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Title:
HIGH-VOLTAGE DISCHARGE LAMP LIGHTING DEVICE, AND ILLUMINATING DEVICE USING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/096417
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a high-voltage discharge lamp lighting device comprising a converter, an inverter, an igniter, a controller and a pulse-voltage detecting circuit. The converter is constituted to output a DC voltage. The inverter is constituted to convert the DC voltage into an AC lighting voltage thereby to apply the lighting voltage to a high-voltage discharge lamp via an output terminal. The igniter is constituted to output a pulse voltage. The igniter is constituted to superpose the pulse voltage on the lighting voltage thereby to apply a starting voltage to the high-voltage discharge lamp. The controller superposes the pulse voltage generated by the igniter, upon the lighting voltage. The pulse-voltage detecting circuit is constituted to detect the starting voltage to be applied to the high-voltage discharge lamp, thereby to output a detection signal indicating a voltage level according to the starting voltage. The high-voltage discharge lamp lighting device further comprises a starting-voltage adjusting circuit. This starting-voltage adjusting circuit is constituted to adjust the starting voltage to a desired value on the basis of the detection signal.

Inventors:
YUFUKU AKIRA (JP)
ERIGUCHI HIROYASU (JP)
GORIKI TAKESHI (JP)
KAMOI TAKESHI (JP)
KUMAGAI JUN (JP)
KOMATSU NAOKI (JP)
MATSUZAKI NOBUTOSHI (JP)
NAGATA SATORU (JP)
YAMAHARA DAISUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/051334
Publication Date:
August 06, 2009
Filing Date:
January 28, 2009
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC ELEC WORKS CO LTD (JP)
YUFUKU AKIRA (JP)
ERIGUCHI HIROYASU (JP)
GORIKI TAKESHI (JP)
KAMOI TAKESHI (JP)
KUMAGAI JUN (JP)
KOMATSU NAOKI (JP)
MATSUZAKI NOBUTOSHI (JP)
NAGATA SATORU (JP)
YAMAHARA DAISUKE (JP)
International Classes:
H05B41/24
Foreign References:
JP2007052977A2007-03-01
JPH0765984A1995-03-10
JP2002352971A2002-12-06
JP2007052977A2007-03-01
Other References:
See also references of EP 2249626A4
Attorney, Agent or Firm:
NISHIKAWA, Yoshikiyo et al. (Umeda Square Bldg. 9F,12-17, Umeda 1-chome, Kita-k, Osaka-shi Osaka 01, JP)
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Claims:
 高圧放電灯点灯装置であって、当該高圧放電灯点灯装置は、
 直流電圧を出力するように構成されたコンバータと、
 前記直流電圧を交流の点灯電圧に変換して、出力端を介して当該点灯電圧を高圧放電灯に印加するように構成されたインバータと、
 パルス電圧を出力するように構成されており、当該パルス電圧を点灯電圧に重畳させて始動電圧を高圧放電灯に印加するように構成されており、電圧源によって充電されるように構成されているコンデンサと、スイッチング手段と、コンデンサの両端間で前記スイッチング手段と直列に接続されている一次巻線と前記インバータの出力端の間で高圧放電灯と直列に接続されている二次巻線とを有するトランスとを備えたイグナイタと、
 前記スイッチング手段のオンオフを制御し、前記スイッチング手段をオンすることにより前記コンデンサを放電させて放電電流を前記一次巻線に流すように構成されており、これにより前記一次巻線を流れる放電電流によって二次巻線の両端にパルス電圧を発生させて当該パルス電圧を前記点灯電圧に重畳させるコントローラと、
 前記高圧放電灯に印加される前記始動電圧を検出して、前記始動電圧に応じた電圧レベルを示す検出信号を出力するように構成されたパルス電圧検出回路とを備え、
 前記高圧放電灯点灯装置はさらに、前記検出信号に基づいて、前記始動電圧を所望の値に調整するように構成された始動電圧調整回路を備えることを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
 前記トランスは、さらに三次巻線を備え、当該三次巻線は、二次巻線に発生するパルス電圧に伴って前記パルス電圧に対応した検出電圧を発生するように構成されており、
 前記パルス電圧検出回路は、前記三次巻線に発生した検出電圧に基づいて前記始動電圧を検出するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記始動電圧調整回路は、前記検出信号に基づいて、前記コンデンサが放電するときの前記コンデンサの充電量を変えるように構成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記高圧放電灯点灯装置は、さらに前記電圧源と前記コンデンサとの間に設けられたインピーダンスを備え、
 前記インピーダンスは、前記コンデンサと共に充電回路を構成し、
 前記始動電圧調整回路は、前記電圧源からコンデンサに充電を開始したことを検出して充電開始信号を出力する充電開始検出回路と、前記充電開始信号を受けてから所定の充電時間が経過したときに充電完了信号を出力するタイマーと、前記コンデンサが放電するときのコンデンサの充電量を変化させるコンデンサ電圧調整回路とを備え、
 前記コントローラは、前記充電完了信号を受けたときに前記スイッチング手段をオンするように構成されており、
 前記コンデンサ電圧調整回路は、前記検出信号に基づいて前記インピーダンスのインピーダンス値を変えるように構成されており、これにより前記コンデンサの充電速度を変化させて、前記コンデンサが放電するときの前記コンデンサが充電した充電量を変えることを特徴とする請求項3に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記始動電圧調整回路は、前記電圧源から前記コンデンサに充電を開始したことを検出して充電開始信号を出力する充電開始検出回路と、前記充電開始信号を受けてから所定の充電時間が経過したときに充電完了信号を出力するタイマーとを備え、
 前記コントローラは、前記充電完了信号を受けたときに前記スイッチング手段をオンするように構成されており、
 タイマーは、前記検出信号に基づいて前記コンデンサの充電時間を変えるように構成されており、これにより、タイマーが充電完了信号を出力するときの前記コンデンサが充電した充電量を変えることを特徴とする請求項3に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記コンデンサと前記トランスの一次巻線と前記スイッチング手段は、前記コンデンサからの前記放電電流を流す放電回路を構成しており、
 前記始動電圧調整回路は、前記検出信号に基づいて、前記放電回路のインピーダンスの値を変えるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記スイッチング手段は、入力電圧又は入力電流に応じて内部インピーダンスが変化するように構成されており、
 前記始動電圧調整回路は、検出信号に応じて入力電圧又は入力電流を変化させるように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記スイッチング手段は、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とからなり、当該第1のスイッチング素子と当該第2のスイッチング素子とは並列に接続されており、
 前記第1のスイッチング素子は、オンされたときに第1の内部インピーダンスを持つように構成されており、
 前記第2のスイッチング素子は、オンされたときに第2の内部インピーダンスを持つように構成されており、
 前記第1の内部インピーダンスは、前記第2の内部インピーダンスと異なるように設定されており、
 前記始動電圧調整回路は、前記検出信号に基づいて前記第1のスイッチング素子または前記第2のスイッチング素子を選択的にオンさせる選択信号をコントローラに出力するように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記一次巻線は、さらにタップを備え、
 前記スイッチング手段は、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とからなり、
 前記第2のスイッチング素子は、前記タップを介して前記第1のスイッチング素子と並列に接続されており、
 前記始動電圧調整回路は、前記第1のスイッチング素子または前記第2のスイッチング素子を選択的にオンさせる選択信号をコントローラに出力するように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記始動電圧調整回路は、前記検出信号に基づいて、前記点灯電圧を変化させるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記始動電圧調整回路は、前記検出信号に基づいて、インバータが出力する前記点灯電圧を、前記スイッチング手段をオンするタイミングに合わせて一時的に高めるように構成されていることを特徴とする請求項10に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記始動電圧調整回路は、前記検出信号に基づいて、前記始動電圧が前記所望の値となるタイミングを計算し、当該タイミングでスイッチング素子をオンさせるようにコントローラを制御させるように構成されていることを特徴とする請求項10に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記始動電圧調整回路は、前記直流電圧を、前記点灯電圧の半周期の間で線形的に変化させるように前記コンバータを制御することを特徴とする請求項12に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記始動電圧調整回路は、前記直流電圧を、前記点灯電圧の半周期の間で段階的に変化するように前記コンバータを制御することを特徴とする請求項12に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記始動電圧調整回路は、前記検出信号に基づいて、前記点灯電圧がいずれの極性のときに前記パルス電圧を発生するかを選択するように構成されており、選択された極性のときに前記コントローラはスイッチング素子をオンすることを特徴とする請求項1または2に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記始動電圧調整回路は、前記検出信号に基づいて、前記パルス電圧の電圧値が基準値よりも高い第1の状態か、前記パルス電圧の電圧値が前記基準値よりも低い第2の状態かを検出するように構成されており、
 前記始動電圧調整回路は、前記第1の状態の場合には、前記点灯電圧と前記パルス電圧が異なる極性のときに前記パルス電圧を発生させるように構成されており、
 前記始動電圧調整回路は、前記第2の状態の場合には、前記点灯電圧と前記パルス電圧が同じ極性のときに前記パルス電圧を発生させるように構成されていることを特徴とする請求項15に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記一次巻線は、第1の一次巻線と第2の一次巻線とからなり、
 前記スイッチング手段は、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とからなり、
 前記コンデンサと前記第1の一次巻線と前記第1のスイッチング素子とは、第1の放電経路を構成し、
 前記コンデンサと前記第2の一次巻線と前記第2のスイッチング素子とは、第2の放電経路を構成し、
 前記第2の放電経路は、前記第1の放電経路に並列に接続されており、
 前記第1の一次巻線は、前記二次巻線に第1の前記パルス電圧を発生させるように構成されており、
 前記第2の一次巻線は、前記二次巻線に第2の前記パルス電圧を発生させるように構成されており、
 前記第1のパルス電圧は、前記第2のパルス電圧と異なる極性を有しており、
 前記始動電圧調整回路は、前記検出信号に基づいて、前記パルス電圧の電圧値が基準値よりも高い第1の状態か、前記パルス電圧の電圧値が基準値よりも低い第2の状態かを検出するように構成されており、
 前記始動電圧調整回路は、前記第1の状態の場合には前記点灯電圧と前記パルス電圧とが異なる極性のときに第1のスイッチング素子又は第2のスイッチング素子をオンさせるオン信号をコントローラに送るように構成されており、
 前記始動電圧調整回路は、前記第2の状態の場合には前記点灯電圧と前記パルス電圧とが同じ極性のときに第1のスイッチング素子又は第2のスイッチング素子をオンさせるオン信号をコントローラに送るように構成されていることを特徴とする請求項15に記載の高圧放電灯点灯装置。
 請求項1から17のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置を備えた照明装置。
Description:
[規則37.2に基づきISAが決定した 明の名称] 高圧放電灯点灯装置およびこれ 用いた照明装置

 本発明は、始動パルス電圧のピーク値を 整することにより、高圧放電灯を点灯する うに構成された高圧放電灯点灯装置及びこ を用いた照明器具に関する。

 日本公開特許公報特開2007-52977A公報は、 来の高圧放電灯点灯装置を開示している。 来の高圧放電灯点灯装置は、商用電源から 力の供給を受けるように構成されている。 圧放電灯点灯装置は、制御電源回路と、コ トローラと、整流回路と、昇圧チョッパ回 と、降圧チョッパ回路と、インバータと、 グナイタとを備える。制御電源回路は、商 電源からの電力の供給を受けてコントロー に電力を供給する。コントローラは、昇圧 ョッパ回路、降圧チョッパ回路、インバー 、イグナイタのそれぞれに制御信号を送り れぞれを制御する。昇圧チョッパ回路と降 チョッパ回路とはコンバータとして機能し 整流回路からの電圧を所定の直流の出力電 に上昇させる。インバータは、前記出力電 を所定の周波数の交流矩形波の点灯電圧に 換する。点灯電圧は、出力端を介して高圧 電灯8に印加される。イグナイタは、高圧放 灯の点灯時にパルス電圧を印加するために けられている。イグナイタは、前記点灯電 にパルス電圧を重畳させる用に構成されて る。これにより、高圧放電灯は、イグナイ とインバータとによって、点灯電圧にパル 電圧が重畳された点灯パルス電圧が印加さ る。

 しかしながら、従来の高圧放電灯点灯装 は、様々なところに設けられる。したがっ 、高圧放電灯点灯装置と高圧放電灯とをつ ぐ配線は、様々な長さを有する。高圧放電 点灯装置と高圧放電灯とをつなぐ配線が長 場合、高圧放電灯点灯装置から高圧放電灯 印加される始動電圧の電圧値は低下する。 方、高圧放電灯点灯装置と高圧放電灯とを なぐ配線が短い場合、高圧放電灯点灯装置 ら高圧放電灯に印加される始動電圧の電圧 は、上昇する。したがって、一定の始動電 を出力するように構成された高圧放電灯点 装置の場合、高圧放電灯点灯装置は確実に 圧放電灯を点灯させることができなかった

 本発明は、上記課題を解決するためにな れたものである。本発明の目的は、高圧放 灯までの配線の長さにかかわらず、確実に 高圧放電灯を点灯させるための始動電圧を 圧放電灯に印加するように構成された高圧 電灯点灯装置を提供することである。

 上記課題を解決するために、本発明の放 灯点灯装置は、コンバータと、インバータ 、イグナイタと、コントローラと、パルス 圧検出回路とを備える。コンバータは、直 電圧を出力するように構成されている。イ バータは、直流電圧を交流の点灯電圧に変 して、出力端を介して点灯電圧を高圧放電 に印加する。イグナイタは、パルス電圧を 力するように構成されており、当該パルス 圧を点灯電圧に重畳させて始動電圧を高圧 電灯に印加するように構成されている。イ ナイタは、コンデンサと、スイッチング手 と、トランスとを備える。コンデンサは、 圧源によって充電されるように構成されて る。トランスは一次巻線と二次巻線とを備 る。一次巻線は前記コンデンサの両端間で 記スイッチング手段と直列に接続されてい 、前記二次巻線は前記インバータの出力端 間で前記高圧放電灯と直列に接続されてい 。コントローラは、前記スイッチング手段 オンオフを制御し、前記スイッチング手段 オンすることにより前記コンデンサを放電 せて放電電流を前記一次巻線に流すように 成されており、これにより前記一次巻線を れる放電電流によって前記二次巻線の両端 パルス電圧を発生させ、パルス電圧を前記 灯電圧に重畳させる、パルス電圧検出回路 、前記高圧放電灯に印加される前記始動電 を検出して、前記始動電圧に応じた電圧レ ルを示す検出信号を出力する。本発明の特 部分は、高圧放電灯点灯装置はさらに始動 圧調整回路を備える点である。始動電圧調 回路は、前記検出信号に基づいて、前記始 電圧を所望の値に調整するように構成され いる。

 トランスは、さらに三次巻線を備えるこ が好ましい。この三次巻線は、二次巻線に 生するパルス電圧に伴って前記パルス電圧 対応した検出電圧を発生するように構成さ ており、前記パルス電圧検出回路は、三次 線に発生した検出電圧に基づいて前記始動 圧を検出するように構成されている。

 この場合、高圧放電灯までの配線の長さ かかわらず、確実に、高圧放電灯を点灯さ るための始動電圧を高圧放電灯に印加する うに構成された高圧放電灯点灯装置が得ら る。

 上述の高圧放電灯点灯装置は、イグナイ が点灯電圧に重畳させるパルス電圧を調整 ることにより、始動電圧を所望の値に調整 るように構成されていることが望まれる。 のため、始動電圧調整回路は、検出信号に づいて、コンデンサが放電するときにコン ンサが放電回路に流す放電電流を調整する うに構成されていることが望まれる。

 この課題を達成するために、始動電圧調 回路は、前記検出信号に基づいて、前記コ デンサが放電するときの前記コンデンサの 電量を変えるように構成されていることが ましい。

 前記高圧放電灯点灯装置は、さらに電圧 とコンデンサとの間に設けられたインピー ンスを備えることが好ましい。このインピ ダンスは、前記コンデンサと共に充電回路 構成する。始動電圧調整回路は、前記電圧 からコンデンサに充電を開始したことを検 して充電開始信号を出力する充電開始検出 路と、前記充電開始信号を受けてから所定 充電時間が経過したときに充電完了信号を 力するタイマーと、前記コンデンサが放電 るときのコンデンサの充電量を変化させる ンデンサ電圧調整回路とを備える。前記コ トローラは、前記充電完了信号を受けたと に前記スイッチング手段をオンするように 成されている。コンデンサ電圧調整回路は 前記検出信号に基づいて前記インピーダン のインピーダンス値を変えるように構成さ ており、これにより前記コンデンサの充電 度を変化させて、前記コンデンサが放電す ときの前記コンデンサが充電した充電量を える。

 一方、始動電圧調整回路は、前記電圧源 ら前記コンデンサに充電を開始したことを 出して充電開始信号を出力する充電開始検 回路と、前記充電開始信号を受けてから所 の充電時間が経過したときに充電完了信号 出力するタイマーとを備えることも好まし 。この場合、コントローラは、前記充電完 信号を受けたときに前記スイッチング手段 オンするように構成されている。タイマー 、前記検出信号に基づいて前記コンデンサ 充電時間を変えるように構成されており、 れにより、タイマーが充電完了信号を出力 るときの前記コンデンサが充電した充電量 変える。

 上述の高圧放電灯点灯装置は、イグナイ が点灯電圧に重畳させるパルス電圧を調整 ることにより、始動電圧を所望の値に調整 るように構成されていることが望まれる。 のため、始動電圧調整回路は、検出信号に づいて、一次巻線に流れる放電電流を調整 るように構成されていることが望まれる。

 したがって、コンデンサとトランスの一 巻線とスイッチング手段は、コンデンサか の放電電流を流す放電回路を構成する。そ て、始動電圧調整回路は、前記検出信号に づいて、前記放電回路のインピーダンスの を変えるように構成されていることが好ま い。

 また、スイッチング手段は、入力電圧又 入力電流に応じて内部インピーダンスが変 するように構成されていることが好ましい 始動電圧調整回路は、検出信号に応じて入 電圧又は入力電流を変化させるように構成 れている。

 この場合、スイッチング素子の内部イン ーダンスを変化させることにより、放電回 を流れる放電電流を調整することができる

 また、スイッチング手段は、第1のスイッ チング素子と第2のスイッチング素子とから ることも好ましい。この場合、当該第1のス ッチング素子と当該第2のスイッチング素子 とは並列に接続される。第1のスイッチング 子は、オンされたときに第1の内部インピー ンスを持つように構成されている。第2のス イッチング素子は、オンされたときに第2の 部インピーダンスを持つように構成されて る。第1の内部インピーダンスは、前記第2の 内部インピーダンスと異なるように設定され ている。始動電圧調整回路は、前記検出信号 に基づいて前記第1のスイッチング素子また 前記第2のスイッチング素子を選択的にオン せる選択信号をコントローラに出力するよ に構成されている。

 この場合、異なる内部インピーダンスを えたスイッチング素子を選択的に使用する とにより、放電回路を流れる放電電流を調 することができる。

 また、一次巻線は、さらにタップを備え ことも好ましい。この場合、スイッチング 段は、第1のスイッチング素子と第2のスイ チング素子とからなる。第2のスイッチング 子は、前記タップを介して前記第1のスイッ チング素子と並列に接続されている。始動電 圧調整回路は、前記第1のスイッチング素子 たは前記第2のスイッチング素子を選択的に ンさせる選択信号をコントローラに出力す ように構成されている。

 この場合、第1のスイッチング素子をオン したときの一次巻線のインピーダンスと、第 2のスイッチング素子をオンしたときの一次 線のインピーダンスは異なる。加えて、第1 スイッチング素子をオンしたときのトラン の変圧比と、第2のスイッチング素子をオン したときのトランスの変圧比とは異なる。し たがって、放電回路を流れる放電電流を調整 すると共に、トランスの変圧比を変化させる ように構成されたイグナイタが得られる。こ れにより、始動電圧を変化させるように構成 された高圧放電灯点灯装置が得られる。

 一方、上述の高圧放電灯点灯装置におい 、始動電圧を所望の値に調整するために、 記始動電圧調整回路は、前記検出信号に基 いて、前記点灯電圧を変化させるように構 されていることが望まれる。

 これに関連して、始動電圧調整回路は、 記検出信号に基づいて、前記点灯電圧を変 させるように構成されていることが好まし 。

 また、始動電圧調整回路は、検出信号に づいて、インバータが出力する前記点灯電 を、スイッチング手段をオンするタイミン に合わせて一時的に高めるように構成され いることが好ましい。

 また、始動電圧調整回路は、前記検出信 に基づいて、前記始動電圧が前記所望の値 なるタイミングを計算し、当該タイミング スイッチング素子をオンさせるようにコン ローラを制御させることも好ましい。

 また、始動電圧調整回路は、前記直流電 を、前記点灯電圧の半周期の間で線形的に 化させるように前記コンバータを制御する とも好ましい。

 そして、始動電圧調整回路は、前記直流 圧を、前記点灯電圧の半周期の間で段階的 変化するように前記コンバータを制御する とも好ましい。

 この場合、点灯電圧を調整することによ 、所望の始動電圧を高圧放電灯に印加する うに構成された高圧放電灯点灯装置が得ら る。

 一方、前記始動電圧調整回路は、前記検 信号に基づいて、前記点灯電圧がいずれの 性のときに前記パルス電圧を発生するかを 択するように構成されていることも好まし 。この構成に伴って、コントローラは、選 された極性のときにスイッチング素子をオ する。

 また、始動電圧調整回路は、前記検出信 に基づいて、前記パルス電圧の電圧値が基 値よりも高い第1の状態か、前記パルス電圧 の電圧値が前記基準値よりも低い第2の状態 を検出するように構成されることも好まし 。始動電圧調整回路は、前記第1の状態の場 には、前記点灯電圧と前記パルス電圧が異 る極性のときに前記パルス電圧を発生させ ように構成されている。始動電圧調整回路 、前記第2の状態の場合には、前記点灯電圧 と前記パルス電圧が同じ極性のときに前記パ ルス電圧を発生させるように構成されている 。

 また、一次巻線は、第1の一次巻線と第2 一次巻線とからなることも好ましい。スイ チング手段は、第1のスイッチング素子と第2 のスイッチング素子とからなる。コンデンサ と前記第1の一次巻線と前記第1のスイッチン 素子とは、第1の放電経路を構成する。コン デンサと前記第2の一次巻線と前記第2のスイ チング素子とは、第2の放電経路を構成する 。第2の放電経路は、前記第1の放電経路に並 に接続されている。第1の一次巻線は、前記 二次巻線に第1の前記パルス電圧を発生させ ように構成されている。第2の一次巻線は、 記二次巻線に第2の前記パルス電圧を発生さ せるように構成されている。第1のパルス電 は、前記第2のパルス電圧と異なる極性を有 ている。始動電圧調整回路は、前記検出信 に基づいて、前記パルス電圧の電圧値が基 値よりも高い第1の状態か、前記パルス電圧 の電圧値が基準値よりも低い第2の状態かを 出するように構成されている。始動電圧調 回路は、前記第1の状態の場合には前記点灯 圧と前記パルス電圧とが異なる極性のとき 第1のスイッチング素子又は第2のスイッチ グ素子をオンさせるオン信号をコントロー に送るように構成されている。始動電圧調 回路は、前記第2の状態の場合には前記点灯 圧と前記パルス電圧とが同じ極性のときに 1のスイッチング素子又は第2のスイッチン 素子をオンさせるオン信号をコントローラ 送るように構成されている。

 この場合、パルス電圧の発生タイミング 調整することにより、高圧放電灯を始動す のに必要な始動電圧を高圧放電灯に印加す ように構成された高圧放電灯点灯装置が得 れる。

 そして、照明器具は、上述の高圧放電灯 灯装置を備えることが好ましい。

 本発明のさらなる特徴及びその効果は、 下の発明を実施するための最良の形態から り明確に理解されるだろう。

本発明の実施形態1の構成を示す回路図 である。 本発明の実施形態1の構成を示す回路図 である。 本発明の実施形態1の変更態様1の要部 成を示す回路図である。 本発明の実施形態1の変更態様1の動作 示す波形図である。 本発明の実施形態1の変更態様2の要部 成を示す回路図である。 本発明の実施形態1の変更態様2の動作 示す波形図である。 本発明の実施形態1の変更態様3の構成 示す回路図である。 本発明の実施形態1の変更態様3の動作 示すフローチャートである。 本発明の実施形態2の全体構成を示す回 路図である。 本発明の実施形態2の要部構成を示す 路図である。 本発明の実施形態2の変更態様1の全体 成を示す回路図である。 本発明の実施形態2の変更態様1の要部 成を示す回路図である。 本発明の実施形態2の変更態様1の動作 明のための特性図である。 本発明の実施形態2の変更態様1の動作 明のための特性図である。 本発明の実施形態2の変更態様1の動作 明のための特性図である。 本発明の実施形態2の変更態様2の全体 成を示す回路図である。 本発明の実施形態2の変更態様2の動作 明のための特性図である。 本発明の実施形態2の変更態様3の全体 成を示す回路図である。 本発明の実施形態2の変更態様3の一変 例の全体構成を示す回路図である。 本発明の実施形態2の変更態様4の全体 成を示す回路図である。 本発明の実施形態3の概略構成を示す ロック図である。 本発明の実施形態3の具体的な構成を すブロック回路図である。 本発明の実施形態3の出力線長が最短 の動作波形図である。 本発明の実施形態3の出力線長が中間 の動作波形図である。 本発明の実施形態3の出力線長が最長 の動作波形図である。 本発明の実施形態3の要部構成を示す 路図である。 本発明の実施形態3の動作波形図であ 。 本発明の実施形態3の変更態様1の概略 成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3の変更態様1の具体 な構成を示すブロック回路図である。 本発明の実施形態3の変更態様1の動作 形図である。 本発明の実施形態3の変更態様1のイン ータの無負荷時の出力変化を示す波形図で る。 本発明の実施形態3の変更態様1の降圧 ョッパ回路の始動時制御回路の詳細を示す 路図である。 本発明の実施形態3の変更態様1の降圧 ョッパ回路の始動時の出力目標値の変化を す波形図である。 本発明の実施形態3の変更態様1の降圧 ョッパ回路の出力変化検出回路の詳細を示 回路図である。 本発明の実施形態3の変更態様1の始動 ルス発生回路制御回路の詳細を示す回路図 ある。 本発明の実施形態3の変更態様1の動作 形図である。 本発明の実施形態3の変更態様1のイン ータの無負荷時の出力変化の他の一例を示 波形図である。 本発明の実施形態3の変更態様2の概略 成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3の変更態様2の降圧 ョッパ回路の始動時制御回路の詳細を示す 路図である。 本発明の実施形態3の変更態様2の動作 形図である。 本発明の実施形態3の変更態様3の具体 な構成を示すブロック回路図である。 本発明の実施形態3の変更態様3の動作 形図である。 本発明の実施形態4の回路図である。 本発明の実施形態4の要部構成を示す 路図である。 本発明の実施形態4の動作波形図であ 。 本発明の実施形態4の変更態様1の回路 である。 本発明の実施形態4の変更態様1の要部 成を示す回路図である。 本発明の実施形態4の変更態様1の動作 形図である。 本発明の実施形態1~4に記載の高圧放電 灯点灯装置を備えた照明器具の外観を示す斜 視図である。 本発明の実施形態1における、点灯電 の極性反転時から所定の時間遅延させてパ ス電圧を発生させた場合の波形図である。

発明の詳細な説明

(実施形態1)
 図1は本発明の実施形態1の回路図である。 流電源E001は例えば商用交流電源を整流・平 した直流電圧である。コンバータB001は例え ば降圧チョッパ回路よりなり、直流電源E001 直流電圧を昇圧及び降圧して、直流電圧を 力するように構成されている。インバータ60 01はコンバータB001から出力された直流電圧を 低周波で極性反転させて、出力端を介して高 圧放電灯8に矩形波交流の点灯電圧を出力す 。イグナイタ7001は、パルス電圧を出力する うに構成されている。イグナイタは、パル 電圧を点灯電圧に重畳させるように構成さ ており、これにより、始動電圧を高圧放電 に印加する。

 インバータ6001の出力にはコンデンサC2が 列接続されている。イグナイタ7001は、コン デンサC1と、トランスT1と、インダクタL1と、 スイッチング素子Q7とを備える。コンデンサC 1は、充電電源2101によって充電されるように 成されている。トランスT1は、一次巻線N1と 二次巻線N2と三次巻線N3を備える。一次巻線N1 は、コンデンサC1の両端間でスイッチング素 Q7とインダクタL1と直列に接続されている。 コンデンサC1と、一次巻線と、インダクタL1 、スイッチング素子Q7とは、コンデンサC1の 電回路を構成する。二次巻線は、インバー 6001の両端での出力端の間で高圧放電灯と直 列に接続されている。3次巻線N3は、電圧分圧 回路1101を介してパルス電圧検出回路1201が接 されている。パルス電圧検出回路1201は、コ ントローラ9と接続されている。コントロー 9は、スイッチング素子Q7のオンオフを制御 る。コントローラ9は、スイッチング素子Q7 オンすることにより、充電電源2101によって 電されたコンデンサC1を放電させる。コン ンサC1が放電することにより、一次巻線N1に 、コンデンサC1から放電電流が流れる。一 巻線を流れる放電電流は、二次巻線の両端 パルス電圧を発生させる。二次巻線に発生 たパルス電圧は、上述のように、点灯電圧 重畳される。また、二次巻線N2にパルス電圧 および点灯電圧が発生するに伴って、三次巻 線N3に始動電圧と相関を有する検出電圧が発 する。

 本実施形態の高圧放電灯点灯装置は、さ に、インピーダンス2201と、コンデンサC1の 電開始を検出する充電開始検出回路2301と、 コンデンサC1の充電開始を検出してから所定 間後にコントローラ9にスイッチング素子Q7 オンさせるタイマー回路2401と、コンデンサ 電圧調整回路2501とを備える。インピーダン 2201は、可変インピーダンスで構成されてい 。インピーダンス2201は、充電電源とコンデ ンサC1との間に設けられている。インピーダ ス2201とコンデンサC1とは、コンデンサC1の 電回路を構成する。また、コントローラ9は タイマー回路2401の出力を受けてスイッチン グ素子Q7をオンするように構成されている。 ンデンサ電圧調整回路2501は、パルス電圧検 出回路1201からの検出信号を受けて、インピ ダンス2201のインピーダンス値を調整するよ に構成されている。したがって、コンデン 電圧調整回路2501と、充電開始検出回路2301 、タイマー回路2401とは、始動電圧調整回路 して機能する。

 本実施形態において、パルス電圧検出回 12は、トランスT1の3次巻線N3に発生する検出 電圧を、電圧分圧回路1101を介して受ける。 次巻線N3に発生する検出電圧は、二次巻線N2 発生するパルス電圧と相関を有する。した って、パルス電圧検出回路1201は、分圧され た検出電圧に基づいて始動電圧を検出し、始 動電圧に応じた電圧レベルを示す検出信号を コンデンサ電圧調整回路2501に出力する。検 された始動電圧が高い場合には、コンデン 電圧調整回路2501は、インピーダンス2201のイ ンピーダンス値を増加させる。逆に検出され たパルス電圧が低い場合には、コンデンサ電 圧調整回路2501は、インピーダンス2201のイン ーダンス値を減少させる。インピーダンス2 201のインピーダンス値により、充電回路の時 定数が変化する。これによりコンデンサC1の 電速度が変化する。したがって、スイッチ グ素子Q7がオンされるときのコンデンサC1の 電圧は適宜調整される。言い換えると、スイ ッチング素子Q7がオンされるときのコンデン C1の充電量は適宜調整される。したがって 二次巻線N2に発生するパルス電圧が調整され る。したがって、高圧放電灯に印加される始 動電圧が調整される。

 図2は本発明の実施形態1の回路図である 図1において、直流電源E001、コンバータB001 インバータ6001の具体的な回路構成について 明する。以下、その回路構成について説明 る。整流回路2は、ダイオードブリッジDBよ なり、商用交流電源1を全波整流して脈流電 圧を出力する。ダイオードブリッジDBは、そ 両端間にインダクタL2とスイッチング素子Q1 の直列回路が接続されている。スイッチング 素子Q1は、その両端間にダイオードD1を介し 平滑コンデンサC3が接続されている。インダ クタL2、スイッチング素子Q1、ダイオードD1、 平滑コンデンサC3は昇圧チョッパ回路3を構成 している。スイッチング素子Q1のオン・オフ チョッパ制御回路3001により制御される。チ ョッパ制御回路3001は市販の集積回路を用い 容易に実現可能である。スイッチング素子Q1 が商用交流電源1の周波数よりも高い周波数 オンオフ制御され、これにより、ダイオー ブリッジDBの出力電圧は規定の直流電圧に昇 圧される。コンデンサC3は、昇圧された規定 直流電圧によって充電される。

 本実施形態で用いる直流電源E001は、商用 交流電源1を整流・平滑した平滑コンデンサC3 の直流電圧である。しかしながら、本実施形 態で用いる直流電源E001は、これに限定され ものではない。直流電源E001は、電池でもよ し、市販の直流電源でもよい。

 昇圧チョッパ回路3は、その両端間に、降 圧チョッパ回路4が接続されている。降圧チ ッパ回路4は、負荷である高圧放電灯8に目標 電力を供給するための安定器としての機能を 有している。また、昇圧チョッパ回路は、始 動時から点灯に至るまで高圧放電灯8に適正 電力を供給するように、降圧チョッパ回路4 出力電圧を変化させる。

 降圧チョッパ回路4の回路構成について説 明する。直流電源E001である平滑コンデンサC3 の正極はスイッチング素子Q2、インダクタL3 介してコンデンサC4の正極に接続されている 。コンデンサC4の負極は平滑コンデンサC3の 極に接続されている。コンデンサC4の負極に は回生電流を流すためのダイオードD2のアノ ドが接続されている。ダイオードD2のカソ ドは、スイッチング素子Q2とインダクタL3の 続点に接続されている。

 降圧チョッパ回路4の回路動作について説 明する。スイッチング素子Q2は、出力制御回 4001からの制御信号により高周波でオン・オ フ駆動される。スイッチング素子Q2がオンの き、直流電源E001からスイッチング素子Q2、 ンダクタL3、コンデンサC4を介して電流が流 れる。スイッチング素子Q2がオフのとき、イ ダクタL3、コンデンサC4、ダイオードD2を介 て回生電流が流れる。これにより、直流電 E001の直流電圧を降圧した直流電圧がコンデ ンサC4に充電される。また、コンデンサC4に 加される電圧は、出力制御回路4001によりス ッチング素子Q2のオンデューティ(一周期に めるオン時間の割合)を変えることにより、 変化される。

 降圧チョッパ回路4は、その両端間にイン バータ6001が接続されている。インバータ6001 スイッチング素子Q3~Q6よりなるフルブリッ 回路である。スイッチング素子Q3,Q6のペアと Q4,Q5のペアが出力制御回路4001からの制御信号 により低周波で交互にオンされることで、降 圧チョッパ回路4の直流の出力電圧を、矩形 交流の点灯電圧に変換する。そして、イン ータ6001は、出力端を介して高圧放電灯8に供 給する。負荷である高圧放電灯8は、メタル ライドランプや高圧水銀ランプのような高 度高圧放電灯(HIDランプ)である。

 なお、インバータ6001はフルブリッジ回路 を例示したが、ハーフブリッジ回路であって も良い。この場合、2個のスイッチング素子Q5 ,Q6の直列回路に代えて、2個の電解コンデン の直列回路を配置し、スイッチング素子Q3,Q4 を低周波で交互にオン・オフさせれば良い。

 なお、本実施形態では、三次巻線に発生 る電圧を検出電圧として検出している。し しながら、パルス電圧検出回路は、高圧放 灯8に対して並列に接続することにより、高 圧放電灯8に印加される始動電圧を検出する うに構成することも可能である。また、パ ス電圧検出回路は、一次巻線N1に対して並列 に接続することにより、一次巻線N1に発生す パルス電圧を検出するように構成すること 可能である。

 図3は本発明の実施形態1の変更態様1の要 構成を示す回路図である。主要部の回路構 は、図1と同じである。図2の回路では、充 電源2101は単一極性の直流電源E001を用いてコ ンデンサC1を一方向に充電している。しかし がら、図3の回路では、インバータ6001と同 して極性が反転する正負両極性の電源を充 電源2101として用いている。したがって、充 電源2101は、コンデンサC1を正方向と負方向 交互に充電している。本実施形態の充電電 2101は、インバータ6001の出力極性が反転し 直後からコンデンサC1の充電を開始する。ま た、充電電源2101は、スイッチング素子Q7がオ ンした後は次回の極性反転時までコンデンサ C1の充電を停止するように構成されている。 た、コンデンサC1は、インバータ6001の出力 性が反転する度に正方向と負方向に交互に 電される。したがって、スイッチング素子Q 7は正負いずれの方向にも電流を通電可能な 方向性のスイッチング素子が使用されてい 。なお、双方向性のスイッチング素子Q7は、 具体的には、逆方向ダイオードを内蔵した2 のMOSFETを、ソース端子を共通として逆直列 続したスイッチ回路を用いることができる

 トランスT1の2次巻線N2については図示し いないが、図1と同様にインバータ6001の出力 側のコンデンサC2及び高圧放電灯8と共に直列 閉回路を構成するように接続されている。

 三次巻線N3に発生する検出電圧は、本実 形態ではコンデンサC1の充電極性に応じて極 性が反転する。したがって、三次巻線N3は、 波整流するための整流器DB2を介して、抵抗R 1,R2の直列回路よりなる電圧分圧回路と接続 れている。これにより、パルス電圧検出回 1201は、正負いずれの方向のパルス電圧につ てもピーク値を検出するように構成されて る。

 図3のパルス電圧検出回路について説明す る。スイッチング素子Qsはサンプルホールド ために設けられている。スイッチング素子Q sは、パルス電圧の発生タイミングに同期し スイッチが閉じられて、これにより、抵抗R2 に印加される電圧と同じ電圧Vcsをコンデンサ Cs印加する。これにより、コンデンサCsは、 圧Vcsを保持する。コンデンサCsに保持された 電圧VcsはコンパレータCPにより電圧Vrefと比較 される。電圧Vcsが電圧Vrefよりも高い場合、 ンパレータCPの出力はHighとなる。一方、電 Vcsが電圧Vref以下の場合、コンパレータCPの 力はLowとなる。コンパレータCPの出力がHigh 場合、抵抗Roを介してフォトカプラPC1の発光 ダイオードPC1-Dが光信号を出力する。続いて 始動電圧調整回路について説明する。光信 をうけて、フォトカプラPC1のフォトトラン スタPC1-Trがオンとなる。すると、トライア クQ8のゲートコンデンサCgの両端が短絡され て、これによりトライアックQ8はオフとなる したがって、インピーダンス2201は抵抗R5,R6 直列回路により構成される。その結果、充 電源2101からコンデンサC1への充電速度は遅 なる。逆に、フォトカプラPC1のフォトトラ ジスタPC1-Trがオフの場合、ゲート電源Vgに りゲートコンデンサCgが充電されて、これに よりトライアックQ8がオンとなる。したがっ 、抵抗R6の両端が短絡されるため、インピ ダンス2201は抵抗R5のみから構成される。そ 結果、充電電源2101からコンデンサC1への充 速度は速くなる。

 上述のように、充電電源2101は、インバー タ6001の出力極性が反転した直後からコンデ サC1の充電を開始する。充電開始検出回路230 1はコンデンサC1の充電開始を検出すると、充 電開始信号を出力する。タイマー回路2401は 充電開始信号を受けて、計時動作を開始す 。タイマー回路2401は充電開始信号を受けて ら一定時間が経過すると、コントローラ9に 充電完了信号を出力する。コントローラ9は 充電完了信号を受けると、スイッチング素 Q7をオンする。なお、本変更態様では、充電 開始検出回路2301はインバータ6001の出力極性 反転を検出することにより、コンデンサC1 充電開始のタイミングを検出している。

 インバータ6001は、図2に示したように、 イッチング素子Q3~Q6のフルブリッジ回路で構 成されている。インバータ6001は、極性反転 御回路としての低周波発振回路6011の出力に り、スイッチング素子Q3,Q6のペアがオン、 イッチング素子Q4,Q5のペアがオフとなる期間 と、スイッチング素子Q3,Q6のペアがオフ、ス ッチング素子Q4,Q5のペアがオンとなる期間 が交互に反転するように制御されている。 こで、本実施形態の充電開始検出回路2301は スイッチング素子Q3,Q6の駆動信号を検出し この駆動信号がHighからLowに反転したタイミ グまたはLowからHighに反転したタイミングを コンデンサC1の充電開始のタイミングとして 出し、充電開始信号を出力する。タイマー 路2401は、充電開始信号を受けて、計時動作 を開始する。タイマー回路2401は二次巻線N2が パルス電圧を発生するようにコンデンサC1が 電される一定時間を計時して、続いて一定 間の経過後、オン信号を出力する。ただし コンデンサC1の充電経路のインピーダンス22 01が可変であるので、コンデンサC1の充電時 が一定であっても、パルス発生時のコンデ サC1の充電電圧はインピーダンス2201に応じ 可変となる。したがって、パルス発生時の ンデンサC1の充電量は、インピーダンス2201 応じて変化する。

 図4は本実施形態の動作波形図である。図4 おいて、Q3,Q6駆動信号はインバータ6001のス ッチング素子Q3,Q6のオン信号である。Q4,Q5駆 信号はインバータ6001のスイッチング素子Q4, Q5のオン信号である。Qs駆動信号はスイッチ グ素子Qsのオン信号である。タイマー回路240 1は、パルス電圧が発生するタイミングに合 せてスイッチング素子Qsがオンされるように 、オン信号を出力している。
Q7駆動信号はスイッチング素子Q7をオンする めの信号である。Q7駆動信号は、極性反転の タイミングから一定時間遅れてタイマー回路 2401から出力された充電完了信号に基づいて コントローラ9から出力される。なお、図3の 回路では、Qs駆動信号を低周波発振回路6011で 生成している。しかしながら、Qs駆動信号を 成して出力するように構成されたタイマー 路2401を用いることにより同様の効果を得る ことができる。Qs駆動信号はQ7駆動信号がオ となる直前にオンとなり、パルス電圧のピ ク検出後にはオフとなることが好ましい。

 図4の動作波形図において、Cs電圧はコン ンサCsの電圧である。すなわち、Cs電圧は、 スイッチング素子Qsがオンしているときに抵 R2に印加されている電圧をサンプルホール した電圧を示している。PC1-Trコレクタ電圧 、インピーダンス可変制御用のトライアッ Q8のゲートコンデンサCgの電圧を示している C1電圧はコンデンサC1の電圧、出力電圧は無 負荷時の高圧放電灯8の印加される電圧を示 ている。

 以下、図4の動作波形図を用いて本変更態 様の動作について説明する。

 なお、図3の充電電源2101の具体例として 、図2に示したインバータ6001のスイッチング 素子Q3,Q4の接続点とスイッチング素子Q5,Q6の 続点の間に、極性反転後、パルス発生タイ ングまで閉じているスイッチ回路を介して 充電経路としてのインピーダンス2201とパル 発生用のコンデンサC1の直列回路を接続し 構成である。しかしながら、これに限定さ るものではない。

 まず、スイッチング素子Q3,Q6がオン、ス ッチング素子Q4,Q5がオフになると、充電電源 2101からインピーダンス2201を介してコンデン C1に充電電流が流れる。これにより、コン ンサC1の電圧が上昇する。充電開始検出回路 2301では極性反転のタイミングを検出し、充 開始信号を出力する。タイマー回路2401は、 電開始信号を受けてから所定の時間経過後 充電完了信号を出力する。コントローラ9は 、充電完了信号を受けて、スイッチング素子 Q7をオンする。これにより、コンデンサC1は 電する。コンデンサC1が放電することにより 、放電回路には放電電流が流れる。一次巻線 N1に放電電流が流れると、二次巻線N2にパル 電圧が発生する。これがコンデンサC2を介し て高圧放電灯8の両端に印加される。また、 イッチング素子Q3,Q6がオフ、スイッチング素 子Q4,Q5がオンになると、充電電源2101からイン ピーダンス2201を介してコンデンサC1に逆方向 に充電電流が流れて、コンデンサC1の電圧が 方向に増大して行く。充電開始検出回路2301 では極性反転のタイミングを検出し、充電開 始信号を出力する。タイマー回路2401は、充 開始信号を受けてから所定の時間経過後に 電完了信号を出力する。コントローラ9は、 電完了信号を受けると、スイッチング素子Q 7をオンする。これにより、コンデンサC1の電 荷は一次巻線N1に放出されて、パルス電圧が2 次巻線N2に発生する。二次巻線N2に発生した ルス電圧は、インバータ6001から出力される 灯電圧に重畳されて始動電圧となる。始動 圧は、コンデンサC2を介して高圧放電灯8の 端に印加される。

 ここで、パルス電圧は、放電直前のコン ンサC1の電圧値と相関関係を有する。言い えると、パルス電圧は、放電直前のコンデ サC1の充電量と相関関係を有する。したがっ て、スイッチング素子Q1がオンする瞬間のコ デンサC1の電圧を変えることにより、パル 電圧を変えることができる。二次巻線N2に発 生するパルス電圧および点灯電圧によって二 次巻線N2に電流が流れる。二次巻線N2に電流 流れると、三次巻線に検出電圧が発生する この検出電圧は、電圧分圧回路を介してパ ス電圧検出回路に印加され、パルス電圧検 回路で検出される。分圧された検出電圧が 定値以上の場合、スイッチング素子Q1がオン される瞬間のコンデンサC1の電圧が低くなる うに制御することにより、パルス電圧のピ ク値を低下させることができる。一方、分 された検出電圧が所定値以下の場合、スイ チング素子Q1がオンされる瞬間のコンデン C1の電圧が高くなるように制御することによ り、パルス電圧のピーク値を低下させること ができる。

 まず、時刻T11においてコンパレータCPの 力はそれぞれ+側:0V、-側:Vrefとなっているた 、コンパレータCPの出力電圧はLowとなり、 ォトカプラPC1の1次側の発光ダイオードPC1-D オフしている。これを受けてフォトカプラPC 1の2次側のフォトトランジスタPC1-Trもオフと る。トライアックQ8のゲート電源Vgから充電 されるゲートコンデンサCgの電荷が引き抜か ないため、トライアックQ8はオンしている この場合、充電電源2101からインピーダンス2 201の抵抗R5を介してコンデンサC1に電流が流 、コンデンサC1に電荷が充電される。そして 、時刻T13でスイッチング素子Q7がオンした瞬 にコンデンサC1に蓄積されていた電荷がス ッチング素子Q7を介してトランスT1の1次巻線 N1に急峻に流れる。この電流の傾きdi/dtと1次 線N1のインダクタンス値LN1で決まる電圧LN1 di/dtをトランスT1の巻数比で昇圧した電圧が2 次巻線N2に発生する。二次巻線N2に発生した 圧は、高圧放電灯8を絶縁破壊する。

 ここで、三次巻線N3に発生する検出電圧 、整流器DB2、抵抗R1,R2で構成される電圧分圧 回路に印加される。続いて、低周波発振回路 6011により、時刻T12でサンプルホールド用の イッチング素子Qsをオンさせる。これにより 、抵抗R2とコンデンサCsは、並列となる。し がって、抵抗R2に印加される電圧は、コンデ ンサCsにも印加される。その後、低周波発振 路6011は、時刻T14でスイッチング素子Qsをオ され、これにより、コンデンサCsの電圧は 持される。この維持されたコンデンサCsの電 圧Vcsが電圧Vrefよりも大きいときは、コンパ ータCPの出力がHigh、フォトカプラPC1の1次側 発光ダイオードPC1-Dがオン、フォトカプラPC 1の2次側のフォトトランジスタPC1-Trがオン、 ライアックQ8がオフとなる。したがって、 ンデンサC1はR5とR6の直列抵抗を介して充電 源に充電される。したがって、コンデンサC1 とインピーダンス2201とからなる充電回路の 定数が大きくなる。これにより、スイッチ グ素子Q7がオンする瞬間のコンデンサC1の電 は低くなる。即ち、コンデンサC1が放電す ときのコンデンサC1の充電量が低くなる。し たがって、時刻T23でスイッチング素子Q7がオ すると、2次巻線N2に発生する高圧パルス電 は時刻T13で発生した電圧に比べて低くなる

 次に時刻T24でコンデンサCsの電圧Vcsが基 電圧Vrefを下回ると、コンパレータCPの出力 Lowとなり、フォトカプラPC1の1次側の発光ダ オードPC1-Dがオフ、フォトカプラPC1の2次側 フォトトランジスタPC1-Trがオフ、トライア クQ8がオンとなる。したがって、コンデン C1は抵抗R5を介して充電電源に充電される。 たがって、コンデンサC1とインピーダンス22 01とからなる充電回路の時定数が小さくなる これにより、スイッチング素子Q7がオンす 瞬間のコンデンサC1の充電電圧は高くなる。 すなわち、コンデンサC1が放電するときのコ デンサC1の充電量が高くなる。このように コンデンサC1への充電経路のインピーダンス 2201を変化させることにより、二次巻線N2に発 生するパルス電圧を調整する。二次巻線N2に 生するパルス電圧を調整することにより、 圧放電灯に印加される始動電圧を所定の範 となるように制御することができる。

 図5は本発明の実施形態1の変更態様2の要 構成を示す回路図である。主要部の回路構 は、図1と同じで良い。本変更態様ではコン デンサC1の充電の時定数は一定とし、スイッ ング素子Q7をオンするタイミングを変化さ ることによりパルス電圧のピーク値を制御 ている。なお、本変更態様において、始動 圧検出回路は、充電開始検出回路2401と、タ マー回路2301とからなる。

 充電電源2101は、実施形態1の変更態様1と 様に、インバータ6001と同期して極性が反転 する正負両極性の電源を用いてコンデンサC1 正方向と負方向に交互に充電している。イ バータ6001の出力極性が反転した直後からコ ンデンサC1の充電を開始し、スイッチング素 Q7がオンした後は次回の極性反転時までコ デンサC1の充電を停止するように構成されて いる。

 本変更態様では、インピーダンス2201は抵 抗R5で構成されている。したがって、コンデ サC1とインピーダンス2201で構成される充電 路の時定数は一定である。充電電源2101から インピーダンス2201を介してコンデンサC1の充 電が開始される、コンデンサC1は、抵抗R5と ンデンサC1の時定数に基づいて決定される充 電速度で充電される。

 上述のように、パルス電圧はコンデンサC 1に蓄積された電圧と相関関係がある。した って、パルス電圧のピーク値を可変とする は、スイッチング素子Q7がオンする瞬間のコ ンデンサC1の電圧を変えればよい。二次巻線N 2にパルス電圧が発生するとき、二次巻線N2に は電流が流れる。この電流によって、三次巻 線N3に検出電圧が発生する。検出電圧は、電 分圧回路を介して、パルス電圧検出回路1201 で検出される。パルス電圧検出回路1201は、 出した電圧に基づいて、検出信号を出力す 。検出信号と充電開始検出回路2401から送ら る充電開始検出信号に基づいて、タイマー 路2301は、スイッチング素子Q7を適宜オンす 。検出電圧が所定値以上の場合、コンデン C1の電圧が低いときにスイッチング素子Q7を オンすることで高圧パルス電圧のピーク値を 低くすることができる。一方、検出電圧が所 定値以下の場合、コンデンサC1の電圧が高い きにスイッチング素子Q7をオンすることで 圧パルス電圧のピーク値を高くすることが きる。

 以下に具体的な構成について説明する。3 次巻線N3での検出値から高圧パルス電圧のピ ク値をコンデンサCsの電圧Vcsとして検出す までの動作については実施形態1の変更態様1 と同様である。本実施形態では、コンパレー タCPに代えてオペアンプOPを用いている。オ アンプOPとトランジスタQtとによりバッファ 路を構成している。オペアンプOPの増幅率 極めて高い。したがって、オペアンプの+側 力端子と-側入力端子は同一電圧となる。し たがって、オペアンプOPの出力電圧はコンデ サCsの電圧Vcs+トランジスタQtのベース・エ ッタ間電圧VBEとなる。すなわち、オペアン OPとトランジスタQtは、サンプルホールド用 コンデンサCsの電圧Vcsを低インピーダンス して抵抗Rt4の両端に印加するための増幅率=1 のバッファアンプとして動作している。この ため、抵抗Rt4にはコンデンサCsの電圧Vcsを抵 Rt4で割った電流が流れる。また、コンデン Csの電圧Vcsを抵抗Rt4で割った電流と略同じ 流がトランジスタQtのコレクタ電流として抵 抗Rt3にも流れる。抵抗Rt3、トランジスタQt、 抗Rt4の直列回路は抵抗Rt2と並列に接続され 抵抗Rt1と共にタイマー回路23のコンデンサCt の充電時定数を構成している。

 図6は本変更態様の動作波形図である。図 4に比べると、コンデンサCtの電圧が電圧Vref 達したときに、スイッチング素子Q7の駆動信 号がオンとなり、コンデンサC1の電圧が放出 れている点が異なる。このため、本変更態 では、スイッチング素子Q7の駆動信号はオ のタイミングがコンデンサCsの電圧に応じて 可変となる。

 タイマー回路2301は汎用のタイマー用ICで 成されており、内部電源から抵抗Rt1に流れ 電流と同じ電流(またはこれと比例する電流 )をコンデンサCtにも流すように構成されてい る。コンデンサCtの電圧が所定の電圧Vrefに達 すると、スイッチング素子Q7のオン信号を出 するように構成されている。パルス電圧が くなると、3次巻線N3の検出電圧も上昇し、 れによりコンデンサCsの電圧Vcsが上昇する オペアンプOPは+側入力電圧と-側入力電圧が しくなるように動作する。したがって、コ デンサCsの電圧Vcsが上昇すると抵抗Rt4の両 電圧も上昇する。その結果、抵抗Rt3、トラ ジスタQt、抵抗Rt4に流れる電流が増加する。 このため、コンデンサCtに流れる電流が増加 る。その結果、コンデンサCtの電圧が所定 電圧Vrefに達するまでの時間が短くなる。し がって、コンデンサC1の電圧が低い時点で イッチング素子Q7はコントローラ9によって ンされる。これにより、パルス電圧が上昇 た場合、パルス電圧を下げるように回路が 作する。逆に、パルス電圧が低下してきた 合は、抵抗Rt4の両端電圧が低下する。その 果、コンデンサCtの充電電流が低下し、スイ ッチング素子Q7がオンするタイミングが遅れ 。これにより、パルス電圧を上昇させるよ に回路が動作する。このように構成するこ により、パルス電圧を所定の範囲内に収め よう制御することが可能である。

 なお、図5の回路では、Qs駆動信号を低周 発振回路6011で生成している。しかしながら 、本変更態様ではパルス発生タイミングが可 変である。したがって、タイマー回路2401に りQs駆動信号を生成して出力するように構成 しても良い。Qs駆動信号はQ7駆動信号がオン なる直前にオンとなり、パルス電圧のピー 検出後にはオフとなることが好ましい。

 図7は本発明の実施形態1の変更態様3の回 図である。回路構成は図1の実施形態1とほ 同じである。しかしながら、インピーダン 2201を可変とする制御に代えて、タイマー回 2401の計時時間を可変とする制御とした点が 異なる。

 本変更態様の高圧放電灯点灯装置の動作 図8のフローチャートで説明する。マイコン 内蔵のタイマーTでスイッチング素子Q7がオン してからオフするまでの時間Tpを計時し、マ コン内蔵のタイマーtでコンデンサC1に充電 開始してからスイッチング素子Q7がオンす までの時間t1を計時する。そのために、タイ マーT、tと所定値Tp、t1を比較し、T>Tpでス ッチング素子Q7をオフ、t>t1でスイッチン 素子Q7をオンするように構成している。

 まずはじめに、タイマーT、tをリセット(T =0、t=0)し、タイマーTをカウントし始め、ス ッチング素子Q7をオンとして、パルス電圧Vp 検出する。その後、タイマーTが所定時間Tp 経過しているか判別し、所定時間Tpを経過 るまで待機する。所定時間Tpの経過後にスイ ッチング素子Q7をオフし、別のタイマーtをカ ウントし始める。スイッチング素子Q7がオフ ると、コンデンサC1への充電が開始するの 、タイマーtはコンデンサC1への充電が開始 てからの時間を計時するタイマー回路2401に 当する。

 次に先ほど検出したパルス電圧Vpがパル 電圧の規定範囲上限値VpHもしくは規定範囲 限値VpLから外れていないか確認する。VpがVpH よりも大きい場合、規定の充電時間t1から所 値t0を減算した値を新たな充電時間t1とする 。逆にVpが<VpLよりも小さい場合、規定の充 電時間t1に所定値t0を加算した値を新たな充 時間t1とする。次にタイマーtのカウント時 がt1を経過したか判別し、経過するまで待機 する。t>t1となると、スイッチング素子Q7を オンさせて、高圧パルス電圧を発生させる。 以下、同じ動作を繰り返す。

 このように構成により、パルス電圧Vpが 定範囲上限値VpHを上回る場合にはスイッチ グ素子Q7をオンするまでのコンデンサC1の充 時間t1を短くする。その結果、コンデンサC1 に充電される電圧が低い状態でスイッチング 素子Q7がオンする。したがって、パルス電圧V pを低く抑えることが出来る。逆にパルス電 Vpが規定範囲下限値VpLを下回る場合、スイッ チング素子Q7をオンするまでのコンデンサC1 充電時間t1を長くする。その結果、コンデン サC1に充電される電圧が高い状態でスイッチ グ素子Q7がオンする。したがって、パルス 圧Vpを上昇させることが出来る。

 なお、本実施形態において、三次巻線N3 発生する検出電圧は、点灯電圧にパルス電 が重畳された始動電圧の波形と相関を有す 。インバータ6001から出力される点灯電圧は 図50に示すように、出力制御回路4001からス ッチング素子Q3~Q6に出力される極性反転信 の反転のタイミングに追従しない期間Txを有 する場合がある。また、点灯電圧の電圧値は 、極性反転時にオーバーシュートする場合が ある。そのため、極性反転時t1から所定の時 Td遅延させてスイッチング素子Q7をオンする ようにコントローラ9を構成することも好ま い。この場合、出力制御回路4001は、極性反 信号をコントローラ出力するように構成す 。そして、コントローラ9は、充電完了信号 と極性反転信号とを受けてから所定の時間Td 延させてスイッチング素子Q7をオンするよ に構成されることが好ましい。この場合、 ントローラ9は、極性反転信号に基づいて極 反転のタイミングを検出して信号を出力す 検出回路と、信号を受けて所定の時間遅延 せたあとにコントローラ9に時間t2のときに イッチング素子Q7をオンさせる遅延回路と 備えることにより達成される。これにより コントローラ9は、パルス電圧を、点灯電圧 一定の電圧を有する期間Toに出力するよう 構成される。

 (実施形態2)
 図9は本発明の実施形態2の全体構成を示す 路図である。以下、その回路構成について 明する。整流回路2は、ダイオードブリッジD Bよりなり、商用交流電源1を全波整流して脈 電圧を出力する。ダイオードブリッジDBの 力端には、インダクタL2とスイッチング素子 Q1の直列回路が接続されており、スイッチン 素子Q1の両端にはダイオードD1を介して平滑 コンデンサC3が接続されている。インダクタL 2、スイッチング素子Q1、ダイオードD1、平滑 ンデンサC3は昇圧チョッパ回路3を構成して る。スイッチング素子Q1のオン・オフはチ ッパ制御回路3002により制御される。チョッ 制御回路3002は市販の集積回路を用いて容易 に実現可能である。スイッチング素子Q1が商 交流電源1の商用周波数よりも十分に高い周 波数でオン・オフ制御されることにより、ダ イオードブリッジDBの出力電圧は、規定の直 電圧に昇圧されて平滑コンデンサC3に充電 れる。

 本実施形態で用いる直流電源Eは、商用交 流電源1を整流・平滑した平滑コンデンサC3の 直流電圧であり、ダイオードブリッジDBの出 に接続された昇圧チョッパ回路3の出力電圧 である。

 昇圧チョッパ回路3の出力は、降圧チョッ パ回路4が接続されている。降圧チョッパ回 4は昇圧チョッパ回路3から出力された直流電 圧を所望の電圧値に調整する安定器としての 機能を有している。また、始動時からアーク 放電移行期間を経て安定点灯期間に至るまで 高圧放電灯8に適正な電力を供給するように 圧チョッパ回路4の出力電圧を可変制御され 。なお、昇圧チョッパ回路3と降圧チョッパ 回路4とは、コンバータB002の一部を構成する

 降圧チョッパ回路4の回路構成について説 明する。直流電源Eである平滑コンデンサC3の 正極はスイッチング素子Q2、インダクタL3を してコンデンサC4の正極に接続されている。 コンデンサC4の負極は平滑コンデンサC3の負 に接続されている。コンデンサC4の負極には 回生電流通電用のダイオードD2のアノードが 続されている。ダイオードD2のカソードは イッチング素子Q2とインダクタL3の接続点に 続されている。

 降圧チョッパ回路4の回路動作について説 明する。スイッチング素子Q2は出力制御回路4 002からの制御信号により高周波でオン・オフ 駆動される。スイッチング素子Q2がオンのと 、直流電源Eからスイッチング素子Q2、イン クタL3、コンデンサC4を介して電流が流れる 。スイッチング素子Q2がオフのとき、インダ タL3、コンデンサC4、ダイオードD2を介して 生電流が流れる。これにより、直流電源Eの 直流電圧を降圧した直流電圧がコンデンサC4 充電される。出力制御回路4002によりスイッ チング素子Q2のオンデューティ(一周期に占め るオン時間の割合)を変えることにより、コ デンサC4に得られる電圧を可変制御できる。

 降圧チョッパ回路4の出力にはインバータ 6002が接続されている。インバータ6002は、降 チョッパ回路4から出力された直流電圧を矩 形波交流の点灯電圧に変換し、この点灯電圧 を高圧放電灯に印加するように構成されてい る。インバータ6002はスイッチング素子Q3~Q6よ りなるフルブリッジ回路である。インバータ 6002は、スイッチング素子Q3,Q6のペアとQ4,Q5の アが出力制御回路4002からの制御信号により 低周波で交互にオンされることで、降圧チョ ッパ回路4からの出力電圧を矩形波交流電力 変換して高圧放電灯8に供給するように構成 れている。負荷である高圧放電灯8は、メタ ルハライドランプや高圧水銀ランプのような 高輝度高圧放電灯(HIDランプ)である。

 イグナイタ7002は、高圧放電灯8の始動時 み動作し、高圧放電灯8の点灯を開始させる めのパルス電圧を発生する。イグナイタ7002 は、パルス電圧を点灯電圧に重畳させて高圧 放電灯8に印加するように構成されている。 グナイタ7002は、昇圧チョッパ回路3からイン ピーダンス22を介して所定の電圧値Vc1で充電 れるコンデンサC1と、トランスT1と、外部制 御信号によりオン/オフ可能なスイッチング 子Q7と、スイッチング素子Q7の過電流保護を うインピーダンス7102とからなる。インピー ダンス7102は、可変インピーダンスで構成さ ている。トランスT1は、一次巻線N1と、二次 線N2と、三次巻線N3とからなる。一次巻線N1 、コンデンサC1の両端間でインピーダンス71 02とスイッチング素子Q7と直列に接続されて る。二次巻線N2は、インバータ6002の両端間 、高圧放電灯と直列に接続されている。二 巻線N2は、一次巻線に発生した電圧によって 誘起されてパルス電圧を発生するように構成 されている。三次巻線N3は、一次巻線N1及び 次巻線N2に発生する電流によって検出電圧を 発生するように構成されている。インピーダ ンス22とコンデンサC1は、コンデンサC1の充電 回路を構成する。また、コンデンサC1と一次 線N1とインピーダンス7102とスイッチング素 Q7とは、コンデンサC1の放電回路を構成する 。コントローラ9は、スイッチング素子Q7のオ ンオフを制御する。コントローラ9は、スイ チング素子Q7をオンすることにより、充電さ れたコンデンサC1を放電させる。コンデンサC 1が放電することにより、一次巻線N1には、コ ンデンサC1から放電電流が流れる。一次巻線 流れる放電電流は、二次巻線の両端にパル 電圧を発生させる。二次巻線に発生したパ ス電圧は、上述のように、点灯電圧に重畳 れる。また、二次巻線N2にパルス電圧およ 点灯電圧が発生するに伴って、三次巻線N3に 始動電圧と相関を有する検出電圧が発生する 。なお、コンデンサC2は、トランスT1で発生 たパルス電圧がインバータ6002の入力側に回 込まないようにブロックする高周波バイパ 用のコンデンサである。コンデンサC2とト ンスT1の2次巻線N2と高圧放電灯8とは、直列 回路を構成している。トランスT1の2次巻線N2 にパルス電圧が発生すると、コンデンサC2を して高圧放電灯8の両端に印加される。

 高圧放電灯8が不点灯状態から安定点灯に 至るまでには、次の過程を通る。

 まず、無負荷モードでは、高圧放電灯8は 不点灯状態にある。イグナイタ7002から高圧 電灯8の電極間に絶縁破壊のためのパルス電 を印加する。

 次に、始動モードでは、パルス電圧によ 高圧放電灯8が絶縁破壊すると、グロー放電 を経てアーク放電に至る。ここで、アーク放 電の開始直後から発光管内温度が均一化され 、安定するまでの過程においては、ランプ電 圧は始動初期の数Vから安定電圧まで数分か て徐々に上昇する。

 最後に、安定点灯モードでは、ランプ点 後、数分経過して発光管内温度が上昇し、 定した状態となり、ランプ電圧はほぼ一定 なる。

 ここで、三次巻線N3で発生した検出電圧 、電圧分圧回路を介してパルス電圧検出回 1202で検出される。パルス電圧検出回路1202は 、分圧された検出電圧に基づいて、始動電圧 に応じた電圧レベルを示す検出信号を出力す る。コントローラ9は、検出信号に基づいて 次回発生させるパルス電圧の補正値を算出 る。この補正値に基づいて、インピーダン 調整回路7202は、インピーダンス7102のインピ ーダンス値を調整する。インピーダンス7102 インピーダンス値を調整することにより、 電回路のインピーダンス値が変化する。し がって、再度コンデンサC1が放電することに より一次巻線に流れる放電電流が変化する。

 ここで、インピーダンス7102としては、例 えば図10で示すような可飽和型インダクタン 素子(可飽和リアクトル)を用いることで実 可能である。インピーダンス可変制御回路72 では補正値に応じてデューティ比を可変制御 されるPWM信号を発生する。続いて、積分抵抗 R72と積分コンデンサC72によりバイアス電圧Vc7 2を生成する。バイアス電圧Vc72のレベルに応 た電流は、積分コンデンサC72からバイアス 抗R71を介して制御巻線N4に流れ、これによ 、スイッチング素子Q7のオン時に主巻線N5が 和に至る電流レベルが変化する。

 インピーダンス調整回路7202がインピーダ ンス7102のインピーダンス値を補正した後、 ントローラ9からのオン信号を受けてスイッ ング素子Q7がオンされると、充電されたコ デンサC1は放電する。この放電により、放電 電流が放電回路に流れる。これにより、放電 電流が一次巻線N1に流れることにより、二次 線N2に、調整されたパルス電圧が発生する したがって、インピーダンス可変制御回路72 は、始動電圧調整回路として機能する。

 なお、放電回路のスイッチング素子Q7を ンする時、前記コンデンサC1の充電電圧Vc1は 略一定電圧となるように構成されている。例 えば、コンデンサC1は直流電源21からスイッ 素子または充電抵抗のようなインピーダン 2202を介して適宜のタイミングでコンデンサC 3の電圧Vc3まで充電されるように構成されて る。

 このように本実施形態によれば、出力線 延長した場合においても高圧放電灯の始動 必要な一定ピーク値の高圧パルス電圧を出 可能な高圧放電灯点灯装置を安価に簡単な 路で実現することができる。

 なお、本実施形態では、三次巻線に発生 る電圧を検出電圧として検出している。し しながら、パルス電圧検出回路は、高圧放 灯8に対して並列に接続することにより、高 圧放電灯8に印加される始動電圧を検出する うに構成することも可能である。また、パ ス電圧検出回路は、一次巻線N1に対して並列 に接続することにより、一次巻線N1に発生す パルス電圧を検出するように構成すること 可能である。

 図11に本発明の実施形態2の変更態様1の回 路図を示す。本変更態様においては、実施形 態2の可変インピーダンス素子7102に代えて過 流防止用のインダクタンスL1を備える。ま 、実施形態2のインピーダンス可変制御回路7 202に代えて駆動電圧可変回路7302を備える。 イッチング素子Q7は、オンされるときに印加 される電圧に応じて内部インピーダンスが変 化するように構成されている。駆動電圧可変 回路7302は、パルス電圧の補正値に応じて駆 電圧可変回路7302によりスイッチング素子Q7 オン抵抗を可変制御する。言い換えると、 動電圧可変回路7302は、パルス電圧の補正値 応じて駆動電圧可変回路7302がスイッチング 素子Q7をオンするときの電圧を調整するよう 構成されており、これにより、スイッチン 素子Q7の内部インピーダンスを変化させる これにより、充電回路のインピーダンスを 変制御している。すなわち、駆動電圧可変 路73は、始動電圧調整回路として機能する。

 三次巻線N3に発生した検出電圧は、電圧 圧回路1102を介してパルス電圧検出回路12に 加される。パルス電圧検出回路1202は、分圧 れた検出電圧に基づいて、始動電圧に応じ 電圧レベルを示す検出信号を出力する。駆 電圧可変回路7302は、検出信号に基づいて、 スイッチング素子Q7を駆動する電圧レベルを 整する。

 図12に示すように、出力制御回路4002から ルス出力タイミング信号を受けると、コン ローラ9は、スイッチをオンすることにより 、駆動電圧可変回路7302で決定された駆動電 レベルによってスイッチング素子Q7をオンす る。

 スイッチング素子Q7は、極性反転直後か 少し遅延したタイミングでオンすることで 形波電圧の過渡変化による外乱ノイズを除 した精度の高いピーク電圧レベルのフィー バックを可能とする。また、パルス電圧に って高圧放電灯が絶縁破壊した際に放電状 を安定させるのに必要な押し込み電力を供 できるように、次回の極性反転まで数百μsec ~数msec前のタイミングにスイッチング素子Q7 オンする。

 図12は本実施形態の要部構成を示す。電 分圧回路1102は、3次巻線N3で検出した検出電 を抵抗R1,R2により分圧する。分圧された電 は、複数のレファレンスレベル(図12ではレ ルH、レベルM、レベルLの3段階)と比較するコ ンパレータCP-H、CP-M、CP-Lを用いたパルス電圧 検出回路1202に印加される。コンパレータCP-H CP-M、CP-Lによる比較結果に応じて、スイッ ング素子Q7を駆動する電圧レベルは駆動電圧 可変回路7302に補正される。

 パルス電圧が低いと、レベルLのコンパレ ータCP-Lしかオンされない。したがって、ス ッチング素子Q7の駆動電圧レベルは高くなる 。一方、パルス電圧が高いと、レベルHのコ パレータCP-Hまでオンされる。したがって、 イッチング素子Q7の駆動電圧レベルは低く る。これにより、スイッチング素子Q7の駆動 電圧レベルを、例えば図13のVgs1、Vgs2、Vgs3の うに3段階に可変制御することができる。

 スイッチング素子Q7の駆動電圧レベルが なると、図14に示すように、FETのゲート・ソ ース間電圧Vgsに対して、ドレイン・ソース間 のオン抵抗Rdsが変化するこれにより、スイッ チング素子Q7のオン時の放電回路のインピー ンスが可変制御される。

 また、図15に示すように、スイッチング 子Q7の駆動電圧の時間的な変化(電圧上昇の き)を変化させても同等の制御を行うことが 能である。

 コントローラ9からのオン信号を受けてス イッチング素子Q7がオンすると、放電回路が 成される、これにより、充電されたコンデ サC1は放電する。コンデンサC1の放電により 放電電流が放電回路に流れる。放電電流が一 次巻線N1に流れると、2次巻線N2にパルス電圧 発生する。また、一次巻線に放電電流が流 ると、三次巻線N3に検出電圧が発生する。

 このように本実施形態によれば、出力線 延長した場合においても高圧放電灯の始動 必要な一定ピーク値の高圧パルス電圧を出 可能な高圧放電灯点灯装置を安価に簡単な 路で実現することができる。

 図16に本発明の実施形態2の変更態様2の回 路図を示す。本変更態様においては、実施形 態2のスイッチング素子Q7をMOSFETからバイポー ラトランジスタに置き換えている。また、駆 動電圧可変回路73を駆動電流可変回路74に置 換えている。バイポーラトランジスタのコ クタ・エミッタ間には回生用ダイオードが 並列接続されている。

 本実施形態の駆動電流可変回路7402では、 パルス電圧の補正値に応じてバイポーラトラ ンジスタの駆動電流(ベース電流)の振幅また 傾きを可変制御している点が異なる。

 図17はバイポーラトランジスタのベース エミッタ間電圧VBEとコレクタ電流Icの関係を 示している。この特性から明らかなように、 コレクタ電流Icを可変制御するには、パルス 圧の補正値に応じてベース・エミッタ間電 VBEを可変制御すれば良い。これにより放電 路におけるスイッチング素子Q7のオン時の ンピーダンス成分を可変制御することがで る。その他の構成及び動作については実施 態2の変更態様1と同様である。

 図18に本発明の実施形態2の変更態様3の回 路図を示す。本変更態様においては、変更態 様2のスイッチング素子Q7をオン抵抗の異なる 2個のスイッチング素子Q7a,Q7bの並列回路に置 換えている。また、パルス電圧検出回路の 圧の検出結果に基づいて、選択制御回路7502 はパルス電圧の補正値を算出するように構成 されている。選択制御回路7502は、パルス電 の補正値に応じて、スイッチング素子Q7a又 Q7bのいずれかをオンさせる選択信号をコン ローラ9に出力する。選択信号に基づいてコ トローラ9が2つのオン抵抗の異なるスイッ ング素子Q7a,Q7bのいずれか一方をオンするこ により、放電回路のインピーダンスは変化 れる。なお、選択制御回路7502とコントロー ラ9とを一体に設けることも好ましい。

 スイッチング素子Q7a、Q7bのオン抵抗の差 補正精度によって選択すれば良い。また、 要に応じてスイッチング素子の並列個数を やすことも可能である。また、実施形態2で 説明したゲート電圧の可変制御と組み合わせ ることも好ましい。

 また、図19に示すように、スイッチング 子Q7a、Q7b、Q7cそれぞれに直列に抵抗Ra、Rb、R cを接続することも好ましい。これに伴い、 抗Ra,Rb,Rcの各抵抗値を異ならせておくことが 好ましい。このようにして、スイッチング素 子Q7a、Q7b、Q7cのいずれかをオンしたときの放 電回路のインピーダンスを可変制御する構成 としても良い。その他の構成及び動作につい ては実施形態2と同様である。

 図20に本発明の実施形態2の変更態様4の回 路図を示す。本実施形態においては、1次巻 N1にタップa、bが設けられているトランスT1 用いている。そして、タップaを介して、一 巻線N1にスイッチング素子Q7aが接続されて る。コンデンサC1側の端子からタップaまで 一次巻線N1の巻数は、TNaとなるように構成さ れている。タップbを介して、一次巻線N1にス イッチング素子Q7bが接続されている。コンデ ンサC1側の端子からタップbまでの一次巻線N1 巻数は、TNbとなるように構成されている。 次巻線は、終端cを介してスイッチング素子 Q7cが接続されている。コンデンサC1側の端子 ら終端cまでの一次巻線N1の巻数は、TNcとな ように構成されている。なお、二次巻線N2 巻数は、TN2となるように構成されている。 イッチング素子Q7aは、タップaを介して、ス ッチング素子Q7cに並列に接続されている。 イッチング素子Q7bは、タップbを介してスイ ッチング素子Q7cに並列に接続されている。ま た、パルス電圧の補正値に応じてスイッチン グ素子Q7a、Q7b、Q7cのいずれかを選択する選択 制御回路7502を設けている。なお、この選択 御回路7502は、スイッチング素子Q7a,Q7b,Q7cの ンオフを制御するコントローラが一体に組 込まれている。放電回路は、スイッチング 子Q7aがオンのときはトランスT1の1次巻線N1に 発生する電圧をTNa:TN2の比で、昇圧して高圧 電灯8に降圧パルス電圧を印加するように構 されている。放電回路は、スイッチング素 Q7bがオンのときはトランスT1の1次巻線に発 する電圧をTNb:TN2の比で昇圧して高圧放電灯 8に高圧パルス電圧を印加するように構成さ ている。放電回路は、スイッチング素子Q7c オンのときはトランスT1の1次巻線に発生す 電圧をTNc:TN2の比で昇圧して高圧放電灯8に降 圧パルス電圧を印加するように構成されてい る。

 1次巻線のタップの個数や巻数比は補正精 度に応じて選択すれば良い。また、実施形態 2で説明したゲート電圧の可変制御と組み合 せても構わない。その他の構成及び動作に いては実施形態2と同様である。

 このように本実施の形態によれば、出力 を延長した場合においても高圧放電灯の始 に必要な一定ピーク値の高圧パルス電圧を 力可能な高圧放電灯点灯装置を安価に簡単 回路で実現することができる。

 なお、イグナイタ7002のスイッチング素子 としてはMOSFETやバイポーラトランジスタに限 定されるものではなく、IGBTや双方向サイリ タなど任意の半導体スイッチング素子を用 ても良い。

 (実施形態3)
 図21は本発明の実施形態3のブロック図であ 。昇圧チョッパ回路3及び降圧チョッパ回路 3はコンバータB003として使用する。図22は昇 チョッパ回路3、降圧チョッパ回路4、イグナ イタ7003、及び各チョッパ回路の制御回路3003 4003の詳細図である。

 昇圧チョッパ回路3の回路構成について、 図22を用いて説明する。図21に示す整流回路2 出力端には、インダクタL2とスイッチング 子Q1の直列回路が接続されており、スイッチ ング素子Q1の両端にはダイオードD1を介して 滑コンデンサC3が接続されている。インダク タL2、スイッチング素子Q1、ダイオードD1、平 滑コンデンサC3は昇圧チョッパ回路3を構成し ている。スイッチング素子Q1のオン・オフは 圧チョッパ制御回路3003により制御される。 スイッチング素子Q1が商用交流電源1の商用周 波数よりも十分に高い周波数でオン・オフ制 御される。これにより、整流回路2の出力電 は、規定の直流電圧に昇圧されて平滑コン ンサC3に印加される。

 本実施形態で用いる直流電源は、商用交 電源1を整流・平滑した平滑コンデンサC3の 流電圧である。しかしながら、これに限定 れるものではない。

 昇圧チョッパ回路3の出力は、降圧チョッ パ回路4が接続されている。降圧チョッパ回 4は負荷である高圧放電灯8に目標電力を供給 するための安定器としての機能を有している 。また、始動時からアーク放電移行期間を経 て安定点灯期間に至るまで高圧放電灯8に適 な電力を供給するように、降圧チョッパ回 4の出力電圧は可変制御される。

 降圧チョッパ回路4の回路構成について説 明する。直流電源である平滑コンデンサC3の 極はスイッチング素子Q2、インダクタL3を介 してコンデンサC4の正極に接続されている。 ンデンサC4の負極は平滑コンデンサC3の負極 に接続されている。コンデンサC4の負極には 生電流通電用のダイオードD2のアノードが 続されている。ダイオードD2のカソードはス イッチング素子Q2とインダクタL3の接続点に 続されている。

 降圧チョッパ回路4の回路動作について説 明する。スイッチング素子Q2は降圧チョッパ 御回路4003からの制御信号により高周波でオ ン・オフ駆動される。スイッチング素子Q2が ンのとき、昇圧チョッパ回路3の出力からス イッチング素子Q2、インダクタL3、コンデン C4を介して電流が流れる。スイッチング素子 Q2がオフのとき、インダクタL3、コンデンサC4 、ダイオードD2を介して回生電流が流れる。 れにより、昇圧チョッパ回路3の出力電圧を 降圧した直流電圧が、コンデンサC4に印加さ る。降圧チョッパ制御回路4003によりスイッ チング素子Q2のオンデューティ(一周期に占め るオン時間の割合)を変えることにより、コ デンサC4に印加される電圧は可変制御される 。

 降圧チョッパ回路4の出力にはインバータ 6003が接続されている。インバータ6003は4個の スイッチング素子よりなるフルブリッジ回路 である。矩形波制御回路6013からの矩形波極 切替信号に同期して、降圧チョッパ回路4の 力電力を低周波の矩形波交流の点灯電圧に 換して高圧放電灯8に供給するように構成さ れている。負荷である高圧放電灯8は、メタ ハライドランプや高圧水銀ランプのような 輝度高圧放電灯(HIDランプ)である。

 降圧チョッパ回路4の制御回路4003は、定 動作時に降圧チョッパ回路4の出力目標値を 定する定常時制御回路4303と、始動時にパル ス検出回路12で検出された高圧パルス電圧を 圧パルス電圧の目標値と比較して降圧チョ パ回路4の出力目標値を設定する始動時制御 回路4403と、降圧チョッパ回路4の出力電流を 出して始動時制御回路4403と定常時制御回路 4303の切替えを行う状態切替回路5003と、降圧 ョッパ回路4の出力を検出する出力検出回路 4103と、始動時制御回路4403または定常時制御 路4303からの入力をもとにスイッチング素子 Q2のオン/オフを制御するFET制御回路4203から る。

 また、昇圧チョッパ回路3の制御回路3003 、定常動作時に昇圧チョッパ回路3の出力目 値を設定する定常時制御回路3303と、始動時 に昇圧チョッパ回路3の出力目標値を設定す 始動時制御回路3403と、昇圧チョッパ回路3の 出力を検出する出力検出回路3103と、始動時 御回路3403または定常時制御回路3303からの入 力をもとにスイッチング素子Q1のオン/オフを 制御するFET制御回路3203からなる。

 イグナイタ7は、高圧放電灯8の始動時の 動作し、高圧放電灯8を始動させるためのパ ス電圧を発生する。イグナイタ7は、発生し たパルス電圧を点灯電圧に重畳させるように 構成されている。イグナイタ7は、昇圧チョ パ回路3からインピーダンス22を介して所定 電圧値Vc1に充電されるコンデンサC1と、トラ ンスT1と、外部制御信号によりオン/オフ可能 なスイッチング素子Q7と、スイッチング素子Q 7の過電流保護を行うインピーダンス71とから なる。トランスT1は、一次巻線N1と、二次巻 N2と、三次巻線N3とからなる。一次巻線N1は コンデンサC1の両端間でインピーダンス71と イッチング素子Q7と直列に接続されている 二次巻線N2は、インバータ6003の両端間で、 圧放電灯8と直列に接続されている。二次巻 N2は、一次巻線N1を流れる電流によってパル ス電圧を発生するように構成されている。三 次巻線N3は、二次巻線N2に発生するパルス電 に伴って、検出電圧を発生するように構成 れている。なお、インピーダンス22とコンデ ンサC1は、コンデンサC1の充電回路を構成す 。また、コンデンサC1と一次巻線N1と、イン ーダンス71と、スイッチング素子Q7とは、コ ンデンサC1の放電回路を構成する。始動パル 発生回路制御回路9003は、スイッチング素子 Q7のオンオフを制御する。始動パルス発生回 制御回路9003は、スイッチング素子Q7をオン ることにより、充電電源2102によって充電さ れたコンデンサC1を放電させる。コンデンサC 1が放電することにより、一次巻線N1には、コ ンデンサC1から放電電流が流れる。一次巻線 流れる放電電流は、二次巻線の両端にパル 電圧を発生させる。二次巻線に発生したパ ス電圧は、上述のように、点灯電圧に重畳 れる。また、二次巻線N2にパルス電圧およ 点灯電圧が発生するに伴って、三次巻線N3に 始動電圧と相関を有する検出電圧が発生する 。なお、コンデンサC2は、トランスT1で発生 た高圧パルス電圧がインバータ6003の入力側 回り込まないようにブロックする高周波バ パス用のコンデンサであり、このコンデン C2とトランスT1の2次巻線N2と高圧放電灯8と 直列閉回路を構成している。トランスT1の2 巻線N2に高圧パルス電圧が発生すると、コン デンサC2を介して高圧放電灯8の両端に印加さ れることになる。

 図23は高圧放電灯8への出力配線長が短く 配線の浮遊容量が非常に小さいときの各部 形である。このときのトランスT1の昇圧後 高圧パルス電圧の最大値を高圧パルス電圧 目標値Vmとし、降圧チョッパ回路4の出力電 値を降圧チョッパ回路3の通常時の出力目標 Vrとする。

 図24は高圧放電灯8への出力配線長が長く 配線の浮遊容量の影響でトランスT1の昇圧 の高圧パルス電圧が減衰した時の各部波形 ある。三次巻線N3に発生した検出電圧は、電 圧分圧回路11を介してパルス検出回路12に印 される。パルス検出回路12は、電圧分圧回路 11によって分圧された検出電圧に基づいて、 動電圧に応じた電圧レベルを示す検出信号 出力する。検出信号は、始動時制御回路4403 に送られる。この始動時制御回路4403は、始 電圧調整回路を構成する。始動時制御回路44 03は、検出信号の電圧レベルが示す高圧パル 電圧Vpと、高圧パルス電圧の目標値Vmの差( 標値からの不足電圧δV)を算出する。算出結 に基づいて、始動時制御回路4403は、高圧チ ョッパ回路の出力目標値を、降圧チョッパ回 路4の通常時目標値VrよりもδVだけ高く設定す る。降圧チョッパ制御回路4003のFET制御回路42 03は、始動時制御回路4403の出力を受け、スイ ッチング素子Q2の制御を行う。これにより、 イッチング素子Q2の制御によりのオンオフ 御により、降圧チョッパ回路4の出力電圧は 整される。続いて、出力検出回路4103は、降 圧チョッパ回路4の出力電圧を検出し、検出 果をFET制御回路4203にフィードバックする。 のフィードバック結果にもとづいて、再びF ET制御回路41は、スイッチング素子Q2のオンオ フ制御を調整する。このようにして、降圧チ ョッパ回路4の出力電圧を出力目標値となる う制御する。

 図25は、降圧チョッパ制御回路4003の始動 制御回路4403が設定した降圧チョッパ回路4 出力目標値Vdが、降圧チョッパ回路4の入力 圧より高い電圧値である場合の各部波形で る。この時、降圧チョッパ制御回路4003の始 時制御回路4403は、昇圧チョッパ制御回路300 3の始動時制御回路3403に出力目標値Vdを伝達 る。この始動時制御回路3403は、始動電圧調 回路の一部を構成する。昇圧チョッパ制御 路3003の始動時制御回路3403は、昇圧チョッ 回路3の出力目標値Vuとして、降圧チョッパ 路4の出力目標値Vdよりも高い電圧を設定す 。昇圧チョッパ制御回路3003のFET制御回路3203 は、始動時制御回路3403の出力を受け、スイ チング素子Q1の制御を行う。出力検出回路310 3は、昇圧チョッパ回路3の出力電圧を検出し FET制御回路3203にフィードバックする。フィ ードバック結果を受けて、FET制御回路3203は 再度スイッチング素子Q1のオンオフ制御を調 整する。このように昇圧チョッパ回路3の出 電圧を上げることで、降圧チョッパ回路4の 力電圧が上がり、降圧チョッパ回路4の出力 の上限を広げることができる。

 図26に本実施形態の降圧チョッパ制御回 4003の始動時制御回路4403の構成を示す。また 、図24の場合に対応する各部の動作波形を図2 7に示す。始動時制御回路4403は、ピーク値検 回路44a、高圧パルス変化検出回路44b、降圧 ョッパ回路出力目標値設定回路44cからなる ピーク値検出回路44aは、パルス検出回路12 らのパルス電圧のフィードバックを受けて パルス電圧のピーク値Vpを検出する。高圧パ ルス変化検出回路44bは、パルス電圧のピーク 値Vpと、パルス電圧の目標値Vmとの差を計算 、計算結果を出力する。降圧チョッパ回路 力目標値設定回路44cは、降圧チョッパ回路4 基準電圧Vrに、パルス電圧変化分δVを足し わせ、降圧チョッパ回路出力目標値としてFE T制御回路4203へ出力する。

 以上のように、トランスT1による昇圧後 高圧パルス電圧の不足分を、降圧チョッパ 路4の出力電圧で補うことにより、始動時の 圧放電灯8の両端電圧のピーク値を常に一定 に保つことができる。

 なお、本実施形態では、三次巻線に発生 る電圧を検出電圧として検出している。し しながら、パルス電圧検出回路は、高圧放 灯8に対して並列に接続することにより、高 圧放電灯8に印加される始動電圧を検出する うに構成することも可能である。また、パ ス電圧検出回路は、一次巻線N1に対して並列 に接続することにより、一次巻線N1に発生す パルス電圧を検出するように構成すること 可能である。

 図28は本発明の実施形態3の変更態様1のブ ロック図である。図29は昇圧チョッパ回路3、 降圧チョッパ回路4、イグナイタ7003、及び各 ョッパ回路の制御回路3003、4003の詳細図で る。

 図29に示すように、降圧チョッパ制御回 4003は、定常動作時に降圧チョッパ回路出力 標値を設定する定常時制御回路4303と、始動 時に降圧チョッパ回路4の出力電圧がある一 の変化をするように設定する始動時制御回 4403と、降圧チョッパ回路4の出力電流を検出 し、始動時制御回路4403と定常時制御回路4303 切替えを行う状態切替回路5003と、降圧チョ ッパ回路4の出力を検出する出力検出回路4103 、始動時制御回路4403または定常時制御回路 4303からの入力をもとにスイッチング素子Q2の オン/オフを制御するFET制御回路4203からなる

 図30に各部の動作波形を示す。

 無負荷時には、図31のように、降圧チョ パ回路4の出力電圧がある一定の変化をする うに制御する。図31において横軸は時間を し、縦方向は電圧値を示す。ここでは、降 チョッパ回路4の出力電圧をインバータ6003に より低周波交流出力に変換した後の電圧波形 を示している。低周波交流の周期は一般的に は数百Hzであり、振幅は数百Vである。

 本変更態様において、始動パルス発生回 制御回路は、降圧チョッパ回路4が出力する 直流電圧の変化量を検出し、直流電圧の変化 量を示す出力電圧検出信号を出力する降圧チ ョッパ回路出力変化検出回路9703と、パルス 出回路12からの検出信号と降圧チョッパ回路 出力変化検出回路9703からの出力電圧検出信 とに基づいて、始動電圧が所望の値となる イミングを計算する演算回路9803とからなる FET制御回路96は、演算回路9803が算出したタ ミングで、スイッチング素子Q7をオンする したがって、始動時制御回路3403と、始動時 御回路4403と、降圧チョッパ回路出力変化検 出回路9703と、演算回路9803とは、始動電圧調 回路として機能する。

 図32に変更態様の降圧チョッパ制御回路40 03の始動時制御回路4403の具体的な回路構成例 を示す。この始動時制御回路4403は、定電流 路を通してコンデンサを充電するように構 されており、インバータ6003の極性切替動作 にコンデンサを放電させることで、図33の うな出力目標値を出力するように構成され いる。

 図34、図35に始動パルス発生回路制御回路 9003の構成を示す。図36は各部の動作波形であ る。

 図34は始動パルス発生回路制御回路9003に ける降圧チョッパ回路出力変化検出回路9703 の詳細を示している。この回路はオペアンプ により構成されている。この回路は、降圧チ ョッパ回路4の出力変化値を計算し、FET制御 路96へ出力する。

 図35は始動パルス発生回路制御回路9003に ける演算回路9803の詳細を示している。演算 回路9803のピーク値検出回路96a、高圧パルス 圧変化検出回路96bは、実施形態3と同様にし 、高圧パルス電圧のフィードバックから高 パルス電圧の変化分δVを計算し、FETゲート 圧制御回路96cに出力する。FETゲート電圧制 回路96cは、降圧チョッパ回路出力変化値が 高圧パルス電圧の変化分δVと等しくなった にFET制御回路96にスイッチング素子Q7をオン させ、パルス電圧を発生させる。これにより 、パルス電圧の変化分(低下分)をインバータ6 003からの出力電圧の変化分(上昇分)で補うこ ができる。これにより、始動時に高圧放電 8の両端に印加されるピーク電圧をほぼ一定 に保つことができる。

 また、本実施形態では、図31のように、 性反転から連続的に変化するように、降圧 ョッパ回路4の出力電圧を変化させている。 かしながら、出力電圧の変化はこれに限ら たものでない。たとえば、出力電圧を、図3 7に示すように、階段状に変化させてもよい 降圧チョッパ回路4の出力電圧が階段状に変 する場合、パルス検出回路12からの出力信 と、降圧チョッパ回路出力変化検出回路9703 出力信号が、一番近くなった時にスイッチ グ素子Q7がオンするように、演算回路9803お びFET制御回路96を設定する。降圧チョッパ 路出力電圧が図37のように階段状に変化する 場合、高圧放電灯8の両端電圧のピーク電圧 目標通りの値に調整しやすいという利点が る。

 図38は本発明の実施形態3の変更態様2の全 体構成を示すブロック図である。トランスT1 昇圧後の高圧パルス電圧を検出、フィード ックし、降圧チョッパ回路4の出力を調整す る構成は実施形態3の図22と同じである。矩形 波制御回路6013は、インバータ660の極性切替 作を制御する。

 本実施形態では、降圧チョッパ制御回路4 003の始動時制御回路4403は、矩形波制御回路60 13から矩形波極性切替信号を検出する。続い 、検出した矩形波極性切替信号に基づいて パルス電圧と同極性の矩形波出力の半サイ ル時のみ、パルス電圧の変化量に応じた降 チョッパ回路4の出力目標値を設定する。

 また、始動パルス発生回路制御回路9003は 、矩形波制御回路6013から矩形波極性切替信 を検出して、高圧パルス電圧と同極性の矩 波出力半サイクル時のみ、高圧パルス電圧 発生させる。例えば、矩形波出力電圧極性 プラスの時に高圧パルス電圧と同じ極性で る場合、矩形波出力電圧がマイナスからプ スへの極性切替動作時に始動パルス発生回 制御回路9003のFET制御回路96はスイッチング 子Q7をオンする。

 図39は本実施形態における降圧チョッパ 御回路4の始動時制御回路4403の構成を示す。 実施形態3の始動時制御回路4403(図26)の高圧パ ルス変化検出部44bの出力部分に、トランジス タTrを追加している。トランジスタTrのオン には、高圧パルス変化検出回路44bの出力を ランドに落とす。トランジスタTrのベースに は、矩形波制御回路6013から矩形波極性切替 号を印加することで、矩形波出力電圧の極 が高圧パルス電圧極性と違う半サイクル時 みトランジスタTrをオンし、高圧パルス変化 検出部44bの出力電圧をゼロにし、降圧チョッ パ回路4の出力目標値を基準出力電圧と等し する。

 図40に各部の動作波形を示す。図から明 かなように、高圧パルス電圧と矩形波出力 極性の組み合わせには、降圧チョッパ回路4 出力調整が有効に働かない組合せが存在す 。高圧パルス電圧と同極性の矩形波出力半 イクル時のみ降圧チョッパ回路4の出力を調 整することにより、出力電圧実効値が同等の 場合よりも、高圧放電灯の両端に印加される ピーク電圧の調整範囲を広げることがでる。 加えて、この構成により、不必要な高圧パル ス電圧の発生を回避できる。

 図41は本発明の実施形態3の変更態様3の全 体構成を示す回路図である。トランスT1によ 昇圧後のパルス電圧を検出、フィードバッ し、降圧チョッパ回路4の出力を調整する構 成、始動パルス発生回路制御回路9003が矩形 制御回路6013の極性切替動作信号を検出して ルス電圧の発生を制御する構成は、実施形 3と同じである。

 図42に各部の動作波形を示す。降圧チョ パ制御回路4003の始動時制御回路4403は、矩形 波制御回路6013から矩形波極性切替信号を検 する。始動時制御回路4403は、検出した矩形 極性切替信号に基づいて、パルス電圧と同 性の矩形波出力の半サイクル時における一 時間のみ、高圧パルス電圧変化量に応じた 圧チョッパ回路4の出力目標値を設定し、降 圧チョッパ回路4の出力を調整する。

 矩形波出力の電圧極性がプラスの時に降 チョッパ回路4の出力調整が有効である場合 、矩形波出力の電圧極性がマイナスからプラ スへの極性切替動作時に始動パルス発生回路 制御回路9003はスイッチング素子Q7をオンする 。

 降圧チョッパ制御回路4003の始動時制御回 路4403は、矩形波出力の電圧極性がマイナス らプラスへの極性切替動作時に、高圧パル 電圧変化量に応じた降圧チョッパ回路の出 目標値を設定する。つまり、高圧パルス電 の不足分δVpを補うように、降圧チョッパ回 4の出力目標値を一時的に引き上げる。その 後、始動パルス発生回路制御回路9003がスイ チング素子Q7をオフするとき、降圧チョッパ 制御回路4003の始動時制御回路4403は、降圧チ ッパ回路4の出力目標値を引き下げる。

 このように、高圧パルス電圧を発生させ 時のみ降圧チョッパ回路4の出力を調整する ことで、実施形態1に比べて高圧放電灯8の電 実効値を大幅に小さくすることができる。 たがって、出力電圧実効値が同等の場合に 較して、高圧放電灯の両端に印加されるパ ス電圧のピーク値の調整範囲を広げること できる。また、この構成により、不必要な 圧パルス電圧の発生を回避できる。

 (実施形態4)
 図43は本発明の実施形態4の全体構成を示す 路図である。以下、その回路構成について 明する。高圧放電灯点灯装置は、商用交流 源1から電力の供給を受けるように構成され ている。整流回路2は、ダイオードブリッジDB よりなり、商用交流電源1から供給された交 電圧を全波整流して脈流電圧を出力する。 イオードブリッジDBの出力端には、入力コン デンサCiが並列接続されると共に、インダク L2とスイッチング素子Q1の直列回路が接続さ れている。スイッチング素子Q1の両端にはダ オードD1を介して平滑コンデンサC3が接続さ れている。インダクタL2、スイッチング素子Q 1、ダイオードD1、入力コンデンサCi、平滑コ デンサC3は昇圧チョッパ回路3を構成してい 。スイッチング素子Q1のオン・オフは昇圧 ョッパ制御部3004により制御される。昇圧チ ッパ制御部3004は市販の集積回路を用いて容 易に実現可能である。スイッチング素子Q1が 用交流電源1の商用周波数よりも十分に高い 周波数でオン・オフ制御されることにより、 ダイオードブリッジDBの出力電圧は、規定の 流電圧に昇圧されて平滑コンデンサC3に充 される。

 本実施形態で用いる直流電源Eは、商用交 流電源1を整流・平滑した平滑コンデンサC3の 直流電圧であり、ダイオードブリッジDBの出 に接続された昇圧チョッパ回路3の出力電圧 である。

 昇圧チョッパ回路3の出力は、降圧チョッ パ回路4が接続されている。降圧チョッパ回 4は負荷である高圧放電灯8に目標電力を供給 するための安定器としての機能を有している 。また、始動時からアーク放電移行期間を経 て安定点灯期間に至るまで高圧放電灯8に適 な電力を供給するように、降圧チョッパ回 4の出力電圧は可変制御される。

 降圧チョッパ回路4の回路構成について説 明する。直流電源Eである平滑コンデンサC3の 正極はスイッチング素子Q2、インダクタL3を してコンデンサC4の正極に接続されている。 コンデンサC4の負極は平滑コンデンサC3の負 に接続されている。コンデンサC4の負極には 回生電流通電用のダイオードD2のアノードが 続されている。ダイオードD2のカソードは イッチング素子Q2とインダクタL3の接続点に 続されている。

 降圧チョッパ回路4の回路動作について説 明する。スイッチング素子Q2は降圧チョッパ 御部4004の出力により高周波でオン・オフ駆 動される。スイッチング素子Q2がオンのとき 直流電源Eからスイッチング素子Q2、インダ タL3、コンデンサC4を介して電流が流れる。 スイッチング素子Q2がオフのとき、インダク L3、コンデンサC4、ダイオードD2を介して回 電流が流れる。これにより、直流電源Eの直 流電圧を降圧した直流電圧がコンデンサC4に 電される。降圧チョッパ制御部4004によりス イッチング素子Q2のオンデューティ(一周期に 占めるオン時間の割合)を変えることにより コンデンサC4に得られる電圧を可変制御でき る。したがって、昇圧チョッパ回路3と降圧 ョッパ回路4とは、コンバータB004を構成する 。

 降圧チョッパ回路4の出力にはインバータ 6004が接続されている。インバータ6004はスイ チング素子Q3~Q6よりなるフルブリッジ回路 ある。スイッチング素子Q3,Q6のペアとQ4,Q5の アが極性反転制御回路6004からの制御信号に より低周波で交互にオンされることで、降圧 チョッパ回路4から出力される直流電圧を矩 波交流の点灯電圧に変換して高圧放電灯8に 給するものである。負荷である高圧放電灯8 は、メタルハライドランプや高圧水銀ランプ のような高輝度高圧放電灯(HIDランプ)である

 イグナイタ7004は、高圧放電灯8の始動時 み動作するように構成されており、高圧放 灯8を始動させるためのパルス電圧を発生す ように構成されている。イグナイタ7004は、 パルス電圧を点灯電圧に重畳させて高圧放電 灯8に印加するように構成されている。イグ イタ7004は、昇圧チョッパ回路3で昇圧した直 流電源Eからインピーダンス22を介して所定の 電圧値Vc1を印加されるように構成されたコン デンサC1と、トランスT1と、外部制御信号に りオン/オフ可能なスイッチング素子Q7と、 イッチング素子Q7の過電流保護を行うインピ ーダンス71とからなる。トランスT1は、一次 線N1と、二次巻線N2と、三次巻線N3とからな 。一次巻線N1は、コンデンサC1の両端間でイ ピーダンス71とスイッチング素子Q7と直列に 接続されている。二次巻線N2は、インバータ6 004の両端間で、高圧放電灯と直列に接続され ている。二次巻線N2は、一次巻線N1に流れる 流によって電圧を発生するように構成され いる。三次巻線N3は、二次巻線N2に発生する ルス電圧と相関関係を有する検出電圧を発 するように構成されている。なお、インピ ダンス22とコンデンサC1は、コンデンサC1の 電回路を構成する。また、コンデンサC1と 次巻線N1と、インピーダンス71と、スイッチ グ素子Q7とは、コンデンサC1の放電回路を構 成する。スイッチング素子Q7は、制御回路Sか らの信号によってオンされるように構成され ている。制御回路Sは、スイッチング素子Q7を オンすることにより、コンデンサC1を放電さ るように構成されている。コンデンサC1が 電することにより、放電回路には放電電流 流れる。一次巻線N1に流れる放電電流によっ て、二次巻線N2にパルス電圧が発生する。ま 、二次巻線N2に発生するパルス電圧および 灯電圧に伴って、三次巻線N3に検出電圧が発 生する。コンデンサC2は、トランスT1で発生 たパルス電圧がインバータ6004の入力側に回 込まないようにブロックする高周波バイパ 用のコンデンサである。このコンデンサC2 、トランスT1の2次巻線N2と高圧放電灯8とで 列閉回路を構成している。トランスT1の2次 線N2に高圧パルス電圧が発生すると、コンデ ンサC2を介して高圧放電灯8の両端に印加され る。

 制御回路Sは、昇圧チョッパ回路3の出力 圧をフィードバックし、一定の電圧となる う制御する昇圧チョッパ制御部3004と、高圧 電灯8に適正な電力を供給するために降圧チ ョッパ回路4の出力電圧を検出して出力電圧 応じた所定の電流となるよう制御する降圧 ョッパ制御部4004と、降圧チョッパ回路4の出 力電圧によって高圧放電灯8の点灯・不点灯 判別する点灯判別部5004と、インバータ6004の スイッチング素子Q3~Q6の制御を行う極性反転 御回路6014と、イグナイタ7004を制御する始 パルス発生回路制御部90とからなる。

 制御回路Sの始動パルス発生回路制御部90 詳細を図44に示す。始動パルス発生回路制 部90は、論理回路等で構成された始動パルス 発生極性選択回路95からなる。各論理回路に 、パルス電圧検出回路1204の検出信号と、点 灯判別部5004の点灯判別信号と、極性反転制 回路6004の極性反転信号が入力されている。

 動作タイミングを図45に示し、説明する 制御回路Sの点灯判別部5004により、高圧放電 灯8の点灯・不点灯を判別する。高圧放電灯8 不点灯の場合、イグナイタ7004を動作させて 、高圧放電灯8を始動する。

 イグナイタ7004は、昇圧チョッパ回路3を 源として使用している。昇圧チョッパ回路3 よってコンデンサC1が充電され、制御回路S 制御により、スイッチング素子Q7がオンす 。充電されたコンデンサC1は、放電すること により放電回路の放電電流を発生する。放電 電流が1次巻線N1に流れたとき、2次巻線N2にパ ルス電圧が発生し、三次巻線N3に検出電圧が 生する。

 三次巻線N3に発生した検出電圧は、パル 電圧検出回路1204のコンパレータCP12で基準値 と比較される。ここで、三次巻線N3による電 の検出は、パルス電圧を一定とする場合ほ 、正確である必要はない。所定値以上か所 値以下といった簡易な判別でよい。したが て、図44に示すような、簡単な構成でよい

 図44のパルス電圧検出回路1204では、三次 線N3の一端を接地し、他端を半波整流用の イオードD12と微分用コンデンサC12を介して 分圧用抵抗R11,R12からなる電圧分圧回路に接 されている。分圧された検出電圧は、コン レータCP12の+入力端子に印加される。コン レータCP12の-入力端子には、制御電源電圧Vcc を抵抗R13,R14で分圧した基準電圧が印加され いる。コンパレータCP12の出力は抵抗R15によ プルアップされたオープンコレクタまたは ープンドレイン出力である。+入力端子の検 出電圧が-入力端子の基準電圧よりも高くな と、コンパレータCP12の出力端子はHighレベル となる。このようにして、始動電圧を示す検 出信号を出力する。

 コンパレータCP12の出力は、始動パルス発 生極性選択回路95のオア回路ORの一方の入力 接続されている。オア回路ORの他方の入力は オア回路ORの出力と接続されている。したが て、検出されたパルス電圧が基準値よりも い場合、オア回路ORの出力がHighレベルとな 。したがって、トランジスタTr91はオンされ るため、アンド回路AND1からダイオードD91を して出力されるパルストリガ信号(パルス発 部PGの出力)を禁止する。その結果、スイッ ング素子Q3,Q6の駆動信号に同期するスイッ ング素子Q7の駆動信号を無効にする。

 これにより、イグナイタ7004により発生す るパルス電圧は、パルス電圧の極性に対し、 負の矩形波出力に重畳されるので、パルス電 圧の振幅をVp、矩形波出力のピーク値をVrと ると、Vp-Vrが高圧放電灯8に印加されること なる。このようにして、始動パルス発生極 選択回路95は、点灯電圧が負のときにパルス 電圧を重畳させるようにスイッチング素子Q7 オンする。したがって、始動パルス発生極 選択回路95は、始動電圧調整回路として機 し、またスイッチング素子Q7をオンするため のコントローラとしても機能する。

 検出されたパルス電圧が基準値よりも低 場合、オア回路ORの出力がLowレベルとなる したがって、トランジスタTr92はオンされる で、アンド回路AND2からダイオードD92を介し て出力されるパルストリガ信号(パルス発振 PGの出力)を禁止する。その結果、スイッチ グ素子Q4,Q5の駆動信号に同期するスイッチン グ素子Q7の駆動信号を無効にする。

 これにより、イグナイタ7004により発生す るパルス電圧は、パルス電圧の極性に対し、 正の矩形波出力に重畳される。したがって、 パルス電圧の振幅をVp、矩形波出力のピーク Vrとすると、パルス電圧の振幅Vpにピーク値 Vrが高圧放電灯8に印加されることになる。こ のようにして、始動パルス発生極性選択回路 95は、点灯電圧が正のときにパルス電圧を重 させるようにスイッチング素子Q7をオンす 。

 このように、動作する矩形波の極性を変 させた場合、高圧放電灯8の両端に印加され る電圧は、(Vp+Vr)または(Vp-Vr)となる。その結 、矩形波のピーク値の2倍の電圧差が生じる 。

 したがって、三次巻線N3の検出電圧に基 いてイグナイタ7004のスイッチング素子Q7が ン動作する極性を切り替えることにより、 力配線長により低下するパルス電圧を補う とができる。その結果、高圧放電灯に、始 に必要な始動電圧を印加することができる

 ここで、出力配線長が最短の時、(Vp-Vr)が 高圧放電灯点灯装置で規定される始動パルス 電圧の最大値近傍に設定されるのが好ましい 。そして、動作する極性の切替えは、(Vp-Vr) 出力配線長が最大の時、(Vp-Vr)が高圧放電灯 灯装置で規定される始動パルス電圧の最小 となるVp相当の検出電圧でなされるのが好 しい。

 なお、本実施形態では、三次巻線に発生 る電圧を検出電圧として検出している。し しながら、パルス電圧検出回路は、高圧放 灯8に対して並列に接続することにより、高 圧放電灯8に印加される始動電圧を検出する うに構成することも可能である。また、パ ス電圧検出回路は、一次巻線N1に対して並列 に接続することにより、一次巻線N1に発生す パルス電圧を検出するように構成すること 可能である。

 図46は、実施形態4の変更態様1を示してい る。回路構成について、実施形態4と異なる は、イグナイタ7004の構成において、トラン T1は、第1の一次巻線N1aと第2の一次巻線N2bと を備える。また、図47に示すように、第1の一 次巻線N1aのコンデンサC1側の端子は、第2の一 次巻線N1bのコンデンサC1側の端子と異なる極 を有するように設けられている。これによ 、コンデンサC1が放電することにより放電 路に流れる放電電流によって、第1の一次巻 N1aは、第2の一次巻線N1bと異なる極性のパル ス電圧を出力するように構成されている。し たがって、コンデンサC1からの放電電流によ て第1の一次巻線N1aに発生するパルス電圧は 、コンデンサC1からの放電電流によって第2の 一次巻線N1bに発生するパルス電圧と異なる極 性を有する。これに伴い、第1の一次巻線N1a 直列に接続されたスイッチング素子Q7aと、 2の一次巻線N1bと直列に接続されたスイッチ グ素子Q7bとを備える。したがって、スイッ ング素子Q7aと第1の一次巻線N1aとは、第1の 電経路を構成する。スイッチング素子Q7bと 2の一次巻線N1bとは、第2の放電経路を構成す る。そして、第1の放電経路と第2の放電経路 は、並列に接続されている。

 制御回路Sの始動パルス発生回路制御部90 詳細を図47に示す。また、動作タイミング 図48に示し、説明する。

 制御回路Sの点灯判別部5004により、高圧 電灯8の点灯・不点灯を判別する。高圧放電 が不点灯の場合、パルス発振部PGを発振動 し、高圧放電灯8を始動する。

 イグナイタ7004は、昇圧チョッパ回路3の 流電圧Vc3を電源として、コンデンサC1が充電 される。制御回路Sの制御により、スイッチ グ素子Q7aがオンされる。その結果、コンデ サC1の放電により発生する放電電流が、イン ダクタL1、トランスT1の1次巻線N1a、スイッチ グ素子Q7a、コンデンサC1で構成される放電 路に流れる。一次巻線N1aに放電電流が流れ ことにより、二次巻線N2に高圧パルスが発生 し、三次巻線N3に検出電圧が発生する。

 三次巻線N3に発生した検出電圧は、パル 電圧検出回路1204のコンパレータCP12で基準値 と比較される。

 本実施形態では、正負両極性のパルス電 を検出可能とするべく、検出巻線N3の中央 設けられたタップを接地している。そして 検出巻線N3の両端を全波整流用のダイオード D11,D12のアノードに接続している。各ダイオ ドD11,D12のカソードを、微分用コンデンサC12 介して電圧分圧用の抵抗R11,R12の直列回路に 接続している。

 ここで、検出されたパルス電圧が基準値 りも高い場合、オア回路ORの出力がHighレベ に固定される。そして、インバータ6004のス イッチング素子Q4,Q5の駆動信号がHighレベルと なる矩形波出力極性において第1のスイッチ グ素子Q7aがオン、スイッチング素子Q3,Q6の駆 動信号がHighレベルとなる矩形波出力極性に いて第2のスイッチング素子Q7bがオンするよ に、切替回路Qswが固定される。

 これにより、イグナイタ7004により発生す るパルス電圧は、パルス電圧の極性に対し、 逆極性となる矩形波出力に重畳される。した がって、パルス電圧の振幅をVp、矩形波出力 ピーク値をVrとすると、振幅Vpからピーク値 Vrを引いた値が高圧放電灯8に印加されること になる。

 検出されたパルス電圧が基準値よりも低 場合、オア回路ORの出力はLowレベルに固定 れる。したがって、Highレベルのときとは逆 タイミング、すなわち、スイッチング素子Q 4,Q5の駆動信号がHighレベルとなる矩形波出力 性においてスイッチング素子Q7bがオン、ス ッチング素子Q3,Q6の駆動信号がHighレベルと る矩形波出力極性においてスイッチング素 Q7aがオンするように、切替回路Qswが固定さ る。

 これにより、イグナイタ7004により発生す るパルス電圧は、パルス電圧の極性に対し、 同じ極性の矩形波出力に重畳される。したが って、パルス電圧の振幅をVp、矩形波出力の ーク値をVrとすると、振幅Vpとピーク値Vrと 和の値が高圧放電灯8に印加されることにな る。

 このように、矩形波出力の極性に応じて ルス電圧の極性を変化させると、高圧放電 の両端に印加される電圧は、(Vp+Vr)または(Vp -Vr)となり、矩形波のピーク値の2倍の電圧差 生じる。

 したがって、三次巻線N3の検出結果に基 いてイグナイタ7004のスイッチング素子Q7a,Q7b がオン動作する極性を切り替えることにより 、出力配線長により低下するパルス電圧を補 うことができる。したがって、高圧放電灯の 両端に、高圧放電灯を点灯させるのに必要な 始動電圧を印加することができる。

 また、三次巻線N3による電圧の検出は、 ルス電圧を一定とする場合ほど、正確であ 必要はなく、所定値以上か所定値以下かと った簡易な判別でよく、図47に示すような、 簡単な構成でよいことは明らかである。

 ここで、出力配線長が最短の時、(Vp-Vr)が 高圧放電灯点灯装置で規定される始動パルス 電圧の最大値近傍に設定されるのが好ましい 。そして、動作する極性の切替えは、(Vp-Vr) 出力配線長が最大の時、(Vp-Vr)が高圧放電灯 灯装置で規定される始動パルス電圧の最小 となるVpに相当する電圧で行われるのが好 しい。

 また、降圧チョッパ回路4はインバータ600 4を構成するフルブリッジ回路またはハーフ リッジ回路のスイッチング素子と兼用して 良い。例えば、図43または図46の回路図にお て、降圧チョッパ回路4を省略し、インバー タ6004のスイッチング素子Q3,Q4とスイッチング 素子Q5,Q6の接続点の間に、チョッパチョーク してのインダクタL3と出力コンデンサC2の直 列回路を接続し、出力コンデンサC2の両端に ランスT1の2次巻線N2と高圧放電灯8の直列回 を接続し、スイッチング素子Q4,Q6を低周波 交互にオン・オフすると共に、スイッチン 素子Q4がオンとなる出力極性では、スイッチ ング素子Q5を高周波でオン・オフし、スイッ ング素子Q6がオンとなる出力極性では、ス ッチング素子Q3を高周波でオン・オフすれば 、インバータ6004と降圧チョッパ回路4を一体 できる。その場合、周知のようにスイッチ グ素子Q3,Q5の寄生ダイオード(MOSFETに内蔵さ た逆方向ダイオード)が降圧チョッパ回路の 回生電流通電用のダイオードとして兼用され ることになる。

 なお、上記各実施形態では、パルス電圧 出回路は、三次巻線N3に発生する検出電圧 基づいてパルス電圧にピーク値を検出して る。パルス電圧検出回路がパルス電圧を検 する方法は、上記検出方法に限られない。 とえば、第1の方法として、パルス電圧検出 路は、三次巻線N3に発生した検出電圧に基 いて、パルス電圧のパルス幅を検出するよ に構成することも好ましい。また、第2の方 として、パルス電圧検出回路は、三次巻線N 3に発生した検出電圧に基づいて、パルス電 の傾きを検出するように構成することも好 しい。そして、第3の方法として、パルス電 検出回路は、電圧レベル比較回路を備え、 圧レベル比較回路は検出電圧とあらかじめ 憶された電圧レベルとを比較して比較結果 出力するように構成されていることも好ま い。このようにして、パルス電圧を検出す ことができる。

 (実施形態5)
 図49は本発明の実施形態1~4の高圧放電灯点 装置を用いた照明器具の構成例を示す。図49 (a)、(b)はそれぞれHIDランプが組み込まれたス ポットライトを示している。図49(c)はHIDラン が組み込まれたダウンライトを示している 図35(a)~(c)は、高圧放電灯8、高圧放電灯取り 付けるためのハウジング81、配線82、点灯装 の回路を内蔵した安定器83を示している。こ れらの照明器具を複数組み合わせて照明シス テムを構築しても良い。これらの点灯装置と して前述の実施形態1~13のいずれかの高圧放 灯点灯装置を用いることで、始動パルス電 のピーク値を適正化でき、配線82が長くても 始動可能となる。また、配線82が短いときに 始動パルス電圧のピーク値を低減できる。

 出力線長を延長しても高圧パルス電圧の 衰しない本発明の高圧放電灯点灯装置を搭 することで、配線82を例えば2m~10mの範囲で 長することが可能となり、施工性が高まっ り、安定器83の一括設置が可能となり、電源 線の引き回し距離が短くできたり、安定器83 一括点検が可能となる等の利点がある。

 また、上記の各実施形態および変更態様 示された個別の特徴は、任意に組み合わせ ことが可能である。