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Title:
ILLUMINATING SYSTEM, ILLUMINATING DEVICE, AND ILLUMINATION CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175576
Kind Code:
A1
Abstract:
This illuminating system is provided with: an illuminating device which emits inspection light for illuminating an object under inspection; an information acquiring device for acquiring information relating to the object under inspection; and a control device for controlling the inspection light on the basis of the information relating to the object under inspection.

Inventors:
KATOU HIDETAKA (JP)
IKEDA KOUHEI (JP)
YAMAMOTO KAZUTAKA (JP)
KIMOTO NORITANE (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/007854
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 26, 2020
Export Citation:
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Assignee:
KYOCERA CORP (JP)
International Classes:
G01N21/84; F21S2/00; F21V9/38; F21V9/40; F21V23/00; H01L33/50; F21W131/40; F21Y103/10; F21Y115/10
Foreign References:
JP2012512401A2012-05-31
JP2013101003A2013-05-23
US20180195972A12018-07-12
JP2014066657A2014-04-17
JPH08184567A1996-07-16
JP2016142525A2016-08-08
JP2005091049A2005-04-07
JP2017198612A2017-11-02
JP2016142525A2016-08-08
Other References:
See also references of EP 3933385A4
Attorney, Agent or Firm:
SUGIMURA Kenji (JP)
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Claims:
\¥0 2020/175576 25 卩(:17 2020 /007854

請求の範囲

[請求項 1 ] 検査対象を照明する第 1検査光を射出する照明装置と、

前記検査対象に関する情報を取得する情報取得装置と、

前記検査対象に関する情報に基づいて、 前記第 1検査光を制御する 制御装置と

を備える、 照明システム。

[請求項 2] 前記検査対象に関する情報は、 前記検査対象の表面の色に関する情 報である、 請求項 1 に記載の照明システム。

[請求項 3] 前記情報取得装置は、 前記検査対象の表面の色を検出するカラーセ ンサを含む、 請求項 1又は 2に記載の照明システム。

[請求項 4] 前記検査対象に関する情報は、 前記検査対象の表面の反射スペクト ルの情報である、 請求項 1 に記載の照明システム。

[請求項 5] 前記制御装置は、 前記第 1検査光のスペクトルを制御する、 請求項

1から 4までのいずれか一項に記載の照明システム。

[請求項 6] 前記制御装置は、 前記第 1検査光の色温度を制御する、 請求項 1か ら 5までのいずれか一項に記載の照明システム。

[請求項 7] 前記照明装置は、 第 2検査光を射出する発光装置と、 前記第 2検査 光を第 3検査光として射出する発光面を有する導光部材と、 前記発光 面の外側に位置し、 前記第 3検査光を減じる縁部とを有し、

前記導光部材は、 前記発光装置から入射してきた光を前記発光面に 沿って伝播させ、 前記発光面に交差する方向に向けて前記第 1検査光 として射出する、 請求項 1から 6までのいずれか一項に記載の照明シ ステム。

[請求項 8] 前記発光装置は、 第 1発光装置と第 2発光装置とを有し、

前記照明装置は、 前記第 1発光装置が射出した光と、 前記第 2発光 装置が射出した光とを合成した光を前記第 1検査光として射出する、 請求項 7に記載の照明システム。

[請求項 9] 前記発光装置は、 〇 2020/175576 26 卩(:170? 2020 /007854

360 430 の波長領域にピーク波長を有する光を発光 する発光素子と、

前記発光素子が発光する光を、 360 n m〜780 n の波長領域 にピーク波長を有する光に変換する波長変換部材と を有する、 請求項 7又は 8に記載の照明システム。

[請求項 10] 前記波長変換部材は、

400 500 の波長領域に第 1 ピーク波長を有する第 1 蛍光体、 450 n ~550 n の波長領域に第 2ピーク波長を有す る第 2蛍光体、 500 n ~600 n の波長領域に第 3ピーク波長 を有する第 3蛍光体、 600 n m~ 700 n の波長領域に第 4ピー ク波長を有する第 4蛍光体、 680 n 〜800 n の波長領域に第 5ピーク波長及び第 6ピーク波長を有する第 5蛍光体、 の少なくとも 1つを含む虽光体と、

を備える請求項 9に記載の照明システム。

[請求項 11] 前記制御装置は、 前記第 1検査光の色温度を 2000 から 650

0<までの間に制御する、 請求項 1から 1 0までのいずれか一項に記 載の照明システム。

[請求項 12] 前記照明装置を移動させる駆動装置をさらに備え、

前記制御装置は、 前記検査対象に関する情報に基づいて前記駆動装 置を制御する、 請求項 1から 1 1 までのいずれか一項に記載の照明シ ステム。

[請求項 13] 検査対象を照明する第 1検査光に含まれる第 2検査光を射出する発 光装置と、

前記検査対象に関する情報を取得する情報取得部と、

前記検査対象に関する情報に基づいて、 前記第 1検査光を制御する 制御部と

を備える、 照明装置。

[請求項 14] 前記情報取得部は、 前記検査対象の表面の色を検出するカラーセン 〇 2020/175576 27 卩(:170? 2020 /007854

サを含む、 請求項 1 3に記載の照明装置。

[請求項 15] 前記発光装置から入射される前記第 2検査光を第 3検査光として射 出する発光面を有する導光部材と、

前記発光面の外側に位置し、 前記第 3検査光を減じる縁部と を更に備え、

前記導光部材は、 前記発光装置から入射してきた光を前記発光面に 沿って伝播させ、 前記発光面に交差する方向に向けて前記第 1検査光 として射出する、 請求項 1 3又は 1 4に記載の照明装置。

[請求項 16] 前記発光装置は、 第 1発光装置と第 2発光装置とを有し、 前記第 1 発光装置が射出した光と、 前記第 2発光装置が射出した光とを合成し た光を少なくとも前記第 1検査光の一部として射出する、 請求項 1 3 から 1 5までのいずれか一項に記載の照明装置。

[請求項 17] 前記発光装置は、

360 430 の波長領域にピーク波長を有する光を発光 する発光素子と、

前記発光素子が発光する光を、 360 n m〜780 n の波長領域 にピーク波長を有する光に変換する波長変換部材と を有する、 請求項 1 3から 1 6までのいずれか一項に記載の照明装置

[請求項 18] 前記波長変換部材は、

400 500 の波長領域に第 1 ピーク波長を有する第 1 蛍光体、 450 n ~550 n の波長領域に第 2ピーク波長を有す る第 2蛍光体、 500 n ~600 n の波長領域に第 3ピーク波長 を有する第 3蛍光体、 600 n m~ 700 n の波長領域に第 4ピー ク波長を有する第 4蛍光体、 680 n 〜800 n の波長領域に第 5ピーク波長及び第 6ピーク波長を有する第 5蛍光体、 の少なくとも 1つを含む虽光体と、

を備える請求項 1 7に記載の照明装置。 〇 2020/175576 28 卩(:170? 2020 /007854

[請求項 19] 前記制御部は、 前記第 1検査光の色温度を 2000 から 6500 <までの間に制御する、 請求項 1 3から 1 8までのいずれか一項に記 載の照明装置。

[請求項 20] 検査対象を照明する第 1検査光を射出する射出工程と、

前記検査対象に関する情報を取得する情報取得工程と、

前記検査対象に関する情報に基づいて、 前記第 1検査光を制御する 制御工程と

を備える、 照明制御方法。

Description:
\¥0 2020/175576 1 卩(:17 2020 /007854 明 細 書

発明の名称 : 照明システム、 照明装置及び照明制御方法 関連出願へのクロスリファレンス

[0001 ] 本出願は、 日本国特許出願 2 0 1 9 - 3 4 7 7 4号 (2 0 1 9年 2月 2 7 日出願) の優先権を主張するものであり、 当該出願の開示全体を、 ここに参 照のために取り込む。

技術分野

[0002] 本開示は、 照明システム、 照明装置及び照明制御方法に関する。

背景技術

[0003] 目視検査において、 塗装面の外観不良を検出しやすくする構成が 知られて いる (例えば、 特許文献 1参照) 。

先行技術文献

特許文献

[0004] 特許文献 1 :特開 2 0 1 6 _ 1 4 2 5 2 5号公報

発明の概要

[0005] 本開示の一実施形態に係る照明システムは、 照明装置と、 情報取得装置と 、 制御装置とを備える。 前記照明装置は、 検査対象を照明する第 1検査光を 射出する。 前記情報取得装置は、 前記検査対象に関する情報を取得する。 前 記制御装置は、 前記検査対象に関する情報に基づいて、 前記第 1検査光を制 御する。

[0006] 本開示の一実施形態に係る照明装置は、 発光装置と、 情報取得部と、 制御 部とを備える。 前記発光装置は、 検査対象を照明する検査光に含まれる光を 射出する。 前記制御部は、 前記検査対象に関する情報に基づいて、 前記検査 光に含まれる前記光を制御する。

[0007] 本開示の一実施形態に係る照明制御方法は、 検査対象を照明する第 1検査 光を射出する射出工程と、 前記検査対象に関する情報を取得する情報取 得エ 程と、 前記検査対象に関する情報に基づいて、 前記第 1検査光を制御する制 〇 2020/175576 2 卩(:170? 2020 /007854

御工程とを備える。

図面の簡単な説明

[0008] [図 1]_実施形態に係る照明システムの構成例を すブロック図である。

[図 2]発光装置を備える照明装置の構成例を示 斜視図である。

[図 3]照明装置の外観の一例を示す斜視図であ 。

[図 4]照明装置の外観の一例を示す平面図であ 。

[図 5]明暗照明の一例を示す図である。

[図 6]明暗照明が表面に映り込んだ検査対象の 例を示す模式図である。

[図 7]発光装置の構成例を示す外観斜視図であ 。

[図 8]図 7の八 _八断面図である。

[図 9]図 8の丸囲み部の拡大図である。

[図 10]紫色光のスぺクトルを表すグラフである

[図 1 1]青、 青緑、 緑及び赤の虽光のスペクトルを表すグラフで ある。

[図 12]近赤外の蛍光のスぺクトルを表すグラフ ある。

[図 13]照明装置を制御する手順の一例を示すフ ーチヤートである。

[図 14]他の実施形態に係る照明装置の構成例を すブロック図である。 発明を実施するための形態

[0009] 検査員は、 種々の検査対象の外観を目視で検査する。 種々の検査対象につ いての検査精度の向上が求められる。

[0010] 本開示の一実施形態に係る照明システム 1及び照明装置 2 0 (図 1参照) は、 種々の検査対象についての検査精度を高める ことができる。

[001 1] 図 1 に示されるように、 一実施形態に係る照明システム 1は、 検査対象 5 〇に光を照射する照明装置 2 0と、 照明装置 2 0を制御する制御装置 3 0と 、 検査対象 5 0から情報を取得する情報取得装置 4 0とを備える。 照明装置 2 0は、 光を射出する発光装置 1 0を有する。 検査対象 5 0に照射される光 は、 検査光ともいう。 以下、 照明装置 2 0から検査対象 5 0に照射される検 査光は、 第 1検査光ともいう。 また、 発光装置 1 0から射出される光は第 2 検査光ともいう。 このとき、 第 1検査光と第 2検査光は同じであってもよい 〇 2020/175576 3 卩(:170? 2020 /007854

し、 異なっていてもよい。 第 1検査光には少なくとも第 2検査光が含まれて いる。 また、 後述する導光部材 2 2の発光面から射出された光は、 第 3検査 光である。 第 3検査光は、 第 1検査光及び/又は第 2検査光と同じであって もよいし、 異なっていてもよい。 また、 第 1検査光には少なくとも第 3検査 光が含まれており、 第 3検査光には少なくとも第 2検査光が含まれている。

[0012] 本実施形態に係る照明システム 1は、 検査対象 5 0となる工業製品の製造 ラインの検査工程に設置されるとする。 検査対象 5 0は、 例えば、 自動車等 の車両、 又は、 航空機等を含んでもよい。 検査対象 5 0は、 車両又は航空機 等の塗装面を含んでもよい。 検査対象 5 0は、 車両又は航空機等の内装を含 んでもよい。 検査対象 5 0は、 例えば、 ソファ又はテーブル等の家具を含ん でもよい。 検査対象 5 0は、 これらの例に限られず、 種々の工業製品を含ん でよい。 照明システム 1は、 工業製品の検査工程に限られず、 例えば、 野菜 等の農業製品、 又は、 チーズ等の酪農製品等の種々の製品の検査工 程に設置 されてもよい。

[0013] 本実施形態に係る照明システム 1が設置されている検査工程において、 検 査員 8は、 照明装置 2 0によって照明されている検査対象 5 0の外観を目視 で検査する。 検査員 8は、 外観の目視検査によって、 検査対象 5 0の表面に 存在する、 キズ若しくは凹凸等の変形を外観異常として 検出してよい。 検査 員 8は、 検査対象 5 0の表面に付着しているゴミ若しくは埃等の 物を外観 異常として検出してよい。 検査員 8は、 例えば、 検査対象 5 0の表面の色味 がサンプルと異なっていることを外観異常と して検出してよい。 検査員 8は 、 これらの例に限られず種々の態様の外観異常 を検出してよい。 照明システ ム 1は、 検査員 8が検査対象 5 0の外観異常を検出しやすくなるような検査 光を検査対象 5 0に照射することが求められる。

[0014] 目視検査において、 検査対象 5 0の表面で反射された検査光が検査員 8の 眼に直接入射すること等によって検査員 8がまぶしく感じる、 グレアと称さ れる現象が発生することがある。 グレアは、 検査員 8を不快にさせたり、 検 査員 8の視力を低下させたり、 検査員 8の眼の疲労を促進したりしうるとと 〇 2020/175576 4 卩(:170? 2020 /007854

もに、 外観異常を検出しにくく しうる。 その結果、 グレアは、 目視検査の質 を低下させる。 したがって、 グレアが発生しにくいように検査光が照射さ れ ることが求められる。

[0015] 図 2に示されるように、 照明装置 2 0は、 発光装置 1 0と、 導光部材 2 2 と、 筐体 2 4とを備える。 筐体 2 4は、 縁部 2 6を含む。 発光装置 1 0は、 筐体 2 4の中に実装されており、 導光部材 2 2によって覆われている。 発光 装置 1 0は、 一例として、 丫軸方向に一列で並んでいる。 発光装置 1 0は、 複数の列で並んでいてもよい。 発光装置 1 〇は、 正方格子又は斜方格子等の 格子状に並んでいてもよい。 発光装置 1 〇は、 例示されている配列に限られ ず、 種々の配列で並んでいてもよい。 導光部材 2 2の形状は、 板状であると する。 板状の導光部材 2 2は、 導光板とも称される。 導光部材 2 2は、 照明 装置 2 0の外側を向いている第 1板面と、 照明装置 2 0の内側を向き発光装 置 1 0に対向する第 2板面とを有する。 発光装置 1 0において光を射出する 面は、 第 2板面と接触していてもよい。 発光装置 1 0において光を射出する 面が第 2板面と接触している場合に発光装置 1 0から射出された光のうち導 光部材 2 2に伝播する光の割合は、 接触していない場合の割合よりも高くな る。

[0016] 発光装置 1 0は、 軸の正の方向に向けて光 (第 2検査光) を射出する。

発光装置 1 〇から射出された光は、 導光部材 2 2の第 2板面に入射する。 導 光部材 2 2は、 入射してきた光を第 1板面及び第 2板面に沿って伝播し、 第 1板面に交差する方向に向けて検査光 (第 3検査光) として射出する。 第 2 検査光を第 3検査光として射出する第 1板面は、 発光面とも称される。 発光 面から射出される第 3検査光は、 面内において略一様の強度を有する。 発光 面から第 3検査光が射出されることによって、 照明装置 2 0は、 面状に光を 射出する面光源とみなされる。

[0017] 縁部 2 6は、 導光部材 2 2の端 (外縁から外側) に位置する。 なお、 縁部

2 6は、 導光部材 2 2の発光面の端の一部を覆っていてもよい。 縁部 2 6は 、 光を射出しない。 縁部 2 6が導光部材 2 2の発光面の端の一部を覆ってい 〇 2020/175576 5 卩(:170? 2020 /007854

る場合、 縁部 2 6は、 発光面から射出される光を遮る又は減じる。 照明装置 2 0が射出する面状の光が検査対象 5 0に映り込むことによって形成される 像は、 発光面と縁部 2 6との境界において高いコントラストを有す 。 発光 面が縁部 2 6との境界まで平面であることによって、 境界におけるコントラ ストがさらに高くなる。 比較例として、 円筒の蛍光灯を平面の拡散カバーで 覆った構成が考えられる。 この場合、 蛍光灯が円筒であるために、 発光面を 平面にすることが困難であるため、 拡散力/ 一の端部における光の強度が弱 くなりやすい。 本実施形態に係る照明装置 2 0は、 発光面が縁部 2 6との境 界まで略一様な強度の光を射出できる。 その結果、 比較例の構成よりも、 発 光面と縁部 2 6との境界におけるコントラストが高められ 。 縁部 2 6の表 面は、 黒色の材質、 又は、 反射防止膜等の低反射率を有する構成を有し てよ い。 縁部 2 6の表面の反射率が低いことによって、 発光面と縁部 2 6との境 界におけるコントラストがより一層高められ る。

[0018] 照明装置 2 0は、 例えば、 図 3及び図 4に示される外観を有してよい。 導 光部材 2 2の形状は、 第 1板面から見て、 長手方向と短手方向とを有する矩 形であるとする。 この場合、 照明装置 2 0は、 矩形の面状の光を射出できる 。 長手方向及び短手方向はそれぞれ、 丫軸方向及び乂軸方向に対応する。 照 明システム 1は、 複数の照明装置 2 0を備えてよい。 照明装置 2 0は、 導光 部材 2 2の短手方向に沿って並んでよい。 複数の照明装置 2 0が導光部材 2 2の短手方向に沿って並ぶことによって、 例えば図 5に示されるように、 発 光領域日と非発光領域巳とが縞状に並んでい る照明が形成される。 発光領域 巳と非発光領域巳とが縞状に並んでいる照明 は、 明暗照明とも称される。 例 えば、 検査対象 5 0が自動車である場合、 図 6に示されるように、 自動車の ボディの表面に明暗照明の発光領域日と非発 光領域巳とが映り込む。

[0019] 図 1 に示されるように、 制御装置 3 0は、 制御部 3 2と、 記憶部 3 4とを 備える。 制御部 3 2は、 照明システム 1の各構成部に制御指示を出力したり 、 各構成部から種々の情報を取得したりする。 例えば、 制御部 3 2は、 発光 装置 1 0が第 2検査光として射出する光のスぺクトル及び 度を制御する。 発光装置 1 〇は、 後述するように、 種々のスペクトルで特定される光を射出 できる。 制御部 32は、 種々の機能を実行するための制御及び処理能 力を提 供するために、 少なくとも 1つのプロセッサを含んでよい。 プロセッサは、 制御部 32の種々の機能を実現するプログラムを実行 うる。 プロセッサは 、 単一の集積回路として実現されてよい。 集積回路は、 丨 C (Integrated Ci rcuit) ともいう。 プロセッサは、 複数の通信可能に接続された集積回路及び ディスクリート回路として実現されてよい。 プロセッサは、 他の種々の既知 の技術に基づいて実現されてよい。

[0020] 制御部 32は、 インタフェースを含んでよい。 制御部 32は、 インタフェ

—スを介して、 有線又は無線によって、 照明システム 1の各構成部と通信可 能に接続されてよい。 インタフェースは、 LAN (Local Area Network) 等 の通信インタフェースを含んでよい。 インタフェースは、 4 G (4th Generat i on) 若しくは 5 G (5th Generation) 又は LT E (Long Term Evolution) 等の種々の通信方式による通信を実現しても よい。 インタフェースは、 赤外 線通信又は N FC (Near Field Communication) 通信等の非接触通信の通信 インタフェースを備えてもよい。 インタフェースは、 RS 232C又は RS

485等のシリアル通信規格に基づく信号を入 出力可能なポートを含んでも よい。

[0021] 記憶部 34は、 磁気ディスク等の電磁記憶媒体を含んでよい し、 半導体メ モリ又は磁気メモリ等のメモリを含んでもよ い。 記憶部 34は、 各種情報及 び制御部 32で実行されるプログラム等を格納する。 記憶部 34は、 制御部 32のワークメモリとして機能してよい。 記憶部 34の少なくとも一部は、 制御部 32に含まれていてもよい。

[0022] 情報取得装置 40は、 検査対象 50の色又は外形等を取得するセンサを含 んでよい。 情報取得装置 40は、 検査対象 50の色を検出するカラーセンサ を含んでもよい。 情報取得装置 40は、 検査対象 50の外形を検出する変位 センサ等の形状計測センサを含んでもよい。 情報取得装置 40は、 検査対象

50までの距離を検出する測距センサを含ん もよい。 情報取得装置 40は 〇 2020/175576 7 卩(:170? 2020 /007854

、 例えば、 検査対象 5 0を撮像するカメラ等の撮像装置と、 撮像画像を解析 することによって検査対象 5 0の色又は外形を取得する画像処理装置とを んでもよい。

[0023] 情報取得装置 4 0は、 検査対象 5 0に関連づけられている情報を取得して よい。 検査対象 5 0に関連づけられている情報は、 検査対象 5 0の色又は外 形等に関する情報を含んでよい。 情報取得装置 4 0は、 外部のセンサ等から 情報を取得するためのインタフエースを有し てもよい。 照明システム 1が自 動車の検査工程に設置されている場合、 検査対象 5 0として検査工程に移動 してくる自動車は、 車種、 グレード、 又は、 色等の情報を格納している I 〇 タグ等によって特定されてよい。 情報取得装置 4 0は、 丨 <3タグ等から検査 対象 5 0としての自動車の情報を取得してよい。

[0024] 照明システム 1は、 照明装置 2 0を駆動する駆動装置 7 0をさらに備えて よい。 駆動装置 7 0は、 照明装置 2 0を並進方向に移動させることによって 、 照明装置 2 0の位置を決定してよい。 駆動装置 7 0は、 照明装置 2 0を所 定の軸を中心軸として回転させることによっ て、 照明装置 2 0の導光部材 2 2の発光面の向きを決定してよい。 制御装置 3 0は、 駆動装置 7 0を制御す ることによって、 照明装置 2 0の位置、 及び、 照明装置 2 0の導光部材 2 2 の発光面の向きを制御できる。

[0025] 図 7、 図 8及び図 9に示されるように、 発光装置 1 0は、 発光素子 3と、 波長変換部材 6とを備える。 発光装置 1 0は、 素子基板 2と、 枠体 4と、 封 止部材 5とをさらに備えてもよい。

[0026] 発光素子 3は、 3 6 0 n ~ 4 3 0 n の波長領域にピーク波長を有する 光を射出する。 発光素子 3は、 例えば図 1 0にグラフとして示されているス ベクトルを有する光を射出できる。 図 1 0のグラフにおいて、 横軸及び縦軸 はそれぞれ、 発光素子 3が発光する光の波長及び相対強度を表して る。 相 対強度は、 ピーク波長の強度に対する強度の比として表 される。 図 1 0のグ ラフによれば、 発光素子 3は、 ス Xで表される波長をピーク波長として有す る光を射出する。 ス父で表される波長は、 3 6 0 の波長領 〇 2020/175576 8 卩(:170? 2020 /007854

域に含まれる。 つまり、 発光素子 3は、 3 6 0 n の波長領域 にピーク波長を有する光を射出する。 3 6 0 の波長領域に ピーク波長を有する光は、 紫色光ともいう。 3 6 0 〇1 ~ 4 3 0 〇!の波長 領域は、 紫色光領域ともいう。

[0027] 波長変換部材 6は、 発光素子 3から波長変換部材 6に入射してきた光を、 可視光領域にピーク波長を有する光に変換し 、 変換した光を射出する。 可視 光は、 紫色光を含むとする。 可視光領域は、 紫色光領域を含むとする。

[0028] 発光装置 1 0は、 複数の波長変換部材 6を有してよい。 複数の波長変換部 材 6は、 それぞれ異なるピーク波長を有する光を射出 してよい。 発光装置 1 0は、 各波長変換部材 6が射出する光の強度を制御することによっ 、 種々 のスぺクトルを有する光を射出できる。

[0029] 素子基板 2は、 例えば、 絶縁性を有する材料で形成されてよい。 素子基板

2は、 例えば、 アルミナ若しくはムライ ト等のセラミック材料、 ガラスセラ ミック材料、 又は、 これらの材料のうち複数の材料を混合した複 合系材料等 で形成されてよい。 素子基板 2は、 熱膨張を調整することが可能な金属酸化 物微粒子を分散させた高分子樹脂材料等で形 成されてもよい。

[0030] 素子基板 2は、 素子基板 2の主面 2八又は素子基板 2の内部に、 素子基板

2に実装している発光素子 3等の部品を電気的に導通する配線導体を備 て よい。 配線導体は、 例えば、 タングステン、 モリブデン、 マンガン、 又は銅 等の導電材料で形成されてよい。 配線導体は、 例えば、 タングステンの粉末 に有機溶剤が添加された金属べーストを、 素子基板 2となるセラミックグリ —ンシートに所定バターンで印刷し、 複数のセラミックグリーンシートを積 層して、 焼成することにより形成されてよい。 配線導体は、 酸化防止のため に、 その表面に、 例えば、 ニッケル又は金等のめっき層が形成されてよ い。

[0031 ] 素子基板 2は、 発光素子 3が発光する光を効率良く外部へと放出させ た め、 配線導体、 及びめっき層と間隔を空けて、 金属反射層を備えてもよい。 金属反射層は、 例えば、 アルミニウム、 銀、 金、 銅又はプラチナ等の金属材 料で形成されてよい。 [0032] 本実施形態において、 発光素子 3は、 L E D (L i ght Em i tt i ng D i ode) で あるとする。 L E Dは、 P型半導体と N型半導体とが接合された P N接合中 で、 電子と正孔とが再結合することによって、 外部へと光を発光する。 発光 素子 3は、 L E Dに限られず、 L D (Laser D i ode) 等の他の発光デバイスで あってもよい。

[0033] 発光素子 3は、 素子基板 2の主面 2 A上に実装される。 発光素子 3は、 素 子基板 2に設けられる配線導体の表面に被着するめ き層上に、 例えば、 ろ う材又は半田等を介して、 電気的に接続される。 素子基板 2の主面 2 A上に 実装される発光素子 3の個数は、 特に限定されるものではない。

[0034] 発光素子 3は、 透光性基体と、 透光性基体上に形成される光半導体層とを 含んでよい。 透光性基体は、 例えば、 有機金属気相成長法、 又は分子線エピ タキシャル成長法等の化学気相成長法を用い て、 その上に光半導体層を成長 させることが可能な材料を含む。 透光性基体は、 例えば、 サファイア、 窒化 ガリウム、 窒化アルミニウム、 酸化亜鉛、 セレン化亜鉛、 シリコンカーバイ ド、 シリコーン、 又はニホウ化ジルコニウム等で形成されてよ い。 透光性基 体の厚みは、 例えば、 5 0 〇1以上1 0 0 0 m以下であってよい。

[0035] 光半導体層は、 透光性基体上に形成される第 1半導体層と、 第 1半導体層 上に形成される発光層と、 発光層上に形成される第 2半導体層とを含んでよ い。 第 1半導体層、 発光層、 及び第 2半導体層は、 例えば、 I I 丨族窒化物 半導体、 ガリウム燐若しくはガリウムヒ素等の丨 丨 丨 一V族半導体、 又は、 窒化ガリウム、 窒化アルミニウム若しくは窒化インジウム等 の丨 丨 丨族窒化 物半導体等で形成されてよい。

[0036] 第 1半導体層の厚みは、 例えば、 1 M m以上 5 M m以下であってよい。 発 光層の厚みは、 例えば、 2 5 n m 1 5 0 n m以下であってよい。 第 2半 導体層の厚みは、 例えば、 5 0 n m以上 6 0 0 n m以下であってよい。

[0037] 枠体 4は、 例えば、 酸化アルミニウム、 酸化チタン、 酸化ジルコニウム又 は酸化イッ トリウム等のセラミック材料で形成されてよ い。 枠体 4は、 多孔 質材料で形成されてよい。 枠体 4は、 酸化アルミニウム、 酸化チタン、 酸化 〇 2020/175576 10 卩(:170? 2020 /007854

ジルコニウム又は酸化イッ トリウム等の金属酸化物を含む粉末を混合し た樹 脂材料で形成されてよい。 枠体 4は、 これらの材料に限られず、 種々の材料 で形成されてよい。

[0038] 枠体 4は、 素子基板 2の主面 2八に、 例えば、 樹脂、 ろう材又は半田等を 介して、 接続される。 枠体 4は、 発光素子 3と間隔を空けて、 発光素子 3を 取り囲むように素子基板 2の主面 2八上に設けられる。 枠体 4は、 内壁面が 、 素子基板 2の主面 2八から遠ざかる程、 外方に向かって広がるように傾斜 して設けられている。 内壁面は、 発光素子 3が発光する光を反射させる反射 面として機能する。 内壁面は、 例えば、 タングステン、 モリブデン、 又はマ ンガン等の金属材料で形成される金属層と、 金属層を被覆し、 ニッケル又は 金等の金属材料で形成されるめっき層とを含 んでよい。 めっき層は、 発光素 子 3が発光する光を反射する。

[0039] 枠体 4の内壁面の形状は、 平面視において、 円形状であってよい。 内壁面 の形状が円形状であることによって、 枠体 4は、 発光素子 3が発光する光を 略一様に、 外方に向かって反射させることができる。 枠体 4の内壁面の傾斜 角度は、 素子基板 2の主面 2八に対して、 例えば、 5 5度以上 7 0度以下の 角度に設定されていてよい。

[0040] 封止部材 5は、 素子基板 2及び枠体 4で囲まれる内側の空間に、 枠体 4で 囲まれる内側の空間の上部の一部を残して充 填されている。 封止部材 5は、 発光素子 3を封止するとともに、 発光素子 3が発光する光を透過させる。 封 止部材 5は、 例えば、 光透過性を有する材料で形成されてよい。 封止部材 5 は、 例えば、 シリコーン樹脂、 アクリル樹脂若しくはエポキシ樹脂等の光透 過性を有する絶縁樹脂材料、 又は光透過性を有するガラス材料、 等で形成さ れてよい。 封止部材 5の屈折率は、 例えば、 1 . 4以上 1 . 6以下に設定さ れていてよい。

[0041 ] 発光装置 1 0が封止部材 5を備える場合、 発光素子 3から射出された紫色 光は、 封止部材 5を通過して波長変換部材 6に入射する。 上述したように、 波長変換部材 6は、 発光素子 3から入射してきた紫色光を、 可視光領域に含 〇 2020/175576 1 1 卩(:170? 2020 /007854

まれる種々のピーク波長を有する光に変換 する。 発光素子 3は、 射出した紫 色光が波長変換部材 6に入射するように位置する。 言い換えれば、 波長変換 部材 6は、 発光素子 3から射出された光が入射してくるように位 する。 図 7から図 9に例示されている構成において、 波長変換部材 6は、 素子基板 2 及び枠体 4で囲まれる内側の空間の上部の一部に、 封止部材 5の上面に沿つ て位置している。 この例に限定されることなく、 例えば、 波長変換部材 6は 、 素子基板 2及び枠体 4で囲まれる内側の空間の上部からはみ出す うに位 置してもよい。

[0042] 図 9に示されるように、 波長変換部材 6は、 透光性を有する透光部材 6 0 と、 第 1蛍光体 6 1、 第 2蛍光体 6 2、 第 3蛍光体 6 3、 第 4蛍光体 6 4及 び第 5蛍光体 6 5とを備えてよい。 第 1蛍光体 6 1、 第 2蛍光体 6 2、 第 3 蛍光体 6 3、 第 4蛍光体 6 4及び第 5蛍光体 6 5は、 単に蛍光体ともいう。 虽光体は、 透光部材 6 0の内部に含有されているとする。 虽光体は、 透光部 材 6 0の内部で略均一に分散されていてよい。 虽光体は、 波長変換部材 6に 入射してきた紫色光を、 3 6 0 n m ~ 7 8 0 n の波長領域に含まれるピー ク波長を有する光に変換し、 変換した光を射出する。

[0043] 透光部材 6 0は、 例えば、 フッ素樹脂、 シリコーン樹脂、 アクリル樹脂若 しくはエポキシ樹脂等の透光性を有する絶縁 樹脂、 又は透光性を有するガラ ス材料等で形成されていてよい。

[0044] 蛍光体は、 入射してきた紫色光を種々のピーク波長を有 する光に変換する 。 図 1 1及び図 7のグラフに、 蛍光体の蛍光スペクトルの一例が示されてい る。 図 1 1及び図 7のグラフにおいて、 横軸及び縦軸はそれぞれ、 蛍光体が 射出する光の波長及び相対強度を表している 。

[0045] 第 1蛍光体 6 1は、 図 1 1のグラフでス 1 として表されている第 1 ピーク 波長を有してよい。 第 1 ピーク波長は、 4 0 0 の波長領域 内の波長であるとする。 第 1蛍光体 6 1は、 例えば青色の光を射出する。 第 1蛍光体 6 1は、 例えば、 巳 3 IV! 9八 丨 ]〇〇] 7 : 巳リ、 又は ( 3 「, 0 3 , 〇 2020/175576 12 卩(:170? 2020 /007854

等を用いることができる。

[0046] 第 2蛍光体 62は、 図 1 1のグラフでス 2として表されている第 2ピーク 波長を有してよい。 第 2ピーク波長は、 の波長領域 内の波長であるとする。 第 2蛍光体 62は、 例えば青緑色の光を射出する。 第 2蛍光体 62は、 例えば、 巳 3 , 〇 3) 5 ( 〇 4 3 〇 1 : 巳 1_1, 3 「 4 八 丨 14 25 : 巳リ等を用いることができる。

[0047] 第 3蛍光体 63は、 図 1 1のグラフでス 3として表されている第 3ピーク 波長を有してよい。 第 3ピーク波長は、 の波長領域 内の波長であるとする。 第 3蛍光体 63は、 例えば緑色の光を射出する。 第 3蛍光体 63は、 例えば、 3 「 3 丨 2 (〇, 〇 丨) 2 1\1 2 : 巳リ、 (3 「, 巳 3

, 1\/19) 2 3 1 〇 4 : 巳リ 2+ 、 又は2门 3 : 〇リ, 八 1、 2门 2 3 1 〇 4 : 1\/1|·! 等を用いることができる。

[0048] 第 4蛍光体 64は、 図 1 1のグラフでス 4として表されている第 4ピーク 波長を有してよい。 第 4ピーク波長は、 の波長領域 内の波長であるとする。 第 4蛍光体 64は、 例えば赤色の光を射出する。 第 4蛍光体 64は、 例えば、 丫 2 2 3 : 巳リ、 V 2 0 3 : E u s 3 「〇 3〇 1 八 1 3 1 1\1 3 : 巳リ 2+ 、 〇 3八 1 3 1 1\1 3 : 巳リ、 又は〇 3八 I 3 1 (〇 1\1) 3 : 巳リ等を用いることができる。

[0049] 第 5蛍光体 65は、 図 1 2のグラフでス 5として表されている第 5ピーク 波長、 及び、 ス 6として表されている第 6ピーク波長を有してよい。 第 5ピ —ク波長及び第 6ピーク波長は、 680 800 の波長領域内の波 長であるとする。 第 5蛍光体 65は、 例えば近赤外光を射出する。 近赤外光 は、 の波長領域の光を含んでよい。 第 5蛍光体 65は 、 例えば、 3〇 3 5 12 : 〇 「等を用いることができる。

[0050] 波長変換部材 6が含有する蛍光体の種類の組み合わせは、 特に限定されな い。 図 8及び図 9の領域 Xに示されるように、 波長変換部材 6は、 第 1蛍光 体 6 1、 第 2蛍光体 62、 第 3蛍光体 63、 第 4蛍光体 64及び第 5蛍光体 65を有してよい。 波長変換部材 6は、 他の種類の蛍光体を有してもよい。 〇 2020/175576 13 卩(:170? 2020 /007854

[0051 ] 発光装置 1 0は、 複数の波長変換部材 6を備えてよい。 各波長変換部材 6 は、 蛍光体の組み合わせが異なっていてもよい。 発光装置 1 0は、 各波長変 換部材 6に対して紫色光を射出する発光素子 3を備えてよい。 発光装置 1 0 は、 各波長変換部材 6に入射する紫色光の強度を制御することに って、 種 々のスぺクトルを有する光を射出できる。

[0052] 本実施形態に係る発光装置 1 0は、 波長変換部材 6を有することによって 、 種々のスペクトルを有する光を射出できる。 発光装置 1 0は、 例えば、 太 陽からの直射日光のスぺクトル、 海中の所定の深さまで到達した日光のスぺ クトル、 ろうそくの炎が発する光のスペクトル、 又は、 蛍の光のスペクトル 等を有する光等を射出できる。 言い換えれば、 発光装置 1 0は、 種々の色を 有する光を射出できる。

[0053] 光の色は、 その光が有するスペクトルによって特定され るとともに、 色温 度によっても表される。 色温度は、 黒体の温度に対応づけられるパラメータ である。 丁で表される温度を有する黒体が放射する光 のスぺクトルの色温度 は、 丁と表される。 例えば、 5 0 0 0 < (ケルビン) の黒体が放射する光の スペクトルの色温度は、 5 0 0 0 <と表される。

の色温度を有する光の色は、 白色とも称される。 色温度が白色の光よりも低 いほど、 その光の色は、 赤色の成分を多く含みうる。 つまり、 低い色温度を 有する光は、 赤っぽく見える。 色温度が白色の光よりも高いほど、 その光の 色は、 青色の成分を多く含みうる。 つまり、 高い色温度を有する光は、 青っ ぽく見える。

[0054] 黒体が放射する光のスペクトルだけでなく、 黒体が放射する光のスペクト ルに近似するスペクトルも、 色温度によって表されてよい。 所定のスペクト ルが丁で表される温度を有する黒体が放射す る光のスペクトルに近似する場 合、 所定のスペクトルの色温度は丁と表されると する。 2つの光のスペクト ルが互いに近似の関係であるか否かは、 種々の条件によって決定されてよい 。 2つの光のスペクトルが互いに近似の関係で るための条件は、 例えば、

2つの光のスぺク トル同士で各波長の相対強度を比較した場合 に、 各波長に 〇 2020/175576 14 卩(:170? 2020 /007854

おける差が所定範囲内であることを含んで よい。 2つの光のスぺクトルが互 いに近似の関係であるための条件は、 例えば、 2つの光のスペクトルにそれ ぞれ含まれるピーク波長の差が所定範囲内で あることを含んでもよい。 2つ の光のスぺクトルが近似の関係であるための 条件は、 これらの例に限られず 種々の条件を含んでもよい。

[0055] 例えば、 正午頃の太陽光のスぺクトルは、 約 5 0 0 0<の黒体が放射する 光のスペクトルに近似されうる。 この場合、 正午頃の太陽光の色温度は、 約 5 0 0 0<と表されるとする。 約 5 0 0 0<の色温度で表される光の色は、 昼白色とも称される。 昼白色の色温度よりも高い約 6 5 0 0<の色温度で表 される光の色は、 昼光色とも称される。 昼光色は、 白色よりも青色の成分を 多く含み、 青っぽく見える。

[0056] 日の出から約 2時間が経過した時点における太陽光の色温 は、 約 4 2 0

0<と表されうる。 日の出の頃又は日の入りの頃の太陽光の色温 度は、 約 2 0 0 0<と表されうる。 白熱電球が発する光の色温度は、 約 2 5 0 0〜 2 8 0 0<と表されうる。 ろうそくの炎が発する光の色温度は、 約 2 0 0 0 と 表されうる。 約 2 0 0 0〜 3 0 0 0<の色温度で表される光の色は、 電球色 とも称される。

[0057] 発光装置 1 0は、 色温度によって表されるスペクトルを有する 光を射出で きるとともに、 色温度によって表せないスぺクトルを有する 光も射出できる 。 本実施形態において、 制御装置 3 0は、 発光装置 1 0が色温度によって表 されるスペクトルを有する光を射出するよう に、 発光装置 1 0を制御すると 仮定する。 制御装置 3 0は、 発光装置 1 0が色温度によって表せないスぺク トルを有する光を射出するように、 発光装置 1 0を制御してもよい。

[0058] 照明システム 1は、 照明装置 2 0によって、 検査員 8が目視で検査する検 査対象 5 0に第 1検査光を照射する。 照明システム 1 において、 検査光が明 暗照明を構成するように、 照明装置 2 0が配置されているとする。 検査員 8 は、 明暗照明が映り込んでいる検査対象 5 0を視認することによって、 検査 対象 5 0の外観を検査する。 検査員 8は、 検査対象 5 0の表面に映り込んだ 〇 2020/175576 15 卩(:170? 2020 /007854

明暗照明の見え方に基づいて、 検査対象 5 0の外観を検査できる。 例えば、 検査対象 5 0が自動車である場合、 図 6に示されるように、 自動車のボディ の表面に明暗照明が映り込む。 検査員 8は、 自動車のボディの表面に映り込 んだ明暗照明を視認し、 その見え方に基づいて自動車のボディの外観 を検査 する。 検査員 8は、 自動車のボディの表面に映り込んだ明暗照明 の発光領域 巳と非発光領域巳との境界において、 ゴミ等の付着物、 又は、 キズ若しくは 凹み等の変形等を含む検出対象 5 2を発見しやすい。 検査員 8は、 例えば、 発光領域日と非発光領域巳との境界がボディ の表面の形状に基づく滑らかな 線を形成しているか、 検出対象 5 2の存在に基づいて境界が乱れているか検 出できる。 検査員 8は、 境界が乱れている場合、 その箇所に検出対象 5 2が 存在していることを発見できる。 検査員 8は、 境界が滑らかな線に見える場 合、 検出対象 5 2が存在しないと判定できる。 検査員 8は、 自動車のボディ の表面に映り込んだ明暗照明の発光領域巳に おいて目視できる光量が変化し ている部分に検出対象 5 2が存在していることを発見してもよい。

[0059] 検査員 8が検査対象 5 0に映り込んだ明暗照明を視認する場合、 検査光の スペクトルと、 検査対象 5 0の表面の色との関係によって、 検査員 8にとっ ての見え方が変化する。 検査対象 5 0の表面の色は、 検査対象 5 0の表面に おける光の反射スぺクトルによって特定され てよい。 検査光のスぺクトルと 、 検査対象 5 0の表面の色との関係によって、 検査員 8が検査対象 5 0を見 にくくなることがある。 例えば、 白色又は白色に近い明るい色を有する検査 対象 5 0の表面に昼白色の検査光が映り込む場合、 検査員 8は、 検査対象 5 0の表面の色と検査光とを区別しにくい。 その結果、 検査員 8は、 検出対象 5 2の存在を判定しにくくなる。 この場合、 照明システム 1は、 検査光とし て電球色の光を照明装置 2 0に射出させることによって、 検査員 8が検査対 象 5 0の表面の色と検査光とを区別しやすくでき 。

[0060] 例えば、 黒色又は黒色に近い暗い色を有する検査対象 5 0の表面に昼白色 の検査光が映り込む場合、 検査対象 5 0の表面に映り込んだ発光領域日と非 発光領域巳との境界のコントラストが高くな る。 その結果、 検査員 8は、 検 〇 2020/175576 16 卩(:170? 2020 /007854

出対象 5 2の存在を判定しやすくなる。 つまり、 照明システム 1は、 検査対 象 5 0の表面の色が所定値以下の明度を有する場 に、 第 1検査光として昼 白色の光を照明装置 2 0に射出させてよい。

[0061 ] 検査光のスペクトルと、 検査対象 5 0の表面の色との関係によって、 検査 員 8は、 まぶしさを感じたり、 疲れを感じやすかったりすることがある。 例 えば、 反射率の高い表面を有する検査対象 5 0に昼白色の検査光が映り込む 場合、 検査員 8は、 検査光の反射をまぶしく感じやすくなる。 つまり、 グレ アが発生しやすくなる。 この場合、 照明システム 1は、 第 1検査光として電 球色の光を照明装置 2 0に射出させることによって、 検査員 8がまぶしさ又 は疲れ等を感じにくい環境を生成できる。

[0062] 制御装置 3 0は、 第 1検査光の色温度が 2 0 0 0 から 6 5 0 0 <までの 間の値となるように、 照明装置 2 0を制御してよい。 2 0 0 0 から 6 5 0 0 <までの間の値を色温度として有する光は 人間が日常的に視認しうる。 第 1検査光の色温度が 2 0 0 0 から 6 5 0 0 <までの間の値となることに よって、 検査員 8は、 違和感を覚えにくくなる。

[0063] 本実施形態に係る照明システム 1は、 第 1検査光のスぺクトル及び強度を 制御することによって、 検査員 8が検査対象 5 0を検査しやすい環境を生成 できる。

[0064] 照明システム 1は、 情報取得装置 4 0によって、 検査対象 5 0に関する情 報を取得する。 検査対象 5 0に関する情報は、 検査対象情報とも称される。 情報取得装置 4 0は、 検査対象 5 0の表面の色に関する情報を取得してよい 。 情報取得装置 4 0は、 検査対象 5 0の表面の反射スペクトルを取得してよ い。 情報取得装置 4 0は、 検査対象 5 0の表面のマクロな形状を取得してよ い。 情報取得装置 4 0は、 照明装置 2 0から検査対象 5 0までの距離を取得 してよい。

[0065] 照明システム 1は、 制御装置 3 0によって、 照明装置 2 0が射出する検査 光 (第 1検査光) のスペクトルを制御する。 制御装置 3 0は、 情報取得装置 4 0から検査対象情報を取得し、 その情報に基づいて照明装置 2 0が射出す 〇 2020/175576 17 卩(:170? 2020 /007854

る検査光 (第 1検査光) のスペクトルを制御する。

[0066] 制御装置 3 0は、 例えば、 検査対象 5 0の表面の色が白色光に近い明るい 色である場合、 検査光 (第 1検査光) が電球色を有するように、 検査光 (第 1検査光) のスペクトルを制御してよい。 制御装置 3 0は、 例えば、 検査対 象 5 0の表面の色が黒に近い暗い色である場合、 検査光 (第 1検査光) が昼 白色を有するように、 検査光 (第 1検査光) のスペクトルを制御してよい。

[0067] 情報取得装置 4 0は、 検査対象 5 0の表面の色に関する情報として、 明度 を取得してもよい。 制御装置 3 0は、 検査対象 5 0の表面の色が所定値以上 の明度を有する色である場合、 検査光 (第 1検査光) が電球色を有するよう に、 検査光 (第 1検査光) のスペクトルを制御してよい。 制御装置 3 0は、 検査対象 5 0の表面の色が所定値以下の明度を有する色 ある場合、 検査光 (第 1検査光) が昼光色又は昼白色を有するように、 検査光 (第 1検査光) のスペクトルを制御してよい。 所定値は、 適宜設定されてよい。 検査光 (第 1検査光) の色を電球色とする場合と、 昼光色又は昼白色とする場合とで異 なる所定値が設定されてよい。

[0068] 制御装置 3 0は、 検査対象 5 0の表面の色の明度に基づいて、 検査光 (第

1検査光) が所定の色温度を有するように、 第 1検査光のスぺクトルを制御 してもよい。 例えば、 制御装置 3 0は、 検査対象 5 0の表面の色を、 その明 度に基づいて、 黒、 グレー、 白の 3段階に分類してよい。 制御装置 3 0は、 検査対象 5 0の表面の色が黒に分類される場合、 検査光の色温度が 6 5 0 0 <となるように、 検査光 (第 1検査光) のスペクトルを制御してよい。 制御 装置 3 0は、 検査対象 5 0の表面の色が白に分類される場合、 検査光の色温 度が 2 0 0 0 となるように、 検査光 (第 1検査光) のスペクトルを制御し てよい。 制御装置 3 0は、 検査対象 5 0の表面の色がグレーに分類される場 合、 検査光の色温度が 3 5 0 0 <となるように、 検査光のスぺクトルを制御 してよい。 検査対象 5 0の表面の色と、 検査光 (第 1検査光) の色温度との 関係は、 上述の例に限られず、 種々の対応関係を有してよい。

[0069] 光が同じ強度で射出されている場合、 低い色温度を有する光の照度は、 高 〇 2020/175576 18 卩(:170? 2020 /007854

い色温度を有する光の照度よりも低くなる 。 制御装置 3 0は、 第 1検査光の 色温度を低くするほど、 第 1検査光の強度を高く してよい。 このようにする ことで、 検査光の照度が変わりにくくなる。 その結果、 検査対象 5 0の違い に基づいて検査光 (第 1検査光) が変化しても、 検査員 8が違和感を覚えに くくなる。

[0070] 制御装置 3 0は、 検査対象 5 0の表面の色の色相に基づいて、 検査光 (第

1検査光) のスペクトルを制御してもよい。 この場合、 制御装置 3 0は、 発 光装置 1 0が色温度によって表せないスペクトルを有 る光 (第 2検査光) を射出するように発光装置 1 0を制御してもよい。 例えば、 制御装置 3 0は 、 検査対象 5 0の表面の色が赤色の成分を多く含む場合に 赤色の補色に対 応する緑色の成分が少なくなるように検査光 (第 1検査光) のスペクトルを 制御してもよい。 例えば、 制御装置 3 0は、 検査対象 5 0の表面の色と同系 色の成分が多くなるように検査光 (第 1検査光) のスペクトルを制御しても よい。 このようにすることで、 検査対象 5 0の表面に映り込んだ明暗照明の 発光領域巳と非発光領域巳とのコントラスト が高くなる。 その結果、 検査員 8が外観異常を発見しやすくなる。

[0071 ] 検査員 8は、 検査対象 5 0の外観として、 表面の色味を検査してよい。 検 査員 8による表面の色味の感じ方は、 検査員 8ごとに異なるとともに、 検査 光のスペクトルに基づいて変化する。 制御装置 3 0は、 検査員 8ごとの検査 対象 5 0の表面の色味の感じ方の差が小さくなるよ に、 検査光 (第 1検査 光) のスペクトルを制御してよい。 検査員 8は、 検査対象 5 0の表面に映り 込んだ明暗照明の発光領域巳において、 検査対象 5 0の表面の色味を検査し てよい。

[0072] 制御装置 3 0は、 検査対象 5 0の色味を種々の環境における光の下で検査 するために、 種々の環境における光を検査光 (第 1検査光) として照明装置 2 0に再現させてよい。 制御装置 3 0は、 種々の環境における光のスペクト ルを特定する情報に基づいて、 種々の環境における光を照明装置 2 0に再現 させることができる。 例えば、 自動車が世界各地で販売される場合、 検査員 〇 2020/175576 19 卩(:170? 2020 /007854

8が各地の太陽光の下でボディの色味の感 方を確認できるように、 制御装 置 3 0は、 各地の太陽光を第 1検査光として照明装置 2 0に再現させてよい 。 このようにすることで、 検査対象 5 0を現地に移動させずに、 現地の環境 における色味の感じ方が検査されうる。 その結果、 検査コストが低減される

[0073] 特定のスぺクトルを有する第 1検査光で検査対象 5 0を照らすことによっ て、 検査員 8が特定の外観異常を発見しやすくなること ある。 制御装置 3 0は、 特定のスぺクトルを有する第 1検査光を照明装置 2 0に射出させてよ い。 特定のスペクトルは、 検査対象情報と関連づけられていてよい。 制御装 置 3 0は、 検査対象 5 0に特定のスペクトルが関連づけられている 合、 検 査対象情報に基づいて、 特定のスぺクトルを有する光を照明装置 2 0に再現 させてよい。

[0074] 検査対象 5 0が所定の環境で使用される場合、 所定の環境を照らす光の下 での色味の検査が求められる。 検査対象情報は、 検査対象 5 0が使用される 環境に関する情報を含んでよい。 制御装置 3 0は、 検査対象 5 0が使用され る環境に関する情報に基づいて、 その環境を照らす光を照明装置 2 0に再現 させてよい。 検査対象情報は、 検査対象 5 0の出荷先に関する情報を含んで もよい。

[0075] 照明システム 1 において、 制御装置 3 0は、 検査対象情報とスぺクトルと を関連づけたデータべースに基づいて、 第 1検査光のスぺクトルを制御して よい。 制御装置 3 0は、 データベースを記憶部 3 4に格納していてよい。 制 御装置 3 0は、 データベースから、 検査対象情報に関連づけられているスぺ クトルを抽出し、 抽出したスぺクトルに基づく第 1検査光を照明装置 2 0に 射出させてよい。

[0076] データべースにおいて、 検査対象情報として、 例えば、 検査対象 5 0の表 面の色、 又は、 検査対象 5 0の外形に関する情報がスペクトルと関連づ ら れていてよい。 検査対象情報として、 照明装置 2 0から検査対象 5 0までの 距離がスペクトルと関連づけられていてもよ い。 検査対象情報として、 検査 〇 2020/175576 20 卩(:170? 2020 /007854

対象 5 0が使用される環境に関する情報、 又は、 検査対象 5 0の出荷先に関 する情報がスぺクトルと関連づけられていて もよい。

[0077] 検査対象情報とスぺクトルとが関連づけられ ているデータベースが予め準 備されていることによって、 検査対象情報に基づく第 1検査光のスペクトル の制御が容易になる。

[0078] 本実施形態に係る発光装置 1 0は、 紫色光によって蛍光体を励起し、 複数 の色の光に変換することによって、 種々のスぺクトルを有する光を射出する 。 比較例に係る装置は、 4 5 0 の間にピーク波長を有する スぺクトルで特定される青色光によって蛍光 体を励起する。 比較例に係る装 置は、 蛍光体によって青色光を、 5 7 0 n 9 0 n の間にピーク波長 を有するスぺクトルで特定される黄色の光に 変換することによって、 白色光 に近似した光を射出する。 検査員 8が検査対象 5 0で反射する検査光、 又は 、 検査光そのものを長時間視認する場合におい て、 検査光に含まれる青色光 の成分は、 紫色光の成分よりも、 網膜に対して大きい影響を及ぼしうる。 し たがって、 本実施形態に係る発光装置 1 〇を備える照明装置 2 0及び照明シ ステム 1が検査対象 5 0を照明する場合、 検査員 8の網膜に対する影響が低 減されうる。

[0079] —実施形態に係る照明装置 2 0は、 複数の発光装置 1 0を備えてよい。 制 御装置 3 0は、 各発光装置 1 0が射出する光のスペクトルをそれぞれ独立 制御してよい。 制御装置 3 0は、 各発光装置 1 0が射出する光のスペクトル を関連づけて制御してもよい。 制御装置 3 0は、 各発光装置 1 0が射出する 光のスペクトルを関連づけて制御することに よって、 各発光装置 1 0が射出 する光を合成した光のスペクトルを制御して もよい。 各発光装置 1 〇が射出 する光を合成した光は、 合成光ともいう。 照明装置 2 0は、 合成光を第 1検 査光の少なくとも一部として射出してもよい 。

[0080] 発光装置 1 0は、 第 1発光装置と第 2発光装置とを含んでもよい。 制御装 置 3 0は、 第 1発光装置が射出する光のスペクトル、 及び、 第 2発光装置が 射出する光のスぺクトル及び強度それぞれを 独立に制御してもよいし、 関連 〇 2020/175576 21 卩(:170? 2020 /007854

づけて制御してもよい。 制御装置 3 0は、 第 1発光装置が射出する光と第 2 発光装置が射出する光とを合成した合成光の スぺクトルを制御してもよい。 第 1発光装置が射出する光のスぺクトル及び強 は、 第 2発光装置が射出す る光のスペクトル及び強度と異なっていても よい。 制御装置 3 0は、 検査対 象情報に基づいて、 検査光 (第 1検査光) に少なくとも一部含まれる合成光 のスぺクトルを制御してよい。

[0081 ] 各発光装置 1 0は、 3 6 0 n ~ 4 3 0 n の波長領域にピーク波長を有 する光を射出するとともに、 3 6 0 の波長領域にピーク波 長を有する光を射出してよい。 各発光装置 1 〇は、 合成光が 3 6 0 n m〜7 8 0 の波長領域にピーク波長を有するように、 3 6 0 7 8 0 1^ 111 の波長領域にピーク波長を有する光を射出し てよい。

[0082] 検査光の入射角によって、 検査光が映り込んだ検査対象 5 0の表面の見え 方が異なる。 比較例に係るシステムにおいて、 照明装置 2 0は移動しないと する。 比較例において、 検査員 8は、 自ら移動することによって検査光 (第 1検査光) の入射角を変更できる。 本実施形態に係る照明システム 1 におい て、 制御装置 3 0は、 検査対象 5 0の外形に関する情報に基づいて駆動装置 7 0を制御することによって、 検査対象 5 0に対する検査光 (第 1検査光) の入射角を制御してよい。 このようにすることで、 検査員 8が移動しなくて も、 検査員 8が検査しやすくなるように、 検査光 (第 1検査光) の入射状態 が変更される。 その結果、 検査員 8による外観検査の精度が高くなる。

[0083] 検査光が射出される発光面から検査対象 5 0の表面までの距離によって、 検査光が映り込んだ検査対象 5 0の表面の見え方が異なる。 比較例に係るシ ステムにおいて、 検査対象 5 0は、 所定のコースを移動する。 一方で、 照明 装置 2 0は移動しない。 つまり、 比較例に係るシステムは、 発光面から検査 対象 5 0までの距離を自由に変更できないとする。 本実施形態に係る照明シ ステム 1 において、 制御装置 3 0は、 照明装置 2 0から検査対象 5 0までの 距離に基づいて駆動装置 7 0を制御することによって、 照明装置 2 0の位置 を移動させ、 照明装置 2 0から検査対象 5 0までの距離を制御してよい。 こ 〇 2020/175576 22 卩(:170? 2020 /007854

のようにすることで、 検査員 8が検査しやすくなるように、 検査光 (第 1検 査光) の入射状態が変更される。 その結果、 検査員 8による外観検査の精度 が高くなる。

[0084] 照明システム 1は、 図 1 3に例示されるフローチヤートの手順に沿っ 、 第 1検査光を制御してよい。

[0085] 制御装置 3 0は、 検査対象情報を取得する (ステップ 3 1) 。

[0086] 制御装置 3 0は、 検査対象情報に基づいて、 照明装置 2 0に射出させる第

1検査光のスペクトルを決定する (ステップ 3 2) 。 制御装置 3 0は、 検査 対象 5 0の表面の色に基づいて、 第 1検査光のスぺクトルを決定してよい。

[0087] 制御装置 3 0は、 検査対象情報に基づいて、 駆動装置 7 0によって照明装 置 2 0を移動させる (ステップ 3 3) 。 制御装置 3 0は、 検査対象 5 0の外 形に基づいて、 照明装置 2 0を移動させてよい。 制御装置 3 0は、 照明装置 2 0から検査対象 5 0までの距離に基づいて、 照明装置 2 0を移動させてよ い。 制御装置 3 0は、 検査対象 5 0が検査工程に自動で運搬されてくる場合 、 検査対象 5 0の運搬動作に合わせて照明装置 2 0を移動させてよい。

[0088] 制御装置 3 0は、 ステップ 3 3の手順を実行した後、 図 1 3のフローチヤ —卜の実行を終了してよい。

[0089] 本実施形態に係る照明システム 1は、 検査対象情報に基づいて照明装置 2

0を制御することによって、 検査員 8による外観検査の精度を高めることが できる。 照明システム 1は、 検査対象 5 0の表面の色に基づいて第 1検査光 のスぺクトルを制御することによって、 検査員 8による検査対象 5 0の外観 異常の検出を容易にする。 照明システム 1は、 検査対象 5 0の外形に基づい て照明装置 2 0を移動させることによって、 検査員 8による検査対象 5 0の 外観異常の検出を容易にする。 照明システム 1は、 照明装置 2 0から検査対 象 5 0までの距離に基づいて照明装置 2 0を移動させることによって、 検査 員 8による検査対象 5 0の外観異常の検出を容易にする。

[0090] 図 1 4に示される他の実施形態に係る照明装置 2 0は、 発光装置 1 0と、 制御部 2 8とを備えてよい。 照明装置 2 0は、 記憶部 2 9をさらに備えても 〇 2020/175576 23 卩(:170? 2020 /007854

よい。 制御部 2 8及び記憶部 2 9はそれぞれ、 図 1 に例示される制御装置 3 〇の制御部 3 2及び記憶部 3 4と同一の構成を有してもよいし、 類似の構成 を有してもよい。

[0091 ] 照明装置 2 0は、 情報取得部 2 7をさらに備えてもよい。 照明装置 2 0は 、 情報取得部 2 7を備える場合、 情報取得部 2 7によって検査対象情報を取 得する。 照明装置 2 0は、 情報取得部 2 7を備えない場合、 制御部 2 8が有 するインタフヱースを介して、 外部装置から検査対象情報を取得してよい。 なお、 情報取得部 2 7は、 図 1 に例示される情報取得装置 4 0と同一の構成 を有していてもよいし、 類似の構成を有していてもよい。

[0092] 照明装置 2 0が制御部 2 8を備えることによって、 照明装置 2 0は、 単体 で第 1検査光のスペクトルを制御できる。 このようにすることで、 第 1検査 光のスぺクトルを制御する構成が容易に設置 されうる。

[0093] 本開示に係る実施形態について説明する図は 模式的なものである。 図面上 の寸法比率等は、 現実のものとは必ずしも一致していない。

[0094] 本開示に係る実施形態について、 諸図面及び実施例に基づき説明してきた が、 当業者であれば本開示に基づき種々の変形又 は修正を行うことが容易で あることに注意されたい。 従って、 これらの変形又は修正は本開示の範囲に 含まれることに留意されたい。 例えば、 各構成部等に含まれる機能等は論理 的に矛盾しないように再配置可能であり、 複数の構成部等を 1つに組み合わ せたり、 或いは分割したりすることが可能である。

[0095] 本開示において 「第 1」 及び 「第 2」 等の記載は、 当該構成を区別するた めの識別子である。 本開示における 「第 1」 及び 「第 2」 等の記載で区別さ れた構成は、 当該構成における番号を交換することができ る。 例えば、 第 1 発光装置は、 第 2発光装置と識別子である 「第 1」 と 「第 2」 とを交換する ことができる。 識別子の交換は同時に行われる。 識別子の交換後も当該構成 は区別される。 識別子は削除してよい。 識別子を削除した構成は、 符号で区 別される。 本開示における 「第 1」 及び 「第 2」 等の識別子の記載のみに基 づいて、 当該構成の順序の解釈、 小さい番号の識別子が存在することの根拠 〇 2020/175576 24 卩(:170? 2020 /007854

に利用してはならない。

符号の説明

[0096] 1 照明システム

8 検査員

1 0 発光装置 ( 2 :素子基板、 2八 :主面、 3 :発光素子、 4 :枠体、

5 :封止部材、 6 :波長変換部材、 60 :透光部材、 6 1〜 65 :第 1〜第 5蛍光体)

20 照明装置 (27 :情報取得部、 28 :制御部、 29 :記憶部)

30 制御装置 (32 :制御部、 34 :記憶部)

40 情報取得装置

50 検査対象

70 駆動装置