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Title:
HAIR COSMETIC COMPRISING COMPOSITION CONTAINING CATIONIZED TREHALOSE DERIVATIVE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/143135
Kind Code:
A1
Abstract:
It is intended to provide a hair cosmetic excellent in flexibility, water-retaining effect and feel of use without stickiness in use or stiffness in drying which could not be obtained with a conventional hair cosmetic for hair, particularly damaged hair by an economical method. More particularly, according to the invention, a hair cosmetic excellent in good feel of use, flexibility and water-retaining effect can be obtained by preparing a composition containing a cationized trehalose derivative such as cationized trehalose or a cationized glycosyl trehalose and blending the composition in a hair cosmetic without undergoing a purification process.

Inventors:
FUKUDA HAJIME (JP)
KITAYAMA KEIICHI (JP)
OHTSUKI NAOMI (JP)
NAKAJIMA TOHRU (JP)
HAYASHI NARIAKI (JP)
IWAGASE JUN (JP)
YOKOMIZO TERUMASA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/058955
Publication Date:
November 27, 2008
Filing Date:
May 15, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIPPON STARCH REFINING (JP)
JTS CO LTD (JP)
FUKUDA HAJIME (JP)
KITAYAMA KEIICHI (JP)
OHTSUKI NAOMI (JP)
NAKAJIMA TOHRU (JP)
HAYASHI NARIAKI (JP)
IWAGASE JUN (JP)
YOKOMIZO TERUMASA (JP)
International Classes:
A61K8/60; A61Q5/00
Domestic Patent References:
WO2004071472A12004-08-26
Foreign References:
JPH10279591A1998-10-20
JP2006232820A2006-09-07
JP2006188672A2006-07-20
Attorney, Agent or Firm:
TANAKA, Mitsuo et al. (IMP Building 3-7, Shiromi 1-chome, Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 01, JP)
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Claims:
 カチオン化トレハロース誘導体を含有する組成物を含むことを特徴とする毛髪化粧料。
 前記カチオン化トレハロース誘導体を含有する組成物が、一般式(I):
(式中、Gはトレハロース誘導体の残基を表し、R 1 、R 2 、R 3 は炭化水素基を表し、X - は無機性陰イオンまたは有機性陰イオンを表す。)で示されるカチオン化トレハロース誘導体、一般式(II):
(式中、R 1 、R 2 、R 3 は炭化水素基を表し、X - は無機性陰イオンまたは有機性陰イオンを表す。)で示されるカチオン化剤のジオール体、トレハロース誘導体、塩類および水を含有することを特徴とする請求項1記載の毛髪化粧料。
 前記カチオン化トレハロース誘導体を含有する組成物が、アルカリ性物質の存在下、トレハロース誘導体とカチオン化剤とを反応させることによって得られることを特徴とする請求項1記載の毛髪化粧料。
 前記トレハロース誘導体がトレハロースであることを特徴とする請求項3に記載の毛髪化粧料。
 前記トレハロース誘導体が、グルコシルトレハロース、マルトシルトレハロースおよびマルトトリオシルトレハロースよりなる群から選択される複数のグリコシルトレハロース類の混合物であることを特徴とする請求項3に記載の毛髪化粧料。
 さらに、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤およびカチオン界面活性剤よりなる群から選択される1種以上の界面活性剤ならびに両性高分子を含むことを特徴とする請求項1~5いずれかに記載の毛髪化粧料。
Description:
カチオン化トレハロース誘導体 含有する組成物を含む毛髪化粧料

 本発明は、損傷毛髪の保護に優れ、損傷 進行を防止する毛髪化粧料に関する。さら 詳しくは、カチオン化トレハロースおよび チオン化グリコシルトレハロース類などの チオン化トレハロース誘導体を含有する組 物を含む毛髪化粧料に関する。

 近年、シャンプー、リンス、ヘアトニック ヘアトリートメント、染毛剤等の毛髪化粧 には、洗髪剤だけではなく、毛髪の仕上が 効果を向上させるために種々の物質が添加 れるようになってきている。
 例えば、洗髪の間に髪および頭皮上に、残 抗菌活性を付与するための微粒子状抗菌物 などの微粒子状試剤を析出させ維持させる うにカチオン性ポリマーを添加した洗浄剤 開示されている(特許文献1)。これは、カチ ン性ポリマーが微粒子に付着して、真の陽 荷を与え、その陽電荷が負に荷電された洗 表面に対する親和性を増加させるものと考 られる。

 また、最近の傾向として脱色やパーマによ 毛髪の損傷が著しく、キューティクルが剥 することによる毛髪のつや、柔軟性が低下 ている。そこで、損傷毛髪に自然な艶、柔 性、しなやかさ等を付与するために、水溶 カチオン化ポリマーが添加されるようにな てきている。
 カチオン化ポリマーとしては、人体に対す 無害性や毛髪や皮膚に対する親和性の要求 ら、天然物の誘導体が使用される傾向にあ 。例えば、加水分解蛋白質、ラノリン、脂 、ビタミン類、セルロース、グアーガム、 ンプン等の誘導体の使用が試みられている

 具体的には、ヒドロキシエチルセルロース カチオン化剤を反応させて得られるヒドロ シエチルセルロースヒドロキシプロピルト メチルアンモニウムクロリドエーテル、あ いはグアーガムにカチオン化剤を反応させ 得られるグアーガムヒドロキシプロピルト メチルアンモニウムクロリドエーテル等の 用が試みられているが、未だ十分な改善に 到っていない。
 すなわち、このようなカチオン化ポリマー 添加したシャンプーを使用した場合、カチ ン化ポリマーが添加されていないシャンプ を使用した場合に比べて、毛髪に自然な艶 柔軟性、しなやかさが付与されるものの、 髪後の毛髪乾燥時に、不快なべたつきが生 るということがあった。また、カチオン化 リマーと洗髪剤である界面活性剤とがコン レックスを生成して固化し、乾燥時に毛髪 部分的にごわつくということもあった。

 これらのカチオン化ポリマーは毛髪や皮膚 表面に付着して、その表面を改質するもの ある。
 また、カチオン化ポリマーが高分子量であ のに対して、低分子化して得られた低粘度 チオン化デンプンを使用することが提案さ ている(特許文献2、3)。この結果、従来の欠 点であった、毛髪乾燥時のべたつきや毛髪の ごわつきを低減させることができた。さらに 、低分子化された還元水飴に、カチオン化剤 を反応させたカチオン化還元水飴を含有した 化粧料について開示されている。(特許文献4)

 一方、水溶性カチオン化ポリマーの他に、 髪の水分を保持し、柔軟性、しなやかさを 与する目的で、トレハロースや、トレハロ スまたはトレハロースをヒドロキシアルキ 化したヒドロキシアルキル化トレハロース カチオン化剤を反応させたカチオン化トレ ロース類を含有した化粧料を配合する毛髪 粧料が報告されてきた(特許文献5、6、7)。 れらの毛髪化粧料は、トレハロースやカチ ン化トレハロース類を配合することにより 多価アルコールやシリコーン油等の保湿剤 は得られなかった持続的な保湿効果が得ら るというものである。
 しかしながら、これらの毛髪化粧料におい 、とりわけ損傷毛髪に十分な効果が認めら なかった。さらに、カチオン化トレハロー 類を製造する際に、反応液から未反応物、 産物、塩類を除去するという、経済的に負 の高い方法を採っていた。

特公昭47-20635号公報

特開平7-17826号公報

特開平7-17827号公報

特許第3913279号公報

特開平10-279591号公報

特開平6-122614号公報

特許第3205425号公報

特開平8-84586号公報

 本発明の課題は、毛髪、特に損傷毛髪に して、従来の毛髪化粧料では得られなかっ 、使用時のべたつきや乾燥時のごわつきの い使用感と柔軟性、保水効果に優れた毛髪 粧料を、経済的な方法で提供することにあ 。

 本発明者らは、上述の課題に対して鋭意 討した結果、トレハロース誘導体に低分子 の4級アミン化合物などのカチオン化剤と反 応させることによってカチオン化トレハロー ス誘導体を含有する組成物(以下、「トレハ ース誘導体組成物」という。)を製造し、精 過程を経ることなく毛髪化粧料に配合する とにより、良好な使用感と柔軟性、保水効 に優れた毛髪化粧料が得られることを見い し、この発明を完成するに至った。

 本発明の組成物に含有されるカチオン化ト ハロース誘導体は、従来の毛髪化粧料に使 されるカチオン化ポリマーと比べると分子 が非常に低いものである。また、カチオン 反応において生成される副産物や未反応物 従来の毛髪化粧料に使用されるカチオン化 リマーよりも低分子である。
 すなわち、この組成物を損傷毛髪に適用し 場合には、従来公知のカチオン化ポリマー の場合と比較して、毛髪の損傷部分、つま キューティクルの剥離した部分から毛髪の 部にまで良好に浸透し、損傷毛髪が改質さ るという予期しない効果を発揮し、損傷毛 の保護に優れ、損傷の進行を防止する毛髪 粧料としての用途に好適なものである。

 また、本発明に係るカチオン化トレハロー 誘導体組成物は、カチオン化反応で生成さ た副産物や塩類を除去することなく毛髪化 料に配合して、精製品よりも良好な使用感 優れた柔軟性、保水効果を発揮する。
 すなわち、反応液から未反応物、副産物、 類を除去するという、経済的に負荷の高い 法を採る必要がないので、非常に経済的で る。

 本発明は、シャンプー、リンス、ヘアトニ ク、ヘアトリートメント、染毛剤等の毛髪 粧料に有用なカチオン化トレハロース誘導 組成物を提供する。
 本発明において、「トレハロース誘導体」 は、二糖類のトレハロースおよび、トレハ ースに1または複数の糖単位が結合したグリ コシルトレハロース類をいい、グリコシルト レハロース類には、グルコシルトレハロース 、マルトシルトレハロース、マルトトリオシ ルトレハロース等が含まれる。
 本発明において、「カチオン化トレハロー 誘導体」とは、カチオン化トレハロースお びカチオン化グリコシルトレハロース類を い、トレハロース誘導体を低分子量の4級ア ミン化合物などのカチオン化剤と反応させ、 トレハロース誘導体の水酸基の一部をカチオ ン化剤に由来するカチオン基にエーテル置換 したものである。
 本発明において、「カチオン化トレハロー 誘導体組成物」には、反応目的物質である チオン化トレハロース誘導体のみならず、 チオン化反応において生成される副産物や 反応物等も含有する混合物が含まれる。

 まず、本発明による「カチオン化トレハロ ス誘導体組成物」の第1の態様として、カチ オン化トレハロースを含有する組成物(以下 「カチオン化トレハロース組成物」という )について説明する。
 このカチオン化トレハロース組成物は、下 :
で表されるトレハロースに、特定のカチオン 化剤を反応させて得られるものである。

 トレハロース(α,α-トレハロース)は、ミ ースまたはマッシュルーム糖とも呼ばれ、 ドウ糖2分子からなる非還元性糖である。自 界では動植物・微生物にわたって広く遊離 状態で存在している。なかでもキノコには 量のトレハロースが含まれていることが知 れている。また、近年、デンプンから直接 レハロースを作る微生物と酵素が発見され 高純度トレハロースが工業的規模で安価に 造されるようになってきた。

 つぎに、本発明による「カチオン化トレハ ース誘導体組成物」の第2の態様として、カ チオン化グリコシルトレハロース類を含有す る組成物(以下、「カチオン化グリコシルト ハロース組成物」という。)について説明す 。
 このカチオン化グリコシルトレハロース組 物は、グリコシルトレハロース類に、特定 カチオン化剤を反応させて得られるもので る。
 グリコシルトレハロース類は、酵素(α-アミ ラーゼ、イソアミラーゼ、グリコシルトレハ ロース生成酵素)を用いて糊化デンプンを酵 分解することによって得られる。グリコシ トレハロース生成酵素は、重合度が3以上の を転移することができるため、糊化デンプ の酵素反応により得られたグリコシルトレ ロース類には、二糖類であるトレハロース 含まれず、グルコシルトレハロース、マル シルトレハロース、マルトトリオシルトレ ロースなどの三糖類以上のグリコシルトレ ロース類が生成される(特許文献8を参照)。

 使用するカチオン化剤としては、下記一般 (III):
(式中、R 1 、R 2 、R 3 は炭化水素基を表し、X - は無機性陰イオンまたは有機性陰イオンを表 す。)で示される2,3-エポキシプロピルトリア キルアンモニウム塩(グリシジルトリアルキ ルアンモニウム塩)、または下記一般式(IV):
(式中、R 1 、R 2 、R 3 は炭化水素基を表し、X - は無機性陰イオンまたは有機性陰イオンを表 し、Yはハロゲン原子を表す。)で表される3- ロゲノ-2-ヒドロキシトリアルキルアンモニ ム塩が単独でまたは混合して用いられる。

 一般式(III)および一般式(IV)の式中におけるR 1 、R 2 、R 3 は、鎖状または分枝状のアルキル基であって もよく、また不飽和炭化水素基(アルケニル 等)や芳香族基(フェニル基等)等であっても い。一般的には、R 1 、R 2 、R 3 はアルキル基であるのが好ましく、特にR 1 およびR 3 が炭素数1~3のアルキル基であってR 2 が炭素数1~18のアルキル基であるのが最も好 しい。
 また、一般式(III)および一般式(IV)の式中に けるX - は、陰イオンとなりうるものであれば無機性 のものであっても有機性のものであってもよ く、一般的にハロゲンイオンであるのが好ま しく、塩素イオン(Cl - )であるのが最も好ましい。なお、一般式(IV) のYは、ハロゲン原子であって、一般的に塩 素原子であるのが好ましい。

 一般式(III)で示される化合物のうち、本 明において好適に使用しうるものを例示す ば、2,3-エポキシプロピルトリメチルアンモ ウムクロライド、2,3-エポキシプロピルトリ エチルアンモニウムクロライド、2,3-エポキ プロピルトリプロピルアンモニウムクロラ ド、2,3-エポキシプロピルジメチルオクチル ンモニウムクロライド、2,3-エポキシプロピ ルジメチルデシルアンモニウムクロライド、 2,3-エポキシプロピルジメチルラウリルアン ニウムクロライド、2,3-エポキシプロピルジ チルミリスチルアンモニウムクロライド、2 ,3-エポキシプロピルジメチルパルミチルアン モニウムクロライド、2,3-エポキシプロピル メチルドデシルアンモニウムクロライド、2, 3-エポキシプロピルジメチルオクタデシルア モニウムクロライド等を用いることができ 。

 一般式(IV)で示される化合物のうち、本発 明において好適に使用しうるものを例示すれ ば、3-ハロゲノ-2-ヒドロキシトリメチルアン ニウムクロライド、3-ハロゲノ-2-ヒドロキ トリエチルアンモニウムクロライド、3-ハロ ゲノ-2-ヒドロキシトリプロピルアンモニウム クロライド、3-ハロゲノ-2-ヒドロキシジメチ オクチルアンモニウムクロライド、3-ハロ ノ-2-ヒドロキシジメチルラウリルアンモニ ムクロライド、3-ハロゲノ-2-ヒドロキシジメ チルミリスチルアンモニウムクロライド、3- ロゲノ-2-ヒドロキシジメチルパルミチルア モニウムクロライド、3-ハロゲノ-2-ヒドロ シジメチルドデシルアンモニウムクロライ 、3-ハロゲノ-2-ヒドロキシジメチルオクタデ シルアンモニウムクロライド等を用いること ができる。

 トレハロース誘導体と、一般式(III)また (IV)で示されるカチオン化剤との反応は、水 よびアルカリ性物質の存在下で行われる。 なわち、トレハロース誘導体に、カチオン 剤、水およびアルカリ性物質を添加して反 を進行させる。カチオン化剤、水およびア カリ性物質の添加順序は任意である。また 反応温度は30~80℃程度が好ましい。トレハ ース誘導体とカチオン化剤との反応は、ト ハロース誘導体の主として6位、2位または3 の炭素に結合している水酸基から水素原子 引き抜いて、エーテル結合によってカチオ 化剤の3位の炭素が結合すると考えられる。 こで、トレハロース誘導体の炭素に結合し いる1または複数の水酸基を除去した基を「 トレハロース誘導体の残基」という。

 したがって、得られるカチオン化トレハロ ス誘導体は、一般的に下記一般式(I):
(式中、Gはトレハロース誘導体の残基を表し R 1 、R 2 、R 3 は炭化水素基を表し、X - は無機性陰イオンまたは有機性陰イオンを表 す。)で表される構造式を持つものである。

 一方、トレハロース誘導体とカチオン化剤 反応については、反応効率が経験的に約40~6 0%であり、副産物としてカチオン化剤と水が 応した一般式(II):
(式中、R 1 、R 2 、R 3 は炭化水素基を表し、X - は無機性陰イオンまたは有機性陰イオンを表 す。)で示されるカチオン化剤のジオール体 生成される。
 また、カチオン化剤の量によっては、出発 質のトレハロース誘導体(すなわちカチオン 化剤が結合しなかった未反応物)も残存して る。

 カチオン化トレハロース誘導体組成物の 素含有率(カチオン化トレハロース誘導体組 成物の固形分重量中に占める、窒素原子の重 量の割合)は、1.0~4.0質量%であるのが好ましい 。窒素含有率が1.0質量%未満の場合には、カ オン化の程度が低すぎて、毛髪へのイオン 着性が低下するおそれがある。また、窒素 有率が4.0質量%を超えても、更なるイオン吸 性の向上や更なる性能の向上が望めず、性 的に飽和状態になると考えられる。なお、 素含有率の測定方法は、「第十二改正日本 局方」(財団法人日本公定書協会・第一法規 出版株式会社発行)の第43~44頁に記載された窒 素定量法(セミミクロケルダール法)に基づい 行われる。

 トレハロース誘導体とカチオン化剤とを 応させる際に使用する水の量は、トレハロ ス誘導体を溶解させるのに必要最低限の水 反応触媒であるアルカリ性物質等を溶解す のに必要な量でよい。

 反応触媒であるアルカリ性物質としては 水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のア カリ金属水酸化物、水酸化カルシウム、水 化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸 物、エチレンジアミン、ジエチレントリア ン、トリメチルアミン、トリエチルアミン モノエタノールアミン、ジエタノールアミ 、トリエタノールアミン等の有機アミン等 用いることができる。また、アンモニア、 トラメチルアンモニウムヒドロキシド、テ ラエチルアンモニウムヒドロキシド等も用 ることができる。このうち、本発明におい 使用するのに最も好ましいアルカリ性物質 、水酸化ナトリウムである。

 アルカリ性物質の添加量は、トレハロー 誘導体の無水グルコース単位の1モルに対し て、0.001~1.0モルであるのが好ましい。アルカ リ性物質の量が0.001モル以下であると、反応 媒としての効果が不十分になる。また、ア カリ性物質の量が1.0モルを超えると、副反 が進行したり、トレハロース誘導体に解重 が生じるおそれがある。

 トレハロース誘導体とカチオン化剤との 応が終了した後、使用した触媒であるアル リ性物質を鉱酸あるいは有機酸等により中 することにより、塩類(すなわち中和塩)が じる。

 以上のことより、カチオン化トレハロース 導体組成物は、一般式(I):
(式中、Gはトレハロース誘導体の残基を表し R 1 、R 2 、R 3 は炭化水素基を表し、X - は無機性陰イオンまたは有機性陰イオンを表 す。)で示されるトレハロース誘導体一分子 対してカチオン化剤が1個以上結合している チオン化トレハロース誘導体と、副産物と て一般式(II):

(式中、R 1 、R 2 、R 3 は炭化水素基を表し、X - は無機性陰イオンまたは有機性陰イオンを表 す。)で示されるカチオン化剤のジオール体 よび残存するトレハロース誘導体(すなわち チオン化剤が結合していなかった未反応物) 、塩類および水を含有する混合物であり、特 に特許文献4および5に記載されているように とりわけ副産物や塩類を除去しなくても、 粧品や医薬部外品等に充分使用できるもの ある。

 また、その組成比は製造時の添加量およ 反応効率から、カチオン化トレハロース誘 体およびトレハロース誘導体の合計が50~60 量%であり、かつ、カチオン化トレハロース 導体とトレハロース誘導体との質量比が1:4~ 4:1、カチオン化剤のジオール体が5~10質量%、 類が1~2質量%、水が28~44質量%となることが好 ましい。

 本発明に係るカチオン化トレハロース誘導 組成物は、トレハロース誘導体を含有する 溶液にカチオン化剤を添加して反応させて 容易に製造することができるが、このよう 方法以外の方法を使用して、本発明に係る チオン化トレハロース誘導体組成物を製造 てもよい。
 このようにして製造されたカチオン化トレ ロース誘導体組成物を、他の種々の成分に 加することによって、種々のタイプの毛髪 粧料として用いることができる。つまり、 発明の毛髪化粧料は、上記した必須成分の に、通常、化粧品や医薬部外品等に配合さ る成分を必要に応じて適宜配合することが きる。

 本発明の毛髪化粧料に使用できる両性高 子としては、ジアルキルアミノエチルアク レート、ジアルキルアミノエチルメタクリ ートの他、ダイアセトンアクリルアミド等 アクリル酸、アクリル酸アルキルエステル メタクリル酸、メタクリル酸アルキルエス ル等とを共重合し、ハロゲン化酢酸等で両 化したアクリル系両性樹脂等が挙げられる その具体例としては、N-メタクリロイルエ ルN,N-ジメチルアンモニウム・α-N-メチルカ ボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重 体およびオクチルアクリルアミドブチルア ノエチルメタクリレート(メタ)アクリル酸/ タアクリル酸エステル共重合体、塩化ジメ ルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重 体等が挙げられ、ユカフォーマー(三菱化学 製)、Amphomer(National Starch社製)、マーコート( CALGON社製)として市販されている。

 本発明の毛髪化粧料に使用できる界面活 剤としては、モノステアリン酸グリセリン モノステアリン酸プロピレングリコール、 ルビタンモノステアレート等の親油性非イ ン界面活性剤、モノステアリン酸デカグリ リル、POE-グリセリンモノイソステアレート 、POE-ソルビタンテトラオレエート、POE-ベヘ ルエーテル、ヤシ油脂肪酸モノエタノール ミド等の親水性非イオン界面活性剤、ステ リン酸ナトリウム、N-ステアロイル-L-グル ミン酸ナトリウム、POE-オレイルエーテルリ 酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナト ウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウ 、アシルメチルタウリン、オクテニルコハ 酸トレハロース等の陰イオン界面活性剤、 化ステアリルトリメチルアンモニウム、ス アリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、 化ベンザルコニウム等の陽イオン界面活性 、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、 ウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の両 界面活性剤が挙げられる。

 その他に配合可能な成分の例としては、 脂類としてスクワラン、流動パラフィン、 セリン等の炭化水素、オリーブ油、マカデ アナッツ油、ヒマシ油等の液体油脂、ヤシ 、パーム油、シア脂等の固体油脂、ミツロ 、カルナウバロウ、ラノリン等のロウ類、 テアリルアルコール、ベヘニルアルコール イソステアリルアルコール等の高級アルコ ル、オクタン酸セチル、パルミチン酸イソ ロピル、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリ 等の合成エステル油、ジメチルポリシロキ ン、デカメチルシクロペンタシロキサン、 リコーン樹脂、アミノ変性ポリシロキサン のシリコーン油が挙げられる。

 その他の毛髪化粧品用の成分としては、 タノール、イソプロパノール等の低級アル ール、エチレングリコール、グリセリン、 ルビトール、1,3-ブチレングリコール、1,2- ンタンジオール等の多価アルコール、キサ タンガム、ヒドロキシエチルセルロース、 ルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子 ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプ ピルトリメチルアンモニウムクロリドエー ル、あるいはグアーガムヒドロキシプロピ トリメチルアンモニウムクロリドエーテル のカチオン化ポリマー、クエン酸-クエン酸 トリウム、乳酸-乳酸ナトリウム等のpH調整 、エデト酸二ナトリウム、クエン酸ナトリ ム等の金属イオン封鎖剤、その他に粉末成 、紫外線吸収剤、酸化防止剤、有機アミン 防腐剤、殺菌剤、消炎剤、収れん剤、美白 、ビタミン類、アミノ酸、血行促進剤、賦 剤、清涼剤、各種抽出物、香料、水等が挙 られる。しかしながら、本発明はもちろん れらの例に限定されるものではない。

 また、本発明における毛髪化粧料の剤型 、任意に調製されたものであってよく、溶 系、乳化系、可溶化系、分散系等、様々な 求物性に合わせた剤型形態をとることがで る。その具体例としては、ヘアシャンプー ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアト ック、ヘアセット剤等の洗髪もしくは整髪 、ヘアクリーム、パーマネント剤等の頭髪 粧料、毛染め剤が挙げられる。

 以下、本発明を実施例にて更に詳しく説 するが、本発明はこれらの実施例のみに限 されるものではない。

<製造例1>
 トレハロース(株式会社 林原生物化学研究 :登録商標「トレハ」)405gを水350gに溶解させ 、水酸化ナトリウム10gを溶解させた。この溶 液に、カチオン化剤として濃度80%のグリシジ ルトリメチルアンモニウムクロライド水溶液 235gを添加し、40℃にて24時間反応させた。反 終了後、濃度65%の硝酸20gで中和してカチオ 化トレハロース組成物1を得た。
 この組成物1は、カチオン化トレハロース36. 7質量%、副産物1(グリシジルトリメチルアン ニウムクロライドがアルカリ中で水と反応 たジオール体)8.5質量%、未反応のトレハロー ス15.0質量%、塩類1.8質量%、水38.0質量%を含有 ていた。この組成物1の窒素含有率は固形分 あたり3.3質量%であった。
 また、この組成物1を特許文献5に記載の方 による電気透析(株式会社アストム製のマイ ロ・アシライザーS3で分画分子量300のカー リッジAC-220を使用)を行い、副産物1および塩 類を除去し、カチオン化トレハロース精製品 1を得た。この精製品1は、カチオン化トレハ ース42.6質量%、未反応のトレハロース17.4質 %、水40質量%を含有し、その窒素含有率は固 形分あたり2.0質量%であった。

<製造例2>
 トレハロース(株式会社 林原生物化学研究 :登録商標「トレハ」)470gを水300gに溶解させ 、水酸化ナトリウム9gを溶解させた。この溶 に、カチオン化剤として濃度60%の3-クロロ-2 -ヒドロキシトリメチルアンモニウムクロラ ドを200g添加し、pHを12以上になるように調整 しながら、40℃にて24時間反応させた。反応 了後、濃度65%の硝酸18gで中和してカチオン トレハロース組成物2を得た。
 この組成物2は、カチオン化トレハロース15. 8質量%、副産物2(3-クロロ-2-ヒドロキシトリメ チルアンモニウムクロライドがアルカリ中で 水と反応したジオール体)5.4質量%、未反応の レハロース36.1質量%、塩類1.6質量%、水41.1質 量%を含有していた。この組成物2の窒素含有 は固形分あたり1.2質量%であった。
 この組成物2を製造例1と同様に電気透析を い、カチオン化トレハロース精製品2を得た この精製品2は、カチオン化トレハロース18. 2質量%、未反応のトレハロース41.7質量%、水40 質量%を含有していた。その窒素含有率は固 分あたり0.9質量%であった。

<製造例3>
 グリコシルトレハロース類47質量%および加 分解水添デンプン27質量%の合計74質量%を含 する水溶液(株式会社 林原生物化学研究所: 登録商標「トルナーレ」)547gを水208gに溶解さ せ、水酸化ナトリウム10gを溶解させた。
 この溶液に、カチオン化剤として濃度80%の リシジルトリメチルアンモニウムクロライ 水溶液235gを添加し、40℃にて24時間反応さ た。反応終了後、濃度65%の硝酸20gで中和し カチオン化グリコシルトレハロース類およ カチオン化加水分解水添デンプンを含有す 組成物3を得た。
 この組成物3はカチオン化グリコシルトレハ ロース類およびカチオン化加水分解水添デン プン、副産物3(グリシジルトリメチルアンモ ウムクロライドがアルカリ中で水と反応し ジオール体)、グリコシルトレハロース類お よび加水分解水添デンプン、塩類、水を含有 し、固形分は60%であった。この組成物の窒素 含有率は固形分あたり3.3質量%であった。

<製造例4>
 グリコシルトレハロース類47質量%および加 分解水添デンプン27質量%の合計74質量%を含 する水溶液(株式会社 林原生物化学研究所: 登録商標「トルナーレ」)635gを水135gに溶解さ せ、水酸化ナトリウム9gを溶解させた。
 この溶液に、カチオン化剤として濃度60%の3 -クロロ-2-ヒドロキシトリメチルアンモニウ クロライドを200g添加し、pHを12以上になるよ うに調整しながら、40℃にて24時間反応させ 。反応終了後、濃度65%の硝酸18gで中和して チオン化グリコシルトレハロース類および チオン化加水分解水添デンプンを含有する 成物4を得た。
 この組成物4はカチオン化グリコシルトレハ ロース類および加水分解水添デンプン、副産 物4(3-クロロ-2-ヒドロキシトリメチルアンモ ウムクロライドがアルカリ中で水と反応し ジオール体)、グリコシルトレハロース類お び加水分解水添デンプン、塩類、水を含有 、固形分は61%であった。この組成物の窒素 有率は固形分あたり1.2質量%であった。

 なお、製造例3および4で用いたグリコシ トレハロース類および加水分解水添デンプ を含有する水溶液(株式会社 林原生物化学 究所:登録商標「トルナーレ」)は、酵素(α- ミラーゼ、イソアミラーゼ、グリコシルト ハロース生成酵素)を用いて糊化デンプンを 素分解することによって、グルコシルトレ ロース、マルトシルトレハロース、マルト リオシルトレハロースなどのグリコシルト ハロース類とデンプン分解物を生成し、そ 後、デンプン分解物のみを水素添加して加 分解水添デンプンに変換し、最終的に精製 濃縮を行って得られる。また、グリコシル レハロース類と加水分解水添デンプンの比 は、酵素の反応効率にもよるが、グリコシ トレハロース類が固形分換算で約55~65質量% 加水分解水添デンプンが35~45質量%である。

 製造例3および4において、「カチオン化加 分解水添デンプン」とは、一般式(I)の構造 において、記号Gで表されるトレハロース誘 体の残基が、グルコシルトレハロース、マ トシルトレハロース、マルトトリオシルト ハロースなどのグリコシルトレハロース類 残基と置き換わったものである。
 また、加水分解水添デンプンは糖アルコー ともいい、例えば、ソルビトール、マルチ ール、マルトトリイトール、マルトテトラ トール、マルトペンタイトール等が含まれ 。

<損傷毛髪への吸着試験>
 製造例1および2により製造したカチオン化 レハロース組成物1、2および精製物1、2なら に、比較として、カチオン化処理を行わな トレハロース(株式会社 林原生物化学研究 :登録商標「トレハ」)を測定試料として用 て損傷毛髪への吸着試験を行い、以下の方 で求めた重量変化率の結果を表1に示した。
 同様に、製造例3および4により製造したカ オン化グリコシルトレハロース類およびカ オン化加水分解水添デンプンを含有する組 物3、4および、比較として、カチオン化処理 を行わないグリコシルトレハロース類と加水 分解水添デンプンの混合物(未加工品)(株式会 社林原生物化学研究所製「トルナーレ」)を 定試料として用いて損傷毛髪への吸着試験 行い、以下の方法で求めた重量変化率の結 を表2に示した。

<重量変化率の測定方法>
1.各測定試料の5%(固形分比)液を調製した。
2.恒温恒湿室(20℃、65%RH)であらかじめ調湿し 50%脱色損傷毛髪を精秤した。(W1)
3.毛髪を1.で調製した液に完全に漬け込み、1 間静置した。
4.毛髪を取り出し、軽くふき取った後、撹拌 た脱イオン水に毛髪を入れ、1分間洗浄した 。
5.4.の操作を3回行った。
6.毛髪を取り出し、軽くふき取り、一昼夜恒 恒湿室で風乾し、毛髪の重量を精秤した。( W2)
7.以下の式により重量変化率を求めた。
  重量変化率(%)=(W2-W1)/W1×100

 表1に示した結果より、精製品およびトレ ハロースよりもカチオン化トレハロース組成 物の方が損傷毛髪によく吸着することが示さ れた。したがって、本発明において得られた カチオン化トレハロース組成物を精製するこ となく毛髪化粧料に用いれば、損傷毛髪が改 質される可能性が示唆された。

 表2に示した結果より、グリコシルトレハ ロース類および加水分解水添デンプンよりも カチオン化グリコシルトレハロース類および カチオン化加水分解水添デンプン組成物の方 が損傷毛髪によく吸着することが示された。 したがって、本発明において得られたカチオ ン化グリコシルトレハロース組成物を精製す ることなく毛髪化粧料に用いれば、損傷毛髪 が改質される可能性が示唆された。

<ヘアシャンプー>
 表3~6に示す処方例に従って、ヘアシャンプ を作成し、パーマや脱色による損傷毛髪を つパネラー5名に、試料を通常使用するのと 同じように使用してもらい、官能評価で判定 した。

 評価項目については、使用感、柔軟性、保 性で評価した。評価基準はで使用感、柔軟 、保水性を効果の高い順に5~1点で採点して らい、5名の平均点を求めた。なお、総合評 価として、以下のように4段階で評価を行っ 。
A:3項目すべてが4点以上
B:3項目のうち2つが4点以上
C:3項目のうち1つが4点以上、あるいは3項目全 てが2点以上4点未満
X:3項目すべてが2点未満

 表3の結果より、カチオン化トレハロース 組成物1を添加したシャンプーは、使用感、 軟性、保水性について全て優れたものにな ていることが示された。一方、表4の結果よ 、カチオン化トレハロース精製品1、副産物 1および塩類、未加工のトレハロースをそれ れ単独で添加したもの、あるいは全て添加 なかったものについては使用感、柔軟性、 水性の全てが満足いくものにはならなかっ ことが示された。

 表5の結果より、カチオン化グリコシルト レハロース類およびカチオン化加水分解水添 デンプン組成物3を添加したシャンプーは、 用感、柔軟性、保水性について全て優れた のになっていることが示された。一方、表6 結果より、副産物3、未加工のグリコシルト レハロース類および加水分解水添デンプン、 カチオン化還元水飴、カチオン化トレハロー スをそれぞれ単独で添加したもの、あるいは 全て添加しなかったものについては使用感、 柔軟性、保水性の全てを満足させるものには ならなかったことが示された。

<ヘアリンス>
 表7から10に示す処方例に従って、ヘアリン を作成し、パーマや脱色による損傷毛髪を つパネラー5名に、試料を通常使用するのと 同じように使用してもらい、官能評価で判定 した。評価項目、評価基準はヘアシャンプー と同様に行った。

 表7の結果より、カチオン化トレハロース 組成物1を添加したヘアリンスは、使用感、 軟性、保水性について全て優れたものにな ていることが示された。一方、表8の結果よ 、カチオン化トレハロース精製品1、副産物 1および塩類、未加工のトレハロースをそれ れ単独で添加したもの、あるいは全て添加 なかったものについては使用感、柔軟性、 水性の全てが満足いくものにはならなかっ ことが示された。

 表9の結果より、カチオン化グリコシルト レハロース類およびカチオン化加水分解水添 デンプン組成物3を添加したヘアリンスは、 用感、柔軟性、保水性について全て優れた のになっていることが示された。一方、表10 の結果より、副産物3、未加工のグリコシル レハロース類および加水分解水添デンプン カチオン化還元水飴、カチオン化トレハロ スをそれぞれ単独で添加したもの、あるい 全て添加しなかったものについては使用感 柔軟性、保水性の全てを満足させるものに ならなかったことが示された。

<ヘアジェル>
 表11~14に示す処方例に従って、ヘアジェル 作成し、パネラー5名に、試料を通常使用す のと同じように使用してもらい、官能評価 判定した。評価項目、評価基準はヘアシャ プーと同様に行った。

 表11の結果より、カチオン化トレハロー 組成物2を添加したヘアジェルは、使用感、 のつや、保水性について全て優れたものに っていることが示された。一方、表12の結 より、カチオン化トレハロース精製品2、副 物2および塩類、未加工のトレハロースをそ れぞれ単独で添加したもの、あるいは全て添 加しなかったものについては使用感、髪のつ や、保水性の全てが満足いくものにはならな かったことが示された。

 表13の結果より、カチオン化グリコシル レハロース類およびカチオン化加水分解水 デンプン組成物4を添加したヘアジェルは、 用感、髪のつや、保水性について全て優れ ものになっていることが示された。一方、 14の結果より、副産物4、未加工のグリコシ トレハロース類および加水分解水添デンプ 、カチオン化還元水飴、カチオン化トレハ ースをそれぞれ単独で添加したもの、ある は全て添加しなかったものについては使用 、髪のつや、保水性の全てを満足させるも にはならなかったことが示された。

<ヘアクリーム>
 表15~18に示す処方例に従って、ヘアクリー を作成し、パネラー5名に、試料を通常使用 るのと同じように使用してもらい、官能評 で判定した。評価項目、評価基準はヘアシ ンプーと同様に行った。

 表15の結果より、カチオン化トレハロー 組成物2を添加したヘクリームは、使用感、 のつや、保水性について全て優れたものに っていることが示された。一方、表16の結 より、カチオン化トレハロース精製品2、副 物2および塩類、未加工のトレハロースをそ れぞれ単独で添加したもの、あるいは全て添 加しなかったものについては使用感、髪のつ や、保水性の全てが満足いくものにはならな かったことが示された。

 表17の結果より、カチオン化グリコシル レハロース類およびカチオン化加水分解水 デンプン組成物4を添加したヘクリームは、 用感、髪のつや、保水性について全て優れ ものになっていることが示された。一方、 18の結果より、副産物4、未加工のグリコシ トレハロース類および加水分解水添デンプ 、カチオン化還元水飴、カチオン化トレハ ースをそれぞれ単独で添加したもの、ある は全て添加しなかったものについては使用 、髪のつや、保水性の全てを満足させるも にはならなかったことが示された。