印加し、前記データ書き込 走査によって書き込まれた映像データに基 いて、前記発光素子を前記所定期間点灯駆 させる発光素子の点灯走査とが実行される に特徴を有する。

従来のDPS駆動を実現させる画素構成例 示した回路構成図である。 同じくDPS駆動を実現させる点灯駆動動 を示すタイミングチャートである。 従来のSES駆動を実現させる画素構成例 示した回路構成図である。 同じくSES駆動を実現させる点灯駆動動 を示すタイミングチャートである。 この発明にかかる駆動装置において好 に採用し得る第1の画素構成例を示した回路 構成図である。 同じく第2の画素構成例を示した回路構 成図である。 同じく第3の画素構成例を示した回路構 成図である。 同じく第4の画素構成例を示した回路構 成図である。 表示パネルとこれを駆動する駆動装置 例を示したブロック図である。 書き込み走査用ドライバおよび点灯走 査用ドライバの基本構成を示したブロック図 である。 書き込み走査および点灯走査を説明す るタイミング図である。 書き込み走査パルスと点灯走査パルス の発生タイミングについての一例を示したタ イミング図である。 同じく他の一例を示したタイミング図 である。 同じくさらに他の一例を示したタイミ ング図である。 この発明にかかる駆動装置において好 適に採用し得る第5の画素構成例を示した回 構成図である。 同じく第6の画素構成例を示した回路 成図である。 同じく第7の画素構成例を示した回路 成図である。 同じく第8の画素構成例を示した回路 成図である。

符号の説明

 1  表示パネル
 2  データドライバ
 3  データ信号線
 4  書き込み走査用ドライバ
 5  走査選択線
 6  点灯走査用ドライバ
 7  点灯制御線
 T1 駆動用TFT
 T2 書き込み用TFT
 T3 スイッチング用TFT
 T4 制御用TFT

 以下、この発明にかかる発光表示パネル 駆動装置および駆動方法について、図に示 実施の形態に基づいて説明する。図5はこの 発明において好適に採用し得る表示パネルに 配列される画素構成の第1の例を示したもの ある。なお、図5に示す画素構成におけるPチ ャンネル型の駆動用TFT(T1)、Nチャンネル型の き込み用TFT(T2)、キャパシタCsおよびEL素子E1 は、図1および図3に基づいて説明したそれぞ の各素子と同一の機能を果たし、したがっ その説明は省略する。

 図5に示す画素構成においては、駆動用TFT (T1)と発光素子としての有機EL素子E1との間に 符号T3で示すPチャンネル型のスイッチング TFTが接続されている。すなわち、図5に示す 画素構成のみにおいて比較すると図1に示し DPS駆動を実現させる画素構成と同一となる

 しかしながら図5に示す画素構成において は、後述する走査選択線を介して送られる書 き込み走査パルスGSP1によってデータ書き込 走査がなされると共に、前記走査選択線と となる後述する点灯制御線を介して送られ 点灯走査パルスGSP2によって前記発光素子を 灯走査させる点に特徴がある。加えて、前 点灯走査パルスGSP2のパルス幅に対応して、 発光素子の点灯駆動期間を制御するものであ り、この点の具体的な動作については後で詳 細に説明する。

 図5に示す画素構成における符号T3で示す イッチング用TFTは、符号T1で示す駆動用TFT よび発光素子E1と共に、電源間(この実施の 態においては、Vccとグランド間)のいずれか 位置において直列に接続されていればよく 図6~図8に示す構成も採用し得る。

 すなわち、図6に示す第2の画素構成にお ては、発光素子E1のカソードとグランドとの 間にスイッチング用TFT(T3)として機能するNチ ンネル型TFTが接続されており、図7に示す第 3の画素構成においては、電源Vccと符号T1で示 す駆動用TFTとの間にスイッチング用TFT(T3)と て機能するPチャンネル型TFTが接続されてい 。さらに図8に示す第4の画素構成において 、電荷保持用キャパシタCsの電源側接続点と 符号T1で示す駆動用TFTとの間にスイッチング TFT(T3)として機能するPチャンネル型TFTが接 されている。

 なお、図5~図8に示した例においては、符 T3で示すスイッチング用TFTは、符号T1で示す 駆動用TFTおよび発光素子E1と共に、電源Vccと ランド間において、直列接続された構成に れているが、これは電源Vccと負電源間、ま グランドと負電源との間において接続され 場合もある。また、前記図5~図8に示す例の に、さらに後で説明する実施の形態におい も同様である。

 図9~図11は、前記した構成による各画素が 配列された表示パネルと、これを駆動する駆 動装置の例を説明するものであり、図9はそ 全体構成を示したブロック図、図10は書き込 み走査用ドライバおよび点灯走査用ドライバ の基本構成を示したブロック図、さらに図11 書き込み走査および点灯走査を説明するタ ミング図である。

 図9に示す表示パネル1には、図5~図8に示 たいずれか1つの形態の画素が縦および横方 にマトリクス状に配列されている。そして 示パネル1の各画素には、映像データの1フ ーム期間もしくは1フレーム期間を複数に分 した1サブフレーム期間ごとに、データドラ イバ2より映像信号に対応した映像データ(Vdat a)が各データ信号線3を介して供給され、これ は各画素における書き込み用TFT(T2)のソース それぞれ供給されるように構成されている

 一方、表示パネル1の各画素には、映像デ ータの1フレーム期間もしくは1サブフレーム 間ごとに、書き込み走査用ドライバ4(図9に いてはゲートドライバ1と標記している。) り書き込み走査パルスGSP1が各走査選択線5を 介して順次供給され、これは各画素における 書き込み用TFT(T2)のゲートにそれぞれ供給さ るように構成されている。

 さらに、表示パネル1の各画素には、映像 データの1フレーム期間もしくは1サブフレー 期間ごとに、点灯走査用ドライバ6(図9にお てはゲートドライバ2と標記している。)よ 点灯走査パルスGSP2が各点灯制御線7を介して 順次供給され、これは各画素におけるスイッ チング用TFT(T3)のゲートにそれぞれ供給され ように構成されている。

 なお、図9に示す表示パネル1には、1つの 査選択線5に対して、対となる1つの点灯制 線7がそれぞれ配列され、対となる前記走査 択線5および点灯制御線7を介して1つの画素 対して前記した書き込み走査パルスGSP1およ び点灯走査パルスGSP2がそれぞれ供給される うに構成されている。

 図10は、図9に示す書き込み走査用ドライ 4および点灯走査用ドライバ6の基本構成を しており、これらの走査用ドライバの基本 成はそれぞれ同一形態になされている。こ らの走査用ドライバには複数のシフトレジ タ群8が具備されており、各シフトレジスタ 表示パネル1に配列された前記走査選択線5 よび点灯制御線7に対応して設けられている

 前記各シフトレジスタは例えばD型フリッ プフロップを利用して、その出力端が次の入 力端に順次接続されることで直列接続され、 また各クロック入力端子には走査クロック信 号GCKがそれぞれ供給されるように構成されて いる。そして初段のシフトレジスタには前記 した書き込み走査パルスGSP1もしくは点灯走 パルスGSP2が供給されるように構成されてい 。

 したがって、初段のシフトレジスタに供 される前記書き込み走査パルスGSP1もしくは 点灯走査パルスGSP2は、直列接続された各レ スタを前記走査クロック信号GCKによって順 転送されるように動作する。そして各段の ジスタ出力はレベルシフタ9によって所定の 圧レベルにシフトされ、レベルシフトされ 各出力は前記した走査選択線5もしくは点灯 制御線7に供給される。

 図11は、図9および図10に示した書き込み 査用ドライバ4および点灯走査用ドライバ6に よってなされる1つの画素に対する映像デー の書き込み走査および点灯走査の一例を説 するものである。なお、図11は映像データの 1フレーム期間もしくは1フレーム期間を複数 サブフレーム期間に分割した1サブフレーム 期間を示しており、矢印で示したように図11 下から上に向かってスキャンされる状態で している。

 先ず図11にGSP1で示す書き込み走査パルス 、前記1フレーム期間もしくは1サブフレー 期間のインターバルで出力される。そして 11に示す例においては、書き込み走査パルス GSP1の出力直後に点灯走査パルスGSP2が立上が ように制御される。

 前記点灯走査パルスGSP2は、符号T3で示す イッチンクTFTをオン動作させるオン制御信 として機能するものである。したがって書 込み走査パルスGSP1の出力時において、図9 示すデータドライバ2からの映像データ(Vdata) が、画素を点灯させるものである場合におい ては、この映像データに基づいて画素は点灯 状態になされる。

 そして、画素の点灯状態(点灯時間t1)は点 灯走査パルスGSP2のパルス幅によって制御さ ることになる。なお、前記画素の点灯時間t1 を制御することで、階調制御に加え、ガンマ 補正、ディマー制御を実現させることができ る。

 図12~図14は、書き込み走査パルスGSP1の出 タイミングに対する点灯走査パルスGSP2の発 生タイミングについて示したものであり、図 12に示す例は書き込み走査の終了と同時に点 走査が開始する例を示しており、これは図1 1に示した例と同様の制御態様を示している

 また、図13に示す例は書き込み走査中に 灯走査が開始する例を示している。さらに 14に示す例は書き込み走査の終了後に所定の 期間(t2)をおいてから点灯走査が開始する例 示しており、対となる走査選択線および点 制御線のそれぞれにおいて、前記所定の期 (t2)が等しくなるように制御される。

 この発明にかかる発光表示パネルの駆動 置および駆動方法においては、特に図12お び図13に示すようにデータ書き込み走査の直 後において点灯走査をそれぞれ実行するよう に設定することで、表示パネルに配列された 各発光素子の点灯時間率(発光デューティ)を 下させることのない画素の点灯制御を実現 せることができる。

 また図14に示すようにデータ書き込み走 後における比較的短い所定時間(t2)の経過後 おいて点灯走査をそれぞれ実行するように 定することで、同様に点灯時間率(発光デュ ーティ)を低下させることのない画素の点灯 御を実現させることができ、前記した従来 DPS駆動による画素の点灯制御のように点灯 間率が低下するという問題を効果的に抑制 せることが可能となる。

 さらに、この発明にかかる発光表示パネ の駆動装置および駆動方法によると、点灯 査パルスGSP2によって、発光素子と直列に接 続されたスイッチングTFTをオン動作させるよ うに作用するので、従来のSES駆動のようにキ ャパシタCsに書き込まれた電荷をその都度放 させる必要はなく、したがって省電力化に 与することができる。

 さらにまた、この発明にかかる発光表示 ネルの駆動装置および駆動方法によると、 記したとおりキャパシタCsに書き込まれた 荷をその都度放電させることはないので、 のフレームまたはサブフレームにおいて同 のデータを表示させる場合には、書き込み 査を休止し、点灯走査のみを行うことによ 、さらに消費電力を低減させることが可能 なる。

 図15~図18は、この発明において好適に採 し得る表示パネルに配列される画素構成の の例を示したものである。すなわち、図15に 示す第5の画素構成例においては、すでに説 した図5に示す画素構成に加え、駆動用TFT(T1) のゲートとドレインとの間に制御用のTFT(T4) 接続されている。また図16に示す第6の画素 成例においては、すでに説明した図6に示す 素構成に加え、駆動用TFT(T1)のゲートとドレ インの間に、同様に制御用のTFT(T4)が接続さ ている。

 さらに図17に示す第7の画素構成例におい は、すでに説明した図7に示す画素構成に加 え、駆動用TFT(T1)のゲートとドレインの間に 様に制御用のTFT(T4)が接続されている。さら また図18に示す第8の画素構成例においては すでに説明した図8に示す画素構成に加え、 駆動用TFT(T1)のゲートとドレインの間に同様 制御用のTFT(T4)が接続されている。

 図15~図18に示す制御用のTFT(T4)は、駆動用T FT(T1)におけるスレッショルド電圧のばらつき を補償させるように作用するものである。す なわち図15~図18に示す各構成において、制御 のTFT(T4)およびスイッチング用TFT(T3)がオン れることにより、駆動用TFT(T1)のオン状態が 保される。

 次の瞬間にスイッチング用TFT(T3)がオフさ れることにより、駆動用TFT(T1)のドレイン電 は制御用のTFT(T4)を介して駆動用TFT(T1)のゲー トに回り込む。これにより駆動用TFT(T1)のゲ ト・ソース間電圧が駆動用TFT(T1)のスレッシ ルド電圧に等しくなるまで前記ゲート・ソ ス間電圧が押し上げられ、等しくなった時 で駆動用TFT(T1)はオフ状態となる。

 この時の駆動用TFT(T1)のゲート・ソース間 電圧がキャパシタCsに保持され、この時のキ パシタCsの保持電圧によって、発光素子と てのEL素子E1の駆動電流が制御される。前記 た作用によりキャパシタCsに保持電圧を持 せる手段は、電圧プログラミング方式とも ばれており、この発明において点灯走査を 現する前記したスイッチング用TFT(T3)を、前 した電圧プログラミング方式の制御に共用 ることができる。

 なお、以上においては画素構成として書 込み用TFTと駆動用TFTからなる最も基本的な ンダクタンスコントロール方式の構成を採 した例に基づいて説明したが、この発明に かる駆動装置および駆動方法においては、 えば電流プログラミング方式やカレントミ ー方式と呼ばれるキャパシタCsへのデータ き込み手段を採用した画素構成にも適用す ことができ、同様の作用効果を得ることが きる。

 また、以上説明した実施の形態において 、画素を構成する発光素子として、有機EL 子を用いた例を示しているが、これは電流 しくは電圧駆動により発光動作が行われる の発光素子を用いることもできる。