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Title:
HYDROGEN GENERATOR AND FUEL STICK
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/031475
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a hydrogen generator (100) comprising a plurality of fuel sticks (200) each containing a hydrogen generating compound (such as an ammonia borane (210)) which generates hydrogen through a chemical reaction, a pressure-resistant container (102) containing the fuel sticks (200), and a controller (108) for controlling so that hydrogen is selectively generated from the fuel sticks (200).

Inventors:
HORIGUCHI TOSHIO (JP)
REEVE ROBERT W (GB)
SCATTERGOOD DARREN P (GB)
Application Number:
PCT/JP2008/065582
Publication Date:
March 12, 2009
Filing Date:
August 29, 2008
Export Citation:
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Assignee:
OLYMPUS CORP (JP)
HORIGUCHI TOSHIO (JP)
REEVE ROBERT W (GB)
SCATTERGOOD DARREN P (GB)
International Classes:
C01B3/04; H01M8/06
Foreign References:
JP2004519400A2004-07-02
JP2002161997A2002-06-07
JP2004068896A2004-03-04
JPS6197101A1986-05-15
Attorney, Agent or Firm:
SUZUYE, Takehiko et al. (1-12-9 Toranomo, Minato-kuTokyo 01, JP)
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Claims:
 それぞれ化学反応によって水素を発生させる水素発生化合物(210)を有する複数の燃料スティック(200)と、
 上記複数の燃料スティックを格納する耐圧容器(102)と、
 上記複数の燃料スティックから選択的に水素を発生するように制御するコントローラ(108)と、
 を具備する、
 ことを特徴とする水素発生器(100;300)。
 上記燃料スティックは、
 その中心に配置され、電流を流すことによって発熱する発熱抵抗体(206)と、
 上記発熱抵抗体の外側に配置され、上記発熱抵抗体によって発熱して上記水素発生化合物を加熱する発熱化合物(208)と、
 上記発熱化合物の外側に配置され、水素を発生する上記水素発生化合物(210)と、
 上記水素発生化合物の外側に配置され、水素を透過可能な多孔質の断熱材(212)と、
 を有し、
 その外形形状が円柱形または六角柱形であることを特徴とする請求項1に記載の水素発生器。
 上記耐圧容器は円柱形であることを特徴とする請求項1に記載の水素発生器。
 上記耐圧容器内の圧力を測定する圧力センサ(118)を更に具備し、
 上記コントローラは、
  上記圧力センサで測定した圧力値が所定の値以下に低下した場合に、新たな燃料スティックからの水素発生を起動するように制御する手段(108A)と、
  それぞれの燃料スティックの使用状態を記録する不揮発性メモリ(108B)と、
 を有することを特徴とする請求項1に記載の水素発生器。
 化学反応によって水素を発生させる水素発生化合物(210)を有する燃料スティック(200)であって、
 その中心に配置され、電流を流すことによって発熱する発熱抵抗体(206)と、
 上記発熱抵抗体の外側に配置され、上記発熱抵抗体によって発熱して上記水素発生化合物を加熱する発熱化合物(208)と、
 上記発熱化合物の外側に配置され、水素を発生する上記水素発生化合物(210)と、
 上記水素発生化合物の外側に配置され、水素を透過可能な多孔質の断熱材(212)と、
 を有し、
 その外形形状が円柱形または六角柱形である、
 ことを特徴とする燃料スティック。
Description:
水素発生器及び燃料スティック

 本発明は、電気エネルギーを発生させる めの燃料電池に供給することができる水素 スを発生させる水素発生器及びそれに用い 燃料スティックに関する。

 携帯電話、PDA、デジタルカメラ、等の携 用情報機器は、主に、リチウムイオン電池 の充電可能な二次電池が電源として用いら てきている。近年、これらの機器の高機能 、多機能化、高速化及び長時間駆動の要求 伴い、小型燃料電池が新たな電源として期 されており、一部では試作又は試用も始ま ている。

 燃料電池は、従来の二次電池とは異なり 電作業が不要で、燃料を補充または燃料カ トリッジを交換するだけで、機器を長時間 動させることが可能な状態にすることがで る。これらの燃料電池のうち、水素を燃料 する水素燃料電池は、その特性上、パワー 度を高くすることが可能であるため、従来 二次電池に準じてある程度のピーク負荷に 対応できる燃料電池として、携帯情報機器 への応用が検討されている。特に、携帯情 機器の場合は、水素を如何にコンパクトに つ軽量に貯蔵するかがキーである。

 米国特許出願公開第2005/0227136号明細書に 、水素貯蔵合金で構成されるタンクに水素 充填して使用することが提案されている。 かし、水素吸蔵合金は重量が重くかつサイ も大きくなってしまうので、携帯情報機器 は適していない。また、水素吸蔵合金に吸 された水素を使用し終わった場合には、何 かの方法で水素を再度タンクに充填する必 がある。従って、そのためのインフラを整 ねばならないという問題がある。

 水素吸蔵合金に関わるこれらの問題を解 するために、国際公開第02/18267号パンフレ トには、アンモニア・ボレインのような水 を多く含む物質を熱分解することによって 素を発生させる水素発生器が提案されてい 。この方法によれば、水素は固体燃料から 生するので、重く大きい水素吸蔵合金のタ クや、気体の水素を水素吸蔵合金に充填す ためのインフラを新たに整える必要はない

 デジタルカメラ、PDA、等の携帯情報機器 おいては、水素発生器のサイズや形状は現 の1次電池または2次電池と同等のサイズ及 形状(例えば、18650サイズ(直径約18ミリ×高さ 約65ミリ))が望まれる。しかしながら、上記 際出願に記載された水素発生器の物理的な 造は、野外で利用できる運搬可能な発電機 の一般用途には適用できるが、非常に小さ サイズの水素発生器には適用できない。上 水素発生器の構造では、このようなサイズ び形状にすることは不可能である。

 本発明は、上記の点に鑑みてなされたも で、小型の水素発生器及びそれに用いる燃 スティックを提供することを目的とする。

 本発明の一態様によれば、それぞれ化学 応によって水素を発生させる水素発生化合 を有する複数の燃料スティックと、上記複 の燃料スティックを格納する耐圧容器と、 記複数の燃料スティックから選択的に水素 発生するように制御するコントローラと、 具備する水素発生器が提供される。

 また、本発明の別の態様によれば、化学 応によって水素を発生させる水素発生化合 を有する燃料スティックであって、その中 に配置され、電流を流すことによって発熱 る発熱抵抗体と、上記発熱抵抗体の外側に 置され、上記発熱抵抗体によって発熱して 記水素発生化合物を加熱する発熱化合物と 上記発熱化合物の外側に配置され、水素を 生する上記水素発生化合物と、上記水素発 化合物の外側に配置され、水素を透過可能 多孔質の断熱材と、を有し、その外形形状 円柱形または六角柱形である燃料スティッ が提供される。

図1Aは、本発明の第1実施例に係る水素 発生器の外観を示す斜視図である。 図1Bは、水素発生器を長手方向に切断 た場合の断面図である。 図1Cは、図1BのA-B線断面図である。 図2Aは、燃料スティックの外観を示す 視図である。 図2Bは、燃料スティックを長手方向に 断した場合の断面図である。 図3は、水素発生器のコントローラのブ ロック構成図である。 図4は、コントローラにおけるマイクロ コントローラの動作シーケンスのフローチャ ートを示す図である。 図5は、本発明の第2実施例に係る水素 生器の断面図である。 図6は、燃料スティックの別形態を説明 するための水素発生器の断面図である。

 以下、本発明を実施するための最良の形 を図面を参照して説明する。

 [第1実施例]
 図1Aに示すように、本発明の第1実施例に係 水素発生器100は、円柱形の外部ケース102を している。本水素発生器100から水素が発生 る口である水素発生口104が、上記外部ケー 102の長手方向の一端の中央部から突設され いる。この水素発生口104の途中には、スト プ・バルブ106が設けられている。上記外部 ース102の他端側には、コントローラ108が配 れている。このコントローラ108の一部にコ クタ110が設けられている。

 上記外部ケース102は、電気導電性の高い 属、例えば鉄やアルミニウムで構成された 圧容器である。上記水素発生口104の先には 図示しない水素燃料電池が接続され、その 素燃料電池は、本水素発生器100が発生する 素を使用して発電する。上記ストップ・バ ブ106は、上記水素発生口104に水素燃料電池 接続する前は閉じられており、水素燃料電 が接続されると開かれる。

 この水素発生器100の動作は、上記コント ーラ108によって制御される。コントローラ1 08は、上記コネクタ110を介して本水素発生器1 00を使用する機器、例えば携帯電話の制御部 の通信が行われ、本水素発生器100の動作が まる。

 図1B及び図1Cに示すように、上記水素発生 器100内には、その中央に外形が円柱形のカー ボン・フィルタ112が本水素発生器100の軸方向 に配置され、その周囲に同心円状に、外形が 円柱形の燃料スティック200が複数、例えば数 十本、配置される。なお、図1B及び図1C、並 に他の断面図に付したハッチングは、各部 の違いを明確とするために付したものであ 、例えば米国特許図面規則に決められてい ような材質を表すものではないことに注意 れたい。

 ここで、カーボン・フィルタ112は多孔性 グラファイトである。これは、上記複数の 料スティック200の中央に位置すると共に、 の長手方向の一端は、上記ストップ・バル 106を経由して水素発生口104につながってい 。このような配置とすることにより、各燃 スティック200から水素が発生する際に発生 る水素以外の不純物を吸収し、水素発生口1 04には純粋の水素のみが流れて行くようにな 。

 各燃料スティック200は、その長手方向の 端側に、当該燃料スティック200に電圧を供 するための端子202を有しており、また、他 側には後端子204を有している。この後端子2 04が上記外部ケース102に接触するように、各 料スティック200は、上記外部ケース102内に 置される。

 各燃料スティック200の端子202にはリード 114が接続されている。これらリード線114は 本水素発生器100の蓋として機能するプラグ1 16を貫通して、該プラグ116の外面上に配され 上記コントローラ108に接続されている。本 素発生器100内の気密性を保つために、これ のリード線114は、上記プラグ116を樹脂で成 する際に一体的に成形する。あるいは、整 した上記プラグ116に穴を開けてリード線114 通した後にシール材を充填するようにして 良い。これらのリード線114は、直接上記コ トローラ108に接続されるのではなく、図示 ないコネクタを経由して接続されることが ましい。そのような構成を採用することに り、コントローラ108は、本水素発生器100内 のすべての燃料スティック200を使用した後 、本水素発生器100から取り外して別の水素 生器に取り付けることができる。即ち、コ トローラ108の再利用が可能となる。

 また、上記プラグ116の内面側には圧力セ サ118が配されている。この圧力センサ118の 力も同様に、上記プラグ116を貫通して上記 ントローラ108に接続される。この圧力セン 118は、例えば、ダイヤフラム式のセンサで り、本水素発生器100内部の圧力を計測し、 記コントローラ108に伝える機能を備えてい 。

 なお、上記プラグ116は、本水素発生器100 蓋をする形になる。この場合、合成ゴム等 構成されるO-リング120が、上記プラグ116に し円周状に装着されている。このO-リング120 が本水素発生器100の外部ケース102と接触する ことにより、本水素発生器100内部の気密性が 保たれる。

 図2A及び図2Bに示すように、上記燃料ステ ィック200の中心には、発熱抵抗体206が設けら れている。この発熱抵抗体206は、電流を流す とその電気エネルギーを熱エネルギーに変換 するものであり、電気ヒータ等と同等の材料 で構成する。発熱抵抗体206の両端は、電気導 電性の上記端子202及び後端子204となっている 。

 この発熱抵抗体206の外側に、ヒート・ミッ ス208が薄く均一に塗布されている。このヒ ト・ミックス208の例としては、リチウム・ ルミニウム水素化物(LiAlH 4 )と塩化アンモニウム(NH 4 Cl)の混合物である。これは、外部からヒータ 等で少量の熱が与えられると自ら発熱する熱 源となる発熱化合物である。また、単に熱源 としてだけではなく、下記のように若干の水 素を発生するので、水素発生化合物としても 機能する。

  LiAlH 4  + NH 4 Cl → LiCl + AlN + 4H 2
 このヒート・ミックス208は、上記発熱抵抗 206の周囲にヒート・ミックスの材料を圧力 かける等の方法で塗布することができる。

 上記ヒート・ミックス208の外側には、ア モニア・ボレイン210が同様に均一に塗布さ ている。このアンモニア・ボレイン210も、 記ヒート・ミックス208と同様の圧力をかけ 方法で、塗布することができる。但し、こ アンモニア・ボレイン210は、上記ヒート・ ックス208より厚く塗布する。

 上記アンモニア・ボレイン210の外側には 断熱材212が塗布されている。この断熱材212 、エアロジェル等のガラス繊維、多孔性セ ミックス、等の通気性のある材料で構成す 。即ち、この断熱材212は、水素を透過可能 なっている。この断熱材212は、水素発生時 発生する熱によって隣接する燃料スティッ 200に熱が伝わることと、外部ケース102の外 に熱が伝わることの2つを防止する。

 ここで、上記アンモニア・ボレイン210につ て説明する。アンモニア・ボレイン(NH 3 BH 3 )は、質量比で約20%の水素を含む物質であり 熱分解によって水素を発生する水素発生化 物である。このアンモニア・ボレインは、 い易く、固体であり、爆発性が無く、安定 水素源となる。同じ体積であれば、液体水 の2倍の質量の水素を含んでいる。アンモニ ・ボレインは、通常は粉状であるが、必要 応じて圧力を加えることによって硬いペレ ト状、棒状、円錐状、等にプレスすること できる物質である。アンモニア・ボレイン 、温度を上昇させることにより3段階に熱分 解して水素を発生する。熱せられると約110℃ で溶けて液体になり、1分子の水素を発生さ る。その際の反応式は下記のとおりであり これが第1段階の水素発生反応である。

   NH 3 BH 3  → NH 2 BH 2  + H 2
 この反応は発熱反応である。従って、この 応熱によってアンモニア・ボレイン自身の 度が上昇して、第2段階の反応に進む。上記 第1段階の反応で生成されるNH 2 BH 2 は、更に温度が上昇して約150℃で1分子の水 を発生する。その際の反応式は下記のとお で、これが第2段階の水素発生反応である。

   NH 2 BH 2  → NHBH + H 2
 この反応も発熱反応であり、理論的にはNHBH が第3段階の熱分解を行うことができる温度 でNHBHの温度を上げるだけの熱を発生する。 度が約480℃を越えると、残ったNHBHは最後の 1分子の水素を発生させる。その際の反応式 下記のとおりで、これが第3段階の水素発生 応である。

   NHBH → BN + H 2
 理論的には、この第3段階の反応も熱分解が 完全に行われるための十分な熱を発生させる 。

 このように、上記アンモニア・ボレイン2 10は、加熱することにより、その1分子から3 子の水素を発生する。

 次に、本実施例の水素発生器100の水素発生 基本動作を説明する。 
 前述したように、上記水素発生口104の先に 水素燃料電池が接続され、上記ストップ・ ルブ106は開かれているものとする。

 1個の燃料スティック200の端子202と上記外 部ケース102との間に所定の電圧を印加すると 、上記外部ケース102と当該燃料スティック200 の後端子204とが接触しているため、当該燃料 スティック200の発熱抵抗体206に電流が流れる 。従って、上記所定の電圧を一定時間印加す ると、当該燃料スティック200の発熱抵抗体206 が発熱してヒート・ミックス208が加熱され、 その熱によってアンモニア・ボレイン210が加 熱されて水素が発生する。この時、少量では あるが、ヒート・ミックス208からも水素が発 生する。発生した水素は、断熱材212を通過し て、本水素発生器100の中心にあるカーボン・ フィルタ112を通って上記水素発生口104から放 出される。

 プラグ116は外部ケース102に対してO-リン 120を介して装着されており、O-リング120の能 力で設定された内部圧力値までは気密性が保 たれている。従って、上記水素発生により本 水素発生器100内部の圧力が高まっても、プラ グ116と外部ケース102との間の隙間から水素が 漏れることはなく、発生した水素はすべてカ ーボン・フィルタ112を通って水素発生口104か ら外部に放出される。

 次に、本実施例における水素発生の動作シ ケンスを説明する。 
 図3に示すように、上記コントローラ108は、 マイクロコントローラ108A、不揮発メモリ108B 電流ドライバ108C、2次電池108D、及び充電回 108Eを有している。マイクロコントローラ108 Aは、本水素発生器100全体の動作を制御する ので、CPU、メモリ、入出力ポート、等の機 を一体的に有するワンチップマイコンによ て構成される。不揮発メモリ108Bは、各燃料 ティック200の使用状態を記録するもので、E EPROMやフラッシュメモリのように電気的に書 換え可能なメモリによって構成される。電 ドライバ108Cは、各燃料スティック200の温度 を上げるために当該燃料スティック200の中心 の発熱抵抗体206に電流を流すためのものであ る。2次電池108Dは、本コントローラ108に電源 供給するもので、リチウムイオン電池やニ ケル水素電池によって構成される。なお、 図において、一点鎖線で囲まれた部分が、 2次電池108Dによって電源を供給される電子 路である。そして、充電回路108Eは、本水素 生器100が接続される水素燃料電池から供給 れる電力によって上記2次電池108Dを充電す 。

 上記不揮発メモリ108Bは、マイクロコント ローラ108Aが自由にリード・ライトすること できるように構成されている。該不揮発性 モリ108Bのメモリアドレスは、それぞれの燃 スティック200の使用状態を1対1に対応する モリアドレスに記録するように、割り当て れている。従って、マイクロコントローラ10 8Aは、不揮発メモリ108Bの1つのアドレスを指 することにより、そのアドレスに対応する 料スティック200の使用状態を設定すること 及び使用状態をチェックすることが可能と る。不揮発メモリ108Bの使用状態を示す例と ては、メモリの値が16進数でFFHの場合は未 用を示し、80Hの場合は使用済みを示し、00H 場合は燃料スティック200未装着を示す、等 ある。マイクロコントローラ108Aが未使用の 料スティック200を探す場合には、不揮発メ リ108Bの内容をスキャンし、FFHであるものを 探せば良い。

 このように、燃料スティック200の状態を 録するメモリとして不揮発メモリ108Bを使用 したことにより、燃料スティック200をすべて 使い切らない状態で本水素発生器100を水素燃 料電池から取り外して、他の水素燃料電池に 接続することができる。この場合でも、マイ クロコントローラ108Aは、どの燃料スティッ 200が未使用であるかを知ることができるの 、効率的である。

 以下、図4を参照して、上記マイクロコン トローラ108A(のCPU)の動作シーケンスを説明す る。

 まず、マイクロコントローラ108Aは、上記 圧力センサ118の値を入力する(ステップS10)。 の際、圧力センサ118の値を複数回入力し、 の平均値を取ることにより、ノイズの影響 低減することも可能である。

 次に、マイクロコントローラ108Aは、上記 入力した圧力センサ118の値が既定値より大き いか否かを判断する(ステップS12)。この既定 は、本水素発生器100が接続されている水素 料電池が継続して発電できる水素の量の限 値である。即ち、水素発生器100内部の水素 力がこの既定値より小さくなると、水素を たに発生させないと水素燃料電池は継続し 発電できなくなる。水素発生器100内部の水 圧力がこの規定値より大きければ、十分な 素圧力によって本水素発生器100からの水素 供給が可能な状態が継続していることを意 する。従って、このステップS12で、圧力セ サ118の値が既定値より大きいと判断した場 には(フローチャートの「YES」)、マイクロ ントローラ108Aは、上記ステップS10の圧力セ サ値の入力の処理に戻る。

 これに対して、上記ステップS12で圧力セ サ118の値が既定値より大きくないと判断し 場合には(フローチャートの「NO」)、マイク ロコントローラ108Aは、不揮発メモリ108Bの内 をスキャンして未使用の燃料スティック200 探し出す(ステップS14)。そして、その結果 して、未使用の燃料スティック200があるか かを判断する(ステップS16)。ここで、未使用 の燃料スティック200があると判断した場合に は(フローチャートの「YES」)、該当する燃料 ティック200から水素を発生させる動作の起 をかける(ステップS18)。即ち、該当する未 用の燃料スティック200に対応する電流ドラ バ108Cを駆動して、その燃料スティック200の 熱抵抗体206に所定の電流を流す。次に、使 した当該燃料スティック200に対応する場所( メモリアドレス)の不揮発メモリ108Bの値を未 用から使用済みに書き換える(ステップS20) 上記ステップS18で燃料スティック200からの 素発生を起動させたが、実際の水素発生ま には若干の時間がかかる。そのため、ここ 一定時間だけ待った後(ステップS22)、上記ス テップS10に戻る。

 このようにして、未使用の燃料スティッ 200が存在する限り、次々と燃料スティック 切り替えながら水素を発生していく。そし 、すべての燃料スティック200を使い切ると 上記ステップS16において、すべての燃料ス ィック200が使用されており未使用の燃料ス ィック200がないと判断することとなる(フロ ーチャートの「NO」)。この場合には、マイク ロコントローラ108Aは、燃料切れエラーを本 素発生器100を使用している上位機器に報告 る(ステップS24)。

 なお、このように未使用の燃料スティッ 200がない場合に燃料切れエラーを報告する うにしているが、未使用の燃料スティック2 00の数が少なくなった場合に、燃料残り少量 告を報告するようにしても良いことは勿論 ある。

 以上のように、本第1実施例に係る水素発 生器100によれば、アンモニア・ボレイン210等 の水素発生化合物をスティック状に加工した 燃料スティック200を用いることにより、水素 発生器100内のスペースを効率的に使用するこ とが可能となり、結果として水素発生器100を 小型にすることが可能となる。

 また、それぞれのスティック状の水素発 化合物は、断熱材212によって他のスティッ 状の水素発生化合物から分離されているの 、水素発生時に発生する熱の他への影響を くすことが可能となる。

 また、圧力センサ118で水素発生器100内部 圧力を測定することにより、水素発生要求 オンデマンドで応えることが可能となる。

 [第2実施例]
 次に、本発明の第2実施例に係る水素発生器 を説明する。

 本実施例に係る水素発生器の外観は、図1 Aに示した上記第1実施例に係る水素発生器100 同じである。

 図5は、本第2実施例に係る水素発生器300 断面図である。なお、上記第1実施例に係る 素発生器100と同じ機能のものは同じ符号を しており、よって、その説明は省略する。

 本実施例に係る水素発生器300おいては、 部ケース102内に金属製の内部ケース302が配 れている。また、上記第1実施例に係る水素 発生器100における円柱形のカーボン・フィル タ112の代わりに、その内部ケース302と上記外 部ケース102との間に詰められたカーボン・フ ィルタ304を有している。上記内部ケース302に は、円周状に複数の通気穴306が設けられ、ま た、該内部ケース302と上記コネクタ110とはGND 線308によって接続されている。

 水素発生口104は、外部ケース102に取り付 られた円柱状のパイプであり、上記カーボ ・フィルタ304に当接している。そして、上 第1実施例に係る水素発生器100と同様に、図 示しない水素燃料電池との接続部分にはスト ップ・バルブ106が設けられている。外形が円 柱形の燃料スティック200は、内部ケース302内 に円周状に並べて格納され、各燃料スティッ ク200の後端子204が、上記内部ケース302に接触 して、上記内部ケース302とは電気的に導通状 態になっている。各燃料スティック200の端子 202に、上記コントローラ108の制御によって所 定の電流を流すことが可能となっていること は上記第1実施例で説明した通りである。

 次に、本第2実施例に係る水素発生器300での 水素発生の原理を説明する。 
 燃料スティック200の端子202に所定の電流が れると、当該燃料スティック200の発熱抵抗 206が発熱し、ヒート・ミックス208が加熱さ 、アンモニア・ボレイン210が加熱されて水 が発生する。発生した水素は、燃料スティ ク200の断熱材212を通過した後に、内部ケー 302の通気穴306を通ってカーボン・フィルタ3 04を通過した後に、水素発生口104に到達し、 の先に接続された水素燃料電池に供給され 。ここで、上記通気穴306を水素発生口104か 遠い位置に配置しているので、発生した水 の温度はカーボン・フィルタ304を通過する に十分下がり、そのまま水素燃料電池に供 しても問題のない温度とすることができる

 本実施例においても、上記第1実施例と同 様の構成・シーケンスによって内部の圧力を センスすることで、個々の燃料スティック200 からの水素発生を制御するものであり、従っ て、その動作説明は省略する。

 本第2実施例に係る水素発生器300によれば 、上記第1実施例に係る水素発生器100と同様 効果を奏することができる。

 以上実施例に基づいて本発明を説明した 、本発明は上述した実施例に限定されるも ではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の 形や応用が可能なことは勿論である。

 例えば、上記燃料スティック200の形状は 柱状としたが、図6に示すように、断面を正 六角形とする六角柱としても良い。このよう にすることにより、円柱と円柱の間のスペー スを有効利用できるので、同じ体積であって も、より多くのアンモニア・ボレイン210を格 納することができ、発生させる水素量をより 多くすることが可能である。なお、この場合 であっても、外部ケース102の形状は耐圧容器 とする必要があるので、円柱形であることが 望ましい。

 また、水素発生口104は、プラグ116とは逆 に配置させているが、プラグ116側のスペー を整理すれば、プラグ116と同じ側に配置す ことも可能である。