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Title:
ELECTRIC CONNECTOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/093566
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a connector which can increase a holding force of a flat cable without increasing a pushing force. The connector (10) comprises a protrusion (212e) and a protrusion (212f) pushed onto the back of an FPC (200) and arranged at a predetermined spacing in the inserting/retracting direction of the FPC (200), and a contact portion (213a) pushed onto the surface of the FPC (200) and arranged between the protrusion (212e) and the protrusion (212f) in the inserting/retracting direction. The protrusion (212e), the protrusion (212f) and the contact portion (213a) are formed at a second contact (20F). The connector (10) is constituted such that the spacing between the protrusion (212e) and the contact portion (213a) and the spacing between the contact portion (213a) and the protrusion (212f) in the inserting/retracting direction are equal to or larger than the thickness of the FPC (200), and such that the connector (10) is enabled to increase the holding force by clamping the FPC (200) in such a state that the FPC is bent into a wavy shape.

Inventors:
KODAIRA YOSHIHIKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/050742
Publication Date:
July 30, 2009
Filing Date:
January 20, 2009
Export Citation:
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Assignee:
TYCO ELECTRONICS AMP KK (JP)
KODAIRA YOSHIHIKO (JP)
International Classes:
H01R13/04; H01R13/629
Foreign References:
JP2002270290A2002-09-20
JPS63125384U1988-08-16
JPH05217640A1993-08-27
JP2006032155A2006-02-02
Attorney, Agent or Firm:
OBA, Mitsuru et al. (8F KM Building,4-3, Iwamotocho 1-chome,Chiyoda-k, Tokyo 32, JP)
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Claims:
 プリント配線板の表面に実装されて、可撓性を有する平形ケーブルを前記プリント配線板に電気的に接続する電気コネクタであって、
 絶縁材料によって形成され、前端側から後端側に向けて前記平形ケーブルの端部が挿入されるハウジングと、
 前記ハウジング内に収容され、前記ハウジングに挿入された前記平形ケーブルの端部をクランプして、前記プリント配線板に前記平形ケーブルを電気的に接続する複数のコンタクトと、
 複数の前記コンタクトを、開放状態または前記平形ケーブルをクランプするクランプ状態に切り替え操作するためのカムを有するアクチュエータと、を備え、
 前記クランプ状態において、
 前記平形ケーブルの表裏面の一方の面に押し付けられ、かつ前記平形ケーブルの挿抜方向に所定の間隔を隔てて配置される第1突起及び第3突起と、
 前記平形ケーブルの表裏面の他方の面に押し付けられ、かつ前記挿抜方向における前記第1突起と前記第3突起の間に配置される第2突起と、を備え、
 前記第2突起が前記コンタクトに形成される場合には前記第1突起及び前記第3突起が前記コンタクト又は前記ハウジングに形成され、前記第2突起が前記ハウジングに形成される場合には前記第1突起及び前記第3突起が前記コンタクトに形成され、
 前記平形ケーブルは、前記第1突起、前記第2突起及び前記第3突起の間を波状に曲げられた状態で、前記コンタクトにクランプされることを特徴とする電気コネクタ。
 前記平形ケーブルの導体部と接触する接点部が、前記コンタクトに形成される、前記第1突起及び前記第3突起、又は、前記コンタクトに形成される前記第2突起を構成することを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
 前記第1突起、前記第2突起及び前記第3突起の組が、2つ以上構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気コネクタ。
 プリント配線板の表面に実装されて、可撓性を有する平形ケーブルを前記プリント配線板に電気的に接続する電気コネクタであって、
 絶縁材料によって形成され、前端側から後端側に向けて前記平形ケーブルの端部が挿入されるハウジングと、
 前記ハウジング内に収容され、前記ハウジングに挿入された前記平形ケーブルの端部をクランプして、前記プリント配線板に前記平形ケーブルを電気的に接続する複数のコンタクトと、
 複数の前記コンタクトを、開放状態または前記平形ケーブルをクランプするクランプ状態に切り替え操作するためのカムを有するアクチュエータと、を備え、
 前記クランプ状態において、
 前記平形ケーブルの表裏面の一方の面に押し付けられ、かつ前記平形ケーブルの挿抜方向に所定の間隔を隔てて配置される第1突起及び第3突起と、
 前記平形ケーブルの表裏面の他方の面に押し付けられ、かつ前記挿抜方向における前記第1突起と前記第3突起の間に配置される第2突起と、を備え、
 前記第2突起が前記コンタクトに形成される場合には前記第1突起及び前記第3突起が前記コンタクト又は前記ハウジングに形成され、前記第2突起が前記ハウジングに形成される場合には前記第1突起及び前記第3突起が前記コンタクトに形成され、
 前記挿抜方向における、前記第1突起と前記第2突起の間隔、及び前記第2突起と前記第3突起の間隔が、前記平形ケーブルの厚さ以上であることを特徴とする電気コネクタ。
 前記平形ケーブルの導体部と接触する接点部が、前記コンタクトに形成される、前記第1突起及び前記第3突起、又は、前記コンタクトに形成される前記第2突起を構成することを特徴とする請求項4に記載の電気コネクタ。
 前記第1突起、前記第2突起及び前記第3突起の組が、2つ以上構成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の電気コネクタ。
Description:
電気コネクタ

 本発明は、FPC(フレキシブル印刷回路)やFF C(フレキシブルフラットケーブル)等の可撓性 を有する平形ケーブルが接続される電気コネ クタに関する。

 FPCやFFC等の可撓性を有する平形ケーブル用 電気コネクタ(以下、単にコネクタと称する )は、プリント配線板上に実装される。コネ タのハウジング内には、プリント配線板に 気的に接続されるコンタクトが複数設けら ている。これらコンタクトを平形ケーブル 導体部に電気的に接続することで、平形ケ ブルがプリント配線板に電気的に接続され 。
 コンタクトと平形ケーブルの導体部との電 的な接続状態を維持するために、コンタク 自体で平形ケーブルをクランプし、コンタ トビームの弾性を利用してコンタクトの接 部が平形ケーブルの導体部に押し付けられ 。ここで、平形ケーブルをコネクタに挿入 るときには、コンタクトの接点部により平 ケーブルに対して押付け力が生じないよう 、コンタクトを開放状態としておくZIF(Zero  Insertion Force)タイプのコネクタがある。

 このようなZIFタイプのコネクタにおいては 開放状態にあったコンタクトは、アクチュ ータと称される部品によって弾性変形され 、コンタクトの接点部が平形ケーブルの導 部に押し付けられる。この状態がクランプ ある。
 例えば、特許文献1には、図9に示されるコ クタが開示されている。
 図9において、アクチュエータ150は、カム部 151とレバー部153を有している。カム部151とレ バー部153の間に、コンタクト160のばね部157の 先端付近157aが挿入脱出可能な溝152が形成さ ている。支点151aを中心としてレバー部153を 印の向きに90°回転させると、カム部151は各 コンタクト160のばね部157と連結部156を弾性変 形させる。そうすると、接点部154a,154bと接点 部155a,155bとがFPC158の表裏両面から押し付けら れ、FPC158はコンタクトビーム154とコンタクト ビーム155によりクランプされる。そうすると 、FPC158の導体部は、コンタクト160のタイン部 170を介してプリント配線板159に接続される。

特開2002-270290号公報

 しかしながら、上記したような従来のコネ タには、以下に示すような問題がある。
 コネクタの製造過程において、作業者が、 ネクタにクランプされたFPC158を掴んで持ち び、また、FPC158を掴んだ状態で作業するこ がある。このとき、クランプされたFPC158を ネクタから引き抜くために要する力(以下、 この力を保持力と称する)が低いと、FPC158が ネクタから抜けてしまうことがある。した って、持ち運び、作業の過程で、FPC158がコ クタから抜けないことが望ましい。
 保持力を高くしてFPC158が抜けるのを防止す ためには、コンタクトビーム154,155がFPC158の 表裏両面を押し付ける力(以下、この力を押 け力と称する)を高くすればよい。ところが 押付け力を高くすると、以下の不具合が生 る。コンタクト160には、通常、FPC158との電 的な接触を確保するために、金めっきが施 れている。押付け力が高いと、FPC158の挿抜 繰り返すことにより、接点部154a等の先端か ら金めっきが削れるおそれがある。また、押 付け力が高すぎると、コンタクトビーム154,15 5が弾性変形域を超えて塑性変形してしまう とがある。
 そこで本発明は、押付け力を高くすること く、平形ケーブルの保持力を高くできるコ クタを提供することを目的とする。

 かかる目的のもと、本発明者は、平形ケ ブルが可撓性を有していることを利用して 保持力を高くすることを検討した。つまり 平形ケーブルをクランプ部分で波状に曲げ ば、平形ケーブルの引き抜きに対する抵抗 大きくできる。したがって、押付け力を高 しなくても、平形ケーブルの保持力を高く きる。平形ケーブルの表裏面の一方の面に 定の間隔を隔てた2つの突起を押し付け、か つ前記表裏面の他方の面であって前記2つの 起の間に少なくとも1つの突起を押し付けれ 、平形ケーブルを波状に曲げることができ 。これら突起は、コネクタが備えるコンタ ト、ハウジングに一体的に形成することが きるので、コネクタに新たな部材を必要と ない。

 本発明は以上の検討に基づきなされたもの あり、プリント配線板の表面に実装されて 可撓性を有する平形ケーブルをプリント配 板に電気的に接続する電気コネクタであっ 、絶縁材料によって形成され、前端側から 端側に向けて平形ケーブルの端部が挿入さ るハウジングと、ハウジング内に収容され ハウジングに挿入された平形ケーブルの端 をクランプして、プリント配線板に平形ケ ブルを電気的に接続する複数のコンタクト 、複数のコンタクトを、開放状態または平 ケーブルをクランプするクランプ状態に切 替え操作するためのカムを有するアクチュ ータと、を備えるコネクタを対象としてい 。このコネクタは、クランプ状態において 平形ケーブルの表裏面の一方の面に押し付 られ、かつ平形ケーブルの挿抜方向に所定 間隔を隔てて配置される第1突起及び第3突 と、平形ケーブルの表裏面の他方の面に押 付けられ、かつ挿抜方向における第1突起と 3突起の間に配置される第2突起と、を備え 基本構成を有している。
 第1の本発明は、以上の基本構成に加えて、 平形ケーブルが、第1突起、第2突起及び第3突 起の間を波状に曲げられた状態で、コンタク トにクランプされることを特徴とする。
 また、第2の本発明は、以上の基本構成に加 えて、挿抜方向における、第1突起と第2突起 間隔、及び第2突起と第3突起の間隔が、平 ケーブルの厚さ以上であることを特徴とす 。これらの間隔を平形ケーブルの厚さ以上 すれば、平形ケーブルを波状に曲げやすく る。

 本発明のコネクタにおいて、第2突起がコ ンタクトに形成される場合には、第1突起及 第3突起がコンタクト又はハウジングに形成 れる。また、第2突起がハウジングに形成さ れる場合には、第1突起及び前3突起が前記コ タクトに形成される。

 前述したように、本発明のコネクタは、 1突起、第2突起及び第3突起を、コネクタが えるコンタクト、ハウジングに一体的に形 することができる。コンタクトは、平形ケ ブルの導体部と接触する接点部をもともと えている。本発明は、この接点部を、第1突 起及び第3突起、又は、第2突起として使用す ことができる。

 本発明のコンタクトは、第1突起、第2突 及び第3突起からなる3つの突起の組で、平形 ケーブルを波状に曲げる。波状に曲げられた 部分が1つよりも、2つ以上あるほうが、保持 を高くできる。したがって、本発明のコネ タは、第1突起、第2突起及び第3突起からな 3つの突起の組を2つ以上設けることもでき 。この場合、第1突起、第2突起及び第3突起 中で、第1突起及び第2突起、又は、第2突起 び第3突起を、他の3つの突起の組と共通にで きる。

 本発明のコネクタは、第1突起、第2突起 び第3突起を備え、クランプ状態となったと 、平形ケーブルを波状に曲げる。波状に曲 られた平形ケーブルは、真直な平形ケーブ に比べて引き抜きに対する抵抗が大きい。 たがって、押付け力を高くすることなく、 形ケーブルの保持力を高くすることができ 。よって、本発明のコネクタによれば、コ タクトから金めっきが削れるのを防止し、 つコンタクトが塑性変形するのを防止でき 。また、押付け力を低くできるので、アク ュエータを操作する力を低くできる。さら 、第1突起、第2突起及び第3突起を、コネク の既存の構成部品であるコンタクトまたは ウジングに形成できるので、コネクタのコ ト上昇を招くこともない。

図1(a)、図1(b)、および図1(c)は、本発明 第1実施形態に係るコネクタを示し、図1(a) その平面図、図1(b)はその正面図、図1(c)はそ の側面図である。 図2は、図1(b)の2-2矢視断面図である。 図3は、図1(b)の3-3矢視断面図である。 図4(a)~図4(e)は、第1実施形態におけるコ ネクタにFPCを挿入してからクランプするまで の過程を示す図である。 図5(a)~図5(c)は、第1コンタクトにおける FPCのクランプの手順を示す図である。 図6(a)~図6(c)は、第2コンタクトにおける FPCのクランプの手順を示す図である。 図7(a)、図7(b)は、本発明に係る他のコ クタの例を示す断面図であり、図7(a)は第2実 施形態を示し、図7(b)は第3実施形態を示す。 図8(a)および図8(b)は、本発明に係る他 コネクタの例を示す断面図であり、図8(a)は 4実施形態を示し、図8(b)は第5実施形態を示 。 図9は、従来のコネクタを示す断面図で ある。

符号の説明

 10…コネクタ(電気コネクタ)、11…ハウジ グ、11c,212e,212f…突起、12…アクチュエータ 12b…カム部、12c…レバー部、20…コンタク 、20R…第1コンタクト、20F…第2コンタクト、 202、212…ベース部、203、213…コンタクトビー ム、203a、213a…接点部、204、214…作動ビーム 205、215…タイン部、206、216…連結部、100… リント配線板、200…FPC

 以下、添付する図1~図8に示す実施の形態に づいてこの発明を説明する。
<第1実施形態>
 図1(c)に示すように、コネクタ(電気コネク )10は、プリント配線板100上に実装され、可 性を有する平形ケーブルの一つであるFPC200 端部が挿入されることで、FPC200とプリント 線板100を電気的に接続するものである。な 、本願明細書では、コネクタ10の、プリント 配線板100に実装される側(図1(c)において下側) を下方、FPC200が挿入される側(図2、図3におい て左側)を前方と定義する。
 コネクタ10は、樹脂等の絶縁材料から形成 れたハウジング11を備えている。ハウジング 11には、銅合金等の導電性材料からなる薄板 打ち抜き加工(stamping)することで形成された コンタクト20が複数収容される。コネクタ10 は、コンタクト20を操作するためのアクチュ エータ12が設けられている。

 図2、図3に示すように、ハウジング11は、FPC 200を受容するためのキャビティ30が、前端に リット状に開口している。このキャビティ3 0には、FPC200の端部の各導体と電気的接続を すための複数のコンタクト20が配列されてい る。それぞれのコンタクト20は、ハウジング1 1に圧入されている。なお、ハウジング11、ア クチュエータ12以外の部分には、ハッチング 施していない。以下も同様である。また、 2以降は、プリント配線板100の記載を省略し ている。
 ここで、図1(a)に示すように、コンタクト20 、ハウジング11の後端側から挿入されたも (以下、これを第1コンタクト20Rと称する)と ハウジング11の前端側から挿入されたもの( 下、これを第2コンタクト20Fと称する)とが交 互に配置されている。
 アクチュエータ12は、ハウジング11の後端側 に設けられている。図1(a)および図1(b)に示す うに、このアクチュエータ12は、ハウジン 11の長手方向(幅方向)に延び、その両端部に けられたピン12aがハウジング11に支持され いる。そのため、図1(c)に示すように、アク ュエータ12は、プリント配線板100の表面に 交しかつハウジング11の前後端方向を含む面 内で回転可能である。

 図2に示すように、ハウジング11の、第1コン タクト20Rが装着される部分には、ハウジング 11の前端面11fから後端に向けて延びるキャビ ィ30が形成される。キャビティ30の下面30aの 後端には、キャビティ30に向けて突出する突 11cが形成されている。
 ハウジング11の前端から中間部にかけてキ ビティ30が形成されており、ハウジング11の 間部よりも後端側には空間31が形成されて る。この空間31に、アクチュエータ12が配置 れる。

 図2に示す第1コンタクト20Rは、ハウジン 11に装着された状態でハウジング11の後端か 前端に向けて延びるベース部202と、FPC200に 気的に接続されるコンタクトビーム203と、 ンタクトビーム203から後端に向けて延びる 動ビーム204とを有している。また、第1コン タクト20Rは、ベース部202と、コンタクトビー ム203及び作動ビーム204とを繋ぐ連結部206を有 している。第1コンタクト20Rは、連結部206の がベース部202、作動ビーム204の双方の幅よ も小さい。したがって連結部206は、ベース 202、作動ビーム204に比べて容易に弾性変形 る。

 ベース部202の前端部202aはハウジング11の凹 32に圧入される。前端部202aには突起202bが設 けられており、突起202bと凹部32とが係合し、 第1コンタクト20Rは抜け止めされる。
 ベース部202の後端部202cの底面側には、ベー ス部202の前端部202aを凹部32に挿入した状態で 第1コンタクト20Rの前端へのそれ以上の移動 規制するため、ハウジング11の底面11b側の後 端部に噛み合うストッパ爪202dが形成されて る。そして、このストッパ爪202dよりも後端 において、ベース部202の底面は、プリント 線板100の導電部に電気的に接続されるタイ 部205を構成する。ベース部202の前端部202aを 凹部32に挿入し、ストッパ爪202dをハウジング 11の底面11bの後端にかみ合わせた状態で、タ ン部205がハウジング11の底面11bとほぼ同一 、あるいはハウジング11の底面11bよりも若干 下方に突出する。

 ベース部202には、アクチュエータ12のカム 12bが載る支持部202eが形成されている。アク ュエータ12のレバー部12cを矢印の向きに回 させると、カム部12bが作動ビーム204を押し げる。このときの反力を、支持部202eが受け 。
 コンタクトビーム203の先端部には、接点部2 03aが形成されている。接点部203aは、下方に けて突出されている。

 図3に示すように、第2コンタクト20Fは、ハ ジング11に装着された状態でハウジング11の 端から後端に向けて延びるベース部212と、F PC200に電気的に接続されるコンタクトビーム2 13と、コンタクトビーム213から後端に向けて びる作動ビーム214を有している。また第2コ ンタクト20Fは、ベース部212と、コンタクトビ ーム213及び作動ビーム214とを繋ぐ連結部216を 有している。
 ベース部212の後端部212bはU字状に形成され おり、その間隙にキー51が圧入される。この 後端部212bには突起212cが設けられており、突 212cとキー凹部51aとが係合し、第2コンタク 20Fが抜け止めされる。
 ベース部212の前端部212aの底面側には、ベー ス部212の後端部212bにキー51が挿入された状態 で、第2コンタクト20Fの後端へのそれ以上の 動を規制するため、ハウジング11の底面11b側 の前端部に噛み合うストッパ爪212dが形成さ ている。そして、このストッパ爪212dよりも 端側において、ベース部212の底面は、プリ ト配線板100の導電部に電気的に接続される イン部215を構成する。ベース部212の後端部2 12bにキー51が挿入され、ストッパ爪212dをハウ ジング11の底面11b側の前端部にかみ合わせた 態で、タイン部215がハウジング11の底面11b ほぼ同一面、あるいはハウジング11の底面11b よりも若干下方に突出するようになっている 。

 ベース部212は、その上面に2つの突起212e 212fを備えている。突起212eは、前端部212aと 結部216のほぼ中間に形成されている。また 突起212fは、連結部216の近くに形成されてい 。

 アクチュエータ12のレバー部12cを矢印の向 に回転させると、カム部12bが作動ビーム214 押し上げる。このときの反力を、後端部212b 受ける。
 コンタクトビーム213の先端部には、接点部2 13aが形成されている。接点部213aは、下方に けて突出されている。

 以上の構成を有するコネクタ10において、 クチュエータ12のカム部12bは、第1コンタク 20Rのベース部202と作動ビーム204との間、及 第2コンタクト20Fのベース部212と作動ビーム2 14との間に位置する。
 また、カム部12bは、アクチュエータ12の回 中心Cに対し、偏心している。カム部12bの断 は、レバー部12cをハウジング11に対して立 た状態(図1(c)、図2、図3の状態)で、前後端方 向に長い矩形状である。
 第1コンタクト20R及び第2コンタクト20Fは、 クチュエータ12(レバー部12c)が立ったままで 、開放状態となる。この開放状態では、ハ ジング11にFPC200をスムーズに挿入すること できる。

 次に、図4(a)~図4(e)を参照しつつ、コネクタ1 0にFPC200を接続する手順を説明する。なお、 4(a)~図4(e)は、第2コンタクト20Fについて示し ある。
 FPC200を挿入する前は、アクチュエータ12は てた状態とされている(図4(a))。

 この状態で、FPC200が、コネクタ10のキャビ ィ30に挿入される。FPC200は、第1コンタクト20 Rの接点部203a、第2コンタクト20Fの突起212eを に通過する(図4(b))。
 この過程で、FPC200が接点部203a、突起212eに 突すると、FPC200のスムーズな挿入が妨げら るので、接点部203a、突起212eには、FPC200を挿 入する向きになだらかな傾斜が形成されてい ることが好ましい。これは、接点部213a、突 212fについても同様に当てはまる。また、第1 コンタクト20R及び第2コンタクト20Fが開放状 のときに、コネクタ10からFPC200がスムーズに 抜けるように、接点部203a、突起212eには、FPC2 00を抜く向きにもなだらかな傾斜が形成され いることが好ましい。

 さらにFPC200を押し込むと、FPC200は、第2コン タクト20Fの接点部213aを通過して、第2コンタ ト20Fの突起212fに乗り上げる(図4(c)~(d))。
 FPC200をコネクタ10の奥まで挿入したなら(図4 (d))、アクチュエータ12を矢印の向きに倒す。 そうすると、アクチュエータ12のカム部12bは ち上がる。したがって、第2コンタクト20Fの 作動ビーム214は持ち上げられ、これに伴って 連結部216は、前端に倒れるように弾性変形す る。この連結部216の弾性変形により、コンタ クトビーム213は、作動ビーム214と一体になっ て、前端が下に傾く。コンタクトビーム213の 接点部213aは、FPC200に押し付けられる。
 その後、アクチュエータ12(レバー部12c)を、 プリント配線板100の表面とほぼ平行な状態と なるまで倒すと、カム部12bによってアクチュ エータ12がロックされる(図4(e))。このとき、F PC200は、ハウジング11の内部で波状に曲げら る。

 この様子を、図5(a)~図5(c)、図6(a)~図6(c)を参 して、第1コンタクト20R及び第2コンタクト20 Fを対比しつつ説明する。なお、図5(a)~図5(c) 第1コンタクト20Rについて示し、図6(a)~図6(c) 第2コンタクト20Fについて示している。
 図5(a)及び図6(a)に示すように、FPC200がハウ ング11の奥まで挿入されたとき、FPC200の上面 には第1コンタクト20Rの接点部203a及び第2コン タクト20Fの接点部213aが接触している。また FPC200の下面には、ハウジング11の突起11c、第 2コンタクト20Fの突起212e及び突起212fが接触し ている。接点部213aは、挿抜方向における突 212eと突起212f(突起11c)の間でFPC200に接触して る。また、突起212eは、挿抜方向における接 点部203aと接点部213aの間でFPC200に接触してい 。

 アクチュエータ12のレバー部12cを操作し アクチュエータ12を矢印の向きに倒す(図5(b) 図6(b))と、コンタクトビーム213の接点部213a 、突起212eと突起212f(突起11c)の間で、FPC200を 下向きに押し付ける。したがって、FPC200は、 突起212eと突起212f(突起11c)の間で、下向きに に曲げられる。また、コンタクトビーム203 接点部203aとコンタクトビーム213の接点部213a は、突起212eの両側でFPC200を下向きに押し付 る。したがって、FPC200は、接点部203aと接点 213aの間で、上向きに凸に曲げられる。

 その後、アクチュエータ12のレバー部12cを FPC200の表面とほぼ平行な状態となるまで倒 と、FPC200のクランプが完了する(図5(c)、図6(c ))。
 こうして、FPC200は、波状に曲げられた状態 、第1コンタクト20Rと第2コンタクト20Fによ クランプされる。

 コネクタ10は、FPC200を波状に曲げた状態で 持することにより、第2コンタクト20F及び第1 コンタクト20Rの押付け力を高くすることなく 、高い保持力を得ることができる。コネクタ 10が保持力を高くできるのは、少なくとも次 2つの作用が関与している。
 第1に、摩擦力が高くなることである。つま り、真直なFPC200を引き抜く場合には、例えば 、第2コンタクト20Fの突起212eの接触点におけ 摩擦力は、FPC200の平面と平行であって、か 引き抜く向きと逆向きにのみ生ずる。これ 対して、コネクタ10の場合、第2コンタクト2 0Fの突起212eの前後においてFPC200が曲げられて いる。そのために、FPC200の前記接触点には、 FPC200が真直な状態よりも大きな垂直抗力が生 じ、前記接触点における摩擦力は、真直なFPC 200を引き抜くときに生ずる摩擦力より大きい 。

 第2に、コネクタ10からFPC200を引き抜く場合 は、FPC200がハウジング11内で連続的に曲げ れる。引き抜かれるFPC200は、接点部203a、突 212e及び接点部213aの間を通過する。この間 通過するFPC200は、この間で常に上に凸とな ように曲げられる(図5(c)、図6(c)参照)。この げを形成するのに必要な力が、FPC200を引き く際の抵抗となる。
 以上のように、摩擦力が高くなること、及 FPC200の曲げが引き抜きに対する抵抗となる と、によって、第2コンタクト20F及び第1コ タクト20Rの押付け力を高くすることなく、 ネクタ10は、FPC200の保持力を高くすることが できる。

 本発明者の検討によれば、コネクタ10の 造工程において、FPC200の抜けを防止できる 持力が得られることを前提とすると、第2コ タクト20F及び第1コンタクト20Rの押付け力を 、従来のコネクタの50%程度まで引き下げるこ とができる。

 ここで、図4(a)を参照しながら、コネクタ10 仕様に言及する。
 突起212eの角度A及び突起212fの角度Bは、FPC200 をスムーズに挿入するために考慮される。つ まり、角度A、角度Bが大きすぎると、FPC200が 起212e及び突起212fに衝突して、FPC200を奥ま 挿入する障害となる。したがって、角度A、 度Bは、30度以下であることが好ましい。突 212e、突起212fについては、角度A、角度Bの他 に、その高さF、Gも考慮される。
 次に、接点部203aと突起212eの間隔C、突起212e と接点部213aの間隔D、及び接点部213aと突起212 fの間隔Eが狭すぎると、FPC200を波状に曲げる めに、第2コンタクト20Fの押付け力を高くす る必要がある。したがって、間隔C、間隔D及 間隔Eは、FPC200の厚さ以上とすることが好ま しい。なお、間隔C、間隔D及び間隔Eは、接点 部203a、突起212e等の頂点間の距離である。

 コネクタ10は、新たな部材を加えること く、FPC200の保持力を高くできる。つまり、 2コンタクト20Fに設けられる突起212e及び突起 212fは、第2コンタクト20Fを打ち抜きにより作 する際に形成される。また、ハウジング11 突起11cも、射出成形でハウジング11を作製す る際に、形成することができる。したがって 、新たな部材を加えることがないことはもち ろん、新たな工程を設けることなく、コネク タ10を得ることができる。

 コネクタ10は、FPC200が、突起212eと突起212f (突起11c)の間で下向きに凸に曲げられ、また 接点部203aと接点部213aの間で、上向きに凸 曲げられる。しかし、下向き又は上向きの ずれか一方の曲げが形成されていれば、本 明による上記作用が得られる。また、コン クトのみに突起を設けることでFPC200を波状 曲げることができるし、コンタクトおよび ウジングの双方に突起を設けることによっ もFPC200を波状に曲げることができる。そこ 、以下では、図1~図6で示したコネクタ10と異 なる例を図7(a)、図7(b)、図8(a)、図8(b)を参照 て説明する。なお、図7(a)、図7(b)、図8(a)、 8(b)において、コネクタ10と同様の構成部分 ついては、同じ符号を付している。

<第2実施形態>
 図7(a)に示すコネクタ110のコンタクト111は、 ベース部112と、FPC200に電気的に接続されるコ ンタクトビーム113と、コンタクトビーム113か ら後端に向けて延びる作動ビーム114を備えて いる。またコンタクト111は、ベース部112と、 コンタクトビーム113及び作動ビーム114を繋ぐ 連結部115を有している。
 コンタクトビーム113は、その先端部に接点 113aを備えている。コンタクトビーム113は、 また、挿抜方向における接点部113aと連結部11 5の間に、接点部113bを備えている。接点部113a 及び接点部113bは、下方に向けて突出してお 、FPC200と電気的に直接接触する部分である
 コネクタ110のハウジング11は、コンタクト ーム113に向けて突出する突起11gを備えてい 。突起11gは、挿抜方向における接点部113aと 点部113bの間に形成されている。
 コンタクト111では、挿入されたFPC200に接点 113aと接点部113bが押し付けられる。そうす と、FPC200の突起11gに対応する部分は、上に に曲げられる。

<第3実施形態>
 図7(b)に示すコネクタ120のコンタクト121は、 ベース部122と、FPC200に電気的に接続されるコ ンタクトビーム123と、コンタクトビーム123か ら後端に向けて延びる作動ビーム124を備えて いる。またコンタクト121は、ベース部122とコ ンタクトビーム123及び作動ビーム124を繋ぐ連 結部125を有している。
 コンタクトビーム123は、その先端に接点部1 23aを備えている。コンタクトビーム123は、ま た、接点部123aと連結部125の間に、接点部123b 備えている。接点部123a及び接点部123bは、 方に向けて突出しており、FPC200と電気的に 接接触する部分である。
 また、ベース部122には、コンタクトビーム1 23に向けて突出する突起122aが形成されている 。突起122aは、挿抜方向における接点部123a及 接点部123bの間に位置する。
 コンタクト121では、接点部123aと接点部123b 、挿入されたFPC200に押し付けられる。そう ると、FPC200の突起122aに対応する部分は、上 凸に曲げられる。

<第4実施形態>
 図8(a)に示すコネクタ130のコンタクト131は、 ベース部132と、FPC200に電気的に接続されるコ ンタクトビーム133と、コンタクトビーム133か ら後端に向けて延びる作動ビーム134を備えて いる。またコンタクト131は、ベース部132とコ ンタクトビーム133及び作動ビーム134を繋ぐ連 結部135を備えている。
 コンタクトビーム133は、その先端に接点部1 33aを備えている。接点部133aは、下方に向け 突出しており、FPC200と電気的に直接接触す 部分である。
 また、ベース部132には、コンタクトビーム1 33に向けて突出する突起132a及び突起132bが形 されている。接点部133aは、挿抜方向におい 突起132a及び突起132bの間に位置する。
 コンタクト131では、接点部133aが、挿入され たFPC200に押し付けられる。そうすると、FPC200 の接点部133aに対応する部分は、下に凸に曲 られる。

<第5実施形態>
 図8(b)に示すコネクタ140のコンタクト141は、 ベース部142と、FPC200に電気的に接続されるコ ンタクトビーム143と、コンタクトビーム143か ら後端に向けて延びる作動ビーム144を備えて いる。またコンタクト141は、ベース部142とコ ンタクトビーム143及び作動ビーム144を繋ぐ連 結部145を有している。
 コンタクトビーム143は、その先端に接点部1 43aを備えている。接点部143aは、下方に向け 突出しており、FPC200と電気的に直接接触す 部分である。
 また、ハウジング11は、コンタクトビーム14 3に向けて突出する突起11h及び突起11kを備え いる。接点部143aは、挿抜方向において、突 11h及び突起11kの間に位置する。
 コンタクト141では、接点部143aが、挿入され たFPC200に押し付けられる。そうすると、FPC200 の接点部143aに対応する部分は、下に凸に曲 られる。

 以上の第1~第5実施形態を整理すると、以下 通りである。
(1) FPC200を波状に曲げるために、FPC200の表裏 の一方の面に押し付けられる2つの突起(第1 起、第3突起)を設け、他方の面上かつ前記2 の突起の間に1つの突起(第2突起)を設ける。
(2) 第1突起及び第3突起をコンタクトに設け 場合、第2突起は、コンタクトに設けること できるし、ハウジングに設けることもでき 。図7(a)、図7(b)及び図8(a)に示す第2実施形態 ~第4実施形態がこれに該当する。
(3) また第1突起及び第3突起をハウジングに ける場合、第2突起はコンタクトに設ける。 8(b)に示す第5実施形態がこれに該当する。
(4) 図1(a)~図6(b)で示した第1実施形態は、第1~ 3突起からなる組を2つ有している。つまり 点部203a、突起212e及び接点部213aが1つの組、 起212e、接点部213a及び突起212f(突起11c)がも 1つの組を構成している。この場合、突起212e 及び接点部213aが、2つの組に共通している。
 これに対して、図7及び図8で示した第2実施 態~第5実施形態は、第1~第3突起の組が1つで る。

 なお、上記実施形態では、アクチュエータ1 2を、FPC200の挿入方向に対して後端側で回転 せる、いわゆるバックフリップタイプとし が、もちろんこれを、FPC200の挿入方向に対 て前端側に回転させる、フロントフリップ イプとすることもできる。また、アクチュ ータ12の位置も、ハウジング11の後端側に限 ず、前端側に設けても良い。
 また、ハウジング11や第1コンタクト20R、第2 コンタクト20F等、各部の詳細な構成について は、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で適宜 変更することが可能である。