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Patent Searching and Data


Title:
HUMIDITY CONTROL DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/078141
Kind Code:
A1
Abstract:
A dehumidifying rotor collects moisture from air to dehumidify the air. The water collected by the dehumidifying rotor is received in a water tank. The water received in the water tank is purified by water purifying means. A humidifying rotor imparts the purified water to the air to humidify the air.

Inventors:
KAGAWA KENKICHI (JP)
TANAKA TOSHIO (JP)
OHDOU TSUNAHIRO (JP)
MOTEGI KANJI (JP)
KAGAWA SANAE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/003677
Publication Date:
June 25, 2009
Filing Date:
December 09, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
KAGAWA KENKICHI (JP)
TANAKA TOSHIO (JP)
OHDOU TSUNAHIRO (JP)
MOTEGI KANJI (JP)
KAGAWA SANAE (JP)
International Classes:
F24F6/00; C02F1/48; F24F1/02; F24F6/06
Domestic Patent References:
WO2007141901A12007-12-13
Foreign References:
JPH0293629U1990-07-25
JPH10246474A1998-09-14
JP2001153421A2001-06-08
JP2001153412A2001-06-08
JP2006281025A2006-10-19
JP2005147473A2005-06-09
JP2003322368A2003-11-14
JPH03288510A1991-12-18
JPH04340039A1992-11-26
JP2007278632A2007-10-25
JP2001221470A2001-08-17
JPS61285327A1986-12-16
JPS5341043A1978-04-14
JPS5358149A1978-05-25
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (5-7 Hommachi 2-chome, Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 53, JP)
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Claims:
 空気中の水分を捕捉して空気を除湿する除湿手段と、
 上記除湿手段で捕捉した水が回収される水容器と、
 上記水容器内に回収される水を浄化するための浄化成分を発生する水浄化手段と、
 上記水容器内に回収された水を空気中へ付与して空気を加湿する加湿手段とを備えていることを特徴とする調湿装置。
 請求項1において、
 上記水浄化手段は、放電を生起することで上記浄化成分としての活性種を発生する放電部で構成されていることを特徴とする調湿装置。
 請求項1において、
 上記水浄化手段は、上記浄化成分としての活性種を発生する光触媒部材で構成されていることを特徴とする調湿装置。
 請求項1において、
 上記水浄化手段は、上記浄化成分としての金属イオンを発生する金属部材で構成されていることを特徴とする調湿装置。
 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
 上記水浄化手段は、水容器内の水へ浄化成分を付与するように構成されていることを特徴とする調湿装置。
 請求項1乃至3のいずれか1つにおいて、
 内部を空気が流れるように構成されると共に、流出端が上記水容器内に開口する導入流路を更に備え、
 上記水浄化手段は、上記導入流路の内部に上記浄化成分を付与するように構成されていることを特徴とする調湿装置。
 請求項1乃至5のいずれか1つにおいて、
 上記水浄化手段は、上記水容器内に配置されていることを特徴とする調湿装置。
 請求項1乃至7のいずれか1つにおいて、
 空気を浄化するための空気浄化手段を更に備えていることを特徴とする調湿装置。
Description:
調湿装置

 本発明は、空気を除湿する除湿手段と空 を加湿する加湿手段とを備え、上記除湿手 で捕捉した水を水容器内に回収し、この水 加湿手段による空気の加湿に利用する調湿 置に関するものである。

 従来より、室内等の空気の湿度を調節す ための調湿装置が広く知られている。

 特許文献1には、空気を加湿する加湿手段 を備えた調湿装置が開示されている。この調 湿装置は、加湿水が補給される加湿用タンク と、空気通路に跨るように配置される円板状 の加湿ロータ(即ち加湿手段)とを備えている 加湿ロータは、その下部が加湿用タンク内 水中に浸漬されている。特許文献1の調湿装 置の運転時には、加湿ロータが連続的に回転 する。加湿ロータでは、加湿用タンク中で水 分を含んだ部位が上記空気通路まで変位する 。この部位を空気が通過することで、加湿ロ ータ中の水分が空気へ付与される。そして、 加湿された空気は、空気通路を流出して室内 等へ供給される。

 また、特許文献2には、空気を除湿する除湿 手段を備えた調湿装置が開示されている。こ の調湿装置は、吸着剤が担持された円板状の 除湿ロータ(即ち除湿手段)と、除湿ロータを 熱して水分を脱離させるヒータと、脱離し 水分を回収する除湿用タンクとを備えてい 。特許文献2の調湿装置の運転時には、空気 中の水分が除湿ロータの吸着剤に吸着される 。そして、除湿された空気は、空気通路を流 出して室内等へ供給される。また、除湿ロー タでは、所定部位が上記ヒータに加熱され、 この部位の吸着剤から空気へ水分が脱離(脱 )する。水分が放出された空気は、熱交換器 よって冷却され、これにより空気中の水分 凝縮する。凝縮後の水分は所定の経路を通 て除湿用タンクに回収される。

特開2007-139251号公報

特開2000-42344号公報

 ところで、上述した各特許文献の加湿手 と除湿手段とを一つの装置に搭載すること 考えられる。即ち、装置内の空気通路に加 ロータと除湿ロータとの双方を設けること 、空気の除湿や加湿を選択的に行うことが きる。しかしながら、特許文献1や特許文献 2を単純に組み合わせた構成では、加湿ロー へ水分を付与するための加湿用のタンクと 除湿ロータで捕捉した水分を回収するため 除湿用のタンクとをそれぞれ設ける必要が る。その結果、装置の大型化や複雑化を招 と共に、それぞれのタンクでの水の補給や 水も煩雑となってしまう。

 本発明は、かかる点に鑑みてなされたも であり、その目的は、単純な構成で、空気 除湿と加湿とを選択的に行うことができる 湿装置を提案することである。

 第1の発明の調湿装置は、空気中の水分を 捕捉して空気を除湿する除湿手段(31)と、該 湿手段(31)で捕捉した水が回収される水容器( 41)と、該水容器(41)内に回収される水を浄化 るための浄化成分を発生する水浄化手段(51,7 0,80)と、水容器(41)内に回収された水を空気中 へ付与して空気を加湿する加湿手段(43)とを えていることを特徴とするものである。な 、ここでいう「浄化成分」とは、水分中に まれる有害物質や臭気物質を分解除去する 能や、水分中に生息する菌類等を死滅させ 殺菌の効能を有する物質を意味する。

 第1の発明の調湿装置には、空気を除湿す るための除湿手段(31)と、空気を加湿するた の加湿手段(43)とが設けられる。調湿装置の 湿運転時には、空気中の水分が除湿手段(31) に捕捉される。水分が捕捉されて除湿された 空気は、例えば室内空間等へ供給される。ま た、除湿手段(31)で捕捉された水は、水容器(4 1)に回収される。

 ここで、本発明では、除湿手段(31)から水 容器(41)に回収された水が、空気の加湿に利 される。即ち、水容器(41)に回収された水は 加湿手段(43)により空気中へ付与される。以 上のように加湿された空気は、室内空間等へ 供給される。このように本発明では、除湿手 段(31)で捕捉した水を回収するための水容器(4 1)と、加湿手段(43)の加湿水を貯留する水容器 (41)とが兼用される。

 一方、上記の如く除湿手段(31)で捕捉した 水を加湿手段(43)による空気の加湿に利用す と、加湿水の水質の悪化が問題となる。具 的には、例えば室内の空気中の水分が除湿 段(31)に捕捉される際には、空気中に含まれ 有害物質や臭気物質(例えばアンモニアやホ ルムアルデヒド等)や菌類等が水と共に水容 (41)に回収されることがある。従って、この うな汚染水が加湿手段(43)によって空気中へ 付与されると、室内空間等の清浄度が損なわ れてしまうという問題が生じる。

 そこで、本発明の調湿装置には、水浄化 段(51,70,80)が設けられる。即ち、水浄化手段 (51,70,80)は、所定の浄化成分を発生しており この浄化成分により水容器(41)へ回収される が浄化される。具体的に、水容器(41)へ回収 される水中では、浄化成分により有害成分等 が除去され、あるいは浄化成分により殺菌さ れる。従って、このようにして浄化された水 を上記加湿手段(43)による空気の加湿に利用 ても、この空気の清浄度が保たれる。

 第2の発明は、第1の発明の調湿装置にお て、上記水浄化手段は、放電を生起するこ で上記浄化成分としての活性種を発生する 電部(51)で構成されていることを特徴とする のである。なお、ここでいう「放電」とは ストリーマ放電、沿面放電、コロナ放電等 含む意味である。

 第2の発明の調湿装置には、上記水浄化手 段としての放電部(51)が設けられる。放電部(5 1)では、電極の間で所定の放電が行われるこ で、浄化成分としての活性種(ラジカル、オ ゾン、高速電子、励起分子等)が生成される 除湿手段(31)で捕捉されて水容器(41)に回収さ れる水は、上記活性種により浄化される。加 湿運転では、このように浄化された水容器(41 )内の水が加湿手段(43)によって空気中へ付与 れる。

 第3の発明は、第1の発明の調湿装置にお て、上記水浄化手段が、上記浄化成分とし の活性種を発生する光触媒部材(70)で構成さ ていることを特徴とするものである。

 第3の発明では、上記水浄化手段としての光 触媒部材(70)が設けられる。光触媒部材(70)で 、所定の光環境条件下において上記浄化成 としての活性種(OHラジカルやH 2 O 2 等)が発生する。除湿手段(31)で捕捉されて水 器(41)に回収される水は、上記活性種により 浄化される。加湿運転では、このように浄化 された水容器(41)内の水が加湿手段(43)によっ 空気中へ付与される。

 第4の発明は、第1の発明の調湿装置にお て、上記水浄化手段は、上記浄化成分とし の金属イオンを発生する金属部材(80)で構成 れていることを特徴とするものである。

 第4の発明の調湿装置には、上記水浄化手 段としての金属部材(80)が設けられる。金属 材(80)では、回収される水と反応することで 属イオン(例えば銅イオン)が析出する。こ 金属イオンにより、水中の細菌の増殖が抑 される。従って、加湿運転では、加湿手段(4 3)から空気中へ細菌等が放出されてしまうの 回避できる。

 第5の発明は、第1乃至第4のいずれか1つの 発明の調湿装置において、上記水浄化手段(51 ,70,80)は、水容器(41)内の水へ浄化成分を付与 るように構成されていることを特徴とする のである。

 第5の発明では、水浄化手段(51,70,80)から 容器(41)内の水へ浄化成分が付与される。従 て、水容器(41)内では、回収された水中の有 害物質等の除去や殺菌が直接的に行われるの で、水の浄化効率が向上する。

 第6の発明は、第1乃至第3のいずれか1つの 発明の調湿装置において、内部を空気が流れ るように構成されると共に、流出端が上記水 容器(41)内に開口する導入流路(60)を更に備え 上記水浄化手段(51,70)は、上記導入流路(60) 内部に浄化成分を付与するように構成され いることを特徴とするものである。

 第6の発明の調湿装置には、空気が流れる 導入流路(60)が設けられる。水浄化手段(51,70) 導入流路(60)内へ浄化成分(活性種等)を付与 ると、この浄化成分が空気と共に導入流路( 60)を流出し、水容器(41)内へ供給される。水 器(41)内では、このようにして供給された浄 成分により、水の浄化が行われる。

 第7の発明は、第1乃至第5のいずれか1つの 発明の調湿装置において、上記水浄化手段(51 ,70,80)は、上記水容器(41)内に配置されている とを特徴とするものである。

 第7の発明では、上記水浄化手段(51,70,80) 水容器(41)内に配置され、上記浄化成分を発 させる。その結果、水容器(41)内の水と浄化 成分とが効率良く反応するので、水の浄化効 率が向上する。

 第8の発明は、第8の発明は、第1乃至第7の いずれか1つの発明において、空気を浄化す ための空気浄化手段(21,22,23,24,25)を更に備え いることを特徴とするものである。

 第8の発明の調湿装置には、空気を浄化す るための空気浄化手段(21,22,23,24,25)が設けら る。つまり、本発明の調湿装置は、除湿機 や加湿機能に加えて、空気浄化機能が付与 れる。このように、この調湿装置を空気浄 の用途として用いる場合、被処理空気中に 、多量の有害物質や臭気物質が含まれるこ になる。従って、除湿手段(31)から水容器(41) に回収される水中にも、多量の有害物質や細 菌が含まれることになる。しかしながら、本 発明においても、水容器(41)へ回収される水 浄化成分により浄化しているので、この水 上記加湿手段(43)による空気の加湿に利用し も、この空気の清浄度が保たれる。

 本発明では、除湿手段(31)で捕捉した水を 水容器(41)に回収し、水容器(41)内に回収した を加湿手段(43)による空気の加湿に利用する ようにしている。従って、本発明によれば、 除湿手段(31)と加湿手段(43)とで水容器(41)を兼 用することができ、装置の小型化を図ること ができる。また、除湿手段(31)で捕捉した水 排出するための排水構造も省略可能となり 更に加湿手段(43)で用いる加湿水の補給量も 減できる。その結果、シンプルな構成で加 運転と除湿運転とを選択的に行うことがで る調湿装置を提供できる。

 また、本発明では、除湿手段(31)から水容 器(41)へ回収される水を水浄化手段(51,70,80)に って浄化するようにしている。従って、加 手段(43)から空気中へ付与される水の清浄度 を保つことができ、加湿水によって室内空間 等が汚染されてしまうのを未然に回避できる 。

 特に第2の発明や第3の発明では、水浄化 段(51,70)で発生させた活性種を利用すること 、水容器(41)へ回収される水中の有害物質等 の除去や、殺菌を効果的に行うことができる 。また、第4の発明では、金属部材(80)から析 させる金属イオンにより、回収される水中 菌の増殖を効果的に防止することができる また、第5の発明では、水容器(41)内へ浄化 分を付与することで、水容器(41)内で有害物 等を除去でき、且つ水容器(41)内での菌の増 殖を効果的に防止することができる。

 更に、第6の発明では、水浄化手段(51,70) 発生させた浄化成分を導入流路(60)を介して 気と共に水容器(41)内へ送るようにしている 。従って、本発明によれば、水容器(41)内の 中へ多量の浄化成分を供給することができ 水容器(41)内の水を浄化成分により効率良く 化できる。また、水浄化手段(51,70)を水容器 (41)の外部へ配置することができるので、水 化手段(51,70)の設置スペースを充分確保でき 。

 また、第7の発明によれば、水浄化手段(51 ,70,80)を水容器(41)内に配置することで、水浄 手段(51,70,80)から発生した浄化成分を確実に 水容器(41)の水中へ送ることができるので、 容器(41)の水を安定且つ確実に浄化すること できる。更に、第8の発明によれば、空気の 除湿や加湿に加えて、空気を清浄化できる調 湿装置を提供することができる。

図1は、実施形態に係る調湿装置の全体 構成を示す斜視図であり、水タンクをケーシ ングから引き出した状態を示すものである。 図2は、調湿装置の内部を表した概略の 縦断面図である。 図3は、調湿装置の前側寄りの内部を表 した概略の縦断面図である。 図4は、除湿ユニットの斜視図である。 図5は、加湿ユニットの斜視図である。 図6は、水浄化ユニットの概略の構成を 模式的に表した図である。 図7は、変形例2の水浄化ユニットの概 の構成を模式的に表した図である。 図8は、変形例3の水浄化ユニットの概 の構成を模式的に表した図である。

符号の説明

31  除湿ロータ(除湿手段)
41  水タンク(水容器)
43  加湿ロータ(加湿手段)
51  水浄化用放電部(放電部、水浄化手段)
60  配管ユニット(導入流路)
70  光触媒部材(水浄化手段)
80  金属部材(水浄化手段)

 以下、本発明の実施形態を図面に基づい 詳細に説明する。

 本実施形態に係る調湿装置(10)は、空気を 加湿する加湿運転と空気を除湿する除湿運転 とが可能に構成されている。また、調湿装置 (10)は、空気を浄化するための種々の空気浄 手段を有している。

  〈調湿装置の全体構成〉
 図1及び図2に示すように、調湿装置(10)は、 ーシング(11)を有している。ケーシング(11) 、前後に扁平な矩形状に形成されている。 ーシング(11)には、その前側(図1における左 寄り)に前面パネル(11a)が形成されている。 面パネル(11a)には、空気をケーシング(11)内 導入するための吸込口(12)が形成されている( 図2を参照)。吸込口(12)は、例えば前面パネル (11a)の左右側方にそれぞれ形成されている。 た、ケーシング(11)には、その上部後方寄り の部位にケーシング(11)内の空気を吹き出す めの吹出口(13)が形成されている。そして、 ーシング(11)の内部には、上記吸込口(12)か 吹出口(13)に亘って空気が流通する空気通路( 14)が形成されている。

 図2に示すように、空気通路(14)には、空 の流れの上流側から下流側に向かって順に プレフィルタ(21)、イオン化部(22)、プリーツ フィルタ(23)、脱臭部材(24)、除湿ユニット(30) 、及び加湿ユニット(40)、及び遠心ファン(20) 設けられている。

 また、遠心ファン(20)の上方で且つ吹出口 (13)の下側には、返送通路(15)の流入端が開口 ている。つまり、返送通路(15)には、空気通 路(14)から吹出口(13)へ流出する空気の一部が 流する。返送通路(15)は、上記空気通路(14) 区画されるように前後に延びる空間を構成 ている。返送通路(15)の流出端は、上記プレ ィルタ(21)の上流側と繋がっている。また、 返送通路(15)の流出端近傍には、空気浄化用 電部(25)が形成されている。

 図3に示すように、プレフィルタ(21)の前 には、上記返送通路(15)と連通する案内通路( 16)が形成されている。案内通路(16)は、例え 上記前面パネル(11a)の背面側に形成される仕 切部材等によって区画形成されている。案内 通路(16)は、返送通路(15)を流出した空気をプ フィルタ(21)の幅方向の中間部まで案内し、 この空気を左右側方に流出させてプレフィル タ(21)側へ送るように構成されている(図3の矢 印を参照)。以上のように、本実施形態の調 装置(10)は、空気通路(14)の流出側の空気の一 部を上記空気浄化用放電部(25)を通じて空気 路(14)の流入側へ返送するように構成されて る。

 また、図2に示すように、ケーシング(11) 前面パネル(11a)側には、室内の湿度を検出す るための湿度センサ(19)が設けられている。 度センサ(19)は、室内空気の絶対湿度又は相 湿度を検出する湿度検出手段を構成してい 。また、ケーシング(11)内には、湿度センサ (19)の検出湿度に基づいて、詳細は後述する 湿運転と加湿運転とを切り換える制御手段( 示省略)が設けられている。

  〈空気浄化手段の構成〉
 図2に示すように、調湿装置(10)は、空気を 化するための空気浄化手段として、上述し プレフィルタ(21)、イオン化部(22)、プリーツ フィルタ(23)、脱臭部材(24)、及び空気浄化用 電部(25)を有している。

 プレフィルタ(21)は、空気中に含まれる比 較的大きな塵埃を物理的に捕捉する集塵用の フィルタを構成している。

 イオン化部(22)は、空気中の塵埃を帯電さ せる塵埃荷電手段を構成している。イオン化 部(22)には、例えば線状の電極と、この線状 電極に対向する板状の電極とが設けられて る。イオン化部(22)では、両者の電極に電源( 18)から電圧が印加されることで、両電極の間 でコロナ放電が行われる。このコロナ放電に より、空気中の塵埃が所定の電荷(正又は負 電荷)に帯電される。

 プリーツフィルタ(23)は、波板状の静電フ ィルタを構成している。つまり、プリーツフ ィルタ(23)では、上記イオン化部(22)で帯電さ た塵埃が電気的に誘引されて捕捉される。 お、プリーツフィルタ(23)に光触媒等の脱臭 用の材料を担持させても良い。

 脱臭部材(24)は、ハニカム構造の基材の表 面に空気を脱臭するための脱臭剤が担持され て構成されている。脱臭剤は、空気中の被処 理成分(臭気物質や有害物質)を吸着する吸着 や、該被処理成分を酸化分解するための触 等が用いられる。

 空気浄化用放電部(25)では、空気を浄化す るためにストリーマ放電が行われる。空気浄 化用放電部(25)には、棒状あるいは線状の電 (26)と、平板状の電極(27)とが設けられている 。両者の電極(26,27)は、互いに平行に配置さ ている。電源(18)から両電極(26,27)に電圧が印 加されると、棒状の電極(26)の先端から平板 の電極(27)に向かってストリーマ放電が生起 れる。このストリーマ放電により、空気中 は活性種(ラジカル、オゾン、高速電子、励 起分子等)が発生する。この活性種が空気中 被処理成分と反応することで、この被処理 分が酸化分解されて除去される。

  〈除湿ユニットの構成〉
 図4に示すように、除湿ユニット(30)は、除 ロータ(31)とカバー部材(32)と循環ファン(33) ヒータ(34)とを備えている。

 除湿ロータ(31)は、空気中の水分を捕捉し て空気を除湿するための除湿手段であり、い わゆる回転式の吸着ロータを構成している。 つまり、除湿ロータ(31)は、前後に空気が流 可能な円板状に形成され、その軸心の回転 (31a)が所定の駆動源(図示省略)によって回転 動されることで、回転軸(31a)と共に回転可 に構成されている。また、除湿ロータ(31)は ハニカム構造の基材の表面に吸着剤が担持 れて構成されている。上記吸着剤としては 粒状のゼオライト等、水分に対する吸着性 に優れた材料が用いられる。また、吸着剤 基材に担持させるためのバインダーとして 、変性ポリフェニレンエーテル、ポリスチ ン、ABS樹脂(アクリルニトリル-ブタジエン- チレン共重合合成樹脂)等の熱可塑性樹脂が 用いられる。

 カバー部材(32)は、その内部に上記除湿ロ ータ(31)を保持している。具体的に、カバー 材(32)は、前後に扁平な略矩形状に形成され その上部寄りに円形開口(32a)が形成されて る。円形開口(32a)は、カバー部材(32)を前後 貫通しており、その内部に上記除湿ロータ(3 1)が回転自在に保持されている。これにより 空気通路(14)を流れる空気は、円形開口(32a) 介して除湿ロータ(31)を通過する。

 また、カバー部材(32)には、除湿ロータ(31 )の吸着剤を再生するための空気(再生用空気) が流れる循環通路(35)が形成されている。具 的に、カバー部材(32)には、除湿ロータ(31)の 外回りに上記循環通路(35)が形成されており この循環通路(35)に跨るように上記循環ファ (33)及びヒータ(34)が設けられている。更に 細には、カバー部材(32)では、第1から第4ま のカバー通路部(35a,35b,35c,35d)及び循環ファン (33)が閉ループ状に接続されることで、上記 環通路(35)が構成されている。

 循環ファン(33)と第1カバー通路部(35a)とは 、カバー部材(32)の上端部後側に形成されて る。第1カバー通路部(35a)は、その流入端が 環ファン(33)の吹出側と連通している。また 第1カバー通路部(35a)の流出端部には、上記 ータ(34)が収納されている。つまり、ヒータ (34)は、除湿ロータ(31)の後側に設けられてい (図2を参照)。ヒータ(34)は、循環通路(35)に ける除湿ロータ(31)の上流側の空気を加熱す 加熱手段を構成している。

 第2カバー通路部(35b)は、除湿ロータ(31)を 挟んで上記第1カバー通路部(35a)と概ね反対側 の部位に設けられている。第1カバー通路部(3 5a)と第2カバー通路部(35b)とは、除湿ロータ(31 )を介して互いに連通している。また、第2カ ー通路部(35b)は、その外形が扇状に形成さ 、除湿ロータ(31)の側面の約6分の1程度の部 を覆っている。

 第3カバー通路部(35c)は、カバー部材(32)に おいて、除湿ロータ(31)の下側略半分を囲む うに形成されている。第3カバー通路部(35c) 流入端は、第2カバー通路部(35b)の下端部と 続している。また、第3カバー通路部(35c)の 出端は、第4カバー通路部(35d)を介して循環 ァン(33)の吸込側と繋がっている。

 第3カバー通路部(35c)には、前後に貫通す 複数の連通穴部(37)が形成されている。各連 通穴部(37)は、その通路断面が上下に縦長の 楕円状に形成され、空気通路(14)を流れる空 (被処理空気)が内部を流通可能に構成され いる。また、複数の連通穴部(37)は、除湿ロ タ(31)の径方向外側を囲むように配列されて いる。

 第3カバー通路部(35c)では、上記の再生用 気と被処理空気とが熱交換することで、再 用空気中の水分が凝縮される(詳細は後述す る)。なお、第3カバー通路部(35c)で凝縮した は、図示しない流路を通じて後述する水タ ク(41)へ回収される。

  〈加湿ユニットの構成〉
 図5に示すように、加湿ユニット(40)は、水 貯留するための水タンク(41)と、水タンク(41) の水を汲み上げる水車(42)と、水車(42)によっ 汲み上げられた水を空気中へ付与する加湿 段を構成する加湿ロータ(43)と、加湿ロータ (43)を回転駆動するための駆動モータ(44)とを えている。

 水タンク(41)は、上側が開口する横長の水 容器を構成している。水タンク(41)は、ケー ング(11)内の下部の空間に設置され、ケーシ グ(11)の引出口(11b)を通じて出し入れ自在に 成されている(図1を参照)。これにより、ユ ザー等は水タンク(41)内に加湿用の水を適宜 補充することができる。また、上述のように 水タンク(41)には、除湿ロータ(31)に捕捉され 水が回収される。従って、水タンク(41)への 加湿水の補充の頻度を低減できる。また、水 タンク(41)の底面には、水車(42)を回転自在に 持するための軸受部材(41a)が立設している

 水車(42)は、前後に扁平な略円板状に形成 され、その軸心部に回転軸(42a)が突設されて る。回転軸(42a)は、上記軸受部材(41a)の上端 に枢支されている。水車(42)は、水タンク(41) 加湿水中に一部(下端部を含む所定部位)が 漬するように回転自在に設けられており、 転部材を構成している。

 水車(42)には、その後側の側面(上記加湿 ータ(43)に面する側面)の軸周りに複数の凹部 (42b)が形成されている。複数の凹部(42b)は、 方向外側に向かうに連れて幅が拡大される うな略台形形状の開口を有している。また 凹部(42b)の開口の周方向の幅は、該凹部(42b) 内部空間の周方向の幅よりも狭くなってい 。更に、凹部(42b)の径方向内側の内壁は、 口端に向かうに連れて徐々に軸心側に近づ ように傾斜している。各凹部(42b)は、水車(42 )の径方向外側端部において周方向に等間隔 配列されている。回転動作中の水車(42)では 凹部(42b)が水タンク(41)の水中に浸漬する位 と、水中から引き出される位置とを交互に 位する。

 また、水車(42)の後側の側面には、その軸 心寄りの部位に歯車(42c)が一体的に形成され いる。歯車(42c)は、後述する加湿ロータ(43) 従動歯車(43a)と噛み合うように構成されて る。

 加湿ロータ(43)は、環状の従動歯車(43a)と この従動歯車(43a)に内嵌して保持される円 状の吸湿部材(43b)とを有している。吸湿部材 (43b)は、吸水性を有する不織布によって構成 れている。加湿ロータ(43)は、上記水タンク (41)の満水時の水位よりも高い位置において 回転軸を介して回転自在に保持されている また、加湿ロータ(43)は、その下端を含む所 部位が上記水車(42)と実質的に接触するよう に配置されている。つまり、加湿ロータ(43) 、水車(42)の凹部(42b)と軸方向に一致する部 を有している。これにより、加湿ロータ(43) は、水車(42)の凹部(42b)によって汲み上げら た加湿水が吸湿部材(43b)に吸収される。

 駆動モータ(44)は、駆動歯車(44a)を有して る。駆動歯車(44a)は、ピニオン(45)を介して 湿ロータ(43)の従動歯車(43a)と歯合している 即ち、駆動モータ(44)が駆動歯車(44a)を回転 動させると、ピニオン(45)及び従動歯車(43a) 回転し、更に従動歯車(43a)と歯合する水車(4 2)が回転する。

  〈水浄化ユニットの構成〉
 調湿装置(10)は、上述した除湿ロータ(31)で 捉されて水タンク(41)へ回収される水を浄化 るための水浄化ユニット(50)を更に備えてい る。図6に示すように、水浄化ユニット(50)は 水浄化手段としての水浄化用放電部(51)と、 導入流路を構成する配管ユニット(60)とを備 ている。

 配管ユニット(60)は、流入側配管(61)と放 ユニット収容部(62)と流出側配管(63)とが順に 接続されて構成されている。流入側配管(61) 、その流入端が上記空気通路(14)に開口して り、その流出端が放電ユニット収容部(62)内 に連通している。流入側配管(61)は、水平な 勢で保持されている。流出側配管(63)は、そ 流入端が上記放電ユニット収容部(62)に連通 し、その流出端が水タンク(41)内に開口して る。流出側配管(63)は、鉛直な姿勢となりな ら、その流出端が水タンク(41)内の水位より も低くなるように保持されている。そして、 配管ユニット(60)では、流入側配管(61)、放電 ニット収容部(62)、及び流出側配管(63)の各 部空間が順に繋がることで、上記導入流路 形成されている。なお、配管ユニット(60)は 空気通路(14)を流れる空気の一部が分岐して 導入されるように構成されている。

 上記水浄化用放電部(51)は、放電ユニット 収容部(62)内に配置されている。水浄化用放 部(51)は、放電に伴い配管ユニット(60)内で浄 化成分としての活性種を発生させる放電部を 構成している。水浄化用放電部(51)は、棒状 極(52)と平板電極(53)とを有している。棒状電 極(52)は、基板(52a)に支持板(52b)を介して支持 れている。棒状電極(52)は、細長い線状に形 成され、略円形状の縦断面を有している。平 板電極(53)は、棒状電極(52)と同一方向に延び 平板状に形成されている。棒状電極(52)と平 板電極(53)とは、互いに平行な姿勢となって り、棒状電極(52)の先端が平板電極(53)と対向 している。

 棒状電極(52)は上記電源(18)の正極側に接 され、平板電極(53)は上記電源(18)の負極側( はアース側)に接続されている。電源(18)から 両者の電極(52,53)に電位差が付与されると、 状電極(52)の先端から平板電極(53)に向かって ストリーマ放電が生起する。その結果、水浄 化用放電部(51)では、ストリーマ放電に伴う 性種(ラジカル、オゾン、高速電子、励起分 等)が発生し、この活性種が空気中へ付与さ れる。なお、電源(18)から水浄化用放電部(51) は、直流の高圧電圧が供給されることが好 しく、更には水浄化用放電部(51)の放電電流 が一定となるような、いわゆる定電流制御を 行うことが好ましい。

  -運転動作-
 本実施形態に係る調湿装置(10)は、室内を除 湿する除湿運転と、室内を加湿する加湿運転 とを切り換えて行う。また、除湿運転や加湿 運転では、上述した各種の空気浄化手段によ って空気の浄化が同時に行われる。

   〈除湿運転〉
 除湿運転では、除湿ロータ(31)が回転すると 共に、ヒータ(34)が通電状態となる。一方、 湿ロータ(43)は回転駆動されず、よって加湿 ータ(43)に連動して回転する水車(42)も停止 態となる。また、遠心ファン(20)が運転され ことで、室内の空気が吸込口(12)を通じて空 気通路(14)内に導入され、循環ファン(33)が運 されることで循環通路(35)内を再生用空気が 循環する。更に、電源(18)からは、空気浄化 放電部(25)の電極(26,27)に高圧の電圧が印加さ れる。更に、電源(18)からは、イオン化部(22) 電極に電圧が印加される。

 図2に示すように、空気通路(14)に流入し 空気は、プレフィルタ(21)を通過して塵埃が 捉された後、イオン化部(22)を通過する。イ オン化部(22)では、電極間でコロナ放電が行 れており、空気中の塵埃が帯電される。イ ン化部(22)を流出した空気は、プリーツフィ タ(23)を通過する。プリーツフィルタ(23)で 、帯電した塵埃が電気的に誘引されて捕捉 れる。プリーツフィルタ(23)を流出した空気 、脱臭部材(24)を通過する。脱臭部材(24)で 、空気中に含まれる被処理成分が吸着剤に 着され、あるいは触媒によって酸化分解さ る。

 ところで、空気通路(14)の流出端部では、 遠心ファン(20)の吹出側(陽圧側)の空気の一部 が返送通路(15)に流入している。返送通路(15) 流れる空気は、前方に送られて空気浄化用 電部(25)を流れる。空気浄化用放電部(25)で 、互いに対向する電極(26,27)の間でストリー 放電が行われている。その結果、空気浄化 放電部(25)では、ストリーマ放電に伴い上述 の活性種が発生する。この活性種を含んだ空 気は、返送通路(15)及び案内通路(16)を通じて プレフィルタ(21)の上流側を流れる空気と合 流する。従って、空気通路(14)では、その流 端から流出端に亘って上記活性種が流れる とになり、空気中の被処理成分と活性種と 反応時間が確保されて脱臭性能が向上する

 除湿運転時には、脱臭部材(24)を通過した 空気が、除湿ロータ(31)を通過する。除湿ロ タ(31)では、空気中に含まれる水分が吸着剤 吸着され、この空気が除湿される。以上の うにして清浄化及び除湿された空気は、吹 口(13)を通じて室内へ供給される。

 一方、順次回転する除湿ロータ(31)では、 空気の水分が吸着された部位(吸湿部位)が循 通路(35)内に臨む位置まで変位する。ここで 、循環通路(35)では、循環ファン(33)から吹き された空気が、第1カバー通路部(35a)を流出 てヒータ(34)に加熱される。そして、加熱後 の空気が除湿ロータ(31)の上記吸湿部位を通 する。その結果、吸湿部位の吸着剤が加熱 れ、吸着剤から水分が脱離(脱着)する。除湿 ロータ(31)の吸着剤の再生に利用され、高湿 なった空気は、第2カバー通路部(35b)を介し 第3カバー通路部(35c)に流入する。

 第3カバー通路部(35c)では、空気通路(14)側 の空気が各連通穴部(37)を流通している。従 て、循環通路(35)側の再生用空気は、連通穴 (37)の側壁を介して空気通路(14)側の被処理 気と熱交換する。ここで、再生用空気は被 理空気と比較して高温であり、且つ飽和状 に近い水分を含んでいる。その結果、第3カ ー通路部(35c)では、再生用空気が冷却され と共に、この空気中に含まれる水蒸気が凝 する。第3カバー通路部(35c)で凝縮した水は 自重により所定の流路を流下して水タンク(4 1)に回収される。

 第3カバー通路部(35c)で低湿となった空気 、第4カバー通路部(35d)を介して循環ファン( 33)に吸い込まれ、再び第1カバー通路部(35a)に 送られて除湿ロータ(31)の吸着剤の再生に利 される。

   〈加湿運転〉
 加湿運転では、駆動モータ(44)によって加湿 ロータ(43)及び水車(42)が回転駆動される。一 、除湿ロータ(31)は回転駆動されず、ヒータ (34)及び循環ファン(33)は停止状態となる。ま 、遠心ファン(20)が運転されることで、室内 の空気が吸込口(12)を通じて空気通路(14)内に 入されると共に、電源(18)からは空気浄化用 放電部(25)及びイオン化部(22)の各電極へ電圧 印加される。

 図2に示すように、空気通路(14)に流入し 空気は、上記除湿運転と同様に、各種の空 浄化手段によって清浄化される。清浄化さ た空気は、実質的に除湿動作を行わない除 ロータ(31)を通過した後、加湿ロータ(43)へ流 入する。

 ここで、加湿ユニット(40)では、水車(42) 回転することで、水タンク(41)内の加湿水が 湿ロータ(43)の吸湿部材(43b)に適宜供給され 。具体的に、水車(42)では、水タンク(41)に 留された加湿水中に凹部(42b)が浸漬する。こ れにより、加湿水中では、凹部(42b)内に加湿 が侵入して保持される。加湿水を保持した 態の凹部(42b)は、加湿水中から引き上げら て更に上方へ変位する。この凹部(42b)が加湿 ロータ(43)に徐々に近接していくと、凹部(42b) 内に保持された加湿水も自重により徐々に凹 部(42b)内から流出する。そして、凹部(42b)が 上端位置に変位する際には、凹部(42b)内の加 湿水が概ね全量流出することになる。

 凹部(42b)から流出した加湿水は、該凹部(4 2b)と近接する加湿ロータ(43)と接触し、吸湿 材(43b)に吸収される。このような動作により 、加湿ユニット(40)では、加湿ロータ(43)に連 的に加湿水が供給される。

 加湿ロータ(43)では、水分が補給された部 位を空気が流通する。その結果、吸湿部材(43 b)に含まれた加湿水が空気中へ放出され、こ により空気の加湿が行われる。以上のよう して清浄化及び加湿された空気は、吹出口( 13)を通じて室内へ供給される。

  〈その他の運転動作〉
 上記加湿運転や除湿運転では、電源(18)から イオン化部(22)や空気浄化用放電部(25)への電 の供給を停止させることで、空気の浄化を 極的に行わない運転を行うことも可能であ 。また、除湿ユニット(30)の除湿動作や加湿 ユニット(40)の加湿動作を実質的に停止させ 一方、イオン化部(22)や空気浄化用放電部(25) で上記の放電を行うことで、空気の調湿を行 わずに空気の浄化を行う空気清浄運転を行う ことも可能である。

  〈自動運転モード〉
 調湿装置(10)では、上述した除湿運転と加湿 運転とを自動的に変更する自動運転モードも 可能となっている。この自動運転モードでは 、湿度センサ(19)で検出した室内空気の湿度 基づいて除湿運転と加湿運転とが自動的に り換えられる。

 具体的に、自動運転モード時において、 度センサ(19)で検出した湿度が目標湿度(例 ばユーザーが設定する設定湿度)よりも高い 合、上記除湿運転が行われる。その結果、 述の如く除湿ユニット(30)で空気が除湿され 、室内の湿度が目標湿度へと収束していく。 また、この際、除湿ロータ(31)で捕捉された は、水タンク(41)へ回収される。

 一方、自動運転モード時において、湿度 ンサ(19)で検出した湿度が目標湿度以下であ る場合、上記加湿運転が行われる。その結果 、上述の如く加湿ユニット(40)で空気が加湿 れ、室内の湿度が目標湿度へと収束してい 。

 ここで、この加湿運転時には、上記除湿 ータ(31)で捕捉されて水タンク(41)へ回収さ た水が水車(42)を介して加湿ロータ(43)へ供給 される。つまり、この調湿装置(10)では、除 運転時に水タンク(41)へ回収された水が、加 運転時の加湿水として利用される。換言す と、水タンク(41)は、除湿運転時に除湿ロー タ(31)で捕捉した水を回収するための水容器 、加湿運転時に加湿水として利用される水 回収するための水容器との双方に兼用され 。

  〈水浄化動作〉
 ところで、上記のように除湿ロータ(31)で捕 捉した水を加湿ロータ(43)による空気の加湿 利用する場合、加湿ロータ(43)から空気へ付 する水の水質を改善する必要がある。具体 には、除湿運転時には、除湿ロータ(31)の吸 着剤に空気中の有害物質や臭気物質(例えば ンモニア、ホルムアルデヒド、たばこ臭等) 吸着することがある。従って、吸着剤から 離した水分と共にこれらの有害物質等が水 ンク(41)に回収される虞がある。また、除湿 ロータ(31)に捕捉された空気中の菌類が水タ ク(41)に回収される虞もある。このように、 湿ロータ(31)で捕捉した水の水質は必ずしも 清浄でないにも拘わらず、この水を加湿運転 時の空気の加湿水として利用すると、室内の 清浄度が損なわれてしまうという問題が生じ る。そこで、本実施形態の調湿装置(10)では 除湿ロータ(31)で捕捉して水タンク(41)へ回収 される水を上記水浄化ユニット(50)により浄 する水浄化動作が可能となっている。

 具体的には、例えば除湿運転から加湿運 へと運転が切り換えられる際には、配管ユ ット(60)内へ空気が導入される(図6を参照)。 また、電源(18)から水浄化用放電部(51)へ電圧 印加される。その結果、水浄化用放電部(51) では、上記ストリーマ放電が行われ、放電ユ ニット収容部(62)内で活性種が発生する。こ 活性種は、放電ユニット収容部(62)を流れる 気と共に流出側配管(63)へ流出する。その結 果、水タンク(41)内には、活性種を含む空気 気泡となって水中へ供給される。これによ 、空気中の活性種が水と接触し、水中の有 物質等が除去されると共に、水中の殺菌が われる。以上のように、水浄化動作では、 浄化用放電部(51)で発生した活性種が水タン (41)内へ付与されるので、水タンク(41)内の の清浄度が向上する。従って、その後に上 加湿運転が行われても、加湿ロータ(43)から 清浄な水が空気へ付与される。よって、加 運転時には、加湿水によって室内の清浄度 損なわれてしまうことがない。

  -実施形態の効果-
 上記実施形態では、除湿ロータ(31)で捕捉し た水を水タンク(41)に回収し、この水タンク(4 1)内に回収した水を加湿ロータ(43)による空気 の加湿に利用するようにしている。従って、 上記実施形態によれば、除湿ロータ(31)で捕 した水を回収するための水容器と、加湿ロ タ(43)へ供給する加湿水を貯留するための水 器とを兼用することができる。その結果、 ロータ(31,43)に対応する水容器を別々に設け る場合と比較し、部品点数の削減、装置の小 型化を図ることができる。また、上記実施形 態では、除湿ロータ(31)で回収した水を加湿 利用することで、除湿ロータ(31)で回収した を排出するための排出構造も省略できる。 た、加湿ロータ(43)の加湿水の補給量も低減 できる。その結果、比較的シンプルな装置構 造としながら、除湿運転と加湿運転とを選択 的に行える調湿装置(10)を提供できる。

 更に、上記実施形態では、除湿運転時に タンク(41)に回収した水を水浄化用放電部(51 )によって浄化するようにしている。従って 加湿運転時において、汚染された水が空気 へ付与されて室内の清浄度が損なわれてし うことを確実に回避できる。また、この水 化用放電部(51)では、電力消費が比較的小さ 活性種を高密度に発生できるストリーマ放 を行うようにしている。従って、調湿装置( 10)の省エネ性を確保しながら、水タンク(41) 回収される水を高効率に浄化することがで る。

  -実施形態の変形例-
 上記実施形態において、水タンク(41)へ回収 される水を浄化する水浄化手段として、以下 のような各変形例の構成を採用することもで きる。

  〈変形例1〉
 図6に示す水浄化用放電部(51)では、ストリ マ放電を行うことで、空気中へ活性種を付 するようにしている。しかしながら、水浄 用放電部(51)においては、例えば沿面放電や ロナ放電等の他の放電により浄化成分とし の活性種を発生するようにしても良い。ま 、水浄化用放電部(51)を水タンク(41)内に設 、放電に伴う活性種を水タンク(41)内で発生 せるようにしても良い。

  〈変形例2〉
 図7に示すように、水浄化手段として光触媒 部材(70)を用いるようにしても良い。光触媒 材(70)は、基材の表面に例えば二酸化チタン の光触媒が担持されて構成されている。光 媒部材(70)は、水タンク(41)内に配置されて 中に浸漬している。また、変形例2では、光 媒部材(70)と対向するように紫外線ランプ(71 )が設けられている。紫外線ランプ(71)は、光 媒部材(70)に向かって紫外線を照射するよう に構成され、例えば水タンク(41)のカバー(72) 下面に保持されている。

 変形例2では、紫外線ランプ(71)による紫外 の照射環境下において、光触媒部材(70)からO HラジカルやH 2 O 2 等の活性種(浄化成分)が発生する。この活性 により、水タンク(41)の水中の有害物質等が 分解除去され、更に水中の殺菌が行われる。 従って、この変形例2においても、除湿ロー (31)から捕捉されて水タンク(41)に回収された 水を確実に浄化できるので、この水を加湿ロ ータ(43)の加湿水として積極的に利用できる

 また、このような光触媒部材(70)を上記実 施形態の配管ユニット(60)内に配置するよう しても良い。この場合には、光触媒部材(70) ら発生した活性種を空気と共に水タンク(41) 内に送ることで、水タンク(41)内の水を浄化 ることができる。

  〈変形例3〉
 図8に示すように、水浄化手段として所定の 金属イオン(浄化成分)を発生する金属部材(80) を用いるようにしても良い。この例では、金 属部材(80)が銅イオン化合物で構成されてい 。そして、金属部材(80)は、水タンク(41)内に 配置されて水中に浸漬している。

 変形例3では、金属部材(80)から水タンク(4 1)内の水中へ銅イオンが析出する。この銅イ ンにより、水中での細菌の繁殖が抑制/阻害 され、水の浄化が行われる。なお、金属部材 (80)として、他のイオン(例えば銀イオン)を発 生する金属化合物等を用いるようにしても良 い。更に、金属部材(80)に代えて、細菌の繁 を防止する他の機能材料を用いても良い。 の機能材料としては、例えばカテキン等の 物由来精油(浄化成分)を発生する材料が挙げ られ、より詳細には、このような植物由来精 油を溶解性のマイクロカプセル内に注入した ものが挙げられる。

 以上の実施形態や各変形例に係る発明を 宜組み合わせても良い。また、以上の実施 態は、本質的に好ましい例示であって、本 明、その適用物、あるいはその用途の範囲 制限することを意図するものではない。

 以上説明したように、本発明は、空気を 湿する除湿手段と空気を加湿する加湿手段 を備え、上記除湿手段で捕捉した水を水容 内に回収し、この水を加湿手段による空気 加湿に利用する調湿装置について有用であ 。