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Patent Searching and Data


Title:
FIRE EXTINGUISHER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/133176
Kind Code:
A1
Abstract:
A fire extinguisher of the invention includes an extinguishant storage container and extinguishant placed in the extinguishant storage container. The extinguishant storage container is made of a transparent resin through which the presence of the extiguishant inside the storage container is visible. A more preferable resin-made extinguishant storage container is obtained by stretch blow molding of a resin such as polyethylene phthalate or polyethylene naphtalate.

Inventors:
TSUCHIDA HIDEO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057503
Publication Date:
November 06, 2008
Filing Date:
April 17, 2008
Export Citation:
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Assignee:
HATSUTA SEISAKUSHO (JP)
TSUCHIDA HIDEO (JP)
International Classes:
A62C13/76
Foreign References:
JPH09313634A1997-12-09
JPS56160560U1981-11-30
Attorney, Agent or Firm:
KOUNO, Hiroaki (4-8 Yorikimachi, Kita-k, Osaka-shi Osaka 36, JP)
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Claims:
 消火剤貯蔵容器、及び前記消火剤貯蔵容器に充填された消火剤を含む消火器において、前記消火剤貯蔵容器が樹脂で作られていることを特徴とする消火器。
 前記消火剤貯蔵容器が、前記消火剤貯蔵容器内の消火剤の存在を外部から視認し得る透明性を有することを特徴とする請求項1に記載の消火器。
 前記樹脂が、ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンナフタレートであることを特徴とする請求項1又は2に記載の消火器。
 前記消火剤貯蔵容器の肉厚が、1mm以上5mm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の消火器。
 前記消火剤貯蔵容器が、延伸ブロー成形によって形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の消火器。
Description:
消火器

 本発明は、消火剤貯蔵容器が樹脂で作ら ている消火器に関する。

 従来、消火器に使用される消火剤貯蔵容 は、鉄、ステンレス、アルミなどの金属か 作られている。中でも鉄製の消火剤貯蔵容 は、頑丈で破損しにくく製造コストが安価 あるため、市場に出される消火器数の約9割 に鉄が使用されている。

 しかし、鉄製の消火剤貯蔵容器は極めて いため、操作性が悪い、持ち運びが不便で るといった問題があった。また、その重量 より、消火器の回収やリサイクル時の輸送 ストが高くなるといった問題があった。

 また、鉄製の消火剤貯蔵容器は、内部の 況を外部から視認できないため、消火剤の 存状況を容易に知ることができないという 題があった。消火剤の残量については、消 設備士による定期的な点検が行なわれてい が、半年に一度と低頻度であるため、その に消火剤が消火器内に残存しなくなったと ても一般人が気付くことが困難であった。

 更に、鉄には腐食性があるため、鉄を消 剤貯蔵容器として使用するためには表面を 装して防錆処理を施すことが必要である。 際に、この処理は極めて困難であった。ま 、リサイクルのためには防錆剤を鉄から分 することが必要である。しかし、この塗装 の分離が困難であるため、鉄製の消火剤貯 容器のリサイクルを著しく煩雑化する。

 本発明は、上述の従来技術の問題点を解 するために創案されたものである。すなわ 、本発明は、軽量で、消火剤の存在を外部 ら視認することができ、かつリサイクルが 便な消火器を提供することを目的とする。

 本発明者は、この目的を達成するため、 火剤貯蔵容器の構成材料について鋭意検討 た。その結果、消火器を構成する一部につ て上記目的を達成する樹脂を見出すことに 功し、本発明が完成した。

 即ち、本発明の1つの消火器は、消火剤貯 蔵容器、及び前記消火剤貯蔵容器に充填され た消火剤を含む消火器において、前記消火剤 貯蔵容器が樹脂で作られていることを特徴と する。

 ところで、本発明の1つの消火器の好まし い態様は、前述の消火剤貯蔵容器が、その消 火剤貯蔵容器内の消火剤の存在を外部から視 認し得る透明性を有している。また、他の好 ましい態様は、前述の樹脂がポリエチレンテ レフタレート又はポリエチレンナフタレート である。加えて、他の好ましい態様は、前述 の消火剤貯蔵容器の肉厚が1mm~5mmである。ま 、他の好ましい態様は、前述の消火剤貯蔵 器が、延伸ブロー成形によって形成されて る。

 本発明の1つの消火器は、消火剤貯蔵容器 を樹脂によって形成しているので、従来の鉄 製の消火器と比べて消火器全体の重量を約1/3 に減少させることができる。この軽量化によ り、消火器の操作性が向上し、持ち運びが極 めて容易になる。また、本発明の他の消火器 は、消火剤の存在を外部から視認し得る透明 性を有する消火剤貯蔵容器を使用しているの で、消火剤の残存状況を容易に知ることがで き、消火剤の残っていない消火器で火災消火 にあたる危険を容易に回避することができる 。更に、消火剤貯蔵容器が樹脂から作られる 場合、防錆処理が不要であるため、消火剤貯 蔵容器の防錆塗装の処理の困難さやリサイク ルの煩雑さから解放される。

 本実施形態の1つの消火器は、その大部分 を構成する消火剤貯蔵容器が、従来の鉄では なく、樹脂で作られている。消火剤貯蔵容器 を樹脂によって形成することによって消火器 の軽量化が実現されるため、取り扱い及び持 ち運びが非常に容易な消火器を実現すること ができる。また、消火剤貯蔵容器に透明な、 あるいは半透明な樹脂を用いることにより、 消火剤の残存状況を一目で確認することがで きる。

 消防法に定める強度及び耐食性を備える り、本実施形態の消火剤貯蔵容器を構成す 樹脂として従来公知のいかなる材料であっ も用いることができる。しかしながら、例 ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ レンナフタレート、ポリエチレンやポリプ ピレンなどのポリオレフィン、ポリスチレ 、ポリカーボネートを挙げることができる これらの中でも、優れた透明性、強度、耐 性を持つという点で、ポリエチレンテレフ レート又はポリエチレンナフタレートを採 することが好ましい。

 本実施形態においては、樹脂で製造され 消火剤貯蔵容器が、消火剤貯蔵容器内の消 剤の存在を外部から視認できる程度の透明 を有することが好ましい。このような透明 は、上記の樹脂を使用して公知の方法で成 することによっても達成することができる これにより、消火剤貯蔵容器内の消火剤の 存状況を簡単に視認することができる。ま 、消火剤貯蔵容器を構成する樹脂は、変色 防止や耐候性の向上のために、光安定剤、 外線吸収剤、老化防止剤などの公知の添加 を適宜配合することができる。

 本実施形態の消火剤貯蔵容器の形状は、 来提案された金属製の消火剤貯蔵容器と同 に形成することができる。本実施形態の消 器の一部である樹脂製消火剤貯蔵容器を図1 A乃至図1Cに示す。図1A、図1B、及び図1Cは、そ れぞれ、樹脂で製造された消火剤貯蔵容器の 側面図、平面図、底面図を示す。また、本実 施形態の消火剤貯蔵容器の樹脂の肉厚は、1mm 以上5mm以下であることが好ましい。これは、 樹脂の厚さが上記下限値より薄いと消火剤貯 蔵容器として求められる強度を達成できなく なるおそれがある一方、上記上限値より厚い と経済的に好ましくないとともに内容物を視 認し得る透明性の達成が困難になるおそれが ある。上述の観点によれば、1mm以上3mm以下で あることが更に好ましい。

 次に、樹脂製の消火剤貯蔵容器の製造方 について説明する。樹脂製の消火剤貯蔵容 は、延伸ブロー成形、溶融成形などの従来 知の樹脂成形方法により製造することがで るが、この中でも成形状態が良好な薄肉の 器が得られる点で延伸ブロー成形が好まし 。具体的には、樹脂を溶融し、射出金型内 樹脂を射出又は押出することによって予備 形品を形成し、その予備成形品をブロー金 内に移し、ブロー金型内にて延伸ロッドの 長とエアブローにより予備成形品の壁面を ロー金型内面に押圧して消火剤貯蔵容器に した形に形態を整えることによって製造す ことができる。延伸ブロー成形は延伸工程 含むため、延伸により樹脂の高分子鎖が配 し樹脂の透明性や強度及び剛性が増大する 従って、延伸ブロー成形を採用すると、本 施形態の消火剤貯蔵容器の透明性や強度及 剛性を効果的に向上させることができる。

 本実施形態の消火器は、このように製造 た消火剤貯蔵容器に消火剤を充填し、他の 要な部品を取り付けて完成する。充填する 火剤の種類としては、消火剤容器を構成す 樹脂への影響がない限り公知のいかなる消 剤も採用することできる。例えば、ABC粉末 使用することは、好ましい一態様である。 た、消火剤の充填方法、及びホースやノズ などの構成部品の材質と形状等については 従来提案されたものを適宜採用することが きる。また、消火剤の放射方式として、加 式又は蓄圧式のどちらを採用してもよい。 上、述べたとおり、本発明の範囲内に存在 る変形例もまた、特許請求の範囲に含まれ ものである。

 本発明の消火器は、樹脂製の消火剤貯蔵 器を使用しているので、軽量で、運搬及び り扱いが容易であり、しかもリサイクルが 便である。また、透明な樹脂を使用するの 、消火剤の残存状況を容易に確認すること できる。従って、本発明の消火器は消火器 業において極めて有用である。

本発明の1つの実施形態の消火器を構 する消火剤貯蔵容器の側面図である。 本発明の1つの実施形態の消火器を構 する消火剤貯蔵容器の平面図である。 本発明の1つの実施形態の消火器を構 する消火剤貯蔵容器の底面図である。