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Patent Searching and Data


Title:
ELECTRIC VEHICLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/150965
Kind Code:
A1
Abstract:
An electric vehicle is provided with a cell voltage sensor (32) and a cell temperature sensor (31) which are mounted to each cell (21); a gas temperature sensor (33), a carbon monoxide gas sensor (34), and a hydrogen gas sensor (35) which are mounted to a chamber (27); a gas temperature sensor (36), a carbon monoxide gas sensor (37), and a hydrogen gas sensor (38) which are mounted to a gas exhaust passage (28); and an air-conditioning fan (17), a channel-switching damper (19), and a driving motor (42) which lowers a window glass (41).  When battery state values detected by the sensors (31) to (38) exceed predetermined thresholds, a battery pack (20) is judged to be abnormal.  Then, the channel-switching damper (19) and the air-conditioning fan (17) are started and the window glass (41) is lowered to ventilate the vehicle interior.  This speedily exhausts smoke generated from a lithium ion battery.

Inventors:
MATSUMOTO JUNICHI (JP)
ISHISHITA TERUO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/060072
Publication Date:
December 17, 2009
Filing Date:
June 02, 2009
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
MATSUMOTO JUNICHI (JP)
ISHISHITA TERUO (JP)
International Classes:
B60K11/06; B60H1/24; B60L3/00; H01M2/12; H01M10/48
Foreign References:
JP2001291532A2001-10-19
JP2003297321A2003-10-17
JPH11339747A1999-12-10
JP2007099075A2007-04-19
JP2007099075A2007-04-19
Other References:
See also references of EP 2289720A4
Attorney, Agent or Firm:
YOSHIDA, Kenji et al. (JP)
Kenji Yoshida (JP)
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Claims:
 電動車両であって、
 車室内に搭載されているリチウムイオン電池と、
 リチウムイオン電池の状態を検出する電池状態検出手段と、
 車室内の空気を換気する換気機構と、
 換気機構の始動停止を行う制御部と、を備え、
 制御部は、
 電池状態検出手段によって検出した電池状態値が所定の閾値を越えている際にはリチウムイオン電池の異常と判断し、換気機構を始動する換気機構始動手段を備える電動車両。
 請求項1に記載の電動車両であって、
 リチウムイオン電池の状態が異常の際にリチウムイオン電池から発生するガスを車室内に排出するガス排出路を含み、
 電池状態検出手段は、リチウムイオン電池に取りつけられた電圧センサと温度センサと、ガス排出路に設けられたガスセンサとガス温度センサと、のいずれか1つまたは複数の組み合わせであり、
 換気機構は、
 外気を車室内に導入する外気導入機構と、車室の窓ガラスを駆動モータによって移動させる窓ガラス駆動機構と、を含み、
 換気始動手段は、外気導入機構始動手段と、窓ガラス駆動機構によって窓ガラスの開放を開始する窓開放開始手段と、を含む電動車両。
 請求項2に記載の電動車両であって、
 リチウムイオン電池上部を覆い、ガス排出路が接続され、リチウムイオン電池が異常の際にリチウムイオン電池から発生したガスを集合させるチャンバを備え、
 ガスセンサまたはガス温度センサいずれか一方または両方がチャンバの上部内面に設けられている電動車両。
 請求項2に記載の電動車両であって、
 ガスセンサは、一酸化炭素ガスセンサまたは水素ガスセンサの何れか一方または両方である電動車両。
 請求項3に記載の電動車両であって、
 ガスセンサは、一酸化炭素ガスセンサまたは水素ガスセンサの何れか一方または両方である電動車両。
Description:
電動車両

 本発明は、リチウムイオン電池を搭載し いる電動車両の構造に関する。

 近年、環境問題対策の1つとして、モータ からの駆動力により走行するハイブリッド車 、燃料電池車、電気自動車などの電動車両が 注目されている。このような電動車両には、 バッテリなどの二次電池が搭載される。車両 の駆動用電源を構成する二次電池としては、 ニッケル水素電池や鉛蓄電池などが使用され ていた。

 車両駆動用の二次電池は車室内の空調さ た空気によって冷却するために車室内に設 されることが多い。特に車室内用の空調装 の能力を効率的に使用するために車室内の 気を二次電池に送って二次電池の冷却を行 た後、温度の上昇した空気を車室内に戻し その温度の上昇した空気を車室内用の空調 置によって冷却することが行われている。 の方式の場合、二次電池を冷却した空気を 部に排出するよりも空調効率が良くなるた である。また、二次電池から外部に連通す ダクトが不要となるため、このダクトから 入する騒音をなくすことができ、車室内の 音を低減することができるためである。

 一方、車両駆動用の二次電池としてニッ ル水素電池や鉛蓄電などよりもエネルギー 度が高く、小形化できるリチウムイオン電 が用いられるようになってきている。しか 、リチウムイオン電池は、車両の衝突など よって電池パックに衝撃力がかかった際に チウムイオン電池内部での短絡などに起因 て煙が発生する可能性がある。この場合、 記のように二次電池が車室内に設置されて ると、発生した煙が車室内に入り込むため 車室内の煙を排出する必要がある。

 そこで、電池パックに衝撃が加わり、内 のリチウムイオン電池から発生した煙が車 内に入り込んだとしても、その煙を車両外 排出することができるように、車両の衝突 どが予想される場合に予め車室と車両外と 連通して、煙を車室外に排出する方法が提 されている(例えば、特許文献1参照)。

特開2007-99075号公報

 特許文献1に記載された従来技術は、車両 に設けられた衝突検知センサやレーダ装置に よって、車両の衝突を予測し、エアコンの起 動や窓の開放を行なうようにしたものである 。このため、衝突せず、車両に衝撃が加わら ない場合にもエアコンの起動や窓の開放が行 なわれてしまう。このような動作は、ユーザ の意思に反する動作となる場合があり、ユー ザに違和感を与える場合がある。また、電池 パックに衝撃力がかからない場合でもリチウ ムイオン電池の状態によっては煙が発生する 可能性もあるが、特許文献1の従来技術では 衝撃以外の原因によって煙が発生した場合 は、搭乗者などが窓を開放するなどしてそ 煙を排出することが必要なため、煙を速や に排出できないという問題があった。

 本発明は、車室内に搭載されたリチウム オン電池から煙が発生した際に速やかに煙 車外に排出することを目的とする。

 本発明の電動車両は、車室内に搭載され いるリチウムイオン電池と、リチウムイオ 電池の状態を検出する電池状態検出手段と 車室内の空気を換気する換気機構と、換気 構の始動停止を行う制御部と、を備える電 車両であって、制御部は、電池状態検出手 によって検出した電池状態値が所定の閾値 越えている際にはリチウムイオン電池の異 と判断し、換気機構を始動する換気機構始 手段、を備えることを特徴とする。

 本発明の電動車両において、リチウムイ ン電池の状態が異常の際にリチウムイオン 池から発生するガスを車室内に排出するガ 排出路を含み、電池状態検出手段は、リチ ムイオン電池に取りつけられた電圧センサ 温度センサと、ガス排出路に設けられたガ センサとガス温度センサと、のいずれか1つ または複数の組み合わせであり、換気機構は 、外気を車室内に導入する外気導入機構と、 車室の窓ガラスを駆動モータによって移動さ せる窓ガラス駆動機構と、を含み、換気始動 手段は、外気導入機構始動手段と、窓ガラス 駆動機構によって窓ガラスの開放を開始する 窓開放開始手段と、を含むこと、としても好 適である。

 本発明の電動車両において、リチウムイ ン電池上部を覆い、ガス排出路が接続され リチウムイオン電池が異常の際にリチウム オン電池から発生したガスを集合させるチ ンバを備え、ガスセンサまたはガス温度セ サのいずれか一方または両方がチャンバの 部内面に設けられていること、としても好 であるし、ガスセンサは、一酸化炭素ガス ンサまたは水素ガスセンサの何れか一方ま は両方であること、としても好適である。

 本発明は、車室内に搭載されたリチウム オン電池から煙が発生した際に速やかに煙 車外に排出することができるという効果を する。

本発明の実施形態における電動車両の 成を示す説明図である。 本発明の実施形態における電動車両の 載される電池パックの平面と側面とを示す 明図である。 本発明の実施形態における電動車両の 御系統を示す系統図である。 本発明の実施形態における電動車両の 作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における電動車両の 池異常の際のセル電圧とセル温度と一酸化 素濃度の変化と、外気導入機構と窓ガラス 動機構の指令信号の変化を示すグラフであ 。

 以下、図面を参照しながら本発明の好適 実施形態について説明する。図1に示すよう に、本実施形態の電動車両100は、車体10と、 体10の内部にあって前方仕切り12と後方仕切 り13とによって仕切られた車室11と、を備え いる。前方仕切り12の前方にあるボンネット には図示しないエンジン、車両駆動用のモー タジェネレータ、動力分配機構、インバータ 、駆動用ギヤなどが納められている。車体10 は、窓ガラス41を持つドア40が開閉自在に取 り付けられている。窓ガラス41は図示しない 動用モータとギヤによって上下に開閉され 。駆動モータとギヤとは窓ガラス駆動機構 構成する。

 前方仕切り12の前方のボンネットには、 室11に空気を送る空調ファン17が設けられて る。空調ファン17には、車室11に接続された 車室空気吸い込み管15と、車外から外気を吸 込む外気吸い込み管16と、車室空気吸い込 管15と外気吸い込み管16との間で吸い込み流 を切り替える流路切り替えダンパ19と、が り付けられている。また、空調ファン17には 、車室空気吸い込み管15または外気吸い込み 16から吸い込んだ空気を車室11に送り込む空 気吹き出し管18が接続されている。空気吹き し管18には図示しない空調装置の熱交換器 取り付けられ、吸い込んだ空気を冷却して 室11に送り込むように構成されている。流路 切り替えダンパ19が車室空気吸い込み管15側 切り替えられている場合には、車室11は略密 閉状態となり、外気はほとんど車室11内に侵 してこない。外気吸い込み管16と、流路切 替えダンパ19と、空調ファン17と空気吹き出 管18とは外気導入機構を構成する。先に説 した窓ガラス駆動機構と外気導入機構とは 気機構を構成する。

 車室11には運転者や乗員の座るシートが 置され、運転席のシートと助手席のシート の間にカバー14で仕切られた電池設置スペー スが設けられている。電池設置スペースは車 室11と連通するよう構成されている。電池設 スペースの中には複数のリチウムイオン電 のセル21が納められた電池パック20が取り付 けられている。電池パック20には車室11内か 冷却用空気を吸い込む空気吸い込み管路23と 、電池パック20を冷却して温度の上昇した空 を電池パック20から車室11に排出する空気排 出管路25とが取り付けられている。空気吸い み管路23には冷却ファン24が取り付けられて いる。また、電池パック20に納められている チウムイオン電池の各セル21の上面には、 セル21の内部で正負の電極が接触するような 異常状態の際に各セル21から発生するガスを がすための逃がし管26が取り付けられてい 。逃がし管26の端面には発生したガスによっ てセル21の内圧が上昇した際に破裂してセル2 1内部のガスを外部に逃がすラプチャーディ ク26aが設けられている。電池パック20の上面 には逃がし管26から放出されたガスを集合す チャンバ27が設けられている。チャンバ27に はガスを車室11に排出するガス排出路28が設 られている。

 図2(a)に示すように、電池パック20は、板 のセル21を立てて電池パック20のケーシング 22の幅方向に隙間をあけて並べたものである それぞれのセル21から蓄電電力を取り出し 合計して電池パック20の出力として出力する 。各セル21の間の隙間には冷却ファン24によ て空気吸込み管路23から空気排出管路25に向 って冷却空気が流され、各セル21は運転範 温度となるように冷却される。図2(a)及び図2 (b)に示すように、各セル21の中央の上部には がし管26とラプチャーディスク26aとが設け れている。各セル21には、各セル21の出力電 を測定するセル電圧センサ32と各セル21の温 度を測定するセル温度センサ31とがそれぞれ り付けられている。

 図2(b)に示すように、電池パック20の上部 設けられたチャンバ27の上側の内部にガス 度センサ33と、一酸化炭素ガスセンサ34と、 素ガスセンサ35とが取り付けられている。 れらの各センサ33,34,35は各セル21に設けられ いる各逃がし管26の直上付近に取り付けら 、各セル21から放出されたガスが直接各セン サ33,34,35にあたって感度よく温度、一酸化炭 ガス、水素ガスの検出をすることができる う構成されている。なお、ガス温度センサ3 3と、一酸化炭素ガスセンサ34と、水素ガスセ ンサ35をチャンバ27の上部内面の中央付近に1 ずつ取り付けてもよい。また、図2(b)に示す ように、ガスを車室11に排出するガス排出路2 8にはガス温度センサ36と、一酸化炭素ガスセ ンサ37と、水素ガスセンサ38とが取り付けら ている。

 各セル21に取り付けられ、各セル21の出力 電圧を測定するセル電圧センサ32、各セル21 温度を測定するセル温度センサ31及び、チャ ンバ27に取り付けられたガス温度センサ33と 一酸化炭素ガスセンサ34と、水素ガスセンサ 35及びガス排出路28に取り付けられた温度セ サ36と、一酸化炭素ガスセンサ37と、水素ガ センサ38とはリチウムイオン電池である電 パック20の状態を検出する電池状態検出手段 を構成する。

 図3に示すように、電池パック20に取り付 られた各センサ31~38はそれぞれ電動車両100 搭載される制御部50に接続されている。本実 施形態では、制御部50は、内部にCPUとメモリ を備えるコンピュータである。なお、図中 一点鎖線は信号線を示す。図3に示すように 、制御部50は外気導入機構始動手段51と窓開 開始手段52とを備えている。電動車両100の空 調ファン17と流路切り替えダンパ19とは、フ ン・ダンパインターフェース54を介して制御 部50に接続され、制御部50の指令によって駆 されるよう構成されている。また、電動車 100のドア40の窓ガラス41を開閉駆動する駆動 ータ42は窓ガラス駆動機構インターフェー 55を介して制御部50に接続され、制御部50の 令によって駆動されるよう構成されている

 以上説明したように構成される電動車両1 00の動作について、図4と図5を参照しながら 明する。図4のステップS101に示すように、制 御部50は、セル温度センサ31とセル電圧セン 32によって電池パック20の各セル21の温度、 圧を取得する。また制御部50は電池パック20 チャンバ27に設けられた各センサ33~35によっ てチャンバ27のガス温度、一酸化炭素濃度、 素濃度を取得する。また、制御部50はガス 出路28に設けられた各センサ36~38によってガ 排出路28のガス温度、一酸化炭素濃度、水 濃度を取得する。そして、制御部50は図4の テップS102に示すように、電池パック20に異 が発生しているかどうかを判断する。

 図5に示す時間ゼロの時点では、各セル21 セル電圧は通常出力で、セル温度、ガス排 路28の一酸化炭素濃度はいずれも閾値以下 なっている。このような状態の場合には、 御部50は、電池パック20が正常で、発煙はな と判断し、図4に示すステップS101に戻って センサ31~38によって電池パック20の状態を監 する。

 一方、図5の時間t 1 に示すように、1つまたは複数のセル21のセル 電圧が略ゼロに低下すると共に、セル温度が 閾値以上となり、更にガス排出路28の一酸化 素濃度が閾値以上となった場合には、制御 50は電池パック20に異常が発生したものと判 断する。これは、セル21の内部で正負の電極 接触して出力電圧がゼロになり、セル21の 部での電池の温度の上昇によってセル内部 ガスが発生し、そのガス圧力によってラプ ャーディスク26aが破れて一酸化炭素を含む スがセル21からチャンバ27を経てガス排出路2 8に流れ、車室11内にガスが煙となって侵入す る状態となっていると判断することができる 為である。

 この異常発生の判断は様々なセンサによ て判断するようにすることができる。上記 実施形態では、セル電圧とセル温度と一酸 炭素濃度がいずれも閾値を越えた場合に異 が発生したと判断したが、例えば、セル電 が略ゼロで一酸化炭素濃度が所定の値より 大きくなった場合に電池パック20に異常が 生したものと判断しても良いし、温度と一 化炭素濃度が閾値を越えた場合に電池パッ 20に異常が発生したものと判断するようにし ても良い。また、一酸化炭素濃度に代えて、 ガスの中に含まれているもうひとつの特徴的 な成分である水素濃度が閾値を越えた場合に 電池パック20に異常が発生したものと判断し も良い。

 制御部50は、電池パック20に異常が発生し たと判断した場合には、図4のステップS103に すように、その異常状態が所定の時間継続 たかどうかを判断する。例えば、制御部50 、所定間隔ごとに各センサ31~38によって電池 の状態を取得し、その結果異常状態と判断さ れるごとにカウンタを1つずつ積算し、カウ タが所定の数値に達した場合に所定時間だ 異常状態が継続したと判断するようにして よいし、電池パック20が異常と判断した際に 制御部50内のタイマを起動し、所定時間後に センサ31~38によって電池状態を取得し、そ 際に電池パック20が異常状態にある場合には 、所定の時間だけ異常状態が継続したと判断 するようにしても良い。

 制御部50は、図5の時間δtのように、所定時 だけ電池パック20の異常状態が継続したと 断すると、図4のステップS104、図5の時間t 2 に示すように、電池パック20から煙が発生し いる状態が確定したと判断する。

 制御部50は電池パック20からの発煙が確定す ると、図4のステップS105及び図5の時間t 3 に示すように、外気導入機構始動手段51によ て外気導入指令をファン・ダンパインター ェース54に出力する。この指令によってフ ン・ダンパインターフェース54は流路切り替 えダンパ19を外気吸い込み管16側に切り替え と共に空調ファン17を始動させ、外気を空気 吹き出し管18から車室11内に導入する。この 、空調ファン17の回転数を高回転モードに設 定して導入する外気を増やすようにしても良 い。また、制御部50は図4のステップS106及び 5の時間t 4 に示すように、窓開放開始手段52によって窓 開放する指令を窓ガラス駆動機構インター ェース55出力する。この指令によって、窓 ラス駆動機構インターフェース55は、駆動モ ータ42を始動して窓ガラス41を降下させて窓 開放を行う。窓ガラス41の降下は窓が全開と なるまで降下させることとしても良いし、半 開まで降下させることとしてもよい。

 空気吹き出し管18から車室11内に外気が導 入されると共に、窓ガラス41が降下して窓が 放されると、車室11内は外気によって換気 れ、ガス排出路28から車室11内に侵入した煙 開放された窓から車室11の外部に排出され 。図5に示すように、発煙確定からしばらく ると、セル21からのガスの放出が停止し、 ス排出路28の一酸化炭素濃度は急速に低下し 、初期の状態に戻る。また、セル21の温度も 間と共に低下し、しばらくすると略初期の 度に戻る。

 制御部50は、図4のステップS107に示すよう に、外気を導入すると共に窓を開放してから 所定の時間が経過したかどうかを判断する。 これは制御部50内部のタイマによって時間カ ントしても良いし、制御部50内部の積算カ ンで時間を積算しても良い。

 制御部50は、外気を導入すると共に窓を開 してから所定の時間が経過したと判断した 合には、図5の時間t 5 に図4のステップS108とステップS109に示すよう に、ファン・ダンパインターフェース54に外 導入停止指令を出力する。ファン・ダンパ ンターフェース54はこの指令によって、空 ファン17を停止し、流路切り替えダンパ19を 室空気吸い込み管15側に切り替える。制御 50は窓開放停止指令を窓ガラス駆動機構イン ターフェース55に出力する。この指令によっ 、図5の時間t 6 に窓ガラス駆動機構インターフェース55は駆 モータ42を停止し、窓の開放を停止する。 の場合、既に窓が全開となっていた場合に 、窓ガラス41の移動は行われず、全開状態が 維持される。

 以上説明したように、本実施形態によれ 、リチウムイオン電池の電池パック20の各 ル21或いはチャンバ27、ガス排出路28に取り けたセンサ31~38によって電池パック20の異常 検出と発煙の判断を行っているので、電池 ック20から煙が発生した際に速やかに煙を 外に排出することができ、煙による視界不 を抑制することができるという効果を奏す 。また、電池パック20からの煙が発生してい ない場合に、空調ファン17の始動や窓の開放 行うことが抑制されるので、ユーザに違和 を与えることが無いという効果を奏する。

 本実施形態によれば、電動車両100の衝突 どによって電池パック20に衝撃が加わるこ による煙の発生以外に、例えば、内部短絡 過充電、過熱などの電池パック20のセル21の 常によって煙が発生した場合も、速やかに を車外に排出することができるという効果 奏する。

 10 車体、11 車室、14 カバー、15 車室空気 吸い込み管、16 外気吸い込み管、17 空調フ ン、18 空気吹き出し管、19 流路切り替え ンパ、20 電池パック、21 セル、22 ケーシ グ、23 空気吸い込み管路、24 冷却ファン、 25 空気排出管路、26a ラプチャーディスク、 26 逃がし管、27 チャンバ、28 ガス排出路、 31 セル温度センサ、32 セル電圧センサ、33,3 6 ガス温度センサ、34,37 一酸化炭素ガスセ サ、35,38 水素ガスセンサ、40 ドア、41 窓 ラス、42 駆動モータ、50 制御部、51 外気 入機構始動手段、52 窓開放開始手段、54 フ ァン・ダンパインターフェース、55 窓ガラ 駆動機構インターフェース、100 電動車両、 t 1 ~t 6  時間、δt 時間。