Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
GRAPHIC DISPLAY DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/072311
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS TO BE SOLVED] When a user carries out a specific operation at high speed in a conventional display device and the like, information stored in advance at a memory is not sufficient to display but it is necessary to acquire the information required for displaying from a server on a network, an external electronic apparatus, such as an HD, or an internal long term memory device of a display device every time it happens. Because of this, a user is kept waiting until desired information is displayed, so that it is hard to smoothly reflect a high speed operation on a graphic display. [MEANS FOR SOLVING THE PROBLEMS] In order to solve the problem, the present invention proposes a display device characterized in caching graphic information that has the possibility to be used for display in the future in response to a user's operation history of graphics.

Inventors:
SASAKI JUN
NAKAMURA HIROYUKI
SAKAMOTO KENJI
MATSUYAMA SATOSHI
WATANABE RYUSUKE
UEMICHI AKIO
Application Number:
PCT/JP2008/057579
Publication Date:
June 11, 2009
Filing Date:
April 18, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
SHARP KK (JP)
SASAKI JUN
NAKAMURA HIROYUKI
SAKAMOTO KENJI
MATSUYAMA SATOSHI
WATANABE RYUSUKE
UEMICHI AKIO
International Classes:
G06F3/048; G06F3/0485; G06F12/08; G09G5/00; G09G5/36; G09G5/395
Foreign References:
JPH1188866A1999-03-30
JP2005156626A2005-06-16
Other References:
See also references of EP 2234006A4
Attorney, Agent or Firm:
KUDO, Ichiro (7-1 Yurakucho1-chome, Chiyoda-k, Tokyo 06, JP)
Download PDF:
Claims:
グラフィック表示部と、
グラフィック表示部で表示されるグラフィックの操作を受け付けるためのグラフィック操作部と、
グラフィック操作履歴を保持する操作履歴保持部と、
グラフィック操作によって将来表示に用いられる可能性があるグラフィック情報を先読みしてキャッシュする先読キャッシュ部と、
前記操作履歴に応じて前記先読みすべき範囲を決定する先読範囲決定部と、
を有する表示装置。
先読キャッシュ部は、
前記グラフィック操作がグラフィックの上下、左右又はこれらの組み合わせのスクロールである場合に、スクロールすることで新たにいずれかに現れるグラフィックを表示するためのグラフィック情報を先読みしてキャッシュするスクロール方向別キャッシュ手段を有する請求項1に記載の表示装置。
先読キャッシュ部は、
前記グラフィック操作がグラフィックの拡大又は縮小処理である場合に、拡大又は縮小処理することで新たにいずれかに現れるグラフィックを表示するためのグラフィック情報を先読みしてキャッシュする拡大縮小キャッシュ手段を有する請求項1又は2に記載の表示装置。
前記操作履歴保持部は、操作履歴として前記グラフィック操作部で行われた各操作の操作回数を保持する操作回数保持手段を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載の表示装置。
前記操作履歴保持部は、操作履歴として前記グラフィック操作部で行われた各操作間の経過時間を保持する経過時間保持手段を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一に記載の表示装置。
前記操作履歴保持部は、操作履歴として前記グラフィック操作部で行われた一の操作から他の操作への遷移確率を保持する遷移確率保持手段を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか一に記載の表示装置。
前記操作履歴保持部は、操作履歴として前記グラフィック操作部で行われた操作とその操作が行われたグラフィック表示部での画面IDとの関係を保持する画面ID関係保持手段を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか一に記載の表示装置。
前記操作履歴保持部は、操作履歴として前記グラフィック操作部で行われた操作とその操作が行われた際にグラフィックポインタが配置されていた画面内領域との関係を保持する配置領域関係保持手段を含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか一に記載の表示装置。
グラフィック表示ステップと、
グラフィック表示ステップで表示されるグラフィックの操作を受け付けるためのグラフィック操作ステップと、
グラフィック操作履歴を保持する操作履歴保持ステップと、
グラフィック操作によって将来表示に用いられる可能性があるグラフィック情報を先読みしてキャッシュする先読キャッシュステップと、
前記操作履歴に応じて前記先読みすべき範囲を決定する先読範囲決定ステップと、
を有する表示方法。
Description:
[規則37.2に基づく発明の名称]  示装置及び表示方法

 本発明は、グラフィック情報を表示する 示装置、及び、そのような処理を実行する ログラムを記録した記録媒体に関するもの ある。

 一般に、グラフィック情報を表示する表示 置は、ネットワーク上に保存されているグ フィック情報を表示する際に、円滑な表示 可能にするため、HD(ハードディスク)等の長 期記憶装置に比べて高速にデータの読み書き が行えるメモリ上にグラフィック情報を保持 する構成を取っている。しかし、容量に限り があるメモリの中でグラフィックの全ての情 報を取得するのは困難なので、その都度、必 要な個数の情報を表示装置の内部の長期記憶 装置、あるいはネットワーク上のサーバや外 部のHD等の電子機器から取得して、表示され いる情報の前後の情報を前もって取得する どの工夫がされている。
 また、特許文献1には、受信した情報を携帯 端末において見やすく表示させるために、受 信側の携帯端末の表示性能や処理能力などに 応じて、最適なスクロール量とスクロールの タイミングを決定して、再生する表示データ を全て閲覧可能にすることが可能な表示装置 が開示されている。

特開2005-156626

 表示されている情報の前後の情報を前も て取得する表示装置の一例を、ネットワー 上のサーバから得られるコンテンツリスト 情報をディスプレイ上に表示する場合で説 する。コンテンツリストは多くのタイトル 報を含むため、一般にディスプレイ上に全 のコンテンツタイトルの情報を表示するこ は難しい。よって、ユーザはスクロールバ や上下キーを操作しながらリストの表示情 を閲覧することになる。ここで、表示装置 、ユーザの操作に対応して高速に表示を行 ために、ディスプレイ上に表示されている ンテンツタイトルの情報のみならず、表示 れているコンテンツタイトルに隣接するコ テンツタイトルの情報も予めメモリに保持 る。図1は、一部のコンテンツリストの情報 がメモリに保持されている様子の一例を視覚 的に表わした図1である。この図に示すよう 、ディスプレイ上に表示されているコンテ ツタイトル10から14までの情報のみならず、 側に隣接するコンテンツタイトル5から9ま の情報や、下側に隣接するコンテンツタイ ル15から19までの情報もメモリに保持されて る。

 しかし、これらの技術を用いても、ユー がある特定の操作を連続して高速で行うよ な場合は、予めメモリに記憶しておいた情 では補えず、表示のための情報をネットワ ク上のサーバや外部のHD等の電子機器、あ いは表示装置の内部の長期記憶装置からそ 都度取得することが必要になる。このため ユーザは所望の情報が表示されるまで待た れることになり、高速な操作をグラフィッ の表示に円滑に反映させることが難しかっ 。

 以上の課題を解決するため、本発明は、 来表示に用いられる可能性があるグラフィ ク情報のキャッシュを、ユーザのグラフィ クに関する操作の履歴に応じてする特徴を する表示装置を提案する。

 本件発明の表示装置においては、ユーザ グラフィックに関する操作の傾向に基づい 、将来表示に用いられる可能性があるグラ ィックの情報を先読みしてキャッシュする め、キャッシュ情報を記憶しておくための モリに記憶領域が十分になくても、連続し 高速操作に対応した円滑なグラフィックの 示を可能にする。

従来技術において一部のコンテンツリ トの情報がメモリに保持されている様子の 例を視覚的に表わした図 実施例1に係る表示装置の機能ブロック の一例を示す図 実施例1に係る表示装置の操作履歴保持 部に保持されている操作履歴の一例を示す図 実施例1に係る表示装置のハードウェア 構成の一例を示す概略図 実施例1に係る表示装置における処理の 流れの一例を示す図 実施例2に係る表示装置の機能ブロック の一例を示す図 実施例2の表示装置において一部のコン テンツリストの情報がメモリに保持されてい る様子の一例を視覚的に表わした図 実施例2に係る表示装置のハードウェア 構成の一例を示す概略図 実施例2に係る表示装置における処理の 流れの一例を示す図 実施例3に係る表示装置の機能ブロッ の一例を示す図 実施例3に係る表示装置のハードウェ 構成の一例を示す概略図 実施例3に係る表示装置における処理 流れの一例を示す図 実施例4に係る表示装置の機能ブロッ の一例を示す図 実施例4に係る表示装置のハードウェ 構成の一例を示す概略図 実施例4に係る表示装置における処理 流れの一例を示す図 実施例5に係る表示装置の機能ブロッ の一例を示す図 実施例5に係る表示装置において操作 歴に応じて配分されるキャッシュ用メモリ 域の時間的変化を表した図 実施例5に係る表示装置のハードウェ 構成の一例を示す概略図 実施例5に係る表示装置における処理 流れの一例を示す図 実施例6に係る表示装置の機能ブロッ の一例を示す図 実施例6に係る表示装置において操作 歴として保持される遷移確率を示す図 実施例6に係る表示装置のハードウェ 構成の一例を示す概略図 実施例6に係る表示装置における処理 流れの一例を示す図 実施例7に係る表示装置の機能ブロッ の一例を示す図 実施例7に係る表示装置において画面ID 関係から算出される情報を示す図 実施例7に係る表示装置のハードウェ 構成の一例を示す概略図 実施例7に係る表示装置における処理 流れの一例を示す図 実施例8に係る表示装置の機能ブロッ の一例を示す図 実施例8に係る表示装置における画面 領域の分割方法の一例を示す図 実施例8に係る表示装置において配置 域関係から算出される情報を示す図 実施例8に係る表示装置のハードウェ 構成の一例を示す概略図 実施例8に係る表示装置における処理 流れの一例を示す図

符号の説明

0200    表示装置
0201    グラフィック表示部
0202    グラフィック操作部
0203    操作履歴保持部
0204    先読キャッシュ部
0205    先読範囲決定部

 以下に、本発明の実施例を説明する。実 例と請求項の相互の関係は、以下のとおり ある。実施例1は主に請求項1、請求項9など 関し、実施例2は主に請求項2などに関し、 施例3は主に請求項3などに関し、実施例4は に請求項4などに関し、実施例5は主に請求項 5などに関し、実施例6は主に請求項6などに関 し、実施例7は主に請求項7などに関し、実施 8は主に請求項8などに関する。なお、本発 はこれら実施例に何ら限定されるものでは く、その要旨を逸脱しない範囲内において 様々な態様で実施しうる。

<概要>
 本実施例の表示装置は、将来表示に用いら る可能性があるグラフィック情報のキャッ ュを、ユーザのグラフィックに関する操作 履歴に応じて行う表示装置である。特にユ ザがグラフィックに関する特定の操作を連 して高速に行う場合、キャッシュ用メモリ 配分を当該特定の操作に関連付けられたグ フィック情報に優先的に割り当てることで ユーザの高速な操作に対応した円滑なグラ ィックの表示が可能になる。
<構成>

 図2は、本実施例の表示装置の機能ブロッ クの一例を示す図である。本件発明の構成要 素である各部は、ハードウェア、ソフトウェ ア、ハードウェアとソフトウェアの両者、の いずれかによって構成される。例えば、これ らを実現する一例として、コンピュータを利 用する場合には、CPU、メインメモリ、バス、 インターフェイス、周辺機器などから構成さ れるハードウェアと、これらのハードウェア 上にて実現可能なソフトウェアを挙げること ができる。具体的には、メインメモリ上に展 開されたプログラムを順次実行することで、 メインメモリ上のデータや、インターフェイ スを介して入力されるデータの加工、蓄積、 出力などにより各部の機能が実現される。

 同図において、本実施例の「表示装置」0 200は、「グラフィック表示部」0201と、「グ フィック操作部」0202と、「操作履歴保持部 0203と、「先読キャッシュ部」0204と、「先 範囲決定部」0205とからなる。なお、本発明 、装置として実現できるのみでなく、方法 しても実現可能である。(本明細書の全体を 通して同様である。)

 「グラフィック操作部」は、グラフィッ 表示部で表示されるグラフィックの操作を け付けるように構成されている。「グラフ ックの操作を受け付ける」とは、グラフィ ク表示部に表示されるグラフィックの表示 変更する操作を受け付けることをいう。例 ば、グラフィックの表示を構成するグラフ ック要素を移動、回転させる操作や、グラ ィックの表示に対して新たにグラフィック 素を付加又は削除をする操作が含まれる。 た、グラフィックの上下、左右又はこれら 組合せのスクロールの操作(実施例2に関す )や、グラフィックの拡大又は縮小処理の操 (実施例3に関する)も該当する。その他、WEB ラウザ上のあるコンテンツページから別の ージに移動するためにページ上のリンクを 択する操作や、表示装置と接続された電子 器に保存されている映画等の動画情報を再 させるために表示画面上の再生ボタンを選 する操作等も含まれる。これらの操作は、 ウス、キーボード又はタブレット等のユー インターフェイスを介してすることが可能 ある。

 「操作履歴保持部」は、グラフィック操 履歴を保持するように構成されている。例 ば、グラフィック操作履歴としてはユーザ I/Oを介して入力した各操作の内容、総回数 び連続操作回数、各操作が行われた順番及 日時、一の操作から他の操作までの経過時 等の情報があげられる。これらの操作履歴 保持する領域は記憶装置の一定の領域を割 振ることも可能であるが、適宜領域を広げ ことも可能である。また、操作履歴保持部 保持されている操作の履歴情報の容量等が 定の値を超えた場合、ユーザが新たな操作 行うごとに最も過去の操作から消去してい ことも可能である。また、操作の履歴とし 過去何回分の操作を保持するかについても 更可能な構成とすることも考えられる。

 「先読キャッシュ部」は、グラフィック 作によって将来表示に用いられる可能性が るグラフィック情報を先読みしてキャッシ するように構成されている。

 「グラフィック操作によって将来表示に いられる可能性があるグラフィック情報」 は、例えば、グラフィックの表示を構成す グラフィック要素を移動、回転させる操作 行う場合は、現時点での表示には必要ない 、さらに移動等の操作が行われることで取 する必要性が生じるグラフィックの情報で るといえる。また、グラフィックの表示に してグラフィック要素を付加又は削除をす 操作を行う場合は、さらに付加等をする操 を行うことで取得する必要性が生じるグラ ィックの情報であるといえる。例えば、操 が行われたグラフィック要素の状態に応じ 特定のグラフィック要素を自動的に追加表 する構成の場合は、操作を継続することで らに追加表示されるグラフィック要素の情 は将来表示に用いられる可能性があるとい る。

 また、グラフィックの表示に対して上下 右又はこれらの組み合わせのスクロール操 を行う場合は、現時点では表示されないが さらにスクロールされることで表示される とになるグラフィックの情報は将来表示に いられる可能性があるといえる(実施例2に する)。同様にグラフィックの表示領域に対 て拡大又は縮小処理の操作を行う場合は、 時点では表示されないが、さらに拡大処理 操作が行われることにより含まれることに る細部のグラフィック情報、又はさらに縮 処理の操作が行われることにより新たに領 として追加されることになるグラフィック 報は将来表示に用いられる可能性があると える(実施例3に関する)。

 さらに、WEBブラウザ上のあるコンテンツ ージAから別のページBに移動するためにペ ジA上のリンク1を選択する操作を行った場合 、さらにページB上で別のリンク2を選択する 作を行うことも予測される。よって、リン 2に関連付けられたコンテンツページCのグ フィック情報も将来表示に用いられる可能 があるといえる。

 「グラフィック情報を先読みしてキャッ ュする」とは、現時点の表示のために必要 グラフィック情報ではないが、将来表示さ る可能性がある情報を予め表示装置のメモ 上にキャッシュデータとして格納しておく とをいう。これにより、ユーザの高速な操 にも円滑に対応した状態でグラフィックの 示が可能になる。ここで、メモリに格納さ るグラフィック情報は、例えば、放送局や 部のサーバ装置から受信することや、表示 置と接続されたHDDやDVD-HD等の電子機器、ま は内部の記憶装置から取得される場合が考 られる。

 「先読範囲決定部」は、前記操作履歴に じて前記先読みすべき範囲を決定するよう 構成されている。「前記操作履歴に応じて 記先読みすべき範囲を決定する」とは、操 履歴から予めメモリに格納しておく必要性 高いと判断されるグラフィック情報の取得 囲を決定することをいう。

 以下では便宜的に、メモリの領域を現在 示されているグラフィックの情報を格納し おく表示用メモリの領域と、先読みすべき 囲のグラフィック情報を格納しておくキャ シュ用メモリの領域に分けて説明するが、 際の装置の構成としては、そのような分類 必ずしも必要ではない。

 例として、図3に示すような過去15回分の操 履歴がある場合についての、先読みすべき 囲の決定方法について考える。ここでは、 作1から5のグラフィック操作が実行され得 とする。過去15回の操作は、操作1の回数が2 、操作2の回数が5回、操作3の回数が6回、操 作4の回数が2回、操作5の回数が0回となって る。まず、操作1から5の中でグラフィック情 報をキャッシュする必要性がある操作と無い 操作に分け、キャッシュする必要性がある操 作に関連付けられたグラフィック情報ついて のみキャッシュ用メモリの配分を行う。ここ で示す方法では、グラフィック情報をキャッ シュする必要性がある操作の操作1、3、4、5 関して、キャッシュ用メモリの10%を操作履 に関係なく等分に配分し、残りの60%を操作1 3、4、5の各操作回数の割合に応じて配分し いる。これにより、各操作に対して最低限 キャッシュ領域をメモリ上に確保しつつ、 作の履歴に応じたキャッシュ用メモリの配 を行うことができる。このような先読みす き範囲の決定は各操作が行われるごとにす ことが可能であるが、一定の操作回数が行 れるごとに行うことも可能である。
<具体的な構成>

 次に、本実施例の表示装置のそれぞれの ードウェア構成部の働きについて説明する 図4は、本実施例の表示装置のハードウェア 構成の一例を示す概略図である。この図にあ るように、先読キャッシュ部、先読範囲決定 部は「CPU」0401と「メインメモリ」0402を備え 。また、操作履歴保持部は「記憶装置(又は 記憶媒体)」0403を備えている。さらに、ネッ ワークを介して外部からグラフィック情報 取得するための「ネットワークインターフ イス」0404を備え、グラフィック表示部とし て「ディスプレイ」0405、グラフィック操作 として「I/O」0406を備えている。これらは「 ステムバス」0407などのデータ通信経路によ って相互に接続され、情報の送受信や処理を 行う。

 記憶装置は、CPUによって実行される各種 ログラムなどを長期的に記憶している。ま メインメモリは、プログラムがCPUによって 行される際の作業領域であるワーク領域を 供し、さらにキャッシュされたグラフィッ の情報を一時的に保持する。また、メイン モリや記憶装置にはそれぞれ複数のメモリ ドレスが割り当てられており、CPUで実行さ るプログラムは、そのメモリアドレスを特 しアクセスすることで相互にデータのやり りを行い、処理を行うことが可能になって る。また、以下の説明では、プログラムは めメインメモリのワーク領域に展開して常 させておく構成としているが、必要な場合 記憶装置から呼び出す構成とすることも可 である。また、ネットワークインターフェ スは、受信したグラフィック情報を記憶装 やメインメモリなどに記憶する機能を備え 。

 I/Oを介してグラフィック操作が行われた 合、CPUにて新たな操作の内容を操作履歴に き込むための処理が行われ、更新された操 履歴が記憶装置に保持される。ここで、書 込み処理のための時間を極力減らすため、 インメモリ上に必要な操作履歴情報を一時 に保持させ、操作が一定回数行われるごと 書き込む構成とすることも考えられる。

 先読範囲決定プログラムは、例えば、操 履歴を更新するための処理がCPUにて実行さ たと判断すると、メインメモリ上に格納し 新たな操作履歴情報の数値データに基づい 、CPUにて先読みすべき範囲を決定するため 演算処理を行う。先読みすべき範囲の決定 各操作が行われるごとにすることが可能で るが、一定の操作回数が行われるごとに行 ことも可能である。

 また、先読キャッシュプログラムは、先読 囲決定プログラムがCPUにて実行されて先読 すべき範囲が決定された場合、当該実行結 が示す先読範囲のグラフィック情報を取得 るための命令をネットワークインターフェ スに対して送出する。ネットワークインタ フェイスにて当該命令が受け付けられると グラフィック情報が取得され、キャッシュ 報としてメインメモリ上に格納される。
<処理の流れ>

 図5は本実施例の表示装置における処理の 流れの一例を示す図である。同図の処理の流 れは以下のステップからなる。最初に、ステ ップS0501では、グラフィック操作を受け付け か否か判断する。ここで、グラフィックに 連しない操作を受け付けた場合はグラフィ ク操作を受け付けなかったと判断すること 可能である。ここでの判断が、グラフィク 作を受け付けたとの判断である場合はステ プS0502に進む。グラフィック操作を受け付 ていないとの判断である場合は待機する。 の処理は、主にグラフィク操作部によって 行される。ステップS0502では、受けつけられ たグラフィック操作情報に基づいて操作履歴 が更新される。ステップS0503では、更新され 操作履歴に応じて、将来表示に用いられる 能性があるグラフィック情報の先読みすべ 範囲を決定する。この処理は、主に先読範 決定部によって実行される。ステップS0504 は、先読みすべき範囲のグラフィック情報 キャッシュする。この処理は、主に先読キ ッシュ部によって実行される。

 以上の処理は、計算機に実行させるための ログラムで実行することができ、また、こ プログラムを計算機によって読取り可能な 録媒体に記録することができる。(本明細書 の全体を通して同様である。)
<効果>

 本件発明の表示装置においては、グラフ ックに対する過去の操作内容から次に行わ る操作を予測して、将来表示に用いられる 能性が高いグラフィックの情報を先読みし キャッシュするため、キャッシュ情報を記 しておくためのメモリに記憶領域が十分に くても、高速な操作に対応した円滑なグラ ィックの表示を可能にする。

<概要>
 本実施例の表示装置は、基本的に実施例1の 装置と共通するが、グラフィックに対して上 下、左右又はこれらの組み合わせのスクロー ル操作が行われた場合、当該操作の結果新た にいずれかに現れるグラフィックを表示する ためのグラフィックの情報を先読みしてキャ ッシュする特徴を有する点で異なる。
<構成>

 図6は、本実施例の表示装置の機能ブロッ クの一例を示す図である。本実施例の「表示 装置」0600は、「グラフィック表示部」0601と 「グラフィック操作部」0602と、「操作履歴 保持部」0603と、「先読キャッシュ部」0604と 「先読範囲決定部」0605とからなり、「先読 キャッシュ部」は、「スクロール方向別キャ ッシュ手段」0606を有する。構成は基本的に 施例1に記載の装置の構成と同じであるため 相違点となるスクロール方向別キャッシュ 段について以下詳述する。

 「スクロール方向別キャッシュ手段」は 前記グラフィック操作がグラフィックの上 、左右又はこれらの組み合わせのスクロー である場合に、スクロールすることで新た いずれかに現れるグラフィックを表示する めのグラフィック情報を先読みしてキャッ ュするためのものである。

 グラフィックの表示に対して上下左右又 これらの組み合わせのスクロール操作を行 場合は、現時点では表示されないが、さら スクロールされることで取得する必要性の じるグラフィックの情報が先読みしてキャ シュされる。

 上下方向のスクロール操作の場合の先読 すべき範囲の決定方法としては、操作履歴 関係なく上下にキャッシュ用メモリ領域の 定数(例えば10%ずつ)を配分し、残りのキャ シュ用メモリ領域を直前の複数回の操作(例 ば直前10回の操作)のうち各方向に操作が行 れた割合に応じて上下に追加配分する方法 考えられる。また、同一の操作が連続して 数回(例えば5回)行われたときは当該操作方 にキャッシュ用メモリ領域の一定数(例えば 80%)を配分し、反対の方向に残りのキャッシ 用メモリ領域を配分する方法も可能である

 図7は、表示範囲を上方向に移動させる操作 をする傾向が強い場合に、一部のコンテンツ リストの情報がメモリに保持されている様子 の一例を視覚的に表わした図である。ここで は、コンテンツタイトル10から14までの情報 表示用メモリに保持されている。また、先 み範囲決定部は、上側に隣接する情報に対 て重み付けを行い、上側に隣接するコンテ ツタイトル3から9までの表示されていない情 報と、下側に隣接するコンテンツタイトル15 ら17までの表示されていない情報をキャッ ュ用メモリに保持するように、先読みすべ 範囲を決定している。そして、当該先読み べき範囲に基づいてスクロール方向別キャ シュ手段は、コンテンツタイトル3から9まで のグラフィック情報と、コンテンツタイトル 15から17までのグラフィック情報をキャッシ することになる。上記の例では、上下の方 に限られたスクロール操作について説明し が、左右の方向が加わったスクロール操作 関しても同様に考えることができる。
<具体的な構成>

 図8は、本実施例の表示装置のハードウェア 構成の一例を示す概略図である。その構成は 、基本的に図4を用いて説明した実施例1の装 のハードウェア構成と共通する。ただし、 実施例の装置は、先読キャッシュプログラ の一つであるスクロール方向別キャッシュ ログラムを有する。スクロール方向別キャ シュプログラムは、先読範囲決定プログラ がCPUにて実行された場合、当該実行結果が す上下左右のスクロール方向ごとに決めら た先読範囲のグラフィック情報を取得する めの命令を送出する。この命令にしたがっ 、ネットワークインターフェイスを介して ラフィック情報が取得され、メモリに格納 れる。その余の具体的な構成は実施例1の装 置の具体的な構成と同じであるから説明は省 略する。
<処理の流れ>

 本実施例の表示装置における処理は、実施 1で示した処理の流れと同様のステップで行 うことが可能である。よって図9では、本実 例の表示装置における処理の流れとして、 の他の一例を示している。同図の処理の流 は以下のステップからなる。最初に、ステ プS0901では、グラフィック操作を受け付けた か否か判断する。ここで、グラフィックに関 連しない操作を受け付けた場合はグラフィッ ク操作を受け付けなかったと判断することが 可能である。ここでの判断が、グラフィック 操作を受け付けたとの判断である場合はステ ップS0902に進む。グラフィック操作を受け付 ていないとの判断である場合は待機する。 の処理は、主にグラフィク操作部によって 行される。ステップS0902では、受けつけら たグラフィック操作情報に基づいて操作履 が更新される。ステップS0903では、スクロー ル操作が連続してn回(例えば、5回)以上行わ ているか否か操作履歴から判断する。ここ の判断が行われているとの判断である場合 、ステップS0904Aに進む。行われていないと 判断である場合は、ステップS0904Bに進む。 テップS0904Aでは、過去2n回の操作履歴に基づ いて先読みすべき範囲を決定する。ステップ S0904Bでは、過去4n回の操作履歴に基づいて先 みすべき範囲を決定する。つまり、スクロ ル操作が連続して行われている場合は、比 的間近の操作履歴を使うことで、連続した 作を先読みすべき範囲によりよく反映させ 。この処理は、主に先読範囲決定部によっ 実行される。ステップS0905では、先読みす き範囲のグラフィック情報をキャッシュす 。この処理は、主に先読キャッシュ部によ 実効される。
<効果>

 本件発明の表示装置においては、グラフ ックに対する操作の操作内容から次に行わ る操作を予測して、将来表示に用いられる 能性が高いグラフィックの情報を先読みし キャッシュするため、キャッシュ情報を記 しておくためのメモリに記憶領域が十分に くても、高速なスクロール操作に対応した 滑なグラフィックの表示を可能にする。

<概要>
 本実施例の表示装置は、基本的に実施例1の 装置と共通するが、グラフィックに対して拡 大又は縮小処理をした場合、当該操作の結果 新たにいずれかに現れるグラフィックを表示 するためのグラフィックの情報を先読みして キャッシュする特徴を有する点で異なる。
 <構成>

 図10は、本実施例の表示装置の機能ブロ クの一例を示す図である。本実施例の「表 装置」1000は、「グラフィック表示部」1001と 、「グラフィック操作部」1002と、「操作履 保持部」1003と、「先読キャッシュ部」1004と 、「先読範囲決定部」1005とからなり、「先 キャッシュ部」は、「拡大縮小キャッシュ 段」1006を有する。構成は基本的に実施例1に 記載の装置の構成と同じであるため、相違点 となる拡大縮小キャッシュ手段について以下 詳述する。

 「拡大縮小キャッシュ手段」は、前記グ フィック操作がグラフィックの拡大又は縮 処理である場合に、拡大又は縮小処理する とで新たにいずれかに現れるグラフィック 表示するためのグラフィック情報を先読み てキャッシュするように構成されている。

 グラフィックの表示領域に対して拡大又 縮小処理の操作を行う場合、現時点では表 されないが、さらに拡大処理の操作が行わ ることで表示のために取得する必要性が生 る、細部の内容を含んだグラフィック情報 又はさらに縮小処理の操作が行われること 表示のために取得する必要性が生じる、よ 広い領域の内容を含んだグラフィック情報 キャッシュされる。例えば、道路や路線等 情報が含まれる地図情報をグラフィックと て表示する場合を考える。一般に地図領域 拡大した場合、当該領域に含まれる細い路 や小さなお店等の内容が含まれる地図のグ フィック情報を新たに取得する必要がある また、地図領域を縮小した場合は、当該領 以外にその周辺の領域を含んだ地図のグラ ィック情報を新たに取得する必要性が生じ 。

 グラフィック操作がグラフィックの拡大又 縮小処理の操作の場合、先読みすべき範囲 決定方法としては、操作履歴に関係なく、 大又は縮小処理の操作を行うことで新たに 得する必要性が生じるグラフィック情報に キャッシュ用メモリ領域の一定数(例えば20% ずつ)を配分し、残りのキャッシュ用メモリ 域を、直前の複数回の操作(例えば直前10回 操作)のうち各操作が行われた割合に応じて 各操作に関連するグラフィック情報に追加 分する方法が考えられる。また、同一の操 が連続して複数回(例えば3回)行われたとき 当該操作方向に関連したグラフィック情報 キャッシュ用メモリ領域の一定数(例えば60% )を配分し、他の操作に関連したグラフィッ 情報に残りのキャッシュ用メモリ領域を配 する方法が考えられる。
<具体的な構成>

 図11は、本実施例の表示装置のハードウ ア構成の一例を示す概略図である。その構 は、基本的に図4を用いて説明した実施例1の 装置のハードウェア構成と共通する。ただし 、本実施例の装置は、先読キャッシュプログ ラムの一つである拡大縮小キャッシュプログ ラムを有する。

 拡大縮小キャッシュプログラムは、先読範 決定プログラムがCPUにて実行された場合、 該実行結果が示す拡大又は縮小処理するこ で新たにいずれかに現れる可能性の高いグ フィック情報を取得するための命令を送出 る。この命令にしたがって、ネットワーク ンターフェイスを介してグラフィック情報 取得され、メインメモリに格納される。そ 余の具体的な構成は実施例1から2のいずれ 一に記載の装置の具体的な構成と同じであ から説明は省略する。
<処理の流れ>

 本実施例の表示装置における処理は、実施 1又は実施例2で示した処理の流れと同様の テップで行うことが可能である。よって図12 では、本実施例の表示装置における処理の流 れとして、その他の一例を示している。同図 の処理の流れは以下のステップからなる。最 初に、ステップS1201では、グラフィック操作 受け付けたか否か判断する。ここで、グラ ィックに関連しない操作を受け付けた場合 グラフィック操作を受け付けなかったと判 することが可能である。ここでの判断が、 ラフィック操作を受け付けたとの判断であ 場合はステップS1202に進む。グラフィック 作を受け付けていないとの判断である場合 待機する。この処理は、主にグラフィク操 部によって実行される。ステップS1202では、 受けつけられたグラフィック操作情報に基づ いて操作履歴が更新される。ステップS1203で 、過去n回(例えば10回)の操作のうち、拡大 は縮小処理の操作がn/2回以上行われている 否か操作履歴から判断する。ここでの判断 行われているとの判断である場合は、ステ プS1204Aに進む。行われていないとの判断で る場合は、ステップS1204Bに進む。ステップS1 204Aでは、過去n回の操作履歴に基づいて先読 すべき範囲を決定する。ステップS0904Bでは 過去2n回の操作履歴に基づいて先読みすべ 範囲を決定する。つまり、操作履歴から拡 又は縮小処理の操作が行われる傾向が強い 合は、比較的間近の操作履歴を使うことで 操作傾向の強さを先読みすべき範囲により く反映させる。この処理は、主に先読範囲 定部によって実行される。ステップS0905では 、先読みすべき範囲のグラフィック情報をキ ャッシュする。この処理は、主に先読キャッ シュ部により実効される。
<効果>

 本件発明の表示装置においては、グラフ ックに対する操作の操作内容から次に行わ る操作を予測して、将来表示に用いられる 能性が高いグラフィックの情報を先読みし キャッシュするため、キャッシュ情報を記 しておくためのメモリに記憶領域が十分に くても、高速な拡大又は縮小処理である操 に対応した円滑なグラフィックの表示を可 にする。

<概要>
 本実施例の表示装置は、基本的に実施例1か ら3のいずれか一の装置と共通するが、操作 歴として各操作の操作回数を保持する特徴 有する点で異なる。
<構成>

 図13は、本実施例の表示装置の機能ブロ クの一例を示す図である。本実施例の「表 装置」1300は、「グラフィック表示部」1301と 、「グラフィック操作部」1302と、「操作履 保持部」1303と、「先読キャッシュ部」1304と 、「先読範囲決定部」1305とからなり、操作 歴保持部は、「操作回数保持手段」1306を有 る。構成は基本的に実施例1から3のいずれ 一に記載の装置の構成と同じであるため、 違点となる操作回数保持手段について以下 述する。

 「操作回数保持手段」は、操作履歴として 記グラフィック操作部で行われた各操作の 作回数を保持するためのものである。各操 の操作回数を保持することで、例えば全体 回数に占める各操作の割合を判断すること でき、当該割合に基づいてグラフィック情 を先読みしてキャッシュする範囲を決定す ことが可能になる。操作回数は、全ての操 について保持する必要はなく、特定の操作 関してのみ保持することも可能である。例 ば、グラフィックに関連する操作であって 、その操作により新たなグラフィック情報 取得する必要性が生じない場合は、当該操 については操作回数を保持しないとする構 も可能である。また、各操作をグループ化( 例えば、方向指示のための操作グループ、拡 大又は縮小処理のための操作グループ、文字 入力のための操作グループなど)して、各グ ープに対して操作回数を保持する構成も可 である。また、過去何回分の操作を保持す かについても設定可能な構成とすることが きる。
<具体的な構成>

 図14は、本実施例の表示装置のハードウ ア構成の一例を示す概略図である。その構 は、基本的に図4を用いて説明した実施例1の 装置のハードウェア構成と共通する。ただし 、本実施例の装置は、操作履歴として各操作 の操作回数である操作回数情報を記憶装置に 保持している。

 I/Oを介してグラフィック操作が行われた 合、操作の内容の操作履歴情報を更新する めの処理がCPUにて行われる。ここで、記憶 置に当該操作履歴情報を書き込む処理のた の時間を極力減らすため、メインメモリ上 必要な操作履歴情報を一時的に保持させ、 作が一定回数行われるごとに書き込む構成 することが考えられる。

 先読範囲決定プログラムは、例えば、操 履歴を更新するための処理がCPUにて実行さ たと判断すると、メインメモリ上に格納さ た新たな操作履歴情報の数値データに基づ て、CPUにて先読みすべき範囲を決定するた の演算処理を行う。ここでの演算処理とし は、操作履歴として保持されている操作回 に基づき各操作が行われる確率を算出し、 操作に関連付けられたグラフィック情報に して、当該確率に比例するように先読みす き範囲を割り振るように算出することが考 られる。先読みすべき範囲の決定は各操作 行われるごとにすることが可能であるが、 定の操作回数が行われるごとに行うことも 能である。

 先読みその余の具体的な構成は実施例1から 3のいずれか一に記載の表示装置の具体的な 成と同じであるから説明は省略する。
<処理の流れ>

 図15は本実施例の表示装置における処理の れの一例を示す図である。同図の処理の流 は以下のステップからなる。最初に、ステ プS1501では、グラフィック操作を受け付けた か否か判断する。ここで、グラフィックに関 連しない操作を受け付けた場合はグラフィッ ク操作を受け付けなかったと判断することが 可能である。ここでの判断が、グラフィク操 作を受け付けたとの判断である場合はステッ プS1502に進む。グラフィック操作を受け付け かったとの判断である場合は待機する。こ 処理は、主にグラフィク操作部によって実 される。ステップS1502では、受け付けられ グラフィック操作情報に基づいて操作回数 含む操作履歴が更新される。ステップS1503で は、操作履歴に応じて、将来表示に用いられ る可能性があるグラフィック情報の先読みす べき範囲を決定する。この処理は、主に先読 範囲決定部によって実行される。ステップS15 04では、先読みすべき範囲のグラフィック情 をキャッシュする。この処理は、主に先読 ャッシュ部によって実行される。
<効果>

 本件発明の表示装置においては、グラフ ックに対する各操作の操作回数を含んだ操 履歴から次に行われる操作を予測して、将 表示に用いられる可能性が高いグラフィッ の情報を先読みしてキャッシュするため、 ャッシュ情報を記憶しておくためのメモリ 記憶領域が十分になくても、高速な操作に 応した円滑なグラフィックの表示を可能に る。

<概要>
 本実施例の表示装置は、基本的に実施例1か ら4のいずれか一の装置と共通するが、操作 歴として各操作間の経過時間を保持する特 を有する点で異なる。
<構成>

 図16は、本実施例の表示装置の機能ブロ クの一例を示す図である。本実施例の「表 装置」1600は、「グラフィック表示部」1601と 、「グラフィック操作部」1602と、「操作履 保持部」1603と、「先読キャッシュ部」1604と 、「先読範囲決定部」1605とからなり、操作 歴保持部は、「経過時間保持手段」1606を有 る。構成は基本的に実施例1から4のいずれ 一に記載の装置の構成と同じであるため、 違点となる経過時間保持手段について以下 述する。

 「経過時間保持手段」は、操作履歴とし 前記グラフィック操作部で行われた各操作 の経過時間を保持するためのものである。 般に、次に行われる操作に対する過去の操 履歴からの予測性は経過時間に伴い変動す 。例えば、直前にある操作を連続して行っ いた場合、直後に行われる操作も当該直前 操作と同一である可能性が高いと予測され 。しかし、ある操作が連続して行われてか 長時間経過した後に次の操作を行う場合は 直後に操作をする場合に比べて、前の操作 同一の操作をする可能性は低く、操作履歴 らの予測性が減少すると考えられる。

 操作履歴として操作間の経過時間情報が保 されている場合、先読範囲決定部は、各操 間の経過時間に基づいて操作履歴の影響を 減させ、先読みすべき範囲を決定する構成 可能である。例えば、図17に示すように、 ャッシュ用メモリ領域で操作履歴に応じて 分される領域を、経過時間を変数として一 関数的に漸減させる方法が考える。この例 おいては、前の操作が行われた時点におい 、操作履歴に応じて配分される領域を80%、 作履歴に関係なく配分される領域を20%とし いる。上記配分は経過時間と供に変化し、60 秒経過後に最終的な値として、操作履歴に応 じて配分される領域が20%、操作履歴に関係な く配分される領域が80%となる。これにより、 各操作に関連付けられたグラフィック情報に 最低限のキャッシュ用メモリ領域を確保し、 さらに操作履歴及び経過時間に応じてキャッ シュ用メモリ領域を配分することも可能にな る。
<具体的な構成>

 図18は、本実施例の表示装置のハードウ ア構成の一例を示す概略図である。その構 は、基本的に図4を用いて説明した実施例1の 装置のハードウェア構成と共通する。ただし 、本実施例の装置は、各操作間の経過時間を 計測する「時計部」1808を有し、操作履歴と て各操作間の経過時間の情報である経過時 情報を記憶装置に保持している。

 I/Oを介してグラフィック操作が行われた 合、新たな操作の内容と時計部から取得さ る経過時間の操作履歴情報を更新するため 処理がCPUにて行われる。ここで、記憶装置 当該操作履歴情報を書き込み処理のための 間を極力減らすため、メインメモリ上に必 な操作履歴情報を一時的に保持させ、操作 一定回数行われるごとに書き込む構成とす ことも可能である。

 先読範囲決定プログラムは、例えば、操 履歴を更新するための処理がCPUにて実行さ たと判断すると、メインメモリ上に格納さ ている新たな操作履歴情報の数値データに づいて、CPUにて先読みすべき範囲を決定す ための演算処理を行う。ここでは、各操作 の経過時間に応じて操作履歴の影響を漸減 せるような演算とすることが可能である。 読みすべき範囲の決定は各操作が行われる とにすることが可能であるが、一定の操作 数が行われるごとに行うことも可能である

 その余の具体的な構成は実施例1から4のい れか一に記載の装置の具体的な構成と同じ あるから説明は省略する。
<処理の流れ>

 図19は本実施例の表示装置における処理の れの一例を示す図である。同図の処理の流 は以下のステップからなる。最初に、ステ プS1901では、グラフィック操作を受け付けた か否か判断する。ここで、グラフィックに関 連しない操作を受け付けた場合はグラフィッ ク操作を受け付けなかったと判断することが 可能である。ここでの判断が、グラフィク操 作を受け付けたとの判断である場合はステッ プS1902に進む。グラフィック操作を受け付け かったとの判断である場合は、処理を終了 る。この処理は、主にグラフィク操作部に って実行される。ステップS1902では、前の 作が行われてから今回の操作が行われるま の経過時間を算出する。ステップS1903では、 受けつけられたグラフィック操作情報及び経 過時間情報に基づいて操作履歴が更新される 。ステップS1904では、上記経過時間情報を含 だ操作履歴に応じて、将来表示に用いられ 可能性があるグラフィック情報の先読みす き範囲を決定する。この処理は、主に先読 囲決定部によって実行される。ステップS190 5では、先読みすべき範囲のグラフィック情 をキャッシュする。この処理は、主に先読 ャッシュ部によって実行される。
<効果>

 本件発明の表示装置においては、グラフ ックに対する過去の操作内容及び各操作間 経過時間から次に行われる操作を予測して 将来表示に用いられる可能性が高いグラフ ックの情報を先読みしてキャッシュするた 、キャッシュ情報を記憶しておくためのメ リに記憶領域が十分になくても、高速な操 に対応した円滑なグラフィックの表示を可 にする。

<概要>
 本実施例の表示装置は、基本的に実施例1か ら5のいずれか一の装置と共通するが、操作 歴として一の操作から他の操作への遷移確 を保持する特徴を有する点で異なる。
<構成>

 図20は、本実施例の表示装置の機能ブロ クの一例を示す図である。本実施例の「表 装置」2000は、「グラフィック表示部」2001と 、「グラフィック操作部」2002と、「操作履 保持部」2003と、「先読キャッシュ部」2004と 、「先読範囲決定部」2005とからなり、操作 歴保持部は、「遷移確率保持手段」2006を有 る。構成は基本的に実施例1から5のいずれ 一に記載の装置の構成と同じであるため、 違点となる遷移確率保持手段について以下 述する。

 「遷移確率保持手段」は、操作履歴として 期グラフィック操作部で行われた一の操作 ら他の操作への遷移確率を保持するための のである。
「グラフィック操作部で行われた一の操作か ら他の操作への遷移確率」とは、グラフィッ ク操作部である操作が行われた後に他の操作 が行われる確率をいうものである。

 例えば、キーボードでユーザが操作入力 行う場合を考えると、操作履歴情報として 図21に示すような確率情報を保持すること 可能である。ここでは簡単のため、グラフ ックに関連した操作として「上下、左右移 のキー操作」をあげているが、「拡大又は 小処理のキー操作」や、「グラフィック要 を回転等させる操作」など、他の操作につ て含めた場合も同様に考えることができる 遷移確率の算出方法としては、例えば、過 の操作履歴から一の操作が行われたあとに に行われた操作についての統計処理を行い 確率を算出する方法が考えられる。

 また、その他の例として、キーグループ 種類ごとの遷移確率について含めることも 能である。例えば、グラフィックに対する 上下左右移動のキー操作グループ」や「拡 又は縮小処理のキー操作グループ」、また 表示内容を編集するキー操作グループ」と ったように分類して、各キー操作グループ 間の遷移確率を操作履歴として保持するこ も考えられる。

 これらの各操作の遷移確率を操作履歴とし 保持することで、当該遷移確率に基づいた 読み範囲の決定が可能になる。例えば、あ 操作が直前に行われた場合、当該操作から の任意の操作が行われる確率に比例するよ に、各操作に関連付けられたグラフィック 報に対するキャッシュ用メモリ領域の配分 決定することが可能である。
<具体的な構成>

 図22は、本実施例の表示装置のハードウ ア構成の一例を示す概略図である。その構 は、基本的に図4を用いて説明した実施例1の 装置のハードウェア構成と共通する。ただし 、本実施例の装置は、一の操作から他の操作 への遷移確率を操作履歴から算出するための 遷移確率情報算出プログラムを有し、当該遷 移確率情報を記憶装置に保持している。

 I/Oを介してグラフィック操作が行われた 合、操作の内容の操作履歴情報を更新する めの処理がCPUにて行われる。ここで、記憶 置に当該操作履歴情報を書き込む処理のた の時間を極力減らすため、メインメモリ上 必要な操作履歴情報を一時的に保持させ、 作が一定回数行われるごとに書き込む構成 することが考えられる。遷移確率情報算出 ログラムは、メインメモリ上に格納されて る新たな操作履歴情報に基づいて、一の操 から他の操作への遷移確率情報を算出する めの演算処理をCPUにて行い、当該遷移確率 報を操作履歴に書き込むための処理を所定 タイミングで行う。

 先読範囲決定プログラムは、上記遷移確 情報の演算処理がCPUにて実行されたと判断 ると、メモリ上に格納されている上記遷移 率情報から、CPUにて先読みすべき範囲を決 するための演算処理を行う。ここでは、各 作間の遷移確率に比例するように、先読み べき範囲を各操作に関連付けられたグラフ ック情報に対して配分させる演算とするこ が可能である。先読みすべき範囲の決定は 操作が行われるごとにすることが可能であ が、一定の操作回数が行われるごとに行う とも可能である。

 その余の具体的な構成は実施例1から5のい れか一に記載の装置の具体的な構成と同じ あるから説明は省略する。
<処理の流れ>

 図23は本実施例の表示装置における処理の れの一例を示す図である。同図の処理の流 は以下のステップからなる。最初に、ステ プS2301では、グラフィック操作を受け付けた か否か判断する。ここで、グラフィックに関 連しない操作を受け付けた場合はグラフィッ ク操作を受け付けなかったと判断することが 可能である。ここでの判断が、グラフィク操 作を受け付けたとの判断である場合はステッ プS2302に進む。グラフィック操作を受け付け いないとの判断である場合は待機する。こ 処理は、主にグラフィク操作部によって実 される。ステップS2302では、受けつけられ グラフィック操作情報に基づいて操作履歴 更新される。ステップS2303では操作履歴から 各操作間の遷移確率を算出し、当該算出され た遷移確率情報に基づいて操作履歴が更新さ れる、ステップS2304では、上記遷移確率情報 含んだ操作履歴に基づいて、将来表示に用 られる可能性があるグラフィック情報の先 みすべき範囲を決定する。この処理は主に 読範囲決定部によって実行される。ステッ S2305では、先読みすべき範囲のグラフィッ 情報をキャッシュする。この処理は、主に 読キャッシュ部によって実行される。
<効果>

 本件発明の表示装置においては、グラフ ックに対する過去の操作内容及び各操作間 遷移確率から次に行われる操作を予測して 将来表示に用いられる可能性が高いグラフ ックの情報を先読みしてキャッシュするた 、キャッシュ情報を記憶しておくためのメ リに記憶領域が十分になくても、高速な操 に対応した円滑なグラフィックの表示を可 にする。

<概要>
 本実施例の表示装置は、基本的に実施例1か ら6のいずれか一の装置と共通するが、操作 歴として、ある操作とその操作が行われた ラフィック表示部での画面IDとの関係を、保 持する特徴を有する点で異なる。
<構成>

 図24は、本実施例の表示装置の機能ブロ クの一例を示す図である。本実施例の「表 装置」2400は、「グラフィック表示部」2401と 、「グラフィック操作部」2402と、「操作履 保持部」2403と、「先読キャッシュ部」2404と 、「先読範囲決定部」2405とからなり、操作 歴保持部は、「画面ID関係保持手段」2406を する。構成は基本的に実施例1から6のいずれ か一に記載の装置の構成と同じであるため、 相違点となる画面ID関係保持手段について以 詳述する。

 「画面ID関係保持手段」は、操作履歴と て前記グラフィック操作部で行われた操作 その操作が行われたグラフィック表示部で 画面IDとの関係を保持するためのものである 。ここで、「画面ID」とは、画面を構成する グラフィックを識別するための記号などで る。例えば、コンテンツリストを表すグラ ィックや、地図情報を表すグラフィック、W EBブラウザを表すグラフィック、テキストエ ィタを表すグラフィック等に対して別々の 面IDが割り振られており、一つの表示画面 に複数の画面IDが内包されることがある。

 操作内容と操作が行われた対象であるグラ ィックの画面IDを操作履歴として保持する とにより、例えば、当該操作履歴に対して 計処理の演算を行うことで、図25に示すよう な確率情報を算出することも可能である。こ の図では、画面上でコンテンツリストが選択 されている場合は上下のスクロール操作が行 われる確率が高く、地図情報が選択されてい る場合は縮小又は拡大処理の操作が行われる 確率が高いということが判断される。こうい った情報により、表示画面に複数のグラフィ ックが内包されている場合であっても、選択 されている画面IDから優先的にキャッシュ用 モリの配分を行うべきグラフィック情報の 定が可能になる。ここで、キャッシュ用メ リの配分方法としては、例えば上記確率に 例する形で配分する方法が考えられる。な 、上記の例ではグラフィック操作と選択さ ているグラフィックの画面IDとの関係につ て説明したが、グラフィック操作と画面表 されている複数のグラフィックの画面IDとの 関係とすることも可能である。
<具体的な構成>

 図26は、本実施例の表示装置のハードウ ア構成の一例を示す概略図である。その構 は、基本的に図4を用いて説明した実施例1の 装置のハードウェア構成と共通する。ただし 、本実施例の装置は、ある操作とその操作が 行われた表示部での画面IDとの関係を操作履 から算出する画面ID関係情報算出プログラ と、当該情報である画面ID関係情報を記憶装 置に保持している。

 I/Oを介してグラフィック操作が行われた 合、CPUにて新たな操作の内容及び操作の際 選択されていた画面の画面IDを操作履歴に き込むための処理が行われ、更新された操 履歴が記憶装置に保持される。ここで、書 込み処理のための時間を極力減らすため、 インメモリ上に必要な操作履歴情報を一時 に保持させ、操作が一定回数行われるごと 書き込む構成とすることが考えられる。

 次に画面ID関係情報算出プログラムは、 インメモリ上に格納されている操作履歴の 報から画面IDで表わされるグラフィックが選 択されている場合に任意の操作が行われる確 率を算出するための演算処理をCPUにて行う。

 先読範囲決定プログラムは、上記確率演 の処理がCPUにて実行されたと判断すると、 モリ上に格納されている当該確率情報から CPUにて先読みすべき範囲を決定するための 算処理を行う。ここでは、上記確率に比例 るように、先読みすべき範囲を選択されて る画面における各操作に関連付けられたグ フィック情報に対して配分させる演算とす ことが可能である。先読みすべき範囲の決 は各操作が行われるごとにすることが可能 あるが、一定の操作回数が行われるごとに うことも可能である。

 その余の具体的な構成は実施例1から6のい れか一に記載の装置の具体的な構成と同じ あるから説明は省略する。
<処理の流れ>

 図27は本実施例の表示装置における処理の れの一例を示す図である。同図の処理の流 は以下のステップからなる。最初に、ステ プS2701では、グラフィック操作を受け付けた か否か判断する。ここで、グラフィックに関 連しない操作を受け付けた場合はグラフィッ ク操作を受け付けなかったと判断することが 可能である。ここでの判断が、グラフィク操 作を受け付けたとの判断である場合はステッ プS2702に進む。グラフィック操作を受け付け けなかったとの判断である場合は待機する この処理は、主にグラフィク操作部によっ 実行される。ステップS2702では、受け付け れたグラフィック操作の情報に基づいて操 履歴が更新される。ステップS2703では、画面 IDが選択されている場合に各操作が行われる 率の情報が操作履歴から算出される。ステ プS2704では、上記確率情報に基づいて、将 表示に用いられる可能性があるグラフィッ 情報の先読みすべき範囲を決定する。この 理は主に先読範囲決定部によって実行され 。ステップS2704では、先読みすべき範囲のグ ラフィック情報をキャッシュする。この処理 は、主に先読キャッシュ部によって実行され る。
<効果>

 本件発明の表示装置においては、グラフ ックに対する過去の操作内容及びグラフィ ク操作が行われた際に表示されていたグラ ィックの画面IDとの関係情報から次に行わ る操作を予測して、将来表示に用いられる 能性が高いグラフィックの情報を先読みし キャッシュするため、キャッシュ情報を記 しておくためのメモリに記憶領域が十分に くても、高速な操作に対応した円滑なグラ ィックの表示を可能にする。

<概要>
 本実施例の表示装置は、基本的に実施例1か ら7のいずれか一の装置と共通するが、操作 歴として、ある操作とその操作が行われた にグラフィックポインタが配置されていた 面内領域との関係を保持する特徴を有する で異なる。
<構成>

 図28は、本実施例の表示装置の機能ブロ クの一例を示す図である。本実施例の「表 装置」2800は、「グラフィック表示部」2801と 、「グラフィック操作部」2802と、「操作履 保持部」2803と、「先読キャッシュ部」2804と 、「先読範囲決定部」2805とからなり、操作 歴保持部は、「配置領域関係保持手段」2806 有する。構成は基本的に実施例1から7のい れか一に記載の装置の構成と同じであるた 、相違点となる配置領域関係保持手段につ て以下詳述する。

 「配置領域関係保持手段」は、操作履歴 して前記グラフィック操作部で行われた操 とその操作が行われた際にグラフィックポ ンタが配置されていた画面内領域との関係 保持するためのものである。

 例えば、画面内領域を図29のように4分割し 、各分割領域にグラフィックポインタが配 されている場合に、各操作が行われた回数 操作履歴として保持することが考えられる ここで、分割は様々な態様で可能であり、 ずしも等分割である必要はない。上記操作 歴に対して統計処理を行うことにより、例 ば図30が示すような、画面内領域のある領 にグラフィックポインタが配置されている 合に各操作が行われる確率を算出すること 可能になる。ここでは簡単のため、グラフ ックに関連した操作として「上下、左右移 のキー操作」をあげているが、「拡大又は 小処理のキー操作」や、「グラフィック要 を回転等させる操作」など、他の操作につ て含めた場合も同様に考えることができる 画面領域1にグラフィックポインタが配置さ ている場合、ユーザは左又は上向きのキー 作をする確率が高く、画面領域4に配置され ている場合、右又は下向きのキー操作をする 確率が高いと判断される。このように、各画 面内領域と各操作の間に有意な関係がある場 合は、上記確率に比例する形で各操作に関連 付けられたグラフィック情報に対してキャッ シュ用メモリを配分することで、グラフィッ クポインタの配置に応じたグラフィック情報 のキャッシュが可能になる。
<具体的な構成>

 図31は、本実施例の表示装置のハードウ ア構成の一例を示す概略図である。その構 は、基本的に図4を用いて説明した実施例1の 装置のハードウェア構成と共通する。ただし 、本実施例の装置は、操作履歴からある任意 の操作とその操作が行われた際にグラフィッ クポインタが配置されていた画面内領域との 関係情報を算出する配置領域関係情報算出プ ログラムと、当該情報である配置領域関係情 報を記憶装置に保持している。

 I/Oを介してグラフィック操作が行われた 合、CPUにて新たな操作の内容及びグラフィ クポインタの画面内領域の配置情報を操作 歴に書き込むための処理が行われ、更新さ た操作履歴が記憶装置に保持される。ここ 、書き込み処理のための時間を極力減らす め、メインメモリ上に必要な操作履歴情報 一時的に保持させ、操作が一定回数行われ ごとに書き込む構成とすることが考えられ 。

 次に配置領域関係情報算出プログラムは メインメモリ上に格納されている操作履歴 情報からグラフィックポインタがある領域 配置されている場合に各操作が行われる確 を算出するための演算処理をCPUにて行う。

 先読範囲決定プログラムは、上記確率演 の処理がCPUにて実行されたと判断すると、 モリ上に格納されている当該確率情報から CPUにて先読みすべき範囲を決定するための 算処理を行う。ここでは、上記確率に比例 るように、先読みすべき範囲を選択されて る画面における各操作に関連付けられたグ フィック情報に対して配分させる演算とす ことが可能である。先読みすべき範囲の決 は各操作が行われるごとにすることが可能 あるが、一定の操作回数が行われるごとに うことも可能である。

 その余の具体的な構成は実施例1から7のい れか一に記載の装置の具体的な構成と同じ あるから説明は省略する。
<処理の流れ>

 図32は本実施例の表示装置における処理の れの一例を示す図である。同図の処理の流 は以下のステップからなる。最初に、ステ プS3201では、グラフィック操作を受け付けた か否か判断する。ここで、グラフィックに関 連しない操作を受け付けた場合はグラフィッ ク操作を受け付けなかったと判断することが 可能である。ここでの判断が、グラフィク操 作を受け付けたとの判断である場合はステッ プS3202に進む。グラフィック操作を受け付け かったとの判断である場合は待機する。こ 処理は、主にグラフィク操作部によって実 される。ステップ3202では、受け付けられた グラフィック操作情報に基づいて操作履歴が 更新される。ステップS3203では、グラフィッ ポインタがある画面内領域に配置されてい 場合に各操作が行われる確率を操作履歴か 算出する、ステップS3204では、上記確率情 に基づいて、将来表示に用いられる可能性 あるグラフィック情報の先読みすべき範囲 決定する。この処理は主に先読範囲決定部 よって実行される。ステップS3205では、先読 みすべき範囲のグラフィック情報をキャッシ ュする。この処理は、主に先読キャッシュ部 によって実行される。
<効果>

 本件発明の表示装置においては、グラフ ックに対する過去の操作内容及びグラフィ ク操作が行われた際にグラフィックポイン が配置されていた画面内領域との関係の情 から次に行われる操作を予測して、将来表 に用いられる可能性が高いグラフィックの 報を先読みしてキャッシュするため、キャ シュ情報を記憶しておくためのメモリに記 領域が十分になくても、高速な操作に対応 た円滑なグラフィックの表示を可能にする