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Title:
IMAGE PROCESSING DEVICE, ELECTRONIC CAMERA, IMAGE PROCESSING METHOD, AND IMAGE PROCESSING PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/090730
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a technique of easily acquiring a combined image of a wider dynamic range and a technique of mitigating the work load on the user while maintaining the degree of freedom of image processing. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] An image processing device comprises an image input section for capturing low- and high-resolution images acquired by imaging the same subject while changing the exposure condition, a positional variation detecting section for detecting a positional variation of pattern, if any, between the low- and high-resolution images, and a gray-scale enlarging section for positionally aligning the low- and high-resolution images according to the positional variation, extracting the gray-scale information on the low-resolution image, combining the information with the high-resolution image, and creating a combined image where a gray-scale reproduction region is enlarged. The image processing device further comprises judging means for judging whether or not data on one or more other images is added as auxiliary information used when carrying out image processing of the image data acquired by the imaging and recording means for combining the main image data to be subjected to image processing and the auxiliary information into one image file according to the result of the judgment that the auxiliary information is added and recording the image file in a recording medium.

Inventors:
DOIDA SHIGERU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000037
Publication Date:
July 31, 2008
Filing Date:
January 17, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIKON CORP (JP)
DOIDA SHIGERU (JP)
International Classes:
G06T5/00; G06T3/00; G06T3/40; H04N1/387; H04N1/407; H04N5/232; H04N101/00
Foreign References:
JP2005515675A2005-05-26
JPH05130339A1993-05-25
JP2003046859A2003-02-14
JP2005318548A2005-11-10
JP2006270238A2006-10-05
JP2002305684A2002-10-18
JP2002237988A2002-08-23
Attorney, Agent or Firm:
FURUYA, Fumio et al. (19-5 Nishishinjuku 1-Chom, Shinjuku-ku Tokyo 23, JP)
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Claims:
 露出条件を変えながら同一被写体を撮影して得られる低解像度画像と高解像度画像とを取り込む画像入力部と、
 前記低解像度画像と前記高解像度画像との間で絵柄の位置ズレを検出するズレ検出部と、
 前記位置ズレに基づいて前記低解像度画像と前記高解像度画像との間の位置合わせをし、前記低解像度画像の階調情報を抽出して前記高解像度画像に合成することにより、階調再現域を拡大した合成画像を生成する階調拡大部と
 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
 請求項1に記載の画像処理装置において、
 前記低解像度画像は、複数枚の画像であり、
 前記階調拡大部は、複数の前記低解像度画像がそれぞれ有する低解像度の階調情報を、前記高解像度画像に多重に合成する
 ことを特徴とする画像処理装置。
 請求項1に記載の画像処理装置において、
 前記ズレ検出部は、
 前記高解像度画像から絵柄のエッジ成分を抽出し、前記エッジ成分を位相をずらしてサブサンプリングすることで、標本位置が互いにずれた複数のサンプリング情報を生成する位相分割部と、
 前記低解像度画像と前記複数のサンプリング情報との間で絵柄が最も一致する位置ズレを検出することにより、前記低解像度画像の画素間隔よりも細かな精度で前記位置ズレを検出する精密検出部とを備えた
 ことを特徴とする画像処理装置。
 請求項1に記載の画像処理装置において、
 前記階調拡大部は、
 前記高解像度画像について高輝度領域および低輝度領域を判定し、
 前記高解像度画像の前記高輝度領域については露出アンダーの前記低解像度画像の合成比率を高め、
 前記高解像度画像の前記低輝度領域については露出オーバーの前記低解像度画像の合成比率を高める
 ことを特徴とする画像処理装置。
 請求項1に記載の画像処理装置において、
 前記階調拡大部は、
 前記複数の低解像度画像から選択した少なくとも一つの低解像度画像を構成する各画素の階調値と前記高解像度画像の対応する画素値とを反映して合成画像の対応する画素の階調値を調整する調整手段と、
 前記複数の低解像度画像それぞれについて求めた階調値のヒストグラムと前記高解像度画像について求めた階調値のヒストグラムと前記画像入力手段によって取得された低解像度画像の数との少なくとも一方に基づいて、前記調整手段による合成画像の各画素についての階調値の調整処理を制御する制御手段とを備えた
 ことを特徴とする画像処理装置。
 請求項5に記載の画像処理装置において、
 前記制御手段は、
 前記複数の低解像度画像それぞれおよび前記高解像度画像について求めた階調値のヒストグラムについて、所定の範囲の階調値における画素の分布を解析する解析手段と、
 前記解析手段による解析結果に基づいて、前記調整手段において合成画像の各画素の階調値を所定の範囲に収めるために用いられる階調変換曲線を調整する変換曲線調整手段とを備えた
 ことを特徴とする画像処理装置。
 請求項5に記載の画像処理装置において、
 前記制御手段は、
 前記複数の低解像度画像それぞれおよび前記高解像度画像について求めた階調値のヒストグラムについて、所定の範囲の階調値における画素の分布を解析する解析手段と、
 前記解析手段による解析結果に基づいて、前記調整手段による調整処理に供する低解像度画像を選択する選択手段とを備えた
 ことを特徴とする画像処理装置。
 請求項5に記載の画像処理装置において、
 前記制御手段は、
 前記調整手段による合成処理に供される低解像度画像の数に応じて、前記調整手段による前記合成画像を構成する各画素の階調値の調整において反映すべき低解像度画像の範囲の大きさを決定する範囲決定手段を備えた
 ことを特徴とする画像処理装置。
 請求項5に記載の画像処理装置において、
 前記制御手段は、
 前記調整手段による前記合成画像を構成する各画素の輝度成分に、前記選択された低解像度画像の画素に対応する輝度成分を反映する際に適応すべき輝度重みを決定する輝度重み決定手段と、
 前記調整手段による前記合成画像を構成する各画素の色差成分に、前記選択された低解像度画像の画素に対応する色差成分を反映する際に適応すべき色差重みを決定する色差重み決定手段とを備え、
 前記色差重み決定手段は、前記高解像度画像の各画素に対応する色差成分の大きさに応じて、前記色差重みの値を調整する重み調整手段を備えた
 ことを特徴とする画像処理装置。
 請求項1に記載の画像処理装置と、
 被写体を少なくとも2種類の解像度で撮影する撮像部とを備え、
 前記画像処理装置が処理する前記高解像度画像は、前記撮像部に撮影される高解像度の静止画像であり、
 前記画像処理装置が処理する前記低解像度画像は、前記静止画像の撮影前および/または撮影後に、前記高解像度画像と異なる露出条件で、前記撮像部によって撮影される低解像度の画像である
 ことを特徴とする電子カメラ。
 請求項10に記載の電子カメラにおいて、
 画像を表示するモニタ部を備え、
 前記撮像部は、
 低解像度のスルー画像を順次撮影して、前記モニタ部に動画表示し、
 前記スルー画像の撮影とは重ならないタイミングで、かつ前記高解像度画像と異なる露出条件で、低解像度画像を撮影する
 ことを特徴とする電子カメラ。
 撮像手段によって撮影された被写体の像を表す画像データと予め決定された条件とに基づいて、前記画像データについての画像処理を行う際の補助情報として1つ以上の別の画像データを付加するか否かを判断する判断手段と、
 前記補助情報を付加する旨の判断結果に応じて、前記画像処理対象の主画像データと前記補助情報とを一つの画像ファイルにまとめて記憶媒体に記録する記録手段と
 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
 請求項12に記載の画像処理装置において、
 前記判断手段は、前記主画像データに含まれる画素値が飽和した領域を検出したときに、前記補助情報を付加する旨の判断結果を記録手段に通知する飽和検出手段を備えた
 ことを特徴とする画像処理装置。
 請求項12に記載の画像処理装置において、
 前記記録手段は、前記主画像データと同一の被写体を微小時間間隔で撮影して得られた他の画像データを前記補助情報として選択し、前記主画像データに付加する処理に供する第1選択手段を備えた
 ことを特徴とする画像処理装置。
 請求項12に記載の画像処理装置において、
 前記記録手段は、前記主画像データと同一の被写体を異なる撮影条件を適用し、かつ、微小時間間隔で撮影して得られた他の画像データを前記補助情報として選択し、前記主画像データに付加する処理に供する第2選択手段を備えた
 ことを特徴とする画像処理装置。
 請求項12に記載の画像処理装置において、
 前記記録手段は、前記主画像データと同一の被写体を異なる撮影条件を適用し、かつ、微小時間間隔で撮影して得られた他の画像データの中から、ヒストグラムで示される画素値の分布範囲が前記主画像データのヒストグラムにおけるピーク位置と所定の関係を持つものを前記補助情報として選択し、前記主画像データに付加する処理に供する第3選択手段を備えた
 ことを特徴とする画像処理装置。
 請求項12に記載の画像処理装置において、
 前記記録手段は、前記補助情報を含むヘッダ情報を作成し、前記主画像データに付加するヘッダ作成手段を備えた
 ことを特徴とする画像処理装置。
 請求項17に記載の画像処理装置において、
 前記ヘッダ作成手段は、前記主画像データに対する画像処理に用いられる別の画像データの一部を前記画像処理の目的に対応して抽出し、抽出した画像データの一部を補助情報としてヘッダ情報作成処理に供する抽出手段を備えた
 ことを特徴とする画像処理装置。
 複数の異なる解像度で被写体の画像を撮影する撮像手段によって複数の露出条件において同一の被写体を撮影して得られる複数の低解像度画像と、前記撮像手段によって適切な露出条件において前記被写体を撮影して得られる高解像度画像とを取得する画像入力ステップと、
 前記複数の低解像度画像から選択された低解像度画像と高解像度画像とを合成して、前記高解像度画像と同等の解像度を持つ合成画像を生成する合成ステップとを備え、
 前記合成ステップは、
 前記選択された低解像度画像を構成する各画素の階調値と前記高解像度画像の対応する画素値とを反映して合成画像の対応する画素の階調値を調整する調整ステップと、
 前記複数の低解像度画像それぞれについて求めた階調値のヒストグラムと前記高解像度画像について求めた階調値のヒストグラムと前記画像入力ステップにおいて取得された低解像度画像の数との少なくとも一方に基づいて、前記調整ステップによる合成画像の各画素についての階調値の調整処理を制御する制御ステップとを備えた
 ことを特徴とする画像処理方法。
 コンピュータによって読取可能な記憶媒体に記録された画像処理対象の主画像データを含む画像ファイルから前記主画像データと画像処理に用いられる補助情報とを読み出し、
 前記読み出された補助情報を用いて、前記主画像データに対する画像処理を実行する
 ことを特徴とする画像処理方法。
 コンピュータを、請求項1または請求項12に記載の画像処理装置として機能させるための画像処理プログラム。
 
Description:
画像処理装置、電子カメラ、画 処理方法および画像処理プログラム

 本発明は、画像処理装置、電子カメラ、 像処理方法および画像処理プログラムに関 る。

 従来、露出設定を変えながら同一被写体 複数回にわたって撮影し、得られた複数の 像群を合成することにより広ダイナミック ンジの合成画像を生成する技術が知られて る(例えば、特許文献1)。

 また、解像度の異なる別の撮像素子から出 された画像間において、絵柄の位置ズレを 出する技術として、下記の特許文献2が公知 である。この従来技術では、高解像度画像と 低解像度画像との間で、まず大域的探索を行 って、一致領域の候補を見つける。次に、こ の一致領域の範囲内で両画像をそれぞれ画素 補間し、補間された画素間の比較によって絵 柄が細部まで一致する領域を見つける。

特開2002-305684号公報

国際公開WO95/04329号パンフレット

 ところで、特許文献1の従来技術では、高 解像度の静止画像を複数回にわたって読み出 さなければならない。通常、高解像度の画像 読み出し時間は長いため、これら画像間の撮 影時刻が大きく開いてしまう。そのため、被 写体やカメラに動きが生じると、複数画像間 の絵柄の一致度が低くなり、良好な階調拡大 効果を得ることが難しくなる。

 一方、電子カメラ側では、この複数回の 止画撮影の期間、カメラアングルが動かな ようにしっかり固定しなければならず、手 に階調拡大撮影を行うことが困難であった

 また、特許文献1に開示された技法では、 利用者による選択操作に応じて、上述した露 出条件の異なる複数の画像データが記憶媒体 に記録され、これらの画像データが記憶媒体 からパーソナルコンピュータに読み込まれて 上述した合成処理に供される。

 このため、特許文献1に開示された技法で は、撮影後にパーソナルコンピュータを利用 して高精度な画像処理を行うためには、撮影 時に、利用者は意識的な選択操作を行って合 成対象とする複数の画像データを保存する処 理を指示する必要がある。また、パーソナル コンピュータを利用した画像処理を行う際に は、これらの合成対象の画像データを指定し て合成処理に供する必要がある。

 このような選択指示は、画像処理に関し 高度な知識を有する利用者にとっては画像 理に関する自由度を向上できる利点がある 、一般的な利用者にとってはむしろ煩わし 負担となってしまう。

 そこで、本発明は、上述した問題点に鑑 て、広ダイナミックレンジの合成画像を手 に得るための技術および画像処理に関する 由度を維持しつつ、利用者の作業負担を軽 するための技術を提供することを目的とす 。

 以下に開示する第1の画像処理装置は、基 本構成として、画像入力部、ズレ検出部、お よび階調拡大部を備える。

 画像入力部は、露出条件を変えて同一被 体を撮影して得られる低解像度画像と高解 度画像とを取り込む。

 ズレ検出部は、低解像度画像と高解像度 像との間で絵柄の位置ズレを検出する。

 階調拡大部は、位置ズレに基づいて低解 度画像と高解像度画像との間で位置合わせ 行う。階調拡大部は、この低解像度画像か 階調情報を抽出して高解像度画像に合成す ことにより、階調再現域を拡大した合成画 を生成する。

 なお好ましくは、低解像度画像は、複数 の画像である。階調拡大部は、複数の低解 度画像がそれぞれ有する低解像度の階調情 を、高解像度画像に多重に合成する。

 また好ましくは、ズレ検出部は、位相分 部、および精密検出部を備える。

 位相分割部は、高解像度画像から絵柄の ッジ成分を抽出する。位相分割部は、この ッジ成分の標本位置をずらしながらサブサ プリングすることで、位相のずれた複数の ンプリング情報を生成する。

 精密検出部は、低解像度画像と複数のサ プリング情報との間で絵柄が最も一致する 置ズレを検出することにより、低解像度画 の画素間隔よりも細かな精度で位置ズレを 出する。

 なお好ましくは、階調拡大部は、高解像 画像について高輝度領域および低輝度領域 判定する。階調拡大部は、高解像度画像の 輝度領域について露出アンダーの低解像度 像の合成比率を高める。また、階調拡大部 、高解像度画像の低輝度領域については露 オーバーの低解像度画像の合成比率を高め 。

 更に好ましくは、上述した第1の画像処理 装置に備えられた階調拡大部において、以下 に述べる調整手段および制御手段を備えて構 成することもできる。

 調整手段は、複数の低解像度画像から選 した低解像度画像を構成する各画素の階調 と高解像度画像の対応する画素値とを反映 て合成画像の対応する画素の階調値を調整 る。制御手段は、複数の低解像度画像それ れについて求めた階調値のヒストグラムと 解像度画像について求めた階調値のヒスト ラムと画像入力手段によって取得された低 像度画像の数との少なくとも一方に基づい 、調整手段による合成画像の各画素につい の階調値の調整処理を制御する。

 また好ましくは、制御手段において、解 手段は、複数の低解像度画像それぞれおよ 高解像度画像について求めた階調値のヒス グラムについて、所定の範囲の階調値にお る画素の分布を解析する。変換曲線調整手 は、解析手段による解析結果に基づいて、 整手段において合成画像の各画素の階調値 所定の範囲に収めるために用いられる階調 換曲線を調整する。

 更に好ましくは、制御手段において、解 手段は、複数の低解像度画像それぞれおよ 高解像度画像について求めた階調値のヒス グラムについて、所定の範囲の階調値にお る画素の分布を解析する。選択手段は、解 手段による解析結果に基づいて、調整手段 よる調整処理に供する低解像度画像を選択 る。

 更に好ましくは、制御手段において、範 決定手段は、調整手段による合成処理に供 れる低解像度画像の数に応じて、調整手段 よる合成画像を構成する各画素の階調値の 整において反映すべき低解像度画像の範囲 大きさを決定する。

 更に好ましくは、制御手段において、輝 重み決定手段は、調整手段による合成画像 構成する各画素の輝度成分に、選択された 解像度画像の画素に対応する輝度成分を反 する際に適応すべき輝度重みを決定する。 差重み決定手段は、調整手段による合成画 を構成する各画素の色差成分に、選択され 低解像度画像の画素に対応する色差成分を 映する際に適応すべき色差重みを決定する この色差重み決定手段において、重み調整 段は、高解像度画像の各画素に対応する輝 成分の大きさに応じて、色差重みの値を調 する。

 以下に開示する電子カメラは、上述した 像処理装置の基本構成要素と、被写体を少 くとも2種類の解像度で撮影する撮像部とを 備える。この場合、画像処理装置が処理する 高解像度画像は、撮像部で撮影される高解像 度の静止画像である。また、画像処理装置が 処理する低解像度画像は、静止画像の撮影前 および/または撮影後に、高解像度画像とは なる露出条件で撮像部に撮影される低解像 の画像である。

 なお好ましくは、画像を表示するモニタ を備える。撮像部は、低解像度のスルー画 を順次撮影して、モニタ部に動画表示する さらに、撮像部は、スルー画像の撮影とは ならないタイミングで、かつ高解像度画像 異なる露出条件で、低解像度画像を撮影す 。

 以下に開示する第2の画像処理装置は、撮 像手段によって撮影された被写体の像を表す 画像データと予め決定された条件とに基づい て、画像データについての画像処理を行う際 の補助情報として1つ以上の別の画像データ 付加するか否かを判断する判断手段と、補 情報を付加する旨の判断結果に応じて、画 処理対象の主画像データと補助情報とを一 の画像ファイルにまとめて記憶媒体に記録 る記録手段とを備えて構成される。

 また好ましくは、上述した判断手段に、 画像データに含まれる画素値が飽和した領 を検出したときに、補助情報を付加する旨 判断結果を記録手段に通知する飽和検出手 を備えて構成される。

 また好ましくは、記録手段に、主画像デ タと同一の被写体を微小時間間隔で撮影し 得られた他の画像データを補助情報として 択し、主画像データに付加する処理に供す 第1選択手段を備えて構成される。

 また好ましくは、記録手段に、主画像デ タと同一の被写体を異なる撮影条件を適用 、かつ、微小時間間隔で撮影して得られた の画像データを補助情報として選択し、主 像データに付加する処理に供する第2選択手 段を備えて構成される。

 また好ましくは、記録手段は、主画像デ タと同一の被写体を異なる撮影条件を適用 、かつ、微小時間間隔で撮影して得られた の画像データの中から、ヒストグラムで示 れる画素値の分布範囲が主画像データのヒ トグラムにおけるピーク位置と所定の関係 持つものを補助情報として選択し、主画像 ータに付加する処理に供する第3選択手段を 備えて構成される。

 また好ましくは、記録手段に、補助情報 含むヘッダ情報を作成し、主画像データに 加するヘッダ作成手段を備えて構成される

 更に好ましくは、上述したヘッダ作成手 に、主画像データに対する画像処理に用い れる別の画像データの一部を画像処理の目 に対応して抽出し、抽出した画像データの 部を補助情報としてヘッダ情報作成処理に する抽出手段を備えて構成される。

 以下に開示する第1の画像処理方法は、以 下のように構成される。

 画像入力ステップは、複数の異なる解像 で被写体の画像を撮影する撮像手段によっ 複数の露出条件において同一の被写体を撮 して得られる複数の低解像度画像と、撮像 段によって適切な露出条件において被写体 撮影して得られる高解像度画像とを取得す 。合成ステップは、複数の低解像度画像か 選択された低解像度画像と高解像度画像と 合成して、高解像度画像と同等の解像度を つ合成画像を生成する。この合成ステップ おいて、調整ステップは、選択された低解 度画像を構成する各画素の階調値と高解像 画像の対応する画素値とを反映して合成画 の対応する画素の階調値を調整する。制御 テップは、複数の低解像度画像それぞれに いて求めた階調値のヒストグラムと高解像 画像について求めた階調値のヒストグラム 画像入力ステップにおいて取得された低解 度画像の数との少なくとも一方に基づいて 調整ステップによる合成画像の各画素につ ての階調値の調整処理を制御する。

 また、以下に開示する第2の画像処理方法 は、コンピュータによって読取可能な記憶媒 体に記録された画像処理対象の主画像データ を含む画像ファイルから主画像データと画像 処理に用いられる補助情報とを読み出し、読 み出された補助情報を用いて、主画像データ に対する画像処理を実行する。

 なお、上述した画像処理装置は、画像処 プログラムにより、コンピュータを、上述 た画像処理装置として機能させることによ ても実現可能である。

本実施形態の電子カメラ10(画像処理装 25を含む)を示すブロック図である。 画像処理装置25の構成を模式的に示し ブロック図である。 電子カメラ10の動作を説明する流れ図(1 /2)である。 電子カメラ10の動作を説明する流れ図(2 /2)である。 電子カメラ10の撮影シーケンスを説明 る流れ図である。 位置ズレの検出手順を説明する図であ 。 高解像度画像のサブサンプリングを説 する図である。 再配置画像の生成を説明する図である 合成画像の階調変換を説明する図であ 。 階調拡大効果を説明する図である。 本発明にかかわる画像処理装置の第2 実施形態を示す図である。 画像合成処理を表す流れ図である。 ヒストグラムに基づく分布解析処理を 説明する図である。 階調変換曲線の説明図である。 本発明にかかわる画像処理装置の第3 実施形態を示す図である。 本発明にかかわる画像処理装置の実施 形態を示す図である。 画像ファイルの構成を示す図である。 高解像度画像とスルー画像との対応関 係を示す図である。 本発明にかかわる画像処理方法の実施 形態を示す図である。

 以下、図面に基づいて、本発明の実施形態 ついて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
[電子カメラの構成説明]
 図1は、本実施形態の電子カメラ10(画像処理 装置25を含む)を示すブロック図である。

 図1において、電子カメラ10には、撮影レ ズ12が装着される。この撮影レンズ12の像空 間には、撮像素子11の撮像面が配置される。 の撮像素子11は、高解像度画像を読み出す ードと、素子内部で画素間引きや画素加算 行って低解像度画像を読み出すモードとを える。これらの読み出しモードは、撮像制 部14によって制御される。この撮像素子11で 成された画像信号は、信号処理部15、およ A/D変換部16を介して処理された後、メモリ17 一時蓄積される。

 このメモリ17は、バス18に接続される。こ のバス18には、撮像制御部14、マイクロプロ ッサ19、記録部22、画像圧縮部24、モニタ表 部30、および画像処理装置25なども接続され 。上記のマイクロプロセッサ19には、レリ ズ釦などの操作部19aが接続される。また、 記の記録部22には、記憶媒体22aが着脱自在に 装着される。

 [画像処理装置25の説明]
 図2は、画像処理装置25の構成を模式的に示 たブロック図である。

 ゲイン補正部31は、メモリ17内の画像に対 してゲイン補正や階調補正を実施する。メモ リ17から読み出される高解像度画像は、縮小 像生成部32、特徴量抽出部33、および階調合 成部34bにそれぞれ供給される。縮小画像生成 部32の出力データは、特徴量抽出部35を介し 、粗検出部36に供給される。特徴量抽出部33 出力データは、位相分割部37を介して、精 検出部38に供給される。また、特徴量抽出部 33からエッジに関する情報がゲイン補正部31 供給される。

  一方、メモリ17から読み出される複数の 低解像度画像は、特徴量抽出部39および位置 わせ部34aにそれぞれ供給される。特徴量抽 部39の出力データは、粗検出部36および精密 検出部38にそれぞれ供給される。

 粗検出部36で粗く検出された位置ズレは 精密検出部38に供給される。精密検出部38で 精度に検出された位置ズレは、位置合わせ 34aに供給される。位置合わせ部34aは、この 置ズレに基づいて低解像度画像の画素位置 調整し、階調合成部34bへ出力する。階調合 部34bは、ゲイン補正部31からゲイン補正量 関する情報を取得し、この取得情報に基づ て、高解像度画像に複数の低解像度画像を 成する。

 なお、請求項記載の階調拡大部は、位置 わせ部34aおよび階調合成部34bに対応する。

 [動作説明]
 図3および図4は、電子カメラ10の動作を説明 する流れ図である。以下、これらの図に示す ステップ番号に沿って、この動作を説明する 。

 ステップS1: 電子カメラ10の主電源が投入 されると、マイクロプロセッサ19は、撮像制 部14にスルー画像の読み出しを指示する。 像制御部14は、撮像素子11を低解像度の読み しモードで駆動し、図5に示すようにスルー 画像を例えば30フレーム/秒で順次に読み出す 。

 ステップS2: 撮像素子11から読み出された スルー画像は、信号処理部15、およびA/D変換 16を介して処理される。スルー画像の内、 述する露出調整による明暗変化の少ないも が、モニタ表示部30に動画表示される。ユー ザーは、このスルー画像の動画表示を見るこ とで、電子カメラ10の撮影構図を決定するこ ができる。

 一方、マイクロプロセッサ19は、測光部( 図示)の測光結果やスルー画像の明るさに基 づいて露出計算を実施し、高解像度画像の露 出条件を決定する。

 ステップS3: 撮像制御部14は、スルー画像 の撮影の期間中、撮像素子11を低解像度読み しモードで駆動する。その結果、図5に示す ように、1つまたは複数のスルー画像(低解像 画像)が生成される。

 このとき、撮像制御部14は、高解像度画 とは階調再現域が異なるように、低解像度 像の露出条件を調整する。例えば、高解像 画像の露光時間に対して、低解像度画像の 光時間を-2段,-1段,+1段,+2段に変化させる。こ のように生成される低解像度画像は、メモリ 17に一時記録される。

 なお、低解像度画像の記録枚数が、予め められた上限枚数を超えた場合は、撮像制 部14は、古い低解像度画像から順番に消去 る。この上限枚数は、メモリ17の使用可能な 記憶容量などに応じて定めておくことが好ま しい。

 ステップS4: ここで、マイクロプロセッ 19は、ユーザーによってレリーズ釦が全押し 操作されたか否かを判断する。

 レリーズ釦が全押し操作された場合、マ クロプロセッサ19は、ステップS5に動作を移 行する。

 一方、レリーズ釦が全押し操作されてい い場合、マイクロプロセッサ19は、ステッ S1に動作を戻す。

 ステップS5: ここで、マイクロプロセッ 19は、ステップS2で決定した高解像度画像の 光時間が、ブレの目立たない許容上限以下 否かを判定する。例えば、この許容上限は 1/(撮影レンズ12の35mm判換算の焦点距離)秒程 度に設定される。

 露光時間設定が許容上限以下の場合、マ クロプロセッサ19はステップS6に動作を移行 する。

 一方、露光時間設定が許容上限を超える 合、マイクロプロセッサ19はステップS7に動 作を移行する。

 ステップS6: 撮像制御部14は、設定された 露光時間に従って撮像素子11に対してシャッ 制御を行う。続いて、撮像制御部14は、撮 素子11を高解像度の読み出しモードで駆動し 、高解像度画像を読み出す。この高解像度画 像(静止画像)は、信号処理部15およびA/D変換 16を介して、メモリ17に一時記録される。

 この動作の後、マイクロプロセッサ19は 作をステップS9に移行する。

 ステップS7: 一方、露光時間設定がブレ 許容上限を超えると判断された場合、マイ ロプロセッサ19は、露光時間を、ブレの生じ ない許容上限以下に制限する。

 撮像制御部14は、短く制限された露光時 に従って撮像素子11に対してシャッタ制御を 行う。その状態で、撮像制御部14は、撮像素 11を高解像度の読み出しモードで駆動し、 解像度画像を読み出す。この高解像度画像 、露光不足のために信号レベルは低いが、 像ブレの少ない画像である。この高解像度 像は、メモリ17に一時記録される。

 ステップS8: ゲイン補正部31は、露光不足 の高解像度画像をゲイン補正する。

 ステップS9: ゲイン補正部31は、メモリ17 の高解像度画像と低解像度画像がガンマ補 済みか否かを判断する。ガンマ補正済みの 像に対し、ゲイン補正部31は逆ガンマ補正 実施する(このとき、画像の階調幅が実質的 制限されないよう、階調成分の量子化ビッ 数を増やすことが好ましい)。

 この処理により、後述する画像の合成処 を、ほぼリニアな階調軸上で行うことが可 になる。

 ステップS10: 特徴量抽出部33は、高解像 画像を取り込み、エッジ抽出フィルタを用 て、縦エッジ成分gvと横エッジ成分ghを抽出 る。

 なお、ここでのエッジ抽出フィルタは、低 像度画像の読み出し方式に応じて、下記の うに切り替えることが好ましい。
・低解像度画像が画素加算または画素平均に よって作成される場合
gv(x,y)=[-f(x,y-4)-f(x,y-3)-f(x,y-2)-f(x,y-1)+f(x,y+4)+f(x,y +5)+f(x,y+6)+f(x,y+7)]/4
gh(x,y)=[-f(x-4,y)-f(x-3,y)-f(x-2,y)-f(x-1,y)+f(x+4,y)+f(x+5 ,y)+f(x+6,y)+f(x+7,y)]/4
・低解像度画像が画素間引きによって作成さ れる場合
gv(x,y)=-f(x,y-4)+f(x,y+4)
gh(x,y)=-f(x-4,y)+f(x+4,y)
 なお、ノイズの影響を軽減するため、特徴 抽出部33は、所定の微小振幅に収まる縦エ ジ成分gvと横エッジ成分ghについては、ゼロ 置き換えることが好ましい。
特徴量抽出部33は、このエッジ成分gv,ghに基 いて、画像中でエッジ成分の多い領域を選 し、その領域を注目領域に定める。

 ステップS11: 低解像度画像は、高解像度 像とは露出条件が異なるため、輝度レベル 異なる。そこで、ゲイン補正部31は、メモ 17内の低解像度画像に対してゲイン補正を実 施し、高解像度画像の輝度レベルに合わせる 。

 例えば、n段の露出補正を行った低解像度画 像については、リニアな輝度レベルを1/(2 n )倍することで高解像度画像の輝度レベルに わせることができる。

 なお、ステップS10で求めた注目領域にお て、高解像度画像と低解像度画像の輝度レ ルが一致するように、低解像度画像をゲイ 補正してもよい。

 ステップS12: 縮小画像生成部32は、ゲイ 調整後の高解像度画像を解像度変換して、 解像度画像の画素数と合わせる。

 例えば、4×4画素の平均値を抽出すること により、高解像度画像の縦横画素数をそれぞ れ1/4に解像度変換することができる。

 このように低解像度化された画像(以下、 縮小画像という)は、特徴量抽出部35に伝達さ れる。

 ステップS13: 続いて、粗検出部36は、縮 画像と低解像度画像との間で位置ズレを検 する。

  図6は、この位置ズレを射影エッジの比 によって求める手順を示す図である。以下 この図6を用いて、位置ズレを高速検出する 処理を説明する。

 まず、特徴量抽出部35は、下式に示す縦エ ジ抽出用のフィルタ(図6[A]参照)を用いて、 小画像f(x,y)から縦エッジ成分gv″を抽出する 。
gv″(x,y)=-f(x,y-1)+f(x,y+1)
 さらに、特徴量抽出部35は、下式に示す横 ッジ抽出用のフィルタ(図6[B]参照)を用いて 縮小画像f(x,y)から横エッジ成分gh″を抽出す る。
gh″(x,y)=-f(x-1,y)+f(x+1,y)
 なお、ノイズの影響を軽減するため、特徴 抽出部35は、所定の微小振幅に収まる縦エ ジ成分gv″と横エッジ成分gh″については、 ロに置き換えることが好ましい。

 次に、特徴量抽出部35は、図6[A]に示すよ に、縦エッジ成分gv″を水平行の単位に累 加算することにより、縦射影波形を算出す 。

 さらに、特徴量抽出部35は、図6[B]に示す うに、横エッジ成分gh″を垂直列の単位に 積加算することにより、横射影波形を算出 る。

 一方、特徴量抽出部39は、メモリ17から複 数の低解像度画像を取り込む。特徴量抽出部 39は、個々の低解像度画像に対して特徴量抽 部35と同一の処理を実施し、縦射影波形お び横射影波形をそれぞれ求める。

 ここで、粗検出部36は、図6[A]に示すよう 、縮小画像の中央域の縦射影波形と、低解 度画像の中央域の縦射影波形とをずらしな ら差分をとり、その差分の絶対値和が最小 なる波形ズレを検出する。この波形ズレは 縮小画像と低解像度画像との縦方向の位置 レに相当する。

 また、粗検出部36は、図6[B]に示すように 縮小画像の中央域の横射影波形と、低解像 画像の中央域の横射影波形とをずらしなが 差分をとり、差分の絶対値和が最小となる 形ズレを検出する。この波形ズレは、縮小 像と低解像度画像との横方向の位置ズレに 当する。

 このようにして、粗検出部36は、縮小画 を位置基準として複数の低解像度画像の位 ズレ(粗検出結果)をそれぞれ求め、精密検出 部38に出力する。

 ステップS14: 次に、高解像度画像と低解 度画像の位置ズレを精密に検出する。

 まず、特徴量抽出部33は、ステップS10で めた縦エッジ成分gvを水平行の単位に累積加 算することにより、高解像度画像の縦射影波 形を算出する。また、特徴量抽出部33は、ス ップS10で横エッジ成分ghを垂直列の単位に 積加算することにより、高解像度画像の横 影波形を算出する。

 位相分割部37は、高解像度画像の縦射影 形を4画素おきにサブサンプリングする。こ とき、位相分割部37は、サブサンプリング 位相をずらすことによって、図7に示すよう 、位相が互いにずれた4種類のサンプリング 情報を生成する。

 同様に、位相分割部37は、高解像度画像 横射影波形を4画素おきにサブサンプリング る。このとき、サブサンプリングの位相を らすことにより、位相が互いにずれた4種類 のサンプリング情報を生成する。

 ステップS15: 精密検出部38は、粗検出部36 による位置ズレの粗検出結果を出発点として 、高解像度画像から求めた縦射影波形のサン プリング情報と、低解像度画像の縦射影波形 とをずらしながら差分をとり、差分の絶対値 和が最小となる波形ズレを検出する。

 精密検出部38は、この波形ズレの検出を4 類のサンプリング情報それぞれについて実 することにより、絵柄の特徴(ここでは波形 )が最も一致する波形ズレを求める。この波 ズレは、横方向の位置ズレに相当する。さ に、精密検出部38は、同様にして縦方向の位 置ズレを検出する。

 このようにして、精密検出部38は、高解 度画像を位置基準として複数の低解像度画 の位置ズレ(精密検出結果)を、低解像度画像 の画素間隔よりも細かな精度で求め、位置合 わせ部34aに出力する。

 ステップS16: 位置合わせ部34aは、低解像 画像を拡大(4×4倍)する。このとき、位置合 せ部34aは、画素補間を行わず、画素間隔の いた拡大画像を得る。

 次に、位置合わせ部34aは、精密検出部38 求めた位置ズレの精密検出結果に基づいて 低解像度画像の拡大画像の画素位置をそれ れ変位させ、図8に示すようにマッピング(再 配置)を行う。このようにして、高解像度画 と同程度の縦横画素数を有する再配置画像 得ることができる。

 ステップS17: マッピング処理を完了した 配置画像には、隙間の埋まらない画素や、 規の画素位置からずれた画素や、重なった 素が存在する。

 そこで、位置合わせ部34aは、この再配置 像の正規の画素位置ごとに、近傍画素をピ クアップする。位置合わせ部34aは、これら 傍画素の色差成分に、下式のガウシアンフ ルタをかける。

f(x,y)は、再配列画像の画素位置(x,y)の色差 分である。mは近傍画素の範囲である。σは 重比率を調整する数値である。例えば、具 的な数値としては、m=5,σ=3が好ましい。

 位置合わせ部34aは、ガウシアンフィルタ 計算結果を、正規の画素位置の色差成分と ることにより、再配置画像の色差成分を決 する。

 ステップS18: 階調合成部34bは、高解像度 像の輝度成分に対して、次のフィルタ処理 実施する。まず、階調合成部34bは、ゲイン 正後の高解像度画像から輝度成分を抽出し メディアン処理およびガウシアンフィルタ 合わせたフィルタ処理を施す。例えば、フ ルタサイズを3×3画素に設定し、このフィル タサイズ内の9つの画素から中央3つの値を抽 して、ガウシアンフィルタを実施する。こ 処理により、露光不足などの原因で輝度成 に生じるノイズ分を低減することができる

 ステップS19: 階調合成部34bは、高解像度 像から階調潰れの可能性が高い画像領域を ップ情報として抽出する。例えば、輝度レ ルが撮像素子11の飽和レベルに達する画像 域を、高輝度領域として抽出する。また例 ば、輝度レベルが撮像素子11の黒潰れ範囲を 超えない画像領域を、低輝度領域として抽出 する。

 ステップS20: 階調合成部34bは、ステップS11 実施した低解像度画像のゲイン補正量をゲ ン補正部31から情報取得する。このゲイン 正量に従って、階調合成部34bは、高解像度 像と低解像度画像の合成比率を次のように 定する。
(1)高解像度画像の低輝度領域…ゲイン補正量 が1より小さい低解像度画像の合成比率を
例えば30~50%程度に高く設定する。一方、ゲイ ン補正量が1より大きい低解像度画像につい は合成比率を0%程度に低く設定する。この設 定により、プラス露出補正された低解像度画 像が有する暗部の階調情報を、高解像度画像 に反映させることができる。
(2)高解像度画像の高輝度領域…ゲイン補正量 が1より大きい低解像度画像の合成比率を
例えば30~50%程度に高く設定する。一方、ゲイ ン補正量が1より小さい低解像度画像につい は合成比率を0%程度に低く設定する。この設 定により、マイナス露出補正された低解像度 画像が有する明部の階調情報を、高解像度画 像に反映させることができる。(3)高解像度画 像のエッジ…輝度成分が局所的に所定比率を 超えて変化する箇所(エッジ
)を抽出する。このエッジに対する低解像度 像の合成比率を0%程度に低くする。この設定 により、高解像度画像のエッジ構造を保持す ることができる。

 ステップS21: 位置合わせ部34aは、ステッ S15で検出した位置ズレの精密検出結果に従 て、低解像度画像の位置ズレを補正する。 調合成部34bは、位置ズレ補正後の低解像度 像から輝度成分を抽出し、ステップS20で定 た合成比率に従って高解像度画像の輝度成 に加重加算する。この加重加算により、合 画像の階調再現域はほぼリニアに拡大され 。

 ステップS22: 階調合成部34bは、この合成 像の輝度成分を、図9に示すような階調変換 特性を用いて階調補正する。この階調変換特 性では、中~高輝度の階調範囲を階調圧縮す ことにより、高輝度領域に復元された階調 報を実用的な信号値の範囲に収める。さら 低輝度の階調範囲については、黒潰れを抑 たり、暗部ノイズが増加しない程度に階調 張することにより、低輝度領域に復元され 階調情報を実用的な信号値の範囲に収める

 ステップS23: ステップS17で生成された色 成分(再配置画像)と、ステップS22で生成さ た輝度成分(合成画像)とを組み合わせ、階調 再現域を拡大したカラー画像を完成する。

 このカラー画像は、画像圧縮部24および 録部22などを介して、記憶媒体22aに記録保存 される。

 [実施形態の効果など]
 本実施形態では、低解像度読み出しモード 生成される低解像度画像を、静止画像(高解 像度画像)の階調拡大に利用する。この低解 度画像は、例えば30~60フレーム/秒と高速で み出される。そのため、高解像度画像と低 像度画像の合成に際して、絵柄の違いに起 する破綻は生じづらく、良好な階調拡大効 を得ることができる。

  さらに、本実施形態では、プラス方向 よびマイナス方向に露出補正しながら、複 枚の低解像度画像を生成する。そのため、 々な階調域について階調情報を得ることが 能になる。そのため、図10に示すように、高 輝度および低輝度の階調域において、良好な 階調拡大効果を得ることができる。

  また、このように複数枚の低解像度画 を撮影しても、高フレームレートで連続撮 できるため、一瞬で撮影は完了する。その め、従来に比べ、ユーザーがカメラアング を固定すべき時間は格段に短くなる。その め、ユーザーは、手軽に階調拡大撮影を行 ことができる。

  さらに、本実施形態では、高解像度画 から、サンプリング位相が互いにずれた複 のサンプリング情報を生成する。これらサ プリング情報と低解像度画像との間で位置 レ検出を行うことにより、低解像度画像の 素間隔よりも細かな精度で位置ズレを検出 きる。その結果、高解像度画像と低解像度 像との絵柄の位置合わせ精度を一段と高め ことが可能になり、一段と良好な階調拡大 果を得ることができる。

  また、本実施形態では、階調潰れの少 い領域については、低解像度画像の合成比 を適応的に下げる。そのため、高解像度画 の本来の階調情報を忠実に残すことも可能 なる。

  さらに、本実施形態では、高解像度画 のエッジにおいて、低解像度画像の合成比 を局所的に下げる。そのため、合成後にエ ジが多重線化するなどの弊害を回避するこ ができる。

 《実施形態の補足事項》
 なお、本発明者は、特願2005-345715において 位置ズレ検出を更に高速化する手順を開示 ている。この手順に従って、本実施形態の 置ズレ検出を高速化してもよい。

  また、ステップS13では、高解像度画像 縮小画像と、低解像度画像との間で絶対的 位置ズレを粗く検出している。しかしなが 、本発明はこれに限定されるものではない 複数の低解像度画像の間で相対的な位置ズ を粗く検出してもよい。精密検出部38は、こ の相対的な粗検出結果と、少なくとも1つの 置ズレの精密検出結果とに基づいて、残り 絶対的な位置ズレを粗く知ることができる 精密検出部38は、この絶対的な粗検出結果を 出発点として位置ズレ探索を行うことで、精 密な位置ズレを迅速に検出することが可能に なる。

  なお、上述した実施形態では、射影波 の比較により画像の位置ズレを検出してい 。しかしながら、本発明はこれに限定され ものではない。例えば、両画像の画素配列 空間比較によって位置ズレを検出してもよ 。

  また、上述した実施形態では、電子カ ラ10に画像処理装置25を搭載するケースにつ て説明した。しかしながら、本発明はこれ 限定されるものではない。上述した画像処 をプログラムコード化した画像処理プログ ムを作成してもよい。この画像処理プログ ムをコンピュータで実行することにより、 解像度画像の階調情報を有効活用して、高 像度画像の階調を拡大することが可能にな 。

  なお、上述した実施形態では、高解像 画像の撮影前に、低解像度画像を取得する しかしながら、本発明はこれに限定される のではない。

  例えば、高解像度画像の撮影後に、低 像度画像を取得してもよい。また、高解像 画像の撮影前および撮影後にまたがって、 数の低解像度画像を取得してもよい。

  なお、上述した実施形態では、高輝度 域および低輝度領域の双方に対して、低解 度画像の階調情報を補っている。しかしな ら、本発明はこれに限定されるものではな 。高輝度領域または低輝度領域の一方に対 て、低解像度画像の階調情報を補ってもよ 。例えば、マイナス露出補正した低解像度 像の階調情報を、高解像度画像の高輝度領 に補うことにより、高輝度領域の階調再現 を拡大することができる。また例えば、プ ス露出補正した低解像度画像の階調情報を 高解像度画像の低輝度領域に補うことによ 、低輝度領域の階調再現域を拡大すること できる。

  なお、上述した実施形態では、輝度色 の画像信号を扱うケースについて説明した しかしながら、本発明はこれに限定される のではない。一般に、本発明をRGB、Labその の画像信号を扱うケースに適用してもよい

  また、上述した実施形態では、画像処 によって絵柄の位置ズレを検出している。 かしながら、本発明はこれに限定されるも ではない。例えば、カメラ側に加速度セン などを搭載してカメラの撮影域の移動(振動) を求め、この撮影域の移動(振動)から複数画 の絵柄の位置ズレを検出してもよい。

  なお、上述した実施形態では、露出条 を変えた低解像度画像のみを、高解像度画 に合成している。しかしながら、本発明は れに限定されるものではない。例えば、高 像度画像と露出条件の等しい低解像度画像 合成に加えてもよい。この露出条件の等し 低解像度画像については、例えば合成画像 S/Nを高める効果がある。

 上述したように、課題を解決するための 段の項において開示した第1の画像処理装置 は、露出条件の異なる低解像度画像と高解像 度画像とを合成して、階調再現域を拡大する 。この場合、低解像度画像については、画素 数が少ないため、撮影時の読み出し時間を短 くできる。そのため、高解像度画像と低解像 度画像の撮影時刻を接近させ、画像間の絵柄 の一致度を高めることができる。その結果、 画像合成に際して絵柄が良く一致するので、 良好な階調拡大効果を得ることができる。

 また、同じく課題を解決するための手段 項において開示した電子カメラは、露出条 を変えて高解像度画像と低解像度画像を撮 する。この場合、低解像度画像の読み出し 間は短いため、低解像度画像の撮影を短期 に完了できる。そのため、ユーザーがカメ アングルを固定すべき期間は短くなり、従 よりも手軽な階調拡大撮影が可能になる。

 (第2の実施形態)
 図11に、本発明にかかわる画像処理装置の 2の実施形態を示す。

 なお、図11に示す構成要素のうち、図1ま は図2に示した構成要素と同等のものについ ては、同一の符号を付して示し、その説明は 省略する。

 図11に示したデジタルカメラにおいて、 像の撮影の際に撮影光学系12によって撮像素 子11上に結像された光は、撮像素子11によっ その強度に応じた電気信号に変換され、更 、アナログ/デジタル(A/D)変換器23によってデ ジタルデータに変換されてメモリ17に保持さ る。図11に示したメモリ17は、バスを介して 画像処理装置25、画像圧縮部24、記録部22およ び撮影制御部28に接続されており、この撮影 御部28により、撮像素子11に対する読み出し モードの切り換えが行われる。

 図11に示した撮影制御部28は、利用者によ るレリーズボタンの操作に応じて、上述した 撮像素子11に全ての画素に対応するデータの 出を指示する高解像度モードを指示し、こ に応じて撮像素子11から読み出された電気 号から得られた高解像度画像データはメモ 17に蓄積されるとともに画像処理装置25の処 に供される。一方、レリーズボタンが操作 れる時点の前後では、撮影制御部28により 撮像素子11からの読み出しモードは、スルー 画モードに切り換えられ、これに応じて、撮 像素子11内部での画素間引きや画素加算によ て得られる低解像度画像データがメモリ17 介して表示部29による表示処理に供され、利 用者に撮像範囲に関する情報を提供する。

 上述したスルー画モードが適用されてい 期間において、様々な露出条件の下で取得 れた撮像素子11の出力信号から得られた低 像度画像データがメモリ17に保持され、上述 した高解像度画像データとともに画像処理装 置25の処理に供される。また、この画像処理 置25による処理が完了した画像データは、 像圧縮部24によって圧縮された後にバスを介 して記録部22に渡され、記憶媒体22aに記録さ る。

 図11に示した画像処理装置25において、位 置合わせ処理部42により、メモリ17から受け った高解像度画像と複数の低解像度画像と ついてそれぞれ特徴抽出が行われ、抽出さ た特徴に基づいて互いの位置ずれが補正さ る。また、図11に示したゲイン補正部31によ 、高解像度画像と個々の低解像度画像との 出条件の違いに応じたゲイン補正が行われ 補正後の低解像度画像が、階調合成部34bに り、上述した位置合わせ処理部42による処 結果に基づいて高解像度画像と合成され、 像圧縮部24の処理に供される。

 なお、上述した位置合わせ処理部42は、 2に示した画像処理装置25において、位置ズ の補正処理にかかわる機能を提供する各部 ら構成されている。

 図11に示した画像処理装置25において、分 布解析部44は、ゲイン補正部31によって補正 れた高解像度画像および低解像度画像につ て、階調値のヒストグラムをそれぞれ作成 、後述するようにして、このヒストグラム 解析を行い、解析結果を合成制御部45の処理 に供する。

 また、図11に示した合成制御部45は、分布 解析部44による解析結果に基づいて、階調合 部34bにおける階調合成処理に適用すべき様 なパラメータを決定し、これらのパラメー を階調合成部34bの処理に供することにより この階調合成部34bの処理を制御する。

 以下、本撮影で得られた適正露出の高解 度画像と適正露出に対して1段および2段ア ダーで取得されたスルー画像(低解像度画像) とを合成して、階調再現域が拡大された広ダ イナミックレンジの高解像度画像を生成する 場合を例にとって、分布解析部44および合成 御部45の詳細な動作を説明する。

 図12に、画像合成処理を表す流れ図を示 。また、図13に、分布解析処理を説明する図 を示す。

 メモリ17に蓄積されていたスルー画像か 本撮影で適用された露出条件に比べて低い 出値が適用されたスルー画像が抽出され、 撮影で得られた高解像度画像とともに画像 理装置25に読み込まれる(ステップS31)。メモ 17には、本撮影に先立って露出値決定処理 ために様々な露出条件で取得されたスルー 像が蓄積されており、これらのスルー画像 中から、例えば、本撮影で適用された適正 出に対して1段アンダーで取得されたスルー 像と2段アンダーで取得されたスルー画像と がメモリ17から読み出され、以降の処理に供 れる。

 このようにして読み出されたスルー画像 ついて、ゲイン補正部31により、スルー画 を構成する各画素の階調値に、それぞれに 用された露出値と適正露出との比に応じた 数を乗算することにより、ゲイン補正が行 れる(ステップS32)。ここで、読み出されたス ルー画像について既にガンマ変換が施されて いる場合には、ゲイン補正に先立って、逆ガ ンマ変換が施される。これにより、1段アン ーで取得されたスルー画像のヒストグラム( 13(b)参照)および2段アンダーで取得されたス ルー画像のヒストグラム(図13(d)参照)は、適 露出で撮影された高解像度画像のヒストグ ムにおける画素の分布(図13(a)参照)とリニア 空間で比較可能なヒストグラムに変換され (図13(c)、(e)参照)。

 このようにして得られたスルー画像のヒ トグラムについて、分布解析部44は、適正 出が適用されたときに飽和状態となる高輝 領域(図13において、破線で示した階調値以 の範囲)において、所定の閾値以上の画素が 布している範囲を探索し、該当する範囲を 輝度領域における階調変化の特徴として抽 する(ステップS3)。

 ステップS3において、例えば、図13(c)、(e) に破線で囲んで示すような範囲が検出された 場合に、分布解析部44は、高輝度領域におけ 階調変化の特徴が抽出された旨を合成制御 45に通知し、これに応じて、合成制御部45は 、階調変化の特徴が抽出されたスルー画像を 合成対象の低解像度画像として選択する(ス ップS34)。

 合成処理を実行する場合に、分布解析部4 4は、メモリ17から読み込んだ高解像度画像に ついて、所定の閾値以上の階調値を持つ高輝 度領域の画素の数を集計し、この高輝度領域 の画素数が全画素数に占める割合を算出し( テップS35)、この割合に基づいて、合成制御 45は、最終的に階調値を表示装置などの制 に合わせて8ビットの階調値に変換するため 階調変換曲線における屈曲点の位置(図14(a) おいて符号(イ)を付して示す)を決定する(ス テップS36)。

 このとき、分布解析部44は、例えば、12ビ ットの階調値を8ビットの階調値に変換する めの一般的な階調変換曲線(図14において、 い破線で示す)を用いた変換によって所定の (例えば、数値200)以上に変換される階調値 持つ画素の割合を算出する。この割合が所 の閾値よりも大きい場合に、合成制御部45は 、例えば、上述した割合と閾値との差に応じ て、屈曲点の位置を入力階調値の小側(図14の 左側)に移動させる。逆に、上述した割合が 定の閾値よりも小さい場合に、合成制御部45 は、上述した割合と閾値との差に応じて、屈 曲点の位置を入力階調値の大側(図14の右側) 移動させる。

 例えば、明るく輝く雲が画面において無 できない大きさを占めているような構図で 写体が撮影された場合に、ステップS35にお て分布解析部44によって得られる高輝度領 の割合は大きくなり、これに応じて、階調 換曲線の屈曲点の位置は、図14に符号(イ)で した位置よりも入力階調値が小さい側にず される。

 次いで、分布解析部44は、上述したステ プS4において合成対象として選択されたスル ー画像について、個々のスルー画像において 階調値が飽和していない範囲であって、高解 像度画像における階調値の分布範囲を超える 範囲に分布している画素について、階調値の 平均値を算出し(ステップS37)、この平均値に づいて、合成処理部35は、上述した階調変 曲線による階調再現域の上限の位置(図14(a) おいて符号(ロ)を付して示す)を決定する(ス ップS38)。

 例えば、図13に示したヒストグラムを持 1段アンダーのスルー画像と2段アンダーのス ルー画像について、それぞれ上述したステッ プS3で抽出した範囲(図13(c)、(e)参照)に分布し ている画素について階調値の平均値を求め、 これらを更に平均した値に応じて、階調再現 域の上限は、図14に符号(ロ)で示した位置(つ り、12ビットの階調値の上限)よりも入力階 値が大きい側にずらされる。ここで、露出 の異なるスルー画像が複数枚取得されてい 場合は、これらについてそれぞれ求めた平 値を更に平均した値に応じて、階調再現域 上限を決定すればよい。このとき、合成制 部45は、例えば、上述した平均値と12ビット の階調値の上限、即ち、高解像度画像の階調 値の上限との差分をこの平均値に加えた位置 に階調再現域の上限をずらすこともできる。

 このようにして、中程度以下の輝度を持 領域における階調変化を圧縮して、高輝度 対応する階調値の変化が8ビットの階調値の 変化として再現される範囲を広げることによ り、高輝度領域における階調変化を8ビット 階調値によって再現可能な階調変換曲線が 成され、この階調変換曲線が合成処理部35に おいて得られたスルー画像と高解像度画像と を合成して得られた合成画像の階調変換処理 に適用される(ステップS39)。

 なお、ステップS33において、全てのスル 画像で上述した範囲に所定数以上の画素が 布している範囲が抽出されなかった場合は 高解像度画像に反映すべき高輝度領域にお る階調変化の特徴はないと判断して、合成 理を実施しないで終了することも可能であ 。

 また、高解像度画像において「黒つぶれ 状態となっているような低輝度領域につい は、図14(b)に示すように、複数の屈曲点を つ階調変換曲線を適用することで、階調再 可能域の低輝度方向への拡大を図ることも 能である。

 次に、階調合成部34bによる合成処理につ て説明する。

 位置合わせ処理部42によって高解像度画 と取得された各スルー画像との間の位置合 せが行われ、この位置合わせ処理結果に基 いて、階調合成部34bにより、スルー画像を 成する各画素の輝度成分および色差成分が 図8に示したように、高解像度画像と同密度 画素空間に再配置される。

 このとき、階調合成部34bは、高解像度画像 露出値を基準として各スルー画像について 上述したゲイン補正部31によってゲイン補 を施して得られた輝度成分を上述したよう して再配置することにより、再配置画像の 度成分B’ y (i,j)を得ることができる。

 次いで、階調合成部34bは、高解像度画像に いて既にガンマ変換が施されている場合は 高解像度画像の画素値A y (i,j)に逆ガンマ変換を施して、リニア空間に ける画素値を求め、このリニア変換された 解像度画像の輝度成分A’ y (i,j)に、同じくリニア空間の再配置画像の輝 成分B’ y (i,j)を重み付け加算することにより、合成画 の輝度成分g’ y (i,j)を求める。

 この階調合成部34bは、例えば、式(1)に示す うに、高解像度画像の注目画素(i、j)の画素 値pに近い値を持つ再配置画像の輝度成分B’ y (i,j)に大きな重みを与える重み関数G(i,j,p)を いて、式(2)に示すように、注目画素を中心 するフィルタサイズmの重み付け加算処理を うことで、合成画像のリニア空間における 度成分g’ y (i,j)を求めることができる。

 また一方、階調合成部34bは、高解像度画像 合成対象のスルー画像との画素値に基づい 、上述と同様にして、高解像度画像の色差 分A’ CbCr (i,j)および再配置画像の色差成分B’ CbCr (i,j)を求め、これらを重み付け加算すること より、合成画像の色差成分g’ CbCr (i,j)を求める。

 このとき、高解像度画像において「白とび 状態となっている高輝度領域では、色差成 が小さくなっていることを考慮して、階調 成部34bは、式(4)に示すように、輝度成分に づく重み付けを再配置画像の色差成分B’ CbCr (i,j)に施して足し合わせることで得られた色 成分g’ CbCr (i,j)と、高解像度画像の色差成分A’ CbCr (i,j)とを、式(3)で表される重みをつけて加算 る(式(5)参照)。

 これにより、高輝度領域では再配置画像の 差成分B’ CbCr (i,j)を、合成画像の色差成分g’ CbCr (i,j)に、より高い重みで反映させ、自然な色 成分を復元することができる。

 同様にして、「黒つぶれ」状態となってい 低輝度領域についても、再配置画像の色差 分B’ CbCr (i,j)を、合成画像の色差成分g’ CbCr (i,j)により高い重みで反映させることにより 自然な色差成分を復元することができる。

 ここで、図8に示したように、高解像度画 像に合成されるスルー画像の輝度成分および 式差成分は、それぞれ再配置画像にマッピン グされるので、合成処理に供されるスルー画 像の枚数が増えれば、再配置画像と高解像度 画像とを合成する際に、重み付け加算対象と なるフィルタ内にマッピングされた画素が増 えるので、合成画像の画素値に反映される情 報が増大する。

 したがって、合成対象のスルー画像の数 応じて、合成処理において適用するフィル サイズmを調整することで、合成画像におけ る画質を維持しつつ、画像処理装置における 画像合成処理にかかる処理負担を軽減するこ とができる。例えば、合成処理に供されるス ルー画像の数が、所定の枚数以下の場合には 、基準となるフィルタサイズ(例えば、m=5)を 用し、スルー画像の数が上述した所定数を える場合には、フィルタサイズを一段階縮 することで、スルー画像の枚数の増大によ 処理負担の増加を抑えつつ、位置合わせ誤 が合成画像の画質に与える影響を抑えるこ ができる。

 また、上述したようにして得られた合成画 の輝度成分g’ y (i,j)について、図11に示した分布解析部44およ び合成制御部45によって得られた階調変換曲 を適用することにより、高解像度画像にお て「白とび」状態となっていた高輝度領域 階調値の変化をスルー画像に含まれる情報 利用して復元し、ガンマ変換後の階調値(8 ット)の変化として再現することができる。

 上述したように、本発明にかかわる画像 理装置および画像処理方法によれば、合成 理に供される高解像度画像と低解像度画像 おける階調値の分布や合成に供される画像 数を含む様々な特徴を考慮して、適切な合 手法を選択的に適用することができる。

 これにより、本撮影で得られた高解像度画 とスルー画像とを合成して広いダイナミッ レンジを持つ高解像度の合成画像を得る手 において、例えば、明るく輝く雲や青空を 景に撮影された桜などの被写体における階 の変化を過不足なく適切に再現することが き、画質の向上を図ることができる。
(第3の実施形態)
 図15に、本発明にかかわる画像処理装置の 3の実施形態を示す。 

 なお、図15に示す構成要素のうち、図11に 示した各部と同等のものについては、図11に した符号を付して示し、その説明を省略す 。

 図15に示したパソコンにおいて、CPU48とメ モリ17、カードリーダ46および表示処理部47と はバスを介して接続されており、画像処理装 置25は、図11に示した画像処理装置25の各部の 処理をCPU48に実行させるプログラムによって 現される。

 例えば、記憶媒体30に、デジタルカメラ よる本撮影で得られた高解像度画像ととも 1段アンダーおよび2段アンダーのスルー画像 を記録しておき、これらの画像データをカー ドリーダ46によって読み出してメモリ17に格 し、画像処理装置25の処理に供することによ り、合成処理に供される高解像度画像と低解 像度画像における階調値の分布や合成に供さ れる画像の数を含む様々な特徴を考慮して、 適切な合成手法を選択的に適用し、広いダイ ナミックレンジを持つ高解像度の合成画像を 得ることができる。

 このように、高解像度画像と低解像度画 とを合成する画像処理をパソコンに分担す ことにより、デジタルカメラ側で必要な処 を合成処理に供される画像情報の抽出およ 記録に限定することができるので、デジタ カメラの更なる高速動作を可能とすること できる。また、このようにして得られた合 画像を表示処理部47および表示部49による表 示処理に供し、利用者に提供することにより 、利用者は、大きな見やすい画面に表示され た画像に基づいて、上述した画像処理結果を 確認することもできる。

 上述したように、露出条件の異なる複数の 解像度画像を高解像度画像に合成すること より、階調再現域を拡大と処理の高速性と 両立させる技術において、合成処理に供さ る高解像度画像と低解像度画像の特徴を考 した適切な合成手法を選択的に適用するこ で、最終的に得られる合成画像の画質の向 を図ることができる。
(第4の実施形態)
 図16に、本発明にかかわる画像処理装置の 施形態を示す。

 なお、図16に示す構成要素のうち、図1、 2あるいは図11に示した構成要素と同等のも については、同一の符号を付して示し、そ 説明は省略する。

 図16に示したデジタルカメラにおいて、 像の撮影の際に撮影光学系12によって撮像素 子11上に結像された光は、撮像素子11によっ その強度に応じた電気信号に変換され、更 、アナログ/デジタル(A/D)変換器23によってデ ジタルデータに変換されてメモリ17に保持さ る。図1に示したメモリ17は、本発明にかか る画像処理装置25、表示部29、記録部22およ 撮影制御部28にバスを介して接続されてお 、この撮影制御部28により、撮像素子11に対 る読み出しモードの切り換えが行われる。

 図1に示した撮影制御部28は、利用者によ レリーズボタンの操作に応じて、上述した 像素子11に全ての画素に対応するデータの 出を指示する高解像度モードを指示し、こ に応じて撮像素子11から読み出された電気信 号から得られた高解像度画像データはメモリ 17に蓄積されるとともに画像処理装置25の処 に供される。一方、レリーズボタンが操作 れる時点の前後では、撮影制御部28により、 撮像素子11からの読み出しモードは、スルー モードに切り換えられ、これに応じて、撮 素子11内部での画素間引きや画素加算によ て得られる低解像度画像データがメモリ17を 介して表示部29による表示処理に供され、利 者に撮像範囲に関する情報を提供する。

 上述したスルー画モードが適用されてい 期間において、様々な露出条件の下で取得 れた撮像素子11の出力信号から得られた低 像度画像データがメモリ17に保持され、上述 した高解像度画像データとともに画像処理装 置25の処理に供される。このようにしてメモ 17に保持されたスルー画像は、本撮影で取 された高解像度画像と同一の被写体を微小 時間間隔で撮影して得られた低解像度画像 ある。

 以下、本撮影で適用された適正露出とは なる露出値で取得された低解像度画像を用 て、本撮影で得られた高解像度画像に表れ いる白とび領域や黒つぶれ領域における本 の階調変化を復元する画像合成処理のため 補助情報を作成する場合を例として、画像 理装置25の詳細構成および動作を説明する

 図16に示した画像処理装置25において、読 込処理部50は、利用者によるレリーズ操作に じて実行された本撮影で得られた高解像度 像と、この高解像度画像に対応して保持さ たスルー画像とを上述したメモリ17から読 込み、ゲイン補正部31の処理に供する。

 上述した読込処理部50によって読み込ま た高解像度画像あるいはスルー画像に既に ンマ変換が施されている場合には、ゲイン 正部31により、まず、逆ガンマ変換が施され 、次いで、高解像度画像と個々のスルー画像 との露出条件の違いに応じたゲイン補正が行 われる。具体的には、読み出されたスルー画 像について、ゲイン補正部31により、スルー 像を構成する各画素の階調値に、それぞれ 適用された露出値と適正露出との比に応じ 定数を乗算することにより、ゲイン補正が われ、このゲイン補正結果の画像について ヒストグラム作成部52により、それぞれの 像について階調値に関するヒストグラムが 成される。

 このように、ゲイン補正後のスルー画像 ついてヒストグラムを作成することにより 1段アンダーで取得されたスルー画像のヒス トグラム(図13(b)参照)および2段アンダーで取 されたスルー画像のヒストグラム(図13(d)参 )に代えて、適正露出で撮影された高解像度 画像のヒストグラムHにおける画素の分布(図1 3(a)参照)とリニアな空間で比較可能なヒスト ラムLを作成することができる(図13(c)、(e)参 照)。

 このようにして得られた高解像度画像の ストグラムHおよびスルー画像のヒストグラ ムLは、それぞれ図16に示した飽和領域検出部 53および分布解析部44の処理に供される。

 飽和領域検出部53は、高解像度画像のヒ トグラムHを解析し、例えば、階調値の上限 相当する閾値を超えている画素数および下 に相当する閾値を下回っている画素数をそ ぞれ求め、これらの画素数がそれぞれ所定 閾値を超えるか否かに基づいて、高解像度 像においていわゆる「白とび」あるいは「 つぶれ」領域の発生を検出し、この検出結 を選択処理部55に通知する。

 また、図16に示した分布解析部44は、上述 したようにして得られたスルー画像のヒスト グラムを解析し、例えば、適正露出が適用さ れたときに飽和状態となる高輝度領域(図13に おいて、破線で示した階調値以上の範囲)に いて、所定の閾値以上の画素が分布してい 範囲を高輝度領域における階調変化の復元 利用可能な情報として探索し、この探索結 を選択処理部55に通知する。この分布解析部 44は、例えば、図13(c)、(e)に破線で囲んで示 ような範囲を探索し、このような範囲を検 したときに、高解像度画像における白とび 域における階調変化の復元に利用可能な情 を含んでいる旨の検出結果を通知する。

 図16に示した選択処理部55は、例えば、飽 和領域検出部53から高解像度画像において階 値が飽和している領域が検出された旨が通 され、また、分布解析部44からスルー画像 高解像度画像における白とび領域における 調変化の復元に利用可能な情報を含んでい 旨の検出結果が通知されたときに、上述し 情報を含むスルー画像を主画像である高解 度画像に対する画像処理(合成処理)に用いる 補助情報として選択する。

 このようにして選択されたスルー画像お び主画像である高解像度画像は、画像圧縮 56によってそれぞれ圧縮され、記録部22の処 理に供される。

 図16に示した記録部22において、ヘッダ作 成部57は、上述した画像圧縮部56によって圧 されたスルー画像を含む補助情報を受け取 、この補助情報とバスを介して撮影制御部28 から得られる撮影情報とを含んだヘッダ情報 を作成し、画像ファイル形成部58の処理に供 る。

 この画像ファイル形成部58により、図17に 示すように、画像データ部に画像圧縮部56か 受け取った主画像の圧縮データが格納され これに上述したようにして作成されたヘッ が付加されて画像ファイルが形成され、こ 画像ファイルが、書込処理部59を介して記 媒体26に書き込まれて記録される。

 このように、本発明にかかわる画像処理 置を搭載したデジタルカメラでは、主画像 記憶媒体に記録する際に、上述した処理が 動的に行われ、この主画像の高輝度領域あ いは低輝度領域における階調変化の復元に 用な情報を持つスルー画像が、選択的に画 処理に供される補助情報として付加される これにより、階調値が飽和した領域につい 画像合成を利用した階調変化の復元処理を うか否か、また、どの画像を合成処理に供 るかといった煩わしい選択指示から利用者 解放し、利用者の作業負担を軽減して、利 者を撮影に専念させることができる。

 また、上述したように、合成処理に供さ るスルー画像を画像圧縮部56によって圧縮 てデータ量を低減することにより、主画像 格納した画像ファイルにおけるヘッダ部の ータ量の増大を抑制することができる。

 なお、上述したように、スルー画像全体 圧縮して補助情報とする代わりに、高輝度 域(あるいは低輝度領域)についての階調変 の復元を目的とする合成処理に直接利用さ る画素値のみを抽出し、抽出した画素値を 助情報として画像ファイルのヘッダに付加 ることも可能である。

 例えば、メモリ17から読み込まれた高解 度画像と複数のスルー画像とについて、上 した第1の実施形態において詳細に説明した うにして、それぞれ特徴抽出を行い、抽出 た特徴に基づいて互いの位置ずれを補正し 後に、高解像度画像について、白とびある は黒つぶれが発生している領域に対応する ルー画像の領域の画像データを補助情報と て抽出することができる。

 図18(a)に網掛けを付して示すように、高 像度画像に捉えられた雲の部分および太陽 部分に白とびが発生している場合に、1段ア ダーで取得されたスルー画像および2段アン ダーで取得されたスルー画像の対応する領域 (図18(b)、(c)において網掛けを付して示す)の 像データを抽出し、抽出した画像データと 述した位置ずれに関する情報とから補助情 を作成することにより、補助情報のデータ を格段に削減することができる。

 更に、低解像度のスルー画像と高解像度 主画像とを合成する際に、図8に示すように 、スルー画像を主画像と同密度の画素空間に 再配置して再配置画像が形成されることと、 上述した白とびあるいは黒つぶれの領域に含 まれる各画素の輝度値および色差データの算 出に、所定のサイズ(例えば、5×5あるいは3×3 )のガウシアンフィルタを用いた平均化処理 行われることを考慮して、補助情報として ルー画像から抽出する画像データを画素単 で精選することも可能である。

 また、低解像度のスルー画像の代わりに 異なる露出値を適用して同一の被写体を本 影と微小な時間差で撮影して得られた高解 度画像を補助情報として用いることも可能 ある。高解像度画像のデータ量は、本撮影 得られた主画像データと同等であるが、上 したように、合成処理に直接利用される領 の画像データのみを補助情報とすることに り、ヘッダとして付加される情報量を現実 な範囲に抑えることができる。

 また、図16に示したヘッダ作成部57は、上 述した画像合成処理に供される画像あるいは 画像の一部に限らず、撮影段階で取得される 様々な情報を補助情報として画像ファイルの データ部に付加するヘッダに挿入することが できる。

 上述したように、課題を解決するための 段の項で開示した第2の画像処理装置では、 パーソナルコンピュータによる画像処理に有 効に利用可能な他の画像データを自動的に選 択して主画像データに補助情報として付加し 、画像処理対象の主画像データと補助情報と の双方を含んだ画像ファイルを形成すること ができる。

 このような画像ファイルをコンパクトフラ シュメモリカードやSDカードなどの記憶媒 に記録して、パーソナルコンピュータなど よる高度な画像処理に供することにより、 ジタルカメラなどで取得した画像データに する画像処理に関する自由度を維持するこ ができる。また、撮影時に、利用者が補助 報を付加するか否か、また、どの画像デー を補助情報として付加するかを選択指示す 必要性をなくし、利用者の負担を軽減する とができる。
(第5の実施形態)
 図19に、本発明にかかわる画像処理方法の 施形態を示す。

 なお、図19に示した構成要素のうち、図1, 2,15に示した構成要素と同等のものについて 、同一の符号を付して示し、その説明は省 する。

 図19に示したパソコンにおいて、CPU48とカ ードリーダ46および表示処理部47とはバスを して接続されており、画像処理装置43は、後 述する読込処理部62、補助情報解析部63、画 合成処理部64および画像補正処理部65の処理 CPU43に実行させるプログラムによって実現 れる。

 図19に示した読込処理部62は、カードリー ダ46を介して、記憶媒体30に格納された画像 ァイル(図17参照)を読み込み、この画像ファ ルに含まれるヘッダ部分を補助情報解析部6 3による解析処理に供する。

 補助情報解析部63は、ヘッダ情報に含ま る補助情報を解析し、補助情報が適用され べき画像処理の種類を判定し、この判定結 に基づいて、読込処理部62に画像ファイルの データ部に格納された画像データの送出先を 指示するとともに、適切な補助情報を画像デ ータの送出先に渡す。

 例えば、図17に示したヘッダ部の補助情 として、露出値の異なるスルー画像が記録 れている場合に、補助情報解析部63は、画素 値が飽和している領域について階調変化を復 元するための合成処理に用いられる補助情報 であると判断し、読込処理部62に、画像デー を画像合成処理部64に送出する旨を指示す とともに、補助情報に含まれるスルー画像 ータを画像合成処理部64に送出する。

 これに応じて、画像合成処理部64が、上 した第1の実施形態において開示した手法を いて画像合成処理を行うことにより、処理 象の主画像の指定に応じて、適切な低解像 画像を利用した画像合成処理を自動的に実 させ、広いダイナミックレンジを持つ高解 度の合成画像を得ることができる。

 このようにして得られた合成画像は、表 処理部47および表示部49による表示処理に供 され、利用者に提供されるので、利用者は、 大きな見やすい画面に表示された画像に基づ いて、上述した画像処理結果を確認すること ができる。

 上述したように、本発明にかかわる画像 理方法の実施形態によれば、読み込みが指 された画像ファイルに含まれている補助情 に基づいて、自動的に、補助情報を利用し 適切な画像処理が画像ファイルに格納され 主画像に適用される。したがって、利用者 、単に、画像処理の対象となる主画像が格 された画像ファイルの読み込みを指示する みで十分であり、主画像に合成すべき他の 像が格納された画像ファイルを指定すると った煩わしい作業を行う必要がない。

 同様にして、様々な画像処理に適用され 補助情報を補助情報解析部63によって判別 ることにより、画像ファイルに含まれる画 データおよび補助情報を適切な画像処理に することができる。

 図19に示したように、課題を解決するた の手段の項において開示した第2の画像処理 法を実現するプログラムをコンピュータに って実行することにより、図16に示した構 の画像処理装置によって記録された画像フ イルから読み出された補助情報を利用して 主画像データに対する適切な画像処理を行 ことができる。

 このとき、利用者は、画像処理対象の主 像データが格納された画像ファイルを指定 るのみで適切な補助情報を用いた画像処理 行うことができるので、利用者の作業負担 軽減することができる。

 なお、本発明は、その精神または主要な 徴から逸脱することなく、他のいろいろな で実施することができる。そのため、前述 実施例はあらゆる点で単なる例示に過ぎず 限定的に解釈してはならない。本発明の範 は、特許請求の範囲によって示すものであ て、明細書本文には、何ら拘束されない。 らに、特許請求の範囲の均等範囲に属する 形や変更は、すべて本発明の範囲内のもの ある。

 以上に説明したように、本発明の画像処 装置、画像処理方法、画像処理プログラム 、高解像度画像と少なくともひとつの低解 度画像とを合成することにより、良好な階 拡大効果を得ることができるので、電子カ ラに組み込まれる画像処理装置およびパー ナルコンピュータに画像処理プログラムを 行させて実現される画像処理装置において わめて有用である。

 特に、電子カメラに適用して、露出条件 変えて得られた高解像度画像と低解像度画 を用いる場合には、低解像度画像の読み出 時間が短いことを利用して、ユーザーがカ ラアングルを固定すべき期間を短縮し、従 よりも手軽な階調拡大撮影が可能になる。

 更に、高解像度画像と低解像度画像とを 成する技法を適用する際に、低解像度画像 合成手法を適切に制御することで、合成処 によって得られる広いダイナミックレンジ 有する高解像度画像の画質を向上すること 可能である。これにより、より高度な画質 要求される用途にも、画像合成による階調 大手法を適用することが可能となる。

 また、更に、デジタルカメラなどの撮像装 で取得した画像データに、パソコンを利用 た自由度の高い画像処理を適用する際の利 者の作業負担を大幅に軽減する技術を提供 ることにより、煩雑な操作を敬遠しがちな 般的な利用者にも、高度な画像処理機能を 用した高品質の画像を提供することが可能 なり、利用者に対するサービス性を一段と 上することができるので、デジタルカメラ どの撮像装置および画像処理装置の分野に いて極めて有用である。