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Title:
HAIR TREATMENT METHOD AND HAIR RETAINER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/157603
Kind Code:
A1
Abstract:
The present invention is a hair treatment method in which a hair retainer (1) is used to shape a hair bundle (H). This hair retainer (1) comprises a cylindrical body (2) configured so that a hair bundle (H) can be inserted from an opening (21) in one end toward an opening (22) in the other end, the cylindrical body (2) being configured so as to be windable. This hair treatment method comprises: an insertion step for inserting the hair bundle (H) into the cylindrical body (2); a winding step for winding the cylindrical body (2) together with the hair bundle (11) inserted into the cylindrical body (2) to form a roll-form hair bundle holding body (3) in which the opening (22) at the other end is positioned in the center; a shape deformation step for drawing a portion of the hair bundle holding body (3) that is positioned in the center out to the side of the hair bundle holding body (3), thereby deforming the cylindrical body (2) into a helical shape; and a shaping treatment step for performing a shaping treatment on the hair bundle (H) while the helical state of the cylindrical body (2) is maintained.

Inventors:
TOJO TAKEHIKO (JP)
LAUX HANS-PETER (DE)
HEILMANN JENS (DE)
ARNOLD NICOLE (DE)
Application Number:
PCT/IB2020/050481
Publication Date:
August 06, 2020
Filing Date:
January 22, 2020
Export Citation:
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Assignee:
KAO CORP (JP)
International Classes:
A45D2/08
Domestic Patent References:
WO2005067761A12005-07-28
Foreign References:
EP1535530A12005-06-01
US3835871A1974-09-17
EP3162245A12017-05-03
Attorney, Agent or Firm:
HOFFMANN EITLE PATENT- UND RECHTSANWÄLTE PARTMBB, ASSOCIATION NO. 151 (DE)
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Claims:
〇 2020/157603 卩(:17132020 /050481

【書類名】 請求の範囲

【請求項 1 】

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿入可能に構成された筒状体を備え、 該筒状体が巻き上げ可能に構成されている毛髪保持具を用いて、 前記毛髪束に癖付けを行 う毛髪処理方法であって、

前記毛髪束を前記筒状体に挿入する挿入工程と、

前記筒状体を、 該筒状体に挿入した前記毛髪束と ともに巻き上げ、 前記他端の開口部が 中心側に位置するロール状の毛髪束保持体を形成する巻き上げ工程と、

前記毛髪束保持体における前記中心側に位置する部分を、 該毛髪束保持体の側方に引き 出すことによって、 前記筒状体を螺旋状の形態に変形させる形態変形工程と、

前記筒状体の螺線状の形態を維持しながら前記毛髪束に癖付け処理を行う癖付け処理エ 程とを具備する、 毛髪処理方法。

【請求項 2】

前記形態変形工程において、 前記毛髪束保持体の側方に引き出す部分に対して、 巻締め 又は巻き戻し操作を行う、 請求項 1 に記載の毛髪処理方法。

【請求項 3】

前記形態変形工程において、 前記螺旋状の形態に変形された前記筒状体の螺旋高さが、 巻き上げる前の前記筒状体の幅に対し、 1 . 2倍以上である、 請求項 1又は 2に記載の毛 髪処理方法。

【請求項 4】

前記毛髪束の前記筒状体内に位置する毛先側部分に対し癖付けを行う、 請求項 1〜 3の 何れか 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 5】

前記毛髪束に予め水分を付与した状態で該毛髪束に癖付けを行う、 請求項 1〜 4の何れ か 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 6】

前記巻き上げ工程よ り も前、 又は前記挿入工程よ り も前の段階で、 前記毛髪束に水分を 付与する、 請求項 1〜 5の何れか 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 7】

前記癖付け処理工程において、 前記筒状体内に保持された前記毛髪束にパーマネン ト処 理を行う、 請求項 1〜 6の何れか 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 8】

前記毛髪保持具は、 前記筒状体の長手方向に沿って間欠的に並んだ複数のス リ ッ トを有 しており、

前記筒状体は、 巻き上げ時に内側に位置する一面シー ト及び巻き上げ時に外側に位置す る他面シー トを有しており、

前記ス リ ッ トは、 前記他面シー トに形成されている、 請求項 1〜 7の何れか 1項に記載 の毛髪処理方法。

【請求項 9】

前記毛髪保持具は、 前記筒状体を螺旋状に維持する固定手段を有している、 請求項 1〜 8の何れか 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 1 0】

前記毛髪保持具は、 前記固定手段と して固定部材を有し、 該固定部材が、 互いに脱着自 在に結合可能な複数の部材からなる結合部材又は雌雄部材である、 請求項 9に記載の毛髪 処理方法。

【請求項 1 1 】

前記筒状体は、 巻き上げ時に内側に位置する一面シー ト及び巻き上げ時に外側に位置す る他面シー トを有しており、

前記毛髪保持具は、 前記筒状体の前記一端の開口部の端部近傍に、 前記一面シー トが該 筒状体から該筒状体の長手方向の外方に延出した延設部を有し、 該延設部が前記一面シー 〇 2020/157603 卩(:17162020 /050481 卜と一体的に形成されており、 該延設部に前記固定部材を構成する一部の部材を有してい る、 請求項 1 0に記載の毛髪処理方法。

【請求項 1 2】

前記毛髪保持具は、 前記筒状体の両側縁部それぞれの前記他端の開口部側の近傍に巻き 締め片を有している、 請求項 1〜 1 1の何れか 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 1 3】

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を揷入可能に構成されている筒状体を備 えた毛髪保持具であって、

自然状態において前記筒状体が螺旋状の形態になるように巻き上がっている、 毛髪保持 具。

【請求項 1 4】

自然状態の前記筒状体の螺旋高さが、 巻き上げる前の前記筒状体の幅に対し、 1 . 2倍 以上 1 . 7倍以下である、 請求項 1 3に記載の毛髪保持具。

【請求項 1 5】

前記筒状体は、 巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置す る他面シートを有しており、

前記毛髪保持具は、 前記筒状体の長手方向に直交する幅方向に延び且つ該長手方向に沿 って間欠的に並んだ複数のスリ ッ トを有しており、

前記スリ ッ トは、 前記他面シー トに形成されている、 請求項 1 3又は 1 4に記載の毛髪 保持具。

Description:
〇 2020/157603 ?01/162020/050481

【書類名】 明細書

【発明の名称】 毛髪処理方法及び毛髪保持具

【技術分野】

【0 0 0 1】

本発明は、 毛髪処理方法及び毛髪保持具に関する。

【背景技術】

【 0 0 0 2】

毛髪束にカール形状を付与する方法と して、 毛髪保持具の筒状体に毛髪束を揷通し、 該 筒状体を巻き上げる方法が知られている。 例えば、 特許文献 1 には、 筒状体を備える毛髪 保持具のポケッ ト部に毛髪束を揷通し、 該毛髪保持具を巻き上げる方法が開示されて いる

【 0 0 0 3】

また、 他の方法と して、 略円柱形状の毛髪卷付部を備えたヘアーアイ ロンを用いる方法 が知られている。 例えば、 特許文献 2には、 毛髪束が巻きつけられる部分が二分割された 一対の毛髪巻付部を備えたヘアーアイロンが 開示されており、 該ヘアーアイ ロンを用いて 、 一対の毛髪卷付部間に毛髪束を挟みこむステ ップと、 一対の毛髪卷付部の外周部に毛髪 束を巻き付けるステップを備えるヘアーアイ ロンの使用方法が開示されている。 この使用 方法では、 ヘアーアイ ロンを毛髪に沿って滑らせながら毛先に向け て引き下ろすことで、 毛髪にカール状の癖付けが施される。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0 0 0 4】

【特許文献 1】 米国特許第 3 2 5 5 7 6 5号明細書

【特許文献 2】 特開 2 0 1 5— 1 0 4 4 4 8号公報

【発明の概要】

【 0 0 0 5】

本発明は、 一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪 束を揷入可能に構成された筒状 体を備え、 該筒状体が巻き上げ可能に構成されている毛 髪保持具を用いて、 前記毛髪束に 癖付けを行う毛髪処理方法である。 前記毛髪処理方法は、 前記毛髪束を前記筒状体に揷入 する挿入工程を具備する。 前記毛髪処理方法は、 前記筒状体を、 該筒状体に挿入した前記 毛髪束と と もに巻き上げ、 前記他端の開口部が中心側に位置するロール 状の毛髪束保持体 を形成する巻き上げ工程を具備する。 前記毛髪処理方法は、 前記毛髪束保持体における前 記中心側に位置する部分を、 該毛髪束保持体の側方に引き出すことによっ て、 前記筒状体 を螺旋状の形態に変形させる形態変形工程を 具備する。 前記毛髪処理方法は、 前記筒状体 の螺線状の形態を維持しながら前記毛髪束に 癖付け処理を行う癖付け処理工程を具備する

【0 0 0 6】

また、 本発明は、 一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪 束を揷入可能に構成され た筒状体を備え、 該筒状体が巻き上げ可能に構成されている毛 髪保持具である。 前記毛髪 保持具は、 自然状態の前記筒状体が螺旋状の形態である 。

【図面の簡単な説明】

【 0 0 0 7】

【図 1】 図 1 は、 本発明の毛髪処理方法に用いられる毛髪保持 具の一実施形態を示す 正面図 ( 3) 及び背面図 ( ) である。

【図 2】 図 2は、 図 1 に示す毛髪保持具がロール状となった毛髪保 持具を示す斜視図 である。

【図 3】 図 3は、 図 1 に示す毛髪保持具を用いて本発明の毛髪処理 方法を行う手順を 順次示す説明図である。 〇 2020/157603 卩(:17132020 /050481

【図 4】 図 4 ( ) 及び ( 1) ) は、 頭髪に図 3に示す毛髪処理方法を施した状態を示 す模式図である。

【図 5】 図 5は、 図 1に示す筒状体を螺旋状に維持した状態を示 斜視図である。

【図 6】 図 6は、 図 1 ( & ) に示すスリ ッ トの別の実施形態を示す拡大平面図である

【図 7】 図 7は、 本発明の毛髪保持具の一実施形態を示す図で あって、 自然状態の毛 髪保持具を示す斜視図である。

【発明の詳細な説明】

【 0 0 0 8】

前記カール形状の他、 該毛髪束に螺旋形状を付与することも一般的 に行われており、 毛 髪束を螺旋状に巻く操作の容易性が求められ ている。 特許文献 1に記載の方法は、 毛髪束 をロール状に巻く方法であり、 毛髪束を螺旋状に巻く ものではない。 しかも、 特許文献 1 に記載の方法では、 毛髪束を螺旋状に巻く操作が困難である。 特許文献 2に記載の方法は 、 毛髪束に螺旋形状を付与することが可能であ るものの、 毛髪束の螺旋の径は毛髪卷付部 の径で固定されてしま うため、 前記螺旋の径を調整することができず、 ヘアスタイルの仕 上がりの自由度が低い。

【 0 0 0 9】

したがって、 本発明は、 前述した従来技術が有する欠点を解消し得る 毛髪処理方法及び 毛髪保持具に関する。

【 0 0 1 0】

以下、 本発明の毛髪処理方法を、 その好ましい実施形態に基づき、 図面を参照しながら 説明する。 本発明の毛髪処理方法は、 毛髪保持具を用いて、 毛髪束に癖付けを行う毛髪処 理方法である。 「癖付け」 は、 毛髪束に特定の形状を付与することである。 本明細書にお ける 「癖付け」 は、 特に断りがない限り毛髪束に螺旋形状を付与 することを意味する。 また、 本発明の毛髪処理方法は、 頭髪が主たる適用対象である。

【 0 0 1 1 】

図 1 ( 3 ) 及び ( 1) ) に本発明の毛髪処理方法に用いられる毛髪保 持具の一実施形態を 示す。 図 1 ( 3 ) 及び ( ) に示す毛髪保持具 1は、 一端の開口部 2 1から他端の開口部 2 2に向けて毛髪束 を揷入可能に構成された筒状体 2を備えている。 具体的には、 筒状 体 2は、 後述する一面シート 2 3八及び他面シート 2 3 8と して、 一方向に長い 2枚のシ ート 2 3入, 2 3已を備え、 該 2枚のシート 2 3入, 2 3 8が積層された扁平形状を有し ている。 筒状体 2は、 一面シート 2 3 と他面シー ト 2 3 13とを結合する一対の側部結合 部 2 4 , 2 4 と、 該一対の側部結合部 2 4, 2 4間に位置する筒状部 2 6 とを有している

。 一対の側部結合部 2 4, 2 4は、 2枚のシート 2 3八, 2 3 3の延在方向に沿う側縁部 どう しを結合している。 筒状部 2 6は、 長手方向 において一端の開口部 2 1 と他端の開 口部 2 2との間に毛髪束 が挿入される空間を有している。 本実施形態において、 側部結 合部 2 4 , 2 4は、 縫合糸を用いた縫合によって形成されている 。

【 0 0 1 2】

本実施形態における筒状体 2は、 長手方向 X及び該長手方向 Xに直交する幅方向丫を有 している。 筒状体 2の長手方向 Xは、 筒状部 2 6の延在方向と一致しており、 毛髪束 の 揷入方向に対応する。

筒状体 2は、 本実施形態のよ うに、 長手方向 Xに沿う両側縁部が互いに平行であるが、 該両側縁部が互いに平行でなく ともよい。 その場合、 前記両側縁部は、 一端の開口部 2 1 から他端の開口部 2 2に向かうに連れ漸次幅方向丫の外方に延び いることが好ましい。 換言すると、 平面視において筒状体 2は他端の開口部 2 2に向かって末広がり状の形状を 有していることが好ましい。

【 0 0 1 3】

筒状体 2は、 巻き上げ可能に構成されている。 巻き上げ可能な構成とは、 図 2に示すよ うに、 筒状体 2を巻回してロール状にすることが可能であ ことを意味する。 このよ うな 構成は、 自動的に巻き上がる構成であることが好まし いが、 手動で巻き上げる構成であっ \¥0 2020/157603 卩(:17132020 /050481 てもよい。 自動的に巻き上がる構成と しては、 例えば、 自然状態において、 筒状体 2が口 ール状に巻回されており、 筒状体 2 を引き伸ばして毛髪束 Hを挿入した後に、 その引き伸 ばした状態を解除すると、 該筒状体 2が毛髪束 と と もに巻き上がるよ うになされている 構成が挙げられる。 このよ うな構成は、 筒状体 2を構成する 2枚のシー ト 2 3 , 2 3 6 の何れか一方又は双方が、 毛髪保持具 1 を巻き上げた状態を記憶させてある形状記憶 シー 卜からなるこ とによ り具備することができる。 形状記憶シー トは、 熱収縮率の異なるフイ ルムあるいは張力の違うフイルムを貼り合わ せることによって形成することができる。 ま た、 筒状体 2は、 筒状体 2を構成するシー ト 2 3八, 2 3 8を加熱することによ り、 記憶 していた元のロール形状に復帰するものであ っても良い。 本明細書において 「自然状態」 とは、 温度 2 0 °(:、 湿度 4 0 %の環境下において、 毛髪保持具に外力を加えない状態で、 水 平面上に毛髪保持具を載置した状態を意味す る。

筒状体 2において巻き上げ時に内側に位置するシー トを一面シー ト 2 3 、 巻き上げ時 に外側に位置するシー トを他面シー ト 2 3 已 と もいう。

【 0 0 1 4】

毛髪保持具は、 筒状体の一端の開口部から他端の開口部に向 けて毛髪束を挿入した後、 毛髪束と と もに筒状体を巻き上げることでロール状にな る。 以下、 筒状体が巻き上げられ てロール状となったものを毛髪束保持体と もいう。 毛髪束保持体は、 ロールの中心軸方向 に直交する径方向の断面において渦巻き状と なっている。 毛髪束保持体においては、 巻き 上げられたロールの中心側に他端の開口部が 位置している。 前記中心は、 ロール状の毛髪 束保持体の中心軸である。 以下、 毛髪束保持体における中心を単に 「中心」 と もいう。 【 0 0 1 5】

毛髪束保持体 3は、 外周部分 3 1 と、 該外周部分 3 1 よ り 中心側に位置する部分 3 3 と を有する。 この前記中心側に位置する部分 3 3 を、 以下、 「中心側部分 3 3」 と もいう。 外周部分 3 1 は、 巻回状態、 即ちロール状に巻き上げた筒状体 2において、 中心軸から最 も遠い巻回部分であり、 該筒状体 2においてその巻き径が最も大きい部分であ 。 中心側 部分 3 3は、 外周部分 3 1 に比して中心軸から相対的に近い巻回部分で あり、 外周部分 3 1 よ り も巻き径が小さい。 中心側部分 3 3 を構成する卷回部分は、 その巻回数が 1回以下 又は 1回であってもよく 、 2回以上の複数回であってもよい。 図 2に示す毛髪束保持体 3 の中心側部分 3 3は、 3回の巻回数で形成された卷回部分からなる なお、 本実施形態に おいて、 外周部分 3 1 は筒状体 2の卷回部分であり 、 延設部 4は含まれない。

【 0 0 1 6】

本発明の毛髪処理方法は、 毛髪束保持体を形成する工程と、 筒状体を螺旋状の形態に変 形させる工程と、 毛髪束に癖付け処理を行う工程とを具備する 。 以下、 毛髪束保持体を形 成する工程を巻き上げ工程、 筒状体を螺旋状に変形させる工程を形態変形 工程、 及び毛髪 束に癖付け処理を行うエ裎を癖付け処理工程 と もいう。

【 0 0 1 7】

本発明の毛髪処理方法の好ましい一実施形態 を、 図 1 ( & ) 及び ( 13 ) に示す毛髪保持 具を用いて行う場合を例に説明する。 本実施形態の毛髪処理方法を図 3 ( ) 〜 ( ¢ 1 ) に 示す。

本実施形態においては、 前記巻き上げ工程の前の段階で、 毛髪束 を筒状体 2に挿入す る挿入工程を備える。 本工程では、 図 3 ( & ) に示すよ うに、 毛髪束 を筒状体 2の一端 の開口部 2 1 から他端の開口部 2 2に向けて、 筒状体 2を構成する 2枚のシー ト 2 3 ,

2 3 8間に挿入する。 これによ り、 筒状体 2において毛髪束1^は、 根元側が一端の開口部 2 1側に、 毛先側が他端の開口部 2 2側に位置する。 揷入工程における毛髪束 の挿入作 業は、 作業者の手で行ってもよく 、 筒状体 2に毛髪束 を挿入する長尺状の毛髪揷入具を 用いて行ってもよい。 毛髪挿入具と しては、 例えば毛髪束:《を係止し得る係止部と、 所定 の長さを有する長尺状の揷入具本体とを有す るものが挙げられる。 よ り具体的には、 毛髪 挿入具は、 挿入具本体が、 細長板状に形成され、 その端部は先細形状であり、 一端の開口 部に挿入し易く なっている。 挿入具本体は、 硬質の合成樹脂シー ト等から形成されること 〇 2020/157603 卩(:17132020 /050481 が好ましい。 係止部は、 挿入具本体の一端に設けられ、 縦長の輪状に形成されており、 こ の輪の中に毛髪束が揷通し係止される。

本工程では、 毛髪束を筒状体に揷入できればよく、 毛髪束を筒状部 2 6に貫通させる必 要はない。 換言すれば、 毛髪束の先端を筒状体の他端の開口部からは み出させる必要はな い。

【 0 0 1 8】

前記巻き上げ工程においては、 筒状体 2を、 該筒状体に挿入した前記毛髪束と ともに巻 き上げ、 前記毛髪束保持体を形成する。 この巻き上げ工程では、 図 3 ( 13 ) に示すよ うに 、 筒状体 2を他端の開口部 2 2から一端の開口部 2 1に向けて、 長手方向 Xに沿って巻き 上げる。 即ち、 他端の開口部 2 2がロール状の毛髪束保持体の中心側に位置 るように、 筒状体 2を巻き上げる。 これにより、 毛髪束 は、 毛先側が毛髪束保持体の中心側に、 根 元側が毛髪束保持体の外周部側に位置する。 本工程において、 毛髪束保持体は、 前記の自 動的に巻き上がる構成によって形成されても よく、 前記の手動で巻き上げる構成によって 形成されてもよい。 また、 毛髪束保持体は、 自動的に巻き上がる構成によって筒状体 2を 巻き上げた後、 さらに手動で巻き締め又は巻き戻し操作を行 う ことにより形成されてもよ い。

【 0 0 1 9】

前記形態変形工程においては、 図 3 (〇 ) に示すように、 毛髪束保持体 3における中心 側に位置する部分 3 3を、 該毛髪束保持体 3の侧方に引き出すことによって、 筒状体 2を 螺旋状の形態に変形させる。

「毛髪束保持体の側方」 とは、 毛髪束保持体 3における筒状体 2の幅方向丫の外方であ り、 該側方は、 毛髪束保持体 3の中心軸方向に沿う。 形態変形工程では、 前記中心側部分 を毛髪束保持体の側方に引き出すことにより 、 毛髪束保持体の外周部分から、 中心側部分 を前記側方にずらして、 筒状体 2を螺旋状の形態に変形させる。 中心側部分 3 3は、 例え ば、 長手方向 Xにおける他端の開口部 2 2近傍の筒状部 2 6又は何れか一方の側縁部を把 持して引き出される。 なお、 本実施形態の毛髪保持具 1は、 長手方向 Xの他端の開口部 2 2側に、 後述する巻き締め片 8を有しているところ、 該巻き締め片 8を把持して中心側部 分を引き出してもよい。

【 0 0 2 0】

本実施形態の形態変形工程においては、 図 3 (〇 ) に示すよ うに、 毛髪束保持体の中心 側部分 3 3が 3回の巻回数で形成された卷回部分からなり 該卷回部分が毛髪束保持体 3 の側方に引き出される。 この引き出された中心側部分 3 3の各卷回部分を外周部分 3 1か ら遠い順に、 第 1卷回部 1、 第 2卷回部 1: 2、 第 3卷回部 r 3 と表す。 螺旋状の形態に 変形した筒状体 2は、 外周部分 3 1から離れるに連れ先窄まった形状となる。 即ち、 第 3 卷回部 r 3から第 1卷回部 G 1に向かうに連れ、 径方向の大きさが小さくなっている。 本実施形態の毛髪処理方法は、 形態変形工程において後述する巻き締め又は 巻き戻し操 作を行うが、 該操作を行わず、 次工程の癖付け処理工程に進んでもよい。

【 0 0 2 1】

前記癖付け処理工程においては、 筒状体を螺線状の形態に保持しながら毛髪束 に癖付け 処理を行う。 本工程では、 筒状体を螺旋状に固定し得る固定部材 5を用いてもよい。 固定 部材 5については後述する。 筒状体を螺旋状に保持することにより、 該筒状体内に保持さ れた毛髪束も螺旋状に保持される。 この状態下で毛髪束に癖付け処理を行う。 癖付け処理 は、 毛髪束に螺旋形状を付与する処理であり、 例えば螺旋状の筒状体を所定時間放置する 処理、 該筒状体を加熱する処理、 該筒状体の外側からパーマネン トウエーブ剤を毛髪束に 加えて行われる酸化還元処理等が挙げられる 。

【 0 0 2 2】

前記癖付け処理工程は、 図 4 ( £! ) に示すように、 筒状体から毛髪束を抜き取って完了 する。 筒状体から抜き取った毛髪束には、 例えば図 4 ( 1) ) に示すような螺旋形状が付与 される。 癖付け処理工程後、 必要に応じて、 癖付け処理をした毛髪束に後処理を行っても よい。 後処理と しては、 ドライヤー等の乾燥手段による乾燥、 毛髪処理剤の付与等の処理 \¥0 2020/157603 卩(:17132020 /050481 を単独又は 2種以上を組み合わせて行う ことができる。 後処理における毛髪処理剤と して 、 例えばヘア ト リー トメ ン ト剤、 プレヘア ト リー トメ ン ト剤、 スタイ リ ング剤、 ヘア トニ ック剤等が挙げられる。

【 0 0 2 3】

本実施形態の毛髪処理方法では、 毛髪束保持体の中心側部分を該毛髪束保持体 の側方に 引き出すことによって、 毛髪束を螺旋状の形態にするこ とができるため、 毛髪束を螺旋状 に巻く操作が簡便である。 前記操作が簡便であると、 癖付けの仕上がりが作業者の技術に 左右され難いことに加え、 毛髪処理時間を短縮することができる。

本実施形態の毛髪処理方法は、 筒状体に挿入した前記毛髪束と と もに巻き上げた後に、 筒状体を螺旋状の形態に変形させるため、 毛髪束の螺旋の径や、 該螺旋の 1回転当たり の 中心軸方向の長さを調整することができる。 具体的には、 毛髪束の螺旋の径は、 前記巻き 上げ工程において、 筒状体の巻き締め又は巻き戻し操作を行う ことによ り調整するこ とが できる。 螺旋の 1回転当たりの中心軸方向の長さは、 螺旋 1回転毎の卷回部の中心軸方向 の長さであり、 毛髪束保持体の中心側部分を引き出す程度、 即ち外周部側部分から中心側 部分をずらす程度によ り調整するこ とができる。 螺旋の 1 回転当たりの中心軸方向の長さ は、 螺旋の回転毎に調整してもよい。 このよ うな調整が可能であるため、 本実施形態の毛 髪処理方法は、 毛髪束に付与し得る螺旋形状の §由度が高く 、 所望の形態に癖付けするこ とが容易である。 また、 本実施形態の毛髪保持具は、 前述の操作において毛髪束にテンシ ョ ンをかけた状態で毛髪束を螺旋状の形態にす るため、 毛髪束に確実にきれいな螺旋形状 を付与することができる。

【 0 0 2 4】

本実施形態の毛髪処理方法は、 ヘアーアイ ロンのよ うに、 加熱した毛髪巻付部に毛髪束 を巻きつけて癖付けを行う方法に比べ、 安全であり 、 毛髪保持具の取り扱いが容易である また、 本実施形態の毛髪処理方法は、 毛髪保持具を螺旋状にするため、 毛髪保持具を口 ール状に巻く場合に比して、 毛髪束保持体の外周部側部分と中心側部分と の重なり部分が 小さい。 そのため、 筒状体内の毛髪束を乾燥させる場合、 本実施形態の毛髪処理方法は、 毛髪保持具をロール状に巻いたものよ り も乾燥時間を短くするこ とができる。 さ らに、 前 記癖付け処理と して筒状体の外側からパーマ剤を毛髪束に加 える処理を行う場合、 本実施 形態の毛髪処理方法は、 毛髪保持具をロール状に巻いたものよ り も、 毛髪束にパーマ剤を 均一に付与することができる。 これによ り、 毛髪束をきれいな螺旋状に仕上げることがで さる。

【 0 0 2 5】

本実施形態の毛髪処理方法では、 前記形態変形工程において、 毛髪束保持体の側方に引 き出す部分に対して、 巻き締め又は巻き戻し操作を行う。 以下、 巻き締め又は巻き戻し操 作を巻き調整操作と もいう。 斯かる構成によ り、 毛髪束の螺旋形状の巻き径を略均一にす ることができる。 本実施形態においては、 前記形態変形工程で図 3 (〇 ) に示すよ うに、 筒状体 2を螺旋状にした後、 図 3 ( (1 ) に示すよ うに、 該筒状体 2を巻き戻して、 第 1巻 回部 r 1 、 第 2卷回部 r 2、 第 3卷回部 I 3、 及び外周部分 3 1 の各卷回部分における巻 き径の差を小さ く している。 このよ うな簡便な巻き調整操作によって、 筒状体 2内の毛髪 束 の各卷回部分の巻き径を略均一にすることが でき、 毛髪束 ^の螺旋形状をよ り きれい に仕上げるこ とができる。

【0 0 2 6】

前記巻き調整操作は、 例えば毛髪束保持体の中心側に位置する部分 であって、 外周部分 3 1から最も遠い巻回部分における側縁部を把 して行う ことができる。 本実施形態を例 に説明すると、 第 1卷回部 r 1の側縁部を把持して該第 1巻回部] · 1 を巻き戻すと、 それ に伴って第 2卷回部 ^ 2及び第 3卷回部 ^ 3が巻き戻される。 これによ り、 第 1〜 3巻回 部 1: 1 , r 2 , ^ 3の巻き径を、 外周部分 3 1の巻き径に近づけるこ とができる。 また、 前記巻き調整操作は、 中心側部分の各卷回部分における側縁部を把 持しても行う ことがで き、 その場合、 各卷回部分の巻き径の微調整を行う ことができる。 なお、 本実施形態の毛 \¥0 2020/157603 卩(:17132020 /050481 髪保持具 1は、 前述したように、 後述する巻き締め片 8を有しているところ、 該巻き締め 片 8を把持して巻き調整操作を行ってもよい。

【 0 0 2 7】

前記形態変形工程において、 中心側部分 3 3を毛髪束保持体 3の側方に引き出す長さは 特に制限されない。 毛髪束に螺旋形状をより確実に付与する観点 から、 螺旋状の形態に変 形された筒状体 2の螺旋高さ H 1 0は、 巻き上げる前の筒状体 2の幅 2に対し好ましく は 1 . 2倍以上、 より好ましくは 1 . 3倍以上であり、 また好ましくは 1 . 7倍以下、 よ り好ましくは 1 . 5倍以下であり、 また好ましくは 1 . 2倍以上 1 . 7倍以下、 より好ま しくは 1 . 3倍以上 1 . 5倍以下である。

筒状体 2の幅 2 〔図 1 (1>) 参照〕 は、 巻き上げる前の平面視における筒状体 2の幅 方向丫の最小長さである。 筒状体 2の螺旋高さ 1 0 〔図 3 (〇) 参照〕 は、 螺旋状の筒 状体 2の中心軸を鉛直方向と平行にした状態にお る、 該螺旋状の筒状体 2の最大高さで ある。 なお、 筒状体 2の幅 2及び螺旋高さ 1 0はそれぞれ、 後述する延設部や巻き締 め片を含まない寸法とする。

【0 0 2 8 1

本発明の毛髪処理方法は、 毛髪束に部分的に癖付けを行ってもよく、 毛髪束の全体に癖 付けを行ってもよい。 毛髪束に部分的に癖付けを行う場合、 筒状体内に位置する、 毛髪束 の根元と毛先との間の一部、 例えば根元側部分、 毛先を含む毛先側部分、 又は根元側部分 と毛先側部分との間の中間部分に対し癖付け を行ってもよい。

【 0 0 2 9】

毛髪束に螺旋形状をより容易に付与する観点 から、 本発明の毛髪処理方法は、 毛髪束に 予め水分を付与した状態で該毛髪束の癖付け を行うことが好ましい。 この場合、 好ましく は巻き上げ工程より も前、 より好ましくは揷入工程より も前の段階で毛髪束に水分を付与 する。 また、 毛髪束には水を付与してもよいが、 水を含むスタイ リ ング剤等を付与しても よい。 スタイ リ ング剤は、 一般的に市販されているものを使用すること ができる。 スタイ リ ング剤の水以外の含有成分と しては、 例えばシリ コーンオイル、 炭素数 1〜 4価のアル コール (エタノール、 プロパノール、 イソプロパノール、 I 6 I · ¾: —ブチルアルコール、 1, 3—ブチレンアルコール)、 やカチオン性ポリマーや各種油剤等が挙げら れる。 油剤 は、 乾燥後の毛髪のまとまり感向上のために使用 される。 油剤と しては、 スクワレン、 ス クワラン、 流動イソパラフィン、 軽質流動イソパラフィン、 重質流動イソパラフィン、 《 一オレフィンオリ ゴマー、 流動パラフィン、 シクロパラフィン等の炭化水素類 ; ヒマシ 油、 カカオ油、 ミンク油、 アボカ ド油、 オリーブ油等のグリセリ ド類 ;鯨ロウ、 ラノ リ ン、 ミツロウ、 マイクロク リスタ リ ンワックス、 セレシンワックス、 カルナウバロウ等の ロウ類 ; ミ リスチン酸オクチルドデシル、 ミ リスチン酸イソプロピル、 パルミチン酸イソ プロピル、 ラウリ ン酸ヘキシル、 乳酸セチル、 モノステアリ ン酸プロピレングリ コール、 オレイン酸オレイル、 2—エチルヘキサン酸へキサデシル、 イソノナン酸イソノニル、 イ ソノナン酸ト リデシル等のエステル類 ; カプリ ン酸、 ラウリ ン酸、 ミ リスチン酸、 パルミ チン酸、 ステアリ ン酸、 ベへニン酸、 オレイン酸、 ヤシ油脂肪酸、 イソステアリ ン酸、 イ ソパルミチン酸等の高級脂肪酸類 ; ミ リスチルアルコール、 セチルアルコール、 オレイル アルコール、 ステアリルアルコール、 イソステアリルアルコール、 ベへニルアルコール、

2 一オクチルドデカノール、 セ トステアリルアルコール等の高級アルコール 類 ; その他イ ソステアリルグリセリルエーテル、 ポリオキシプロピレンブチルエーテルなどが 挙げられ る。 毛髪束に水分を付与する方法は、 特に制限されず、 例えば水やスタィ リング剤を霧吹 きスプレー等を用いて毛髪束に噴霧する方法 や、 シャワー等で毛髪束に流水をかける方法 等が挙げられる。 また、 毛髪処理方法の前に洗髪等を行い、 毛髪を乾かさない状態、 又は 半乾きの状態で前記癖付けを行ってもよい。

【 0 0 3 0】

毛髪束に螺旋形状をより確実に付与する観点 から、 前記癖付け工程において、 螺旋状態 の筒状体内に保持された毛髪束にパーマネン ト処理を行う ことが好ましい。 パーマネント 処理は、 酸化還元処理を行って癖付けを行う処理であ り、 通常パーマネントウエーブ剤が \¥0 2020/157603 卩(:17132020 /050481 用いられる。 パーマネン ト ウェーブ剤と しては、 公知のものを使用することができ、 例え ば還元剤を含有する第 1剤と、 酸化剤を含有する第 2剤からなる二剤型のものを用いるこ とができる。 ここで還元剤は、 毛髪を構成するケラチンのジスルフイ ド結合を開裂させる ものであり、 例えばチオダリ コール酸及びその誘導体、 チオ乳酸及びその誘導体、 システ イン及びその誘導体、 又はそれらの塩等が挙げられる。 酸化剤は、 毛髪内の切断されたケ ラチンのジスルフイ ド結合を再結合させるものであり、 臭素酸カ リ ウム、 臭素酸ナ ト リ ウ ム、 過ホウ酸ナ ト リ ウム、 過酸化水素等が挙げられる。

癖付け処理工程では、 例えば後述するス リ ッ トを介して、 パーマネン ト ウェーブ剤を筒 状体内に注入するこ とができる。

【 0 0 3 1 】

本実施形態における毛髪保持具 1 は、 他面シー ト 2 3 8に、 長手方向 Xに沿って間欠的 に並んだ複数のス リ ッ ト 2 5を有している。 各スリ ッ ト 2 5は幅方向丫に延びている。 本 実施形態においてス リ ッ トは、 他面シー トをその厚み方向に貫通した切れ込みである 。 毛 髪保持具はス リ ッ トを有していなく てもよいが、 筒状体 2をスムーズに巻き上げる観点か ら、 直列に並んだ複数ス リ ッ トを有していることが好ま しい。 ス リ ッ トは、 筒状体 2を構 成する一方又は他方の面の何れか一方に形成 されていればよく 、 両方の面に形成されてい てもよいが、 巻き上げ時に外側となる他面シー ト 2 3 に形成されていることが好ましい 。 また、 ス リ ッ トは、 図 6に示すよ うに、 その両端部に円形の部分を有していてもよい 。 図 6に示すス リ ッ トは、 例えば、 その両端部が打ち抜き加工によ り 円形に形成されたもの であってもよい。

【 0 0 3 2】

本実施形態における毛髪保持具 1 は、 筒状体 2の一端の開口部 2 1 の端部近傍に、 一面 シー ト 2 3八が筒状体 2から長手方向 Xの外方に延出した延設部 4を有し、 該延設部 4は 一面シー ト 2 3入と一体的に形成されている。 毛髪保持具は、 一端の開口部の端部近傍に 延設部を有していなく と もよいが、 毛髪束を筒状体に容易に挿入させる観点から 、 延設部 を有していることが好ま しい。

また、 後述するよ うに、 毛髪保持具が筒状体を螺旋状に維持し得る固 定部材 5を有して いる場合、 延設部に該固定部材 5 を構成する一部の部材を設けるこ とができる点で好まし い。

【 0 0 3 3】

癖付け作業を容易に行う観点から、 前記癖付け処理工程において毛髪保持具は、 筒状体 を螺旋状に維持する固定手段によって、 該筒状体が螺旋状に維持されるこ とが好ましい。 前記固定手段と して例えば、 螺旋状の筒状体の中心軸の空間側及び外周部 分側の両側から 該筒状体を挟んで固定するへアタ リ ップや、 螺旋状の筒状体の外周部分等に巻きっけて固 定するバン ド部材等が挙げられる。

【 0 0 3 4】

前述のよ う に、 筒状体 2を螺旋状態に維持する固定手段は毛髪保持 とは別体のもので あってもよいが、 癖付けの作業性を向上させる観点から、 毛髪保持具が、 前記固定手段を 有していることが好ましい。 例えば、 本実施形態における毛髪保持具 1 は、 図 1 ( & ) 及 び ( 13) に示すよ うに、 筒状体 2を螺旋状に維持する固定部材 5 を有し、 該固定部材 5は 脱着 §在に結合可能な第 1部材 5 3 及び第 2部材 5 I) を有している。 第 1部材 5 及び第 2部材 5 13は、 螺旋状の筒状体 2において第 1部材 5 & と第 2部材 5 13 とが部分的に対向 する位置に設けられている。 例えば、 本実施形態の毛髪保持具 1 において、 第 1部材 5 81 が一面シー ト 2 3八の外面に、 第 2部材 5 が他面シー ト 2 3 6の外面に設けられている 。 「外面」 とは、 毛髪束が挿入される空間を形成する側の面と は反対側の面である。 筒状 体 2が螺旋状になると、 一面シー ト 2 3八の外面と他面シー ト 2 3 已の外面とが部分的に 対向し、 該対向する部分に位置する第 1部材 5 3 と第 2部材 5 13 とが結合可能となる。 本 実施形態においては、 第 1部材 5 & は一面シー ト 2 3八の外面であって螺旋状の筒状体 2 において外周部分 3 1 となる部分に、 第 2部材 5 I)は他面シー ト 2 3 8の外面であって外 周部分 3 1 と隣接する卷回部分にそれぞれ位置する。 外周部分 3 1 と隣接する卷回部分は 〇 2020/157603 卩(:17132020 /050481

、 螺旋状の筒状体 2において、 毛髪束保持体 3の側方に引き出された部分であって、 外周 部分 3 1に最も近い巻回部分である。 即ち、 本実施形態における第 3巻回部]: 3である。 本実施形態においては、 図 5に示すように、 第 3卷回部 r 3 と外周部分 3 1 とが重なる部 分において、 第 1部材 5 & と第 2部材 5 I) とが結合する。 このような位置に設けられた第 1部材 5 & と第 2部材 5 I) とが結合すると、 筒状体 2を螺旋状に維持することができる。 固定部材 5 と して、 任意のファスナーを好ましく用いることでき る。 前記ファスナーは 、 互いに脱着自在に結合可能な複数の部材から なる結合部材又は雌雄部材である。 前記結 合部材と しては、 被着体選択性粘着テープ、 磁石等が挙げられ、 前記雌雄部材と しては、 ホック、 機械的面ファスナー等が挙げられる。

【 0 0 3 5】

前記被着体選択性粘着テープは、 特定の物質とのみ接着し、 それ以外の物質に対しては 実質的に接着しない性質を有する粘着テープ である。 この 「実質的に接着しない」 とは、 被着体選択性粘着テープが前記特定の物質以 外の物質と全く接着状態を形成しない場合の 他に、 被着体選択性粘着テープが、 前記特定の物質以外の物質と接着状態を形成 しても、 該物質と被着体選択性粘着テープとの間に、 僅かでも相対的な運動が生じた場合には、 速 やかにその接着状態が消失する場合も含まれ る。 このような被着体選択性粘着テープは、 テープ基材と該テープ基材に塗布された自着 剤とを備えており、 該自着剤が、 同種の物質 にのみ接着し、 他の物質に対しては実質的に接着しない性質 を有している。 即ち、 自着剤 は、 自着剤同士でのみ接着性を有する。

上記の構成を備える被着体選択性粘着テープ と しては、 例えば、 特開 2 0 0 7— 1 6 7 1 9 2号公報に記載の自着剤とテープ基材とを備 た粘着テープ等を用いることができる

【 0 0 3 6】

本実施形態の毛髪保持具 1は、 図 1 ( 3) 及び ( 13) に示すように、 筒状体 2の両側縁 部それぞれの他端の開口部 2 2側の近傍に巻き締め片 8を有している。 巻き締め片 8は、 図 1 ( ) に示すよ うに、 一面シート 2 3八から幅方向丫の外方側に延出して一体的 形 成されており、 平面視形状が半円状である。 毛髪保持具は巻き締め片を有することにより 、 該巻き締め片を手で把持して筒状体を巻き上 げることで、 該筒状体を容易に且つ必要に 応じてきつく巻き上げることができる。 また、 毛髪束保持体において巻き締め片を把持し て中心側部分を側方に引き出せるため、 形態変形工程の作業性が向上する。 巻き締め片 8 の形成方法、 形状、 大きさ、 厚さ、 配置等は適宜設定できる。

【 0 0 3 7】

上述した実施形態の毛髪保持具は、 筒状体 2を巻回してロール状の毛髪束保持体 3を形 成し得るものであったが、 毛髪束を容易に螺旋状にする観点から、 毛髪保持具は、 自然状 態において筒状体が螺旋状の形態になるよう に巻き上がっていることが好ましい。 このよ うな毛髪保持具を、 以下螺旋状毛髪保持具 1 & ともいう。 螺旋状毛髪保持具は、 自然状態 において、 筒状体が螺旋状の形態である点以外は、 上述した毛髪保持具と同様の構成を具 備することができる。 螺旋状毛髪保持具 は、 自然状態において、 筒状体 2 &が、 図 7 に示すよ うに、 螺旋状に巻回されており、 その螺旋状の形態を、 前述した固定部材を具備 しなく とも維持することができる。 螺旋状毛髪保持具 は、 筒状体 2 3 を引き伸ばした 後に、 その引き伸ばした状態を解除すると、 該筒状体 2 3が、 自動的に螺旋状に巻き上が るようになされている。 このような筒状体 2 は、 該筒状体 2 3を構成する 2枚のシート の何れか一方又は双方に、 形状記憶シー トを使用し、 該形状記憶シートに、 螺旋状に巻き 上げられた状態を記憶させることによって得 られる。 螺旋状に巻き上げられた状態を記憶 させるには、 例えば、 形状記憶シートを螺旋状に巻き上げ、 その巻き上げた状態で該形状 記憶シートを加熱する。 形状記憶シートと しては、 加熱によって螺旋状に復帰する点以外 は、 前述したものと同じ構成のものを用いること ができる。

【 0 0 3 8】

毛髪束に螺旋形状をより確実に付与する観点 から、 螺旋状毛髪保持具において、 §然状 態の筒状体の螺旋高さは、 巻き上げる前の筒状体の幅に対し好ましくは 1 . 2倍以上、 よ 〇 2020/157603 卩(:17132020/050481 り好ましく は 1 . 3倍以上であり、 また好ましく は 1. 7倍以下、 よ り好ま しく は 1. 5 倍以下であり、 また好ま しく は 1 . 2倍以上 1. 7倍以下、 よ り好ましく は 1. 3倍以上

1. 5倍以下である。 螺旋高さの意味は前述したとおりである。

【 0 0 3 9】

筒状体が螺旋状の形態に容易に巻き上がるよ うにする観点から、 螺旋状毛髪保持具は、 幅方向に延び且つ前記筒状体の長手方向に沿 って間欠的に並んだ複数のス リ ッ トを有して いることが好ま しい。 上記と同様の観点から、 ス リ ッ トは、 他面シー トに形成されている ことが好ましい。

【 0 0 4 0】

螺旋状毛髪保持具 1 3 を用いる毛髪処理方法は、 挿入工程と、 巻き上げ工程と、 癖付け 工程とを具備する。 挿入工程では、 引き伸ばした状態の筒状体 2 & に毛髪束を挿入する。 巻き上げ工程では、 筒状体 2 3 を、 筒状体 2 3 に挿入した毛髪束と と もに螺旋状に巻き上 げる。 筒状体 2 3 の巻き上げは、 前述したよ うに、 自動的に行われる。 癖付け処理工程で は、 毛髪束に癖付け処理を行う。 本毛髪処理方法は、 巻き上げ工程にて筒状体 2 を螺旋 状に巻き上げる点、 及び前記の形態変形工程を具備しない点以外 は、 上述した図 3に示す 毛髪処理方法と同様の構成を具備するこ とができる。

【 0 0 4 1 】

毛髪保持具及び螺旋状毛髪保持具の各部の形 成材料について説明する。

筒状体を構成するシー トの形成材料と しては、 例えば、 不織布 (ポリエチレン不織布、 ポリエチレンテレフタレー ト不織布等)、 織布、 網状シー ト、 多孔性又は非多孔性の樹脂 フイルム (ポリエチレンフイルム、 ポリエチレンテレフタ レー トフイルム等)、 紙、 高分 子材料シー ト、 ゴムシー ト、 又はこれらの複合体等が挙げられる。

一面シー ト及び他面シー トの厚みは、 好ま しく は 以上、 よ り好ま しく は 以上であり、 また好ま 以下、 よ り好ましく は 1 5 0 0 111以下であり 、 好ま しく は 5 111以 以下、 よ り好ま しく は 1 0 111以上 1 5 0 0 以 下である。

【 0 0 4 2】

筒状体を構成するシー トは、 パーマネン トウェーブ剤等の毛髪処理剤の拡散性を向上 さ せる加工が施されていることが好ま しい。 このよ うな加工は、 特に制限されないが、 エン ボス加工、 カ レンダー加工、 樹脂膜形成加工等が挙げられる。 例えばエンボス加工は、 シ ー トの長手方向に連なる凸部を形成することに よ り、 毛髪処理剤が該凸部を伝う こ とで拡 散性を向上させることができる。 カ レンダー加工は、 筒状体を構成するシー トの密度を調 整することによ り、 毛髪処理剤の拡散性を向上させるこ とができる。 樹脂膜形成加工は、 筒状体を構成するシー トの一部あるいは全部に吸液性の低い樹脂膜 を形成し該シー ト全体 の吸液量を低減させることによ り、 毛髪処理剤の拡散性を向上させることができ る。

【 0 0 4 3】

筒状体 2の寸法等は、 毛髪の長さや癖付けしたい場所、 揷入する毛髪束の量に応じて適 宜に決定することができるが、 下記の範囲であるこ とが好ま しい。

幅方向丫における筒状体 2の長さ 2 〔図 1 ( ) 参照〕 は、 好ま しく は 2 5111111以上 、 よ り好ましく は 3 0111111以上であり、 また好ましく は 2 0 0111111以下、 よ り好ましく は 1 5 0 «11X1以下であり、 また好ま よ り好ま しく は 3 0111111以上 1 5 0111111以下である。

【 0 0 4 4】

長手方向 における毛髪保持具 1 の長さ 乙 1 〔図 1 ( 13) 参照〕 は、 好ましく は 5 〇 111 1X1以上、 よ り好ま しく は 1 0 01X1111以上であり、 また好ま しく は 4 0 0111111以下、 よ り好 ましく は 3 5 〇 111〇1以下であり 、 また好ましく は 5 0111111以上 4 0 0111111以下、 よ り好ま しく は 1 0 0111111以上 3 5 01X11X1以下である。 長手方向 Xにおける毛髪保持具 1 の長さ 乙 1 は、 長手方向 Xにおける延設部 4 と、 筒状体 2 との合計長さである。

長手方向 における筒状体 2の長さ 乙 2は、 好ま しく は 4 5111111以上、 よ り好ましく は 9 01111X1以上であり、 また好ま しく は 3 0 0111111以下、 よ り好ましく は 2 7 5111111以下で \¥02020/157603 卩<:17182020/050481 あり、 また好ましくは 4 51X1111以上 3 0 0111111以下、 より好ましくは 9 0:11111以上 2 7 5 !!!以下である。 本実施形態の筒状体 2は、 一端の開口部 2 1側の端部が、 長手方向 の 内側に向かって凹状に湾曲している。 このよ うに、 長手方向 Xにおける筒状体 2の長さが 、 幅方向丫の位置により異なる場合、 長手方向 Xにおける筒状体 2の最大長さが、 前述の 範囲内であることが好ましい。

【 0 0 4 5】

幅方向丫における他端の開口部 2 2の長さ 2 2 〔図 1 ( ) 参照〕 は、 幅方向丫にお ける筒状体 2の長さ 2に対して、 好ましくは 4 0. 0 %以上、 より好ましくは 6 6. 7

%以上であり、 また好ましくは 9 7. 5 %以下、 より好ましく は 9 6. 7 %以下であり、 また好ましくは 4 0. 0 %以上9 7 · 5 %以下、 より好ましくは 6 6. 7 %以上 9 6. 7

%以下である。

幅方向丫における他端の開口部 2 2の長さ 2 2 〔図 1 ( ) 参照〕 は、 好ましくは 1 0111111以上、 より好ましくは 2 01111X1以上であり、 また好ましくは 1 9 51X1111以下、 より 好ましくは 1 4 5111111以下であり、 また好ましくは 1 0111111以上 1 9 511111!以下、 より好

本実施形態において、 幅方向丫における他端の開口部 2 2の長さ 2 2は、 幅方向丫に おける一端の開口部 2 1の長さと同じである。 幅方向丫における、 他端の開口部 2 2の長 さと、 一端の開口部 2 1の長さとは同じであっても良いし、 それぞれ異なっていても良い 〇

【 0 0 4 6】

ここで、 他面シート 2 38の幅方向に延びるスリ ッ トは、 切れ込みの細幅が 3111111未満 のものを意味する。 また、 幅方向丫におけるスリ ッ ト 2 5の長さ 6 〔図 1 ( 3 ) 参照〕 は、 幅方向丫における筒状体 2の長さ 2に対して、 好ましく は 4 0. 0 %以上、 より好 ましく は 5 〇 . 0 %以上であり、 また好ましくは 9 〇 . 0 %以下、 より好ましくは 8 0.

◦ %以下であり、 また好ましくは 4 〇 . 0 %以上 9 〇 . 0 %以下、 より好ましくは 5 0.

0 %以上 8 〇 . 0 %以下である。

また、 幅方向丫におけるスリ ッ ト 2 5の長さ ^¥6 〔図 1 ( & ) 参照〕 は、 好ましくは 1 0111111以上、 より好ましくは 1 5111111以上であり、 また好ましくは 1 8 01111X1以下、 より 好ましくは 1 2 0111111以下であり、 また好ましくは 1 0 以上 1 8 011111!以下、 より好 ましくは 1 5111111以上 1 以下である。

【 0 0 4 7】

本発明の毛髪処理方法に用いられる毛髪保持 具及び螺旋状毛髪保持具の製造方法にっい て説明する。 これら毛髪保持具の筒状体は、 2枚のシートを重ね合わせ、 これら両シート の長手方向に沿う側部どう しを一体化することにより形成することがで きる。 また、 平面 視形状が長方形状となるよう 1枚のシートを折り畳み、 該シートどう しが重なり合う部分 であって、 長手方向に沿う側部どう しを一体化することにより形成することがで きる。 筒 状体を形成するシートは、 原反シートから所望の形状で型抜いて製造す ることができる。 筒状体を形成するシートどう しを一体化する方法、 即ち一対の側部結合部 2 4 , 2 4を 形成する方法は、 例えばヒートシールや超音波シール等の融着 、 接着剤等の接着又は縫合 等が挙げられる。

【 0 0 4 8】

本発明の毛髪保持具は、 前記実施形態に制限されることなく、 本発明の趣旨を逸脱しな い限り、 適宜変更が可能である。

例えば、 「筒状体 2」 を構成するシート材の形状及びその表面は、 凹凸を有する面であ ってもよく、 平坦な面であってもよい。

【 0 0 4 9】

本発明は更に以下の毛髪処理方法を開示する 。

< 1 > \¥0 2020/157603 卩(:17132020 /050481 一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪 束を挿入可能に構成された筒状体を備え、 該筒状体が巻き上げ可能に構成されている毛 髪保持具を用いて、 前記毛髪束に癖付けを行 う毛髪処理方法であって、

前記毛髪束を前記筒状体に挿入する揷入工程 と、

前記筒状体を、 該筒状体に挿入した前記毛髪束と と もに巻き上げ、 前記他端の開口部が 中心側に位置するロール状の毛髪束保持体を 形成する巻き上げ工程と、

前記毛髪束保持体における前記中心側に位置 する部分を、 該毛髪束保持体の側方に引き 出すこ とによって、 前記筒状体を螺旋状の形態に変形させる形態 変形工程と、

前記筒状体の螺線状の形態を維持しながら前 記毛髪束に癖付け処理を行う癖付け処理エ 程とを具備する、 毛髪処理方法。

【 0 0 5 0】

< 2 >

前記形態変形工程において、 前記毛髪束保持体の側方に引き出す部分に対 して、 巻締め 又は巻き戻し操作を行う、 前記 < 1 >に記載の毛髪処理方法。

< 3 >

前記筒状体を前記螺旋状の形態に変形させた 後、 該筒状体を巻き戻して、 前記毛髪束保 持体における前記中心側に位置する部分及び 外周部分の各卷き径の差を小さくする、 前記 < 1 >又は < 2 >に記載の毛髪処理方法。

< 4 >

前記形態変形工程において、 毛髪束保持体の側方に引き出す部分に対して 、 巻き締め又 は巻き戻し操作を行い、 該卷締め又は巻き戻し操作が、 前記毛髪束保持体の前記中心側に 位置する部分であって、 外周部分から最も遠い巻回部分における側縁 部を把持して行う、 前記 < 2 >に記載の毛髪処理方法。

< 5 >

前記形態変形工程において、 前記螺旋状の形態に変形された前記筒状体の 螺旋高さが、 巻き上げる前の前記筒状体の幅に対し、 1 . 2倍以上である、 前記 < 1 >〜< 4 >の何れ か 1 に記載の毛髪処理方法。

< 6 >

前記螺旋状の形態に変形された前記筒状体の 螺旋高さは、 巻き上げる前の該筒状体の幅 に対し 1 . 2倍以上、 好ま しく は 1 . 3倍以上であり、 また好ま しく は 1 . 7倍以下、 よ り好ま しく は 1 . 5倍以下であり、 また好ま しくは 1 . 2倍以上 1 . 7倍以下、 よ り好ま しく は 1 . 3倍以上 1 . 5倍以下である、 前記 < 5 >に記載の毛髪処理方法。

< 7 >

前記毛髪束の前記筒状体内に位置する毛先側 部分に対し癖付けを行う、 前記 < 1 >〜 < 6 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 8 >

前記毛髪束に予め水分を付与した状態で該毛 髪束に癖付けを行う、 前記 < 1 >〜 < 7 > の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 9 >

前記巻き上げ工程よ り も前、 又は前記挿入工程より も前の段階で、 前記毛髪束に水分を 付与する、 前記 < 1 >〜< 8 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 1 0 >

前記毛髪束に付与する水分と して、 水を含むスタイ リ ング剤を用い、

前記スタイ リ ング剤は、 水以外の含有成分と して、 シリ コーンオイル、 炭素数 1〜 4価 のアルコール、 カチオン性ポリマー及び油剤を含んでおり、

前記炭素数 1〜 4価のアルコールは、 エタノール、 プロパノール、 イソプロパノール、

I 6 I· 1; —ブチルアルコール、 1 , 3—ブチレンアルコールから選ばれる 1種又は 2種以 上である、 前記 < 8 >又は < 9 >に記載の毛髪処理方法。

【 0 0 5 1 】

< 1 1 > 〇 2020/157603 卩(:17132020 /050481 前記油剤は、 炭化水素類、 グリセリ ド類、 ロウ類、 ェステル類、 高級脂肪酸類、 高級ア ルコール類、 イソステアリルグリセリルエーテル及びポリ オキシプロピレンブチルエーテ ルを含んでおり、

前記炭化水素類は、 スクワ レン、 スク ワラン、 流動イ ソパラフィ ン、 軽質流動イ ソパラ フィ ン、 重質流動イ ソパラフィ ン、 〇: -オレフィ ンオリ ゴマー、 流動パラフィ ン及びシク ロパラフィ ンから選ばれる 1種又は 2種以上であり、

前記グリセリ ド類は、 ヒマシ油、 カカオ油、 ミンク油、 アボカ ド _及びオリーブ油から 選ばれる 1種又は 2種以上であり、

前記ロウ類は、 鯨ロ ウ、 ラノ リ ン、 ミ ツロ ウ、 マイク ロク リ スタ リ ンワックス、 セレシ ンワ ックス及びカルナウバロ ウから選ばれる 1種又は 2種以上であり、

前記エステル類は、 ミ リ スチン酸オクチルドデシル、 ミ リ スチン酸イ ソプロ ピル、 パル ミチン酸イ ソプロ ピル、 ラウ リ ン酸ヘキシル、 乳酸セチル、 モノステアリ ン酸プロピレン グリ コール、 オレイン酸オレイル、 2 -エチルヘキサン酸へキサデシル、 イ ソノナン酸イソ ノニル及びイ ソノナン酸ト リデシルから選ばれる 1種又は 2種以上であり、

前記高級脂肪酸類は、 カプリ ン酸、 ラウリ ン酸、 ミ リ スチン酸、 パルミチン酸、 ステア リ ン酸、 ベへニン酸、 オレイン酸、 ヤシ油脂肪酸、 イ ソステアリ ン酸及びイ ソパルミチン 酸から選ばれる 1種又は 2種以上であり、

前記高級アルコール類は、 ミ リ スチルアルコール、 セチルアルコール、 オレイルアルコ ール、 ステアリルアルコール、 イ ソステアリルアルコール、 ベへニルアルコール、 2 -オク チルドデカノール及びセ トステアリルアルコールから選ばれる 1種又は 2種以上である前 記 < 1 0 >に記載の毛髪処理方法。

< 1 2 >

前記癖付け処理工程において、 前記螺旋状の前記筒状体内に保持された前記 毛髪束にパ ーマネン ト処理を行う、 前記 < 1 >〜< 1 1 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 1 3 >

前記パーマネン ト処理は、 酸化還元処理によって癖付けを行い、 パーマネン ト ウェーブ 剤を用いる、 前記 < 1 2 >に記載の毛髪処理方法。

< 1 4 >

前記毛髪保持具は、 前記筒状体の長手方向に沿って間欠的に並ん だ複数のス リ ッ トを有 している、 前記 < 1 >〜< 1 3 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 1 5 >

前記筒状体は、 巻き上げ時に内側に位置する一面シー ト及び巻き上げ時に外側に位置す る他面シー トを有しており、

前記ス リ ッ トは、 前記他面シー トに形成されている、 前記 < 1 4 >に記載の毛髪処理方 法。

< 1 6 >

前記癖付け処理工程において、 前記ス リ ッ トを介して、 パーマネン トウェーブ剤を前記 筒状体内に注入する、 前記 < 1 4 >又は < 1 5 >に記載の毛髪処理方法。

< 1 7 >

前記筒状体は、 長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を 有し、

幅方向における前記筒状体の長さに対する幅 方向における前記ス リ ッ トの長さは、 好ま しく は 4 0 . 0 %以上、 よ り好ま しく は 5 〇 . 0 %以上であり、 また好ま しく は 9 0 . 0

%以下、 よ り好ま しく は 8 0 . 0 %以下であり、 また好ま しく は 4 〇 . 0 %以上 9 0 . 0

%以下、 よ り好ま しく は 5 0 . 0 %以上 8 0 . 0 %以下である、 前記 < 1 4 >〜 < 1 6 > の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 1 8 >

前記毛髪保持具が、 前記筒状体を前記螺旋状に維持する固定手段 を有している、 前記 < 1 >〜< 1 7 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 1 9 > \¥0 2020/157603 卩(:17132020 /050481 前記毛髪保持具は、 前記固定手段と して固定部材を有し、 該固定部材が、 互いに脱着自 在に結合可能な複数の部材からなる結合部材 又は雌雄部材である、 前記 < 1 8 >に記載の 毛髪処理方法。

【 0 0 5 2】

< 2 0 >

前記結合部材が、 被着体選択性粘着テープ又は磁石である、 前記 < 1 9 >に記載の毛髪 処理方法。

< 2 1 >

前記雌雄部材が、 ホック又は機械的面ファスナーである、 前記 < 1 9 >に記載の毛髪処 理方法。

< 2 2 >

前記固定部材が、 互いに脱着自在に結合可能な第 1部材及び第 2部材からなる結合部材 又は雌雄部材であり、 該第 1部材及び該第 2部材は、 前記螺旋状の前記筒状体において該 第 1部材と該第 2部材とが部分的に対向する位置に設けられ いる、 前記く 1 9 >〜< 2 1 ñの何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 2 3 >

前記筒状体は、 巻き上げ時に内側に位置する一面シー ト及び巻き上げ時に外側に位置す る他面シー トを有しており、

前記毛髪保持具は、 前記筒状体の前記一端の開口部の端部近傍に 、 前記一面シー トが該 筒状体から該筒状体の長手方向の外方に延出 した延設部を有し、 該延設部が前記一面シー 卜 と一体的に形成されており 、 該延設部に前記固定部材を構成する一部の部 材を有してい る、 前記 < 1 9 >〜< 2 2 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 2 4 >

前記毛髪保持具は、 前記筒状体の両側縁部それぞれの前記他端の 開口部側の近傍に巻き 締め片を有している、 前記 < 1 >〜< 2 3 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 2 5 >

前記筒状体は、 巻き上げ時に内側に位置する一面シー ト及び巻き上げ時に外側に位置す る他面シー トを有しており、

前記筒状体を構成するシー トである前記一面シー ト及び前記他面シー トは、 パーマネン ト ウェーブ剤の拡散性を向上させる加工が施さ れており、 該加工は、 エンボス加工、 カ レ ンダー加工又は樹脂膜形成加工である、 前記 < 1 >〜< 2 4 >の何れか 1 に記載の毛髪処 理方法。

< 2 6 >

前記筒状体は、 長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を 有し、

幅方向における前記筒状体の長さに対する幅 方向における前記他端の開口部の長さは、 好ましく は 4 〇 . 0 %以上、 よ り好ましく は 6 6 . 7 %以上であり、 また好ましく は 9 7

- 5 %以下、 よ り好ま しく は 9 6 . 7 %以下であり、 また好ま しく は 4 0 . 0 %以上 9 7

. 5 %以下、 よ り好ま しく は 6 6 . 7 %以上 9 6 . 7 %以下である、 前記 < 1 >〜< 2 5

>の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 2 7 >

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪 束を挿入可能に構成されている筒状体を備 えた毛髪保持具であって、

自然状態において前記筒状体が螺旋状の形態 になるよ うに巻き上がっている、 毛髪保持 具。

< 2 8 >

自然状態の前記筒状体の螺旋高さが、 巻き上げる前の前記筒状体の幅に対し、 1 . 2倍 以上 1 . 7倍以下である、 前記 < 2 7 >に記載の毛髪保持具。

< 2 9 >

前記筒状体は、 巻き上げ時に内側に位置する一面シー ト及び巻き上げ時に外側に位置す る他面シー トを有しており、 〇 2020/157603 卩<:17162020 /050481 前記毛髪保持具は、 前記筒状体の長手方向に直交する幅方向に延 び且つ該長手方向に沿 って間欠的に並んだ複数のスリ ッ トを有しており、

前記スリ ッ トは、 前記他面シートに形成されている、 前記< 2 6 >又は< 2 7>に記載 の毛髪保持具。

【産業上の利用可能性】

【 0 0 5 3】

本発明によれば、 毛髪束を螺旋状に巻く操作が容易であり、 該毛髪束の螺旋の径や、 該 螺旋の 1回転当たりの中心軸方向の長さを調整する とができる毛髪処理方法が提供され る。 また、 本発明によれば、 毛髪束を容易に螺旋状にすることができる毛 髪保持具が提供 される。