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Patent Searching and Data


Title:
AIR CONDITIONER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/146816
Kind Code:
A1
Abstract:
An air conditioner having a function of small-scale heating in addition to a dehumidifying/humidifying function. In the air conditioner (1), a control section (6) can perform a heating operation mode and a heating/humidifying operation mode. In the heating operation mode, a heat source section (a heater (32), a second fan (33), an air delivery pipe (34), and a heat exchanger (35)) of a dehumidifying unit (3) is operated, and in the heating/humidifying operation mode, the heat source section of the dehumidifying unit (3) and a humidifying unit (4) are operated at the same time. A user can select the heating operation mode or the heating/humidifying operation mode by operation of a selection switch (37). When the user desires to heat a living space, they can select either the heating operation mode or the heating/humidifying operation mode depending on the humidity in the living space and physical conditions of the user.

Inventors:
OKADA KAZUYA (JP)
NAGAO MITSUHISA (JP)
YAMASHITA TETSUYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059735
Publication Date:
December 04, 2008
Filing Date:
May 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
OKADA KAZUYA (JP)
NAGAO MITSUHISA (JP)
YAMASHITA TETSUYA (JP)
International Classes:
F24F1/02; B01D53/26; F24F3/14; F24F6/00; F24F6/06
Foreign References:
JP2000304300A2000-11-02
JPS5341043A1978-04-14
Attorney, Agent or Firm:
SHINJYU GLOBAL IP (1-4-19 Minamimori-machi,Kita-k, Osaka-shi Osaka 54, JP)
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Claims:
 送風機(2)と、
 空気中から水分を除去する除湿ユニット(3)と、
 貯水容器(40)から供給された水を気化させる加湿ユニット(4)と、
 前記除湿ユニット(3)と前記加湿ユニット(4)とを制御する制御部(6)と、
を備え、
 前記除湿ユニット(3)は、
 空気中から水分を捕獲する捕水部(31)と、
 前記捕水部(31)が捕獲した前記水分を、加熱した後冷却して回収する熱源部(32,33,34,35)と、
を有しており、
 前記制御部(6)は、
 前記除湿ユニット(3)の前記熱源部(32,33,34,35)のみを稼働させる暖房運転モードと、
 前記除湿ユニット(3)の前記熱源部(32,33,34,35)と前記加湿ユニット(4)とを同時に稼働させる暖房加湿運転モードと、
を実行可能であり、
 前記暖房運転モード又は前記暖房加湿運転モードのいずれか一方を実行させる選択部(37)を有している、
空気調和機(1)。
 前記送風機(2)によって形成される空気流路において、
 前記除湿ユニット(3)の前記熱源部(32,33,34,35)が、前記加湿ユニット(4)の上流に位置する、
請求項1に記載の空気調和機(1)。
 前記熱源部(32,33,34,35)は、
 ヒータ(32)と、
 前記ヒータ(32)によって温度上昇した高温空気を前記捕水部(31)に当てる第2送風機(33)と、
 前記捕水部(31)を通過した前記高温空気を再び前記第2送風機(33)へ戻す送風管(34)と、
 前記送風管(34)の外側を流れる空気と前記送風管(34)内を流れる前記高温空気との間で熱交換を行わせて、前記高温空気に含まれる水分を結露させる熱交換部(35)と、
を含んでいる、
請求項1に記載の空気調和機(1)。
 前記除湿ユニット(3)は、前記捕水部(31)を回転させる駆動部(36)をさらに有し、
 前記制御部(6)は、前記暖房運転モードを実行するとき、前記駆動部(36)を停止し前記捕水部(31)を回転させない、
請求項3に記載の空気調和機(1)。
 前記捕水部(31)は、回転しながら空気中の水分を吸着する円板状の吸着素子であって、外円周上に、前記駆動部(36)の動力が伝達される耐熱性材料で成形された動力受動部(311)を有している、
請求項4に記載の空気調和機(1)。
Description:
空気調和機

 本発明は、空気調和機、特に除湿および 湿の両機能を有する空気調和機に関する。

 近年、除湿機能と加湿機能とを一台に持た た空気調和機が広く普及している。代表的 ものとして、蒸気圧縮式冷凍サイクルを利 したもの(例えば、特許文献1参照)、吸着素 を利用したもの(例えば、特許文献2参照)が げられる。
 特許文献1に記載の空気調和機は、除湿運転 時は蒸発器で空気中の水分を結露させて除湿 し、加湿運転時は貯水タンクの水を加熱して 加湿している。また、特許文献2に記載の空 調和機は、回転する円板状の吸着素子を有 ており、除湿運転時はその吸着素子に空気 の水分を吸着させて除湿し、加湿運転時は の吸着素子に温風を当て水分を放出させて 湿している。
 特許文献1及び特許文献2に記載されている 気調和機は、比較的小型で、ユーザーが屋 を任意に持ち運びできるという便利さ有し いるが、用途が除加湿用に限定されており 暖房機能を持ち合わせていない。例えば、 以外の季節で少し肌寒い日には、エアコン ストーブより能力の小さい小規模暖房を必 とするときがあり、そのようなときに、除 湿ユニットに小規模暖房機能が備わってい ば、ユーザーにとって便利である。

特開平6-307677号公報

特開平11-241838号公報

 本発明の課題は、除加湿機能に加えて小 模暖房機能を有する空気調和機を提供する とにある。

 第1発明に係る空気調和機は、送風機と、除 湿ユニットと、加湿ユニットと、制御部とを 備えている。除湿ユニットは、空気中から水 分を除去する。加湿ユニットは、貯水容器か ら供給された水を気化させる。制御部は、除 湿ユニットと加湿ユニットとを制御する。除 湿ユニットは、捕水部と熱源部とを有してい る。捕水部は、空気中から水分を捕獲する。 熱源部は、捕水部が捕獲した水分を、加熱し た後冷却して回収する。制御部は、暖房運転 モードと暖房加湿運転モードとを実行可能で ある。暖房運転モードでは、除湿ユニットの 熱源部のみが稼働する。暖房加湿運転モード では、除湿ユニットの熱源部と加湿ユニット とが同時に稼働する。さらに、制御部は、暖 房運転モード又は暖房加湿運転モードのいず れか一方を実行させる選択部を有している。
 この空気調和機では、ユーザーが、居住空 を暖めたいとき、居住空間の湿度やユーザ の身体状態に応じて、暖房運転モード又は 房加湿運転モードのいずれか一方を選択す ことができるので、使い勝手がよい。

 第2発明に係る空気調和機は、第1発明に係 空気調和機であって、送風機によって形成 れる空気流路において、除湿ユニットの熱 部が、加湿ユニットの上流に位置する。
 この空気調和機では、空気は、除湿ユニッ の熱源部によって加熱され、相対湿度が低 した状態で加湿ユニットに入るので、多く 水分を吸収することができる。

 第3発明に係る空気調和機は、第1発明に係 空気調和機であって、熱源部が、ヒータと 第2送風機と、送風管と、熱交換部とを含ん いる。第2送風機は、ヒータによって温度上 昇した高温空気を捕水部に当てる。送風管は 、捕水部を通過した高温空気を再び第2送風 へ戻す。熱交換部は、送風管の外側を流れ 空気と送風管内を流れる高温空気との間で 交換を行わせて、高温空気に含まれる水分 結露させる。
 この空気調和機では、熱源部を通過する空 は、ヒータで直接加熱されることがないの 、空気の温度上昇幅は低く、小規模な暖房 適している。

 第4発明に係る空気調和機は、第3発明に係 空気調和機であって、除湿ユニットが、捕 部を回転させる駆動部をさらに有している 制御部は、暖房運転モードを実行するとき 駆動部を停止し捕水部を回転させない。
 この空気調和機では、暖房運転モードを実 しているとき、高温空気は、捕水部の一領 のみに当たり、水分を捕獲した他の領域に 当たらないので、除湿は行われない。すな ち、駆動部が停止することによって除湿ユ ットが暖房ユニットに切り換るので、使い 手がよい。

 第5発明に係る空気調和機は、第4発明に係 空気調和機であって、捕水部が、回転しな ら空気中の水分を吸着する円板状の吸着素 であって、外円周上に、駆動部の動力が伝 される動力受動部を有している。動力受動 は、耐熱性材料で成形されている。
 この空気調和機では、暖房運転モードが実 されているとき、停止した吸着素子の一部 及び動力受動部の一部分に高温空気が当た 温度上昇する。動力受動部は、吸着素子に べて体積が小さく、急激に温度上昇するが 耐熱性材料で成形されているので熱変形が 止される。

 第1発明に係る空気調和機では、ユーザーが 、居住空間を暖めたいとき、居住空間の湿度 やユーザーの身体状態に応じて、暖房運転モ ード又は暖房加湿運転モードのいずれか一方 を選択することができるので、使い勝手がよ い。
 第2発明に係る空気調和機では、空気は、除 湿ユニットの熱源部によって加熱され、相対 湿度が低下した状態で加湿ユニットに入るの で、多くの水分を吸収することができる。
 第3発明に係る空気調和機では、熱源部を通 過する空気は、ヒータで直接加熱されること がないので、空気の温度上昇幅は低く、小規 模な暖房に適している。
 第4発明に係る空気調和機では、駆動部が停 止することによって除湿ユニットが暖房ユニ ットに切り換るので、使い勝手がよい。
 第5発明に係る空気調和機では、動力受動部 が耐熱性材料で成形されているので、熱変形 が防止される。

本発明の一実施形態に係る空気調和機 斜視図。 除湿ユニット及び加湿ユニットの斜視 。 除湿ユニットの斜視図。 除湿ユニットをヒータ側から視た正面 。 加湿ユニットの斜視図。 図5の空気流れの下流側から視た加湿ユ ニットの斜視図。 水車の分解斜視図。 除湿ユニットと加湿ユニットとが組み わされた状態の斜視図。 空気調和機の本体上部の斜視図。

符号の説明

1 空気調和機
2 送風機
3 除湿ユニット
4 加湿ユニット
6 制御部
31 吸着素子(捕水部)
32 ヒータ(熱源部)
33 第2送風機(熱源部)
34 送風管(熱源部)
35 熱交換部(熱源部)
36 駆動モータ(駆動部)
37 選択ボタン(選択部)
40 貯水容器
311 従動歯車(動力受動部)

 以下図面を参照しながら、本発明の実施形 について説明する。なお、以下の実施形態 、本発明の具体例であって、本発明の技術 範囲を限定するものではない。
 <空気調和機の構成>
 本発明の一実施形態に係る空気調和機は、 湿機能、加湿機能及び空気清浄機能を有し おり、除湿運転時は除湿機として、加湿運 時は加湿機として、空気清浄運転時は空気 浄機として働く。また、本実施形態では、 一機能だけでなく、同時に複数の機能を組 せて稼働させることができる。例えば、空 清浄機能と除湿機能との組合せ、空気清浄 能と加湿機能との組合せ、及び除湿機能と 湿機能との組合せである。
 図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和 機の斜視図である。図1において、空気調和 1では、送風機2、除湿ユニット3、加湿ユニ ト4、空気清浄部5及び制御部6が、本体10に収 納されている。本実施形態では、ユーザーが 容易に空気調和機1を移動させることができ ように、本体10の下面(室内の床面と対向す 面)に、キャスター(図示せず)が設けられて る。

 送風機2は、本体10に対して空気清浄部5と反 対側に位置しており、空気清浄部5側から視 とき、空気清浄部5、除湿ユニット3、加湿ユ ニット4、送風機2の順で並んでいる。送風機2 が稼働しているとき、空気が空気清浄部5側 ら吸い込まれて、除湿ユニット3を通過した に加湿ユニット4を通過し送風機2に至る空 風路Aが形成される。制御部6は、本体10の上 に配置されおり、空気清浄部5、除湿ユニッ ト3、加湿ユニット4及び送風機2を個別に制御 することができる。
 図2は、除湿ユニット及び加湿ユニットの斜 視図である。図2において、手前側に位置す のが除湿ユニット3であり、奥側に位置する が加湿ユニット4である。図1、図2において 加湿ユニット4の構成部品である貯水容器40 気化素子41及び水車42が加湿ユニット4から び出しているが、正規状態では加湿ユニッ 4の所定位置に配置されている。

 <除湿ユニット>
 図3は、除湿ユニットの斜視図である。図3 おいて、除湿ユニット3は、吸着素子31、ヒ タ32、第2送風機33、送風管34及び熱交換部35 有している。吸着素子31は、ハニカム構造体 であり、ゼオライト粉末、バインダー及び膨 張剤を混合して練り上げた材料によって円板 状で多孔質に成形されている。バインダーは 、例えば、変性PPE、ポリプロピレン、ポリス チレン、ABS樹脂などの熱可塑性樹脂から選択 される。膨張剤は、ハニカム構造体の成形時 に膨張し無数の気泡を形成する。このため、 吸着素子31は、水分に対して高い吸着性を有 ている。
 ヒータ32は、空気流路Aに対して吸着素子31 下流側の側面と対向する場所に配置されて り、吸着素子31の側面の6分の1程度を覆うこ ができる扇形の取付部材によって取り付け れている。

 第2送風機33は、吸着素子31の上方から空気 路Aに対して吸着素子31の下流側へ突出する うに取り付けられている。ヒータ32と第2送 機33とは空気の流通ができるように第1送風 34aによって連絡されている。第2送風機33の 働によって発生する空気は、第1送風管34aを ってヒータ32に至り、そこで加熱されて高 空気となる。
 送風管34は、第1送風管34a、第2送風管34b、第 3送風管34c及び第4送風管34dから成る。ヒータ3 2によって加熱された高温空気は、対向する 着素子31の側面から吸着素子31の厚み方向に って進み、反対側の側面から出てくる。吸 素子31の高温空気が通過した領域は、高温 気に加熱されて水分を高温空気へ放出する
 吸着素子31を通過した高温空気は、高温高 空気となって第2送風管34bに入る。第2送風管 34bは、吸着素子31を通過してきた高温高湿空 を完全に回収できるように、空気流路Aに対 して吸着素子31の上流側の側面を覆うように 置されている。第2送風管34bは、外形が扇形 であって、側面の6分の1程度を覆っている。

 第3送風管34cは、第2送風管34bから流れてく 高温高湿空気を、吸着素子31の径方向外側の 外周に沿って流す。第3送風管34cには、空気 路Aと同じ方向に貫通する複数の長孔35aが設 られており、空気流路Aを流れる空気がその 長孔35aを通過する。第3送風管34cを流れる高 高湿空気は、長孔35aの壁面に接触しながら れているので、長孔35aを通過する空気は、 温高湿空気から熱量を奪う。このため、長 35aの壁面に接触した高温高湿空気は冷却さ 、長孔35aの壁面は結露する。結露水は、所 の出口を通過して後述の貯水容器40へ入る。
 第4送風管34dは、第3送風管34cと第2送風機33 を連絡している。第3送風管34cを流れる高温 湿空気は、複数の長孔35aの壁面に接触して 量と水分を奪われた後に、第4送風管34dを通 って第2送風機33に吸い込まれる。

 長孔35aは、吸着素子31の径方向外側を囲む うに設けられており、複数の長孔35aが熱交 部35を形成している。除湿ユニット3は、厚 方向の寸法がほぼ同じ値に設定された平坦 域3aが形成されており、第3送風管34cと熱交 部35とは、この平坦領域3aに含まれる。
 図4は、除湿ユニットをヒータ側から視た正 面図である。図4において、除湿ユニット3は 駆動モータ36をさらに有している。駆動モ タ36は、ピニオン歯車361を有しており、吸着 素子31の外周には、ピニオン歯車361と噛み合 従動歯車311が設けられている。駆動モータ3 6が稼働している間、吸着素子31は回転してお り、空気流路Aを通過する空気と接触して水 を吸着し、ヒータ32と対向する位置でその水 分を放出し、再び空気流路Aを通過する空気 接触する。このため、吸着素子31は、水分の 吸着と放出を繰り返すことができる。

 図1において、本体10の最上面には、空気 浄運転、除湿運転および加湿運転を選択す 選択パネル11が設けられており、制御部6と 続されている。選択パネル11には、吸着素 31の回転と停止とを選択できる選択ボタン37 含まれており、除湿運転時に選択ボタン37 オフにすると、吸着素子31の回転が停止し、 除湿されなくなる。このとき、ヒータ32と第2 送風機33は稼働しているので、高温空気は送 管34内を循環する。このため、空気流路Aを れる空気は、熱交換部35を通過するときに められるので、小規模な暖房が行なわれる このときに加湿ユニット4を同時に稼働させ ことによって、暖房加湿運転が行なわれる なお、本実施形態では、制御部6に予め暖房 加湿運転モードが設定されており、選択パネ ル11から暖房加湿運転を選択できるようにし いる。

 例えば、選択パネル11によって、暖房加湿 転モードが選択されたとき、制御部6は、空 対象空間の湿度が目標湿度に達するまで暖 加湿運転モードを実行し、空調対象空間の 度が目標湿度に達したとき、自動的に加湿 ニット4の稼動を停止し、暖房運転モードへ 切り替える。
 また、選択パネル11によって、暖房運転モ ドが選択されたとき、制御部6が、空調対象 間の湿度が目標湿度に達していないと判断 た場合は、暖房運転モードを停止し、空調 象空間が目標湿度に達するまで、暖房加湿 転モードを実行する。具体的には、目標相 湿度と実側相対湿度との差が所定値(20%)以 のときに、暖房運転モードが選択された場 に、制御部6は、空調対象空間の相対湿度が 標相対湿度に達するまで、暖房運転モード 替わって、暖房加湿運転モードを実行する

 <加湿ユニット>
 図5は、加湿ユニットの斜視図である。図5 おいて、加湿ユニット4は、貯水容器40、気 素子41、水車42及び駆動部43を有している。 水容器40は、空気流路Aを通る空気に与える 分の水源であり、本体10に脱着可能に収納さ れている。貯水容器40内の水が不足している 合は、ユーザーによって本体10の引き出し から引き出されて、水が補充される。なお 本実施形態の空気調和機においては、除湿 ニット3で捕獲された水を貯水容器40に貯め 、水の補充の回数を低減している。
 気化素子41は、不織布で円板状に成形され 回転することによって貯水容器40から送られ てくる水を蒸発させる気化部材である。気化 素子41は外周に第1歯車411を有しており、第1 車411は駆動部43によって回転する。気化素子 41は、貯水容器40の満水時の水位よりも上方 配置されているので、貯水容器40内の水とは 直接接触していない。

 図6は、図5の空気流れの下流側から視た加 ユニットの斜視図である。図6において、水 42は、貯水容器40に回転可能に支持されてお り、貯水容器40内の水を汲み上げて気化素子4 1に向って放出する。加湿ユニット4の厚み方 の寸法を小さくするため、気化素子41と水 42は、回転の軸を並行にし、互いに近接して 対向している。
 したがって、水車42は側面で水を汲み上げ 面から気化素子41の側面に向って放出する必 要があり、水車42の側面の外周近傍には、台 上の開口を有する複数の凹部421aが設けられ ている。
 図7は、水車の分解斜視図である。図7にお て、水車42は、車輪421、車輪カバー422及び第 2歯車423から成る。車輪421には、一方の側面 ら反対側の側面に向って窪んだ複数の凹部42 1aが円周を描くように形成されている。そし 、凹部421aの開口側を覆うように、車輪421に 車輪カバー422が組み合わされている。

 車輪カバー422には、台形上の孔422aが車輪421 の凹部421aと対向する位置に円周を描くよう 形成されている。孔422aの大きさは、凹部421a の開口の半分程度であるので、車輪421に車輪 カバー422が組み合わされたとき、凹部421aの 口の半分程度が開いた状態となる。
 第2歯車423は、気化素子41の第1歯車411と噛み 合う歯車であり、回転の中心には、車輪421、 車輪カバー422および第2歯車423が共有する回 軸424が設けられている。回転軸424を同軸と て、第2歯車423、車輪カバー422、車輪421が順 重ねて組み合わされている。
 水車42は、回転することによって、凹部421a 順番に貯水容器40の水中を通過して上昇し くる。凹部421aが浸水したとき、孔422aから凹 部421aの内部へ水が入るので、水中から出て た凹部421aの内部は水で満たされている。

 凹部421aが最上位置に近づくにしたがって、 凹部421a内の水は孔422aから流出し、最上位置 通過したときにほぼ全ての水が流出する。 は、流出する際に重力によってある程度の いが付加されているので、凹部421aと近接し ている気化素子41の側面に向って流出する。
 図6において、回転軸424は、貯水容器40の軸 40aに回転可能に支持されており、貯水容器4 0の底面から軸受40aの軸芯までの高さは、水 42が配置されたときに貯水容器40が最低水位 ときであっても、水車42の最下位置にある 部421aが水没するように設定されている。
 また、軸受40aは、上半分が開いているので 貯水容器40が本体10から引き出されたときに 、ユーザーは水車42を貯水容器40から取り出 て洗浄することができる。

 図8は、除湿ユニットと加湿ユニットとが組 み合わされた状態の斜視図である。図8にお て、加湿ユニット4は、除湿ユニット3の第2 風機33の下方に、重なるように配置されてい る。加湿ユニット4の気化素子41は、除湿ユニ ット3の吸着素子31及び図8では不可視の熱交 部35と対向している。そして、水車42は、気 素子41と熱交換部35とで挟まれるように配置 されている。
 図1で示したように、貯水容器40は、引き出 式の第1扉10aを引き出すことによって本体10 引き出し口12から取り出すことができ、気 素子41は、回転式の第2扉10bを開けることに って、本体10の引き出し口13から取り出すこ ができる。これによって、ユーザーは、貯 容器40を取り出して、水の補給および水車42 の洗浄を行うことができ、気化素子41を取り して交換することもできる。

 なお、貯水容器40内の水の過不足は、第1扉1 0aに設けられた窓部10cから目視によって確認 ることができる。本実施形態では、窓部10c 矩形状の孔であり、この孔に貯水容器40に め形成されている凸部40c(図6参照)が嵌合し いる。ユーザーは、窓部10cの孔から凸部40c 映る水位を目視することができる。
 図5、図6で示すように、気化素子41は、本体 10からの取り出しを容易にするために、回転 を突出させない形状に成形されている。こ ため、気化素子41は、第1歯車411が駆動歯車4 31及び第2歯車423と噛み合うことによって支持 されている。第1歯車411が、安定した姿勢を 持するために、駆動歯車431及び第2歯車423は 第1歯車411の回転軸よりも下方に位置し、且 つ気化素子41の鉛直中心線に対して互いに反 側に位置している。このため、気化素子41 、軸支持されていなくても、安定して回転 ることができ、本体10から取り出されるとき には、突出する軸がないので、本体10内部に っ掛かることなく容易に取り出される。

 貯水容器40を本体10から取り出したときに、 気化素子41から落下してくる水をどう処理す かが問題となる。本実施形態では、図8に示 すように、気化素子41の下方に、水受け容器4 4が設けられている。水受け容器44は、支持枠 4bの下方に遥動可能に支持されており、遥動 中心となる遥動軸44bに対して気化素子41側 は、水を下方に流すための注ぎ口44aを有し 遥動軸44bに対して駆動部43側には、水を一時 的に貯える予備容器44cを有している。
 水受け容器44は、気化素子41が正規位置にあ るときは、注ぎ口44aを下方に向けて水を貯水 容器40に流し、気化素子41が取り出されたと は、注ぎ口44aを上方に向けて、気化素子41か ら落下してきた水を予備容器44cに貯めている 。
 <特徴>
 (1)
 空気調和機1では、制御部6が、暖房運転モ ドと暖房加湿運転モードとを実行可能であ 、暖房運転モード時には、除湿ユニット3の 源部(ヒータ32、第2送風機33、送風管34及び 交換部35)を稼働させ、暖房加湿運転モード には、除湿ユニット3の熱源部と、加湿ユニ ト4とを同時に稼働させる。ユーザーは、選 択ボタン37を介して暖房運転モード又は暖房 湿運転モードを選択することができる。そ 結果、ユーザーは、居住空間を暖めたいと に、居住空間の湿度やユーザーの身体状態 応じて、暖房運転モード又は暖房加湿運転 ードのいずれか一方を選択することができ 。

 (2)
 空気調和機1では、暖房加湿運転時、送風機 2によって形成される空気流が、除湿ユニッ 3の熱交換部35を通過して、加湿ユニット4へ れる。空気は、除湿ユニット3の熱交換部35 よって加熱され、相対湿度が低下した状態 加湿ユニット4に入るので、多くの水分を吸 収することができる。また、除湿ユニット3 通過する空気は、ヒータ32で直接加熱される のではなく、熱交換部35によって加熱されて るので、空気の温度上昇幅は低く、小規模 暖房に適している。
 (3)
 空気調和機1では、除湿運転時、吸着素子31 回転しながら空気中の水分を吸着する。吸 素子31は、円板状であり、外円周上に駆動 ータ36の動力が伝達される従動歯車311を有し ている。暖房運転時、駆動モータ36は停止し いるので、従動歯車311は回転せず局部的に 度上昇する。しかし、従動歯車311は、耐熱 材料で成形されているので熱変形すること ない。

 <他の実施形態>
 上述の実施形態では、空気流路Aに対して除 湿領域が加湿領域の上流に位置しているが、 除湿領域が、加湿領域よりも下流に位置して もよい。これによって、加湿運転から除湿運 転に切替えられたときに、加湿ユニット4を 過する空気が、加湿ユニット4に残留する水 を吸収した場合でも、その空気は、除湿ユ ット3を通過するので確実に除湿された空気 を放出することができる。
 また、加湿領域と除湿領域とが並列に位置 てもよい。これによって、除湿運転及び加 運転を同時に行なうことができるので、例 ば、加湿された空気で室内湿度を制御しな ら、除湿された空気を室内のガラス窓側へ き出してガラスの結露を防止することがで る。

 さらに、暖房運転モードの温風を利用し 、ランドリー乾燥運転を行うこともできる 例えば、図9は、空気調和機の本体上部の斜 視図であり、図9において、調湿された空気 吹出口111から吹き出される。空気の吹き出 方向は、吹出口111の開口部に設置されたル バー112によって変更することができるので 吹出口111を洗濯物に向けて、風量を設定す ことによってランドリー乾燥運転が容易に 行される。このとき、所定時間経過後に電 が自動的にオフする切タイマと連動させる とによって、さらに使い勝手が向上する。

 以上のように、本発明によれば、除湿機 と加湿機能と有する空気調和機を小型にで るので、卓上の多機能空気調和機として有 である。