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Title:
EVALUATION SYSTEM PERTAINING TO PERSON'S CONDUCT, PERSON'S ABILITY, COMPANY, OR MATTER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175348
Kind Code:
A1
Abstract:
The present invention addresses the problem of providing an evaluation system pertaining to a person's conduct, a person's ability, a company, or a matter, the evaluation system making it possible to: distinguish, in an accurate and step-by-step manner, the level of understanding, proficiency, achievement, and usefulness of a person being evaluated or a person carrying out an evaluation with respect to an evaluation matter; and subdivide the evaluation matter into three or more question matters to thereby realize an accurate evaluation of an evaluation object. An evaluation point sequence assessment unit 14 assesses whether, as pertains to an evaluation matter stored in a storage unit 13, evaluation points are arranged in the sequence of question matters. On the basis of the assessment result, a boundary, etc., assessment unit 15 assesses that the ranking of a question matter for which the evaluation deviates from the ranking sequence of the question matters, or an evaluation point of this ranking, is an abnormal ranking, an abnormal point, or a boundary in the level of understanding, proficiency, achievement, or usefulness of a person being evaluated or a person carrying out an evaluation with respect to the evaluation matter.

Inventors:
FUKUNAGA MITSUE (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/006969
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 21, 2020
Export Citation:
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Assignee:
FUKUNAGA OFFICE CO LTD (JP)
International Classes:
G06Q10/06; G06Q50/10
Domestic Patent References:
WO2014115327A12014-07-31
Foreign References:
JPS6236570B21987-08-07
Attorney, Agent or Firm:
FUJIMOTO Shohei (JP)
Download PDF:
Claims:
\¥02020/175348 40 卩(:171?2020/006969

請求の範囲

[請求項 1 ] 評価対象である人の行為若しくは人の能力に関する評価又は企業若し くは物事の価値に関する評価を、 評価者 (コンピュータを含む) が評 価する際又は評価した際に利用される人の行為若しくは人の能力又は 企業若しくは物事に関する評価システムであって、 前記評価対象に関連し、 かつ予め設定された序列に従ってランク別に 細分化された 2つ以上の質問事項を有する 1つ又は複数の評価事項と 、 対応する質問事項と関連付けて記憶され、 かつ前記各質問事項に対 して前記評価者 (前記コンピュータを含む) が評価した 2つ以上の評 価点と、 前記各質問事項と、 前記予め設定された序列とを記憶する記 憶部と、

前記評価事項の各質問事項では、 対応する評価点が前記序列通りに並 んでいるかを判定する評価点序列判定部と、

該評価点序列判定部により前記序列から逸脱すると判定された前記評 価点が属する前記質問事項のランク又は該ランクの評価点を、 対応す る評価事項についての前記評価者又は評価対象者の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のうちの何れかの境界、 又は、 異常ランク若しくは 異常点と判定する境界等判定部とを備えたことを特徴とする人の行為 若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価システム。

[請求項 2] 記憶部において、 評価対象に関連し、 かつ予め設定された序列に従 ってランク別に細分化された 3つ以上の質問事項を有する 1つ又は複 数の評価事項と、 対応する質問事項と関連付けて記憶され、 かつ前記 各質問事項に対して前記評価者 (前記コンピュータを含む) が評価し た 3つ以上の評価点と、 前記各質問事項と、 前記予め設定された序列 とを記憶することを特徴とする請求項 1 に記載の人の行為若しくは人 の能力又は企業若しくは物事に関する評価システム。

[請求項 3] 前記評価者 (前記コンピュータを含む) が、 前記人の行為若しくは前 記人の能力を評価する際、 又は、 前記企業若しくは前記物事の価値を \¥02020/175348 41 卩(:171?2020/006969

評価する際には、

X , 丫軸方向にそれぞれ複数の前記評価事項が配され、 かつ X , 丫軸 方向の対応する評価事項同士が交わる各マスに、 ランク別に細分化さ れた前記 3つ以上の質問事項を配置したマトリクス表を使用すること を特徴とする請求項 2に記載の人の行為若しくは人の能力又は企業若 しくは物事に関する評価システム。

[請求項 4] 前記記憶部には、 前記各評価点において、 予め設定された不適正な異 常点の判定基準となる異常判定値が記憶され、

前記各質問事項の隣接するランク間の前記評価点同士をそれぞれ対比 した際に、 前記異常判定値を超えて序列からプラス方向又はマイナス 方向に乖離した方の前記評価点を、 前記不適正な異常点として抽出す る異常点抽出部を有したことを特徴とする請求項 2又は請求項 3に記 載の人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価シ ステム。

[請求項 5] 前記記憶部には、

前記各質問事項のランクに応じて予め設定された 3つ以上の評価基準 点と、

前記各質問事項において、 前記各評価基準点と対応する評価点とを対 比する際に予め設定された許容誤差である評価許容値とがそれぞれ記 憶され、

前記境界等判定部は、 前記各質問事項にそれぞれ属した前記評価点と 前記各評価基準点とを対比する際に、 前記序列から逸脱するとともに 、 前記評価許容値を超えた評価がなされている前記質問事項のランク 又は該ランクの評価点を、 対応する評価事項についての前記評価者又 は前記評価対象者の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のうちの何れ かの境界、 又は、 前記異常ランク若しくは前記異常点と判定するもの であることを特徴とする請求項 2〜請求項 4のうち、 何れか 1項に記 載の人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関する評価シ \¥0 2020/175348 42 卩(:171? 2020 /006969

ス丁ム。

[請求項 6] 前記境界等判定部は、 前記評価者又は前記評価対象者の理解度、 習熟 度、 達成度及び有用度のうちの何れかの境界、 又は、 前記異常ランク 若しくは前記異常点を複数判定可能なものであることを特徴とする請 求項 2〜請求項 5のうち、 何れか 1項に記載の人の行為若しくは人の 能力又は企業若しくは物事に関する評価システム。

[請求項 7] ディスプレイ又はプリンタと、

前記ディスプレイの画面又は前記プリンタから打ち出された紙面を利 用して、 前記ランク別の質問事項に対する前記各評価点をグラフ又は 図形として表示する評価点視覚表示部とを有したことを特徴とする請 求項 2〜請求項 6のうち、 何れか 1項に記載の人の行為若しくは人の 能力又は企業若しくは物事に関する評価システム。

[請求項 8] 前記評価事項は、 予め設定された序列に従ってランク別に複数配され 前記ランク別の各評価事項について、

前記評価者 (前記コンピュータを含む) の趣意、 要点、 有用度、 重要 度の何れかに応じて前記ランクの並べ替え、 又は、 新たな前記評価事 項の追加を行う評価事項変更部を有したことを特徴とする請求項 2〜 請求項 7のうち、 何れか 1項に記載の人の行為若しくは人の能力又は 企業若しくは物事に関する評価システム。

Description:
\¥0 2020/175348 1 ?01/^2020/006969

明 細 書

発明の名称 :

人の行為若しくは人の能力又は企業若しく は物事に関する評価システム 技術分野

[0001 ] 本発明は、 人の行為若しくは人の能力に関する評価、 又は企業若しくは物事 (人工物及び自然物を含む、 以下同じ) の価値に関する評価を行うためのシ ステムである。

背景技術

[0002] 従来より、 人の行為若しくは能力に関する評価又は企業 若しくは物事の価値 に関する評価が、 様々な場面で、 様々な目的の下で、 行われている (例えば 、 特許文献 1など) 。

例えば、 “人の行為若しくは能力” に関しては、 スポーツや芸術活動の中で 行われる行為 (スケート競技若しくは体操競技における演 技、 又はバレー、 ダンス若しくは日本舞踊などの競技における 演舞など) のポイント評価、 英 語や数学などに関する学力 (能力の一種) の優劣に関する評価、 知能テスト などとして知られている知能の評価などが行 われている。

また、 “企業” に関しても、 財務状態、 商品力、 人材力、 株式時価総額、 若 しくは企業ブランド価値など様々な観点から の価値評価が行われている。

[0003] 更に、 “人工物” に関しては、 例えば、 ワインや日本酒の味、 香水の香り、 薬剤が有する病気への効き目、 エンジンやバッテリーなどの工業製品の性能 の優劣その他の価値に関する評価、 日用品や被服のデサイン的価値に関する 評価、 骨董品や美術品の芸術的価値に関する評価、 建物その他の建造物に関 して外観若しくは歴史的価値その他の価値に 関する評価などが行われている (日本国による国宝などの文化財指定に関す る選定過程において行われる各 種評価などもその一例である) 。 また、 山、 川、 湖又は湿地帯などの “自然 物 (天然物) ” に関しても、 その景観その他の外観等の価値に関する評価 が 行われている (国連のユネスコによる世界遺産登録に関す る選定過程におい \¥02020/175348 2 卩(:171?2020/006969

て行われる各種評価などもその一例である ) 。

更にまた、 “事” に関しては、 例えば、 思考や観察の対象となる抽象的事項 といった様々な観点からの評価が行われてい る。

先行技術文献

特許文献

[0004] 特許文献 1 :特開 2 0 0 4 _ 4 6 7 7 0号公報

発明の開示

発明が解決しようとする課題

[0005] ところで、 評価対象を評価する際、 評価対象である “人の行為若しくは人の 能力又は企業若しくは物事” について、 評価者に質問を行い、 それに対する 評価者の評価点に基づき、 評価対象を評価することが考えられる。

しかしながら、 このような評価システムでは、 評価対象についての質問事項 が、 抽象的、 概略的な内容になるおそれがあった。 しかも、 仮に 1つの評価 項目 (評価事項) が複数の質問事項を有している場合であって も、 各質問事 項は評価のレベルが同等と思われる内容 (文言) を並べたものとなるおそれ があった。 その結果、 評価事項における評価対象の理解度若しくは 習熟度又 は達成度若しくは有用度を正確に判別するこ とはできなかった。

[0006] そこで、 発明者は鋭意研究の結果、 評価事項 (評価項目) に配された 3つ以 上 (複数) の質問事項を、 予め設定された序列 (一定の基準に従って並べた 順序) に従ってランク別に細分化されたものとし、 各質問事項のランクの序 列から逸脱した評価がなされている質問事項 のランク、 又は、 評価点を、 評 価事項における評価者又は評価対象者の理解 度、 習熟度、 達成度及び有用度 のうちの何れかの境界、 又は、 異常ランク若しくは異常点と判定するように すれば、 上述した課題は解消されることを知見し、 本発明を完成させた。

[0007] また、 発明者は鋭意研究の結果、 評価事項の各質問事項を所定のランクごと に細分化すれば、 評価対象の趣意や評価のポイントが明確化す るため、 評価 者はそれぞれの質問事項に対して強い問題意 識で臨むようになり、 評価対象 \¥02020/175348 3 卩(:171?2020/006969

に関する評価者の評価の精度が高まる。 しかも、 抽象的な評価事項の質問事 項が、 具体的かつ客観的な質問事項に転換できるの で、 評価対象についての 評価者の評価を、 従前より正確に行うことができることを知見 し、 本発明を 完成させた。

例えば、 また評価対象者は、 自身の理解度等が序列の逸脱などにより詳し く 正確に理解することができる。

[0008] 本発明は、 このような問題点に鑑みてなされたもので、 評価事項に対する評 価者又は評価対象者の理解度若しくは習熟度 又は達成度若しくは有用度を、 段階的かつ正確に判別可能で、 かつ質問事項を細分化することで、 評価対象 に対する評価者の正確な評価 (高精度な評価) の具現化を図ることができる 人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは 物事に関する評価システムを提 供することも目的としている。

課題を解決するための手段

[0009] 請求項 1 に記載の本発明は、 評価対象である人の行為若しくは人の能力に 関 する評価又は企業若しくは物事の価値に関す る評価を、 評価者 (コンピュー 夕を含む) が評価する際又は評価した際に利用される人 の行為若しくは人の 能力又は企業若しくは物事に関する評価シス テムであって、 前記評価対象に 関連し、 かつ予め設定された序列に従ってランク別に 細分化された 2つ以上 の質問事項を有する 1つ又は複数の評価事項と、 対応する質問事項と関連付 けて記憶され、 かつ前記各質問事項に対して前記評価者 (前記コンピュータ を含む) が評価した 2つ以上の評価点と、 前記各質問事項と、 前記予め設定 された序列とを記憶する記憶部と、 前記評価事項の各質問事項では、 対応す る評価点が前記序列通りに並んでいるかを判 定する評価点序列判定部と、 該 評価点序列判定部により前記序列から逸脱す ると判定された前記評価点が属 する前記質問事項のランク又は該ランクの評 価点を、 対応する評価事項につ いての前記評価者又は評価対象者の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のう ちの何れかの境界、 又は、 異常ランク若しくは異常点と判定する境界等 判定 部とを備えたことを特徴とする人の行為若し くは人の能力又は企業若しくは \¥02020/175348 4 卩(:171?2020/006969

物事に関する評価システムである。

また、 請求項 2に記載の本発明は、 前記記憶部において、 評価対象に関連し 、 かつ予め設定された序列に従ってランク別に 細分化された 3つ以上の質問 事項を有する 1つ又は複数の評価事項と、 対応する質問事項と関連付けて記 憶され、 かつ前記各質問事項に対して前記評価者 (前記コンピュータを含む ) が評価した 3つ以上の評価点と、 前記各質問事項と、 前記予め設定された 序列とを記憶することを特徴とする請求項 1 に記載の人の行為若しくは人の 能力又は企業若しくは物事に関する評価シス テムである。

[0010] “人の行為若しくは人の能力又は企業若しく は物事に関する評価システム” とは、 例えば、 評価対象である “人の行為若しくは人の能力又は企業若しく は物事” を有効活用するために、 評価対象を評価するためのシステムである 。 この評価システムは、 コンビュータの中央演算装置 (〇 11) を有した制 御部によって、 システム全体が制御される。

ここでいう “人の行為若しくは能力” の評価とは、 人の行為や人の能力に関 する評価の全般である。 例えば、 スポーツや芸術活動の中で行われる人の行 為 (スケート競技若しくは体操競技における演 技、 又はバレー、 ダンス若し くは日本舞踊などの競技における演舞など) のポイント評価、 英語や数学な どに関する学力 (能力の一種) の優劣に関する評価、 知能テスト等として知 られている知能の評価といったものが挙げら れる。 その他、 例えば組織 (企 業等) 、 家庭又は学校等での人のストレスチェック、 病人の体調を問診表に 自己申告する場合等も含まれる。 更には、 評価者が組織に属する人 (組織人 ) を労務管理の立場から評価することも、 ここでいう “人の行為若しくは人 の能力の評価” に該当する。 すなわち、 労務管理用評価システムも本発明に 含まれる。 このように、 評価対象が “人の行為” 若しくは “人の能力” の場 合の “評価” には、 評価者の評価、 又は、 “人の行為” や “人の能力” に関 する “人” に該当する評価対象者の評価を含んでいる。

[001 1 ] ここでいう “企業” の評価とは、 企業に関する評価の全般である。 例えば、 企業の財務状態、 商品力、 人材力、 株式時価総額、 若しくは企業ブランド価 \¥02020/175348 5 卩(:171?2020/006969

値など様々な観点からの価値評価などが挙 げられる。 このように、 評価対象 が “企業” の場合の “評価” には、 例えば、 企業の経営実態や財産状況等は 勿論のこと、 例えば、 企業の運営を維持する者、 即ち企業の経営統括者、 運 営や管理の執行者、 これらに従属する監理監督者、 更にその指揮下に有る責 任者や従事者等の評価対象者に対する “評価” を含んでいる。

[0012] ここでいう “物事” の評価とは、 “人工物” 、 “自然物 (天然物) ” 等の “ 物” に関する評価の全般と、 “事” に関する評価の全般である。

このうち、 “人工物” の評価としては、 例えば、 ワインや日本酒の味、 香水 の香り、 薬剤が有する病気への効き目、 エンジンやバッテリーなどの工業製 品の性能の優劣その他の価値に関する評価、 日用品や被服のデサイン的価値 に関する評価、 骨董品や美術品の芸術的価値に関する評価、 建物その他の建 造物に関して外観若しくは歴史的価値その他 の価値に関する評価 (日本国に よる国宝などの文化財指定に関する選定過程 において行われる各種評価など を含む) などが挙げられる。

また、 山、 川、 湖又は湿地帯などの “自然物 (天然物) ” の評価としては、 例えば、 その景観その他の外観等の価値 (国連のユネスコによる世界遺産登 録に関する選定過程において行われる各種評 価などを含む) などが挙げられ る。 このように、 評価対象が物の場合の “評価” には、 例えば、 人の感覚で 捉えることができる具象的な物そのものの評 価、 及び、 例えば、 その物の維 持、 運用、 管理等に携わる者、 保守保全の監理監督者、 責任者、 従事者等の 評価対象者の “評価” を含んでいる。

[0013] ここでいう “事” の評価とは、 例えば、 思考や観察の対象となる抽象的事項 に関する評価の全般である。 このように、 評価対象物が “事” の場合の “評 価” には、 例えば、 人の思考や意思の対象となる抽象的な事項そ のものの評 価、 及び、 例えばルールやシステム等の運営者、 管理者、 監理や監督する者 、 維持運用に携わる者等の評価対象者の “評価” を含んでいる。

[0014] ここでの “人の行為若しくは人の能力又は企業若しく は物事” には、 例えば 、 金融業界の 丨 丁㊀〇 11、 教育業界の巳 丁㊀〇 11、 保険業界の I 3 \¥02020/175348 6 卩(:171?2020/006969

u r T e c h、 流通業界の R e t a i I T e c h、 ファッション業界の F a s h T e c h、 広告業界の A d T e c h、 不動産業界の R e T e c h、 マー ケティング業界の M a r T e c h、 医療業界の Me d T e c h、 ヘルスケア -医療業界の H e a I t h T e c h、 農業業界の A g r i T e c h、 環境業 界の C I e a n T e c h、 食品業界の F o o d T e c h、 スポーツ業界の S p o r t T e c h、 人事における H R T e c h、 法曹界の L e g a l T e c h、 政府機関の G o v T e c hなどが含まれるものとする。

[0015] なお、 F i n T e c hとは、 F i n a n c e (ファイナンス) と T e c h n 〇 丨 〇 g y (技術) とを融合させた造語で、 マルチカレンシー決済や個人間 送金、 仮想通貨、 ブロックチェーン · D LT技術などの活用などをいう。 E d T e c hとは、 E d u c a t i o n (教育) と T e c h n o l o g y ( 技術) とを融合させた造語で、 スマートフォンやタブレッ トの普及による電 子教科書や教育アプリケーション、 動画等でのインターネッ トを介した教育 事業などをいう。

I n s u r l ' e c hとは、 I n s u r a n c e (保険) と T e c h n o I 〇 g y (技術) とを融合させた造語で、 ビッグデータやクラウド、 人工知能を 利用した保険業界でのイノべーションである 。 I n s T e c h (インステッ ク) ともいう。

[0016] また、 R e t a i I T e c hとは、 R e t a i I (流通) と T e c h n〇 I 〇 g y (技術) とを融合させた造語で、 年々取り扱い量が増加して複雑化す る物流、 倉庫などの管理やサービスの分野での技術革 新をいう。

F a s h T e c hとは、 F a s h i o n (ファッション) と T e c h n o I o g y (技術) とを融合させた造語で、 ファッションの分野でのイノべーシ ョンである。 例えば、 インターネッ トやアプリを介したサービス、 新素材で デザインされた衣服などである。

Ad T e c hとは、 Ad (広告) と T e c h n o I o g y (技術) とを融合 させた造語で、 公告業界でのイノベーションである。

R e T e c hとは、 R e a l E s t a t e (不動産) と T e c h n o I 〇 \¥02020/175348 7 卩(:171?2020/006969

g y (技術) とを融合させた造語で、 不動産売買に関わる手続きや住宅口一 ンの自動化などの技術革新である。

Ma r T e c hとは、 Ma r k e t i n g (マーケティング) と T e c h n 〇 丨 o g y (技術) とを融合させた造語で、 C RM/顧客管理システムやマ —ケティングツールの運用や分析でのイノべ ーシヨンである。

[0017] Me d T e c hとは、 Me d i c a l (医療) と T e c h n o l o g y (技 術) とを融合させた造語で、 ビッグデータやクラウド、 人工知能を利用した 医療分野でのイノべーシヨンである。

H e a l t h T e c hとは、 H e a l t h (ヘルスケア) と T e c h n〇 I o g y (技術) とを融合させた造語で、 ヘルスケア ·医療とテクノロジーと を融合させたイノベーシヨンである。

A g r i T e c hとは、 A g r i C u I t u r e (農業) と T e c h n〇 I o g y (技術) とを融合させた造語で、 ドローンの農業への活用や、 丨 O T やビックデータを活用した農業分野のテクノ ロジー化をいう。

[0018] C l e a n T e c hとは、 C l e a n (環境) と T e c h n o I o g y (技 術) とを融合させた造語で、 エネルギー、 環境問題、 省エネなど環境に関連 したものである。

F o o d T e c hとは、 F o o d (食) と T e c h n o I o g y (技術) と を融合させた造語で、 センサや丨 o Tデータなどから、 食のアドバイスや新 しい人工食品の開発などを行うことをいう。

S p o r t T e c hとは、 S p o r t (スポーツ) と T e c h n o l o g y (技術) とを融合させた造語で、 運動時の様々なデータの可視化や計測等、 スポーツ分野におけるイノべーシヨンである 。

H RT e c hとは、 H u m a n R e s o u r c e (人事) と T e c h n〇 l o g y (技術) とを融合させた造語で、 様々な働き方が増える中、 採用や 就職、 人事に関わる分野での新しい技術革新をいう 。

L e g a I T e c hとは、 L e g a l (法律) と T e c h n o l o g y (技 術) とを融合させた造語で、 F i n T e c h分野のブロックチェーンと組み \¥02020/175348 8 卩(:171?2020/006969

合わせた契約や登記などをいう。

V (技術) とを融合させた造語で、 ビッグデータやクラウド、 人工知能を利 用した政府におけるイノべーシヨンである。

[0019] 評価者は限定されない。 例えば、 組織 (個人 (個人企業) や法人等) 、 組織 に所属する者 (評価点を付けた者、 評価点を付けてない者) 、 組織から委託 された者 (自然人又は法人) を採用することができる。 その他、 評価対象者 自身、 コンビュータ (八 丨 を含む) でもよい。

ここでいう 「 (1) 評価者又は (2) 評価対象者」 とは、 以下のことを意味 する。

( 1) 評価者:

(3) 評価対象が “人の行為” 若しくは “人の能力” の場合における評価者と は、 人 (例えば、 アルコールやお茶などの嗜好品であれば審査 員、 スポーツ であれば指導員や監督者、 スクールや習い事であれば教師や運営者等) 、 組 織 (例えば個人 (個人企業を含む) 、 法人等) 、 コンピュータ等である。

評価対象が “企業” の場合における評価者とは、 人 (コンサルタント、 企業の取締役や監査役) 、 組織 (個人:税理士や会計士、 法人:監査法人)

、 コンビュータ等である。

(〇) 評価対象が “物” の場合における評価者とは、 人 (例えば、 評価対象が 自動車であれば査定員、 美術品であれば鑑定員、 建造物であれば建築士やエ 事施行者等) 、 組織 (例えば個人 (個人企業を含む) 、 法人等) 、 コンピュ —夕等である。

(〇1) 評価対象が “事” の場合における評価者とは、 人 (例えば、 システムや ルールであれば運営者や利用者、 トラベル企画であれば顧客や旅行主催者、 事の管理 ( 口〇八 : I 门 I 〇 〇) であれ ば監督者や運営者、 組織 (個人 (個人企業を含む) 、 法人) 、 コンピュータ 等である。

[0020] (2) 評価対象者: \¥02020/175348 9 卩(:171?2020/006969

(3) 評価対象が “人の行為” 若しくは “人の能力” の場合における評価対象 者とは、 例えば、 評価者、 又は、 “人の行為” や “人の能力” に関する “人 ” に該当する者等である。

評価対象が “企業” の場合における評価対象者とは、 例えば、 企業の運 営を維持する者、 即ち企業の経営統括者、 運営や管理の執行者、 これらに従 属する監理監督者、 更にその指揮下に有る責任者や従事者等であ る。

(〇) 評価対象が “物” の場合における評価対象者とは、 例えば、 人の感覚で 捉えることができる具象的な物の維持、 運用、 管理等に携わる者、 保守保全 の監理監督者、 責任者、 従事者等である。

(〇1) 評価対象が “事” の場合における評価対象者とは、 例えば、 ルールやシ ステム等の運営者、 管理者、 監理や監督する者、 維持運用に携わる者等であ る。

なお、 上述したように評価者には評価対象者自身も 含まれるため、 「評価者 又は評価対象者」 は 「 “評価対象者自身” 又は評価対象者」 となる場合も含 まれるものの、 これは “評価対象者” のことを意味する。

[0021 ] なお、 ここでいう 「 (1) 評価者又は (2) 評価対象者」 とは、 “評価者等 ” に言い換えることも考えられる。 ここでの “評価者等” とは、 評価対象が “人の行為” 若しくは “人の能力” の場合には、 評価者、 又は、 “人の行為 ” や “人の能力” での “人” に該当する評価対象者となる。 一方、 評価対象 が “企業” 若しくは “物事” の場合での “評価者等” は、 評価者のみとなる

すなわち、 “評価者等” とは、 評価対象が人の行為若しくは人の能力の場合 には、 評価者又はこの評価者により評価される評価 対象者で、 評価対象が企 業若しくは物事の場合には、 評価者のみである。

[0022] ここでいう “評価事項” とは、 人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは 物事に関して、 評価者が評価対象を評価する際の事柄である 。 この評価事項 の種類は任意である。 例えば、 評価項目やスキル特性などでもよい。

“複数の評価事項” とは、 評価対象を評価者が評価する際に利用される 、 観 \¥02020/175348 10 卩(:171?2020/006969

点また趣意が互いに異なる 2つ以上の事項である。 評価事項は 1つでもよい ここでいう “質問事項” とは、 評価対象に関する評価事項について、 評価者 が評価対象を評価する際に、 所定の観点 ·趣意から評価対象について問いか けるための質問 (文言) である。 なお、 例えば、 後述のマトリクス表等の評 価表を利用した評価時には、 2つ以上、 好ましくは 3つ以上の質問事項をラ ンク別に配置した方が評価し易いものの、 評価者が各質問事項に解答する際 には、 これらをランダムに配した方が、 前後に配された問題の傾向から高得 点の解答を予測されるおそれが少ないために 好ましい。

質問事項の数は、 2つ、 3つ、 4つ、 5つ以上でもよい。

[0023] 各質問事項についての解答は、 例えば、 解答のランクが 3つの場合には 「不 良、 普通、 良」 、 解答のランクが 5つの場合には、 「不良、 やや不良、 普通 、 やや良、 良」 などのように、 点数付けがし易いものが、 予め用意されてい る方が好ましい。 ただし、 これには限定されず、 〇 △式や記入式、 アルフ ァベッ トなどの解答でもよい。

ここでいう “評価点 “とは、 質問事項について評価者が評価した点数 (〇 X △式や記入式、 アルファベッ トを含む) である。

—つの評価事項における質問事項の数は 2つ以上 (複数) 、 好ましくは 3つ 以上であれば任意である。 これにより、 評価事項は細分化される。

[0024] このように細分化されることで、 例えば、 評価事項が “評価対象者 (人) の 目標管理 (行為) ” に関連したもののとき、 その内容の中で、 人の考えや行 為の明確化、 より詳しくは計画重視に基づく行為及び完成 の具現化までの過 程が難度順に序列化されることで、 この目標管理という “人の行為” に関連 した評価事項において、 評価者又は評価対象者の理解度、 習熟度、 達成度及 び有用度のうちの何れかの境界、 又は、 異常ランク若しくは異常点を、 緻密 かつ高精度に付けることができる。

“質問事項のランク” とは、 評価対象に関する評価事項についての評価者 又 は評価対象者の理解度若しくは習熟度又は達 成度若しくは有用度を知るため \¥02020/175348 11 卩(:171? 2020 /006969

に必要となる、 質問の難易度、 有用度、 必要度を基準とした序列における階 級である。

“序列” とは、 一定の基準に従って並べた順序である。 一定の基準としては 、 例えば、 自然数や整数などである。

評価者が “人の行為若しくは人の能力又は企業若しく は物事” について評価 する際には、 マトリクス表を含む評価表を利用した方が好 ましい。

[0025] “記憶部” とは、 例えばパソコン等に搭載されて、 2つ以上、 好ましくは 3 つ以上の質問事項を有する評価事項と、 各質問事項に対応した 2つ以上、 好 ましくは 3つ以上の評価点と、 予め設定された序列とを少なくとも記憶する ものである。 具体的には、 データの読み書きが自在な R AM (R a n d om Ac c e s s Me mo r y) や、 データの読み取り専用の ROM (R e a d O n l y Me mo r y) 等を採用することができる。 その他、 バソコ ンのハードディスクなどでもよい。

[0026] “評価点序列判定部” とは、 1つの評価事項において、 各質問事項の序列と 、 対応する評価点の並びとを対比し、 各評価点がその序列に従って並んでい るかを判定するためのプログラム (アルゴリズム、 ロジック) である。

ここでいう 「 (2つ以上、 好ましくは 3つ以上の評価点が) 対応する質問事 項とそれぞれ関連付けて記憶され」 とは、 記憶部に 2つ以上、 好ましくは 3 つ以上の質問事項と、 それぞれの答えである 2つ以上、 好ましくは 3つ以上 の評価点とを記憶するにあたって、 質問事項とそれに対する評価点とを 1対 1の関係で記憶することを意味する。 同様に、 2つ以上、 好ましくは 3つ以 上の質問事項と 2つ以上、 好ましくは 3つ以上の評価点についても、 対応す るもの同士が 1対 1の関係にあるものとする。

[0027] 「評価事項の各質問事項では、 対応する評価点が序列通りに並んでいるか」 とは、 1つの評価事項に属する 2つ以上、 好ましくは 3つ以上の質問事項は 予め設定されたランク順に並んでおり、 これらの質問事項と 1対 1の関係に ある各評価点が、 そのランクに従った順序で並んでいるか否か を意味する。 例えば、 1つの評価事項に帰属するレベル 5 (易) 〜レベル 1 (難) の 5つ \¥0 2020/175348 12 卩(:171? 2020 /006969

の質問事項に対する評価点が 5点、 4点、 3点、 2点、 1点と、 マイナス 1点 ずつ減少する序列で並んでいた場合、 評価点序列判定部は、 全ての評価点が 序列通りに並んでいると判定する。

一方、 同様の序列において、 レベル 5の質問事項の評価点が 5点、 レベル 4 の質問事項の評価点が 4点、 レベル 3の質問事項の評価点が< 1点>、 レべ ル 2の質問事項の評価点が 2点、 レベル 1の質問事項の評価点が 1点のとき には、 “レベル 3の質問事項” がランクの序列から逸脱する評価がなされた (評価点が付された) ものであり、 レベル 4までは評価点が質問事項の序列 通りに並んでいると判定する。

1つの評価事項において、 評価点序列判定部により序列から逸脱してい ると 判定される評価点の数は、 1つでも 2以上 (複数) でも 3つ以上でもよい。

[0028] 境界等判定部とは、 このような質問事項のランク、 又は、 評価点の境界を判 定するためのプログラムである。

境界等判定部によって、 評価者又は評価対象者の理解度、 習熟度、 達成度及 び有用度のうちの何れかの境界、 又は、 異常ランク若しくは異常点と判定さ れる数は任意である。 例えば、 1つでも、 2つ以上でもよい。

ここでいう 「評価点序列判定部により序列から逸脱する と判定された評価点 が属する質問事項のランク又はこのランクの 評価点」 とは、 “2つ以上、 好 ましくは 3つ以上ある質問事項のランク” のうち、 評価点序列判定部が、 予 め設定された序列から逸脱していると判定し た評価点と 1対 1の関係にある ランク、 又は、 このランクに配された “序列から逸脱していると判定された 評価点” を意味する。

[0029] ここでいう “習熟度” とは、 評価対象である “人の行為若しくは人の能力又 は企業若しくは物事” に関連した評価事項に対する評価者又は評価 対象者の 習熟の度合いである。

ここでいう “理解度” とは、 “人の行為若しくは人の能力又は企業若しく は 物事” に関連した評価事項に対する評価者又は評価 対象者の理解の度合いで ある。 なお、 この理解度には、 組織に対して評価対象者が適しているかを示 \¥02020/175348 13 卩(:171?2020/006969

す適格性も含むものとする。

ここでいう “達成度” とは、 “人の行為若しくは人の能力又は企業若しく は 物事” に関する様々な問題や困難な事柄に対して評 価者又は評価対象者が解 決し、 やり遂げる力の度合いである。

ここでいう “有用度” とは、 “人の行為若しくは人の能力又は企業若しく は 物事” に関する様々な問題や困難な事柄に対して、 評価者又は評価対象者が 有益または有用と判断する度合いである。

[0030] ここでいう 「評価者又は評価対象者の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度の うちの何れかの境界」 とは、 評価対象に関連した所定の評価事項について 、 評価者又は評価対象者の理解、 習熟、 理解、 達成の何れかの能力を有してい るレベル、 又は、 評価者又は評価対象者がそれを有用 (有益) とするレベル と、 理解、 習熟、 理解、 達成の能力を有していないレベル、 又は、 評価者又 は評価対象者がそれを有用としないレベルと の境目をいう。 例えば、 評価事 項に 5段階 (レベル 5〜 1) の質問事項がある場合において、 レベル 3まで の質問事項の評価点が序列通りに並んでおり 、 レベル 2以降の質問事項の評 価点が序列から逸脱している場合には、 レベル 3とレベル 2との間が、 評価 事項に対する評価者又は評価対象者の理解度 、 習熟度、 達成度及び有用度の うちの何れかの境界となる。

[0031 ] ここでいう “異常ランク若しくは異常点” とは、 予め設定された序列から逸 脱した評価がなされた質問事項のランク (異常ランク) 、 若しくはこれらの 質問事項に対応する各評価点が、 そのランクに従った順序から外れた異常な 評価点 (異常点) を意味する。

これらの記憶部、 評価点序列判定部及び境界等判定部は、 制御部により制御 される。 この制御部としては、 例えば、 人の行為若しくは人の能力又は企業 若しくは物事に関する評価システムの全体を 制御するものでもよい。

[0032] 請求項 3に記載の本発明は、 前記評価者 (前記コンピュータを含む) が、 前 記人の行為若しくは前記人の能力を評価する 際、 又は、 前記企業若しくは前 記物事の価値を評価する際には、 X , 丫軸方向にそれぞれ複数の前記評価事 \¥02020/175348 14 卩(:171?2020/006969

項が配され、 かつ X , 丫軸方向の対応する評価事項同士が交わる各 マスに、 ランク別に細分化された前記 3つ以上の質問事項を配置したマトリクス表 使用することを特徴とする請求項 2に記載の人の行為若しくは人の能力又は 企業若しくは物事に関する評価システムであ る。

[0033] ここでいう “マトリクス表” とは、 人の行為若しくは人の能力を評価する際 、 又は、 企業若しくは物事の価値を評価する際に、 X軸に配された複数の評 価事項と、 丫軸に配された複数の評価事項とを二次元に 配置するとともに、 乂と丫 (行と列) の交点 (マス、 欄) に、 対応する各質問事項がそれぞれ配 された評価表である。

X , 丫軸方向の各評価事項のうち、 少なくとも一方の各評価事項を予め設定 された序列に従ってランク順に配してもよい 。 例えば、 ランク別の評価事項 を丫 (縦、 列) 軸方向に配した場合、 その序列化の向きは、 上方向でも下方 向でもよい。

[0034] 請求項 4に記載の本発明は、 前記記憶部には、 前記各評価点において、 予め 設定された不適正な異常点の判定基準となる 異常判定値が記憶され、 前記各 質問事項の隣接するランク間の前記評価点同 士をそれぞれ対比した際に、 前 記異常判定値を超えて序列からプラス方向又 はマイナス方向に乖離した方の 前記評価点を、 前記不適正な異常点として抽出する異常点抽 出部を有したこ とを特徴とする請求項 2又は請求項 3に記載の人の行為若しくは人の能力又 は企業若しくは物事に関する評価システムで ある。

[0035] ここでいう “異常判定値” とは、 各質問事項の評価点において、 不適正な異 常点 (異常な評価点) を判定するために事前に決められた異常点の 判定基準 となる値 (点) である。

評価点の評価としては、 例えば、 事前に決めた適正な値の範囲を(1) “所定範 囲” とし、 それを超えた適正な値と不適正な値との境界 を(2) “許容値” とし 、 許容値を異常に超えた値を(3)異常値 (異常点) とする。 具体例を挙げれば 、 対応する評価点から 5 %未満乖離した範囲を(1) “所定範囲” 、 対応する評 価点から 5 %以上 1 0 %未満乖離した値を(2)許容値、 対応する評価点から 1 \¥02020/175348 15 卩(:171?2020/006969

0 %以上乖離した値を(3)異常値 (異常点) とする。

[0036] ここでいう “不適正な異常点” とは、 序列に従って配された各質問事項の評 価点において、 異常判定値の前後の評価点のうち、 異常判定値を超えて序列 から乖離した方の評価点をいう。

ここでいう 「序列からプラス方向又はマイナス方向に乖 離した」 とは、 序列 に従った数値 (評価点) の並びを基準として、 序列の値よりプラス方向に乖 離 (離間) した値 (評価点) 、 又は、 マイナス方向に乖離した値 (評価点) をいう。

“異常点抽出部” とは、 異常判定値を超えて序列からプラス方向又は マイナ ス方向に乖離した方の評価点を、 不適正 (不適切) な異常点として抽出する プログラムである。

[0037] 請求項 5に記載の本発明は、 前記記憶部には、 前記各質問事項のランクに応 じて予め設定された 3つ以上の評価基準点と、 前記各質問事項において、 前 記各評価基準点と対応する評価点とを対比す る際に予め設定された許容誤差 である評価許容値とがそれぞれ記憶され、 前記境界等判定部は、 前記各質問 事項にそれぞれ属した前記評価点と前記各評 価基準点とを対比する際に、 前 記序列から逸脱するとともに、 前記評価許容値を超えた評価がなされている 前記質問事項のランク又は該ランクの評価点 を、 対応する評価事項について の前記評価者又は前記評価対象者の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のう ちの何れかの境界、 又は、 前記異常ランク若しくは前記異常点と判定す るも のであることを特徴とする請求項 2〜請求項 4のうち、 何れか 1項に記載の 人の行為若しくは人の能力又は企業若しくは 物事に関する評価システムであ る。

[0038] “評価基準点” とは、 予め各質問事項の序列に合わせて設定された “評価点 の基準となる値 (一般常識や評価者の見地から妥当と思われ る点数) ” であ る。

ここでいう “評価許容値” とは、 それぞれの評価事項に帰属する質問事項の ランクにおいて、 評価基準点と、 対応する質問事項についての評価点とを比 \¥02020/175348 16 卩(:171?2020/006969

ベるときに利用される、 予め設定された “評価基準点と評価点との許容誤差 ” をいう。 例えば、 評価事項に 5段階 (レベル 5〜 1) の質問事項がある場 合において、 評価許容値は 1点 (又は 2点等) としてもよい。

[0039] ここでいう 「序列から逸脱するとともに、 評価許容値を超えた評価がなされ ている質問事項のランク又はこのランクの評 価点」 とは、 各質問事項に対応 する各評価点と、 対応するランクの各評価基準点とをそれぞれ 対比した際に 、 (1) 序列からの逸脱と (2) 評価許容値の超えとの両方の条件を満足し ている質問事項のランクか、 このランクに配された “序列からの逸脱と、 評 価許容値の超えとの両方を満足している評価 点” を意味する。 なお、 この “ 序列から逸脱したランク” とは、 所定の質問事項に属している “3つ以上あ る質問事項のランク” のうち、 評価点序列判定部が、 予め設定された序列か ら逸脱していると判定した評価点と 1対 1の関係にあるランクのことである

[0040] 請求項 6に記載の本発明は、 前記境界等判定部は、 前記評価者又は前記評価 対象者の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のうちの何れかの境界、 又は、 前記異常ランク若しくは前記異常点を複数判 定可能なものであることを特徴 とする請求項 2〜請求項 5のうち、 何れか 1項に記載の人の行為若しくは人 の能力又は企業若しくは物事に関する評価シ ステムである。

境界等判定部による評価者又は評価対象者の 理解度、 習熟度、 達成度及び有 用度のうちの何れかの境界の判定数は、 複数であれば任意である。 例えば、

2つでも、 3つ以上でもよい。

[0041 ] 請求項 7に記載の本発明は、 ディスプレイ又はプリンタと、 前記ディスプレ イの画面又は前記プリンタから打ち出された 紙面を利用して、 前記ランク別 の質問事項に対する前記各評価点をグラフ又 は図形として表示する評価点視 覚表示部とを有したことを特徴とする請求項 2〜請求項 6のうち、 何れか 1 項に記載の人の行為若しくは人の能力又は企 業若しくは物事に関する評価シ ステムである。

[0042] ディスプレイの種類は任意である。 例えば、 液晶ディスプレイ、 有機巳 !_デ \¥02020/175348 17 卩(:171?2020/006969

ィスプレイなどを採用することができる。

プリンタの種類も任意である。 例えば、 インクジェッ トプリンタ、 レーザー プリンタなどでもよい。

グラフの種類は任意である。 例えば、 線グラフ、 折線グラフ、 棒グラフ、 円 グラフでもよい。

[0043] 図形の形状は任意である。 例えば、 各種の 2次元図形 (例えば、 三角形、 四 角形以上の多角形等) を採用することができる。

評価点視覚表示部とは、 評価事項におけるランク別の各質問事項につ いての 各評価点を、 グラフ又は図形として視覚的に表示するため のプログラムであ る。

各評価点をグラフ又は図形として表示される ものは、 例えば、 コンピュータ 等のディスプレイや、 プリンタを使用した紙面などである。

[0044] 請求項 8に記載の本発明は、 前記評価事項は、 予め設定された序列に従って ランク別に複数配され、 前記ランク別の各評価事項について、 前記評価者 ( 前記コンピュータを含む) の趣意、 要点、 有用度、 重要度の何れかに応じて 前記ランクの並べ替え、 又は、 新たな前記評価事項の追加を行う評価事項変 更部を有したことを特徴とする請求項 2〜請求項 7のうち、 何れか 1項に記 載の人の行為若しくは人の能力又は企業若し くは物事に関する評価システム である。

[0045] “評価事項変更部” とは、 ランク別の各評価事項について、 所定の理由によ り評価事項の並べ替え、 又は、 新たな評価事項の追加を行うためのプログラ ムである。

ランク別の各評価事項の並び替えは、 評価者の趣意、 要点、 有用度、 重要度 の何れかに応じて行われる。 又は、 これらのランク別の各評価事項には、 評 価者の趣意、 要点、 有用度、 重要度の何れかに応じて、 別の評価事項が追加 される。

発明の効果

[0046] 請求項 1又は 2に記載の本発明によれば、 人の行為若しくは人の能力に関し \¥02020/175348 18 卩(:171?2020/006969

ての評価、 又は、 企業若しくは物事の価値を評価者が評価する 際、 評価事項 において、 質問事項の序列通りに各評価点が並んでいる かを評価点序列判定 部が判定し、 その判定結果に基づき、 各質問事項のランクの序列から逸脱し た評価がなされている質問事項のランク、 又は、 評価点を、 境界等判定部が 、 評価事項に対する評価者又は評価対象者の理 解度、 習熟度、 達成度及び有 用度のうちの何れかの境界、 又は、 異常ランク若しくは異常点と判定する。 これにより、 評価者又は評価対象者が、 評価対象に関する評価事項について の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のうちの何れかの境界、 又は異常ラン ク、 更には異常点を、 段階的かつピンポイントで正確に判定するこ とができ る。

[0047] また、 この評価システムでは、 評価事項に属する質問事項を所定のランクご とに細分化したため、 この評価の趣意や評価のポイントが明確化す る。 これ により、 評価者は、 評価事項の各質問事項に対して高い問題意識 で臨むよう になり、 評価対象に関する評価者又は評価対象者の評 価の精度を高めること ができる。

[0048] 特に、 請求項 3に記載の本発明によれば、 評価者が、 人の行為若しくは人の 能力を評価する際、 又は、 企業若しくは物事の価値を評価するにあたっ て、 X , 丫軸方向の何れかに複数の評価事項とランク 別の複数の評価事項とをそ れぞれ配置し、 かつ X , 丫軸方向の評価事項が交わる各マスに、 ランク別に 細分化された複数の質問事項を配置したマト リクス表を利用する。 これによ り、 評価者にとっては X , 丫軸方向の評価事項の関係性が一目で明らか にな り、 かつ評価事項に対する評価者又は評価対象者 の理解度、 習熟度、 達成度 、 有用度も、 ピンポイントで視認することができる。

[0049] また、 請求項 4に記載の本発明によれば、 予め記憶部に、 各評価点において 事前に決められた不適正な異常点の判定基準 となる異常判定値を記憶してお その後、 各質問事項の隣接するランク間同士を対比し た際に、 この異常判定 値を超えて序列からプラス方向又はマイナス 方向に乖離した方の評価点を、 \¥02020/175348 19 卩(:171?2020/006969

異常点抽出部によって不適正な異常点とし て抽出 (除去) する。 これによっ て、 より適正な評価点を得ることができる。 その結果、 境界等判定部を用い て、 評価者又は評価対象者の評価事項に対する、 より精度の高い理解度、 習 熟度、 達成度及び有用度のうちの何れかの境界、 又は、 異常ランク若しくは 異常点の判定を行うことができる。 なお、 異常点はイレギュラーなものであ るため、 それを除いた方が、 より適正に評価等の評価を行うことができる 。

[0050] 更に、 請求項 5に記載の本発明によれば、 予め記憶部に、 各質問事項のラン クに対応して事前に設定された各評価基準点 と、 各質問事項について予め設 定された評価許容値とをそれぞれ記憶してお く。

その後、 各質問事項について、 これらの評価基準点と対応する評価点とを対 比する際に、 評価許容値を超えて序列から逸脱した評価が なされた質問事項 のランク、 又は、 評価点を、 評価者又は評価対象者の理解度、 習熟度、 達成 度及び有用度のうちの何れかの境界、 又は、 異常ランク若しくは異常点とし 境界等判定部によって判定する。

このように、 評価基準点と評価許容値とを設けたことによ り、 評価者又は評 価対象者は、 より高精度かつピンポイントで、 評価事項に対する理解度、 習 熟度、 達成度及び有用度のうちの何れかの境界、 又は、 異常ランク若しくは 異常点を判定することができる。

[0051 ] 更に、 請求項 6に記載の本発明によれば、 評価点序列判定部が、 各質問事項 の序列通りに対応する評価点が並んでいない 箇所が複数個所存在すると判定 した場合であっても、 境界等判定部が複数判定可能なものであるた め、 それ それの判定箇所において、 各質問事項のランクの序列から逸脱した評価 がな されている質問事項のランク、 又は、 その質問事項に対応する評価点を、 評 価事項に対する理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のうちの何れかの境界、 又は、 異常ランク若しくは異常点と判定することが できる。

[0052] 請求項 7に記載の本発明によれば、 評価事項のランク別の各評価点は、 評価 点視覚表示部を使用してディスプレイの画面 やプリンタで印刷された紙面上 で、 グラフや図形として視覚的に表示することが できる。 これにより、 評価 \¥0 2020/175348 20 卩(:171? 2020 /006969

者又は評価対象者は、 各質問事項に対する評価点等をそれぞれ読み 取るなど しなくても、 そのグラフや図形を一見するだけで、 当該評価事項の各評価点 の他、 評価事項に対する理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のうちの何れか の境界、 又は、 異常ランク若しくは異常点といった全体的な 内容を把握する ことができる。

[0053] 請求項 8に記載の本発明によれば、 ランク別の各評価事項は、 評価事項変更 部を利用して、 I平価者の趣意、 要点、 有用度、 重要度の何れかに応じて並べ 替えや、 評価事項の追加を行うことができる。

すなわち、 評価者が、 人の行為若しくは人の能力を評価する際、 又は、 企業 若しくは物事の価値を評価するにあたって、 ランク別の各評価事項は、 評価 者の価値観 (意向) が影響するため、 業種の違いなどでそれぞれの評価者に 必要な評価事項が異なるのも当然である。 そのため、 どの要望にも具体的に 機能するために、 評価事項の序列を並べ替えることができる。 また、 評価者 にとって必要かつ不可欠な評価事項の内容が 不足する場合には、 新たな評価 事項の追加を行うこともできる。

したがって、 その評価者にとって最適な評価事項に対して ランク付けするこ とが可能となり、 ランク別のグループに属する評価事項の質問 事項を明確化 することができる。

図面の簡単な説明

[0054] [図 1]本発明の実施例 1 に係る人の行為に関する評価システムのブロ ック図で ある。

[図 2]本発明の実施例 1 に係る人の行為に関する評価システムに用い られる評 価表である。

[図 3]本発明の実施例 1 に係る人の行為に関する評価システムの評価 項目に揷 入される各質問内容を示す表である。

[図 4]本発明の実施例 2に係る人の能力に関する評価システムに用 られる評 価表である。

[図 5]本発明の実施例 2に係る人の能力に関する評価システムの評 項目に揷 \¥0 2020/175348 21 卩(:171? 2020 /006969

入される各質問内容を示す表である。

[図 6]本発明の実施例 3に係る企業の価値に関する評価システムに いられる 評価表である。

[図 7]本発明の実施例 3に係る企業の価値に関する評価システムの 価項目に 揷入される各質問内容を示す表である。

[図 8]本発明の実施例 4に係る物の価値に関する評価システムに用 られる評 価表である。

[図 9]本発明の実施例 4に係る物の価値に関する評価システムの評 項目に揷 入される各質問内容を示す表である。

[図 10]本発明の実施例 5に係る事の価値に関する評価システムに用 られる 評価表である。

[図 1 1]本発明の実施例 5に係る事の価値に関する評価システムの評 項目に 揷入される各質問内容を示す表である。

[図 12] ( 3 ) は、 実施例 5における評価項目の評価基準点を図形化し もの である。 (匕) は、 図 1 0の評価表中の各種管理体制の実践事項 (巳) の評 価点を図形で表示したものである。

[図 13] (3) は、 本発明の実施例 6に係る人の行為に関する評価システムに 用いられる別の評価表において、 異常ランクに境界線を付した表である。 ( 1〇) は、 本発明の実施例 6に係る人の行為に関する評価システムに用 られ る別の評価表において、 異常点に丸印を付した表である。

[図 14]本発明の実施例 7に係る人の行為に関する評価システムに用 られる 評価表である。

[図 15]本発明の実施例 8に係る人の行為に関する評価システムに用 られる マトリクス表の一部である。

[図 16]本発明の実施例 8に係る人の行為に関する評価システムに用 られる マトリクス表の残り部分である。

[図 17]図 1 5のマトリクス表の一部の評価項目に揷入さ る各質問内容を示 す表である。 \¥0 2020/175348 22 卩(:171? 2020 /006969

[図 18]図 1 6のマトリクス表の一部の評価項目に揷入さ る各質問内容を示 す表である。

発明を実施するための形態

[0055] 以下、 本発明の実施例を具体的に説明する。

実施例

[0056] 図 1及び図 2において、 1 0は本発明の実施例 1 に係る人の行為に関する評 価システムで、 この人の行為に関する評価システム 1 0は、 組織 (評価者又 は評価対象者) に属する評価対象者 (人) の行為、 すなわち思考と行動の 1 つである “目標管理 ( 口〇 ) ” について、 評価対象者の考えや行為の明 確化、 より詳しくは、 計画重視に基づく行為及びこの行為の完成の 具現化ま での過程等を、 評価表を利用して評価するものである。

図 2に示すように、 評価表は、 X軸方向 (丫軸方向でもよい) に、 予め設定 された目標管理に関する 3つの評価項目 (評価事項) が配置されるとともに 、 丫軸方向 (X軸方向でもよい) に、 各評価項目に関して、 下向きに “易” から “難” へとランクが移行する序列に従って “ ” の評価項目のラン クが配置されたものである。 すなわち、 評価表における “各評価項目” と “ 各評価項目のランク” とがそれぞれ交わる合計 9つのマスに、 1つの評価項 目 (例えば(3等) に対して、 それぞれ細分化された 3つの質問事項 (例えば 、 〇_ 1 ~〇_ 3等) が縦並び (丫軸方向) に配置されている。

[0057] 図 1 に示すように、 人の行為に関する評価システム 1 0は、 パソコンを本体 としている。 このパソコンの制御部 (〇 11) 1 1 には、 キーボード 1 2と 、 記憶部 1 3と、 評価点序列判定部 1 4と、 境界等判定部 1 5と、 異常点抽 出部 1 9と、 評価点視覚表示部 2 0と、 評価項目変更部 2 1 と、 評価表表示 部 2 3と、 ディスプレイ 2 4、 プリンタ 2 5とがそれぞれ電気的に接続され ている。

以下、 これらの構成体を具体的に説明する。

パソコンは、 組織の人事室に配された市販のノート式のパ ソコンである。 キーボード 1 2は、 組織の人事課の社員 (評価者) が、 組織の中堅チーフ職 \¥02020/175348 23 卩(:171?2020/006969

である評価対象者の目標管理能力について 評価する際に、 評価作業用紙の各 質問事項に対して、 評価者が解答して得られた各評価点を、 オペレータがパ ソコンに入力する入力部である。

[0058] ここでの記憶部 1 3は、 パソコンのハードディスクである。

記憶部 1 3には、 (1) 3つの評価項目と、 (2) 各質問事項と、 (3) 各質問事 項に対する予め設定された 3のランク別の序列と、 (4) のランク 別の各評価基準点と、 (5) ランク別の各評価基準点と、 対応する質問事項に ついて評価対象が取得した複数の評価点とを 対比したときの、 予め設定され た許容誤差である評価許容値と、 (6)各評価点において、 評価許容値を超えて 、 事前に決められた不適正な異常点の判定基準 となる異常判定値と、 (7) こ の評価表のテンプレートとが、 それぞれデータとして記憶されている。

[0059] 評価点序列判定部 1 4とは、 各評価項目において、 各質問事項の序列通りに 各評価点が並んでいるかを判定するプログラ ムである。

境界等判定部 1 5とは、 各評価項目について、 ランク別の評価基準点と、 対 応する各評価点等とをそれぞれ対比 (各質問事項の隣接するランク間の評価 点同士の対比でもよい) し、 その点差が評価許容値を超えた評価項目のラ ン クを、 評価対象者 (評価者又は評価対象者) の理解度、 習熟度、 達成度及び 有用度のうちの何れかの境界 (のランク) と判定するとともに、 その点差が 評価許容値を異常に超えている場合 (異常判定値を超えた場合) に、 異常ラ ンク若しくは異常点と判定するプログラムで ある。 この境界等判定部 1 5は 、 パソコンの 0 IIから構成されている。 以下、 実施例 1 に記載された全て のプログラムは、 同様にパソコンの〇 IIからなる。

[0060] 異常点抽出部 1 9とは、 各評価項目に配された各評価点と、 対応するランク の評価基準点とをそれぞれ対比 (各質問事項の隣接するランク間の評価点同 士の対比でもよい) した際に、 予め設定された異常判定値を超えて序列から プラス方向又はマイナス方向に乖離している ものを、 不適正な異常点として 抽出するプログラムである。

評価点視覚表示部 2 0とは、 各評価項目におけるランク別の各評価点を、 グ \¥0 2020/175348 24 卩(:171? 2020 /006969

ラフ又は図形としてディスプレイ 2 4の画面に表示、 又は、 プリンタ 2 5に より印刷された紙面上に印刷するプログラム である。

[0061 ] 評価項目変更部 2 1 とは、 ランク別に配された各評価項目について、 組織の 趣意、 要点、 有用度、 重要度の何れかに応じてのランクの並べ替え 、 又は、 新たな評価事項の追加を行うプログラムであ る。

評価表表示部 2 3とは、 作成されたマトリクス表をディスプレイ 2 4に表示 するプログラムである。

ディスプレイ 2 4は、 パソコンの液晶画面である。

プリンタ 2 5は、 パソコンに !_八 1\1ケーブルを介して電気的に接続されたレ —ザ方式のものである。

[0062] ここで、 図 2及び図 3を参照して、 評価表を説明する。

図 2に示すように、 この評価表は、 X軸方向に “目標の計画化 0 ( :計画 ) ” 、 “合理的行動巳 (0 :実行) ” 、 “未達原因の解明と効果的措置八 ( 〇、 :反省と再行動) ” の 3つの評価項目がそれぞれ配されるとともに 丫軸方向に評価項目の “ ” の 3つのランクが配置され、 〇〜八の評価 項目と のランクとが交わる合計 9つのマスに、 9つの質問事項 (〇一 1 ~〇_ 3、 巳_ 1 ~巳_ 3、 八_ 1 ~八_ 3) が配されている。

なお、 人の行為に関する各評価項目の質問事項の内 容は、 図 3の表に記載し ている。 また、 各質問事項では、 5段階採点方式 (不良 1点、 やや不良 2点 、 普通 3点、 やや良 4点、 良 5点) を採用している。

各評価項目の〇ランクの評価基準点は 5点、 匕ランクの評価基準点は 4点、

3ランクの評価基準点は 3点である。 また、 評価許容値は 1点である。

更に、 隣接するランク間の評価点の差が評価基準点 から 3点 (異常判定値) 以上、 序列からプラス方向又はマイナス方向に乖離 したときに異常点として いる。

[0063] 以下、 図 1〜図 3を参照して、 本発明の実施例 1 に係る人の行為に関する評 価システム 1 0の作動について説明する。

図 1 に示すように、 あらかじめ、 人事課に属した評価者が、 中堅チーフ職で \¥02020/175348 25 卩(:171?2020/006969

ある評価対象者の目標管理能力について評 価する。 すなわち、 評価作業用紙 に記載された各質問事項 (評価者から見た評価対象者についての質問 ) に評 価者が解答し、 次いで、 これらの解答結果を、 人事課のオペレータがキーボ -ド 1 2を使用してパソコンに入力する。

[0064] その後、 図 1〜図 3に示すように、 人の行為に関する評価システム 1 0を作 動する。

すなわち、 まず評価点序列判定部 1 4により、 図 2の評価表の各評価項目に おいて、 各質問事項の序列通りに各評価点が並んでい るかを判定する。 その後、 その判定結果に基づき、 境界等判定部 1 5により、 各評価項目につ いて、 ランク別の評価基準点と、 対応する各評価点等とをそれぞれ対比し、 その点差が評価許容値を超えた評価項目のラ ンクを、 (評価者の) 評価対象 者 (に対して) の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のうちの何れかの境界 (のランク) と判定するとともに、 その点差が評価許容値を異常に超えてい る場合 (異常判定値を超えた場合) に、 異常ランク若しくは異常点と判定す る。

[0065] 以下、 これについて具体的に説明する。

図 2に示す評価表の 「合理的行動 (巳) 」 の評価項目において、 3ランクの 評価基準点が 3点に対して巳 _ 3の評価点が 1点であるため、 その誤差は 2 点で評価許容値の 1点を超えている。 これにより、 境界等判定部 1 5が、 巳 _ 2と巳_ 3との間を、 評価対象者 (又は評価者) の理解度、 習熟度、 達成 度及び有用度のうちの何れかの境界として判 定する。 また、 ランクの評価 基準点 “4点” 対して、 巳 _ 2の評価点が “ 1点” (マイナス方向に乖離) であるため、 異常点抽出部 1 9がこれを異常点 (異常ランク巳_ 2) として 抽出する。 その結果、 評価項目の内容 「合理的行動 (巳) 」 に対して、 上述 したように 2が異常点として除去されて、 境界等判定部 1 5により巳一 1 と巳_ 3との間に境界が引かれ、 評価対象者は巳_ 1 までしか習熟、 理解 又は達成できていないもの (そこまでの有用度) と認識される。

[0066] また、 評価表の 「未達原因の解明と効果的措置 ( ) 」 において、 3ランク \¥02020/175348 26 卩(:171?2020/006969

の評価基準点が の評価点が 1点であるため、 その誤差は 2点で評価許容値の 1点を超えている。 これにより、 境界等判定部 1 5は、 八_ 2と _ 3との間を、 評価対象者の理解度等の境界として判定する 。 更 に、 匕ランクの評価基準点が 4点に対して _ 2の評価点が 2点であるため 、 その誤差は 2点で評価許容値の 1点を超えている。 これにより、 境界等判定 部 1 5は、 _ 1 2との間も、 評価対象者の理解度、 習熟度、 達成度 及び有用度のうちの何れかの境界として判定 する。 したがって、 この 「未達 原因の解明と効果的措置 (八) 」 にあっては境界が 2つ存在する。 その結果 、 評価者 (組織を含む) は、 評価対象者が、 _ 1 までしか評価対象者の習 熟、 理解又は達成はできていない (そこまでの有用度) と認識することがで きる。

[0067] このように、 人の行為に関する評価システム 1 0では、 評価基準点と評価許 容値と異常判定値を設けたことにより、 より高精度に、 目標管理についての 各評価項目に対する評価対象者の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のうち の何れかの境界、 又は、 異常ランク若しくは異常点を判定することが できる 。 これにより、 評価者 (人事課の社員、 組織) が、 各評価項目についての評 価対象者の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のうちの何れかの境界、 又は 異常ランク、 更には異常点を、 段階的かつピンポイントで正確に判断 (認識 ) することができる。

また、 人の行為に関する評価システム 1 0では、 このように評価項目に属す る質問事項を所定のランクごとに細分化した ため、 この評価の趣意や評価の ポイントが明確化する。 これにより、 評価者は、 評価項目の各質問事項に対 して高い問題意識で臨むようになり、 評価対象に関する評価者 (又は評価対 象者) の評価の精度を高めることができる。

[0068] 次に、 図 1、 図 4及び図 5を参照して、 本発明の実施例 2に係る人の能力に 関する評価システムについて説明する。

図 1のブロック図に示すように、 この実施例 2に係る人の能力に関する評価 システム 1 〇八は、 評価対象者の 6ラーニングに関する理解能力をテーマに \¥0 2020/175348 27 卩(:171? 2020 /006969

したものであって、 一部の例外 (天才や秀才) を除き、 その能カアップに重 要な目的意識への執着の程度及び習熟の過程 等を、 図 4の評価表を利用して 評価するものである。 ㊀ラーニング (㊀一 1 - 丨 0 9) とは、 インタ

—ネッ トを利用した学習形態である。

[0069] 以下、 これを具体的に説明する。

図 4に示す評価表において、 X軸方向に 「学習目標の習熟意欲 (〇) 」 、 「 計画に基づく行動 (巳) 」 、 「弱点や問題点の解消 ( ) 」 の 3つの評価項 目がそれぞれ配されるとともに、 丫軸方向に評価項目の “ ” の 3つの ランクが配置され、 <3 ~八の評価項目と のランクとが交わる合計 9つ のマスに、 9つの質問事項 (〇一 1 ~〇一3、 巳一 1 ~巳一 3、 八一 1 ~八 - 3) が配されている。

なお、 ㊀ラーニングに関する各評価項目の質問事項 の内容は、 図 5の表に記 載している。 また、 各質問事項では、 同じく 5段階採点方式 (不良 1点、 や や不良 2点、 普通 3点、 やや良 4点、 良 5点) を採用している。

更に、 各評価項目の〇ランクの評価基準点は 4点、 匕ランクの評価基準点は 3点、 3ランクの評価基準点は 2点である。 ここでの評価許容値は 1点であ る。

[0070] 図 4に示す評価表の 「学習目標の習熟意欲 (〇 」 の評価項目において、 匕 ランクの評価基準点が 3点に対して(3— 2の評価点が 1点であるため、 その 誤差は評価許容値の 1点を超えている。 これにより、 境界等判定部 1 5が、 0 - 1 と<3 _ 2との間を評価対象者 (又は評価者) の理解度、 習熟度、 達成 度及び有用度のうちの何れかの境界として判 定する。 また同様に、 「弱点や 問題点の解消 ( ) 」 の評価項目において、 匕ランクの評価基準点が 3点に 対して八 _ 2の評価点が 1点であるため、 境界等判定部 1 5が、 八 _ 1 と八 - 2との境目を評価対象者の習熟度又は理解度 の境界として判定する。 これにより、 評価者 (組織を含む) は、 評価対象者が、 評価項目の内容 「学 習目標の習熟意欲 (〇 」 に対して、 0 - 1 までしか習熟、 理解若しくは達 成できていない (そのレベルの有用度である) ことを認識 (把握) できると \¥02020/175348 28 卩(:171?2020/006969

ともに、 「弱点や問題点の解消 (八) 」 においても、 八一 1 までしか習熟、 理解若しくは達成できていない (そこまでの有用度) と認識できる。

[0071 ] また、 人の能力に関する評価システム 1 〇 では、 評価基準点と評価許容値 とを設けたことにより、 より高精度に、 6ラーニングに対する評価対象者 ( 又は評価者) の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のうちの何れかの境界、 又は、 異常ランク若しくは異常点を判定することが できる。

その他の構成、 作用及び効果については、 実施例 1から推測可能な範囲であ るため、 説明を省略する。

[0072] 次に、 図 1、 図 6及び図 7を参照して、 本発明の実施例 3に係る企業の価値 に関する評価システムについて説明する。

図 1のブロック図及び図 6の評価表に示すように、 この実施例 3に係る企業 の価値に関する評価システム 1 〇巳は、 組織体の健全性や安全性の確立が企 業の価値決定の重要要素を構成することから 、 企業 (組織体) を構成する社 員 (組織構成員) のリスク対応スキル及びリスク解消の過程等 を、 この表を 利用して評価するためのものである。

[0073] 以下、 これを具体的に説明する。

図 6に示す評価表において、 X軸方向に “リスク認識スキル (〇) 、 リスク 対応スキル (巳) 、 リスク解消スキル ( ) ” の 3つの評価項目がそれぞれ 配されるとともに、 丫軸方向に評価項目の ” の 3つのランクが配置 され、 〇〜八の評価項目と〇〜 のランクとが交わる合計 9つのマスに、 9 つの質問事項 (〇一 1 ~〇一3、 巳一 1 ~巳一 3、 八一 1 ~八一 3) が配さ れている。

なお、 企業の価値に関する各評価項目の質問事項の 内容は、 図 7の表に記載 している。 また、 各質問事項では、 同じく 5段階採点方式 (不良 1点、 やや 不良 2点、 普通 3点、 やや良 4点、 良 5点) を採用している。

更に、 各評価項目の〇ランクの評価基準点は 3点、 匕ランクの評価基準点は 2点、 3ランクの評価基準点は 1点である。 ここでの評価許容値は 1点であ る。 \¥02020/175348 29 卩(:171?2020/006969

[0074] 図 6に示す評価表の 「リスク解消スキル (八) 」 の評価項目において、 匕ラ ンクの評価基準点が 2点に対して _ 2の評価点が 4点であるため、 その誤 差は評価許容値の 1点を超えている。 これにより、 境界等判定部 1 5が、 八 - 1 と _ 2との間を、 その評価項目に対する評価者 (又は評価対象者) の 理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のうちの何れかの境界とし て判定する。 その結果、 評価者 (組織を含む) は、 社員のリスク対応スキルが、 「リスク 解消スキル (八) 」 の評価項目に対して、 八_ 1 までは習熟、 理解若しくは 達成に矛盾がなく、 2においてこれらが逸脱している (そこまでの有用 度) と認識できる。

また、 企業の価値に関する評価システム 1 〇巳では、 評価基準点と評価許容 値とを設けたことにより、 より高精度に、 企業の価値についての各評価項目 に対する評価者 (又は評価対象者) の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度の うちの何れかの境界、 又は、 異常ランク若しくは異常点を判定することが で きる。

その他の構成、 作用及び効果については、 実施例 1から推測可能な範囲であ るため、 説明を省略する。

[0075] 次に、 図 1、 図 8及び図 9を参照して、 本発明の実施例 4に係る物の価値に関 する評価システムについて説明する。

図 1のブロック図及び図 8の評価表に示すように、 この実施例 4に係る物の 価値に関する評価システム 1 0 <3は、 視覚や思惟の対象となる物権の客体で ある車両に関して、 “車両の価値” の維持及び評価の過程等を、 この表を利 用して評価するものである。

[0076] 以下、 これを具体的に説明する。

図 8に示す評価表において、 X軸方向に “基本的価値の維持 (車両の点検及 び維持) <3、 性能的価値の維持 (車両の管理体制の確保) 8、 総合的価値の 維持 (運行管理体制の確保) ” の 3つの評価項目がそれぞれ配されるとと もに、 丫軸方向に評価項目の “ ” の 3つのランクが配置され、 〇〜八 の評価項目と のランクとが交わる合計 9つのマスに、 9つの質問事項 \¥02020/175348 30 卩(:171?2020/006969

(〇_ 1 ~〇_ 3、 巳_ 1 ~巳_ 3、 八_ 1 ~八_ 3) が配されている。 なお、 車両の価値に関する各評価項目の質問事項の 内容は、 図 9の表に記載 している。 また、 各質問事項では、 同じく 5段階採点方式 (不良 1点、 やや 不良 2点、 普通 3点、 やや良 4点、 良 5点) を採用している。

更に、 各評価項目の〇ランクの評価基準点は 3点、 匕ランクの評価基準点は 2点、 3ランクの評価基準点は 1点である。 ここでの評価許容値は 1点であ る。

[0077] 図 8に示す評価表の 「基本的価値の維持 (〇 」 の評価項目において、 匕ラ ンクの評価基準点が 2点に対して(3 _ 2の評価点が 4点であるため、 その誤 差は評価許容値の 1点を超えている。 これにより、 境界等判定部 1 5が、 〇 _ 1 と(3 _ 2との間を評価者の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のうちの 何れかの境界として判定する。

その結果、 評価者 (組織を含む) は、 “車両の価値” に関する評価項目の内 容 「基本的価値の維持 (<3) 」 に対して、 0 - 1 までは評価者 (自己) の習 熟、 理解若しくは達成に矛盾がなく、 0— 2においてこれらが逸脱している (そこまでの有用度) と認識できる。

また、 物の価値に関する評価システム 1 0 <3では、 評価基準点と評価許容値 とを設けたことにより、 より高精度に、 評価対象である車両の価値について の評価者の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のうちの何れかの境界、 又は 、 異常ランク若しくは異常点を判定することが できる。

その他の構成、 作用及び効果については、 実施例 1から推測可能な範囲であ るため、 説明を省略する。

[0078] 次に、 図 1、 図 1 0及び図 1 1 を参照して、 本発明の実施例 5に係る事の価 値に関する評価システムについて説明する。

図 1のブロック図及び図 1 0の評価表に示すように、 この実施例 5に係る事 の価値に関する評価システム 1 〇口は、 思考や観察の対象となる抽象的事項 をテーマにしたものであって、 ここでは各種の管理体制に関する維持及び評 価の過程等を、 この表を利用して評価するものである。 \¥02020/175348 31 卩(:171?2020/006969

[0079] 以下、 これを具体的に説明する。

図 1 〇に示す評価表において、 X軸方向に “各種管理体制の基本事項 (〇)

、 各種管理体制の実践事項 (巳) 、 各種管理体制の効果事項 ( ) ” の 3つ の評価項目がそれぞれ配されるとともに、 丫軸方向に評価項目の “ ” の 3つのランクが配置され、 〇 ~八の評価項目と のランクとが交わる 合計 9つのマスに、 9つの質問事項 (〇 _ 1 ~〇 _ 3、 巳一 1 ~巳一 3、 八 — 1 ~八一 3) が配されている。

なお、 各種管理体制に関する各評価項目の質問事項 の内容は、 図 1 1の表に 記載している。 また、 各質問事項では、 同じく 5段階採点方式 (不良 1点、 やや不良 2点、 普通 3点、 やや良 4点、 良 5点) を採用している。

更に、 各評価項目の〇ランクの評価基準点は 3点、 匕ランクの評価基準点は 2点、 3ランクの評価基準点は 1点である。 ここでの評価許容値は 1点であ る。

[0080] 図 1 0に示す評価表の 「各種管理体制の実践事項 (巳) 」 の評価項目におい て、 匕ランクの評価基準点が 2点に対して巳 _ 2の評価点が 4点であるため 、 その誤差は評価許容値の 1点を超えている。 これにより、 境界等判定部 1 5が、 巳_ 1 と 2との間を評価者 (又は評価対象者) の理解度、 習熟度 、 達成度及び有用度のうちの何れかの境界とし て判定する。

これにより、 評価者は評価項目の内容 「各種管理体制の実践事項 (巳) 」 に 対して、 巳_ 1 までは評価者 (自己) の習熟、 理解若しくは達成に矛盾がな く、 巳一 2においてこれらが逸脱している (そこまでの有用度) と認識でき る。

また、 事の価値に関する評価システム 1 〇口では、 評価基準点と評価許容値 とを設けたことにより、 より高精度に、 評価対象である管理体制についての 評価者の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のうちの何れかの境界、 又は、 異常ランク若しくは異常点を判定することが できる。

[0081 ] 更に、 各評価項目におけるランク別の評価点等を、 評価点視覚表示部 2 0を 用いて、 三角形や四角形以上の多角形の図形として、 ディスプレイ 2 4での \¥02020/175348 32 卩(:171?2020/006969

画面表示、 又は、 プリンタ 2 5による印刷されたグラフとして視覚的に表 することもできる (図 1 2 ( 3 ) , 図 1 2 (b) を参照) 。

図 1 2 (8) は、 図 1 0の各種管理体制における〇〜 8ランクの評価項目の 評価基準点を図形化したものである。 同様に、 図 1 2 (匕) は図 1 0の 「各 種管理体制の実践事項 (巳) 」 における評価点を図形化したものである。 これにより、 各評価項目の評価点等の数値をそれぞれ確認 しなくても、 各評 価基準点と各評価項目の全体的な数値 (評価点) 内容とを対比して、 _見し ただけで視覚的に認識することができる。

[0082] 更にまた、 各評価項目は、 評価項目変更部 2 1 を利用して、 組織の趣意、 要 点、 有用度、 重要度の何れかに応じて並べ替え、 又は、 評価項目の追加を行 うことができる。

すなわち、 組織の運営実態などは各組織により大きく異 なるため、 業種の違 いなどでそれぞれの組織に必要な評価項目が 異なる。 これにより、 どの要望 にも具体的に機能するために、 評価項目の序列を並べ替えることができる。 また、 組織にとって必要かつ不可欠な評価項目の内 容が不足する場合には、 新たな評価項目の追加を行うこともできる。

したがって、 その組織にとって最適な評価項目を評価表に 配置 (必要であれ ば各評価項目にランク付け可能) となり、 その評価項目の質問事項を明確化 することができる。

その他の構成、 作用及び効果については、 実施例 1から推測可能な範囲であ るため、 説明を省略する。

[0083] 次に、 図 1、 図 1 3 ( 3 ) , 図 1 3 (匕) の表を参照して、 本発明の実施例

6に係る人の行為に関する評価システムにつ て説明する。

図 1のブロック図に示すように、 この実施例 6の人の行為に関する評価シス テム 1 〇巳は、 実施例 1の評価基準点を利用することなく、 序列から逸脱し た評価点のランクを、 目標管理についての評価対象者 (又は評価者) の理解 度、 習熟度、 達成度及び有用度のうちの何れかの境界とし て判定する点と、 その判定結果を、 図 1 3 ( 3 ) の表中に図形 (下向き三角形) として表示し \¥02020/175348 33 卩(:171? 2020 /006969

、 それを可視化する点とを特徴としている。

[0084] 実施例 6では、 図 1 3 ( 3 ) に示すように、 評価表として、 X軸方向に 4つ の評価項目 (N 0. 1 :計画阻害要因の把握、 N 0. 2 : 目標の計画化、 〇. 3 :合理的行動、 N 0. 4 :未達原因の解明と措置) が配され、 丫軸方 向に 6 (易) 〜 3 (難) ランクの 5種類の質問事項が配されたものを利用す る。 ここでの序列は、 それぞれ隣接するランク間の 2つの質問事項において 、 「易ランク側の質問事項の評価点より、 難ランク側の評価点の方が、 値が 小さくなる」 という基準に従って並べた順序である。

[0085] 以下、 図 1 3 ( 3 ) の評価表を用いて、 実施例 6を具体的に説明する。

このとき、 N 0. 1 ~1\1〇. 4の 4種類の評価項目にそれぞれ帰属する 6 ~ 3ランクの各質問事項は、 合計 20個が存在する (1\1〇. 1 — 、 N 0. 2— 6~1\!〇. 2— 、 N 0. 3— 6~1\!〇. 3— 、 N 0.

4— 6 〜1\1〇. 4— 3 ) 。 また、 各質問事項では、 5段階採点方式 (不良 1 点、 やや不良 2点、 普通 3点、 やや良 4点、 良 5点) を採用している。

[0086] N 0. 1の評価項目 (計画阻害要因の把握) において、 N 0. 1 _ の評価 点が 3点に対して 1\1〇. 1 の評価点が 4点と大きいため、 評価点序列判 定部 1 4がここは序列に反していると判定する。 これに基づき、 境界等判定 部 1 5が、 1\1〇. 1 - と 1\1〇. 1 -〇との間を、 1\1〇. 1の評価項目に対 する評価者又は評価対象者の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のうちの何 れかの境界として判定する。 その結果、 組織 (評価者や評価対象者) は、 〇. 1の評価項目の内容に対して、 ランクまでは評価者又は評価対象者の 習熟、 理解若しくは達成に矛盾がなく、 〇ランクにおいてこれらが逸脱して いる (そこまでの有用度) と認識できる。

また、 N 0. 2の評価項目 (目標の計画化) において、 N 0. 2— 6の評価 点が 4点に対して 1\1〇. 2_ の評価点が 5点と大きいため、 評価点序列判 定部 1 4がここは序列に反すると判定する。 これに基づき、 境界等判定部 1 5が、 N 0. 2 - 6と1\1〇. 2- との間を、 N 0. 2の評価項目に対する 評価対象者の理解度等の境界として判定する 。 その結果、 組織は、 N 0. 2 \¥02020/175348 34 卩(:171?2020/006969

の評価項目の内容に対して、 6ランクまでは評価者又は評価対象者の習熟 理解若しくは達成に矛盾がなく、 ランクにおいてこれらが逸脱している ( そこまでの有用度) と認識できる。

[0087] N 0. 3の評価項目 (合理的行動) において、 N 0. 3_ の評価点が 2点 に対して 1\1〇. 3—〇の評価点が 3点と大きいとともに、 N 0. 3—匕の評 価点が 2点に対して 1\1〇. 3— 3の評価点が 4点と大きい。 そのため、 評価 点序列判定部 1 4は、 これらのランク間を序列に反すると判定する 。 これに 基づき、 境界等判定部 1 5は、 N 0. 3— と1\1〇. 3-〇との間、 及び、 N 0. 3— 13と1\1〇. 3— 3との間を、 N 0. 3の評価項目に対する評価者 又は評価対象者の理解度等の境界として判定 する。 その結果、 組織は、 評価 対象者が N 0. 3の評価項目の内容に対して、 ランクまでは評価者又は評 価対象者の習熟、 理解若しくは達成に矛盾がなく、 〇ランクにおいてこれら が逸脱している (そこまでの有用度) と認識できる。

[0088] N 0. 4の評価項目 (未達原因の解明と措置) において、 N 0. 4- の評 価点が 3点に対して 1\1〇. 4_〇の評価点が 3点と同じであるため、 評価点 序列判定部 1 4がここは序列に反すると判定する。 これに基づき、 境界等判 定部 1 5が、 1\1〇. 4 - と 1\1〇. 4 -〇との間を、 N 0. 4の評価項目に 対する評価者又は評価対象者の理解度等の境 界として判定する。 その結果、 組織は、 評価対象者が N 0. 4の評価項目の内容に対して、 ランクまでは 評価者又は評価対象者の習熟、 理解若しくは達成に矛盾がなく、 〇ランクに おいてこれらが逸脱している (そこまでの有用度) と認識できる。

これらの評価結果は、 図 1 3 (3) の表中に下向き三角形の図形と、 ランク 間のボーダーラインの線引きとで表示され、 可視化されている。 これにより 、 図 1 3 ( 3 ) の評価表を一見するだけで、 評価者又は評価対象者の習熟等 のランク境界を同時に把握することができる 。

[0089] また、 図 1 3 (匕) は、 上記評価表の評価点において、 予め設定された序列 に反する評価点を異常点として、 丸印を付した表である。 これにより、 図 1 3 (b) の評価表を一見するだけで、 丸印 (異常点) が付された各マスを基 \¥02020/175348 35 卩(:171?2020/006969

準にして、 評価者又は評価対象者の習熟、 理解若しくは達成に矛盾がないラ ンクと、 これらが逸脱しているランクとを認識できる 。

なお、 ここでは “人の行為” についてのみ説明したが、 これに限定されず、

“人の能力” 、 “企業” 及び “物事” についても同様である。

その他の構成、 作用及び効果は、 実施例 1から推測可能な範囲であるため、 説明を省略する。

[0090] 次に、 図 1及び図 1 4の表を参照して、 本発明の実施例 7に係る人の行為に 関する評価システムについて説明する。

図 1 のブロック図に示すように、 実施例 7の人の行為に関する評価システム 1 〇 は、 評価対象者 (人) の行為、 すなわち思考と行動の違いにより、 目 標管理に属する評価項目 (質問事項) にも序列を設定した例である。

[0091 ] 以下、 図 1 4の表を具体的に説明する。 表中において、 〇ランクの質問事項 “ 「目標の計画化」 はあるか?” の評価基準点は 5 、 匕ランクの質問事項 “ 「合理的行動」 をしているか?” の評価基準点は 4 、 3 ランクの質問事 項 “ 「未達原因の解明と効果的措置」 を行っているか?” の評価基準点は 3 のように、 易から難へ向かって横方向 (X軸方向) にランク別の序列が存 在する。

ここで、 評価者の〇ランクの評価点が 5 、 匕ランクの評価点が 4 、 3 ラ ンクの評価点が 1 の場合、 評価点序列判定部 1 4は、 匕ランクと 3 ランク との間が序列に反すると判定する。 これに基づき、 境界等判定部 1 5が、 匕 ランクと 3ランクとの間を評価者又は評価対象者の理 度、 習熟度、 達成度 及び有用度のうちの何れかの境界として判定 する。 その結果、 組織 (評価者 ) は、 評価対象者が目標管理に属する評価項目の内 容に対して、 匕ランクま でしか習熟や理解若しくは達成ができていな い (そこまでの有用度) と認識 できる。

その他の構成、 作用及び効果は、 実施例 1から推測可能な範囲であるため、 説明を省略する。

[0092] 次に、 図 1、 図 1 5〜図 1 8を参照して、 本発明の実施例 8に係る人の行為 \¥02020/175348 36 卩(:171?2020/006969

に関する評価システムについて説明する。

図 1のブロック図に示すように、 この人の行為に関する評価システム 1 〇〇 は、 組織に属する評価対象者の “目標管理” について、 評価対象者の考えや 行為の明確化、 より詳しくは、 計画重視に基づく行為及びこの行為の完成の 具現化までの過程等を、 マトリクス表 (評価表) を利用して評価するもので ある。

[0093] 図 1 5及び図 1 6に示すマトリクス表は、 X軸方向 (丫軸方向でもよい) に 、 予め設定された目標管理に関する 3つの評価項目 (評価事項) が配置され る一方、 丫軸方向 (X軸方向でもよい) に、 目標管理に関して、 下向きに “ 易” から “難” へとランクが移行する序列に従って “巳, 八” のランク別の 2つのスキル特性 (評価事項) が配置されるとともに、 マトリクス表におけ る各スキル特性と各評価項目とがそれぞれ交 わる合計 6つのマスに、 1つの 評価項目 (例えば(3等) に対して、 それぞれ細分化された 3つの質問事項 ( 例えば、 〇_ 1〜〇_ 3等) がそれぞれ縦並び (丫軸方向) に配置されたも のである (質問の合計は 1 8) 。 このうち、 各スキル特性 (例えば、 実践的 スキル特性等) に帰属する評価対象者に対しての “ ” の各質問事項は 、 “易” から “難” へと下向きにランクが移行するランク別に細 分化された 目標管理に関するものである。

[0094] まず、 図 1 5に示す巳ランクの実践的スキル特性につい 、 具体的に説明す る。

ここでは、 X軸方向に “ 〇〇 の効果的実践 (〇 ” 、 “計画に基づく行 動 (巳) ” 、 “合理的行動の重視 ( ) ” の 3つの評価項目がそれぞれ配さ れるとともに、 丫軸方向に評価項目の “ ” の 3つのランクが配置され 、 〇〜八の評価項目と〇〜 のランクとが交わる合計 9つのマスに、 9つの 質問事項 (〇一 1〜〇一 3、 巳一 1〜巳一 3、 八一 1〜八一 3) が配されて いる。

[0095] なお、 図 1 5中の各評価項目の質問事項の内容は、 図 1 7の表に記載してい る。 また、 各質問事項では、 5段階採点方式 (不良 1点、 やや不良 2点、 普 \¥0 2020/175348 37 卩(:171? 2020 /006969

通 3点、 やや良 4点、 良 5点) を採用している。

各評価項目の〇ランクの評価基準点は 5点、 匕ランクの評価基準点は 4点、

3ランクの評価基準点は 3点である。 また、 評価許容値は 1点である。 更に、 隣接するランク間の評価点の差が評価基準点 から 3点 (異常判定値) 以上、 序列からプラス方向又はマイナス方向に乖離 したときに異常点として いる。

図 1 5に示す巳ランクの実践的スキル特性に関し は、 3つの評価項目の全 ての質問事項に対する評価点が、 対応する〇〜 3ランクの評価基準点を基準 とした評価許容値内で、 評価対象者は全ての評価項目について理解し ている ことが判明した。

[0096] 次に、 図 1 6に示す八ランクの管理的スキル特性につい 、 具体的に説明す る。

ここでは、 X軸方向に “目標管理技術の高度化 (<3) ” 、 “目標管理の計画 的対応 (巳) ” 、 “目標管理技術の習熟姿勢 ( ) ” の 3つの評価項目がそ れぞれ配されるとともに、 丫軸方向に評価項目の “ ” の 3つのランク が配置され、 〇〜八の評価項目と のランクとが交わる合計 9つのマス に、 9つの質問事項 (〇一 1 ~〇一3、 巳一 1 ~巳一 3、 八一 1 ~八一 3) が配されている。

[0097] なお、 図 1 6中の人の行為に関する各評価項目の質問事 の内容は、 図 1 8 の表に記載している。 また、 各質問事項では、 5段階採点方式 (不良 1点、 やや不良 2点、 普通 3点、 やや良 4点、 良 5点) を採用している。

各評価項目の〇ランクの評価基準点は 5点、 匕ランクの評価基準点は 4点、

3ランクの評価基準点は 3点である。 また、 評価許容値は 1点である。 更に、 隣接するランク間の評価点の差が評価基準点 から 3点 (異常判定値) 以上、 序列からプラス方向又はマイナス方向に乖離 したときに異常点として いる。

[0098] 図 1 6に示す八ランクの管理的スキル特性での 「目標管理の計画的対応 (巳 ) 」 の評価項目において、 3ランクの評価基準点が 3点に対して巳_ 3の評 \¥02020/175348 38 卩(:171?2020/006969

価点が 1点であるため、 その誤差は 2点で評価許容値の 1点を超えている。 こ れにより、 境界等判定部 1 5が、 巳 _ 2と巳 _ 3との間を、 評価対象者の理 解度、 習熟度、 達成度及び有用度のうちの何れかの境界とし て判定する。 ま た、 匕ランクの評価基準点 “ 4点” 対して、 巳 _ 2の評価点が “ 1点” (マ イナス方向に乖離) であるため、 異常点抽出部 1 9がこれを異常点 (異常ラ ンク巳_ 2) として抽出する。 その結果、 評価項目の内容 「目標管理の計画 的対応 (巳) 」 に対して、 上述したように巳_ 2が異常点として除去されて 、 境界等判定部 1 5により巳 _ 1 と巳 _ 3との間に境界が引かれ、 評価対象 者 (又は評価者) は巳_ 1 までしか習熟、 理解又は達成できていないもの ( そのレベルの有用度) と認識される。

[0099] また、 「目標管理技術の習熟姿勢 ( ) 」 において、 3ランクの評価基準点 が 3点に対して _ 3の評価点が 1点であるため、 その誤差は 2点で評価許 容値の 1点を超えている。 これにより、 境界等判定部 1 5は、 八_ 2と八_ 3 との間を、 評価対象者の理解度等の境界として判定する 。 更に、 匕ランクの 評価基準点が 4点に対して _ 2の評価点が 2点であるため、 その誤差は 2 点で評価許容値の 1点を超えている。 これにより、 境界等判定部 1 5は、 八_ 1 2との間も、 評価対象者の理解度、 習熟度、 達成度及び有用度のう ちの何れかの境界として判定する。 したがって、 この 「目標管理技術の習熟 姿勢 (八) 」 にあっては境界が 2つ存在する。 その結果、 八_ 1 までしか評 価対象者の習熟、 理解又は達成はできていないものと認識され る。

[0100] このように、 実施例 8では、 X軸方向に 3つの評価項目を配置し、 丫軸方向 にランク別の 2つのスキル特性とをそれぞれ配置し、 かつこれらが交わる各 マスに、 ランク別に細分化された複数の質問事項を配 置したマトリクス表を 利用している。 これにより、 評価者 (組織を含む) は X , 丫軸方向の各評価 事項と各スキル特性との関係性が一目で明ら かになり、 かつ各スキル特性に 属する評価事項に対する評価対象者 (又は評価者) の理解度若しくは習熟度 又は達成度若しくは有用度も、 ピンポイントで視認することができる。

その他の構成、 作用及び効果は、 実施例 1から推測可能な範囲であるため、 \¥02020/175348 39 卩(:171?2020/006969

説明を省略する。

産業上の利用可能性

[0101] 本発明は、 人の行為若しくは人の能力に関する評価、 又は企業若しくは物事 の価値に関する評価を行うための技術として 有用である。

符号の説明

[0102] 1 0, 1 0 E, 1 0 F、 1 0 G 人の行為に関する評価システム (人の行為 若しくは人の能力又は企業若しくは物事に関 する評価システム)

1 〇 A 人の能力に関する評価システム (人の行為若しくは人の能力又は企 業若しくは物事に関する評価システム)

1 〇 B 企業の価値に関する評価システム (人の行為若しくは人の能力又は 企業若しくは物事に関する評価システム)

1 0 C 物の価値に関する評価システム (人の行為若しくは人の能力又は企 業若しくは物事に関する評価システム)

1 〇 D 事の価値に関する評価システム (人の行為若しくは人の能力又は企 業若しくは物事に関する評価システム)

1 3 記憶部

1 4 評価点序列判定部

1 5 境界等判定部

1 9 異常点抽出部

20 評価点視覚表示部

2 1 評価項目変更部 (評価事項変更部)

24 ディスプレイ

25 プリンタ