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Patent Searching and Data


Title:
EXTERNAL COMPOSITION
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/154014
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is an external composition usable as an external skin preparation or a cosmetic which has an excellent effect of removing active oxygen, a tyrosinase inhibitory effect and a reducing effect and exerts an antiaging function based on the antioxidative effect and a whitening function based on the tyrosinase inhibitory effect, a hair cosmetic which prevents hair from damage, and a perming agent, a curling agent, an unruly hair smoothening agent, a hair dye and so on which are based on the reducing effect on disulfide bond. An external composition characterized by comprising one or more members selected from among 2-thiothiazolidine-4-carboxylic acid represented by chemical formula 1 or a derivative thereof and 2-methylthiazolidine-2,4-dicarboxylic acid represented by chemical formula 2 or a derivative thereof or a salt of the same.

Inventors:
TAKIZAWA YUKIO (JP)
SAWAMURA KAORI (JP)
OHSHIRO HIDEAKI (JP)
TAMURA YOSHIHARU (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/052524
Publication Date:
December 23, 2009
Filing Date:
February 16, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NIPPON RIKA CO LTD (JP)
TAKIZAWA YUKIO (JP)
SAWAMURA KAORI (JP)
OHSHIRO HIDEAKI (JP)
TAMURA YOSHIHARU (JP)
International Classes:
A61K8/49; A61K31/426; A61P17/18; A61Q5/00; A61Q19/00; A61P17/00; C07D277/06
Foreign References:
JPS5241235A1977-03-30
JP2001500525A2001-01-16
JPH11255633A1999-09-21
JPS57120511A1982-07-27
Attorney, Agent or Firm:
IMASHITA, Katsuhiro et al. (JP)
Now Katsuhiro Shimo (JP)
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Claims:
 構造式(化1)で表わされる化合物又は構造式(化2)で表わされる化合物或いはそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上(但し、(化1)及び(化2)共に構造式中のR 1 、R 2 及びR 3 はそれぞれ、ヒドロキシル基、アミノ基、メトキシ基又はエトキシ基を表わす。)を含有することを特徴とする外用組成物。
 皮膚外用剤又は皮膚化粧料であることを特徴とする請求項1に記載の外用組成物。
 毛髪化粧料であることを特徴とする請求項1に記載の外用組成物。
Description:
外用組成物

 本発明は、2‐チオチアゾリジン‐4‐カ ボン酸又はその誘導体或いは2‐メチルチア リジン‐2,4‐ジカルボン酸又はその誘導体 いはそれらの塩を含有する外用組成物に関 る。

 現代社会では、紫外線の増加、ストレス 増加、食生活の偏りなど様々な要因が重な 合い、過剰な皮膚の老化が誘引されている シワ、たるみ、シミのないハリのある潤っ 肌、また、はり、こしのある毛髪は、いつ 時代でも常に人々の要求するものである。 年では、その老化メカニズムの研究が盛ん 行われ、それに基づいた抗老化を目的とす 外用組成物が開発されてきた。

 まず、皮膚老化に関して、大きな原因の1 つは活性酸素と言われている。活性酸素とは 、スーパーオキシド、過酸化水素、ヒドロキ シラジカル、一重項酸素等の総称である。通 常、生体内では、スーパーオキシドジスムタ ーゼ(SOD)やカタラーゼのような酵素により分 され不活化される。しかし、ストレスの増 や加齢と共にそれらの酵素活性は低下し、 らに活性酸素は、大気汚染、放射線、紫外 、喫煙等により増加し、ついには生体内で 分解・不活化が不十分な状態に陥ってしま 。これまでに活性酸素は、非酵素的にコラ ゲンや弾性繊維の架橋を促進することなど 報告されている(例えば非特許文献1を参照 )。つまり、分解・不活化されずに残った活 酸素が、肌荒れ、しわ、たるみのような好 しくない皮膚老化症状を誘発する。この状 を緩和するために、抗酸化剤の皮膚外用組 物への配合が有用とされている。

 また、皮膚の老化だけでなく、毛髪のダ ージにも活性酸素が関わっていることが最 明らかにされている。また、抗酸化作用の る抽出物の毛髪への塗布により、毛髪の枝 、切れ毛の発生を抑制することが可能であ という報告もなされている(例えば非特許文 献2を参照。)。つまり、毛髪外用組成物への 酸化剤の配合は、毛髪のダメージの緩和に 用と思われる。

 さらに、しわやたるみと並び、皮膚老化 代表的な症状としてしみや色素沈着がある このしみや色素沈着は、紫外線や活性酸素 刺激によりメラニンが過剰に産生されるバ ンスが崩れた皮膚の状態といえる。メラニ は、アミノ酸の一種であるチロシンを出発 料に合成される。その最初の反応はチロシ ーゼと呼ばれる酵素によりチロシンがドー 、ドーパキノンに酸化される反応から始ま 。その後、ドーパキノンが自動酸化により ーパクロムを経てジヒドロキシインドール( DHI)となり、再度チロシナーゼに酸化されて 色で不溶性のメラニンとなる。この状況を 和するには、紫外線や活性酸素の影響を抑 ると共に、メラニン生成の律速段階である ロシナーゼによるチロシンの酸化反応を抑 することが重要である。これらの活性酸素 去作用やチロシナーゼ活性阻害作用を併せ つ化合物を外用組成物へ配合することは皮 の老化を抑制すると共に美白効果を与える でスキンケアのより有効な手段となる。

 一方、近年ではファッションの多様化に い、ヘアスタイルを変え、髪のおしゃれを しむために、ストレートヘアをウェービー アに変える人が多い。また、縮毛、くせ毛 悩まされそれらを伸ばし、矯正するために トレートパーマ剤を利用する人も多い。さ には、毛髪の形状のみならず、染毛や脱色 より毛髪の色を変える人も増えてきた。そ ため、上述のような抗老化や皮膚及び毛髪 ダメージに対する外用組成物の他に、この うな要望に対する外用組成物、例を挙げる パーマ剤や染毛剤の開発も望まれている。

 2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボン酸(TTCA )は、第四級アンモニウム塩系除草剤の植物 の薬害軽減作用(例えば、特許文献1を参照。 )や、イモチ病菌などに対する殺菌作用(例え 、特許文献2又は3を参照。)が示されている

 また、2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ジカ ルボン酸(MTDC)は、粘液溶解作用(例えば、特 文献4を参照。)や、パラセタモールの肝毒性 軽減作用(例えば、特許文献5を参照。)、さら には抗がん作用(例えば、特許文献6又は7を参 照。)が示されている。

J Invenst Dermatol 108巻 797‐802頁 1997年 インターネットURL(http://www.lion.co.jp/press/2 004032.htm)

特開平11‐171710号公報

特開昭52‐041235号公報

特開昭49‐093534号公報

WO98/38995号公報

WO98/38994号公報

WO2001/060343号公報

WO2005/105062号公報

 特許文献1~3で開示されているように、2‐ チオチアゾリジン‐4‐カルボン酸を配合し 組成物は、農薬との組み合わせ調製物や農 用殺菌剤としては公知であるが、この化合 を皮膚化粧料や毛髪化粧料等の外用組成物 利用しようという着想はまったく知られて ないし、現実にも行われていない。

 また、特許文献4~7で開示されているよう 、2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ジカルボン 酸を配合した組成物は、粘液溶解剤、肝毒性 軽減作用又は抗がん剤としては公知であるが 、2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボン酸と同 、この化合物を皮膚化粧料や毛髪化粧料等 外用組成物に利用しようという着想はまっ く知られていないし、現実にも行われてい い。

 そこで本発明は、2‐チオチアゾリジン‐ 4‐カルボン酸又はその誘導体或いは2‐メチ チアゾリジン‐2,4‐ジカルボン酸又はその 導体或いはその両方を用いて、老化やダメ ジを緩和する皮膚化粧料、毛髪化粧料等の 用組成物、また、毛髪の形状や色を変える 髪化粧料等の外用組成物を提供することを 的とする。

 本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、2 ‐チオチアゾリジン‐4‐カルボン酸又はそ 誘導体或いは2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ カルボン酸又はその誘導体或いはその両方 配合した皮膚化粧料や毛髪化粧料等の外用 成物を提供することで、上記の課題を解決 ることを見出し、本発明の完成に至った。

 すなわち、本発明にかかる外用組成物は、 造式(化1)で表わされる化合物又は構造式(化 2)で表わされる化合物或いはそれらの塩から ばれる1種又は2種以上(但し、(化1)及び(化2) に構造式中のR 1 、R 2 及びR 3 はそれぞれ、ヒドロキシル基、アミノ基、メ トキシ基又はエトキシ基を表わす。)を含有 ることを特徴とする。なお、R 1 がヒドロキシル基であれば、2‐チオチアゾ ジン‐4‐カルボン酸であるが、R 1 がアミノ基、メトキシ基又はエトキシ基であ る場合を、2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボ 酸の誘導体と表記する。また、R 2 及びR 3 がヒドロキシル基であれば、2‐メチルチア リジン‐2,4‐ジカルボン酸であるが、R 2 かつR 3 がヒドロキシル基以外の、R 2 及びR 3 の組み合わせを2‐メチルチアゾリジン‐2,4 ジカルボン酸の誘導体と表記する。
本発明に係る外用組成物では、この1種又は2 以上について、好ましくは0.01~10質量%、よ 好ましくは0.1~5質量%、さらに好ましくは0.5~2 質量%を含有してなる。

 本発明にかかる外用組成物は、例えば、 膚外用剤又は皮膚化粧料となる。また、毛 化粧料ともなる。

 本発明の外用組成物に含有される2‐チオ チアゾリジン‐4‐カルボン酸又はその誘導 或いは2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ジカル ン酸又はその誘導体或いはそれらの塩から ばれる1種又は2種以上は、優れた活性酸素 去効果、チロシナーゼ阻害効果、還元効果 持つことから、本発明の外用組成物は、抗 化効果による抗老化作用やチロシナーゼ阻 効果による美白作用、さらに還元効果によ 皮膚ケラチン中ジスルフィド結合開裂に伴 古くなった角質の除去・ターンオーバー促 及び皮膚軟化作用、若しくはその殺菌作用 よるアクネ菌除去に基づく尋常性座瘡の改 作用をもつ皮膚外用剤又は化粧料、また毛 の損傷を防ぐ毛髪化粧料、さらにはジスル ィド結合の還元効果によるパーマ剤、カー ング剤、くせ毛矯正剤、染毛剤など有用な 用組成物となりうる。

 本発明の実施の形態を説明する。以下に 明する実施の形態は本発明の構成の例であ 、本発明は、以下の実施の形態に制限され ものではない。本発明の効果を奏する限り 種々の形態変更をしてもよい。

 本発明の外用組成物に含有される2‐チオチ アゾリジン‐4‐カルボン酸又はその誘導体 構造式(化1)で表わされる。ここで、(化1)の 造式中のR 1 はヒドロキシル基、アミノ基、メトキシ基又 はエトキシ基であり、(化1)の構造式を有する 化合物は合計4種ある。このうちR 1 がヒドロキシル基又はメトキシ基又はエトキ シ基である化合物が好ましく、このうちR 1 がヒドロキシル基である化合物、すなわち2 チオチアゾリジン‐4‐カルボン酸がより好 しい。また本発明の外用組成物に含有され 2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ジカルボン酸 又はその誘導体は構造式(化2)で表わされる。 ここで、(化2)の構造式中のR 2 はヒドロキシル基、アミノ基、メトキシ基又 はエトキシ基であり、R 3 も同じくヒドロキシル基、アミノ基、メトキ シ基又はエトキシ基であり、(化2)の構造式を 有する化合物は合計16種ある。このうちR 2 がヒドロキシル基で、R 3 がヒドロキシル基又はメトキシ基又はエトキ シ基又はアミド基の組み合わせ、又はR 2 がメトキシ基で、R 3 がヒドロキシル基の組み合わせの化合物が好 ましく、中でもR 2 がヒドロキシル基で、R3がヒドロキシル基の み合わせの化合物がより好ましい。R 2 とR 3 がヒドロキシル基の化合物、すなわち2‐メ ルチアゾリジン‐2,4‐ジカルボン酸がより ましい。本発明における2‐チオチアゾリジ ‐4‐カルボン酸又はその誘導体或いは2‐ チルチアゾリジン‐2,4‐ジカルボン酸又は の誘導体は、光学活性体またはラセミ体の ずれでも良い。塩としては、例えばナトリ ム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネ ウム、カルシウム等のアルカリ土類金属塩 アンモニア等の無機塩基との塩又はメチル ミン、エチルアミン、ジメチルアミン、ト メチルアミン等の一般の有機塩基又はアル ニン、リジン、オルニチン等の塩基性アミ 酸との塩をあげることができる。外用組成 に含有される組み合わせとしては、2‐チオ アゾリジン‐4‐カルボン酸(又はその誘導 )のみ、その塩のみ、2‐メチルチアゾリジン ‐2,4‐ジカルボン酸(又はその誘導体)のみ又 その塩(又はその誘導体の塩)のみがあり、 れらを2種以上組み合わせてもよい。例えば 2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボン酸(又は の誘導体)と2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ カルボン酸(又はその誘導体)の両方、2‐チ チアゾリジン‐4‐カルボン酸(又はその誘導 体)の塩と2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ジカ ボン酸(又はその誘導体)の塩の両方、2‐チ チアゾリジン‐4‐カルボン酸(又はその誘 体)とその塩との組み合わせ、2‐メチルチア ゾリジン‐2,4‐ジカルボン酸(又はその誘導 )とその塩との組み合わせがあるが、他の組 合わせでも良い。

 また、2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボ 酸(又はその誘導体)の塩と2‐メチルチアゾ ジン‐2,4‐ジカルボン酸(又はその誘導体)の 塩を、それぞれ塩としてから配合しても良い し、2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボン酸(又 はその誘導体)と2‐メチルチアゾリジン‐2,4 ジカルボン酸(又はその誘導体)とそれらと を形成する成分を別々に配合して、組成物 で塩を形成させても良い。また、2‐チオチ ゾリジン‐4‐カルボン酸(又はその誘導体) それと塩を形成する成分を別々に配合して 組成物中で塩を形成させても良い。さらに 2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ジカルボン酸 (又はその誘導体)とそれと塩を形成する成分 別々に配合して、組成物中で塩を形成させ も良い。

 2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボン酸は 例えば非特許文献3に記載されているように L-シスチンから容易に導くことができる。 た、2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ジカルボ 酸は、例えば非特許文献4に記載されている ように、L‐システインから容易に導くこと できる。

Bull. Soc. Chim. Belg,93巻 231頁 1984年 J. Biol. Chem.,114巻 341~350頁 1936年

 本発明の外用組成物には、2‐チオチアゾ リジン‐4‐カルボン酸(又はその誘導体)又は 2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ジカルボン酸( はその誘導体)或いはこれらの塩の他に、一 般に外用組成物として使用されている成分を 、本発明の効果を阻害しない範囲で添加でき る。つまり、例えば、粉末成分、液体油脂、 固体油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高 級アルコール、エステル類、シリコーン、ア ニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両 性界面活性剤、非イオン界面活性剤、保湿剤 、水溶性高分子化合物、増粘剤、皮膜剤、金 属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アル コール、糖類、アミノ酸類、有機アミン類、 合成樹脂エマルジョン、pH調整剤、皮膚栄養 、ビタミン類、酸化防止剤、美白剤、香料 水等を必要に応じて適宜配合することがで る。またこれら2種類以上を配合しても良い 。以下に配合可能な成分の具体例を列挙する が、本発明は、一般的に外用組成物に使用可 能な成分であれば、これらに限定されるもの ではない。

 粉末成分としては、例えば、雲母、カオ ン、カラミン、炭酸マグネシウム、リン酸 ルシウム、コメデンプン、絹雲母、白雲母 金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、金、 、白金、タルク、ヒドロキシアパタイト、 リカ、ケイ酸アルミニウム・マグネシウム 硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウ 、酸化ジルコニウム、酸化チタン、黄酸化 、カーボンブラック、フラーレン、ナノダ ヤモンド、トルマリン、群青、紺青、黒酸 鉄、酸化クロム、水酸化クロム、ベンガラ マンガンバイオレット、コバルトバイオレ ト、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚 箔、シルクパウダー、ポリアミド樹脂粉末( ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメ クリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、 チレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、 ンゾグアナミン樹脂粉末、セルロース粉末 有機粉末、アルミニウムパウダー、カッパ パウダー等の金属粉末顔料、赤色201号、赤 202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤 226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙 204号、黄色205号、黄色401号、又は青色404号 どの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106 、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505 、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号 黄色203号、緑色3号又は青色1号などのジルコ ニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等 の有機顔料、クロロフィル、β-カロチン等の 天然色素等があげられる。

 液体油脂としては、例えばアマニン油、 ーモンド油、アボガド油、オリーブ油、カ 油、キューカンバー油、キャンドルナッツ 、グレープシード油、ゴマ油、小麦胚芽油 コメヌカ油、ダイズ油、茶油、ツバキ油、 ウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、 トムギ油、ホホバ油、ピスタチオナッツ油 ヒマシ油、ヒマワリ油、メドウフォーム油 ピーナッツ油、オレンジラフィー油、トリ リセリン、トリオクタン酸グリセリン、ト イソパルミチン酸グリセリン等があげられ 。

 固体油脂としては、例えば、カカオ脂、 シ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂 羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨 、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロ 、硬化ヒマシ油等があげられる。

 ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カ デリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベ ベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタ ロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ 酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビ ウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリ 酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロ 、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリ アルコールエーテル、POEラノリンアルコー アセテート、POEコレステロールエーテル、 ノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE 素添加ラノリンアルコールエーテル等があ られる。

 炭化水素油としては、例えば、流動パラ ィン、オゾケライト、スクワレン、プリス ン、パラフィン、セレシン、ワセリン、マ クロクリスタリンワックス等があげられる

 高級脂肪酸としては、例えば、アラキド 酸、イソステアリン酸、ウンデレシレン酸 オレイン酸、ステアリン酸、セバシン酸、 ルミチン酸、ベヘニン酸、ミリスチン酸、 ウリン酸、ラノリン脂肪酸、リノール酸、 ノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ド サヘキサエン酸(DHA)等があげられる。

 高級アルコールとしては、例えば、ラウ ルアルコール、セチルアルコール、ステア ルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリ チルアルコール、オレイルアルコール、セ ステアリルアルコール等の直鎖アルコール モノステアリルグリセリンエーテル(バチル アルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラ ノリンアルコール、コレステロール、フィト ステロール、ヘキシルドデカノール、イソス テアリルアルコール、オクチルドデカノール 等の分枝鎖アルコール等があげられる。

 合成エステル油としては、例えば、ミリ チン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、 リスチン酸オクチルドデシル、パルミチン イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウ ン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、 レイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキ ルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、 酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イ ステアリン酸イソセチル、12‐ヒドロキシ テアリル酸コレステリル、ジ‐2‐エチルヘ シル酸エチレングリコール、ジペンタエリ リトール脂肪酸エステル、モノイソステア ン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸 オペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソス アリル、ジ‐2‐ヘプチルウンデカン酸グリ リン、トリ‐2‐エチルヘキシル酸トリメチ ロールプロパン、トリイソステアリン酸トリ メチロールプロパン、テトラ‐2‐エチルヘ シル酸ペンタンエリスリトール、トリ‐2‐ チルヘキシル酸グリセリン、トリイソステ リン酸トリメチロールプロパン、セチル2‐ エチルヘキサノエート、2‐エチルヘキシル ルミテート、トリミリスチン酸グリセリン トリ‐2‐ヘプチルウンデカン酸グリセライ 、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイ 酸オイル、セトステアリルアルコール、ア トグリセライド、パルミチン酸2‐ヘプチル ウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N‐ ウロイル‐L‐グルタミン酸‐2‐オクチルド デシルエステル、アジピン酸ジ‐2‐ヘプチ ウンデシル、エチルラウレート、セバチン ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2‐ヘキ ルデシル、パルミチン酸2‐ヘキシルデシル 、アジピン酸2‐ヘキシルデシル、セバチン ジイソプロピル、コハク酸2‐エチルヘキシ 、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、 エン酸トリエチル等があげられる。

 シリコーンとしては、例えば、ジメチル リシロキサン、メチルフェニルポリシロキ ン、メチルハイドロジェンポリシロキサン の鎖状ポリシロキサン、デカメチルポリシ キサン、ドデカメチルポリシロキサン、テ ラメチルテトラハイドロジェンポリシロキ ンなどの環状ポリシロキサン、3次元網目構 造を形成しているシリコーン樹脂、シリコー ンゴム等があげられる。

 アニオン界面活性剤としては、例えば、 ッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パ ミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、 ウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸K等の 高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫 酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナ トリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル 塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN アシルサルコシン酸、N‐ミリストイル‐N‐ メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メ チルタウリッドナトリウム、ラウリルメチル タウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミド スルホン酸塩、POEオレイルエーテルリン酸ナ トリウム、POEステアリルエーテルリン酸等の リン酸エステル塩、ジ‐2‐エチルヘキシル ルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイル ノエタノールアミドポリオキシエチレンス ホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロ レングリコールスルホコハク酸ナトリウム のスルホコハク酸塩、リニアドデシルベン ンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシル ンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、 ニアドデシルベンゼンスルホン酸等のアル ルベンゼンスルホン酸塩、N-ラウロイルグル タミン酸モノナトリウム、N‐ステアロイル ルタミン酸ジナトリウム、N‐ミリストイル L‐グルタミン酸モノナトリウム等のN‐ア ルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリ リン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステ 硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化油、PO Eアルキルエーテルカルボン酸、POEアルキル リルエーテルカルボン酸塩、α‐オレフィン スルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン 酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級 脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、 ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナ トリウム、N‐パルミトイルアスパラギン酸 トリエタノールアミン、カゼインナトリウ 等があげられる。

 カチオン界面活性剤としては、例えば、 化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩 ラウリルトリメチルアンモニウム等のアル ルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステ リルジメチルアンモニウムジアルキルジメ ルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N’‐ジメチ ル‐3,5‐メチレンピペリジニウム),塩化セチ ピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩 アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジ チルベンジルアンモニウム塩、アルキルイ キノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム 、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、 リアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール 肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化 ンゼトニウム等があげられる。

 両性界面活性剤としては、例えば、2‐ウ ンデシル‐N,N,N‐(ヒドロキシエチルカルボキ シメチル)‐2‐イミダゾリンナトリウム、2‐ ココイル‐2‐イミダゾリニウムヒドロキサ ド‐1‐カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩 等のイミダゾリン系両性界面活性剤、2‐ヘ タデシル‐N‐カルボキシメチル‐N‐ヒドロ キシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウ リルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキル ベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン 等のベタイン系界面活性剤等があげられる。

 親油性非イオン界面活性剤としては、例 ば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタ モノイソステアレート、ソルビタンモノラ レート、ソルビタンモノパルミテート、ソ ビタンモノステアレート、ソルビタンセス オレエート、ソルビタントリオレエート、 ンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソ ビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリ ロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エ テル類、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モ エルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グ セリン、モノステアリン酸グリセリン、α, ’-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等の リセリンポリグリセリン脂肪酸類、モノス アリン酸プロピレングリコール等のプロピ ングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマ 油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等 あげられる。

 親水性非イオン界面活性剤としては、例 ば、POEソルビタンモノオレエート、POEソル タンモノステアレート、POEソルビタンモノ レート、POEソルビタンテトラオレエート等 POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビ トモノラウレート、POEソルビットモノオレ ート、POEソルビットペンタオレエート、POE ルビットモノステアレート等のPOEソルビッ 脂肪酸エステル類、POEグリセリンモノステ レート、POEグリセリンモノイソステアレー 、POEグリセリントリイソステアレート等のP OEグリセリン脂肪酸エステル類、POEモノオレ ート、POEジステアレート、POEモノジオレエ ト、システアリン酸エチレングリコール等 POE脂肪酸エステル類、POEラウリルエーテル POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテ 、POEベヘニルエーテル、POE2-オクチルドデ ルエーテル、POEコレスタノールエーテル等 POEアルキルエーテル類、POEオクチルフェニ エーテル、POEノニルフェニルエーテル、POE ノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフ ニルエーテル類、ブルロニック等のプルア ニック型類、POE・POPセチルエーテル、POE・PO P2‐デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモ ブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE POPグリセリンエーテル等のPOE・POPアルキル ーテル類、テトロニック等のテトラPOE・テ ラPOPエチレンジアミン縮合物類、POEヒマシ 、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイ ステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソス アレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタ ン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE 化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油硬化 マシ油誘導体、POEソルビットミツロウ等のP OEミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸 エタノールアミド、ラウリン酸モノエタノ ルアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド のアルカノールアミド、POEプロピレングリ ール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、P OE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POE ニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ア キルエトキシジメチルアミンオキシド、ト オレイルリン酸等があげられる。

 保湿剤としては、例えば、ポリエチレン リコール、プロピレングリコール、ジプロ レングリコール、グリセリン、ポリグリセ ン、1,3‐ブチレングリコール、1,2‐ヘキサ ジオール、1,2‐ペンタンジオール、ポリオ シエチレングリセリン(26E.O.)、ポリオキシ チレンメチルグルコシド、キシリトール、 ルビトール、マルチトール、コンドロイチ 硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カ ニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル 12‐ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウ ム、胆汁酸塩、dl‐ピロリドンカルボン酸塩 短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO 加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコ リソウ抽出物、メリロート抽出物等があげ れる。

 天然の水溶性高分子としては、例えば、 ラビアガム、トラガカントガム、ガラクタ 、グアーガム、キャロブガム、カラヤガム カラギーナン、ペクチン、カンテン、クイ スシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッ ウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸等 植物系高分子、キサンタンガム、デキスト ン、サクシノグルカン、プルラン等の微生 系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブ ン、ゼラチン等の動物系高分子があげられ 。

 半合成の水溶性高分子としては、例えば カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロ シプロピルデンプン等のデンプン系高分子 メチルセルロース、ニトロセルロース、エ ルセルロース、メチルヒドロキシプロピル ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、 ルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロ ルセルロース、カルボキシメチルセルロー ナトリウム(CMC)、結晶セルロース、セルロ ス末等のセルロース系高分子、アルギン酸 トリウム、アルギン酸プロピレングリコー エステル等のアルギン酸系高分子があげら る。

 合成の水溶性高分子としては、例えば、 リビニルアルコール、ポリビニルメチルエ テル、ポリビニルピロリドン、カルボキシ ニルポリマー(カーボポール) 等のビニル系 高分子、ポリエチレングリコール20,000、4,000, 000、600,000等のポリオキシエチレン系高分子 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン 重合体共重合系高分子、ポリアクリル酸ナ リウム、ポリエチルアクリレート、ポリア リルアミド等のアクリル系高分子、ポリエ レンイミン、カチオンポリマー等があげら る。

 無機の水溶性高分子としては、例えば、 ントナイト、ケイ酸アルミニウム・マグネ ウム、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケ 酸等があげられる。

 増粘剤としては、例えば、アラビアガム カラギーナン、カラヤガム、トラガカント ム、キャロブガム、クインスシード(マルメ ロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、 クチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウ 、メチルセルロース、エチルセルロース、CM C、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ プロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリア リル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリ ー、ローカストビーンガム、グアーガム、 マリントガム、ジアルキルジメチルアンモ ウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケ 酸アルミニウム・マグネシウム、ベントナ ト、ヘクトライト等があげられる。

 金属イオン封鎖剤としては、例えば、1‐ ヒドロキシエタン‐1,1‐ジフォスホン酸、1 ヒドロキシエタン‐1,1‐ジフォスホン酸四 トリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデ 酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、 エン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン 、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、 デト酸等があげられる。

 低級アルコールとしては、例えば、メタ ール、エタノール、プロパノール、イソプ パノール、イソブチルアルコール、t‐ブチ ルアルコール等があげられる。

 多価アルコールとしては、例えば、エチ ングリコール、プロピレングリコール、ト メチレングリコール、1,2‐ブチレングルコ ル、1,3‐ブチレングルコール、テトラメチ ングルコール、2,3‐ブチレングルコール、 ンタメチレングルコール、2‐ブテン‐1,4‐ ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレ ングリコール等の2価のアルコール、グリセ ン、トリメチロールプロパン、1,2,6‐ヘキサ ントリオール等の3価のアルコール、ペンタ リスリトール等の4価アルコール、キシリト ル等の5価アルコール、ソルビトール、マン ニトール等の6価アルコール、ジエチレング コール、ジプロピレングリコール、トリエ レングルコール、ポリプロピレングリコー 、テトラエチレングリコール、ジグリセリ 、ポリエチレングリコール、トリグリセリ 、テトラグリセリン、ポリグリセリン等の 価アルコール重合体、エチレングリコール ノメチルエーテル、エチレングルコールモ エチルエーテル、エチレングリコールモノ チルエーテル、エチレングリコールモノフ ニルエーテル、エチレングリコールモノヘ シルエーテル、エチレングリコールモノ2‐ チルヘキシルエーテル、エチレングリコー イソアミルエーテル、エチレングリコール ンジルエーテル、エチレングリコールイソ ロピルエーテル、エチレングリコールジメ ルエーテル、エチレングリコールジエチル ーテル、エチレングリコールジブチルエー ル等の2価のアルコールアルキルエーテル類 、ジエチレングリコールモノメチルエーテル 、ジエチレングリコールモノエチルエーテル 、ジエチレングリコールモノブチルエーテル 、ジエチレングリコールジメチルエーテル、 ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジ エチレングリコールブチルエーテル、ジエチ レングリコールメチルエチルエーテル、トリ エチレングリコールモノメチルエーテル、ト リエチレングリコールモノエチルエーテル、 プロピレングリコールモノメチルエーテル、 プロピレングリコールモノエチルエーテル、 プロピレングリコールモノブチルエーテル、 プロピレングリコールイソプロピルエーテル 、ジプロピレングリコールメチルエーテル、 ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジ プロピレングリコールブチルエーテル等の2 アルコールアルキルエーテル類、エチレン リコールモノメチルエーテルアセテート、 チレングリコールモノエチルエーテルアセ ート、エチレングリコールモノブチルエー ルアセテート、エチレングリコールモノフ ニルエーテルアセテート、エチレングリコ ルジアジベート、エチレングリコールジサ シネート、ジエチレングリコールモノエチ エーテルアステート、ジエチレングリコー モノブチルエーテルアセテート、プロピレ グリコールモノメチルエーテルアセテート プロピレングリコールモノエチルエーテル セテート、プロピレングリコールモノプロ ルエーテルアセテート、プロピレングリコ ルモノフェニルエーテルアセテート等の2価 ルコールエーテルエステル、キミルアルコ ル、セラキルアルコール、バチルアルコー 等のグリセリンモノアルキルエーテル、ソ ビトール、マルチトール、マルトトリオー 、マンニトール、スクロース、エリトリト ル、グルコース、フルクトース、デンプン 解糖、マルトース、キシリトース、デンプ 分解糖還元アルコール等の糖アルコール、 リソリッド、テトラヒドロフルフリルアル ール、POEテトラヒドロフルフリルアルコー 、POPブチルエーテル、POP・POEブチルエーテ 、トリポリオキシプロピレングリセリンエ テル、POPグリセリンエーテル、POPグリセリ エーテルリン酸、POP・POEペンタンエリスリ ールエーテル等が挙げられる。

 単糖としては、例えば、D‐グリセリルア ルデヒド、ジヒドロキシアセトン等の三炭糖 、D‐エリトロース、D‐エリトルロース、D‐ トレオース、エリスリトール等の四炭糖、L アラビノース、D‐キシロース、L‐リキソー ス、D‐アラビノース、D‐リボース、D‐リブ ロース、D‐キシルロース、L‐キシルロース の五炭糖、D‐グルコース、D‐タロース、D ブシコース、D‐ガラクトース、D‐フルク ース、L‐ガラクトース、L‐マンノース、D タガトース等の六炭糖、アルドヘプトース ヘプトース等の七炭糖、オクトース等の八 糖、2‐デオキシ‐D‐リボース、6‐デオキ ‐L‐ガラクトース、6‐デオキシ‐L‐マン ース等のデオキシ糖、D‐グルコサミン、D‐ ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸 、ムラミン酸等のアミノ糖、D‐グルクロン 、D‐マンヌロン酸、L‐グルロン酸、D‐ガ クツロン酸、L‐イズロン酸等のウロン酸等 あげられる。

 オリゴ糖としては、例えば、スクロース ゲンチアノース、ウンベリフェロース、ラ トース、プランテオース、イソリクノース 、α,α‐トレハロース、ラフィノース、リ ノース類、スタキオース、ベルバスコース 等が挙げられる。

 多糖としては、例えば、セルロース、ク ンスシード、コンドロイチン硫酸、デンプ 、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコー ン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアル ン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コ ドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン 酸、グアーガム、デキストラン、ケラト硫 、ローカストビーンガム、サクシノグルカ 、カロニン酸等があげられる。

 アミノ酸として、例えばグリシン、アラ ン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セ ン、スレオニン、トリプトファン、シスチ 、システイン、メチオニン、プロリン、ヒ ロキシプロリン等の中性アミノ酸、アスパ ギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グ タミン等の酸性アミノ酸、およびアルギニ 、ヒスチジン、リジン、ヒドロキシリジン の塩基性アミノ酸があげられる。また、ア ノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコ ンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリ ウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ‐ア ラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリド ンカルボン酸等があげられる。

 有機アミンとしては、例えば、モノエタ ールアミン、ジエタノールアミン、トリエ ノールアミン、モルホリン、トリイソプロ ノールアミン、2‐アミノ‐2‐メチル‐1,3 プロパンジオール、2‐アミノ‐2‐メチル‐ 1‐プロパノール等があげられる。

 合成樹脂エマルジョンとしては、例えば アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル エチルエマルジョン、アクリルレジン液、 リアクリルアルキルエステルエマルジョン ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン等があげ れる。

 pH調整剤としては、例えば、乳酸‐乳酸 トリウム、クエン酸‐クエン酸ナトリウム の緩衝剤等があげられる。

 ビタミン類としては、例えば、ビタミンA 、B1、B2、B6、E又はその誘導体、パントテン 又はその誘導体、ビオチン等があげられる

 酸化防止剤又は抗酸化剤としては、例え 、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリ ム、ステアリン酸アスコルビル、パルミチ 酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコル ル、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、 ‐トコフェロール、β‐トコフェロール、γ トコフェロール、δ‐トコフェロール、α‐ トコトリエノール、β‐トコトリエノール、 ‐トコトリエノール、δ‐トコトリエノール 、酢酸トコフェロール、天然ビタミンE、ニ チン酸トコフェロール、トロロックス、N‐ セチルシステイン、α‐リポ酸、デヒドロ ポ酸、尿酸、ジヒドロキシトルエン、ブチ ヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキ トルエン、エリソルビン酸、エリソルビン ナトリウム、没食子酸、没食子酸プロピル タンニン酸、カテキン、コーヒー酸、フェ ラ酸、プロトカテク酸、オリザノール、ク ルセチン、エピガロカテキンガレート、カ ノソール、セサモール、セサミン、セサモ ン、ジンゲロン、ショウガオール、レチノ ル、デヒドロレチノール、ビタミンA油、酢 レチノール、パルミチン酸レチノール、レ ノール、レチノイン酸、リボフラビン、リ フラビン酪酸エステル、フラビンモノヌク オチド、フラビンアデニンジヌクレオチド スーパーオキシドジスムターゼ、ユビキノ ル、ユビキノン、カタラーゼ、グルタチオ ペルオキシダーゼ、カタラーゼフェロキシ ーゼ、メタロチオネイン、セルロプラスミ 、トランスフェリン、ラクトフェリン、ア ブミン、ビリルビン、クエン酸、酒石酸、 ンゴ酸、フィチン酸、フラーレン、白金コ イド、ナノダイヤモンド等があげられる。

 美白剤としては、例えばアルブチン、エ グ酸、カモミラET、t‐AMCHA、トラネキサム 、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリ ム、ステアリン酸アスコルビル、パルミチ 酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコル ル、アスコルビン酸マグネシウム、アスコ ビン酸2グルコシド、アスコルビン酸エチル アセチルチロシン、レチノイン酸、リノー 酸、ルシノール、ハイドロキノン、コウジ 、カミツレエキス、ジュエキス、クジンエ ス、カンゾウエキス、アロエエキス、プラ ンタエキス、ルムプヤンエキス等があげら る。

 香料としては、動物性香料、植物性香料 合成香料、調合香料等をあげることができ 。

 さらに外用組成物におけるその他の常用 分を、本発明の外用組成物に本発明の効果 阻害しない範囲で添加することができる。 用組成物におけるその他の常用成分として 、防腐・殺菌剤、紫外線吸収剤、褪色防止 、にきび用薬剤、ふけ・かゆみ防止剤、制 防臭剤、熱傷用薬剤、抗ダニ・シラミ剤、 質軟化剤、乾皮症用薬剤、抗ウイルス剤、 皮吸収促進剤、ホルモン類、ペプチド類、 ンパク質類、収れん剤、抗炎症剤、清涼・ 激剤、抗生物質、抗真菌剤、育毛剤等を挙 ることができる。

 本発明に係る外用組成物において、2‐チ オチアゾリジン‐4‐カルボン酸(又はその誘 体)又は2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ジカ ボン酸(又はその誘導体)或いはそれらの塩か ら選ばれる1種又は2種以上の合計濃度は、好 しくは0.01~10質量%、より好ましくは0.1から~5 質量%とする。さらに好ましくは0.5~2.0質量%と する。化粧品へ配合する活性成分は、通常、 添加濃度に応じて目的とする効果が増強され ていくが、ある一定濃度を超えると添加量を 増やしても効果が変わらなくなる場合が多い 。化粧品において添加される活性成分の量を 、市場に出ている商品から推測すると皮膚に 使用するものでは5質量%、毛髪に使用するも では10質量%がほぼ上限とされている。つま 、本発明においても、2‐チオチアゾリジン ‐4‐カルボン酸(又はその誘導体)又は2‐メ ルチアゾリジン‐2,4‐ジカルボン酸(又はそ 誘導体)或いはそれらの塩から選ばれる1種 は2種以上の合計濃度が10質量%を超えると、 加量に応じた目的の効果が得られず、経済 に不利である。また、この合計濃度が0. 01 量%未満であると添加量が少なすぎ、効果が 得られにくい。

 本発明の外用組成物の剤型は任意であり 溶液系、可溶化系、乳化系、油液系、ゲル 、粉末分散系、水‐油二層系、水‐油‐粉 三層系等、上記の任意配合成分の一種また 二種以上と本発明の必須成分とを配合して 法により目的とする製品に応じて幅広い剤 を採ることが出来る。

 本発明の外用組成物とは、化粧料、医薬 、医薬部外品として、外皮(頭皮を含む)又 毛髪に適用されるものを指し、その用途は 意であり、例えば、化粧水、乳液、クリー 、パック等のフェーシャル化粧料やファン ーション、口紅、アイシャドー等のメーキ ップ化粧料、紫外線防止を目的としたサン クリーンやボディー化粧料、芳香化粧料、 アケア剤、パーマ剤、カーリング剤、染毛 等に用いることができる。

 上記成分を用いた処方例を以下に挙げる。
(処方例1)
2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボン酸又は2‐ メチルチアゾリジン‐2,4‐ジカルボン酸或い はこれらの合計として 1.0質量%
アスコルビン酸 1.0質量%
グリセリン 2.0質量%
1,3-ブチレングリコール 2.0質量%
トリメチルグリシン 3.0質量%
1,2-ペンタンジオール 3.0質量%
ポリオキシエチレンメチルグルコシド 3.5質 %
キサンタンガム 0.3質量%
クエン酸 0.02質量%
クエン酸Na 0.2質量%
メチルパラベン 0.15質量%
精製水 残部
 なお、処方例1において、2‐チオチアゾリ ン‐4‐カルボン酸又は2‐メチルチアゾリジ ン‐2,4‐ジカルボン酸或いはこれらの合計を 1.0質量%とするのは、例示であり、0.01~10質量% の範囲で、変更しても良い。また、2‐チオ アゾリジン‐4‐カルボン酸の誘導体、2‐メ チルチアゾリジン‐2,4‐ジカルボン酸の誘導 体を用いても良い。

 処方例1のようにアスコルビン酸のような 酸化されやすく安定性の低い化合物と2‐チ チアゾリジン‐4‐カルボン酸又は2‐メチル チアゾリジン‐2,4‐ジカルボン酸或いはその 塩を配合すると、2‐チオチアゾリジン‐4‐ ルボン酸又は2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ ジカルボン酸或いはその塩の還元作用により 、安定性の低い化合物の安定化にも寄与し、 さらには抗酸化効果や美白効果の相乗効果も 見込まれる。

(実施例1)
 2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボン酸含有 外用組成物及び2‐メチルチアゾリジン‐2,4 ジカルボン酸含有の外用組成物について、 粧品としての実用レベルでのラジカル消去 を有しているか否かの確認を行った。本検 において実用レベルのラジカル消去能とは ジカル消去率50%以上の時を指す。ラジカル 去能の確認は次のようにして行った。DPPH(1, 1‐diphenyl‐2‐picrylhydrazyl)をエタノールによ 溶解し、1mM溶液濃度に調製した。さらに、 験化合物は、水に溶解し0.5又は1.0w/v%溶液濃 に調製し、被験化合物溶液とした。被験化 物溶液1mLに、エタノールを5mL及びDPPH溶液0.2 7mL加え混合した。その後、20分間室温に放置 、試験溶液とした。別に水1mLにエタノール 5mLおよびDPPH溶液0.27mL加え混合した。その後 、20分間室温に放置し、空試験溶液とした。 験溶液、空試験溶液につき、波長520nmにお る吸光度A T 、A B を測定した。被験化合物のDPPHラジカル消去 は、次式(数1)により算出し、DPPHラジカル消 能を判定した。表1からわかるように、2‐ オチアゾリジン‐4‐カルボン酸含有の外用 成物及び2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ジカ ルボン酸含有の外用組成物ともに、1.0w/v%時 は充分実用レベルのラジカル消去能を示し 。また、2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボン 酸含有の外用組成物は0.5w/v%時にも実用レベ のラジカル消去能を示した。

(実施例2)
 2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボン酸含有 外用組成物及び2‐メチルチアゾリジン‐2,4 ジカルボン酸含有の外用組成物について、 粧品としての実用レベルでの過酸化水素消 能を有しているか否かの確認を行った。本 討において実用レベルの過酸化水素消去能 は過酸化水素消去率50%以上の時を指す。過 化水素消去能の確認は次のようにして行っ 。フェノール、4‐アミノアンチピリンをそ れぞれ1M Tris緩衝液(pH8.0)に溶かし、それぞれ 40mM、8mM溶液濃度に調製した。また、ペルオ シダーゼを1M Tris緩衝液(pH8.0)に溶かし、約31 25U/mL溶液濃度に調製した。さらに上記のよう に調製したフェノール溶液、4‐アミノアン ピリン溶液、ペルオキシダーゼ溶液をそれ れ1mL、及び1M Tris緩衝液(pH8.0)7mLを混合し発 溶液とした。ジエチレントリアミン5酢酸を ン酸緩衝液PBS(-)に溶かし、0.5mM溶液濃度に 製した。さらに、被験化合物は、水に溶解 0.5又は1.0w/v%溶液濃度に調製し、被験化合物 液とした。被験化合物溶液0.4mLと1mMの過酸 水素溶液0.4mLを混合し、37℃で10分間加温し 後、発色溶液0.4mLを加え、さらに37℃で10分 加温した。別に、空試験として被験化合物 液の代わりにジエチレントリアミン5酢酸溶 0.4mLで同様の操作を行った。また、試薬ブ ンクとして過酸化水素溶液の代わりに水0.4mL で同様の操作を行った。試験溶液、空試験溶 液、試薬ブランク溶液につき、波長510nmにお る吸光度A T 、A B 、A R を測定した。被験化合物の過酸化水素消去率 は、次式(数2)により算出し、過酸化水素消去 能を判定した。表2からわかるように、2‐チ チアゾリジン‐4‐カルボン酸含有の外用組 成物及び2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ジカ ボン酸含有の外用組成物ともに、1.0w/v%時で 充分実用レベルの過酸化水素消去能を示し 。また、2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ジカ ルボン酸含有の外用組成物は0.5w/v%時にも実 レベルの過酸化水素消去能を示した。

(実施例3)
 2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボン酸含有 外用組成物及び2‐メチルチアゾリジン‐2,4 ジカルボン酸含有の外用組成物について、 粧品としての実用レベルでのチロシナーゼ 性阻害能を有しているか否かの確認を行っ 。本検討において実用レベルのチロシナー 活性阻害能とはチロシナーゼ活性阻害率50% 上の時を指す。チロシナーゼ活性阻害能の 認は次のようにして行った。チロシナーゼ チロシンをそれぞれ0.67Mリン酸緩衝液(pH6.8) より溶解し、それぞれ50U/mL、0.03w/v%の溶液 度に調製した。さらに、被験化合物は、水 溶解し0.5w/v%溶液濃度に調製し、被験化合物 液とした。被験化合物溶液1.2mLに、チロシ 溶液、およびチロシナーゼ溶液をそれぞれ1. 2mL加え混合した。その後、30分間30℃で加温 、試験溶液とした。別に水1.2mLにチロシン溶 液、およびチロシナーゼ溶液をそれぞれ1.2mL え混合した。その後、30分間30℃で加温し、 空試験溶液とした。試験溶液、空試験溶液に つき、波長475nmにおける吸光度A T 、A B を測定した。被験化合物のチロシナーゼ活性 阻害率は、次式(数3)により算出しし、チロシ ナーゼ阻害能を判定した。表3からわかるよ に、2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボン酸含 有の外用組成物及び2‐メチルチアゾリジン 2,4‐ジカルボン酸含有の外用組成物ともに 0.5w/v%時に充分実用レベルのチロシナーゼ活 阻害能を示した。

(実施例4)
 2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボン酸含有 外用組成物及び2‐メチルチアゾリジン‐2,4 ジカルボン酸含有の外用組成物について、 粧品としての実用レベルでの毛髪ウェーブ カーリング能を有しているか否かの確認を った。毛髪ウェーブ・カーリング能の確認 次のようにして行った。被験化合物は、水 溶解しアンモニアによりpH=9.0に調製した後 被験化合物濃度を5.0%に調製した溶液を被験 化合物溶液とした。洗浄した人毛で毛束(25cm 0.5g/1束)を所定数準備し、その毛束を、ガラ ス製ロッド(直径6mm)に均一に巻きつけた。各 髪束を、被験化合物溶液もしくは比較例と て水に漬けた状態で、50℃の恒温水槽に15分 間放置した。次に、被験化合物溶液もしくは 水から取り出した毛束を1分間水洗し、よく 分を切った後、2%過酸化水素溶液に漬けた状 態で、室温に10分間放置する。その後、上記 同様の2%過酸化水素溶液への浸漬及び室温 置操作を更に1回繰り返した後に1分間水洗し 、毛髪束をロッドからていねいに取り外し、 その毛髪束のカールの状態を観察し、目視で 毛髪ウェーブ効果の判定をした。
判定基準:
◎:強いカールがかかっている
○:穏やかなカールがかかっている
×:カールがほとんどかかっていない

(実施例5)
 含硫化合物はしばしばその不快な強い刺激 が問題となる。そのことから、本発明に使 される2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボン 又は2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ジカルボ 酸の臭いに関して官能試験を行った。臭い 官能試験は次のようにして行った。被験化 物をそれぞれ0.5g量り、無作為に選出したモ ニター男女14人(男9人、女5人)により、嗅覚に よる官能試験を行った。評価は5段階評価と 、14人の平均点を示した。表5からわかるよ に、本発明に使用される2-チオチアゾリジン ‐4‐カルボン酸又は2‐メチルチアゾリジン 2,4‐ジカルボン酸は臭いの問題がない。
評価基準:
5:強く刺激臭を感じ、使用に問題がある。
4:刺激臭を感じ、使用に問題がある。
3:わずかに刺激臭を感じるが、使用に差し支 ない。
2:刺激臭をほとんど感じず、使用に問題がな 。
1:刺激臭を全く感じず、使用に問題がない。

(実施例6)
 2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボン酸含有 外用組成物及び2‐メチルチアゾリジン‐2,4 ジカルボン酸含有の外用組成物について、 粧品としての実用レベルでの安定性を有し いるか否かの確認を行った。被験化合物は 水に溶解し5.0w/v%溶液濃度に調製し、被験化 合物溶液とした。被験化合物と同様にラジカ ル消去能、過酸化水素消去能、チロシナーゼ 活性阻害能を持ち、化粧品等へ配合されるL システインを比較化合物として同様に水に 解し5.0w/v%溶液濃度に調製し、比較化合物溶 とした。用意した各溶液を、室温で1週間静 置した後に、各溶液の状態を目視で観察し、 安定性を判定した。
判定基準:
○:安定性が良く化粧品に適用できる
△:やや安定性に欠けるため制限付きで適用 きる
×:安定性が悪く化粧品に適用できない

 また、被験化合物1.0w/v%溶液を調製し、40 、75%RHに一定時間放置し、被験化合物の含 をHPLCにより測定した。調製直後の被験化合 の含量を100%とした時、24時間放置後の含量 、2‐チオチアゾリジン‐4‐カルボン酸溶 、2‐メチルチアゾリジン‐2,4‐ジカルボン 溶液ともに90%以上であった。さらに、2‐チ オチアゾリジン‐4‐カルボン酸溶液に関し は1ヵ月間放置しても含量は、低下しなかっ 。