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Title:
GAS SENSOR, AIR-FUEL RATIO CONTROLLER, INTERNAL COMBUSTION ENGINE AND TRANSPORTATION MEANS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/078576
Kind Code:
A1
Abstract:
A gas sensor in which fluctuation of response dependent on the fixing angle is suppressed. The gas sensor comprises a planar sensor element having a detecting section for detecting a predetermined gas on the major surface, a first cover surrounding the detecting section, and a second cover surrounding the first cover. The first cover and the second cover have a plurality of vents, respectively, and the plurality of vents of the first cover and the plurality of vents of the second cover are arranged not to overlap each other. The plurality of vents of the first cover include vents located on the major surface side of the sensor element. A line connecting the center of a vent located on the major surface side of the sensor element and the central axis of the sensor element makes an angle of 35°-45° against the major surface of the sensor element.

Inventors:
HARADA YOSHINORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074102
Publication Date:
July 03, 2008
Filing Date:
December 14, 2007
Export Citation:
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Assignee:
YAMAHA MOTOR CO LTD (JP)
HARADA YOSHINORI (JP)
International Classes:
G01N27/409; G01N27/12
Foreign References:
JPS59194059U1984-12-24
JP2006194793A2006-07-27
JP2006133083A2006-05-25
Attorney, Agent or Firm:
OKUDA, Seiji (10th FloorOsaka Securities Exchange Bldg.,8-16, Kitahama 1-chome,Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 41, JP)
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Claims:
 所定のガスを検出するための検出部を主面に有する板状のセンサ素子と、
 前記検出部を取り囲む第1のカバーと、
 前記第1のカバーを取り囲む第2のカバーと、を備え、
 前記第1のカバーおよび前記第2のカバーは、複数の通気孔をそれぞれ有し、
 前記第1のカバーの複数の通気孔と前記第2のカバーの複数の通気孔とは、互いに重ならないように配置されており、
 前記第1のカバーの複数の通気孔は、前記センサ素子の主面側に位置する通気孔を含み、
 前記センサ素子の主面側に位置する通気孔の中心と前記センサ素子の中心軸とを結ぶ直線は、前記センサ素子の主面に対して35°以上45°以下の角度をなしているガスセンサ。
 前記第1のカバーの前記複数の通気孔は、前記センサ素子の中心軸と前記センサ素子の主面法線とを含む第1の仮想平面と、前記センサ素子の中心軸を含み前記第1の仮想平面に対して20°傾斜した第2の仮想平面との間には、設けられていない請求項1に記載のガスセンサ。
 前記第1のカバーの複数の通気孔は、前記センサ素子の裏面側に位置する通気孔を含み、
 前記センサ素子の裏面側に位置する通気孔の中心と前記センサ素子の中心軸とを結ぶ直線は、前記センサ素子の裏面に対して35°以上45°以下の角度をなしている請求項1または2に記載のガスセンサ。
 前記ガスセンサを取り付け対象物に固定するための固定構造を有し、前記固定構造は、固定の際に前記ガスセンサの回転を伴う構造である請求項1から3のいずれかに記載のガスセンサ。
 前記センサ素子を収容するハウジングを備え、
 前記ハウジングは、前記ガスセンサを取り付け対象物にねじ止めするためのねじ山が形成されたねじ部を有する請求項1から4のいずれかに記載のガスセンサ。
 前記センサ素子は、抵抗型のセンサ素子である請求項1から5のいずれかに記載のガスセンサ。
 酸素センサである請求項1から6のいずれかに記載のガスセンサ。
 請求項7に記載のガスセンサを備えた空燃比制御装置。
 請求項8に記載の空燃比制御装置を備えた内燃機関。
 請求項9に記載の内燃機関を備えた輸送機器。
Description:
ガスセンサ、空燃比制御装置、 燃機関および輸送機器

 本発明は、ガスセンサに関し、特に、セ サ素子の検出部を取り囲むカバーを有する スセンサに関する。また、本発明は、その うなガスセンサを備えた空燃比制御装置や 燃機関、輸送機器にも関する。

 環境問題やエネルギー問題の観点から、 燃機関の燃費を向上させたり、内燃機関の 気ガス中に含まれる規制物質(NOxなど)の排 量を低減したりすることが求められている このためには、常に最適な条件で燃料の燃 が行えるよう、燃焼状態に応じて燃料と空 との比率を適切に制御する必要がある。空 と燃料との比率は空燃比(A/F)と呼ばれ、三元 触媒を用いる場合、最適な空燃比は理論空燃 比である。理論空燃比とは、空気と燃料とが 過不足なく燃焼する空燃比である。

 理論空燃比で燃料が燃焼している場合、 気ガス中には一定の酸素が含まれる。空燃 が理論空燃比よりも小さい場合、つまり、 料の濃度が相対的に高い場合には、排気ガ 中の酸素量が、理論空燃比の場合の酸素量 比べて減少する。一方、空燃比が理論空燃 よりも大きい(燃料の濃度が相対的に低い) 合には、排気ガス中の酸素量は増加する。 のため、排気ガス中の酸素濃度を酸素セン を用いて計測することによって、空燃比が 論空燃比からどの程度ずれているかを推定 、空燃比を調節して最適な条件で燃料が燃 するように制御することが可能となる。

 排気ガス中の酸素濃度を計測するための 素センサとしては、特許文献1に開示されて いるような起電力型の酸素センサや、特許文 献2に開示されているような抵抗型の酸素セ サが知られている。

 起電力型の酸素センサは、固体電解質層 表面に設けられた基準電極および測定電極( それぞれ空気および排気ガスに曝される)間 の酸素分圧の違いを起電力として検出する とによって酸素濃度を測定する。これに対 て、抵抗型の酸素センサは、排気ガスに曝 れる酸化物半導体層の抵抗率の変化を検出 ることによって酸素濃度を測定する。

 酸素センサは、酸素を検出するための検 部(上述した固体電解質層や酸化物半導体層 が設けられる。)を取り囲むカバーを備えて る。図14(a)および(b)に、このようなカバーを 備えた従来の酸素センサ800を示す。

 酸素センサ800は、センサ素子810と、セン 素子810を収容するハウジング820とを備えて る。センサ素子810は、酸素を検出するため 検出部811をその先端部に有する。ハウジン 820は、ねじ山が形成されたねじ部820aをその 側面に有しており、このねじ部820aを排気管93 0のボス(内側にねじ溝が形成されている)931に 螺合させることにより、酸素センサ800が排気 管930に固定される。ボス931の上面とハウジン グ820との間には、気密性を保持するためのガ スケット932が配置されている。

 酸素センサ800は、さらに、センサ素子810の 出部811を取り囲む内側カバー871および外側 バー872を有している。内側カバー871および 側カバー872のそれぞれには、排気ガスを内 に導入するための通気孔871aおよび872aが形 されている。内側カバー871の通気孔871aと外 カバー872の通気孔872aとは、排気ガスが検出 部811に直接当たらないよう、互いに重ならな いように配置されている。これは、排気ガス に含まれる凝縮水の水滴や検出部811に有害な 物質が検出部811に到達することを低減するた めである。

特開平8-114571号公報

特開平5-18921号公報

 酸素センサは上述したように排気管にね 止めによって取り付けられるため、酸素セ サをガス流方向(排気管内で排気ガスの流れ る方向)に対して常に同じ角度で取り付ける とは難しい。そのため、センサ素子の形状 よっては、後述するように応答性(応答時間) にばらつきが生じてしまう。

 従来、センサ素子としては、筒状のもの 多く用いられてきた。筒状のセンサ素子に いては、取り付け角度に依存した応答性の らつきは小さく、問題となっていなかった ところが、本願発明者が酸素センサの取り け角度と応答性との関係を詳細に検討した ころ、近年提案されている板状のセンサ素 については、取り付け角度に依存した応答 のばらつきが大きいことがわかった。つま 、板状のセンサ素子を用いる場合、排気管 の取り付け角度によっては、応答性が大き 低下してしまうことがわかった。

 四輪自動車の内燃機関では、回転速度の 化が比較的小さく、燃料噴射量の変化も小 いので、酸素センサの応答性が多少低下し も大きな問題とはならない。一方、自動二 車等の応答性の良い内燃機関では、回転速 の変化が比較的大きく、燃料噴射量の変化 大きい。そのため、酸素センサの応答性が 下すると、回転速度が大きく変化している 渡期(例えば始動直後)における空燃比制御 精度が大きく低下してしまう。

 本発明は、上記問題に鑑みてなされたも であり、その目的は、取り付け角度に依存 た応答性のばらつきが小さいガスセンサを 供することにある。

 本発明によるガスセンサは、所定のガス 検出するための検出部を主面に有する板状 センサ素子と、前記検出部を取り囲む第1の カバーと、前記第1のカバーを取り囲む第2の バーと、を備え、前記第1のカバーおよび前 記第2のカバーは、複数の通気孔をそれぞれ し、前記第1のカバーの複数の通気孔と前記 2のカバーの複数の通気孔とは、互いに重な らないように配置されており、前記第1のカ ーの複数の通気孔は、前記センサ素子の主 側に位置する通気孔を含み、前記センサ素 の主面側に位置する通気孔の中心と前記セ サ素子の中心軸とを結ぶ直線は、前記セン 素子の主面に対して35°以上45°以下の角度を なしている。

 ある好適な実施形態において、前記第1の カバーの前記複数の通気孔は、前記センサ素 子の中心軸と前記センサ素子の主面法線とを 含む第1の仮想平面と、前記センサ素子の中 軸を含み前記第1の仮想平面に対して20°傾斜 した第2の仮想平面との間には、設けられて ない。

 ある好適な実施形態において、前記第1の カバーの複数の通気孔は、前記センサ素子の 裏面側に位置する通気孔を含み、前記センサ 素子の裏面側に位置する通気孔の中心と前記 センサ素子の中心軸とを結ぶ直線は、前記セ ンサ素子の裏面に対して35°以上45°以下の角 をなしている。

 ある好適な実施形態において、本発明に るガスセンサは、前記ガスセンサを取り付 対象物に固定するための固定構造を有し、 記固定構造は、固定の際に前記ガスセンサ 回転を伴う構造である。

 ある好適な実施形態において、本発明に るガスセンサは、前記センサ素子を収容す ハウジングを備え、前記ハウジングは、前 ガスセンサを取り付け対象物にねじ止めす ためのねじ山が形成されたねじ部を有する

 ある好適な実施形態において、前記セン 素子は、抵抗型のセンサ素子である。

 ある好適な実施形態において、本発明に るガスセンサは酸素センサである。

 本発明による空燃比制御装置は、上記構 を有するガスセンサを備えている。

 本発明による内燃機関は、上記構成を有 る空燃比制御装置を備えている。

 本発明による輸送機器は、上記構成を有 る内燃機関を備えている。

 本発明によるガスセンサは、センサ素子 検出部を取り囲む第1のカバーと、第1のカ ーを取り囲む第2のカバーとを備えており、 1のカバーの通気孔は、センサ素子の主面側 に位置する通気孔を含んでいる。本発明によ れば、センサ素子の主面側に位置する通気孔 の中心とセンサ素子の中心軸とを結ぶ直線が センサ素子の主面に対してなす角度(通気孔 度)が35°以上45°以下であるので、第1のカバ の内部へは、センサ素子の主面に対して常 ある程度傾斜した方向(つまり垂直でも平行 でもない方向)からガスが導入される。その め、ガスセンサの取り付け角度がばらつい も、検出部近傍におけるガスの流速のばら きは小さく、取り付け角度に依存した応答 のばらつきが小さい。

 第1のカバーの内部に、センサ素子の主面 法線方向に近い方向からガスが導入されると 、検出部近傍におけるガスの流速が遅くなっ てしまう。そのため、第1のカバーは、セン 素子の主面を、主面法線方向から一定の範 で遮蔽していることが好ましく、具体的に 、主面法線方向から主面法線方向に対して なくとも20°傾斜した方向までの範囲で遮蔽 ていることが好ましい。言い換えると、第1 のカバーの通気孔は、センサ素子の中心軸と 主面法線とを含む第1の仮想平面と、センサ 子の中心軸を含み第1の仮想平面に対して20° 傾斜した第2の仮想平面とを考えたときに、 れらの間には設けられていないことが好ま い。

 第1のカバー内部へのガスの導入および第 1のカバー内部からのガスの排出を効率よく う観点からは、第1のカバーの通気孔は、セ サ素子の裏面側に位置する通気孔を含んで ることが好ましい。また、第1のカバー内部 でのガスの流速のばらつきを小さくする観点 からは、裏面側に位置する通気孔の中心とセ ンサ素子の中心軸とを結ぶ直線がセンサ素子 の裏面に対してなす角度も、35°以上45°以下 あることが好ましい。

 本発明は、ガスセンサを取り付け対象物 固定するための固定構造が、固定の際にガ センサの回転を伴う構造である場合に好適 用いられる。例えば本発明は、センサ素子 収容するハウジングが、ガスセンサを取り け対象物にねじ止めするためのねじ山が形 されたねじ部を有する構成において特に好 に用いられる。ガスセンサを取り付け対象 にねじ止めする場合、ガスセンサをガス流 向に対して常に同じ角度で取り付けること 難しいからである。

 センサ素子としては、例えば、抵抗型の ンサ素子や起電力型のセンサ素子が用いら る。抵抗型のセンサ素子は、起電力型のセ サ素子に比べて応答性が若干低いことがあ ので、本発明は、抵抗型のセンサ素子を備 たガスセンサに特に好適に用いられる。

 本発明は、ガスセンサ全般に広く用いる とができ、例えば、酸素を検出する酸素セ サや一酸化炭素を検出するCOセンサに好適 用いることができる。

 本発明による酸素センサは、内燃機関の 燃比を制御する空燃比制御装置に好適に用 られ、本発明による酸素センサを備えた空 比制御装置は、各種の輸送機器用の内燃機 に好適に用いられる。

 本発明によると、取り付け角度に依存し 応答性のばらつきが小さいガスセンサおよ そのようなガスセンサを備えた空燃比制御 置や内燃機関、輸送機器が提供される。

本発明の好適な実施形態における酸素 ンサ100を模式的に示す断面図である。 本発明の好適な実施形態における酸素 ンサ100を模式的に示す断面図であり、図1中 の2A-2A’線に沿った断面構造を示す図である 抵抗型のセンサ素子の具体的な構造の 例を示す断面図である。 従来の酸素センサ800に板状のセンサ素 を用いた構造を示す断面図である。 (a)~(e)は、酸素センサ800を実際に排気管 に取り付ける際の取付け角度のばらつきを示 す図である。 (a)~(e)は、酸素センサ100を実際に排気管 に取り付ける際の取付け角度のばらつきを示 す図である。 (a)~(c)は、実施例1~3における通気孔角度θ 1 を示す図である。 (a)および(b)は、比較例2および3における通気 角度θ 1 を示す図である。 酸素センサ100の好ましい構造を示す断 図である。 起電力型のセンサ素子の具体的な構造 の一例を示す断面図である。 テーパロック構造を採用した酸素セン サ100を模式的に示す図である。 酸素センサ100を備えた自動二輪車500を 模式的に示す側面図である。 図12に示す自動二輪車500における内燃 関の制御系を模式的に示す図である。 (a)および(b)は、従来の酸素センサ800を 模式的に示す側面図および断面図である。

符号の説明

 10  センサ素子
 10a  センサ素子の主面
 10b  センサ素子の裏面
 11  検出部
 12  基板
 12a  基準ガス導入孔
 13  酸化物半導体層
 14  検出電極
 15  固体電解質層
 16  基準電極
 17  測定電極
 18  触媒層
 20  ハウジング
 21  固着部材
 30  リード線
 40  端子部
 50  筒状部材
 60  封口部材
 71  第1のカバー(内側カバー)
 71a  第1のカバーの通気孔(内側通気孔)
 71a1  センサ素子の主面側に位置する内側 気孔
 71a2  センサ素子の裏面側に位置する内側 気孔
 72  第2のカバー(外側カバー)
 72a  第2のカバーの通気孔(外側通気孔)
 100  酸素センサ
 500  自動二輪車
 600  内燃機関

 以下、図面を参照しながら本発明の実施 態を説明する。なお、本発明は以下の実施 態に限定されるものではない。

 図1および図2に、本実施形態における酸 センサ100を示す。図1は、酸素センサ100を模 的に示す側断面図であり、図2は、図1中の2A -2A’線に沿った下断面図である。

 酸素センサ100は、図1に示すように、板状 のセンサ素子10と、センサ素子10を収容する ウジング20とを備えている。ハウジング20は ステンレス鋼などの金属材料から形成され いる。また、ハウジング20は、ねじ山が形 されたねじ部20aをその側面に有しており、 のハウジング20によって酸素センサ100が内燃 機関の排気管(酸素センサ100の取り付け対象 )にねじ止めされて固定される。

 センサ素子10は、酸素を検出するための 出部11をその主面10aに有している。検出部11 、基板12によって支持されている。センサ 子10としては、酸素を検出し得る種々の素子 を用いることができる。図3に、抵抗型のセ サ素子10の具体的な構造を示す。

 図3に示す抵抗型のセンサ素子10の検出部1 1は、酸化物半導体層13と、酸化物半導体層13 抵抗率を検出する検出電極14とを含む。酸 物半導体層13は、多孔質構造を有し、雰囲気 の酸素分圧に応じて酸素を放出あるいは吸収 する。これにより、酸化物半導体層13中の酸 空孔濃度が変化し、酸化物半導体層13の抵 率が変化する。そのため、この抵抗率の変 を検出電極14で計測することにより、酸素濃 度を検出できる。

 酸化物半導体層13の材料としては、例え チタニア(二酸化チタン)が用いられる。また 、セリア(酸化セリウム)を用いてもよい。セ アは、耐久性や安定性に優れている。

 検出電極14は、導電性を有する材料から 成されており、例えば、白金や白金ロジウ 合金、金などの金属材料から形成されてい 。検出電極14は、酸化物半導体層13の抵抗率 変化を効率よく計測できるよう、櫛歯状に 成されていることが好ましい。

 検出部11を支持する基板12は、絶縁性を有 する材料(例えばアルミナや窒化珪素などの ラミックス材料)から形成されている。なお 図3では省略しているが、センサ素子10の裏 10bに、酸化物半導体層13を昇温させるため ヒータが設けられていることが好ましい。 ータによって酸化物半導体層13を昇温させて 速やかに活性化させることにより、内燃機関 の始動時における検出精度を向上させること ができる。ヒータとしては、例えば、抵抗損 失を利用して加熱を行う抵抗加熱型の発熱素 子が用いられる。

 センサ素子10は、図1に示すように、ハウ ング20の下端側に検出部11を露出するように ハウジング20に挿通配置されている。なお、 実施形態では、センサ素子10は、ハウジン 20内部に配置された固着部材(例えばガラス 料から形成されている。)21によってハウジ グ20に固定されているが、センサ素子10をハ ジング20に固定する(さらにはセンサ素子10 ハウジング20との間を気密封止する)ための 造はこれに限定されるものではない。

 センサ素子10は、リード線30に端子部40を して電気的に接続されている。リード線30 、金属材料(例えば銅)から形成されており、 絶縁材料(PTFEなどの樹脂)によって被覆されて いる。端子部40は、ステンレス鋼やニッケル 金などの金属材料から形成されており、セ サ素子10の基端部(検出部11が設けられてい い方の端部)に接続されている。

 端子部40を覆うように、ハウジング20の上 端側に筒状の部材50が設けられている。筒状 材50は、ステンレス鋼などの金属材料から 成されている。筒状部材50の上端部(ハウジ グ20から遠い方の端部)50aに、筒状部材50を封 口する封口部材60が設けられている。封口部 60は、リード線30が挿通される貫通孔を有し ている。封口部材60は、フッ素ゴムなどのゴ 材料から形成されており、筒状部材50の上 部50aを内方にかしめることによって、リー 線30の固定および筒状部材50の封口がなされ いる。

 酸素センサ100は、さらに、ハウジング20 下端側に、センサ素子10の検出部11を取り囲 第1のカバー71と、第1のカバー71を取り囲む 2のカバー72とを備えている。以下では、相 的に内側に配置された第1のカバー71を「内 カバー」と称し、相対的に外側に配置され 第2のカバー72を「外側カバー」と称する。 側カバー71および外側カバー72は、ガスを遮 蔽し得る材料から形成されており、典型的に は、ステンレス鋼などの金属材料から形成さ れている。

 内側カバー71は、複数の通気孔71aを有し いる。また、外側カバー72も、複数の通気孔 72aを有している。内側カバー71および外側カ ー72の通気孔71aおよび72aが形成されていな 部分は、ガスを遮蔽する遮蔽部として機能 る。図1では、遮蔽部にはハッチングが付さ ており、通気孔71aおよび72aは白抜きで示さ ている。これは、以降に参照する断面図に いても同様である。

 内側カバー71の通気孔(以下では「内側通 孔」と称する。)71aと外側カバー72の通気孔( 以下では「外側通気孔」と称する。)72aとは 図1および図2に示すように、酸素センサ100の 径方向(センサ素子10の中心軸から外側に向か う方向)において互いに重ならないように配 されている。このように、内側通気孔71aと 側通気孔72aとを互いに重ならないように配 することによって、排気ガスが検出部11に直 接当たることを防止できるので、排気ガスに 含まれる凝縮水の水滴や検出部11に有害な物 が検出部11に到達することを低減できる。 側通気孔71aおよび外側通気孔72aの形状は、 えば円形(勿論真円形および楕円形の両方を む)であるが、これに限定されるものではな く、例えば細長い長方形であってもよい。

 本実施形態における酸素センサ100は、さ に、内側通気孔71aと板状のセンサ素子10と 相対的な位置関係に特徴を有している。

 内側通気孔71aは、図2に示すように、センサ 素子10の主面10a側に位置する通気孔71a1と、セ ンサ素子10の裏面10b側に位置する通気孔71a2と を含んでいる。本実施形態における酸素セン サ100では、主面10a側に位置する通気孔71a1の 心(幾何学的つまり図形的な重心)とセンサ素 子10の中心軸(図1中には鎖線で示している。) を結ぶ直線が、センサ素子10の主面10aに対 て所定の角度θ 1 をなしている。この角度θ 1 (以下では単に「通気孔角度」と称する。)は 具体的には、35°以上45°以下の範囲内にあ 。通気孔角度θ 1 をこのような角度範囲内にすることによって 、取り付け角度に依存した応答性のばらつき を小さくすることができる。以下、この理由 をより具体的に説明する。

 まず、板状のセンサ素子を備えた酸素セ サにおいて応答性にばらつきが発生する理 を説明する。図4に、従来の酸素センサ800に 板状のセンサ素子810を用いた場合の断面構造 (図14(b)中の4A-4A’線に沿った断面構造)を示す 。従来の酸素センサ800の内側カバー871には、 図4に示すように、排気ガスを効率よく内側 バー871内に導入できるように多数の通気孔87 1aが設けられており、これらの通気孔871aは、 センサ素子810との相対的な位置関係(つまり 述した通気孔角度)を何等考慮することなく 置されている。

 図4に示した酸素センサ800を実際に排気管 に取り付ける場合、図5(a)~(e)に示すように、 り付け角度はばらついてしまう。図5(a)~(e) おいては、ガス流方向(排気ガスの流れる方 )と板状のセンサ素子810の主面810aとのなす に注目されたい。図5(a)および(e)が、ガス流 向に対してセンサ素子810の主面810aが垂直な 場合を示しているのに対し、図5(c)は、ガス 方向に対してセンサ素子810の主面810aが平行 場合を示している。また、図5(b)および(d)は 、ガス流方向に対してセンサ素子810の主面810 aが45°傾斜している場合を示している。

 図5(a)および(e)に示すように、ガス流方向 に対してセンサ素子810の主面810aが垂直な場 には、排気ガスの流れがセンサ素子810によ て遮られる格好となるので、排気ガスの抜 が悪くなり、検出部811近傍で排気ガスの流 が遅くなる。これに対し、図5(c)に示すよう 、ガス流方向に対してセンサ素子810の主面8 10aが平行な場合には、排気ガスはセンサ素子 810によってほとんど遮られないので、排気ガ スの抜けは良好であり、検出部811近傍では排 気ガスの流速は速い。このように、酸素セン サ800の取り付け角度がばらつくことによって 、ガス流方向に対してセンサ素子810の主面810 aのなす角がばらつくと、検出部811近傍にお る排気ガスの流速もばらつく。この流速の らつきが、酸素センサ800の応答性(応答時間) のばらつきをもたらす。

 次に、本実施形態における酸素センサ100 おいて応答性のばらつきが小さい理由を説 する。

 酸素センサ100を排気管に取り付ける場合に 、図6(a)~(e)に示すように、取り付け角度自 はばらついてしまう。しかしながら、酸素 ンサ100では、通気孔角度θ 1 が35°以上45°以下の範囲内にあるので、図6(a) ~(e)からもわかるように、内側カバー71の内部 へは、センサ素子10の主面10aに対して常にあ 程度傾斜した方向(つまり垂直でも平行でも ない方向)から排気ガスが導入される。その め、たとえ取り付け角度が異なっていても 検出部11近傍における排気ガスの流速のばら つきは小さく、取り付け角度に依存した応答 性のばらつきは小さい。

 次に、本実施形態における酸素センサ100 実際に試作してその応答性のばらつきを評 した結果を説明する。試作に際しては、ま 、アルミナから形成された基板12上に白金 ら形成された検出電極14を設け、この検出電 極14を覆うように酸化セリウムを含むペース をスクリーン印刷して焼成することによっ 酸化物半導体層13を形成した。このように て作製されたセンサ素子10の検出部11を取り むように、直径7mmの内側カバー71と直径10mm 外側カバー72とを設けた。内側通気孔71aと 側通気孔72aとは、互いに重ならないように 置した。内側通気孔71aおよび外側通気孔72a 直径はそれぞれ2mmである。このようにして 作した酸素センサ100を4サイクルガソリンエ ジンの排気管に取り付け、応答性のばらつ を評価した。その結果を表1に示す。

 表1における実施例1、2および3は、図7(a)、(b )および(c)にそれぞれ示すように、通気孔角 θ 1 が35°、40°および45°の場合に相当する。また 、比較例1は、図4に示したように多数の内側 気孔871aを設けた場合に相当する。さらに、 比較例2および3は、図8(a)および(b)にそれぞれ 示すように、通気孔角度θ 1 が46°および50°の場合に相当する。このよう 実施例1~3および比較例1~3のそれぞれについ 、酸素センサの取り付け角度を変化させて 応答時間を測定した。

 なお、表1中における酸素センサの取り付 け角度は、図5(a)および図6(a)に示しているよ にセンサ素子の主面がガス流方向に対して 直で、かつ、上流側を向いている状態を0° して、図5(b)および図6(b)に示す状態を45°、 5(c)および図6(c)に示す状態を90°、図5(d)およ び図6(d)に示す状態を135°、図5(e)および図6(e) 示す状態を180°として示している。

 また、応答時間は、取り付け角度を45°ずつ 変化させていったときの最短の応答時間が0 なるよう、下記式で表されるような相対値(% )で示している。
 応答時間(%)=((応答時間―最短応答時間)/最 応答時間)×100

 応答時間(%)の最小値(つまり0)と最大値と 差の1/2が、応答性のばらつきである。例え 、応答時間(%)の最大値が90%である場合には 応答性のばらつきは±45°となる。

 表1から、比較例1のようにセンサ素子810 の相対的な位置関係に頓着せずに内側カバ 871に多数の通気孔871aを設けると、応答性の らつきが非常に大きい(±45%以上)ことがわか る。これは、図5(a)~(e)を参照しながら説明し ように、酸素センサ800の取り付け角度のば つきに応じて、検出部811近傍における排気 スの流速が大きくばらつくためである。

 また、比較例2および3のように通気孔角度θ 1 が45°を超えていると、応答性のばらつきが きい(±10%以上)ことがわかる。これは、通気 角度θ 1 が大きすぎると、内側カバー71の内部にセン 素子10の主面法線方向に近い方向から排気 スが導入されるため、排気ガスの抜けが悪 なって検出部11近傍における排気ガスの流速 が遅くなるためである。特に、取り付け角度 が0°や180°の場合に、応答時間が顕著に長く る。

 これに対し、実施例1、2および3のように通 孔角度θ 1 が45°以下であると、応答性のばらつきが小 い。応答性のばらつきは、具体的には、±10% 未満である。これは、図6(a)~(e)を参照しなが 説明したように、酸素センサ100の取り付け 度が異なっていても、検出部11近傍におけ 排気ガスの流速のばらつきが小さいためで る。

 なお、通気孔角度θ 1 は、35°以上であることが好ましい。通気孔 度θ 1 が35°未満であると、内側通気孔71aと外側通 孔72aとを互いに重ならないように配置し難 ことがあるからである。内側通気孔71aと外 通気孔72aとが重なっていると、凝縮水の水 を含んだ排気ガスが検出部11に直接届くため 、基板12が急冷されることによって割れるお れがある。また、検出部11にとって有害な 質を含んだ排気ガスが検出部11に直接届くた め、検出動作に支障を来たすおそれがある。

 上述したように、本実施形態における酸素 ンサ100では、少なくとも主面10a側(検出部11 設けられている側)における通気孔角度θ 1 が35°以上45°以下であるので、取り付け角度 依存した応答性のばらつきを小さくするこ ができる。

 なお、上記の説明からもわかるように、内 カバー71の内部に、センサ素子10の主面法線 方向に近い方向から排気ガスが導入されるこ とは好ましくない。そのため、内側カバー71 、センサ素子10の主面10aを、主面法線方向 ら一定の範囲で遮蔽していることが好まし 、具体的には、図9に示すように、主面法線 向から主面法線方向に対して少なくとも20° 傾斜した方向までの範囲で遮蔽していること が好ましい。言い換えると、内側通気孔71aは 、センサ素子10の中心軸とセンサ素子10の主 法線とを含む第1の仮想平面P 1 と、センサ素子10の中心軸を含み第1の仮想平 面P 1 に対して20°傾斜した第2の仮想平面P 2 とを考えたときに、これらの間には設けられ ていない(つまりこれらの間には遮蔽部のみ 位置している)ことが好ましい。

 また、上記の説明では、内側通気孔71aのう 、センサ素子10の主面10a側に位置する通気 71a1に主に言及しているが、内側カバー71内 への排気ガスの導入および内側カバー71内部 からの排気ガスの排出を効率よく行う観点か らは、内側通気孔71aは、センサ素子10の裏面1 0b側に位置する通気孔71a2を含んでいることが 好ましい。また、内側カバー71内部での排気 スの流速のばらつきを小さくする観点から 、裏面10b側に位置する通気孔71a2の中心とセ ンサ素子10の中心軸とを結ぶ直線がセンサ素 10の裏面に対してなす角度θ 2 (図2参照)も、35°以上45°以下であることが好 しい。

 なお、本実施形態では、センサ素子10と て、図3に示すような抵抗型のものを例示し が、もちろん、本発明はこれに限定される のではなく、センサ素子10として起電力型 ものを用いてもよい。図10に、起電力型のセ ンサ素子10を示す。

 図10に示すセンサ素子10の検出部11は、ジ コニアなどのセラミックス材料から形成さ た固体電解質層15と、固体電解質層15を挟む ように設けられた基準電極16および測定電極1 7と、測定電極17上に設けられた触媒層18とを んでいる。

 検出部11を支持する基板12には、測定基準 となるガスが導入される基準ガス導入孔12aが 形成されている。固体電解質層15の基板12側 表面と、この表面に接触する基準電極16とは 、基準ガス導入孔12a内に導入される測定基準 のガス(例えば大気)に接触する。一方、固体 界質層15の触媒層18側の表面と、この表面に 接触する測定電極17とは、触媒層18を介して 入する測定対象のガス(例えば排気ガス)に接 触する。

 基準電極16と測定電極17との間には、それ ぞれのガス中の酸素分圧に応じた起電力が発 生する。そのため、この起電力を測定するこ とによって、測定対象ガス中に含まれる酸素 を検出することができる。

 触媒層18は、触媒金属を含んでおり、触 金属の触媒作用によって、固体電解質層15に 悪影響を及ぼす物質(例えば完全には燃焼し かった炭化水素や炭素、窒素酸化物など)を 解し、そのような物質が固体電解質層15の 面に付着するのを防止する。触媒金属とし は、例えば白金が用いられる。なお、ここ は図示していないが、図10に示すセンサ素子 10は、固体電解質層15を昇温させるためのヒ タを含んでいることが好ましい。

 このように、センサ素子10としては抵抗 のものを用いてもよいし起電力型のものを いてもよい。抵抗型のセンサ素子10は、起電 力型のセンサ素子10に比べて応答性が若干低 ことがあるので、本発明は、センサ素子10 抵抗型である場合に特に用いる意義が大き 。

 また、本実施形態では、酸素センサ100が ウジング20に設けられたねじ部20aによって 気管に固定される構成を例示したが、酸素 ンサ100を取り付け対象物に固定するための 定構造はねじ部20aに限定されるものではな 。本発明は、固定構造が、固定の際に酸素 ンサ100の回転を伴う構造である場合、言い えると、酸素センサ100の取り付け角度を常 同じにすることが難しい(つまり取り付け角 がばらつきやすい)固定構造を採用する場合 に好適に用いられる。例えば、テーパ面同士 の摩擦を利用して締結を行うテーパロック構 造を採用する場合にも好適に用いられる。テ ーパロック構造を採用する場合には、例えば 図11に示すように、酸素センサ100のハウジン 20に、テーパ面24aを有するフロントフェル ル24と、フロントフェルール24を排気管側に し付けるためのバックフェルール25とを取 付ける。フロントフェルール24のテーパ面24a と、排気管に設けられたテーパ面とを密に接 触させることにより、酸素センサ100が排気管 に固定される。

 図12に、本実施形態における酸素センサ10 0を備えた自動二輪車500を模式的に示す。自 二輪車500は、本体フレーム501と内燃機関600 を備える。本体フレーム501の前端にヘッド イプ502が設けられている。ヘッドパイプ502 はフロントフォーク503が左右方向に揺動可 に設けられている。また、フロントフォー 503の下端に前輪504が回転可能に支持されて る。ヘッドパイプ502の上端にはハンドル505 取り付けられている。

 本体フレーム501の後端上部から後方に伸 るようにシートレール506が取り付けられて る。本体フレーム501の上部には燃料タンク5 07が設けられ、シートレール506上にメインシ ト508aおよびタンデムシート508bが設けられ いる。また、本体フレーム501の後端に後方 伸びるリアアーム509が取り付けられている リアアーム509の後端に後輪510が回転可能に 持されている。

 本体フレーム501の中央部には内燃機関600 保持されている。内燃機関600の前部にはラ エター511が取り付けられている。内燃機関6 00の排気ポートには排気管630が接続されてい 。排気管630には、酸素センサ100、三元系触 604および消音器606が設けられている。酸素 ンサ100は、排気管630に設けられた雌ねじ部 ねじ込まれて固定されている。酸素センサ1 00は、排気管630内を流れる排気ガス中の酸素 検出する。

 内燃機関600には、変速機515が連結されて り、変速機515の出力軸516は駆動スプロケッ 517に取り付けられている。駆動スプロケッ 517はチェーン518を介して後輪510の後輪スプ ケット519に連結されている。

 図13は、内燃機関600の制御系の主要な構 を示している。内燃機関600のシリンダ601に 吸気弁610、排気弁606および点火プラグ608が けられている。またエンジンを冷却する冷 水の水温を計測する水温センサ616が設けら ている。吸気弁610は、空気吸入口をもつ吸 管622に接続されている。吸気管622にはエア フローメータ612、スロットルバルブのスロ トルセンサ614および燃料噴射装置611が設け れている。

 エアーフローメータ612、スロットルセン 614、燃料噴射装置611、水温センサ616、点火 ラグ608および酸素センサ100は、制御部であ コンピュータ618に接続されている。コンピ ータ618には自動二輪車500の速度を示す車速 号620も入力される。

 図示しないセルモータによって、ライダ が内燃機関600を始動させると、コンピュー 618はエアーフローメータ612、スロットルセ サ614および水温センサ616から得られる検出 号および車速信号620に基づき、最適な燃料 を計算し、計算結果に基づいて、燃料噴射 置611へ制御信号を出力する。燃料噴射装置6 11から噴射される燃料は、吸気管622から供給 れる空気と混合され、適切なタイミングで 閉される吸気バルブ610を介してシリンダ601 噴出される。シリンダ601において噴出され 燃料は燃焼し、排気ガスとなって排気弁606 介して排気管630へ導かれる。

 酸素センサ100は排気ガス中の酸素を検出 、検出信号をコンピュータ618へ出力する。 ンピュータ618は、酸素センサ100からの信号 基づき、空燃比が理想空燃比からどの程度 れているかを判断する。そして、エアーフ ーメータ612およびスロットルセンサ614から られる信号によって定まる空気量に対して 理想空燃比となるように燃料噴射装置611か 噴出する燃料量を制御する。このように、 素センサ100と、酸素センサ100に接続された ンピュータ(制御部)618とを含む空燃比制御 置によって、内燃機関の空燃比が適切に制 される。

 なお、本実施形態では、自動二輪車を例 して説明を行ったが、本実施形態における 素センサ100は、四輪自動車などの他の自動 両にも用いられる。内燃機関は、ガソリン ンジンに限られず、ディーゼルエンジンで ってもよい。

 また、本実施形態では、酸素センサを例 して本発明を説明したが、本発明は、酸素 ンサに限定されず、種々のガスを検出する めのセンサに好適に用いられる。本発明は 例えば、NOx濃度を検出するためのNOxセンサ も好適に用いられる。また、本発明は、特 の酸素濃度(例えば理論空燃比近傍)で出力 ステップ状に(急峻に)変化するタイプの酸素 センサ(「λセンサ」と呼ばれる。)だけでな 、リーン領域からリッチ領域まで連続的に 力が変化するタイプの空燃比センサ(「全領 空燃比センサ」と呼ばれる。)にも好適に用 いられる。

 本発明によると、取り付け角度に依存し 応答性のばらつきが小さいガスセンサが提 される。本発明は、酸素センサをはじめと る種々のガスセンサに好適に用いられる。

 本発明によるガスセンサは、乗用車、バ 、トラック、オートバイ、トラクター、飛 機、モーターボート、土木車両などの種々 輸送機器用の空燃比制御装置や内燃機関に 適に用いられる。