Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
ENGINE-DRIVEN HEAT PUMP
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/102798
Kind Code:
A1
Abstract:
Simple structures for floor plates of an engine-driven heat pump, which achieve prevention of an engine oil leakage, reliable discharge of condensed water produced by condensation of a refrigerant device, and a reduction in engine vibration. The engine-driven heat pump (1) has the engine (22) for driving a compressor (23) and also has a receiver (24) for containing a refrigerant liquid. A floor plate (40) for a refrigerant device and a floor plate (30) for an engine mount are constructed as separate bodies. The floor plate (40) for a refrigerant device has a water discharge opening (42) and also has a side wall (43) on the outer peripheral edge of the floor plate. The floor plate (30) for an engine mount has a side wall (33) on its outer peripheral edge.

Inventors:
KANAI HIDEYUKI (JP)
MURAI SUSUMU (JP)
OTA EIJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/052836
Publication Date:
August 28, 2008
Filing Date:
February 20, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
YANMAR CO LTD (JP)
KANAI HIDEYUKI (JP)
MURAI SUSUMU (JP)
OTA EIJI (JP)
International Classes:
F24F5/00; F25B27/00
Foreign References:
JP2006071196A2006-03-16
JP2003279077A2003-10-02
JP2004286241A2004-10-14
JP2003279077A2003-10-02
JP2006071199A2006-03-16
US2984993A1961-05-23
Other References:
See also references of EP 2113729A4
Attorney, Agent or Firm:
YANO, Juichiro (1-61 Shiromi 2-chome, Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 34, JP)
Download PDF:
Claims:
 圧縮機を駆動するエンジンと、冷媒液を貯溜するレシーバーと、を有するエンジン駆動式ヒートポンプにおいて、
 前記レシーバーを設ける冷媒機器用床板と、エンジンを設けるエンジンマウント用床板とを別体で構成した、
 ことを特徴とするエンジン駆動式ヒートポンプ。
 請求項1記載のエンジン駆動式ヒートポンプにおいて、
 前記冷媒機器用床板は、排水口が設けられ、周縁に側壁が設けられる形状とし、
 前記エンジンマウント用床板は、周縁に側壁が設けられる形状とした、
 ことを特徴とするエンジン駆動式ヒートポンプ。
 請求項1または2記載のエンジン駆動式ヒートポンプにおいて、
 前記エンジンと前記圧縮機との動力伝達部の近傍に、エンジンから飛散したエンジンオイルをエンジンマウント用床板に導く板部材を設けた、
 ことを特徴とするエンジン駆動式ヒートポンプ。
Description:
エンジン駆動式ヒートポンプ

 本発明は、圧縮機を駆動するエンジンと 媒液を貯溜するレシーバーとを有するエン ン駆動式ヒートポンプの床板の構成に関す 。

 従来、空気調和機の一つであり、圧縮機を ンジンで駆動する構成としたエンジン駆動 ヒートポンプは公知である。
 エンジンから圧縮機への動力伝達部(フライ ホイール又は伝達軸)のオイルシール部の損 等によりエンジンオイルが飛散する、或い エンジンの配管等よりエンジンオイルが漏 する場合がある。そのため、機器室底面の 成においては、エンジンオイルの機外漏出 止、並びにエンジンオイル漏出時における 集のため、様々な試みがなされてきた。

 例えば、日本特開2003-279077号公報は、オ ル貯溜室をプレス加工にて形成した底パネ を有するエンジン駆動式ヒートポンプを開 している。万が一エンジンオイルが漏出し 際には、このオイル貯溜室にエンジンオイ が貯溜される。

 しかし、日本特開2003-279077号公報記載のエ ジン駆動式ヒートポンプの底パネルは、4隅 支柱に沿って流下する雨水を排水する水切 室を形成しており、4隅以外の部分をオイル 貯留室としている。そして、オイル貯留室と 水切り室をオイル堰によって区切っている。 このため、機器室に配置される冷媒機器の表 面に発生する結露は凝縮水となってオイル貯 留室に滞留する恐れがある。例えばレシーバ ーは、運転中に内部に貯溜される冷媒液が低 温になるため、表面に結露が生じる。この結 露が集まり凝縮水となって機器室底面に滞留 する恐れがある。
 また、エンジンは、運転振動による騒音を うものである。そのため、エンジン駆動式 ートポンプの底面全体を一枚の底パネルで 成すると、振幅の大きな騒音発生の原因と る場合もある。
 そこで、本発明の解決しようとする課題は 簡易な構成にて、エンジンオイルの漏出の 止、冷媒機器の結露による凝縮水の排水、 びにエンジン振動を起振源とする騒音の低 が可能であるエンジン駆動式ヒートポンプ 床板の構成を提供することである。

 本発明のエンジン駆動式ヒートポンプは、 縮機を駆動するエンジンと、冷媒液を貯溜 るレシーバーと、を有するエンジン駆動式 ートポンプにおいて、前記レシーバーを設 る冷媒機器用床板と、エンジンを設けるエ ジンマウント用床板とを別体で構成したも である。
 これによれば、起振源であるエンジンのみ エンジンマウント用床板に載置するため、 器室床板全体がエンジンによって振動する 合と比べて振幅を抑えることができて、騒 を低減できる。
 また、冷媒機器用床板とエンジンマウント 床板とを別構成とすることで、結露による 縮水の収集、並びにエンジンオイルが漏出 た際のエンジンオイルの収集をそれぞれ別 できる。

 本発明においては、さらに、前記冷媒機器 床板は、排水口が設けられ、周縁に側壁が けられる形状とし、前記エンジンマウント 床板は、周縁に側壁が設けられる形状とし ものである。
 これによれば、機器室で発生する凝縮水を ンジン駆動式ヒートポンプ外へ確実に排水 きる一方で、エンジンオイルが漏出した際 は、エンジンマウント用床板は開口部を有 ず外部と遮断されているため、漏出したエ ジンオイルがエンジン駆動式ヒートポンプ へ漏れ出るのを防止できる。

 本発明においては、さらに、前記エンジン 前記圧縮機との動力伝達部の近傍に、エン ンから飛散したエンジンオイルをエンジン ウント用床板に導く板部材を設けたもので る。
 これによれば、例えばエンジンの出力軸端 からエンジンオイルが飛散した際であって 、エンジンマウント用床板へエンジンオイ を落下させることができる。そのため、飛 したエンジンオイルがエンジン駆動式ヒー ポンプ外へ漏れ出るのを防止できる。

本発明の実施例に係るエンジン駆動式 ートポンプの全体的な構成を示す正面図で る。 同じく機器室におけるエンジン、レシ バー、及びオイルセパレータの配置を示す 視図である。 同じくエンジンのフライホイール部分 断面を示す部分断面図である。

 まず、図1を用いて、本発明を適用するエ ンジン駆動式ヒートポンプ1について、簡単 説明する。図1に示すように、エンジン駆動 ヒートポンプ1は、上下に区切られた二つの 装置室10・20で構成されている。上側の装置 は熱交換室10であり、下側の装置室は機器室 20である。前記熱交換室10は、室外熱交換器11 の熱交換のために外気が通風できる構成とさ れた室である。前記熱交換室10には、室外熱 換器11、ラジエータ(図示略)、室外ファン12 び室外ファン電動機13等が配置されている 室外熱交換器11は、熱交換室10の正面及び背 に配置されている。室外ファン12は、外気 正面及び背面より吸込み、室外熱交換器11に て熱交換させ、上面へ吹き出すように通風す る構成である。この通風構成によって、ラジ エータも同様に熱交換される。なお、この通 風構成は、大型のエンジン駆動式ヒートポン プによく用いられる上吹き型と称される形式 の構成である。

 他方、前記機器室20は、換気口(図示略)、 エンジン吸気管(図示略)及び排気管(図示略) 通じてのみ外部と連通する略密閉式の装置 である。また、前記機器室20には、エンジン 系統機器、冷媒機器、及び電気品箱(図示略) のエンジン駆動式ヒートポンプ1の主要機器 が配置されている。エンジン系統機器として は、エンジン22、及びその周囲部品等が配置 れている。また、冷媒機器としては、圧縮 23、オイルセパレータ25、及びレシーバー24 が配置されている。また、機器室20は、外 21によって側面周囲が被装されている。なお 、斜板50については、詳しくは後述する。

 ここで、図2を用いて、冷媒機器用床板40 構成について詳細に説明する。なお、図2は 、分かり易く説明するため、機器室20におい エンジン22、レシーバー24、及びオイルセパ レータ25のみを図示し、外板21及び斜板50を省 略している。図2に示すように、冷媒機器用 板40は、その周囲に側壁43を有する皿型形状 たは箱型形状に形成されている。前記側壁4 3の高さは、本実施例では特に限定しないが 50mm~100mmの高さで十分である。また、前記冷 機器用床板40は、その底面に排水口42が設け られている。前記冷媒機器用床板40は排水口4 2を介してエンジン駆動式ヒートポンプ1外へ 通している。また、前記冷媒機器用床板40 、エンジン駆動式ヒートポンプ1の幅方向に いてエンジン22の出力側(すなわち、圧縮機2 3側)に、奥行き方向において略中央に配置さ ている。前記冷媒機器用床板40には、取り け台45に取り付けられたレシーバー24及びオ ルセパレータ25が載置されている。

 このような構成とすることで、以下の作 が得られる。前記機器室20に配置される冷 機器は、運転中に低温になる機器がある。 えばレシーバー24は、運転中に内部に貯溜さ れる冷媒液が低温になるため、その表面に空 気中の水分が結露する。そのため、結露が下 方に滴下し集まることで、機器室20底面に凝 水として滞留する。レシーバー24周囲の液 管にも同様の現象が発生する。冷媒機器用 板40は、これらの凝縮水を収集し、排水口42 ら確実にエンジン駆動式ヒートポンプ1外に 排水することができる構成としている。

 また、同様に図2を用いて、エンジンマウ ント用床板30の構成について詳細に説明する 図2に示すように、エンジンマウント用床板 30は、その周囲に側壁33を有する皿型形状ま は箱型形状に形成されている。前記側壁33の 高さは、本実施例では特に限定しないが、前 記冷媒機器用床板40の高さと略同じ高さとし いる。また、前記エンジンマウント用床板 面31は、開口部又は隙間等を設けることな 、冷媒機器用床板40及び機器室20のその他部 の床板とは遮断されている。また、前記エ ジンマウント用床板30は、エンジン駆動式 ートポンプ1の幅方向において正面視右方に 奥行き方向において略中央に配置されてい 。前記エンジンマウント用床板30には、エ ジンマウント51(図3参照)に取り付けられたエ ンジン22が載置されている。

 このような構成とすることで、以下の効 が得られる。エンジン22のフライホイール27 又はエンジン22と圧縮機23の伝達軸において イルシール部の損傷等によりエンジンオイ が飛散する、或いはエンジン22の配管等より エンジンオイルが漏出する場合がある。そこ で、エンジンマウント用床板30が皿型形状ま は箱型形状であるため、万が一エンジンオ ルが漏出した場合でも、エンジンマウント 床板30のみでエンジンオイルを収集し、エ ジンマウント用床板30より外部にエンジンオ イルが漏出することを防止できる。

 また、以下の効果も得られる。すなわち、 記冷媒機器用床板40とエンジンマウント用 板30とを別構成とすることで、結露による凝 縮水の排水、並びにエンジンオイルが漏出し た際のエンジンオイルの収集をそれぞれ別に できる。また、本実施例の冷媒機器用床板40 びエンジンマウント用床板30は、単なる皿 形状または箱型形状であり簡易に製造でき 。
 さらに、エンジン22は、エンジンマウント 床板30のみによって載置されているため、エ ンジン駆動式ヒートポンプ1の底面全体を一 の床板で構成する場合と比べて、エンジン22 の振動による床板の振幅を抑えられる。つま りエンジン駆動式ヒートポンプ1の騒音を低 できる。

 また、図3を用いて、板部材である斜板50 構成について詳細に説明する。なお、図3は 、分かり易く説明するため、機器室20におい エンジン22のみを図示している。図3に示す うに、前記斜板50は、機器室20において正面 及び背面の外板21の内部側にそれぞれ設けら ている。また、前記斜板50は、エンジン駆 式ヒートポンプ1の側面視において、上スト ート部50aと傾斜部50bと下ストレート部50cと ら構成されている。本実施例の斜板50は、 ストレート部50aを正面又は背面の外板21と隣 接させ、傾斜部50bをエンジンマウント用床板 30の内部に向かうように傾斜させ、下ストレ ト部50cをエンジンマウント用床板30の側壁33 よりエンジン22に向かって内側に位置するよ に設けられ、下ストレート部50cの下端は側 33上端より下方のエンジンマウント用床板 面31上面まで延設されている。さらに、前記 斜板50の高さは、少なくとも機器室20に載置 れたエンジン22の高さ以上とされている。な お、前記斜板50の厚さは、特に限定しないが 本実施例では外板21と同等の厚さとしてい 。また、前記斜板50は、エンジン駆動式ヒー トポンプ1の正面視において、圧縮機23とエン ジン22との動力伝達部を覆う幅であって少な ともフライホイール27を覆う幅とされる(図1 参照)。

 このような構成とすることで、以下の効 が得られる。すなわち、エンジン22のフラ ホイール27又はエンジン22と圧縮機23の伝達 における、オイルシール部の損傷等により 散するエンジンオイルを確実に受け止め、 斜によってエンジンマウント用床板30に収集 することができる。

 このようにして、万が一エンジンオイル 漏出した際のエンジンマウント用床板30へ 収集性能をさらに向上できる。また、前記 板50の設置をフライホイール27等のエンジン2 2と圧縮機23との動力伝達部の近傍とすること で、外板21の重量増加を最小に抑えるととも 、外板21の脱着性が悪化するのを防止でき 。

 冷媒機器用床板とエンジンマウント用床 を別体としたエンジン駆動式ヒートポンプ 床板の構成は、冷媒機器とエンジンとを有 る空気調和機等の産業機器において広く用 ることができる。