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Title:
HAIR-TREATMENT METHOD AND HAIR-HOLDING INSTRUMENT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/157604
Kind Code:
A1
Abstract:
The present invention is a hair treatment method for shaping a hair bundle (H) using a hair-holding instrument (1). The hair-holding instrument (1) is provided with a tubular body (2) configured such that a hair bundle (H) can be inserted thereinto from an opening (21) at one end to an opening (22) at the other end. The tubular body (2) is configured such that the tubular body can be wound up. In this hair-treatment method, a hair bundle (H) is inserted into the tubular body (2), the tubular body (2) is wound up together with the hair bundle (H) inserted in the tubular body (2) such that the hair bundle is wound less than once, and in this wound state, the hair bundle is shaped. In such a hair-treatment method, a hair-holding instrument in which the tubular body (2) is configured to be wound less than once is preferably used.

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Inventors:
KIBE YOSHIYUKI (JP)
SAKASHITA MANABU (JP)
HEILMANN JENS (DE)
ARNOLD NICOLE (DE)
Application Number:
PCT/IB2020/050482
Publication Date:
August 06, 2020
Filing Date:
January 22, 2020
Export Citation:
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Assignee:
KAO CORP (JP)
International Classes:
A45D2/08
Domestic Patent References:
WO1997013425A11997-04-17
WO1999012445A11999-03-18
Foreign References:
EP1535530A12005-06-01
US20160367002A12016-12-22
Attorney, Agent or Firm:
HOFFMANN EITLE PATENT- UND RECHTSANWÄLTE PARTMBB, ASSOCIATION NO. 151 (DE)
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Claims:
〇 2020/157604 卩(:17132020 /050482

【書類名】 請求の範囲

【請求項 1 】

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿入可能に構成された筒状体を備え、 該筒状体が巻き上げ可能に構成されている毛髪保持具を用いて、 前記毛髪束に癖付けを行 う毛髪処理方法であって、

前記毛髪束を前記筒状体に挿入し、

前記筒状体を、 該筒状体に挿入した前記毛髪束と ともに、 該毛髪束の巻き数が 1回未満 となるように巻き上げ、 その巻回状態において該毛髪束に対する癖付けを行う、 毛髪処理 方法。

【請求項 2】

前記一端の開口部の位置が揷入する前記毛髪束の根本の皮膚から 7 0 111 111以内の位置と なるよ うに、 前記毛髪保持具を頭部に固定し、 前記毛髪束の根元側の癖付けを行う、 請求 項 1 に記載の毛髪処理方法。

【請求項 3】

前記毛髪保持具は、 巻回状態の前記筒状体において、 その中心軸から最も遠い卷回部分 を形成する外周部分と、 該外周部分に中間開口部と、 前記筒状体の長手方向において前記 一端の開口部と前記中間開口部との間に毛髪束揷入部とを有しており、

前記中間開口部は、 前記筒状体の長手方向において前記一端の開口部と他端の開口部と の間に位置する他の開口部であり、

前記毛髪束の根元側の癖付けは、 前記毛髪束挿入部内に保持される毛髪束の長さを 3 0 以上 3 0 0 111 111以内にして行う、 請求項 2に記載の毛髪処理方法。

【請求項 4】

複数の前記毛髪保持具を用いる毛髪処理方法であり、 前記毛髪束の根元側に対し一の前 記毛髪保持具を用いて癖付けを行い、 前記毛髪束の毛先側に対し他の前記毛髪保持具を用 いて癖付けを行う、 請求項 1〜 3の何れか 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 5】

前記毛髪束の毛先側に対し、 前記毛髪束の巻き数が、 1回未満又は 1回以上の卷回状態 にして癖付けを行う、 請求項 4に記載の毛髪処理方法。

【請求項 6】

前記一の毛髪保持具及び前記他の毛髪保持具の巻回方向を異ならせて用いる、 請求項 4 又は 5に記載の毛髪処理方法。

【請求項 7】

前記毛髪束を前記筒状体に挿入する挿入工程と、

前記筒状体を、 該筒状体に挿入した前記毛髪束と ともに、 該毛髪束の巻き数が 1回未満 となるよ うに巻き上げる巻き上げ工程とを備え、

前記揷入工程の前、 又は前記巻き上げ工程の前に、 前記毛髪束に水分を付与した状態で 該毛髪束の癖付けを行う、 請求項 1〜 6の何れか 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 8】

前記挿入工程の前、 又は前記巻き上げ工程の前に、 前記毛髪束に水を含むスタイ リ ング 剤を付与して前記癖付けを行い、

前記スタイ リ ング剤は、 水を 1 0質量%以上 9 8質量%以下含有している、 請求項 7に 記載の毛髪処理方法。

【請求項 9】

前記筒状体内に保持された前記毛髪束にパーマネント処理を行い、 該毛髪束に癖付けを 行う、 請求項 1〜 7の何れか 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 1 0】

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を揷入可能に構成され、 巻き上げ可能に 構成されている筒状体を有する毛髪保持具であって、

前記筒状体は、 巻き数が 1回未満に巻回されるよ うに構成されている、 毛髪保持具。

【請求項 1 1】 〇 2020/157604 卩(:17182020 /050482 卷回状態の前記筒状体において、 その中心軸から最も遠い巻回部分のみが形成され、 該 巻回部分より も前記中心軸に近い巻回部分が形成されないよ うに構成されている、 請求項 1 0に記載の毛髪保持具。

【請求項 1 2】

巻き上げ時に、 内側に位置する一面シートと外側に位置する他面シー ト とを有しており 前記筒状体の前記一端の開口部の端部近傍に、 前記一面シー トが該筒状体から長手方向 の外方に延出した延設部を有し、

巻回状態において、 前記毛髪保持具はその全体が 1回以上に巻回され、 前記延設部と前 記筒状体とが少なく とも部分的に重なっている、 請求項 1 0又は 1 1 に記載の毛髪保持具

【請求項 1 3】

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を揷入可能に構成されている筒状体を有 する毛髪保持具であって、

自然状態において前記筒状体が、 前記一端の開口部側に位置する第 1卷回部と、 前記他 端の開口部側に位置する第 2卷回部とを有するように巻き上がっており、

前記第 1卷回部及び前記第 2巻回部は、 巻き方向が相異なっている、 毛髪保持具。

【請求項 1 4】

前記第 1巻回部における巻き数は、 前記第 2巻回部における巻き数より も少ない、 請求 項 1 3に記載の毛髪保持具。

【請求項 1 5】

前記第 1巻回部における卷き径は、 前記第 2巻回部における巻き径より も大きい、 請求 項 1 3又は 1 4に記載の毛髪保持具。

Description:
\¥0 2020/157604 卩<:!7182020/050482

【書類名】 明細書

【発明の名称】 毛髪処理方法及び毛髪保持具

【技術分野】

【 0 0 0 1】

本発明は、 毛髪処理方法及び毛髪保持具に関する。

【背景技術】

【 0 0 0 2】

毛髪束に所定の形状を付与する方法と して、 毛髪保持具の筒状体に毛髪束を挿入し、 該 筒状体を巻き上げる方法が知られている。 例えば、 特許文献 1 には、 筒状体を備える毛髪 保持具のポケッ ト部に毛髪束を挿入し、 該毛髪保持具を巻き上げる方法が開示されて いる

【 0 0 0 3】

特許文献 2には、 毛髪保持具の筒状体に毛髪束を挿入した後、 該筒状体を卷回する他、 該筒状体の全体又は一部を捩じる、 又はアコーディオン状に折り畳むことにより 、 毛髪束 に種々の形状を付与する方法が開示されてい る。

【先行技術文献】

【特許文献】

【 0 0 0 4】

【特許文献 1】 米国特許第 3 2 5 5 7 6 5号明細書

【特許文献 2】 特開平 1 0— 1 9 2 0 3 6号公報

【発明の概要】

【 0 0 0 5】

本発明は、 一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪 束を挿入可能に構成された筒状 体を備え、 該筒状体が巻き上げ可能に構成されている毛 髪保持具を用いて、 前記毛髪束に 癖付けを行う毛髪処理方法である。 本発明の毛髪処理方法では、 前記毛髪束を前記筒状体 に揷入し、 前記筒状体を、 該筒状体に揷入した前記毛髪束と ともに、 該毛髪束の巻き数が 1回未満となるように巻き上げ、 その巻回状態において該毛髪束に対する癖付 けを行う。 【 0 0 0 6】

また、 本発明は、 一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪 束を挿入可能に構成され 、 巻き上げ可能に構成されている筒状体を有す る毛髪保持具である。 本発明の毛髪保持具 では、 前記筒状体は、 巻き数が 1回未満に巻回されるよ うに構成されている。

[ 0 0 0 7 ]

また、 本発明は、 一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪 束を挿入可能に構成され ている筒状体を有する毛髪保持具である。 前記毛髪保持具は、 自然状態において前記筒状 体が、 前記一端の開口部側に位置する第 1巻回部と、 前記他端の開口部側に位置する第 2 巻回部とを有するように巻き上がっている。 前記第 1卷回部及び前記第 2巻回部は、 巻き 方向が相異なっている。

【図面の簡単な説明】

【0 0 0 8】

【図 1】 図 1は、 本発明の毛髪処理方法に用いられる毛髪保持 具の一実施形態を示す 正面図 ( & ) 及び背面図 ( 13) である。

【図 2】 図 2は、 図 1に示す毛髪保持具がロール状となった状態 示す斜視図である

【図 3】 図 3 ( 3) 及び ( ) は、 図 1 に示す毛髪保持具を用いて本発明の毛髪処理 方法を行う手順を順次示す説明図である。

【図 4】 図 4は、 図 3に示す毛髪処理方法を毛髪に適用している 態を示す模式図で ある 0 \¥0 2020/157604 卩(:17162020 /050482

【図 5】 図 5は、 毛髪束の根元側に図 3に示す毛髪処理方法を適用すると共に、 さら に毛先側に別の毛髪保持具を用いた癖付け処 理を行っている状態を示す図 4相当図である

【図 6】 図 6は、 図 5に示す癖付け処理を施した頭髪を示す模式 である。

【図 7】 図 7は、 本発明の毛髪処理方法に好ましく用いられる 毛髪保持具の一実施形 態を示す正面図 ( 3)、 背面図 ( 1>)、 及びロール状の毛髪保持具の斜視図 ( ¢0 である。

【図 8】 図 8は、 図 7に示す毛髪保持具を用いて本発明の毛髪処 方法を毛髪に適用 している状態を示す模式図である。

【図 9】 図 9は、 図 8のロール状の毛髪保持具の中心軸方向に直 する径方向に沿う 断面を示す模式図である。

【図 1 0】 図 1 0は、 図 7 ((:) のロール状の毛髪保持具の中心軸方向に直交 する径 方向に沿う断面を示す模式図である。

【図 1 1】 図 1 1は、 本発明の毛髪処理方法に好ましく用いられる 毛髪保持具の別の 実施形態を示す図であり、 自然状態の毛髪保持具の中心軸方向に直交す る径方向に沿う断 面を示す模式図である。

【図 1 2】 図 1 2は、 図 1 1 に示す毛髪保持具を用いて本発明の毛髪処理 方法を毛髪 に適用している状態を示す模式図である。

【発明の詳細な説明】

【 0 0 0 9】

上記の特許文献 1及び 2に記載された毛髪保持具を用いる方法では 筒状体を卷回した 状態に保持するため、 該筒状体は 1回以上巻き上げられることを要する。 また、 ロ ッ ドに 毛髪束を巻き付けて所定の形状を付与する場 合も、 毛髪束を固定するため、 毛髪束をロッ ドに複数回巻き付けることを要する。

ところで、 毛髪束の根元側の部分の立ち上がりが大きく なるよ うに癖付けして、 毛髪を ボリ ユームアップさせたヘアスタイルが知られて いる。 このよ うなヘアスタイルにセッ ト する場合、 毛髪束の根元側を複数回巻き上げると、 該根元側の部分がロール状となって立 ち上がりが小さく なる。 そのため、 特許文献 1及び 2に記載の方法を用いることは現実的 ではない。

【 0 0 1 0】

本発明は、 前述した従来技術が有する欠点を解消し得る 毛髪処理方法及び毛髪保持具に 関する。

【 0 0 1 1】

以下、 本発明の毛髪処理方法を、 その好ましい実施形態に基づき、 図面を参照しながら 説明する。 本発明の毛髪処理方法は、 毛髪保持具を用いて、 毛髪束に癖付けを行う毛髪処 理方法である。 「癖付け」 は、 毛髪束に特定の形状を付与することである。 本明細書にお ける 「癖付け」 は、 特に断りがない限り、 毛髪束の一部にカール形状を付与することを 意 味する。

また、 本発明の毛髪処理方法は、 頭髪が主たる適用対象である。

【0 0 1 2】

図 1 ( 3) 及び ( 15) に本発明の毛髪処理方法に用いられる毛髪保 持具の一実施形態を 示す。 図 1 ( 3) 及び ( ) に示す毛髪保持具 1 は、 一端の開口部 2 1から他端の開口部

2 2に向けて毛髪束 を挿入可能に構成された筒状体 2を備えている。 具体的には、 筒状 体 2は、 後述する一面シー ト 2 3八及び他面シー ト 2 3 8と して、 一方向に長い 2枚のシ ー ト 2 3 , 2 3 6が積層された扁平形状を有し、 一面シー ト 2 3入及び他面シー ト 2 3 8を結合する一対の側部結合部 2 4 , 2 4 と、 該一対の側部結合部 2 4 , 2 4間に位置す る筒状部 2 6 とを有している。 一対の側部結合部 2 4 , 2 4は、 2枚のシート 2 3入, 2

3 8の延在方向に沿う側縁部どう しを結合している。 筒状部 2 6は、 一端の開口部 2 1 と 他端の開口部 2 2 との間に毛髪束 Hが挿入される空間を有している。 本実施形態において 、 側部結合部 2 4, 2 4は、 縫合糸を用いた縫合によって形成されている 。

【0 0 1 3】 〇 2020/157604 卩(:17132020 /050482 本実施形態における筒状体 2は、 長手方向 X及び該長手方向 Xに直交する幅方向 Vを有 している。 筒状体 2の長手方向 Xは、 筒状部 2 6の延在方向と一致しており、 毛髪束 を 揷入する方向に対応する。

筒状体 2は、 本実施形態のよ うに、 長手方向 Xに沿う両側縁部が互いに平行であるが、 該両側縁部が互いに平行でなく ともよい。 その場合、 前記両側縁部は、 一端の開口部 2 1 から他端の開口部 2 2に向かうに連れ漸次幅方向丫の外方に延び いることが好ましい。 換言すると、 平面視において筒状体 2は他端の開口部 2 2に向かって末広がり状の形状を 有していることが好ましい。

【 0 0 1 4】

筒状体 2は、 巻き上げ可能に構成されている。 巻き上げ可能な構成とは、 図 2に示すよ うに、 筒状体 2を巻回してロール状にすることが可能であ ことを意味する。 このような 構成は、 自動的に巻き上がる構成であることが好まし いが、 手動で巻き上げる構成であっ てもよい。 自動的に巻き上がる構成と しては、 例えば、 自然状態において、 筒状体 2が口 ール状に卷回されており、 筒状体 2を引き伸ばして毛髪束?[を揷入した後に その引き伸 ばした状態を解除すると、 該筒状体 2が毛髪束1^1と ともに巻き上がるようになされている 構成が挙げられる。 このような構成は、 筒状体 2を構成する 2枚のシー ト 2 3八, 2 3 6 の何れか一方又は双方が、 毛髪保持具 1 を巻き上げた状態を記憶させてある形状記憶 シー 卜からなることによ り具備することができる。 形状記憶シー トは、 熱収縮率の異なるフイ ルムあるいは張力の違うフイルムを貼り合わ せることによって、 また形状記憶樹脂を含む シートを形成材料に用いることによって形成 することができる。 筒状体が形状記憶樹脂を 含む形状記憶シートからなる場合、 巻回状態の筒状体を形状記憶樹脂のガラス転 移温度以 上に加熱した後、 冷却することで前記巻回状態を記憶させるこ とができる。 また、 筒状体 2は、 筒状体 2を構成するシート 2 3八, 2 3 6を加熱することによ り、 記憶していた元 のロール状に復帰するものであっても良い。 本明細書において 「自然状態」 とは、 温度 2 〇 、 湿度 4 0 %の環境下において、 毛髪保持具に外力を加えない状態で、 水平面上に毛髪 保持具を載置した状態を意味する。

【 0 0 1 5】

毛髪保持具は、 筒状体の一端の開口部から他端の開口部に向 けて毛髪束を挿入した後、 毛髪束と ともに筒状体を巻き上げることでロール状に なる。 以下、 筒状体が巻き上げられ てロール状となったものを毛髪束保持体とも いう。 本実施形態の毛髪束保持体は、 ロール の中心軸方向に直交する径方向の断面におい て渦巻き状となっている。 毛髪束保持体にお いては、 巻き上げられたロールの中心側に他端の開口 部が位置している。 前記中心は、 口 ール状の毛髪束保持体の中心軸である。 以下、 毛髪束保持体における中心を単に 「中心」 ともいう。

【 0 0 1 6】

毛髪束保持体 3は、 筒状体 2の卷回部分において、 外周部分 3 1 と、 該外周部分 3 1 よ り中心側に位置する部分 3 3 とを有する。 この前記中心側に位置する部分 3 3を、 以下、 「中心側部分 3 3」 ともいう。 毛髪束保持体において外周部分 3 1は、 中心軸から最も遠 い卷回部分であり、 その巻き径が最も大きい。 毛髪保持具 1が後述する延設部を有する場 合、 該延設部は外周部分 3 1に含まれない。 毛髪束保持体において中心側部分 3 3は、 外 周部分 3 1に比して中心軸から相対的に近い巻回部分 あり、 外周部分 3 1 よ り も巻き径 が小さい。 中心側部分 3 3を構成する卷回部分は、 その巻き数が 1回未満又は 1回であっ てもよく、 2回以上の複数回であってもよい。 巻き数が 1回未満とは、 巻回が 1周 ( 3 6 0 ° ) に満たないことを意味する。 図 2に示す毛髪束保持体 3の中心側部分 3 3は、 3回 の巻き数で形成された卷回部分からなる。

【 0 0 1 7】

毛髪保持具は、 他面シート 2 3 8の外面であって、 ロール状の毛髪束保持体 3において 外周部分 3 1 となる位置に開口部を有している。 この外周部分 3 1 に位置にする開口部は 、 他端の開口部 2 2であってもよく、 中間開口部であってもよい。 中間開口部は、 長手方 向 Xにおいて一端の開口部 2 1 と他端の開口部 2 2 との間に位置ずる他の開口部である。 〇 2020/157604 卩(:17132020 /050482 本実施形態における毛髪保持具 1は、 他面シー ト 2 3 8の外面に、 中間開口部 2 7 と して 、 長手方向又に沿って間欠的に並んだ複数のス リ ッ ト 2 5を有し、 該スリ ッ ト 2 5が筒状 体 2の長手方向 Xの全体に亘って形成されている。 ここで外面どは、 毛髪束が挿入される 空間を形成する面とは反対側の面である。 このよ うに、 毛髪保持具は、 外周部分 3 1 のみ ならず、 中心側部分 3 3にも中間開口部 2 7を有していてもよい。 各スリ ッ ト 2 5は幅方 向 Vに延びている。 筒状体 2をスムーズに巻き上げる観点から、 直列に並んだ複数のスリ ッ トを有していることが好ましい。 スリ ッ トは、 筒状体 2を構成する他面シー ト 2 3 8に 形成されていることが好ましく、 一面シー ト 2 3入及び他面シー ト 2 3 8の両方に形成さ れていてもよい。 また、 スリ ッ トは、 両端部が打ち抜き加工によ り 円形に形成されたもの であってもよい。 なお、 巻き上げ時に内側に位置するシートを一面シ ート 2 3入、 巻き上 げ時に外側に位置するシートを他面シート 2 3 6と呼ぶ。

【 0 0 1 8】

筒状体 2の長手方向 において、 一端の開口部 2 1 と毛髪束保持体 3の外周部分 3 1に 位置する開口部との間の筒状部 2 6を、 毛髪束揷入部 2 8 ともいう。 外周部分 3 1に 1又 は 2以上の複数の中間開口部 2 7を有する場合や、 外周部分 3 1に中間開口部 2 7 と他端 の開口部 2 2 とを有する場合、 毛髪束揷入部 2 8は、 外周部分 3 1の周方向において一端 の開口部 2 1 と、 該一端の開口部 2 1から最も遠い開口部との間の筒状部 2 6 とする。

【 0 0 1 9】

本発明の毛髪処理方法は、 筒状体を、 該筒状体に挿入した毛髪束と ともに、 該毛髪束の 巻き数が 1回未満となるよ うに巻き上げ、 その巻回状態において該毛髪束に対する癖付 け を行う。 本発明の毛髪処理方法の好ましい一実施形態 を、 図 1 ( ) 及び ( 13) に示す毛 髪保持具 1 を用いて行う場合を例に説明する。 本実施形態の毛髪処理方法の手順を図 3 ( ) 及び ( ) に示す。

[ 0 0 2 0 ]

本実施形態の毛髪処理方法は、 毛髪束 を筒状体 2の毛髪束揷入部 2 8に挿入する工程 と、 毛髪束保持体 3を形成する工程と、 毛髪束1^[に癖付け処理を行う工程とを具備す る。 以下、 毛髪束 を毛髮束揷入部 2 8に揷入する工程を挿入工程、 毛髪束保持体 3を形成す る工程を巻き上げ工程、 及び毛髪束に癖付け処理を行う工程を癖付け 処理工程と もいう。

【 0 0 2 1 】

前記挿入工程では、 図 3 ( 8) に示すよ うに、 毛髪束 を筒状体 2の一端の開口部 2 1 から他端の開口部 2 2に向けて、 毛髪束揷入部 2 8に揷入する。 毛髪束挿入部 2 8におい て毛髪束 は、 筒状体 2を構成する 2枚のシー ト 2 3入, 2 3 8間に挿入される。 筒状体 2において毛髪束 は、 根元側が一端の開口部 2 1側に位置する。 本実施形態においては 、 一端の開口部 2 1から挿入された毛髪束!·!の一部を、 毛髪束保持体 3の外周部分 3 1に 位置する何れかの中間開口部 2 7から抜き出す。 毛髪保持具 1が、 毛髪束挿入部 2 8にお いて複数の中間開口部 2 7を有する場合や、 中間開口部 2 7及び他端の開口部 2 2を有す る場合、 図 4に示すよ うに、 任意の開口部から毛髪束 IIの一部を抜き出す。 これによ り、 毛髪束 において癖付けをしない部分を前記開口部か ら抜き出して、 毛髪束 の所望の部 分のみを癖付けすることができる。 なお、 毛髪束の毛先側のみを癖付けする場合や、 長さ が短い毛髪束 全体を癖付けする場合、 該毛髪束 IIは毛髪束揷入部 2 8に揷入されていれ ばよく 、 毛髪束を毛髪束揷入部 2 8における開口部から抜き出させる必要はな 。

【 0 0 2 2】

本明細書において、 長さが短い毛髪束 はショー トヘア未満の長さ (例えば、 4 0 〇〇1 未満) を有し、 長さが長い毛髪束 はショー トヘアより も長い長さ (例えば、 4 0 (; 111以 上) を有している。

【 0 0 2 3】

挿入工程における毛髪束 の揷入作業は、 作業者の手で行ってもよく、 筒状体 2に毛髪 束 !!を挿入する長尺状の毛髪挿入具を用いて行 てもよい。 毛髪挿入具と しては、 例えば 毛髪束 I·!を係止し得る係止部と、 所定の長さを有する長尺状の挿入具本体とを 有するもの が挙げられる。 よ り具体的には、 毛髪挿入具は、 挿入具本体が、 細長板状に形成され、 そ 〇 2020/157604 卩(:17132020 /050482 の他端部は先細形状であり、 一端の開口部に揷入し易くなっている。 挿入具本体は、 硬質 の合成樹脂シー ト等から形成されることが好ましい。 係止部は、 揷入具本体の一端に設け られ、 縦長の輪状に形成されており、 この輪の中に毛髪束が挿入し係止される。

【 0 0 2 4】

前記巻き上げ工程においては、 筒状体 2を、 毛髪束揷入部 2 8に挿入した前記毛髪束と ともに該毛髪束 の巻き数が 1回未満となるように巻き上げ、 前記毛髪束保持体を形成す る。 即ち、 筒状体 2は、 毛髪束挿入部 2 8に挿入した毛髪束 の巻き数が 1回未満となる よ うに巻き上げられる。 ここで 「毛髪束 Hの巻き数が 1回未満となる」 とは、 筒状体 2 と ともに巻き上げられる毛髪束 の巻き数である。 揷入工程において毛髪束:《は毛髪束揷入 部 2 8に挿入されるため、 該毛髪束 は毛髪束保持体 3の外周部分 3 1のみに存在するこ とになる。 これによ り、 毛髪束 の巻き数は 1回未満となる。 本実施形態の毛髪保持具 1 では、 前述のよ うに毛髪束保持体 3が外周部分 3 1 と中心側部分 3 3を有するため、 筒状 体の巻き数は 2回以上の複数回である。 筒状体 2内に保持された毛髪束 の巻き数が 1回 未満であれば、 筒状体の巻き数は 2回以上であってもよく、 2回未満であってもよい。 本発明において癖付け処理を行う際の筒状体 の形態は、 図 4及び図 8に示すように、 筒 状体の巻き数は 1回超とする一方、 毛髪束と共に巻かれた部分の巻き数は 1回未満とする ことが好ましい。

巻き上げ工程では、 図 3 ( 13 ) に示すよ うに、 筒状体 2を他端の開口部 2 2から一端の 開口部 2 1 に向けて、 長手方向 Xに沿って巻き上げる。 即ち、 他端の開口部 2 2がロール 状の毛髪束保持体の中心側に位置するよ うに、 筒状体 2を巻き上げる。 本工程において、 毛髪束保持体は、 前記の自動的に巻き上がる構成によって形成 されてもよく 、 前記の手動 で巻き上げる構成によって形成されてもよい 。

なお、 毛髪束 IIの一部を中間開口部 2 7から抜き出す作業は、 毛髪処理方法における一 連の工程の任意のタイ ミングで行ってもよい。 例えば、 揷人工程と巻き上げ工程とを実施 した後、 即ち筒状体 2に毛髪束 を揷入し、 該毛髪束 と ともに筒状体 2を巻き上げ毛髪 束保持体 3を形成した後に、 該毛髪束保持体 3の外周部分 3 1 における中間開口部 2 7か ら前記毛髪束 の一部を抜き出してもよい。

[ 0 0 2 5 ]

前記癖付け処理工程においては、 図 4に示すよ うに巻き数が 1回未満の巻回状態の毛髪 束1^に対して癖付けを行う。 毛髪保持具 1 は、 図 4に示すよ うに、 毛髪束 を巻き数が 1 回転に満たない円弧状に変形させる。 本工程では、 筒状体を巻回状態に保持することで、 毛髪束 を前記巻回状態に保持する。 筒状体は、 筒状体が自動的に巻き上がる構成、 又は 筒状体を巻回状態に固定する固定手段によっ て、 巻回状態に保持することができる。 前記 固定手段については、 後述する。 筒状体を巻回状態に保持することにより、 外周部分 3 1 に挿入された毛髪束?!は巻き数が 1回未満の巻回状態で保持される。 この状態下で毛髪束 に癖付け処理を行う。 癖付け処理は、 毛髪束の一部にカール形状を付与する処理で あり、 例えば巻回状態の筒状体を所定時間放置する 処理、 該筒状体を加熱する処理、 該筒状体の 外側からパーマネン トウェーブ剤を毛髪束に加えて行われる酸化 還元処理等が挙げられる 。 毛髪束の一部と しては、 頭皮近傍の根元側の部分、 毛先を含む毛先側の部分等が挙げら れる。

【 0 0 2 6】

前記癖付け処理工程は、 筒状体から毛髪束を抜き取って完了する。 筒状体から抜き取っ た毛髪束は、 その一部にカール形状が付与される。 毛髪束のカール形状は、 巻き数が 1回 未満の曲がった形状となる。 例えば毛髪束の根元側の部分に癖付け処理を 行った場合、 図 6に示すように、 根元側の部分の立ち上がり F 1が大きく なる。 毛髪束の毛先側部分に癖 付け処理を行った場合、 毛先側の部分が内巻き又は外巻き となる。

癖付け処理工程後、 必要に応じて、 癖付け処理をした毛髪束に後処理を行っても よい。 後処理と しては、 洗髪、 ドライヤー等の乾燥手段による乾燥、 毛髪処理剤の付与等の処理 を単独又は 2種以上を組み合わせて行う ことができる。 後処理における毛髪処理剤と して 〇 2020/157604 卩(:17132020 /050482

、 例えばヘア ト リー トメント剤、 プレヘア ト リートメン ト剤、 スタイ リ ング剤、 ヘア トニ ック剤、 育毛 · 養毛剤等が挙げられる。

【 0 0 2 7】

本実施形態の毛髪処理方法では、 毛髪束の巻き数が 1回未満となるように巻き上げた巻 回状態において該毛髪束に対する癖付けを行 うため、 所望の部分のみにカール形状を付与 することができる。 そのため、 毛髪束の根元側の部分のみにカール形状を付 与する場合に 特に有効である。 具体的には、 根元側の部分と毛先側の部分との間の中間部 分及び毛先側 の部分にカール形状を付与することなく 、 根元側の部分にのみカール形状を付与するこ と ができる。 これによ り、 毛髪束の根元側の立ち上がりが大きく なるよ うに癖付けすること ができ、 毛髪をボリ ュームアップさせることができる。 また、 長さが短い毛髪束に対して 効果的に癖付けを行う ことができる。

さらに、 癖付け処理と して筒状体を加熱する加熱処理や酸化還元処 理を行う場合、 これ ら処理による毛髪へのダメージが、 毛髪束の根元側以外の部分に及び難い。 即ち、 前記ダ メージが毛髪束全体に及び難い。

一方、 従来の方法では、 毛髪束の巻き数を複数回の巻き上げとするた め、 根元側の部分 等の所望の部分のみに力ール形状を付与し難 い。 また、 長さが短い毛髪束に適用し難い。 複数回の巻き上げが可能となるよ う卷径が小さい毛髪保持具を用いたと しても、 卷径が小 さいため根元側の立ち上がりが不十分になる ばかりか、 長さの短い毛髪束全体にカール形 状が付与され易い。 長さの長い毛髪束に対しては、 根元側がロール形状となり易く、 立ち 上がりが大きく なる形状にし難い。 さらに、 所望の部分以外の部分も巻き上げるため、 加 熱処理や酸化還元処理による毛髪へのダメー ジが毛髪束全体に及び易い。

【 0 0 2 8】

本発明の毛髪処理方法は、 毛髪束の巻き数が 1回未満であるが、 該卷き数はヘアスタイ ルや癖付けする部分に応じて調整することが できる。 所望の部分のみにカール形状をより 確実に付与する観点から、 毛髪束の巻き数は好ましく は〇 . 3回以上、 よ り好ましく は 0 . 4回以上であり、 また好ましく は 1回未満、 より好ましく は 0 . 9回以下であり、 また 好ましく は〇 . 3回以上 1回未満、 よ り好ましく は〇 . 4回以上〇 . 9回以下である。 「 毛髪束の巻き数が 1回未満である」 とは、 毛髪束保持体 3の外周部分 3 1の周長に対し、 毛髪束揷入部 2 8における毛髪束が挿入された部分の長さの 合が 1未満であることを意 味する。

[ 0 0 2 9 ]

本発明の毛髪処理方法は、 前述のように毛髪束の根元側の癖付けに有効 である。 前記根 元側の癖付けを行う場合、 毛髪束の全長やヘアスタイルに応じて、 毛髪束の頭皮近傍であ って、 挿入する毛髪束の根本の皮膚から所望の長さ の部分に対して前記毛髪処理方法を行 う ことができる。

【 0 0 3 0】

毛髪束の根元側の癖付けは、 一端の開口部 2 1の位置が挿入する毛髪束の根本の皮膚か ら好ましく は 7 0 111 111以内、 よ り好ましくは 5 0 以内の位置となるよ うに、 毛髪保持 具 1 を頭部に固定し、 毛髪束 に癖付けを行う。 斯かる構成によ り、 毛髪の根元側の立ち 上がり をより大きく させることができる。 また、 毛髪の根元側をよ りボリ ュームアップさ せる観点から、 毛髪束の根元側の癖付けは、 毛髪束揷入部 2 8内に保持される毛髪束の長 さを好ましく は 3 0〇1 111以上 3 0 以内、 よ り好ましく は 5 0 111 111以上 2 0 0〇1〇1以 内にして行う。 本実施形態の毛髪保持具 1は、 一端の開口部 2 1の幅方向丫の中央部が、 他端の開口部 2 2側に凸の形状を有している。 このよ うに、 一端の開口部 2 1の長手方向 Xの位置が、 幅方向丫の位置によって異なっている場合、 一端の開口部 2 1の位置は、 筒 状体 2の長手方向 Xにおいて最も他端の開口部 2 2に近い位置とする。

【 0 0 3 1】

本発明の毛髪処理方法は、 図 5に示すよ うに、 複数の毛髪保持具を用いてもよい。 図 5 に示す態様では、 毛髪束:^1の根元側に対し一の毛髪保持具 1 を用いて癖付けを行い、 毛髪 束 1-1の毛先側に対し他の毛髪保持具 1 3 を用いて癖付けを行う。 このよ うに毛髪束の 2箇 〇 2020/157604 卩(:17132020 /050482 所の部分で癖付けを行う毛髪処理方法を、 2点処理方法と もいう。 2点処理方法は、 毛髪 束 IIの根元側を巻き数が 1回未満となるよ うに巻き上げることが好ましい。 また、 毛髪束 の毛先側に対し、 巻き数が 1回未満の巻回状態にして癖付けを行っても く、 巻き数が 1 回以上の巻回状態にして癖付けを行ってもよ い。 図 5に示す 2点処理方法では、 毛髪束の 毛先側は複数回巻き上げられて癖付けされて いる。 毛髪束の毛先側の癖付けに用いられる 毛髪保持具は、 毛髪束を挿入可能であり且つ巻き上げ可能に 構成されている筒状体を備え るものを用いることができ、 例えば上述した実施形態における毛髪保持具 と同様の構成を 有するものが挙げられる。 毛髪束の毛先側は、 前記根元側の部分に比して相対的に毛先側 となる部分であり、 毛先を含んだ部分であってもよく、 毛先を含んでいない部分であって もよい。 本発明の毛髪処理方法は、 2点処理方法に限らず、 毛髪束の毛先から所望の長さ の部分に対して癖付けを行うことができる。

【 0 0 3 2】

前記 2点処理方法では、 根元側に一の毛髪保持具 1及び毛先側に他の毛髪保持具 1 3 を 用いるが、 該一の毛髪保持具 1及び該他の毛髪保持具 1 &の卷回方向を同じにして用いて も良く 、 巻回方向をそれぞれ異ならせて用いてもよい 。 同じ巻回方向で筒状体 2を巻き上 げる場合、 例えば根元側及び毛先側の両毛髪保持具 1, 1 &の筒状体を毛髪束が内巻きと なる巻回方向で巻き上げると、 毛髪束に顔に向かって湾曲したカール形状を 付与すること ができる。 異なる卷回方向で筒状体 2を巻き上げる場合、 例えば根元側の毛髪保持具 1の 筒状体を毛髪束が内巻きとなる巻回方向で、 また毛先側の毛髪保持具 1 3の筒状体を毛髪 束が外巻きとなる巻回方向でそれぞれ巻き上 げると、 図 6に示すよ うに、 毛髪束に根元側 と毛先側とで異なる卷回方向を有するカール 形状 1, 2を付与することができる。 内 巻きとは、 頭髪において卷回方向が顔に近づく よ うにカールした形状であり、 外巻き とは 、 頭髪において巻回方向が顔から遠ざかるよ うにカールした形状である。 図 6に示す頭髪 では、 毛先側に外巻きのカール形状が付与されてい る。

[ 0 0 3 3 ]

毛髪束の一部にカール形状をよ り容易に付与する観点から、 本発明の毛髪処理方法は、 毛髪束に予め水分を付与した状態で該毛髪束 の癖付けを行うことが好ましい。 この場合、 毛髪束には、 好ましく は巻き上げ工程より も前、 よ り好ま しく は挿入工程よ り も前の段階 で水分を付与する。 また、 毛髪束には水を付与してもよいが、 水を含むスタイ リ ング剤等 を付与してもよい。 スタイ リ ング剤は、 水を 1 0質量%以上 9 8質量%以下含有している ことが好ましく、 2 0質量%以上 9 0質量%以下含有していることが好ましい。 スタイ リ ング剤の水以外の含有成分と しては、 例えばシリ コーンオイル、 炭素数 1〜 4価のアルコ —ル (エタノ '—ル、 プロパノール、 イソプロパノール、 も 6 I 1; —プチルアルコ—ル、 1 , 3—ブチレンアルコール)、 やカチオン性ポリマーや各種油剤等が挙げら れる。 油剤は 、 乾燥後の毛髪まとま り感向上のために使用される。 油剤と しては、 スクワレン、 スクワ ラン、 流動イ ソパラフィン、 軽質流動イソパラフィ ン、 重質流動イ ソパラフィン、 〇; -才 レフィンオリ ゴマー、 流動パラフィン、 シクロパラフィン等の炭化水素類 ; ヒマシ油、 力 カオ油、 ミンク油、 アボカ ド油、 オリーブ油等のグリセリ ド類 ; 鯨ロウ、 ラノ リ ン、 ミツ ロウ、 マイクロク リスタリ ンワックス、 セレシンワックス、 カルナウバロウ等のロウ類 ; ミ リスチン酸オクチルドデシル、 ミ リスチン酸イソプロピル、 パルミチン酸イソプロピル 、 ラウリ ン酸ヘキシル、 乳酸セチル、 モノステアリ ン酸プロピレングリ コール、 オレイン 酸オレイル、 2 -エチルヘキサン酸へキサデシル、 イソノナン酸イソノニル、 イソノナン酸 ト リデシル等のエステル類 : カプリ ン酸、 ラウリ ン酸、 ミ リスチン酸、 パルミチン酸、 ス テアリ ン酸、 ベへニン酸、 オレイン酸、 ヤシ油脂肪酸、 イソステアリ ン酸、 イソパルミチ ン酸等の高級脂肪酸類 ; ミ リスチルアルコール、 セチルアルコール、 オレイルアルコール 、 ステアリルアルコール、 イソステアリルアルコール、 ベへニルアルコール、 2 -オクチル ドデカノール、 セ トステアリルアルコール等の高級アルコール 類 ; その他イソステアリル グリセリルエーテル、 ポリオキシプロピレンブチルエーテルなどが 挙げられる。 前記スタ イ リ ング剤はこれらから選択される 1種以上を含有する。 毛髪束に水分を付与する方法は 、 特に制限されず、 例えば水やスタイ リ ング剤を霧吹きスプレー等を用いて毛髪束に 嘖霧 〇 2020/157604 卩(:17182020 /050482 する方法や、 シャワー等で毛髪束に流水をかける方法等が 挙げられる。 また、 毛髪処理方 法の前に洗髪等を行い、 毛髪を乾かさない状態、 又は半乾きの状態で前記癖付けを行って もよい。

【 0 0 3 4】

毛髪束の一部にカール形状をよ り確実に付与する観点から、 前記癖付け処理工程におい て、 筒状体 2内、 より詳細には毛髪束挿入部 2 8内に保持された毛髪束にパーマネン ト処 理を行い、 該毛髪束に癖付けを行う ことが好ましい。 パーマネント処理は、 酸化還元処理 を行って癖付けを行う処理であり、 通常パーマネン トウェーブ剤が用いられる。 パーマネ ン トウェーブ剤と しては、 公知のものを使用することができ、 例えば 剤型のものや、 還 元剤を含有する第 1剤と、 酸化剤を含有する第 2剤とからなる二剤型のものを用いること ができる。

ここで還元剤は、 毛髪を構成するケラチンのジスルフイ ド結合を開裂させるものであり 、 例えばチオグリ コール酸及びその誘導体、 チオ乳酸及びその誘導体、 システイン及びそ の誘導体、 又はそれらの塩等が挙げられる。 酸化剤は、 毛髪内の切断されたケラチンのジ スルフイ ド結合を再結合させるものであり、 臭素酸カリ ウム、 臭素酸ナト リ ウム、 過ホウ 酸ナト リ ウム、 過酸化水素等が挙げられる。

癖付け処理工程では、 例えばスリ ッ ト等の開口部を介して、 パーマネン トウェーブ剤を 毛髪束揷入部 2 8内に注入することができる。

【 0 0 3 5】

毛髪保持具 1は、 図 1 ( ) 及び ( I)) に示すよ うに、 筒状体 2の一端の開口部 2 1の 端部近傍に、 一面シート 2 3八が筒状体 2から長手方向 Xの外方に延出した延設部 4を有 し、 該延設部 4は一面シート 2 3 と一体的に形成されている。 毛髪保持具は、 一端の開 口部の端部近傍に延設部を有していなく ともよいが、 毛髪束を筒状体に容易に挿入させる 観点から、 延設部を有していることが好ましい。

また、 後述するよ うに、 筒状体を巻回状態に維持し得る固定手段と して固定部材 5を有 している場合、 延設部に固定部材 5を設けることができる点で好ま しい。

【 0 0 3 6】

癖付け作業を容易に行う観点から、 毛髪保持具 1は、 筒状体を巻回状態に保持し得る固 定手段によって、 該筒状体が巻回状態に保持されることが好ま しい。 前記固定手段と して 例えば、 毛髪束保持体 3の中心軸の空間側及び外周部分側の両側か 該筒状体を挟んで固 定するヘアク リ ップや、 外周部分等に巻きつけて固定するパンド部材 等が挙げられる。 こ のよ うに固定手段は毛髪保持具とは別体のもので あってもよいが、 癖付けの作業性を向上 させる観点から、 毛髪保持具が、 前記固定手段を有していることが好ましい。 例えば、 本 実施形態における毛髪保持具 1 は、 図 1 ( 3) 及び ( ) に示すよ うに、 固定手段と して 固定部材 5を有している。 固定部材 5は脱着自在に結合可能な第 1部材 5 3及び第 2部材 5 13を有している。 本実施形態においては、 第 1部材 5 &が一面シー ト 2 3入の外面、 よ り具体的には延設部 4における外面に設けられ、 第 2部材 5 が他面シー ト 2 3 8の外面 に設けられている。 毛髪束保持体 3において、 第 1部材 5 3 と外周部分 3 1 に位置する第 2部材 5 15 とが結合し、 筒状体 2を巻回状態、 即ちロール状の毛髪束保持体 3に保持する ことができる。

固定部材 5 と して、 互いに脱着 §在に結合可能な複数の部材からなる結合部 又は雌雄 部材を用いることができる。 前記結合部材と しては、 被着体選択性粘着テープ、 磁石等が 挙げられ、 前記雌雄部材と しては、 ホック、 機械的面ファスナー等が挙げられる。

【 0 0 3 7】

前記被着体選択性粘着テープは、 特定の物質とのみ接合し、 それ以外の物質に対しては 実質的に接合しない性質を有する粘着テープ である。 この 「実質的に接着しない」 とは、 被着体選択性粘着テープが前記特定の物質以 外の物質と全く接着状態を形成しない場合の 他に、 被着体選択性粘着テープが、 前記特定の物質以外の物質と接着状態を形成 しても、 該物質と被着体選択性粘着テープとの間に、 僅かでも相対的な運動が生じた場合には、 速 やかにその接着状態が消失する場合も含まれ る。 このような被着体選択性粘着テープは、 〇 2020/157604 卩(:17132020 /050482 テープ基材と該テープ基材に塗布された自着 剤とを備えており、 該自着剤が、 同種の物質 にのみ接着し、 他の物質に対しては実質的に接着しない性質 を有している。 即ち、 自着剤 は、 自着剤同士でのみ接着性を有する。

上記の構成を備える被着体選択性粘着テープ と しては、 例えば、 特開 2 0 0 7— 1 6 7 1 9 2号公報に記載の自着剤とテープ基材とを備 た粘着テープ等を用いることができる

【 0 0 3 8】

本実施形態の毛髪保持具 1は、 図 1 ( 3) 及び ( 1>) に示すよ うに、 筒状体 2の両側縁 部それぞれの他端の開口部 2 2側の近傍に巻き締め片 8を有している。 巻き締め片 8は、 図 1 ( 13) に示すよ うに、 一面シート 2 3八から幅方向丫の外方側に延出して一体的 形 成されており、 平面視形状が半円状である。 毛髪保持具は巻き締め片を有することにより 、 該巻き締め片を手で把持して筒状体を巻き上 げることで、 該筒状体を容易に且っ必要に 応じてきつく巻き上げることができる。 巻き締め片 8の形成方法、 形状、 大きさ、 厚さ、 配置等は適宜設定できる。

【 0 0 3 9】

毛髪保持具は一対の側部結合部 2 4, 2 4に補強材を有していてもよい。 補強材 7は、 筒状体 2の巻き上げ力を向上させる目的で配される ー トである。 補強材 7の幅方向丫の 長さは、 一対の側部結合部 2 4, 2 4間に亘らない長さであっても良い。 補強材 7は、 筒 状体 2の両側部結合部 2 4, 2 4に長手方向 Xに沿って配されていることが好ましく、 側 部結合部 2 4, 2 4 と重なるよ うに配されていることがよ り好ましい。 この場合、 補強材 7は、 他面シー ト 2 3 8の外面に配されているか、 筒状部 2 6を構成する 2枚のシー ト材 2 3八, 2 3 8間に配されていることが好ましい。

【 0 0 4 0】

毛髪保持具の各部の形成材料について説明す る。

筒状体を構成するシー トの形成材料と しては、 例えば、 不織布 (ポリエチレン不織布、 ポリエチレンテレフタ レー ト不織布等)、 織布、 網状シー ト、 多孔性又は非多孔性の樹脂 フイルム (ポリエチレンフィルム、 ポリエチレンテレフタ レー トフイルム等)、 紙、 高分 子材料シー ト、 ゴムシー ト、 又はこれらの複合体等が挙げられる。 また、 筒状体はその全 体又は一部が前述の形状記憶シー トから構成されていてもよい。 形状記憶シー トは、 熱収 縮率の異なるフィルムあるいは張力の違うフ ィルムを貼り合わせることによって形成する ことができる。

一面シート及び他面シートの厚みは、 好ましくは 5 以上、 より好ましくは 1 0 1X1 以上であり、 また好ま しく は 2 0 0 0 111以下、 より好ましく は 1 5 0 0 ^ 111以下であり 、 好ましくは よ り好ましく は 1 0 》!以上 1 5 0 0 !!!以 下である。

【 0 0 4 1】

筒状体を構成するシー トは、 パーマネン トウェーブ剤等の毛髪処理剤の拡散性を向上 さ せる加工が施されていることが好ましい。 このよ うな加工は、 特に制限されないが、 エン ボス加工、 カ レンダー加工、 樹脂膜形成加工等が挙げられる。 例えばエンボス加工は、 シ ー トの長手方向に連なる凸部を形成することに より、 毛髪処理剤が該凸部を伝う ことで拡 散性を向上させることができる。 カレンダー加工は、 筒状体を構成するシートの密度を調 整することにより、 毛髪処理剤の拡散性を向上させることができ る。 樹脂膜形成加工は、 筒状体を構成するシー トの一部あるいは全部に吸液性の低い樹脂膜 を形成し該シー ト全体 の吸液量を低減させることによ り、 毛髪処理剤の拡散性を向上させることができ る。

【 0 0 4 2】

補強材には、 毛髪保持具 1の巻き上げ力を向上し得る素材を用いるこ ができ、 例えば 、 不織布 (ポリエチレン不織布、 ポリエチレンテレフタ レー ト不織布等)、 織布、 網状シ ー ト、 多孔性又は非多孔性の樹脂フィルム (ポリエチレンフィルム、 ポリエチレンテレフ タレー トフィルム等)、 紙、 高分子材料シー ト、 ゴムシー ト、 又はこれらの複合体等のシ ー ト状の素材が挙げられる。 \¥02020/157604 卩(:17132020 /050482

【 0 0 4 3】

筒状体 2の寸法等は、 毛髪の長さや癖付けしたい場所、 挿入する毛髪束の量に応じて適 宜に決定することができるが、 下記の範囲であることが好ましい。

幅方向丫における筒状体 2の長さ 2 〔図 1 ( I) ) 参照〕 は、 好ましく は 2 5〇1 以上 より好ま しくは 3 0111111以上であり、 また好ましくは 2 0 0 !!!以下、 より好ましくは 1 5 0111111以下であり、 また好ましく は 2 51x^1以上 2 0 0111111以下、 よ り好ましく は 3 01X1111以上 1 5 0111111以下である。

【 0 0 4 4】

長手方向 Xにおける毛髪保持具 1の長さし 1 〔図 1 ( 13 ) 参照〕 は、 好ましく は 5 0 ^1 111以上、 よ り好ましく は 1 0 0111111以上であり、 また好ましく は 4 0 0111111以下、 より好 ましくは 3 5 0111^1以下であり、 また好ましくは 5 0111111以上 4 0 0 ^1111以下、 より好ま しく は 1 0 0111111以上 3 5 0111111以下である。 長手方向 Xにおける毛髪保持具 1の長さし 1は、 長手方向 Xにおける延設部 4 と、 筒状体 2 との合計長さである。

長手方向 における筒状体 2の長さし 2は、 好ましくは 4 5111111以上、 より好ましく は 9 0111111以上であり、 また好ましく は 3 0 0111111以下、 よ り好ましくは 2 7 5111111以下で あり、 また好ましくは 4 5 :11111以上 3 0 0111111以下、 より好ましく は 9 0111111以上 2 7 5 111111以下である。 また、 筒状体 2が前述の手動で巻き上げる構成である場合 巻回状態を 安定して保持する観点から、 長手方向 における筒状体 2の長さ乙 2は、 好ましくは 4 5 111111以上、 よ り好ましくは 6 0111111以上であり、 また好ま しく は 2 5 0111111以下、 よ り好 ましくは 2 0 0〇1111以下であり、 また好ましくは 4 51111X1以上 2 5 0111111以下、 よ り好ま しくは 6 001111以上 2 0 01X101以下である。 本実施形態の筒状体 2は、 一端の開口部 2 1 側の端部が、 長手方向 の内側に向かって凹状に湾曲している。 このよ うに、 長手方向 X における筒状体 2の長さが、 幅方向丫の位置によ り異なる場合、 長手方向 における筒状 体 2の最大長さが、 前述の範囲内であることが好ましい。

[ 0 0 4 51

幅方向丫における他端の開口部 2 2の長さ 2 2 〔図 1 ( 13 ) 参照〕 は、 幅方向丫にお ける筒状体 2の長さ 2に対して、 好ましく は 4 0. 0 %以上、 よ り好ま しくは 6 6. 7

%以上であり、 また好ましく は 9 7. 5 %以下、 よ り好ま しく は 9 6. 7 %以下であり、 また好ましく は 4 0. 0 %以上 9 7 · 5 %以下、 よ り好ましく は 6 6. 7 %以上 9 6 · 7

%以下である。

幅方向丫における他端の開口部 2 2の長さ 2 2 〔図 1 ( ) 参照〕 は、 好ましく は 1 以上、 より好ましくは 2 0111111以上であり、 また好ましくは 1 9 5111111以下、 より 好ましくは 1 4 511101以下であり、 また好ましく は 1 0111111以上 1 9 501111以下、 よ り好 ましく は 2 以上 1 4 5111111以下である。

本実施形態において、 幅方向丫における他端の開口部 2 2の長さ 2 2は、 幅方向丫に おける一端の開口部 2 1の長さと同じである。 幅方向丫における、 他端の開口部 2 2の長 さと、 一端の開口部 2 1の長さとは同じであっても良いし、 それぞれ異なっていても良い

【 0 0 4 6】

ここで、 他面シート 2 3 8の幅方向に延びるスリ ッ トは、 切れ込みの細幅が 3111111未満 のものを意味する。 また、 幅方向丫におけるスリ ッ ト 2 5の長さ 6 〔図 1 ( & ) 参照〕 は、 幅方向丫における筒状体 2の長さ 2に対して、 好ましく は 4 0. 0 %以上、 より好 ましく は 5 0. 0 %以上であり、 また好ましく は 9 0. 0 %以下、 より好ましくは 8 〇 .

0 %以下であり、 また好ましく は 4 〇 . 0 %以上 9 〇 . 0 %以下、 より好ましく は 5 0.

0 %以上 8 0 0 %以下である。

また、 幅方向丫におけるスリ ッ ト 2 5の長さ 6 〔図 1 ( 3 ) 参照〕 は、 好ましく は 1 0111111以上、 より好ましくは 1 51111X1以上であり、 また好ましく は 1 8 0111111以下、 より 好ましくは 1 2 0111111以下であり、 また好ましくは 1 0111111以上 1 8 011111!以下、 よ り好 ましく は 1 5111111以上 1 2 0111111以下である。

【◦ 0 4 7】 \¥0 2020/157604 卩<:17182020/050482 毛髪保持具 1の製造方法について説明する。 毛髪保持具の筒状体は、 2枚のシー トを重 ね合わせ、 これら両シー トの長手方向に沿う側部どう しを一体化することによ り形成する ことができる。 また、 平面視形状が長方形状となるように 1枚のシー トを折り畳み、 該シ ー トどう しが重なり合う部分であって、 長手方向に沿う側部どう しを一体化することによ り形成することができる。 筒状体を形成するシートは、 原反シートから所望の形状で型抜 いて製造することができる。

筒状体を形成するシー トどう しを一体化する方法、 即ち一対の側部結合部 2 4 , 2 4を 形成する方法は、 例えばヒー トシールや超音波シール等の融着、 接着剤等の接着又は縫合 等が挙げられる。

【 0 0 4 8】

次に本発明の毛髪処理方法に好ま しく用いられる毛髪保持具について図 7〜 1 2を用い て説明する。 図 7〜 1 0に示す毛髪保持具 1 13、 及び図 1 1〜 1 2に示す毛髪保持具 1 は、 本発明の毛髪処理方法に好ましく用いられる 毛髪保持具の一実施形態である。 これら 実施形態については、 図 1及び 2に示す実施形態と異なる点を中心に説明し 特に説明し ない点については、 図 1及び 2に示す実施形態に関する説明が適宜適用さ る。 また、 図 7〜 1 2において、 図 1及び 2 と同じ部材には同じ符号を付してある。

【 0 0 4 9】

図 7〜 1 0に示す毛髪保持具 1 13は、 一端の開口部 2 1から他端の開口部 2 2に向けて 毛髪束 IIを揷入可能に構成され、 巻き上げ可能に構成されている筒状体 2 13を有している 。 一端の開口部 2 1から他端の開口部 2 2に向かう方向を揷入方向 (図中 X I方向) とも いう。 揷入方向 X Iは、 図 1に示ず毛髪保持具 1の長手方向 Xに対応する。 毛髪保持具 1 は、 挿入方向 X I と、 該揷入方向 X 1 に直交する直交方向丫 1 とを有する。 直交方向丫 1は、 図 1 に示す毛髪保持具 1の幅方向 に対応する。 本実施形態において筒状体 2 は 、 巻き数が 1回未満に巻回されるよ うに構成されている点で、 図 1及び 2に示す毛髪保持 具 1 と異なっている。 筒状体 2 が 「巻き数が 1回未満に巻回されるよ うに構成されてい る」 とは、 図 7 (〇) に示すよ うに、 毛髪束保持体 3 13において、 即ち筒状体 2 1)の卷回 状態において、 外周部分 3 1のみが形成され、 中心側部分が形成されないよ うに構成され ていることを意味する。 斯かる構成と して、 本実施形態の筒状体 2 では、 図 1及び 2に 示す筒状体 2に比して、 毛髪束 IIの挿入方向 (図中 X I方向) における筒状体 2 1)の長さ 乙 2 が短い。 これにより、 本実施形態の毛髪保持具 1 の一端の開口部 2 1から他端の 開口部 2 2に向けて毛髪束 IIを挿入すると、 図 8に示すよ うに、 毛髪束の巻き数が 1回未 満となるよ うに巻き上げることができ、 毛髪束の巻き数を 1回転に満たないよ うにした状 態で、 該毛髪束を保持することができる。 本実施形態の毛髪保持具 1 13では、 毛髪束 の 所望の部分を筒状体 2 内に保持し、 それ以外の部分は他端の開口部 2 2から筒状体 2 b 外にはみださせた状態で、 該毛髪束 IIの一部を巻回する。 この巻回状態において、 毛髪束 Hの一部に前述のカール形状を付与する癖付 を行う。 本実施形態の毛髪保持具 1 I)は、 上述した構成を具備するため、 毛髪束 の一部を巻き上げることができ、 特に毛髪束 の 根元側を好ましく巻き上げることができる。 また、 筒状体の挿入方向 X 1の長さが短いた め、 毛髪保持具 1 13は、 長さが短い毛髪束?!の癖付けに好適に用い ることができ、 よ り好 適には長さが短い毛髪束 Hの根元側の癖付けに用いることができる。

【 0 0 5 0】

上記の効果をよ り確実に奏させる観点から、 筒状体 2 13の揷入方向 X 1 の長さ 乙 2 I) 〔 図 7 ( 3) 参照〕 は、 筒状体 2 I)の直交方向丫 1の長さ 2 〔図 7 ( 8) 参照〕 に対し て好ましく は 2 0 %以上、 より好ましく は 3 5 %以上であり、 また好ましく は 8 0 0 %以 下、 より好ましく は 7 5 0 %以下であ * 9、 また好ましく は 2 0 %以上 8 0 0 %以下、 よ り 好ましく は 3 5 %以上 7 5 0 %以下である。

また、 上記と同様の観点から、 筒状体 2 の揷入方向 X 1の長さ乙 2 〔図 7 ( &) 参 照〕 は、 好ま しく は 4 0 111 111以上、 より好ましくは 7 0 111 111以上であり、 また好ましくは 2 0 0 111 111以下、 より好ま しく は 1 5 0 111 111以下であり、 また好ま しく は 4 0 1X1 11 1 以上 2 0 0 111 111以下、 より好ましく は 7 〇 !!! ]!!以上 1 5 0 111 111以下である。 〇 2020/157604 卩(:17132020 /050482 筒状体 2 13の直交方向丫 1の長さ 2 〔図 7 ( & ) 参照〕 は、 好ましく は 2 5 å11 111 以 上、 よ り好ましく は 3 0 1X1 111以上であり、 また好ましくは 2 0 0 111 111以下、 よ り好ましく は 1 5 0 111 111以下であり、 また好ましく は 2 5 111 111以上 2 0 0 1X1 111以下、 より好ましくは 3 0 111 111以上 1 5 0 1X1 111以下である。

【 0 0 5 1】

本実施形態の毛髪保持具 1 I)は、 図 9及び図 1 0に示すよ うに、 毛髪束保持体 3 1)にお いて筒状体 2 13は巻き数が 1回未満に巻回されているが、 延設部 4を含む毛髪保持具 1 全体は 1回以上に巻回されている。 このよ うに、 毛髪保持具 1 13はその全体が 1回以上に 巻回されていてもよく、 1回未満に卷回されていてもよい。

【 0 0 5 2】

筒状体 2 の巻回状態を安定して保持する観点から、 巻回状態において毛髪保持具 1 はその全体が 1回以上に巻回されていることが好ましい。 換言すれば、 毛髪束保持体 3 において、 延設部 4 と筒状体 2 13 とは少なく とも部分的に重なっていることが好ましい。 例えば、 筒状体 2 匕に揷入する毛髪束の毛髪量が多いと、 筒状体 2 I:の撓みが大きく なっ て筒状体 2 5の卷径も大きくなることがある。 卷回状態において毛髪保持具 1 の全体が 1回以上に卷回されていると、 前記卷径が大きく なることを抑制することができる。

上記の効果をよ り確実に奏させる観点から、 筒状体 2 I)の挿入方向 X 1の長さし 2 I) 〔 図 7 ( 8) 参照〕 は、 毛髪保持具 1 の挿入方向 X 1の長さ乙 1 〔図 7 (I)) 参照〕 に 対して、 好ましく は 2 5 %以上、 よ り好ましくは 5 0 %以上であり、 また好ましくは 9 9 %以下、 より好ましく は 9 0 %以下であり、 また好ましく は 2 5 %以上 9 9 %以下、 より 好ましくは 5 0 %以上 9 0 %以下である。

また、 上記と同様の観点から、 毛髪束保持体 3 15、 即ち巻回状態の筒状体 2 15において 、 筒状体 2 13の延設部 4 と重なる部分の揷入方向 X 1の長さし 8 (図 1 0参照) は、 筒 状体 2 の挿入方向 X 1の長さ乙 2 に対して、 好ましく は 5 %以上、 よ り好ましく は 1 0 %以上であり、 また好ましく は 1 0 0 %以下、 よ り好ま しく は 9 ◦ %以下であり、 また 好ましくは 5 %以上 1 0 0 %以下、 よ り好ま しくは 1 0 %以上 9 0 %以下である。 なお、 筒状体 2 の延設部 4 と重なる部分の挿入方向 X 1の長さし 8 は、 毛髪束 を保持しな い状態の毛髪束保持体 3 I)において測定される。

【 0 0 5 3】

本実施形態の毛髪保持具 1 13は、 図 8に示すよ うに、 姐端の開口部 2 2から毛髪束 IIの 一部を筒状体 2 13外にはみ出させているが、 中間開口部 2 7から毛髪束 の一部をはみ出 させてもよい。 また、 本実施形態の毛髪保持具 1 は、 中間開口部 2 7 と してス リ ッ ト 2 5を有しているが、 中間開口部 2 7を有していなく ともよい。

[ 0 0 5 4 ]

図 1 1〜 1 2に示す毛髪保持具 1 0は、 一端の開口部 2 1から他端の開口部 2 2に向け て毛髪束 を挿入可能に構成されている筒状体 2 〇を有している。 本実施形態の毛髪保持 具 1 〇 は、 図 1 1 に示すよ うに、 自然状態において筒状体 2 〇が、 一端の開口部 2 1側に 位置する第 1卷回部 3 5 と、 他端の開口部 2 2側に位置する第 2卷回部 3 7 とを有するよ うに巻き上がっている。 第 1卷回部 3 5及び第 2卷回部 3 7は、 1枚の筒状体 2 〇に形成 される巻回部分であって、 互いに連続している。 第 1卷回部 3 5及び第 2卷回部 3 7は、 別々の中心軸を有しており、 これら中心軸が略平行となっている。 第 1卷回部 3 5又は第 2卷回部 3 7の各中心軸方向に直交する、 径方向に沿う断面において、 第 1卷回部 3 5 と 第 2卷回部 3 7 とは隣り合っており、 第 1卷回部 3 5が一端の開口部 2 1側に、 第 2巻回 部 3 7が他端の開口部 2 2側に、 それぞれ位置している。 第 1卷回部 3 5及び第 2卷回部 3 7は、 巻き方向が相異なっている。 本実施形態の毛髪保持具 1 〇は、 前記の径方向に沿 う断面において、 第 1卷回部 3 5の巻き方向が右方向であるのに対し、 第 2卷回部 3 7の 巻き方向は左方向である。 この巻き方向が相異なることにより、 第 1卷回部 3 5 と第 2卷 回部 3 7 とで、 筒状体 2 〇を構成するシートの位置が逆転する。 例えば、 第 1卷回部 3 5 において内側に位置するシー トは、 第 2卷回部 3 7において外側に位置する。 第 1卷回部 3 5において外側に位置するシー トは、 第 2卷回部 3 7において内側に位置する。 毛髪保 〇 2020/157604 卩(:17132020 /050482 持具 1 は、 自然状態において、 筒状体 2 〇:が、 巻き方向が相異なる第 1卷回部 3 5及び 第 2卷回部 3 7を有するように巻き上がっている点で、 図 1及び 2に示す毛髪保持具 1 と 異なっている。 本実施形態の毛髪保持具 1 は、 図 1 2に示すよ うに、 毛先側の部分と根 元側の部分とで巻き方向を異ならせた状態で 、 筒状体 2 〇に挿入した毛髪束:《を保持する ことができる。 これにより、 毛髪束 の毛先側の部分と、 根元側の部分とで、 巻き方向が 異なるカール形状を付与することができる。 例えば、 本実施形態の毛髪保持具 1 〇 を用い ると、 図 6に示すよ うに、 毛髪束 11の根元側の部分に対しては、 該根元側の部分が立ち上 がるよ う(こ、 カール形状を付与し、 該毛髪束の毛先側の部分に対しては、 外巻きのカール 形状を付与することができる。

【 0 0 5 5】

毛髪保持具 1 ¢は、 筒状体 2 〇を引き伸ばした後に、 その引き伸ばした状態を解除する と、 該筒状体 2 ¢;が、 _動的に第 1卷回部 3 5及び第 2卷回部 3 7を形成するようになさ れている。 このよ うな筒状体 2 〇は、 該筒状体 2 を構成する 2枚のシー トの何れか一方 又は双方に、 形状記憶シー トを使用し、 該形状記憶シー トに、 第 1卷回部 3 5及び第 2巻 回部 3 7を形成した状態を記憶させることによって られる。 このよ うな形状を記憶させ るには、 例えば、 形状記憶シートを第 1及び第 2卷回部 3 5, 3 7を有するよ うに巻き上 げ、 その巻き上げた状態で該形状記憶シートを加 熱する。 形状記憶シー ト と しては、 加熱 によって第 1及び第 2卷回部 3 5, 3 7を有する形状に復帰する点以外は、 前述したもの と同じ構成のものを用いることができる。

【 0 0 5 6】

毛髪束 に、 複数のカール形状を容易に付与する観点から 、 第 1卷回部 3 5における卷 き数は、 第 2卷回部 3 7における巻き数よ り も少ないことが好ましい。 例えば、 第 1巻回 部 3 5における巻き数が 1回未満であり、 第 2卷回部 3 7における巻き数が 1回以上であ る。

根元側の部分に対し、 該根元側の部分を立ち上がらせるよ うなカール形状を容易に付与 する観点から、 第 1卷回部 3 5の巻き数は、 好ましく は 1回未満、 よ り好ましく は 0 . 9 回以下であり、 また好ましくは 0 · 3回以上、 より好ましくは〇 . 4回以上であり、 また 好ましくは〇 . 3回以上 1回未満、 よ り好ま しくは〇 . 4回以上〇 . 9回以下である。 毛先側の部分に対し、 外巻きのカール形状を容易に付与する観点か ら、 第 2卷回部 3 7 の巻き数は、 好ましく は 1回以上、 より好ましくは 2回以上である。 第 2卷回部 3 7の巻 き数の上限は、 特に限定されないが、 自動的な巻き上げを安定して行う観点から、 好まし くは 1 0回以下である。

[ 0 0 5 7 ]

毛髪束 に、 複数のカール形状を容易に付与する観点から 、 第 1卷回部 3 5における巻 き径乙 1 0 (図 1 1参照) は、 第 2卷回部 3 7における巻き径乙 1 1 (図 1 1参照) より も大きいことが好ましい。 第 1卷回部 3 5における巻き径乙 1 0は、 第 1卷回部 3 5の中 心軸方向に直交する径方向の断面における、 第 1卷回部 3 5の外縁の円相当径である。 第 1卷回部 3 5は、 前記の径方向の断面において、 一端の開口部 2 1から変曲点までの巻回 部分であり、 延設部 4は含まれない。 前記変曲点とは、 筒状体 2 の巻き方向が変わる点 を意味する。 第 2卷回部 3 7における巻き径乙 1 1は、 第 2卷回部 3 7の中心軸方向に直 交する径方向の断面における、 第 2卷回部 3 7の外縁の円相当径である。 第 2卷回部 3 7 は、 前記の径方向の断面において、 前記変曲点から他端の開口部 2 2までの卷回部分であ る。

上記と同様の観点から、 第 2卷回部 3 7における巻き径乙 1 1は、 第 1卷回部 3 5にお ける巻き径乙 1 0 (図 1 1参照) に対して、 好ましくは 1 0 0 %超、 より好ましくは 1 2 0 %以上であり、 また好ましくは 5 0 0 %以 、 よ り好ましく は 4 0 0 %以下であり、 ま た好ましくは 1 0 0 %超 5 0 0 %以下、 より好ましく は 1 2 0 %以上 4 0 0 %以下である

【 0 0 5 8】 〇 2020/157604 卩(:17132020 /050482 根元側の部分に対し、 該根元側の部分を立ち上がらせるよ うなカール形状を容易に付与 する観点から、 第 1卷回部 3 5における巻き径 1 0 (図 1 1参照) は、 好ましく は 2 0 01111以上、 よ り好ましく は 2 5 :11111以上であり、 また好ましく は 1 5 0111111以下、 より好 ましくは 1 0 01x1111以下であり、 また好ましく より好ま しくは 2 5 111111以上 1 0 01X11X1以下である。

【 0 0 5 9】

毛髪束 に、 複数のカール形状を容易に付与する観点から 、 本実施形態の筒状体 2 ¢;の 長手方向の長さ、 即ち、 筒状体 2 〇 を引き伸ばした状態の長手方向の長さは、 好ましくは 1 0 〇 111111以上、 よ り好ましく は 1 5 01111x1以上であり、 また好ましく は 1 0 0 0111111以 下、 よ り好ましく は 7 0 0111111以下であり、 また好ましく は 1 0 0〇1111以上 1 0 0 0111111 以下、 より好ましくは 1 5 0111111以上 7 0 01X11X1以下である。

【0060】

第 1卷回部 3 5を容易に形成させる観点から、 本実施形態の毛髪保持具 1 0は、 第 1巻 回部 3 5において外側に位置するシー トが、 筒状体 2 (:の長手方向に沿って間欠的に並ん だ複数のスリ ッ ト (不図示) を有していることが好ましい。 第 2卷回部 3 7を容易に形成 させる観点から、 第 2卷回部 3 7において外側に位置するシー トが、 筒状体 2 ¢;の長手方 向に沿って間欠的に並んだ複数のスリ ッ ト (不図示) を有していることが好ましい。

【 0 0 6 1】

本発明の毛髪処理方法及び毛髪保持具は、 前記実施形態に制限されることなく、 本発明 の趣旨を逸脱しない限り、 適宜変更が可能である。

例えば、 筒状体を構成するシー ト材の形状及びその表面は、 凹凸を有する面であっても よく、 平坦な面であってもよい。

【 00 6 2】

本発明は更に以下の毛髪処理方法及び毛髪保 持具を開示する。

< 1 >

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪 束を挿入可能に構成された筒状体を備え、 該筒状体が巻き上げ可能に構成されている毛 髪保持具を用いて、 前記毛髪束に癖付けを行 う毛髪処理方法であって、

前記毛髪束を前記筒状体に揷入し、

前記筒状体を、 該筒状体に挿入した前記毛髪束と ともに、 該毛髪束の巻き数が 1回未満 となるように巻き上げ、 その巻回状態において該毛髪束に対する癖付 けを行う、 毛髪処理 方法。

【 0 0 6 3】

< 2 >

前記毛髪束の巻き数は好ましく は 0. 3回以上、 よ り好ましくは〇 . 4回以上であり、 また好ましくは 1回未満、 より好ましくは〇 . 9回以下であり、 また好ましくは〇 . 3回 以上 1回未満、 よ り好ましくは 0. 4回以上 0. 9回以下である、 前記 < 1 >に記載の毛 髪処理方法。

< 3 >

前記一端の開口部の位置が挿入する前記毛髪 束の根本の皮膚から 7 0111111以内の位置と なるよ うに、 前記毛髪保持具を頭部に固定し、 前記毛髪束の根元側の癖付けを行う、 前記 < 1 >又は < 2 >に記載の毛髪処理方法。

< 4 >

前記一端の開口部の位置が揷入する前記毛髪 束の根本の皮膚から好ましく は 7 0〇1111以 内、 より好ましく は 5 0111111以内の位置となるよ うに、 前記毛髪保持具を頭部に固定し、 前記毛髪束に癖付けを行う、 前記 < 1 >〜< 3 >の何れか 1に記載の毛髪処理方法。

< 5 > 〇 2020/157604 ?01/162020/050482 前記毛髪保持具は、 卷回状態の前記筒状体において、 その中心軸から最も遠い巻回部分 を形成する外周部分と、 該外周部分に中間開口部と、 前記筒状体の長手方向において前記 一端の開口部と前記中間開口部との間に毛髪 束挿入部とを有しており、

前記中間開口部は、 前記筒状体の長手方向において前記一端の開 口部と他端の開口部と の間に位置する他の開口部であり、

前記毛髪束の根元側の癖付けは、 前記毛髪束挿入部内に保持される毛髪束の長 さを好ま しくは 3 0 111 111以上 3 0 以内、 より好ましく は 5 0 111 111以上 2 0 0 111 111以内にして 行う、 前記 < 1 >〜 < 4 >の何れか 1に記載の毛髪処理方法。

< 6 >

複数の前記毛髪保持具を用いる毛髪処理方法 であり、 前記毛髪束の根元側に対し一の前 記毛髪保持具を用いて癖付けを行い、 前記毛髪束の毛先側に対し他の前記毛髪保持 具を用 いて癖付けを行う、 前記 < 1 >〜< 5 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 7 >

前記毛髪束の毛先側に対し、 前記毛髪束の巻き数が、 1回未満又は 1回以上の巻回状態 にして癖付けを行う、 前記 < 6 >に記載の毛髪処理方法。

< 8 >

前記毛髪束の毛先側は、 該毛髪束の根元側の部分に比して相対的に毛 先側となる部分で あり、 該毛髪束の毛先を含んだ部分又は該毛髪束の 毛先を含んでいない部分である、 前記 < 6 >又は < 7 >に記載の毛髪処理方法。

< 9 >

前記一の毛髪保持具及び前記他の毛髪保持具 の卷回方向を異ならせて用いる、 前記 < 6 >〜< 8 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 1 0 >

前記毛髪束を前記筒状体に挿入する挿入工程 と、

前記筒状体を、 該筒状体に挿入した前記毛髪束と ともに、 該毛髪束の巻き数が 1回未満 となるよ うに巻き上げる巻き上げ工程とを備え、

前記挿入工程の前、 又は前記巻き上げ工程の前に、 前記毛髪束に水分を付与した状態で 該毛髪束の癖付けを行う、 前記 < 1 >〜< 9 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

【 0 0 6 4】

< 1 1 >

前記毛髪束を前記筒状体に挿入する挿入工程 と、

前記筒状体を、 該筒状体に挿入した前記毛髪束と ともに、 該毛髪束の巻き数が 1回未満 となるよ うに巻き上げる巻き上げ工程とを備え、

前記挿入工程の前、 又は前記巻き上げ工程の前に、 前記毛髪束に水を含むスタイ リ ング 剤を付与して前記癖付けを行い、

前記スタイ リ ング剤は、 水を 1 0質量%以上 9 8質量%以下含有していることが好まし く 、 2 0質量%以上 9 0質量%以下含有していることが好ましい、 前記 < 1 >〜く 1 〇 ñ の何れか 1 に記栽の毛髪処理方法。

< 1 2 >

前記挿入工程の前、 又は前記巻き上げエ裎の前に、 前記毛髪束に水を含むスタイ リ ング 剤を付与し、 該スタイ リ ング剤の水以外の含有成分が、 高級アルコール、 多価アルコール 、 非イオン性界面活性剤、 アニオン性界面活性剤、 カチオン性界面活性剤、 両性界面活性 剤、 非イオン性ポリマー、 アニオン性ポリマー、 カチオン性ポリマー、 両性ポリマー、 シ リ コーン、 シリ コーン誘導体、 粘度調整剤、 香料、 酸化防止剤、 及び防腐剤から選択され る 1種以上である、 前記 < 1 1 >に記載の毛髪処理方法。

< 1 3 >

前記癖付けを行うよ り も前に洗髪を行い、 前記毛髪束を乾かさない状態、 又は半乾きの 状態で前記癖付けを行う、 前記 < 1 >〜< 1 2 >の何れか 1に記載の毛髪処理方法。

< 1 4 > 〇 2020/157604 ?01/162020/050482 前記筒状体内に保持された前記毛髪束にパー マネント処理を行い、 該毛髪束に癖付けを 行う、 前記 < 1 >〜< 1 0 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 1 5 >

前記筒状体内に保持された前記毛髪束にパー マネント処理を行い、 該毛髪束に癖付けを 行う毛髪処理方法であり、 該パーマネン ト処理が、 パーマネン トウヱーブ剤を用いて酸化 還元処理を行って癖付けを行う処理であり、

前記パーマネントウエーブ剤は、 一剤型のもの、 又は還元剤を含有する第 1剤と酸化剤 を含有する第 2剤とからなる二剤型のものであり、

前記還元剤は、 毛髪を構成するケラチンのジスルフイ ド結合を開裂させるものであり、 チオダリ コール酸及びその誘導体、 チオ乳酸及びその誘導体、 システイン及びその誘導体 、 及びそれらの塩から選択される 1種以上のものであり、

前記酸化剤は、 毛髪内の切断されたケラチンのジスルフイ ド結合を再結合させるもので あり、 臭素酸カ リ ウム、 臭素酸ナト リ ウム、 過ホウ酸ナト リ ウム、 及び過酸化水素から選 択される 1種以上のものである、 前記< 1 >〜< 1 4 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法 〇

< 1 6 >

前記毛髪保持具は、 巻回状態の前記筒状体において、 その中心軸から最も遠い巻回部分 を形成する外周部分と、 該外周部分に中間開口部と、 前記筒状体の長手方向において前記 一端の開口部と前記中間開口部との間に毛髪 束揷入部とを有しており、

前記中間開口部は、 前記筒状体の長手方向において前記一端の開 口部と他端の開口部と の間に形成されたスリ ッ トであり、

前記毛髪束に対する癖付けの際に、 前記中間開口部を介して、 パーマネントウエーブ剤 を前記毛髪束挿入部内に注入する、 前記く 1 5 >に記載の毛髪処理方法。

< 1 7 >

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪 束を挿入可能に構成され、 巻き上げ可能に 構成されている筒状体を有する毛髪保持具で あって、

卷回状態の前記筒状体において、 その中心軸から最も遠い卷回部分を形成する 外周部分 と、 該外周部分に中間開口部と、 前記筒状体の長手方向において前記一端の開 口部と前記 中間開口部との間に毛髪束揷入部とを有して おり、

前記中間開口部は、 前記筒状体の長手方向において前記一端の開 口部と他端の開口部と の間に位置する他の開口部であり、

前記筒状体は、 前記毛髪束揷入部に挿入した前記毛髪束の巻 き数が 1回未満となるよ う に巻き上げられる、 毛髪保持具。

< 1 8 >

巻き上げ時に、 内側に位置する一面シー トと外側に位置する他面シートとを有してお り

前記筒状体の前記一端の開口部の端部近傍に 、 前記一面シートが該筒状体から長手方向 の外方に延出した延設部を有し、 該延設部は該一面シー トと一体的に形成されている、 前 記 < 1 7 >に記載の毛髪保持具。

< 1 9 >

幅方向における前記筒状体の長さは、 好ま しくは 2 5 111 111以上、 より好ましく は 3 〇 1X1以上であり、 また好ましく は 2 0 0 111 111以下、 よ り好ましく は 1 5 0〇1 111以下であり、 また好ましく は 2 5 111 111以上 2 0 0 111 111以下、 より好ましく は 3 〇 111〇1以上 1 5 0〇1 111以 下である、 前記 < 1 7 >又は < 1 8 >に記載の毛髪保持具。

< 2 0 >

長手方向における前記毛髪保持具の長さは、 好ましく は 5 0 111 111以上、 より好ま しくは 1 0 0 111 111以上であり、 また好ましく は 4 0 0 1x1 111以下、 より好ましくは 3 5 0〇1 111以下 であり、 また好ま しく は 5 0 1X1 111以上 4 0 0 1 以下、 よ り好ましく は 1 0 0 111 111以上 3 5 以下である、 前記 < 1 7 >〜< 1 9 >の何れか 1 に記載の毛髪保持具。

【 0 0 6 5】 〇 2020/157604 ?01/162020/050482

< 2 1 >

長手方向における前記筒状体の長さは、 好ましく は 4 5111111以上、 より好ましく は 9 0 111111以上であり、 また好ましく は 3 0 01X1111以下、 より好ましく は 2 7 5〇1〇1以下であり 、 また好ましくは 4 51X11X1以上 3 0 0111:11以下、 よ り好ましく は 9 01X101以上 2 7 51111X1 以下である、 前記 < 1 7 >〜< 2 0 >の何れか 1に記載の毛髪保持具。

< 2 2 >

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪 束を揷入可能に構成され、 巻き上げ可能に 構成されている筒状体を有する毛髪保持具で あって、

前記筒状体は、 巻き数が 1回未満に巻回されるよ うに構成されている、 毛髪保持具。

< 2 3 >

巻回状態の前記筒状体において、 その中心軸から最も遠い巻回部分のみが形成 され、 該 巻回部分よ り も前記中心軸に近い巻回部分が形成されない よ うに構成されている、 前記 <

2 2 >に記載の毛髪保持具。

< 2 4 >

前記筒状体は、 前記一端の開口部から他端の開口部に向かう 揷入方向と、 該揷入方向に 直交する直交方向とを有しており、

前記筒状体の前記揷入方向の長さは、 該筒状体の前記直交方向の長さに対して好ま しく は 2 0 %以上、 よ り好ましくは 3 5 %以上であり、 また好ましく は 8 0 0 %以下、 より好 ましく は 7 5 0 %以下であり、 また好ま しく は 2 ◦ %以上 8 0 0 %以下、 より好ましく は

3 5 %以上 7 5 0 %以下である、 前記 < 2 2 >又は < 2 3 >に記載の毛髪保持具。

< 2 5 >

前記筒状体の揷入方向の長さは、 好ましく は 4 0111111以上、 よ り好ましく は 7 〇 111111以 上であり、 また好ましく は 2 0 〇 111111以下、 より好ましく は 1 5 0111111以下であり、 また 好ましく は 4 0〇1111以上 2 ◦ 0111111以下、 よ り好ま しくは 7 () 111111以上 1 5 0 111111以下で ある、 前記 < 2 4 >に記載の毛髪保持具。

< 2 6 >

前記筒状体の直交方向の長さは、 好ましく は 2 !!!!!!以上、 よ り好ましく は 3 0 ¥1!1 以 上であり、 また好ましく は 2 0 0111111以下、 より好ましく は 1 5 0111111以下であり、 また 好ましく は 2 501111以上 2 0 以下、 よ り好ま しくは 3 0 )11111 以上 1 5 0111111以下 ' で ある、 前記 < 2 4 >に記載の毛髪保持具。

< 2 7 >

前記筒状体の挿入方向の長さは、 前記毛髪保持具の挿入方向の長さに対して、 好ましく は 2 5 %以上、 よ り好ましくは 5 0 %以上であり、 また好ましくは 9 9 %以下、 よ り好ま しく は 9 0 %以下であり、 また好ましく は 2 5 %以上 9 9 %以下、 より好ましく は 5 0 % 以上 9 0 %以下である、 前記 < 2 4 >〜< 2 6 >の何れか 1に記載の毛髪保持具。

< 2 8 >

巻き上げ時に、 内側に位置する一面シー ト と外側に位置する他面シートとを有しており

\

前記筒状体の前記一端の開口部の端部近傍に 、 前記一面シー トが該筒状体から長手方向 の外方に延出した延設部を有し、

巻回状態において、 前記毛髪保持具はその全体が 1回以上に卷回され、 前記延設部と前 記筒状体とが少なく とも部分的に重なっている、 前記 < 2 2 >〜< 2 7 >の何れか 1 に記 載め毛髪保持具。

< 2 9 >

前記筒状体は、 前記一端の開口部から他端の開口部に向かう 揷入方向を有し、 卷回状態の前記筒状体において、 該筒状体の前記延設部と重なる部分の前記挿 入方向の 長さは、 該筒状体の前記揷入方向の長さに対して、 好ましくは 5 %以上、 よ り好ましくは 1 0 %以上であり、 また好ましくは 1 0 0 %以下、 よ り好ましくは 9 0 %以下であり、 ま た好ましく は 5 %以上 1 0 0 %以下、 よ り好ましく は 1 ◦ %以上 9 0 %以下である、 前記 < 2 8 >に記載の毛髪保持具。 〇 2020/157604 卩(:17132020 /050482

< 3 0 >

前記筒状体を巻回状態に維持し得る固定手段 と して固定部材を有している、 前記 < 1 7 >〜< 2 9 >の何れか 1 に記載の毛髪保持具。

【 0 0 6 6】

< 3 1 >

巻回状態の前記筒状体において、 その中心軸から最も遠い巻回部分を形成する 外周部分 、 及び該筒状体を巻回状態に維持し得る固定手 段と して固定部材を有し、

巻き上げ時に、 内側に位置する一面シートと外側に位置する 他面シー ト とを有し、 前記筒状体の前記一端の開口部の端部近傍に 、 前記一面シー トが該筒状体から長手方向 の外方に延出した延設部を有しており、

前記固定部材は脱着自在に結合可能な第 1部材及び第 2部材を有しており、

前記第 1部材が前記一面シー トの外面、 よ り具体的には前記延設部における外面に設け られ、 前記第 2部材が前記他面シー トの外面に設けられており、

巻回状態の前記筒状体において、 前記第 1部材と前記外周部分に位置する前記第 2部材 とが結合し、 該筒状体をロール状に保持する、 前記 < 1 7 >〜< 3 0 >の何れか 1 に記載 の毛髪保持具。

< 3 2 >

前記固定部材は、 互いに結合可能な脱着自在に結合可能な複数 の部材からなる結合部材 又は雌雄部材であり、

前記結合部材は被着体選択性粘着テープ、 磁石、 及びホックからなる群から選ばれる 1 種であり、

前記雌雄部材は、 ホック又は機械的面ファスナーである、 前記 < 3 1 >に記載の毛髪保 持具。

< 3 3 >

前記筒状体の両側縁部それぞれの前記他端の 開口部側の近傍に巻き締め片を有している 、 前記 < 1 7 >〜< 3 2 >の何れか 1 に記載の毛髪保持具。

< 3 4 >

前記筒状体を構成するシー トの形成材料は、 不織布、 織布、 網状シー ト、 多孔性又は非 多孔性の樹脂フイルム、 紙、 高分子材料シー ト、 ゴムシー ト、 又はこれらの複合体であり 、

前記不織布は、 ポリエチレン不織布又はポリエチレンテレフ タレート不織布であり、 前記樹脂フイルムは、 ポリエチレンフイルム又はポリエチレンテレ フタレートフイルム である、 前記 < 1 7 >〜< 3 3 >の何れか 1 に記載の毛髪保持具。

< 3 5 >

前記筒状体を構成するシー トは、 パーマネントウェーブ剤等の毛髪処理剤の拡 散性を向 上させる加工と して、 エンボス加工、 カレンダー加工、 又は樹脂膜形成加工が施されてい る、 前記 < 1 7 >〜< 3 4 >の何れか 1 に記載の毛髪保持具。

< 3 6 >

前記筒状体は、 前記一端の開口部側の端部が、 長手方向の内側に向かって凹状に湾曲し ている、 前記 < 1 7 >〜< 3 4 >の何れか 1 に記載の毛髪保持具。

< 3 7 >

巻き上げ時に、 内側に位置する一面シー トと外側に位置する他面シー ト とを有しており 前記他面シー トの外面には、 幅方向に延びるスリ ッ トが形成されており、

前記スリ ッ トは、 切れ込みの細幅が 未満である、 前記 < 1 7 >〜< 3 6 >の何れ か 1に記載の毛髪保持具。

< 3 8 >

巻き上げ時に、 内側に位置する一面シー トと外側に位置する他面シー トとを有しており 前記他面シー トの外面には、 幅方向に延びるスリ ッ トが形成されており、 〇 2020/157604 卩(:17132020 /050482 幅方向における前記ス リ ッ トの長さは、 幅方向における前記筒状体の長さに対して、 好 ましく は 4 0. 0 %以上、 よ り好ましく は 5 0. 0 %以上であり、 また好ましくは 9 0.

0 %以下、 より好ましく は 8 0. 0 %以下であり、 また好ましく は 4 0. 0 %以上 9 0.

0 %以下、 より好ましく は 5 0. 0 %以上 8 0. 0 %以下である、 前記 < 1 7 >〜< 3 7

>の何れか 1 に記載の毛髪保持具。

< 3 9 >

巻き上げ時に、 内側に位置する一面シートと外側に位置する 他面シー トとを有しており 前記他面シートの外面には、 幅方向に延びるスリ ッ トが形成されており、

幅方向における前記スリ ッ トの長さは、 好ましく は 1 0〇1111以上、 よ り好ましく は 1 5 1X1111以上であり、 また好ましく は 1 8 011X111以下、 より好ましく は 1 2 001111以下であり 、 また好ましくは 1 0111111以上 1 8 0111111以下、 よ り好ましく は 1 5〇1111以上 1 2 0111111 以下である、 前記 < 1 7 >〜< 3 8 >の何れか 1 に記載の毛髪保持具。

< 4 0 >

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪 束を揷入可能に構成されている筒状体を有 する毛髪保持具であって、

自然状態において前記筒状体が、 前記一端の開口部側に位置する第 1巻回部と、 前記他 端の開口部側に位置する第 2巻回部とを有するように巻き上がっており

前記第 1卷回部及び前記第 2巻回部は、 巻き方向が相異なっている、 毛髪保持具。

< 4 1 >

前記第 1巻回部における巻き数は、 前記第 2巻回部における巻き数より も少ない、 前記 < 4 0 >に記載の毛髪保持具。

< 4 2 >

前記第 1巻回部の巻き数は、 1回未満、 好ましく は〇 . 9回以下であり、 また〇 . 3回 以上、 好ましくは〇 . 4回以上であり、 また 0. 3回以上 1回未満、 好ましく は 0 · 4回 以上 0. 9回以下である、 前記 < 4 1 >に記載の毛髪保持具。

< 4 3 >

前記第 1巻回部における卷き径は、 前記第 2巻回部における巻き径より も大き V、、 前記 < 4 0 >〜< 4 2 >の何れか 1 に記載の毛髪保持具。

< 4 4 >

前記第 2巻回部における巻き径乙 1 1 は、 前記第 1巻回部における巻き径乙 1 0に対し て、 1 0 0 %超、 好ましく は 1 2 0 %以上であり、 また 5 0 0 %以下、 好ましく は 4 0 0 %以下であり、 また 1 0 0 %超 5 0 0 %以下、 好ましく は 1 2 0 %以上 4 0 0 %以下であ る、 前記 < 4 3 >に記載の毛髪保持具。

【産業上の利用可能性】

【 0 0 6 7】

本発明によれば、 毛髪束の所望の部分にカール形状を付与する ことができる毛髪処理方 法及び毛髪保持具が提供される。 特に毛髪束の根元側の立ち上がりが大きくな るよ うに癖 付けすることができる。