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Title:
FLOW VOLUME MEASURING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/110213
Kind Code:
A1
Abstract:
Leakage or the like is accurately detected based on a pressure and a flow volume obtained while a fluid is used. The flow volume of a gas flowing in a channel (102) is measured by a flow volume measuring section (106), and the pressure is measured by a pressure measuring section (108). An analyzing section (112) inputs measured flow volume data and pressure data and analyzes a flow volume change with respect to a pressure change. A flow volume change quantity of a prescribed quantity or more with respect to a pressure change quantity is classified into a plurality of ranges by prescribed threshold values, and based on judgment conditions for each range of the flow volume change quantity, the flow volume quantity change with respect to the pressure change is judged.

Inventors:
MIYATA HAJIME
KAMON KENICHI
ITOU YOUICHI
BESSYO DAISUKE
IWAMOTO RYUJI
Application Number:
PCT/JP2009/000937
Publication Date:
September 11, 2009
Filing Date:
March 02, 2009
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
MIYATA HAJIME
KAMON KENICHI
ITOU YOUICHI
BESSYO DAISUKE
IWAMOTO RYUJI
International Classes:
G01F3/22; F23K5/00; F23N5/18; F23N5/24
Foreign References:
JPH0727659A1995-01-31
JP2008032417A2008-02-14
JP2007093459A2007-04-12
JP2003149075A2003-05-21
Other References:
See also references of EP 2249132A4
Attorney, Agent or Firm:
OGURI, Shohei et al. (JP)
Shohei Oguri (JP)
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Claims:
 流路に流れる流体の流量を測定する流量測定部と、
 前記流体の圧力を測定する圧力測定部と、
 前記測定された流量データ及び圧力データを入力して、圧力変化に対する流量変化の追従を解析し、所定量以上の圧力変化量に対する流量変化量を所定の閾値で複数の範囲に分類し、各流量変化量の範囲による判定条件に基づき、流量の追従変化を判定する解析部と、
 前記解析部の解析結果に応じて対応する処理を行う処理部と、
 を備える流量計測装置。
 請求項1に記載の流量計測装置であって、
 前記解析部は、前記流量変化量が第1の閾値以上の場合に前記流量の追従変化有りを判定し、前記流量変化量が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値以下の場合に前記流量の追従変化無しを判定し、前記流量変化量が前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の場合に前記流量の追従変化不明を判定する流量計測装置。
 請求項1に記載の流量計測装置であって、
 前記解析部は、前記流量変化量の範囲による判定条件の組み合わせに基づき、前記流量の追従変化を判定する流量計測装置。
 請求項1に記載の流量計測装置であって、
 前記解析部は、前記流量変化量が特定の流量変化量の範囲に分類された回数によって前記流量の追従変化を判定する流量計測装置。
 請求項1に記載の流量計測装置であって、
 前記解析部は、前記流量変化量が特定の流量変化量の範囲に分類された回数と、その範囲の組み合わせとによって前記流量の追従変化を判定する流量計測装置。
 請求項1に記載の流量計測装置であって、
 前記解析部は、所定の判定期間において、前記流量の追従変化の判定を実行する流量計測装置。
 請求項1に記載の流量計測装置であって、
 前記解析部は、判定期間を定めずに前記流量の追従変化を判定し、所定の判定条件を満足した時点で追従変化の判定を確定する流量計測装置。
 流量計により流路に流れる流体の流量を測定する流量測定ステップと、
 圧力計により前記流体の圧力を測定する圧力測定ステップと、
 前記測定された流量データ及び圧力データを入力して、圧力変化に対する流量変化の追従を解析し、所定量以上の圧力変化量に対する流量変化量を所定の閾値で複数の範囲に分類し、各流量変化量の範囲による判定条件に基づき、流量の追従変化を判定する解析ステップと、
 前記解析結果に応じて対応する処理を行う処理ステップと、
 を有する流量計測方法。
 流量計測装置を制御するコンピュータに、以下のステップを実行させるプログラムであって、
 流量計により流路に流れる流体の流量を測定する流量測定ステップと、
 圧力計により前記流体の圧力を測定する圧力測定ステップと、
 前記測定された流量データ及び圧力データを入力して、圧力変化に対する流量変化の追従を解析し、所定量以上の圧力変化量に対する流量変化量を所定の閾値で複数の範囲に分類し、各流量変化量の範囲による判定条件に基づき、流量の追従変化を判定する解析ステップと、
 前記解析結果に応じて対応する処理を行う処理ステップと、
 をコンピュータに実行させるプログラム。
 請求項1から9のいずれか1項記載の流量計測装置または流量計測方法またはコンピュータに実行させるプログラムを用いた流体供給システム。
Description:
流量計測装置

 本発明は、流体使用時の圧力と流量とに づいて漏れ等を検出可能な流量計測装置に する。

 従来、ガス等の流体の流量を計測する流 計測装置において、漏れ等の不具合発生時 遮断等を行う保安機能のために、流体使用 の流量から漏れ等を検知する装置が提案さ ている。また、流体使用時の流量と共に圧 を検出し、流量と圧力とに基づいて漏れ等 検知する装置も提案されている(例えば、特 許文献1)。

 この従来例の装置では、ガス流量検出手段 ガス圧力センサ、ガス圧力変動手段を備え 大流量の検出時やガス器具を判定できない 合に、ガス供給圧力を変動させ、圧力変動 対応する流量の変化の有無を検出して、漏 等を検知するようにしている。

特開2003-149075号公報

 上記特許文献1の従来例では、流量及び圧力 に関して単純な波形で判定する例が開示され ており、ガス流量変化があるか否かの二者択 一の判定が行われていた。しかしながら、実 際の使用環境では流量及び圧力の変化が複雑 であり、従来例ではこのような複雑な波形に 対応する工夫はなされておらず、十分な判定 が行えないことがある。また、圧力変動に対 応する流量の変化を定量的に判定しようとし た場合、流量Qと圧力Pとの関係はP=aQ 2 となり、圧力は流量の2乗に比例することか 、2乗演算が必要となり、演算負荷が大きく るという課題がある。

 本発明は、上記事情に鑑みてなされたも で、流体使用時の圧力と流量とに基づいて れ等を精度良く判定することが可能な流量 測装置を提供することを目的とする。

 本発明に係る流量計測装置は、流路に流れ 流体の流量を測定する流量測定部と、前記 体の圧力を測定する圧力測定部と、前記測 された流量データ及び圧力データを入力し 、圧力変化に対する流量変化の追従を解析 、所定量以上の圧力変化量に対する流量変 量を所定の閾値で複数の範囲に分類し、各 量変化量の範囲による判定条件に基づき、 量の追従変化を判定する解析部と、前記解 部の解析結果に応じて対応する処理を行う 理部と、を備えるものである。
 これにより、圧力変化に対する流量変化量 範囲によって、流量の追従変化を精度良く 定可能となり、漏れ等の判定を高い精度で 行できる。この際、所定量以上の圧力変化 に対する流量変化量の大小を判定すること 、実際の使用環境での流量及び圧力の複雑 変化にも対応可能であり、判定精度を向上 きる。

 また、本発明は、上記の流量計測装置であ て、前記解析部は、前記流量変化量が第1の 閾値以上の場合に前記流量の追従変化有りを 判定し、前記流量変化量が前記第1の閾値よ も小さい第2の閾値以下の場合に前記流量の 従変化無しを判定し、前記流量変化量が前 第1の閾値と前記第2の閾値との間の場合に 記流量の追従変化不明を判定するものを含 。
 これにより、流量変化量の範囲によって流 の追従変化有り、追従変化無し、追従変化 明を判定し、精度良く漏れ等を検出するこ が可能となる。

 また、本発明は、上記の流量計測装置であ て、前記解析部は、前記流量変化量の範囲 よる判定条件の組み合わせに基づき、前記 量の追従変化を判定するものを含む。
 これにより、圧力変化に対する流量の追従 化の判定において、流量変化量の範囲によ 判定条件の組み合わせを用いることで、判 精度をさらに向上できる。

 また、本発明は、上記の流量計測装置であ て、前記解析部は、前記流量変化量が特定 流量変化量の範囲に分類された回数によっ 前記流量の追従変化を判定するものを含む
 これにより、圧力変化に対する流量の追従 化の判定において、流量変化量が特定の流 変化量の範囲に分類された回数を用いるこ で、判定精度をさらに向上できる。

 また、本発明は、上記の流量計測装置であ て、前記解析部は、前記流量変化量が特定 流量変化量の範囲に分類された回数と、そ 範囲の組み合わせとによって前記流量の追 変化を判定するものを含む。
 これにより、圧力変化に対する流量の追従 化の判定において、流量変化量が特定の流 変化量の範囲に分類された回数と、その範 の組み合わせとを用いることで、判定精度 さらに向上できる。

 また、本発明は、上記の流量計測装置であ て、前記解析部は、所定の判定期間におい 、前記流量の追従変化の判定を実行するも を含む。
 これにより、所定の判定期間における圧力 化に対する流量の追従変化を精度良く判定 能である。

 また、本発明は、上記の流量計測装置であ て、前記解析部は、判定期間を定めずに前 流量の追従変化を判定し、所定の判定条件 満足した時点で追従変化の判定を確定する のを含む。
 これにより、任意の期間において、圧力変 に対する流量変化量に応じて、所定の判定 件を満足する場合にその時点で流量の追従 化を精度良く判定可能である。

 また、本発明は、流量計により流路に流れ 流体の流量を測定する流量測定ステップと 圧力計により前記流体の圧力を測定する圧 測定ステップと、前記測定された流量デー 及び圧力データを入力して、圧力変化に対 る流量変化の追従を解析し、所定量以上の 力変化量に対する流量変化量を所定の閾値 複数の範囲に分類し、各流量変化量の範囲 よる判定条件に基づき、流量の追従変化を 定する解析ステップと、前記解析結果に応 て対応する処理を行う処理ステップと、を する流量計測方法を提供する。
 また、本発明は、流量計測装置を制御する ンピュータに、上記の各ステップを実行さ るプログラムを提供する。また、本発明は 上記の流量計測装置、流量計測方法、プロ ラムを使用した流体供給システムを提供す 。

 本発明によれば、流体使用時の圧力と流 とに基づいて漏れ等を精度良く判定するこ が可能な流量計測装置を提供できる。

本発明の実施形態における流量計測装 を含むガス供給システムの構成を示すブロ ク図 本発明の実施形態におけるガスメータ ガス漏れ検知に関する動作の処理手順を示 フローチャート サンプルデータを用いた圧力変化に対 る流量の追従変化の判定例を示す図 異なる流量変化量の算出方法の例を示 た図 圧力の変化と流量の変化の組合わせに して、追従変化有り、追従化無しを判別す 事象の組合わせを示す図 追従変化判定の確定方法の例を説明す 図

符号の説明

 100 ガスメータ
 102 流路
 104 遮断弁
 106 流量測定部
 108 圧力測定部
 110 流量演算部
 112 解析部
 114 処理部
 120 記憶部
 122 表示部
 124 通信部
 151、152、153 ガス器具
 200 監視センタ
 300 通信回線

 図1は、本発明の実施形態における流量計 測装置を含むガス供給システムの構成を示す ブロック図である。本実施形態に係るガス供 給システムは、流量計測装置としてのガスメ ータ100と、ガスの供給に関する保安機能の監 視、各使用者における使用状態の管理等を行 う監視センタ200とを備えて構成される。ガス メータ100は、ガス器具が設けられる建物の外 部または内部に配置される。監視センタ200は 、ガス会社、プロパン業者、もしくはこれら と関係のある会社などの管理部署に設置され 、各建物に配置されたガスメータ100を集中管 理する装置である。ガスメータ100と監視セン タ200とは、無線通信回線、電話回線、インタ ーネットなどの通信回線300を介して通信可能 に接続され、両者の間で各種信号やデータの やり取りが可能となっている。

 ガスメータ100は、ガスが供給される流路1 02に接続され、この流路102中には、遮断弁104 流量測定部106、圧力測定部108が設けられる また、ガスメータ100は、流量演算部110、解 部112、処理部114、記憶部120、表示部122、通 部124を備えている。ここで、流量演算部110 解析部112、処理部114は、マイコン等のプロ ッサ及びメモリを有して構成される演算処 装置によって各部の機能が実現される。

 ガスメータ100の下流側の流路には、ガス ーブル、ファンヒータ、給湯器、床暖房等 1台以上の種々のガス器具A151,ガス器具B152, ス器具C153が接続されている。例えば、ガス 具A151は、圧力調整器であるガバナが設けら れていないガステーブル等であり、ガス器具 B152は、ガバナが設けられた給湯器であるも とする。

 流量測定部106は、流路102に流れるガスの 量を計測する流量計を有し、超音波流量計 どによって構成される。なお本実施形態で 、流量測定部106として超音波流量計を用い 場合の構成例を説明するが、所定時間間隔 ガスの流量を計測できるものであれば、フ イディック式流量計など、他の種々の流量 測手段を用いてもよい。流量測定部106は、 路102中の上流側と下流側に設けた超音波送 信器間で一定時間間隔(例えば2秒など)で交 に超音波を送受信させ、流体の流れに対し 順方向と逆方向の超音波の伝搬時間の差を め、この伝搬時間差から被計測流体の流速 び流量を計測する。

 流量演算部110は、流量測定部106から出力 れる計測流量値を用いて、使用されたガス 流量、その計測時間に対応する流量パター などを算出する。算出した積算流量や流量 ターンなどの流量及び時間に関する流量デ タは、解析部112に出力する。また、算出し 流量データは、解析部112から処理部114を介 て記憶部120に転送して記憶する。

 圧力測定部108は、圧力センサ等の圧力計 有して構成され、流路102におけるガスの圧 を計測する。圧力測定部108で得られた圧力 ータは、解析部112に出力する。また、取得 た圧力データは、解析部112から処理部114を して記憶部120に転送して記憶する。記憶部1 20は、流量データ、圧力データの他に、各種 ータを記憶可能である。

 解析部112は、測定により得られた流量デ タと圧力データとを入力し、この流量デー 、または流量データと圧力データとの関係 解析して、使用されている器具の判別、漏 の検知などを行う。ここで、解析部112は、 実施形態に特徴的な解析動作として、圧力 化に対する流量変化の追従を解析する。処 部114は、解析部112における解析結果に基づ 、対応する処理を実行する。処理としては ガス漏れを含む異常検出時の通信部124によ 監視センタ200への通報、この異常検出時の 断弁104によるガス供給の遮断、異常検出時 通常時における解析結果等の表示部122によ 情報表示、解析結果の記憶部120への記憶、 どの各種処理を実行可能である。

 通信部124は、有線または無線による通信 能を有し、通信回線300を介して監視センタ2 00との間で通信を行って信号やデータを送受 する。表示部122は、液晶表示パネル等の表 装置を有して構成され、ガスメータに関連 る各種情報を表示する。

 次に、本実施形態におけるガスメータの 徴的な動作について詳細に説明する。図2は 、本発明の実施形態におけるガスメータのガ ス漏れ検知に関する動作の処理手順を示すフ ローチャートである。

 まず、圧力測定部108により、流路102にお るガスの供給圧力を測定し、圧力データを 析部112に出力する(ステップS11)。そして、 析部112は、入力される圧力データに基づき 圧力変化があるかどうかを判定する(ステッ S12)。ステップS12において、圧力変化が無い 場合は、所定のインターバル期間待機し(ス ップS13)、ステップS11に戻って同様の処理を り返す。

 ステップS12において圧力変化がある場合 続いて解析部112は、圧力変化に対して流量 追従変化があるかどうかを判定する(ステッ プS14)。ステップS14において、流量の追従変 がある場合は、さらに解析部112は、ガステ ブル等のガバナ無しの器具が作動中である どうかを判定する(ステップS15)。ステップS15 において、ガバナ無しの器具が作動中でない 場合は、ガス漏れであると判定し、ガス漏れ 検知の解析結果を処理部114に出力する。そし て、処理部114は、ガス漏れ検知に対応する処 理1を実行する(ステップS16)。処理1の処理内 としては、通信部124による監視センタ200へ 通報、遮断弁104によるガス供給の遮断など 行う。

 ステップS15において、ガバナ無しの器具 作動中である場合は、解析部112はガバナ無 の器具の作動による流量変化であると判定 、ガバナ無し器具の作動中の解析結果を処 部114に出力する。そして、処理部114は、ガ ナ無し器具の作動中に対応する処理2を実行 する(ステップS17)。処理2の処理内容としては 、表示部122による器具作動状態の表示、通信 部124による監視センタ200への通報などを行う 。

 また、ステップS14において、流量の追従 化があるかどうか不明の場合は、解析部112 流量の追従変化不明の解析結果を処理部114 出力する。そして、処理部114は、流量の追 変化不明に対応する処理3を実行する(ステ プS18)。処理3の処理内容としては、通信部124 による監視センタ200への通報などを行う。

 また、ステップS14において、流量の追従 化が無い場合は、解析部112は、給湯器等の バナ付きの器具が作動中であると判定し、 バナ付き器具の作動中の解析結果を処理部1 14に出力する。する(ステップS19)。そして、 理部114は、ガバナ付き器具の作動中に対応 る処理4を実行する(ステップS20)。処理4の処 内容としては、表示部122による器具作動状 の表示、通信部124による監視センタ200への 報などを行う。

 なお、処理2~4については、解析結果を記 部120に記憶するのみの場合、特に何もしな 場合なども含まれる。

 次に、本実施形態の解析部112における解 動作を詳しく説明する。本実施形態では、 析部112において、流量データと圧力データ 基づき、圧力変化に対する流量変化の追従 解析し、所定量以上の圧力変化量に対する 量変化量の大小に基づき、「追従変化有り 、「追従変化無し」、「追従変化不明」の3 つに区分して判定する。以下に、上記3つの 分の判定条件について説明する。まず、所 量以上の圧力変化があった場合に、この所 量以上の圧力変化に追従して第1の閾値以上 流量変化があった場合は「追従変化有り」 判定する。「追従変化有り」の判定条件を 足しない場合は、「追従変化無し」または 追従変化不明」である。次に、所定量以上 圧力変化に追従する流量変化が第1の閾値よ り小さい第2の閾値以下である場合は「追従 化無し」と判定する。そして、「追従変化 り」及び「追従変化無し」の判定条件を満 しない場合、すなわち所定量以上の圧力変 に追従する流量変化が第1の閾値と第2の閾値 の間である場合は「追従変化不明」と判定す る。

 図3は、サンプルデータを用いた圧力変化 に対する流量の追従変化の判定例を示す図で ある。図3において、(a)は「追従変化有り」 場合、(b)は「追従変化無し」の場合、(c)は 追従変化不明」の場合をそれぞれ示してい 。図3(a)のように、所定量以上の圧力変化(圧 力減少)に追従して所定量以上の流量変化(流 減少)があった場合は、「追従変化有り」と 判定する。図3(b)のように、所定量以上の圧 変化(圧力減少)に追従する流量変化が小さい 場合は、「追従変化無し」と判定する。図3(c )のように、所定量以上の圧力変化(圧力減少) に追従する流量変化(流量減少)が不明の場合 、「追従変化不明」と判定する。

 また、解析部112は、圧力変化に対する流 の追従変化の判定に加えて、使用されてい ガス器具の器具判別を行い、ガバナ無し器 の作動中などを判定する。ガス器具の器具 別は、様々な方法で行えるが、例えば、下 のような方法がある。

 まず、器具を動作させて、立上がり時の 量、最大燃焼時の流量、最小燃焼時の流量 燃焼量を制御したときの特徴的な流量変化 の流量データを、器具別の流量データとし 記憶部120に記憶して登録する。その後、実 に器具が使用されたときに、計測された流 データと登録されたデータとを比較し、器 判別を行う。ここで、立上がり時の流量が 致するかどうか、また、使用時の流量が最 燃焼時と最小燃焼時の流量範囲にはいるか うか、さらに、制御されたときの流量変化 登録された特徴に合致するかどうか等を調 ることにより、器具の特定を行うことがで る。

 図4は、異なる流量変化量の算出方法の例 を示した図であり、(a)は逐次差分方式、(b)は 基準値差分方式のそれぞれの方法による算出 例を示している。図4(a)のように、逐次差分 式では、圧力変化に対応したタイミング毎 、前回の流量値からの流量の差分δQ1、δQ2、 δQ3を逐次算出し、これらの差分値による変 量を求める。図4(b)のように、基準値差分方 では、ある時点の流量値(例えば判定開始タ イミングの初回流量値)を基準値とし、圧力 化に対応したタイミング毎に、基準値から 流量の差分δq1、δq2、δq3を逐次算出し、こ らの差分値による変化量を求める。そして それぞれの方法で算出した流量の変化量に って追従変化の有無を判定する。

 解析部112は、上記圧力変化に対する流量 追従変化の解析において、「追従変化有り と「追従変化無し」のそれぞれの判定を、 記に示した異なる方法を用いて判定する。 実施形態では、「追従変化有り」の判定を 次差分方式により算出した流量変化量を用 て判定し、「追従変化無し」の判定を基準 差分方式により算出した流量変化量を用い 判定する。ここで、「追従変化有り」と「 従変化無し」とをそれぞれ異なる方法を用 て判定することで、状態毎の判定条件に適 た方法で判定することができ、判定精度を り向上できる。

 図5は、圧力の変化と流量の変化の組合わ せに対して、どの組合わせのとき追従変化有 りを判別し、どの組合わせのとき追従化無し を判別するかを示したものである。追従変化 有りは(a)に示した逐次差分方式の該当現象の 組合わせのときに判別する。すなわち、圧力 増加に対して流量増加があった場合、及び、 圧力減少に対して流量減少があった場合に追 従変化有りを判別する。追従変化無しは(b)に 示した基準値差分方式の該当現象の組合わせ のときに判別する。すなわち、圧力増加に対 して流量変化無しの場合、及び、圧力減少に 対して流量変化無しの場合に追従変化無しを 判別する。

 次に、圧力変化に対する流量の追従変化 定の確定方法について説明する。図6は、追 従変化判定の確定方法の例を説明する図であ り、(a)は確定の閾値、(b1-1)、(b1-2)は単純確定 方法の条件、(b2-1)、(b2-2)は複合確定方法の条 件をそれぞれ例示したものである。

 上述した「追従変化有り」、「追従変化 し」、「追従変化不明」の3つの区分の追従 変化を判定する際、まず、図6(a)に示す閾値 よって圧力変化に追従する流量の変化量δQi/ δqiをA~Eの5つの範囲に分類して判別を行う。 こで、変化量δQi/δqiが100L/h(リットル/時間) 上を範囲A、50~100L/hを範囲B、-50~50L/hを範囲C -100~-50L/hを範囲D、-100L/h以下を範囲Eとして 別する。なお、流量変化量の符号「-(マイナ ス)」は圧力変化に対して逆方向の変化を示 。また、上記数値は一例であり、対象とす 現象に応じて、適宜、設定されるものであ 。

 そして、単純確定方法によって追従変化 りの判定を確定する場合は、逐次差分方式 より図6(b1-1)に示す判定条件によって確定す る。すなわち、変化量の範囲Aがm回ある場合 あるいは範囲Bがn回ある場合に、「追従変 有り」の判定を確定する。それ以外につい は確定しない。

 そして、単純確定方法によって追従変化 しの判定を確定する場合は、基準値差分方 により図6(b1-2)に示す判定条件によって確定 する。すなわち、変化量の範囲Cがある場合 、「追従変化無し」の判定を確定する。そ 以外については確定しない。

 また、複合確定方法によって追従変化有 の判定を確定する場合、図6(b2-1)に示す判定 条件の組合わせによって確定する。すなわち 、変化量の範囲Aがm回あり、かつ、範囲C,D,E 無い場合、あるいは範囲Bがn回あり、かつ、 範囲C,D,Eが無い場合に、「追従変化有り」の 定を確定する。それ以外については確定し い。

 また、複合確定方法によって追従変化無 の判定を確定する場合、図6(b2-2)に示す判定 条件の組合わせによって確定する。すなわち 、変化量の範囲Cがあり、かつ、範囲A,B,Eが無 い場合、あるいは範囲Cがあり、かつ、範囲A, Eが無い場合に、「追従変化無し」の判定を 定する。それ以外については確定しない。

 なお、上記に示したものは、これら複合 定方法における判別条件の組合わせの一例 あって、適用する現象に応じて、組合わせ 適宜、設定されるものである。

 なお、上記図6(b1-1)、(b1-2)の単純確定方法 または図6(b2-1)、(b2-2)の複合確定方法におい 、判定条件に用いる回数m、nは、m<nの関係 とし、例えば、m=1、n=3などのように、適宜定 める。

 また、上記の追従変化判定に関して、分 位、時間単位や日単位などの所定の判定期 を定めて、この判定期間において流量の追 変化の判定を実行し、判定結果を確定する うにしてもよい。あるいは、特に判定期間 定めずに、任意の期間において流量の追従 化を判定し、上記の確定方法の判定条件な を用いて、判定条件を満足した時点で追従 化の判定を確定するようにしてもよい。こ らの判定方法を用いることにより、ガスの 用環境などの各種条件に応じて適宜流量の 従変化の判定を実行し、ガス漏れ等を精度 く判定することができる。

 以上のような流体計測装置及び流体計測 法を実施するため、ガスメータ100の流量演 部110、解析部112、処理部114や図示しないコ ピュータ(演算装置)には、流体計測方法の ステップを実行させるプログラムが記憶さ ている。また、本発明の流体計測装置、流 計測方法、コンピュータに実行させるプロ ラムを用いた流体供給システムとして、ガ 等の流体の供給源、監視センタ等を含む流 供給システムも本発明に含まれる。

 上述したように、本実施形態によれば、 力変化に対する流量の追従変化を解析し、 量の追従変化有り、追従変化無し、追従変 不明を判定して、漏れ等を精度良く判定す ことができる。追従変化有りの場合は、ガ 使用状態の事象として、ガステーブル等の バナ無しのガス器具の作動中か、あるいは ガス漏れが考えられるが、器具判別を行う とで、追従変化有りの判定によって漏れを 知することができる。この際、所定量以上 圧力変化量に対する流量変化量の大小を判 し、この流量変化量の範囲によって流量の 従変化を判定するようにしている。これに って、実際の使用環境での流量及び圧力の 雑な変化にも対応可能であり、複雑な波形 測定データにおいても高い精度で流量の追 変化を判定でき、判定精度を向上できる。 た、加減算等の単純な演算で流量の追従変 を判定可能であるので、流量解析時の演算 荷を軽減できる。

 なお、本発明は上記の実施形態において されたものに限定されるものではなく、明 書の記載、並びに周知の技術に基づいて、 業者が変更、応用することも本発明の予定 るところであり、保護を求める範囲に含ま る。

 本出願は、2008年3月7日出願の日本特許出 (特願2008-058789)、に基づくものであり、その 内容はここに参照として取り込まれる。

 本発明は、流体使用時の圧力と流量とに づいて漏れ等を精度良く判定することが可 となる効果を有し、ガスメータ等の流量計 装置の漏れ検知等において有用である。