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Patent Searching and Data


Title:
HEATING FURNACE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/146815
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] In a conventional hot air blowoff heater having hot air outlets being a plurality of holes, hot air blowoff boards provided with large and small holes suitable for heating a printed board are used while being changed properly in order to control the heating state, or the holes of the hot air blowoff board at a part not requiring a large quantity of heat are closed in case of a hot air blowoff board having holes of identical size. However, it takes a lot of trouble in the work for changing the hot air blowoff boards or closing the holes of the hot air blowoff board. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] In a hot air blowoff heater of the heating furnace of the present invention, a hot air adjusting board having holes made at the same positions as those of the holes in the hot air blowoff board is superimposed on the hot air blowoff board and the opening of the hole in the hot air blowoff board is adjusted by shifting the hot air adjusting board slightly.

Inventors:
NAKAMURA HIDEKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059733
Publication Date:
December 04, 2008
Filing Date:
May 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SENJU METAL INDUSTRY CO (JP)
NAKAMURA HIDEKI (JP)
International Classes:
H05K3/34; B23K1/008; B23K3/04
Domestic Patent References:
WO2006013895A12006-02-09
Foreign References:
JPH09186448A1997-07-15
JPH09206927A1997-08-12
JP2007093168A2007-04-12
JPH03198980A1991-08-30
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Claims:
 熱風吹き出し板に複数の穴が穿設され、該穴から熱風を吹き出させてプリント基板を加熱する熱風吹き出しヒーターを備えた加熱炉において、熱風吹き出し板の穴と同一箇所に熱風吹き出し板の穴と略同一穴が穿設された熱風調整板を、熱風吹き出し板の穴と熱風調整板の穴とが一致するようにして熱風吹き出し板に密着させるとともに、熱風調整板を熱風吹き出し板に沿って移動させることにより熱風吹き出し板の穴の開口面積が調整できるようになっている熱風吹き出しヒーターを備えたことを特徴とする加熱炉。
 前記熱風調整板は、複数に分割されていて、それぞれが独自に移動可能となっていることを特徴とする請求項1記載の加熱炉。
 前記熱風吹き出し板の穴には、吹き出しノズルが取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至2に記載の加熱炉。
 前記熱風調整板には、ネジが取り付けられており、該ネジと一致する位置の熱風吹き出し板には長穴が穿設されていることを特徴とする請求項1乃至3に記載の加熱炉。
Description:
加熱炉

 本発明は、ソルダペースト、はんだボー 、はんだバンプ等のはんだ材を溶融させて んだ付けを行う熱風吹き出しヒーターを備 た加熱炉に関する。

 はんだ材を溶融させてプリント基板や電 部品等のはんだ付けを行う場合、一般には フロー炉等の加熱炉で行う。加熱炉とは、 ンネル状のマッフル内が予備加熱ゾーン、 加熱ゾーン、冷却ゾーンとなっており、予 加熱ゾーンと本加熱ゾーンにはヒーターが 置され、冷却ゾーンには冷却機が設置され いる。

 リフロー炉に用いるヒーターとしては、 外線ヒーターと熱風吹き出しヒーターがあ 。赤外線ヒーターは、赤外線がプリント基 や電子機器の内部まで浸透して、はんだ付 部に塗布されたソルダペーストを溶融させ ものであるが、赤外線は直進するため、電 部品の影となるはんだ付け部や隙間となる んだ付け部を充分に加熱できないという問 があった。

 一方、熱風吹き出しヒーターは、マッフ 内で熱風が対流するため、熱風が電子部品 影となるところや狭い隙間にも侵入するこ から、赤外線ヒーターに比べてプリント基 全体を均一に加熱することができるという 長を有しており、今日では多くのリフロー に採用されているものである。

 一般にリフロー炉に設置される熱風吹き しヒーターとしては、広い面積の吹き出し から熱風を吹き出すものと、複数の穴から 風を吹き出すものがある。広い面積の吹き し口から熱風を吹き出す熱風吹き出しヒー ーは、熱風の流速が遅いため、プリント基 に当たったときに加熱効率があまりよくな 。一方、複数の穴から熱風を吹き出す熱風 き出しヒーターは、熱風にスピードがあり また熱風が表面実装部品の裏側まで侵入す ため、効率のよい加熱が行える。そのため リフロー炉に用いられる熱風吹き出しヒー ーとしては、複数の穴を有するものが多い 以後の説明は、断りがないかぎり複数の穴 有する熱風吹き出しヒーターである。

 リフロー炉では、プリント基板を予備加 、本加熱の順序で加熱を行う。この予備加 では、温度の低い熱風で加熱することによ 、プリント基板をゆっくりと加熱すること プリント基板を熱に慣らすとともに、ソル ペースト中の溶剤を揮散させるが、この予 加熱時に高温で大量の熱風で加熱すると、 リント基板がヒートショックで変形したり 電子部品が吹き飛ばされたりする。そのた リフロー炉での予備加熱は温度が低く本加 よりも少ない熱風で加熱することが好まし 。

 予備加熱で熱に慣らされ、ソルダペース 中の溶剤が揮散して、電子部品が或る程度 固に固着した後、プリント基板はリフロー の本加熱で加熱される。この本加熱では、 温の熱風を吹き付けてソルダペースト中の んだ紛を溶融させることによりはんだ付け 行う。この本加熱でプリント基板に吹き付 る熱風量は、予備加熱での熱風量よりも多 方が昇温を早くすることができる。本加熱 、高温での加熱時間が長くなるとプリント 板や電子部品を熱損傷させるため、短時間 加熱を行う。

 一般にリフロー炉では、予備加熱ゾーン 本加熱ゾーンの上下部に多数の熱風吹き出 ヒーターを設置する。例えば、予備加熱ゾ ンが5ゾーンであれば上下に10個の熱風吹き しヒーターを設置し、本加熱ゾーンが3ゾー ンであれば上下に6個の熱風吹き出しヒータ を設置するため、一つのリフロー炉では上 16個の熱風吹き出しヒーターを設置すること になる。予備加熱ゾーンと本加熱ゾーンでは 、それぞれの熱風吹き出しヒーターから出る 熱風の流速をコントロールすることにより、 プリント基板に適した温度プロファイルにす ることがある。この熱風の流速をコントロー ルするには、モーターの回転速度を変えるこ とにより行う。リフロー炉に用いられるモー ターとしては、回転速度をコントロールしや すいインバータモーターが多い。

 ところで単に予備加熱と本加熱における 風の速度を制御してプリント基板全体を均 加熱するだけでは、はんだ付け不良や電子 品の熱損傷をなくすことができない。つま プリント基板には、電子部品が集中して搭 されるという高密度実装部分や熱容量の大 いパワートランジスター、トランス等が搭 されることがあり、これらのはんだ付け部 、集中的に大量の熱が必要となる。しかし がら、一枚のプリント基板には大量の熱を 要とするはんだ付け部と、あまり大量の熱 吹き付けると熱損傷や機能劣化を起こす弱 熱性の電子部品が混載されることがある。 のような混載プリント基板に対して、単に リント基板全体を均一加熱しただけでは、 んだ付け不良や電子部品を熱損傷させるこ になる。例えば、高密度実装部分と弱耐熱 電子部品が混載されたプリント基板に対し プリント基板全体を均一加熱しても、大量 熱を必要とする高密度実装部分に対しては 分な加熱ができず、ソルダペーストが完全 溶融しなかったり、ソルダペーストが溶融 てもはんだ付け部の温度が低いため、溶融 たはんだが完全に濡れ広がらなかったりす 。そこで高密度実装部分を充分に加熱しよ とすると、弱耐熱性の電子部品がオーバー ートとなって熱損傷や機能劣化してしまう

 このように大量の熱を必要とするはんだ付 部と弱耐熱性の電子部品を混載したプリン 基板をソルダペーストではんだ付けする場 、熱風吹き出しヒーターは、大量の熱を必 とするはんだ付け部が通過する部分の穴は きくしたり、穴の数を多くしたりし、他方 弱耐熱性の電子部品が通過する部分の穴は さくしたり少なくしたりする手段がとられ いた(特許文献1、2)。また別の手段として熱 風吹き出しヒーターは、弱耐熱性の電子部品 が通過する部分の穴を塞ぐことも行われてい た(特許文献3~5)。

特開平10-284831号公報

特開2002-43733号公報

特開平11-307927号公報

特開2000-124593号公報

特開2001-144428号公報

 予備加熱と本加熱での熱風量を変えてプ ント基板に適した風量を得るには、送風フ ン用モーターの回転数を変えることが簡便 あり、そのためにはモーターの回転数を制 するインバータを使用して風量を調整する とが行われている。しかし、リフロー炉は 番負荷の掛かる大型プリント基板を加熱す ことを前提に設計がなされており、標準の 転数近傍ではリフロー炉の能力が充分に発 されるが、小型のプリント基板ではモータ の回転数を低下させて送風を弱くしてしま と、リフロー炉内の熱風の循環が充分に行 れず、加熱ムラが生じることがあった。そ 改善には一定量の熱風を循環させる必要が るが、小型のプリント基板の加熱条件の設 は難しく、また小部品や小径ボールが風量 多い熱風で吹き飛ばされてしまうことがあ た。

 熱風吹き出しヒーターにおいてインバー ーを使用せず風量を調節する手段として、 き出し口の大きさを調整する方法があるが 従来の熱風吹き出し用の穴の大きさを変え 熱風吹き出しヒーターは、プリント基板の 行方向に対して穴の大きさや穿設数を変え ものであり、予備加熱と本加熱の熱風量を えることにより、プリント基板全体を均一 加熱する効果がある。しかしながら、高密 実装部分はプリント基板の片側、両側、或 は中央に偏っているため、このようなプリ ト基板に対して、単に穴の大きさや穴の数 変えただけでは高密度実装部分を効率よく 熱することはできなかった。その結果、従 の熱風吹き出しヒーターでは、高密度実装 分がはんだ付け不良になったり、その他の 分が熱損傷したりすることがあった。

 さらにまた従来の部分的に穴を塞ぐ熱風 き出しヒーターでは、耐熱性のない電子部 が実装された部分が通過するところの穴を ぐことによりこの部分のオーバーヒートを ぐことができる。しかしながら、高密度実 部分だけを集中的に加熱するためには、高 度実装部分以外の穴を塞がなければならな が、この穴を塞ぐ作業に多大な手間がかか ものであった。

 本発明者は、大型プリント基板と小型の リント基板を同じリフロー炉で最適に加熱 るにはインバータでの調整に限界があるこ 、熱風の遮断方法としてヒーター部に設置 れた一方の板に穿設された穴の大きさを無 階的に調整するには、一方の板の穴と同一 が穿設された他方の板を一方の板に、それ れの穴が一致するようにして重ね合わせ、 方の板をずらすと、一方の板の穴が無段階 に調整できることに着目して本発明を完成 せた。

 本発明は、熱風吹き出し板に複数の穴が穿 され、該穴から熱風を吹き出させてプリン 基板を加熱する熱風吹き出しヒーターを備 た加熱炉において、熱風吹き出し板の穴と 一箇所に熱風吹き出し板の穴と略同一穴が 設された熱風調整板を、熱風吹き出し板の と熱風調整板の穴とが一致するようにして 風吹き出し板に密着させるとともに、熱風 整板を熱風吹き出し板に沿って移動させる とにより熱風吹き出し板の穴の開口面積が 整できるようになっている熱風吹き出しヒ ターを備えたことを特徴とする加熱炉であ 。
 本発明の加熱炉の熱風調整板は、調整ねじ ゆるめることによって簡単に熱風吹き出し に沿って平行移動が可能であり、大型プリ ト基板のように風量が必要なときは熱風吹 出し板の穴と略同一穴が穿設された熱風調 板を熱風吹き出し板の穴と熱風調整板の穴 が一致するようにして熱風吹き出し板を調 し、小型プリント基板のように風量を少な するときは熱風吹き出し板の穴と略同一穴 穿設された熱風調整板を熱風吹き出し板の をずらして、熱風調整板で熱風の量を減少 せる。

 熱風調整板は、熱風吹き出しヒーターの 風吹き出し板を覆うものであり、1枚でもよ いが、複数枚に分割して、それぞれが独自に 移動できるようにしてもよい。熱風調整板が 1枚のものはゾーン毎の熱風の調整を行うの 適し、複数枚に分割したものは大量の熱を 要とするはんだ付け部と弱耐熱性の電子部 が混載されたプリント基板の加熱に適して る。

 本発明の加熱炉に使用する熱風吹き出し は、単に穴が穿設されただけのものでもよ が、穴に吹き出しノズルを取り付けておく 、熱風の方向性が良好となり、プリント基 を効率よく加熱できる。吹き出しノズルと ては、一つの穴に一本の吹き出しノズルを り付けてもよいし、或いは多数の穴に板状 を取り付け、該板状物に穴と連通する噴出 を穿設してもよい。板状の吹き出しノズル 、長い直線状、短い直線状、蛇行状、ジグ グ状、等如何なる板状のものでも採用でき 。

 また吹き出し板の穴の近傍に熱風吸い込 口を形成しておくと、プリント基板に当た て温度が下がった熱風がプリント基板に当 って直ぐに熱風吸い込み口から吸い込まれ ため、熱風吹き出し板の穴から吹き出す高 となった熱風の吹き出しの妨げとならない その結果、このような構造の熱風吹き出し ーターを設置したリフロー炉では、炉内で 流が発生しなくなり、さらに効率のよい加 が行えるようになる。

 リフロー炉稼働時、熱風は先ず熱風調整 の穴を通過し、その後、熱風吹き出し板の を通過してプリント基板に当たってプリン 基板を加熱する。このとき熱風調整板と熱 吹き出し板が密着していないと、熱風調整 を通過した熱風は熱風吹き出し板の別の穴 ら流出して、偏った吹き出しとなってしま 。そのためリフロー炉の稼働時には、熱風 整板と熱風吹き出し板とは密着していなけ ばならず、また熱風吹き出し板の穴の開口 積調整時には熱風調整板は熱風吹き出し板 沿って移動できるようになっていなければ らない。

 熱風調整板と熱風吹き出し板を密着させ とともに熱風調整板が移動できようにする め、熱風調整板にネジを立設し、該ネジと 致したところの熱風吹き出し板には熱風調 板の移動方向に長くなった長穴を穿設して く。このように熱風調整板のネジを熱風吹 出し板の長穴に通してからネジの頂部から ットを螺入する。熱風調整板の移動時、ナ トは強固に締め付けず、熱風調整板が移動 きる程度にしておく。その後、熱風調整板 移動させて熱風吹き出し板の穴の開口面積 所定の大きさになったならば、ナットを強 に締め付けて熱風調整板を熱風吹き出し板 密着させる。熱風調整板と熱風吹き出し板 密着させるためには、熱風調整板へ立設す ネジは複数本必要である。熱風吹き出し板 上に、さらに他の板状材が設置される場合 、該板状材にも長穴を穿設し、板状材の長 にネジを通してからナットを螺入する。

 本発明の加熱炉では、熱風調整板を熱風 き出し板に沿って移動させることにより熱 吹き出し板の穴の開口面積を調整するもの あり、熱風吹き出し板が単なる板状のもの 穴の開口面積を目視で確認できる場合は問 ない。しかしながら熱風吹き出し板の穴に 風ノズルを取り付けたものでは、熱風吹き し板の穴が見えないため穴の開口面積を確 できない。このような場合は、熱風調整板 移動距離を測ることができるスケールを取 付けておく。該スケールとしては、ネジが 出した部分に長穴を穿設し、該長穴の側部 目盛りを付したものがある。そして該スケ ルに対してネジの移動距離を測るようにす 。その他、スケールとしては、熱風調整板 棒材を立設し、該棒材が突出した部分に長 を穿設して、該長穴に目盛りを付してもよ 。

 熱風調整板の移動は、手で行ってもよい 、手で行う場合正確な移動距離が出せない そこで熱風調整板の移動を正確に行うので れば、ネジの回動が適している。ネジの回 の例としては、熱風調整板にネジを回動自 に取り付け、該ネジを螺入した牝ネジを熱 吹き出しヒーターの本体や熱風吹き出し板 固定しておく。そして熱風調整板を移動さ るときには、ネジを回動させると、固定さ た牝ネジに対してネジが移動するとともに ネジを取り付けた熱風調整板が少しずつ移 する。

 従来のリフロー炉は、熱風吹き出し板の穴 調整ができないため、プリント基板に適し 穴が穿設された熱風吹き出し板を何種類も 意しておき、その都度、プリント基板に適 た熱風吹き出し板に交換したり、或いはプ ント基板に適した穴にするため、その都度 穴を塞いだりするという手間のかかる作業 行わなければならなかったが、本発明の加 炉は、熱風調整板を少し移動させるだけで 風吹き出し板の穴の開口面積を容易に調整 きるものである。従って、高密度実装部分 偏っているプリント基板に対しては、高密 実装部分が通過するところの熱風吹き出し の穴を大きく開けて大量の熱風を吹き出さ ることにより充分な加熱を行い、その他の 量の熱を必要としない部分に対応する穴は さく開けてオーバーヒートを防ぐ。また複 ゾーンから成る予備加熱ゾーンでは、プリ ト基板の進行方向に対して穴の大きさを変 ることにより、プリント基板に適した理想 な温度プロファイルが得られ、はんだ付け 良や熱損傷のないはんだ付け部が得られる かりでなく、小部品や小径ボールの飛散も いという従来のリフロー炉にない優れた効 を奏するものである。
 また、高価なインバータを使用しなくても 単に熱風吹き出し量を調整することができ 。

本発明加熱炉の熱風吹き出しヒーター 要部分解斜視図 本発明加熱炉の熱風吹き出しヒーター 正面断面図 同側面図 熱風調整板と熱風吹き出し板の部分拡 底面図 熱風調整板の底面図 リフロー炉の正面断面図

符号の説明

 1 熱風吹き出しヒーター
14 熱風吹き出し板
15 ヒーター面
16 熱風吹き出し板の穴
17 吹き出しノズル
18 噴出口
19 吸い込み口
20 熱風調整板
21 熱風調整板の穴
22 ネジ
23、24 長穴
25 スケール
26 ナット 
27 リフロー炉
28 トンネル
31 搬送チェーン

 以下、図面に基づいて本発明を説明する 図1は本発明加熱炉の熱風吹き出しヒーター の要部分解斜視図、図2は本発明加熱炉の熱 吹き出しヒーターの正面断面図、図3は同側 図、図4は熱風調整板と熱風吹き出し板の部 分拡大底面図、図5は熱風調整板の底面図、 6はリフロー炉の正面断面図である。

 本発明の加熱炉の熱風吹き出しヒーター 、リフロー炉の上下部に設置するため、熱 吹き出しヒーターに上下はないが、図で説 する熱風吹き出しヒーターは、リフロー炉 下部に設置した場合を想定して、図で見る りの上下で説明する。

 熱風吹き出しヒーター1は箱状であり、上 下方向に四室に分かれている。この四室は下 から送風室2、加熱室3、熱風室4、吸い込み室 5となっている。

 送風室2の中央には送風機6が配置されて る。この送風機はシロッコファンであり、 部に置かれたモーター7と連動している。こ で使用するモーターは、高価なインバータ モーターでなく、通常の安価なモーターで る。図2に示すように、送風室2の両側には 壁8(一方は図示せず)があり、該隔壁の一端 開口9となっている。それぞれの隔壁の開口 相対向する位置ではなく、両端に離れてい 。

 加熱室3には、両側に流路10、10が形成さ ており、また加熱室3の内部には複数の電熱 ーター11・・・が配置されている。加熱室3 送風室2を隔てている仕切板12には吸い込み 13が穿設されている。該吸い込み孔は、送 機6の真上となるところであり、その直径は 風機であるシロッコファンの直径よりも少 小径である。

 熱風室4は前述送風室2の開口9と連通して り、送風室2から熱風が送り込まれるように なっている。熱風室4と吸い込み室5間には熱 吹き出し板14が張設されており、吸い込み 5は流路10、10で加熱室3と連通している。ま 吸い込み室5の上はヒーター面15となってい 。

 熱風吹き出し板14には複数の穴16・・・が 穿設されており、該穴には吹き出しノズル17 取り付けられている。実施例の吹き出しノ ル17は、図1に示すようにジグザグの板状で り、板状の吹き出しノズル17には熱風吹き し板の穴16と通じた噴出口18が穿設されてい 。吹き出しノズル17はヒーター面15よりも突 出して立設されている。板状の吹き出しノズ ル17は、プリント基板の進行方向(矢印X)に対 て横切る方向に設置されている。板状の吹 出しノズル17の両側には、該吹き出しノズ に沿ってジグザグ状の吸い込み口19・・・が 形成されている。

 熱風吹き出し板14の下面には、熱風調整 20が密着して配置されている。熱風調整板20 は、熱風吹き出し板14の穴16と同一位置に、 略同一形状の穴21・・・が穿設されている。 5に示す熱風調整板はプリント基板の進行方 向(矢印X)に沿って三枚(20A、20B、20C)に分割さ ており、それぞれが矢印a、b、c方向に移動 能となっている。熱風調整板20には複数箇 にネジ22・・・が立設されており、該ネジと 同一位置にある熱風吹き出し板14とヒーター 15には長穴23、24が穿設されている。ヒータ 面15の長穴24の側部にはスケール25が付され いる。常時、ネジ22は長穴23、24に挿入され その上からナット26が螺入されている。

 リフロー炉27は、細長いトンネル28となっ ており、該炉は予備加熱ゾーンA、本加熱ゾ ンB、冷却ゾーンCから構成されている。予備 加熱ゾーンAと本加熱ゾーンBの上下部には多 のヒーター29・・・が設置されており、冷 ゾーンCの上下部には冷風吹き出し型の冷却 30、30が設置されている。トンネル28内には リント基板を搬送する無端のチェーンコン ア31が矢印Z方向に走行している。

 次に本発明の加熱炉の熱風吹き出しヒー ーでの加熱状態について説明する。加熱室3 内に配設された電熱ヒーター11に通電すると もに、モーター7を駆動させて送風機6であ シロッコファンを回転させる。すると加熱 3内にある気体が電熱ヒーター11で加熱され 高温の熱風となり、送風機6で送風機の吸い み孔13から送風室2内に引き込まれる。送風 2内に引き込まれた熱風は、送風機6で送風 の吹き出し側から開口9を通って熱風室4に送 られ、熱風調整板20の穴21・・・と熱風吹き し板14の穴16・・・を通り、さらに吹き出し ズル17の噴出口18・・・から吹き出される。 リフロー炉27内ではコンベアで搬送されてい プリント基板に噴出口から吹き出た熱風が たってプリント基板を加熱する。熱風で加 されたプリント基板は、はんだ付け部に塗 されたソルダペーストが溶融し、プリント 板と電子部品がはんだ付けされる。

 このときプリント基板には高密度実装部 がプリント基板の進行方向に対して片側だ にある場合は、高密度実装部分に対応する 風吹き出し板、例えば図5の熱風調整板20Aに 対応する熱風吹き出し板の穴16・・・は大き 開けておき、熱風調整板20Bと20Cに対応する 風吹き出し板の穴は小さくしておく。つま 大量の熱を必要とする部分に対応する熱風 整板20Aの穴21・・・の開口面積は、熱風吹 出し板14の穴16・・・と完全に一致させて熱 吹き出し板20Aの穴21・・・の開口面積を充 に大きくしておき、大量の熱を必要としな 部分に対応する熱風調整板20Bと20Cは矢印b、c 方向に少し移動させて、熱風吹き出し板の穴 の開口面積をずらして小さくしておく。この ように熱風調整板で熱風吹き出し板の穴の開 口面積を調整すると、大量の熱を必要とする 部分からは、熱風吹き出し板の穴の開口面積 が大きくなっているため、大量の熱風が吹き 出てプリント基板の必要箇所を充分に加熱し て、はんだ付け不良を発生させず、その他の 大量の熱を必要としない部分からは、少ない 熱風が吹き出るためオーバーヒートを起こす ことがない。

 板状ノズルから吹き出た熱風はプリント 板に熱を奪われるため、温度が下がる。こ 温度が下がった熱風は、板状の吹き出しノ ル17が立設された近傍の吸い込み口19から吸 い込まれ、流路10を通って加熱室3に入る。加 熱室3に入った熱風は、電熱ヒーター11で所定 の温度まで加熱され、送風機6で送風室2に吸 込まれる。そして熱風は、開口9から熱風室 4に送られ、再度吹き出しノズル17の噴出口18 ・・から吹き出されてプリント基板を加熱 る。

 本発明の加熱炉と、熱風調整板のない熱風 き出しヒーターを設置したリフロー炉で高 度実装部分が偏って搭載されたプリント基 のはんだ付けを行った。プリント基板のは だ付け部にはSn-3Ag-0.5Cu(溶融温度:217~219℃)の 粉末を混合したソルダペーストを塗布した。 リフロー炉の予備加熱ゾーンの温度は160~190 に設定し、本加熱ゾーンの温度は240~250℃に 定した。プリント基板を予備加熱ゾーンで6 0~90秒、本加熱ゾーンで30秒の加熱を行った。
 両者の熱風吹き出し板の穴の直径は6mmであ 、プリント基板の進行方向に対して横切る グザグ位置に、一列のジグザグに50個の穴 穿設されている。そしてジグザグ列はプリ ト基板の進行方向に10列並んでおり、穴数は 合計で500個である。

 本発明の加熱炉の熱風吹き出しヒーターは 熱風調整板がプリント基板の進行方向に対 て三分割されたものである。高密度実装部 に対応するところの片側の熱風調整板の穴 熱風吹き出し板の穴と一致させて、熱風吹 出し板の穴を完全に開いた状態にし、他の 風調整板は移動させて該熱風調整板に対応 る熱風吹き出し板の穴を小さくしておく。
 本発明の加熱炉で前記プリント基板のはん 付けを行ったところ、高密度実装部分は充 にはんだが濡れ広がっており、はんだ付け 良がなく、しかも他のはんだ付け部の電子 品は焼け焦げしたり変色したりしていなか た。
 一方、熱風調整板を設置していない熱風吹 出しヒーターを設置したリフロー炉ではん 付けしたプリント基板は、高密度実装部分 不良のないはんだ付けができていたが、他 電子部品は黒く変色しており、熱損傷して ることが判明した。

 本発明の加熱炉は、ソルダペーストやは だボール等のはんだ材を溶融させてはんだ けするリフロー炉ばかりでなく、半導体部 を固定するための接着剤の硬化やレジスト どの熱硬化性樹脂の硬化、金属やプリント 板の乾燥などにも使用することができるも である。