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Title:
FLARELESS-TYPE PIPE FITTING, REFRIGERATING DEVICE, AND WATER- HEATING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/114591
Kind Code:
A1
Abstract:
A flareless-type pipe tube fitting comprises a fitting body (1), a member (2) for joining tightened to the fitting body (1), and an annular ferrule (3) formed integrally with either one of the fitting body (1) and the member (2) for joining through an annular thin-walled part. The base end of the ferrule (3) is opposite to a pressing surface (25) with a space part (34) interposed therebetween. A notch (36) for enabling easy deformation of the ferrule (3) is formed in the inner peripheral surface of the ferrule (3). The space part (34) and the notch (36) are formed by their cutting with use of a common cutting tool (51), and therefore, they have shapes corresponding to the edge of the cutting tool (51).

Inventors:
NAKATA HARUO (JP)
HASHIMOTO AKIRA (JP)
CHAZONO SEIJI (JP)
MURAYAMA YOSHIKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053478
Publication Date:
September 25, 2008
Filing Date:
February 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
NAKATA HARUO (JP)
HASHIMOTO AKIRA (JP)
CHAZONO SEIJI (JP)
MURAYAMA YOSHIKI (JP)
International Classes:
F16L19/08; F24H9/12; F25B41/00
Foreign References:
JP2004526911A2004-09-02
JPS493111U1974-01-11
JP2004308689A2004-11-04
JPS52123321U1977-09-20
Attorney, Agent or Firm:
ONDA, Hironori et al. (Ohmiya-cho 2-chome Gifu-sh, Gifu 31, JP)
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Claims:
 接続しようとする配管が挿入される配管接続口を有する継手本体と、
 継手本体に締結される結合用部材と、
 継手本体及び結合用部材の何れか一方である第1部材に対して環状の薄肉部を介して一体的に形成された環状のフェルールとを備え、
 継手本体及び結合用部材のうち前記第1部材ではない第2部材には、フェルールの先端を配管に食い込ませるようにガイドするためのカム面が設けられ、
 フェルールの基端は、空間部を介して、前記第1部材に設けられた押圧面と対向し、
 フェルールの内周面には、フェルールの変形を容易にするためのノッチが形成され、
 前記空間部及び前記ノッチは、共通の刃物で切削して形成されることにより、当該刃物の刃先に対応した形状を有していることを特徴とする食い込み式管継手。
 前記ノッチはフェルールの基端付近に位置し、ノッチが形成されることにより、フェルールは、フェルールの他の部分に比べて肉厚の小さい薄肉部を有し、フェルールの薄肉部を中心にしてフェルールが変形することによって、フェルールの先端に設けられた先端エッジ部とフェルールの基端に設けられた基端エッジ部とが配管に食い込むように構成され、前記押圧面は、管継手の軸線に対して傾斜した部分を含む請求項1に記載の食い込み式管継手。
 前記空間部及びノッチが略三角形状の断面を有することを特徴とする請求項2に記載の食い込み式管継手。
 前記ノッチはフェルールの先端付近に位置し、ノッチが形成されることにより、フェルールは、配管接続口を画定する面と配管の外表面の間にフェルールの先端が押し込まれるように変形することが可能であり、配管接続口を画定する面と配管の外表面の間にフェルールの先端が押し込まれることにより、配管は仮止めされる請求項1に記載の食い込み式管継手。
 前記ノッチは第1ノッチであり、フェルールの内周面には第1ノッチとは別に第2ノッチが形成されており、第2ノッチはフェルールの先端付近に位置し、第2ノッチが形成されることにより、フェルールは、配管接続口を画定する面と配管の外表面の間にフェルールの先端が押し込まれるように変形することが可能であり、配管接続口を画定する面と配管の外表面の間にフェルールの先端が押し込まれることにより、配管は仮止めされる請求項2又は3に記載の食い込み式管継手。
 請求項1~5の何れか一項に記載の食い込み式管継手を冷媒回路と給水回路の少なくともいずれか一方に使用した冷凍装置。
 請求項1~5の何れか一項に記載の食い込み式管継手を給湯回路と給水回路の少なくともいずれか一方に使用した温水装置。
Description:
食い込み式管継手、冷凍装置及 温水装置

 本発明は、食込み式管継手、並びに、こ を利用した冷凍装置及び温水装置に関し、 に、フェルール一体型の食い込み式管継手 関する。

 例えば流体管を流体供給管に接続するの 用いられる管継手は一般に、流体管や流体 給管の劣化時にそれを容易に交換又は修理 ることができるように、流体管及び流体供 管に対して取り外し可能である。管継手と ては、用途に応じ各種構造のものが存在す 。

 例えば、流体管の中を冷媒が流れる空気 和機等の冷凍サイクル装置においては、か てフレア式管継手が多用されてきた。しか 、近年は、地球環境保護のために冷凍サイ ル装置の冷媒が従来のフロン冷媒から可燃 のプロパン、エタン、エチレン、nペンタン 、nブタン、イソブタン等のハイドロカーボ (HC)冷媒や高圧の二酸化炭素などの自然冷媒 移り変わるのに伴い、より冷媒漏れの少な 食い込み式管継手が用いられる傾向にある

 食い込み式管継手の一例が特許文献1に開 示されている。特許文献1の食い込み式管継 は、図14(a)に示すように、継手本体101と、袋 ナット状の結合用部材103と、フェルール105と を備えている。継手本体101は、接続しようと する配管102の先端部が挿入される配管接続口 101aを有している。結合用部材103は、配管102 挿入される貫通孔103aを有している。結合用 材103はまた、環状の薄肉部104を介してフェ ール105が連結された基部103bを有している。 すなわち、薄肉部104を介してフェルール105は 結合用部材103に対して一体的に形成されてい る。継手本体101の配管接続口101aの入口端周 には、フェルール105の先端を配管102に食い ませるようにガイドするためのカム面106が 成されている。

 継手本体101の配管接続口101a及び結合用部 材103の貫通孔103aに配管102を挿入させた状態 、継手本体101に結合用部材103を螺合させて め付けると、図14(a)に示すように、やがてフ ェルール105の先端に設けられたテーパ面105b カム面106に突き当たる。この状態からさら 結合用部材103の締め付けを進めると、図14(b) に示すように、薄肉部104が破断してフェルー ル105は結合用部材103から分離する。その後、 さらに結合用部材103の締め付けを進めること により、結合用部材103から分離したフェルー ル105の後端面105aに結合用部材103の押圧面108 当接し、フェルール105は結合用部材103から 圧を受ける。このとき、フェルール105のテ パ面105bがカム面106に突き当たっているため 分離後のフェルール105は、結合用部材103か 押圧を受けることにより、図14(c)に示すよ に、フェルール105の先端が配管102に食い込 ように変位する。

 図14(a)~図14(c)に示される食い込み式管継 では、先端が配管102に食い込むように分離 のフェルール105が変位することを促進する く、フェルール105の内周面には環状のノッ 109が形成されている。また同じ目的で、結 用部材103の押圧面108及びフェルール105の後 面105aは食い込み式管継手の軸線に対して傾 して形成されている。結合用部材103の押圧 108及びフェルール105の後端面105aは、食い込 み式管継手の軸線に対して傾斜した環状の空 間部107を結合用部材103の基部103bに設けるこ により形成されている。

 ノッチ109及び空間部107の形成は通常、旋盤 用いた切削加工で行われる。ノッチ109及び 間部107は互いに異なる形状を有しているた 、ノッチ109及び空間部107を共通の刃物で倣 切削して形成した場合には、加工に要する 間が長くなってしまう。一方、ノッチ109及 空間部107をそれぞれ異なる適当な刃物で切 して形成したとしても、この場合には刃物 交換する手間がかかる。

特表2004-526911号公報

 そこで本発明の目的は、フェルールの後 に設けられる空間部及びフェルールの内周 に設けられるノッチを容易に加工すること できる食い込み式管継手、及びこれを用い 冷凍装置及び温水装置を提供することにあ 。

 上記の目的を達成するために、本発明の 態様では、接続しようとする配管が挿入さ る配管接続口を有する継手本体と、継手本 に締結される結合用部材と、継手本体及び 合用部材の何れか一方である第1部材に対し て環状の薄肉部を介して一体的に形成された 環状のフェルールとを備える食い込み式管継 手が提供される。継手本体及び結合用部材の うち前記第1部材ではない第2部材には、フェ ールの先端を配管に食い込ませるようにガ ドするためのカム面が設けられている。フ ルールの基端は、空間部を介して、前記第1 部材に設けられた押圧面と対向している。フ ェルールの内周面には、フェルールの変形を 容易にするためのノッチが形成されている。 前記空間部及び前記ノッチは、共通の刃物で 切削して形成されることにより、当該刃物の 刃先に対応した形状を有している。

 また本発明の別の態様では、本発明の前 一態様で提供される食い込み式管継手を冷 回路と給水回路の少なくともいずれか一方 使用した冷凍装置又は温水装置が提供され 。

本発明の第1実施形態に係る食い込み式 管継手の半断面図であって、継手本体に対し て結合用部材が締結完了される前の状態を示 す。 図1の食い込み式管継手の半断面図であ って、継手本体に対して結合用部材が締結完 了された状態を示す。 図1の食い込み式管継手の継手本体の半 断面図である。 図1の食い込み式管継手の結合用部材の 半断面図である。 図1の食い込み式管継手の結合用部材の 要部の断面図である。 図6(a)、図6(b)及び図6(c)は、図1の食い込 み式管継手の要部の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る食い込み式 管継手の結合用部材の要部の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る食い込み式 管継手の結合用部材の要部の断面図である。 本発明の第4実施形態に係る食い込み式 管継手の半断面図であって、継手本体に対し て結合用部材が締結完了される前の状態を示 す。 図9の食い込み式管継手の半断面図で って、継手本体に対して結合用部材が締結 了された状態を示す。 本発明の第5実施形態に係る食い込み 管継手の結合用部材の要部の断面図である 図12(a)、図12(b)及び図12(c)は、図11の食 込み式管継手の要部の断面図である。 本発明の第6実施形態に係る食い込み 管継手の結合用部材の要部の断面図である 図14(a)、図14(b)及び図14(c)は、従来のフ ェルール一体型食い込み式管継手の要部の断 面図である。

 以下、本発明の第1~第6実施形態について 面に基づき説明する。なお、以下において 、各実施形態において共通する要素には同 の符号を付し、その重複する説明は省略又 簡略化している。

 (第1実施形態)
 本発明の第1実施形態に係る食い込み式管継 手について、図1~図6に基づいて説明する。第 1実施形態に係る管継手は、冷凍装置、ヒー ポンプ式温水装置などの冷媒回路、給水回 、給湯回路などに使用される。管継手は、 1に示されるように、継手本体1と、継手本体 1に接続しようとする配管pに外装して使用さ る結合用部材2と、結合用部材2に一体に形 されたフェルール3とを備える。

 継手本体1は、図3に示すように、基部13と 、基部13から延びる雌ねじ筒部14とを備える 基部13には、閉鎖弁、容器、配管などの被接 続側機器に対して取り付けられる取付部11と 継手本体1に結合用部材2を締結するときに 結工具で把持されるナット部12とが形成され ている。雌ねじ筒部14の内周面には、結合用 材2の後述する螺合部に螺合される螺合部と しての雌ねじ14aが形成されている。雌ねじ筒 部14の内側には、基部13から延びる中空軸部15 が設けられている。中空軸部15の内側は、配 pの先端部が差し込まれる配管接続口16とし 機能する。配管接続口16は、基部13に設けら れた大径の連通孔17及び小径の連通孔18に連 している。取付部11の外周面には雄ねじ11aが 形成されている。

 配管接続口16の孔径は、配管接続口16に差 し込まれる配管pの外形と略同じである。配 接続口16と連通孔17との間には段部(カウンタ ーボア)16aが形成されている。配管接続口16に 差し込まれる配管pの先端面を段部16aに当接 せることにより、継手本体1に対する配管pの 挿入深さは常に一定となる。

 配管接続口16の入口端周りにはカム面19が 形成されている。カム面19は、中空軸部15の 端に向かうにつれて径が大きくなる円錐面 ある。管継手の軸線に対するカム面19の角度 は、管継手の軸線に対するフェルール3の後 するテーパ面32の角度よりも大きい。

 結合用部材2は、図4及び図5に示すように 配管pが通過可能な大きさの貫通孔21を有す 基部22と、基部22から延びる保護筒部23とを える。基部22の外周面には、継手本体1の雌 じ14aに螺合する螺合部としての雄ねじ22aが 成されている。また、基部22の後端(図4中の 右端)には、継手本体1に結合用部材2を締結す るときに締結工具で把持される六角ナット状 の外形を有する把持部24が設けられている。

 保護筒部23の内側には、基部22から延びる 環状のフェルール3が設けられている。フェ ール3は、配管pが通過可能な大きさの貫通孔 31を有している。貫通孔31の直径は、具体的 は、配管接続口16の直径及び基部22の貫通孔2 1の直径と略同じである。フェルール3は、環 の薄肉部4を介して結合用部材2の基部22に対 して一体的に形成されている。

 フェルール3の基端を含む後半部は略一定 の肉厚を有している。その一方、フェルール 3の先端を含む前半部は、フェルール3の前半 の外周面がテーパ面32から形成されている め、フェルール3の先端に向かうにつれて小 くなる肉厚を有している。管継手の軸線に するテーパ面32の角度は、管継手の軸線に するカム面19の角度よりもやや小さい。フェ ルール3の後端面33、換言すればフェルール3 基端は、空間部34を介して、基部22に形成さ た押圧面25と対向している。空間部34は、略 三角形状、厳密には上底34aが極短い正台形状 の断面を有している。空間部34がこのような 面形状を有していることにより、フェルー 3の後端面33と基部22の押圧面25は、管継手の 軸線に対して互いに逆向きに傾斜している。

 薄肉部4の前面(図5中に左面)が管継手の軸 線に対して直交しているのに対し、薄肉部4 後面(図5中の右面)は管継手の軸線に対して 交しないで傾斜している。そのため、薄肉 4は、薄肉部4の他の部分に比べて肉厚の小さ い最薄肉部42を、フェルール3に最も近接した 位置に有している。

 フェルール3の内周面には、フェルール3の 端付近に位置する第1環状ノッチ36と、フェ ール3の先端付近に位置する第2環状ノッチ35 が形成されている。
 第1ノッチ36は、空間部34の断面形状と相似 断面形状を有している。すなわち、第1ノッ 36は、略三角形状、厳密には上底36aが極短 正台形状の断面を有している。フェルール3 後半部は、第1ノッチ36が形成されることに り、後半部の他の部分に比べて肉厚の小さ 薄肉部37を有している。第1ノッチ36は、薄 部37を中心にしてフェルール3が変形するこ を可能にする。

 第2ノッチ35は、管継手の軸線に対して直 する面と管継手の軸線に対して直交しない 傾斜する面とによって画定され、直角三角 状の断面を有している。フェルール3の先端 部は、第2ノッチ35が形成されることにより、 容易に変形することが可能になっている。フ ェルール3の先端部に第2ノッチ35が形成され ことにより、フェルール3の内周には、第2ノ ッチ35に隣接して先端エッジ部3bが形成され いる。

 次に、以上のように構成される第1実施形態 に係る食い込み式管継手による配管接続方法 について説明する。
 食い込み式管継手に配管pを接続するに際し 、まず、継手本体1は配管、容器、閉鎖弁等 被接続機器に取り付けられる。次に、結合 部材2の貫通孔21に配管pを挿入して結合用部 2を配管pに外装させる。次いで、配管pの先 部をフェルール3の貫通孔31を通じて継手本 1の配管接続口16に挿入し、配管pの先端面を 段部16aに当接させる。その後、結合用部材2 継手本体1に螺合させる。図1は、この時点で の状態を示している。

 その後、継手本体1に対して結合用部材2 手回しして締め付けると、やがてフェルー 3の先端、より具体的には、第2ノッチ35より 先端側のフェルール3の部分である楔状部3a 、カム面19によってガイドされることによ 、中空軸部15と配管pの間、換言すれば配管 続口16を画定する面と配管の外表面の間に押 し込まれる。かくして配管pは仮止めされる 図6(a)は、この時点での状態を示している。

 続いて、締結工具を使って結合用部材2を 継手本体1に締め付けると、薄肉部4が破断し フェルール3は結合用部材2から分離する。 肉部4の破断は、結合用部材2の締め付けに伴 う応力が最薄肉部42に集中する結果、最薄肉 42において起こる。図6(b)は、結合用部材2か ら分離したフェルール3に結合用部材2の押圧 25が当接するまで、結合用部材2の締め付け さらに進めた状態を示している。

 図6(b)に示す状態から結合用部材2の締め けをさらに進めると、分離後のフェルール3 結合用部材2から押圧を受ける。フェルール 3のテーパ面32がカム面19に突き当たっている め、結合用部材2から押圧を受けることによ って分離後のフェルール3は、図6(c)に示すよ に、薄肉部37を中心にして変形する。薄肉 37を中心にしてフェルール3が変形すること よって、フェルール3の先端部に設けられて る先端エッジ部3bとフェルール3の基端内周 エッジである基端エッジ部3cが配管pに食い むこととなる。

 薄肉部37を中心にしたフェルール3の変形 、第1ノッチ36を画定している二つの面同士 ほぼ密着する図6(c)に示す状態の時点で停止 する。第1ノッチ36を画定している二つの面同 士のなす角度は、図6(c)に示す状態の時点に ける配管pに対する基端エッジ部3cの食い込 量が適正な大きさとなるように設定されて る。

 配管pに対する先端エッジ部3b及び基端エ ジ部3cの食い込み量がある程度まで進行し 結合用部材2の締め付けに要するトルクが所 値を超えた時点で、配管pの接続は完了する 。図2は、配管pの接続が完了した管継手を示 ている。

 なお、管継手の空間部34及び第1ノッチ36 、上述したとおり、互いに相似の略三角形 の断面を有している。空間部34及び第1ノッ 36はいずれも、図5に示すような刃物(バイト) 51を用いて、結合用部材2の所定の箇所を切削 することにより形成される。刃物51の刃先は 空間部34の断面形状及び第1ノッチ36の断面 状に合致した断面形状を有している。空間 34及び第1ノッチ36のうちいずれか一方がまず 形成され、その後、図5中の矢印X及び矢印Yに 沿って刃物51を移動させた後、他方は形成さ る。

 第1実施形態によれば、次のような利点が得 られる。
 第1実施形態に係る食い込み式管継手では、 空間部34及び第1ノッチ36は、共通の刃物51を いて、結合用部材2の所定の箇所を切削して 成される。空間部34を形成するときと第1ノ チ36を形成するときとで別の刃物が使用さ る場合には、刃物を交換する手間がかかる この点、空間部34を形成するときも第1ノッ 36を形成するときも共通の刃物51が使用され 場合には、そのような手間がかからず、管 手の製造コストは低減される。

 刃物51は、空間部34の断面形状及び第1ノ チ36の断面形状に合致した断面形状の刃先を 有している。そのため、空間部34及び第1ノッ チ36の断面形状に合致しない断面形状の刃先 刃物51が有する場合に比べて、空間部34及び 第1ノッチ36のそれぞれの加工に要する時間は 短縮される。これも、管継手の製造コスト低 減に寄与する。

 フェルール3は、第1ノッチ36が形成される ことによって、薄肉部37を中心にして変形す ことが可能となっている。管継手に対する 管pの接続時、薄肉部37を中心にしてフェル ル3が変形することにより、フェルール3の 端エッジ部3b及び基端エッジ部3cが配管pに食 い込む。配管pが接続された後の管継手にあ ては、フェルール3の基端エッジ部3cが配管p 食い込んでいることにより、配管pに振動や 衝撃が加わったとき、先端エッジ部3bが配管p に食い込んでいる箇所にまでその振動や衝撃 が伝わるのを抑制することが可能である。従 って、フェルール3の先端エッジ部3bが配管p 食い込むことにより達成されているシール 能及び配管pを保持する性能が、配管pに加わ る振動や衝撃によって低下するのを抑制する ことができる。

 管継手に対する配管pの接続時、薄肉部37 中心にしたフェルール3の変形は、第1ノッ 36を画定している二つの面同士がほぼ密着し た時点で停止する。そのため、薄肉部37を中 にしてフェルール3が変形することによって 進行する配管pに対するフェルール3の先端エ ジ部3b及び基端エッジ部3cの食い込みもまた この時点で停止する。これは、配管pに対す フェルール3の食い込みが過剰に進行するの 防止する。配管pに対してフェルール3が過 に食い込むと、フェルール3の食い込みによ 配管pの変形が原因で、配管pの中を流れる 媒などの流体の流通抵抗が増大することが る。

 フェルール3の先端部は、第2ノッチ35が形 成されることにより、容易に変形することが 可能になっている。換言すれば、フェルール 3の先端を構成している楔状部3aは、フェルー ル3の他の部分に対して容易に変位すること 可能である。そのため、管継手に対する配 pの接続時、継手本体1に対して結合用部材2 手回しして締め付けることによって、フェ ール3の楔状部3aは中空軸部15と配管p間に容 に押し込まれる。こうして配管pが仮止めさ ることにより、管継手に配管pを接続する際 の作業性は向上する。

 フェルール3は、保護筒部23によって周り 囲まれているため、配管pの接続に使用され る前の結合用部材2においてフェルール3が傷 けられるのを抑制することができる。

 フェルール3は薄肉部4を介して結合用部 2に対して一体的に形成されているが、その 肉部4は、薄肉部4の他の部分に比べて肉厚 小さい最薄肉部42を有している。そのため、 結合用部材2の締め付け時、薄肉部4は最薄肉 42において容易に破断しうる。

 本実施形態に係る食い込み式管継手を冷凍 置や温水装置の冷媒回路、給水回路、給湯 路などに使用することにより、冷凍装置や 水装置のコストを低減することができる。
 (第2実施形態)
 次に、本発明の第2実施形態について図7に づき説明する。第2実施形態に係る食い込み 管継手は、第1実施形態に係る食い込み式管 継手とは第2ノッチ35の形状が異なっているも のの、それ以外の点については第1実施形態 係る食い込み式管継手と同じである。

 すなわち、第2実施形態に係る食い込み式 管継手では、図7に示すように、フェルール3 先端付近に位置するようにフェルール3の内 周面に設けられる第2ノッチ35は、空間部34及 第1ノッチ36の断面形状と相似の断面形状を している。この場合、空間部34及び第1ノッ 36を形成する際に用いられるのと同じ刃物51 を用いて第2ノッチ35を容易に形成することが 可能である。空間部34、第1ノッチ36及び第2ノ ッチ35の形成をいずれも共通の刃物51を用い 行うことにより、管継手の製造は一層容易 なる。

 (第3実施形態)
 次に、本発明の第3実施形態について図8に づき説明する。第3実施形態に係る食い込み 管継手は、第1実施形態に係る食い込み式管 継手とは空間部34の形状及び第1ノッチ36の形 が異なっているものの、それ以外の点につ ては第1実施形態に係る食い込み式管継手と 同じである。

 すなわち、第3実施形態に係る食い込み式 管継手では、図8に示すようなに、空間部34及 び第1ノッチ36をそれぞれ画定している面のう ち、前面(図8中の左面)が管継手の軸線に対し て直交しているのに対し、後面(図8中の右面) は管継手の軸線に対して直交しないで傾斜し ている。そのため、フェルール3の基端エッ 部3cは、第1実施形態では鈍角であったのに し、90度の角度を有している。このような空 間部34及び第1ノッチ36は、空間部34の断面形 及び第1ノッチ36の断面形状に合致した断面 状を有する刃先を備えた図8に示すような刃 51を用いて形成される。

 この場合、フェルール3の基端エッジ部3c 角度が、第1実施形態の場合に比べて鋭いた め、配管pに対して基端エッジ部3cがより効果 的に食い込むことが可能である。第3実施形 に係る食い込み式管継手では、薄肉部4の他 部分に比べて肉厚の小さい最薄肉部42を薄 部4に形成するべく、図8中に参照符号41で示 れる切込みを薄肉部4に設けてもよい。

 (第4実施形態)
 次に、本発明の第4実施形態について図9及 図10に基づき説明する。第1実施形態に係る い込み式管継手では、継手本体1に雌ねじ14a 設けられる一方、それに螺合する雄ねじ22a 結合用部材2に設けられている。これに対し て、第4実施形態に係る食い込み式管継手で 、継手本体1に雄ねじ15aが設けられる一方、 れに螺合する雌ねじ28aが結合用部材2に設け られている。

 より詳細には、図9及び図10に示される第4 実施形態に係る食い込み式管継手では、継手 本体1は、図3に示される雌ねじ14aを有する雌 じ筒部14が省略され、その代わりに中空軸 15の外周面に雄ねじ15aが形成されている。一 方、図9及び図10に示される結合用部材2は、 4に示される基部22の雄ねじ22a及び保護筒部23 が省略され、その代わりに雌ねじ28aを内周面 に有する雌ねじ筒部28が基部22から延びてい 。雌ねじ筒部28は、図4に示される保護筒部23 と同様、フェルール3の周りを囲んでいるた 、配管pの接続に使用される前の結合用部材2 においてフェルール3が傷つけられるのを抑 する働きをする。

 (第5実施形態)
 次に、本発明の第5実施形態について図11及 図12に基づき説明する。第5実施形態に係る い込み式管継手は、第1実施形態に係る食い 込み式管継手とは空間部34の形状が異なって るものの、それ以外の点については第1実施 形態に係る食い込み式管継手と同じである。

 すなわち、第5実施形態に係る食い込み式 管継手では、図11に示すように、空間部34は 第1ノッチ36の断面形状と同形同大の略三角 断面形状を有する外周側部分と、管継手の 線に対して直交する二つの対向面によって 定される内周側部分とを有する。そのため 基部22の押圧面25は、管継手の軸線に対して 交しないで傾斜する外周側部分25aと、管継 の軸線に対して直交する内周側部分25bとを する。また、フェルール3の基端エッジ部3c 、第1実施形態では鈍角であったのに対し、 90度の角度を有している。

 図11に示す空間部34及び第1ノッチ36はいず れも、空間部34の外周側部分の断面形状及び 1ノッチ36の断面形状に合致した断面形状を する刃先を備えた図11に示すような刃物51を 用いて形成される。

 第5実施形態に係る食い込み式管継手による 配管接続方法を、図12(a)~図12(c)を参照しなが 以下説明する。
 図12(a)は、配管pの先端部が配管接続口16に 入された継手本体1に対して結合用部材2を手 回しして締め付けることにより、配管pが仮 めされた状態を示している。ここまでは、 1実施形態の場合と同様である。

 その後、締結工具を使って結合用部材2を 継手本体1に締め付けると、薄肉部4が破断し フェルール3は結合用部材2から分離する。 12(b)は、結合用部材2から分離したフェルー 3に結合用部材2の押圧面25が当接するまで、 合用部材2の締め付けをさらに進めた状態を 示している。図12(b)から明らかなように、こ とき、フェルール3は、押圧面25のうち外周 部分25aに当接する。

 図12(b)に示す状態から結合用部材2の締め けをさらに進めると、分離後のフェルール3 は、結合用部材2から押圧を受けることによ て、図12(c)に示すように、薄肉部37を中心に て変形する。薄肉部37を中心にしてフェル ル3が変形することによって、フェルール3の 先端エッジ部3bとフェルール3の基端エッジ部 3cが配管pに食い込むこととなる。薄肉部37を 心にしたフェルール3の変形は、第1ノッチ36 を画定している二つの面同士がほぼ密着する 図12(c)に示す状態の時点で停止するが、フェ ール3が変形する過程で、押圧面25は、フェ ール3に対して、管継手の軸線に対して傾斜 する外周側部分25aで当接する状態から、管継 手の軸線に対して直交する内周側部分25bで当 接する状態へと切り替わる。押圧面25がフェ ール3に対して外周側部分25aで当接している 間は、フェルール3が結合用部材2から押圧を けることによって、配管pに対するフェルー ル3の基端エッジ部3cの食い込みは比較的速や かに進行する。一方、押圧面25がフェルール3 に対して内周側部分25bで当接するように切り 替わった後は、管継手の軸線に対する内周側 部分25bの角度が外周側部分25aのそれとは異な ることにより、配管pに対するフェルール3の 端エッジ部3cの食い込みがそれほど進行し いまま、フェルール3は薄肉部37を中心にし 変形を続ける。そのため、結合用部材2から 離したフェルール3に結合用部材2の押圧面25 が最初に当接する図12(b)に示す状態から、第1 ノッチ36を画定している二つの面同士がほぼ 着する図12(c)に示す状態に至るまでの結合 部材2の移動距離Sは、第1実施形態の場合に べて小さい。

 第5実施形態によれば、第1実施形態で得ら る利点に加えて、次のような利点が得られ 。
 結合用部材2から分離したフェルール3に結 用部材2の押圧面25が最初に当接する図12(b)に 示す状態から、第1ノッチ36を画定している二 つの面同士がほぼ密着する図12(c)に示す状態 至るまでの結合用部材2の移動距離が比較的 小さいため、管継手に対する配管pの接続時 結合用部材2の締付ストロークは比較的小さ て済む。これは、管継手に配管pを接続する 作業に要する時間の短縮に寄与する。

 第1実施形態の場合に比べて、空間部34のサ ズが小さい。これは、管継手の小型化を図 うえで有利である。
 フェルール3の基端エッジ部3cの角度が、第1 実施形態の場合に比べて鋭いため、配管pに して基端エッジ部3cがより効果的に食い込む ことが可能である。

 (第6実施形態)
 次に、本発明の第6実施形態について図13に づき説明する。第6実施形態に係る食い込み 式管継手は、第5実施形態に係る食い込み式 継手とは第1ノッチ36の形状が異なっている のの、それ以外の点については第5実施形態 係る食い込み式管継手と同じである。

 すなわち、第6実施形態に係る食い込み式 管継手では、図13に示すように、第1ノッチ36 、空間部34の外周側部分の断面形状と同形 大の略三角の断面形状を有する外周側部分36 1と、管継手の軸線に対して直交する二つの 向面によって画定される内周側部分362とを する。第5実施形態の場合に比べて、第1ノッ チ36の深さは大きい。すなわち、第5実施形態 の場合に比べて、フェルール3の薄肉部37の肉 厚は小さい。そのため、フェルール3は、薄 部37を中心にしてより変形しやすくなってい る。

 図13に示す空間部34及び第1ノッチ36はいず れも、空間部34の外周側部分の断面形状及び 1ノッチ36の外周側部分361の断面形状に合致 た断面形状を有する刃先を備えた共通の刃 を用いて形成される。

 上記の第1~第6実施形態は次のように変形さ てもよい。
 上記各実施形態において、第1ノッチ36と第2 ノッチ35のいずれか一方を省略してもよい。

 上記各実施形態における空間部34、第1ノッ 36及び第2ノッチ35の形状は上で説明した形 に限定されるものではない。
 上記各実施形態において、フェルール3は、 結合用部材2に一体に形成される代わりに、 手本体1に一体に形成されてもよい。この場 、カム面19は継手本体1ではなく、結合用部 2に形成される必要がある。

 第1~第3、第5、第6実施形態においては、 手本体1に雌ねじ14aが設けられる一方、それ 螺合する雄ねじ22aが結合用部材2に設けられ ているが、第4実施形態の場合と同様に、継 本体1に雄ねじが設けられる一方、それに螺 する雌ねじが結合用部材2に設けられてもよ い。