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Title:
FUEL CELL SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/051142
Kind Code:
A1
Abstract:
A fuel cell system includes: a fuel cell layered body (12) having at least one layer of fuel cells (10); end plates (14, 16) arranged at the both ends of the fuel cell layered body (12) in the layering direction; gas introduction units (18a, 22a) which are arranged through the end plates (14, 16) and communicate with gas supply manifolds (34, 38) formed to pass through the fuel cell layered body (12) in the layering direction; and gas exhaust units (20a, 24a) which are arranged through the end plates (14, 16) and communicate with the gas exhaust manifolds (36,40) formed to pass through the fuel cell layered body (12) in the layering direction. The gas introduction units (18a, 22a) in the end plates (14, 16) are inclined from the side facing the gas supply manifolds (34, 38) toward the upstream side of a reaction gas passing through the gas introduction units (18a, 22a).

Inventors:
TAGUCHI KOUKI (JP)
OSADA KAZUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/068673
Publication Date:
April 23, 2009
Filing Date:
October 15, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
TAGUCHI KOUKI (JP)
OSADA KAZUHIRO (JP)
International Classes:
H01M8/24; H01M8/10
Foreign References:
JP2003178791A2003-06-27
JP2000090954A2000-03-31
JP2004134130A2004-04-30
JP2004259637A2004-09-16
JP2006236841A2006-09-07
Attorney, Agent or Firm:
YOSHIDA, Kenji et al. (Kichijoji-honcho 1-chome Musashino-sh, Tokyo 04, JP)
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Claims:
 燃料電池セルを少なくとも1層以上積層した燃料電池積層体と、前記燃料電池積層体の積層方向両端に設けられるエンドプレートと、前記エンドプレート内を通り、前記燃料電池積層体の積層方向に貫通形成されたガス供給マニホールドと連通するガス導入部と、前記エンドプレート内を通り、前記燃料電池積層体の積層方向に貫通形成されたガス排出マニホールドと連通するガス排出部と、を有し、
 前記エンドプレート内のガス導入部は、前記ガス供給マニホールドに面する側から前記ガス導入部を通る反応ガスの上流側に向かって下るように傾斜していることを特徴とする燃料電池システム。
 請求項1記載の燃料電池システムであって、前記エンドプレート内のガス導入部の底面と前記ガス供給マニホールドの底面との境界部に、前記ガス供給マニホールドの底面が前記エンドプレート内のガス導入部の底面より垂直方向上方となる段差が形成されていることを特徴とする燃料電池システム。
 請求項1記載の燃料電池システムであって、前記エンドプレート内のガス導入部の上面と前記ガス供給マニホールドの上面との境界部に、前記ガス供給マニホールドの上面が前記エンドプレート内のガス導入部の上面より垂直方向下方となる段差が形成されていることを特徴とする燃料電池システム。
 請求項1記載の燃料電池システムであって、前記エンドプレート内のガス排出部は、前記ガス排出マニホールドに面する側から前記ガス排出部を通る反応ガスの下流側に向かって下るように傾斜していることを特徴とする燃料電池システム。
 請求項4記載の燃料電池システムであって、前記エンドプレート内のガス排出部の底面と前記ガス排出マニホールドの底面との境界部に、前記ガス排出マニホールドの底面が前記エンドプレート内のガス排出部の底面より垂直方向上方となる段差が形成されていることを特徴とする燃料電池システム。
 請求項4記載の燃料電池システムであって、前記エンドプレート内のガス排出部の上面と前記ガス排出マニホールドの上面との境界部に、前記ガス排出マニホールドの上面が前記エンドプレート内のガス排出部の上面より垂直方向下方となる段差が形成されていることを特徴とする燃料電池システム。
Description:
燃料電池システム

 本発明は、燃料電池システムに関するも であり、特に、燃料電池システムの排水の 術に関する。

 近年のエネルギ分野では、高効率のエネ ギ変換装置として燃料電池が注目されてい 。図12は、一般的な燃料電池システムの構 を示す一部模式断面図である。図12に示すよ うに、一般的な燃料電池システムは、燃料電 池セル70を少なくとも1層以上積層した燃料電 池積層体72と、積層方向両端に設けられるエ ドプレート74a,74bと、エンドプレート74a,74b 貫通し、燃料電池積層体72に接続されるガス 導入管76及びガス排出管78とを有する。ガス 入管76内部のガス導入部76aは、燃料電池積層 体72の積層方向に貫通形成されたガス供給マ ホールド80と連通し、ガス排出管78内部のガ ス排出部78aは、燃料電池積層体72の積層方向 貫通形成されたガス排出マニホールド82と 通する。

 燃料電池セル70のアノード極側に供給す アノードガスを水素ガス、カソード極側に 給するカソードガスを酸素ガスとした場合 燃料電池セル70の発電時に、アノード極側で は、水素イオン及び電子にする反応が行われ 、水素イオンは燃料電池セル70の電解質膜を り、電子は外部回路を通じてカソード極側 到達する。カソード極側では、水素イオン 電子及び酸素ガスが反応して水分を生成す 反応が行われる。

 燃料電池セル70に供給されるアノードガ 、カソードガスは、燃料電池セル70の電解質 膜にイオン伝導性を付与するため、燃料電池 システムに備えられる加湿器により加湿され る。しかし、燃料電池積層体72に供給される ノードガス、カソードガスの温度は、発電 の燃料電池積層体72の温度より低いため、 ンドプレート74a,74b内のガス導入部76aの温度 低下する。そうすると、エンドプレート74a, 74b内のガス導入部76aを通るアノードガス、カ ソードガスは凝縮し、凝縮水が発生する場合 がある。また、燃料電池積層体72に供給され エンドプレート74a,74bが、熱伝導率の良い金 属板等により構成されている場合には、アノ ードガス、カソードガスがエンドプレート内 のガス導入部76a、ガス排出部78aを通る際、放 熱による影響で凝縮し、凝縮水が発生する場 合がある。特に、エンドプレート74a,74b内の ス導入部76aで発生した凝縮水は、ガス導入 76aを流れるアノードガス又はカソードガス より燃料電池積層体72内に流入し易い。

 ガス導入部(又はガス排出部)で発生した 縮水が、燃料電池積層体72内に流入すると、 アノードガス又はカソードガスの供給が妨げ られ、電圧低下等の発電性能が低下する場合 がある。

 例えば、特許文献1には、ガス供給マニホ ールド及びガス排出マニホールドのうち少な くとも1つのマニホールドを反応ガスの進行 向に向かって低位となるように傾斜配置さ た燃料電池が提案されている。

 また、例えば、特許文献2には、一方のエ ンドプレートから単位セルの積層方向に貫通 して形成されたガス供給マニホールドと、他 方のエンドプレートからガス供給マニホール ドまで貫通し、ガス供給マニホールド内に溜 まった凝縮水を外部に排出するための排水路 とを有し、ガス供給マニホールドの底面を排 水路に向かって下るように傾斜させた燃料電 池が提案されている。

 また、例えば、特許文献3には、水を一時貯 留する水溜まり部と、マニホールドから水溜 まり部に向かって下るように傾斜させた傾斜 部とをエンドプレート内に設けた燃料電池が 提案されている。

特開2004-146303号公報

特開2007-141639号公報

特開2003-178791号公報

特開2003-168468号公報

特開2003-178791号公報

 しかし、特許文献1,2の燃料電池では、燃 電池積層体のマニホールドで発生した凝縮 の排水性を向上させるものであり、燃料電 積層体へ供給されるガス導入部で発生した 縮水が、燃料電池内に流入することを抑制 ることは困難である。

 また、特許文献3の燃料電池では、エンド プレート内に、水溜まり部、水溜まり部に向 かって傾斜していく傾斜部が形成されている ため、燃料電池の構成が複雑となる。

 そこで、本発明の目的は、少なくともガ 導入部で発生した凝縮水が燃料電池内に流 することを簡易な構成で抑制することがで る燃料電池システムを提供することにある

 (1)本発明は、燃料電池セルを少なくとも1 層以上積層した燃料電池積層体と、前記燃料 電池積層体の積層方向両端に設けられるエン ドプレートと、前記エンドプレート内を通り 、前記燃料電池積層体の積層方向に貫通形成 されたガス供給マニホールドと連通するガス 導入部と、前記エンドプレート内を通り、前 記燃料電池積層体の積層方向に貫通形成され たガス排出マニホールドと連通するガス排出 部と、を有し、前記エンドプレート内のガス 導入部は、前記ガス供給マニホールドに面す る側から前記ガス導入部を通る反応ガスの上 流側に向かって下るように傾斜している。

 (2)上記(1)記載の燃料電池システムにおい 、前記エンドプレート内のガス導入部の底 と前記ガス供給マニホールドの底面との境 部に、前記ガス供給マニホールドの底面が 記エンドプレート内のガス導入部の底面よ 垂直方向上方となる段差が形成されている とが好ましい。

 (3)上記(1)又は(2)記載の燃料電池システム おいて、前記エンドプレート内のガス導入 の上面と前記ガス供給マニホールドの上面 の境界部に、前記ガス供給マニホールドの 面が前記エンドプレート内のガス導入部の 面より垂直方向下方となる段差が形成され いることが好ましい。

 (4)上記(1)~(3)のいずれか1つに記載の燃料 池システムにおいて、前記エンドプレート のガス排出部は、前記ガス排出マニホール に面する側から前記ガス排出部を通る反応 スの下流側に向かって下るように傾斜して ることが好ましい。

 (5)上記(4)記載の燃料電池システムにおい 、前記エンドプレート内のガス排出部の底 と前記ガス排出マニホールドの底面との境 部に、前記ガス排出マニホールドの底面が 記エンドプレート内のガス排出部の底面よ 垂直方向上方となる段差が形成されている とが好ましい。

 (6)上記(4)又は(5)記載の燃料電池システム おいて、前記エンドプレート内のガス排出 の上面と前記ガス排出マニホールドの上面 の境界部に、前記ガス排出マニホールドの 面が前記エンドプレート内のガス排出部の 面より垂直方向下方となる段差が形成され いることが好ましい。

 本発明によれば、燃料電池積層体の積層 向両端に設けられるエンドプレートと、エ ドプレート内を通り、燃料電池積層体の積 方向に貫通形成されたガス供給マニホール と連通するガス導入部と、燃料電池積層体 積層方向に貫通形成されたガス排出マニホ ルドと連通するガス排出部と、を有する燃 電池システムであって、エンドプレート内 ガス導入部をガス供給マニホールドに面す 側からガス導入部を通る反応ガスの上流側 向かって下るように傾斜させることにより 少なくともガス導入部で発生した凝縮水が 料電池内に流入することを簡易な構成で抑 することができる燃料電池システムを提供 ることができる。

本発明の実施形態に係る燃料電池シス ムの構成の一例を示す模式側面図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池シス ムの一部模式斜視図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池シス テムの一部模式断面図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池シス テムの一部模式断面図である。 本発明の他の実施形態に係る燃料電池 システムの一部模式断面図である。 本発明の他の実施形態に係る燃料電池 システムの一部模式断面図である。 図3Aの点線枠Rにおける燃料電池システ の一部模式断面図である。 図3Aの点線枠Rにおける燃料電池システ の他の一例を示す一部模式断面図である。 図3Aの点線枠Rにおける燃料電池システ の他の一例を示す一部模式断面図である。 本実施形態で用いられる燃料電池セル 構成の一例を示す模式断面図である。 本実施形態に用いられる燃料電池用セ パレータの構成の一例を示す模式平面図であ る。 本実施形態に用いられる燃料電池用セ パレータの構成の一例を示す模式平面図であ る。 本発明の他の実施形態に係る燃料電 システムの一部模式断面図である。 本発明の他の実施形態に係る燃料電 システムの一部模式断面図である。 図10Aの点線枠Rにおける燃料電池シス ムの他の一例を示す一部模式断面図である 一般的な燃料電池システムの構成を示 す一部模式断面図である。

符号の説明

 1 燃料電池システム、10,70 燃料電池セル 、12,72 燃料電池積層体、14 金属板、16 絶縁 板、18 カソードガス導入管、18a カソードガ ス導入部、18b カソードガス導入部底面、18c カソードガス導入部上面、20 カソードガス 出管、20a カソードガス排出部、20b カソー ドガス排出部底面、20c カソードガス排出部 面、22 アノードガス導入管、22a アノード ス導入部、24 アノードガス排出管、24a ア ードガス排出部、28 締め付け具、30 ボル 、32 固定台、34 カソードガス供給マニホー ルド、34a カソードガス供給マニホールド底 、34b カソードガス供給マニホールド上面 36 カソードガス排出マニホールド、36a カ ードガス排出マニホールド底面、36b カソー ドガス排出マニホールド上面、38 アノード ス供給マニホールド、40 アノードガス排出 ニホールド、42a,42b 段差、44 膜-電極アッ ンブリ、46 アノード極セパレータ、48 カソ ード極セパレータ、50 電解質膜、52 アノー 極、54 カソード極、56 接着剤、58 アノー ガス流路、60 カソードガス流路、62 カソ ドガス供給マニホールド孔、64 カソードガ 排出マニホールド孔、66 アノードガス供給 マニホールド孔、68 アノードガス排出マニ ールド孔、74a,74b エンドプレート、76 ガス 入管、76a ガス導入部、78 ガス排出管、78a ガス排出部、80 ガス供給マニホールド、82  ガス排出マニホールド。

 図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池 システムの構成の一例を示す模式側面図であ る。図2は、本発明の実施形態に係る燃料電 システムの一部模式斜視図である。図1,2に すように、燃料電池システム1は、燃料電池 ル10が複数積層された燃料電池積層体12と、 燃料電池積層体12の積層方向両端に設けられ エンドプレートとしての金属板14及び絶縁 16と、カソードガス導入管18と、カソードガ 排出管20と、アノードガス導入管22と、アノ ードガス排出管24と、加湿器(A)26と、加湿器B( 不図示)と、締め付け具28とを有する。燃料電 池積層体12は、燃料電池セル10を20個積層した ものであるが、燃料電池セル10の積層数は、 なくとも1個以上であればよい。

 エンドプレートは、必ずしも金属板14及 絶縁板16である必要はなく、絶縁コートされ た金属板であってもよい。金属板14は、プレ シャープレートであれば特に制限されるも ではなく、例えば、アルミ板、ステンレス 等が用いられ、絶縁板16は、例えば、フェ ール樹脂、ポリフェニレンサルファイド等 樹脂板等が用いられるが、上記これらに限 されるものではない。

 締め付け具28は、締め付けボルト30、固定 台32を備える。固定台32に燃料電池積層体12を 設置し、締め付けボルト30の締め付けにより 燃料電池積層体12に所定の締め付け圧が掛 り、各燃料電池セル10が固定される。

 加湿器(A)26は、カソードガス導入管18及び カソードガス排出管20に接続され、不図示の 湿器Bは、アノードガス導入管22及びアノー ガス排出管24に接続されている。

 本実施形態に用いられる加湿器は、燃料 池積層体12に供給されるアノードガス、カ ードガスの加湿を行うものであれば、加熱 式、超音波方式、気化方式、バブラ方式、 蒸気交換方式等種々の方式を採用すること できる。本実施形態では、湿潤ガス(燃料電 積層体12から排出される反応ガス)に含有し いる水分を水蒸気交換膜により吸水し乾燥 ス(燃料電池積層体12へ供給される反応ガス) に水分を供給する水蒸気交換方式加湿器を例 として説明する。水蒸気交換膜は、湿潤ガス から水分を吸水し、乾燥ガスに水分を供給さ せるものである。

 図3(A),(B)は、本発明の実施形態に係る燃 電池システムの一部模式断面図である。図3( A),(B)に示すように、燃料電池積層体12は、積 方向に貫通形成されたカソードガス供給マ ホールド34、カソードガス排出マニホール 36、アノードガス供給マニホールド38、アノ ドガス排出マニホールド40を有する。

 図3(A),(B)に示すように、カソードガス導 管18、カソードガス排出管20、アノードガス 入管22及びアノードガス排出管24は、エンド プレート(金属板14及び絶縁板16)を貫通して、 燃料電池積層体12に接続されている。

 カソードガス導入管18内部のカソードガ 導入部18aは、燃料電池積層体12のカソードガ ス供給マニホールド34と連通し、カソードガ 排出管20内部のカソードガス排出部20aは、 ソードガス排出マニホールド36と連通してい る。アノードガス導入管22内部のアノードガ 導入部22aは、アノードガス供給マニホール 38と連通し、アノードガス排出管24内部のア ノードガス排出部24aは、アノードガス排出マ ニホールド40と連通している。

 各導入管及び排出管の構成等は必ずしも 記に限定されるものではない。図4(A),(B)は 本発明の他の実施形態に係る燃料電池シス ムの一部模式断面図である。図4(A),(B)に示す ように、カソードガス導入管18、カソードガ 排出管20、アノードガス導入管22及びアノー ドガス排出管24はエンドプレート(金属板14及 絶縁板16)に接続されている。このような場 、カソードガス供給マニホールド34と連通 るカソードガス導入部18a、カソードガス排 マニホールド36と連通するカソードガス排出 部20a、アノードガス供給マニホールド38と連 するアノードガス導入部22a、アノードガス 出マニホールド40と連通するアノードガス 出部24aが、エンドプレートに直接形成され 。

 また、エンドプレートに形成されたカソ ドガス導入部18aはカソードガス導入管18の ソードガス導入部18aと、エンドプレートに 成されたカソードガス排出部20aはカソード ス排出管20のカソードガス排出部20aと連通し 、エンドプレートに形成されたアノードガス 導入部22aはアノードガス導入管22のアノード ス導入部22aと、エンドプレートに形成され アノードガス排出部24aはアノードガス排出 24のアノードガス排出部24aと連通する。

 図5は、図3(A)の点線枠Rにおける燃料電池 ステムの一部模式断面図である。図5に示す ように、エンドプレート(金属板14及び絶縁板 16)内のカソードガス導入部18aは、カソードガ ス供給マニホールド34に面する側(図5に示す 線A)からカソードガス導入部18aを通るカソー ドガスの上流側に向かって(図5に示す矢印B) るように傾斜している。エンドプレート内 カソードガス導入部18aの傾斜とは、カソー ガス導入部18aの上面及び下面(側面も)がカソ ードガス供給マニホールド34に面する側から ソードガスの上流側に向かって下るように 斜していることを意味する。エンドプレー 内のアノードガス導入部22aも同様である。

 本実施形態では、エンドプレート内のカ ードガス導入部18a又はアノードガス導入部2 2aのうち少なくともいずれか一方が、ガス供 マニホールドに面する側からガス導入部を る反応ガスの上流側に向かって下るように 斜していればよい。しかし、カソードガス して空気が使用される場合、反応効率の点 、空気は、アノードガス(例えば、水素等) り多く燃料電池積層体12に供給される。その ため、カソードガス導入部18aに流れるカソー ドガスの流速は、アノードガス導入部22aに流 れるアノードガスの流速より早い。したがっ て、カソードガス導入部18aに凝縮水が発生す ると、流速の早いカソードガスに流され、燃 料電池積層体12内に流入し易い。したがって エンドプレート内のカソードガス導入部18a 、ガス供給マニホールドに面する側からガ 導入部を通る反応ガスの上流側に向かって るように傾斜していることが好ましい。

 図6は、図3(A)の点線枠Rにおける燃料電池 ステムの他の一例を示す一部模式断面図で る。エンドプレート内のカソードガス導入 18aは、カソードガス供給マニホールド34に する側からカソードガス導入部18aを通るカ ードガスの上流側に向かって下るように傾 していれば、図6に示すように、例えば、エ ドプレート内のカソードガス導入部18aの一 に平坦部を有していてもよい。エンドプレ ト内のアノードガス導入部22aも同様である

 上記これらの構成によって、反応ガスが エンドプレート内のガス導入部を通る際に 放熱等の影響を受けることによって、エン プレート内のガス導入部に凝縮水が発生し も、燃料電池積層体12内に流入することを 制することができる。

 また、カソードガス導入部18aの傾斜は、 削、金型等により形成することができる。 た、図5,6に示すように、エンドプレート内 カソードガス導入管18(エンドプレート内の ソードガス排出管20、アノードガス導入管22 、アノードガス排出管24も同様)の外部形状は 、燃料電池積層体12に接続する際の位置決め 容易にすることができる点で、エンドプレ トの端部から燃料電池積層体12に向かって が細くなるような段差が形成されているこ が好ましい。アノードガス導入管22、カソー ドガス排出管20、アノードガス排出管24も同 である。このような段差は、研削、金型等 より形成される。ガス導入管、ガス排出管 嵌挿されるエンドプレートも同様に、研削 金型等により段差が形成される。

 本実施形態では、エンドプレート内のガ 導入部が、上記のように傾斜していれば、 ンドプレート以外のガス導入部は、必ずし 傾斜等する必要はないが、凝縮した水滴が 下するように垂直方向下方に形成されるこ が好ましい。

 図7は、図3(A)の点線枠Rにおける燃料電池 ステムの他の一例を示す一部模式断面図で る。図7に示すように、エンドプレート内の カソードガス導入部底面18bとカソードガス供 給マニホールド底面34aとの境界部に、カソー ドガス供給マニホールド底面34aがエンドプレ ート内のカソードガス導入部底面18bより垂直 方向上方となる段差42aが形成されていること が好ましい。また、図7に示すように、エン プレート内のカソードガス導入部上面18cと ソードガス供給マニホールド上面34bとの境 部に、カソードガス供給マニホールド上面34 bがエンドプレート内のカソードガス導入部 面18cより垂直方向下方となる段差42bが形成 れていることが好ましい。図7に示すように 段差42a,42bが両方形成されていることが好ま しいが、少なくともいずれか一方であっても よい。上記段差は、エンドプレート内のガス 導入部に発生した凝縮水がガス供給マニホー ルド内へ流入することを抑制する防壁となる 。

 本実施形態では、エンドプレート内のカ ードガス導入部18aについて説明したが、図3 (B)に示すエンドプレート内のアノードガス導 入部22aも図5,6において説明した傾斜及び図7 おいて説明した段差を有することが好まし 。また、本実施形態におけるエンドプレー 内のガス導入部の傾斜角度、段差幅は、特 制限されるものではない。

 図8は、本実施形態で用いられる燃料電池 セルの構成の一例を示す模式断面図である。 図8に示すように、本実施形態で用いられる 料電池セル10は、膜-電極アッセンブリ44と、 膜-電極アッセンブリ44を介して配置される一 対の燃料電池用セパレータとしてのアノード 極セパレータ46、カソード極セパレータ48と 備える。膜-電極アッセンブリ44は、電解質 50と、電解質膜50を挟持するアノード極52及 カソード極54とを備えている。また、アノー ド極セパレータ46とカソード極セパレータ48 の間には、燃料電池セパレータ同士を接着 る接着剤56が設けられている。

 図9(A)は、本実施形態に用いられるアノー ド極セパレータの構成の一例を示す模式平面 図であり、図9(B)は、本実施形態に用いられ カソード極セパレータの構成の一例を示す 式平面図である。

 図9(A),(B)に示すように、アノード極セパ ータ46及びカソード極セパレータ48はそれぞ 、反応ガス流路としてのアノードガス流路5 8又はカソードガス流路60、カソードガス供給 マニホールド孔62、カソードガス排出マニホ ルド孔64、アノードガス供給マニホールド 66、アノードガス排出マニホールド孔68を備 る。

 燃料電池セル10を積層する際に、隣接す アノード極セパレータ46及びカソード極セパ レータ48のカソードガス供給マニホールド孔6 2を重ね合わせ、また、カソードガス排出マ ホールド孔64を重ね合わせることにより、図 3(A)に示すような、積層方向に連通したカソ ドガス供給マニホールド34、カソードガス排 出マニホールド36がそれぞれ形成される。同 に、アノードガス供給マニホールド孔66を ね合わせ、また、アノードガス排出マニホ ルド孔68を重ね合わせることにより、図3(B) 示すような、積層方向に連通したアノード ス供給マニホールド38、アノードガス排出マ ニホールド40がそれぞれ形成される。

 次に、燃料電池システムの反応ガスの流 について説明する。不図示の加湿器Bにより 加湿されたアノードガスは、図3(B)に示すア ードガス導入部22aを通り、エンドプレート( 属板14、絶縁板16)を介して燃料電池積層体12 のアノードガス供給マニホールド38に導入さ 、各燃料電池セル10に供給される。燃料電 セル10に供給されたアノードガスは、図9(A) 示すアノードガス供給マニホールド孔66を介 してアノードガス流路58を通り、燃料電池セ 10の発電に利用される。発電に利用されな ったアノードガスは、アノードガス流路58か ら、アノードガス排出マニホールド孔68を介 て、図3(B)に示すアノードガス排出マニホー ルド40、アノードガス排出部24aを通り、不図 の加湿器Bに導入される。

 カソードガスも同様に、図1に示す加湿器 (A)26により加湿されたカソードガスが、図3(A) に示すカソードガス導入部18aを通り、エンド プレートを介して燃料電池積層体12のカソー ガス供給マニホールド34に導入され、各燃 電池セル10に供給される。燃料電池セル10に 給されたカソードガスは、図9(B)に示すカソ ードガス供給マニホールド孔62を介してカソ ドガス流路60を通り、燃料電池セル10の発電 に利用される。発電に利用されなかったカソ ードガスは、カソードガス流路60から、カソ ドガス排出マニホールド孔64を介して、図3( A)に示すカソードガス排出マニホールド36、 ソードガス排出部20aを通り、加湿器(A)26に導 入される。

 加湿器(A)26,加湿器Bによるアノードガス、 カソードガスの加湿方法の一例を説明する。 燃料電池積層体から排出された水分を含んだ カソードガス(湿潤ガス)が加湿器(A)26に導入 れる。加湿器(A)26に導入された湿潤ガスは、 加湿器A(26)内の水蒸気交換膜の一方の面に接 し、湿潤ガス中の水分が水蒸気交換膜内に 水され、蓄えられる。一方で、燃料電池積 体に供給されるカソードガス(乾燥ガス)が 湿器(A)26に導入される。加湿器(A)26に導入さ た乾燥ガスが、水蒸気交換膜のもう一方の に接触することによって、水蒸気交換膜内 蓄えられている水分が乾燥ガスに供給され 加湿される。アノードガスの加湿も、加湿 Bにより、上記と同様に行われる。

 図10(A),(B)は、本発明の他の実施形態に係 燃料電池システムの一部模式断面図である 凝縮水が燃料電池積層体12内に流入するこ を効果的に抑制することができる点で、図10 (A),(B)に示すように、エンドプレート内のカ ードガス排出部20a及びアノードガス排出部24 aのうち少なくともいずれか一方は、ガス排 マニホールドに面する側からガス排出部を る反応ガスの下流側に向かって下るように 斜していることが好ましい。

 図11は、図10(A)の点線枠Rにおける燃料電 システムの他の一例を示す一部模式断面図 ある。図11に示すようにカソードガス排出部 20a(アノードガス排出部24aも同様)も、エンド レート内のカソードガス排出部底面20bとカ ードガス排出マニホールド底面36aとの境界 に、カソードガス排出マニホールド底面36a エンドプレート内のカソードガス排出部底 20bより垂直方向上方となる段差42aが形成さ ていることが好ましい。また、図11に示す うに、エンドプレート内のカソードガス排 部上面20cとカソードガス排出マニホールド 面36bとの境界部に、カソードガス排出マニ ールド上面36bがエンドプレート内のカソー ガス排出部上面20cより垂直方向下方となる 差42bが形成されていることが好ましい。図11 に示すように、段差42a,42bが両方形成されて ることが好ましいが、少なくともいずれか 方であってもよい。

 燃料電池システムのその他の構成につい 説明する。本実施形態に用いられる燃料電 用セパレータ(アノード極セパレータ46、カ ード極セパレータ48)は、金属系セパレータ カーボン系セパレータ等特に制限されるも ではない。

 本実施形態に用いられる膜-電極アッセン ブリ44を構成する電解質膜50は、電子伝達性 有さずプロトン伝導性を有するものであれ 特に制限されるものではない。例えば、パ フルオロスルホン酸系の樹脂膜、トリフル ロスチレン誘導体の共重合膜、リン酸を含 させたポリベンズイミダゾール膜、芳香族 リエーテルケトンスルホン酸膜等が挙げら る。

 また、膜-電極アッセンブリ44を構成する ノード極52及びカソード極54はそれぞれ、触 媒層と拡散層とを備える。

 拡散層は反応ガスの拡散性が高い材料で れば特に制限されるものではない。例えば カーボンクロス、カーボンペーパ等の多孔 カーボン材料等が挙げられる。

 触媒層は、例えば、白金、ルテニウム等 金属触媒を担持したカーボンとパーフルオ スルホン酸系の電解質等とを混合して拡散 、又は電解質膜上に成膜したものである。 記カーボンとしては、例えば、アセチレン ラック、ファーネスブラック、チャンネル ラック、サーマルブラック等のカーボンブ ック等が用いられる。

 このように、本実施形態に係る燃料電池 ステムは、エンドプレート内のガス導入部 、ガス供給マニホールドに面する側からガ 導入部を通る反応ガスの上流側に向かって るように傾斜していることにより、少なく もガス導入部で発生した凝縮水が燃料電池 に流入することを簡易な構成で抑制するこ ができる。

 上記本実施形態に係る燃料電池セル及び 料電池積層体は、例えば、携帯電話、携帯 パソコン等のモバイル機器用小型電源、自 車用電源、家庭用電源等として使用するこ ができる。