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Title:
ELECTRIC CONNECTOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/102660
Kind Code:
A1
Abstract:
A double engagement type electric connector capable of preventing a retainer from moving relative to a housing in both the direction of insertion and removal of a contact and the direction of insertion and removal of the retainer. The electric connector (1) is adapted such that, in inserting the contact into a contact receiving chamber (22), the retainer (3) is held at a first position at which the contact can be inserted into a contact receiving hole, and the contact is prevented from coming out of position by the retainer when the retainer (3) moves from the first position to the second position. The electric connector has engagement projections (32a-32c) formed on one side face of the retainer and engaged at the first and second positions with an insulation housing (2), and also has a pressing projection (33) pressed at the first and second positions by a hanging wall (23d1).

Inventors:
MITO YUSUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/052184
Publication Date:
August 28, 2008
Filing Date:
February 08, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TYCO ELECTRONICS AMP KK (JP)
MITO YUSUKE (JP)
International Classes:
H01R13/42
Foreign References:
JPH0992368A1997-04-04
JPH11111375A1999-04-23
JPS6454678A1989-03-02
Attorney, Agent or Firm:
OBA, Mitsuru et al. (8F KM Building,4-3, Iwamotocho 1-chom, Chiyoda-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 コンタクトを収容するコンタクト収容室、および前記コンタクトの挿抜方向と直交する方向に形成された、前記コンタクト収容室と連通するリテーナ装着室を備える絶縁ハウジングと、
 前記コンタクト収容室に収容された前記コンタクトが貫通するコンタクト収容孔を備え、かつ前記リテーナ装着室に装着されて、前記コンタクトを抜け止めするリテーナと、を備え、
 前記リテーナが第1の位置にあるときに、前記コンタクトが前記コンタクト収容室および前記コンタクト収容孔に挿入されて前記絶縁ハウジングにより一次的に抜け止めされ、
 前記リテーナが前記第1の位置から第2の位置に移動すると、前記コンタクトが前記リテーナにより二次的に抜け止めされる二重係止型の電気コネクタであって、
 前記リテーナは、
 前記第1の位置および前記第2の位置において、前記絶縁ハウジングに係止される、前記リテーナの一側面に形成された係止突起と、
 前記一側面と対向する他の側面に形成された、前記第1の位置および前記第2の位置において、前記絶縁ハウジングに押圧される単一の押圧突起と、を備えることを特徴とする電気コネクタ。
 前記押圧突起は、前記リテーナ装着室に前記リテーナを挿入する向きに下る傾斜面を備え、かつ前記押圧突起が前記絶縁ハウジングに押圧されると、当該押圧される向きに弾性的に変位することを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
 前記傾斜面は凸状の曲面に形成されており、前記押圧突起は半円柱状の形状を有していることを特徴とする請求項2に記載の電気コネクタ。
 前記押圧突起は、前記リテーナの一部を構成する、可撓性を有する両端支持固定梁状の部材上に形成されることを特徴とする請求項2に記載の電気コネクタ。
 前記押圧突起は、前記コンタクト収容孔が設けられた領域とは異なる領域に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
 前記絶縁ハウジングには、前記絶縁ハウジングの前記コンタクトを挿入する側の端部から前記リテーナ装着室に向けて延びる仕切り壁が複数形成されており、前記仕切り壁の1つは、前記リテーナ装着室に臨む側の先端から前記リテーナを挿入する向きに垂下する垂下壁を備えており、前記押圧突起は前記垂下壁に押圧されることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
 前記垂下壁を備えた前記仕切り壁以外の前記仕切り壁は、前記リテーナ装着室に臨む側の先端が前記垂下壁よりも前記端部側に後退していることを特徴とする請求項6に記載の電気コネクタ。
 前記押圧突起は、前記係止突起よりも、前記リテーナの先端に近い位置であってかつ前記垂下壁に近い位置に配置されることを特徴とする請求項6に記載の電気コネクタ。
 前記リテーナには前記係止突起が複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
 前記リテーナは、
 同一平面上に形成され、当該平面から同様の突出高さを有する少なくとも2つの第1の係止突起と、
 前記第1の係止突起とは異なる平面上に形成された少なくとも1つの第2の係止突起とを備え、
 前記第2の係止突起の先端は、前記第1の係止突起が形成される前記平面より低い位置にあることを特徴とする請求項9に記載の電気コネクタ。
 前記係止突起は弾性変位が可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
 前記絶縁ハウジングは前記コンクタトを抜け止めするランスを備え、前記ランスにより前記コンタクトは一次的に抜け止めされることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
Description:
電気コネクタ

 本発明は、コンタクトの挿抜方向と直交 る方向から絶縁ハウジングに装着されるリ ーナを備える電気コネクタに関し、特に、 テーナのがたつきを防止する電気コネクタ 関する。

 図9および図10は、絶縁ハウジング(以下、単 にハウジングともいう。)に装着されたコン クトをランスとリテーナとによって抜け止 する、いわゆる二重係止型の電気コネクタ 一例を示す(特許文献1)。
 図9、図10に示す電気コネクタ10は、ハウジ グ40とリテーナ50とを備えている。ハウジン 40には、複数のコンタクト収容室41、および 各コンタクト収容室41と直交するリテーナ装 室42が形成されている。コンタクト収容室41 の所定位置まで挿入されたコンタクト(図示 ず)は、ハウジング40と一体に形成されたラ ス(ハウジングランス)43によって一次的に抜 止めされる。そして、ハウジングランス43 よって各コンタクト収容室41に抜け止めされ たコンタクトは、リテーナ装着室42に装着さ ているリテーナ50によってさらに二次的に け止めされる。この二重係止は、以下の過 を経て実現される。
 ハウジング40にコンタクトを装着するとき リテーナ50は、図10に示すようにリテーナ装 室42の途中まで押し込まれた状態のまま保 される。この状態では、リテーナ50は、リテ ーナ50のコンタクト収容孔51を除き、ハウジ グ40の各コンタクト収容室41内に突出してい い。したがって、リテーナ50が各コンタク 収容室41内へのコンタクトの挿入を妨げるこ とがないので、コンタクトをコンタクト収容 室41およびリテーナ50のコンタクト収容孔51の 所定位置まで挿入することができる。その後 、リテーナ50を最終的な装着位置まで押し込 と、コンタクト収容孔51を含むリテーナ50の 一部が各コンタクト収容室41内に突出してコ タクトの後退を妨げるので、各コンタクト ハウジング40に確実に保持される。
 以下では、二重係止構造の電気コネクタに いて、コンタクト装着室に装着されたコン クトがランスのみによって抜け止めされて る状態を一次係止状態と称し、コンタクト ランスおよびリテーナによって二重に抜け めされている状態を二次係止状態と称する

 ところで、一般に、電気コネクタの絶縁 ウジングおよびリテーナは、合成樹脂を射 成形して作られるため、その寸法公差をあ り小さく設定できない。このため、電気コ クタ10において、リテーナ装着室42の寸法を 、リテーナ50の寸法よりも一回り大きくして かなければならない。そのため、二次係止 態において、ハウジング40のリテーナ装着 42の内側とリテーナ50の外側との間に僅かな 間ができ、いわゆる「がた」を生じること ある。このような電気コネクタ10は、例え 自動車に用いられると、走行に伴う振動に ってハウジング40とリテーナ50とがぶつかっ 打音を発する。この打音は、大きなもので ないが、例えば当該電気コネクタ10が乗用 に用いられる場合には走行時の静粛性を損 う一因になるため、問題視されることがあ 。

 図11は、二重係止型の別の電気コネクタに けるリテーナの装着状態を示す断面図であ (特許文献2)。なお、図11に示す断面には、絶 縁ハウジングのコンタクト収容室およびハウ ジングランスが現れていない。
 電気コネクタ100は、図9および図10に示した 気コネクタ10と同様に、複数のコンタクト 容室、および各コンタクト収容室と直交す リテーナ装着室が形成されたハウジング101 備えている。しかし、電気コネクタ100は、 述した電気コネクタ10と異なり、二次係止状 態においてリテーナ105ががたつかないように 保持するための手段を備えている。具体的に は、電気コネクタ100は、ハウジング101のリテ ーナ装着室102内に、係止部103と、その対向位 置に設けられた位置ずれ規制部104と、を備え ている。この一対をなす係止部103および位置 ずれ規制部104が、二次係止状態においてリテ ーナ105を両側から押圧することによって、リ テーナ105がコンタクト挿抜方向(図中の左右 向)に動くことを防止する。

特開平9-92368号公報(図1、図6)

特開2001-6790号公報(図7)

 特許文献2に開示された二重係止型の電気コ ネクタ100によれば、二次係止状態においてリ テーナ105がコンタクト挿抜方向に動くことを 防止できる。
 ところが、コンタクト挿抜方向と直交する 向(すなわちリテーナの挿抜方向)について ると、特許文献2に開示された電気コネクタ1 00によっても、リテーナ105が公差の範囲内で く可能性が残っている。このため、かかる 重係止型電気コネクタは、外部から加えら る振動の方向によって打音を発生する可能 を依然として有しており、その解決が求め れている。
 本発明は、このような技術的課題に基づい なされたものであり、リテーナが、コンタ トの挿抜方向、およびリテーナの挿抜方向 いずれの方向についても、ハウジングに対 て動くことを防止できる二重係止型の電気 ネクタを提供することを目的とする。

 かかる目的のもと、本発明の電気コネク は、コンタクトを収容するコンタクト収容 、およびコンタクトの挿抜方向と直交する 向に形成された、コンタクト収容室と連通 るリテーナ装着室を備える絶縁ハウジング 、コンタクト収容室に収容されたコンタク が貫通するコンタクト収容孔を備え、かつ テーナ装着室に装着されて、コンタクトを け止めするリテーナと、を備え、リテーナ 第1の位置にあるときに、コンタクトがコン タクト収容室およびコンタクト収容孔に挿入 されて絶縁ハウジングにより一次的に抜け止 めされ、リテーナが第1の位置から第2の位置 移動すると、コンタクトがリテーナにより 次的に抜け止めされる二重係止型の電気コ クタであって、リテーナは、第1の位置およ び第2の位置において、絶縁ハウジングに係 される、リテーナの一側面に形成された係 突起と、一側面と対向する他の側面に形成 れた、第1の位置および第2の位置において、 絶縁ハウジングに押圧される単一の押圧突起 と、を備えることを特徴としている。

 本発明の電気コネクタにおいて、押圧突 は、リテーナ装着室にリテーナを挿入する きに下る傾斜面を備えることが好ましい。 た、この押圧突起は、絶縁ハウジングに押 されると、その押圧される向きに弾性的に 位することが好ましい。

 以上説明したように、本発明によるリテ ナは、係止突起が形成された一側面と対向 る他の側面に押圧突起を備える。この押圧 起が絶縁ハウジングに押圧されることによ 、係止突起が形成されたリテーナの一側面 絶縁ハウジングに押し付けられる。したが て、リテーナは、コンタクトの挿抜方向に くことが防止される。加えて、リテーナが の挿抜方向に動こうとすると、押圧突起と 縁ハウジングとの間、リテーナの前記一側 と絶縁ハウジングとの間に摩擦力が発生す 。したがって、リテーナは、コンタクトの 抜方向のみならず、リテーナの挿抜方向に くことが防止される。

 また、この押圧突起は、電気コネクタが 次係止状態および二次係止状態にあるとき 絶縁ハウジングに押圧されるものである。 まり、リテーナをリテーナ装着室に挿入を 始してから一次係止状態となる第1の位置ま では、押圧突起と絶縁ハウジングとが接触す ることがない。これにより、ハウジングにリ テーナを組み付ける作業者は、リテーナを第 1の位置まで挿入したと誤認することがない

 さらに、リテーナは単一の押圧突起しか備 ていない。したがって、リテーナによるコ タクトを配置するスペースの占有を最小限 抑えることができる。また、単一の押圧突 によれば、リテーナを第1の位置まで挿入し て押圧突起を絶縁ハウジングに押圧させるの に要する力の増大を抑えることができる。
 また、本発明は、リテーナ装着室にリテー を挿入する向きに下る傾斜面を備え、かつ 縁ハウジングに押圧されると、その押圧さ る向きに弾性的に変位する押圧突起とする とにより、以下の効果を得ることができる すなわち、押圧突起を上記の構成とするこ により、押圧突起が絶縁ハウジングに接触 た際に押圧突起が破損するのを防止し、リ ーナのスムーズな押し込みを確保すること できる。

本実施の形態の電気コネクタの斜視図 ある。 本実施の形態の電気コネクタを示す図 あり、(a)は正面図、(b)は(a)の2b-2b矢視断面 である。 本実施の形態の電気コネクタを示す図 あり、(a)は背面図、(b)は(a)の3b-3b矢視断面 である。 本実施の形態のリテーナを示す斜視図 ある。 本実施の形態のリテーナを示す図であ 、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は底面図、( d)は側面図である。 本実施の形態の電気コネクタにおいて 絶縁ハウジングにリテーナを挿入する過程 示す断面図である。 本実施の形態の電気コネクタにおいて 絶縁ハウジングにリテーナを挿入して二次 止に到るまでの過程を示す断面図である。 本実施の形態の電気コネクタの、コン クトを含む部分の断面図である。 特許文献1に開示される従来の電気コネ クタを示す分解斜視図である。 特許文献1に開示される従来の電気コ クタを示す断面図である。 特許文献2に開示される従来の電気コ クタを示す断面図である。

符号の説明

 1…電気コネクタ、
  2…絶縁ハウジング、
    21…リテーナ装着室、
    22…コンタクト収容室、22a…コンタク 挿入口、22b…コンタクト連結口、
    23a,23b,23c,23d,23e,24a,24b,24c,
    24d,24e,24f,24g…仕切り壁、25…ハウジン ランス
  3…リテーナ、
    31…コンタクト収容孔、32a,32b,32c…係止 突起、33…押圧突起、
    34…コンタクト抜け止め壁、
  4…コンタクト

 以下、本発明の電気コネクタの一実施形態 、添付図面を参照して説明する。
 図1は電気コネクタ1の斜視図、図2は電気コ クタ1を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a) の2b-2b矢視断面図、図3は電気コネクタ1を示 図であり、(a)は背面図、(b)は(a)の3b-3b矢視断 面図である。
 図1~図3に示すように、電気コネクタ1は、絶 縁ハウジング2と、絶縁ハウジング2に形成さ たリテーナ装着室21に装着されるリテーナ3 を備えている。絶縁ハウジング2およびリテ ーナ3は、それぞれ合成樹脂を射出成形する とにより一体的に作製される。
 図1~図3はともに一次係止状態を示している この一次係止状態からさらにリテーナ3が絶 縁ハウジング2の奥まで押し込まれると、コ タクト4は二次係止される(図8)。

 直方体状に形成された絶縁ハウジング2は、 幅方向の中央部を挟んで両側に配置される領 域2Aと、領域2Aに挟まれる領域2Bとを備えてい る(図2(a)、図3(a))。
 領域2Aには、コンタクト4を収容する複数の ンタクト収容室22が形成されている。コン クト収容室22は、絶縁ハウジング2のコンタ ト4を挿入する側の端部(以下、後端という) よび後端に対向する前端に開口されている このうち後端には、コンタクト4を挿入する ンタクト挿入口22aが形成されている。一方 前端には、図示しない相手側コンタクトの 入を許容するコンタクト連結口22bが形成さ ている。コンタクト収容室22は絶縁ハウジ グ2の内部でリテーナ装着室21と連通してい 。リテーナ装着室21はコンタクト収容室22に 交している。
 図2(b)に示すように、絶縁ハウジング2には コンタクト4を抜け止めするハウジングラン 25が設けられている。リテーナ3が途中まで 入された状態においてコンタクト4がコンタ クト収容室22に挿入されると、コンタクト4が ハウジングランス25に係止される。この状態 一次係止であり、コンタクト4はハウジング ランス25によって抜け止めされる。

 以下説明するように、領域2Bには、リテー 3を絶縁ハウジング2に係止させる部材が設け られている。また、領域2Bには、リテーナ3の がたつきを防止する部材が設けられている。
 絶縁ハウジング2の領域2Bには、後端からリ ーナ装着室21に向けて延びる仕切り壁23a~23e 形成されている。仕切り壁23aと仕切り壁23b 間は空隙となっており、一端が絶縁ハウジ グ2の後端に開口し、他端がリテーナ装着室 21に開口する。仕切り壁23bと仕切り壁23cの間 仕切り壁23cと仕切り壁23dの間、仕切り壁23d 仕切り壁23eの間も同様である。
 仕切り壁23aのリテーナ装着室21に臨む側の 端上面には、絶縁ハウジング2の後端からリ ーナ装着室21に向けて厚さが薄くなる傾斜 が形成されている。また、仕切り壁23dは、 テーナ装着室21に臨む側の先端からリテーナ 3を挿入する向きに垂下する垂下壁23d 1 を備えている。後述するリテーナ3の押圧突 33は、一次係止状態および二次係止状態にお いて、絶縁ハウジング2の一部である垂下壁23 d 1 に押圧される。
 仕切り壁23a~23cのリテーナ装着室21に臨む側 先端は、仕切り壁23dから垂下する垂下壁23d 1 よりも、絶縁ハウジング2の後端側に後退し いる。

 また、絶縁ハウジング2は、領域2Bにおいて 前端からリテーナ装着室21に向けて延びる 切り壁24a~24gが形成されている。これら仕切 壁24a~24gの間にも、上記と同様に空隙が形成 されている。
 仕切り壁24aのリテーナ装着室21に臨む側の 端上面には、絶縁ハウジング2の前端からリ ーナ装着室21に向けて厚さが薄くなる傾斜 が形成されている。また、仕切り壁24bのリ ーナ装着室21に臨む側の先端上面には、後述 するリテーナ3の係止突起32b(第1の係止突起) よび係止突起32c(第1の係止突起)が係止され 凹部が形成されている。さらに、仕切り壁24 eのリテーナ装着室21に臨む側の先端上面には 、後述するリテーナ3の係止突起32a(第2の係止 突起)が係止される凹部が形成されている。

 図4はリテーナ3を示す斜視図、図5はリテー 3を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図 、(c)は底面図、(d)は側面図である。
 リテーナ3は、幅方向の中央部を挟んで両側 に配置される領域3Aと、領域3Aに挟まれる領 3Bとを備えている。領域3Aは絶縁ハウジング2 の領域2Aと対応し、領域3Bは絶縁ハウジング2 領域2Bと対応する。
 リテーナ3の領域3Aには、コンタクト4が挿入 される複数のコンタクト収容孔31が形成され いる。複数のコンタクト収容孔31は、コン クト4を挿入するのに先立って、対応するコ タクト収容室22と位置合わせされる。各コ タクト収容孔31の上側には、コンタクト収容 孔31の天井から傾斜するコンタクト抜け止め 34が形成されている(図2(b))。図8に示すよう 、リテーナ3が絶縁ハウジング2の奥まで押 込まれると、コンタクト抜け止め壁34がコン タクト4の挿入経路上に進入して、コンタク 4が後退するのを防止する。

 リテーナ3の領域3Bには、絶縁ハウジング2 の前端側に配置される側面に係止突起32a、32b 、32cが形成されている。リテーナ3が、絶縁 ウジング2のリテーナ装着室21に先に挿入さ る側を先端、その反対側を後端とすると、 端側から係止突起32a、32b、32cが順次配置さ ている。係止突起32b、32cは、同一平面上に 成され、当該平面から同様の突出高さを有 ている。係止突起32aは、係止突起32b、32cが 成される平面よりも、所定量だけリテーナ3 厚さ方向の中心に向けて低い平面上に形成 れている。係止突起32aの先端は、係止突起3 2b、32cが形成される平面より低い位置にある

 リテーナ3の領域3Bには、絶縁ハウジング2の 後端側に配置される面に押圧突起33が形成さ ている。ここで、領域3Bは、絶縁ハウジン 2の領域2Bに対応するものであり、コンタク 4が配設される領域外に位置する。したがっ 、本実施の形態によれば、コンタクト4の配 設に支障なく押圧突起33を設けることができ 。また、押圧突起33は、係止突起32a、32b、32 cのいずれよりも、リテーナ3の先端に近い位 に配置されている。これは、垂下壁23d 1 が配置された位置に対応しているが、この点 については後述する。
 押圧突起33は、半円柱状の形状を有してい 。つまり、押圧突起33は、リテーナ3を挿入 る向きに下る傾斜面であって、凸状の曲面 形成された傾斜面を有している。これによ 、押圧突起33が前述した垂下壁23d 1 に接触した際に押圧突起33が破損するのを防 し、リテーナ3をスムーズに押し込むことが できる。図4に示すように、押圧突起33が、リ テーナ3の一部を構成する、可撓性を有する 端支持固定梁状の部材上に形成され、押圧 起33の押圧方向に弾性変位が可能とされるこ とによって、より効果的にリテーナ3のスム ズな挿入を確保することができる。なお、 止突起32a、32b、32cも、押圧突起33と同様に弾 性変位が可能に構成されている。

 次に、図6、図7および図3(b)を参照して、絶 ハウジング2にリテーナ3を装着する手順を 明する。
 絶縁ハウジング2にリテーナ3を装着するに たって、図6(a)に示すように、絶縁ハウジン 2のリテーナ装着室21にリテーナ3を挿入する 。この段階まで、押圧突起33が仕切り壁23aに 触することはなく、また、係止突起32a、32b 32cが仕切り壁24a~24cに接触することはない。 したがって、リテーナ3のリテーナ装着室21へ の挿入をスムーズに行うことができる。

 図6(b)、図7(a)に示すように、さらにリテー 3をリテーナ装着室21の奥に向けて挿入して くと、係止突起32bは仕切り壁24aの先端を乗 越える。リテーナ3の挿入初期からここまで 過程で、係止突起32aは、仕切り壁24a~24cに接 触しない。さらにリテーナ3を図3(b)に示す位 (第1の位置)まで押し込む。そうすると、係 突起32aと仕切り壁24eの先端とが係止される 係止突起32bと係止突起32cとが、仕切り壁24c 仕切り壁24bとを挟み込む。また、押圧突起3 3が絶縁ハウジング2の一部である垂下壁23d 1 に押圧される。したがって、リテーナ3は、 縁ハウジング2に対してその位置(第1の位置) 保持されるとともに、コンタクト収容孔31 絶縁ハウジング2のコンタクト収容室22とが 確に位置合わせされる。
 ここで、押圧突起33と垂下壁23d 1 との接触は、係止突起32aと仕切り壁24eの先端 との係止動作、係止突起32bと係止突起32cとが 仕切り壁24cと仕切り壁24bとを挟み込む動作と ほぼ同時期に行われる。したがって、コンタ クト4を挿入する作業者は、押圧突起33と垂下 壁23d 1 との接触による抵抗を受けて、リテーナ3が 1の位置にあることを認識することができる また、押圧突起33は一つのみであるから、 圧突起33が垂下壁23d 1 と接触した以降にリテーナ3を操作するのに 要な力の増大を最小とすることができる。

 コンタクト4の挿入は、前述したように、 コンタクト挿入用機械等によって行われるが 、リテーナ3のコンタクト収容孔31と絶縁ハウ ジング2のコンタクト収容室22とが正確に位置 合わせされているため、コンタクト4の挿入 業を円滑に行うことができる。コンタクト4 挿入すると、図2(b)に示すように、コンタク ト4はハウジングランス25に一次係止される。

 コンタクト4が一次係止された後、リテーナ 3を絶縁ハウジング2の奥までさらに押し込む そうすると、図7(b)に示すように、係止突起 32aと仕切り壁24eの先端とが係止される。また 、係止突起32cと仕切り壁24bの先端とが係止さ れる。したがって、リテーナ3は絶縁ハウジ グ2にその位置(第2の位置)が保持される。
 図8は、リテーナ3が絶縁ハウジング2の奥ま 押し込まれたときのコンタクト4を含む断面 を示す。図8に示すように、リテーナ3のコン クト抜け止め壁34がコンタクト4の挿入経路 で進入する。このようにして、コンタクト4 は絶縁ハウジング2に対して抜け止めされる コンタクト4は、ハウジングランス25によっ も抜け止めされる。この状態が二次係止で る。
 コンタクト4が二次係止された状態において も、押圧突起33が垂下壁23d 1 に押圧されているため、係止突起32a、32b、32c が形成されたリテーナ3の側面が絶縁ハウジ グ2に押圧される。その結果、リテーナ3は、 コンタクト4の挿抜方向に動くことが防止さ る。ここで、押圧突起33がリテーナ3の先端 近い位置に配置されている。このように係 突起32aと押圧突起33の距離が近いために、係 止突起32aは、押圧突起33が垂下壁23d 1 に押圧されることによる力を、より強く受け ることができる。これにより、リテーナ3が ンタクト4の挿抜方向に動くことを防止する 果を、より効果的に得ることができる。ま 、リテーナ3が、リテーナ3の挿抜方向に動 うとしても、係止突起32a、32b、32cが形成さ たリテーナ3の側面が絶縁ハウジング2に押圧 されているために、摩擦力が発生して、その 動きが防止される。

 本実施の形態による電気コネクタ1は、リ テーナ3に複数の押圧突起33を設けることがで きる。しかし、本発明者等の検討によれば、 1つの押圧突起33でリテーナ3のがたつき、特 リテーナ3の挿抜方向のがたつきを防止する とができる。そして、複数の押圧突起33を けると、それに対応するスペースが必要と り、コンタクト4を配置するスペースをリテ ナ3が占有することに繋がる。これに対して 、電気コネクタ1は、押圧突起33を1つのみ設 るものであるから、電気コネクタ1の小型化 高密度化にも寄与する。