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Title:
EXTERNAL PREPARATION FOR SKIN
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/057253
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is an external preparation for the skin, which comprises a benzotriazole derivative represented by the general formula (I) and a silica-coated metal oxide. The object is to provide an external preparation for the skin, which comprises a benzotriazole derivative and a metal oxide, which is prevented from the discoloration with elapse of time to keep its appearance, and which is prevented from the deterioration in ultraviolet ray absorption effect due to the discoloration to exhibit a highly sustained protective effect against ultraviolet ray. [wherein R' = a linear C1-C6 alkyl group; and R" = a linear C1-C3 alkyl group]

Inventors:
KANEMARU TETSUYA (JP)
YODA YUKIE (JP)
FUJIYAMA NOZOMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/002911
Publication Date:
May 07, 2009
Filing Date:
October 15, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHISEIDO CO LTD (JP)
KANEMARU TETSUYA (JP)
YODA YUKIE (JP)
FUJIYAMA NOZOMI (JP)
International Classes:
A61K8/49; A61K8/19; A61K8/27; A61K8/29; A61Q17/04; A61Q19/00
Domestic Patent References:
WO2007040171A12007-04-12
Foreign References:
JP2005206473A2005-08-04
JPS60226805A1985-11-12
JPH11302015A1999-11-02
JP2007131460A2007-05-31
Attorney, Agent or Firm:
TAKANO, Toshihiko (32-802 Kitamachi,Shinjuku-ku, Tokyo 34, JP)
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Claims:
 下記一般式(I)で示されるベンゾトリアゾール誘導体と、シリカ被覆金属酸化物とを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
                            (I)
(式中、R’=C1~C6の直鎖のアルキル基、R”=C1~C3の直鎖のアルキル基である)
 前記ベンゾトリアゾール誘導体が、2-[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシフェニル]-2H-ベンゾトリアゾール、2-(2-ヒドロキシ-4-イソブトキシフェニル)-2H-ベンゾトリアゾールから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1記載の皮膚外用剤。
 前記シリカ被覆金属酸化物が、一次粒子径0.2μm以下の酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化鉄からなる群から選択される1種又は2種以上の金属酸化物の表面を、シリカで被覆したものであることを特徴とする請求項1又は2記載の皮膚外用剤。
 前記シリカ被覆金属酸化物のシリカ被覆量が、シリカ被覆金属酸化物全量に対して10~30質量%であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項記載の皮膚外用剤。
 前記シリカ被覆金属酸化物がさらに疎水化処理されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項記載の皮膚外用剤。
Description:
皮膚外用剤

 本発明は紫外線吸収剤を配合した皮膚外 剤に関する。さらに詳しくは、皮膚外用剤 、特定構造を有するベンゾトリアゾール誘 体とシリカ被覆金属酸化物とを配合させる とによって、製剤の経時での変色が少なく UV-A~B領域の紫外線吸収効果を有し、かつ紫 線防御効果の持続性を向上させた皮膚外用 に関する。

 皮膚外用剤には、配合成分の紫外光に対 る安定性を上げるために、或いは、人体の 膚を保護するために、紫外線吸収剤が配合 れている。

 皮膚外用剤に配合される紫外線吸収剤は 々な種類が知られている。皮膚外用剤に使 されて来た紫外線吸収剤は、その構造面か 分類すると、(1)安息香酸誘導体、(2)メトキ ケイ皮酸誘導体、(3)ベンゾフェノン誘導体 (4)ジベンゾイルメタン誘導体、(5)サリチル 誘導体等がある。近年は、特に(2)と(4)の紫 線吸収剤が多用されている。

 一方、本発明に用いるベンゾトリアゾー 誘導体は、特許文献1に、写真フイルム、ラ ッカー、塗料等の安定化剤としての紫外線吸 収剤の利用が開示されている。また、特許文 献2には、紫外線吸収剤としてベンゾトリア ール誘導体とケイ皮酸誘導体とを配合した 膚外用剤が開示されている。

 また、酸化チタンや酸化亜鉛等の金属酸 物、或いはこれらを疎水化処理した金属酸 物は皮膚外用剤の重要な配合原料であり、 々な皮膚外用剤に配合されている。特に日 け止め化粧料においては、これらの金属酸 物は紫外線散乱剤として使用され、紫外線 御のための極めて重要な配合原料となる。

特開平3-223384

特開2005-206473

 ベンゾトリアゾール誘導体を配合した皮 外用剤は、酸化チタンや酸化亜鉛等の金属 化物、或いはこれらを疎水化処理した金属 化物を併用した場合、製剤が経時で変色し り、それに伴って特にUV-A領域(波長320~400nm) 紫外線吸収効果の低下が認められたりする 題があった。

 本発明者らは、上記の課題に鑑み鋭意研 を重ねた結果、特定のベンゾトリアゾール 導体と金属酸化物とを配合した皮膚外用剤 おいて、金属酸化物をシリカで被覆すると くべきことに経時での変色安定性に極めて れ、UV-A~B領域(波長290~400nm)の紫外線を吸収 、紫外線防御効果の持続性に優れた皮膚外 剤を提供できることを見出して本発明を完 するに至った。

 本発明の目的は、特定のベンゾトリアゾ ル誘導体と金属酸化物とを配合した皮膚外 剤において、経時での変色が少なく、優れ 紫外線吸収効果を有し、かつ紫外線防御効 の持続性が高い皮膚外用剤を提供できるこ である。

 すなわち、本発明は、下記一般式(I)で示さ るベンゾトリアゾール誘導体と、シリカ被 金属酸化物とを含有することを特徴とする 膚外用剤を提供するものである。
                            (I)
(式中、R’=C1~C6の直鎖のアルキル基、R”=C1~C3 の直鎖のアルキル基である)

 また、本発明は、前記ベンゾトリアゾー 誘導体が、2-[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2- ドロキシフェニル]-2H-ベンゾトリアゾール 2-(2-ヒドロキシ-4-イソブトキシフェニル)-2H- ンゾトリアゾールから選ばれる1種又は2種 上であることを特徴とする上記の皮膚外用 を提供するものである。

  さらに、本発明は、前記シリカ被覆金 酸化物が、一次粒子径0.2μm以下の酸化チタ 、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化鉄からな 群から選択される1種又は2種以上の金属酸化 物の表面を、シリカで被覆したものであるこ とを特徴とする上記の皮膚外用剤を提供する ものである。

 また、本発明は、前記シリカ被覆金属酸 物のシリカ被覆量が、シリカ被覆金属酸化 全量に対して10~30質量%であることを特徴と る上記の皮膚外用剤を提供するものである

 さらに、本発明は、前記シリカ被覆金属 化物がさらに疎水化処理されていることを 徴とする上記の皮膚外用剤を提供するもの ある。

 ベンゾトリアゾール誘導体と金属酸化物 を皮膚外用剤に配合させたとしても、経時 の変色が少なくなる。そして、UV-A~B領域の 外線吸収効果を有し、かつ紫外線防御効果 持続性を向上させた皮膚外用剤を提供出来 。

 以下、本発明について詳述する。

 本発明の皮膚外用剤に紫外線吸収剤として 合されるベンゾトリアゾール誘導体は下記 般式(I)の化合物である。皮膚外用剤中にUV-A ~B領域に紫外線吸収を有し、皮膚外用剤基剤 各種油分との相溶性に優れている。特に油 として重要なコハク酸ジ2-エトキシエチル の相溶性、安定性に格段に優れている。
                            (I)
(式中、R’=C1~C6の直鎖のアルキル基、R”=C1~C3 の直鎖のアルキル基である)

 上記一般式(I)のベンゾトリアゾール誘導 の中では、2-[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2- ドロキシフェニル]-2H-ベンゾトリアゾール 2-(2-ヒドロキシ-4-イソブトキシフェニル)-2H- ンゾトリアゾールが、最もUV-A~B領域におけ 優れた吸収効果や紫外線防御の持続性の点 優れている。

 本発明に用いる一般式(I)で示されるベン トリアゾール誘導体は前記特許文献2(特開20 05-206473)に記載された方法により製造できる

 配合量は皮膚外用剤全量に対して通常0.01 ~10質量%、好ましくは、0.1~5質量%である。

 本発明に用いるシリカ被覆金属酸化物は金 酸化物を常法によりシリカ被覆した粉末で る。例えば、水溶性ケイ酸塩(水ガラス)を いる方法、アルコキシシランを用いる方法 水溶性ケイ酸塩とアルコキシシランの加水 解オリゴマーを組合せて行う方法等が提案 れている(例えば、特開昭59-64519、特開昭60-22 6805、特許2851885、特許3520785、特許3570730等を 照されたい)。
 被覆方法は問わないが、特に特開2007-16111に 開示されたステップ1~7に準じる方法が好まし い。

 金属酸化物は、酸化チタン、酸化亜鉛、 化セリウム、酸化鉄の粉末が好ましい。特 好ましくは、酸化チタン、酸化亜鉛である 微粒子酸化亜鉛粉末が最も好ましい。本発 は2種以上の金属酸化物粉末を配合してもよ い。

 シリカ被覆量は、シリカ被覆金属酸化物全 に対して10~30質量%であることが好ましく、 らには15~25質量%であることが特に好ましい シリカ被覆量が10質量%未満では金属酸化物 面を十分に覆うことができない場合がある 一方、シリカ被覆量が30質量%より多くなる 、シリカ被覆金属酸化物の配合量に対する 属酸化物自体の含有量が低下することによ 紫外線防御効果が十分に満足行かなくなる 合がある。
 本発明に用いるシリカ被覆金属酸化物は、 次粒子径0.2μm以下の酸化チタン、酸化亜鉛 酸化セリウム、酸化鉄からなる群から選択 れる1種又は2種以上の金属酸化物の表面全 がシリカで覆われていることが好ましい。

 シリカ被覆金属酸化物の配合量は、皮膚 用剤全量に対して通常1~30重量%であり、好 しくは、3~20質量%である。

 本発明に用いるシリカ被覆金属酸化物は、 らに疎水化処理をすることが好ましい。好 しい疎水化処理を例示する。
(1)メチルハイドロジェンポリシロキサン、メ チルハイドロジェンポリシロキサン・ジメチ ルポリシロキサンコポリマー、ジメチルポリ シロキサン、特開2001-72891記載の分岐シリコ ン系(エトキシ官能)処理剤(信越化学工業株 会社製 商品名:KF9908,KF9909)、WO2004/091563記載 アクリルシリコーン処理剤(信越化学工業社  商品名:KP57)等のシリコーン類を用いた処
(2)オクチルトリエトキシシラン、ヘキシルト リメトキシシラン、オクタデシルトリエトキ シシラン等のアルキルアルコキシシラン化合 物を用いた処理
(3)パルミチン酸、ステアリン酸等の脂肪酸を 用いた処理
(4)デキストリンの水酸基の一部をアルキルエ ステル化したデキストリンパルミテート等の アルキル化糖類処理;脂肪酸のアルカリ金属 又はアルカリ土類金属塩等を用いた金属セ ケン処理
(5)N-ラウロイル-L-リジン、グルタミン酸或い そのアルカリ塩、アシル化アミノ酸等のア ノ酸類処理
(6)パーフルオロアルキルリン酸ジエタノール アミン塩、パーフルオロアルキルリン酸、パ ーフルオロヘキシルエチルトリエトキシシラ ン、パーフルオロオクチルエチルトリエトキ シシラン、パーフルオロアルキル鎖長がC4~C6 官能基を含んだコポリマー等を用いたフッ 処理
(7)ジステアリルジメチルアンモニウムクロリ ド等の四級アンモニウム塩処理

 本発明の皮膚外用剤には、上記必須成分 外に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤 用いられる成分、例えば、美白剤、保湿剤 酸化防止剤、油性成分、その他の紫外線吸 剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、 末成分、色剤、水性成分、水、各種皮膚栄 剤等を必要に応じて適宜配合して常法によ 製造することができる。

 本発明の皮膚外用剤の特に好ましい油性 剤は、流動パラフィン、スクワラン、イソ クタン酸セチル、イソオクタン酸トリグリ ライド、コハク酸ジ2-エチルヘキシルの油 である。本発明は特にコハク酸ジ2-エチルヘ キシルを主成分の油性基剤(特に油中水型乳 組成物)とする皮膚外用剤に好ましく利用さ る。

 本発明の皮膚外用剤は、例えば、軟膏、 リーム、乳液、ローション、パック等、そ 製品形態は問わない。特には日焼け止め化 料として最適である。またその剤型も特に わないが、油中水型乳化組成物が好ましい

 以下に実施例により本発明を具体的に説 する。本発明はこれらの実施例に限定され い。

<変色防止>
 下記皮膚外用剤において黄変抑制効果を評 した。
 一般式(1)のベンゾトリアゾール誘導体を10 量%と、評価した金属酸化物粉末を23質量%配 したW/O型乳化製剤の日焼け止め化粧料を調 した。これを、-5℃の恒温槽で4週間保管し 後、その外観の色調を非接触画像色彩計(Con troller:ICC2071, Sensor Head:ICH-4560H、浅枝設計事 所製)にて測色し、色差(δE,対原点)を求めた
 評価した金属酸化物粉末は、シリカ被覆金 酸化物、疎水化処理シリカ被覆金属酸化物 比較としてのシリカ被覆がされていない疎 化処理金属酸化物である。

*1:特許文献2(特開2005-206473)の合成例1により製 造したもの。

 測色結果を表2に示す。シリカ被覆していな い金属酸化物を配合した比較例1では色差が きく許容できない。これに対して、実施例1~ 3では色差が20以下に抑えられており、10質量% もの高配合量(高い濃度)のベンゾトリアゾー 誘導体存在下でも優れた変色抑制効果を示 た。
*1 市販品(製品名 FINEX-50W-LPF1、堺化学工業株 式会社)
{一次粒子径20nmの堺化学工業社製の酸化亜鉛( FINEX-50)にシリカを25質量%被覆して、このシリ カ被覆粉末を、信越化学工業社製のシリコー ンKF9901を5質量%とシリコーンKF9909を3質量%と より疎水化処理した粉末}

*2:一次粒子径20~30nmのテイカ社製の微粒子酸 亜鉛MZ-500に、シリカを18.5質量%被覆して、こ のシリカ被覆粉末を、オクタデシルトリエト キシシラン8質量%にて処理化処理した粉末。
 シリカ被覆処理は、特開2007-16111記載の方法 に準じてシリカ被覆粉末を得た。疎水化処理 は、特開2007-16111の実施例1のステップ5終了後 のスラリーに、オクタデシルトリエトキシシ ラン8重量部を加え、横型ビーズミル中で攪 混合した。その後、スラリーをニーダーに し、加熱・減圧して水及びIPAを留去し、さ に120℃/3h加熱した。得られた粉体をJOミル( イシン企業製)で粉砕して処理化処理粉体を た。

*3:藤本化学製の微粒子酸化亜鉛にシリカを20 量%被覆して、このシリカ被覆粉末を、オク チルシラン6質量%及び塩化ジステアリルジメ ルアンモニウム2質量%にて疎水化処理した 末。
 シリカ被覆処理は、特開2007-16111記載の方法 に準じてシリカ被覆を実施した。疎水化処理 は、特開2007-16111の実施例1のステップ5終了後 のスラリーに、オクチルトリエトキシシラン を6重量部、ジステアリルジメチルアンモニ ム2重量部を加え、横型ビーズミル中で攪拌 合した。その後、スラリーをニーダーに移 、加熱・減圧して水及びIPAを留去し、さら 120℃/3h加熱した。得られた粉体をJOミル(セ シン企業製)で粉砕して処理化処理粉体を得 た。

*4:実施例3の*3においてシリカ被覆をせずに、 オクチルシラン6質量%及び塩化ジステアリル メチルアンモニウム2質量%にて疎水化処理 た粉末。

 以下に本発明の皮膚外用剤を示す。

実施例4 日焼け止め化粧料
配合量(質量%)
(1)コハク酸ジ2-エチルヘキシル           14.0
(2)安息香酸イソデシル                  1.0
(3)ジネオペンタン酸トリプロピレングリコー ル      4.5
(4)パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル        7.5
(5)2-[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ フェニル]-2H-ベンゾトリアゾール                1.0
(6)ポリオキシエチレン12-ヒドロキシステアリ ン酸縮合物エステル
                             0. 5
(7)ポリグリセリン12-ヒドロキシステアリン酸 縮合物エステル
                             1. 5
(8)シリカ被覆酸化亜鉛(昭和電工社製マック ライトZS-032:シリカ被覆量20質量%)                  5.0
(9)イオン交換水                   5 1.1
(10)1,3-ブチレングリコール             5.0
(11)エタノール                     8.0
(12)メチルパラベン                   0.1
(13)グルタミン酸ナトリウム               0.8
(製造法)
 常法により、日焼け止め化粧料(サンスクリ ーン)を調製する。本処方の日焼け止め化粧 は経時での変色安定性、使用感触ともに良 で、紫外線吸収剤の溶解性も良好である。

実施例5 クリーム
配合量(質量%)
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン         20.0
(2)エタノール                      5.0
(3)イソステアリルアルコール              2.0
(4)ジプロピレングリコール                3.0
(5)イソステアリン酸                  2.0
(6)トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル          5.0
(7)2-エチルヘキサン酸セチル              2.0
(8)シリコーン処理シリカ被覆微粒子酸化亜鉛 (実施例1の酸化亜鉛)
                            10.0
(9)塩化ナトリウム                    2.0
(10)エデト酸3ナトリウム                 適量
(11)2-[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキ フェニル]-2H-ベンゾトリアゾール               2.0
(12)2,4,6-トリアニリノ-p-(カルボ-2’-エチルヘ シル-1’-オキシ)-1,3,5-トリアジン           0.5
(13)4-t-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタ   1.0
(14)パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル       7.5
(15)カルボキシメチルセルロースNa            0.5
(16)エチルセルロ-ス                   1.0
(17)球状アクリル樹脂粉末                 5.0
(18)精製水                        余
(19)香料                         量
(製造法)
 常法により、クリームを調製する。本処方 クリームは変色安定性、使用感触ともに良 で、紫外線吸収剤の溶解性も良好である。

実施例6 クリーム
配合量(質量%)
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン         20.0
(2)トリメチルシロキシケイ酸              1.0
(3)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサ ン共重合体  2.0
(4)ジプロピレングリコール                4.0
(5)スクワラン                      5.0
(6)オクチルシラン処理シリカ被覆微粒子酸化 亜鉛(一次粒子径20~30nm、シリカ20質量%被覆、 クチルトリエトキシシラン8質量%疎水化処 )
                            10.0
(7)タルク(疎水化処理品)                6.0
(8)パラベン                       量
(9)フェノキシエタノール                適量
(10)エデト酸三ナトリウム                 0.02
(11)2-(2-ヒドロキシ-4-イソブトキシフェニル)-2 H-ベンゾトリアゾール                       1.0
(12)2,4,6-トリアニリノ-p-(カルボ-2’-エチルヘ シル-1’-オキシ)-1,3,5-トリアジン           4.0
(13)パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル       7.0
(14)ジパラメトキシケイ皮酸モノ-2-エチルヘ サン酸グリセリル
                             0. 5
(15)球状ポリエチレン粉末                 5.0
(16)ジメチルジステアリルアンモニウムヘク ライト    1.0
(17)精製水                        余
(18)香料                         量
(製造法)
 常法により、クリームを調製する。本処方 クリームは安定性、使用感触ともに良好で 紫外線吸収剤の溶解性も良好である。

実施例7 クリーム
配合量(質量%)
(1)ジメチルポリシロキサン                5.0
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン         20.0
(3)トリメチルシロキシケイ酸              3.0
(4)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサ ン共重合体  3.0
(5)ジプロピレングリコール                3.0
(6)2-エチルヘキサン酸セチル              1.0
(7)シリコーン処理シリカ被覆微粒子酸化亜鉛 (実施例1の粉末)
                            10.0
(8)タルク                       1. 0
(9)シリコーン処理シリカ被覆微粒子酸化チタ ン(一次粒子径30nmの昭和電工社製マックスラ トF-TS20-Dに、シリカ18質量%被覆し、ジメチ ポリシロキサン7質量%にて疎水化処理した粉 末)   7.0
(10)2,4-ビス-[{4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒ ロキシ}-フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1, 3,5-トリアジン                           0.5
(11)2-[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキ フェニル]-2H-ベンゾトリアゾール               0.3
(12)パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル       0.4
(13)パラベン                       適量
(14)フェノキシエタノール                 適量
(15)エデト酸3ナトリウム                 0.2
(16)ジメチルジステアリルアンモニウムヘク ライト    1.0
(17)ポリメチルメタクリル酸共重合体球状粉        3.0
(18)精製水                        余
(19)香料                         量
(製造法)
 常法によりクリームを調製する。本処方の リームは安定性、使用感触ともに良好で、 外線吸収剤の溶解性も良好である。

実施例8 乳液
配合量(質量%)
(1)ジメチルポリシロキサン                5.0
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン         25.0
(3)トリメチルシロキシケイ酸              5.0
(4)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサ ン共重合体  2.0
(5)2-[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ フェニル]-2H-ベンゾトリアゾール                4.0
(6)パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル        7.5
(7)ジプロピレングリコール                5.0
(8)オクタデシルシラン処理シリカ被覆微粒子 酸化亜鉛(一次粒子径20~30nmのテイカ社製微粒 酸化亜鉛MZ-500、特開2007-16111記載の方法によ りシリカ18.5質量%被覆、オクタデシルトリエ キシシラン8質量%にて疎水化処理)               15.0
(9)パラベン                       量
(10)フェノキシエタノール                 適量
(11)エデト酸三ナトリウム                 適量
(12)ジメチルジステアリルアンモニウムヘク ライト    0.5
(13)球状ポリアクリル酸アルキル粉末           5.0
(14)精製水                        余
(15)香料                         量
(製造法)
 常法により、乳液を調製する。本処方の乳 は安定性、使用感触ともに良好で、紫外線 収剤の溶解性も良好である。

実施例9 乳液
配合量(質量%)
(1)ジプロピレングリコール                5.0
(2)ステアリン酸                    1.0
(3)パルミチン酸                    1.0
(4)トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル          3.0
(5)2-エチルヘキサン酸セチル              2.0
(6)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリ セリル    1.0
(7)モノステアリン酸グリセリン              1.0
(8)モノステアリン酸ポリオキシエチレングリ セリン    1.0
(9)2,4-ビス-[{4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒ ロキシ}-フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3 ,5-トリアジン                            0.3
(10)2-[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキ フェニル]-2H-ベンゾトリアゾール               0.3
(11)シリカ被覆微粒子酸化チタン(一次粒子径6 0~100nm、Merck社製Eusolex T-AVO(シリカ13~20質量%被 覆) 2.0
(12)ヘキサメタリン酸ナトリウム             0.1
(13)フェノキシエタノール                 適量
(14)エデト酸三ナトリウム                 適量
(15)4-t-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタ   1.0
(16)パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル       7.0
(17)ベントナイト                     1.0
(18)エイコセン・ビニルピロリドン共重合体         2.0
(19)精製水                        余
(20)香料                         量
(製造法)
 常法により、乳液を調製する。本処方の乳 は安定性、使用感触ともに良好で、紫外線 収剤の溶解性も良好である。

実施例10 2層タイプクリーム
配合量(質量%)
(1)ジメチルポリシロキサン                5.0
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン         25.0
(3)トリメチルシロキシケイ酸              5.0
(4)2-(2-ヒドロキシ-4-イソブトキシフェニル)-2H -ベンゾトリアゾール                        0.2
(5)パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル        0.1
(6)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサ ン共重合体  2.0
(7)ジプロピレングリコール                5.0
(8)シリコーン処理シリカ被覆微粒子酸化亜鉛 (実施例1の粉末)
                            15.0
(9)グリチルリチン酸ジカリウム              0.02
(10)グルタチオン                     1.0
(11)チオタウリン                     0.05
(12)クララエキス                     1.0
(13)パラベン                       適量
(14)フェノキシエタノール                 適量
(15)エデト酸三ナトリウム                 適量
(16)ジメチルジステアリルアンモニウムヘク ライト    0.5
(17)球状ポリアクリル酸アルキル粉末           5.0
(18)ブチルエチルプロパンジオール             0.5
(19)精製水                        余
(20)香料                         量
(製造法)
 常法により、2層タイプクリームを調製する 。本処方の2層タイプクリームは安定性、使 感触ともに良好で、紫外線吸収剤の溶解性 良好である。

実施例11 プロテクター
配合量(質量%)
(1)ジメチルポリシロキサン                3.0
(2)メチルフェニルポリシロキサン            2.0
(3)エタノール                      5.0
(4)2-[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ フェニル]-2H-ベンゾトリアゾール                1.0
(5)パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル        1.5
(6)グリセリン                      4.0
(7)ジプロピレングリコール                5.0
(8)1,3-ブチレングリコール              2.0
(9)コハク酸ジ2-エチルヘキシル            3.5
(10)水酸化カリウム                   0.1
(11)ヘキサメタリン酸ナトリウム             0.1
(12)チオタウリン                     0.1
(13)エデト酸三ナトリウム                 0.1
(14)4-t-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタ   3.0
(15)シリカ被覆微粒子酸化チタン(一次粒子径3 0nm、昭和電工社製マックスライトTS-043、シリ カ10質量%被覆)       1.0
(16)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重 体(ペミュレンTR-2)
                             0. 1
(17)カルボキシビニルポリマー               0.2
(18)パラベン                       適量
(19)精製水                        余
(20)香料                         量
(製造法)
 常法により、プロテクターを調製する。本 方のプロテクターは安定性、使用感触とも 良好で、紫外線吸収剤の溶解性も良好であ 。

 本発明の皮膚外用剤は、紫外線吸収剤と て特定構造のベンゾトリアゾールと、紫外 散乱剤としてシリカ被覆金属酸化物とを配 することにより、ベンゾトリアゾールと金 酸化物とを併用した場合に発生する経時で 変色と、この変色に伴うUV-A領域の吸収能低 下とを見事に解決した発明である。極めて優 れた紫外線防御効果を有するので特に日焼け 止め化粧料として有用である。