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Patent Searching and Data


Title:
ELECTRONIC CAMERA
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/090992
Kind Code:
A1
Abstract:
An electronic camera comprises an imaging device, a distance measuring means, an operation means for calculating the amount of a feature on the basis of at least one of the pixel concentration of the image acquired by the imaging device and the distance measuring information acquired by the distance measuring means, a determining means for determining an imaging scene on the basis of the feature amount calculated by the operation means, and a control means for performing the camera setting corresponding to the determined imaging scene.

Inventors:
ABE HIROYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/050455
Publication Date:
July 23, 2009
Filing Date:
January 15, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NIKON CORP (JP)
ABE HIROYUKI (JP)
International Classes:
H04N5/232; H04N101/00
Foreign References:
JP2007306461A2007-11-22
JP2007088644A2007-04-05
JP2007311895A2007-11-29
JP2004157456A2004-06-03
JP2006086758A2006-03-30
JP2003189211A2003-07-04
JP2003348339A2003-12-05
Attorney, Agent or Firm:
NAGAI, Fuyuki et al. (1-1-3 Nishishinbashi, Minato-k, Tokyo 03, JP)
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Claims:
 撮像素子と、
 測距手段と、
 前記撮像素子が取得した画像の画素濃度、および前記測距手段が取得した測距情報の少なくとも一方に基づいて特徴量を算出する演算手段と、
 前記演算手段で算出された特徴量に基づいて撮影シーンを決定する決定手段と、
 前記決定された撮影シーンに応じたカメラ設定を行う制御手段とを備える電子カメラ。
 撮像素子と、
 測距手段と、
 前記撮像素子が取得した画像の画素濃度、および前記測距手段が取得した測距情報に基づいて特徴量を算出する第1演算手段と、
 前記特徴量を表す空間においてあらかじめ分類されている複数の特徴量群の中から、前記第1演算手段で算出された特徴量に最も近い特徴量群を選択する第2演算手段と、
 前記第2演算手段で選択された特徴量群に対応する撮影シーンを決定する第3演算手段と、
 前記決定された撮影シーンに応じたカメラ設定を行う制御手段とを備える電子カメラ。
 請求項2に記載の発明による電子カメラにおいて、
 前記分類されている特徴量群ごとに特徴量の平均値情報を格納する格納手段をさらに備え、
 前記第2演算手段は、前記空間内において前記第1演算手段で算出された特徴量と最も近い前記平均値情報に対応する特徴量群を選択する電子カメラ。
 請求項3に記載の発明による電子カメラにおいて、
 複数のサンプル画像の画素濃度、および前記複数のサンプル画像の撮影時に取得された測距情報に基づいて算出された前記複数のサンプル画像についての特徴量が該特徴量を表す空間においてあらかじめ分類され、当該分類後の特徴量群の平均値情報が前記格納手段に格納されている電子カメラ。
 請求項2に記載の発明による電子カメラにおいて、
 前記分類されている特徴量群ごとに特徴量の分散共分散情報を格納する格納手段をさらに備え、
 前記第2演算手段は、前記空間内において前記第1演算手段で算出された特徴量と最も近い前記分散共分散情報に対応する特徴量群を選択する電子カメラ。
 請求項5に記載の発明による電子カメラにおいて、
 複数のサンプル画像の画素濃度、および前記複数のサンプル画像の撮影時に取得された測距情報に基づいて算出された前記複数のサンプル画像についての特徴量が該特徴量を表す空間においてあらかじめ分類され、当該分類後の特徴量群の分散共分散情報が前記格納手段に格納されている電子カメラ。
 請求項2に記載の電子カメラにおいて、
 前記第1演算手段は、前記撮像素子が取得した画像の画素濃度、および前記測距手段が取得した測距情報に基づいて複数のN個の特徴量を算出し、
 前記N個の特徴量を表す空間から、前記N個より少ない他の特徴量を表す空間へ特徴量空間変換を行う第4演算手段をさらに備え、
 前記第2演算手段は、前記特徴量空間変換後の空間においてあらかじめ分類されている複数の特徴量群の中から、前記第4演算手段で変換された特徴量に最も近い特徴量群を選択する電子カメラ。
 請求項7に記載の発明による電子カメラにおいて、
 前記分類されている特徴量群ごとに特徴量の平均値情報を格納する格納手段をさらに備え、
 前記第2演算手段は、前記特徴量空間変換後の空間内において前記第4演算手段で算出された特徴量と最も近い前記平均値情報に対応する特徴量群を選択する電子カメラ。
 請求項8に記載の発明による電子カメラにおいて、
 複数のサンプル画像の画素濃度、および前記複数のサンプル画像の撮影時に取得された測距情報に基づいて算出された前記複数のサンプル画像についての特徴量が該特徴量を表す前記特徴量空間変換後の空間においてあらかじめ分類され、当該分類後の特徴量群の平均値情報が前記格納手段に格納されている電子カメラ。
 請求項7に記載の発明による電子カメラにおいて、
 前記分類されている特徴量群ごとに特徴量の分散共分散情報を格納する格納手段をさらに備え、
 前記第2演算手段は、前記特徴量空間変換後の空間内において前記第4演算手段で算出された特徴量と最も近い前記分散共分散情報に対応する特徴量群を選択する電子カメラ。
 請求項10に記載の発明による電子カメラにおいて、
 複数のサンプル画像の画素濃度、および前記複数のサンプル画像の撮影時に取得された測距情報に基づいて算出された前記複数のサンプル画像についての特徴量が該特徴量を表す前記特徴量空間変換後の空間においてあらかじめ分類され、当該分類後の特徴量群の分散共分散情報が前記格納手段に格納されている電子カメラ。
 請求項2~11のいずれか一項に記載の発明による電子カメラにおいて、
 前記第1演算手段は、前記撮像素子が撮影指示前に取得した画像の画素濃度、および前記測距手段が前記撮影指示前に取得した測距情報に基づいて特徴量を算出する電子カメラ。
 請求項1に記載の発明による電子カメラにおいて、
 前記演算手段は、画像全体の画素濃度に基づいて特徴量を算出する電子カメラ。
 請求項1に記載の発明による電子カメラにおいて、
 前記演算手段は、画像を分割した異なる領域の画素濃度に基づいて複数の特徴量をそれぞれ算出する電子カメラ。
 請求項1に記載の発明による電子カメラにおいて、
 前記演算手段は、画像全体の画素濃度の変化量に基づいて特徴量を算出する電子カメラ。
 請求項1に記載の発明による電子カメラにおいて、
 前記演算手段は、画像の所定領域の画素濃度の変化量に基づいて特徴量を算出する電子カメラ。
 請求項1に記載の発明による電子カメラにおいて、
 前記演算手段は、被写体の測距情報に基づく特徴量を算出する電子カメラ。
 請求項1に記載の発明による電子カメラにおいて、
 前記演算手段は、画像全体の測距情報の変化量に基づいて特徴量を算出する電子カメラ。
 請求項1に記載の発明による電子カメラにおいて、
 前記演算手段は、画像の所定領域の測距情報の変化量に基づいて特徴量を算出する電子カメラ。
 撮像素子と、
 測距手段と、
 前記撮像素子が取得した 画像の画素濃度、主要被写体についての画素濃度の変化量、前記測距手段が取得した主要被写体についての測距情報、背景についての測距情報、前記主要被写体についての測距情報の変化量のうち、少なくとも2つに基づく特徴量をそれぞれ算出する演算手段と、
 前記演算手段で算出された特徴量に応じて撮影シーンを決定する決定手段と、
 前記決定された撮影シーンに応じたカメラ設定を行う制御手段とを備える電子カメラ。
 請求項1、13~20のいずれか一項に記載の発明による電子カメラにおいて、
 前記演算手段は、前記撮像素子が撮影指示前に取得した画像の画素濃度、および前記測距手段が前記撮影指示前に取得した測距情報に基づいて特徴量を算出する電子カメラ。
Description:
電子カメラ

 本発明は、電子カメラに関する。

 画像を分類する技術が知られている(特許 文献1参照)。

特開平11-134344号公報

 従来技術では、撮影前に、いわゆる撮影 ーンを分類できなかった。

(1)本発明の第1の態様によると、電子カメラ 、撮像素子と、測距手段と、撮像素子が取 した画像の画素濃度、および測距手段が取 した測距情報の少なくとも一方に基づいて 徴量を算出する演算手段と、演算手段で算 された特徴量に基づいて撮影シーンを決定 る決定手段と、決定された撮影シーンに応 たカメラ設定を行う制御手段とを備える。
(2)本発明の第2の態様によると、電子カメラ 、撮像素子と、測距手段と、撮像素子が撮 指示前に取得した画像の画素濃度、および 距手段が撮影指示前に取得した測距情報に づいて特徴量を算出する第1演算手段と、特 量を表す空間においてあらかじめ分類され いる複数の特徴量群の中から、第1演算手段 で算出された特徴量に最も近い特徴量群を選 択する第2演算手段と、第2演算手段で選択さ た特徴量群に対応する撮影シーンを決定す 第3演算手段と、決定された撮影シーンに応 じたカメラ設定を行う制御手段とを備える。
(3)本発明の第3の態様によると、第2の態様の 子カメラはさらに、分類されている特徴量 ごとに特徴量の平均値情報を格納する格納 段を備えてもよい。この場合の第2演算手段 は、空間内において第1演算手段で算出され 特徴量と最も近い平均値情報に対応する特 量群を選択することもできる。
(4)本発明の第4の態様によると、第3の態様の 子カメラにおいて、複数のサンプル画像の 素濃度、および複数のサンプル画像の撮影 に取得された測距情報に基づいて算出され 複数のサンプル画像についての特徴量が該 徴量を表す空間においてあらかじめ分類さ 、当該分類後の特徴量群の平均値情報が格 手段に格納されていることが好ましい。
(5)本発明の第5の態様によると、第2の態様の 子カメラはさらに、分類されている特徴量 ごとに特徴量の分散共分散情報を格納する 納手段を備えてもよい。この場合の第2演算 手段は、空間内において第1演算手段で算出 れた特徴量と最も近い分散共分散情報に対 する特徴量群を選択することもできる。
(6)本発明の第6の態様によると、第5の態様の 子カメラにおいて、複数のサンプル画像の 素濃度、および複数のサンプル画像の撮影 に取得された測距情報に基づいて算出され 複数のサンプル画像についての特徴量が該 徴量を表す空間においてあらかじめ分類さ 、当該分類後の特徴量群の分散共分散情報 格納手段に格納されていることが好ましい
(7)本発明の第7の態様によると、第2の態様の 子カメラにおいて、第1演算手段は、撮像素 子が撮影指示前に取得した画像の画素濃度、 および測距手段が撮影指示前に取得した測距 情報に基づいて複数のN個の特徴量を算出し N個の特徴量を表す空間から、N個より少ない 他の特徴量を表す空間へ特徴量空間変換を行 う第4演算手段をさらに備えてもよい。第2演 手段は、特徴量空間変換後の空間において らかじめ分類されている複数の特徴量群の から、第4演算手段で変換された特徴量に最 も近い特徴量群を選択することが好ましい。
(8)本発明の第8の態様によると、第7の態様の 子カメラはさらに、分類されている特徴量 ごとに特徴量の平均値情報を格納する格納 段を備えてもよい。この場合の第2演算手段 は、特徴量空間変換後の空間内において第4 算手段で算出された特徴量と最も近い平均 情報に対応する特徴量群を選択することも きる。
(9)本発明の第9の態様によると、第8の態様の 子カメラにおいて、複数のサンプル画像の 素濃度、および複数のサンプル画像の撮影 に取得された測距情報に基づいて算出され 複数のサンプル画像についての特徴量が該 徴量を表す特徴量空間変換後の空間におい あらかじめ分類され、当該分類後の特徴量 の平均値情報が格納手段に格納されている とが好ましい。
(10)本発明の第10の態様によると、第7の態様 電子カメラはさらに、分類されている特徴 群ごとに特徴量の分散共分散情報を格納す 格納手段を備えてもよい。この場合の第2演 手段は、特徴量空間変換後の空間内におい 第4演算手段で算出された特徴量と最も近い 分散共分散情報に対応する特徴量群を選択す ることもできる。
(11)本発明の第11の態様によると、第10の態様 電子カメラにおいて、複数のサンプル画像 画素濃度、および複数のサンプル画像の撮 時に取得された測距情報に基づいて算出さ た複数のサンプル画像についての特徴量が 特徴量を表す特徴量空間変換後の空間にお てあらかじめ分類され、当該分類後の特徴 群の分散共分散情報が格納手段に格納され いることが好ましい。
(12)本発明の第12の態様によると、第7~第11の ずれかの態様の電子カメラにおいて、第1演 手段は、撮像素子が撮影指示前に取得した 像の画素濃度、および測距手段が撮影指示 に取得した測距情報に基づいて特徴量を算 することもできる。

(13)本発明の第13の態様によると、第1の態様 電子カメラにおいて、演算手段は、画像全 の画素濃度に基づいて特徴量を算出するこ もできる。
(14)本発明の第14の態様によると、第1の態様 電子カメラにおいて、演算手段は、画像を 割した異なる領域の画素濃度に基づいて複 の特徴量をそれぞれ算出することもできる
(15)本発明の第15の態様によると、第1の態様 電子カメラにおいて、演算手段は、画像全 の画素濃度の変化量に基づいて特徴量を算 することもできる。
(16)本発明の第16の態様によると、第1の態様 電子カメラにおいて、演算手段は、画像の 定領域の画素濃度の変化量に基づいて特徴 を算出することもできる。
(17)本発明の第17の態様によると、第1の態様 電子カメラにおいて、演算手段は、被写体 測距情報に基づく特徴量を算出することも きる。
(18)本発明の第18の態様によると、第1の態様 電子カメラにおいて、演算手段は、画像全 の測距情報の変化量に基づいて特徴量を算 することもできる。
(19)本発明の第19の態様によると、第1の態様 電子カメラにおいて、演算手段は、画像の 定領域の測距情報の変化量に基づいて特徴 を算出することもできる。
(20)本発明の第20の態様によると、電子カメラ は、撮像素子と、測距手段と、撮像素子が取 得した 画像の画素濃度、主要被写体につい の画素濃度の変化量、測距手段が取得した 要被写体についての測距情報、背景につい の測距情報、主要被写体についての測距情 の変化量のうち、少なくとも2つに基づく特 徴量をそれぞれ算出する演算手段と、演算手 段で算出された特徴量に応じて撮影シーンを 決定する決定手段と、決定された撮影シーン に応じたカメラ設定を行う制御手段とを備え る。
(21)本発明の第21の態様によると、第1、第13~ 20のいずれかの態様の電子カメラにおいて、 演算手段は、撮像素子が撮影指示前に取得し た画像の画素濃度、および測距手段が撮影指 示前に取得した測距情報に基づいて特徴量を 算出することもできる。

 本発明による電子カメラでは、撮影前に 定した撮影シーンに応じたカメラ設定を行 ことができる。

本発明の第一の実施形態による電子カ ラの要部構成を説明するブロック図である 特徴量算出処理の流れを説明するフロ チャートである。 特徴量を例示する図である。 第1主成分情報から第7主成分情報を例 する図である。 クラスタリング処理の流れを説明する ローチャートである。 クラスタリング後のデータ分布を例示 る図である。 撮影シーン判定処理の流れを説明する ローチャートである。 撮影シーン判定処理の流れを説明する ローチャートである。 特徴量算出処理の流れを説明するフロ チャートである。 撮影シーン判定処理の流れを説明する フローチャートである。 特徴量Bh=0.67の画像を例示する図であ 。 (a)フレーム(i-1)のスルー画像、(b)フレ ム(i)のスルー画像、(c)フレーム(i+1)のスル 画像、(d)2階差分画像である。 (a)フレーム(i-1)のスルー画像、(b)フレ ム(i)のスルー画像、(c)フレーム(i+1)のスル 画像、(d)2階差分画像である。

 以下、本発明を実施するための最良の形態 ついて説明する。
(第一の実施形態)
 図1は、本発明の第一の実施形態による電子 カメラ1の要部構成を説明するブロック図で る。電子カメラ1は、メインCPU11によって制 される。

 撮影レンズ21は、撮像素子22の撮像面上に 被写体像を結像させる。撮像素子22はCCDイメ ジセンサなどで構成され、撮像面上の被写 像を撮像し、撮像信号を撮像回路23へ出力 る。撮像素子22の撮像面には、それぞれR(赤) 、G(緑)およびB(青)のカラーフィルタが画素位 置に対応するように設けられている。撮像素 子22がカラーフィルタを通して被写体像を撮 するため、撮像素子22から出力される光電 換信号は、RGB表色系の色情報を有する。

 撮像回路23は、撮像素子22から出力される 光電変換信号に対するアナログ処理(ゲイン ントロールなど)を行う他、内蔵するA/D変換 路でアナログ撮像信号をディジタルデータ 変換する。

 メインCPU11は、各ブロックから出力され 信号を入力して所定の演算を行い、演算結 に基づく制御信号を各ブロックへ出力する 画像処理回路12は、たとえばASICとして構成 れ、撮像回路23から入力されるディジタル画 像信号に対して画像処理を行う。画像処理に は、たとえば、輪郭強調や色温度調整(ホワ トバランス調整)処理、画像信号に対するフ ーマット変換処理が含まれる。

 画像圧縮回路13は、画像処理回路12による 処理後の画像信号に対して、JPEG方式で所定 圧縮比率の画像圧縮処理を行う。表示画像 成回路15は、撮像画像を液晶モニタ16に表示 せるための表示データを作成する。

 記録媒体30は、電子カメラ1に対して着脱 能なメモリカードなどで構成される。記録 体30には、メインCPU11からの指示によって撮 影画像のデータおよびその情報を含む画像フ ァイルが記録される。記録媒体30に記録され 画像ファイルは、メインCPU11からの指示に って読み出しが可能である。

 バッファメモリ14は、画像処理前後およ 画像処理途中のデータを一時的に格納する 、記録媒体30へ記録する前の画像ファイルを 格納したり、記録媒体30から読み出した画像 ァイルを格納したりするために使用される

 操作部材17は、電子カメラ1の各種ボタン スイッチ類を含み、レリーズボタンの押下 作、モード切替スイッチの切換操作など、 操作部材の操作内容に応じた操作信号をメ ンCPU11へ出力する。

 焦点検出装置18は、焦点検出領域に対応 る光束を用いて、周知の位相差検出方式に って撮影レンズ21による焦点調節状態の検出 を行う。具体的には、焦点検出光学系(不図 )を介して一対の被写体像をオートフォーカ センサ(不図示)上に結像させる。メインCPU11 は、センサ上の一対の被写体像の相対間隔に 基づいて撮影レンズ21による焦点位置の調節 態(デフォーカス量)を算出する。

 レンズ駆動機構19は、メインCPU11からの指 示によって撮影レンズ21を構成するフォーカ レンズ(不図示)を光軸方向に進退移動させ 。これにより、ピント調節が行われる。

 電子カメラ1は、レリーズボタンが全押し 操作されるまでスルー画像の取得、および該 スルー画像を液晶モニタ16に表示させる動作 繰り返すように構成されている。スルー画 は、撮影指示(本画像の取得指示)前に取得 るモニタ用画像である。

 電子カメラ1は、スルー画像信号を用いて 自動露出演算(AE)を行い、適正露出が得られ ようにシャッター速度および絞り値を決定 る。たとえば、平均測光方式によって被写 の明るさ(輝度)情報を検出する場合には、ス ルー画像を構成する信号値を平均して得た値 を被写体の輝度情報とする。電子カメラ1は この被写体輝度情報に基づいてシャッター 度および絞り値を決定する。

 電子カメラ1は、次フレームのスルー画像 データを取得する際、前フレームのスルー画 像の信号値から算出した輝度情報に基づいて 、撮像素子22の蓄積時間および絞り値を制御 る。

 本実施形態の電子カメラ1は、上記スルー 画像を解析して撮影シーンを判定する機能を 備える。撮影シーンを判定した電子カメラ1 、判定したシーンの撮影に適したカメラ設 を自動的に行う。カメラ設定は、露光感度 ホワイトバランス調整係数などの設定、フ ッシュ装置への発光許可/禁止設定などを含 。露光感度(ISO感度)は、撮像回路23に増幅ゲ インとしてセットさせる。 ホワイトバラン 調整係数は、画像処理回路12にセットされ 。

 電子カメラ1が判定する撮影シーンは、た とえば、「ポートレート」、「風景」、「夜 景」、「スポーツ」、「花接写」、および「 山岳風景」の6通りである。

《撮影シーン判定に必要なデータ》
 撮影シーン判定に用いるデータについて説 する。メインCPU11内の不揮発性メモリ領域11 aには、撮影シーン判定のためのデータが格 されている。このデータは、上記6通りの撮 シーンに該当する複数のサンプル画像デー を用いてあらかじめ算出されたものである 以下、データの生成手順について説明する

<特徴量算出>
 各撮影シーンに該当する複数のサンプル画 データのそれぞれについて、7つの特徴量を 算出する。図2に例示するフローチャートは 特徴量算出処理の流れを説明するフローチ ートである。図2のステップS121では、特徴量 Bhを算出する。

 特徴量1(=Bh)は、画像の上部(たとえば画像 を垂直方向に略等分に3分割した場合の上部 域)に含まれるB(青)成分の画素データの濃度 (たとえば8ビット階調の場合に0~255)の平均 を、画像の下部(たとえば画像を垂直方向に 等分に3分割した場合の下部領域)に含まれ B(青)成分の画素データの濃度値の平均値で 算した値とする。

 ステップS122では、特徴量Stdを算出する。 特徴量2(=Std)は、画像全体に含まれる画素デ タの濃度値のばらつきを示す標準偏差値と る。ステップS123では、特徴量Bを算出する。 特徴量3(=B)は、画像全体に含まれるB(青)成分 画素データの濃度値の平均値とする。

 ステップS124では、特徴量Yを算出する。特 量4(=Y)は、次式(1)で算出される輝度情報の平 均値とする。つまり、画像を構成する全画素 データの中でY成分の濃度値の平均を算出す 。
Y=0.299×R+0.587×G+0.114×B  …(1)

 ステップS125では、特徴量Uを算出する。 徴量5(=U)は、画像の上部(たとえば画像を垂 方向に略等分に3分割した場合の上部領域)に 含まれる被写体距離情報とする。具体的には 、画像の上から略1/3の領域にピント合わせに 採用したフォーカスエリアが存在する場合、 当該フォーカスエリアについてのデフォーカ ス量で示される距離情報を画像上部の距離情 報Uとする。画像の上から略1/3の領域にピン 合わせに採用したフォーカスエリアが存在 ない場合、当該領域に含まれる複数のフォ カスエリアについての各デフォーカス量で される距離情報の平均を画像上部の距離情 Uとする。

 距離情報の無限遠(∞)距離はレンズによ て変化する。たとえば、焦点距離200mmレンズ ならほぼ20m以上の被写体は全て∞となり、焦 点距離50mmレンズならほぼ5m以上の被写体は全 て∞となる。したがって、得られた距離を対 数圧縮して正規化を行う。たとえば、底10の 用対数を使えば、20mの場合は1.3、5mの場合 0.7となり、200mmレンズと50mmレンズの無限遠( )距離の比は、元々4倍であるのが2倍以下に 縮される。

 ステップS126では、特徴量Mを算出する。 徴量6(=M)は、画像の中部(たとえば画像を垂 方向に略等分に3分割した場合の中部領域)に 含まれる被写体距離情報とする。具体的には 、画像中部である略1/3の領域にピント合わせ に採用したフォーカスエリアが存在する場合 、当該フォーカスエリアについてのデフォー カス量で示される距離情報を画像中部の距離 情報Mとする。画像中部である略1/3の領域に ント合わせに採用したフォーカスエリアが 在しない場合、当該領域に含まれる複数の ォーカスエリアについての各デフォーカス で示される距離情報の平均を画像中部の距 情報Mとする。

 ステップS127では、特徴量Lを算出する。 徴量7(=L)は、画像の下部(たとえば画像を垂 方向に略等分に3分割した場合の下部領域)に 含まれる被写体距離情報とする。具体的には 、画像下部である略1/3の領域にピント合わせ に採用したフォーカスエリアが存在する場合 、当該フォーカスエリアについてのデフォー カス量で示される距離情報を画像下部の距離 情報Lとする。画像下部である略1/3の領域に ント合わせに採用したフォーカスエリアが 在しない場合、当該領域に含まれる複数の ォーカスエリアについての各デフォーカス で示される距離情報の平均を画像下部の距 情報Lとする。

 以上説明した特徴量算出処理により、1画 像につき7種の特徴量が算出される。図3は、 ンプル画像ごとに算出された特徴量を例示 る図である。

<統計値による特徴量評価>
 図3に例示した特徴量群に統計学手法の主成 分分析を行うと、各特徴量ごとに第1主成分 報、第2主成分情報、…、および第7主成分情 報がそれぞれ得られる。図4は、第1主成分情 から第7主成分情報を例示する図である。な お、図4によって示される主成分で表される クトルを固有ベクトル(pcs)と呼ぶ。

<特徴量空間変換>
 本実施形態において特徴量空間の変換とは 上述した7つの特徴量軸で示される7次元の 徴量空間から、主成分分析によって得られ 主成分軸で示される他次元の特徴量空間へ 換することをいう。本実施形態では、主成 分析で得られる第1主成分軸から第7主成分軸 のうち第1主成分軸からび第2主成分軸までを 用し、これらの2つの主成分軸で示される2 元の特徴量空間への変換を行う。ここで、 1主成分についてタイトルをつけるとすれば 「被写体距離と空」を表す特徴量である。 た、第2主成分の場合は「色合い・明るさ・ めりはり」を表す特徴量である。

 特徴量空間変換は、サンプル画像データ それぞれについて、元の特徴量空間から新 な特徴量空間へ上記固有ベクトルを用いて う。具体的には、あるサンプル画像データ ついての7つの特徴量(Bh,Std,B,Y,U,M,L)が(a1,a2,a3 ,a4,a5,a6,a7)の場合、新たな特徴量空間での第1 成分データは、0.1761×a1-0.0188×a2+0.1288×a3+0.02 10×a4+0.5946×a5+0.6010×a6+0.4866×a7で算出される。 同様に、新たな特徴量空間での第2主成分デ タは、0.0413×a1-0.3751×a2-0.06190×a3-0.6839×a4+0.050 3×a5+0.0428×a6+0.0496×a7で算出される。

<クラスタリング>
 新たな特徴量空間において、サンプル画像 クラスタリングする。図5に例示するフロー チャートは、クラスタリング処理の流れを説 明するフローチャートである。ステップS51で は、1画像(すなわち、新たな特徴量空間にお る1データ)を1クラスターとする。ステップS 52では、各クラスター間の距離d(R,Q)を群間平 を算出する次式(2)を用いて算出し、ステッ S53へ進む。
ただし、R、Qはそれぞれクラスターを表す。

 ステップS53では、クラスター相互の距離 うち距離最小の一対のクラスターを1つのク ラスターに併合する。この処理により、クラ スター数が減少する。ステップS54では、クラ スター数が所定数か否かを判定する。クラス ター数が所定数まで減少した場合にステップ S54を肯定判定して図5の処理を終了する。ク スター数が所定数まで減少していない場合 はステップS54を否定判定し、ステップS52へ る。ステップS52へ戻る場合はクラスタリン 処理を続行する。

 本実施形態では所定数を、たとえば6とす ることにより、クラスター数が6になるまで ラスタリング処理を行う。この結果、サン ル画像が6つのグループに分類される。これ の6グループは、それぞれ「ポートレート」 、「風景」、「夜景」、「スポーツ」、「花 接写」、および「山岳風景」の撮影シーンに 対応する。図6は、クラスタリング後のデー 分布を例示する図であり、とくに「スポー 」、「風景」、および「ポートレート」の3 類を表したものである。各クラスター内に 在するデータに対応する画像は、は類似性 高い。

<共分散逆行列の算出>
 「ポートレート」、「風景」、「夜景」、 スポーツ」、「花接写」、および「山岳風 」に対応する各分布について、分布の分散 分散の逆行列をそれぞれ算出する。たとえ 、「風景」についての共分散逆行列(Inv1)を 式(3)に例示する。また、「ポートレート」 ついての共分散逆行列(Inv2)を次式(4)に例示 る。分散値は、図6における各分布の広がり に対応する。

<特徴量の平均値の算出>
 「ポートレート」、「風景」、「夜景」、 スポーツ」、「花接写」、および「山岳風 」に対応する各分布について、分布の特徴 の平均値をそれぞれ算出する。たとえば、 風景」についての平均値(m1)を次式(5)に例示 する。また、「ポートレート」についての平 均値(m2)を次式(6)に例示する。平均値は、図6 おける各分布の重心に対応する。

 メインCPU11内の不揮発性メモリ領域11aには 以上のように生成された撮影シーン判定の めのデータ、すなわち、固有ベクトル(pcs)、 6つの分布ごとの共分散逆行列、および6つの 布ごとの特徴量の平均値が、それぞれ格納 れる。本実施形態では、元の特徴量空間を 成する特徴量が7つ、1分布当たりの共分散 行列が4データ、1分布当たりの特徴量の平均 値が2データであるため、7×2+(4+2)×6=50データ メインCPU11内に格納される。このうち、固 ベクトル(pcs)は7×2=14データである。次式(7) 固有ベクトル(pcs)を例示する。

《撮影シーン判定処理》
 図7は、電子カメラ1のメインCPU11が行う撮影 シーン判定処理の流れを説明するフローチャ ートである。図7による処理を行うプログラ は、電子カメラ1が撮影モードにセットされ 場合に起動される。図7のステップS11におい て、メインCPU11は、撮像素子22および撮像回 23を駆動制御してスルー画像の取得を開始さ せてステップS12へ進む。これにより、撮像回 路23から入力されたスルー画像用の画像信号 画像処理回路12が画像処理を行い、画像処 後のスルー画像が表示画像作成回路15によっ て液晶モニタ16に表示される。

 ステップS12において、メインCPU11は、バ ファメモリ14上に展開されているスルー画像 データを用いて特徴量を算出し、ステップS13 へ進む。特徴量算出は、上述したサンプル画 像データの場合と同様に7つの特徴量を算出 る。ただし、距離情報U、M、Lの算出に用い フォーカスエリアについてのデフォーカス は、焦点検出装置18によって取得されている 情報を使用する。これにより、スルー画像に おける被写体の距離情報が得られる。ステッ プS13において、メインCPU11は特徴量空間変換 行う。

 特徴量空間変換は、上述したサンプル画 データの場合と同様に行う。これにより、 ルー画像データが、元の特徴量空間から新 な特徴量空間へ上記固有ベクトルを用いて 換される。ステップS14において、メインCPU1 1はグループ(分布)判定してステップS15へ進む 。具体的には、新たな特徴量空間でスルー画 像に最も近い分布を探す。メインCPU11は、た えば、ユークリッド距離を用いて至近分布 選ぶ。図6においてスルー画像データをxと れば、|x-m1|および|x-m2|のうち小さい方の分 (「風景」)を選ぶ。この場合のメインCPU11は 撮影シーンが「風景」であると判定する。

 ステップS15において、メインCPU11は「ポ トレート」か否かを判定する。メインCPU11は 、ステップS14にて「ポートレート」と判定し た場合はステップS15を肯定判定してステップ S16へ進む。メインCPU11は、ステップS14にて「 ートレート」と判定していない場合はステ プS15を否定判定してステップS17へ進む。ス ップS16において、メインCPU11はポートレー 設定してステップS27へ進む。具体的には、 光感度や、ホワイトバランス調整係数など 「ポートレート」に適した値に設定する。

 ステップS17において、メインCPU11は「風 」か否かを判定する。メインCPU11は、ステッ プS14にて「風景」と判定した場合はステップ S17を肯定判定してステップS18へ進む。メイン CPU11は、ステップS14にて「風景」と判定して ない場合はステップS17を否定判定してステ プS19へ進む。ステップS18において、メインC PU11は風景設定してステップS27へ進む。具体 には、露光感度や、ホワイトバランス調整 数などを「風景」に適した値に設定する。

 ステップS19において、メインCPU11は「夜 」か否かを判定する。メインCPU11は、ステッ プS14にて「夜景」と判定した場合はステップ S19を肯定判定してステップS20へ進む。メイン CPU11は、ステップS14にて「夜景」と判定して ない場合はステップS19を否定判定してステ プS21へ進む。ステップS20において、メインC PU11は夜景設定してステップS27へ進む。具体 には、露光感度や、ホワイトバランス調整 数などを「夜景」に適した値に設定する。

 ステップS21において、メインCPU11は「ス ーツ」か否かを判定する。メインCPU11は、ス テップS14にて「スポーツ」と判定した場合は ステップS21を肯定判定してステップS22へ進む 。メインCPU11は、ステップS14にて「スポーツ と判定していない場合はステップS21を否定 定してステップS23へ進む。ステップS22にお て、メインCPU11はスポーツ設定してステッ S27へ進む。具体的には、露光感度や、ホワ トバランス調整係数などを「スポーツ」に した値に設定する。

 ステップS23において、メインCPU11は「花 写」か否かを判定する。メインCPU11は、ステ ップS14にて「花接写」と判定した場合はステ ップS23を肯定判定してステップS24へ進む。メ インCPU11は、ステップS14にて「花接写」と判 していない場合はステップS23を否定判定し ステップS25へ進む。ステップS24において、 インCPU11は花接写設定してステップS27へ進 。具体的には、露光感度や、ホワイトバラ ス調整係数などを「花接写」に適した値に 定する。

 ステップS25において、メインCPU11は「山 風景」か否かを判定する。メインCPU11は、ス テップS14にて「山岳風景」と判定した場合は ステップS25を肯定判定してステップS26へ進む 。メインCPU11は、ステップS14にて「山岳風景 と判定していない場合はステップS25を否定 定してステップS27へ進む。ステップS25を否 判定する場合は、露光感度や、ホワイトバ ンス調整係数などは現設定内容を維持する ステップS26において、メインCPU11は山岳風 設定してステップS27へ進む。具体的には、 光感度や、ホワイトバランス調整係数など 「山岳風景」に適した値に設定する。

 ステップS27において、メインCPU11は撮影 示されたか否かを判定する。メインCPU11は、 レリーズボタンが全押し操作された場合にス テップS27を肯定判定してステップS28へ進む。 メインCPU11は、レリーズボタンが全押し操作 れない場合にはステップS27を否定判定し、 テップS11へ戻る。ステップS28において、メ ンCPU11は、本撮影処理を行って図7による処 を終了する。

 以上説明した第一の実施形態によれば、以 の作用効果が得られる。
(1)画像を構成する画素データ、および撮影時 の測距情報に基づく画像の特徴量によって表 される特徴量空間から、主成分分析を用いて 他の特徴量空間へ変換した。これにより、分 散値が大きい特徴量であって、特徴量間の相 関が低い特徴量で構成される新たな特徴量空 間へ変換することができる。

(2)上記(1)による変換後の新たな特徴量空間 を、第1主成分と第2主成分による二次元空間 したので、元の7つの特徴量で構成される七 次元空間に比べて、特徴量空間変換処理の負 担を軽くすることができる。

(3)上記(1)による変換後の新たな特徴量空間 で、クラスタリング処理を行って撮影シーン 判定に用いるデータを生成するようにした。 クラスタリング処理は分類対象であるデータ の集合を複数の部分集合に分割するものであ るが、画像を表す特徴量データの集合を複数 の部分集合に分割することで、類似度が高い 画像の特徴量データの集合(クラスタリング 理後のクラスター)が得られる。クラスター の各特徴量データを平均することで、各ク スター(各撮影シーン)に含まれる画像の特 量分布の重心情報が得られる。

(4)また、クラスター内の各特徴量データ分 布の分散共分散の逆行列を算出することで、 各クラスター(各撮影シーン)に含まれる画像 特徴量分布の広がり情報が得られる。

(5)上記特徴量空間変換に用いる固有ベクト ル、各クラスター(各撮影シーン)に含まれる 像の特徴量分布の重心情報、および広がり 報をそれぞれ電子カメラ1内に格納しておく 。撮影指示前に取得されるスルー画像につい て、上記固有ベクトルを用いて特徴量空間変 換を行い、変換後の新たな特徴量空間におい て撮影シーンの判定を行う。すなわち、スル ー画像の特徴量に最も近い(その重心が至近 離に位置する)クラスターを、当該スルー画 に対応する撮影シーンであると判定する。 れにより、撮影シーンの判定を高精度で行 ことができる。

(6)判定した撮影シーンに応じたカメラ設定 を自動的に行うようにしたので、撮影者の負 担を軽減し、使い勝手のよいカメラを提供で きる。

(7)画素データが示す濃度に基づく特徴量( とえば、Bh、Std、B、Y)で表した特徴空間でク ラスタリング処理を行うので、濃淡や色合い が類似する撮影シーンを判定できる。

(8)撮影画面を分割した複数の異なる領域か ら抽出された特徴量の比を特徴量とした(た えば、Bh)ので、領域間のコントラストが類 する撮影シーンを判定できる。

(9)測距情報に基づく特徴量(たとえば、U、M 、L)で表した空間でクラスタリング処理を行 ので、被写体距離が類似する撮影シーンを 定できる。

(10)撮影画面を分割した複数の領域からそ ぞれ測距情報に基づく特徴量を抽出した(た えば、U、M、L)ので、撮影画面の一部の測距 情報を特徴量に用いて撮影シーンを判定でき る。

(変形例1)
 マハラノビス距離を用いて至近の分布を選 でもよい。この場合のメインCPU11は、図6に いてスルー画像データをxとすれば、|x-m1|/σ 1および|x-m2|/σ2のうち小さい方の分布(「ポー トレート」)を選び、撮影シーンが「ポート ート」であると判定する。ただし、σ1は「 ートレート」についての分散共分散であり σ2は「風景」についての分散共分散である

(変形例2)
 上記(1)による変換後の新たな特徴量空間の 徴量の数は、上述した第1主成分と第2主成 に限らず、第1主成分~第3主成分よる三次元 間としても、第1主成分~第4主成分よる三次 空間としても構わない。

(変形例3)
 撮影シーンを判定した電子カメラ1が行うカ メラ設定に、本撮影時のシャッター速度や絞 り値の設定、自動露出演算方式の設定、測光 方式の設定などを含めてよいのはいうまでも ない。

(変形例4)
 上述した説明では、本撮影用の画像データ 取得する撮像素子22でスルー画像用の画像 ータを取得した。この代わりに、たとえば 色用の撮像素子を撮像素子22と別に備えてい る場合には、測光用の撮像素子による撮影指 示前の取得画像を用いて撮影シーンを判定す るようにしてもよい。測色用の撮像素子は、 色温度情報を得るための撮像素子であって、 その撮像面にR(赤)、G(緑)およびB(青)のカラー フィルタが画素位置に対応するように設けら れていることにより、RGB表色系の色情報が得 られるものを用いる。

(第二の実施形態)
 特徴量空間変換後の新たな特徴量空間にお て撮影シーンの判定を行う代わりに、特徴 空間変換をすることなく、スルー画像の特 量によって表される特徴量空間で撮影シー の判定を行うようにしてもよい。この場合 は、メインCPU11内の不揮発性メモリ領域11a 格納する撮影シーン判定のためのデータの 成時、および、撮影シーンの判定時におい 、それぞれ特徴量空間変換処理をスキップ る。

 つまり、撮影シーン判定のためのデータ 生成時は、複数のサンプル画像について、 徴量空間変換をしない特徴量空間でクラス リング処理を行って撮影シーン判定に用い データを生成する。この場合にも、クラス ー内の各特徴量データを平均することで、 クラスター(各撮影シーン)に含まれる画像 特徴量分布の重心情報が得られる。

 また、クラスター内の各特徴量データ分 の分散共分散の逆行列を算出することで、 クラスター(各撮影シーン)に含まれる画像 特徴量分布の広がり情報が得られる。そし 、各クラスター(各撮影シーン)に含まれる画 像の特徴量分布の重心情報、および広がり情 報を、それぞれ電子カメラ1内の不揮発性メ リ領域11aに格納しておく。

 撮影シーン判定時は、撮影指示前に取得 れるスルー画像から得た特徴量によって表 れる特徴量空間において撮影シーンの判定 行う。すなわち、スルー画像の特徴量に最 近い(その重心が至近距離に位置する)クラ ターを、当該スルー画像に対応する撮影シ ンであると判定する。これにより、撮影シ ンの判定を高精度で行うことができる。

 以上説明した第二の実施形態によれば、 徴量間の相関が低い場合には、特徴量空間 換をしなくても第一の実施形態と同様に撮 シーンの判定を高精度に行うことができる

(第三の実施形態)
 本発明の第三の実施形態による電子カメラ1 の要部構成を説明するブロック図は、図1と 通である。第一の実施形態と同様に、電子 メラ1はメインCPU11によって制御される。な 、第一の実施形態で説明した不揮発性メモ 領域11aを有していなくてもよい。

 電子カメラ1は、スルー画像信号を用いて 自動露出演算(AE)を行い、適正露出が得られ ようにシャッター速度および絞り値を決定 る。たとえば、平均測光方式によって被写 の明るさ(輝度)情報を検出する場合には、ス ルー画像を構成する画素からの信号値を平均 して得た値を被写体の輝度情報とする。電子 カメラ1は、この被写体輝度情報に基づいて ャッター速度および絞り値を決定する。

 電子カメラ1は、次フレームのスルー画像 データを取得する際、前フレームのスルー画 像の信号値から算出した輝度情報に基づいて 、撮像素子22の蓄積時間および絞り値を制御 る。

 本実施形態の電子カメラ1は、上記スルー 画像を解析して撮影シーンを判定する機能を 備える。撮影シーンを判定した電子カメラ1 、判定したシーンの撮影に適したカメラ設 を自動的に行う。カメラ設定は、露光感度 ホワイトバランス調整係数などの設定、フ ッシュ装置への発光許可/禁止設定などを含 。露光感度(ISO感度)は、撮像回路23に増幅ゲ インとしてセットさせる。 ホワイトバラン 調整係数は、画像処理回路12にセットされ 。

 本実施形態の電子カメラ1が判定する撮影 シーンは、たとえば、「山岳風景」、「ポー トレート」、および「スポーツ」の3通りで る。

《撮影シーン判定処理》
 図8は、電子カメラ1のメインCPU11が行う撮影 シーン判定処理の流れを説明するフローチャ ートである。図8による処理を行うプログラ は、電子カメラ1が撮影モードにセットされ 場合に起動される。図8のステップS11におい て、メインCPU11は、撮像素子22および撮像回 23を駆動制御してスルー画像の取得を開始さ せてステップS12へ進む。これにより、撮像回 路23から入力されたスルー画像用の画像信号 画像処理回路12が画像処理を行い、画像処 後のスルー画像が表示画像作成回路15によっ て液晶モニタ16に表示される。

 ステップS12において、メインCPU11は、バ ファメモリ14上に展開されているスルー画像 データを用いて特徴量を算出し、ステップS13 へ進む。特徴量算出の詳細については後述す る。ステップS13において、メインCPU11は判定 理を行ってステップS14へ進む。判定処理は 特徴量に応じて撮影シーンの判定を行うも であり、その詳細については後述する。

 ステップS14において、メインCPU11は「山 風景」か否かを判定する。メインCPU11は、ス テップS13にて「山岳風景」と判定した場合は ステップS14を肯定判定してステップS15へ進む 。メインCPU11は、ステップS13にて「山岳風景 と判定していない場合はステップS14を否定 定してステップS16へ進む。ステップS15にお て、メインCPU11は山岳風景の設定を行って テップS20へ進む。具体的には、露光感度や ホワイトバランス調整係数などを「山岳風 」シーンの撮影に適した値に設定する。

 ステップS16において、メインCPU11は「ポ トレート」か否かを判定する。メインCPU11は 、ステップS13にて「ポートレート」と判定し た場合はステップS16を肯定判定してステップ S17へ進む。メインCPU11は、ステップS13にて「 ートレート」と判定していない場合はステ プS16を否定判定してステップS18へ進む。ス ップS17において、メインCPU11はポートレー の設定を行ってステップS20へ進む。具体的 は、露光感度や、ホワイトバランス調整係 などを「ポートレート」の撮影に適した値 設定する。

 ステップS18において、メインCPU11は「ス ーツ」か否かを判定する。メインCPU11は、ス テップS13にて「スポーツ」と判定した場合は ステップS18を肯定判定してステップS19へ進む 。メインCPU11は、ステップS13にて「スポーツ と判定していない場合はステップS18を否定 定してステップS20へ進む。ステップS18を否 判定する場合は、露光感度や、ホワイトバ ンス調整係数などは現設定内容を維持する ステップS19において、メインCPU11はスポー の設定を行ってステップS20へ進む。具体的 は、露光感度や、ホワイトバランス調整係 などを「スポーツ」シーンの撮影に適した に設定する。

 ステップS20において、メインCPU11は撮影 示されたか否かを判定する。メインCPU11は、 レリーズボタンが全押し操作された場合にス テップS20を肯定判定してステップS21へ進む。 メインCPU11は、レリーズボタンが全押し操作 れない場合にはステップS20を否定判定し、 テップS11へ戻る。ステップS21において、メ ンCPU11は、本撮影処理を行って図8による処 を終了する。

<特徴量算出>
 メインCPU11は、スルー画像データを用いて8 の特徴量を算出する。図9に例示するフロー チャートは、特徴量算出処理の流れを説明す るフローチャートである。図9のステップS121 は、特徴量Bhを算出する。

 特徴量1(=Bh)は、画像の上部(たとえば画像 を垂直方向に略等分に3分割した場合の上部 域)に含まれるB(青)成分の画素データの濃度 (たとえば8ビット階調の場合に0~255)の平均 を、画像の下部(たとえば画像を垂直方向に 等分に3分割した場合の下部領域)に含まれ B(青)成分の画素データの濃度値の平均値で 算した値とする。

 ステップS122では、特徴量Stdを算出する。 特徴量2(=Std)は、画像全体に含まれる画素デ タの濃度値のばらつきを示す標準偏差値と る。ステップS123では、特徴量Bを算出する。 特徴量3(=B)は、画像全体に含まれるB(青)成分 画素データの濃度値の平均値とする。

 ステップS124では、特徴量Yを算出する。特 量4(=Y)は、次式(8)で算出される輝度情報の平 均値とする。つまり、画像を構成する全画素 データの中でY成分の濃度値の平均を算出す 。
Y=0.299×R+0.587×G+0.114×B  …(8)

 ステップS125では、特徴量Dを算出する。 徴量Dは被写体距離情報とする。具体的には 焦点検出装置18によって取得されている情 を使用する。これにより、スルー画像にお る被写体の距離情報が得られる。

 ステップS128では、特徴量Aを算出する。特 量8(=A)は、時系列に並ぶ複数のスルー画像の フレーム間から次式(9)で算出される2階差分 する。つまり、離散画像の加速度量(変化量) を算出する。
d 2 F/dt 2 =|F i-1 -2×F i +F i+1 |          (9)
ただし、tは離散時間であり、Fはスルー画像 あり、iはフレーム番号を表す。通常、直近 の3フレーム分のスルー画像データを用いて 算する。

 上式(9)によれば、スポーツシーンのよう 動きが激しい被写体を含む場合は大きな加 度量が算出され、静止している被写体を含 場合は小さな加速度量が算出される。以上 明した特徴量算出処理により、1フレームの スルー画像データから7種の特徴量が算出さ 、複数フレームのスルー画像データから1つ 特徴量が算出される。

<撮影シーン判定>
 メインCPU11は、算出した特徴量を用いて撮 シーンを判定する。図10に例示するフローチ ャートは、撮影シーン判定処理の流れを説明 するフローチャートである。図10のステップS 131において、メインCPU11は、特徴量Bhが第1所 値以上かつ特徴量Dが無限大か否かを判定す る。メインCPU11は、特徴量Bhが、たとえば0.4 上かつ特徴量Dが無限大の場合にステップS131 を肯定判定してステップS132へ進む。メインCP U11は、特徴量Bhが0.4以上でない、もしくは特 量Dが無限大でなければステップS131を否定 定してステップS134へ進む。図11は、特徴量Bh =0.67の画像を例示する図である。なお、0.67は 正規化後の値である。画像の上部に含まれる B(青)成分の画素データの濃度値が高い場合は 、山岳風景である確率が高い。図10のステッ S132において、メインCPU11は撮影シーンが「 岳風景」であると判定し、図10による処理 終了する。

 ステップS134において、メインCPU11は、特 量Dが1.5m~5mの範囲に含まれるか否かを判定 る。メインCPU11は、特徴量Dが1.5m~5mの場合に テップS134を肯定判定してステップS135へ進 。メインCPU11は、特徴量Dが1.5m~5mでなければ テップS134を否定判定してステップS137へ進 。ステップS135において、メインCPU11は、撮 シーンが「ポートレート」であると判定し 図10による処理を終了する。

 ステップS137において、メインCPU11は、特 量Aが第3所定値以上か否かを判定する。メ ンCPU11は、たとえば、上式(9)による2階差分 算の結果として得られる画像について、当 画像を構成する全画素データの中で濃度値 所定値を超える画素データの割合が0.3以上 場合にステップS137を肯定判定してステップS 138へ進む。メインCPU11は、上記画素データの 合が0.3未満であればステップS137を否定判定 してステップS139へ進む。

 図12は、上式(9)による演算結果を例示す 図である。図12(a)はフレーム(i-1)のスルー画 、図12(b)はフレーム(i)のスルー画像、図12(c) はフレーム(i+1)のスルー画像である。図12(d) 、2階差分画像である。図12(d)によれば、フ ーム間で変化がない(被写体が動かない(流れ ない))領域の画素濃度が低下することがわか 。被写体に動きがある場合はスポーツ写真 ある確率が高い。図10のステップS138におい 、メインCPU11は、撮影シーンが「スポーツ であると判定し、図10による処理を終了する 。

 図13は、上式(9)による他の演算結果を例 する図である。図13(a)はフレーム(i-1)のスル 画像、図13(b)はフレーム(i)のスルー画像、 13(c)はフレーム(i+1)のスルー画像である。図1 3(d)は、2階差分画像である。図13(d)によれば 画像の全域においてフレーム間で変化がな 場合は、画像全域で画素濃度が低下するこ がわかる。

 図10のステップS139において、メインCPU11 、フレーム間で特徴量Dが異なっているか否 を判定する。メインCPU11は、たとえば、直 の2フレームのスルー画像データから得られ 特徴量Dがフレーム間で異なる場合にステッ プS139を肯定判定してステップS138へ進む。フ ーム間で被写体距離が異なる場合はスポー 写真である確率が高い。メインCPU11は、直 の2フレームのスルー画像データから得られ 特徴量Dがフレーム間で共通する場合には、 ステップS139を否定判定して図10の処理を終了 する。

 以上説明した第三の実施形態によれば、以 の作用効果が得られる。
(1)画像を構成する画素データ、撮影時の測距 情報、フレーム間の画素データの変化量に基 づく画像の特徴量を用いて撮影シーンの判定 を行うようにした。これにより、撮影シーン の判定を精度よく行うことができる。

(2)判定した撮影シーンに応じたカメラ設定 を自動的に行うようにしたので、撮影者の負 担を軽減し、使い勝手のよいカメラを提供で きる。

(3)画素データが示す濃度に基づく特徴量( とえば、Bh、Std、B、Y)を得るので、濃淡や色 合いが類似する撮影シーンの判定に好適であ る。

(4)撮影画面を分割した複数の領域からそれ ぞれの濃度による特徴量を算出したので、所 定領域での色合いや濃淡が類似する撮影シー ンの判定に好適である。

(5)撮影画面を分割した複数の異なる領域に ついての特徴量を算出し、さらに領域間の特 徴量の比を特徴量とした(たとえば、Bh)ので 領域間のコントラストが類似する撮影シー の判定に好適である。

(6)測距情報に基づく特徴量Dを得るので、 写体距離が類似する撮影シーンの判定に好 である。

(7)フレーム間の濃度の変化量に基づく特徴 量(たとえば、A)を得るので、動きがある撮影 シーンの判定に好適である。

(8)フレーム間の測距情報の変化量を撮影シ ーンの判定に用いたので、動きがある撮影シ ーンの判定に好適である。

(変形例5)
 図10に例示した判定処理は一例であるので 各ステップの処理の順序を適宜入れ替えて よい。たとえば、ステップS131、S133、S134、S1 37およびS139は、いずれの処理を先に行っても よく、いずれの処理を後から行ってもよい。 また、各ステップの処理の順序の入れ替えは 、被写体の明るさに応じて行ってもよいし、 不図示のフラッシュ装置の発光が許可されて いるか否かに応じて行うようにしてもよい。

(変形例6)
 特徴量Bhが第1所定値以上(ステップS131を肯 判定)の場合に山岳風景判定を行うようにし が、他の判定条件を満足する場合に山岳風 判定を行うようにしてもよい。具体的には 特徴量Bhが第1所定値以上であって、かつフ ーム間の特徴量Dの変化量が所定の判定閾値 以上である場合に山岳風景判定を行う。

(変形例7)
 特徴量Aが第3所定値以上(ステップS137を肯定 判定)の場合にスポーツ判定を行うようにし が、他の判定条件を満足する場合にスポー 判定を行うようにしてもよい。具体的には 特徴量Aが第3所定値以上であって、かつフレ ーム間の特徴量Dの変化量が所定の判定閾値 上である場合にスポーツ判定を行う。

(変形例8)
 特徴量Aを算出する際、画像の全域の画素デ ータについて上式(9)による2階差分(すなわち 化量)を算出するようにした。この代わりに 、主要被写体(たとえば至近被写体)を含む領 (画像の一部)のみに含まれる画素データに いて上式(9)による2階差分を算出してもよい あるいは、主要被写体と異なる背景領域の に含まれる画素データについて上式(9)によ 2階差分を算出してもよい。

(変形例9)
 撮影画面を分割した複数の領域からそれぞ の測距情報に基づく特徴量(たとえば、画面 上部の測距情報に基づく特徴量U、画面中部 測距情報に基づく特徴量M、画面下部の測距 報に基づく特徴量L)を得るようにしてもよ 。この場合には、所定領域での測距情報が 似する撮影シーンの判定に好適である。

(変形例10)
 上述した判定処理で用いた特徴量Bh、D,Aの に、特徴量Std,B,Yを判定処理に加えてもよい これにより、画素データが示す濃度、画像 領域間の濃度の比、画像の測距情報、画像 領域間の測距情報の差、フレーム間の画素 ータの差、フレーム間の測距情報の差に基 いた撮影シーンの判定を行うことができる

(変形例11)
 撮影シーンを判定した電子カメラ1が行うカ メラ設定に、本撮影時のシャッター速度や絞 り値の設定、自動露出演算方式の設定、測光 方式の設定などを含めてよいのはいうまでも ない。

(変形例12)
 上述した説明では、本撮影用の画像データ 取得する撮像素子22でスルー画像用の画像 ータを取得した。この代わりに、たとえば 色用の撮像素子を撮像素子22と別に備えてい る場合には、測光用の撮像素子による撮影指 示前の取得画像を用いて撮影シーンを判定す るようにしてもよい。測色用の撮像素子は、 色温度情報を得るための撮像素子であって、 その撮像面にR(赤)、G(緑)およびB(青)のカラー フィルタが画素位置に対応するように設けら れていることにより、RGB表色系の色情報が得 られるものを用いる。

 以上の説明では種々の実施形態および変 例を説明したが、本発明はこれらの内容に 定されるものではない。本発明の技術的思 の範囲内で考えられるその他の態様も、本 明の範囲内に含まれる。また、上述した実 形態および変形例は、これらを適宜組み合 せた構成としてもよい。

 次の優先権基礎出願の開示内容は引用文と てここに組み込まれる。
 日本国特許出願2008年第7768号(2008年1月17日出 願)
 日本国特許出願2008年第7769号(2008年1月17日出 願)