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Title:
IMAGING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/110348
Kind Code:
A1
Abstract:
An imaging device includes: a tracking process unit which follows a tracking target in a frame image string according to an output signal of an imaging element; a tracking reliability evaluation unit which classifies reliability of tracking performed by the tracking process unit into a plurality of stages and evaluates the reliability according to the output signal of the imaging element; and a display unit which displays a frame image string. An icon to be tracked corresponding to the tracking target and a level icon indicating the evaluated reliability are displayed on a display screen. The reliability is classified into a plurality of stages by the level icons when displayed. The tracking target icon is expressed by using the same color as the tracking target color (color of the clothes).

Inventors:
FUJITA HIDETO (JP)
LEUNG CLARISSA (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/053241
Publication Date:
September 11, 2009
Filing Date:
February 24, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SANYO ELECTRIC CO (JP)
FUJITA HIDETO (JP)
LEUNG CLARISSA (JP)
International Classes:
H04N5/232; G06T1/00; G06T11/80; H04N5/225
Foreign References:
JPH09322049A1997-12-12
JPH0974504A1997-03-18
JP2007301166A2007-11-22
Attorney, Agent or Firm:
SANO, Shizuo et al. (JP)
Shizuo Sano (JP)
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Claims:
 順次撮影によって得られる画像列を表す信号を出力する撮像素子と、
 前記撮像素子の出力信号に基づき、前記画像列における追尾対象の位置を検出することによって前記追尾対象を追尾する追尾処理手段と、
 前記撮像素子の出力信号に基づき、前記追尾処理手段による追尾の信頼性又は容易性の度合いを複数段階に分類して評価する追尾評価手段と、
 前記画像列を表示する表示手段と、
 前記追尾評価手段による評価結果を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えた
ことを特徴とする撮像装置。
 前記表示制御手段は、
 前記追尾対象に対応する追尾対象アイコンと評価された前記度合いを表すレベルアイコンとを前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
 前記追尾処理手段は、前記撮像素子の出力信号によって特定される、前記追尾対象の色情報に基づいて、前記追尾対象の追尾を実行し、
 前記追尾対象アイコンは、前記色情報に応じた色を有する
ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
 前記追尾処理手段は、前記追尾対象が有する色に応じた追尾色を設定した後、その追尾色を有する画像領域を前記画像列内で追尾することによって前記追尾対象の追尾を実行し、
 前記表示制御手段は、前記追尾色が設定される前において、前記追尾対象アイコンが有する色を、無色又は事前に設定された色とする
ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
 前記追尾対象として複数の追尾対象が存在する場合、
 前記表示制御手段は、前記複数の追尾対象に対応する複数の追尾対象アイコンを前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項2~請求項4の何れかに記載の撮像装置。
 前記複数の追尾対象が存在する場合において、前記複数の追尾対象に、実際に追尾できている追尾対象とそうでない追尾対象が含まれるとき、
 前記表示制御手段は、前者の追尾対象に対応する追尾対象アイコンと後者の追尾対象に対応する追尾対象アイコンとの間で、前記追尾対象アイコンの表示形式を変更する
ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
 前記複数の追尾対象が存在する場合において、前記複数の追尾対象に、実際に追尾できている追尾対象とそうでない追尾対象が含まれるとき、
 前記表示制御手段は、前者の追尾対象に対応する追尾対象アイコンの表示位置を、後者の追尾対象に対応する追尾対象アイコンの表示位置よりも、前記レベルアイコン側に近づける
ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
 前記複数の追尾対象が存在する場合、
 前記追尾評価手段は、前記度合いの評価を追尾対象ごとに実行し、
 前記表示制御手段は、前記追尾対象ごとに評価された前記度合いの内の、最大の度合い、若しくは、最小の度合い、または、それらの双方を前記レベルアイコンに反映する
ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
 前記複数の追尾対象が存在する場合において、前記複数の追尾対象間で異なる追尾優先度が設定されているとき、
 前記表示制御手段は、前記追尾優先度に応じて各追尾対象アイコンの表示サイズを決定する、或いは、前記追尾優先度に応じて各追尾対象アイコンの表示位置を決定する
ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
 前記表示制御手段は、
 前記追尾対象に対応する追尾対象アイコンを前記表示手段に表示させ、
 前記追尾対象アイコンに用いる色によって、評価された前記度合いを複数段階に分類して表現する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
 前記追尾対象アイコンは、
 前記撮像素子の出力信号に基づく画像を用いて、又は、
 事前に登録された画像を用いて、生成される
ことを特徴とする請求項1~請求項4及び請求項10の何れかに記載の撮像装置。
 順次撮影によって得られる画像列を表す信号を出力する撮像素子と、
 前記撮像素子の出力信号に基づき、前記画像列における追尾対象の位置を検出することによって前記追尾対象を追尾する追尾処理手段と、
 前記画像列を表示する表示手段と、
 前記追尾対象に対応する追尾対象アイコンを前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備え、
 前記追尾処理手段は、前記撮像素子の出力信号によって特定される、前記追尾対象の色情報に基づいて、前記追尾対象の追尾を実行し、
 前記追尾対象アイコンは、前記色情報に応じた色を有する
ことを特徴とする撮像装置。
Description:
撮像装置

 本発明は、デジタルスチルカメラ等の撮 装置に関し、特に被写体を追尾する機能を えた撮像装置に関する。

 動物体を抽出及び追尾する機能は、監視 メラを用いたシステムにおいて実現されて る。この種のシステムにおいては、監視カ ラより得た画像中の指定エリア内から動物 (不審者)が検出された場合に警報が出力さ る。また、監視員が確認しやすいように、 尾結果を表示する機能を持ったシステムも 用化されている(下記非特許文献1参照)。

 画像を用いた追尾処理は、追尾パターン 設定後に画像内におけるパターンの位置を 索するパターンマッチング法や、オプティ ルフローに基づいて動物体の位置を検出す 方法、色などの被写体特徴を追跡する方法 どを用いて実現される。

 画像処理を用いた動物体の抽出及び追尾 術は、監視カメラでの利用やロボット視覚 現を目的に研究されてきたが、近年、一般 費者向けのデジタルカメラにおいても利用 れ始めている。

 例えば、指定した被写体を追尾し、シャ タボタンが操作された時に、その被写体が 心に配置した構図の静止画像を画像切り出 処理によって生成する方法が開示されてい (下記非特許文献2参照)。

 また、動画像の撮影時に注目した被写体 撮影範囲から外れてしまうことの回避を図 た方法も提案されている(下記特許文献1参 )。この方法では、注目した被写体が撮影範 から外れる可能性があるか否かを動きベク ルに基づいて判断し、その可能性があると 断した場合に警告を発するようにしている

特開2007-88611号公報 羽下哲司、外2名、“侵入検知・追跡カ ラ”、[online]、平成16年8月、三菱電機、[平 20年1月25日検索]、インターネット<URL:http:/ /www.mitsubishielectric.co.jp/giho/0408/0408111.pdf> カシオ、エクシリム総合カタログ、“オ ートフレーミング機能(ページ4の右下)”、[on line]、平成19年11月、[平成20年1月25日検索]、 ンターネット<URL:http://ftp.casio.co.jp/pub/exilim /jp/exilim.pdf>

 この種の追尾機能を利用する時、ユーザ 、追尾機能が有効となるようにデジタルカ ラに所定操作を施す。この操作後、ユーザ 基本的に追尾機能が有効に働いていると信 て所望の画像を取得するべく撮影操作を行 。しかし、画像処理による追尾は常に成功 る訳ではなく、様々な要因によって追尾の 易度が変化し、カメラが追尾対象を見失う とも少なくない。例えば、追尾対象の色情 に基づいて追尾を行う場合において、背景 色と追尾対象の色が似通っていると、追尾 容易度が低下して、カメラが追尾対象を見 うこともある。追尾の容易度が低下すると 当然、追尾の信頼度も低下する。

 従来、その追尾の信頼度又は容易度をユ ザが知るすべはなく、従って、ユーザが追 機能を有効にしているつもりでも、いつの にかカメラが追尾対象を見失い、結果、所 の画像を得られなくなるといったこともあ た。

 また、撮影範囲内には様々な被写体が含 れることが多いが、カメラが実際に追尾し いる被写体がどの被写体であるのかをユー に分かりやすく提示することも重要である

 そこで本発明は、追尾状態を分かりやす ユーザに知らしめる機能を備えた撮像装置 提供することを目的とする。

 本発明に係る撮像装置は、順次撮影によ て得られる画像列を表す信号を出力する撮 素子と、前記撮像素子の出力信号に基づき 前記画像列における追尾対象の位置を検出 ることによって前記追尾対象を追尾する追 処理手段と、前記撮像素子の出力信号に基 き、前記追尾処理手段による追尾の信頼性 は容易性の度合いを複数段階に分類して評 する追尾評価手段と、前記画像列を表示す 表示手段と、前記追尾評価手段による評価 果を前記表示手段に表示させる表示制御手 と、を備えたことを特徴とする。

 これにより、追尾の信頼度又は容易度を ーザに知らしめることができる。追尾の信 度又は容易度を知ることができれば、ユー は、信頼度又は容易度を上げるための構図 定や追尾処理に頼り過ぎないカメラ操作の 要性を認識する。結果、所望の画像を取得 きずに終わるという事態の発生を避けるこ も可能となる。

 具体的には例えば、前記表示制御手段は 前記追尾対象に対応する追尾対象アイコン 評価された前記度合いを表すレベルアイコ とを前記表示手段に表示させる。

 そして例えば、前記追尾処理手段は、前 撮像素子の出力信号によって特定される、 記追尾対象の色情報に基づいて、前記追尾 象の追尾を実行し、前記追尾対象アイコン 、前記色情報に応じた色を有する。

 これにより、撮像装置が何れの被写体を 尾しているのかを、ユーザに分かりやすく すことができる。

 更に例えば、前記追尾処理手段は、前記 尾対象が有する色に応じた追尾色を設定し 後、その追尾色を有する画像領域を前記画 列内で追尾することによって前記追尾対象 追尾を実行し、前記表示制御手段は、前記 尾色が設定される前において、前記追尾対 アイコンが有する色を、無色又は事前に設 された色とする。

 これにより、追尾が機能し始めたかどう を分かりやすくユーザに知らしめることが きる。

 また例えば、前記追尾対象として複数の 尾対象が存在する場合、前記表示制御手段 、前記複数の追尾対象に対応する複数の追 対象アイコンを前記表示手段に表示させる

 そして例えば、前記複数の追尾対象が存 する場合において、前記複数の追尾対象に 実際に追尾できている追尾対象とそうでな 追尾対象が含まれるとき、前記表示制御手 は、前者の追尾対象に対応する追尾対象ア コンと後者の追尾対象に対応する追尾対象 イコンとの間で、前記追尾対象アイコンの 示形式を変更する。

 これにより、各追尾対象に対する追尾状 を分かりやすくユーザに知らしめることが きる。

 また例えば、前記複数の追尾対象が存在 る場合において、前記複数の追尾対象に、 際に追尾できている追尾対象とそうでない 尾対象が含まれるとき、前記表示制御手段 、前者の追尾対象に対応する追尾対象アイ ンの表示位置を、後者の追尾対象に対応す 追尾対象アイコンの表示位置よりも、前記 ベルアイコン側に近づける。

 また例えば、前記複数の追尾対象が存在 る場合、前記追尾評価手段は、前記度合い 評価を追尾対象ごとに実行し、前記表示制 手段は、前記追尾対象ごとに評価された前 度合いの内の、最大の度合い、若しくは、 小の度合い、または、それらの双方を前記 ベルアイコンに反映する。

 また例えば、前記複数の追尾対象が存在 る場合において、前記複数の追尾対象間で なる追尾優先度が設定されているとき、前 表示制御手段は、前記追尾優先度に応じて 追尾対象アイコンの表示サイズを決定する 或いは、前記追尾優先度に応じて各追尾対 アイコンの表示位置を決定する。

 また例えば、前記表示制御手段は、前記 尾対象に対応する追尾対象アイコンを前記 示手段に表示させ、前記追尾対象アイコン 用いる色によって、評価された前記度合い 複数段階に分類して表現するようにしても い。

 また例えば、前記追尾対象アイコンは、 記撮像素子の出力信号に基づく画像を用い 、又は、事前に登録された画像を用いて、 成される。

 本発明に係る他の撮像装置は、順次撮影 よって得られる画像列を表す信号を出力す 撮像素子と、前記撮像素子の出力信号に基 き、前記画像列における追尾対象の位置を 出することによって前記追尾対象を追尾す 追尾処理手段と、前記画像列を表示する表 手段と、前記追尾対象に対応する追尾対象 イコンを前記表示手段に表示させる表示制 手段と、を備え、前記追尾処理手段は、前 撮像素子の出力信号によって特定される、 記追尾対象の色情報に基づいて、前記追尾 象の追尾を実行し、前記追尾対象アイコン 、前記色情報に応じた色を有する。

 これにより、撮像装置が何れの被写体を 尾しているのかを、ユーザに分かりやすく すことができる。

 本発明によれば、追尾状態を分かりやす ユーザに知らしめる機能を備えた撮像装置 提供することを目的とする。

 本発明の意義ないし効果は、以下に示す 施の形態の説明により更に明らかとなろう ただし、以下の実施の形態は、あくまでも 発明の一つの実施形態であって、本発明な し各構成要件の用語の意義は、以下の実施 形態に記載されたものに制限されるもので ない。

本発明の実施形態に係る撮像装置の全 ブロック図である。 図1の撮像部の内部構成図である。 図1の撮像装置の外観斜視図である。 図1の撮像装置内の、被写体追尾機能に 特に関与する部位のブロック図である。 図1の撮像装置の、追尾モードにおける 動作の流れを表すフローチャートである。 (a)及び(b)は、夫々、追尾モードにおけ 表示用画像の例を表す図及び該表示用画像 元となるフレーム画像を表す図である。 (a)、(b)及び(c)は、夫々、図1の表示部に 表示される追尾モードアイコンを示す図、該 追尾モードアイコンを構成する追尾対象アイ コンを示す図、及び、該追尾モードアイコン を構成するレベルアイコンを示す図である。 初期設定用フレーム画像から人物の顔 域及び胴体領域が抽出される様子を示す図 ある。 追尾処理実行中に表示される表示用画 の例を示す図である。 図5のステップS16における追尾処理の 細フローチャートである。 追尾対象フレーム画像としての被演算 画像が複数の小ブロックに分割される様子を 示す図である。 図4の追尾信頼度評価部による追尾の 頼度の評価方法を説明するための図であっ 、追尾対象フレーム画像としての被演算画 に、追尾対象人物の中心などを重畳した図 ある。 (a)、(b)及び(c)は、夫々、評価された追 尾の信頼度が高い時、中程度の時、低い時に おけるレベルアイコンの状態を示す図である 。 (a)、(b)、(c)及び(d)は、夫々、評価され た追尾の信頼度が高い時、中程度の時、低い 時における表示画面例、追尾対象人物を見失 った時における表示画面例である。 第1応用表示例に係り、内部色を複数 としたボディアイコンを有する追尾対象ア コンを示す図である。 (a)及び(b)は第3応用表示例に係り、夫 、追尾対象人物が3人の場合における表示用 像の例を示す図及び該表示用画像に含まれ 3つの追尾対象アイコンの拡大図である。 (a)及び(b)は、第4応用表示例に係る3つ 追尾対象アイコンの様子を示す図である。 (a)及び(b)は、第5応用表示例に係る追 モードアイコンの様子を示す図である。 (a)及び(b)は、第6応用表示例に係る追 モードアイコンの様子を示す図である。 (a)及び(b)は、第7応用表示例に係る追 モードアイコンの様子を示す図である。 (a)及び(b)は、第8応用表示例に係る3つ 追尾対象アイコンの様子を示す図である。 第8応用表示例に係り、追尾モードア コンに含まれる複数の追尾対象アイコンが 後に重ねて表示される様子を示す図である (a)、(b)及び(c)は、第9応用表示例に係 追尾対象アイコンの様子を示す図である。 第10応用表示例に係る追尾モードアイ ンの様子を示す図である。 (a)及び(b)は、第10応用表示例に係り、 尾対象アイコンを形成するボディアイコン 形状が追尾対象人物の性別によって変化す 様子を示す図である。 (a)及び(b)は、第10応用表示例に係り、 数の追尾対象アイコン間で表示サイズが相 する様子を示す図である。 第11応用表示例に係る追尾モードアイ ンの様子を示す図である。 第12応用表示例に係る動き量アイコン 示す図である。 (a)、(b)、(c)及び(d)は、第12応用表示例 係り、夫々、画像上における追尾対象人物 動き量が大きい時、中程度の時、小さい時 極めて小さい時における動き量アイコンの 子を示す図である。 第12応用表示例に係り、画像上におけ 追尾対象人物の動き量に応じてレベルアイ ンの長さが変更される様子を示す図である

符号の説明

  1 撮像装置
 15 表示部
 33 撮像素子
 51 追尾処理部
 52 追尾信頼度評価部
 53 表示制御部

 以下、本発明の実施の形態につき、図面 参照して具体的に説明する。参照される各 において、同一の部分には同一の符号を付 、同一の部分に関する重複する説明を原則 して省略する。

 図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置 1の全体ブロック図である。撮像装置1は、静 画像を撮影及び記録可能なデジタルスチル メラ、又は、静止画像及び動画像を撮影及 記録可能なデジタルビデオカメラである。

 撮像装置1は、撮像部11と、AFE(Analog Front  End)12と、主制御部13と、内部メモリ14と、表 部15と、記録媒体16と、操作部17と、を備え いる。操作部17には、シャッタボタン17aが備 えられている。

 図2に、撮像部11の内部構成図を示す。撮 部11は、光学系35と、絞り32と、CCD(Charge Coup led Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconduc tor)イメージセンサなどから成る撮像素子33と 、光学系35や絞り32を駆動制御するためのド イバ34と、を有している。光学系35は、ズー レンズ30及びフォーカスレンズ31を含む複数 枚のレンズから形成される。ズームレンズ30 びフォーカスレンズ31は光軸方向に移動可 である。ドライバ34は、主制御部13からの制 信号に基づいてズームレンズ30及びフォー スレンズ31の各位置並びに絞り32の開度を駆 制御することにより、撮像部11の焦点距離( 角)及び焦点位置並びに撮像素子33への入射 量を制御する。

 撮像素子33は、光学系35及び絞り32を介し 入射した被写体を表す光学像を光電変換し 該光電変換によって得られた電気信号をAFE1 2に出力する。より具体的には、撮像素子33は 、マトリクス状に二次元配列された複数の受 光画素を備え、各撮影において、各受光画素 は露光時間に応じた電荷量の信号電荷を蓄え る。蓄えた信号電荷の電荷量に比例した大き さを有する各受光画素からのアナログ信号は 、撮像装置1内で生成される駆動パルスに従 て順次AFE12に出力される。露光時間の長さは 、主制御部13によって制御される。

 AFE12は、撮像部11(撮像素子33)から出力さ るアナログ信号を増幅し、増幅されたアナ グ信号をデジタル信号に変換する。AFE12は、 このデジタル信号を、順次、主制御部13に出 する。AFE12における信号増幅の増幅度は、 制御部13によって制御される。

 主制御部13は、CPU(Central Processing Unit)、RO M(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を 備え、映像信号処理部として機能する。主制 御部13は、AFE12の出力信号に基づいて、撮像 11によって撮影された画像を表す映像信号を 生成する。また、主制御部13は、表示部15の 示内容を制御する表示制御手段としての機 をも備え、表示に必要な制御を表示部15に対 して行う。

 内部メモリ14は、SDRAM(Synchronous Dynamic Rand om Access Memory)等にて形成され、撮像装置1内 生成された各種データを一時的に記憶する 表示部15は、液晶ディスプレイパネル等か 成る表示装置であり、主制御部13の制御の下 、撮影された画像や記録媒体16に記録されて る画像などを表示する。記録媒体16は、SD(Se cure Digital)メモリカード等の不揮発性メモリ あり、主制御部13による制御の下、撮影さ た画像などを記憶する。

 操作部17は、外部からの操作を受け付け 。操作部17に対する操作内容は、主制御部13 伝達される。シャッタボタン17aは、静止画 の撮影及び記録を指示するためのボタンで る。シャッタボタン17aを押下することによ て静止画像の撮影及び記録が指示される。

 また、シャッタボタン17aは、2段階の押下 操作が可能となっており、撮影者がシャッタ ボタン17aを軽く押し込むと、シャッタボタン 17aは半押しの状態となり、その状態から更に シャッタボタン17aを押し込むとシャッタボタ ン17aは全押しの状態となる。

 撮像装置1の動作モードには、静止画像又 は動画像を撮影可能な撮影モードと記録媒体 16に記録された静止画像又は動画像を表示部1 5上で再生可能な再生モードとが含まれる。 影モードでは、所定のフレーム周期にて順 撮影が行われ、撮像素子33から撮影画像列が 取得される。この撮影画像列を形成する各画 像を「フレーム画像」と呼ぶ。画像列(例え 、撮影画像列)とは、時系列で並ぶ複数の画 を意味する。フレーム画像列は、動画像と て表示部15の表示画面上に更新表示される

 図3に、撮影者側から見た、撮像装置1の 観斜視図を示す。図3には、被写体としての 物も示されている。撮影者は、表示部15の 示画面上に表示された被写体の様子を確認 ることで、撮像装置1の撮影範囲を確認する とができる。

 撮像装置1は、画像処理を用いた被写体追 尾機能を備えており、この被写体追尾機能の 実現時に特徴的な表示を行う。被写体追尾機 能は撮影モードにおいて実現される。撮影モ ードの一形態である、被写体追尾機能が実現 される動作モードを追尾モードという。操作 部17に対して所定操作を施すことで、追尾モ ドにおける動作が実行される。以下に示さ る動作は、特に記述なき限り、この追尾モ ドにおける撮像装置1の動作である。また、 以下の説明において、単に「表示画面」とい った場合、それは表示部15における表示画面 指し、単に「表示」といった場合、それは 示部15の表示画面上における「表示」を意 するものとする。また、画像を表すデータ 画像データと呼ぶ。或るフレーム画像の画 データは、そのフレーム画像の光学像を表 、AFE12の出力信号から生成される。

 図4は、撮像装置1内の、被写体追尾機能 特に関与する部位のブロック図である。追 処理部51、追尾信頼度評価部52及び表示制御 53は、図1の主制御部13内に設けられる。フ ーム画像列を形成する各フレーム画像の画 データは、順次、追尾処理部51、追尾信頼度 評価部52及び表示制御部53に与えられる。

 追尾処理部51は、フレーム画像列の画像 ータに基づき各フレーム画像内における特 被写体の位置を逐次検出していくことによ 、フレーム画像列における特定被写体の位 を追尾する。本実施形態において、特定被 体は人物であるとする。従って、以下、追 されるべき特定被写体を追尾対象人物とい 。

 追尾処理部51は、顔検出部(不図示)として の機能をも備え、フレーム画像の画像データ に基づいてフレーム画像中から人物の顔を検 出し、検出された顔を含む顔領域を抽出する 。これを実現する処理を顔検出処理という。 画像中に含まれる顔を検出する手法として様 々な手法が知られており、追尾処理部51は何 の手法をも採用可能である。例えば、特開2 000-105819号公報に記載の手法のようにフレー 画像から肌色領域を抽出することによって (顔領域)を検出しても良いし、特開2006-211139 公報又は特開2006-72770号公報に記載の手法を 用いて顔(顔領域)を検出しても良い。

 追尾信頼度評価部52は、フレーム画像列 画像データに基づき、追尾処理部51による追 尾の信頼度(追尾の信頼性の度合い)又は追尾 容易度(追尾の容易性の度合い)を評価する 追尾の信頼度と追尾の容易度は、同様の意 又は類似の意義を有している。厳密には、 尾の信頼度は、過去に実行した追尾がどの 度信頼できるものであるかを表すものと解 され、追尾の容易度は、これから実行しよ とする追尾がどの程度容易であるかを表す のと解釈される。追尾の容易度が高ければ 尾の信頼度も高くなり、追尾の容易度が低 れば追尾の信頼度も低くなる。以下の説明 は、記述の便宜上、「追尾処理部51が評価す るものは追尾の信頼度である」と考えるが、 追尾の信頼度を追尾の容易度と読み替えるこ とも可能である。

 表示制御部53は、表示部15の表示内容を制 御し、フレーム画像の画像データから表示用 画像の画像データを生成して、これを表示部 15に送ることで表示画面上に表示用画像を表 させる。フレーム画像は周期的に順次取得 れるため、表示用画像も周期的に生成され 表示画面上に更新表示される。この表示用 像は、追尾処理部51による追尾結果及び追 信頼度評価部52による評価結果をフレーム画 像に反映させることによって生成される。尚 、表示用画像が表示画面に表示されるため、 表示用画像と表示画面を同一視して、以下の 説明を行う。また、表示用画像及び表示画面 の水平方向を左右方向と捉え、表示用画像及 び表示画面の垂直方向を上下方向と捉えるも のとする。

 図5を参照して、追尾モードにおける動作 について、より詳細に説明する。図5は、追 モードにおける撮像装置1の動作の流れを表 フローチャートである。まず、撮像装置1の 動作モードが追尾モードに設定されると、ス テップS11において、表示制御部53により、初 化前の追尾モードアイコンが現在のフレー 画像上に重畳されて表示される。

 ステップS11にて表示される表示用画像200 図6(a)に示し、この表示用画像200の生成元の フレーム画像201を図6(b)に示す。表示用画像20 0の右下側における破線矩形領域202内のアイ ンが、初期化前の追尾モードアイコンであ 。初期化前の追尾モードアイコンは表示画 上で点滅している(但し、この点滅処理の実 は必須ではない)。初期化前の追尾モードア イコンが表示される状態は、ステップS15に至 る直前まで継続される。

 初期化前の追尾モードアイコン及び後述 追尾色設定後の追尾モードアイコンを、総 して、単に追尾モードアイコンという。図7 (a)に、追尾モードアイコンの拡大図を示す。 追尾モードアイコンは、左右方向に並べられ た追尾対象アイコン及びレベルアイコンから 形成される。破線矩形210内に示された図形が 追尾対象アイコンであり、破線矩形220内に示 された図形がレベルアイコンである。

 図7(b)に示す如く、追尾対象アイコンは、 上下方向に並べられたフェイスアイコン及び ボディアイコンから形成される。破線矩形211 内に示された図形がフェイスアイコンを表し 、破線矩形212内に示された図形がボディアイ コンを表す。フェイスアイコンは、人物の顔 を模した図形を画像として表現したものであ り、ボディアイコンは、人物の胴体を模した 図形を画像として表現したものである。尚、 図7(a)及び(b)における破線は、説明の便宜上 したものであり、その破線は追尾モードア コンの構成要素ではない(その破線は表示さ ない)。

 図7(c)に示す如く、レベルアイコンは、符 号221~223が付された第1~第3のバーアイコンか 形成される。第1~第3のバーアイコンは、上 方向に並べて表示される。第1~第3のバーア コンは、夫々、平行四辺形の図形を画像と て表現したものであり、追尾対象の動きを メージしたような意匠を有する。

 ボディアイコンは、概ね四角形の外形を し、その内部色は追尾状態に応じて変更さ る。初期化前の追尾モードアイコンにおけ ボディアイコンの内部色は、無色(即ち、透 明)とされる。従って、図6(a)に示す如く、表 用画像200におけるボディアイコンの内部に 、フレーム画像の対応部位の画像が表示さ る。また、各バーアイコンは上述したよう 平行四辺形の外形を有し、その平行四辺形 内部色も追尾状態に応じて変更される。初 化前の追尾モードアイコンにおける各バー イコンの内部色は、無色とされる。尚、初 化前の追尾モードアイコンにおけるボディ イコンの内部色及び/又は各バーアイコンの 内部色を、無色以外の、事前に設定された色 (例えば、半透明色)とすることも可能である また、図6(a)ではフェイスアイコンの内部色 も無色となっているが、フェイスアイコンの 内部色は任意である。

 追尾モードに設定された後、図4の追尾処 理部51は、順次入力されるフレーム画像に対 て顔検出処理を行う。そして、図5のステッ プS11に続くステップS12及びS13において、追尾 処理部51は現在のフレーム画像から顔が検出 れたか否かを確認し、顔が検出されており つシャッタボタン17aが半押しの状態となっ いる場合に、ステップS14に移行する。ユー の視点で見れば、以下のような動作が行わ る。ユーザが追尾モードの設定後、撮像装 1を人物の方向に向けてシャッタボタン17aを 半押しすれば自動的に顔が検出されてステッ プS14に至る。尚、本例では、ステップ14への 行条件をシャッタボタン17aに対する半押し 作としているが、その移行条件を他の任意 条件に変更することができる。例えば、操 部17に対し、定められた操作がなされた時 、ステップS13からステップS14に移行すれば い。

 ステップS14において、追尾処理部51は、 テップS14に至る直前に得られた、顔が検出 れたフレーム画像を初期設定用フレーム画 として捉え、初期設定用フレーム画像の画 データに基づいて追尾色を設定する。追尾 の設定方法を、図8を参照して説明する。図8 の画像230は初期設定用フレーム画像の例を表 している。図8において、破線矩形領域231は 顔検出処理によって初期設定用フレーム画 230から抽出された顔領域である。顔領域231 抽出後、追尾処理部51は、その顔領域231に対 応する人物の胴体部分を含む領域である胴体 領域232を検出する。胴体領域232は、顔領域231 の下方側(眉間から口に向かう方向側)に存在 る矩形領域とされる。初期設定用フレーム 像における、胴体領域232の位置及び大きさ 、顔領域231の位置及び大きさに依存して決 される。

 その後、追尾処理部51は、胴体領域232内 画像の画像データに基づいて胴体領域232内 色を特定し、特定した色を追尾色として設 する。例えば、胴体領域232内の画像を形成 る各画素の色信号(例えば、RGB信号)に基づい て胴体領域232内の画像の色ヒストグラムを生 成する。そして、その色ヒストグラムに基づ いて胴体領域232内の画像における支配色又は 最頻色を求め、その求めた色を追尾色として 設定する。或る画像の支配色とは、その画像 の画像領域の大部分を占めている色を指し、 或る画像の最頻色とは、その画像の色ヒスト グラムにおいて最も高い度数を有している色 を指す(支配色と最頻色は同じでありうる)。 いは、胴体領域232内の画像を形成する各画 の色信号(例えば、RGB信号)を平均化するこ により胴体領域232内の画像の平均的な色を めて、その平均的な色を追尾色として設定 るようにしてもよい。

 追尾色の設定後、図5のステップS15に移行 する。ステップS15において、表示制御部53に り、追尾色設定後の追尾モードアイコンが 在のフレーム画像上に重畳されて表示され 。追尾色設定後の追尾モードアイコンの表 は、ステップS15及びそれに続くステップS16 おいて行われる。ここで表示される表示用 像の例を図9に示す。図9の表示用画像240の 下に、追尾色設定後の追尾モードアイコン 現在のフレーム画像上に重畳されている。 尾色設定後の追尾モードアイコンにおける ディアイコンの内部色は、追尾色と同じ色( は追尾色に類似する色)とされる。また、追 尾色設定後の追尾モードアイコンにおける各 バーアイコンの内部色は、追尾の信頼度によ って決定される。これについては後述する。 また、図9に示す如く、追尾対象人物の胴体 域の一部又は全部を囲む枠241が重畳表示さ る。但し、この枠241の表示を、ユーザの指 に従って消すことも可能である。

 ステップS16において、追尾処理部51は、 テップS15の処理以後に得られるフレーム画 列に対し、追尾処理を実行する。この追尾 理が施されるべきフレーム画像列を形成す 各フレーム画像を、特に追尾対象フレーム 像という。追尾処理部51は、追尾対象フレー ム画像列の画像データに基づき、各追尾対象 フレーム画像における追尾対象人物の位置を 検出する。

 追尾処理部51は、追尾対象人物が有する 情報に基づいて追尾処理を行う。色情報に づく追尾処理の方法として、特開平5-284411号 公報、特開2000-48211号公報、特開2001-169169号公 報などに記載の方法を用いることができる。 今の例において、追尾対象人物が有する色情 報は、上述の如く設定した追尾色によって表 現される。このため、追尾処理部51は、追尾 象フレーム画像の色信号に基づいて、追尾 との類似性が高い色を有する領域を追尾対 フレーム画像から抽出する。ここで抽出さ た領域は、追尾対象フレーム画像内におけ 追尾対象人物の胴体領域とみなされる。

 より具体的には例えば、着目した追尾対 フレーム画像内に、追尾対象人物の胴体領 の大きさと同程度の大きさを有する追尾枠 設定して、追尾枠内における画像の色と追 色との類似性評価を追尾枠の位置を探索範 内で順次変更しながら実行し、最大の類似 が得られた追尾枠の位置に追尾対象人物の 体領域が存在すると判断する。今回の追尾 象フレーム画像に対する探索範囲は、前回 追尾対象フレーム画像から検出された追尾 象人物の位置を基準にして設定される。

 追尾処理部51は、次々と入力される追尾 象フレーム画像に対して上述の色情報に基 く追尾処理を実行することにより、各追尾 象フレーム画像における追尾対象人物の位 を検出する。例えば、追尾対象人物の位置 、その追尾対象人物の胴体領域の中心座標 によって表現される。

 また、追尾対象フレーム画像上における 尾対象人物の大きさは、追尾対象人物と撮 装置1との間の距離(実空間上の距離)の変化 どに起因して変化する。このため、追尾対 フレーム画像上における追尾対象人物の大 さに応じて上記の追尾枠の大きさを適切に 更していく必要があるが、この変更は、公 の追尾アルゴリズムで用いられる被写体サ ズ検出方法を用いることによって実現され 。例えば、追尾対象フレーム画像において 追尾対象人物の胴体が存在すると予想され 点から十分に離れた点に背景が現れている 考え、両点間の画像特徴から両点間の各位 の画素が背景及び追尾対象人物の何れに属 るかを分類していく。この分類によって追 対象人物の輪郭が推定される。そして、そ 輪郭から追尾対象人物の大きさを推定し、 の推定された大きさに応じて追尾枠の大き を設定する。

 追尾枠の大きさを設定するということは 追尾対象フレーム画像における追尾対象人 の胴体領域の大きさを検出するということ 同義である。また、追尾対象人物の大きさ 、胴体領域の大きさに比例するのであるか 、胴体領域の大きさの検出と同時に追尾対 人物の大きさも特定される。このため、追 処理部51は、各追尾対象フレーム画像にお る追尾対象人物の位置及び大きさを検出す こととなる。検出した位置及び大きさを表 情報を含む追尾結果情報は、追尾信頼度評 部52及び表示制御部53に伝達される(図4参照) 図9における枠241は、表示用画像240の基とな る追尾対象フレーム画像から検出された胴体 領域の一部又は全部を囲む枠であり、表示制 御部53は、その枠241を追尾結果情報に基づき 成する。

[追尾の信頼度の評価及び表示]
 次に、図10を参照して、追尾の信頼度の評 方法及び表示方法を説明する。図10は、図5 ステップS16にて実行される追尾処理の詳細 ローチャートに相当する。この例において ステップS16の処理はステップS21~S24から形成 れることとなる。

 ステップS21において、現時点におけるフ ーム画像1枚分のAFE12の出力信号から現在の レーム画像が取得される。ここで取得され フレーム画像は、上述したように、追尾対 フレーム画像である。続くステップS22にお て、追尾処理部51は、ステップS21にて得ら た現在のフレーム画像における追尾対象人 の位置を上述の追尾処理によって検出する 但し、この位置が必ず検出されるとは限ら い。例えば、背景の色と追尾色が同じであ と、この位置の検出を失敗する。勿論、追 対象人物が撮影範囲から外れてしまった場 も、この位置を検出できない。ステップS22 おいて追尾対象人物の位置を検出できた場 はステップS23の処理が実行され、それを検 できなかった場合はステップS24の処理が実 される。

 ステップS23では、図4の追尾信頼度評価部 52が、ステップS22のフレーム画像に対してな れた追尾の信頼度、換言すれば、ステップS 22のフレーム画像から検出された追尾対象人 の位置の信頼度を評価する。この評価は、 景の色及び追尾色に基づいて行われる。

 この評価方法を例示する。評価された信頼 を表す評価値を信頼度評価値と呼び、それ EV R にて表す。信頼度評価値を、追尾対象フレー ム画像ごとに算出することが可能である。EV R は0以上100以下の値をとり、信頼度が高いと 価されるほど信頼度評価値EV R は増大する。

 追尾信頼度評価部52は、ステップS22で取 される追尾対象フレーム画像を被演算画像 して取り扱う。そして、図11に示す如く、被 演算画像の全体領域を水平方向及び垂直方向 に複数に分割することにより被演算画像内に 複数の小ブロックを設定する。今、水平方向 及ぶ垂直方向の分割数を夫々M及びNとする(M びNは2以上の整数)。各小ブロックは、(k×k) 画素から形成される(kは2以上の整数であっ 、例えばk=32)。また、被演算画像内の小ブロ ックの水平位置及び垂直位置を表す記号とし てm及びnを導入する(mは1≦m≦Mを満たす整数 、且つ、nは1≦n≦Nを満たす整数値)。mが大 くなるほど、その水平位置は右方向に向か 、nが大きくなるほど、その垂直位置は下方 に向かうものとする。水平位置がmであって 垂直位置がnである小ブロックを小ブロック[m ,n]と表記する。

 追尾信頼度評価部52は、追尾結果情報に基 いて被演算画像における追尾対象人物の胴 領域の中心を認識し、その中心の位置が、 れの小ブロックに属するかを特定する。図12 の点300は、この中心を表している。今、その 中心300が小ブロック[m O ,n O ]に属していたとする(m O は1≦m≦Mを満たす整数値、且つ、n O は1≦n≦Nを満たす整数値)。また、上述の被 体サイズ検出方法を用いることにより、各 ブロックを、追跡対象人物が描画されてい 小ブロック又は背景が描画されている小ブ ックに分類する。前者の小ブロックを被写 ブロックと呼び、後者の小ブロックを背景 ロックと呼ぶ。図12は、中心300の周辺に現れ る追跡対象人物の色が背景の色と異なること をイメージ化して示している。

 追尾信頼度評価部52は、設定された追尾色 背景ブロック内の画像の色との差を表す色 評価値を、背景ブロック毎に算出する。背 ブロックはQ個存在するものとし、第1~第Qの 景ブロックに対して算出された色差評価値 夫々C DIS [1]~C DIS [Q]にて表す(Qは、不等式「2≦Q≦(M×N)-1」を満 たす整数)。例えば、色差評価値C DIS [1]を算出する際には、第1の背景ブロックに する各画素の色信号(例えば、RGB信号)を平均 化することにより第1の背景ブロック内の画 の平均的な色を求め、その平均的な色の、RG B色空間上における位置を検出する。一方で 追跡対象人物に対して設定された追尾色の RGB色空間上における位置も検出し、RGB色空 上における両位置間の距離を色差評価値C DIS [1]として算出する。これにより、対比される 色の相違度が増大すれば色差評価値C DIS [1]は増大することになる。また、色差評価値 C DIS [1]が取りうる値の範囲が0以上1以下となるよ に、RGB色空間は正規化されているものとす 。他の色差評価値C DIS [2]~C DIS [Q]も同様にして算出される。尚、色差評価値 を求めるための色空間は、RGB色空間以外(例 ば、HSV色空間)であってもよい。

 更に、追尾信頼度評価部52は、中心300と背 ブロックとの、被演算画像上における空間 な位置の差を表す位置差評価値を、背景ブ ック毎に算出する。第1~第Qの背景ブロック 対して算出された位置差評価値を夫々P DIS [1]~P DIS [Q]にて表す。或る背景ブロックに対する位置 差評価値は、中心300と、その背景ブロックの 4頂点の内の、中心300に対する最近傍頂点と の距離とされる。小ブロック[1,1]が第1の背 ブロックであると共に1<m O 且つ1<n O であり、図12に示す如く、小ブロック[1,1]の4 点の内、頂点301が中心300に最も近いとすれ 、位置差評価値P DIS [1]は、中心300と頂点301との、被演算画像上に おける空間的な距離とされる。位置差評価値 P DIS [1]が取りうる値の範囲が0以上1以下となるよ に、被演算画像の空間領域は正規化されて るものとする。他の位置差評価値P DIS [2]~P DIS [Q]も同様にして算出される。

 上述の如く求めた色差評価値及び位置差評 値に基づき、追尾信頼度評価部52は、下記 (1)に従って、着目した被演算画像に対する 合距離CP DIS を算出する。そして、その統合距離CP DIS を用い、下記式(2)に従って、着目した被演算 画像に対する信頼度評価値EV R を算出する。即ち、「CP DIS >100」の場合は「EV R =0」とされ、「CP DIS ≦100」の場合は「EV R =100-CP DIS 」とされる。この算出方法から理解されるよ うに、追尾対象人物の近くに追尾色と同色又 は類似色の背景が存在すれば、信頼度評価値 EV R は低くなる。

 図10のステップS23において、表示制御部53は 、現在のフレーム画像(最新のフレーム画像) 対して算出された信頼度評価値EV R に基づいて、そのフレーム画像に対して重畳 されるべきレベルアイコンの色を決定する。 そして、決定した色を有するレベルアイコン を含む追尾モードアイコンを現在のフレーム 画像に重畳することにより表示用画像を生成 及び表示する。

 図13(a)~(c)に、ステップS23にてフレーム画像 重畳すべきレベルアイコンを示す。本例で 、信頼度評価値EV R を3段階に分類する。そして、不等式「EV R ≧TH 1 」が成立するならば追尾の信頼度が高いと判 断して、図13(a)に示す如く、重畳すべきレベ アイコンを形成する第1~第3のバーアイコン 内部色を規定色とする。バーアイコンの内 色として用いられる規定色とは、事前に設 された無色以外の色(例えば赤色)を意味す 。また、不等式「TH 1 >EV R ≧TH 2 」が成立するならば追尾の信頼度が中程度で あると判断して、図13(b)に示す如く、重畳す きレベルアイコンを形成する第1及び第2の ーアイコンの内部色を上記規定色とする一 で第3のバーアイコンの内部色を無色とする また、不等式「TH 2 >EV R 」が成立するならば追尾の信頼度が低いと判 断して、図13(c)に示す如く、重畳すべきレベ アイコンを形成する第1のバーアイコンの内 部色を上記規定色とする一方で第2及び第3の ーアイコンの内部色を無色とする。ここで TH 1 及びTH 2 は、不等式「100>TH 1 >TH 2 >0」を満たす所定の閾値である。

 他方、追尾対象人物の位置を検出できな った場合に移行するステップS24では、追尾 象人物を見失ったことをレベルアイコンに 映させる。具体的には、ステップS24におい 、表示制御部53は、第1~第3のバーアイコン 内部色を全て無色とした追尾モードアイコ を現在のフレーム画像に重畳することによ 表示用画像を生成及び表示する。

 ステップS23又はS24における表示の後、ス ップS21に戻り、上述のステップS21~S24から成 る処理が繰り返し実行される。

 図14(a)~(d)に、この追尾処理の実行中に表 される表示画面の様子を示す。図14(a)、(b) び(c)は、夫々、追尾の信頼度が高、中、低 場合における表示画面の様子であり、図14(d) は追尾対象人物を見失った場合における表示 画面の様子である。

 上述の追尾処理の実行中にシャッタボタ 17aが全押しの状態とされると、追尾対象人 に着目した静止画像の撮影を行って、その 止画像の画像データを記録媒体16に記録す 。例えば、追尾対象人物が撮像素子33の撮像 面の中央に配置されるように撮像素子33の位 を駆動制御した後、撮像素子33の出力信号 取り込むことにより、追尾対象人物が中央 配置された静止画像を取得する。或いは、 尾対象人物が中央に配置された静止画像が られるように画像のトリミングを実行して よい。

 また、追尾対象人物が撮像装置1の撮影範 囲からはみ出しそうなとき(所謂フレームア トが生じそうなとき)、その旨を示す警告表 を行うようにしても良い。

 人物を追尾する機能を備えた撮像装置は に開発されているが、今まで、その追尾の 頼度をユーザが知るすべはなかった。従っ 、追尾機能を有効にしているつもりでも、 つの間にか撮像装置が追尾対象を見失い、 果、所望の画像を得られなくなるといった ともあった。本実施形態では、上述の如く 追尾の信頼度を複数段階に分類して評価し その評価結果を表示する。これにより、追 の信頼度をユーザに知らしめることができ 。追尾の信頼度を知ることができれば、ユ ザは、その信頼度を上げるための構図設定 追尾処理に頼り過ぎないカメラ操作の必要 を認識する。結果、所望の画像を取得でき に終わるという事態の発生を避けることも 能となる。また、図7(a)~(c)に示す如く、人 を模した追尾対象アイコン及び追尾対象の きをイメージしたような意匠を有するレベ アイコンを追尾モードアイコンに含めるこ により、それが人物追尾に関するアイコン あることをユーザに直感的に知らしめるこ ができる。

 また、追尾処理の実行中、追尾色をボデ アイコンの内部色とすることにより、撮像 置1が何れの被写体を追尾しているのかを、 ユーザに分かりやすく示すことができる。一 方で、追尾処理の初期化前には、そのボディ アイコンの内部色を無色とする。これにより 、追尾が機能し始めたかどうかを明確にユー ザに知らしめることができる。

 以下に、様々な状況に応じた表示例を第1 ~第12応用表示例として説明する。以下に示す 各応用表示例は、上述の構成及び動作を基本 としており、上述した内容は矛盾なき限り各 応用表示例に適用される。また、矛盾なき限 り、或る応用表示例に示した事項を、他の応 用表示例に示した事項と組み合わせて実施す ることも可能である。

[第1応用表示例]
 追尾対象人物の服の色が単色でなく複数の を含んでいる場合、ボディアイコンの内部 複数の色にて満たすようにしてもよい。

 例えば、追尾対象人物の上半身の服が赤 と青色にて染められており、その服の上半 の色が赤色であって且つ下半分の色が青色 ある場合を考える。この場合、追尾処理部5 1は、追尾対象人物を含むフレーム画像の画 データに基づいて追尾色を赤色と青色に設 する。その設定後、表示制御部53は、図15に すような、内部色として赤色と青色を有す ボディアイコンを表示するようにする。

 追尾の際には、赤色を有する画像領域を 索するための追尾枠と青色を有する画像領 を探索するための追尾枠を追尾対象フレー 画像内に設定し、両画像領域の探索結果に づいて追尾対象人物の位置を検出すればよ 。或いは、赤色と青色を含む画像領域をセ トにして考え、赤色と青色を含む画像領域 追尾対象フレーム画像内で探索することに って追尾対象人物の位置を検出するように てもよい。

 更に或いは、赤色と青色に探索の優先順 を付けておくようにしてもよい。この場合 おいて、例えば赤色の優先順位が高いなら 、まず、赤色を有する画像領域を探索する めの追尾枠を追尾対象フレーム画像内に設 し、その画像領域の探索結果に基づいて追 対象人物の位置を検出する。その探索がで なかった場合には、青色を有する画像領域 探索するための追尾枠を追尾対象フレーム 像内に設定して、その画像領域の探索結果 基づいて追尾対象人物の位置を検出する。

[第2応用表示例]
 操作部17への操作を用いたユーザによる指 により、優先色を設定することができる。 えば、赤色が優先色として設定されている 合、追尾処理部51は、赤色を追尾色として優 先的に設定し、赤色を有する画像領域を追尾 対象フレーム画像内から探索して追尾する。

 使用状況を想定してより具体的に説明す 。今、撮影範囲内に赤色の服を着た人物と 色の服を着た人物が存在しており、撮影者 前者の人物を重視していたとする。この場 、撮影者は、撮像装置1の動作モードを追尾 モードに設定し、更に優先色を赤色に設定す る。そうすると、図5のステップS11において 内部色が赤色のボディアイコンを含む追尾 ードアイコンが表示される。初期設定用フ ーム画像から第1の顔領域と第2の顔領域が抽 出されるが、追尾処理部51は、優先色の設定 容に基づき、赤色の胴体領域に対応する人 を追尾対象人物として捉える。即ち例えば 初期設定用フレーム画像の画像データに基 き、第1の顔領域に対応する胴体領域の色が 赤色又は赤色の類似色であって且つ第2の顔 域に対応する胴体領域の色が青色又は青色 類似色であることが判断されると、第1の顔 域に対応する人物が追尾対象人物として設 されると共に、第1の顔領域に対応する胴体 領域の色が追尾色として設定される。この後 の追尾動作は上述したとおりである。

[第3応用表示例]
 撮影範囲に複数の人物が存在しているとき その複数の人物を追尾対象人物として追尾 、人数分の追尾対象アイコンを表示するこ ができる。

 第1~第3の人物が撮影範囲内に含まれてい 場合を想定して具体例を挙げる。この場合 追尾処理部51は、初期設定用フレーム画像 ら第1~第3の人物に対応する第1~第3の顔領域 抽出する。そして、シャッタボタン17aの半 し状態が確認されると、ステップS14におい 、追尾処理部51は、初期設定用フレーム画像 から第1~第3の顔領域に対応する第1~第3の胴体 領域を抽出して、各胴体領域内の画像の画像 データに基づき各胴体領域内の色を特定し、 第1~第3の胴体領域に対して特定された色をそ れぞれ第1~第3の追尾色として設定する。そし て、追尾処理部51は、第1~第3の人物を第1~第3 追尾対象人物として取り扱って、追尾対象 レーム画像列における各追尾対象人物の位 を個別に検出することにより各追尾対象人 を個別に追尾する。

 ここで示した具体例を、便宜上「複数人 体例α」と呼ぶ。複数人具体例αでは、第1~ 3の人物が撮影範囲内に含まれ、且つ、第1~ 3の人物に対応して第1~第3の顔領域及び第1~ 3の胴体領域が抽出されると共に第1~第3の追 尾色が設定され、且つ、第1~第3の人物が第1~ 3の追尾対象人物として取り扱われて各追尾 対象人物が個別に追尾される。第3~8応用表示 例では、この複数人具体例αの想定下におけ 動作及び表示方法を説明する。

 図16(a)に、或る追尾対象フレーム画像か 生成可能な表示用画像400を示す。表示用画 400の右下に、第1~第3の追尾対象人物に対応 る第1~第3の追尾対象アイコンと1つのレベル イコンとから形成され且つそれらが左右方 に互いに重ならないように配置された追尾 ードアイコンが描画される。図16(b)に、表 用画像400における第1~第3の追尾対象アイコ の拡大図を示す。第1~第3の追尾対象アイコ は互いに重ならないように左右方向に並べ 表示され、第1~第3の追尾対象アイコンにお るボディアイコンの内部色は、夫々、第1~第 3の追尾色とされる。

[第4応用表示例]
 追尾処理において、追尾処理部51は、追尾 象フレーム画像上における第1~第3の追尾対 人物の位置を個別に検出しようとする。し しながら、背景色と追尾色との近似や障害 による遮蔽などに起因して、或る追尾対象 物の位置は検出できるが他の追尾対象人物 位置は検出できない、といったことも生じ る。前者の追尾対象人物は、実際に追尾で ている追尾対象人物であり、それを実追尾 物と呼ぶ。後者の追尾対象人物は、実際に 尾できていない追尾対象人物であり、それ 追尾ロスト人物と呼ぶ。

 第1~第3の追尾対象人物の中に実追尾人物 追尾ロスト人物が混在している場合、前者 対応する追尾対象アイコンと後者の追尾対 アイコンの表示形式を異ならせても良い。 れにより、追尾対象人物ごとに、追尾でき いるのか否かを分かりやすくユーザに知ら めることができる。

 例えば、実追尾人物に対応する追尾対象 イコンのみを強調表示する。より具体的に 例えば、図17(a)及び(b)に示す如く、実追尾 物に対応する追尾対象アイコンの輪郭を比 的太くする一方で追尾ロスト人物に対応す 追尾対象アイコンの輪郭を比較的細くする 図17(a)は、第1及び第2の人物が実追尾人物で って且つ第3の人物が追尾ロスト人物である 場合に対応し、図17(b)は、第1及び第3の人物 実追尾人物であって且つ第2の人物が追尾ロ ト人物である場合に対応する。尚、第1~第3 人物が全て実追尾人物である場合は、第1~ 3の追尾対象アイコンの輪郭を全て比較的太 すると良い。

 表示形式の異ならせ方として様々な変形 が考えられ、点滅の有無、表示サイズの変 、表示色の変更などによって、表示形式の 違を実現しても良い。即ち例えば、実追尾 物に対応する追尾対象アイコンを表示画面 で常時表示させる一方で、追尾ロスト人物 対応する追尾対象アイコンを表示画面上で 滅表示させるようにしてもよい。或いは例 ば、実追尾人物に対応する追尾対象アイコ の表示サイズを追尾ロスト人物のそれより 大きくしてもよい。

[第5応用表示例]
 また、図16(a)に示す如く、第1~第3の追尾対 人物に対応する第1~第3の追尾対象アイコン 1つのレベルアイコンとから形成され且つそ らが左右方向に互いに重ならないように配 された追尾モードアイコンを表示する場合 おいて、第1~第3の追尾対象人物の中に実追 人物と追尾ロスト人物が混在しているとき 実追尾人物に対応する追尾対象アイコンを 尾ロスト人物のそれよりもレベルアイコン に表示するとよい。

 即ち例えば、第1及び第2の人物が実追尾 物であって且つ第3の人物が追尾ロスト人物 あるとき、図18(a)に示す如く、表示画面の 側から右側に向かって、レベルアイコン、 1の人物に対応する追尾対象アイコン、第2の 人物に対応する追尾対象アイコン、第3の人 に対応する追尾対象アイコンの順番に各ア コンを並べて表示する。この後、第1及び第2 の人物が追尾ロスト人物へと変化すると共に 第3の人物が実追尾人物へと変化したならば 図18(b)に示す如く、表示画面の左側から右側 に向かって、レベルアイコン、第3の人物に 応する追尾対象アイコン、第1の人物に対応 る追尾対象アイコン、第2の人物に対応する 追尾対象アイコンの順番に各アイコンを並べ て表示する。

[第6応用表示例]
 また、追尾信頼度評価部52は、実追尾人物 複数存在する場合、複数の実追尾人物の夫 に対して個別に信頼度評価値を算出し、こ によって追尾の信頼度を実追尾人物ごとに 価する。表示制御部53は、各実追尾人物に対 して求められた信頼度評価値の内、最大の信 頼度評価値を特定し、最大の信頼度評価値に 対応する実追尾人物の追尾対象アイコンを最 もレベルアイコンの近くに配置すると共に該 最大の信頼度評価値をレベルアイコンに反映 させる。

 図16(a)に示す如く、第1~第3の追尾対象人物 対応する第1~第3の追尾対象アイコンと1つの ベルアイコンとから形成され且つそれらが 右方向に互いに重ならないように配置され 追尾モードアイコンを表示することを前提 して、より具体的に説明する。今、第2及び 第3の人物が実追尾人物であって且つ第1の人 が追尾ロスト人物であったとする。また、 目した1枚の追尾対象フレーム画像の画像デ ータを用いて第2及び第3の追尾対象人物に対 て算出された信頼度評価値を、夫々、EV R2 及びEV R3 にて表す。そして、不等式「EV R2 >EV R3 」が成立していたとする。また更に、不等式 「EV R2 ≧TH 1 」及び「TH 2 >EV R3 」が成立していたものとする(即ち、第2の人 に対する追尾の信頼度は高く、第3の人物に 対する追尾の信頼度は低い)。

 この場合、図19(a)に示すような追尾モード イコンが、着目した追尾対象フレーム画像 に重畳して表示される。即ち、表示画面の 側から右側に向かって、レベルアイコン、 2の人物に対応する追尾対象アイコン、第3の 人物に対応する追尾対象アイコン、第1の人 に対応する追尾対象アイコンの順番に各ア コンが並べて表示される。第1の人物が追尾 スト人物であることを考慮して、第1の人物 に対応する追尾対象アイコンの表示位置をレ ベルアイコンの表示位置から最も離す(図18(a) 及び(b)を参照)。そして、レベルアイコンに ける各バーアイコンの内部色を、最大の信 度評価値である信頼度評価値EV R2 に従って決定する。今の例の場合、不等式「 EV R2 ≧TH 1 」が成立するため、第1~第3のバーアイコンの 内部色は全て無色以外の規定色とされる。

 また、これに代えて、最小の信頼度評価値 対応する追尾対象人物の追尾対象アイコン 最もレベルアイコンの近くに配置すると共 該最小の信頼度評価値をレベルアイコンに 映させてもよい。この場合は、図19(b)に示 ような追尾モードアイコンが、着目した追 対象フレーム画像上に重畳して表示される 即ち、表示画面の左側から右側に向かって レベルアイコン、第3の人物に対応する追尾 象アイコン、第2の人物に対応する追尾対象 アイコン、第1の人物に対応する追尾対象ア コンの順番に各アイコンが並べて表示され 。そして、レベルアイコンにおける各バー イコンの内部色を、最小の信頼度評価値で る信頼度評価値EV R3 に従って決定する。今の例の場合、不等式「 TH 2 >EV R3 」が成立するため、第1のバーアイコンの内 色のみが無色以外の規定色とされ、第2及び 3のバーアイコンの内部色は無色とされる。

[第7応用表示例]
 また、実追尾人物が複数存在する場合、図2 0(a)に示すような、レベルアイコンと追尾対 アイコンの組を2組分有する追尾モードアイ ン420を表示することも可能である。追尾モ ドアイコン420は、第1組に属するレベルアイ コン及び追尾対象アイコンと、第2組に属す レベルアイコン及び追尾対象アイコンと、 互いに重ならないように左右方向に並べる とによって形成される。第1~第3の人物が全 実追尾人物であることを想定して追尾モー アイコン420の生成方法を説明する。

 今、着目した1枚の追尾対象フレーム画像の 画像データを用いて第1~第3の追尾対象人物に 対して算出された信頼度評価値を、夫々、EV R1 ~EV R3 にて表す。そして、不等式「EV R2 >EV R1 >EV R3 」が成立していたとする。また更に、不等式 「EV R2 ≧TH 1 」及び「TH 2 >EV R3 」が成立していたものとする(即ち、第2の人 に対する追尾の信頼度は高く、第3の人物に 対する追尾の信頼度は低い)。

 表示制御部53は、各実追尾人物に対して められた信頼度評価値の内、最大の信頼度 価値及び最小の信頼度評価値を特定し、最 の信頼度評価値及び最大の信頼度評価値に 応する実追尾人物の追尾色を第1組に属する ベルアイコン及び追尾対象アイコンに反映 ると共に、最小の信頼度評価値及び最小の 頼度評価値に対応する実追尾人物の追尾色 第2組に属するレベルアイコン及び追尾対象 アイコンに反映する。この場合に表示される 追尾モードアイコンを、図20(b)に示す。

 今の場合、最大の信頼度評価値はEV R2 である。従って、EV R2 に従って第1組のレベルアイコンが生成され と共に、第1組の追尾対象アイコンのボディ イコンの内部色は第2の追尾対象人物に対す る追尾色とされる。今の例では、不等式「EV R2 ≧TH 1 」が成立するため、第1組のレベルアイコン おける第1~第3のバーアイコンの内部色は全 無色以外の規定色とされる。

 また、最小の信頼度評価値はEV R3 である。従って、EV R3 に従って第2組のレベルアイコンが生成され と共に、第2組の追尾対象アイコンのボディ イコンの内部色は第3の追尾対象人物に対す る追尾色とされる。今の例では、不等式「TH 2 >EV R3 」が成立するため、第2組のレベルアイコン おいて、第1のバーアイコンの内部色のみが 色以外の規定色とされ、第2及び第3のバー イコンの内部色は無色とされる。

 尚、実追尾人物が3人以上である場合、レ ベルアイコンと追尾対象アイコンの組を3組 以上有する追尾モードアイコンを表示する とも可能である。例えば、レベルアイコン 追尾対象アイコンの組を実追尾人物の人数 表示することも可能である。

[第8応用表示例]
 また、第1~第3の追尾対象人物の間で異なる 尾優先度が設定されている場合は、追尾優 度に応じて追尾対象アイコンの表示サイズ 変更してもよい。

 例えば、図16(a)に示す如く、第1~第3の追 対象人物に対応する第1~第3の追尾対象アイ ンと1つのレベルアイコンとから形成され且 それらが左右方向に互いに重ならないよう 配置された追尾モードアイコンを生成して 示する場合を想定する。この想定下におい 、第1の追尾対象人物に対して設定された追 尾優先度が第2及び第3の追尾対象人物のそれ よりも高い場合、図21(a)に示す如く、第1の 尾対象人物に対応する追尾対象アイコンの 示サイズを、第2及び第3の追尾対象人物に 応するそれらよりも大きくする。更に、第2 追尾対象人物に対して設定された追尾優先 が第3の追尾対象人物に対するそれよりも高 い場合は、図21(b)に示す如く、第2の追尾対象 人物に対応する追尾対象アイコンの表示サイ ズを、第3の追尾対象人物に対応するそれよ も大きくしてもよい。

 レベルアイコンを形成する各バーアイコ の内部色は、例えば、最も高い追尾優先度 設定された追尾対象人物の信頼度評価値に って決定される。或いは、上述の第6応用表 示例に記載した方法に従って、各バーアイコ ンの内部色を決定していても良い(図19(a)及び (b)参照)。

 追尾優先度の設定方法は任意である。例 ば、ユーザによる追尾優先度指示に従って 尾優先度を設定することができる。追尾優 度指示は、操作部17に対する所定操作等に って撮像装置1に与えられる。また、第2応用 表示例で述べたように優先色が設定されてい る場合、その優先色又は優先色の類似色を胴 体領域の色として有する追尾対象人物に対し て、他の追尾対象人物よりも高い追尾優先度 を自動的に与えるようにしてもよい。

 或いは例えば、高い追尾優先度を与えた 人物の顔の画像を登録顔画像として撮像装 1に予め記憶させておいてもよい。この場合 において、初期設定用フレーム画像から複数 の顔領域が抽出された時、追尾処理部51は、 顔領域の画像の画像データと登録顔画像の 像データに基づいて各顔領域の画像と登録 画像との類似度を評価し、複数の顔領域の に、所定の基準類似度よりも高い類似度を える顔領域が含まれているか否かを判断す 。そして、所定の基準類似度よりも高い類 度を与える顔領域が含まれていると判断し 場合には、その顔領域に対応する人物に比 的高い追尾優先度を設定し、それ以外の顔 域に対応する人物に対して比較的低い追尾 先度を設定する。

 また、上述してきた各例では複数の追尾 象アイコンが左右方向に互いに重ならない うに並べて表示されるが、図22に示す如く 複数の追尾対象アイコンを前後に重ねて表 することも可能である。図22に示される追尾 モードアイコン440は、1つのレベルアイコン 前後に重ねられた3つの追尾対象アイコン441~ 443とから形成される。レベルアイコンと追尾 対象アイコン群は、互いに重ならないように 左右方向に並べて配置される。追尾対象アイ コン441~443は、夫々、第1~第3の追尾対象人物 対応する第1~第3の追尾対象アイコンである

 そして、追尾対象アイコン441~443の表示位 置の前後関係を、追尾優先度に従って決定す るとよい。図22に示す表示例では、第1の追尾 対象人物に対して設定された追尾優先度が第 2及び第3の追尾対象人物のそれらよりも高く っており、この追尾優先度の設定内容に従 て第1の追尾対象アイコン441が第2及び第3の 尾対象アイコン442及び443の前に重畳表示さ る。このため、追尾対象アイコン441は全体 視認可能である一方、追尾対象アイコン442 一部及び追尾対象アイコン443の一部は、追 対象アイコン441に遮蔽されるため観察者に って視認されない。換言すれば、追尾対象 イコン441は全体像が表示されるが、追尾対 アイコン442及び443は一部しか表示されない

[第9応用表示例]
 また、上述してきた各例ではレベルアイコ にて追尾の信頼度を表現しているが、ボデ アイコンの色によって、それを表現するよ にしてもよい。この場合、表示制御部53は 追尾対象アイコンのみを含む追尾モードア コンを追尾対象フレーム画像上に重畳する とによって表示用画像を生成する。

 具体的には例えば、追尾処理において、着 した追尾対象フレーム画像の画像データを いて或る追尾対象人物に対する信頼度評価 EV R を算出し、その信頼度評価値EV R と上述の閾値TH 1 及びTH 2 との大小関係を評価する。そして、不等式「 EV R ≧TH 1 」が成立するならば追尾の信頼度が高いと判 断して、図23(a)に示す如く、追尾対象フレー 画像に重畳して表示すべき追尾対象アイコ のボディアイコンの内部色を第1の色とする 。また、不等式「TH 1 >EV R ≧TH 2 」が成立するならば追尾の信頼度が中程度で あると判断して、図23(b)に示す如く、そのボ ィアイコンの内部色を第2の色とし、不等式 「TH 2 >EV R 」が成立するならば追尾の信頼度が低いと判 断して、図23(c)に示す如く、そのボディアイ ンの内部色を第3の色とする。

 第1~第3の色は、互いに異なる所定の色で る。例えば、第1、第2及び第3の色は、それ れ緑、黄、赤とされる。尚、ボディアイコ の色によって追尾の信頼度を表現する場合 ボディアイコンの色を追尾色とすることは きない。従って、この場合、追尾色を表現 る別のアイコンを別途用意して表示するよ にしてもよい。

[第10応用表示例]
 フェイスアイコンを人物の顔を模した単純 図形画像としてもよいが、フェイスアイコ を撮像素子33の出力信号から得た画像を用 て生成するようにしてもよい。具体的には 初期設定用フレーム画像から追尾対象人物 顔領域が検出された際、その顔領域内の画 そのものをフェイスアイコンの画像とする 或いは、その顔領域内の画像データに基づ て追尾対象人物の顔を模した画像を生成し その生成した画像をフェイスアイコンの画 とする。図24に、そのようなフェイスアイコ ンを含む追尾モードアイコンを示す。

 また、複数の登録アイコンを撮像装置1に 予め記録させておき、その複数の登録アイコ ンの中からフェイスアイコンとして用いるア イコンを、ユーザに選択させてもよい。撮像 装置1に必要なデータを供給することにより ユーザは希望のアイコンを上記複数の登録 イコンの中に含めることができる。また、 像装置1にて事前に撮影した顔画像を上記複 の登録アイコンの中に含めておくこともで る。

 また、フレーム画像の画像データに基づ て追尾対象人物の性別を判別し、性別によ てボディアイコンの形状を変化させても良 。例えば、追尾対象人物が男性である場合 その追尾対象人物に対応するボディアイコ の形状を図25(a)に示す如く上方部で曲線を する概略四角形とし、追尾対象人物が女性 ある場合、その追尾対象人物に対応するボ ィアイコンの形状を図25(b)に示す如く下方を 底辺とする台形(スカートをイメージした台 )とする。尚、性別の判別方法として、公知 方法(例えば、特開2004-246456号公報に記載の 法)を用いることができる。

 また、上述の被写体サイズ検出方法を用 て推定した追尾対象人物の大きさを、追尾 象アイコンの大きさに反映させても良い。 えば、着目した追尾対象フレーム画像内に 1及び第2の追尾対象人物が含まれ、その追 対象フレーム画像において、第2の追尾対象 物の方が第1の追尾対象人物よりも大きさが 大きいと判断された場合、図26(a)に示すよう 第1の追尾対象人物に対応する追尾対象アイ コン461及び第2の追尾対象人物に対応する追 対象アイコン462を含む追尾モードアイコン 追尾対象フレーム画像に重畳して表示する 追尾対象アイコン462の表示サイズは追尾対 アイコン461の表示サイズよりも大きい。図26 (a)では、追尾対象アイコン461及び462が互いに 重ならないように並べて配置されているが、 図26(b)に示す如く、それらを前後に重ねて表 することも可能であり、その前後関係を追 優先度に従って決定することも可能である( 第8応用表示例を参照)。

[第11応用表示例]
 追尾処理をパターンマッチングを用いて行 ことも可能である。即ち例えば、初期設定 フレーム画像から顔領域を抽出して、その 領域に対応する胴体領域を抽出したとき、 の胴体領域の画像をテンプレートとして記 しておく。その後、追尾対象フレーム画像 から、そのテンプレートとの類似度が高い 像領域を探索することによって、追尾対象 レーム画像上における追跡対象人物の位置 検出する(即ち、追尾を行う)。

 このような場合、追尾されるパターンを いて追尾モードアイコンを形成しても良い 例えば、追尾対象人物の上半身の服の模様 横縞模様である場合、テンプレートの模様 横縞模様となる。この場合、図27に示す如 、テンプレートの全体又は一部画像をボデ アイコン内の画像として用いた追尾モード イコンを表示することが可能である。

[第12応用表示例]
 また、上述してきた任意の追尾モードアイ ンに、画像上における追尾対象人物の動き を表す動き量アイコンを追加してもよい。 の場合、動き量アイコンを含む追尾モード イコンが追尾処理実行時における各フレー 画像に重畳して表示される。追尾処理部51 複数の追尾対象フレーム画像間における追 対象人物の位置変化を求めれば、画像上に ける追尾対象人物の動き量は求まる。この き量は、その位置変化の増大に従って増大 る、0以上の値をとる。

 求めた動き量は複数段階に分類して表示 れる。図28に、動き量アイコンを示す。動 量アイコンは3つのバーアイコン501~503から形 成される。バーアイコン501~503は、上下方向 並べて表示される。バーアイコン501~503は、 々、平行四辺形の図形を画像として表現し ものである。

 バーアイコン501~503の内部色を動き量に応じ て変化させることが可能である。バーアイコ ン501~503の内部色の決定法を説明する。今、 めた動き量をEV M で表す。主制御部13は、この動き量EV M と所定の閾値TH M1 ~TH M3 とを比較する。ここで、TH M1 >TH M2 >TH M3 >0、である。

 そして、不等式「EV M ≧TH M1 」が成立する場合は、図29(a)に示す如く、バ アイコン501~503の内部色を全て規定色とする 。バーアイコン501~503の内部色として用いら る規定色とは、事前に設定された無色以外 色(例えば赤色)を意味する。不等式「TH M1 >EV M ≧TH M2 」が成立する場合は、図29(b)に示す如く、バ アイコン501及び502の内部色を上記規定色と る一方でバーアイコン503の内部色を無色と る。不等式「TH M2 >EV M ≧TH M3 」が成立する場合は、図29(c)に示す如く、バ アイコン501の内部色を上記規定色とする一 でバーアイコン502及び503の内部色を無色と る。不等式「TH M3 >EV M 」が成立する場合は、図29(d)に示す如く、バ アイコン501~503の内部色を全て無色とする。

 尚、このような動き量アイコンと追尾対 アイコンのみを有する追尾モードアイコン 表示するようにしてもよい。即ち、上述し きた、追尾の信頼度を表すレベルアイコン 追尾モードアイコンから削除し、代わりに き量アイコンを表示することも可能である

 また、動き量アイコンを別途表示するので なく、上述してきた任意の追尾モードアイ ンにおけるレベルアイコンの形状変化によ て動き量を表現しても良い。即ち例えば、 30に示す如く、レベルアイコンを形成する バーアイコンの左右方向の長さを、不等式 EV M ≧TH M1 」が成立する場合、不等式「TH M1 >EV M ≧TH M2 」が成立する場合、不等式「TH M2 >EV M ≧TH M3 」が成立する場合、不等式「TH M3 >EV M 」が成立する場合、夫々、長さL 1 、L 2 、L 3 及びL 4 とする。ここにおける長さとは、表示画面上 における長さであり、また、L 1 >L 2 >L 3 >L 4 である。この場合も、レベルアイコンを形成 する各バーアイコンの内部色を追尾の信頼度 に従って決定することができる。

 <<変形等>>
 上述した説明文中に示した具体的な数値は 単なる例示であって、当然の如く、それら 様々な数値に変更することができる。上述 実施形態の変形例または注釈事項として、 下に、注釈1~注釈3を記す。各注釈に記載し 内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせ ことが可能である。

[注釈1]
 上述の実施形態では、追尾対象が人物(又は 人物の特定部位)である場合を例示したが、 尾対象は人物(又は人物の特定部位)以外でも よい。例えば、追尾対象を、自動車等の車両 や移動するロボットしてもよい。

[注釈2]
 上述の実施形態では、フレームを単位とし 考え、フレーム画像列に対して、顔検出処 や追尾処理を含む各種の処理を行っている 、フィールドを単位として考え、フィール 画像列に対して、それらの処理を行うよう してもよい。

[注釈3]
 図1の撮像装置1は、ハードウェア、或いは ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ よって実現可能である。特に、図4の符号51~5 3によって参照される各部位は、ハードウェ 、ソフトウェア、またはハードウェアとソ トウェアの組み合わせによって実現可能で る。ソフトウェアを用いて撮像装置1を構成 る場合、ソフトウェアにて実現される部位 ついてのブロック図は、その部位の機能ブ ック図を表すことになる。また、図4の符号 51~53によって参照される各部位が行う演算処 の全部または一部を、プログラムとして記 し、該プログラムをプログラム実行装置(例 えばコンピュータ)上で実行することによっ 、その演算処理の全部または一部を実現す ようにしてもよい。




 
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