Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
IMMERSION NOZZLE FOR CONTINUOUS CASTING
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/128282
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an immersion nozzle for continuous casting, in which the neck part of a cylindrical refractory object can be prevented from being damaged due to a pressing force or a stress by forming a metal case provided for the cylindrical refractory in a double structure configured from an outer part and an inner part. The immersion nozzle for continuous casting comprises an inner metal case (12) provided onto a part or the entire of the outer surface of the cylindrical refractory object (1), a tapered metal part (12a) so formed on the inner metal case (12) as to correspond to the tapered part (11a) of the cylindrical refractory object (1), and an outer metal case (13) provided outside of the inner metal case (12). At least parts of the metal cases (12, 13) are joined to each other.

Inventors:
NAKAMURA MAKOTO (JP)
OGINO HIDETAKA (JP)
KUNII HITOSHI (JP)
OGATA MASANORI (JP)
MATSUNAGA TAKAYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/050723
Publication Date:
October 22, 2009
Filing Date:
January 20, 2009
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
SHINAGAWA REFRACTORIES CO (JP)
NAKAMURA MAKOTO (JP)
OGINO HIDETAKA (JP)
KUNII HITOSHI (JP)
OGATA MASANORI (JP)
MATSUNAGA TAKAYUKI (JP)
International Classes:
B22D11/10; B22D41/50; B22D41/56
Foreign References:
JPH10258354A1998-09-29
JP2000343208A2000-12-12
JP2002011566A2002-01-15
Attorney, Agent or Firm:
SOGA, Michiharu et al. (JP)
Michiharu Soga (JP)
Download PDF:
Claims:
 容器からの溶融金属を鋳造用モールドに注入すると共に筒状耐火物(1)からなる連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、
 前記筒状耐火物(1)の外表面(11)の一部又は全体に設けられた内側金属ケース(12)と、前記筒状耐火物(1)のテーパ状部(11a)に対応しかつ前記内側金属ケース(12)に形成された金属テーパ状部(12a)と、前記内側金属ケース(12)の外側に設けられた外側金属ケース(13)と、を備え、
 前記外側金属ケース(13)と内側金属ケース(12)の少なくとも一部は接合していることを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズル。
 前記外側金属ケース(13)は、垂直板部(13a)と水平板部(13b)とからなる断面L字型よりなり、前記水平板部(13b)で外部下方からの押し付け力を受ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の連続鋳造用浸漬ノズル。
 前記筒状耐火物(1)のテーパ状部(11a)に対応する前記内側金属ケース(12)の金属テーパ状部(12a)の傾斜角度が、前記筒状耐火物(1)の使用時における鉛直方向(E)に対して20・から60・の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の連続鋳造用浸漬ノズル。
 前記内側金属ケース(12)と外側金属ケース(13)との間には、金属ケース用耐火材料(15)が充填されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の連続鋳造用浸漬ノズル。
 前記筒状耐火物(1)の耐火材料は、アルミナ・カーボン又はアルミナ・シリカ・カーボンよりなり、前記筒状耐火物(1)の耐火材料は互いに材質が異なる上層(1A)及び下層(1B)の二層で形成され、前記上層(1A)の耐火材料の材質の熱膨張率が前記下層(1B)の耐火材料の材質の熱膨張率よりも大であることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の連続鋳造用浸漬ノズル。
 前記上層(1A)と下層(1B)の前記耐火材料の熱膨張率の差が15%以上であることを特徴とする請求項5記載の連続鋳造用浸漬ノズル。
 前記内側金属ケース(12)は丸筒形よりなり、前記外側金属ケース(13)は四角筒形よりなることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の連続鋳造用浸漬ノズル。
 前記内側金属ケース(12)及び外側金属ケース(13)は、四角筒形をなすことを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の連続鋳造用浸漬ノズル。
Description:
連続鋳造用浸漬ノズル

 本発明は、連続鋳造用浸漬ノズルに関し 特に、筒状耐火物に設ける金属ケースを外 と内側の二重状とし、押し付け力や応力に る筒状耐火物の首部の破損を防止するため 新規な改良に関する。

 従来、金属の最終製錬工程において溶融 属はタンディッシュ等の容器からスライド ートプレートやストッパー等を用いた流量 御装置を経て鋳造用モールドへ注入され、 まった形状へと凝固していく。図示してい いが、例えばスライドゲート装置の場合、 ンディッシュの底部へ設置され、上ノズル 2~3枚のスライドプレート、下ノズル、浸漬 ズルの組み合わせで使用される。溶融金属 タンディッシュ内部から上ノズル、スライ プレート、下ノズル、浸漬ノズルを経て鋳 用モールドへ注入される。

 これらの耐火物間(例えばスライドプレート と下ノズル、下ノズルと浸漬ノズルなど)に 接合部が存在するが、その接合部から大気 進入して溶融金属を酸化、品質劣化させた 、また接合部から地金差しが発生、酷い場 には操業不能に陥ったりすることがある。
 この問題を解決するためには、複数の耐火 を1つとする(例えば下ノズルと浸漬ノズル 一体化する)第1方法と、耐火物同士を固定す るための押しつけ圧力を高くして耐火物同士 を強く密着させる第2方法とがある。

 前述の第1方法の例として、上ノズルと上プ レートを一体化する方法や、別々に製造した 上ノズルと上プレートとを金属ケースを用い てセットして一体化する方法がある。また同 様に下プレート、下ノズルと浸漬ノズルを一 体化する方法も実施されている。例えば、特 許文献1の図1と図5には、プレート煉瓦及び浸 漬ノズルの一体化組立体の外周面を一体形の 金属ケースに直接収容した構成からなる連続 鋳造用耐火物ブロックが記載されている。ま た、特許文献1の図3と図4には、プレートから 浸漬ノズルまでを一体形の耐火物として製造 し、これをワンピースの金物ケースに直接収 容した構成からなる連続鋳造用耐火物ブロッ クが記載されている。特に、鋳造中に流量制 御装置に装着された浸漬ノズルを交換できる 浸漬ノズル迅速交換装置付き流量制御装置用 の浸漬ノズルでは、操作性の点から、下プレ ートから浸漬ノズルまでを一体化した浸漬ノ ズル(以下、一体化浸漬ノズル)が広く使用さ ている。
 すなわち、図10に示されるように、長尺状 筒状耐火物1の外周を含む外表面は、第1金属 ケース2及び第2金属ケース3によって覆われ、 各金属ケース2、3は、その接合部4が溶接接続 されることにより一体状に形成されている。

実開平6-553号公報

特開2001-314949号公報

 従来の連続鋳造用浸漬ノズルは、以上のよ に構成されていたため、次のような課題が 在していた。
 前述の一体化浸漬ノズルでは、下プレート らモールドまでの間で耐火物の目地をなく ことができるが、耐火物の全長は長くなら るを得ない。この浸漬ノズルは使用中に、 造用モールド内で流動する溶鋼からの振動 また浸漬ノズルを交換する際に掛かる衝撃 受け物理的なダメージが与えられることが る。こうした振動や衝撃によって一時的に 生する押し上げ力5による応力(以下、動的 力と呼ぶ)は、特にノズル首部に集中し、そ 応力の大きさは浸漬ノズルの長尺化に比例 て大きくなる。この使用中に掛かる振動や 撃から浸漬ノズル首部を保護するためには 浸漬ノズルのフランジ部1aから本体部にわ る部分を図10のように金属ケースで補強する 方法が有効である。すなわち、一体化浸漬ノ ズルにおいては、プレートから浸漬ノズルま でが一体形の耐火物で製造された目地なし構 造であっても、その首部を金属ケースで補強 することが有効である。

 金物ケースで補強する上では、応力緩和 点から、下プレートに相当する鍔状の部分( 以下、フランジ部1a)から本体部に掛けてワン ピースの金属ケースでなるべく広い範囲を保 護するのが良いが、特に浸漬ノズル迅速交換 装置付き流量制御装置用の浸漬ノズルでは、 形状的に金属ケースの絞りが深くならざるを 得ないことが多く、長さの長い金属ケースが 製造できないこともしばしばである。この様 な場合、フランジ部用と本体部用に別々の金 属ケースを製造して両者を溶接で繋ぐ方法が 採られる。例えば、特許文献1の図2には、筒 の金属ケースに収容した浸漬ノズルと、別 金属ケースに収容したプレートれんがをモ タルを介して接合し、金属ケース同士を一 に溶接しているが、このように別々の金属 ースを上下に溶接して一体化させた場合、 続強度が不十分なことも多く、特許文献2に 示される様に両者を補強金具で補強する方法 も考えられている。しかし、こうした金物に よる補強は手間がかかると共にコストの面で 不利であるだけでなく、全周を均等に補強で きないという問題がある。

 また、前述の第2方法も有効な対処方法で あるが、装置の能力、耐火物の強度の面から 耐火物に加圧できる押しつけ圧力には限界が あり、プレート、浸漬ノズル等の耐火物は、 鋳造中にその内側を溶鋼流が通過するため内 側より温度が上昇して膨張していく。このた め、耐火物同士は溶鋼流が通過する内孔側で 突っ張りあった状態となり周辺部には隙間が 生じる。この状態で図11で示されるように、 漬ノズルの外側が押し上げ力5によって下か ら上に押しつけられ、押しつけ圧力が大きく なればなるほど、耐火物の首部で発生する応 力(以下、静的応力と呼ぶ)は大きくなる。浸 ノズルの強度は、プレート、その他のノズ と比較して低いため、スライドゲート型の 量制御装置の場合には、プレートの押し付 用の加圧装置とは別に浸漬ノズル用の加圧 置を設けて浸漬ノズル材質が耐えうる範囲 で押しつけ圧力(8000~10000MPa程度)を設定する が一般的である。しかしながら時として過 に掛かる荷重に耐えられず浸漬ノズルの首 に亀裂が入って破損することがある。この め、耐火物を保護する目的で、前述の図10 び特許文献1と2に開示されているように、浸 漬ノズルの首部を金属ケースで補強し、剛性 を確保する対応が取られているが現状十分で はない。

 本発明による連続鋳造用浸漬ノズルは、 器からの溶融金属を鋳造用モールドに注入 ると共に筒状耐火物からなる連続鋳造用浸 ノズルにおいて、前記筒状耐火物のテーパ 部に対応した金属テーパ状部を持ち、かつ 記筒状耐火物の外表面の一部又は全体に設 られた内側金属ケースと、前記内側金属ケ スの外側に設けられた外側金属ケースとを え、前記外側金属ケースと内側金属ケース 少なくとも一部は接合している構成であり また、前記外側金属ケースは、垂直板部と 平板部とからなる断面L字型よりなり、前記 水平板部で外部下方からの押し付け力を受け る構成であり、また、前記筒状耐火物のテー パ状部に対応する前記内側金属ケースの金属 テーパ状部の傾斜角度が、前記筒状耐火物の 使用時における鉛直方向に対して20・から60 の範囲に設定されている構成であり、また 前記内側金属ケースと外側金属ケースとの には、金属ケース用耐火材料が充填されて る構成であり、また、前記筒状耐火物の耐 材料は、アルミナ・カーボン又はアルミナ シリカ・カーボンよりなり、前記筒状耐火 の耐火材料は互いに材質が異なる上層及び 層の二層で形成され、前記上層の耐火材料 材質の熱膨張率が前記下層の耐火材料の材 の熱膨張率よりも大である構成であり、ま 、前記上層と下層の前記耐火材料の熱膨張 の差が15%以上である構成であり、また、前 内側金属ケースは丸筒形よりなり、前記外 金属ケースは四角筒形よりなる構成であり また、前記内側金属ケース及び外側金属ケ スは、四角筒形をなす構成である。

 本発明による連続鋳造用浸漬ノズルは、以 のように構成されているため、次のような 果を得ることができる。
 すなわち、容器からの溶融金属を鋳造用モ ルドに注入すると共に筒状耐火物からなる 続鋳造用浸漬ノズルにおいて、前記筒状耐 物のテーパ状部に対応しかつ前記内側金属 ースに形成された金属テーパ状部を持つ前 筒状耐火物の外表面の一部又は全体に設け れた内側金属ケースと、前記内側金属ケー の外側に設けられた外側金属ケースと、を え、前記外側金属ケースと内側金属ケース 少なくとも一部は接合している構成である め、使用中に掛かる振動や衝撃によって発 する動的応力に十分対処でき、かつ、装置 らの押しつけ力と耐火物の熱膨張によって 生する動的応力に対しても首部の破損を防 十分な剛性を持つ、浸漬ノズルのフランジ から本体部に至る部分の補強を十分に行う とができる。
 また、請求項2の発明によれば、前記外側金 属ケースは、垂直板部と水平板部とからなる 断面L字型よりなり、前記水平板部で外部下 からの押し付け力を受ける構成とした動的 力に耐えられる外側金属ケースを得ること できる。
 また、請求項3の構成によれば、前記筒状耐 火物のテーパ状部に対応する前記内側金属ケ ースの金属テーパ状部の傾斜角度が、前記筒 状耐火物の使用時における鉛直方向に対して 20・から60・の範囲に設定されているため、 述の応力に対して十分な強度を有すること できる。
 また、請求項4の構成によれば、前記内側金 属ケースと外側金属ケースとの間には、金属 ケース用耐火材料が充填されているため、よ り一層剛性を向上させることができる。
 また、請求項5の構成によれば、前記筒状耐 火物の耐火材料は、アルミナ・カーボン又は アルミナ・シリカ・カーボンよりなり、前記 筒状耐火物の耐火材料は互いに材質が異なる 上層及び下層の二層で形成され、前記上層の 耐火材料の材質の熱膨張率が前記下層の耐火 材料の材質の熱膨張率よりも大である浸漬ノ ズルは上部材質の位置で金属ケースに拘束す ることができる。
 また、請求項6の構成によれば、前記上層と 下層の前記耐火材料の熱膨張率の差が15%以上 であるため、請求項5と同様の効果を得るこ ができる。
 また、請求項7の構成によれば、前記内側金 属ケースは丸筒形よりなり、前記外側金属ケ ースは四角筒形よりなるため、その間に耐火 材料を充填することができる。
 また、請求項8の構成によれば、前記内側金 属ケース及び外側金属ケースは、四角筒形を なしているため、金属ケースが互いに重合し た二重構造となり、剛性の向上となる。

 従って、浸漬ノズルのフランジ部から本 部に跨る2層構成の金属ケース構造を用いて いるため、流量制御装置に取り付けるための 外側の金属ケースと、耐火物を支える内側の 金属ケースから構成され、第1に、耐火物と 接接する内側の金属ケースを、円筒形(楕円 )で、且つ、直角に屈曲することのない絞り の浅い形状にすることで、高強度の鋼材でも ワンピース(一体物)で十分な厚みと十分な長 を確保できるため、振動や衝撃で発生する 的応力に対する抵抗性が高い。第2に、内側 の金属ケースのテーパ状すなわち漏斗状の部 分が、浸漬ノズルを下方から押し付ける力の 向きを垂直方向から斜めに変えて耐火物に伝 えるため、浸漬ノズル首部の屈曲点で発生す る静的応力を抑制する効果をもつ。第3に、 側と外側の金属ケースが少なくとも部分的 接触した2層構成とすることで、金属ケース 体の剛性が著しく向上し、動的応力に対し も静的応力に対しても変形を防ぐことがで る。

本発明による連続鋳造用浸漬ノズルの 1形態を示す断面図である。 本発明の第2形態を示す平面と断面図で ある。 本発明の第3形態を示す平面と断面図で ある。 本発明の第4形態を示す平面と断面図で ある。 本発明の第5形態を示す平面と断面図で ある。 本発明の第6形態を示す平面と断面図で ある。 本発明の第7形態を示す平面と断面図で ある。 図7の矢印Cからの断面図である。 本発明の第8形態を示す断面図である。 従来の連続鋳造用浸漬ノズルを示す断 面図である。 図10の要部の変形状態を示す説明図で る。

 本発明は、筒状耐火物に設ける金属ケー を外側と内側の二重状とし、押し付け力や 力による筒状耐火物の首部の破損を防止す ようにした連続鋳造用浸漬ノズルを提供す ことを目的とする。

 以下、図面と共に本発明による連続鋳造用 漬ノズルの好適な実施の形態について説明 る。
 尚、従来例と同一又は同等部分には同一符 を用いて説明する。
 図1は本発明の第1形態を示すもので、図1に いて符号1で示されるものはスライドバルブ で用いられる連続鋳造用浸漬ノズル10を構成 るための長尺状の筒状耐火物であり、この 状耐火物1の軸心位置には溶鋼注入孔10aが貫 通して形成されている。

 前記筒状耐火物1の外表面11は、上部のテー 状部11aと、このテーパ状部11aの下部に形成 れた直線部11bとから構成されている。
 前記外表面11の一部又は全体に設けられた 属部材12Aは、内側金属ケース12と外側金属ケ ース13とから構成されている。

 前記内側金属ケース12は、前記テーパ状部11 aと直線部11bに沿って形成され、前記テーパ 部11aにはこの形状に沿う金属テーパ状部12a 形成されている。
 前記金属テーパ状部12aの外周位置には、断 L字型をなし垂直板部13a及び水平板部13bから なる前記外側金属ケース13が設けられ、前記 ーパ状部11aと前記外側金属ケース13との間 形成された断面三角形をなす空間14内には金 属ケース用耐火材料15が充填されている。

 前記外側金属ケース13と内側金属ケース12 は、溶接等によって少なくとも一部を接合、 又は、全体が接合されており、前記内側金属 ケース12及び外側金属ケース13は、前記筒状 火物1に対してその外周全体に形成されてい 場合、又は、部分的に形成されている場合 ある。

 図2は図1の連続鋳造用浸漬ノズル10の他の 平面構成及び断面図を示す第2形態であり、 記外側金属ケース13は四角状をなすと共に前 記内側金属ケース12は円筒状をなし、前記垂 板部13aと水平板部13bは、一体に曲折して形 されている。

 図3は本発明の第3形態であり、前記内側金 ケース12の上部に垂直部12Bが形成され、この 垂直部12Bが前記垂直板部13aの内面に接合して 構成されている。
 また、図4は本発明の第4形態であり、前記 直板部13aの内面に、前記金属テーパ状部12a 図1よりも短くした構成とし、互いに溶接等 よって接合している。

 また、図5は本発明の第5形態であり、前述 筒状耐火物1を二層状とし、上層1Aと下層1Bで 形成されている。
 また、図6は本発明の第6形態であり、前述 内側金属ケース12と外側金属ケース13との間 前記金属ケース用耐火材料15を充填しない 成を示している。

 また、図7及び図8は本発明の第7形態であ 、前述の内側金属ケース12と外側金属ケー 13を共に四角状として互いに重合させた構成 を示している。

 図9は本発明の第8形態を示し、前記筒状 火物1を上層1Aと下層1Bとし、図9において、A 上層1Aの長さ、Bは内側金属ケース12の金属 ーパ状部12aの長さ、Cは内側金属ケース12の さ、Dはフランジ部1aから曲折する変曲点を し、tは内側金属ケース12の厚さを示してい 。

 発明の図1の第1の形態は、タンディッシ 等の容器から溶融金属を鋳造用モールドに 入する連続鋳造用浸漬ノズル10において、タ ンディッシュ側に位置する流量制御装置に取 り付けて使用され、流量制御装置への取り付 けと使用時の押し付けに合った外側金属ケー ス13と、全体或いは一部に金属テーパ状部12a らなる漏斗状部を持つフランジ部1aから本 部に跨る内側のワンピースの円筒形の内側 属ケース12とからなり、少なくとも両者の一 部が接合した2層構成の金属ケースにより収 される連続鋳造用ノズルである。各金属ケ ス12、13の厚みは内側、外側共に1.5mm以上が ましく、より好ましくは2.0mm以上である。内 側金属ケースの長さは浸漬ノズルの首部の屈 曲点Dの上下に跨って垂直方向に60mm以上が好 しく、より好ましくは100mm以上である。ま 内側と外側の金属ケース12、13の少なくとも 部が直接接合していないと、十分な効果を ることはできない。

 発明の図2の第2の形態は、上記の2層構成 金属ケース12、13において、内側金属ケース 12の金属テーパ状部12aの角度が使用時に鉛直 向Eに対して20度から60度の範囲にある金属 ースにより収容される連続鋳造用ノズルで る。浸漬ノズルの耐火物部材は内側金属ケ ス12中で角度の付いている金属テーパ状部12a で支持される。この角度が小さいほど内側金 属ケース12の絞りが浅く形状上長尺化が容易 ある。しかしながら20度より小さくなると 分に耐火物部材を支持できなくなる。一方60 度を超えると内側金属ケース12の絞りが深く り、鉄皮厚みが不均一となったり、十分に いワンピースの内側金属ケース12の製造が 難となる。

 発明の図3及び図4の第3、第4の形態は、上 記の2層構成の金属ケース12、13において、特 フランジ部分が広い迅速交換用浸漬ノズル おいて、フランジ部1aの補強を効率化する めに、外側金属ケース13と内側金属ケース12 間をキャスタブル耐火物等の金属ケース用 火材料15で充填した2層構成、または、外側 属ケース13と内側金属ケース12とを金属製の ブリッジ(図示せず)により接合した2層構成の 金属ケース12、13によって収容される連続鋳 用浸漬ノズル10である。外側金属ケース13と 側金属ケース12が直接接合することで静的 応力に対する十分な剛性を確保できるが、 に外側の鉄皮と内側の鉄皮の間をキャスタ ル耐火物等の耐火材料で充填、金属製のブ ッジ(図示せず)で接合することで剛性は3~4倍 まで上昇することができる。使用するキャス タブル耐火物は、溶鋼と直接接することはな いため、一定の強度と面精度が得られるので あれば、材料の化学組成や構成原料を問わな い。但し、熱膨張率が高すぎると、鋳造開始 時の熱衝撃で割れたり、鋳造時に一体物浸漬 ノズルのフランジ部1aを変形させたりする。 のため、キャスタブル耐火物の乾燥後の熱 張率は、1000℃で0.20~0.60%の範囲であること 好ましい。

 浸漬ノズルの材料には一般的にアルミナ カーボン又はアルミナ・シリカ・カーボン 質が使用される。使用条件によって、1つの 材料である場合もあるが、複数の材質を組み 合わせて使用することもある。発明の図5及 図9の第5、第8の形態は、金属ケース12、13内 筒状耐火物1のアルミナ・カーボン又はアル ミナ・シリカ・カーボン材質が上層1Aと下層1 Bとで互いに異なる2層の材質で構成され、上 1Aの材質の熱膨張率が下層1Bの材質の熱膨張 率よりも大きい連続鋳造用ノズルである。浸 漬ノズル材質を金属ケースで被覆するには、 モルタルを用いてセットする方法が一般的で ある。均一材質の浸漬ノズル材質の場合、浸 漬ノズル材質は使用中に均等に内側の金属ケ ースにより拘束されるが、材質を上下異なる 2層として上部の材質の熱膨張率が下部の材 の熱膨張率よりも大きくすることで、浸漬 ズルは上部材質の位置で金属ケースに拘束 れるようになる。上部層を接合面から長く も漏斗状部の3分の2以下の範囲に配設するこ とで、浸漬ノズルフランジ部から本体部に至 る首部への応力をより緩和することができる 。この応力緩和は2つの材質の熱膨張率の差 15%以上あることが望ましい。

 代表的な浸漬ノズル材質の化学組成は、耐 性、耐熱スポール性を考慮して、アルミナ3 5~90重量%、シリカ0~30重量%、カーボン10~35重量 %の範囲とすることが多い。熱膨張率を大き するには、この中のアルミナ成分の比率を きくする方法が一般的であり、上層1Aの材質 として適用することができる。また、シリコ ンやアルミニウム等の金属、炭化珪素等の珪 化物、炭化硼素等の硼化物を添加することで 熱膨張率を大きくしても良い。
 浸漬ノズルの製造方法は、アルミナ、シリ 、カーボン等の原料をバインダーと共に混 、成型枠に充填して望ましくはCIPにて成型 て、乾燥、焼成する。本発明に関して幾つ の実施形態を述べたが、本発明は上記実施 態に限定されず、当業者が容易に応用でき 均等の範囲を含むものとする。

 前述の表1は、本発明で用いる耐火物の品 質を示すもので、各材料1~4の1000℃における 膨張率を示している。

 前述の表2は、表1の材料を用いた本発明品 おいて、浸漬ノズル首折損への抵抗性を応 計算で調べた結果である。実施例1は接合面 ら本体部まで同じ材料を使用した場合であ 、実施例2~5は、テーパ状部11aの上層1Aに下 1Bと異なる材質を使用した場合である。なお 、ここで言うテーパ状部11aとは、フランジ部 1aから本体部への変曲点Dから上の部分全体を 指す。上下を異なる2層で構成した場合、上 1Aの材質の熱膨張率が下層1Bの材質のものよ 高いと、金属ケース12、13の拘束が上層1Aの 質に集中することで、下層1Bの材質にある 部の変曲点Dで発生する応力が減少した。
 前述の表2のほか様々なケースについて検討 した結果、上層1Aの材質の熱膨張率が下層1B 材質の熱膨張率より15%以上大きい場合、首 損防止効果が特に顕著であった。