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Title:
EXPOSURE APPARATUS AND EXPOSURE METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/150901
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are an exposure apparatus and an exposure method wherein a region to which each optical system performs exposure can be aligned with excellent accuracy even when a substrate is nonuniformly deformed within the plane. A scanning exposure apparatus (1) employing a step-and-scan system performs exposure to a substrate (5), i.e., a subject to which exposure is to be performed. The scanning exposure apparatus is provided with a plurality of mark detecting systems (20) which can detect an alignment mark (52) formed on a surface of the substrate (5), and a plurality of projection optical systems (15) which can irradiate predetermined projection regions (F1-F7) with optical energy. The mark detecting systems (20) are arranged between the adjacent projection optical systems (15) and on the both ends of the projection optical systems (15).

Inventors:
SUNOHARA HIDEAKI
Application Number:
PCT/JP2009/057953
Publication Date:
December 17, 2009
Filing Date:
April 22, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
SUNOHARA HIDEAKI
International Classes:
G03F7/20; G01B11/00; G03F9/00
Foreign References:
JP2008083227A2008-04-10
JP2006195353A2006-07-27
JP2006128693A2006-05-18
JP2005026287A2005-01-27
JP2003347185A2003-12-05
Attorney, Agent or Firm:
UENO, NOBORU (JP)
Ueno 登 (JP)
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Claims:
 露光対象物である基板に露光を行うことができるステップ&スキャン方式の露光装置であって、前記基板の表面に形成されるアライメントマークを検出可能な複数のマーク検出系と、それぞれ所定の投影領域に光エネルギを照射できる複数の投影光学系と、を備え、前記マーク検出系は、隣り合う前記投影光学系どうしの間および前記複数の投影光学系の両端に配設されることを特徴とする露光装置。
 前記露光対象物に設定されるある一の投影領域と該一の投影領域に隣接する他の一の投影領域に露光を行う際に、前記ある一の投影領域と他の一の投影領域との間に設けられるアライメントマークを共用して前記ある一の投影領域と前記他の一の投影領域の位置決めを行うことを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
 前記露光対象物に設定されるある一の投影領域と該一の投影領域に隣接する他の一の投影領域に露光を行う際に、前記ある一の投影領域と他の一の投影領域との間に設けられるアライメントマークを共用して前記ある一の投影領域と前記他の一の投影領域の位置決めを行うことを特徴とする露光方法。
Description:
露光装置および露光方法

 本発明は、露光装置および露光方法に関 るものであり、特に好適には、液晶表示パ ル用の基板などフォトリソグラフィ法を用 て製造するプロセスにおいて用いられる露 装置および露光方法に関するものである。

 一般的な液晶表示パネルは、一対の基板 有し、これらの基板が所定の微小な間隔を いて略平行に対向するように配設される。 してこれらの基板の間に液晶が充填される いう構成を有する。これらの一対の基板の 方には、液晶に所定の電圧を印加できる絵 電極、この絵素電極を駆動するスイッチン 素子(例えば薄膜トランジスタ)、信号線や 査線などの各種配線といった、所定の要素 所定の順序で積層して形成される。また、 対の基板の他方には、ブラックマトリック 、所定の色の着色層、共通電極などの所定 要素が、所定の順序で積層するように形成 れる。

 これらの薄膜トランジスタ、信号線や走 線などの各種配線、ブラックマトリックス 着色層などの要素には、フォトリソグラフ 法を用いて形成されるものがある。フォト ソグラフィ法には、所定のパターンの透光 と遮光部とが形成されたフォトマスクを通 て、基板の表面に塗布されたフォトレジス 材料に光エネルギ(露光光)を照射するプロ スが含まれる。

 フォトリソグラフィ法で使用される露光 置は、フォトマスクを支持するマスクステ ジと、感光性材料が塗布された基板を支持 る基板ステージと、所定のレンズなどを有 る投影光学系と、を有する。そしてマスク テージと基板ステージを移動させながら、 ォトマスクに形成されるパターンを、レン などを有する投影光学系を介して、基板表 に塗布された感光性材料に投影(転写)する とができる。

 このような露光装置には、マスクステー と基板ステージとが同期的に走査しながら フォトマスクのパターンを連続的に基板の 面に塗布された感光性材料に投影(転写)す 走査型の露光装置が知られている。走査型 露光装置には、複数の投影光学系を有し、 れら複数の投影光学系が走査方向と直交す 方向に直列的に配列されるとともに、各投 光学系の投影領域の端部(継部)どうしが重複 するように配設される、いわゆるマルチレン ズ方式の走査型の露光装置がある。マルチレ ンズ方式の走査型の露光装置によれば、良好 な結像特性を維持しつつ、投影レンズを大型 化せずに大きな露光領域を得ることができる 。

 露光装置を用いて露光を行う際には、基 表面にすでに形成されている所定のパター に対して、次に形成するパターンを精度良 重ね合わせる必要がある。このため、基板 高精度に位置合わせ(アライメント)する。 般的には、基板に形成されるアライメント ークを用いて位置合わせが行われる。例え 、基板の被露光領域の外部に形成されるア イメントマークに基づいて露光位置の位置 わせを行う。また、アライメントマークの 置から露光領域の変形量を算出する。そし 算出した変形量に基づいて、基板表面の感 性材料に投影するパターンの伸縮、回転や フトなどを行う。このような構成によれば 基板が熱などによって変形した場合であっ も、変形量が制御範囲内であれば基板の変 に追従して露光を行うことができる。

 ところで、このような露光装置において 、次のような問題点が発生するおそれがあ 。マザーガラスが大型化すると、マザーガ スの温度の面内分布が不均一となり、この 果、マザーガラスの熱膨張による変形量が 面内において不均一となることがある。こ ような場合には、被露光領域の外形の位置 わせおよび外形の変形量の算出のみでは、 形量の不均一に追従することができず、露 の位置の精度が低下するおそれがある。

 特に、変形量の面内分布が不均一となる 、例えば、ある特定の光学系は精度良く露 できるが、他の特定の光学系は精度良く露 できないという場合が生じうる。そうする 、本来であれば露光対象領域の全域にわた て連続的に形成されるべきパターンが、各 学系が露光する領域の境界で不連続となる とがある。その結果、完成した表示パネル 用いて画像の表示を行うと、画面上に筋状 ムラが現れることがある。このような筋状 ムラの発生は、表示パネルの表示品位を低 させることになるから、できる限り防止ま は抑制することが好ましい。しかしながら 液晶表示パネルの製造工程においては、近 のマザーガラスの大型化に伴い、このよう 問題が発生しやすい状況になっている。

特開2007-304546号公報

 上記実情に鑑み、本発明が解決しようと る課題は、基板がその面内において不均一 変形した場合あっても、各光学系が露光す 領域の位置合わせを精度良く行うことがで る露光装置および露光方法を提供すること ある。

 前記課題を解決するため、本発明は、露 対象物である基板に露光を行うことができ ステップ&スキャン方式の走査型露光装 であって、前記基板の表面に形成されるア イメントマークを検出可能な複数のマーク 出系と、それぞれ所定の投影領域に光エネ ギを照射できる複数の投影光学系と、を備 、前記マーク検出系は、隣り合う前記投影 学系どうしの間および前記複数の投影光学 の両端に配設されることを要旨とするもの ある。

 前記露光対象物に設定されるある一の投 領域と該一の投影領域に隣接する他の一の 影領域に露光を行う際に、前記ある一の投 領域と他の一の投影領域との間に設けられ アライメントマークを共用して前記ある一 投影領域と前記他の一の投影領域の位置決 を行うことが好ましい。

 本発明は、前記露光対象物に設定される る一の投影領域と該一の投影領域に隣接す 他の一の投影領域に露光を行う際に、前記 る一の投影領域と他の一の投影領域との間 設けられるアライメントマークを共用して 記ある一の投影領域と前記他の一の投影領 の位置決めを行うことを要旨とするもので る。

 本発明によれば、各投影光学系が露光す 投影領域ごとに、当該投影領域の位置、寸 、形状、傾き、縮尺などを調整することが きる。したがって、このような構成によれ 、露光対象物である基板が変形したとして 、高い精度で露光を行うことができる。特 各投影光学系が露光する投影領域ごとに露 位置などを調整できるから、基板がその面 において不均一に変形したとしても、投影 域ごとに変形に追従して露光を行うことが きる。

 また、隣り合う投影領域は、それらの間 形成されるアライメントマークを共用する とができる。したがって、アライメントマ クを検出するマーク検出系の数は、(投影光 学系の数+1)でよいから、マーク検出系の数の 増加を抑制または防止することができる。

本発明の実施形態にかかる露光装置の 略構成を、模式的に示した図であり、(a)は 視図、(b)は正面図である。 複数の投影光学系により光エネルギ(露 光光)が投影される投影領域の形状、各投影 学系により光エネルギ(露光光)が投影される 投影領域の互いの位置関係およびマーク検出 系が撮像する位置と投影領域の位置関係を、 模式的に示した平面図である。 露光対象物である基板の構成、露光対 となる領域、各投影光学系により光エネル が照射される投影領域およびマーク検出系 撮像する位置(換言すると、マーク検出系に より検出されるアライメントマークの位置) 、模式的に示した平面図である。

 以下に、本発明の実施形態について、図 を参照して詳細に説明する。

 図1は、本発明の実施形態にかかる露光装 置1の概略構成を、模式的に示した図である それぞれ、(a)は斜視図であり、(b)は正面図 ある。本発明の実施形態にかかる露光装置1 、いわゆるマルチレンズスキャン方式の露 装置である。すなわち、本発明の実施形態 かかる露光装置1は、露光対象物である基板 5に光エネルギ(露光光)を照射できる複数の投 影光学系15を備える。そして、基板5(具体的 は、表面に感光性材料が塗布された基板)を 査しつつ、各投影光学系15が基板5(の表面の 感光性材料)に露光を行うことができる。

 図1に示すように、本発明の実施形態にか かる露光装置1は、照明ユニット11と、所定の 数の複数の照明系モジュール12と、フォトマ ク13と、マスクステージ14と、マスクステー ジ駆動部17と、所定の数の複数の投影光学系1 5と、所定の数の複数のアライメントマーク 出系20と、基板ステージ16と、基板ステージ 動部18と、制御ユニット19とを備える。

 照明ユニット11は、マスクステージ14に支 持されているフォトマスク13に、光エネルギ( 露光光)を照射することができる。この照明 ニット11には、従来一般の構成を有するレン ズスキャン方式の露光装置の照明ユニットと 同じ構成のものが適用できる。したがって、 照明ユニット11の詳細な説明は省略する。構 の一例を簡単に説明すると、この照明ユニ ト11は、光源と、集光鏡と、ダイクロイッ ミラーと、波長選択フィルタと、ライトガ ドと、その他所定の部材とを備える。光源 所定の波長の光エネルギ(露光光)を射出する ことができる。この光源には、超高圧水銀ラ ンプなどが適用できる。集光鏡は、光源から 射出された光エネルギ(露光光)を集光するこ ができる。ダイクロイックミラーは、集光 が集光した光エネルギ(露光光)のうち、露 に必要な波長の光エネルギ(露光光)を反射し 、他の波長の光エネルギ(露光光)を透過する 波長選択フィルタは、ダイクロイックミラ が反射した光エネルギ(露光光)のうち、さ に露光に必要な波長の光エネルギ(露光光)を 透過させることができる。ライトガイドは、 波長選択フィルタを透過した光エネルギ(露 光)を、所定の複数の数に分岐する。

 各照明系モジュール12は、照明ユニット11 のライトガイドにより分岐された光エネルギ (露光光)のそれぞれの照射を受け、それぞれ ォトマスク13の表面に光エネルギを照射す 。これらの照明系モジュール12には、従来一 般のステップ&スキャン方式の露光装置の 明系モジュールと同じ構成のものが適用で る。たとえば、各照明系モジュール12は、 明シャッタ、リレーレンズ、オプティカル ンテグレータとしてのフライアイレンズ、 ンデンサレンズなどを備える。照明シャッ は、光エネルギ(露光光)の光路に対して進退 自在に配設されており、光路に配置されたと きには光エネルギ(露光光)を遮断し、光路か 退避したときには、光エネルギ(露光光)を 過させる。これにより、光エネルギ(露光光) の通過と遮断を切り替えることができる。こ れら複数の照明系モジュール12のそれぞれか 射出した光は、それぞれフォトマスク13の なる領域を照明する。

 フォトマスク13は、石英ガラスなどから る板状の光学部材であり、光エネルギ(露光 )を透過可能な透光部と、光エネルギ(露光 )を遮断する遮光部とが形成される。これら 透光部と遮光部とは、それぞれ所定のパタ ンに形成される。これらの透光部と遮光部 パターンが、露光対象物である基板5の表面 (に塗布される感光性材料)に投影(転写)され 。

 マスクステージ14は、フォトマスク13を支 持することができるステージである。このマ スクステージ14は、所定の方向に走査露光を うことができるように、所定の走査方向Aに 移動可能である。また、走査方向Aに略直角 方向にも移動可能である。さらにこのマス ステージ14は、上下方向にも微動可能である とともに、上下方向を回転軸とする回転方向 にも微動可能である。マスクステージ駆動部 17は、マスクステージ14を前記各方向に移動 微動させるためのモータなどを有する。こ マスクステージ駆動部17は、制御ユニット19 より制御される。このマスクステージ14お びマスクステージ駆動部17には、従来一般の ステップ&スキャン方式の露光装置におけ マスクステージおよびマスクステージ駆動 と同じ構成のものが適用できる。したがっ 、詳細な説明は省略する。

 投影光学系15は、フォトマスク13に形成さ れる透光部および遮光部のパターンを、露光 対象物である基板5の表面に結像させ、これ より、基板5の表面に塗布される感光性材料 、フォトマスク13の透光部および遮光部の ターンを投影(転写)することができる。この 投影光学系15には、従来一般のレンズスキャ 方式の露光装置における投影光学系と同じ 成のものが適用できる。したがって、詳細 説明は省略する。簡単に説明すると、投影 学系15は、たとえば光エネルギ(露光光)の結 像特性(結像位置、拡大・縮小、回転、変形 ど)を調整するレンズシフタ、投影像E(「投 像」とは、一つの投影光学系により露光さ る写像をいうものとする)を設定する視野絞 、光エネルギ(露光光)を基板の表面に結像 せる対物レンズ、その他所定の光学素子な を備えている。そして、これらレンズシフ 、視野絞り、対物レンズ、その他所定の光 素子などは、鏡筒の内部に配設される。

 レンズシフタは、光エネルギ(露光光)の 路上に配設される光学素子である。このレ ズシフタの姿勢を調整することによって、 エネルギ(露光光)の光路を調整することがで きる。そして、光エネルギ(露光光)の光路を 整することによって、露光対象物である基 5の表面に結像される投影像Eのシフト(位置 変位)、スケーリング(拡大、縮小)、ローテ ション(回転)、変形などの調整を行うこと できる。

 これらの複数の投影光学系15は、フォト スク13および露光対象物である基板5の走査 向Aに略直角な方向に沿って、略千鳥状に配 されている。図2は、複数の投影光学系15に り光エネルギ(露光光)が投影される投影像E 形状、各投影光学系15により光エネルギ(露 光)が投影される投影像Eの互いの位置関係 よびマーク検出系20が撮像する位置と各投影 像Eの位置関係を、模式的に示した平面図で る。図2に示すように、一つの投影光学系15 より光エネルギ(露光光)が投影される投影像 Eは、略台形になるように設定される。そし 、各投影光学系15により光エネルギ(露光光) 投影される投影像Eが、走査方向Aに略直角 方向に沿って、略千鳥状に並ぶように設定 れる。

 さらに、光エネルギ(露光光)が投影され 各投影像Eは、隣り合う領域の端部(台形の斜 辺にあたる領域。継部)どうしが、走査方向A 略直角な方向に沿って、互いに重なり合う うに設定される。このように設定されるこ により、走査方向Aに沿って走査露光したと きに、継部と、継部でない領域とで、露光量 を略等しくすることができる。また、各投影 光学系15による光エネルギ(露光光)が投影さ る投影像Eのそれぞれが重なり合う領域(継部 )を設ける設定とすることにより、隣り合う 域間における光学収差の変化や露光量の変 を滑らかにすることができる。

 図1に戻って説明すると、基板ステージ16 、露光対象物である基板5(表面に感光性材 が塗布された基板)を支持することができる たとえば基板ホルダ(図略)によって露光対 物である基板5を基板ステージ16上に支持す ことができる。この基板ステージ16は、マス クステージ14と同様に、所定の走査方向Aに走 査露光を行うことができるように、所定の走 査方向Aに移動可能である。また、走査方向A 直角な方向にも移動可能である。

 基板ステージ駆動部18は、前記のように 板5を移動させることができる。この基板ス ージ駆動部18は、基板ステージ16を駆動でき るモータなどを有する。この基板ステージ駆 動部18は、制御ユニット19によって制御され 。

 マスクステージ駆動部17および基板ステ ジ駆動部18は、制御ユニット19により、それ れ独立して制御される。このため、マスク テージ14および基板ステージ16は、それぞれ マスクステージ駆動部17と基板ステージ駆動 18による駆動のもとに、独立して移動可能 ある。制御ユニット19は、マスクステージ14 よび基板ステージ16の位置をモニタリング ながら、マスクステージ駆動部17および基板 ステージ駆動部18を制御する。これにより、 ォトマスク13と露光対象物である基板5とを 照明ユニット11および投影光学系15に対して 、任意の速度で所定の方向に同期的に移動さ せることができる。

 このように、本発明の実施形態にかかる 光装置1は、照明ユニット11および投影光学 15に対して、フォトマスク13(を支持するマ クステージ14)および露光対象物である基板5( を支持する基板ステージ16)を走査方向Aに同 的に移動させることができる。そして、フ トマスク13に光エネルギ(露光光)を照射し、 ォトマスク13に形成される透光部および遮 部のパターンを、投影光学系15を通じて基板 5の表面(に塗布される感光性材料)に投影(転 )することができる。

 本発明の実施形態にかかる露光装置1は、 (投影光学系15の数+1)個のマーク検出系20を備 る。そしてこれらのマーク検出系20は、投 光学系15の配列方向に沿って、隣り合う投影 光学系15の間と、両端の投影光学系15の外側 に、略直列に配列される。すなわち図2に示 ように、各投影光学系15の投影像Eどうしの 部(の走査方向Aに沿った延長線上)に位置す 所定の領域と、走査方向Aに略直角な方向の 両端の投影像Eの外側に位置する所定の領域 を撮像できるように設定される。

 そして、各マーク検出系20により撮像で る領域は、走査方向Aに略直角な方向に直列 に配設される。なお、図2においては、千鳥 状に配列する投影像Eの外側の領域を撮像す 設定を示したが、各投影像Eに挟まれる領域 撮像する構成であってもよい。また、マー 検出系20が撮像する領域が、直列的に(一列 )配列するように設定される構成を示したが 、必ずしも直列的に配列する領域を撮像する 構成でなくともよい。要は、投影像Eどうし 継部(の走査方向Aに沿った延長線上)にある 定の領域を撮像できる構成であればよい。

 これらの各マーク検出系20は、基板5に形 されるアライメントマーク52に対向できる うに配設される。そして各マーク検出系20は 、基板5に形成されるアライメントマーク52を 検出できる。

 本発明の実施形態にかかる露光装置1の各 マーク検出系20には、従来一般のレンズスキ ン方式の露光装置におけるマーク検出系と じ構成のものが適用できる。したがって、 細な説明は省略する。たとえばマーク検出 20は、アライメント用の光源と、撮像手段 を備える。アライメント用の光源には、所 の波長の検出光を射出することができるハ ゲンランプなどが適用できる。撮像手段に 、公知の各種CCDカメラなどが適用できる。 像手段は、撮像した画像データを制御ユニ ト19に伝送し、制御ユニット19は、この画像 ータに基づいて画像処理を行い、撮像した ライメントマーク52の位置情報を算出する

 図3は、露光対象物である基板5の構成、露 対象となる領域、各投影光学系15により光エ ネルギが照射される投影領域F(「投影領域」 は、一つの投影光学系15により光エネルギ 照射される領域をいうものとする)およびマ ク検出系20が撮像する位置(換言すると、マ ク検出系20により検出されるアライメント ーク52の位置)を、模式的に示した平面図で る。なお、露光対象となる領域53は、全体と して複数の投影領域Fからなる。なお、図3に いては、一つの露光対象となる領域が七つ 投影領域F(F 1 ~F 7 )を有する構成を示す。そして隣り合う投影 域Fは、一部が重なり合っている。この重な 合っている部分が継部である。

 図3に示すように、各投影領域F 1 ~F 7 は、走査方向Aに細長い帯状の領域である。 して複数(本実施形態においては7つ)の投影 域F 1 ~F 7 が、走査方向Aに直角の方向に並んでいる。 こで、隣り合う投影領域F 1 ~F 7 どうしは、互いに一部が重なり合っている( の重なり合っている部分が継部である)。

 露光対象物である基板5(表面に感光性材料 塗布された基板5)には、露光の際の位置合わ せなどに用いられる複数のアライメントマー ク52が形成される。具体的には図3に示すよう に、露光対象となる領域53の外側であって、 投影領域F 1 ~F 7 の四隅近傍に形成される。換言すると、露光 対象となる領域53の外側であって、隣り合う 影領域F 1 ~F 7 どうしの継部の略延長線上と、両端の投影領 域F 1 、F 7 の露光対象となる領域外側の辺(走査方向Aに 行な辺)の延長線上とに形成される。したが って、全体として、露光対象となる領域53の 査方向A両端外側に、それぞれ、(投影領域F 1 ~F 7 の数+1)このアライメントマーク52(52a~52h、52i~5 2p)が形成される。そしてこれらのアライメン トマーク52(52a~52h、52i~52p)は、走査方向Aに略 角な方向に沿って、直列的に配列される。 お、各アライメントマーク52の形状としては 、略X字状の形状のマークが好適に適用でき が、このほかの形状、たとえば円形状のマ クや略方形のマークであってもよい。

 このような構成によれば、たとえば投影領 F 1 は、その四隅外側に形成される四個のアライ メントマーク52a、52b、52i、52jにより、位置決 めおよび投影領域F 1 の形状の算出を行うことができる。同様に、 投影領域F 2 は、その四隅外側に形成される四個のアライ メントマーク52b、52c、52j、52kにより、位置決 めおよび投影領域F 2 の形状の算出を行うことができる。

 このように、互いに隣り合う投影領域Fどう しは、その間に形成されるアライメントマー クを共用することができる。たとえば、投影 領域F 1 と投影領域F 2 は、アライメントマーク52b、52jを共用できる 。また、投影領域F 2 と投影領域F 3 は、アライメントマーク52c、52kを共用できる 。このため、投影領域Fごとに、露光の位置 わせおよび投影領域Fの形状の算出などを行 ことができる。この際、アライメントマー を共用できるから、マーク検出系20の数の 加を抑制することができる。したがって、 とえば基板の温度分布の不均一に起因する 形量の不均一が生じたとしても、各投影領 Fごとに位置決めおよび変形量の算出を行う とができる。このため、撮像手段の数の増 を抑制しつつ、露光の位置決め精度の向上 図ることができる。

 次に、アライメント処理および露光処理 動作の一例について説明する。

 制御ユニット19は基板ステージ16を移動さ せ、各マーク検出系20を、露光対象となる領 53の走査方向Aの一端側に形成されている各 ライメントマーク52(52a~52h)に対向させる。 発明の実施形態においては、マーク検出系20 の配設間隔に基づいて基板に形成されるアラ イメントマーク52の間隔が設定されている。 たがって、基板5を所定の位置に移動させる と、各マーク検出系20は、それぞれ同時に所 のアライメントマーク52(52a~52h)に対向する そしてマーク検出系20は、それぞれ所定のア ライメントマーク52(52a~52h)を検出する。

 次いで、制御ユニット19は、基板ステー 16を走査方向Aに移動させ、露光対象となる 域53の走査方向Aの他端に形成されているア イメントマーク52(52h~52n)に対向させる。そし て各マーク検出系20は、それぞれ同時に所定 アライメントマーク52(52i~52p)を検出する。

 このようにして制御ユニット19は、各投影 域F(F 1 ~F 7 )のそれぞれについて、各投影領域Fの四隅外 に形成される4つのアライメントマーク52を 出する。そして各アライメントマーク52の 置情報を算出し、算出したアライメントマ ク52の位置情報に基づいて、各投影領域F(F 1 ~F 7 )の寸法、形状を算出する。さらにこの算出 果に基づいて、各投影光学系15が投影するパ ターンのシフト量、スケーリング量、回転量 などの補正データを算出する。

 次に、制御ユニット19は、算出した補正パ メータに基づいて、各投影光学系15の像特性 を補正し、投影領域F(F 1 ~F 7 )に対して露光する。具体的には、マスクス ージ14と基板ステージ16を同期的に走査方向A に移動させつつ、各投影光学系15がそれぞれ 定の投影領域F(F 1 ~F 7 )に対して露光を行う。

 すなわち、制御ユニット19は、投影光学 15と露光対象となる領域53の走査方向Aの一端 部とが対向するように基板ステージ16を移動 せる。同時に制御ユニット19はマスクステ ジ14も露光対象となる領域53の走査方向Aの一 端部に移動させ、基板5に対してフォトマス 13の位置合わせを行う。そして、フォトマス ク13と露光対象物である基板5とを投影光学系 15に対して走査方向Aに同期的に移動しつつ、 フォトマスク13と照明ユニット11(照明系モジ ール12)で照射することにより、投影領域Fに 対して露光処理が行われる。ここで、あらか じめ求めておいた補正パラメータに基づいて 、レンズシフタの姿勢を調整しつつ、走査露 光が行われる。

 このような構成によれば、たとえば基板 温度分布の不均一に起因する変形量の不均 が生じたとしても、投影領域Fごとに位置決 めおよび変形量の算出を行うことができる。 このため、露光の位置決め精度の向上を図る ことができる。

 なお、上記実施形態における露光装置は 互いに隣接する複数の投影光学系を有する 所謂マルチレンズスキャン型露光装置であ が、投影光学系が1つである走査型露光装置 ついても、本発明を適用することができる。 更には、走査型露光装置に限らず、一括型露 光装置(所謂ステッパ)について本発明を適用 ることももちろん可能である。