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Patent Searching and Data


Title:
HAIRBRUSH
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/004945
Kind Code:
A1
Abstract:
A hairbrush in which air blasted from a dryer to the rear face side of the hairbrush is smoothly guided to through-holes in the hairbrush to send the air to the front face side. In the hairbrush (1), divergent projections (4a-4g) are formed on a rear face (2a) of a base section (2) and through-holes (8a-8f) are respectively formed in depressions (3a-3f) located between the projections. A cushion member (5) of a brush section (9) is fixed to the front face (2e) side of the base section (2) of the hairbrush (1), and bristles (6) are embedded in the cushion member (5) through which holes (5a) are formed. Air blasted from the dryer to the rearface (2a) side of the hairbrush (1) is guided by the projections (4a-4g) to the depressions (3a-3f) located between the projections and enters the through-holes (8a-8f). The air passed through the through-holes (8a-8f) passes through the holes (5a) in the cushion member (5) and sent to the front face side of the hairbrush (1).

Inventors:
PARK YOUNG-SOO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061419
Publication Date:
January 08, 2009
Filing Date:
June 23, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PARK WAY CO LTD (JP)
PARK YOUNG-SOO (JP)
International Classes:
A46B15/00
Foreign References:
JPS58185113A1983-10-28
JP2004008669A2004-01-15
JP1297685S2007-04-02
JPH051316U1993-01-14
JPS6063238U1985-05-02
JPS63163635U1988-10-25
JP3121819U2006-06-01
JP2006166991A2006-06-29
JP2000157337A2000-06-13
JP2004008669A2004-01-15
JPH01297685A1989-11-30
Other References:
See also references of EP 2160955A4
Attorney, Agent or Firm:
OKAMOTO, Toshio (Orient Building 2F7-3, Nihonbashi-kobunacho,Chuo-k, Tokyo 24, JP)
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Claims:
 柄の一端に設けられたベース部の一方側の面にブラシ部を備え、前記ベース部の一方側の面と反対側になる他方側の面に、末広がり形状の凸部が複数形成してあると共に、前記ベース部を貫通する貫通穴が形成してあるヘアブラシにおいて、
 前記貫通穴は、複数の凸部の中で隣り合う凸部同士の対向する斜面の間で開口してあることを特徴とするヘアブラシ。
 前記貫通穴は、前記他方側から前記一方側へ穴寸法が小さくなるように形成してある請求項1に記載のヘアブラシ。
 前記凸部は、前記他方側の面上を一方向へ連なるように形成してあり、
 前記貫通穴は、前記凸部の連なる方向と平行的な方向へ間隔を隔てて複数形成してある請求項1又は請求項2に記載のヘアブラシ。
 前記一方向へ連なる形状の複数の凸部が、それぞれ平行的な配置になるように形成してある請求項3に記載のヘアブラシ。
 前記凸部は4以上であり、
 凸部同士の間隔は、前記一方向と直交的な方向で中央側の箇所が端側となる箇所に比べて大きくしてあり、
 前記中央側の箇所に位置する貫通穴は、前記端側となる箇所に位置する貫通穴に比べて、穴寸法が大きくしてある請求項4に記載のヘアブラシ。
 前記ベース部は、前記他方側の面の外周形状が楕円状であり、
 前記貫通穴は、楕円状の穴形状にしてあり、前記ベース部の長手方向に前記穴形状の長手方向を略一致させてある請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のヘアブラシ。
 前記ブラシ部は、複数のブラシ毛またはブラシピンを有するブラシ基体を備え、
 前記ブラシ基体を貫通する孔部が形成してある請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のヘアブラシ。
 前記ブラシピンは、前記ブラシ基体に埋設してあると共に、ピン軸方向に貫通するピン孔が形成してあり、
 前記ブラシ基体の前記ブラシピンの埋設箇所に、埋設してあるブラシピンのピン孔に連通する連通孔が形成してある請求項7に記載のヘアブラシ。
 前記ベース部の他方側の面へ向けて吹き付けられた風が前記柄の方へ流れるのを遮る遮風部を、前記柄の一端側の箇所または前記ベース部の柄と連なる側の箇所のいずれかに突設してある請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のヘアブラシ。
Description:
ヘアブラシ

 本発明は、ヘアブラシとドライヤを併用 る場合に、ドライヤの風が、ヘアブラシに けた貫通穴を通り抜けてスムーズにブラシ へ送り込まれるようにしたヘアブラシに関 る。

 従来、ヘアブラシとドライヤを併用して ラッシングまたは整髪などを行う場合に、 アブラシで遮られる頭髪箇所へもドライヤ 風を送り込めるようにするため、ヘアブラ 自体にドライヤの風を通過させる貫通穴を けたブラシが存在する。

 例えば、下記の特許文献1では、ブラシ基 体のブリッスル(ブラシ毛)の植毛基部にドラ ヤの風を通過させる透光窓(貫通穴)を形成 たヘアブラシが開示されている。また、特 文献2では、ブラシ毛を配列固定したブラシ 配列体を把持部に嵌合する構成の整髪用ブ シにおいて、ブラシ毛配列体および把持部 それぞれに貫通穴を設けた構造が開示され いる。さらに、特許文献3では、ブラシ本体 の背面側からブラシ部材の正面側へ向かって ドライヤの風を通気させる貫通穴を設けた構 造のヘアブラシが開示されている。

 なお、下記の特許文献4では、複数のブラシ ピンを突設したピン突設体を、別部材である ブラシ本体に取り付けた構成のヘアブラシが 開示されている。このヘアブラシは、背面に 複数の凹凸を形成したブラシ本体に貫通穴を 穿設しているが、貫通穴のピン突設体側の開 口はピン突設体の取付面で閉鎖されているの で、特許文献4に係るヘアブラシの貫通穴は ドライヤの風を通過させることはできない 態になっている。

特開平7-289348号公報

特開2000-157337号公報

特開2004-8669号公報

意匠登録第1297685号公報

 上述した特許文献1~3に係るヘアブラシは いずれも貫通穴を有するが、ドライヤの風 当たる背面は凹凸のない一様な面構成であ ため、背面へ吹き付けられたドライヤの風 貫通穴へ導くようになっていないことから ヘアブラシの風が貫通穴以外の方向へも流 るので、貫通穴を通過する風量が不足する 云う問題があった。そのため、ドライヤを 用してヘアブラシでブラッシングまたは整 などを行う場合に、使用中のヘアブラシで られる頭髪箇所へ十分な風量を送れない状 になっており、頭髪の乾燥または所望のス イリングにセットすること等をスピーディ 行うことが困難になる場合があった。

 本発明は斯かる問題に鑑みてなされたも であり、ドライヤからの風をスムーズに貫 穴へ導くようにして、ヘアブラシで遮られ 頭髪箇所へ十分な風量を効率良く送れるよ にしたヘアブラシを提供することを目的と る。

 本発明に係るヘアブラシは、柄の一端に けられたベース部の一方側の面にブラシ部 備え、前記ベース部の一方側の面と反対側 なる他方側の面に、末広がり形状の凸部が 数形成してあると共に、前記ベース部を貫 する貫通穴が形成してあるヘアブラシにお て、前記貫通穴は、複数の凸部の中で隣り う凸部同士の対向する斜面の間で開口して ることを特徴とする。

 本発明にあっては、末広がり形状の複数 凸部の中で、隣り合う凸部同士の対向する 面の間に、貫通穴の開口が形成してあるの 、ベース部の他方側の面に吹き付けられた ライヤの風は、末広がり形状の複数の凸部 より、先ず凸部同士の間へ流れ込むように る。また、凸部同士の間へ流れ込んだ風は 対向する凸部の斜面に沿って進んでから、 側の斜面の間に開口した貫通穴へ入り込む そのため、ドライヤの風を貫通穴へ効率良 導けるようになり、貫通穴を通過する風量 従来の貫通穴を設けたヘアブラシに比べて 加させることができる。

 本発明に係るヘアブラシは、前記他方側か 前記一方側へ前記貫通穴の穴寸法が小さく るようにしてあることを特徴とする。
 本発明にあっては、他方側から一方側へ穴 法が小さくなるように貫通穴が形成してあ ので、他方側の大きい穴寸法の開口でドラ ヤの風をスムーズに貫通穴へ取り込めるよ になると共に、取り込んだドライヤの風を 徐々に穴寸法が小さくなる一方側から勢い く排出できるようになる。そのため、ドラ ヤの風を、ヘアブラシで遮られる頭髪箇所 、十分な風量を含む勢いのある流れで送り めるようになる。

 本発明に係るヘアブラシは、前記凸部が、 記他方側の面上を一方向へ連なるように形 してあり、前記貫通穴は、前記凸部の連な 方向と平行的な方向へ間隔を隔てて複数形 してあることを特徴とする。
 本発明にあっては、凸部を一方向へ連なる 状にするので、貫通穴を凸部の連なる方向 所要の間隔で規則的に複数形成できるよう なり、規則的に並んだ複数の貫通穴を通じ 、ドライヤの風を多量にヘアブラシで被わ る頭髪箇所へ送り込めるようになる。

 本発明に係るヘアブラシは、前記一方向へ なる形状の複数の凸部が、それぞれ平行的 配置になるように形成してあることを特徴 する。
 本発明にあっては、複数の凸部が平行的に 置されるので、それに伴い、凸部間に設け れる貫通穴が、ベース部の他方側の面全体 格子的な配置となり、貫通穴の開口の総面 を広くできる。その結果、多くの貫通穴を じてドライヤの風を多量に通過させること でき、使用中のヘアブラシで被われる頭髪 所へ多量の風を送り込める。

 本発明に係るヘアブラシは、前記凸部が4以 上であり、凸部同士の間隔は、前記一方向と 直交的な方向で中央側の箇所が端側となる箇 所に比べて大きくしてあり、前記中央側の箇 所に位置する貫通穴は、前記端側となる箇所 に位置する貫通穴に比べて、穴寸法が大きく してあることを特徴とする。
 本発明にあっては、平行的に並列する複数 凸部に対して、並列する方向の中央側にお る凸部同士の間隔を、端側よりも大きくす と共に、中央側の凸部間に設けた貫通穴の 寸法を端側の凸部間に設けた貫通穴より大 くするので、並列する方向の中央側付近に き付けられたドライヤの風を効率良く通過 せることができる。すなわち、ヘアブラシ ドライヤを併用する場合、一般にドライヤ 風が、ヘアブラシの端側よりも中央側の付 に当たるようにドライヤが使用されること 多いため、凸部および貫通穴の構成を上記 ようにすることで、一般的なドライヤの使 方にあわせて、ドライヤの風を効率良くヘ ブラシで被われる頭髪箇所へ導くことがで る。

 本発明に係るヘアブラシは、前記ベース部 、前記他方側の面の外周形状が楕円状であ 、前記貫通穴は、楕円状の穴形状にしてあ 、前記ベース部の長手方向に前記穴形状の 手方向を略一致させてあることを特徴とす 。
 本発明にあっては、ベース部の外周形状お び貫通穴の穴形状の両方を楕円状にすると に、両方の長手方向を一致させるので、複 の貫通穴を高い密度で配置できるようにな 、複数の貫通穴の総開口面積を大きく確保 て、より多量のドライヤの風をヘアブラシ 遮られる頭髪箇所へ送り込めるようになる

 本発明に係るヘアブラシは、前記ブラシ部 、複数のブラシ毛またはブラシピンを有す ブラシ基体を備え、前記ブラシ基体を貫通 る孔部が形成してあることを特徴とする。
 本発明にあっては、ヘアブラシが、ブラシ として複数のブラシ毛またはブラシピンを するブラシ基体をベース部の一方側の面に ける構成であっても、ブラシ基体にも孔部 形成してあるので、ベース部の貫通穴を通 抜けたドライヤの風が、ブラシ基体の孔部 抜けてヘアブラシで被われた頭髪箇所へ到 する。そのため、ベース部に直接的にブラ 部が設けられる構造のヘアブラシ以外に、 ース部と別体のブラシ基体を有する構造の アブラシに対しても、ドライヤの風をスム ズにヘアブラシ内を通過させることができ 。

 本発明に係るヘアブラシは、前記ブラシピ が、前記ブラシ基体に埋設してあると共に ピン軸方向に貫通するピン孔が形成してあ 、前記ブラシ基体の前記ブラシピンの埋設 所に、埋設してあるブラシピンのピン孔に 通する連通孔が形成してあることを特徴と る。
 本発明にあっては、ブラシ基体に埋設され ブラシピンにピン孔が貫通してあると共に ブラシ基体のブラシピンの埋設箇所には、 ン孔に連通する連通孔が形成してあるので ベース部を通過したドライヤの風が、ブラ 基体の連通孔からピン孔を抜けてブラシピ からも吹き出るようになる。そのため、ブ シピンのピン先から吹き出されるドライヤ 風を、ブラッシングまたは整髪などに係る 容技法に利用できると共に、ユーザの頭皮 ピンポイント的に刺激することなども可能 なる。

 本発明に係るヘアブラシは、前記ベース部 他方側の面へ向けて吹き付けられた風が前 柄の方へ流れるのを遮る遮風部を、前記柄 一端側の箇所または前記ベース部の柄と連 る側の箇所のいずれかに突設してあること 特徴とする。
 本発明にあっては、ベース部の他方側の面 吹き付けたドライヤの風が、突設した遮風 により柄の方へ流れることが遮られるので ドライヤから吹き出す風の種類を温風にし も、ヘアブラシの柄を把持するユーザの手 温風に晒されることがなくなり、ドライヤ 温風を気にすることなくヘアブラシを用い 作業を集中して行うことができる。

 本発明にあっては、末広がり形状の複数の 部同士の間に開口するように貫通穴を形成 るため、ベース部の他方側の面に吹き付け れたドライヤの風を、両側の凸部の傾斜面 スムーズに貫通穴へ導くことができる。
 また、本発明にあっては、ベース部の他方 から一方側へ穴寸法が小さくなるように貫 穴を形成するので、他方側の大きい穴寸法 開口からドライヤの風を多量に貫通穴へ取 込めると共に、取り込んだドライヤの風を さな穴寸法の一方側から勢いよく吹き出さ ることができる。

 さらに、本発明にあっては、凸部を一方向 連なる形状にするので、貫通穴を凸部の連 る方向へ所要の間隔で規則的に複数形成で 、規則的に並んだ複数の貫通穴を通じて、 ライヤの風を多量にヘアブラシのブラシ部 へ送り込める。
 さらにまた、本発明にあっては、複数の凸 を平行的に配置することで、凸部同士の間 設けられる貫通穴の配置を、ベース部の他 側の面全体で格子的な状態にでき、配置さ た貫通穴の開口の総面積を増大して、多数 貫通穴を通じてドライヤの風を多量に通過 せることができる。

 本発明にあっては、平行的に並列する複数 凸部に対して、並列する方向の中央側にお る凸部同士の間隔を、端側よりも大きくす と共に、中央側の凸部同士の間に設けた貫 穴の穴寸法を端側の凸部同士の間に設けた 通穴より大きくするので、実際のヘアブラ とドライヤの使用状態にあわせて、並列す 方向の中央側付近に吹き付けられたドライ の風を効率良く通過させることができる。
 また、本発明にあっては、ベース部の外周 状および貫通穴の穴形状の両方を楕円状に ると共に、両方の長手方向を一致させるの 、複数の貫通穴を高い密度で配置でき、複 の貫通穴の総開口面積を大きく確保して、 り多量の風をヘアブラシのブラシ部側へ送 込むことができる。

 本発明にあっては、ヘアブラシが、ブラシ として複数のブラシ毛またはブラシピンを するブラシ基体をベース部の一方側の面に ける構成であっても、ブラシ基体にも孔部 形成するので、ベース部の貫通穴を通り抜 たドライヤの風を、ブラシ基体の孔部を通 てヘアブラシで遮られた頭髪箇所へ送り込 る。
 また、本発明にあっては、ブラシ基体に埋 されたブラシピンにピン孔が貫通してある 共に、ブラシ基体のブラシピンの埋設箇所 、ピン孔に連通する連通孔を形成するので ブラシピンからもドライヤの風を吹き出さ ることができる。

 本発明にあっては、ベース部の他方側の に吹き付けたドライヤの風を、突設した遮 部で遮るので、ドライヤから温風を吹き出 ても、柄を把持するユーザの手がドライヤ らの温風に晒されることがなくなり、ヘア ラシを用いた作業に集中しやすい状況を提 できる。

本発明の第1実施形態に係るヘアブラシ であり、(a)は背面側からの斜視図、(b)は正面 側からの斜視図である。 第1実施形態のヘアブラシの背面図であ る。 図2のA-A線における断面図である。 第1実施形態のヘアブラシの使用状況を 示す概略断面図である。 (a)は貫通穴がストレート穴である変形 を示す概略断面図、(b)は変形例の貫通穴の 形状を示す概略図、(c)は別の変形例に係る 通穴の穴形状を示す概略図である。 遮風部を具備した変形例のヘアブラシ あり、(a)は背面図、(b)は使用状況を示す概 図である。 遮風部を具備した別の変形例のヘアブ シであり、(a)は背面図、(b)は使用状況を示 概略断面図である。 変形例の遮風部を示す概略断面図であ 。 Y軸方向へ連なる形状の凸部を複数設け た変形例のヘアブラシであり、(a)は背面図、 (b)は(a)のB-B線における断面図である。 X軸またはY軸方向に対して斜めとなる 向へ連なる形状の凸部を複数設けた変形例 ヘアブラシであり、(a)は背面図、(b)は(a)のC -C線における断面図である。 クロスするように複数の凸部を設けた 変形例のヘアブラシであり、(a)は背面図、(b) は(a)のD-D線における断面図、(c)は(a)のE-E線に おける断面図である。 X軸方向を長手方向にする貫通穴を形 した変形例のヘアブラシであり、(a)は背面 、(b)は(a)のF-F線における断面図である。 ピン孔を形成したブラシピンを有する 変形例のヘアブラシの断面図である。 (a)はブラシピンを埋設する状態を示す 概略断面図、(b)はブラシピンを埋設した状態 を示す概略断面図である。 変形例のブラシピンであり、(a)は正面 図、(b)は(a)のH-H線における断面図である。 本発明の第2実施形態に係るヘアブラ の斜視図である。 第2実施形態のヘアブラシであり、(a) 背面図、(b)は正面図、(c)は(a)のG-G線におけ 断面図である。

符号の説明

 1 ヘアブラシ
 2 ベース部
 4a~4g 凸部
 4d-1、4e-1 斜面
 5 クッション部材
 5a 孔部
 6 ブラシ毛
 7 柄
 8a~8f 貫通穴
 9 ブラシ部
 33、43 遮風部
 93、93″ ブラシピン
 93a、93a″ ピン孔
 94b 連通孔

 図1(a)は、本発明の第1実施形態に係るヘ ブラシ1の背面側からの斜視図であり、図1(b) は正面側からの斜視図である。本実施形態の ヘアブラシ1は、ドライヤとの同時使用に好 なブラシであり、ドライヤからの風をヘア ラシ1に設けた貫通穴8a~8fへスムーズに導い 、使用中のヘアブラシ1で遮られる頭髪箇所 も効率良くドライヤの風を送れるようにし ことを特徴としている。

 ヘアブラシ1は、柄7の一端7dに連結した略 楕円形状のベース部2の正面側の面(一方側の に相当)に、多数のブラシ毛6を有するブラ 部9を嵌合固定した構造であり、柄7およびベ ース部2は合成樹脂で一体成型されており、 ラシ部9を構成する部材が柄7およびベース部 2と別体になっている。以下、ヘアブラシ1の 部を詳説する。なお、図1(a)(b)に示すX軸の 向はヘアブラシ1の幅方向に一致し、X軸に直 交するY軸の方向はヘアブラシ1の長手方向(柄 7の長手方向と同じ)に一致し、X軸およびY軸 両方に直交するZ軸の方向はヘアブラシ1の厚 み方向に一致する(以下、他の図でも同様)。

 図3に示すように、ヘアブラシ1は、ベー 部2の楕円状の背面2a(正面側の面と反対側に る他方側の面に相当)に、計7つの第一凸部4a ~第七凸部4gを形成している。各凸部4a~4gは頂 から背面2における突出元の箇所へ形状的に 末広がりになっており、図1(a)、図2に示すよ に、各凸部4a~4gのそれぞれはX軸方向へ連な た形状になっている。また、各凸部4a~4gは ベース部2の背面2a上をY軸方向に複数形成さ ているので、ベース部2の背面全体では、X 方向に連なった各凸部4a~4gがY軸方向へ所定 間隔を隔てて平行的な配置になっている。 のため、ベース部2aの背面2aは全体として、 だらかに波打った凹凸形状になっている。

 また、各凸部4a~4gの間隔は、ベース部2に ける場所に応じて相異したものになってい 。具体的には、図3に示すように、Y軸方向 おいて、ベース部2の中央側となる箇所に設 られた第四凸部4dと第五凸部4eとの間隔P4(頂 部間の間隔)が最大であり、第三凸部4cと第四 凸部4dとの間隔P3および第五凸部4eと第六凸部 4fとの間隔P5が2番目に大きく、第二凸部4bと 三凸部4cとの間隔P2および第六凸部4fと第七 部4gとの間隔P6が3番目に大きく、Y軸方向の 側となる箇所に設けられた第一凸部4aと第二 凸部4bとの間隔P1が最小になっている。

 また、ヘアブラシ1は、上述した各凸部同 士間の窪んだ箇所3a~3fのそれぞれに、ベース 2を貫通する貫通穴8a~8fを形成している。詳 くは、各凸部の隣り合う一方の凸部(例えば 、第四凸部4d)の斜面(例えば、斜面4d-1)と、他 方の凸部(例えば、第五凸部4e)の斜面(例えば 斜面4d-1に対向する斜面4e-1)との間の箇所(例 えば、箇所3d)に開口するように、貫通穴(例 ば、貫通穴8d)が形成されている。

 これらの貫通穴8a~8fは、図3における断面 向で、ベース部2の背面2aからブラシ部9が嵌 合固定される正面2eへと、穴寸法(内径寸法) 徐々に小さくなるテーパ形状で形成されて る。また、各貫通穴8a~8fは、図2に示すよう 穴形状(開口の形状も含む)が楕円になってお り、この各貫通穴8a~8fの楕円の穴形状の向き 、長手方向がベース部2の長手方向(Y軸方向) に楕円の穴形状の長手方向が一致するように 形成してある。

 さらにまた、図1(a)、図2に示すように、 貫通穴8a~8fは、X軸方向へ所定の間隔を隔て 複数形成されている。すなわち、第一凸部4a と第2凸部4bとの間には、計3個の貫通穴8aがX 方向へ並んで形成されており、以下、第二 部4bと第三凸部4cとの間には計5個の貫通穴8b 形成されており、第三凸部4cと第四凸部4dと の間には計7個の貫通穴8cが形成されており、 第四凸部4dと第五凸部4eとの間には計7個の貫 穴8dが形成されており、第五凸部4eと第六凸 部4fとの間には計5個の貫通穴8eが形成されて り、第六凸部4fと第七凸部4gとの間には計3 の貫通穴8dが形成されている。

 また、各貫通穴8a~8fの相対的な穴寸法(内 寸法)は、形成される箇所に該当する凸部同 士の相対的な間隔に応じたものになっており 、最大の間隔P4に形成される貫通穴8dの穴寸 が最大であり、2番目の大きさの間隔P3、P5に 形成される貫通穴8c、8eの穴寸法が2番目に大 く、3番目の大きさの間隔P2、P6に形成され 貫通穴8b、8fの穴寸法が3番目に大きく、最小 の間隔P1に形成される貫通穴8aが最小の穴寸 になっている。よって、このような穴寸法 貫通穴8a~8fが、ベース部2の背面2aにおいて格 子状に配置されると共に、楕円形状の穴がベ ース部2の外周形状と同じ向きになっている め、本発明のヘアブラシ1は、限られた面積 背面2aに各貫通穴8a~8fを多数配置した構成に なっている。

 なお、図1(b)、図3に示すように、背面2aお よび正面2eにおける外周形状が楕円のベース 2は、ブラシ部9を取り付ける正面2eの側の周 囲に縁部2fを立設し、その縁部2fの内周側を ませて、ブラシ部9を嵌合する嵌合部2hにし いる。また、図2に示すように、ベース部2は 、周囲外周に湾曲した複数の谷部2cおよび山 2dを形成し、背面2aの凹凸形状とあわせてヘ アブラシ1のデザイン的な特徴にすると共に ベース部2の外周をユーザが把持する際に、 曲した谷部2cに指が入りやすくして、実用 では滑り止めとして機能するようにしてい 。

 さらに、ヘアブラシ1は、ベース部2から 出する柄7の外周にも、ベース部2と同様に、 谷部7bおよび山部7cを形成しており、ヘアブ シ1の外周全体が波打ったようなイメージで ザインすると共に、ベース部2の場合と同様 に滑り止めとしても機能させている。さらに また、ヘアブラシ1は、柄7に計3個の楕円穴7a( 柄7を貫通する穴)を形成しており、柄7を把持 するユーザの手が楕円穴7aを通じて外気に触 るようにして、汗や整髪剤などで滑りやす なるユーザの手が早く乾燥するようにして る(乾燥すれば、滑りにくくなる)。なお、 7は、図3に示すように、一端7dにおけるベー 部2との連結箇所を屈曲させて、Z軸方向に いて、ベース部2から距離αだけ柄7をオフセ トさせている。このオフセットにより、柄7 を把持するユーザの手とベース部2に固定さ るブラシ部9との間におけるZ軸方向の距離的 な差が充分となり、ヘアブラシ1を使用する に、柄7を把持する手と、ヘアブラシ1の使用 対象となる頭部が干渉しにくくなる。

 一方、図1(b)、図3に示すベース部2の嵌合 2hに嵌合されるブラシ部9は、球の周面の一 を切り取ったような湾曲形状のクッション 材5(ブラシ基体に相当)に複数のブラシ毛6を 規則的に埋設した構造になっている。クッシ ョン部材5は、可撓性を有する合成樹脂製の 材であり、ブラシ毛6を埋設するカップ状の 設部5bを湾曲した内方へ複数突出させると に、各埋設部5bの間にクッション部材5を貫 する複数の孔部5aを形成している。このよう なブラシ部9は、周囲部分がベース部2の嵌合 2hに嵌め込まれることで、ヘアブラシ1が完 し、ブラシ部9のクッション部材5とベース 2の正面2eとの間は中空となり、自由に風が 行できる状態になっている。

 次に、図4に基づき、上述した構成のヘア ブラシ1をドライヤXと併用する状況について 明する。ヘアブラシ1でブラッシングまたは 整髪などを行う際に、ヘアブラシ1の背面2aへ ドライヤXから風を吹き付ける場合を想定す 。この場合、背面2aに吹き付けられた風は、 背面2aに多数形成された各凸部4a~4gにより整 され、各凸部4a~4gの斜面に沿って斜面間に位 置する各貫通穴8a~8fへ自然と流れ込んでベー 部2を通過する。なお、図2に示すように、 貫通穴8a~8fは、背面2a上で格子状に多数配置 れているので、ベース部2を通過するヘアブ ラシXの風の量を充分に確保することができ 。また、各貫通穴8a~8fは、図3、4に示すよう 、正面2e側へ穴寸法を小さくしたテーパ形 になっているので、内径の狭まりに従って 貫通穴8a~8fを通過する風の風速が高まり、ド ライヤXの風が勢いよく各貫通穴8a~8fから流れ 出るようにしている。

 各貫通穴8a~8fを流れ出た風は、ブラシ部9 クッション部材5に設けられた複数の孔部5a 通過し、ヘアブラシ1で遮られる頭髪箇所へ 、ドライヤXからの風が、従来の貫通穴を形 したヘアブラシに比べて多くの風量でスム ズに届くようになる。それにより、ドライ Xから吹き出される風を利用して、本発明に るヘアブラシ1で頭髪の乾燥または頭髪のセ ットなどを一段と効率良く行うことができる 。

 なお、第1実施形態に係るヘアブラシ1は 述した説明の内容に限定されるものではな 、種々の変形例が存在する。例えば、例え 、ベース部2および柄7は一体成型しているが 、別々の部材を連結して構成するようにして もよい。また、ベース部2または柄7は、材質 して合成樹脂以外に、木製の材料を使って 形することも可能である。このようにベー 部2または柄7を木製にする場合は、炭を混 た塗料を浸漬すれば、静電気の帯電を防止 き、静電気による整髪作業の妨げを阻止す のに好適となる。

 また、ベース部2に設ける貫通穴8a~8fは、 寸法を背面2a側から正面2b側へ小さくするテ ーパ状に形成する以外に、対象となるブラシ 寸法またはベース部2の厚み等によっては、 寸法が変化しないストレート穴にしてもよ 。すなわち、図5(a)の変形例のヘアブラシ20 示すように、ベース部21の背面21aに形成した 凸部24間の窪んだ箇所23に設ける貫通穴25をス トレート穴で形成してもよい。さらに、貫通 穴8a~8fの穴形状(開口の形状)は、楕円に限定 れるものではなく、ベース部2の背面2aの外 形状などに応じて、図5(b)に示すように円形 図5(c)に示すように四角形(正方形)、その他 多角形などにすることも可能である。なお 上述したように貫通穴をストレート穴で且 穴形状を円にすれば、ドリルで貫通穴を形 することも可能になる。

 また、ドライヤXが吹き出す風を、ドライ ヤXから温風を吹き出すようにしても、温風 よる熱で柄を把持するユーザの手が晒され いようにするためには、柄のベース部と繋 る一端側の箇所またはベース部の柄と繋が 側の箇所に遮風部を突設することが考えら る。

 図6(a)(b)は、柄32の一端32aに鍔状の遮風部3 3を設けた変形例のヘアブラシ30を示している 。図6(b)に示すように、ベース部31の背面31aへ 向けてドライヤXから風を吹き付けた場合、 32の方へ向かう風K1が、遮風部33のベース部31 側の面33aにより、進む向きがベース部31の正 側へ変えられる。そのため、遮風部33がヒ トプロテクタの役目を果たし、柄32を把持す る手が温風の熱に晒されることも無くなると 共に、ヘアブラシ32の正面側へ流れるドライ の風量をより多くすることができる。

 図7(a)(b)は、遮風部を突設した別の変形例 のヘアブラシ40を示している。この変形例の アブラシ40では、柄42の一端42aに突設した遮 風部43の形状および突設角度を、図6(a)(b)の遮 風部33と相異させており、ベース部41の背面41 a側となる遮風部43の端部43aが、図7(b)におい 下方に下がるよう全体を左下がり形成する 共に、ベース部41の正面側には突出しないよ うにしたことが特徴となっている。この変形 例の遮風部43では、端部43aを下げてベース部4 1側の面43bを斜面にすることで、図6(a)(b)の遮 部33に比べて、より広範囲でドライヤXから き出される風を遮ることを可能にしている さらに、遮風部43で受け止めた風をベース 41の背面41a側へ進ませるようにして、ベース 部41を通過する風量の増大にも役立てている

 図8は、さらに別の変形例の遮風部43″を けたヘアブラシを示している。この変形例 遮風部43″は、図7(b)に示す遮風部43と異な 角度で形成されていることが特徴である。 体的に遮風部43″は、ベース部41″の背面41a 側へ面43b″が反り返るように端部43a″が、 設元となる柄の一端42a″の箇所から上方へ 置するように形成されている。このような 状により、変形例の遮風部43″は、ドライ Xからの風を遮る角度範囲を広くして、柄を 持するユーザの手を熱風から十分に保護で るようにしている。なお、図6~8の遮風部33 43、43″は、柄32、42の一端32a、42a、42a″に設 けた場合を示しているが、ベース部31、41、41 ″の柄32、42と連なる側の箇所に遮風部33、43 43″を設けることも可能である。

 また、図9(a)(b)のヘアブラシ50は、各凸部5 1cの連なる方向を、X軸方向ではなく、Y軸方 にした変形例を示している。すなわち、変 例のヘアブラシ50では、Y軸方向に沿って凸 51cが連なっていると共に、複数の凸部51cはX 方向に間隔をあけて平行的に配置されてい 。また、各凸部51cの間の窪んだ箇所51bに形 した貫通穴52は、Y軸方向を長手方向にした 円状にしているので、Y軸方向に連なる凸部 同士の間に規則正しく収まり、多数の貫通穴 52を配置可能にしている。

 さらに、図10(a)(b)のヘアブラシ60は、各凸 部61cの連なる方向を、X軸、Y軸方向ではなく X軸とY軸との間の方向(例えば、X軸に対して 約45度の斜めの方向)にした変形例を示してい る。この変形例のヘアブラシ60では、X軸に対 して斜めの方向に沿って凸部61cが連なってい ると共に、複数の凸部61cは、凸部61cが連なる 方向と直交的な方向に間隔をあけて平行的に 配置されている。また、各凸部61cの間の窪ん だ箇所61bに形成した貫通穴62も、凸部61cが連 る方向を長手方向にした楕円状にして、貫 穴62の配置数の増大を図っている。なお、 10(a)では、凸部61cの連なる方向を右上がりに しているが、右下がりにすることも勿論可能 である。

 さらにまた、図11(a)~(c)のヘアブラシ70は ベース部71の背面71aに二方向へそれぞれ連な る二種類の凸部73、74を形成した変形例を示 、一方の凸部74の連なる方向を、X軸とY軸と 間の方向(例えば、X軸に対して約45度の斜め の方向)にすると共に、他方の凸部74の連なる 方向を、一方の凸部73が連なる方向と直交す 方向となるようにしている。さらに、ヘア ラシ60は、複数の各凸部73、74の間の窪んだ 所75に貫通穴72を形成している。よって、各 貫通穴72は、周囲全体が凸部73、74で囲まれる ため、全周囲方向からドライヤの風が流れ込 むようになり、より多量の風をヘアブラシ70 正面側へ送り込むことができる。なお、図1 1(a)~(c)では、全周囲方向から風が流れ込むの 、貫通穴72の穴形状(開口形状)を円にしてい るが、上述した他の形状(楕円、多角形など) することも勿論可能である。また、各凸部7 3、74を、X軸およびY軸に対して斜め方向へ連 るのではなく、X軸およびY軸に沿った方向 連なるように形成してもよい。

 さらに、図12(a)(b)は、別の変形例のヘア ラシ80を示しており、ベース部81の背面81aに ける凸部81cは、図1~4に示すヘアブラシ1の凸 部4a~4gと同様に形成しているが、各凸部81cの の窪んだ箇所81bに形成する貫通穴82の形態 、図1~4に示すヘアブラシ1の貫通穴8a~8fと相 させている。すなわち変形例のヘアブラシ80 に係る貫通穴82は、穴形状および開口の形状 楕円にしているが、楕円の長手方向をX軸方 向にしていることが特徴である。このように することで、ヘアブラシ80は、凸部81aの間で 開口面積が大きい貫通穴82を形成すること でき、1つあたりの貫通穴82の通過風量を多 して、ドライヤの風を正面側へ送り込める

 また、図13に示す変形例のヘアブラシ90は 、ブラシ部にブラシ毛ではなくブラシピン93 設けたタイプであり、ブラシ部99のブラシ 体94(クッション部材)に複数のブラシピン93 埋設している。この変形例では、各ブラシ ン93にピン孔93aが形成されると共に、ブラシ 基体94のブラシピン93の埋設部94cに連通孔94b( 14(a)(b)参照)が形成されたことが特徴になっ いる。

 具体的には、図14(a)(b)にも示すように、 ラシピン93は、埋設側の端部に係合部93bを突 設すると共に先端部93cを半球状に形成し、さ らに、ピン軸方向に沿ってピンを貫くピン孔 93aを形成している。なお、このようなブラシ ピン93の材質には、木を用いている。

 一方、ブラシ基体94は、カップ状の埋設 94cの底部に連通孔94を設けており、図14(a)(b) 示すように、埋設部94cの内部の空間部94aに ラシピン93の係合部93bを埋設して係合固定 ると、埋設部94cの連通孔94にブラシピン93の ン孔93aが連通するようになる。なお、変形 のヘアブラシ90は、上述した箇所以外は、 1~4に示すヘアブラシ1と同等であり、図13に すように、ベース部91の背面91aに複数の凸部 91cを形成すると共に、凸部91cの間の窪んだ箇 所91bに貫通穴92を穿設し、ブラシ部99のブラ 基体94に孔部94dを形成している。

 このような変形例のヘアブラシ90の背面91 a側へドライヤの風を吹き付けると、図4に示 ような風の流れに加えて、ベース部91の貫 穴92を抜け出た風が、ブラシ基体94の埋設部9 4cに設けた連通孔94bおよびブラシピン93のピ 孔93aを通り抜けてブラシピン93の先端部93cか ら吹き出ると云う風の流れも形成される。よ って、変形例のヘアブラシ90は、ブラシ部99 設けた正面側で、風の吹き出す総開口面積 、図1~4に示すヘアブラシ1より多くできる上 、ブラシピン93の先端部93cからも風が吹き すため、今までにない風の流れを利用して ラッシングまたは整髪などを行える。

 図15(a)(b)に示すブラシピン93″は、図13、 14(a)(b)で示すブラシピン93の変形例であり、 図13のヘアブラシ90において、ブラシピン93の 替わりに用いることが可能なものである。ブ ラシピン93″は、埋設側の端部に設けた係合 93b″から少し間隔をあけて、ブラシ基体94 表面と当接してブラシピンの沈み込みを防 するフレア部93e″を突設しており、このフ ア部93e″から半球状の先端部93c″にいたる 囲の断面形状(ピンの長手方向に直交する向 の断面の外周形状)を、図15(b)に示すように 形にしている。なお、ピン軸方向に沿って ンを貫くピン孔93a″は、ブラシピン93″に 形成されている。また、係合部93b″側の端 らフレア部93e″までの距離は、図14(a)に示す ブラシ基体94における埋設部94cの空間部94aの さ寸法と同等または、深さ寸法より少し短 寸法に設定し、フレア部93e″の先端がブラ 基体94の空間部94aの開口周縁に係合するよ にしている。

 このような変形例のブラシピン93″を用 ることで、先端部93c″からドライヤの風が き出すことに加えて、ヘアブラシでのブラ シングまたは整髪時、図15(b)に示す星形の断 面形状の凹部93g″と毛髪の間に空間が生じ、 この空間に、ブラシ基体94の孔部94d(図13参照) を抜け出た風が通るようになり、毛髪の乾燥 などを素早く行えるようになる。さらに、ヘ アブラシでのブラッシングまたは整髪の際に 、ブラシピン93″の星形の断面形状の突頂部9 3f″が、毛髪の表皮(キューティクル)と線接 的に接するので、図13等に示すブラシピン93 比べて毛髪との接触圧が高まり、毛髪のツ が出しやすくなる。

 なお、図15(a)(b)に示すブラシピン93″は、 断面形状を星形にする以外にも、多角形(三 形、四角形、五角形など)、十字形などにす こともできる。また、ブラシピン93、93″は 、材質を木にする以外に、合成樹脂で成形す ることも勿論可能であると共に、静電気の帯 電を防止するため、カーボンファイバーで形 成することも可能である。さらに、ピン先端 からの風の吹き出しが不要なときは、ピン孔 93a、93a″の形成を省略することも可能である 。

 また、第1実施形態においては、上述した ように様々な変形例について説明したが、各 変形例は、可能であれば、適宜組み合わせて もよく、これらの変形例を組み合わせること で、さらに効率的にドライヤの風をヘアブラ シの正面側に送り込むことが可能となる。ま た、ヘアブラシの寸法、形状などによっては 、図3に示すような各凸部4a~4gの間隔寸法をそ れぞれ相異させること、各貫通穴8a~8fの穴寸 を相異させることを採用しないで、それぞ を同寸法にしてもよい。

 図16、図17(a)~(c)は、本発明の第2実施形態 係るヘアブラシ100を示している。第2実施形 態のヘアブラシ100は合成樹脂による一体成型 品であり、柄102の一端102aに設けたベース部10 1に複数のブラシピン106からなるブラシ部111 直接的に設けた構造になっている。ヘアブ シ100は、柄102の周囲に湾曲形状の凹部109お び凸部110を交互に形成すると共に、ベース 101の周囲にも湾曲形状の凹部108および凸部10 7を形成し、外観のデザイン的な特徴を作り げている。

 また、図17(a)(c)に示すように、ヘアブラ 100は、ベース部101の背面101aに、X軸方向へ連 なる形状の凸部103を、Y軸方向に複数形成し 全体として複数の凸部103が平行的に配置さ るようにしている。なお、図17(c)に示すよう に、凸部103の形状は、頂部から突出側へ末広 がりの形状になっている。また、ヘアブラシ 100は、隣り合う凸部103同士の対向する斜面の 間の窪んだ箇所104に、ベース部101を貫通する 貫通穴105を形成している。なお、貫通穴105は 、図1~4に示す第1実施形態のヘアブラシ1と同 にテーパ形状にしていると共に、各凸部103 間でX軸方向へ所定の間隔を隔てて複数形成 されている。さらに、ヘアブラシ100は、ベー ス部101の表面101bより複数のブラシピン106を 設してブラシ部111を形成している。

 このような第2実施形態に係るヘアブラシ 100においても、背面101aからドライヤの風を き付けると、凸部103の間の窪んだ箇所104へ が導かれて、貫通穴105を通過して正面101bへ 風が吹き抜けるので、ブラッシングまたは 髪などのためにヘアブラシ100を用いても、 アブラシ100で遮られる頭髪箇所へ充分な風 の風を送り込むことができる。また、第2実 施形態に係るヘアブラシ100は、一体で成形で きるため、大量生産に好適な形態となってい る。なお、第2実施形態に係るヘアブラシ100 おいても、第1実施形態で説明した各種変形 の中で適用可能な内容を、適宜用いるよう してもよい。

 ドライヤからの風を、複数の凸部の間に 成された貫通穴へ導くようにして、ヘアブ シで遮られる頭髪箇所へ十分な風量を効率 く送れるようにしたので、理髪又は美容分 等における整髪等に係る作業効率を高めら る。