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Title:
HIGH-VOLTAGE DISCHARGE LAMP LIGHTING DEVICE, AND LIGHTING EQUIPMENT USING THE DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/096424
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a high-voltage discharge lamp lighting device comprising an inverter, an igniter, a controller, a pulse-voltage detecting circuit and a starting pulse-voltage adjusting circuit. The inverter is constituted to apply a lighting voltage to a high-voltage discharge lamp via an output terminal. The controller is constituted to apply the starting pulse-voltage generated by the igniter, to the high-voltage discharge lamp. The pulse-voltage detecting circuit is constituted to detect a voltage indicating the starting pulse-voltage to be applied to the high-voltage discharge lamp, and to output a detection signal. The starting pulse-voltage adjusting circuit is constituted to adjust the starting pulse-voltage to a desired value on the basis of the detection signal. The pulse-voltage detecting circuit is further constituted to detect one of a pulse voltage generated at the two ends of the circuit element of the igniter and the starting pulse-voltage, as a voltage value indicating the starting pulse-voltage.

Inventors:
KOMATSU NAOKI (JP)
ERIGUCHI HIROYASU (JP)
GORIKI TAKESHI (JP)
KAMOI TAKESHI (JP)
KUMAGAI JUN (JP)
YUFUKU AKIRA (JP)
MATSUZAKI NOBUTOSHI (JP)
NAGATA SATORU (JP)
YAMAHARA DAISUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/051352
Publication Date:
August 06, 2009
Filing Date:
January 28, 2009
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC ELEC WORKS CO LTD (JP)
KOMATSU NAOKI (JP)
ERIGUCHI HIROYASU (JP)
GORIKI TAKESHI (JP)
KAMOI TAKESHI (JP)
KUMAGAI JUN (JP)
YUFUKU AKIRA (JP)
MATSUZAKI NOBUTOSHI (JP)
NAGATA SATORU (JP)
YAMAHARA DAISUKE (JP)
International Classes:
H05B41/24
Foreign References:
JP2007052977A2007-03-01
JPH11135279A1999-05-21
JPH06303767A1994-10-28
JP2007257841A2007-10-04
JP2002075673A2002-03-15
JP2007052977A2007-03-01
Other References:
See also references of EP 2247168A4
Attorney, Agent or Firm:
NISHIKAWA, Yoshikiyo et al. (Umeda Square Bldg. 9F12-17, Umeda 1-chome, Kita-k, Osaka-shi Osaka 01, JP)
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Claims:
 高圧放電灯点灯装置であって、当該高圧放電灯点灯装置は、
 出力端を介して点灯電圧を高圧放電灯に印加するように構成されたインバータと、
 電圧源によって充電されるように構成されたコンデンサと、スイッチング素子と、前記コンデンサの両端間でスイッチング素子と直列に接続された一次巻線と前記インバータの出力端の間で前記高圧放電灯に直列に接続されている二次巻線とからなるトランスとを備えたイグナイタと、
 前記スイッチング素子のオンオフを制御し、前記スイッチング素子をオンすることにより前記コンデンサを放電させて放電電流を前記一次巻線に流すように構成されており、これにより前記一次巻線を流れる放電電流によって、前記二次巻線に発生する始動パルス電圧を前記高圧放電灯に印加させるコントローラと、
 前記高圧放電灯に印加される前記始動パルス電圧を示す電圧を検出して検出信号を出力するパルス電圧検出回路と、
 前記検出信号に基づいて前記始動パルス電圧を所望の値に調整するように構成されている始動パルス電圧調整回路とを備え、
 前記パルス電圧検出回路は、前記イグナイタの回路要素の両端に発生するパルス電圧と前記始動パルス電圧とのいずれか一方を前記始動パルス電圧を示す電圧として検出するように構成されたことを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
 前記パルス検出回路は、前記高圧放電灯点灯装置の両端間に接続されており、これにより前記始動パルス電圧を検出して検出信号を出力するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記パルス検出回路は、前記一次巻線に並列に接続されており、前記一次巻線の両端に発生する前記パルス電圧を検出して検出信号を出力するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記イグナイタは、さらに前記一次巻線に直列に接続されたインピーダンスを備え、前記パルス検出回路は、前記インピーダンスに発生するパルス電圧を検出して検出信号を出力するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記パルス電圧検出回路は、前記始動パルス電圧を示す電圧値のピーク値を検出して前記検出信号を出力するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記パルス電圧検出回路は、前記始動パルス電圧を示す電圧が第1の電圧値に到達してから、その次に第1の電圧値に到達するまでの時間を検出して検出信号を出力するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記パルス電圧検出回路は、前記始動パルス電圧を示す電圧が最初に第1の電圧値に到達してから第2の電圧値に到達するまでの時間を検出して検出信号を出力するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の高圧放電灯点灯装置。
 前記スイッチング素子は、作動電圧を印加されることによりオンされるように構成されており、作動電圧の電圧値に応じて内部インピーダンスが変化するように構成されており、
 前記パルス電圧検出回路は、前記始動パルス電圧を示す電圧の電圧値に応じた電圧レベルを示す検出信号を出力するように構成されており、
 前記始動パルス電圧調整回路は、前記検出信号に応じて、前記作動電圧を変化させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の高圧放電灯点灯装置。
 請求項1から8のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置を備える照明器具。
Description:
高圧放電灯点灯装置及びこれを いた照明器具

 本発明は、始動パルス電圧のピーク値を 整することにより、高圧放電灯を点灯する うに構成された高圧放電灯点灯装置及びこ を用いた照明器具に関する。

 日本公開特許公報特開2007-52977A公報は、 来の高圧放電灯点灯装置を開示している。 来の高圧放電灯点灯装置は、外部に設けら た電源から交流電力又は直流電力の供給を けるように構成されている。従来の高圧放 灯点灯装置は、電力変換回路と、インバー と、イグナイタとを備える。電力変換回路 、供給された交流電力又は直流電力を所望 直流電圧に変換するように構成されている インバータは、電力変換回路から出力され 直流電圧を矩形波で交流の点灯電圧に変換 るように構成されている。インバータは、 力端を介して、高圧放電灯に点灯電圧を印 するように構成されている。従来の高圧放 灯点灯装置のイグナイタは、スイッチング 子と、コンデンサと、インダクタと、トラ スとを備える。スイッチング素子は、コン ローラによってオンオフが制御される。コ デンサは、昇圧チョッパ回路が出力する直 電圧によって充電されるように構成されて る。インダクタは、スイッチング素子に所 の値以上の電流が流れることを防ぐために けられている。トランスは、コンデンサが 電するときに流れる放電電流によって前記 動パルス電圧を発生するように構成されて る。この高圧放電灯点灯装置は、さらにフ ードバック巻線を備える。フィードバック 線は、始動パルス電圧を示す電圧を検出す ためにトランスのコアに巻きつけられてい 。フィードバック巻線で検出された電圧は 電圧分圧回路を介して始動パルス検出回路 出力される。始動パルス検出回路は、電圧 検出結果をコントローラにフィードバック る。コントローラは、始動パルス電圧が所 の電圧値となるようにスイッチング素子を 御する。

 しかしながら、上述の高圧放電灯点灯装 は、始動パルス電圧を示す電圧を検出する めのフィードバック巻線N3が必要となる。 のフィードバック巻線は、トランスのコア 巻きつけられているため、高い絶縁性が求 られる。したがって、フィードバック巻線 高い絶縁性を持たせる必要があるという。

 本発明は、上記課題を解決するためにな れたものである。本発明の目的は、フィー バック巻線を用いることなく始動パルス電 を示す電圧を検出し、これにより始動パル 電圧を所定の値に変化させるように構成さ た高圧放電灯点灯装置を提供することであ 。

 本発明の高圧放電灯点灯装置は、インバ タと、イグナイタと、コントローラと、パ ス電圧検出回路と、始動パルス電圧調整回 とを備える。インバータは、出力端を介し 点灯電圧を高圧放電灯に印加するように構 されている。イグナイタはコンデンサとス ッチング素子とトランスとを備える。コン ンサは、電圧源によって充電されるように 成されている。前記トランスは一次巻線と 次巻線とを備える。一次巻線は、コンデン の両端間でスイッチング素子と直列に接続 れている。二次巻線は、インバータの出力 の間で、前記高圧放電灯に直列に接続され いる。前記コントローラは、前記スイッチ グ素子のオンオフを制御し、前記スイッチ グ素子をオンすることにより前記コンデン を放電させて放電電流を一次巻線に流すよ に構成されており、これにより一次巻線を れる放電電流によって、前記二次巻線の両 に発生する始動パルス電圧を高圧放電灯に 加させる。パルス電圧検出回路は、高圧放 灯に印加される始動パルス電圧を示す電圧 検出して検出信号を出力するように構成さ ている。始動パルス電圧調整回路は、検出 号に基づいて、前記始動パルス電圧を所望 値に調整するように構成されている。本発 の特徴部分は、前記パルス電圧検出回路は イグナイタの回路要素の両端に発生するパ ス電圧と前記始動パルス電圧とのいずれか 方を、前記始動パルス電圧を示す電圧とし 検出するように構成された点である。

 この場合、イグナイタの回路要素の両端 発生するパルス電圧と前記始動パルス電圧 のいずれか一方を、前記始動パルス電圧を す電圧値として検出するように構成された 圧放電灯点灯装置が得られる。

 パルス検出回路は、高圧放電灯点灯装置 両端間に接続されており、これにより始動 ルス電圧を検出して検出信号を出力するこ が好ましい。

 この場合、高圧放電灯に印加される前記 動パルス電圧を、前記始動パルス電圧を示 電圧値として検出するように構成された高 放電灯点灯装置が得られる。

 パルス検出回路は、一次巻線に並列に接 されており、一次巻線の両端に発生するパ ス電圧を検出して検出信号を出力するよう 構成されていることも好ましい。

 この場合、一次巻線に発生するパルス電 を、前記始動パルス電圧を示す電圧値とし 検出するように構成された高圧放電灯点灯 置が得られる。

 前記イグナイタは、さらに前記一次巻線 直列に接続されたインピーダンスを備える とが好ましい。そして、パルス検出回路は インピーダンスに発生するパルス電圧を検 して検出信号を出力するように構成されて ることも好ましい。

 この場合、インピーダンスに発生するパ ス電圧を、前記始動パルス電圧を示す電圧 として検出するように構成された高圧放電 点灯装置が得られる。

 前記パルス電圧検出回路は、前記始動パ ス電圧を示す電圧のピーク値を検出して前 検出信号を出力するように構成されている とが好ましい。

 前記パルス電圧検出回路は、前記始動パ ス電圧を示す電圧が第1の電圧値に到達して から、その次に第1の電圧値に到達するまで 時間を検出して検出信号を出力するように 成されていることも好ましい。

 前記パルス電圧検出回路は、前記始動パ ス電圧を示す電圧が最初に第1の電圧値に到 達してから第2の電圧値に到達するまでの時 を検出して検出信号を出力するように構成 れていることも好ましい。

 スイッチング素子は、作動電圧を印加さ ることによりオンされるように構成されて り、作動電圧の電圧値に応じて内部インピ ダンスが変化するように構成されているこ が好ましい。これに関連して、パルス電圧 出回路は、始動パルス電圧を示す電圧の電 値に応じた電圧レベルを示す検出信号を出 するように構成されている。始動パルス電 調整回路は、検出信号に応じて、作動電圧 変化させるように構成されている。

 この場合、一次巻線に流れる放電電流を 整することができる。したがって、高圧放 灯に印加される始動パルス電圧を調整する とができる。

 また、照明器具は、上述の高圧放電灯点 装置を備えることが好ましい。

本発明の実施形態1の構成を示す回路図 である。 本発明の実施形態1の動作波形図である 。 本発明の実施形態1の動作波形図である 。 本発明の実施形態1の動作説明図である 。 本発明の実施形態1の変更態様1の構成 示す回路図である。 本発明の実施形態1の変更態様2の構成 示す回路図である。 本発明の実施形態1の変更態様の構成を 示す回路図である。 本発明の実施形態2の構成を示す回路図 である。 本発明の実施形態3の構成を示す回路図 である。 本発明の実施形態3の要部構成を示す 路図である。 本発明の実施形態4の動作を示す波形 である。 本発明の実施形態7の要部構成を示す 路図である。 本発明の実施形態7の動作を示す波形 である。 本発明の実施形態8の構成を示す回路 である。 本発明の実施形態8の動作を示すフロ チャートである。 本発明の実施形態9の出力線長が最短 の動作波形図である。 本発明の実施形態9の出力線長が中間 の動作波形図である。 本発明の実施形態9の出力線長が最長 の動作波形図である。 本発明の実施形態10の動作波形図であ 。 本発明の実施形態10の極性反転回路の 負荷時の出力変化を示す波形図である。 本発明の実施形態10の極性反転回路の 負荷時の出力変化の他の一例を示す波形図 ある。 本発明の実施形態11の動作波形図であ 。 本発明の実施形態12の動作波形図であ 。 本発明の実施形態13の全体構成を示す 路図である。 本発明の実施形態13の要部構成を示す 路図である。 本発明の実施形態14の全体構成を示す 路図である。 本発明の実施形態14の要部構成を示す 路図である。 本発明の実施形態14の始動パルス波形 示す波形図である。 本発明の実施形態14の動作説明のため 特性図である。 本発明の実施形態14の動作説明のため 特性図である。 本発明の実施形態14の動作説明のため 特性図である。 本発明の実施形態15の全体構成を示す 路図である。 本発明の実施形態15の動作説明のため 特性図である。 本発明の実施形態16の全体構成を示す 路図である。 本発明の実施形態17の照明器具の外観 示す斜視図である。

 (実施形態1)
 図1は、本発明の実施形態1の全体構成を示 回路図である。以下、実施形態1の回路構成 ついて説明する。本実施形態の高圧放電灯 灯装置は、電力変換回路Bと、インバータ6 、イグナイタ7と、コントローラ9と、始動パ ルス電圧調整回路15とを備える。高圧放電灯 灯装置は、直流電源Eから電力の供給を受け るように構成されている。直流電源Eは、例 ば商用電源と、商用電源から受けた交流電 を整流する整流回路とからなる。電力変換 路Bは、整流回路によって整流された電圧を 定の直流の電圧値に変化させる昇圧チョッ 回路及び降圧チョッパ回路とからなる。電 変換回路Bは、前記所定の直流の電圧値を昇 圧又は降圧するように構成されており、これ により予め定められた電圧値に変化させる。 インバータ6は、電力変換回路Bから出力され 直流電圧を、矩形波交流電圧に変換するよ に構成されている。この予め定められた電 値を有する矩形波交流電圧は、いわゆる点 電圧である。インバータ6は、出力端を介し て点灯電圧を高圧放電灯に印加するように構 成されている。イグナイタ7は、高圧放電灯8 始動時に始動パルス電圧を発生して、高圧 電灯8に印加するように構成されている。始 動パルス電圧調整回路15は、高圧放電灯8に印 加される始動パルス電圧を所定の値に調整す るように構成されている。

 イグナイタ7は、コンデンサC1と、トラン T1と、インピーダンスL1と、スイッチング素 子Q7とからなる。コンデンサC1は、電圧源で る電力変換回路Bから電圧を印加されて、充 されるように構成されている。インピーダ スL1は、スイッチング素子Q7に過電流が流れ ることを防ぐためのものである。トランスT1 、一次巻線N1と二次巻線N2とを備える。一次 巻線N1は、コンデンサの両端間でスイッチン 素子Q7およびインピーダンスL1と直列に接続 されている。したがって、一次巻線N1とイン ーダンスL1とスイッチング素子Q7とは、コン デンサC1が放電したときにコンデンサC1から れる放電電流を流すための放電回路を形成 る。二次巻線は、インバータの出力端の間 高圧放電灯に直列に接続されている。スイ チング素子は、コントローラ9によって、オ オフが制御される。コントローラ9は、スイ ッチング素子Q7をオンして、コンデンサC1を 電させる。コンデンサC1が放電するに伴って 、放電回路には放電電流が流れる。放電電流 が一次巻線N1に流れることにより、二次巻線N 2に始動パルス電圧が発生する。また、放電 流が一次巻線N1に流れることにより、一次巻 線N1の両端にはパルス電圧が発生する。また 放電電流がインダクタL1を流れることによ 、インダクタL1の両端にはパルス電圧が発生 する。

 図2は、高圧放電灯8の始動時に印加され 電圧の波形を示す。図2に示すように、高圧 電灯8の始動時には、点灯電圧に始動パルス 電圧が重畳された電圧が印加される。

 実施形態1において、高圧放電灯点灯装置 は、さらに、高圧放電灯8に印加される始動 ルス電圧を検出するための電圧分圧回路と イクロコンピュータICとを備える。電圧分圧 回路は、高圧放電灯8に印加される始動パル 電圧を抵抗R1,R2で分圧して得られた第1の電 値と、始動パルス電圧を抵抗R3,R4で分圧して 得られた第2の電圧値とを出力する。分圧さ た始動パルス電圧は、マイクロコンピュー IC1に出力される。マイクロコンピュータIC1 、第1の電圧と第2の電圧との差に基づいて、 高圧放電灯8の両端に発生する始動パルス電 を検出する。始動パルス電圧は、即ち、始 パルス電圧を示す電圧値である。続いて、 イクロコンピュータIC1は検出信号を出力す 。始動パルス電圧調整回路15は、検出信号に 基づいて、コンデンサC1の電圧を調整するよ に構成されている。または、始動パルス電 調整回路15は、検出信号に基づいて、コン ローラ9にスイッチング素子Q7をオンさせる イミングを調整する。このようにして、始 パルス電圧調整回路15は、始動パルス電圧を 所定の値に調整する。

 このような構成により、フィードバック 線を用いることなく、始動パルス電圧を検 するように構成されたパルス電圧検出回路 得られる。これにより、大型のトランスT1 用いる必要がない。そして、より正確に始 パルス電圧を検出することができる。

 ここで、上記マイクロコンピュータIC1を いて始動パルス電圧を検出する場合、以下 ように構成されたパルス電圧検出回路を用 ることが好ましい。第1として、パルス電圧 検出回路12は、始動パルス電圧始動パルス電 を示す電圧値のピーク値を検出して検出信 を、出力信号を出力するように構成ことが ましい。すなわち、図3に示すように、パル ス電圧検出回路は、点灯電圧に重畳された始 動パルス電圧のピーク値を検出するように構 成されている。第2として、図3に示すように パルス電圧検出回路12は、始動パルス電圧 示す電圧値が第1の電圧値に到達してから、 の次に第1の電圧値に到達するまでの時間を 検出して検出信号を出力ように構成されてい ることが好ましい。第3として、パルス電圧 出回路は、始動パルス電圧を示す電圧値が 初に第1の電圧値に到達してから第2の電圧値 に到達するまでの時間を検出して検出信号を 出力するように構成されていることが好まし い。即ち、図4に示すように、パルス電圧検 回路は、始動パルス電圧の第1の時間t1にお る電圧V1と、第2の時間t2における電圧V2との を検出するように構成されていることが好 しい。いずれの場合であっても、同様の効 が得られる。

 なお、本実施形態において、インバータ6 は、フルブリッジインバータ及びハーフブリ ッジインバータを適用することができる。

 図5は、本発明の実施形態1の変更態様1に かる高圧放電灯点灯装置を示している。実 形態1の変更態様1において、パルス電圧検 回路12は、一次巻線N1に並列に接続されてお 、これにより、一次巻線N1に発生するパル 電圧を検出するように構成されている。

 一次巻線N1に発生するパルス電圧は、二 巻線N2に発生する始動パルス電圧と相関関係 を有する。この相関関係は、一次巻線N1と二 巻線N2との巻数比によって決定される。し がって、本変更態様では、パルス電圧調整 路は、一次巻線N1の両端間に発生するパルス 電圧および巻数比によって、間接的に始動パ ルス電圧を検出するように構成されている。 したがって、一次巻線N1の両端間に発生する ルス電圧は、いわゆる始動パルス電圧を示 電圧である。

 そのため、実施形態1の変更態様1では、 ランスT1の1次巻線N1の両端電圧を抵抗分圧回 路R1~R4を用いて分圧し、その分圧した電圧を イコンIC1に入力し、抵抗R1,R2で分圧した電 と抵抗R3,R4で分圧した電圧との差を取得する ことにより、高圧放電灯8の両端に発生する 動用の高圧パルス電圧を検出するように構 されている。このような構成にすることに り、検出抵抗R1~R4に印加される電圧を実施形 態1に比べると、より低く抑えることが可能 なり、パルス電圧検出回路12を小型化できる 。

 図6は、本発明の実施形態1の変更態様2に かる高圧放電灯点灯装置を示している。実 形態1の変更態様2において、パルス電圧検 回路12は、インピーダンスL1に並列に接続さ ている。インピーダンスL1は、コイルであ 。コンデンサC1を放電させたときにインピー ダンスL1に発生するパルス電圧は、二次巻線N 2に発生する始動パルス電圧と相関関係を有 る。この相関関係は、インピーダンスL1と二 次巻線N2との巻数比によって決定される。し がって、本変更態様では、パルス電圧調整 路は、インピーダンスL1の両端間に発生す パルス電圧および巻数比によって、間接的 始動パルス電圧を検出するように構成され いる。したがって、インピーダンスL1に発生 するパルス電圧は、すなわち始動パルス電圧 を示す電圧である。

 したがって、始動パルス電圧を、インダ タL1の巻線両端に発生するパルス電圧から 接的に検出し、その検出結果を受けて、始 パルス電圧調整回路15が、コンデンサC1の電 を調整し、あるいはコントローラ9によりス イッチング素子Q7をオンさせるタイミングを 変制御して、始動パルス電圧を所定範囲内 維持するものである。

 また、図7に示すように、インピーダンス L1に代えてトランスを用い、トランスを介し 始動パルス電圧を示す電圧を検出すること 可能である。

 (実施形態2)
 図8は、本発明の実施形態2にかかる高圧放 灯点灯装置の回路図である。なお、実施形 1と同じ構成には同じ符号を付して説明は省 する。

 実施形態2の高圧放電灯点灯装置は、電力 変換回路Bと、インバータ6と、コントローラ9 と、イグナイタ7と、電圧分圧回路11と、パル ス電圧検出回路12と、始動電圧調整回路15と 充電電源21と、インピーダンス22とを備える

 始動電圧調整回路15は、コンデンサ電圧 整回路20と、充電開始検出回路23と、タイマ 回路24とからなる。インピーダンス22は、そ のインピーダンス値を調整可能に構成されて いる。可変インピーダンス22は、コンデンサC 1と直列に接続されており、充電電源21とコン デンサC1との間に位置する。可変インピーダ ス22は、コンデンサC1と共に、コンデンサC1 充電回路を形成する。可変インピーダンス2 2は、コンデンサ電圧調整回路20によってイン ピーダンス値が変化されるように構成されて いる。充電開始検出回路22は、充電電源21か コンデンサC1に電圧が印加されたことに基づ いてコンデンサC1の充電開始を検出するよう 構成されている。充電開始検出回路22は、 電開始を検出したときに充電開始検出信号 出力するように構成されている。タイマー 路24は、充電開始検出信号を受けてから所定 の時間経過することを計測するように構成さ れている。タイマー回路24は、所定の時間の 過を計測したときに、コントローラ9にオン 信号を出力するように構成されている。コン トローラ9は、オン信号を受けたときに、ス ッチング素子Q7をオンするように構成されて いる。また、コンデンサ電圧調整回路20は、 記検出信号に基づいて、可変インピーダン 22のインピーダンス値を調整するように構 されている。

 本実施形態では、パルス電圧検出回路12 、1次巻線N1のパルス電圧を、電圧分圧回路11 を介して検出する。検出されたパルス電圧が 高い場合には、コンデンサ電圧調整回路20は インピーダンス22を増加させるように検出 号を出力する。逆に検出された駆動パルス 圧が低い場合には、コンデンサ電圧調整回 20は、充電経路のインピーダンス22を減少さ るように検出信号を出力する。このように 成することで、2次巻線N2に発生する始動パ ス電圧を所定範囲内に維持することができ 。

 なお、高圧放電灯8は始動直後に管電圧が 大幅に低下すると共に大きな管電流が流れる ので、電力変換回路Bの出力電圧の低下また 出力電流の増大を検出することにより高圧 電灯8が点灯したことを判別することが可能 あり、高圧放電灯8の点灯判別後は、コンデ ンサC1の充電またはスイッチング素子Q7のオ 動作を禁止することにより、始動パルスの 生を停止させる。

 図9は、本実施形態の高圧放電灯点灯装置 の具体的な回路図を示している。図8に示す うに、本実施形態の高圧放電灯点灯装置は 整流回路2と、昇圧チョッパ回路3と、降圧チ ョッパ回路4と、インバータ6と、イグナイタ7 と、パルス電圧検出回路12と、コントローラ9 と、コンデンサ電圧調整回路20と、充電開始 出回路23と、タイマー回路24とを備える。整 流回路2は、ダイオードブリッジDBを備える。 整流回路2は、商用交流電源1を全波整流して 動電圧を出力する。ダイオードブリッジDB 、その両端間に、インダクタL2とスイッチン グ素子Q1の直列回路が接続されている。昇圧 ョッパ回路3は、インダクタL2、スイッチン 素子Q1、ダイオードD1、平滑コンデンサC3か なる。スイッチング素子Q1は、その両端間 、ダイオードD1を介して平滑コンデンサC3が 続されている。スイッチング素子Q1のオン オフはチョッパ制御回路30により制御される 。チョッパ制御回路30は市販の集積回路を用 て容易に実現可能である。スイッチング素 Q1が商用交流電源1の商用周波数よりも十分 高い周波数でオン・オフ制御されることに り、ダイオードブリッジDBの出力電圧は、 定の直流電圧に昇圧される。平滑コンデン C3は、規定の直流電圧によって充電される。

 本実施形態で用いる直流電源Eは、商用交 流電源1を整流・平滑した平滑コンデンサC3の 直流電圧であり、ダイオードブリッジDBの出 に接続された昇圧チョッパ回路3の出力電圧 である。しかしながら、直流電源Eは、これ 限定されるものではない。

 降圧チョッパ回路4は負荷である高圧放電 灯8に目標電力を供給するための安定器とし の機能を有している。また、始動時からア ク放電移行期間を経て安定点灯期間に至る で高圧放電灯8に適正な電力を供給するよう 降圧チョッパ回路4の出力電圧を可変制御さ れる。

 降圧チョッパ回路4は、スイッチング素子 Q2と、インダクタンスL3と、ダイオードD2と、 コンデンサC4とを備える。平滑コンデンサC3 正極はスイッチング素子Q2、インダクタL3を してコンデンサC4の正極に接続されており コンデンサC4の負極は平滑コンデンサC3の負 に接続されている。コンデンサC4の負極に 回生電流を流すためのダイオードD2のアノー ドが接続されており、ダイオードD2のカソー はスイッチング素子Q2とインダクタL3の接続 点に接続されている。

 スイッチング素子Q2は出力制御回路40から の制御信号により高周波でオン・オフ駆動さ れ、スイッチング素子Q2がオンのとき、直流 源Eからスイッチング素子Q2、インダクタL3 コンデンサC4を介して電流が流れ、スイッチ ング素子Q2がオフのとき、インダクタL3、コ デンサC4、ダイオードD2を介して回生電流が れる。これにより、直流電源Eの直流電圧を 降圧した直流電圧がコンデンサC4に充電され 。出力制御回路40によりスイッチング素子Q2 のオンデューティ(一周期に占めるオン時間 割合)を変えることにより、コンデンサC4に られる電圧を可変制御できる。

 降圧チョッパ回路4の出力にはインバータ 6が接続されている。インバータ6はスイッチ グ素子Q3~Q6よりなるフルブリッジ回路であ 、スイッチング素子Q3,Q6のペアとQ4,Q5のペア 出力制御回路40からの制御信号により低周 で交互にオンされることで、降圧チョッパ 路4の出力電力を矩形波交流電力に変換して 圧放電灯8に供給するものである。負荷であ る高圧放電灯8は、メタルハライドランプや 圧水銀ランプのような高輝度高圧放電灯(HID ンプ)である。

 (実施形態3)
 図10は本発明の実施形態3の要部構成を示す 路図である。主要部の回路構成は、図8と同 じで良い。なお、上述の構成と同様の構成に は同様の符号を付して説明は省略する。図8 は、充電電源21は単一極性の直流電源Eを用 てコンデンサC1を一方向に充電している。一 方、図10では、インバータ6と同期して極性が 反転する正負両極性の電源を用いて、コンデ ンサC1を正方向と負方向に交互に充電してい 。本実施形態の充電電源21は、インバータ6 出力極性が反転した直後からコンデンサC1 充電を開始し、スイッチング素子Q7がオンし た後は次回の極性反転時までコンデンサC1の 電を停止するように構成されている。また コンデンサC1はインバータ6の出力極性が反 する度に正方向と負方向に交互に充電され 。したがって、スイッチング素子Q7は、正 いずれの方向にも電流を通電可能な双方向 のスイッチング回路が使用されている。な 、双方向性のスイッチング回路の具体例と ては、逆方向ダイオードを内蔵した2個のMOSF ETをソース端子を共通として逆直列接続した うなスイッチ回路が挙げられる。

 トランスT1の2次巻線N2については図示し いないが、図7と同様にインバータ6の出力側 のコンデンサC2及び高圧放電灯8と共に直列閉 回路を構成するように接続されている。

 1次巻線回路のインダクタL1に誘起される ルス電圧は、本実施形態ではコンデンサC1 充電極性に応じて極性が反転する。したが て、分圧回路は、全波整流用の整流器DB2を して接続されており、これにより、パルス 圧検出回路は、正負いずれのパルス電圧に いてもピーク値を検出するように構成され いる。

 スイッチング素子Qsは、サンプルホール のために設けられている。スイッチング素 Qsは、パルス電圧の発生のタイミングに同期 して、低周波発振回路によってスイッチが閉 じられるように構成されており、これにより 、抵抗R2の電圧をサンプルホールドのための ンデンサCsに検出電圧Vcsとして保持させる コンデンサCsに保持された検出電圧Vcsはコン パレータCPにより基準電圧Vrefと比較される。 そして、Vcs>Vrefの場合、コンパレータCPの 力はHighとなる。一方、Vcs≦Vrefであればコン パレータCPの出力はLowとなる。コンパレータC Pの出力がHighの場合、抵抗Roを介してフォト プラPC1の発光ダイオードPC1-Dが光信号を出力 し、これにより、フォトカプラPC1のフォトト ランジスタPC1-Trがオンとなる。これに伴い、 トライアックQ8のゲートコンデンサCgの両端 短絡されて、トライアックQ8はオフとなる。 これにより、インピーダンス22は抵抗R5,R6の 列回路となる。その結果、充電電源21からの コンデンサC1への充電速度は遅くなる。一方 フォトカプラPC1のフォトトランジスタPC1-Tr オフの場合、ゲート電源Vgによりゲートコ デンサCgが充電されて、トライアックQ8がオ となる。これに伴い、抵抗R6の両端を短絡 るから、インピーダンス22は抵抗R5のみとな 。その結果、充電電源21からコンデンサC1へ の充電速度は速くなる。

 上述のように、充電電源21はインバータ6 出力極性が反転した直後からコンデンサC1 充電を開始し、充電開始検出回路23はコンデ ンサC1の充電開始を検出すると、タイマー回 24の計時動作を開始させ、タイマー回路24は 一定時間の計時を終了すると、スイッチング 素子Q7にオン信号を出力する。本実施形態で 、充電開始検出回路23はインバータ6の出力 性の反転を検出することで、コンデンサC1 充電開始のタイミングを検出している。

 インバータ6は図9に例示したようにスイ チング素子Q3~Q6のフルブリッジ回路で構成さ れている。低周波発振回路60は、スイッチン 素子Q3とスイッチング素子Q6とを、同時にオ ンし、また同時にオフするように制御する。 低周波発振回路60は、スイッチング素子Q4と イッチング素子Q5とを、同時にオンし、また オフするように制御する。低周波発振回路60 、スイッチング素子Q4がオンのときにスイ チング素子Q3がオフとなるように制御し、ま た、スイッチング素子Q4がオフのときにスイ チング素子Q3をオンするように制御する。 こで、本実施形態の充電開始検出回路23は、 スイッチング素子Q3,Q6の駆動信号を検出する うに構成されている。そして、充電開始検 回路23は、駆動信号がHighからLowに反転した イミングまたはLowからHighに反転したタイミ ングをコンデンサC1の充電開始のタイミング して検出するように構成されている。そし 、充電開始検出回路23は、充電開始のタイ ングのときに充電開始検出信号を出力する うに構成されている。タイマー回路24は、充 電開始検出信号を受けてから、コンデンサC1 始動パルスを発生可能な電圧に充電される に適する所定の時間を計時するように構成 れている。そして、所定の時間の経過に伴 て、そして、タイマー回路24は、コントロ ラ9にオン信号を出力するように構成されて る。オン信号を受けたコントローラ9は、ス イッチング素子Q7をオンするように制御する ここで、コンデンサC1の回路には、可変イ ピーダンス22が設けられている。したがって 、コンデンサC1の充電時間が一定であっても 駆動パルス電圧が発生するときのコンデン C1の充電電圧は可変インピーダンス22のイン ピーダンス値に応じて変化する。

 図11は、本実施形態の高圧放電灯点灯装 における出力信号及び出力電圧の波形を示 ている。Q3,Q6駆動信号はインバータ6のスイ チング素子Q3,Q6のオン信号を示している。Q4, Q5駆動信号はインバータ6のスイッチング素子 Q4,Q5のオン信号を示している。Qs駆動信号は ンプルホールド用のスイッチング素子Qsのオ ン信号を示している。低周波発振回路60は、 ルス電圧が発生するタイミングに合わせて イッチング素子Qsがオンされるように、オ 信号を出力するように構成されている。Q7駆 動信号はスイッチング素子Q7のオン信号を示 ている。タイマー回路24は、極性反転のタ ミングから所定の時間経過したときにQ7駆動 信号を出力するように構成されている。なお 、図9の回路では、Qs駆動信号を低周波発振回 路60で生成している。しかしながら、タイマ 回路24がQs駆動信号を出力するように構成し てもよい。Qs駆動信号は、Q7駆動信号がオン なる直前にオンとなることが好ましい。そ て、Qs駆動信号は、パルス電圧のピーク検出 後にはオフとなることが好ましい。

 図11の波形図において、Cs電圧は、サンプ ルホールド用のコンデンサCsの電圧を示して る。サンプルホールド用のスイッチング素 Qsがオンしているときの抵抗R2の電圧をサン プルホールドした電圧である。PC1-Trコレクタ 電圧は、インピーダンス可変制御用のトライ アックQ8のゲートコンデンサCgの電圧である C1電圧は、コンデンサC1の電圧を示している 出力電圧は、無負荷時における高圧放電灯8 に印加される電圧である。

 以下、図11の波形図とともに、本実施形 の動作について説明する。

 なお、図10の充電電源21は、図9に示した イッチング素子Q3,Q4の接続点とスイッチング 素子Q5,Q6の接続点の間にスイッチ回路を介し コンデンサC1の直列回路が接続されたもの 使用されている。この場合、スイッチ回路 、極性反転後パルス発生タイミングまで閉 るように構成されている。しかしながら、 述の充電電源21は、上述の構成に限定される ものではない。

 最初に、スイッチング素子Q3,Q6がオン、 イッチング素子Q4,Q5がオフになったとき、充 電電源21からインピーダンス22を介してコン ンサC1に充電電流が流れる。これに伴って、 コンデンサC1の電圧は上昇される。充電開始 出回路23は極性反転のタイミングを検出し ときに、充電開始検出信号を出力する。タ マー回路24は、充電開始検出信号を受けて、 所定の時間経過したときにコントローラ9を してスイッチング素子Q7をオンさせる。これ により、コンデンサC1は放電する。コンデン C1から流れる放電電流は、トランスT1の1次 線N1を流れ、一次巻線N1に駆動パルス電圧を 生させる。駆動パルス電圧に誘起されて、 動パルス電圧が二次巻線N2に発生する。こ 始動パルス電圧が高圧放電灯8の両端に印加 れる。また、スイッチング素子Q3,Q6がオフ スイッチング素子Q4,Q5がオンになったとき、 充電電源21からインピーダンス22を介してコ デンサC1に逆方向に充電電流が流れる。これ により、コンデンサC1の電圧は、負に増大す 。充電開始検出回路23は、極性反転のタイ ングを検出したときに、充電開始検出信号 出力する。タイマー回路24は、充電開始検出 信号を受けて、所定の時間経過したときにオ ン信号を出力して、コントローラ9にスイッ ング素子Q7をオンさせる。これにより、上記 と同様に、始動パルス電圧が高圧放電灯8の 端に印加される。

 ここで、始動パルス電圧は、駆動パルス 圧と相関関係を有する。そして、駆動パル 電圧とコンデンサC1に充電された電荷量と 相関関係がある。したがって、スイッチン 素子Q1がオンする瞬間のコンデンサC1の充電 を変えることにより、始動パルス電圧を変 させることができる。コンデンサC1が放電 たときに、インダクタL1には誘起電圧が発生 する。この誘起電圧は、駆動パルス電圧を示 す電圧としてパルス電圧検出回路に検出され る。したがって、インダクタL1の両端間に発 した駆動パルスで何津を示す電圧に基づい 、パルス電圧検出回路は、駆動パルス電圧 検出する。駆動パルス電圧が所定の値以上 とき、スイッチング素子Q1がオンする瞬間 コンデンサC1の充電量を少なくすることによ り、始動パルス電圧のピーク値を低くするこ とができる。一方、駆動パルス電圧が所定の 値以下のとき、スイッチング素子Q1がオンす 瞬間のコンデンサC1の電圧を高くすること より始動パルス電圧のピーク値を高くする とができる。

 まず、時刻T11において、コンパレータCP +側入力は0V、マイナス側入力はVrefとなって る。したがって、コンパレータCPの出力電 はLowに維持されており、これにより、フォ カプラPC1の一時側の発光ダイオードPC1-Dはオ フとなっている。これを受けて、フォトカプ ラPC1の二次側のフォトトランジスタPC1-Trもオ フとなっている。また、トライアックQ8のゲ ト電源Vgから充電されるゲートコンデンサCg の電荷が引き抜かれないため、トライアック Q8はオンに維持されている。この場合、電流 、充電電源21からインピーダンス22の抵抗R5 介してコンデンサC1に流れ、これによりコ デンサに電荷が充電される。続いて、時刻T1 3において、スイッチング素子Q7がオンした瞬 間にコンデンサC1に蓄積されていた電荷がス ッチング素子Q7を介して一次巻線N1に流れる 。この電流の傾きdi/dtと一次巻線N1のインダ タンス値LN1によって、パルス電圧LN1・di/dtが 決定される。一次巻線N1に発生したパルス電 LN1・di/dtは、二次巻線N2を誘起して二次巻線 N2の両端間に始動パルス電圧を発生させる。 の始動パルスは、高圧放電灯8に印加される 。

 ここで、コンデンサC1の放電によって放 回路を流れる放電電流によって、パルス電 を示す電圧がインダクタL1に誘起される。こ の駆動パルス電圧を示す電圧を、整流器DB2、 抵抗R1、抵抗R2で検出する。続いて、低周波 振回路は、時刻T12でスイッチング素子Qsをオ ンするように制御して、抵抗R2に印加される 圧をコンデンサCsに印加する。続いて、時 T14で、スイッチング素子Qsをオフすることで 、コンデンサCsの電圧を保持する。この保持 れたコンデンサCsの電圧Vcsが基準電圧Vrefよ も大きいとき、コンパレータCPの出力がHigh フォトカプラPC1の一時側の発光ダイオードP C1-Dがオン、フォトカプラPC1の2次側のフォト ランジスタPC1-Trがオン、トライアックQ8が フとなり、コンデンサC1はR5とR6の直列抵抗 充電される。その結果、充電の時定数が大 くなり、スイッチング素子Q7がオンする瞬間 のコンデンサC1の充電電圧が低くなる。した って、時刻T23でスイッチング素子Q7がオン ると、二次巻線N2に発生する始動パルス電圧 のピーク値は、時刻T13で発生した始動パルス 電圧のピーク値よりも低くなる。

 一方、時刻T24でコンデンサCsの電圧Vcsが 準電圧Vrefを下回ると、コンパレータCPの出 がLowとなり、フォトカプラPC1の一時側の発 ダイオードPC1-DがフォトカプラPC1の2次側の ォトトランジスタPC1-Trがオフ、トライアッ Q8がオンとなり、コンデンサC1は抵抗R5で充 される。その結果、充電の時定数が小さく り、スイッチング素子Q7がオンする瞬間のコ ンデンサC1の充電電圧は高くなる。このよう してコンデンサC1への充電経路のインピー ンス22を変化させることにより、始動パルス 電圧が所定範囲となるように制御できる。

 (実施形態4)
 図12は、本発明の実施形態4にかかる高圧放 灯の要部にかかる回路図である。なお、主 部の回路構成は、図7と同じでよい。また、 上述の構成と同一の構成には同様の符号を付 して説明は省略する。本実施形態では、コン デンサC1を充電する際の時定数は一定に構成 れている。そして、タイマー回路24は、ス ッチング素子Q7をオンするタイミングを変化 させるように構成されており、これにより、 コンデンサ電圧調整回路は、始動パルス電圧 を変化させるように構成されている。この構 成により、始動パルス電圧調整回路は、始動 パルス電圧のピーク値を調整するように構成 されている。

 充電電源21は、上記と同様に、インバー 6と同期して極性が反転する正負両極性の電 を用いてコンデンサC1を正方向と負方向に 互に充電するように構成されている。充電 源21は、インバータ6の出力極性が反転した 後からコンデンサC1の充電を開始し、スイッ チング素子Q7がオンした後は次回の極性反転 までコンデンサC1の充電を停止するように 成されている。

 本実施形態では、インピーダンス22は、 定抵抗R5で構成されている。即ち、充電回路 の時定数は一定である。充電電源21からイン ーダンス22を介してコンデンサC1の充電が開 始すると、コンデンサC1が蓄える電荷量は、 電回路の時定数に基づいて増大する。

 上述のように、始動パルス電圧は、コン ンサC1に蓄積された電圧と相関がある。し がって、スイッチング素子Q7がオンする瞬間 のコンデンサC1の充電量を変化させることに り、始動パルス電圧のピーク値は変化され 。すなわち、パルス電圧検出回路は、始動 ルス電圧を充電回路のインダクタL1に発生 る誘起電圧(始動パルス電圧を示す電圧)に基 づいて検出するように構成されている。誘起 電圧が所定の値以上の場合、コンデンサ電圧 調整回路は、コンデンサC1の充電量が低いと に、コントローラ9にスイッチング素子Q7を ンさせるようにコントローラ9に信号を出力 し、これにより、始動パルス電圧を低くする 。一方、誘起電圧が所定の値以下の場合、コ ンデンサC1の充電量が高いときに、コントロ ラ9にスイッチング素子Q7をオンさせるよう コントローラ9に信号を出力し、これにより 、始動パルス電圧を高くする。

 以下、具体的な構成について説明する。 電回路のインダクタL1の誘起電圧の検出値 ら始動パルス電圧のピーク値をコンデンサCs の電圧Vcsとして検出する動作は、上記と同様 である。実施形態4において、コンパレータCP に代えてオペアンプOPを使用している。オペ ンプOPとトランジスタQtとにより、バッファ 回路が構成される。オペアンプOPの増幅率は めて高いので、+側入力端子と-側入力端子 は同一電圧となる。言い換えると、オペア プOPの増幅率は極めて高いので、+側入力端 と-側入力端子とは、仮想的に短絡状態とな 。コンデンサCsの電圧Vcsと、トランジスタQt のベース・エミッタ間の電圧VBEの和が、オペ アンプOPの出力電圧となる。つまり、オペア プOPとトランジスタQtは、サンプルホールド 用のコンデンサCsの電圧Vcsを低インピーダン 化して抵抗Rt4の両端に印加するための増幅 =1のバッファアンプとして機能する。この め、電圧Vcを抵抗Rt4で割った電流が、抵抗Rt4 に流れる。そして、電圧Vcを抵抗Rt4で割った 流は、同様にトランジスタQtのコレクタ電 として抵抗Rt3にも流れる。抵抗Rt3、トラン スタQt、抵抗Rt4の直列回路は、抵抗Rt2と並列 に接続され、抵抗Rt1と共にタイマー回路23の ンデンサCtの充電時定数を決定する。

 図13は、本実施形態の高圧放電灯点灯装 における出力信号及び出力電圧の波形を示 ている。コンデンサCtの電圧が基準電圧Vref 達したときに、スイッチング素子Q7がオンす るように構成されており、これによりコンデ ンサC1が放電される。このため、本実施形態 は、スイッチング素子Q7のオンのタイミン が、コンデンサCsの電圧に応じて変化する。

 タイマー回路23は、汎用のタイマー用ICで 構成されている。タイマー回路23は、内部電 から抵抗Rt1に流れる電流と同じ電流をコン ンサCtにも流すように構成されている。ま は、タイマー回路23は、内部電源から抵抗Rt1 に流れる電流と比例する電流をコンデンサCt も流すように構成されている。始動パルス 圧が高くなると、インダクタL1の誘起電圧 上昇し、コンデンサCsの電圧Vcsが上昇する。 オペアンプOPは、+側入力電圧と-側入力電圧 等しくなるように動作するため、コンデン Csの電圧Vcsが上昇すると抵抗Rt4の両端電圧も 上昇する。その結果、抵抗Rt3、トランジスタ Qt、抵抗Rt4に流れる電流が増加する。このた 、コンデンサCtに流れる電流が増加し、こ に伴い、コンデンサCtの電圧がある電圧Vref 達するまでの時間が短くなる。この結果、 イッチング素子Q7は、コンデンサC1の電圧が い時点でオンされるため、始動パルス電圧 上昇した場合には、始動パルス電圧を下げ ように回路が動作する。逆に、始動パルス 圧が低下した場合には、抵抗Rt4の両端の電 が低下する。その結果、コンデンサCtの充 電流が低下し、スイッチング素子Q7がオンす るタイミングが遅れる。これにより、回路は 、始動パルス電圧を上昇させるように動作す る。このように構成することにより、始動パ ルス電圧を所定の範囲内に収めるように制御 することが可能である。

 なお、図12の回路では、Qs駆動信号を低周 波発振回路60で生成している。しかしながら 本実施形態では、パルス発生タイミングは えることができる。したがって、タイマー 路24によりQs駆動信号を生成して出力するよ うに構成してもよい。Qs駆動信号は、Q7駆動 号がオンとなる直前にオンとなり、パルス 圧のピーク検出後に刃オフとなることが好 しい。

 (実施形態5)
 図14は、本発明の実施形態5の回路図を示し いる。回路構成は、図8と略同じである。し かしながら、インピーダンス22を可変とする 御に代えて、タイマー回路24の計時時間を 変とする制御とした点が異なる。また、本 施形態では、図中の1点鎖線で囲んだ部分の ルス電圧検出回路12、コントローラ9、充電 始検出回路23、タイマー回路24をマイクロコ ンピュータにて実現している。

 図15は、本実施形態の高圧放電灯点灯装 の動作を示すフローチャートである。本実 形態において、マイクロコンピュータは、 イマーTaと、タイマーTbとを備える。タイマ Taは、スイッチング素子Q7がオンしてからオ フするまでの時間Tを計時するように構成さ ている。タイマーTbは、コンデンサC1への充 を開始してからスイッチング素子Q7がオン るまでの時間tを計時するように構成されて る。Tが所定の値Tpよりも大きい場合、コン ンサ電圧可変手段20は、スイッチング素子Q7 をオフさせるようにコントローラに信号を出 力するように構成されている。また、tが所 の値t1よりも大きい場合、コンデンサ電圧可 変手段20は、スイッチング素子Q7をオンさせ ようにコントローラに信号を出力するよう 構成されている。

 最初に、タイマーTa、Tbをリセット(T=0、t= 0)し、続いてタイマーTaでカウントを開始す 。コントローラを制御して、スイッチング 子Q7をオンすることにより、始動パルス電圧 を発生させる。パルス電圧検出回路は、始動 パルス電圧のパルス電圧値Vpを検出する。そ 後、タイマーTaが所定時間Tpを経過している か判別し、所定時間Tpを経過するまで待機す 。所定時間Tpの経過後にスイッチング素子Q7 をオフし、別のタイマーTbをカウントし始め 。スイッチング素子Q7がオフすると、コン ンサC1への充電が開始するので、タイマーTb コンデンサC1への充電が開始してからの時 を計時するタイマー回路24に相当する。

 次に、パルス電圧検出回路で、始動パル 電圧Vpを、始動パルス電圧の規定範囲上限 VpH及び規定範囲下限値VpLと比較する。VpがVpH よりも高い場合、パルス電圧検出回路は、規 定の充電時間t1から所定値t0を減算した値を たな充電時間t1とする。一方、VpがVpLよりも い場合、規定の充電時間t1に所定値t0を加算 した値を新たな充電時間t1とする。続いて、 イマーTbは、充電時間t1経過したときに、ス イッチング素子Q7をオンさせる。その結果、 グナイタによって、始動パルス電圧が高圧 電灯に印加される。始動パルス電圧調整回 は、上述の動作を繰り返す。

 この構成により、パルス電圧Vpが規定範 上限値VpHよりも高い場合、スイッチング素 Q7がオンされるまでのコンデンサC1の充電時 t1が短縮される。その結果、コンデンサC1の 充電量が低い状態でスイッチング素子Q7がオ されるため、始動パルス電圧Vpを低減する とができる。一方、始動パルス電圧Vpが規定 範囲下限値VpLよりも低い場合、スイッチング 素子Q7がオンされるまでのコンデンサC1の充 時間t1は延長される。その結果、コンデンサ C1の充電量が高い状態でスイッチング素子が ンされるため、始動パルス電圧Vpを上昇さ ることができる。

 なお、高圧放電灯点灯装置は、パルス電 検出回路の検出信号に基づいて、降圧チョ パ回路4が出力する直流電圧の電圧値を変化 させるように構成された始動パルス電圧調整 回路15を備えることも好ましい。

 (実施形態6)
 本実施形態では、始動パルス電圧調整回路1 5として降圧チョッパ回路4の出力電圧を可変 御している。回路構成は実施形態1~4と同じ よい。

 図16は高圧放電灯8への出力配線長が短く 配線の浮遊容量が非常に小さいときの各部 形である。このときのトランスT1の昇圧後 高圧パルス電圧の最大値を、高圧パルス電 の目標値Vmとし、降圧チョッパ回路4の出力 圧値を降圧チョッパ回路3の通常時の出力目 値Vrとする。

 図17は高圧放電灯8への出力配線長が長く 配線の浮遊容量の影響でトランスT1の昇圧 の高圧パルス電圧が減衰した時の各部波形 ある。トランスT1の昇圧後の高圧パルス電圧 は、実施形態1~4のいずれかの手段で検出され 、電圧分圧回路11による電圧の分圧を経て、 ルス電圧検出回路12で高圧パルス電圧成分 検出し、降圧チョッパ回路4にフィードバッ される。降圧チョッパ回路4は、フィードバ ックされた高圧パルス電圧Vpと、高圧パルス 圧の目標値Vmの差(目標値からの不足電圧δV) から、出力目標値を通常時目標値VrよりもδV け高く設定する。

 図18は、降圧チョッパ回路4の出力目標値V dが、降圧チョッパ回路4の入力電圧より高い 圧値である場合の各部波形である。この時 降圧チョッパ回路4は、昇圧チョッパ回路3 出力目標値Vdを伝達する。昇圧チョッパ回路 3は、出力目標値Vuとして、降圧チョッパ回路 4の出力目標値Vdよりも高い電圧を設定する。 このように昇圧チョッパ回路3の出力電圧を げることで、降圧チョッパ回路4の入力電圧 上がり、降圧チョッパ回路4の出力の上限を 広げることができる。

 以上のように、トランスT1による昇圧後 高圧パルス電圧の不足分を、降圧チョッパ 路4の出力電圧で補うことにより、始動時の 圧放電灯8の両端電圧のピーク値を常に一定 に保つことができ、始動パルス電圧調整回路 15として用いることができる。

 また、高圧放電灯点灯装置は、降圧チョ パ回路4から出力される直流電圧を一定の変 化をさせるように構成された始動パルス電圧 調整回路を備えることも好ましい。

 (実施形態7)
 本実施形態では、降圧チョッパ回路4は、始 動時に出力電圧がある一定の変化をするよう に制御され、降圧チョッパ回路4の出力電圧 所定の値に達したタイミングでイグナイタ7 スイッチング素子Q7をオン制御している。 路構成は実施形態1~4と同じでよい。

 図19に各部の動作波形を示す。

 無負荷時には、図19のように、降圧チョ パ回路4の出力電圧がある一定の変化をする うに制御する。横軸は時間、縦軸は電圧値 ある。ここでは、降圧チョッパ回路4の出力 電圧をインバータ6により低周波交流出力に 換した後の電圧波形を示している。低周波 流の周期は一般的には数百Hzであり、振幅は 数百Vである。

 トランスT1の昇圧後の高圧パルス電圧は 実施形態1~4のいずれかの手段で検出され、 圧分圧回路11による電圧の分圧を経て、パル ス電圧検出回路12で高圧パルス電圧成分を検 し、制御回路にフィードバックされる。高 パルス電圧のフィードバックから高圧パル 電圧の変化分δVを計算し、降圧チョッパ回 4の出力変化値が、高圧パルス電圧の変化分 δVと等しくなった時にスイッチング素子Q7を ンし、高圧パルス電圧を発生させる。これ より、高圧パルス電圧の変化分(低下分)を ンバータ6からの出力電圧の変化分(上昇分) 補うことができ、始動時に高圧放電灯8の両 に印加されるピーク電圧をほぼ一定に保つ とができる。

 また、本実施形態では、図20のように、 性反転から連続的に変化するように、降圧 ョッパ回路4の出力電圧を変化させているが 出力電圧の変化はこれに限られたものでな 、図21に示すように、階段状に変化させて よい。降圧チョッパ回路4の出力電圧が階段 に変化する場合、パルス電圧検出回路12か の出力値(高圧パルス電圧の低下値)と、降圧 チョッパ回路出力変化検出回路の出力値(降 チョッパ回路出力の上昇値)が、一番近くな た時にスイッチング素子Q7がオンするよう 制御する。降圧チョッパ回路4の出力電圧が 21のように階段状に変化する場合、高圧パ ス電圧の変化に応じた、高圧放電灯8の両端 圧のピーク電圧の連続的な調整はできない 、その半面、各制御回路内での信号遅れ時 の影響があっても高圧放電灯8の両端電圧の ピーク電圧を目標通りの値に調整しやすいと いう利点がある。

 さらに、高圧放電灯点灯装置は、インバ タから出力される波形の半サイクル時のみ 始動パルス電圧を変化させるように構成さ た始動パルス電圧調整回路を備えることも ましい。

 (実施形態8)
 本実施形態では、高圧パルス電圧と同極性 矩形波出力の半サイクル時のみ、高圧パル 電圧の変化量に応じた降圧チョッパ回路4の 出力目標値を設定する。また、高圧パルス電 圧と同極性の矩形波出力半サイクル時のみ、 高圧パルス電圧を発生させる。例えば、矩形 波出力電圧極性がプラスの時に高圧パルス電 圧と同じ極性であるとすると、矩形波出力電 圧がマイナスからプラスへの極性切替動作時 にスイッチング素子Q7をオンする。回路構成 実施形態1~4と同じでよい。

 図22に各部の動作波形を示す。図から明 かなように、高圧パルス電圧と矩形波出力 極性の組み合わせには、降圧チョッパ回路4 出力調整が有効に働かない組合せが存在す 。高圧パルス電圧と同極性の矩形波出力半 イクル時のみ降圧チョッパ回路4の出力を調 整することで、出力電圧実効値が同等の場合 に比較して、高圧放電灯の両端に印加される ピーク電圧の調整範囲を広げることができ、 なおかつ不必要な高圧パルス電圧の発生を回 避できる。

 そして、高圧放電灯点灯装置は、インバ タから出力される点灯電圧の半サイクルの 定時間のみ、点灯電圧を高めるように構成 れた始動パルス電圧調整回路を備えること 好ましい。

 (実施形態9)
 本実施形態では、図23に示すように、高圧 ルス電圧と同極性の矩形波出力の半サイク 時における一定時間のみ、高圧パルス電圧 化量に応じた降圧チョッパ回路4の出力目標 を設定し、降圧チョッパ回路4の出力を調整 する。例えば、矩形波出力の電圧極性がプラ スの時に降圧チョッパ回路4の出力調整が有 であるとすると、矩形波出力の電圧極性が イナスからプラスへの極性切替動作時に始 パルス発生回路制御回路はスイッチング素 Q7をオンする。回路構成は実施形態1~4と同じ でよい。

 降圧チョッパ回路4は、矩形波出力の電圧 極性がマイナスからプラスへの極性切替動作 時に、高圧パルス電圧変化量に応じて出力目 標値を設定する。つまり、高圧パルス電圧の 不足分δVpを補うように、降圧チョッパ回路4 出力目標値を一時的に引き上げる。その後 スイッチング素子Q7をオフする時、降圧チ ッパ回路4は出力目標値を引き下げる。

 このように、高圧パルス電圧を発生させ 時のみ降圧チョッパ回路4の出力を調整する ことで、実施形態9に比べて高圧放電灯8の電 実効値を大幅に小さくすることができるの 、出力電圧実効値が同等の場合に比較して 高圧放電灯の両端に印加されるパルス電圧 ピーク値の調整範囲を広げることができ、 おかつ不必要な高圧パルス電圧の発生を回 できる。

 (実施形態10)
 図24は本発明の実施形態10の全体構成を示す 回路図である。本実施形態の始動パルス電圧 調整回路は、高圧パルス電圧のピーク値をト ランスT1の1次巻線N1の両端電圧により検出し 電圧分圧回路11で高圧パルス電圧の検出電 レベルを下げてパルス電圧検出回路12にフィ ードバックし、パルス電圧検出回路12におい 次回発生させるパルス電圧の補正値を算出 、補正値に応じてインピーダンス可変制御 路72が可変インピーダンス素子71のインピー ダンス成分Zを可変制御する。

 パルス電圧検出回路12は例えばマイコン 用いて1次巻線N1からフィードバックされた 圧パルス電圧の値に応じたインピーダンス 分Zの補正値を決めるテーブルを設けておい 実現しても良い。

 ここで、可変インピーダンス素子71とし は例えば図25で示すような可飽和型インダク タンス素子(可飽和リアクトル)を用いること 実現可能である。インピーダンス可変制御 路72では補正値に応じてデューティ比を可 制御されるPWM信号を発生し、積分抵抗R72と 分コンデンサC72によりバイアス電圧Vc72を生 し、このバイアス電圧Vc72のレベルに応じた 電流が積分コンデンサC72からバイアス抵抗R71 を介して制御巻線N4に流れることでスイッチ グ素子Q7のオン時に主巻線N5が飽和に至る電 流レベルが変化する構成として実現可能であ る。

 インピーダンス成分Zの値を補正した後、 コントローラ9からのオン信号を受けてスイ チング素子Q7がオンすると、トランス1次巻 回路の閉回路が構成され、コンデンサC1に充 電されていた電荷を放出して1次巻線N1にパル ス電圧が発生する。2次巻線N2では巻数比(N2/N1 )倍に昇圧された3~5kVの範囲内の高圧パルス電 圧が発生する。

 なお、トランス1次巻線回路のスイッチン グ素子Q7をオンする時、前記コンデンサC1の 電電圧Vc1は略一定電圧であるものとする。 えば、コンデンサC1は直流電源21からスイッ 素子または充電抵抗のような充電素子22を して適宜のタイミングでコンデンサC3の電圧 Vc3まで充電されるものとする。以下の各実施 形態においても同様である。

 このように本実施形態によれば、出力線 延長した場合においても高圧放電灯の始動 必要な一定ピーク値の高圧パルス電圧を出 可能な高圧放電灯点灯装置を安価に簡単な 路で実現することができる。

 (実施形態11)
 図26に本発明の実施形態11の回路図を示す。 本実施形態においては、上記実施形態の可変 インピーダンス素子71に代えて過電流防止用 インダクタL1を接続し、上記実施形態のイ ピーダンス可変制御回路72に代えて駆動電圧 可変回路73を設けてあり、パルス電圧の補正 に応じて駆動電圧可変回路73によりスイッ ング素子Q7のオン抵抗を可変制御することで トランス1次巻線回路のインピーダンスを可 制御している。

 高圧パルス電圧のピーク値をトランスT1 1次巻線N1の両端電圧により検出し、電圧分 回路11で高圧パルス電圧の検出電圧レベルを 下げてパルス電圧検出回路12にフィードバッ し、パルス電圧検出回路12において次回発 させるパルス電圧の補正値を算出し、補正 に応じて駆動電圧可変回路73がスイッチング 素子Q7を駆動する電圧レベルを可変制御する

 出力制御回路40からパルス出力タイミン 信号を受けると、駆動電圧可変回路73で決定 された駆動電圧レベルによってスイッチング 素子Q7をオンする。

 スイッチング素子Q7は、極性反転直後か 少し遅延したタイミングでオンすることで 形波電圧の過渡変化による外乱ノイズを除 した精度の高いピーク電圧レベルのフィー バックを可能とする。また、パルス電圧に って高圧放電灯が絶縁破壊した際に放電状 を安定させるのに必要な押し込み電力を供 できるように、次回の極性反転まで数百μsec ~数msec前のタイミングにスイッチング素子Q7 オンする。他の実施形態においても同様で る。

 図27は本実施形態の要部構成を示す。電 分圧回路11では、1次巻線N1で検出した電圧を 分圧し、電圧分圧した結果を複数のレファレ ンスレベルと比較するコンパレータCP-H、CP-M CP-Lを用いたパルス電圧検出回路12にフィー バックする。本実施形態において、レファ ンスレベルは、図27に示すようにレベルH,レ ベルM,レベルLの三段階である。コンパレータ CP-H、CP-M、CP-Lによる比較結果に応じてスイッ チング素子Q7を駆動する電圧レベルが駆動電 可変回路73によって補正される。

 図28は複数の基準レベルとパルス電圧の 係を示している。基準レベルの数及び設定 は任意でよい。当然、基準レベルの設定を 分化することにより始動パルス電圧の補正 細分化される。ここで補正した値は次回の 動パルス発生時にも適用されるように制御 路にて保持する。

 例えばパルス電圧が低いと、レベルLのコ ンパレータCP-Lしかオンせず、スイッチング 子Q7の駆動電圧レベルは高くなる。また、パ ルス電圧が高いと、レベルHのコンパレータCP -Hまでオンされるから、スイッチング素子Q7 駆動電圧レベルは低くなる。これにより、 イッチング素子Q7の駆動電圧レベルを、例え ば図29のVgs1、Vgs2、Vgs3のように3段階に可変制 御することができる。

 スイッチング素子Q7の駆動電圧レベルが なると、図30に示すように、FETのゲート・ソ ース間電圧Vgsに対して、ドレイン・ソース間 のオン抵抗Rdsが異なることから、スイッチン グ素子Q7のオン時のトランス1次巻線回路のイ ンピーダンスが可変制御されることになる。

 また、図31に示すように、スイッチング 子Q7の駆動電圧の時間的な変化(電圧上昇の き)を変化させても同等の制御を行うことが 能である。

 コントローラ9からのオン信号を受けてス イッチング素子Q7がオンすると、トランス1次 巻線回路の閉回路が構成され、コンデンサC1 充電されていた電荷を放出して1次巻線N1に ルス電圧が発生する。2次巻線N2では巻数比( N2/N1)倍に昇圧された3~5kVの範囲内の高圧パル 電圧が発生する。

 このように本実施形態によれば、出力線 延長した場合においても高圧放電灯の始動 必要な一定ピーク値の高圧パルス電圧を出 可能な高圧放電灯点灯装置を安価に簡単な 路で実現することができる。

 (実施形態12)
 図32に本発明の実施形態12の回路図を示す。 本実施形態においては、実施形態11のスイッ ング素子Q7をMOSFETからバイポーラトランジ タに置き換えた点と、駆動電圧可変回路73を 駆動電流可変回路74に置き換えた点が異なる バイポーラトランジスタのコレクタ・エミ タ間には回生用ダイオードが逆並列接続さ ている。

 実施形態11の駆動電圧可変回路73では、パ ルス電圧の補正値に応じてMOSFETの駆動電圧の 振幅または傾きを可変制御していたが、本実 施形態の駆動電流可変回路74では、パルス電 の補正値に応じてバイポーラトランジスタ 駆動電流(ベース電流)の振幅または傾きを 変制御している点が異なる。

 図33はバイポーラトランジスタのベース エミッタ間電圧VBEとコレクタ電流Icの関係を 示している。この特性から明らかなように、 コレクタ電流Icを可変制御するには、パルス 圧の補正値に応じてベース・エミッタ間電 VBEを可変制御すれば良い。これによりトラ ス1次巻線回路におけるスイッチング素子Q7 オン時のインピーダンス成分を可変制御す ことができる。その他の構成及び動作につ ては実施形態11と同様である。

 (実施形態13)
 図34に本発明の実施形態13の回路図を示す。 本実施形態においては、実施形態11のスイッ ング素子Q7をオン抵抗の異なる2個のスイッ ング素子Q7a,Q7bの並列回路に置き換えた点と 、パルス電圧の補正値に応じてスイッチング 素子Q7aまたはQ7bを選択する選択制御回路75を けた点が異なる。選択制御回路75によって2 のオン抵抗の異なるスイッチング素子Q7a、Q 7bのいずれか一方をオンすることでトランス1 次巻線回路のインピーダンス成分を可変制御 することができる。

 スイッチング素子Q7a、Q7bのオン抵抗の差 補正精度によって選択すれば良く、必要に じて並列個数を増やすことも可能である。 た、実施形態11で説明したゲート電圧の可 制御と組み合わせても構わない。

 また、スイッチング素子Q7a、Q7bそれぞれ 直列に異なる抵抗を接続しておく構成とす ことにより、スイッチング素子Q7a、Q7bのい れかをオンしたときのトランス1次巻線回路 のインピーダンスを可変制御する構成として も良い。その他の構成及び動作については実 施形態11と同様である。

 (実施形態14)
 図35は本発明の高圧放電灯点灯装置を用い 照明器具の構成例を示す。図35(a)、(b)はそれ ぞれHIDランプが組み込まれたスポットライト を示している。図35(c)はHIDランプが組み込ま たダウンライトを示している。図35(a)~(c)は 高圧放電灯8、高圧放電灯取り付けるための ハウジング81、配線82、点灯装置の回路を内 した安定器83を示している。これらの照明器 具を複数組み合わせて照明システムを構築し ても良い。これらの点灯装置として前述の実 施形態1~13のいずれかの高圧放電灯点灯装置 用いることで、始動パルス電圧のピーク値 適正化でき、配線82が長くても始動可能とな る。また、配線82が短いときには始動パルス 圧のピーク値を低減できる。

 出力線長を延長しても始動パルス電圧の 衰しない本発明の高圧放電灯点灯装置を搭 することで、配線82を例えば2m~10mの範囲で 長することが可能となり、施工性が高まっ り、安定器83の一括設置が可能となり、電源 線の引き回し距離が短くできたり、安定器83 一括点検が可能となる等の利点がある。