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Title:
FUEL CELL SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/057383
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a fuel cell system which can suppress increase of a motor control error. The fuel cell system includes: a fuel cell (40) which generates electricity by an electro-chemical reaction between a fuel gas and an oxidant gas; a motor (61) which is driven by power generated by the fuel cell (40); and a control unit (10) which controls the generation state of the fuel cell (40). The control unit (10) performs a high-potential avoiding control to prevent the total voltage of the fuel cell (40) from exceeding a high-potential avoiding voltage threshold value. In a vehicle velocity region where a control switching of the motor (61) is caused, the high-potential avoiding control is inhibited.

Inventors:
YOSHIDA MICHIO (JP)
UMAYAHARA KENJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/065996
Publication Date:
May 07, 2009
Filing Date:
September 04, 2008
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
YOSHIDA MICHIO (JP)
UMAYAHARA KENJI (JP)
International Classes:
H01M8/04; B60L3/00; B60L11/18; H01M8/00; H01M8/10
Foreign References:
JP2004063338A2004-02-26
JP2006320039A2006-11-24
Attorney, Agent or Firm:
INABA, Yoshiyuki et al. (23rd Floor Roppongi Hills Mori Tower,6-10-1, Roppongi, Minato-ku, Tokyo 23, JP)
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Claims:
 燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応によって発電する燃料電池と、
 前記燃料電池の発電電力を充電する蓄電部と、
 前記燃料電池の発電電力と前記蓄電部に充電されている電力との少なくとも一方によって駆動されるモータと、
 所定の条件下で切り換わる複数の制御方式にて前記モータを制御するインバータと、
 前記蓄電部から入力された電圧を昇圧して前記インバータを介して前記モータに出力可能、かつ、前記燃料電池から入力された電圧を降圧して前記蓄電部に出力可能なコンバータと、
 コンバータ指令電圧およびインバータ指令電圧を制御する制御部と、を備える燃料電池システムであって、
 前記制御部は、前記コンバータ指令電圧を前記燃料電池の開放電圧よりも低い高電位回避電圧に維持することにより前記燃料電池の総電圧が所定の高電位回避電圧閾値以上になることを抑制する高電位化回避制御を行う一方で、前記モータの制御方式が切り換わる条件下では前記高電位化回避制御を禁止する燃料電池システム。
 前記モータの制御方式は、前記モータの回転数およびトルクに応じて切り換わる請求項1に記載の燃料電池システム。
 前記モータの制御方式は、さらに前記インバータ指令電圧に応じて切り換わる請求項2に記載の燃料電池システム。
 前記制御部は、前記モータの回転数が所定回転数以上であるときは前記高電位化回避制御を禁止する請求項1から3のいずれかに記載の燃料電池システム。
 請求項1から4のいずれかに記載の車載燃料電池システムであって、
 前記制御部は、所定の車速以上であるときに前記高電位化回避制御を禁止する燃料電池システム。
Description:
燃料電池システム

 本発明は、燃料電池システムに係り、特 、燃料電池の発電電圧にてモータを駆動す 燃料電池システムに関する。

 近年、燃料ガスと酸化ガスとの電気化学 応によって発電する燃料電池をエネルギ源 する燃料電池システムが注目されている。 料電池システムは、燃料電池のアノードに 料タンクから高圧の燃料ガスを供給すると もに、カソードに酸化ガスとしての空気を 圧供給し、これら燃料ガスと酸化ガスとを 気化学反応させ、起電力を発生させるもの ある。

 このような燃料電池システムにおいて、燃 電池の劣化促進を抑制するために、所定の 件下において燃料電池の電圧が所定の閾値 上になることを抑制する制御(以下、「高電 位回避制御」という。)を行うものがある(例 ば、特許文献1参照)。

特開2007-109569号公報

 ところで、燃料電池システムにおいて、 れを車両の車載用発電システムとして用い 場合には、トラクションモータ(走行モータ )の制御方式(例えば、PWM電流制御、矩形波電 制御、過変調電流制御)を車速(あるいは、 ータ回転数)、および、当該トラクションモ タを制御するインバータ電圧に応じて切り えることになる。

 このような燃料電池システムに、上記した 電位回避制御を適用した場合には、この高 位回避制御のオン・オフの切り換えによっ 燃料電池の出力電圧が変動し、それに伴い ラクションモータを制御するインバータ電 も変動してしまう。そして、インバータ電 の変動に伴いトラクションモータの制御方 が切り換わると、トラクションモータの制 誤差が大きくなってしまう。
 かかる場合において、高電位回避制御中に ける燃料電池の発電電力を補機にて消費し れないときの余剰電力を二次電池に充電す 構成を採用したときは、二次電池の過充電 招く可能性がある。特に、二次電池への電 回生中は過充電を招き易い。さらには、上 制御誤差は、二次電池の過放電を招く可能 もある。

 そこで、本発明は、モータの制御誤差拡 を抑制できる燃料電池システムを提供する とを目的とする。

 本発明の燃料電池システムは、燃料ガス 酸化ガスとの電気化学反応によって発電す 燃料電池と、前記燃料電池の発電電力を充 する蓄電部と、前記燃料電池の発電電力と 記蓄電部に充電されている電力との少なく も一方によって駆動されるモータと、所定 条件下で切り換わる複数の制御方式にて前 モータを制御するインバータと、前記蓄電 から入力された電圧を昇圧して前記インバ タを介して前記モータに出力可能、かつ、 記燃料電池から入力された電圧を降圧して 記蓄電部に出力可能なコンバータと、コン ータ指令電圧およびインバータ指令電圧を 御する制御部と、を備える燃料電池システ であって、前記制御部は、前記コンバータ 令電圧を前記燃料電池の開放電圧よりも低 高電位回避電圧に維持することにより前記 料電池の総電圧が所定の高電位回避電圧閾 以上になることを抑制する高電位化回避制 を行う一方で、前記モータの制御方式が切 換わる条件下では前記高電位化回避制御を 止する。

 かかる構成によれば、モータの制御方式 切換が生じる条件下でも、高電位化回避制 の実施が強制的に禁止される結果、高電位 避制御のオン・オフ動作に伴う燃料電池の 力電圧の変動が抑制されるようになる。よ て、その影響でモータの制御方式が切り換 ってしまうことがなくなり、モータの制御 差拡大を抑制することができる。

 前記モータの制御方式は、例えば、前記モ タの回転数やトルク、さらには前記インバ タ指令電圧に応じて切り換わるように構成 れていてもよい。
 かかる場合には、前記制御部は、モータの 転数が所定の回転数以上(ただし、この所定 の回転数はインバータ指令電圧に応じて変動 する。)で前記高電位化回避制御を禁止して よい。また、当該燃料電池システムが車載 れた場合には、前記制御部は、所定の車速 上であるときに前記高電位化回避制御を禁 してもよい。

 本発明の燃料電池システムによれば、燃 電池の発電電圧にて駆動されるモータの制 誤差拡大を抑制できる。

本発明の一実施形態に係る燃料電池シ テムを概略的に示したシステム構成図であ 。 インバータ指令電圧が所定の第1電圧Va ある場合における同燃料電池システムのト クションモータの制御切換用の制御マップ である。 インバータ指令電圧が所定の第2電圧Vb( ただし、Vb>Va)である場合における同燃料電 池システムのトラクションモータの制御切換 用の制御マップ図である。 同燃料電池システムのインバータ指令 圧と、モータ制御方式と、バッテリーパワ との関係を示すタイムチャートのうち、イ バータ指令電圧に係るタイムチャートであ 。 同燃料電池システムのインバータ指令 圧と、モータ制御方式と、バッテリーパワ との関係を示すタイムチャートのうち、モ タ制御方式に係るタイムチャートである。 同燃料電池システムのインバータ指令 圧と、モータ制御方式と、バッテリーパワ との関係を示すタイムチャートのうち、バ テリーパワーに係るタイムチャートである

 以下、本発明に係る実施の形態について 面を参照しながら説明する。

 図1は本実施形態に係る燃料電池システム 100の要部構成を示す図である。本実施形態で は、燃料電池自動車(FCHV;Fuel Cell Hybrid Vehicle )、電気自動車、ハイブリッド自動車などの 両に搭載される燃料電池システムを想定す が、車両のみならず各種移動体(例えば、二 車や船舶、飛行機、ロボットなど)にも適用 可能である。さらに、移動体に搭載された燃 料電池システムに限らず、定置型の燃料電池 システムや携帯型の燃料電池システムにも適 用可能である。

 この車両は、減速ギア12を介して車輪63L 63Rに連結されたトラクションモータ61を駆動 力源として走行する。トラクションモータ61 電源は、電源システム1である。電源システ ム1から出力される直流は、インバータ60で三 相交流に変換され、トラクションモータ61に 給される。トラクションモータ61は制動時 発電機としても機能することができる。電 システム1は、燃料電池40、バッテリ(蓄電部) 20、DC/DCコンバータ(コンバータ)30などから構 される。

 燃料電池40は、供給される反応ガス(燃料ガ 及び酸化ガス)から電力を発生する手段であ り、固体高分子型、燐酸型、溶融炭酸塩型な ど種々のタイプの燃料電池を利用することが できる。燃料電池40は、フッ素系樹脂などで 成されたプロトン伝導性のイオン交換膜な から成る高分子電解質膜41を備え、高分子 解質膜の表面には白金触媒(電極触媒)が塗布 されている。
 なお、高分子電解質膜41に塗布する触媒は 金触媒に限らず、白金コバルト触媒(以下、 に触媒という)などにも適用可能である。燃 料電池40を構成する各セルは、高分子電解質 41の両面にアノード極42とカソード極43とを クリーン印刷などで形成した膜・電極接合 44を備えている。燃料電池40は、複数の単セ ルを直列に積層したスタック構造を有してい る。

 この燃料電池40の出力電圧(以下、FC電圧) び出力電流(以下、FC電流)は、それぞれ電圧 センサ92及び電流センサ93によって検出され 。燃料電池40の燃料極(アノード)には、燃料 ス供給源70から水素ガスなどの燃料ガスが 給される一方、酸素極(カソード)には、酸化 ガス供給源80から空気などの酸化ガスが供給 れる。

 燃料ガス供給源70は、例えば水素タンク 様々な弁などから構成され、弁開度やON/OFF 間などを調整することにより、燃料電池40に 供給する燃料ガス量を制御する。

 酸化ガス供給源80は、例えばエアコンプ ッサやエアコンプレッサを駆動するモータ インバータなどから構成され、該モータの 転数などを調整することにより、燃料電池40 に供給する酸化ガス量を調整する。

 バッテリ20は、充放電可能な二次電池で り、例えばニッケル水素バッテリなどによ 構成されている。もちろん、バッテリ20の代 わりに二次電池以外の充放電可能なあらゆる 蓄電器(例えばキャパシタ)を設けても良い。 のバッテリ20は、燃料電池40の放電経路に介 挿され、燃料電池40と並列に接続されている バッテリ20と燃料電池40とはトラクションモ ータ用のインバータ60に並列接続されており バッテリ20とインバータ6の間にはDC/DCコン ータ30が設けられている。

 インバータ60は、例えば複数のスイッチン 素子によって構成されており、制御装置10か ら与えられる制御指令に応じて燃料電池40ま はバッテリ20から出力される直流電力を三 交流電力に変換し、トラクションモータ61へ と供給する。トラクションモータ61は、車輪6 3L、63Rを駆動するためのモータであり、かか モータの回転数はインバータ60によって制 される。
 そして、制御装置10は、インバータ60の制御 方式を図2乃至図6に示すように、インバータ 令電圧とトラクションモータ61の回転数お びトルクとに応じて、トラクションモータ61 の回転数が高くなるに従い、PWM制御から過変 調制御へと、また、過変調制御から矩形制御 へと切り換える。
 より具体的には、インバータ指令電圧が同 であれば、トラクションモータ61の回転数 所定以上、言い換えれば、車速が所定以上 なると、制御方式は、低車速側の第1領域Z1 あるPWM制御から、これよりも高車速側の第2 域Z2である過変調制御、及びこれよりもさ に高車速側の第3領域Z3である矩形制御へと この順に切り換わる。
 また、トラクションモータ61の回転数及び ルクが同じであっても(図2,3における動作点( N1,T1)参照)、インバータ指令電圧が所定以上 なると、制御方式はPWM制御から過変調制御 び矩形制御へと、この順に切り換わる。
 そして、図4に示すようなインバータ指令電 圧の上昇に伴い、制御方式が図5のように切 換わると、制御方式が切り換わる度に制御 差が拡大してしまうので、バッテリーパワ が図6に示すように過度に上昇・下降するこ になり、過充放電を招いてしまう。かかる 具合を回避する具体的方法については、後 詳述する。

 DC/DCコンバータ30は、例えば4つのパワー トランジスタと専用のドライブ回路(いずれ 図示略)によって構成されたフルブリッジ・ コンバータである。DC/DCコンバータ30は、バ テリ20から入力されたDC電圧を昇圧または降 して燃料電池40側に出力する機能、燃料電 40などから入力されたDC電圧を昇圧または降 してバッテリ20側に出力する機能を備えて る。また、DC/DCコンバータ30の機能により、 ッテリ20の充放電が実現される。

 バッテリ20とDC/DCコンバータ30の間には、 両補機やFC補機などの補機類50が接続されて いる。バッテリ20は、これら補機類50の電源 なる。なお、車両補機とは、車両の運転時 どに使用される種々の電力機器(照明機器、 調機器、油圧ポンプなど)をいい、FC補機と 、燃料電池40の運転に使用される種々の電 機器(燃料ガスや酸化ガスを供給するための ンプなど)をいう。

 上述した各要素の運転は制御装置(制御部 )10によって制御される。制御装置10は、内部 CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータ して構成されている。

 制御装置10は、入力される各センサ信号に づいて燃料ガス通路に設けられた調圧弁71や 酸化ガス通路に設けられた調圧弁81、燃料ガ 供給源70、酸化ガス供給源80、バッテリ20、D C/DCコンバータ30、インバータ60など、システ 各部を制御する。
 この制御装置10には、例えば圧力センサ91に よって検知される燃料ガスの供給圧力や電圧 センサ92によって検知される燃料電池40のFC電 圧、電流センサ93によって検知される燃料電 40のFC電流、SOCセンサ21によって検知される ッテリ20の充電状態SOC(State Of Charge)をあら すSOC値など、種々のセンサ信号が入力され 。

 本実施形態では、バッテリ20の充電量が 限されている場合であっても、例えばDC/DCコ ンバータ30のスイッチング周波数を上昇させ 該DC/DCコンバータでのエネルギー損失を増 させることで、確実に燃料電池40の電圧が当 該燃料電池40の開放電圧よりも所定の高電位 回避電圧閾値以上になることを回避する。

 次に、制御装置10によって間欠的に実行 れる高電位化回避制御処理について説明す 。

 制御装置10は、燃料電池40に対する要求電 力を算出する。要求電力としては、例えばト ラクションモータ61や補機類50を駆動するた の電力である。そして、制御装置10は、不図 示のI-V特性及びI-P特性をあらわす特性マップ を利用して、要求電力に応じた燃料電池40の 力電圧を算出する。この特性マップは、予 実験などにより求められ、製造出荷時など 制御装置10の内部メモリ11に格納される。な お、この特性マップの値は固定値としても良 いが、逐次書き換え可能な値としても良い。

 そして、制御装置10は、燃料電池40の出力電 圧を強制的に下げる必要があるか否かを判断 する。具体的には、制御装置10は、出力電圧 高電位化回避目標閾値電圧(以下、閾値電圧 Vth)とを比較し、出力電圧が閾値電圧Vthを超 ている場合には、燃料電池40の出力電圧を強 制的に下げる必要があると判断する一方、出 力電圧が閾値電圧Vth以下である場合には、燃 料電池40の出力電圧を強制的に下げる必要は いと判断する。
 この閾値電圧Vthは、燃料電池40の開放電圧 りも低い電圧であり、予め実験などにより められ、製造出荷時などに制御装置10の内部 メモリ11に格納される。また、閾値電圧Vthは 定値としても良いが、例えば周囲環境(外気 温度や燃料電池温度、湿度、運転モードなど )に応じて逐次書き換え可能な値としても良 。

 制御装置10は、上記の判断において、燃 電池40の出力電圧を強制的に下げる必要がな いと判断した場合には、燃料電池40の高電位 を回避する制御は不要であるため、当該処 を終了する。

 一方、制御装置10は、上記の判断におい 、燃料電池40の出力電圧を強制的に下げる必 要があると判断した場合には、該燃料電池40 出力電圧を閾値電圧Vthを下回る値まで強制 に下げる制御を行う。このとき、燃料電池4 0の出力電圧を強制的にどの値まで下げるか 任意に設定可能である。そして、制御装置10 は、余剰電力をバッテリ20で吸収可能か否か( すなわち、バッテリ20に蓄電できるか否か)を 判断する。詳述すると、制御装置10は、SOCセ サ21によって検知されるSOC値から検出し、 ッテリ20の残容量を把握するなどして余剰電 力をバッテリ20で吸収できるか否かを判断す 。

 制御装置10は、余剰電力をバッテリ20で吸 収できると判断した場合には、余剰電力をバ ッテリ20で吸収(バッテリ20に蓄電)した後、処 理を終了する。一方、制御装置10は、余剰電 をバッテリ20で吸収できないと判断した場 には、例えばDC/DCコンバータ30のスイッチン 周波数を高く設定し、DC/DCコンバータ30のエ ネルギー損失を増大させることで余剰電力P 吸収した後、処理を終了する。

 ところで、トラクションモータ61のバッ リ20への電力回生中に、高電位化回避制御が オンからオフあるいはオフからオンに切り換 わると、燃料電池40の出力電圧が変動し、そ 影響でトラクションモータ61の制御方式が り換わってしまうことがある。かかる場合 は、トラクションモータ61の制御誤差ひいて は力行回生電力誤差が大きくなり、バッテリ 20が過充放電になってしまう可能性がある。

 このため、制御装置10は、トラクション ータ61の制御切換が生じる条件、例えば所定 の車速領域では高電位化回避制御を禁止する 。具体的には、図2において、第1領域Z1に車 があって、第2領域Z2に近い所定車速Vに対応 る回転数N1以上の高車速領域については予 高電位化回避制御を禁止するものとする。 方、所定車速V未満の低中車速領域について 、高電位化回避制御を許可する。トラクシ ンモータ61の電力回生中に、このような高 位化回避制御の許可判断を行うことで、バ テリ20の過充電を抑制することができる。

 以上に述べた本実施形態に係る燃料電池シ テム100によれば、トラクションモータ61の 御切換が生じる所定車速V以上の車速領域に いて高電位化回避制御を禁止するため、ト クションモータ61の制御切換が生じる車速 域においては、高電位化回避制御を禁止す ことで燃料電池40の出力電圧の変動を抑制で き、その影響でトラクションモータ61の制御 式が切り換わってしまうことがなくなる。
 これにより、トラクションモータ61の制御 差拡大を抑制し得て、バッテリ20の過充電、 特に電力回生時におけるバッテリ20の過充電 防止することができる。なお、高電位化回 制御を禁止する所定車速Vは、インバータ指 令電圧に応じて変動させてもよい。